JP2016142120A - 天井構造 - Google Patents

天井構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016142120A
JP2016142120A JP2015021676A JP2015021676A JP2016142120A JP 2016142120 A JP2016142120 A JP 2016142120A JP 2015021676 A JP2015021676 A JP 2015021676A JP 2015021676 A JP2015021676 A JP 2015021676A JP 2016142120 A JP2016142120 A JP 2016142120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceiling
base
brace
suspension
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015021676A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6441107B2 (ja
Inventor
和博 古賀
Kazuhiro Koga
和博 古賀
規 小早川
Tadashi Kobayakawa
規 小早川
佐々木 晴夫
Haruo Sasaki
晴夫 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP2015021676A priority Critical patent/JP6441107B2/ja
Publication of JP2016142120A publication Critical patent/JP2016142120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6441107B2 publication Critical patent/JP6441107B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ブレースに引張力または圧縮力が作用しても、吊り部材が曲げ破壊するのを確実に防止できる天井構造を提供すること。【解決手段】天井構造1は、天井裏空間に設けられた軽量鉄骨下地10と、この軽量鉄骨下地10の下部に取り付けられる板状の天井材20と、軽量鉄骨下地10の上部と下部とを連結する補強ブレース30と、を備える。軽量鉄骨下地10は、上階の躯体2から下方に延びる複数の吊りボルト11と、この吊りボルト11に支持されて略水平に延びて天井材20が取り付けられる複数の野縁受け12および野縁13と、を備える。補強ブレース30の上端部が接合される取付治具14が、吊りボルト11を用いて上階の躯体2に固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、天井裏空間にブレースが設けられた天井構造に関する。
従来より、地震時の建物の挙動により、天井下地や天井材に大きな地震力が作用し、これら天井下地や天井材が破損したり落下したりする場合があるため、例えば、天井裏空間にブレースを設けて耐震補強することが提案されている。(特許文献1参照)。
天井下地は、天井裏空間の上階の床躯体から略鉛直下方に延びる吊りボルトと、この吊りボルトの下端に設けられて水平方向に延びる野縁受けと、この野縁受けに支持されて野縁受けに略直交してかつ水平方向に延びる野縁と、を備える。
ブレースは、例えば、水平面に対して傾斜して直線状に延びる軽量鉄骨の部材であり、このブレースの上端は、ブレース金具を介して吊りボルトの上部に係止され、下端は、天井下地である野縁受けや野縁に係止される。
このような天井構造によれば、地震により天井材や天井下地に水平方向の地震力が作用すると、ブレースに引張力または圧縮力が作用してこの地震力に抵抗するので、天井材や天井下地の揺れを防止できる。
特許第4464996号公報
上述のブレース金具は、実際には、天井裏空間の躯体から数センチ下方に取り付けられる。そのため、吊りボルトの根元(つまり吊りボルトと躯体との接合部分)には、ブレースに作用する引張力または圧縮力によって曲げモーメントが生じることになる。その結果、この曲げモーメントが吊りボルトに許容される曲げ強度を超える場合があり、塑性変形や繰り返し曲げにより、吊りボルトが破断してしまう、という問題があった。
本発明は、ブレースに引張力または圧縮力が作用しても、吊り部材が曲げ破壊するのを確実に防止できる天井構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の天井構造(例えば、後述の天井構造1)は、天井裏空間に設けられた天井下地(例えば、後述の軽量鉄骨下地10)と、当該天井下地の下部に取り付けられる板状の天井材(例えば、後述の天井材20)と、前記天井下地の上部と下部とを連結するブレース(例えば、後述の補強ブレース30)と、を備える天井構造であって、前記天井下地は、上階の躯体(例えば、後述の躯体2)から下方に延びる複数の吊り部材(例えば、後述の吊りボルト11)と、当該吊り部材に支持される棒状の下地部材(例えば、後述の野縁受け12および野縁13)と、を備え、前記ブレースの上端部が接合される取付治具(例えば、後述の取付治具14、14A)が、前記吊り部材を用いて前記上階の躯体に固定されていることを特徴とする。
この発明によれば、ブレースの上端部が接合される取付治具を、吊り部材を用いて上階の躯体に固定したので、ブレースの上端部の中心軸が吊り部材と躯体との接合部分の近傍つまり吊り部材のほぼ根元を通る。よって、ブレースに引張力または圧縮力が作用しても、吊り部材にモーメントがほとんど発生しないから、吊り部材が曲げ破壊するのを確実に防止できる。
請求項2に記載の天井構造は、前記取付治具は、前記躯体の下面に設けられて前記吊り部材が貫通する平板状の基部(例えば、後述の基部40)と、当該基部に立設されて前記ブレースが連結される板状の壁部(例えば、後述の壁部50、50A)と、を有し、前記吊り部材には、ナット(例えば、後述のナット60、60A)が螺合されて、前記基部を前記躯体の下面に押圧することを特徴とする。
この発明によれば、取付治具を吊り部材に取り付けて、この取付治具にブレースを連結した。よって、この取付治具を介して、吊り部材にブレースを容易に取付けることができる。
また、ブレースに引張力または圧縮力が作用すると、基部と躯体との間にせん断力が作用する。この発明によれば、吊り部材にナットを螺合して、基部を躯体の下面に押圧したので、このせん断力に対して、吊り部材のせん断応力だけでなく、基部と躯体との間の摩擦力で抵抗できる。
ここで、前記壁部には、異なる位置に複数の貫通孔(例えば、後述の貫通孔51A〜51F)が設けられ、前記ブレースは、当該貫通孔に選択的に固定されることが好ましい。
このようにすれば、複数の貫通孔の中から適宜選択して、この選択した貫通孔にブレースを固定することで、ブレースの水平面に対する角度に応じて、このブレースの中心軸が吊り部材と躯体との接合部分の近傍を通るように容易に設定できる。したがって、取付治具の汎用性が向上する。
請求項3に記載の天井構造は、前記基部は、中心部から一辺縁に至るスリット(例えば、後述のスリット411、421)が形成された2つの部材(例えば、後述の第1基部41および第2基部42)を重ねて構成され、前記スリット同士が重なった部分は、前記吊り部材が貫通する貫通孔(例えば、後述の貫通孔43)となることを特徴とする。
この発明によれば、2つの部材を重ねて、これら各部材のスリットが重なった部分を、吊り部材が貫通する貫通孔とした。よって、既存の天井下地についても、取付治具を容易に取り付けることができる。
ブレースは、天井内の設備や梁型を避けて配置するため、設計上の位置に正確に配置することは困難であるが、この発明によれば、取付治具を吊り部材に後付けできるので、施工段階で取付治具の取付位置を調整できる。
請求項4に記載の天井構造は、前記ナットは、中心部から一辺縁に至るスリット(例えば、後述のスリット611)が形成されてかつ重ねて配置された2つの半割ナット(例えば、後述の半割ナット61)と、当該2つの半割ナットを覆うロック部材(例えば、後述のロック部材62)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、ナットを締め付けることにより、取付治具を吊り部材および躯体に確実に固定できる。
ここで、半割ナットを重ねて、これら半割ナットのスリットが重なった部分を、吊り部材が螺合されるねじ孔とした。そして、ロック部材により、これら半割ナット同士の相対位置を保持した。よって、既存の天井下地に、ナットを容易に取り付けることができる。
本発明によれば、ブレースの上端部が接合される取付治具を、吊り部材を用いて上階の躯体に固定したので、ブレースの上端部の中心軸が吊り部材と躯体との接合部分の近傍つまり吊り部材のほぼ根元を通る。よって、ブレースに引張力または圧縮力が作用しても、吊り部材にモーメントがほとんど発生しないから、吊り部材が曲げ破壊するのを確実に防止できる。
本発明の第1実施形態に係る天井構造の断面図である。 前記実施形態に係る天井構造の取付治具の断面図である。 図2のA−A断面図である。 前記実施形態に係る取付治具の基部の構造を説明するための図である。 前記実施形態に係る取付治具に用いられるナットの構造を説明するための図である。 前記実施形態に係る取付治具に作用する力を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る取付治具を下方から見上げた平面図である。 図7のB−B断面図である。 図7のC−C断面図である。 前記実施形態に係る取付治具の基部の構造を説明するための図である。 前記実施形態に係る取付治具の壁部とブレースとの接合部分の構造を説明 本発明の第2実施形態に係るナットの断面図および下方から見上げた平面図である。 前記実施形態に係るナットの構造を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る天井構造1の断面図である。
天井構造1は、天井裏空間に設けられた天井下地としての軽量鉄骨下地10と、この軽量鉄骨下地10の下部に取り付けられる板状の天井材20と、軽量鉄骨下地10の上部と下部とを連結する補強ブレース30と、を備える。
軽量鉄骨下地10は、天井裏の上階の躯体2から下方に延びる複数の吊り部材としての吊りボルト11と、これら吊りボルト11に支持されて略水平かつ互いに略平行に棒状に延びる複数の下地部材としての野縁受け12と、これら野縁受け12に支持されて野縁受け12に略直交しかつ略水平で互いに略平行に棒状に延びる複数の下地部材としての野縁13と、を備える。
補強ブレース30は、取付治具14に接合されており、この取付治具14は、吊りボルト11を用いて、上階の躯体2に固定されている。
図2は、取付治具14の断面図である。図3は、図2のA−A断面図である。
取付治具14は、躯体2の下面に設けられて吊りボルト11が貫通する平板状の基部40と、基部40に立設されて補強ブレース30が連結される板状の壁部50と、を有する。
吊りボルト11は、全周に亘ってねじが刻設されており、躯体2に打ち込まれたインサート3に螺合されている。この吊りボルト11には、基部40を躯体2の下面に押圧するナット60が螺合される。
基部40は、中心部から一辺縁に至るスリットが形成された2つの板状の部材としての第1基部41と第2基部42とを重ねて構成される(図4参照)。
第1基部41には、中心部から一辺縁に至るスリット411が形成されている。
また、この第1基部41の壁部50の外側には、係止部412が立設されている。
第2基部42には、中心部から一辺縁に至るスリット421が形成され、壁部50は、この第2基部42上に形成される。
この第2基部42と壁部50とは、山形鋼で一体に形成されており、第2基部42と壁部50との間には、一対のスチフナ52が設けられている。
第1基部41および第2基部42には、貫通孔70が形成されており、この貫通孔70には、躯体2に至るコンクリートビス71が打ち込まれている。このコンクリートビス71により、補強ブレース30に引張力または圧縮力が作用した際に、この引張力または圧縮力で取付治具14が回転するのを防止できる。
図4に示すように、第1基部41のスリット411と第2基部42のスリット421とで吊りボルト11を挟んで、第1基部41と第2基部42とを重ねることにより、スリット411とスリット421との重なった部分が、吊りボルト11が挿通される貫通孔43となる。
また、このとき、第1基部41の係止部412に第2基部42が係止して、第1基部41と第2基部42とが面内方向に相対移動するのを防止する。
補強ブレース30は、角形鋼管であり、上端側に貫通孔31が設けられている。
壁部50には、複数の貫通孔51A、51B、51C、51Dが設けられており、補強ブレース30は、貫通孔51A〜51Dに選択的にボルト固定される。なお、本実施形態では、補強ブレース30は、貫通孔51Bにボルト固定されている。
すなわち、壁部50の貫通孔51Bと補強ブレース30の貫通孔31とにボルト44を挿通して、このボルト44にナット45を螺合することで、補強ブレース30は、壁部50に回転可能に支持される。
また、貫通孔51Aに補強ブレース30を取付けて、この補強ブレース30の水平面に対する角度を45°に設定することにより、補強ブレース30の中心軸が、吊りボルト11の根元(つまり吊りボルト11と躯体2との接合部分)を通るようになっている。
同様に、貫通孔51B〜51Dに補強ブレース30を取付けて、この補強ブレース30の水平面に対する角度をそれぞれ50°、55°、60°に設定することにより、補強ブレース30の中心軸が、吊りボルト11の根元(つまり吊りボルト11と躯体2との接合部分)を通るようになっている。
図5に示すように、ナット60は、中心部から一辺縁に至るスリット611が形成されてかつ重ねて配置された2つの半割ナット61と、これら2つの半割ナット61を覆うロック部材62と、を備える。
半割ナット61には、中心部から一辺縁に至るスリット611が形成されている。このスリット611の内端側には、ねじが刻設されている。
これら半割ナット61のスリット611で吊りボルト11を両側から挟み込んで、半割ナット61を重ねることにより、スリット611同士の重なった部分が、吊りボルト11が螺合されるねじ孔63となる。
ロック部材62は、側面が開放された箱状であり、中心部から一辺縁に至るスリット621が形成されている。半割ナット61を重ねた状態でロック部材62の内部に収納することにより、ロック部材62は、半割ナット61同士の相対位置を保持する。
次に、既存の天井下地10に補強ブレース30を取り付ける手順について説明する。
まず、取付治具14に吊りボルト11を挿通する。すなわち、第1基部41と第2基部42とを吊りボルト11を挟み込むように重ねて配置することにより貫通孔43を形成し、この貫通孔43に吊りボルト11を挿通する。
次に、吊りボルト11にナット60を取付けて締め付けることで、取付治具14を躯体2に固定する。すなわち、半割ナット61で吊りボルト11を挟み込んで、この状態で、ロック部材62内に半割ナット61を収納し、ナット60を締め付ける。
次に、取付治具14に補強ブレース30を取り付ける。すなわち、補強ブレース30の中心軸が吊りボルト11の根元を通るように、補強ブレース30の水平面に対する角度に応じて壁部50の貫通孔51A〜51Dの中から適宜選択し、ボルト44、ナット45を用いて、補強ブレース30をこの選択した貫通孔に固定する。
この取付治具14によれば、図6に示すように、補強ブレース30の中心軸が吊りボルト11の根元を通るので、補強ブレース30に引張力Pが作用しても、吊りボルト11にモーメントMが発生せず、躯体2と基部40との間や吊りボルト11にせん断力Qのみが作用することになる。なお、引張力Pに限らず、補強ブレース30に圧縮力が作用して場合も、同様の結果となる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)補強ブレース30の上端部が接合される取付治具14を、吊りボルト11を用いて躯体2に固定したので、補強ブレース30の上端部の中心軸が吊りボルト11と躯体2との接合部分の近傍つまり吊りボルト11のほぼ根元を通る。したがって、補強ブレース30に引張力Pまたは圧縮力が作用しても、吊りボルト11にモーメントがほとんど発生しないから、吊りボルト11が曲げ破壊するのを確実に防止できる。
(2)取付治具14を吊りボルト11に取り付けて、この取付治具14に補強ブレース30を連結した。よって、この取付治具14を介して、吊りボルト11に補強ブレース30を容易に取付けることができる。
また、補強ブレース30に引張力Pまたは圧縮力が作用すると、基部40と躯体2との間にせん断力が作用するが、吊りボルト11にナット60を螺合して、基部40を躯体2の下面に押圧したので、このせん断力に対して、吊りボルト11のせん断応力だけでなく、基部40と躯体2との間の摩擦力で抵抗できる。
(3)複数の貫通孔51A〜51Fの中から適宜選択して、この選択した貫通孔に補強ブレース30を固定することで、補強ブレース30の水平面に対する角度に応じて、補強ブレース30の中心軸が吊りボルト11と躯体2との接合部分の近傍を通るように容易に設定できる。したがって、取付治具14の汎用性が向上する。
(4)第1基部41と第2基部42とを重ねて、これらのスリット411、421が重なった部分を、吊りボルト11が貫通する貫通孔43とした。よって、既存の天井下地についても、取付治具14を容易に取り付けることができる。
また、取付治具14を吊りボルト11に後付けできるので、施工段階で取付治具14付位置を調整できる。
(5)ナット60を締め付けることにより、取付治具14を吊りボルト11および躯体2に確実に固定できる。
ここで、半割ナット61を重ねて、これら半割ナット61のスリット611が重なった部分を、吊りボルト11が螺合されるねじ孔63とした。そして、ロック部材62により、これら半割ナット61同士の相対位置を保持した。よって、既存の天井下地に、ナット60を容易に取り付けることができる。
〔第2実施形態〕
図7は、本発明の第2実施形態に係る取付治具14Aを下方から見上げた平面図である。図8は、図7のB−B断面図であり、図9は、図7のC−C断面図である。
本実施形態では、一対の壁部50Aで補強ブレース30を支持した点が、第1実施形態と異なり、その他の構成は第1実施形態と同様である。
すなわち、取付治具14Aは、躯体2の下面に設けられて吊りボルト11が貫通する平板状の基部40と、基部40に立設されて補強ブレース30が連結される板状の一対の壁部50Aと、を有する。
一対の壁部50Aは、第1基部41上に互いに対向して形成される。係止部412は、この第1基部41の一対の壁部50A同士の間の辺縁に立設されている。
図10に示すように、第1基部41のスリット411と第2基部42のスリット421とで吊りボルト11を挟んで、第1基部41と第2基部42とを重ねることにより、スリット411とスリット421との重なった部分が、吊りボルト11が挿通される貫通孔43となる。
補強ブレース30の上端部は、これら一対の壁部50Aの間に配置される。
一対の壁部50Aには、複数の貫通孔51A、51B、51C、51D、51E、51Fが設けられており、補強ブレース30は、貫通孔51A〜51Fに選択的にボルト固定される。なお、本実施形態では、補強ブレース30は、貫通孔51Cにボルト固定されている。
図11に示すように、壁部50Aの貫通孔51Cと補強ブレース30の貫通孔31とにボルト44を挿通して、このボルト44にナット45、46を螺合することで、補強ブレース30は、一対の壁部50Aに回転可能に接合される。具体的には、ボルト44とナット45とで、補強ブレース30および一方の壁部50Aを挟み込むとともに、一対のナット46で他方の壁部50Aを挟み込む。
本実施形態では、貫通孔51A〜51Fに補強ブレース30を取付けて、この補強ブレース30の水平面に対する角度をそれぞれ45°、48°、51°、54°、57°、60°に設定することにより、補強ブレース30の中心軸が、吊りボルト11の根元(つまり吊りボルト11と躯体2との接合部分)を通るようになっている。
本実施形態によれば、上述の(1)〜(5)と同様の効果がある。
〔第3実施形態〕
図12は、本発明の第3実施形態に係るナット60Aの断面図および下方から見た平面図である。
本実施形態では、ナット60の代わりにナット60Aを用いる点が、第1、2実施形態と異なり、その他の構成は第1、2実施形態と同様である。
すなわち、ナット60Aは、スリット811が形成された雌プレート81と、この雌プレート81のスリット811に嵌合する雄プレート82と、これらプレート81、82を覆うロック部材83と、を備える。
雌プレート81のスリット811は、雌プレート81の中心部から一辺縁に至るものであり、このスリット811の内端側には、ねじが刻設されている。
雄プレート82には、凹部821が形成されており、この凹部821には、ねじが刻設されている。この雄プレート82は、雌プレート81のスリット811に面外方向から嵌合されて、面内方向に引き離されないようになっている。
図13に示すように、雌プレート81のスリット811と雄プレート82の凹部821とで吊りボルト11を両側から挟み込んで、雄プレート82を雌プレート81のスリット811に嵌合することにより、スリット811と凹部821とで形成される部分が、吊りボルト11が螺合されるねじ孔84となる。
ロック部材83は、側面が開放された箱状であり、中心部から一辺縁に至るスリット831が形成されている。雄プレート82を雌プレート81に嵌合した状態でロック部材83の内部に収納することにより、ロック部材83は、雌プレート81と雄プレート82との相対位置を保持する。
本実施形態によれば、上述の(1)〜(5)と同様の効果がある。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の各実施形態では、ナット60、60Aを、複数の部材を組み合わせて吊りボルト11に後付けできるようにしたが、これに限らず、予め、通常のナットを吊りボルトに嵌めておいてもよい。
また、上述の各実施形態では、ナット60、60Aの締付けトルクを調整することにより、補強ブレース30に引張力Pが作用した際に生じるせん断力を、吊りボルト11のせん断耐力で負担してもよいし、躯体2と基部40との間の摩擦力で負担してもよい。なお、せん断力を躯体2と基部40との間の摩擦力で負担した場合、コンクリートビス71は不要となる。
また、上述の各実施形態では、天井面が略水平となる天井に本発明を適用したが、これに限らず、天井面が水平面に対して傾斜した斜め天井についても、本発明を適用できる。
1…天井構造
2…躯体
3…インサート
10…軽量鉄骨下地(天井下地)
11…吊りボルト(吊り部材)
12…野縁受け(下地部材)
13…野縁(下地部材)
14、14A…取付治具
20…天井材
30…補強ブレース
31…貫通孔
40…基部
41…第1基部(部材)
42…第2基部(部材)
43…貫通孔
44…ボルト
45、46…ナット
50、50A…壁部
51A、51B、51C、51D、51E、51F…貫通孔
52…スチフナ
60、60A…ナット
61…半割ナット
62…ロック部材
63…ねじ孔
70…貫通孔
71…コンクリートビス
81…雌プレート
82…雄プレート
83…ロック部材
84…ねじ孔
411…スリット
412…係止部
421…スリット
611…スリット
621…スリット
811…スリット
821…凹部
831…スリット

Claims (4)

  1. 天井裏空間に設けられた天井下地と、当該天井下地の下端に取り付けられる板状の天井材と、前記天井下地の上部と下部とを連結するブレースと、を備える天井構造であって、
    前記天井下地は、上階の躯体から下方に延びる複数の吊り部材と、当該吊り部材に支持される棒状の下地部材と、を備え、
    前記ブレースの上端部が接合される取付治具が、前記吊り部材を用いて前記上階の躯体に固定されていることを特徴とする天井構造。
  2. 前記取付治具は、前記吊り部材が貫通する平板状の基部と、当該基部に立設されて前記ブレースが連結される板状の壁部と、を有し、
    前記吊り部材には、ナットが螺合されて、前記基部を前記躯体の下面に押圧することを特徴とする請求項1に記載の天井構造。
  3. 前記基部は、中心部から一辺縁に至るスリットが形成された2つの部材を重ねて構成され、
    前記スリット同士が重なった部分は、前記吊り部材が貫通する貫通孔となることを特徴とする請求項2に記載の天井構造。
  4. 前記ナットは、中心部から一辺縁に至るスリットが形成されてかつ重ねて配置された2つの半割ナットと、当該2つの半割ナットを覆うロック部材と、を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の天井構造。
JP2015021676A 2015-02-05 2015-02-05 天井構造 Active JP6441107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015021676A JP6441107B2 (ja) 2015-02-05 2015-02-05 天井構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015021676A JP6441107B2 (ja) 2015-02-05 2015-02-05 天井構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016142120A true JP2016142120A (ja) 2016-08-08
JP6441107B2 JP6441107B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=56569904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015021676A Active JP6441107B2 (ja) 2015-02-05 2015-02-05 天井構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6441107B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180052205A (ko) * 2016-11-10 2018-05-18 포엠 주식회사 내진 천장 구조 및 이의 시공 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6019217Y2 (ja) * 1978-07-13 1985-06-10 松下電工株式会社 天井の構造
US5791639A (en) * 1995-11-27 1998-08-11 Johnston; Russell M. Framing member support stand
JP2007205045A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Sawata Kenzaisha:Kk 吊りボルト振れ止め装置
JP2008208687A (ja) * 2006-12-04 2008-09-11 Soujiro Sakami 天井吊ボルトの耐震補強装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6019217Y2 (ja) * 1978-07-13 1985-06-10 松下電工株式会社 天井の構造
US5791639A (en) * 1995-11-27 1998-08-11 Johnston; Russell M. Framing member support stand
JP2007205045A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Sawata Kenzaisha:Kk 吊りボルト振れ止め装置
JP2008208687A (ja) * 2006-12-04 2008-09-11 Soujiro Sakami 天井吊ボルトの耐震補強装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180052205A (ko) * 2016-11-10 2018-05-18 포엠 주식회사 내진 천장 구조 및 이의 시공 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6441107B2 (ja) 2018-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6030581B2 (ja) 分割ガセット接続部
JP6068840B2 (ja) 柱梁架構の耐震補強構造
US20150315788A1 (en) Sleeve connector
JP4683579B1 (ja) 木造建築物の補強構造
JP5746874B2 (ja) 天井構造およびブレース材と天井仕上板の固定金具
US10711477B1 (en) Ductile prefabricated shear panel
JP4963484B2 (ja) 耐震補強金具及び耐震補強金具の取付方法
JP6441107B2 (ja) 天井構造
JP6391914B2 (ja) 吊り天井の耐震補強構造
JP2012225135A (ja) 補強及び矩出し兼用の建築用金物
JP5227519B2 (ja) 免震建築物
JP2002180693A (ja) 耐震構造物並びに耐震連結用具
JP6335489B2 (ja) 移動制限具及び移動制限具の施工方法
JP6282709B1 (ja) 拘束金物及び構造躯体の拘束方法
JP5596338B2 (ja) 木造建築物の補強金具及び木造建築物の補強方法
JP2018104884A (ja) 建物の補強構造及び補強方法
WO2015140894A1 (ja) 柱構造及びベース部材
JP2012154105A (ja) 連結構造
JP2021085270A (ja) 壁パネルの建て込み方法
JP2009046923A (ja) 制振部材と制振補強された壁フレーム
JP6934285B2 (ja) 木質柱梁接合構造
JP4519689B2 (ja) 基礎構造
JP6067438B2 (ja) 壁パネルの取付構造
JP2006336260A (ja) 制振金物および木造住宅の接合部の構造
JP7471916B2 (ja) 吊り材ユニット及び吊り天井構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6441107

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150