JP2016142032A - コンクリート均し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】路盤上の未硬化コンクリートを均すためのコンクリート均し装置において、作業性を悪化させることなく、走行体を移動させるためのチェーン損傷を防止する。【解決手段】走行体11と、走行体11に支持されているヘラ部13と、走行体11に回転自在に支持されている車輪15と、車輪15を回転駆動するアクチュエータと、このアクチュエータと車輪15とをつないでいるチェーン17と、チェーン17に発生する張力の最大値を低減する弾性体19とを有する。【選択図】図6

Description

本発明は、コンクリート均し装置に係り、特に、チェーン駆動によって走行するものに関する。
従来、チェーンを介して油圧モータから車輪へ駆動力(回転トルク)を伝達し、上記車輪を回転することで道路の延伸方向(前後方向)に移動することができるコンクリート均し装置が知られている。なお、前後方向への移動速度は最大で40m/min程度になっている。
また、コンクリート均し装置には、ヘラ部が設けられており、上記走行等によって上記ヘラ部を移動し、路盤上の未硬化コンクリートを均すようになっている。
ここで、従来の技術に関する特許文献としてたとえば特許文献1を掲げることができる。
特開平06−272383号公報
ところで、従来のコンクリート均し装置では、前後方向に走行するとき(特に走行方向を切り換えるとき)、装置の慣性力等によってチェーンに大きな負荷(張力)がかかり、チェーンが損傷するおそれがあるという問題がある。
そこで、油圧モータを駆動する油圧回路中に絞り弁を設けたり緩やかな切り換え動作をする方向制御弁を用いる等して、走行方向の急激な切り換えを無くす方式を採用することが考えられる。しかし、この方式を採用すると、前後進の切り換えを素早く行うことができず、作業性が悪化する。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、路盤上の未硬化コンクリートを均すためのコンクリート均し装置において、作業性を悪化させることなく、走行体を移動させるためのチェーン損傷を防止することができるものを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、路盤上の未硬化コンクリートを均すためのコンクリート均し装置において、走行体と、前記走行体に支持されているヘラ部と、前記走行体に回転自在に支持されている車輪と、前記車輪を回転駆動するアクチュエータと、前記アクチュエータと前記車輪とをつないでいるチェーンと、前記チェーンに発生する張力の最大値を低減する弾性体とを有するコンクリート均し装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンクリート均し装置において、所定の回動中心軸を回動中心にして回動するように前記走行体に支持されている中間回転体支持体と、前記中間回転体支持体に回転自在に支持されている中間回転体とを備え、前記チェーンは、前記アクチュエータの回転出力軸に設けられている原動軸スプロケットと前記車輪に設けられている被駆動軸スプロケットとに巻き掛けられており、前記チェーンは前記原動軸スプロケットと前記被駆動軸スプロケットとの間で延伸しており、前記チェーンの前記延伸している部位は、前記中間回転体に巻き掛けられており、前記弾性体は、前記走行体と前記中間回転体支持体との間に設けられており、前記中間回転体が前記チェーンから受ける力によって、前記中間回転体支持体が回動するとともに、前記弾性体が弾性変形するように構成されており、前記中間回転体の回転中心軸から前記中間回転体支持体の回動中心軸までの距離が、前記中間回転体支持体の回動中心軸から前記中間回転体支持体と前記弾性体との係合部までの距離よりも大きくなっているコンクリート均し装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のコンクリート均し装置において、前記弾性体は、ばね本体部とこのばね本体部の両端から突出している一対のフック部とを備えた引っ張りコイルばねで構成されており、前記各フック部の先端のそれぞれと前記ばね本体部との間には間隙が形成されており、前記引っ張りコイルばねは、前記間隙が下方を向いているコンクリート均し装置である。
本発明によれば、路盤上の未硬化コンクリートを均すためのコンクリート均し装置において、作業性を悪化させることなく、走行体を移動させるためのチェーン損傷を防止することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係るコンクリート均し装置の概略構成を示す平面図である。 図1におけるII矢視図である。 図1におけるIII矢視図である。 図3におけるIV部の拡大図である。 (a)は図4におけるVA矢視図であり、(b)は図4におけるVB−VB断面図である。 図5(a)におけるVI−VI矢視図である。 (a)は図6におけるVIIA部の拡大図であり、(b)は(a)におけるVIIB―VIIB断面を概略的に示した図である。 図7(a)に対応する図であり、(a)はチェーンに張力がかかっていないかもしくはチェーンの張力が所定の僅かな値以下である状態を示しており、(b)はチェーンに所定の大きな張力がかかっている状態を示している。
本発明の実施形態に係るコンクリート均し装置(コンクリートスプレッダ)1は、路盤3上にコンクリートを敷設して道路5を舗装するときに、路盤3上の未硬化コンクリート(たとえば、図2で示すように、コンクリートミキサー車から路盤3上におろされ路盤3上で山状になっている未硬化のコンクリート)7を、平らに均すための(たとえば荒均しをするための)装置である。コンクリート均し装置1で均された後は、未硬化のコンクリート9は路盤3上で上面がほぼ平らな所定の厚さの層状になっている。
コンクリート均し装置1は、図1〜図4で示すように、走行体11とヘラ部(ヘラ)13と車輪15と図示しないアクチュエータ(たとえば車輪駆動用油圧モータ)とチェーン17と弾性体19とを備えて構成されている。
ヘラ部13は、走行体11に対して移動自在および旋回(回動)自在に支持されている。車輪15は、走行体11に回転自在(自転自在)に支持されている。車輪駆動用油圧モータは、車輪15を回転駆動するためのものである。
チェーン17は、車輪駆動用油圧モータから車輪15に回転トルクを伝達するために、車輪駆動用油圧モータと車輪15との間に張られ、車輪駆動用油圧モータと車輪15とをつないでいる。
弾性体19は、車輪駆動用油圧モータから車輪15に回転トルクを伝達するときに、自らが弾性変形することでチェーン17に発生する張力の最大値を低減する(弾性変形によってチェーン17に発生する衝撃力を吸収して緩和する)ようになっている。
なお、道路5(路盤3)の幅方向の両端部には、図2、図5等で示すように、車輪15が上に載って係合する一対のレール(走行体支持レール)21が道路5の延伸方向(前後方向)に延びて敷設されている。そして、車輪15が回転することで、走行体11(コンクリート均し装置1)が道路5の延伸方向(前後方向)に移動するようになっている。また、ヘラ部13が、未硬化コンクリート7に接し押す等して、未硬化コンクリート7が均されるようになっている。
また、コンクリート均し装置1には、図6〜図8で示すように、中間回転体支持体(たとえば、レバー)23が設けられている。中間回転体支持体23は、走行体11に支持されており、所定の回動中心軸C1を回動中心にして走行体11に対し回動するようになっている。
チェーン17は、車輪駆動用油圧モータの回転出力軸に一体的に設けられている原動軸スプロケット25と、車輪15に一体的に設けられている被駆動軸スプロケット27とに巻き掛けられている。また、チェーン17は、原動軸スプロケット25と被駆動軸スプロケット27との間で延伸している。なお、車輪駆動用油圧モータの筐体は、走行体11に一体的に設けられている。
チェーンの延伸している部位(延伸している部位の一部)は、原動軸スプロケット25や被駆動軸スプロケット27とは別の中間回転体(スプロケットでもよい)29に巻き掛けられている。
中間回転体29は、中間回転体支持体23に、所定の回転中心軸C2を回転中心にして回転自在(自転自在)に支持されている。
弾性体19は、走行体11と中間回転体支持体23との間に設けられている。そして、中間回転体29がチェーン17の張力によってチェーン17から力F1(図8(a)参照)を受けることによって、中間回転体支持体23が回動するとともに、弾性体19が弾性変形するように構成されている。
また、中間回転体29の回転中心軸C2から中間回転体支持体23の回動中心軸C1までの距離D1が、中間回転体支持体23の回動中心軸C1から中間回転体支持体23と弾性体19との係合部(係合部の中心位置C3)までの距離D2よりも大きくなっている(図7(a)参照)。
なお、図8(a)で示すように、弾性体19が弾性変形によって中間回転体支持体23に与える力F2の方向と、中間回転体支持体23の回動中心軸C1と、中間回転体支持体23と弾性体19との係合部(係合部の中心位置C3)をお互いに結ぶ方向との交差角度θは、ほぼ直角になっている(たとえば、70°〜110°程度の交差角度になっている)。
また、図8(a)で示すように、中間回転体29がチェーン17から受ける力F1の方向と、中間回転体29の回転中心軸C2と中間回転体支持体23の回動中心軸C1とをお互いに結ぶ方向とは、お互いが直交している(たとえば、70°〜110°程度の交差角度になっている)。
ところで、弾性体19は、図7(a)等で示すように、ばね本体部31とこのばね本体部31の両端から突出している一対のフック部33とを備え引っ張りコイルばねで構成されている。各フック部33の先端とばね本体部31との間には間隙35が形成されている。そして、引っ張りコイルばね19は、間隙(2つの間隙)35が下方を向くようにして設置されている。
ここで、コンクリート均し装置1についてさらに詳しく説明する。説明の便宜のために、道路5の延伸方向を前後方向とし、前後方向に対して直交する所定の一方向を左右方向(幅方向)とし、前後方向と幅方向と対して直交する方向を上下方向とする。
コンクリート均し装置1の走行体11は、図1、図2等で示すように、一対で設けられており、一方の走行体11は道路5の幅方向の一方の端部に位置しており、他方の走行体11は道路5の幅方向の他方の端部に位置している。
走行体11は、前後方向に細長い形状に形成されており、1つの走行体11には、2つの車輪15が設けられている。一方の車輪15は、前方に設けられており、他方の車輪15は後方に設けられている。
また、走行体11には、支柱37が一体的に設けられている。1つの走行体11には、2つの支柱37が設けられている。一方の支柱37は、走行体11の前方で走行体11の上方に起立しており、他方の支柱37は、走行体11の後方で走行体11の上方に起立している。
2つの走行体11から起立している計4本の支柱37には、メインフレーム39が係合している。メインフレーム39は、前後方向の寸法が走行体11の前後方向の寸法と同程度になっており、幅方向の寸法が道路5の幅と同程度になっており、上下方向の寸法は、上記各寸法よりも小さくなっている。
そして、メインフレーム39は、4本の支柱37によりガイドされ、図示しないアクチュエータによって上下方向に移動自在になっている。
また、メインフレーム39の幅方向の両端部には、幅寸法調整部41が設けられており、道路5の幅に合せて、メインフレーム39の幅寸法を変更することができるようになっている。幅寸法調整部41は、図1に示すように、筒状部43とこの筒状部43内に入り込んで嵌合される棒状部45とを備えて構成されている。そして、筒状部43内に入り込んでいる棒状部45の長さを変えることで、メインフレーム39の幅方向の寸法を変更することができるようになっている。
メインフレーム39の上には、発電機を備えたエンジン47と、このエンジン47の燃料タンク49と、エンジン47の発電機の電力によって駆動しこれにより発生した高圧の作動油をアクチュエータに供給する油圧ユニット51と、コンクリート均し装置1の全体を制御する制御盤53と、オペレータが搭乗する搭乗部55と、操作部56とが設けられている。
ヘラ部13は、図2や図3等で示すように、ヘラ支持体57に支持されており、図示しないアクチュエータによって、ヘラ部13の中心を通り上下方向に延伸している軸を回動中心にして、回動(旋回)するようになっている。
ヘラ支持体57は、幅方向に長く延びているレール(ヘラ支持体支持レール)59に支持されており、図示しないアクチュエータによって、幅方向に移動するようになっている。レール59の長手方向(幅方向)の寸法は、メインフレーム39の幅方向の寸法と同程度になっている。また、レール59は、図示してはいないが長手方向で複数の部材に分割されており、メインフレーム39の幅方向の寸法を変更したときに、この変更に合せて、上記各部材を適宜使用し、レール59の長さを変えることができるようになっている。
以上により、ヘラ部13は、操作部56を介したオペレータの操作によって、前後方向、幅方向、上下方向、および、ヘラ部13の中心を通り上下方向に延伸している軸を回動中心にした旋回をするようになっている。ヘラ13が適宜移動し旋回することで、山状になっている未硬化のコンクリート7が平らに均されるようになっている。
なお、道路5(コンクリート9の上面)が幅方向で勾配を有している場合がある。すなわち、道路5の幅方向の中央で路面が最も高く、道路5の幅方向の中央から縁に移るにしたがって路面が次第低くなるようなセンタークラウン構造になっている場合がある。
このために、コンクリート均し装置1には、図2で示すように、レール勾配調整部61が設けられている。そして、レール勾配調整部61によって、レール59が道路5の幅方向の勾配に沿って延びる(レール59が、勾配が形成されている路面と平行に延びる)ように、レール59を傾けて調整することができるようになっている。
さらに説明すると、レール59は、長手方向(幅方向)の中央部で2つに分割されており、この中央部でメインフレーム39に回動自在に支持されており、長手方向(幅方向)の両端部で走行体11に適宜支持されている。そして、2つに分割されているレール59を、この分割されている部位で図示しないアクチュエータを用い僅かに上下方向に移動位置決めすることで、レール59がわずかに適宜回動位置決めされるようになっている。そして、道路5の幅方向の勾配に沿うようにレール59の勾配が調整されるようになっている。
ここで、図4〜図8を参照して、車輪15を駆動する機構、チェーン17の張力を低減する機構等についてさらに詳しく説明する。
走行体11は、平板状の素材を適宜の形状にした後、溶接等によって接合したことで、下方が開口している細長い矩形な枡状に形成されている。これにより、走行体11は、平板状の一対の側壁部63を備えている。
一対の側壁部63には、軸部材65の両端部が一体的に設けられており、軸部材65の中間部には、車輪15が回転自在に設けられている(図5(b)等参照)。車輪15の下端部は、走行体11下端の開口部から下方に突出している。
被駆動軸スプロケット27は、車輪15に対して幅方向にならび車輪15に一体的に設けられている。幅方向に延伸している車輪15の回転中心軸と被駆動軸スプロケット27の回転中心軸とは、当然のことであるがお互いが一致している。車輪15の本体部69の外径と、被駆動軸スプロケット27のピッチサークルの直径とは同程度になっている。なお、車輪15の本体部69は、車輪15の鍔部67の間に位置している円柱状の部位であって外周がレール21に対して転がり対偶をなしている。
図示しない車輪駆動用油圧モータは、上述したように、筐体が走行体11に一体的に設けられており、回転出力軸が走行体11内に突出している。そして、この突出している回転出力軸に原動軸スプロケット25が一体的に設けられている。
チェーン17は、環状のエンドレス形状になっており、図6等で示すように、1つの原動軸スプロケット25と、1つのガイドローラ(スプロケットでもよいし、詳しくは後述する歯の無い中間回転体29と同様な回転体であってもよい。)71と、1つの前方の被駆動軸スプロケット27と、1つの中間回転体29と、1つの後方の被駆動軸スプロケット27と1つの他の1つのアソビ車73とに、この順で係合している(巻き掛けられている)。
原動軸スプロケット25と各ガイドローラ71,73とは、被駆動軸スプロケット27よりも上方に位置している。中間回転体29は、被駆動軸スプロケット27よりも小径になっており、上端が被駆動軸スプロケット27の上端よりも下方に位置し、下端が被駆動軸スプロケット27の下端よりも上方に位置している。
チェーン17は、中間回転体29の上部に巻き掛けられており、チェーン17の張力による力F1は、図8(a)で示すように下方を向いており、中間回転体29を下方に付勢するようになっている。ただし、力F1が最大になっても、弾性体19により、もしくは、図示しないストッパを設けることで、中間回転体29がレール21に当接することが無いように構成されている。
中間回転体支持体23は、図7(a)で示すように、第1の腕部75と、長さが第1の腕部75よりも短い第2の腕部77とを備えた平板状の「L」字状の部位を備えて構成されている。また、中間回転体支持体23は、走行体11の一対の側壁部63の間であって走行体11内で、走行体11に一体的に設けられているサポート材78に回動自在に設けられている。
第1の腕部75は、ほぼ水平方向(前後方向)に延伸しており、第2の腕部77は、第1の腕部75の上方で上方向に延伸している。また、中間回転体支持体23の厚さ方向が幅方向になっている。
中間回転体支持体23は、走行体11の内側で走行体11の一対の側壁部63の間に設けられており、第1の腕部75と第2の腕部77との境界部に位置し幅方向に延びている中心軸C1を中心にして、サポート材78に対して回動するようになっている。
中間回転体29は、車輪15と同じように、円柱状の本体部79と、この本体部79の両端部に設けられている一対の鍔部81とを備えて構成されている(図7(b)参照)。
第1の腕部75の先端部(前端部)には、軸部材83が一体的に設けられており(図7(b)参照)、中間回転体29は、幅方向に延びている中心軸C2を中心にして軸部材83に回転自在に設けられている。チェーン17は、中間回転体29の本体部79の外周に接している(図7(a)参照)。
走行体11の一対の側壁部63のそれぞれには、図7(b)で示すように、ばね用支柱支持体85が一体的に設けられている。走行体11の内部であって一対のばね用支柱支持体85の間には、円柱状のばね用支柱87が回動自在に設けられている。ばね用支柱87の回動中心軸は幅方向に延伸している。なお、ばね用支柱支持体85やばね用支柱87は、中間回転体支持体23や中間回転体29よりも後方に配置されている。
弾性体(引っ張りコイルばね)19は、第1のばね係合体89と第2のばね係合体91とを介して、中間回転体支持体23とばね用支柱87とに設置されている。
図7等で示すように、第1のばね係合体89は、一対の側板部93と一対の軸体95とを備えて構成されている。側板部93は、平板状であって長円状に形成されている。軸体95は円柱状に形成されている。一対の側板部93は、一対の軸体95を間にして、お互いが平行になって所定の距離(中間回転体支持体23の「L」字状の部位の厚さとほぼ等しい距離)だけ離れている。
一対の軸体95のうちの一方の軸体95は、第1のばね係合体89の長手方向(概ね前後方向)の一方の端部(前方の端部)に配置されており、一対の軸体95のうちの他方の軸体95は、第1のばね係合体89の長手方向の他方の端部(後方の端部)に配置されている。
第2のばね係合体91は、一対の側板部93と同様な一対の側板部97を備えた「コ」字状の本体部99と、この本体部99から後方に延出しているオスねじ部101と、軸体95と同様に構成され一対の側板部97の間に配置された軸体103とを備えて構成されている。
第1のばね係合体89の一方の軸体95は、中間回転体支持体の第2の腕部77に設けられている貫通孔内に入り込み、一対の側板部93内に第2の腕部77が入り込んでいる。これにより、幅方向に延びている回動中心軸C3を中心にして第1のばね係合体89が中間回転体支持体23に対して回動するように支持されている。
第2のばね係合体91のオスねじ部101は、ばね用支柱87の貫通孔に入り込み、オスねじ部101に一対のナット105が螺合し、一対のナット105でばね用支柱87を締め付け挟み込むことで、第2のばね係合体91が、ばね用支柱87に一体的に設けられている。なお、第2のばね係合体91はばね用支柱87から前方に突出している。
第1のばね係合体89の他方(後方)の軸体95には、引っ張りコイルばね19の一方のフック部33が掛けられている。一方のフック部33は、一対の側板部93の間に入り込んでいるとともに、ばね本体部31と一方のフック部33との間の間隙35が、下方に位置している。
また、第2のばね係合体91の軸体103には、引っ張りコイルばね19の他方のフック部33が掛けられている。他方のフック部33は、一対の側板部97の間に入り込んでいるとともに、ばね本体部31と他方のフック部33との間の間隙35が、下方に位置している。
引っ張りコイルばね19を上述したように設置したことで、第1のばね係合体89と引っ張りコイルばね19と第2のばね係合体91とは、この順で前後方向にならびほぼ一直線状に配置されている。
また、コンクリート均し装置1では、図7(b)で示すように、複数の弾性体(たとえば2つの弾性体)19(19A,19B)を並列に用いて、弾性体19のばね定数を大きくしチェーン17に発生する張力の最大値を低減するようになっている。
一方の引っ張りコイルばね(弾性体)19Aは、上述したように、中間回転体支持体23の第2の腕部77に、第1のばね係合体89を介して係合し、第2のばね係合体91を介してばね用支柱87に係合している。これに対して、引っ張りコイルばね19Aと平行に配置されている他方の引っ張りコイルばね19Bは、中間回転体支持体23の一部を形成している第3の腕部107と第1のばね係合体89とを介して中間回転体支持体23に係合し、第2のばね係合体91を介してばね用支柱87に係合している。
第3の腕部107は、第1の腕部75と第2の腕部77とで構成されている「L」字状のものから、第1の腕部75の先端側に部位を除去した形状に形成されており、上記「L」字状の部材に一体的に設けられている。
ところで、上記説明では、引っ張りコイルばね19のフック部33が円柱状の軸体95,103に掛けられているが、フック部33が貫通孔(別形態のばね係合体89,91に設けた貫通孔)に入り込んで設置されていてもよい。
また、引っ張りコイルばね19は、チェーン17に張力がほとんどかかっていないとき、および、チェーン17の張力が所定の第1の値よりも小さいときには、図8(a)で示すように、弾性変形せず(延びることはなく)、ばね本体部31が所定の初期長さL1になっている。
チェーン17の張力が所定の第1の値よりも大きい第2の値になると、図8(b)で示すように、引っ張りコイルばね19(ばね本体部31)が長さL2(=L1+ΔL)まで延びるようになっている。引っ張りコイルばね19の延び量ΔLは、チェーン17の張力の増加分にほぼ比例している。
なお、図8(a)で示す状態でも、引っ張りコイルばね19が引張り力を発揮し、チェーン17を上方に付勢してチェーン17の弛みを除去するか少なくするように構成されていてもよい。
また、図8(a)で示す状態では、第2の腕部77の延伸方向と、引っ張りコイルばね19の付勢方向との交差角度θがθ1になっていてほぼ直交しているが、引っ張りコイルばね19が延びるにしたがって、図8(b)で示すように、交差角度θが角度θ1よりも小さい鋭角θ2になるように構成されている。
上述した交差角度θに関しては、第1の腕部75の延伸方向と、チェーン17が中間回転体29に与える力F1の方向とにおいても同様である。
次に、コンクリート均し装置1の動作について説明する。
搭乗部55にオペレータが乗っており、路盤3上に未硬化のコンクリート7がおろされ山状になると、オペレータは、コンクリート7の形態を見ながら、操作部56で操作することで、ヘラ13を適宜移動しまた旋回し、未硬化のコンクリート7を平らに均す。
ヘラ13を前後方向に移動するときには、走行体11を前後方向に移動する必要があるので、チェーン17を介して車輪15を回転させる必要がある。このとき、チェーン17に張力が発生する。この張力の値は、弾性体19が設けられていないとすれば、走行体11の走行方向を切り換えるときに、コンクリート均し装置1の慣性力で特に大きくなる(上述した第2の値になる)。
このとき、中間回転体支持体23が適宜回動し、引っ張りコイルばね19が適宜延びることで、チェーン17に発生する張力の最大値を低減する。
コンクリート均し装置1によれば、走行体11の走行方向を切り換えるとき等にチェーン17に発生する張力の増加に応じて弾性体19が弾性変形しチェーン17に大きな張力が発生することが防止される。これによって、走行体11を移動するためのチェーン17損傷を防止することができる。さらに、中間回転体29や中間回転体29を支持している中間回転体支持体23や車輪15の軸部材65等が損傷することが防止される。
また、コンクリート均し装置1によれば、車輪駆動用油圧モータを駆動する油圧回路中に絞り弁を設けたり緩やかな切り換え動作をする方向制御弁を用いる等していないので、前後進の切り換えを素早く行うことができ、作業性が悪化することが防止される。
また、コンクリート均し装置1によれば、中間回転体29の回転中心軸C2から中間回転体支持体23の回動中心軸C1までの距離D1が、中間回転体支持体23の回動中心軸C1から中間回転体支持体23と弾性体19との係合部(回動中心軸C3)までの距離D2よりも大きくなっているので、てこの原理によってチェーン17の張力による中間回転体29の移動(中間回転体支持体23の回動)がスムーズになされ、チェーン17の張力の変化に素早く追従して、チェーン17の張力の急激な張力の増加を確実に防止することができる。また、弾性体19の変形量を小さくすことができ、弾性体19の寿命を延ばすことができる。
また、コンクリート均し装置1によれば、引っ張りコイルばね19が、両端部のフック部33の2つの間隙35が下方を向くようにして設置されているので、コンクリート均し装置1の作動中の振動等による引っ張りコイルばね19の落下を防止することができる。
1 コンクリート均し装置
3 路盤
7、9 未硬化コンクリート
11 走行体
13 ヘラ部
15 車輪
17 チェーン
19 弾性体
23 中間回転体支持体
25 原動軸スプロケット
27 被駆動軸スプロケット
29 中間回転体
31 ばね本体部
33 フック部
35 間隙
C1 回動中心軸
C2 回転中心軸
C3 係合部(係合部の中心位置)
D1、D2 距離

Claims (3)

  1. 路盤上の未硬化コンクリートを均すためのコンクリート均し装置において、
    走行体と、
    前記走行体に支持されているヘラ部と、
    前記走行体に回転自在に支持されている車輪と、
    前記車輪を回転駆動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータと前記車輪とをつないでいるチェーンと、
    前記チェーンに発生する張力の最大値を低減する弾性体と、
    を有することを特徴とするコンクリート均し装置。
  2. 請求項1に記載のコンクリート均し装置において、
    所定の回動中心軸を回動中心にして回動するように前記走行体に支持されている中間回転体支持体と、前記中間回転体支持体に回転自在に支持されている中間回転体とを備え、
    前記チェーンは、前記アクチュエータの回転出力軸に設けられている原動軸スプロケットと前記車輪に設けられている被駆動軸スプロケットとに巻き掛けられており、前記チェーンは前記原動軸スプロケットと前記被駆動軸スプロケットとの間で延伸しており、
    前記チェーンの前記延伸している部位は、前記中間回転体に巻き掛けられており、
    前記弾性体は、前記走行体と前記中間回転体支持体との間に設けられており、前記中間回転体が前記チェーンから受ける力によって、前記中間回転体支持体が回動するとともに、前記弾性体が弾性変形するように構成されており、
    前記中間回転体の回転中心軸から前記中間回転体支持体の回動中心軸までの距離が、前記中間回転体支持体の回動中心軸から前記中間回転体支持体と前記弾性体との係合部までの距離よりも大きくなっていることを特徴とするコンクリート均し装置。
  3. 請求項2に記載のコンクリート均し装置において、
    前記弾性体は、ばね本体部とこのばね本体部の両端から突出している一対のフック部とを備えた引っ張りコイルばねで構成されており、
    前記各フック部の先端のそれぞれと前記ばね本体部との間には間隙が形成されており、
    前記引っ張りコイルばねは、前記間隙が下方を向いていることを特徴とするコンクリート均し装置。
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