JP2016141414A - 電子レンジ用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気排出部においてのみ精度よい蒸気抜きができ、蒸気排出部以外において蒸気抜きがなされることを回避できるようにした電子レンジ用容器を提供する。【解決手段】上部に開口21を有する容器本体20と、容器本体20の開口21から外側に延出するように形成されたフランジ部22と、フランジ部22の上面の全周にわたって上方へ突出して形成され、開口21を塞ぐフィルム状の蓋材50に熱融着される熱融着部と、を備え、熱融着部が、容器本体20内で発生した蒸気が所定の圧力に達したとき蓋材50との熱融着を破断して蒸気を排出する第1熱融着部と、フランジ部22の上面からの突出高さが第1熱融着部よりも高い第2熱融着部232を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子レンジ用容器に関する。
電子レンジ用容器は、たとえば下記特許文献1に開示されているように、開口から外側に延出するフランジ部を有し、このフランジ部の上面に全周にわたってリブ状の熱融着部が形成されている。この熱融着部は、当該容器の開口を塞ぐフィルム状の蓋材を熱融着する部分となっている。そして、熱融着部の一部には、いわゆる蒸気抜きをするための蒸気排出部が形成され、この蒸気排出部は外側に向かって拡開するパターンからなるV字部によって構成されている。このように構成される蒸気排出部は、容器内に発生した蒸気が所定の圧力に達したときに、そのV字部の内側の先鋭部に応力が集中し、蓋材の熱融着を破断させるようになっている。
しかし、蒸気排出部とそれ以外の熱融着部は、その熱融着幅が等しくなっているため、該幅を一律に太く設定した場合、熱融着強度が強くなって蒸気排出部における蒸気抜きが十分になされず、該幅を一律に細く設定した場合、蒸気排出部以外での熱融着部において蒸気抜きがなされてしまう不都合が生じてしまうことを免れない。
特許4539266号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、蒸気排出部においてのみ精度よい蒸気抜きができ、蒸気排出部以外において蒸気抜きがなされることを回避できるようにした電子レンジ用容器を提供するにある。
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の第1の観点に係る電子レンジ用容器は、上部に開口を有する容器本体と、前記容器本体の前記開口から外側に延出するように形成されたフランジ部と、前記フランジ部の上面の全周にわたって上方へ突出して形成され、前記開口を塞ぐフィルム状の蓋材に熱融着される熱融着部と、を備え、前記熱融着部が、前記容器本体内で発生した蒸気が所定の圧力に達したとき前記蓋材との熱融着を破断して前記蒸気を排出する第1熱融着部と、前記フランジ部の上面からの突出高さが前記第1熱融着部よりも高い第2熱融着部を有することを特徴とする。
(2)上記(1)の構成において、前記第1熱融着部は、外側に向かって拡開するV字部を有してもよい。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、さらに、前記第1熱融着部と前記第2熱融着部との中間に位置し、前記第1熱融着部から前記第2熱融着部に向かって徐々に前記突出高さが高くなる徐変部を有してもよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの構成において、前記第2熱融着部が前記第1熱融着部の1.1倍から2.5倍の範囲の前記突出高さを有してもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれかの構成において、前記第1熱融着部が、前記フランジの外縁に向かって低くなるように傾斜する前記容器本体の外側に位置する1以上の先端を有してもよい。
このように構成した電子レンジ用容器によれば、蒸気排出部においてのみ精度よい蒸気抜きができ、蒸気排出部以外において蒸気抜きがなされることを回避できるようになる。
本発明の電子レンジ用容器の第1実施形態の全体を示す斜視図である。 (a)は容器本体の上面図、(b)は容器本体の側面図である。 (a)は、図2(a)のIIIa−IIIaにおける断面図、(b)は複数の容器本体を積み上げた場合の要部の断面図である。 (a)は蓋開封部と蒸気排出部を示す斜視図、(b)は(a)のIVb−IVb線における断面図である。 図2(a)のV−V線における断面図である。 本発明の電子レンジ用容器の第2実施形態の全体を示す上面図である。 本発明の電子レンジ用容器の第4実施形態を図4に対応して示す図であって、(a)は蓋開封部と蒸気排出部を示す斜視図、(b)は(a)のIVb−IVb線における断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(第1実施形態)
図1は、本発明の電子レンジ用容器の全体を示す斜視図である。図1に示す電子レンジ用容器10は、容器本体20と蓋材50とで構成されている。容器本体20と蓋材50はいずれも樹脂材によって形成されている。
容器本体20は、平面視で角(かど)部に丸みを有するほぼ長方形をなし、上部に開口21を有するようになっている。また、容器本体20は、開口21から外方に延出するようにしてフランジ部22が形成されている。フランジ部22は、平面視でほぼ長方形をなし、角(かど)部において、他の部分より幅の広い幅広部22Aを有するようになっている。
フランジ部22には、その上面側において凸となるリブ状であって上方へ突出する熱融着部23が形成されている。熱融着部23はフランジ部22の全周にわたって形成されている。換言すれば、熱融着部23はフランジ部22の上面において容器本体20の開口21を囲むようにして形成されている。
蓋材50は、フランジ部22の外周とほぼ同じ大きさの外周をもつフィルム状からなっている。蓋材50は、容器本体20に内容物(図示せず)を収納した後に、熱融着部23に熱融着(シール)されることによって、容器本体20の開口21を塞ぐようになっている。蓋材50は一般にフランジ部22の熱融着部23に対応する平坦な押圧面を有する加熱されたシール板によって蓋材50をフランジ部22に重ねた状態で外方から一定時間押圧することによって熱溶着部23と蓋部材50の内面とを溶融接着させる。この場合、溶融接着された部分の溶着強度は、シール板の温度、蓋材55と熱溶着部23との接触時間、圧力さらに、蓋材55と熱溶着部23の材質によって決定される。なお、図1では、レンジによる加熱後において、蓋材50をフランジ部22の一つの角(かど)部から一部剥離している状態を示している。
また、蓋材50の剥離の出発点となるフランジ部22の一つの角(かど)部には、熱融着部23が’M’字状のパターンとなっており、このパターンによって熱融着部23に蓋開封部231Aと蒸気排出部231Bとが形成されるようになっている。なお、この明細書において蓋開封部231A及び蒸気排出部231Bを第1熱融着部231と称し、それ以外の熱融着部23を第2熱融着部232と称する。
図2(a)は、容器本体20の上面図、図2(b)は、容器本体20の側面図である。なお、図2(a)、(b)には、蓋材50の図示は省略している。
図2(a)に示すように、第1熱融着部231の‘M’字状のパターンにおいて、その中央の‘V’字状パターン(外側に向かって拡開するV字部)によって蒸気排出部231Bが形成され、その両脇の逆‘V’字状パターン(内側に向かって拡開するV字部)によって蓋開封部231Aが形成されている。この場合、蒸気排出部231Bの右側の部分は右側に隣接する蓋開封部231Aの一部と共通化され、蒸気排出部231Bの左側の部分は左側に隣接する蓋開封部231Aの一部と共通化されて形成されている。
蓋材50をフランジ部22の蓋開封部231Aが形成された角(かど)部から剥がす場合、蓋開封部231Aの逆‘V’字状パターンの先鋭部に応力が集中して蓋材50を容易に剥がせる効果を奏する。また、レンジで加熱する際は、容器本体20内に発生する蒸気圧は蒸気排出部231Bの‘V’字状パターンの先鋭部に応力が集中し、該蒸気圧が所定の圧力に達したときに蓋材50との熱融着を容易に破断させる効果を奏する。
このような蒸気排出部231Bは、上述したように第1熱融着部231の一部を‘V’字状パターンにすることにより形成され、この部分以外の第2熱融着部232よりも幅狭の熱融着幅tを有するようになっている。蒸気排出部231Bを幅狭の熱融着幅tとすることによって、蓋材50との熱融着を破断させV字状の第1熱融着部から選択的に蒸気を排出し易くできるようになる。また、蒸気排出部231B以外の第2熱融着部232の熱融着幅Tを広くすることによって、蒸気排出部231B以外での蒸気抜きを防止できる効果を奏する。
ここで、第1熱融着部231の一部を‘V’字状パターンとし、この部分以外の第2熱融着部232の熱融着幅Tよりも幅狭の熱融着幅tとする、すなわち、熱融着幅Tを熱融着幅tよりも幅広とする場合の好ましい態様について、説明する。熱融着幅tは0.5ないし2.0mmの範囲で設けることが好ましく、熱融着幅Tは2.0ないし5.0mmの範囲で設けることが好ましい。この場合、熱融着幅Tの熱融着幅tに対する比率は、1.5ないし4倍とすることが好ましい。このようにすることで、確実に蒸気排出部231Bの蓋材50との熱融着を破断させ易くでき、また、蒸気排出部231B以外での蒸気抜きを防止できる効果を奏する。
図3(a)は、図2(a)のIIIa−IIIaにおける断面図である。図3(a)に示すように、容器本体20のフランジ部22は、その延出端を下向きにして角度θ(たとえば6°)で傾斜されて形成されている。フランジ部22のこのような傾斜はフランジ部22の全周に及んでほぼ同様になっている。容器本体20の成形の際の反りを予め見越して構成されたものである。この場合において、第2熱融着部232は、その上面がほぼ水平になるように形成され、蓋材50(図1参照)との熱融着の信頼性を確保している。このため、第2熱融着部232は、内周側のフランジ部22に対する高さt1が外周側のフランジ部22に対する高さt2よりも小さく形成されている。
図4(a)は、フランジ部22の幅広部22Aに形成された蓋開封部231Aと蒸気排出部231Bを示す斜視図である。図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における断面図である。図4(a)、(b)に示すように、蒸気排出部231Bは、側面視において、V字部の内側に位置する先端が開口に向かって低くなるように傾斜されている。ここで、フランジ部22は、図4(b)に示すように、その延出端を下向きにして角度θ(たとえば6°)で傾斜されて形成され、蒸気排出部231Bの外側の水平面Qに対する高さt3が外側の水平面Qに対する高さt4よりも低く形成されている。
この場合、蒸気排出部231B以外の第2熱融着部232(蓋開封部231Aの一部を含む)の上面は、図3(a)に示したと同様に、水平になるように形成されている。このように、蒸気排出部231BをV字部の内側に位置する先端が開口21に向かって低くなるように傾斜させることにより、蒸気排出部231Bの開口21側のシール強度を弱めることができ、蒸気抜きがし易くなる効果を奏するようになる。したがって、蒸気が所定の圧力に達したときに確実に蓋材50の熱融着を破断させるように制御できるようになる。
ここで、蒸気排出部231BをV字部の内側に位置する先端が開口21に向かって低くなるように傾斜させる場合の好ましい態様について、説明する。図4(b)において、蒸気排出部231Bの拡開する側の端部(図中、左端)外縁のフランジ部22からの突出高さt7は、電子レンジ用容器として備えるべき部材の厚みを確保する関係から、好ましくは1ないし5mm、さらに好ましくは1ないし3mmに設けられる。平均的には1.2mm程度が好ましい。
そして、開口21に向かって低くなっている先端(図中、右端)については、右端外縁(図中、右端の左側外縁)の突出高さt6は左端外縁の突出高さt7の40ないし90%に、右端内縁(図中、右端の右側外縁)の突出高さt5は同じく5ないし50%(平均的に30%程度)に相当するように、低くすることが好ましい。この場合、突出高さt5は突出高さt6よりも低くなるようにする。このようにすることで、蒸気排出部231BのV字部の先端は拡開する端部よりも低いと同時に、先端自体の内縁がその外縁よりも低いことにより、容器本体20の開口21に遠い側から近い側にいくにつれて、蒸気排出部231Bをシール強度が相対的に強い部分から弱い部分へと変化させることができる。
図2(a)に戻り、蓋開封部231Aと蒸気排出部231Bが形成されたフランジ部22において、蒸気排出部231Bの両側であって第2熱融着部232(蓋開封部231Aの一部を含む)の内側には2つの凹部31が形成されている。さらに、フランジ部22には、蒸気排出部231Bの両側であって第2熱融着部232(蓋開封部231Aの一部を含む)の外側にも2つの凹部32が形成されている。容器本体20の開口21を囲むように形成される第2熱融着部232は、内容物の侵入を防ぐために、開口21に近接して形成することが望ましく、これにより、各蓋開封部231Aの蒸気排出部231Bと反対側の部分は急峻な傾きをもって第2熱融着部232に連続するパターンとなり、第2熱融着部232の外側においてフランジ部22(幅広部22A)の外周との間に充分なスペースを確保でき、このスペースに前記凹部32を形成することができるようになる。
このような凹部31、32は、図2(a)のV−V線における断面図である図5に示すように、凹部31、32の底面に対して相対的に蓋開封部231Aの高さを大きくでき、蓋材50(図1参照)のシール時において、フランジ部22への貼り付きを防止できる効果を奏する。また、蒸気排出部231BのV字部の外側に向かって拡開される部分に凹部を形成することも考えられるが、この部分は極めて狭い領域で形成が困難となり、その代わりに前記凹部32を形成することにより、同様の効果を奏することができるようになる。
さらに、図3(a)に戻り、容器本体20の側面には、その周方向に沿って下方が小径となる段差27が形成されている。そして、段差27より開口21側の側面28が鉛直方向(図中点線Pで示す)よりも外側に傾斜するように形成されている。このような容器本体20の側面の段差27は、図3(b)に示すように複数の容器本体20を積み重ねた場合に、上段の容器本体20が下段の容器本体20に深く収納されることを防ぐストッパとしての機能を有し、段差27より開口21側の側面28が鉛直方向よりも外側に傾斜させることによって、上段の容器本体20を下段の容器本体20から容易に抜き出すことができる効果を奏する。
本実施形態では、フランジ部22上面からの突出高さについて、第1熱融着部231よりも第2熱融着部232において高くなるように、次のように形成している。すなわち、図4(b)に示すように、第2熱融着部232は、蓋開封部231AのV字状に拡開する端部のフランジ部22からの突出高さt7よりも、第2熱融着部232におけるフランジ部22からの突出高さt7’が高くなるように設けられている。なお、図中、破線Lは突出高さt7を示す仮想線である。このように第2熱融着部232が第1熱融着部231よりも高くなるように構成することで、蓋体50をフランジ部22の熱溶着部にシールする工程において、平坦なシール板により熱溶着部にかかる圧力を第2熱溶着部232より第1熱溶着部231を低くすることが可能となり、第1熱溶着部と第2熱溶着部の突出高さの差を適宜設定することで、特に蒸気排出部となる第1熱溶着部231の溶着強度を調整することが容易となる。
第1熱溶着部と第2熱溶着部の突出高さの比率については、蒸気排出部における蓋体50の溶着強度調整する観点から、第2熱溶着部の突出高さを第1熱溶着部の突出高さの1.1倍から2.5倍の範囲とすることが好ましい。例えば、第1熱溶着部の突出高さを1.0mmとすると、第2熱溶着部の突出高さは1.5mmが好ましい。
ここで、第1熱融着部231と第2熱融着部232との中間には、第1熱融着部231の突出高さから第2熱融着部232の突出高さまで徐々に変化する徐変部233が設けられている。徐変部233を設けることで、突出高さを滑らかに変化させることができ、突出高さの変化に伴う蓋材50と容器本体20との融着への悪影響を避けることができる。
(第2実施形態)
上述した実施形態では、電子レンジ用容器10は、容器本体20が平面視で角(かど)部に丸みを有するほぼ長方形をなし、フランジ部22が平面視でほぼ長方形をなし、角(かど)部において幅広部22Aを有するものを例として挙げたものである。しかし、これに限定されることはない。たとえば、図6に示すように、容器本体20が平面視でほぼ円形をなし、フランジ部22が平面視でほぼ正方形をなし、各角(かど)部において幅広部22Aを有するものに適用させてもよいことはもちろんである。
(第3実施形態)
上述した実施形態では、蒸気排出部231Bの両脇に蓋開封部231Aを一部共通させて連続させて形成したものである。しかし、これらは分離させて形成するようにしてもよいことはもちろんである。たとえば、フランジ部22の4個の角(かど)部のうち、少なくとも一つの角(かど)部に蒸気排出部231Bを形成し、他の少なくとも一つの角(かど)部に蓋開封部231Aを形成するようにしてもよいことはもちろんである。
(第4実施形態)
図7(a)は、フランジ部22の幅広部22Aに形成された第1熱融着部231すなわち蓋開封部231Aと蒸気排出部231Bと、第1熱融着部231につながる第2熱融着部232を示す斜視図である。図7(b)は、図7(a)のIVb−IVb線における断面図である。図7(a)、(b)に示すように、第1熱融着部231の蓋開封部231Aにおける容器本体20の外側に位置する先端は、フランジ部22の外縁に向かって低くなるように傾斜させてもよい。すなわち、蓋開封部231AのV字状に拡開する端部の外側におけるフランジ部22からの突出高さt8は、その内側におけるフランジ部22からの突出高さt9よりも低いものとなる。このように構成することで、開封を容易とすることができる。なお、ここでは蓋開封部231Aにおける容器本体20の外側に位置する両方の先端とも傾斜させているが、いずれか一方の先端を傾斜させ、1以上の先端を傾斜するようにしてもよい。
蒸気排出部231Bについては、第1から第3実施形態と同様に、側面視において、V字部の内側に位置する先端が開口に向かって低くなるように傾斜されている。ここで、フランジ部22は、図7(b)に示すように、その延出端を下向きにして角度θ(たとえば6°)で傾斜されて形成され、蒸気排出部231Bの外側の水平面Qに対する高さt3が外側の水平面Qに対する高さt4よりも低く形成されている。この点に係る効果及び好ましい態様については、第1から第3実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
第4実施形態では、フランジ部22上面からの突出高さについて、第1熱融着部231よりも第2熱融着部232において高くなるように、次のように形成している。すなわち、図7(b)に示すように、第2熱融着部232は、蓋開封部231AのV字状に拡開する端部の内側におけるフランジ部22からの突出高さt9よりも、第2熱融着部232におけるフランジ部22からの突出高さt10が高くなるように設けられている。このように第2熱融着部232が第1熱融着部231よりも高くなるように構成することで、蓋体50をフランジ部22の熱溶着部にシールする工程において、平坦なシール板により熱溶着部にかかる圧力を第2熱溶着部232より第1熱溶着部231を低くすることが可能となり、第1熱溶着部と第2熱溶着部の突出高さの差を適宜設定することで、特に蒸気排出部となる第1熱溶着部231の溶着強度を調整することが容易となる。
突出高さt9と突出高さt10の比率については、蒸気排出部における蓋体50の溶着強度調整する観点から、突出高さt10を突出高さt9の1.1倍から2.5倍の範囲とすることが好ましい。例えば、突出高さt9を1.0mmとすると、突出高さt10は1.5mmが好ましい。
ここで、第1熱融着部231と第2熱融着部232との中間には、第1熱融着部231の突出高さt9から第2熱融着部232の突出高さt10まで徐々に変化する徐変部233が設けられている。徐変部233を設けることで、突出高さを滑らかに変化させることができ、突出高さの変化に伴う蓋材50と容器本体20との融着への悪影響を避けることができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 電子レンジ用容器
20 容器本体
21 開口
22 フランジ部
22A 幅広部
23 熱融着部
231 第1熱融着部
231A 蓋開封部
231B 蒸気排出部
232 第2熱融着部
233 徐変部
27 段差
28 側面(段差27より開口21側の側面)
31 凹部
32 凹部
50 蓋材

Claims (5)

  1. 電子レンジ用容器であって、
    上部に開口を有する容器本体と、
    前記容器本体の前記開口から外側に延出するように形成されたフランジ部と、
    前記フランジ部の上面の全周にわたって上方へ突出して形成され、前記開口を塞ぐフィルム状の蓋材に熱融着される熱融着部と、を備え、
    前記熱融着部が、
    前記容器本体内で発生した蒸気が所定の圧力に達したとき前記蓋材との熱融着を破断して前記蒸気を排出する第1熱融着部と、
    前記フランジ部の上面からの突出高さが前記第1熱融着部よりも高い第2熱融着部を有することを特徴とする電子レンジ用容器。
  2. 前記第1熱融着部が外側に向かって拡開するV字部を有することを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ容器。
  3. さらに、前記第1熱融着部と前記第2熱融着部との中間に位置し、前記第1熱融着部から前記第2熱融着部に向かって徐々に前記突出高さが高くなる徐変部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子レンジ容器。
  4. 前記第2熱融着部が前記第1熱融着部の1.1倍から2.5倍の範囲の前記突出高さを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子レンジ容器。
  5. 前記第1熱融着部が、前記フランジ部の外縁に向かって低くなるように傾斜する前記容器本体の外側に位置する1以上の先端を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子レンジ容器。
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