JP2016139847A - 画像処理装置、その制御方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の方式で端末と通信する画像処理装置において、通信方式に拘わらず、通信時の端末の位置が変更されないようにすること。【解決手段】MFPは、操作パネル300を備え、携帯端末と2つの方式(「非近距離無線通信」「近距離通信」)で通信する。「近距離通信」は、「非近距離無線通信」よりも通信距離が短い。状態(A)は、「近距離通信」での通信を示す。状態(B)は、「非近距離無線通信」での通信を示す。MFPの非近距離無線通信用の通信装置は、状態(B)では携帯端末400との非近距離無線通信を確立せず、状態(A)で携帯端末400との非近距離無線通信を確立するように、制御される。【選択図】図2

Description

本開示は、画像処理装置、その制御方法、およびプログラムに関し、特に、複数種類の方式で無線通信が可能な画像処理装置、その制御方法、およびそのような画像処理装置において実行されるプログラムに関する。
近年、MFP(Multi-Functional Peripheral)等の画像処理装置において、スマートフォン等の端末と無線通信するものがある。端末と無線通信する装置については、種々の技術が開示されている。たとえば、特開2008−310713号公報(特許文献1)には、電子マネーチャージ機が開示されている。当該電子マネーチャージ機では、非接触IC(Integrated Circuit)カードリーダーライターのアンテナが、当該カードリーダーライターに関連するカードリーダーの挿入口の前方下部に配置されている。
なお、端末において利用される通信方式には、複数の通信方式がある。
特開2008−310713号公報
たとえば、オペレーティングシステムとしてAndroid(登録商標)を採用している端末では、多くの場合、通信距離が数cm以下であるNFC(Near Field Communication)方式を採用している通信装置が搭載される。
一方、オペレーティングシステムとしてiOS(登録商標)を採用している端末では、多くの場合、通信距離が数m程度のBluetooth(登録商標)を採用している通信装置が搭載される。
このような通信距離の違いがあるため、ユーザーは、前者の端末を画像処理装置と通信させるためには、当該端末を画像処理装置の検知部に近づけて(あるいは検知部に接触させて)通信を行うが、後者の端末を画像処理装置と通信させるためには、当該端末を画像処理装置に近づけずに通信を行う。そして、このような、端末における通信方式の相違に基づく、通信距離の相違が、操作性においてユーザーを混乱させる場合がある、という課題があった。
本開示は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、画像処理装置において、通信相手の端末の通信方式に拘わらず、通信時に端末がセットされる位置を同じ位置にすることである。
本開示のある局面に従うと、端末と通信可能な画像処理装置であって、端末と無線で通信する第1の通信手段と、第1の通信手段よりも短い通信距離で端末と近距離通信を行う第2の通信手段と、第1の通信手段が端末と通信を確立させる通信確立距離を、第2の通信手段が端末と通信を確立する画像処理装置上の特定の位置に合わせるように調整する調整手段とを備える、画像処理装置が提供される。
好ましくは、調整手段は、第1の通信手段において端末から受信した電波が示す電波強度に基づき、端末が特定の位置まで近づいた時に端末と通信を開始することにより、通信確立距離を調整する。
さらに好ましくは、調整手段は、電波強度が特定の位置で受信される電波に対応する所定の電波強度よりも小さい場合は端末との通信を確立せず、所定の電波強度以上の電波強度を受信した場合に端末との通信を確立する。
さらに好ましくは、電波強度は、距離と対応づけられており、調整手段は、端末から受信した電波の電波強度に対応する第1の距離と所定の電波強度に対応する第2の距離を比較する。
好ましくは、画像処理装置上において、第1の通信手段は第2の通信手段と異なる位置に配置される。
好ましくは、特定の位置は画像処理装置上で端末をかざすためのタッチエリアの位置である。
好ましくは、第2の通信手段は操作パネル内に配置される。
好ましくは、調整手段は、第1の通信手段との無線通信を確立させることが予定される位置における端末と第1の通信手段との通信状態に基づいて、通信確立距離を補正する。
好ましくは、調整手段は、第1の通信手段との無線通信を確立させることが予定される位置における端末と第2の通信手段との通信状態に基づいて、通信確立距離を補正する。
好ましくは、画像処理装置は、特定の位置までの距離が互いに異なる、第1の通信手段を取り付けるための2以上の取付部と、2以上の取付部の中のどれに第1の通信手段が取付けられたかを特定する情報を取得する第1の取得手段とをさらに備え、調整手段は、第1の取得手段が取得した情報に基づいて、通信確立距離を補正する。
好ましくは、第1の取得手段は、2以上の取付部の中のどれに第1の通信手段が取付けられたかを特定する情報の入力を受け付ける。
好ましくは、画像処理装置は、第2の通信手段と特定の位置とが配置される操作パネルと、操作パネルのポジションを取得する第2の取得手段とをさらに備え、調整手段は、第2の取得手段が取得したポジションに基づいて、通信確立距離を補正する。
好ましくは、第2の取得手段は、操作パネルのポジションを指定する情報の入力を受け付ける。
本開示の他の局面に従うと、端末と無線で通信する第1の通信手段と、第1の通信手段よりも短い通信距離で端末と近距離通信を行う第2の通信手段とを備える画像処理装置の制御方法が提供される。制御方法は、第1の通信手段が端末と通信を確立させる通信確立距離を、第2の通信手段が端末と通信を確立する画像処理装置上の特定の位置に合わせるように調整するステップを備える。
本開示のさらに他の局面に従うと、端末と無線で通信する第1の通信手段と、第1の通信手段よりも短い通信距離で端末と近距離通信を行う第2の通信手段とを備える画像処理装置によって実行されるプログラムが提供される。プログラムは、画像処理装置に、第1の通信手段が端末と通信を確立させる通信確立距離を、第2の通信手段が端末と通信を確立する画像処理装置上の特定の位置に合わせるように調整するステップを実行させる。
本開示によれば、第1の通信手段が端末と通信を確立させる通信確立距離が、第2の通信手段が端末と通信を確立する画像処理装置上の特定の位置に合わせるように調整される。これにより、画像処理装置において、通信相手の端末の通信方式に拘わらず、通信時に端末がセットされる位置を同じ位置にすることができる。
第1の実施の形態に従ったMFPの操作パネル、および、当該MFPと近距離通信する携帯端末を示す図である。 第1の実施の形態に従ったMFPの操作パネル、および、当該MFPと近距離通信する携帯端末を示す図である。 画像処理装置の一実施の形態であるMFPの外観を示す図である。 MFPの構成を示すブロック図である。 操作パネルにおける、第1の実施の形態での制御に利用される部分を含むブロック構成を示す図である。 携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 携帯端末のハードウェア構成の他の例を示す図である。 MFPにおいて非近距離無線通信の通信距離を調整するための機能的な構成の一例を示す図である。 第2の実施の形態のMFPの動作の概要を説明するための図である。 第2の実施の形態におけるMFPの機能的な構成の一例を示す図である。 第3の実施の形態のMFPの機能的な構成を示す図である。 第4の実施の形態のMFPの構成を説明するための図である。 第4の実施の形態のMFPの構成を説明するための図である。 第4の実施の形態のMFPの構成を説明するための図である。 第4の実施の形態のMFPにおいて実行される処理のフローチャートである。 第5の実施の形態のMFPにおける操作パネルのポジションの一例を示す図である。 第5の実施の形態のMFPにおける操作パネルのポジションの他の例を示す図である。 第5の実施の形態のMFPにおける操作パネルのポジションのさらに他の例を示す図である。 第5の実施の形態のMFPの機能的な構成を示す図である。 第5の実施の形態でのMFPにおいて実行される処理のフローチャートである。 第6の実施の形態でのMFPにおいて実行される処理のフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、画像処理装置の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
<1.概要>
図1および図2を参照して、本開示の第1の実施の形態に従った画像処理装置の概要を説明する。本開示では、画像処理装置の一実施の形態として、プリンター複合機(MFP)が採用される。図1および図2は、第1の実施の形態に従ったMFPの操作パネル、および、当該MFPと近距離通信する携帯端末を示す図である。
MFPは、少なくとも2種類の通信方式で通信を行なう。本明細書では、2種類の通信方式による通信のそれぞれを、「非近距離無線通信」「近距離通信」として区別する。「非近距離無線通信」は、Bluetooth等の方式による通信を意味する。「近距離通信」は、無線の(有線ではない)通信であって、上記「非近距離無線通信」よりも通信距離が短いNFC等の方式による通信を意味する。
図1を参照して、第1の実施の形態のMFPは、操作パネル300を備える。操作パネル300は、ディスプレイ320とタッチセンサー350とを備える。図1では、MFP(操作パネル300)との通信相手として、携帯端末400が示されている。携帯端末400は、ディスプレイ404を備える。手Hは、携帯端末400を把持するユーザーの手を表わす。本明細書では、携帯端末400は、MFP(操作パネル300)の通信相手の総称として採用される。複数の携帯端末400のそれぞれが区別される場合、「携帯端末400X」「携帯端末400Y」「携帯端末400A」「携帯端末400B」等の記述が採用される。
操作パネル300は、近距離通信のための通信装置を内包している。操作パネル300の筐体には、近距離通信でMFPと通信する端末についての好ましい配置を示す領域が、タッチエリア360として設定されている。タッチエリア360は、たとえば、操作パネル300の筐体に印刷された枠として示される。操作パネル300では、タッチエリア360は、近距離通信用の通信装置の近傍に配置される。このことから、本明細書では、「タッチエリア360と携帯端末400との間の距離」という記述は、「近距離通信用の通信装置と携帯端末400との間の距離」を意味する場合がある。なお、タッチエリア360は、第2の通信手段と通信する端末の位置である特定の位置を示す指示部の一例である。
図2に示された3つの状態(A)〜(C)のうち、状態(A)は、操作パネル300と、当該操作パネル300と「近距離通信」で通信する携帯端末400Xとを示す。状態(A)におけるタッチエリア360と携帯端末400Xとの間の距離を、距離xとする。
状態(B)は、操作パネル300と、当該操作パネル300と「非近距離無線通信」で通信する携帯端末400Yとを示す。状態(B)におけるタッチエリア360と携帯端末400Yとの間の距離を、距離yとする。距離yは、状態(A)の距離xよりも長い。なお、状態(B)では、操作パネル300と携帯端末400Yとが、第1の実施の形態において調整される前の非近距離無線通信の通信距離で、通信している。
携帯端末400は、「非近距離無線通信」でMFPと通信する場合、「近距離通信」で通信するよりもMFPから離れた位置で、通信をすることができる。つまり、「非近距離無線通信」は、「近距離通信」よりも通信距離が長い。したがって、MFPにおいて「非近距離無線通信」の通信距離が調整されなければ、状態(A)および状態(B)として示されたように、携帯端末400は、近距離通信が可能な距離よりもタッチエリア360から離れた位置で、MFPと非近距離無線通信を確立し得る。つまり、ユーザーは、状態(B)に示される位置では、携帯端末400とMFPととの間の非近距離無線通信を確立できるのに、これらの間の近距離通信を確立させることができない。近距離通信を確立させるには、ユーザーは、さらに携帯端末400をタッチエリア360に近づけなければならない。このことから、ユーザーは、通信方式の種類によって、つまり、「非近距離無線通信」か「近距離通信」かによって、携帯端末400を翳す位置を変更する必要があった。
第1の実施の形態のMFPでは、非近距離無線通信を確立させるのに必要な距離が、近距離通信の通信を確立させる距離(つまり、近距離通信の通信距離)に合わせられるように調整される。
より具体的には、MFPでは、状態(B)の距離yでは携帯端末400との間の非近距離無線通信を確立せず、状態(A)の距離xで携帯端末400との間の非近距離無線通信を確立する、という制御が実現される。これにより、図4において状態(C)として示されるように、ユーザーは、近距離通信(携帯端末400X)であっても、非近距離無線通信(携帯端末400Y)であっても、携帯端末400をタッチエリア360から同じ距離だけ離れた位置に翳したときに、MFP(操作パネル300)と携帯端末400との間の通信を確立させることができる。
<2.MFPの外観>
図3は、画像処理装置の一実施の形態であるMFPの外観を示す図である。
図3に示されるように、MFP100は、原稿を光学的に読取って画像データを得るスキャナー部2と、画像データに基づいて用紙上に画像を印刷するプリント部6とを含む。画像形成装置MFP100の本体の上面には、スキャナー部2に原稿を送るフィーダー4が配置される。また、MFP100の下部には、プリント部6に用紙を供給する複数の給紙部9が配置される。また、MFP100の中央部には、プリント部6によって画像を形成された用紙が排出されるトレー5が配置される。
MFP100において、操作パネル300は、当該MFP100の本体の上部の前面側に装着されている。「前面」とは、MFP100において、当該MFP100を利用するユーザーと対向する面である。操作パネル300の外形は、ほぼプレート状である。そして、MFP100では、操作パネル300は、その主面が垂直方向に対して傾斜するように、設置されている。また、操作パネル300には、ユーザーの状態(背の高さや車いすに乗っている等)に応じて、当該操作パネル300の角度を変更するための機構が設けられていてもよい。
<3.MFPのハードウェア構成>
(MFPの本体の構成)
図4は、MFP100の構成を示すブロック図である。
図4を参照して、MFP100は、システムコントローラー101と、メモリー102と、ネットワークインターフェース(I/F)103と、プリンターエンジン104と、出力画像処理部105と、記憶装置106と、撮像部107と、入力画像処理部108、操作パネル300とを含む。システムコントローラー101は、たとえば内部バスを介して、メモリー102、ネットワークインターフェース103、プリンターエンジン104、出力画像処理部105、記憶装置106、撮像部107、入力画像処理部108、および操作パネル300と接続されている。
システムコントローラー101は、スキャンジョブ、コピージョブ、メール送信ジョブ、およびプリントジョブなどの各種ジョブについて、MFP100全体を制御する。システムコントローラー101は、CPU(Central Processing Unit)121と、ROM122(Read Only Memory)とを含む。
CPU121は、ROM122に記憶された制御プログラムを実行する。ROM122は、MFP100の動作の制御の各種プログラムと、各種固定データとを格納している。CPU121は、所定の処理を行うことにより、メモリー102からデータを読み込み、また、メモリー102にデータを書き込む。
メモリー102は、たとえばRAM(Random Access Memory)であり、たとえば、CPU121が制御プログラムを実行するときに必要なデータや画像データの一時的な記憶に用いられる。
ネットワークインターフェース103は、システムコントローラー101からの指示に従って、ネットワークを介して外部機器との通信を行う。
プリンターエンジン104は、出力画像処理部105にて処理された印刷データに基づいて用紙などへのプリント処理を行う。特にMFP100がプリンターとして動作する場合には、プリンターエンジン104は画像を印刷し、MFP100が複写機として動作する場合には、プリンターエンジン104は撮像部107で読み取った画像を印刷する。
出力画像処理部105は、たとえば、画像の印刷時に、当該画像のデータ形式を印刷用のデータ形式へと変換するための変換処理を実行する。
記憶装置106は、たとえばHDD(Hard Disk Drive)であり、MFP100の動作に関わる各種データなどを格納する。記憶装置106は、さらに、MFP100の操作パネル300に表示する画面の画像データを格納していてもよい。
撮像部107は、原稿の画像を読み取り、入力画像処理部108へ出力する。
入力画像処理部108は、撮像部107で画像を読み取った場合などに、その画像データの形式を変換する変換処理を行なう。
MFP100では、CPU121が適切なプログラムを実行することによって、本明細書に記載されたようなMFP100の動作が実現される。CPU121によって実行されるプログラムは、上記したようにROM122に格納されていてもよいし、記憶装置106に格納されていてもよいし、MFP100に対して着脱可能な記憶媒体に格納されていてもよい。当該プログラムが格納される記憶媒体は、たとえばCD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリー、メモリーカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリーカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にデータを格納する媒体である。
なお、本開示にかかるプログラムは、コンピューターのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
(操作パネルの構成)
図5は、操作パネル300における、第1の実施の形態での制御に利用される部分を含むブロック構成を示す図である。本明細書では、MFP100において、操作パネル300は、MFP100本体に取り付けられているものとして取り扱われる。図1および図5を参照して、操作パネル300の構成を説明する。
操作パネル300は、図1等に示されたように、ディスプレイ320を備え、当該ディスプレイ320の上にはタッチセンサー350が設けられている。そして、図5に示されるように、操作パネル300は、タッチセンサー350に加えて、通信距離制御部310、メモリー311、近距離通信部321、および近距離通信制御部322を備える。なお、MFP100では、ディスプレイ320は、たとえばソフトウェアキーの配置を表示する。タッチセンサー350上の、ディスプレイ320に表示されたソフトウェアキーに対応する位置をタッチされると、MFPは、タッチされた位置に対応するキーに従った動作を実行する。タッチエリア360は、図1に示されるように、タッチセンサー350の近傍に配置される。これにより、ユーザーが操作パネル300を見ながら携帯端末400をMFPと通信させることができる。
通信距離制御部310は、たとえばCPU等を含む制御回路によって実現される。通信距離制御部310のCPUは、MFP100の本体のCPU121と兼用されてもよいし、CPU121とは別に設けられてもよい。
メモリー311は、EEPROM等の記録媒体である。なお、メモリー311は、操作パネル300本体に固定されていてもよいし、当該本体から着脱可能であってもよい。
近距離通信部321と近距離通信制御部322とは、MFP100における近距離通信のための通信装置を構成する。近距離通信部321は、たとえば非近距離無線通信の電波をとらえるアンテナによって実現される。近距離通信制御部322は、たとえば近距離通信部321でとらえられた電波を符号化する通信回路によって実現される。
通信距離制御部310は、MFP100の本体側の非近距離無線通信ユニット110と接続されている。なお、非近距離無線通信ユニット110は、非近距離無線通信部111と非近距離無線通信制御部112とを含む。非近距離無線通信部111は、たとえば非近距離無線通信用のアンテナ部によって実現される。非近距離無線通信制御部112は、たとえば非近距離無線通信において受信された電波を符号化する通信回路によって実現される。操作パネル300において、通信距離制御部310は、非近距離無線通信制御部112に接続されることにより、MFP100が非近距離無線通信で受信した情報を取得できる。
<4.携帯端末のハードウェア構成>
図6および図7は、携帯端末400のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、図6には、MFP100と近距離通信でのみ通信する携帯端末400Xのハードウェア構成が示されている。また、図7には、MFP100と非近距離無線通信でのみ通信する携帯端末400Xのハードウェア構成が示されている。
まず、図6を参照して、携帯端末400Xは、主な構成要素として、CPU401と、RAM402と、記憶装置403と、ディスプレイ404と、操作ボタン405と、近距離通信装置406とを備えている。CPU401と、RAM402と、記憶装置403と、ディスプレイ404と、操作ボタン405と、近距離通信装置406とは、互いに内部バスで接続されている。
CPU401は、携帯端末400Xの全体的な動作を制御するための処理を実行する演算装置の一例である。
RAM402は、CPU401における処理実行時のワークエリアとして機能する。
記憶装置403は、CPU401が実行するOS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムなどの各種のプログラムのデータ、および、これらのプログラムの実行に利用されるデータを保存する。記憶装置403は、たとえば、EEPROMなどの不揮発的にデータを格納する媒体が挙げられる。また、記憶装置403には、ネットワークを介してダウンロードされたプログラムがインストールされる場合も有り得る。
ディスプレイ404は、CPU401によって実行されるプログラムの処理結果を示す画像を表示するための表示装置である。
操作ボタン405は、実行中のアプリケーションの処理に関する指示の入力など、携帯端末400Xに対して情報を入力するための入力装置の一例である。なお、携帯端末400Xが備える入力装置の他の例は、ディスプレイ404上に設けられたタッチセンサーである。
近距離通信装置406は、たとえばNFC等の規格に従ってMFP100等の外部の機器と情報を通信するための、通信装置の一例である。近距離通信装置406は、図5において近距離通信部321および近距離通信制御部322によって示された構成と同様に、たとえばアンテナ部と符号化回路とを含む。
次に、図7を参照して、携帯端末400Yは、携帯端末400Xの近距離通信装置406の代わりに、非近距離無線通信装置407を備える。非近距離無線通信装置407は、図5において非近距離無線通信部111および非近距離無線通信制御部112によって示された構成と同様に、たとえばアンテナ部と符号化回路とを含む。
なお、携帯端末400は、近距離通信装置406および非近距離無線通信装置407の双方を備えていてもよい。
<5.機能的な構成>
図8は、MFP100において非近距離無線通信の通信距離を調整するための機能的な構成の一例を示す図である。図8を参照して、MFP100の機能的な構成について説明する。
図8に示されるように、MFP100は、検知判定部151と検知距離測定部152とを備える。検知判定部151および検知距離測定部152は、たとえば適切なプログラムを実行するCPU121によって実現される。
検知距離測定部152は、非近距離無線通信部111から、携帯端末400から受信した電波の強度を取得する。そして、検知距離測定部152は、当該取得した強度に基づいて、携帯端末400とタッチエリア360との距離を測定する。距離の測定では、たとえば、非近距離無線通信において電波の送信元の端末が受信先の端末に近づくほど受信先で受信される電波の強度が高くなるという性質が利用される。より具体的には、検知距離測定部152は、たとえば、当該電波強度に基づいて非近距離無線通信ユニット110から携帯端末400までの距離を測定し、当該距離から、非近距離無線通信ユニット110からタッチエリア360までの距離(予め記憶装置106に格納されている)を差し引くことにより、携帯端末400とタッチエリア360との距離を測定する。
そして、検知距離測定部152は、当該測定の結果として得られた距離を、検知判定部151へ出力する。
検知判定部151は、検知距離測定部152から入力された距離と、予め設定された距離(図8中の「検知距離」)とを比較する。「検知距離」は、たとえば記憶装置106に格納されている。そして、検知判定部151は、検知距離測定部152から入力された距離が「検知距離」より長い場合には、携帯端末400との非近距離無線通信を確立させない。一方、検知判定部151は、検知距離測定部152から入力された距離が「検知距離」より以下である場合には、携帯端末400との非近距離無線通信を確立させる。
このような制御により、MFP100では、携帯端末400と非近距離無線通信を確立させるための条件が、図2の状態(A)で示された距離(距離x)以上タッチエリア360に近づくこと、という条件を含むようになる。これにより、MFP100(操作パネル300)と携帯端末400との間の非近距離無線通信は、図2の状態(B)では確立されず、図2の状態(A)では確立されるようになる。つまり、MFP100では、タッチエリア360に対して、近距離通信が開始されるのと同じ程度まで携帯端末400を近づけて初めて非近距離無線通信が確立され得る。
これにより、MFP100は、非近距離無線通信および近距離通信のいずれであっても、携帯端末400がMFP100に対して同じ距離以上近づかなければ通信を確立しない。この意味において、MFP100では、上記「検知距離」に基づいて非近距離無線通信による通信を確立するか否かを決定する制御は、第1の通信手段が端末と通信を確立させる条件とされる第1の通信手段からの距離であって、特定の位置からの距離である、通信確立距離が、第2の通信手段から特定の位置までの距離に合わせるための制御に相当する。つまり、検知判定部151によって、調整手段が構成される。
MFP100では、このような制御により、携帯端末400が備える通信装置の通信方式が、非近距離無線通信のための方式であっても、近距離通信のための方式であっても、ユーザーは、携帯端末400を、タッチエリア360に同じように近づけて通信を確立させることができる。
なお、上記の説明では、検知距離測定部152は、受信した電波の強度に基づいて、携帯端末400と非近距離無線通信ユニット110との距離を測定している。しかし、当該距離の測定方法は、上記のものに限定されない。検知距離測定部152は、公知のいかなる他の方法に従って携帯端末400と非近距離無線通信ユニット110のアンテナ部との距離を算出してもよい。
MFP100では、非近距離無線通信での通信を確立させるか否かの決定のために、「検知距離」を用いた距離の比較の代わりに、電波強度の比較が行なわれてもよい。つまり、たとえば、MFP100では、携帯端末400が操作パネル300に対して携帯端末400X(図2の状態(A)または状態(C))で示された位置で翳されたときに非近距離無線通信部111が受信した電波強度が、たとえば「検知強度」のような値として記憶装置106等に格納されていてもよい。そして、CPU121(検知判定部151)は、非近距離無線通信部111から取得した電波の強度が上記「検知強度」以上であることを条件として、非近距離無線通信を確立させてもよい。
[第2の実施の形態]
<1.概要>
第2の実施の形態のMFP100のハードウェア構成は、以下に特記する場合を除いて、第1の実施の形態と同様とすることができる。そして、第2の実施の形態のMFP100は、第1の実施の形態で利用された「検知距離」(図8)を利用し、さらに、ユーザーが実際に携帯端末400をタッチエリア360に翳すときの、タッチエリア360から携帯端末400までの距離を考慮に入れて、非近距離無線通信部111による非近距離無線通信の確立の可否が決定される。つまり、第2の実施の形態では、MFP100は、非近距離無線通信部111との非近距離無線通信を確立させることが予定される位置における携帯端末400と非近距離無線通信部111との通信状態に基づいて、当該非近距離無線通信部111が非近距離無線通信を確立するときのタッチエリア360から携帯端末400までの距離を補正する。
図9は、第2の実施の形態のMFP100の動作の概要を説明するための図である。図9において、携帯端末400Aは、「検知距離」によって特定される携帯端末400の位置を示す。一方、携帯端末400Bは、実際にユーザーが携帯端末400をタッチエリア360に翳すときの、携帯端末400の位置を示す。なお、携帯端末400Aとして示される位置と携帯端末400Bとして示される位置のいすれも、MFP100との近距離通信が確立され得る範囲内に位置する。
図9に示された例では、ユーザーが実際に携帯端末400をタッチエリア360に翳す位置(携帯端末400B)は、「検知距離」によって予定される位置(携帯端末400A)よりも、タッチエリア360から離れている。第2の実施の形態のMFP100は、携帯端末400Aと携帯端末400Bの双方で示される位置にある携帯端末400と、非近距離無線通信を確立できる。
<2.機能的な構成>
図10は、第2の実施の形態におけるMFP100の機能的な構成の一例を示す図である。図10に示されるように、第2の実施の形態のMFP100は、検知判定部151、検知距離補正部153、ばらつき量算出部154、および検知距離測定部155を備える。検知判定部151、検知距離補正部153、ばらつき量算出部154、および検知距離測定部155は、たとえばCPU121が適切なプログラムを実行することによって実現される。
図10を参照して、第2の実施の形態のMFP100の動作を説明する。
第2の実施の形態では、たとえばキャリブレーションモード等などの特別なモードの実行中に、携帯端末400を、ユーザーがMFP100と非近距離無線通信および/または近距離通信させるための位置に配置する。このような状態で、非近距離無線通信部111が携帯端末400から「非近距離無線通信」による電波を受信すると、検知距離測定部155は、タッチエリア360から携帯端末400までの距離を測定する。当該距離は、たとえば、携帯端末400から受信した電波の強度に基づいて測定される。より具体的には、検知距離測定部155は、たとえば、当該電波強度に基づいて非近距離無線通信ユニット110から携帯端末400までの距離を測定し、当該距離から、非近距離無線通信ユニット110からタッチエリア360までの距離(予め記憶装置106に格納されている)を差し引くことにより、タッチエリア360から携帯端末400までの距離を測定する。
そして、検知距離測定部155は、測定された距離を、ばらつき量算出部154へと出力する。また、検知距離測定部155は、測定された距離を、検知判定部151へと出力する。
ばらつき量算出部154は、測定された距離の、予め定められた距離(図10中の「定距離」)との差を算出する。この「定距離」は、たとえば、図9に示されたタッチエリア360から図9の携帯端末400Aまでの距離である。そして、ばらつき量算出部154は、算出された差を、「ばらつき補正量」として、検知距離補正部153へと出力する。また、ばらつき量算出部154は当該「ばらつき補正量」を記憶装置106に格納する。
検知距離補正部153は、「検知距離」に「ばらつき補正量」を加えて、検知判定部151へ出力する。
検知判定部151は、検知距離測定部155から入力された距離を、検知距離補正部153から入力された距離と比較する。そして、検知判定部151は、検知距離測定部155から入力された距離が、検知距離補正部153から入力された距離以下であることを条件として、携帯端末400との非近距離無線通信を確立させる。
つまり、第2の実施の形態では、タッチエリア360と携帯端末400との間の距離が、図9のタッチエリア360と携帯端末400Bとの間の距離以下となったことを条件として、非近距離無線通信が確立される。
「ばらつき補正量」は、一度上記特別なモードで特定されると、更新されるまで、非近距離無線通信の確立の可否を判断するのに利用される。つまり、次の「ばらつき補正量」の更新まで、ばらつき量算出部154の制御は省略される。検知距離補正部153は、非近距離無線通信の確立の可否を判断する場合、記憶装置106に格納された「ばらつき補正量」を利用する。検知判定部151は、検知距離補正部153から出力された距離と検知距離測定部155から出力された距離との比較の結果に基づいて、非近距離無線通信の確立の可否を決定する。
第2の実施の形態では、「ばらつき補正量」は、ユーザーごとに格納され得る。つまり、検知距離測定部155は、携帯端末400から受信した電波の強度を、当該携帯端末400から受信したユーザーを特定する情報とともにばらつき量算出部154へと出力する。ばらつき量算出部154は、検知距離測定部155から取得した強度に基づいて特定した「ばらつき補正量」を、ユーザーを特定する情報に関連付けて記憶装置106に格納する。
また、第2の実施の形態において、検知判定部151は、ユーザーごとに格納された「ばらつき補正量」を利用して、非近距離無線通信の確立の可否を決定できる。つまり、検知距離測定部155は、携帯端末400から受信した電波の強度を、検知判定部151へと出力する。また、検知距離測定部155は、携帯端末400から受信した、ユーザーを特定する情報を、検知距離補正部153へと出力する。検知距離補正部153は、検知距離測定部155から出力されたユーザーを特定する情報に関連付けて格納された「ばらつき補正量」を、記憶装置106から読み出す。そして、検知距離補正部153は、読み出された「ばらつき補正量」を「検知距離」に加え、その結果を検知判定部151へと出力する。検知判定部151は、検知距離測定部155から出力された結果と、検知距離測定部155から出力された電波の強度とに基づいて、非近距離無線通信の確立の可否を決定する。
このようにユーザーごとに「ばらつき補正量」が格納され、かつ利用されることにより、非近距離無線通信が確立する位置が、ユーザーごとに、近距離通信が確立する位置に揃えられる。
[第3の実施の形態]
<1.概要>
第3の実施の形態のMFP100のハードウェア構成は、以下に特記する場合を除いて、第1の実施の形態と同様とすることができる。そして、第3の実施の形態のMFP100は、第1の実施の形態で利用された「検知距離」(図8)を利用し、さらに、ユーザーが実際に携帯端末400をタッチエリア360に翳すときのタッチエリア360から携帯端末400までの距離を考慮に入れて、非近距離無線通信部111による非近距離無線通信の確立の可否が決定される。なお、第3の実施の形態では、実際に携帯端末400と近距離通信が確立しているときの、MFP100側の近距離通信用の通信装置の通信状態に基づいて、非近距離無線通信の確立の可否が判断される。
<2.機能的な構成>
図11は、第3の実施の形態のMFP100の機能的な構成を示す図である。図11に示されるように、MFP100は、検知判定部151と、検知距離測定部152と、検知距離補正部153と、検知距離測定部391と、ばらつき量算出部392として機能する。検知判定部151と、検知距離測定部152と、検知距離補正部153と、検知距離測定部391と、ばらつき量算出部392とは、たとえばCPU121が適切なプログラムを実行することによって実現される。
図11を参照して、MFP100が携帯端末400と近距離通信をしているときに、検知距離測定部391は、近距離通信部321と携帯端末400との間の通信状態に基づいて、タッチエリア360から携帯端末400までの距離を測定する。検知距離測定部391は、たとえば近距離通信で受信した電波強度に基づいて、当該距離を測定する。より具体的には、検知距離測定部391は、たとえば、当該電波強度に基づいて近距離通信部321から携帯端末400までの距離を測定し、当該距離から、近距離通信部321からタッチエリア360までの距離(予め記憶装置106に格納されている)を差し引くことにより、タッチエリア360から携帯端末400までの距離を測定する。
ばらつき量算出部392は、検知距離測定部391から入力された距離と予め設定された距離(図11中の「定距離」)との差を求める。図11中の「定距離」は、たとえば図2の状態(A)において示された距離xである。そして、ばらつき量算出部392は、検知距離測定部391から入力された距離と「定距離」との差を検知距離補正部153に出力する。
検知距離補正部153は、ばらつき量算出部392から入力された差を「検知距離」に加えた距離を検知判定部151へと出力する。
検知距離測定部152は、携帯端末400との非近距離無線通信に基づいて、タッチエリア360と携帯端末400との間の距離を測定する。そして、検知距離測定部152は、測定によって取得した距離を、検知判定部151へ出力する。
検知判定部151は、検知距離測定部152から入力された距離と検知距離補正部153から入力された距離とを比較する。そして、検知距離測定部152から入力された距離が検知距離補正部153から入力された距離以下であれば、非近距離無線通信を確立させることを決定する。一方、検知判定部151は、検知距離測定部152から入力された距離が検知距離補正部153から入力された距離を超えていれば、非近距離無線通信を確立させないことを決定する。
以上説明された第3の実施の形態では、検知距離測定部391とばらつき量算出部392とによって、MFP100と近距離通信するときの携帯端末400のポジション(タッチエリア360からの距離)のばらつきを補正するためのばらつき補正量が生成され、MFP100の本体側に出力される。検知判定部151は、当該ばらつき補正量を利用して、「検知距離」を補正し、当該補正の結果に基づいて非近距離無線通信の確立の可否を決定する。
通信状態に基づく距離の特定は、たとえば受信された電波の強度に基づいて実現されても良いし、他の可能ないかなる方法によっても実現され得る。
[第4の実施の形態]
<1.概要>
第4の実施の形態のMFP100のハードウェア構成は、以下に特記する場合を除いて、第1の実施の形態と同様とすることができる。
第4の実施の形態では、非近距離無線通信ユニット110による通信が確立される範囲は、その外縁部が、タッチエリア360上で近距離通信部321による通信が確立される範囲の外縁と重なるように、制御される。図12は、第4の実施の形態のMFP100の構成を説明するための図である。
図12において、破線A01は、非近距離無線通信ユニット110との通信が確立される範囲を示す。非近距離無線通信ユニット110は、破線A01上またはそれより内側に携帯端末400が位置するときに、当該携帯端末400との非近距離無線通信を確立する。破線A01は、たとえば非近距離無線通信ユニット110を中心とする円である。破線A01の半径が、非近距離無線通信の通信が確立される距離である。
なお、破線A11は、近距離通信部321による通信が確立される範囲を示す。近距離通信部321は、破線A11上またはそれより内側に携帯端末400が位置するときに、携帯端末400との近距離通信を確立する。
第4の実施の形態では、非近距離無線通信ユニット110による通信が確立される範囲(破線A01)は、その外縁部が、タッチエリア360上で近距離通信部321による通信が確立される範囲(破線A11)の外縁と重なるように、制御される。なお、図12において、非近距離無線通信ユニット110は、ケース119にセットされる。ケース119には、非近距離無線通信ユニット110がCPU121に接続されるためのコネクターを含む。非近距離無線通信ユニット110は、コネクターを含み、当該コネクターがケース119のコネクターと接続されることにより、非近距離無線通信ユニット110はCPU121と電気的に接続される。
また、第4の実施の形態のMFP100では、非近距離無線通信ユニット110が取付けられる位置が、複数の位置から選択され得る。図12には、ケース119以外の取付位置が、ケース119A,119Bとして示されている。ケース119A,119Bのそれぞれは、非近距離無線通信ユニット110A,110Bのそれぞれの位置に当該ユニットを設置するために設けられている。ケース119A,119Bは、それぞれ、非近距離無線通信ユニット110をCPU121に接続させるためのコネクターを含む。
図13には、非近距離無線通信ユニット110が非近距離無線通信ユニット110Aで示される位置に取り付けられたときの非近距離無線通信による通信が確立される範囲が、破線A02として示されている。破線A02で示された範囲は、たとえば非近距離無線通信ユニット110Aを中心とした円形であり、つまり、破線A02の半径が、非近距離無線通信ユニット110Aについての、非近距離無線通信による通信が確立される距離である。破線A02で示された範囲の外縁部は、タッチエリア360上で近距離通信部321による通信が確立される範囲の外縁(破線A11)と重なる。
図14には、非近距離無線通信ユニット110が非近距離無線通信ユニット110Bで示される位置に取り付けられたときの非近距離無線通信による通信が確立される範囲が、破線A03として示されている。破線A03で示された範囲は、たとえば非近距離無線通信ユニット110Bを中心とした円形である。つまり、破線A03の半径が、非近距離無線通信ユニット110Bについての、非近距離無線通信による通信が確立される範囲である。破線A03で示された範囲の外縁部は、タッチエリア360上で近距離通信部321による通信が確立される範囲の外縁(破線A11)と重なる。
図12〜図14を参照して説明されたように、第4の実施の形態のMFP100では、非近距離無線通信ユニット110の取付位置に関わらず、非近距離無線通信ユニット110による通信が確立される範囲の外縁部がタッチエリア360上で近距離通信部321の通信範囲の外縁と重なるように、非近距離無線通信ユニット110の通信態様が制御される。
<2.機能的な構成>
図15は、第4の実施の形態のMFP100のCPU121によって実行される処理のフローチャートである。図15の処理は、たとえば、図12において非近距離無線通信ユニット110で示された位置について、第1〜第3の実施の形態のいずれかにおいて説明されたような非近距離無線通信による通信が確立される範囲が調整された後、非近距離無線通信ユニット110の位置の変更に従ってさらに当該範囲を調整するために実行される。また、以下の説明では、図12等で「非近距離無線通信ユニット110A」で示された位置を「位置A」と称し、「非近距離無線通信ユニット110B」で示された位置を「位置B」と称し、そして、「非近距離無線通信ユニット110」で示された位置を「位置C」と称する。
図13を参照して、ステップS10で、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110(非近距離無線通信部111)の位置が変更されたか否かを判断する。そして、CPU121は、当該位置が変更されたと判断すると(ステップS10でYES)、ステップS20へ制御を進める。一方、CPU121は、当該位置が変更されていないと判断すると(ステップS10でNO)、ステップS70へ制御を進める。たとえば、ケース119,119A,119Bのいずれに設けられたコネクターと非近距離無線通信ユニット110との接続の解消が検出されたときに、非近距離無線通信ユニット110の取付位置が変更されたと判断される。
ステップS20で、CPU121は、変更後の非近距離無線通信ユニット110の位置が「位置A」(図12の非近距離無線通信ユニット110A)であるか否かを判断する。つまり、CPU121は、ステップS10で検出された接続の解消の後、非近距離無線通信ユニット110と接続されたコネクターがケース119Aのコネクターであるか否かを判断する。そして、CPU121は、変更後の位置が位置Aであると判断すると(ステップS20でYES)、ステップS30へ制御を進める。一方、CPU121は、変更後の位置が位置Aではないと判断すると(ステップS20でNO)、ステップS40へ制御を進める。
ステップS30で、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110による通信が確立される範囲を位置A用の範囲(図13の破線A02)へと変更する。そして、制御はステップS70へ進められる。
ステップS40で、CPU121は、変更後の非近距離無線通信ユニット110の位置が「位置B」(図12の非近距離無線通信ユニット110B)であるか否かを判断する。つまり、CPU121は、ステップS10で検出した接続の解消の後、非近距離無線通信ユニット110と接続されたコネクターがケース119Bのコネクターであるか否かを判断する。そして、CPU121は、変更後の位置が位置Bであると判断すると(ステップS40でYES)、ステップS50へ制御を進める。一方、CPU121は、変更後の位置が位置Bではないと判断すると(ステップS40でNO)、ステップS60へ制御を進める。
ステップS50で、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110による通信が確立される範囲を位置B用の範囲(図14の破線A03)へと変更する。そして、制御はステップS70へ進められる。
ステップS60で、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110による通信が確立される範囲を位置C用の範囲(図12の破線A01)へと変更する。そして、制御はステップS70へ進められる。
ステップS70で、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110が携帯端末400から電波を受信したかどうかを判断する。そして、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110が電波を受信したと判断すると(ステップS70でYES)、ステップS80へ制御を進める。一方、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110が電波を受信していないと判断すると(ステップS70でNO)、ステップS10へ制御を戻す。
ステップS80で、CPU121は、携帯端末400がステップS30,50,60のいずれかにおいて設定された範囲内までMFP100(図1等のタッチエリア360)に近づいたかどうかを判断する。そして、CPU121は、携帯端末400がまだ上記通信距離まで近づいていないと判断すると(ステップS80でNO)、そのままステップS80に制御を留める。一方、CPU121は、携帯端末400が当該範囲内まで近づいたと判断すると(ステップS80でYES)、ステップS90へ制御を進める。
ステップS90で、CPU121は、携帯端末400との非近距離無線通信を確立させる。そして、制御はステップS10へ戻される。
以上説明された第4の実施の形態では、非近距離無線通信ユニット110の取付位置が変更された場合に、変更後の位置における非近距離無線通信ユニット110による通信が確立される範囲が、その外縁部がタッチエリア360上で近距離通信部321の通信範囲の外縁と重なるように、制御される。
[第5の実施の形態]
<1.概要>
第5の実施の形態のMFP100のハードウェア構成は、以下に特記する場合を除いて、第1の実施の形態と同様とすることができる。そして、第5の実施の形態のMFP100では、操作パネル300のポジションが変更されることによって非近距離無線通信ユニット110と近距離通信部321との相対的な位置が変更された場合であっても、非近距離無線通信ユニット110による通信が確立される範囲が、その外縁部がタッチエリア360上で近距離通信部321による通信が確立される範囲の外縁と重なるように、制御される。図16〜図18のそれぞれは、近距離通信部321の位置のバリエーションを示す図である。
図16では、操作パネル300の主面は、水平方向に対して約60°程度傾斜している。図16に示されるように、このときの非近距離無線通信ユニット110による通信が確立される範囲は、破線A01で示されるように制御される。破線A01は、非近距離無線通信ユニット110を中心とした円である。破線A11は、近距離通信部321による通信が確立される範囲である。破線A01と破線A11とは、タッチエリア360内で重なる。
図17では、操作パネル300の主面は、水平方向に対して約30°程度傾斜している。このときの非近距離無線通信ユニット110による通信が確立される範囲は、破線A04で示されるように制御される。破線A04は、非近距離無線通信ユニット110を中心とした円である。
図18では、操作パネル300の主面は、水平方向に対して約5°程度傾斜している。このときの非近距離無線通信ユニット110による通信が確立される範囲は、破線A05で示されるように制御される。破線A05は、非近距離無線通信ユニット110を中心とした円である。
MFP100は、たとえば、操作パネル300の傾斜角度を検出するためのセンサーを備える。CPU121は、当該センサーの検出出力を取得することにより、操作パネル300の傾斜角度(ヒンジ300Aを軸とした回転角度)を取得する。
<2.機能的な構成>
図19は、第5の実施の形態のMFP100の機能的な構成を示す図である。
第5の実施の形態のMFP100は、検知判定部151と、検知距離測定部152と、検知距離補正部156と、可動位置補正量算出部157と、可動位置検出部158とを備える。検知判定部151と、検知距離測定部152と、検知距離補正部156と、可動位置補正量算出部157と、可動位置検出部158とは、たとえばCPU121が適切なプログラムを実行することによって実現される。
第5の実施の形態のMFP100では、可動位置検出部158は、操作パネル300のポジション(操作パネル300の傾斜角度)を取得して、可動位置補正量算出部157へ出力する。これにより、たとえば可動位置補正量算出部157には、操作パネル300のポジションが、図16〜図18のいずれかのポジションであることが出力される。
可動位置補正量算出部157は、可動位置検出部158から出力されたポジションに対応する距離(図16の破線A01、図17の破線A04、または図18の破線A05の半径)と、基準の通信距離との差を算出する。基準の通信距離とは、たとえば、図16に示された破線A11で示された円の半径である。そして、可動位置補正量算出部157は、算出した差を、「可動位置補正量」として、検知距離補正部156へ出力する。
検知距離補正部156は、「可動位置補正量」を「検知距離」に加えた値を、「補正された検知距離」として検知判定部151へ出力する。
一方、検知距離測定部152は、非近距離無線通信部111が受信した電波に基づいてタッチエリア360から携帯端末400までの測定し、検知判定部151へ出力する。
検知判定部151は、検知距離測定部152から出力されたタッチエリア360から携帯端末400までの距離が、検知距離補正部156から出力された「補正された検知距離」以下であれば非近距離無線通信を確立させる。一方、検知判定部151は、検知距離測定部152から出力されたタッチエリア360から携帯端末400までの距離が、当該「補正された検知距離」を超えて入れば非近距離無線通信を確立させない。
<3.処理の流れ>
図20は、第5の実施の形態での、操作パネル300のポジションに応じて非近距離無線通信による通信を確立させるための距離を調整するための実行される処理のフローチャートである。
図20を参照して、ステップSA10で、CPU121は、操作パネル300のポジションが変更されることによって近距離通信部321が移動したか否かを判断する。そして、CPU121は、近距離通信部321が移動したと判断すると(ステップSA10でYES)、ステップSA20へ制御を進める。一方、CPU121は、近距離通信部321が移動していないと判断すると(ステップSA10でNO)、ステップSA70へ制御を進める。
以下の説明では、近距離通信部321の位置として、3つの位置「位置(1)」「位置(2)」「位置(3)」を言及する。「位置(1)」は、図16中の近距離通信部321の位置である。「位置(2)」は、図17中の近距離通信部321の位置である。「位置(3)」は、図18中の近距離通信部321の位置である。
ステップSA20で、CPU121は、変更後の近距離通信部321の位置が「位置(1)」(図16)であるか否かを判断する。CPU121は、変更後の位置が位置(1)であると判断すると(ステップSA20でYES)、ステップSA30へ制御を進める。一方、CPU121は、変更後の位置が位置(1)ではないと判断すると(ステップSA20でNO)、ステップSA40へ制御を進める。
ステップSA30で、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110による通信を確立する範囲を位置(1)用の範囲(図16の破線A01)へと変更する。そして、制御はステップSA70へ進められる。
ステップSA40で、CPU121は、変更後の近距離通信部321の位置が「位置(2)」(図17)であるか否かを判断する。CPU121は、変更後の位置が位置(2)であると判断すると(ステップSA40でYES)、ステップSA50へ制御を進める。一方、CPU121は、変更後の位置が位置(2)ではないと判断すると(ステップSA40でNO)、ステップSA60へ制御を進める。
ステップSA50で、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110による通信を確立する範囲を位置(2)用の範囲(図17の破線A04)へと変更する。そして、制御はステップSA70へ進められる。
ステップSA60で、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110による通信を確立する範囲を位置(3)用の範囲(図18の破線A05)へと進める。そして、制御はステップSA70へ進められる。
ステップSA70で、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110が携帯端末400から電波を受信したかどうかを判断する。そして、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110が電波を受信したと判断すると(ステップSA70でYES)、ステップSA80へ制御を進める。一方、CPU121は、非近距離無線通信ユニット110が電波を受信していないと判断すると(ステップSA70でNO)、ステップSA10へ制御を戻す。
ステップSA80で、CPU121は、携帯端末400がステップSA30,50,60のいずれかで設定された範囲内までMFP100(図1等のタッチエリア360)が近づいたかどうかを判断する。そして、CPU121は、携帯端末400がまだ上記範囲内まで近づいていないと判断すると(ステップSA80でNO)、そのままステップSA80に制御を留める。一方、CPU121は、携帯端末400が上記範囲内まで近づいたと判断すると(ステップSA80でYES)、ステップSA90へ制御を進める。
ステップSA90で、CPU121は、携帯端末400との非近距離無線通信を確立させる。そして、制御はステップSA10へ戻される。
以上説明された第5の実施の形態では、操作パネル300のポジションが変更された場合、非近距離無線通信ユニット110による通信を確立する範囲は、その外縁部がタッチエリア360上で近距離通信部321による通信を確立する範囲の外縁と重なるように、調整される。
[第6の実施の形態]
第6の実施の形態のMFP100のハードウェア構成は、特記される場合を除いて、第1の実施の形態と同様とすることができる。そして、第6の実施の形態のMFP100では、CPU121が操作パネル300のポジションの変更の有無を判断する代わりに、ユーザーが操作パネル300を介して入力する。
図21は、第6の実施の形態での、近距離通信部321の位置の変更に応じて非近距離無線通信による通信を確立する範囲を調整するための処理のフローチャートである。図21の処理では、図20におけるステップSA10〜ステップSA60の制御が、ステップSB10〜ステップSB30に置き換えられる。つまり、図20の処理では、CPU121が変更後の近距離通信部321の位置を検出し、当該変更後の近距離通信部321の位置に応じて非近距離無線通信を確立する範囲が設定されていたのに対し、図21の処理では、CPU121は、ユーザーから入力された操作パネル300の角度に応じて、非近距離無線通信を確立する範囲が設定される。
より具体的には、ステップSB10で、CPU121は、操作パネル300に対して、当該操作パネル300の角度が入力されたか否かを判断する。そしてCPU121は、入力がなされていないと判断すると(ステップSB10でNO)、ステップSA70へ制御を進める。一方、CPU121は、操作パネル300の角度が入力されたと判断すると(ステップSB10でYES)、ステップSB20へ制御を進める。
ステップSB20で、CPU121は、入力された角度を取得する。入力される角度は、たとえば、60°(図16)、30°(図17)、および5°(図18)のいずれかである。そして、制御はステップSB30へ進められる。
ステップSB30で、CPU121は、入力された操作パネル300の角度に応じて、非近距離無線通信を確立する範囲を、図16〜図18のいずれかに示された範囲(破線A01、破線A04、または破線A05)に設定する。そして、制御はステップSA70へ進められる。
そして、CPU121は、図20の処理において実行したのと同様に、ステップSA70〜ステップSA90の制御を実行する。
第5および第6の実施の形態のMFP100では、操作パネル300の角度は、図16〜図18に示されたものから選択された。しかしながら、MFP100における制御はこのような態様に制限されるものではない。操作パネル300のこれら以外の角度についても、非近距離無線通信ユニット110による通信を確立する範囲は調整され得る。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
100 MFP、101 システムコントローラー、103 ネットワークインターフェース、111 非近距離無線通信部、112 非近距離無線通信制御部、300 操作パネル、300A ヒンジ、310 通信距離制御部、320,404 ディスプレイ、321 近距離通信部、322 近距離通信制御部、350 タッチセンサー、360 タッチエリア、400,400A,400B,400X,400Y 携帯端末。

Claims (15)

  1. 端末と通信可能な画像処理装置であって、
    端末と無線で通信する第1の通信手段と、
    前記第1の通信手段よりも短い通信距離で端末と近距離通信を行う第2の通信手段と、
    前記第1の通信手段が前記端末と通信を確立させる通信確立距離を、前記第2の通信手段が前記端末と通信を確立する画像処理装置上の特定の位置に合わせるように調整する調整手段とを備える、画像処理装置。
  2. 前記調整手段は、前記第1の通信手段において前記端末から受信した電波が示す電波強度に基づき、前記端末が前記特定の位置まで近づいた時に前記端末と通信を開始することにより、前記通信確立距離を調整する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記調整手段は、前記電波強度が前記特定の位置で受信される電波に対応する所定の電波強度よりも小さい場合は前記端末との通信を確立せず、前記所定の電波強度以上の電波強度を受信した場合に前記端末との通信を確立する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記電波強度は、距離と対応づけられており、
    前記調整手段は、前記端末から受信した電波の電波強度に対応する第1の距離と前記所定の電波強度に対応する第2の距離を比較する、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理装置上において、前記第1の通信手段は前記第2の通信手段と異なる位置に配置される、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記特定の位置は前記画像処理装置上で端末をかざすためのタッチエリアの位置である、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2の通信手段は操作パネル内に配置される、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記調整手段は、前記第1の通信手段との無線通信を確立させることが予定される位置における前記端末と前記第1の通信手段との通信状態に基づいて、前記通信確立距離を補正する、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記調整手段は、前記第1の通信手段との無線通信を確立させることが予定される位置における前記端末と前記第2の通信手段との通信状態に基づいて、前記通信確立距離を補正する、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記特定の位置までの距離が互いに異なる、前記第1の通信手段を取り付けるための2以上の取付部と、
    前記2以上の取付部の中のどれに前記第1の通信手段が取付けられたかを特定する情報を取得する第1の取得手段とをさらに備え、
    前記調整手段は、前記第1の取得手段が取得した情報に基づいて、前記通信確立距離を補正する、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記第1の取得手段は、前記2以上の取付部の中のどれに前記第1の通信手段が取付けられたかを特定する情報の入力を受け付ける、請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記第2の通信手段と前記特定の位置とが配置される操作パネルと、
    前記操作パネルのポジションを取得する第2の取得手段とをさらに備え、
    前記調整手段は、前記第2の取得手段が取得したポジションに基づいて、前記通信確立距離を補正する、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記第2の取得手段は、前記操作パネルのポジションを指定する情報の入力を受け付ける、請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 端末と無線で通信する第1の通信手段と、前記第1の通信手段よりも短い通信距離で端末と近距離通信を行う第2の通信手段とを備える画像処理装置の制御方法であって、
    前記第1の通信手段が前記端末と通信を確立させる通信確立距離を、前記第2の通信手段が前記端末と通信を確立する画像処理装置上の特定の位置に合わせるように調整するステップを備える、画像処理装置の制御方法。
  15. 端末と無線で通信する第1の通信手段と、前記第1の通信手段よりも短い通信距離で端末と近距離通信を行う第2の通信手段とを備える画像処理装置によって実行されるプログラムであって、
    前記プログラムは、前記画像処理装置に、
    前記第1の通信手段が前記端末と通信を確立させる通信確立距離を、前記第2の通信手段が前記端末と通信を確立する画像処理装置上の特定の位置に合わせるように調整するステップを実行させる、プログラム。
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