JP2016137915A - キャッピング方法及びキャッピング装置 - Google Patents

キャッピング方法及びキャッピング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016137915A
JP2016137915A JP2015013703A JP2015013703A JP2016137915A JP 2016137915 A JP2016137915 A JP 2016137915A JP 2015013703 A JP2015013703 A JP 2015013703A JP 2015013703 A JP2015013703 A JP 2015013703A JP 2016137915 A JP2016137915 A JP 2016137915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
roll
capping
bottle
thread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015013703A
Other languages
English (en)
Inventor
花房泰浩
Yasuhiro Hanabusa
武藤英泰
Hideyasu Muto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Altemira Can Co Ltd
Original Assignee
Universal Can Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Universal Can Corp filed Critical Universal Can Corp
Priority to JP2015013703A priority Critical patent/JP2016137915A/ja
Publication of JP2016137915A publication Critical patent/JP2016137915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Of Jars (AREA)

Abstract

【課題】材料を薄肉化した場合においても、雄ねじ部の変形を最小限に抑制でき、密封性を良好に維持することができるキャッピング方法及びキャッピング装置を提供する。
【解決手段】キャッピング方法は、ボトル缶2の口金部21に被せたキャップ材30の外周面を口金部21の雄ねじ部24に押し付けることにより雄ねじ部24に対応する雌ねじ部38を成形して、口金部21にキャップ3を被着するねじ部成形工程を有し、ねじ部成形工程において、口金部21の開口部20a側に位置する上段のねじ部S1が最後に成形される。
【選択図】 図2

Description

ねじ山が形成された口金部を有するボトル缶に金属製キャップをキャッピングするためのキャッピング方法及びキャッピング装置に関する。
リシール可能な金属製キャップ(キャップ)を備えたボトル缶(容器)が広く使われるようになっている。このボトル缶の口金部にはねじ山が形成されており、その口金部にキャップ材を被せた状態で、キャッピング装置(キャッパ)によりキャッピング加工を施すことにより、すなわち、キャップ材の外周面に口金部のねじ山に沿ったねじ山を成形することにより、ボトル缶の口金部にキャップが被着され、キャッピングされる。
このような、キャッピング装置に関する先行技術としては、例えば、特許文献1又は特許文献2に記載されるものが知られている。
キャッピング装置は、例えばプレッシャーブロックと、プレッシャーブロックインサートと、キャッピングロールとを備える構成とされ、キャッピングロールは、キャップ材の側面にねじ部(雌ねじ)を形成する第1ロール(ROロール)と、フレアーを巻締める第2ロール(PPロール)とを備える構成とされる。
このようなキャッピング装置においては、まず、ボトル缶の口金部にキャップ材を被せ、キャップ材の天面部をプレッシャーブロックインサートによって缶底方向に押圧し、この状態でプレッシャーブロックによりキャップ材の天面部の外周側に絞り加工を行い、キャップ材の肩部に段差部を形成する。
そして、プレッシャーブロックによりキャップ天面を絞った状態で、キャッピングロールの第1ロールを口金部のねじ部に沿って回転させることにより、キャップ材の周囲にねじ部(雌ねじ)を形成し、キャッピングロールの第2ロールを口金部のかぶら部に沿って回転させることにより、キャップ材のフレアーを巻締める。これにより、キャップがボトル缶の口金部に被着される。
このキャップ材へのねじ部の成形に際し、第1ロールは、口金部のねじ部に沿って、その口金部の開口部側(上側)からかぶら部側(下側)にかけて回転して移動させられる。
特開2004‐291999号公報 特開2002‐347890号公報
ところで、キャップ材の天面部の内側には、シール材(ライナー)が設けられており、キャップをボトル缶の口金部に被着した際に、これら口金部のねじ部(雄ねじ)とキャップのねじ部(雌ねじ)との噛み合いによってシール材が口金部の開口部に押し付けられた状態が維持されることにより、キャップ付ボトル缶が密封されるようになっている。ところが、従来のキャッピング方法では、口金部の開口部側(上段)のねじを成形した後にかぶら側(下段)のねじを成形することから、上段側のねじ部分の材料が下段側に引っ張られて、その部分のねじの噛み合いが浅くなり、キャップの密封を担保するシール材を押さえる部分を拘束する力が弱くなるという課題があった。また、近年においては、キャップ材の薄肉化が進められ、形状剛性が低くなっていることから、密封性を低下させる傾向が顕著になってきている。
キャップのねじを深く成形するために、第1ロールのトルクを高くして対応することも考えられるが、ボトル缶の薄肉化も進められており、第1ロールのトルクが高すぎると、ねじ部が座屈したり、口金部が楕円に変形したりする等、開栓トルク及び閉栓トルクが高くなることが懸念される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、材料を薄肉化した場合においても、雄ねじ部の変形を最小限に抑制でき、密封性を良好に維持することができるキャッピング方法及びキャッピング装置を提供することを目的とする。
本発明のキャッピング方法は、ボトル缶の口金部に被せたキャップ材の外周面を該口金部の雄ねじ部に押し付けることにより該雄ねじ部に対応する雌ねじ部を成形して、前記口金部にキャップを被着するねじ部成形工程を有し、
前記ねじ部成形工程において、前記口金部の開口部側に位置する上段のねじ部が最後に成形される。
キャップ材の天面部の内側にはライナー(シール材)が設けられ、キャップをボトル缶の口金部に被着した際に、口金部の雄ねじ部とキャップの雌ねじ部との噛み合いによって、ライナーが口金部の開口部に押し付けられることにより、キャップ付ボトル缶の密封が担保されるようになっている。このため、キャップがライナーを口金部に押し付ける拘束力を維持するためには、キャップが上方に移動しないように、雄ねじ部と雌ねじ部との噛み合いが深くなるように、雌ねじ部を深く成形することが重要となる。この点、キャップがライナーを押さえる部分、すなわち天面部の外周部(段差部)が上方にずれることがないように、雌ねじ部の上段を成形することが特に重要である。
しかし、キャップ材への雌ねじ部の形成において、口金部の開口部側(上側)からかぶら部側(下側)に向かって成形を行うと、雌ねじ部の上段のねじ部を成形した後に、下段のねじ部を成形する際に、成形済みの上段のねじ部の材料が引っ張られ、ねじ深さが浅くなったり、ねじ形状が変形したりして、段差部がずれやすくなり、キャップ付ボトル缶の密封性が低下する。
本発明のキャッピング方法においては、キャップ材への雌ねじ部の成形において、雌ねじ部の下段のねじ部を成形した後に、上段のねじ部を最後に成形する。これにより、キャップ付ボトル缶の密封性の確保に重要な雌ねじ部の上段のねじ部を成形する際に、その部分の材料が引っ張られることがないので、段差部がずれにくくなり、キャップ付ボトル缶の密封性を良好に維持することができる。また、第1ロールのトルクを高くすることなく、雌ねじ部の上段のねじ部を噛み合いを深くして成形することができ、材料を薄肉化した場合においても、雄ねじ部の変形を最小限に抑制して確実にキャッピングを行うことができる。また、殺菌等によりキャップ付ボトル缶の内圧が高くなり、キャップを持ち上げる方向の力が働いた際にも、キャップの持ち上がりが抑制され、キャップ付ボトル缶の密封性を良好に維持することができる。
本発明のキャッピング方法における前記ねじ部成形工程において、前記開口部側から一段目のねじ部を成形する時には、前記一段目のねじ部に隣接する二段目のねじ部の成形が完了しているとよい。
一段目のねじ部、すなわち、雌ねじ部の上端のねじ部を成形する際に、隣接する二段目のねじ部の成形を完了させておくことで、成形時に材料が引っ張られることが確実に防止できる。したがって、口金部の開口部側に配置される上段のねじの噛み合いを、確実に深く成形することができる。
本発明のキャッピング方法における前記ねじ部成形工程は、前記口金部に被せた前記キャップ材の外周面を該口金部の雄ねじ部に沿って押し付ける動作を二度繰り返すことにより前記雌ねじ部を成形する工程とされ、少なくとも二度目の成形は、前記口金部のかぶら部側から開口部側にかけて行われる。
一度目の成形においてキャップ材の外周面を口金部の雄ねじ部の形状に緩やかに沿わせる予備加工をした後に、二度目の成形において雌ねじ部を成形することで、しわ等の発生を防止できる。この際、少なくとも二度目の成形において、口金部のかぶら部側(下側)から開口部側(上側)にかけて巻き上げて加工することにより、雌ねじ部の下段のねじ部を成形した後に、上段のねじ部を最後に成形することができる。したがって、雌ねじ部の上段のねじ部を噛み合いを深くして成形することができ、キャップ付ボトル缶の密封性を良好に維持することができる。
本発明のキャッピング装置は、ボトル缶の口金部に被せたキャップ材に、該口金部の雄ねじ部に対応する雌ねじ部を成形するキャッピングロールを有するキャッピング装置であって、
前記キャッピングロールは、前記キャップ材の外周面を側方から押圧する少なくとも一個の第1ロールを備え、
前記第1ロールは、前記雄ねじ部に沿って前記口金部のかぶら部側から開口部側にかけて前記キャップ材の外周面に押圧される。
本発明によれば、口金部の開口部側の雄ねじ部とキャップの雌ねじ部との噛み合いを深くして成形することができるので、材料を薄肉化した場合においても、キャップ付ボトル缶の密封性を良好に維持することができる。
本発明に係るキャッピング装置の実施形態を示す要部断面図である。 図1に示すキャッピング装置のキャッピングヘッド部分の拡大図である。 図2に示すキャッピング装置のキャッピングヘッド部分の底面図である。 ボトル缶を説明する図である。 キャップ材を説明する半断面図である。 本発明に係るキャップ付ボトル缶における雄ねじ部と雌ねじ部との関係を説明する要部断面図である。 実施例のキャップ付ボトル缶の要部断面画像である。 比較例のキャップ付ボトル缶の要部断面画像である。
以下、本発明に係るキャッピング方法及びキャッピング装置、並びにキャップ付ボトル缶の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すキャッピング装置100は、ボトル缶2の口金部21にキャップ3(キャップ材30)を被着させるために用いられるものである。そして、キャップ付ボトル缶1は、ボトル缶2内に内容物を充填した後に、口金部21にキャップ3を被着することにより製造される。
ボトル缶2は、アルミニウム又はアルミニウム合金製とされ、絞り・しごき加工により形成されるものである。そして、ボトル缶2は、図4に示すように、絞り・しごき加工により有底筒状に形成した後に、開口部をネックイン加工により縮径してテーパー部22及び口金部21を形成し、この後に、口金部21を膨出形成することによりかぶら部23を形成し、さらに、口金部21に雄ねじ部24を形成し、口金部21の開口部20a先端にカール部25を形成することにより、ボトル状に形成されている。
このボトル缶2の口金部21に巻締められてキャップ3となるキャップ材30は、ボトル缶2と同様に、アルミニウム又はアルミニウム合金製とされる。また、キャップ材30は、図5に示すように、天面部31と筒部32とを有する有底筒状とされ、筒部32には、ナール33、グルーブ34、ビード35、及びフレアー36とが形成されている。また、天面部31の内側には、シール材であるライナー4が設けられており、ボトル缶2内に内容物を充填した後に口金部21に被せられて、巻締められることで被着される。以下、ボトル缶2に装着前のものをキャップ材30と呼び、装着後の雌ねじ部38が形成されたものをキャップ3と呼ぶ。
このように、ボトル缶2にキャップ材30を被着してキャッピング加工を施すためのキャッピング装置100は、多数のボトル缶2にそれぞれキャップ材30を被着させるために、プレッシャーブロック60及びキャッピングロール70を備えるキャッピングヘッド101が複数備えられている。そして、これら複数のキャッピングヘッド101のうちいずれかによって、個々のボトル缶2に対するキャップ材30の被着が行われる。このキャッピングヘッド101には、ロール支持機構81,82を介してROロール(ロールオンロール)としての第1ロール71と、PPロール(ピルファープルーフロール)としての第2ロール72とが備えられて、これら第1ロール71と第2ロール72とが回転自在に取り付けられている。
プレッシャーブロック60は、図1及び図2に示すように、ボトル缶2の口金部21にキャップ材30を被せた状態でそのキャップ材30を押さえて、天面部31の外周部に段差部31aを形成する。また、キャッピングロール70は、第1ロール71によりキャップ材30に雌ねじ部38を成形するとともに、第2ロール72によりフレアー36を巻締める。キャッピングロール70は、第1ロール71と第2ロール72とを、それぞれ少なくとも1個備える構成とされる。
なお、本実施形態のキャッピング装置100のキャッピングヘッド101においては、図3に示すように、第1ロール71と第2ロール72とが2個ずつ設けられる。
第1ロール71及び第2ロール72を支持するロール支持機構81,82は、ヘッド支持軸11の下端部に取り付けられる支持ブロック12と、支持ブロック12の周縁部に取り付けられる複数の支持軸13と、各支持軸13の下端部に回転自在に取り付けられる支持アーム14とを備えており、各支持アーム14にロール回転支持アーム15を介して第1ロール71又は第2ロール72が回転自在に取り付けられている。
各支持軸13にはトーションばね16が装着され、このトーションばね16の下端部16bは係止ピン17を介して支持アーム14に固定され、上端部16aは支持ブロック12に固定され、このトーションばね16の付勢力によって支持アーム14を介して第1ロール71及び第2ロール72がキャッピングヘッド101の中心部方向に常時付勢されるようになっている。
また、各支持軸13の上端部には、枢軸18を介してカムフォロア19が回転自在に取り付けられている。カムフォロア19は、ヘッド支持軸11に上下方向に移動可能に取り付けられているコーンカム61の周面に当接し、コーンカム61の下端部の拡径部61aに当接しているときには、支持アーム14及びロール回転支持アーム15はトーションばね16の付勢力に抗して図1の位置に保持され、コーンカム61が下降してカムフォロア19がコーンカム61の縮径部61bに移動したときには、支持アーム14及びロール回転支持アーム15はトーションバネ16の付勢力によってキャッピングヘッド101の中心部方向に回動するようになっている。
そして、ヘッド支持軸11の下端部には、上端が閉塞された筒状のプレッシャーブロック60が取り付けられ、図2に示すように、このプレッシャーブロック60の内部に圧縮ばね62を介してプレッシャーブロックインサート63が装着されており、プレッシャーブロックインサート63は、プレッシャーブロック60に対して上下方向に相対移動可能に設けられる。そして、このプレッシャーブロック60をキャップ材30に被せることにより、キャップ材30の天面部31がヘッド全体にかけられる垂直荷重による圧縮ばね62の付勢力によりプレッシャーブロックインサート63を介してボトル缶2の底部20bの方向に押圧され、キャップ材30がボトル缶2の口金部21に被せられた状態に保持される。そして、プレッシャーブロック60により押圧される天面部31の外周側に段差部31aが形成され、ライナー4を口金部21に密着させることができる。
第1ロール71及び第2ロール72は円盤状であって、図1に示すように、ロール支持機構81,82により、支持アーム14及びロール回転支持アーム15を介して、その外縁部分でキャップ材30の筒部32の外周面を側方からボトル缶2の口金部21に押し付けるように設けられる。
また、第1ロール71は、支軸75の下端に取り付けられ、支軸75を介してロール回転支持アーム15に対して上下方向に移動可能に取り付けられている。そして、支軸75には圧縮ばね76が装着されており、この圧縮ばね76により、第1ロール71が図1に示すように、キャップ材30の筒部32表面から退避した位置に配置されているときは、口金部21の下端側(かぶら部23側)に保持される。このため、第1ロール71を、図2に示すように、キャップ材30の筒部32表面に当接させる方向、すなわちキャッピングヘッド101の中心部方向に移動させると、第1ロール71の外縁部は、口金部21のかぶら部23側に当接する。そして、第1ロール71が、ボトル缶2の口金部21を中心として筒部32表面を転動することにより、すなわち、図6に示すように、雄ねじ部24のねじ谷24aに沿って下側から上側(開口部20a側)に移動することにより、雄ねじ部24の形状が転写されて雌ねじ部38が加工されるようになっている。この際、第1ロール71は、圧縮ばね76の付勢力によって下側に向けて付勢される。そして、雌ねじ部38の加工後においては、第1ロール71を筒部32表面から退避させると、第1ロール71は、圧縮ばね76によって口金部21の下端側に移動させられ、初期位置に復帰するようになっている。
また、第2ロール72は、支軸77の下端に取り付けられ、支軸77を介してロール回転支持アーム15に対して上下方向に移動可能に取り付けられている。そして、支軸77には圧縮ばね78が装着されており、この圧縮ばね78により、第2ロール72が図1に示すように、口金部21のかぶら部23の下側位置に保持される。そして、第2ロール72を、図2に示すように、キャップ材30の筒部32表面に当接させることにより、筒部32がかぶら部23に押し付けられて、キャップ材30の下端部を変形させながら口金部21の外周面を転動することにより、フレアー36がかぶら部23に係合(裾巻き)させられるようになっている。この際、第2ロール72は圧縮ばね78の付勢力によって上側に向けて付勢される。
このように構成されるキャッピング装置100によるキャッピング方法について説明する。
(段差部形成工程)
まず、ボトル缶2の口金部21にキャップ材30を被せ、図1に示すように、プレッシャーブロック60をキャップ材30の上部に被せて、ヘッド全体にかけられる垂直荷重による圧縮ばね62の付勢力によってキャップ材30の天面部31をボトル缶2の底部20b方向に押圧し、キャップ材30の肩部に段差部31aを形成する。
(ねじ部成形工程)
次に、このキャップ材30の天面部31を押圧した状態を維持したまま、コーンカム61を下降させてカムフォロア19をコーンカム61の縮径部61bに移動させることにより、支持アーム14をトーションばね16の付勢力によってキャッピングヘッド101の中心部方向に回動させ、第1ロール71及び第2ロール72をキャップ材30の筒部32に押し付ける。そして、キャッピングヘッド101を回転させることにより、第1ロール71を口金部21の雄ねじ部24に沿って回転させ、キャップ材30の筒部32に雄ねじ部24に対応した雌ねじ部38を形成するとともに、第2ロール72をかぶら部23に沿って転動させ、筒部32のフレアー36をかぶら部23に巻締めて、口金部21にリシール可能なキャップ3を被着する。
この際、キャッピングヘッド101に設けられた2個の第1ロール71は、それぞれ筒部32に押し付けられ、雄ねじ部24のねじ谷24aに沿って口金部21のかぶら部23側から開口部20a側にかけて移動する。すなわち、2個の第1ロール71が順次雄ねじ部24のねじ谷24aに沿って回転移動することにより、図6に示すように、雄ねじ部24のねじ山24bに対して雌ねじ部38のねじ谷38aが形成され、このねじ谷38aが形成されることで、その間に雄ねじ部24のねじ谷24aの形状が転写されるように雌ねじ部38のねじ山38bが形成される。
この場合において、それぞれの第1ロール71によってキャップ材30の筒部32を口金部21の雄ねじ部24のねじ谷24aに沿って押し付ける動作が二度繰り返され、これらの二度の動作によって、キャップ材30の筒部32が口金部21のかぶら部23側(下側)から開口部20a側(上側)にかけて巻き上げられることで、雌ねじ38が加工される。そして、第1ロール71による一度目の成形において、キャップ材30の筒部32を口金部21の雄ねじ部24の形状に緩やかに沿わせる予備加工が行われ、二度目の成形において雌ねじ部38が成形される。また、これらの第1ロール71による二度の成形は、いずれも雄ねじ部24に沿って口金部21のかぶら部23側から開口部20a側にかけて行われる。このため、雌ねじ部38は、下段のねじ部S2(一段目のねじ部S1に隣接するねじ部)を成形した後に、上段のねじ部S1(開口部20a側から一段目のねじ部)が最後に成形される。この結果、ボトル缶2の口金部21にキャップ3が被着されたキャップ付ボトル缶1が製造される。
このように、キャップ材30への雌ねじ部38の成形において、雌ねじ部38の下段のねじ部S2を成形した後に、上段のねじ部S1を最後に成形するので、上段のねじ部S1を成形する時には、下段のねじ部S2の成形を完了させることができる。このため、キャップ付ボトル缶1の密封性の確保に重要な雌ねじ部38の上段のねじ部S1を成形する際に、その部分の材料が引っ張られることがないので、雌ねじ部38の上段のねじ部S1を噛み合いを深くして成形することができる。この場合、図6に示すように、雄ねじ部24の一段目のねじ部のねじ山の頂点と、雌ねじ部38の一段目のねじ部S1のねじ谷の底点とをほぼ一致させることができるので、ライナー4を押さえる段差部31aが上方にずれにくくなり、キャップ付ボトル缶1の密封性を良好に維持することができる。また、本実施形態のキャッピング方法によれば、第1ロール71のトルクを高くすることなく、雌ねじ部38の上段のねじ部S1を噛み合いを深くして成形することができるので、材料を薄肉化した場合においても、雄ねじ部24の変形を最小限に抑制して確実にキャッピングを行うことができる。さらに、殺菌等によりキャップ付ボトル缶1の内圧が高くなり、キャップ3を持ち上げる方向の力が働いた際にも、キャップ3の持ち上がりが抑制され、キャップ付ボトル缶1の密封性を良好に維持することができる。
さらに、雌ねじ部38の加工は、第1ロール71による加工を二度繰り返すことにより行うこととし、一度目の成形においてキャップ材30の筒部32を口金部21の雄ねじ部24の形状に緩やかに沿わせる予備加工をした後に、二度目の成形において雌ねじ部38を成形することとしているので、しわ等の発生を防止できる。
また、上記実施形態では、第1ロール71による二度の加工を、いずれも口金部21のかぶら部23側から開口部20a側にかけて巻き上げて加工することとしていたが、雌ねじ部38の加工は、少なくとも二度目の成形において、口金部21のかぶら部23側から開口部20a側にかけて巻き上げて加工すればよい。この場合においても、雌ねじ部38の下段のねじ部S2を成形した後に、上段のねじ部S1を最後に成形することができる。したがって、雌ねじ部38の上段のねじ部S1を噛み合いを深くして成形することができ、キャップ付ボトル缶1の密封性を良好に維持することができる。
次に、本実施形態のキャッピング方法及びキャッピング装置について、その効果を確認するために試験を行った。
ボトル缶にキャップをキャッピングしたキャップ付ボトル缶を製作し、各キャップ付ボトル缶について評価した。
この試験において、ボトル缶には275ml(全量338ml)入りのアルミニウム製のボトル缶を用いた。また、キャップ材には、現行品(板厚0.25mm)よりも薄い、板厚0.22mmのアルミニウム合金板により、公称キャップ外径38mmピルファープルーフ用キャップ材を成形した。なお、ライナーとしては、TPS(スチレン系エラストマー)製の軟質層とPP(ポリプロピレン)製の硬質層とからなる二層シートを用いた。
そして、ボトル缶に水を275ml充填し、ヘッドスペース部分に液体窒素を滴下して空気を置換し、キャッピングを行った。プレッシャーブロックは、絞径がφ35.8mmで絞り深さを1.8mmに設定したものを使用した。また、トッププレッシャー(キャッピング時のボトル缶軸方向の荷重)は1000Nに設定した。各キャップ付ボトル缶の初期内圧は、20℃で0.1MPa(1.02kgf/cm)に設定した。なお、殺菌時125℃の蒸気圧控除後の内圧では、3.65kgf/cmとなるように設定した。
また、第1ロールのトルクは、表1に示す条件(3.0〜3.8N・m)に設定し、第2ロールのトルクは、2.6N・mに設定した。
実施例1〜3及び比較例1〜3は、いずれもねじ部成形工程を第1ロールによる二度加工により行った。このうち、実施例1及び実施例2は、二度加工のいずれにおいても、第1ロールをキャップ材の筒部に、雄ねじ部のかぶら部(下)側から開口部(上)側にかけて押し付けることにより雌ねじ部を加工した。また、実施例3は、二度加工のうち一度目は、第1ロールを雄ねじ部の開口部(上)側からかぶら部(下)側にかけて押し付けて行い、二度目は、かぶら部(下)側から開口部(上)側にかけて加工した。比較例1〜3は、二度加工のいずれにおいても、第1ロールによる加工を、雄ねじ部の開口部(上)側からかぶら部(下)側にかけて行った。
そして、このようにして作製した各キャップ付ボトル缶について、121℃‐20分のレトルト処理を加え、これらについて、次の項目について評価した。
(落下漏れ)
評価缶数をそれぞれ10缶とした。レトルト処理後1日放置したキャップ付ボトル缶を、30cmの高さから10°傾斜した鉄板上に倒立(垂直)姿勢で落下させた後、正置にして1日放置する。落下前後の内圧を測定し、30kPa以上低下した場合を漏れが発生したと判定し、1缶でも漏れが発生した場合を不合格「×」とし、漏れが発生しなかった場合を合格「○」とした。
(リシールトルク)
評価缶数をそれぞれ10缶とした。キャップ付ボトル缶を一度開栓した後、元の位置よりも手前に30°まで戻してリシールしたときに要した最大トルクを測定し、その最大トルクが10N・cm以上の缶が1缶でもある場合を不合格「×」とし、10缶すべて最大トルクが10N・cm未満であった場合を合格「○」とした。
(ねじ深さ)
ねじ深さは、図6に示すように、ねじ谷の深さdを測定することにより行った。各キャップ付ボトル缶の雌ねじ部のねじ切り始めから140度と360度の位置(いずれも開口部側から一段目のねじ部)において、それぞれのねじ谷の深さdを測定し、これらの2点のねじ谷の深さdの和を「ねじ深さ」として表1に記載した。
これらの結果を、表1に示す。また、図7に、実施例1の条件によりキャッピングを行ったキャップ付ボトル缶の要部断面画像を示し、図8に、比較例3の条件によりキャッピングを行ったキャップ付ボトル缶の要部断面画像を示す。
表1の実施例1〜3及び図7の結果からわかるように、少なくとも二度目の第1ロールによる雌ねじ部の成形において、かぶら部側から開口部側にかけて巻き上げることにより、「ねじ深さ」を大きく、すなわち、雄ねじ部と雌ねじ部との上段のねじ部の噛み合いを深く成形することができ、「落下漏れ」及び「リシールトルク」のいずれについても、良好な結果を得ることができた。また、図7からわかるように、雄ねじ部の上段のねじ部のねじ山の頂点と、雌ねじ部の上段のねじ部のねじ谷の底点とをほぼ一致させることができる。
一方で、雌ねじ部の成形を、口金部側からかぶら部側にかけて行った比較例1〜3においては、「落下漏れ」と「リシールトルク」との双方を満足する結果を得ることができなかった。比較例1においては、第1ロールのトルクを高く設定することにより、雌ねじ部の「ねじ深さ」を深く成形したことから、「落下漏れ」では良好な結果を得ることができたが、第1トルクのトルクを高く設定した結果、成形時に雄ねじ部の変形が生じ、「リシールトルク」が高くなった。また、比較例2及び比較例3においては、第1ロールのトルクを実施例1〜3と同程度に設定して雌ねじ部の成形を行ったが、実施例1〜3のように「ねじ深さ」を深く成形できず、「落下漏れ」を満足することができなかった。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
1 キャップ付ボトル缶
2 ボトル缶
3 キャップ
4 ライナー
11 ヘッド支持軸
12 支持ブロック
13 支持軸
14 支持アーム
15 ロール回転支持アーム
16 トーションばね
17 係止ピン
18 枢軸
19 カムフォロア
20a 開口部
20b 底部
21 口金部
22 テーパー部
23 かぶら部
24 雄ねじ部
25 カール部
30 キャップ材
31 天面部
31a 段差部
32 筒部
33 ナール
34 グルーブ
35 ビード
36 フレアー
38 雌ねじ部
60 プレッシャーブロック
61 コーンカム
61a 拡径部
61b 縮径部
62,76,78 圧縮ばね
63 プレッシャーブロックインサート
70 キャッピングロール
71 第1ロール
72 第2ロール
75,77 支軸
81,82 ロール支持機構
100 キャッピング装置
101 キャッピングヘッド
S1 上段のねじ部(一段目のねじ部)
S2 下段のねじ部(一段目のねじ部に隣接するねじ部)

Claims (4)

  1. ボトル缶の口金部に被せたキャップ材の外周面を該口金部の雄ねじ部に押し付けることにより該雄ねじ部に対応する雌ねじ部を成形して、前記口金部にキャップを被着するねじ部成形工程を有し、
    前記ねじ部成形工程において、前記口金部の開口部側に位置する上段のねじ部が最後に成形されるキャッピング方法。
  2. 前記ねじ部成形工程において、前記開口部側から一段目のねじ部を成形する時には、前記一段目のねじ部に隣接する二段目のねじ部の成形が完了している請求項1記載のキャッピング方法。
  3. 前記ねじ部成形工程は、前記口金部に被せた前記キャップ材の外周面を該口金部の雄ねじ部に沿って押し付ける動作を二度繰り返すことにより前記雌ねじ部を成形する工程とされ、少なくとも二度目の成形は、前記口金部のかぶら部側から開口部側にかけて行われる請求項1又は2に記載のキャッピング方法。
  4. ボトル缶の口金部に被せたキャップ材に、該口金部の雄ねじ部に対応する雌ねじ部を成形するキャッピングロールを有するキャッピング装置であって、
    前記キャッピングロールは、前記キャップ材の外周面を側方から押圧する少なくとも一個の第1ロールを備え、
    前記第1ロールは、前記雄ねじ部に沿って前記口金部のかぶら部側から開口部側にかけて前記キャップ材の外周面に押圧されるキャッピング装置。
JP2015013703A 2015-01-27 2015-01-27 キャッピング方法及びキャッピング装置 Pending JP2016137915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015013703A JP2016137915A (ja) 2015-01-27 2015-01-27 キャッピング方法及びキャッピング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015013703A JP2016137915A (ja) 2015-01-27 2015-01-27 キャッピング方法及びキャッピング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016137915A true JP2016137915A (ja) 2016-08-04

Family

ID=56558299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015013703A Pending JP2016137915A (ja) 2015-01-27 2015-01-27 キャッピング方法及びキャッピング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016137915A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107673294A (zh) * 2017-08-30 2018-02-09 苏州首达机械有限公司 一种适用于塑性材料的旋盖头
KR20180076990A (ko) * 2016-12-28 2018-07-06 유니버설세이칸 가부시키가이샤 보틀 캔, 캡 부착 보틀 캔 및 그 제조 방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5613390A (en) * 1979-07-13 1981-02-09 Sawada Kogyosho Yuugen Method and device for sealing up rolllon pilferrproof cap
JP2003182793A (ja) * 2001-12-19 2003-07-03 Mitsubishi Materials Corp キャッピング方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5613390A (en) * 1979-07-13 1981-02-09 Sawada Kogyosho Yuugen Method and device for sealing up rolllon pilferrproof cap
JP2003182793A (ja) * 2001-12-19 2003-07-03 Mitsubishi Materials Corp キャッピング方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180076990A (ko) * 2016-12-28 2018-07-06 유니버설세이칸 가부시키가이샤 보틀 캔, 캡 부착 보틀 캔 및 그 제조 방법
CN108248979A (zh) * 2016-12-28 2018-07-06 环宇制罐株式会社 瓶罐、带盖瓶罐及其制造方法
CN107673294A (zh) * 2017-08-30 2018-02-09 苏州首达机械有限公司 一种适用于塑性材料的旋盖头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8037734B2 (en) Bottle can member, bottle, and thread forming device
US11130607B2 (en) Bottle can, bottle can with cap, and method for manufacturing bottle can
TWI801521B (zh) 具備瓶蓋之瓶型罐及其製造裝置
JP2016137915A (ja) キャッピング方法及びキャッピング装置
JP5090290B2 (ja) ボトル缶
JP2017109760A (ja) キャッピング方法
JP6817106B2 (ja) ボトル型缶
JP2004210403A (ja) キャッピング成形方法及びキャッピング装置
JP4173388B2 (ja) キャップおよびこのキャップが装着されたボトル
JP6748406B2 (ja) キャッピング方法
JP4342988B2 (ja) ボトル缶体の製造装置及びボトル缶体の製造方法
JP6546946B2 (ja) キャップ付きボトル
JP6476219B2 (ja) ボトル缶の製造方法
JP4245916B2 (ja) キャップ材、キャップ付きボトル缶及びキャップ材の製造方法
JP6347337B1 (ja) 金属製ボトルの製造方法
JP6496868B1 (ja) ボトル缶の製造方法
JP6663739B2 (ja) キャップ及びその製造方法
JP4606266B2 (ja) キャッピング装置
JP6989406B2 (ja) 金属製ボトル
JP2020093851A (ja) キャッピング方法
JP2018103254A (ja) ボトル缶、キャップ付きボトル缶およびその製造方法
JP7126459B2 (ja) ボトル缶
JP7496860B2 (ja) ボトル缶体、キャップ付きボトル缶体、ボトル缶体のキャッピング方法
JP2018131262A (ja) ボトル缶用キャップ、ボトル缶、およびボトル缶へのボトル缶用キャップのキャッピング方法
JP7072380B2 (ja) ボトル缶の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190305