JP2016137656A - 液体吐出装置およびタンク - Google Patents

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Tetsuji Kurata
哲治 倉田
昌宏 谷黒
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昌宏 谷黒
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Abstract

【課題】廃液を効率的に回収し、かつ、タンクの誤装着を防ぐことが可能な液体吐出装置を提供する。
【解決手段】本発明の液体吐出装置は、液体を吐出する液体吐出ヘッド1と、液体または液体吐出ヘッド1から回収された廃液を収納可能なタンクと、タンクが着脱可能に装着される第1の装着部および第2の装着部と、有する。タンクは、第1の装着部に装着されて液体吐出ヘッド1に液体を供給可能な第1の状態と第2の装着部に装着されて液体吐出ヘッド1から廃液を回収可能な第2の状態との間で装着状態を切り替え可能な装着切替え機構を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、交換可能なタンクと、そのタンクから液体吐出ヘッドへ液体を供給する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例であるインクジェットプリンタでは、高画質化、大サイズ化によって、多色多量のインクを液体吐出ヘッドへ供給することが必要になってきている。そのため、多量のインクが消費され、その結果、廃棄されるインクタンクが増えるとともに、ヘッドメンテナンスに使用される廃インクも多量に発生するようになっている。従来、廃インクの処理方法には、廃インクを廃インク吸収体に吸収させる方法や、廃棄用の廃インクタンクを準備して必要に応じて交換する方法などがある。
廃インク吸収体を用いる方法では、廃インクの増加に伴い廃インク吸収体のサイズが大きくなるので、装置が大型化する。交換式の廃インクタンクを用いる方法では、供給用のタンクとは別に廃棄用のタンクが必要になりコストがかかる。
特許文献1には、供給用のタンク内のインクがなくなった後、このタンクを廃インク回収用のタンクとして使用する装置が開示されている。特許文献2には、1つのタンク内に供給用のインクの収納部と廃インクの収納部が設けられ液体吐出ヘッドから回収した廃インクを加圧機構でタンク内に送り込む装置が開示されている。
特開2006‐281508号公報 特開2009‐226721号公報
特許文献1に開示された装置では、廃インク回収用のタンクを取り外したときに当該タンクは廃インクで満たされているので、当該タンクを供給用のタンクと誤って再度装置に装着してしまう可能性がある。
特許文献2に開示された装置は、1つのタンク内に供給用のインクの収納部と廃インクの収納部がそれぞれ別に設けられているので上述したタンクの誤装着は発生しない。しかし、このようなタンクの構造では、一度に多量の廃インクを回収するのに十分な収納部を確保することが困難なので、効率良く廃インクを回収することができない。
本発明は、廃液を効率的に回収し、かつ、タンクの誤装着を防ぐことが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液体吐出装置は、液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体、または前記液体吐出ヘッドから回収された廃液を収納可能なタンクと、前記タンクが着脱可能に装着される第1の装着部および第2の装着部と、を有し、前記タンクは、前記第1の装着部に装着されて前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給可能な第1の状態と、前記第2の装着部に装着されて前記液体吐出ヘッドから前記廃液を回収可能な第2の状態との間で装着状態を切り替え可能な装着切替え機構を有する。
上記目的を達成するために、本発明のタンクは、液体を吐出する液体吐出ヘッドと第1の装着部と第2の装着部とを備える液体吐出装置に着脱可能であり、前記液体または前記液体吐出ヘッドから回収された廃液を収納可能なタンクであって、前記第1の装着部に装着されて前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給可能な第1の状態と、前記第2の装着部に装着されて前記液体吐出ヘッドから前記廃液を回収可能な第2の状態との間で装着状態を切り替え可能な装着切替え機構を有する。
本発明によれば、廃液を効率的に回収し、かつ、タンクの誤装着を防ぐことが可能となる。
本発明の実施形態1に係るインクジェットプリンタの内部を示す斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタの断面図である。 主要なインク流路を示す図である。 図3に示すインク供給排出部の斜視図である。 インクタンクの斜視図である。 インクタンクの断面図である。 インク供給部の内部構造を示す斜視図である。 インク排出部の内部構造を示す斜視図である。 インクタンクのインク供給部への装着状態を示す断面図である。 インクタンクがインク供給部に正しく装着された状態を示す断面図である。 インクタンクがインク供給部に装着不能な状態を示す断面図である。 インクタンクが廃インク排出部に装着不能な状態を示す断面図である。 インクタンクが廃インク排出部に正しく装着された状態を示す断面図である。 廃インクを収納したインクタンクがインク供給部に装着できない状態を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係るインクタンクの装着状態を示す断面図である。
以下、本発明の液体吐出装置をインクジェットプリンタに適用した実施形態について説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェットプリンタの内部を示す斜視図である。図2は、図1に示すインクジェットプリンタの断面図である。
図1に示すインクジェットプリンタでは、液体吐出ヘッド1がキャリッジ101に搭載されている。キャリッジ101は、2本のキャリッジ軸102に支持され、キャリッジ軸102に沿って往復移動する。
給紙トレイ103には記録用紙Pが積載されている。最上層の記録用紙Pは、給紙ローラ104によって給紙トレイ103から引き出される。引き出された記録用紙Pは、LFローラ105とピンチローラ106との間に挟持されてプラテン107に搬送される。搬送された記録用紙Pには、プラテン107に対向する液体吐出ヘッド1によって画像が記録される。画像が記録された記録用紙Pは、排紙ローラ108と拍車109との間に挟持されて排紙トレイ110に排出される。
排紙トレイ110の両側には、インク供給部6と廃インク排出部7が配置されている。インク供給部6にはインクが収納されているインクタンクT1〜T4が着脱可能に装着されている。インクタンクT1〜T4がインク供給部6に装着されると、可撓性を備えるチューブ状の供給路31を通じて液体吐出ヘッド1へのインク供給が可能になる。
キャリッジ101の移動領域の一端には液体吐出ヘッド1をメンテナンスする回復ユニット111が配置されている。回復ユニット111には、液体吐出ヘッド1の吐出口(不図示)を密閉するキャップ2が搭載されている。回復ユニット111は、定期的に吐出口からインクを吸引する。吸引したインクは廃インク(廃液)として廃インク排出部7まで送られる。
廃インク排出部7には、廃インクタンクとして使われるインクタンクT5、T6が着脱可能に装着されている。廃インクはインクタンクT5、T6に収納される。廃インクで満たされたインクタンクT5、T6は回収される。
図3は、本実施形態のインクジェットプリンタに設けられた主要なインク流路を示す図である。図4は、図3に示すインク供給排出部112の斜視図である。
まず、供給側のインク流路を説明する。本実施形態では、インクタンクT1〜T4にはそれぞれ異なる色のインクが収納されている。供給路31は、インク供給部6に装着されたインクタンクT1〜T4に個別に連通している。供給路31を通じて液体吐出ヘッド1へ各色のインクが供給される。
インク供給部6にはエア供給路33を介してエアポンプP1が接続されている。廃インク排出部7にはエア吸引路34を介してエアポンプP1が接続されている。エアポンプP1は、ダイヤフラムポンプ等のように加圧手段と減圧手段とを兼ね備える。本実施形態では、エアポンプP1は、エア供給路33を介してインクタンクT1〜T4を加圧するとともにエア吸引路34を介してインクタンクT5、T6を減圧する。エア供給路33には弁V1が設置されている。エア吸引路34には弁V2が設置されている。弁V1、V2の開放によって、エア供給路33およびエア吸引路34は大気と連通する。これにより、加圧状態および減圧状態が解消される。
供給路31におけるインクタンクT1〜T4に近傍する部分には、圧力センサS1〜S4が設置されている。圧力センサS1〜S4は、供給路31を流れるインクの圧力を検出する。圧力センサS1〜S4の検出値が所定値よりも小さくなると、装置本体の制御部(不図示)が、インクタンクのインクが無くなっていると判断し、インクの交換を促す表示を表示部(不図示)に行わせる。
次に、排出側のインク流路を説明する。キャップ2が液体吐出ヘッド1の吐出口を密閉した状態でインクポンプP2が駆動すると、インクが吐出口から吸引される。インクポンプP2は、チューブポンプ等のような負圧を発生させるポンプである。吸引された廃インクは、一時的に廃インクタンク3(廃液タンク)に溜められる。廃インクタンク3の内部には廃インク検出センサ4が取り付けられている。廃インク検出センサ4は、廃インクタンク3に溜まった廃インクの量を検出する。
廃インクタンク3の底面には排出路32が接続されている。排出路32は、廃インク排出部7に装着されたインクタンクT5〜6に連通する。排出路32の途中には圧力センサS5、S6が設置されている。圧力センサS5、S6は、排出路32を流れる廃インクの圧力を検出する。圧力センサS5、S6の検出値が所定値以上の状態になると、装置本体の制御部(不図示)が、各圧力センサに対応するインクタンクが廃インクで満たされたと判断し、その旨を表示部(不図示)に表示させる。
図5は、インクタンクT1〜T6の斜視図である。図6は、図5に示すインクタンクの断面図である。
インクタンクT1〜T6は、箱型の筐体11を有する。筐体11は、インク供給部6および廃インク排出部7のそれぞれとの接続面である前面11aを有する。この前面11aには、インク接続部12と、空気接続部13と、色誤装着防止機構14と、装着切替え機構15と、書き換え可能なROM(Read Only Memory)26とが設けられている。
インク接続部12は、接続針17または接続針22に密閉接続される。空気接続部13は、接続針18または接続針23に密閉接続される。接続針17、18、22、23については後述する。本実施形態では、インク接続部12は、ゴムまたはエラストマ等の弾性部材で構成されている。インク接続部12の中央には穴部12aが形成されている。穴部12aは、接続針17または接続針22との接続状態のときに開き、当該接続状態が解除されたときに閉じる。インク接続部12がこのようなスパウト構造を有することによりインクタンクT1〜T6をインク供給部6または廃インク排出部7から取り外してもインクが漏れない。
色誤装着防止機構14は、複数の爪部14aを有し、インク色に対応する爪部14aが除去されている。除去する爪部14aは出荷時に予め設定され、ユーザが変更することはできない。
装着切替え機構15は、インク供給部6に装着されて液体吐出ヘッド1にインクを供給可能な第1の状態と、廃インク排出部7に装着されて液体吐出ヘッド1から廃インクを回収可能な第2の状態との間でインクタンクの装着状態を切り替える。本実施形態では、装着切替え機構15は、開口部15aと可動部材15bとを有する。開口部15aは、各インクタンクの前面11aに設けられている。可動部材15bは、上記第1の状態で開口部15aの一部を塞ぐ供給位置から上記第2の状態で開口部15aの上記一部とは異なる他の部分を塞ぐ排出位置へ移動可能である。本実施形態では、可動部材15bは手動で移動する。しかし、本発明では、可動部材15bが自動的に移動する機構であってもよい。
書き換え可能なROM26には、インタンクの情報が記録されている。装置本体の制御部は、インクタンクT1〜T6がインク供給部6または廃インク排出部7に正しく装着されたときにその情報を読み書きする。
筐体11の内部には、可撓性を備える袋状の収納部であるインク袋10が収められている。インク袋10は、インクまたは廃インクを収納可能である。筐体11の内部においてインク袋10の外側には密閉空間11bが形成されている。密閉空間11bの圧力は、空気接続部13に接続されるエアポンプP1によって変化する。
図7は、インク供給部6の内部構造を示す斜視図である。図8は、廃インク排出部7の内部構造を示す斜視図である。
インク供給部6および廃インク排出部7は、どちらも同じインクタンクが装着可能なホルダ構造である。インク供給部6においてインクタンクT1〜T4はホルダ16(第1の装着部)に装着される。廃インク排出部7においてインクタンクT5、T6はホルダ21(第2の装着部)に装着される。
ホルダ16、21のサイズは全て同じである。本実施形態では、インク供給部6は、4色のインクタンクT1〜T4が個別に装着される4つのホルダ16を有する。廃インク排出部7は、2つのインクタンクT5、T6が個別に装着される2つのホルダ22を有する。ただし、ホルダ16に装着されるインクタンクの数はインク色に応じて変更可能である。ホルダ21は、装置のスペースの許容範囲に応じて増やしてもよいし、1つであってもよい。
図7に示すホルダ16には、接続針17、18と、突起部19と、突起部20(第1の突起部)と、端子27とが設けられている。接続針17は、インクタンクT1〜4が装着された時に各インクタンクのインク接続部12と接続され、インク袋10と供給路31とを連通させる。接続針18は、インクタンクT1〜T4が装着された時に各インクタンクのエア接続部13と接続し、密閉空間11bとエア供給路33とを連通させる。
突起部19の位置は、インクタンクT1〜T4における爪部14aを除去した位置に対応している。突起部19を除去する位置はインク色に対応付けて予め設定されている。突起部19に対応している色と異なる色のインクタンクがホルダ16に挿入された場合、突起部19の先端部が爪部14aに接触する。そのため、接続針17、18はインク接続部12およびエア接続部13に接続できない。これにより、インクタンクの誤装着を気付かせることが可能となる。
突起部20は、インクタンクT1〜T4がホルダ16に正しく装着されたときに開口部11を貫通する位置に設けられている。端子27は、インクタンクT1〜T4が上記第1の状態のときにインクタンクT1〜T4の書き換え可能なROM26と接続する。
図8に示すホルダ21には、接続針22、23と、突起部25(第2の突起部)と、端子28とが設けられている。接続針22は、インクタンクT5〜6が装着された時に各インクタンクのインク接続部12と接続し、各インクタンクと排出路32とを連通させる。接続針23は、インクタンクT5〜6が装着された時に各インクタンクのエア接続部13と接続し、密閉空間11bとエア吸引路34とを連通させる。
突起部25は、インクタンクT5,T6がホルダ21に正しく装着されたときに開口部11を貫通する位置に設けられている。端子28は、インクタンクT5、T6が上記第2の状態のときにインクタンクT5,T6の書き換え可能なROM26と接続する。
本実施形態では、挿入ミスの低減およびインクの供給排出の効率を考慮して、インクタンクがホルダ16に装着された姿勢は、ホルダ21に装着された姿勢に対して上下が反対になっている。このような装着姿勢を実現するために、突起部25は、第1の状態のインクタンクの上下を反対にし、かつ可動部材15bを排出位置に移動させたときに開口部15aの一部を貫通する位置に形成されている。
突起部20がホルダ16の上部に設けられ、突起部25がホルダ21の下部に設けられている。
図9は、インクタンクのインク供給部6への装着状態を示す断面図である。図9(a)は、インクタンクがインク供給部6に装着可能な状態を示す断面図である。図9(b)は、インクタンクがインク供給部6に装着不能な状態を示す断面図である。
図9(a)に示す状態では、突起部20の先端部が可動部材15bに接触することなく開口部15aを貫通しているのでインクタンクをホルダ16に装着することができる。一方、図9(b)に示すように、突起部20の先端部が可動部材15bに接触する排出位置に移動するとインクタンクはホルダ16に装着不能となる。
インクタンクT1〜T4にインクが残っている場合、可動部材15bが開口部15aの一部を塞ぐ供給位置(図9(a)参照)に保持されていれば、インクタンクT1〜T4はインク供給部6へのみ着脱可能である。一方、この状態のインクタンクT1〜T4を廃インク排出部7に装着しようとしても、ホルダ21の突起部25の先端部が可動部材15bに接触するので廃インク排出部7に装着できない。この状態は、インクタンクの初期状態、すなわちインクタンクを初めてインク供給部6へ装着する時の状態である。この可動部材15bにより、新品のインクタンクを廃インク排出部7へ誤装着することを防止できる。
インクが無くなったインクタンクT5、T6に廃インクを排出する場合、可動部材15bを開口部15aの他の部分を塞ぐ排出位置に移動させることによって、インクタンクT5、T6は廃インク排出部7に着脱可能になる。廃インク排出部7に装着されたインクタンクT5、T6には、複数色が混ざった廃インクが付着する可能性がある。そのため、混色した廃インクで満たされたインクタンクT5、T6がインク供給部6に誤装着されると、混色したインクが液体吐出ヘッド1に供給されるので、予め設定された色で記録できないという不具合が起こり得る。しかし、本実施形態では、可動部材15bの位置を切り替えないと廃インク排出部7に装着されたインクタンクはインク供給部6に装着できないので、上述した不具合の発生を防止することができる。
以下、本実施形態のインクジェットプリンタの動作について説明する。
(インクタンクの装着)
まず、ユーザが、インク色に対応付けてインクタンクT1〜4をインク供給部6のホルダ16に装着する。図10は、インクタンクT1〜4がインク供給部6に正しく装着された状態を示す断面図である。インクタンクT1〜4をインク供給部6に正しく装着するためには、各ホルダ16の突起部20の先端部が各インクタンクの可動部材15bに非接触な状態である必要がある。さらに、各ホルダ16の突起部19の先端部が各インクタンクの爪部14aに非接触な状態である必要がある。この両方の条件を満たしたインクタンクのみがホルダ16に正しく装着される。
インクタンクT1〜4がホルダ16の奥まで押し込まれると、各インクタンクのインク接続部12およびエア接続部13が、各ホルダ16の接続針17および接続針18にそれぞれ密閉接続される。接続針17、18は、インク接続部12およびエア接続部13にそれぞれ設けられた弾性体の穴部に密閉しながら差し込まれることによってインク流路、エア流路を形成する。また、書き換え可能なROM26が端子27と接続することによって書き換え可能なROM26に記憶されたインク情報が読み書き可能となる。
図11は、インクタンクがインク供給部6に装着不能な状態を示す断面図である。
ユーザが、インク色が対応していないホルダ16にインクタンクを装着しようとすると、図11に示すように、ホルダ16の突起部19の先端部がインクタンクの爪部14aに接触する。そのため、ユーザはインクタンクをホルダ16の奥まで押し込むことができない。インクタンクがホルダ16に正しく装着されないと、書き換え可能なROM26の読み書きができないのでプリンタの動作は停止する。図10に示すように爪部14aが突起部19に非接触な状態となるホルダ16にインクタンクを装着し直すことにより、書き換え可能なROM26の読み書きが可能となり、プリンタが正常に動作する。
次に、廃インクを収納するためのインクタンクが廃インク排出部7のホルダ21に装着される。図12は、インクタンクが廃インク排出部7に装着不能な状態を示す断面図である。
使用済のインクタンクがホルダ16から取り外された直後、当該インクタンクの可動部材15bは、当該ホルダ16のみに装着可能な状態である。そのため、ユーザがインクタンクをそのまま廃インク排出部7のホルダ21に装着しようとすると、ホルダ21の突起部25の先端部が可動部材15bに接触する。その結果、ユーザはインクタンクをホルダ21の奥まで押し込むことができない。インクタンクをホルダ21に正しく装着するためには、ユーザは、インク供給部6からインクタンクを取り外した後、可動部材15bの位置を切り替えなければならない。この切り替え操作によってインクタンクは、インク供給部6に装着不能な状態になり、廃インク排出部7のみに装着可能な状態になる。
図13は、インクタンクが廃インク排出部7に正しく装着された状態を示す断面図である。インクタンクの廃インク排出部7への装着時にはインク色による区別は無いので、インクタンクは爪部14aの位置に関係無くいずれのホルダ21にも装着可能である。
ユーザがインクタンクT5〜6をホルダ21の奥まで押し込むと、各インクタンクのインク接続部12およびエア接続部13が、ホルダ21の接続針22および接続針23にそれぞれ密閉接続する。接続針17、18は、インク接続部12およびエア接続部13にそれぞれ設けられた弾性体の穴部に密閉しながら差し込まれることによって廃インク流路、エア流路を形成する。また、書き換え可能なROM26が端子28と接続することによって書き換え可能なROM26に記憶されたインク情報が読み書き可能となる。
図14は、廃インクを収納したインクタンクがインク供給部6に装着できない状態を示す断面図である。廃インクを収納したインクタンクが廃インク排出部7のホルダ21から取り外された直後、当該インクタンクの可動部材15bは、当該ホルダ21のみに装着可能な状態である。そのため、ユーザがインクタンクをそのままインク供給部6のホルダ16に装着しようとしても、ホルダ16の突起部20の先端部に可動部材15bが接触する。つまり、廃インク排出部7から取り外したインクタンクをそのままインク供給部6に装着しようとしても装着できない。これにより、タンクの誤装着を防止できる。
このように、本実施例では、空になった供給用のタンクを廃液回収用のタンクとして使用することができるので廃インク専用の収納部をタンク内に設ける必要がない。また、装着切替え機構が設けられているので第2の装着部から取り外したタンクをそのまま第1の装着部へ装着できないようにすることができ、誤装着を防止することができる。
(インクタンクからのインク供給)
インクタンクがインク供給部6および廃インク排出部7へそれぞれ正しく装着されるとエアポンプP1が駆動する。エアポンプP1を駆動すると、エア供給路33を介してインク供給部6に装着されたインクタンクの密閉空間11bが加圧される。加圧されたインクタンク内ではインク袋10に圧力が伝達され、インク袋10が圧縮される。この圧力によってインク袋10に収納されたインク8が供給路31に向けて押し出される。その後、インクは、供給路31を通じて液体吐出ヘッド1に供給される。このとき、供給路31に配置された圧力センサS1〜S4は、供給路31に押し出されたインクの圧力を検出している。インクが供給されているときには供給路31内は加圧された正圧状態になっている。液体吐出ヘッド1が記録動作を行っているとき、安定したインク供給を行うように正圧状態が維持されている。
圧力センサS1〜4の検出値が所定値よりも小さい場合、その供給路31に接続されたインクタンクのインク袋10が潰れ切ってしまった状態であることを意味する。装置本体の制御部は、その状態を「インク無し」の状態と判断する。このとき、書き換え可能なROM26にはタンク内が「インク無し」の状態であることを示す情報が書き込まれる。記録動作が終了すると弁V1が開放されてインクタンク内の正圧状態が解消される。これにより、インクタンクの交換時にもインクタンクからインクが噴き出すことがない。
(インクタンクへの廃インク排出)
記録動作を続けるとインクが詰まったりインクが供給されなかったりして液体吐出ヘッド1が不吐出状態になる場合がある。この不吐出状態を解消するために、キャップ4で液体吐出ヘッド1の吐出口を密閉し、インクポンプP2でインクを吸引する。吸引されたインクは、廃インク9として一時的に廃インクタンク3に溜められる。廃インクタンク3には、記録動作の前に吐出されたインクやふち無印刷の際に吐出された余剰インクをプラテン107から集めて回収してもよい。
廃インク排出部7にインクタンクが装着された後、エアポンプP1が駆動すると、エア吸引路32を介して廃インク排出部7に装着されたインクタンクの密閉空間11bが減圧される。減圧されたインクタンク内ではインク袋10が膨張する。この膨張によって廃インクタンク3に溜められた廃インク9は、排出路32を通じてインク袋10の中に収納される。このとき、排出路32に配置された圧力センサS5、S6は、廃インク9の圧力を検出している。廃インク9が吸引されているとき、インク排出路32内は減圧された負圧状態になっている。
圧力センサS5、S6の検出値が所定値よりも小さくならない(圧力が下がらない)場合には、装置本体の制御部は、インク袋10が廃インクで満たされたと判断する。このとき、廃インクで満たされたインクタンクの書き換え可能なROM26にはインクタンクが廃インクで満たされたことを示すインク情報が書き込まれる。また、2つの圧力センサS5、S6の一方の検出値が所定値よりも小さくならない状態になっても、他方の圧力センサの検出値が所定値よりも小さければ、その圧力センサに対応するインク袋10は膨らみきっていない。そのため、そのインク袋10内をそのまま負圧状態に維持して廃インクを吸引し続けることにしてもよい。この場合、全てのインク袋10が廃インクで満たされるとエアポンプP1は停止する。
本実施形態では、廃インク検知センサ4が、廃インクの排出動作中に廃インクタンク3に溜まった廃インクの量が所定量まで減ったことを検知すると、エアポンプP1は停止する。これにより、空気が廃インクとともにインク袋10に吸引される事態を回避できるので、インク袋10に効率よく廃インクを収納することが可能となる。この場合、弁V2を開放することによって、負圧状態が速やかに解消され空気の吸引をより確実に防ぐことが可能となる。
(インクタンクの交換)
インク供給部6に装着されたインクタンクのうち「インク無し」と判断されたインクタンクは取り外される。インク供給部6から取り外されたインクタンクは、可動部材15bの位置を切り替えることによって廃インク排出部7への装着が可能になる。廃インク排出部7に装着されたインクタンクのうち、廃インクで満たされたインクタンクは廃インク排出部7から取り外され、別のインクタンクに交換される。
上述した本実施形態では、インク供給部6に装着されたインクタンクのインクが無くなった後、その使用済みのインクタンクを廃インク排出部7に装着することができる。これにより、廃インクを効率的に回収することができる。
また、各インクタンクが装着切替え機構15を有しているので、廃インクで満たされたインクタンクをインク供給部6に誤装着する事態を防止することが可能となる。
また、加圧手段と減圧手段とを兼ね備えたエアポンプP1が、インクの供給動作と廃インクの排出動作を同時に行っているので、簡易な装置構成で廃インクを処理することが可能となる。
さらに、インクタンクにはインクが漏れないようにスパウト構造が設けられているので、供給時だけでなく回収時にもインク漏れを防ぐことが可能となる。
[実施形態2]
本発明の実施形態2について説明する。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。図15は、本発明の実施形態2に係るインクタンクの装着状態を示す断面図である。図15(a)は、インクタンクがインク供給部6のホルダ16に正しく装着された状態を示す断面図である。図15(b)は、インクタンクがホルダ16に装着不能な状態を示す断面図である。
図15(a)に示す場合には、ホルダ16の突起部20の先端部が可動部材15bに接触しないのでインクタンクをホルダ16に装着することができる。インクがなくなるとインクタンクはホルダ16から取り外される。そして、このインクタンクは、可動部材15bを移動させた状態で廃インク排出部7のホルダ21に装着される。本実施形態では、可動部材15bにはロック部15cが設けられ、開口部15aの近傍には壁部15dが設けられている。ロック部15cおよび壁部15dは、可動部材15bをホルダ21のみに装着可能な位置に固定させる固定機構を構成する。
可動部材15bがホルダ16のみに装着可能な位置からホルダ21のみに装着可能な位置へ移動すると、ロック部15cが壁部15dに係合して可動部材15bは元の位置に戻れなくなる。これにより、インク排出部7から取り出したインクタンクを、再びインク供給部6に装着しようとしても、可動部材15bを元の位置に戻すことはできない。よって、いたずらでインクタンクをインク供給部6に装着しようとしても、突起部20の先端部が可動部材15bに接触するのでインクタンクの装着を阻止することができる。
1 液体吐出ヘッド
15 装着切替え機構
16 ホルダ(第1の装着部)
21 ホルダ(第2の装着部)
T1〜T6 インクタンク

Claims (11)

  1. 液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体、または前記液体吐出ヘッドから回収された廃液を収納可能なタンクと、
    前記タンクが着脱可能に装着される第1の装着部および第2の装着部と、を有し、
    前記タンクは、前記第1の装着部に装着されて前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給可能な第1の状態と、前記第2の装着部に装着されて前記液体吐出ヘッドから前記廃液を回収可能な第2の状態との間で装着状態を切り替え可能な装着切替え機構を有する、液体吐出装置。
  2. 前記装着切替え機構が、前記第1の装着部および第2の装着部のそれぞれとの接続面に設けられた開口部と、前記第1の状態で前記開口部の一部を塞ぐ供給位置から前記第2の状態で前記開口部の前記一部とは異なる他の部分を塞ぐ排出位置へ移動可能な可動部材と、を有する、請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記供給位置から前記排出位置へ移動した前記可動部材を該排出位置に固定する固定機構をさらに有する、請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1の装着部が、前記第1の状態で前記開口部の前記他の部分を貫通する第1の突起部を有し、
    前記第2の装着部が、前記第2の状態で前記開口部の前記一部を貫通する第2の突起部を有する、請求項2または3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第1の装着部に装着された前記タンクの姿勢が、前記第2の装着部に装着された前記タンクの姿勢と異なっている、請求項1から4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記第2の突起部は、前記第1の状態の前記タンクの上下を反対にし、かつ前記可動部材を前記排出位置に移動させて前記第2の装着部に装着したときに前記開口部の前記一部を貫通する位置に形成されている、請求項4に記載の液体吐出装置。
  7. 前記タンクが、可撓性を備える袋状の収納部を有し、
    前記廃液が一時的に溜められる廃液タンクと、
    前記第1の装着部に装着された前記タンクの前記収納部を加圧して該収納部に収納されている前記液体を前記液体吐出ヘッドに供給させる加圧手段と、前記第2の装着部に装着された前記タンクの前記収納部を減圧して該収納部に前記廃液タンクに溜められた前記廃液を前記排出路を通じて送り込ませる減圧手段と、をさらに有する、請求項1から6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記加圧手段と前記減圧手段とを兼ね備えるポンプを有する、請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記タンクが、前記第1の装着部または前記第2の装着部に装着されて前記液体吐出ヘッドに連通した接続状態のときに開き該接続状態が解除されたときに閉じる穴部を有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記液体吐出装置が、前記液体吐出ヘッドから吐出された前記液体で画像を記録するインクジェットプリンタである、請求項1から9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 液体を吐出する液体吐出ヘッドと第1の装着部と第2の装着部とを備える液体吐出装置に着脱可能であり、前記液体または前記液体吐出ヘッドから回収された廃液を収納可能なタンクであって、
    前記第1の装着部に装着されて前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給可能な第1の状態と、前記第2の装着部に装着されて前記液体吐出ヘッドから前記廃液を回収可能な第2の状態との間で装着状態を切り替え可能な装着切替え機構を有する、タンク。
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