JP2016137506A - 圧延設備の電動機駆動制御装置 - Google Patents

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【課題】圧延ラインに沿って配置された複数の圧延スタンドのそれぞれを個別の電動機によって駆動する圧延設備において、個々の圧延スタンドの速度の適切な制御によって製品の寸法精度を向上させることのできる電動機駆動制御装置を提供する。【解決手段】本発明に係る電動機駆動制御装置は、隣接する2つの圧延スタンドのうち下流側の圧延スタンドの現在速度に対する上流側の圧延スタンドの現在速度の比を計算し、これと所定の基準値との差分を計算する。そして、この差分に基づいて上流側の圧延スタンドの速度を下流側の圧延スタンドの速度に調和させるための補正係数を計算し、上流側の圧延スタンドの電動機に対して設定された速度基準を補正係数により補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧延ラインに沿って配置された複数の圧延スタンドのそれぞれを個別の電動機によって駆動する圧延設備の電動機駆動制御装置に関し、詳しくは、線材或いは棒鋼を圧延するブロックミルに用いて好適な電動機駆動制御装置に関する。
下記の特許文献1は、線材或いは棒鋼を圧延するブロックミルに関する技術を開示している。特許文献1は、マスフローを一定にするための新たな張力制御を提案し、それを組み込んだブロックミルの構成を開示している。特許文献1が示すとおり、従来一般的に用いられているブロックミルは、1台の電動機で複数の圧延スタンドを駆動するコモンドライブ型のブロックミルであった。
従来のコモンドライブ型のブロックミルでは、基本的に大容量の電動機駆動システムが採用され、個々の圧延スタンドはブロックミルに組み込まれているギアを介して駆動されていた。このような構成が採用されてきたのは、個々の圧延スタンドを個別の電動機によって駆動する方式に比較して、電動機を据え付けるスペースが小さくて済むからである。線材或いは棒鋼を圧延するブロックミルでは、複数の圧延スタンドが密接して配置されるために据付スペースに余裕はない。また、ギアを介してそれぞれの圧延スタンドを駆動する方式のほうが個別の電動機によって駆動する方式よりも速度制御の誤差が少ないという利点もあった。
ところで、近年における電動機の技術進歩は著しく、小容量かつ小スペースの電動機が開発され実用されている。そして、小容量かつ小スペースの電動機を圧延設備、特に、線材或いは棒鋼を圧延するブロックミルに適用し、それぞれの圧延スタンドを個別の電動機によって駆動することが試みられている。例えば、特許文献2は、ブロックミルのそれぞれのロールを個別に駆動する機械構成を提案し、それらを同時に駆動するシステムの構成を開示している。
このような個別駆動方式において従来のギア式と同等かそれ以上の製品の寸法精度を得るためには、個々の圧延スタンドの速度が電動機によって適切に制御されなければならない。しかし、そのために必要な電動機の駆動制御の方法については、未だあまり検討されていない。
特開平11−33611号公報 特表2013−508172号公報
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、圧延ラインに沿って配置された複数の圧延スタンドのそれぞれを個別の電動機によって駆動する圧延設備において、個々の圧延スタンドの速度の適切な制御によって製品の寸法精度を向上させることを目的とする。
本発明に係る電動機駆動制御装置は、圧延ラインに沿って配置された複数の圧延スタンドのそれぞれを個別の電動機によって駆動する圧延設備の電動機駆動制御装置であって、上記目的を達成するために以下のように構成される。
本発明に係る電動機駆動制御装置は、各電動機に対して速度基準を設定する速度基準設定手段を備える。速度基準設定手段は、例えば、各電動機に対して個別に速度基準を設定するように構成されていてもよいし、各電動機に対して設定する速度基準を各圧延スタンドのギア比を用いて1つの主速度基準から計算するように構成されていてもよい。また、本発明に係る電動機駆動制御装置は、各圧延スタンドの現在速度を取得する速度取得手段を備える。速度取得手段は、電動機駆動制御装置がベクトル制御方式の制御装置である場合には、各電動機に接続された速度センサの信号により各圧延スタンドの現在速度を計測するように構成することができ、電動機駆動制御装置がセンサレスベクトル制御方式の制御装置である場合には、各電動機の負荷電流により各圧延スタンドの現在速度を推定するように構成することができる。
本発明に係る電動機駆動制御装置は、隣接する2つの圧延スタンドのうち下流側の圧延スタンドの現在速度に対する上流側の圧延スタンドの現在速度の速度比を計算し、これと所定の基準値との差分を計算する比較演算手段を備える。基準値の好ましい例は、無負荷定常時における下流側の圧延スタンドの速度に対する上流側の圧延スタンドの速度の比である。
本発明に係る電動機駆動制御装置は、比較演算手段により計算された、隣接する2つの圧延スタンド間の速度比の基準値に対する差分に基づいて、速度基準に対する補正係数を計算する。この補正係数は、速度比を基準値に近づけるための補正係数であって、例えば、前記差分に対するPI制御によって計算される。
本発明に係る電動機駆動制御装置は、各電動機に対して設定された速度基準を補正する速度基準補正手段を備える。速度基準補正手段は、隣接する2つの圧延スタンドのうち上流側の圧延スタンドの電動機に対して設定された速度基準を前記補正係数を用いて補正する。さらに好ましくは、速度基準補正手段は、隣接する2つの圧延スタンドのうち上流側の圧延スタンドに加えて、それよりも上流に位置する圧延スタンドの電動機に対して設定された速度基準に対しても前記補正係数を用いた補正を行う。
本発明に係る電動機駆動制御装置は、圧延設備の中でも特に線材或いは棒鋼を圧延するブロックミルに用いて好適である。また、本発明のブロックミルへの適用においては、電動機駆動制御装置は、電動機ごとに用意された駆動回路と、駆動回路に対して速度基準を指令するプロセッサとが一体化されてなる構成とすることが好ましい。プロセッサは、少なくとも比較演算手段、補正係数計算手段、及び、速度基準補正手段として機能するようにプログラムする。
本発明に係る電動機駆動制御装置によれば、隣接する2つの圧延スタンド間において速度比に変化が生じた場合、現在の速度比と所定の基準値との差分に基づいて計算された補正係数により、上流側の圧延スタンドの電動機に対して設定された速度基準が補正される。このような方法によって個々の圧延スタンドの速度を適切に制御することにより、圧延スタンド間の速度比の基準値に対するずれを速やかに修正することができる。これにより、圧延スタンド間の張力が安定して製品の寸法精度が向上する。
本発明の実施の形態1の圧延設備の電動機駆動制御装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2の圧延設備の電動機駆動制御装置の構成を示す図である。
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、構成部品の構造、配置等を下記のものに限定する意図はない。本発明は以下に示す実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の圧延設備の電動機駆動制御装置の構成を示す図である。実施の形態1の圧延設備は、線材(或いは棒鋼)を圧延するブロックミルとして構成される。ブロックミルは、線材100の圧延ラインに沿って配置された4台のスタンド(圧延スタンド)101,102,103,104を備える。ここでは一例としてスタンドの数を4台としているが、その台数に限定はない。また、スタンドの構造にも限定はない。なお、4台のスタンドを区別する場合、線材100の圧延方向の上流から下流に向かって、第1スタンド101、第2スタンド102、第3スタンド103、第4スタンド104と称するものとする。
実施の形態1のブロックミルには個別駆動方式が採用されている。すなわち、4台のスタンド101,102,103,104はそれぞれ専用の電動機1,2,3,4によって個別に駆動される。電動機1,2,3,4には、それぞれ速度センサ5,6,7,8が接続されている。
各電動機1,2,3,4の駆動制御は、電動機駆動制御装置22によって行われる。電動機駆動制御装置22には、電動機1,2,3,4のそれぞれに対応して駆動回路18,19,20,21が内蔵されている。駆動回路18,19,20,21は、ベクトル制御方式の駆動回路(例えばベクトル制御インバータ)である。図示は省略するが、駆動回路18,19,20,21には、対応する速度センサ5,6,7,8の信号がフィードバックされている。駆動回路18,19,20,21は、設定された速度基準に従って電動機1,2,3,4に供給する電流を制御する。ここで、第1スタンド101の電動機1に対する速度基準を“N1”、第2スタンド102の電動機2に対する速度基準を“N2”、第3スタンド103の電動機3に対する速度基準を“N3”、第4スタンド104の電動機4に対する速度基準を“N4”と定義する。なお、速度基準は電動機駆動制御装置22の内部で設定しても良いし、外部(例えば上位のPLC)で設定された速度基準を受け取ってもよい。
上記の速度基準は固定ではなく、個々のスタンドの速度の適切な制御によって製品の寸法精度を向上させることができるように、電動機駆動制御装置22の内部において適宜調整される。速度基準の調整のための回路として、電動機駆動制御装置22は、比較演算器9,10,11とPI制御器15,16,17と乗算器12,13,14とを備えている。これらの回路は、電動機駆動制御装置22のプロセッサによって実行されるソフトウェアとして設計されている。
比較演算器9,10,11には、隣接する2つのスタンドの現在速度が入力される。ここで、第1スタンド101の現在速度を“Nt1”、第2スタンド102の現在速度を“Nt2”、第3スタンド103の現在速度を“Nt3”、第4スタンド104の現在速度を“Nt4”と定義する。比較演算器9には、速度センサ5により計測された第1スタンド101の現在速度Nt1と、速度センサ6により計測された第2スタンド102の現在速度Nt2とが入力される。比較演算器10には、速度センサ6により計測された第2スタンド102の現在速度Nt2と、速度センサ7により計測された第3スタンド103の現在速度Nt3とが入力される。そして、比較演算器11には、速度センサ7により計測された第3スタンド103の現在速度Nt3と、速度センサ8により計測された第4スタンド104の現在速度Nt4 とが入力される。
比較演算器9,10,11は、隣接する2つのスタンド間の現在の速度比を計算する。ここで、現在の速度比は下記のように定義される。なお、スタンド数が増えても現在の速度比は同様に定義される。
第1、第2スタンド間の現在の速度比:Nt1/Nt2
第2、第3スタンド間の現在の速度比:Nt2/Nt3
第3、第4スタンド間の現在の速度比:Nt3/Nt4
また、比較演算器9,10,11は、無負荷低常時の速度比を計算して記憶するメモリ機能を有している。無負荷定常時の速度比はそれぞれ下記のように定義される。なお、スタンド数が増えても無負荷定常時の速度比は同様に定義される。
無負荷定常時の第1、第2スタンド間の速度比:NO1/N02
無負荷定常時の第2、第3スタンド間の速度比:N02/N03
無負荷定常時の第3、第4スタンド間の速度比:N03/N04
比較演算器9,10,11は、次の式(1)に従い、上で定義された現在の速度比の逆数と、無負荷定常時の速度比の逆数との差分を計算する。式(1)において、NtiとNOiは、それぞれ、隣接する2つのスタンドのうち下流側のスタンドの現在速度と無負荷定常時速度、Nti-1とN0i-1は、それぞれ、隣接する2つのスタンドのうち上流側のスタンドの現在速度と無負荷定常時速度である。ΔNhi,i-1は現在の速度比の逆数と無負荷定常時の速度比の逆数との差分である。
ΔNhi,i-1=NOi/N0i-1−Nti/Nti-1 (i≧2) ・・・(1)
PI制御器15,16,17は、比較演算器9,10,11に対応して設けられている。PI制御器15には、比較演算器9で算出された差分ΔNh2,1が入力される。PI制御器16には、比較演算器10で算出された差分ΔNh3,2が入力される。そして、PI制御器17には、比較演算器11で算出された差分ΔNh4,3が入力される。各PI制御器15,16,17は、次の式(2)の計算を実行する。式(2)において、Ki-1(PI)はPI制御の補償ゲインであり、ΔNi-1は速度比Nti-1/Ntiを無負荷定常時の速度比N0i-1/NOiに近づけるための補正係数である。
ΔNi-1=Ki-1(PI)×ΔNhi,i-1 (i≧2) ・・・(2)
乗算器12,13,14は、速度基準N1,N2,N3に対応して設けられ速度基準N1,N2,N3を補正する速度基準補正手段として機能する。第3スタンド103の速度基準N3に対しては乗算器14が設けられる。乗算器14には、PI制御器17で算出された補正係数ΔN3が入力される。乗算器14は、速度基準N3に補正係数ΔN3を乗算して速度補正量を算出し、これを速度基準N3に加算する。このようにして補正された速度基準N3が第3スタンド103の駆動回路20に対して設定される。乗算器13には、補正係数ΔN3とPI制御器16で算出された補正係数ΔN2との和が入力される。乗算器13は、速度基準N3に合計補正係数ΔN3+ΔN2を乗算して速度補正量を算出し、これを速度基準N2に加算する。このようにして補正された速度基準N2が第2スタンド102の駆動回路19に対して設定される。そして、乗算器12には、補正係数ΔN3と補正係数ΔN2とPI制御器15で算出された補正係数ΔN1との和が入力される。乗算器12は、速度基準N1に合計補正係数ΔN3+ΔN2+ΔN1を乗算して速度補正量を算出し、これを速度基準N1に加算する。このようにして補正された速度基準N1が第1スタンド101の駆動回路18に対して設定される。
電動機駆動制御装置22は、以上の手段による速度基準N1,N2,N3の補正を100msec程度の制御間隔で周期的に行う。これにより、圧延時の状況に合わせて個々のスタンドの速度をリアルタイムに制御することができる。例えば、第3スタンド103と第4スタンド104の間でインパクト等により速度比Nt3/Nt4に変化が生じた場合には、上記の処理によって第3スタンド103の速度基準N3が素早く変更されるとともに、さらに上流の第1スタンド101と第2スタンド102の速度基準N1,N2も素早く変更される。これにより、スタンド間のコンプレッションの発生が抑えられ、スタンド間の張力が安定して製品の寸法精度が向上する。
なお、実施の形態1では無負荷定常時の速度比の逆数NOi/N0i-1を式(1)における差分ΔNhi,i-1の計算の基準値として用いているが、基準値は予め定めた設計値でもよいし、圧延設備の運転条件に応じて変化させてもよい。また、実施の形態1ではPI制御器17で算出された補正係数ΔN3を第1スタンド101の速度基準N1と第2スタンド102の速度基準N2にも反映させているが、第3スタンド103の速度基準N3にのみ反映させるのでもよい。同様に、PI制御器16で算出された補正係数ΔN2は第2スタンド102の速度基準N2にのみ反映させるのでもよい。また、PI制御器15,16,17は補正係数算出手段の一例であって、PID制御器等の他の補償器を用いることもできる。
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2の圧延設備の電動機駆動制御装置の構成を示す図である。実施の形態2の圧延設備は、実施の形態1と同じく、線材を圧延するブロックミルとして構成される。ただし、実施の形態2では、既存のコモンドライブ型のブロックミルを個別駆動方式に改造して本発明を適用した場合の例を示している。図2では、線材200の圧延ラインに沿って4台のスタンド201,202,203,204が配置された例が示されている。スタンド201,202,203,204とそれを駆動する電動機31,32,33,34とはギア35,36,37,38を介して接続される。ギア35,36,37,38はコモンドライブ型において用いられる既存のギアである。最上流のスタンド201を駆動する電動機31には、速度センサ39が接続されている。
各電動機31,32,33,34の駆動制御は、電動機駆動制御装置47によって行われる。電動機駆動制御装置47には、電動機31,32,33,34のそれぞれに対応して駆動回路43,44,45,46が内蔵されている。このうち、電動機31を制御する駆動回路43は、速度センサ39の信号がフィードバックされるベクトル制御方式の駆動回路である。これに対し、他の駆動回路44,45,46は、電動機32,33,34の負荷電流のフィードバックにて速度を類推するセンサレスベクトル制御方式の駆動回路である。センサレスベクトル制御の場合にはベクトル制御の場合よりも精度が悪くなる可能性がある。しかし、ブロックミルの機械側のロールカリバーの磨耗等による誤差と比較すれば、微小な誤差に過ぎないと考えられるため、センサレスベクトル制御でもベクトル制御と同等の機能が実現できる。ただし、これはあくまで既存のブロックミルの機械構成を意識したものであるので、速度センサ39を最下流(出側)のスタンド204を駆動する電動機34に接続し、電動機34に対してベクトル制御方式を採用してもよい。また、全ての電動機31,32,33,34に対してセンサレスベクトル制御方式を採用してもよいし、ベクトル制御方式を採用してもよい。
各電動機の速度基準の設定に関し、実施の形態1では、それぞれのスタンドに個別の速度基準を入力している。一方、各スタンドが1台の大容量電動機によってギアを介して駆動されるコモンドライブ型のブロックミルでは、各スタンドの速度は大容量電動機に対する1つの速度基準によって制御されている。コモンドライブ型の改造である図2の構成においては、各ギア35,36,37,38のギア比をあらかじめ電動機駆動制御装置47内の速度基準の演算に設定しておけば、1つの速度基準から各々のスタンドの速度基準が自ずと導かれる。つまり、速度基準をスタンドごとに設定する必要はなく、ギア比のみ設定しておけば、各スタンドに対して常に一定の速度基準を設定することが可能である。
実施の形態2では、上位PLC48から電動機駆動制御装置47に主速度基準N0が入力される。主速度基準N0は第1スタンド201の速度基準N1である。ここで、各ギア35,36,37,38のギア比をi1,i2,i3,i4と定義すると、第2スタンド202の速度基準N2はN1×i1/i2と設定され、第3スタンド203の速度基準N3はN1×i1/i3と設定され、第4スタンド204の速度基準N4はN1×i1/i4と設定される。なお、主速度基準N0は上位PLC48から受け取るのではなく、電動機駆動制御装置47の内部で設定しても良い。
電動機駆動制御装置47は、速度基準補正回路40,41,42を備えている。速度基準補正回路40は、第1スタンド201の速度基準N1に対する速度補正量を算出する回路である。速度基準補正回路41は、第2スタンド202の速度基準N2に対する速度補正量を算出する回路である。そして、速度基準補正回路42は、第3スタンド203の速度基準N3に対する速度補正量を算出する回路である。これらの速度基準補正回路40,41,42は、実施の形態1における比較演算器とPI制御器と乗算器とが一体化されたものに相当し、電動機駆動制御装置47のプロセッサによって実行されるソフトウェアとして設計されている。具体的には、速度基準補正回路40は、速度センサ39によって計測された第1スタンド201の現在速度Nt1と、電動機32の負荷電流から推定した第2スタンド202の現在速度Nt2とを比較し、その比較結果である速度比Nt1/Nt2に基づいて第1スタンド201の速度基準N1に対する速度補正量を算出する。速度基準補正回路41,42についても同様である。
1,2,3,4,31,32,33,34 電動機
5,6,7,8,39 速度センサ
9,10,11 比較演算器
12,13,14 乗算器
15,16,17 PI制御器
18,19,20,21,43,44,45,46 駆動回路
22,47 電動機駆動制御装置
35,36,37,38 ギア
40,41,42 速度基準補正回路
48 上位PLC
100,200 線材
101,102,103,104,201,202,203,204 圧延スタンド

Claims (9)

  1. 圧延ラインに沿って配置された複数の圧延スタンドのそれぞれを個別の電動機によって駆動する圧延設備の電動機駆動制御装置において、
    各電動機に対して速度基準を設定する速度基準設定手段と、
    各圧延スタンドの現在速度を取得する速度取得手段と、
    隣接する2つの圧延スタンドのうち下流側の圧延スタンドの現在速度に対する上流側の圧延スタンドの現在速度の速度比を計算し、これと所定の基準値との差分を計算する比較演算手段と、
    前記速度比を前記基準値に近づけるための補正係数を前記差分に基づいて計算する補正係数計算手段と、
    前記上流側の圧延スタンドの電動機に対して設定された速度基準を前記補正係数を用いて補正する速度基準補正手段と、
    を備えることを特徴とする圧延設備の電動機駆動制御装置。
  2. 前記圧延設備は線材或いは棒鋼を圧延するブロックミルであり、
    前記電動機駆動制御装置は、電動機ごとに用意された駆動回路と、少なくとも前記比較演算手段、前記補正係数計算手段、及び、前記速度基準補正手段として機能するプロセッサとが一体化されてなることを特徴とする請求項1に記載の圧延設備の電動機駆動制御装置。
  3. 前記速度基準補正手段は、さらに、前記上流側の圧延スタンドよりも上流に位置する圧延スタンドの電動機に対して設定された速度基準を前記補正係数により補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の圧延設備の電動機駆動制御装置。
  4. 前記比較演算手段は、無負荷定常時の前記下流側の圧延スタンドの速度に対する前記上流側の圧延スタンドの速度の比を前記基準値として用いることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の圧延設備の電動機駆動制御装置。
  5. 前記補正係数計算手段は、前記差分に対するPI制御によって前記補正係数を計算することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の圧延設備の電動機駆動制御装置。
  6. 前記速度基準設定手段は、各電動機に対して個別に速度基準を設定することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の圧延設備の電動機駆動制御装置。
  7. 前記速度基準設定手段は、各圧延スタンドのギア比を用いて1つの主速度基準から各電動機に対して設定する速度基準を計算することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の圧延設備の電動機駆動制御装置。
  8. 前記速度取得手段は、各電動機に接続された速度センサの信号により各圧延スタンドの現在速度を計測することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の圧延設備の電動機駆動制御装置。
  9. 前記速度取得手段は、各電動機の負荷電流により各圧延スタンドの現在速度を推定することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の圧延設備の電動機駆動制御装置。
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