JP2016136613A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造工程を簡略化できる半導体装置の製造方法、および半導体装置を提供する。コストを削減できると共に、小型化を達成できる半導体装置の製造方法、および半導体装置を提供する。【解決手段】第1電極層21が素子形成面7上に形成された半導体チップ6を用意する。導電体31がパターン形成面33に形成された支持部材30を用意する。第1電極層21と導電体31とを半田により接合することにより、半導体チップ6を支持部材30に固定する。半導体チップ6が支持部材30に固定された状態で、半導体チップ6を封止樹脂3により被覆して、封止構造46を形成する。封止構造46から支持部材30を除去することにより、支持部材30に形成された導電体31を封止構造46に転写する。封止構造46に転写された導電体31は、封止構造46から露出する外部電極となる。【選択図】図18

Description

本発明は、半導体装置の製造方法および半導体装置に関する。
特許文献1は、電極突起が表面に形成された半導体素子の裏面を支持体上の仮固定層に貼り合わせる工程と、半導体素子の表面を樹脂組成物で封止する工程と、支持体と仮固定層とを除去して、半導体素子の裏面を露出させる工程と、半導体素子の表面上の樹脂組成物を研削し、電極突起の一部を露出させる工程とを含む、半導体装置の製造方法を開示している。
特開2014−56924号公報
本発明の一つの目的は、製造工程を簡略化できる半導体装置の製造方法、および半導体装置を提供することである。
本発明の他の目的は、コストを削減できると共に、小型化を達成できる半導体装置の製造方法、および半導体装置を提供することである。
上記目的を達成するための半導体装置の製造方法は、電極層が表面上に形成された半導体チップを用意する工程と、導電体が表面上に形成された支持部材を用意する工程と、前記半導体チップ上に形成された前記電極層と、前記支持部材上に形成された前記導電体とを、半田により接合することにより、前記半導体チップを前記支持部材に固定するチップ固定工程と、前記半導体チップが前記支持部材に固定された状態で、前記半導体チップを樹脂により被覆することにより、前記半導体チップが前記樹脂により封止された封止構造を形成する封止構造形成工程と、前記封止構造から前記支持部材を除去することにより、前記支持部材に形成された前記導電体を前記封止構造に転写する転写工程とを含む。
この方法によれば、半導体チップの表面を支持部材の表面に対向させた状態で、半導体チップ上に形成された電極層と、支持部材上に形成された導電体とが半田により接合される。つまり、半導体チップは、支持部材に対してフリップチップ接合される。支持部材上に形成された導電体は、半田および半導体チップ上に形成された電極層を介して半導体チップに電気的に接続される。この状態で、半導体チップが樹脂により被覆されて、半導体チップが樹脂により封止された封止構造が形成される。その後、支持部材が除去されることにより、導電体が封止構造に転写される。封止構造に転写された導電体は、封止構造から露出する。封止構造から露出する導電体は、封止構造外部との電気的な接続が可能な接続電極として利用できる。
この方法によれば、半導体チップを樹脂で被覆して封止構造を形成した後、支持部材を除去することにより、封止構造から露出する導電体を形成できるので、樹脂を研削する工程を省くことができる。これにより、製造工程を簡略化できる。また、この方法によれば、封止構造内において、半導体チップをリードフレームに載置し、ボンディングワイヤー等を介してリード端子に接続する必要がない。これにより、部品点数を削減できるので、半導体装置の製造コストを削減できる。さらに、半導体チップを被覆する樹脂がパッケージを兼ねているので、半導体装置の小型化も達成できる。
前記チップ固定工程は、複数の前記半導体チップを前記支持部材に固定する工程を含み、前記封止構造形成工程は、複数の前記半導体チップを前記樹脂により一括して被覆する工程を含むことが好ましい。この場合、前記方法は、前記転写工程後、複数の前記半導体チップ間に設定された切断線に沿って前記封止構造を切断することにより、前記封止構造を、前記樹脂により封止された前記半導体チップを含む複数の封止構造体に個片化する工程をさらに含むことが好ましい。
この方法によれば、複数の半導体チップに対して、封止構造を形成する工程を共通化できるので、製造効率を向上させることができる。これにより、半導体装置の製造コストをより一層削減することができる。
前記転写工程は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記半導体チップの側面に取り囲まれた領域内に、前記導電体を外部端子として形成する工程を兼ねていてもよい。
この方法によれば、平面視において、半導体チップの側面に取り囲まれた領域内に外部端子が形成されたFan−in型の半導体装置を製造できる。しかも、導電体を封止構造に転写する工程が、外部端子を形成する工程を兼ねているので、製造工程の増加を回避できる。
前記方法は、前記転写工程の後に、前記導電体に接合し、前記封止構造上で引き回される再配線を形成する工程をさらに含んでいてもよい。この方法によれば、導電体と外部とを電気的に接続する接続電極を、再配線により封止構造上の様々な箇所に設定できる。したがって、接続電極の配置に関する設計自由度を向上できる。
前記再配線形成工程は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記半導体チップの側面を横切り、当該半導体チップ外の領域に引き出されるように前記再配線を形成する工程を含むことが好ましい。この場合、前記方法は、前記再配線形成工程の後、前記再配線に電気的に接続され、前記平面視において、少なくとも一部が前記半導体チップの外側の領域に位置する外部端子を形成する工程をさらに含むことが好ましい。
この方法によれば、半導体チップの側面を被覆するように樹脂が形成されているので、平面視において、半導体チップ外の樹脂上の領域を、再配線を形成するための領域として利用することができる。したがって、再配線に電気的に接続される外部端子が形成される領域が、半導体チップ表面の直上領域に制限されない。これにより、半導体チップよりも外側の領域に外部端子が形成されたFan−Out型の半導体装置を製造できる。したがって、小型化で、かつ、多数の外部端子を有する半導体装置を製造できる。
前記支持部材を用意する工程は、前記半導体チップ上に形成された前記電極層が前記半田により接合される接続部と、前記接続部に接合され、当該接続部から引き回された配線部とを含む前記導電体を、前記支持部材上に形成する工程とを含んでいてもよい。この場合、前記転写工程は、前記導電体の前記配線部を再配線として前記封止構造に転写する再配線転写工程であってもよい。
この方法によれば、再配線を含む半導体装置の他の製造方法を提供できる。すなわち、支持部材上に、半導体チップの電極層に半田を介して接続される接続部と、再配線の元となる配線部とを含む導電体が予め形成されている。転写工程では、この接続部と配線部とが一体となって、封止構造に転写される。転写された配線部は、封止構造から露出する再配線となる。このような方法によっても、封止構造上に再配線を形成できるので、導電体と外部とを電気的に接続する接続電極を、再配線により封止構造上の様々な箇所に設定できる。
前記再配線転写工程において、前記配線部は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記半導体チップの側面を横切り、当該半導体チップ外の領域に引き出されるように転写されることが好ましい。この場合、前記方法は、前記再配線転写工程の後、前記再配線に電気的に接続され、前記平面視において、少なくとも一部が前記半導体チップの外側の領域に位置する外部端子を形成する工程をさらに含むことが好ましい。
この方法によれば、平面視において半導体チップの側面を横切る再配線が形成されるので、半導体チップ外の領域を、外部端子を形成するための領域として利用することができる。したがって、再配線に電気的に接続される外部端子が形成される領域が、半導体チップ表面の直上領域に制限されない。これにより、半導体チップの外側の領域に外部端子が形成されたFan−Out型の半導体装置を製造できる。したがって、小型化で、かつ、多数の外部端子数を有する半導体装置を製造できる。
前記支持部材は、前記導電体を形成でき、かつ前記封止構造から剥離可能な板状部材であってもよい。この場合、前記封止構造から前記支持部材を除去する工程は、前記板状部材を前記封止構造から剥離する工程であってもよい。この方法によれば、板状部材を封止構造から剥離することにより、導電体を封止構造に容易に転写できる。
前記板状部材は、ステンレスまたは銅を含む金属板であることが好ましい。板状部材が、ステンレスまたは銅を含む金属板であれば、封止構造から金属板を良好に剥離することができる。これにより、製造工程を煩雑化することなく、導電体を封止構造に良好に転写できる。
前記支持部材は、前記導電体を形成でき、かつエッチング可能な板状部材であってもよい。この場合、前記封止構造から前記支持部材を除去する工程は、エッチングによって前記板状部材を除去する工程であることが好ましい。この方法によれば、板状部材をエッチングによって除去することにより、導電体を封止構造に容易に転写できる。
前記板状部材は、半導体板であることが好ましい。板状部材が、半導体板であれば、エッチングによって、半導体板を良好に除去することができる。これにより、製造工程が煩雑化することなく、導電体を封止構造に良好に転写できる。
この発明の半導体装置は、半導体チップと、前記半導体チップの表面上に形成された電極と、前記電極の一部を露出させるように、前記半導体チップの表面、裏面および側面のそれぞれを被覆する樹脂とを含む。前記電極は、第1電極層と、前記第1電極層上に形成された第2電極層と、前記第1電極層と前記第2電極層との間に介在する半田とを含む積層構造を有している。
このような構成の半導体装置は、たとえば、上記の半導体装置の製造方法により製造できる。この構成によれば、半導体チップをリードフレームに載置し、ボンディングワイヤー等を介してリード端子に接続する必要がないので、半導体装置の部品点数を削減できる。これにより、比較的安価な半導体装置を提供できる。さらに、半導体チップを被覆する樹脂がパッケージを兼ねているので、小型化も達成できる半導体装置を提供できる。
前記電極は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記半導体チップの側面に取り囲まれた領域内に位置する外部端子であってもよい。この構成によれば、平面視において、半導体チップの側面に取り囲まれた領域内に外部端子が形成されたFan−in型の半導体装置を提供できる。
前記半導体装置は、前記電極に電気的に接続され、前記樹脂上に形成された再配線をさらに含んでいてもよい。これに代えて、前記半導体装置は、前記電極に電気的に接続され、前記樹脂に被覆された再配線をさらに含んでいてもよい。
これらの構成によれば、再配線により、導電体と外部との電気的な接続を封止構造上の様々な箇所で行える。
前記再配線は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記半導体チップの側面を横切り、前記半導体チップの外側の領域に至るように形成されていてもよい。この場合、前記半導体装置は、前記再配線に電気的に接続され、前記平面視において、少なくとも一部が前記半導体チップの外側の領域に位置する外部端子をさらに含むことが好ましい。
この構成によれば、半導体チップの側面を被覆する樹脂が形成されているので、平面視において半導体チップ外の樹脂上の領域を、再配線を形成するための領域として利用することができる。したがって、再配線に電気的に接続される外部端子が形成される領域が、半導体チップ表面の直上領域に制限されない。これにより、半導体チップの外側の領域に外部端子が形成されたFan−Out型の半導体装置を提供できる。したがって、小型化で、かつ、多数の外部端子を有する半導体装置を提供できる。
前記再配線は、銅配線を含んでいてもよい。前記第1電極層は、銅膜、金膜またはニッケル膜を含んでいてもよい。前記第2電極層は、銅膜、金膜またはニッケル膜を含んでいてもよい。
図1は、この発明の第1実施形態に係る半導体装置の斜視図である。 図2は、図1に示す半導体装置の底面図である。 図3は、図2に示すIII-III線に沿う断面図である。 図4は、図3の構成の部分拡大断面図である。 図5は、図1に示す半導体装置の製造方法の一例を示す工程図である。 図6は、図1に示す半導体装置の製造方法に使用される支持部材の平面図である。 図7は、図6に示す破線に囲まれた領域の拡大平面図である。 図8は、導電体の形状の一例を示す断面図である。 図9は、導電体の形状の他の例を示す断面図である。 図10は、導電体の形状のさらに他の例を示す断面図である。 図11は、図6に示す支持部材の断面図である。 図12は、図1に示す半導体装置の製造方法に使用される半導体ウエハの平面図である。 図13は、図12に示す破線に囲まれた領域の拡大平面図である。 図14は、図12に示す半導体ウエハの断面図である。 図15は、図14の次の工程を示す断面図である。 図16は、図15の次の工程を示す断面図である。 図17は、図16の次の工程を示す断面図である。 図18は、図17の次の工程を示す断面図である。 図19は、図18の次の工程を示す断面図である。 図20は、図19の次の工程を示す断面図である。 図21は、この発明の第2実施形態に係る半導体装置の底面図である。 図22は、図21に示すXXII-XXII線に沿う断面図である。 図23は、図21に示す半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図24は、図23の次の工程を示す断面図である。 図25は、図24の次の工程を示す断面図である。 図26は、この発明の第3実施形態に係る半導体装置の断面図である。 図27は、図26に示す半導体装置の製造方法に使用される支持部材の平面図であって、図7に対応する拡大平面図である。 図28は、図26に示す半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図29は、図26に示す半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図30は、図26に示す半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図31は、一変形例に係る半導体装置の断面図である。 図32は、他の変形例に係る半導体装置の断面図である。 図33は、さらに他の変形例に係る半導体装置の断面図である。 図34は、図4に示す電極の変形例を示す拡大断面図である。 図35は、図34に示す応力緩和層をその電極構造に有する半導体チップが適用された他の例に係る半導体装置を示す断面図である。 図36は、図35に示す破線で囲んだ部分の拡大断面図である。
以下では、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態に係る半導体装置1の斜視図である。図2は、図1に示す半導体装置1の底面図である。図1および図2では、明瞭化のため、パッケージ本体2をクロスハッチングを付して示している。
半導体装置1は、パッケージ本体2を含む。パッケージ本体2は、たとえば略直方体形状を有し、表面2a、裏面2bと、4つの側面2cとを有している。4つの側面2cは、それぞれ表面2aと裏面2bとを接続している。パッケージ本体2は、たとえばエポキシ樹脂等の封止樹脂3を含む。
パッケージ本体2の表面2aの角部には、実装方向を示す指標4が形成されている。この実施形態では、指標4として標印がパッケージ本体2に形成されている。指標4は、パッケージ本体2の裏面2b側に向かって窪んだ凹部であってもよい。
パッケージ本体2の裏面2bには、複数(この実施形態では4個)の外部端子5がパッケージ本体2から露出するように形成されている。各外部端子5は、互いに間隔を空けて配置されており、それぞれ略矩形状に形成されている。各外部端子5は、パッケージ本体2の側面2cから内方に間隔を空けて配置されている。各外部端子5は、たとえば、半田によって、実装基板に設けられた配線に接続される。
図3は、図2に示すIII-III線に沿う断面図である。図4は、図3の構成の部分拡大断面図である。
半導体装置1は、半導体チップ6を含む。半導体チップ6は、たとえば略直方体形状を有し、2つの主面7,8と、4つの側面9とを有している。4つの側面9は、それぞれ2つの主面7,8を接続している。以下では、2つの主面7,8のうち、半導体素子が形成された主面7を「素子形成面7」と言い、その反対側の主面8を「裏面8」という。
半導体素子は、たとえば、半導体を用いて形成される様々な半導体素子を含む。半導体素子は、その一例として、トランジスタやダイオード等を含んでいてもよい。半導体素子は、SSI(Small Scale Integration),LSI(Large Scale Integration),MSI(Medium Scale Integration),VLSI(Very Large Scale Integration)またはULSI(Ultra-Very Large Scale Integration)等の集積回路の一部を形成していてもよい。また、半導体素子は、LDO(Low Drop Out)等の電圧制御用素子の一部、またはOPアンプ等の増幅用素子の一部を形成していてもよい。
図4に示すように、半導体チップ6の素子形成面7には、半導体素子に電気的に接続される配線膜10が形成されている。配線膜10は、たとえばアルミニウム膜であってもよい。この実施形態では、配線膜10が素子形成面7に接する最下層配線として形成された例を示している。たとえば、半導体装置1が、多層配線構造を有している場合、配線膜10は、多層配線構造の最表面から露出する最上層配線として形成されていてもよい。この場合、多層配線構造は、素子形成面7上に形成された複数の絶縁層と、複数の配線層と、絶縁層を挟んで上下に配置された配線層を電気的に接続するビア電極とを有していてもよい。
半導体チップ6の素子形成面7の全域を覆うように、絶縁膜11が形成されている。図4に示すように、絶縁膜11は、パッシベーション膜12と樹脂膜13とを含む積層構造を有している。パッシベーション膜12は、たとえば窒化膜であってもよい。樹脂膜13は、たとえばポリイミド膜であってもよい。絶縁膜11には、配線膜10の一部を電極パッド14として露出させるパッド開口15が形成されている。絶縁膜11上には、配線膜10に電気的に接続され、外部端子5を形成する電極20が形成されている。
より具体的には、電極20は、半導体チップ6の素子形成面7の法線方向から見た平面視(以下、単に「平面視」という)において、半導体チップ6の側面9に取り囲まれた領域内に形成されている。図4に示すように、電極20は、第1電極層21と、第1電極層21上に形成された第2電極層22と、第1電極層21と第2電極層22との間に介在する半田23とを含む積層構造を有している。
第1電極層21は、パッド開口15に埋設されている。第1電極層21は、銅膜、金膜またはニッケル膜を含む。第1電極層21は、配線膜10上に形成された金膜と、金膜上に形成されたニッケル膜とを含む積層膜であってもよい。この実施形態では、ニッケル膜からなる第1電極層21が形成されている例を示している。
第2電極層22は、半田23を挟んで第1電極層21上に形成されている。第2電極層22は、半田23を介して第1電極層21に電気的に接続されている。第2電極層22の最表面が外部端子5を形成している(図2も併せて参照)。第2電極層22は、銅膜、金膜またはニッケル膜を含む。この実施形態では、半田23上に形成されたニッケル膜22aと、ニッケル膜22a上に形成された金膜22bとを含む積層膜からなる第2電極層22が形成されている例を示している。
半田23は、少なくとも絶縁膜11から露出する第1電極層21の表面を覆うように形成されている。半田23は、錫、鉛、燐、銀、銅、ニッケル、ゲルマニウム、ビスマス、インジウム、亜鉛、アルミニウム、アンチモンおよびコバルトからなる群から選択される少なくとも2種以上を含む合金であってもよい。半田23は、たとえば、錫と鉛とを含む合金、錫と燐とを含む合金、または、錫とアンチモンとを含む合金であってもよい。
半導体チップ6を被覆するように封止樹脂3が形成されている。封止樹脂3は、半導体チップ6の素子形成面7、裏面8および側面9のそれぞれの全域を被覆するように形成されている。より具体的には、封止樹脂3は、半導体チップ6の素子形成面7(絶縁膜11)を被覆する裏面部24と、半導体チップ6の裏面8を被覆する表面部25と、半導体チップ6の側面9を被覆する周縁部26とを一体的に有している。
封止樹脂3の表面部25と周縁部26とにより、パッケージ本体2の表面2aが形成されている。封止樹脂3の裏面部24と周縁部26により、パッケージ本体2の裏面2bが形成されている。封止樹脂3の周縁部26により、パッケージ本体2の側面2cが形成されている。図3に示すように、半導体チップ6の素子形成面7の法線方向に関する封止樹脂3の裏面部24の厚さT1は、半導体チップ6の側面9の法線方向に関する封止樹脂3の周縁部26の厚さT2よりも小さい。封止樹脂3の裏面部24は、第2電極層22の最表面を露出させるように、絶縁膜11の全域を被覆している。
封止樹脂3の裏面部24は、第2電極層22の最表面と面一に形成されている。これにより、第2電極層22における封止樹脂3の裏面部24から露出する部分が、外部端子5として形成されている。このような封止樹脂3により、半導体チップ6を封止するパッケージ本体2が形成されている(図1および図2参照)。
図4に示した電極20の形態は、図34に示す形態に変更されてもよい。図34は、図4に示す電極20の変形例を示す拡大断面図である。
図34を参照して、変形例に係る電極20は、第1電極層21に代えて第1電極層111を含むことを特徴とする。具体的には、第1電極層111は、半導体チップ6側から順に積層された、応力緩和層112、UBM(Under Bump Metal)層113、ピラー層114およびバリア層115を含む。
この例では、パッド開口15は、配線膜10の一部を電極パッド14として露出させるようにパッシベーション膜12に形成された第1パッド開口15aと、電極パッド14および第1パッド開口15aを露出させるように樹脂膜13に形成された第2パッド開口15bとを含む。
応力緩和層112は、配線膜10(電極パッド14)に電気的に接続されるように、配線膜10上に形成されている。応力緩和層112は、パッシベーション膜12上から第1パッド開口15a内に入り込み、当該第1パッド開口15a内で配線膜10に接している。応力緩和層112は、配線膜10の剛性率およびピラー層114の剛性率よりも高い剛性率を有する金属材料により形成されている。応力緩和層112は、電界めっきまたは無電解めっきにより形成されたNiPdめっき層からなる。応力緩和層112の厚さは、10μm以下、たとえば3μm以上5μm以下である。
UBM層113は、たとえばスパッタ法により半導体チップ6側から順に形成されたTi膜116およびCu膜117を含む。UBM層113の厚さは、応力緩和層112の厚さよりも小さく、たとえば1μm以下である。
ピラー層114は、たとえば電界めっきによってブロック状または柱状に形成されたCuめっき層である。ピラー層114は、第1電極層111の本体部を形成しており、その厚さは、100μm以下、たとえば30μm以上60μm以下である。ピラー層114によれば、抵抗率を比較的小さくできるので、電極20における電力消費の低減に寄与できる。
バリア層115は、たとえば電界めっきによりピラー層114上に形成されたNiめっき層である。バリア層115は、前述の半田23とピラー層114との間に介在することによって、半田23を構成する半田材料がピラー層114中に拡散するのを抑制する。
たとえば、ピラー層114に前述の半田23が接合される際や、半導体装置1が実装される際には、ピラー層114に熱が加えられる。ピラー層114に熱が加えられると、当該ピラー層114は、熱膨張によって半導体チップ6の素子形成面7に沿う方向の応力を発生させる。そのため、応力緩和層112が形成されていない場合、配線膜10の周縁において応力が集中し、その下方に位置する半導体チップ6にクラック(亀裂)が生じる虞がある。また、熱膨張に伴ってピラー層114がパッド開口15から剥がれる(抜け落ちる)虞もある。
そこで、この変形例では、配線膜10とピラー層114との間に、これらの剛性率よりも高い剛性率の金属材料からなる応力緩和層112を介在させている。したがって、応力緩和層112は、ピラー層114の熱膨張による応力に対して変形し難いから、ピラー層114から半導体チップ6に伝わる応力を緩和できる。これにより、半導体チップ6にクラックが生じたり、ピラー層114がパッド開口15から剥がれたりするのを抑制できる。また、応力緩和層112によりクラックの発生を抑制できる一方で、ピラー層114を厚膜化できるので、第1電極層111の抵抗値増加を抑制したり、その低抵抗化を図ったりすることができる。
このような応力緩和層112を電極構造に有する半導体チップ6は、種々の形態の半導体装置に適用され得る。その一例が、図35および図36に示されている。図35は、図34に示す応力緩和層112をその電極構造に有する半導体チップ6が適用された他の例に係る半導体装置121を示す断面図である。図36は、図35に示す破線Lで囲んだ部分の拡大断面図である。
半導体装置121は、ダイパッド122と、ダイパッド122上に接合された前述の半導体チップ6と、ダイパッド122の周囲に配置された複数のリード123と、リード123と半導体チップ6とを電気的に接続させるための複数の接続部材124と、これらを一括して封止するモールド樹脂125とを含む。
半導体チップ6は、基板126と、基板126上に形成された前述の配線膜10と、配線膜10の一部を露出させるように基板126上に形成された前述の絶縁膜11(パッシベーション膜12)と、配線膜10に電気的に接続されるように当該配線膜10上に形成された前述の第1電極層111とを含む。この構成において、第1電極層111は、配線膜10上に形成された前述のピラー層114と、配線膜10およびピラー層114の間に介在し、ピラー層114から半導体チップ6に伝わる応力を緩和するための前述の応力緩和層112とを含む。また、第1電極層111は、応力緩和層112とピラー層114との間に介在する前述のUBM層113と、ピラー層114上に形成された前述のバリア層115とを含んでいる。
複数のリード123は、ダイパッド122の両側に配置されていてもよいし、ダイパッド122を取り囲むようにその周囲に配置されていてもよい。複数のリード123の一部は、外部接続される外部端子としてモールド樹脂125から露出している。複数のリード123は、モールド樹脂125内において、接続部材124を介して半導体チップ6に電気的に接続されている。複数のリード123の幾つかは、ダイパッド122と一体的に形成されていてもよい。
複数の接続部材124は、導電性接合材127を介してリード123に電気的に接続された一端部124aと、導電性接合材128を介してピラー層114に電気的に接続された他端部124bとを有している。導電性接合材127,128は、SnSb、SnAg等からなる半田であってもよい。なお、導電性接合材128は、電界めっきによりピラー層114上に予め形成されたSnSbめっき層であってもよい。SnSbめっき層の厚さは、50μm以下、たとえば10μm以上20μm以下である。
複数の接続部材124は、いずれも板状を成す導電性クリップからなり、リード123上から半導体チップ6の側面9に沿って延びる立設部129と、当該立設部129から水平(半導体チップ6の素子形成面7に平行な方向)に張り出した水平部130とを含む。なお、複数の接続部材124は、導電性クリップに加えてまたはこれに代えて、ボンディングワイヤを含んでいてもよい。
たとえば、複数の接続部材124が導電性接合材128を介してピラー層114に接合される際、ピラー層114に熱が加えられる。ピラー層114に熱が加えられると、当該ピラー層114は、熱膨張によって半導体チップ6の素子形成面7に沿う方向の応力を発生させる。そのため、応力緩和層112が形成されていない場合、配線膜10の周縁において応力が集中し、その下方に位置する半導体チップ6にクラック(亀裂)が生じる虞がある。
そこで、半導体装置121では、配線膜10とピラー層114との間に、これらの剛性率よりも高い剛性率の金属材料からなる応力緩和層112を介在させている。したがって、応力緩和層112は、ピラー層114の熱膨張による応力に対して変形し難いから、ピラー層114から半導体チップ6に伝わる応力を緩和できる。これにより、半導体チップ6にクラックが生じるのを抑制できる。また、応力緩和層112によりクラックの発生を抑制できる一方で、ピラー層114を厚膜化できるので、第1電極層111の抵抗値増加を抑制したり、その低抵抗化を図ったりすることができる。
なお、図35および図36に示す例では、半導体チップ6に接続部材124が接続される例について説明した。しかし、半導体チップ6は、接続対象としての実装基板に、直接実装されてもよい。この場合、半導体チップ6は、第1電極層111が導電性接合材128を介して実装基板に接合されることにより、当該実装基板にフリップチップ接合されてもよい。
図5は、図1に示す半導体装置1の製造方法の一例を示す工程図である。図6は、図1に示す半導体装置1の製造方法に使用される支持部材30の平面図である。図7は、図6に示す破線に囲まれた領域D1の拡大平面図である。図8〜図10は、導電体31の形状の一例を示す断面図である。図11は、図6に示す支持部材30の断面図である。
半導体装置1を製造するに先立って、まず、図6に示すように、支持部材30が用意される(ステップS1:支持部材用意)。支持部材30は、この実施形態では、平面視略円形状の円板である(図6の実線参照)。支持部材30は、平面視略円形状の円板に代えて、平面視略矩形状の平板であってもよい(図6の二点鎖線参照)。支持部材30は、封止樹脂3から除去(剥離および/またはエッチング)可能な板状部材であることが好ましい。封止樹脂3から剥離可能な板状部材は、ステンレスまたは銅を含む金属板であることが好ましい。他方、エッチングにより封止樹脂3から除去可能な板状部材は、半導体板であってもよい。半導体板は、シリコンウエハであってもよい。
図7に示すように、支持部材30の一表面であるパターン形成面33には、後の工程において複数の半導体チップ6がそれぞれ配置される複数のチップ配置領域32が設定されている(図7の二点鎖線部参照)。複数のチップ配置領域32は、この実施形態では、行方向および当該行方向に直交する列方向に沿って、互いに間隔を空けて行列状に設定されている。
支持部材30が用意された後、支持部材30のパターン形成面33に導電体31が形成される(ステップS2:導電体形成)。この実施形態では、各チップ配置領域32のそれぞれに、複数(この実施形態では、4個)の導電体31が互いに間隔を空けて形成される。この際、銅膜、金膜またはニッケル膜を含む導電体31が形成されてもよい。これに代えて、支持部材30上に形成された金膜と、金膜上に形成されたニッケル膜とを含む積層膜からなる導電体31が形成されてもよい。
図8に示すように、導電体31は、断面視において、略矩形状の下部34と、略円弧状の上部35とを有していてもよい。導電体31の上部35の幅は、導電体31の下部34の幅よりも大きい。導電体31の下部34および上部35は、同一の導電材料を含んでいてもよいし、異なる導電材料を含んでいてもよい。導電体31が異なる導電材料を含む場合、たとえば、導電体31の下部34が金膜、導電体31の上部35がニッケル膜であってもよい。一方、図9に示すように、導電体31は、断面視において、平坦な上辺と、平坦な側辺とを有していてもよい。
さらに、図10に示すように、導電体31は、断面視において、平坦な上面と、粗い表面(平坦でない表面)を有する側面とを有していてもよい。粗い表面(平坦でない表面)を有する側面は、たとえば平坦な側面からなる導電体31を形成した後、当該平坦な側面に粗いニッケルめっき処理を施すことにより形成されてもよい。また、粗い表面(平坦でない表面)を有する側面は、平坦な側面からなる導電体31を形成した後、当該平坦な側面に対してプラズマエッチングを施すことにより形成されてもよい。
このようにして、図11に示すように、パターン形成面33上に導電体31が形成された支持部材30が用意される(図7も併せて参照)。その一方で、支持部材30上に配置される半導体チップ6が用意される。
図12は、図1に示す半導体装置1の製造方法に使用される半導体ウエハ40の平面図である。図13は、図12に示す破線に囲まれた領域D2の拡大平面図である。図14は、図12に示す半導体ウエハ40の断面図である。図15〜図20は、図14以降の工程を示す断面図である。
図12〜図14に示すように、まず、半導体ウエハ40が用意される(ステップS3:半導体ウエハ用意)。半導体ウエハ40は、たとえば、平面視略円形状の円板である。半導体ウエハ40の表面41は、半導体チップ6の素子形成面7に対応しており、半導体ウエハ40の裏面42は、半導体チップ6の裏面8に対応している。
図13に示すように、半導体ウエハ40の表面41には、複数の半導体チップ6に対応したチップ領域43が、行方向および当該行方向に直交する列方向に沿って、互いに間隔を空けて行列状に設定されている。各チップ領域43には、半導体素子が形成されている。隣り合うチップ領域43の間には、切断線が通る境界領域44が設定されている。境界領域44は、略一定の幅を有する帯状の領域であり、直交する2方向に延びて格子状に形成されている。
次に、図15に示すように、半導体ウエハ40の表面41上に、配線膜10、絶縁膜11、第1電極層21および半田23が形成される(図4も併せて参照)。より具体的には、まず、半導体ウエハ40上にアルミニウム膜が形成される。次に、アルミニウム膜がパターニングされることにより、半導体ウエハ40の表面41上に、半導体素子に電気的に接続される配線膜10が形成される(ステップS4:配線膜/絶縁膜形成)。次に、配線膜10を覆うように、パッシベーション膜12が形成される。次に、パッシベーション膜12上に、たとえば感光性ポリイミド等の樹脂膜13が塗布される。樹脂膜13は、パッド開口15に対応するパターンで露光された後、現像される。その後、必要に応じて、樹脂膜13をキュアするための熱処理が行われる。次に、樹脂膜13をマスクとして、パッシベーション膜12の不要な部分がエッチングによって除去される。これにより、配線膜10の一部を電極パッド14として露出させるパッド開口15を有する絶縁膜11が形成される。
次に、たとえばスパッタにより、第1電極層21がパッド開口15を埋め戻して絶縁膜11を覆うように形成される(ステップS5:第1電極層形成)。次に、エッチバックにより、絶縁膜11上に形成された第1電極層21の不要な部分が除去される。これにより、パッド開口15に第1電極層21が埋設される。第1電極層21は、たとえばニッケル膜であってもよい。次に、無電解めっきまたは電解めっきにより、第1電極層21上に半田23が成膜される(ステップS6:半田めっき)。
次に、図16に示すように、チップ領域43が半導体チップ6に個片化される(ステップS7:半導体チップに個片化)。より具体的には、まず、半導体ウエハ40の表面41または裏面42側に、粘着面を有する支持テープ45が貼着されて、半導体ウエハ40が支持テープ45に固定される。この実施形態では、半導体ウエハ40の裏面42側に支持テープ45が貼着された例を示している。
次に、半導体ウエハ40が支持テープ45に固定された状態で、各チップ領域43間に設定された境界領域44に沿って、半導体ウエハ40の表面41側から裏面42側に向けて半導体ウエハ40が切断される。半導体ウエハ40は、ダイシングブレードにより切断されてもよいし、エッチングによって境界領域44が除去されることにより切断されてもよい。これにより、半導体ウエハ40が、複数の半導体チップ6に個片化される。
次に、図17に示すように、半導体チップ6の第1電極層21と、支持部材30の導電体31とが半田23(図4、図16等参照)により接合される(ステップS8:半導体チップを支持部材に固定)。
より具体的には、半導体チップ6の素子形成面7を支持部材30のパターン形成面33に対向させた状態で、半導体チップ6上に形成された第1電極層21と、支持部材30上に形成された導電体31とが半田23により接合される。つまり、半導体チップ6は、支持部材30に対してフリップチップ接合される。支持部材30上に形成された導電体31は、半田23および第1電極層21を介して半導体チップ6に電気的に接続される。各半導体チップ6は、支持部材30上に形成された導電体31により、支持部材30のパターン形成面33から所定の高さに間隔を空けて固定される。これにより、各半導体チップ6と支持部材30との間に隙間が形成される。
次に、図18に示すように、各半導体チップ6が支持部材30に固定された状態で、たとえばエポキシ樹脂によるコーティングまたはモールドにより、複数の半導体チップが封止樹脂により一括して被覆される(ステップS9:封止構造形成)。この際、封止樹脂3は、支持部材30と各半導体チップ6との間に形成された隙間を満たし、かつ、各半導体チップ6の側面9および裏面8を覆うように、各半導体チップ6を封止する。アンダーフィルを実施することにより、支持部材30と各半導体チップ6との間の隙間に封止樹脂3を満たしてもよい。その後、封止樹脂3に熱が加えられて封止樹脂3が、硬化される。これにより、導電体31が、半導体チップ6と共に封止樹脂3に被覆されて、複数の半導体チップ6が封止樹脂3により一括して封止された封止構造46が形成される。
次に、図19に示すように、封止構造46から支持部材30が除去される(ステップS10:支持部材除去)。支持部材30が、ステンレスまたは銅を含む金属板である場合、当該金属板は、封止構造46から剥離される。一方、支持部材30が半導体板である場合、当該半導体板は、エッチングにより除去される。支持部材30が封止構造46から除去されることにより、支持部材30に形成された導電体31が、封止構造46に転写される。封止構造46に転写された導電体31の支持部材30に対する接続部は、封止構造46から露出する。転写された導電体31は、第2電極層22となる。また、導電体31の支持部材30に対する接続部が、外部端子5となる。これにより、第1電極層21、第2電極層22および半田23を含む電極20が形成される。
次に、図20に示すように、複数の半導体チップ6間に設定された切断線47に沿って封止構造46が切断される(ステップS11:封止構造の個片化)。より具体的には、封止構造46の表面または裏面のいずれか一方側が、粘着面を有するフレキシブルテープ48に固定される。この実施形態では、封止構造46の表面がフレキシブルテープ48に固定された例を示している。封止構造46がフレキシブルテープ48に固定された状態で、封止構造46が切断される。封止構造46は、ダイシングブレードにより切断されてもよいし、エッチングによって切断されてもよい。これにより、封止構造46が、半導体チップ6を含む複数の封止構造体50に個片化される。このようにして、半導体装置1が製造される。
以上の方法によれば、半導体チップ6の素子形成面7を支持部材30のパターン形成面33に対向させた状態で、半導体チップ6上に形成された第1電極層21と、支持部材30上に形成された導電体31とが半田23により接合される。つまり、半導体チップ6は、支持部材30に対してフリップチップ接合される。支持部材30上に形成された導電体31は、半田23および半導体チップ6上に形成された第1電極層21を介して半導体チップ6に電気的に接続される。この状態で、半導体チップ6が封止樹脂3により被覆されて、半導体チップ6が封止樹脂3により封止された封止構造46が形成される。その後、支持部材30が除去されることにより、導電体31が封止構造46に転写される。封止構造46に転写された導電体31の支持部材30に対する接続部は、封止構造46から露出する。封止構造46から露出する導電体31は、封止構造46外部との電気的な接続が可能な外部端子5として利用できる。
比較例として、第1電極層21ごと半導体チップ6を封止樹脂3で被覆して封止構造46を形成した後、当該封止樹脂3を第1電極層21が露出するまで研削することにより、封止構造46外部との電気的な接続が可能な外部端子5を形成する方法を考える。比較例に係る方法の場合、第1電極層21を覆う封止樹脂3の厚さを調節し、封止樹脂3の研削時間や研削深さ等を細かに制御することを要するため、手間が掛る。
この実施形態の方法によれば、半導体チップ6を封止樹脂3で被覆して封止構造46を形成した後、支持部材30を除去することにより、封止構造46から露出する導電体31を形成できるので、封止樹脂3を研削する工程を要しない。これにより、製造工程を簡略化できる。また、この実施形態の方法によれば、封止構造46内において、半導体チップ6をリードフレームに載置し、ボンディングワイヤー等を介してリード端子に接続する必要がない。これにより、部品点数を削減できるので、半導体装置1の製造コストを削減できる。さらに、半導体チップ6を被覆する封止樹脂3がパッケージ本体2を兼ねているので、半導体装置1の小型化も達成できる。
また、この実施形態の方法によれば、複数の半導体チップ6を封止樹脂3により一括して封止し、封止構造46を形成した後、当該封止構造46が複数の封止構造体50に個片化される。この個片化された1つの封止構造体50が1つの半導体装置1となる。このように、複数の半導体チップ6に対して、封止構造46を形成する工程を共通化できるので、製造効率を向上させることができる。これにより、半導体装置1の製造コストをより一層削減することができる。
また、この方法によれば、平面視において半導体チップ6の側面9に取り囲まれた領域内に外部端子5が形成されたFan−in型の半導体装置1を製造できる。そして、導電体31を封止構造46に転写する工程が、外部端子5を形成する工程を兼ねているので、製造工程の増加を回避しつつ、製造の容易な半導体装置1を提供できる。
また、支持部材30が、ステンレスまたは銅を含む金属板である場合、封止構造46から金属板を良好に剥離することができる。他方、支持部材30が、半導体板である場合、エッチングによって、半導体板を良好に除去することができる。いずれの場合においても、製造工程を煩雑化することなく、導電体31を封止構造46に良好に転写することができる。
<第2実施形態>
図21は、この発明の第2実施形態に係る半導体装置51の底面図である。図22は、図21に示すXXII-XXII線に沿う断面図である。図21および図22において、前述の図1〜図20に示された各部と対応する部分には同一の参照符号を付して、説明を省略する。図1は、必要に応じて適宜参照する。図21では、明瞭化のため、パッケージ本体102をクロスハッチングを付して示している。
図21に示すように、半導体装置51は、前述の半導体装置1に係るパッケージ本体2に代えて、パッケージ本体102を含む。パッケージ本体102は、たとえば略直方体形状を有し、表面102aと、裏面102bと、4つの側面102cとを有している。4つの側面102cは、それぞれ表面102aと裏面102bとを接続している。パッケージ本体102の表面102aには、指標4(図1参照)が形成されていてもよい。
パッケージ本体102の裏面102bには、複数(この実施形態では10個)の外部端子52がパッケージ本体102から露出するように形成されている。各外部端子52は、互いに間隔を空けて配置されており、それぞれ略矩形状に形成されている。各外部端子52は、パッケージ本体102の側面102cに沿って形成されている。各外部端子52は、パッケージ本体102の側面102cから内方に間隔を空けて形成されている。
図22に示すように、半導体装置51は、封止樹脂3の裏面部24上に形成された再配線構造53を含む。つまり、再配線構造53は、その全体が封止樹脂3から露出している。より具体的には、再配線構造53は、電極20に電気的に接続され、当該電極20から引き回されるように封止樹脂3上に形成された再配線54と、再配線54を覆う裏面側絶縁膜55と、再配線54に電気的に接続された外部端子52とを含む。
再配線54は、電極20から封止樹脂3の裏面部24上を延び、平面視において、半導体チップ6の側面9を横切って、封止樹脂3の周縁部26に至るように形成されている。再配線54は、平面視において、半導体チップ6の側面9に取り囲まれた領域内に位置し、電極20に電気的に接続された一端部と、平面視において、半導体チップ6の側面9に取り囲まれた領域外において、封止樹脂3の周縁部26上に位置する他端部とを有している。再配線54は、たとえば銅配線であってもよい。
裏面側絶縁膜55は、再配線54を覆うように、封止樹脂3の裏面部24上に形成されている。裏面側絶縁膜55は、たとえば窒化膜等の絶縁膜であってもよいし、ポリイミド等の樹脂膜であってもよい。裏面側絶縁膜55により、パッケージ本体102の裏面102bが形成されている。また、封止樹脂3の周縁部26および裏面側絶縁膜55により、パッケージ本体102の側面102cが形成されている。裏面側絶縁膜55には、再配線54の他端部の一部を電極パッド56として露出させるパッド開口57が形成されている。
外部端子52は、裏面側絶縁膜55のパッド開口57に埋設されている。外部端子52は、少なくとも一部が半導体チップ6の外側の領域に位置していることが好ましい。外部端子52の全体が、半導体チップ6の側面9よりも外側の領域に形成されていてもよい。外部端子52は、再配線54を挟んで、封止樹脂3の周縁部26と対向している。外部端子52は、裏面側絶縁膜55の表面と面一な表面を有していてもよい。外部端子52は、再配線54および電極20を介して半導体チップ6に電気的に接続されている。外部端子52は、たとえば、銅膜、金膜またはニッケル膜を含む。外部端子52は、再配線54上に形成された金膜と、金膜上に形成されたニッケル膜とを含む積層膜であってもよい。
なお、外部端子52の一部が、平面視において、半導体チップ6の外側の領域に位置するように形成されている場合、外部端子52は、断面視において、再配線54を挟んで封止樹脂3の周縁部26および半導体チップ6の一部と対向する。
図23〜図25は、図21に示す半導体装置51の製造方法の一例を示す断面図である。図4、図19等は、必要に応じて適宜参照する。
半導体装置51を製造するには、まず、ステップS10の支持部材30の除去工程(図4、図19等参照)を経て、フレキシブルテープ48が表面に固定された封止構造46が用意される。次に、封止構造46の裏面側に再配線構造53が形成される。
より具体的には、図23に示すように、封止構造46がフレキシブルテープ48に固定された状態で、たとえばスパッタにより、封止構造46の裏面側に銅膜が形成される。次に、たとえばフォトリソグラフィおよびエッチングにより、銅膜がパターニングされて、再配線54が形成される。
次に、図24に示すように、たとえばCVD法により、封止構造46の裏面側に窒化膜が積層されて裏面側絶縁膜55が形成される。次に、裏面側絶縁膜55上に電極パッド56を形成すべき領域に選択的に開口を有するレジストマスク(図示せず)が形成される。このレジストマスクを介するエッチングにより、裏面側絶縁膜55に、再配線54の一部を電極パッド56として露出させるパッド開口57が形成される。パッド開口57が形成された後、レジストマスクは除去される。
次に、たとえば無電解めっきまたは電解めっきにより、パッド開口57内に、ニッケル膜および金膜が順に成膜されて、外部端子52が形成される。これにより、封止構造46の裏面側に、複数の電極20に対する複数の再配線54を含む再配線構造53が形成される。
次に、図25に示すように、複数の半導体チップ6間、より具体的には、互いに隣り合う再配線構造53間に設定された切断線58に沿って裏面側絶縁膜55および封止構造46が切断される。これにより、封止構造46が、半導体チップ6を含む複数の封止構造体60に個片化される。この実施形態では、個片化された1つの封止構造体60が1つの半導体チップ6を含む。このようにして、半導体装置51が製造される。
以上の方法によれば、前述の第1実施形態に係る方法を利用して、再配線構造53を形成できる。この再配線構造53により、外部端子52の配置に関する設計の自由度を向上できる。
より具体的には、この実施形態の方法によれば、半導体チップ6の側面9を被覆するように封止樹脂3の周縁部26が形成されているので、平面視において半導体チップ6よりも外側の封止樹脂3の周縁部26上の領域を、再配線54を形成するための領域として利用することができる。したがって、再配線54に電気的に接続される外部端子52が形成される領域が、半導体チップ6の素子形成面7の直上領域に制限されない。これにより、半導体チップ6よりも外側の領域に外部端子52が形成されたFan−Out型の半導体装置51を製造できる。したがって、小型化で、かつ、多数の外部端子52を有する半導体装置51を製造できる。
<第3実施形態>
図26は、この発明の第3実施形態に係る半導体装置61の断面図である。図26において、前述の図1〜図25に示された各部と対応する部分には同一の参照符号を付して、説明を省略する。
半導体装置61は、再配線構造62を有している。再配線構造62は、その一部が封止樹脂3に被覆されている。より具体的には、再配線構造62は、一部が封止樹脂3により被覆された再配線63と、再配線63の一部を電極パッド64として露出させるパッド開口65を有する裏面側絶縁膜66と、再配線63に電気的に接続された外部端子67とを含む。
再配線63は、封止樹脂3の裏面部24から露出するように、封止樹脂3により封止されている。再配線63は、半導体チップ6の側面9を横切って、封止樹脂3の周縁部26に至るように形成されている。再配線63は、平面視において、半導体チップ6の側面9に取り囲まれた領域内に位置し、電極20に電気的に接続された一端部と、平面視において、半導体チップ6の側面9に取り囲まれた領域外に位置する他端部とを有している。再配線63における封止樹脂3から露出する部分は、封止樹脂3の裏面部24の表面と面一に形成されている。この再配線63を覆うように、裏面側絶縁膜66が、封止樹脂3上に形成されている。
外部端子67は、裏面側絶縁膜66のパッド開口65に埋設されている。外部端子67は、再配線63を挟んで、封止樹脂3の周縁部26と対向している。外部端子67は、再配線63および電極20を介して半導体チップ6に電気的に接続されている。
図27は、図26に示す半導体装置61の製造方法に使用される支持部材70の平面図であって、図7に対応する拡大平面図である。図28〜図30は、図26に示す半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。図4、図17〜図19等は、必要に応じて適宜参照する。
図27に示すように、半導体装置61を製造するに際して、支持部材30に代えて支持部材70が用意される。
次に、各チップ配置領域32のそれぞれに、複数の接続部71と、各接続部71からチップ配置領域32外に引き回された配線部72とを含む導電体パターン73が形成される。より具体的には、まず、たとえばスパッタにより、配線部72を形成するための銅膜が支持部材70上に形成される。次に、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、銅膜がパターニングされる。これにより、所望パターンの配線部72が形成される。次に、チップ領域43内において、半導体チップ6の第1電極層21に接続される接続部71が形成される。このようにして、支持部材70のパターン形成面33上に、導電体パターン73が形成される。接続部71は、前述の第1実施形態に係る導電体31に対応しており、チップ配置領域32内において、半田23を介して、前述の半導体チップ6の第1電極層21に接続される。
その後、図28に示すように、前述のステップS8〜ステップS9(図4、図17〜図18等参照)と同様の工程を経て、支持部材70上に半導体チップ6が固定されて、当該半導体チップ6が封止樹脂3により被覆される。封止樹脂3は、支持部材70と各半導体チップ6との間に形成された隙間を満たし、かつ、各半導体チップ6の側面9および裏面8を覆うように、各半導体チップ6を封止する。その後、封止樹脂3が硬化される。これにより、導電体パターン73が、半導体チップ6と共に封止樹脂3に被覆されて、複数の半導体チップ6が封止樹脂3により封止された封止構造46が形成される。
次に、図29に示すように、前述のステップS10(図4、図19等参照)と同様の方法で、封止構造46から支持部材70が除去される。支持部材70に形成された導電体パターン73は、封止構造46に転写される。封止構造46に転写された導電体パターン73の配線部72は、封止構造46から露出する。これにより、接続部71が、第2電極層22として形成され、配線部72が再配線63として形成される。
次に、図30に示すように、封止構造46の表面が、フレキシブルテープ48に固定される。次に、たとえばCVD法により、封止構造46の裏面側に窒化膜が積層されて裏面側絶縁膜66が形成される。次に、裏面側絶縁膜66上に電極パッド64を形成すべき領域に選択的に開口を有するレジストマスク(図示せず)が形成される。このレジストマスクを介するエッチングにより、裏面側絶縁膜66に、再配線63の一部を露出させるパッド開口65が形成される。パッド開口65が形成された後、レジストマスクは除去される。
次に、たとえば無電解めっきまたは電解めっきにより、パッド開口65内に、ニッケル膜および金膜が順に成膜されて、外部端子67が形成される。これにより、複数の電極20に対する複数の再配線63を含む再配線構造62が形成される。
以上の方法によれば、支持部材70上に、半導体チップ6の第1電極層21に半田23を介して接続される接続部71と、再配線63の元となる配線部72とを含む導電体パターン73が予め形成されている。ステップS10の転写(支持部材70の除去)工程では、この接続部71と配線部72とが一体となって、封止構造46に転写される。転写された配線部72は、封止構造46から露出する再配線63となる。このような方法によっても、封止構造46上に再配線63を形成できるので、外部端子67の配置に関する設計の自由度を向上できる。
より具体的には、平面視において半導体チップ6の側面9を横切る再配線63が形成されるので、半導体チップ6よりも外側の領域を、外部端子67を形成するための領域として利用することができる。したがって、再配線63に電気的に接続される外部端子67が形成される領域が、半導体チップ6の素子形成面7の直上領域に制限されない。これにより、半導体チップ6の外側の領域に外部端子67が形成されたFan−Out型の半導体装置61を製造できる。したがって、小型化で、かつ、多数の外部端子67を有する半導体装置61を製造できる。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の各実施形態では、1つの半導体チップ6を封止樹脂3内に封止した半導体装置1,51,61が形成された例について説明したが、図31に示すように、複数(2つ以上)の半導体チップ6を封止樹脂3内に封止した半導体装置81が形成されてもよい。図31では、半導体装置81を、前述の第2実施形態に係る半導体装置51の変形例を示しているが、むろん、第1実施形態に係る半導体装置1、および第3実施形態に係る半導体装置61にも同様の構成を採用できる。
また、前述の各実施形態では、パッケージ本体2の裏面(封止樹脂3の裏面部24)から露出する外部端子5,52,67を含む半導体装置1,51,61が形成された例について説明したが、図32に示すように、半田ボール82が外部端子5,52,67に接続された半導体装置83が形成されてもよい。この構成の場合、半田ボール82が外部端子となる。このような構成から、再配線構造53を除いて、半田ボール82が電極20に直接接続された構成を採用してもよい。
また、前述の第3実施形態では、接続部71と、配線部72とを含む導電体パターン73が形成された例について説明したが、導電体パターン73から接続部71を除いてもよい。この場合、導電体パターン73は、チップ配置領域32内に位置する部分が半導体チップ6の第1電極層21に接続される接続部を兼ねる配線部72を含む。このような導電体パターン73を採用した場合、図33に示す半導体装置84が形成される。
また、前述の各実施形態では、半田23が、半導体チップ6上に形成された第1電極層21上にめっき成膜される例について説明したが(図6のステップS6参照)、半田23は、支持部材30(支持部材70)上に形成される導電体31(導電体パターン73)上にめっき成膜されてもよい。また、半導体チップ6上に形成された第1電極層21上、および支持部材30(支持部材70)上に形成された導電体31(導電体パターン73)上の双方に、半田23がめっき成膜されてもよい。さらに、半田23に代えて、銀ペースト等の導電性接着剤(23)を採用してもよい。この場合、前述の各実施形態において、電極20は、第1電極層21と、第1電極層21上に形成された第2電極層22と、第1電極層21と第2電極層22との間に介在する導電性接着剤(23)とを含む積層構造を有している。
また、前述の各実施形態のステップS8の工程(図4参照)において、個片化された複数の半導体チップ6の裏面8が支持テープ45に固定された状態で、複数の半導体チップ6の第1電極層21と、支持部材30の導電体31とが半田23により一括して接合されてもよい。この工程によれば、半導体ウエハ40が用意されてから複数の半導体チップ6に個片化されるまでの一連の工程(ステップS1〜ステップS7:図4参照)に引き続いて、個片化された全ての半導体チップ6を支持部材30に一括して固定できる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 半導体装置
3 封止樹脂
5 外部端子
6 半導体チップ
7 半導体チップの素子表面(主面)
8 半導体チップの裏面(主面)
9 半導体チップの側面
11 絶縁膜
20 電極
21 第1電極層
22 第2電極層
23 半田
30 支持部材
31 導電体
40 半導体ウエハ
41 半導体ウエハの表面
42 半導体ウエハの裏面
46 封止構造
50 封止構造体
51 半導体装置
52 外部端子
54 再配線
55 裏面側絶縁膜
58 切断線
60 封止構造体
61 半導体装置
63 再配線
66 裏面側絶縁膜
67 外部端子
70 支持部材
71 接続部
72 配線部
73 導電体パターン
81 半導体装置
83 半導体装置
84 半導体装置

Claims (19)

  1. 電極層が表面上に形成された半導体チップを用意する工程と、
    導電体が表面上に形成された支持部材を用意する工程と、
    前記半導体チップ上に形成された前記電極層と、前記支持部材上に形成された前記導電体とを、半田により接合することにより、前記半導体チップを前記支持部材に固定するチップ固定工程と、
    前記半導体チップが前記支持部材に固定された状態で、前記半導体チップを樹脂により被覆することにより、前記半導体チップが前記樹脂により封止された封止構造を形成する封止構造形成工程と、
    前記封止構造から前記支持部材を除去することにより、前記支持部材に形成された前記導電体を前記封止構造に転写する転写工程とを含む、半導体装置の製造方法。
  2. 前記チップ固定工程は、複数の前記半導体チップを前記支持部材に固定する工程を含み、
    前記封止構造形成工程は、複数の前記半導体チップを前記樹脂により一括して被覆する工程を含み、
    前記転写工程後、複数の前記半導体チップ間に設定された切断線に沿って前記封止構造を切断することにより、前記封止構造を、前記樹脂により封止された前記半導体チップを含む複数の封止構造体に個片化する工程をさらに含む、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記転写工程は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記半導体チップの側面に取り囲まれた領域内に、前記導電体を外部端子として形成する工程を兼ねている、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記転写工程の後に、前記導電体に接合し、前記封止構造上で引き回される再配線を形成する再配線形成工程をさらに含む、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記再配線形成工程は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記半導体チップの側面を横切り、当該半導体チップ外の領域に引き出されるように前記再配線を形成する工程を含み、
    前記再配線形成工程の後、前記再配線に電気的に接続され、前記平面視において、少なくとも一部が前記半導体チップの外側の領域に位置する外部端子を形成する工程をさらに含む、請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記支持部材を用意する工程は、前記半導体チップ上に形成された前記電極層が前記半田により接合される接続部と、前記接続部に接合され、当該接続部から引き回された配線部とを含む前記導電体を、前記支持部材上に形成する工程とを含み、
    前記転写工程は、前記導電体の前記配線部を再配線として前記封止構造に転写する再配線転写工程である、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記再配線転写工程において、前記配線部は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記半導体チップの側面を横切り、当該半導体チップ外の領域に引き出されるように転写され、
    前記再配線転写工程の後、前記再配線に電気的に接続され、前記平面視において、少なくとも一部が前記半導体チップの外側の領域に位置する外部端子を形成する工程をさらに含む、請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記支持部材は、前記導電体を形成でき、かつ前記封止構造から剥離可能な板状部材であり、
    前記封止構造から前記支持部材を除去する工程は、前記板状部材を前記封止構造から剥離する工程である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記板状部材は、ステンレスまたは銅を含む金属板である、請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記支持部材は、前記導電体を形成でき、かつエッチング可能な板状部材であり、
    前記封止構造から前記支持部材を除去する工程は、エッチングによって前記板状部材を除去する工程である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記板状部材は、半導体板である、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 半導体チップと、
    前記半導体チップの表面上に形成された電極と、
    前記電極の一部を露出させるように、前記半導体チップの表面、裏面および側面のそれぞれを被覆する樹脂とを含み、
    前記電極は、第1電極層と、前記第1電極層上に形成された第2電極層と、前記第1電極層と前記第2電極層との間に介在する半田とを含む積層構造を有している、半導体装置。
  13. 前記電極は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記半導体チップの側面に取り囲まれた領域内に位置する外部端子である、請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記電極に電気的に接続され、前記樹脂上に形成された再配線をさらに含む、請求項12に記載の半導体装置。
  15. 前記電極に電気的に接続され、前記樹脂に被覆された再配線をさらに含む、請求項12に記載の半導体装置。
  16. 前記再配線は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記半導体チップの側面を横切り、前記半導体チップの外側の領域に至るように形成されており、
    前記再配線に電気的に接続され、前記平面視において、少なくとも一部が前記半導体チップの外側の領域に位置する外部端子をさらに含む、請求項14または15に記載の半導体装置。
  17. 前記再配線は、銅配線を含む、請求項14〜16のいずれか一項に記載の半導体装置。
  18. 前記第1電極層は、銅膜、金膜またはニッケル膜を含む、請求項12〜17のいずれか一項に記載の半導体装置。
  19. 前記第2電極層は、銅膜、金膜またはニッケル膜を含む、請求項12〜18のいずれか一項に記載の半導体装置。
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