JP2016135670A - 積層複合材翼構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層複合材を用いた翼構造に関し、特に翼を補強するための補強材に関する。
【解決手段】翼104は、翼外板120、積層複合材の第一のストリンガ136、リブ140、及び少なくとも一つのファスナを含み得る。第一のストリンガ136の大部分が、スタックとして内側表面に構造的に接合され、内側表面の実質的な部分に沿って内側表面及び翼長方向D1と概して平行に伸びる、積層された複数の概して平らな補強材料のプライによって、特徴付けられ得る。第一のストリンガ136は、翼長方向D1と概して垂直な平面内で見たときに、概して中実の台形断面を有し得る。リブ140は、内側表面に隣接して配置され、翼長方向D1と概して垂直に伸び得る。台形断面は、リブフランジとインターフェイス接続され得る。ファスナは、翼外板120、台形断面、及びリブフランジを通って伸び得る。
【選択図】図1

Description

本開示は、積層複合材翼構造体に関する。より具体的には、開示される実施形態は、航空機翼アセンブリの翼、航空機水平安定板アセンブリの翼、及び/又は制御面トルクボックスアセンブリの翼などの、翼を補強するためのシステム及び方法に関する。
航空機の構造体にとって、様々な異なる方向の荷重に反応することができることが、望ましい。例えば、航空機翼にとって、飛行中に翼に課される空力荷重に反応することができることが、望ましい。そのような空力荷重は、曲げ荷重を含み、それに対して、翼のウィングボックス構造体又はそれの構成要素が反応する。
一般に、航空機のウィングボックス構造体は、強化上部パネル、強化下部パネル、パネルの前縁を接続する前桁、パネルの後縁を接続する後桁、並びに形状及び支持を提供し、パネル及び桁に接続する内部リブを含む。一般に、曲げ荷重に対して、桁が、及びパネルを補強するストリンガが、反応する。通常、リブは、翼の空気力学的形状を維持し、及び/又は翼に課される荷重を分散させるのに役立つ。
幾つかの用途において、上記エレメントのうちの一つ以上が、一つ以上の複合材料から建造され得る。複合材料は、2つ以上の異種コンポーネントを結合することによって作り出される、頑丈で軽量な材料である。例えば、複合材料は、繊維及び樹脂を含み得る。繊維及び樹脂が結合され、硬化された複合材料を形成し得る。航空機の建造で用いられる一般的なタイプの複合材料は、炭素繊維複合材である。一般的な形の炭素繊維複合材は、プリプレグ熱硬化性複合材、ドライファイバー熱硬化性複合材、及び熱可塑性複合材を含む。
通常、炭素繊維翼の強化下部パネルは、炭素繊維積層補強材が接合された炭素繊維積層外板を含む接合アセンブリである。しかしながら、補強材(又はストリンガ)の断面は、主に「I」形状又は「T」形状であり、リブは、補強材のバーチカルウェブをまたいで外板と結び付く個別の「脚部」を、一般に用いなければならない。接着されていてリブ起因の荷重を受けると分離する傾向を有する幾つかの個別のチャージによって、炭素繊維補強材は特徴付けられるので、リブは、炭素繊維補強材のそれぞれの上部(フリー)フランジに取付けることが一般にできないので、この複雑なリブパネルインターフェイスが、通常、必要とされる。更に、通常、上部フランジは、下部翼外板からウィングボックスの内部へかなり伸びており、その結果、内部クリアランスが減少し(例えば、メンテナンスを行うための)、外部垂直プロファイルが増加し、これは幾つかの用途において望ましくないことがある。
更に、湾曲した「I」形状ストリンガ又は「T」形状ストリンガを建造することは、一般に困難である。例えば、そのような湾曲ブレード状ストリンガは、異なる平面内を伸びる複数の対応する半径を有する。更に、そのような湾曲ブレード状ストリンガの構造上の特性により、これらのストリンガは、回転荷重の影響をより受けやすくなり得る。
とりわけ、上記問題に対処し得る装置、方法及びシステムの例が、本明細書に開示される。
一例において、翼は、翼外板、積層複合材の第一のストリンガ、リブ、及び少なくとも一つのファスナを含み得る。翼外板は、翼の翼長方向と概して平行に伸びる長さを有する内側表面を有し得る。第一のストリンガの大部分が、スタックとして内側表面に構造的に接合され、内側表面の実質的な部分に沿って内側表面及び翼長方向と概して平行に伸びる、積層された複数の概して平らな補強材料のプライによって、特徴付けられ得る。第一のストリンガは、翼長方向と概して垂直な平面内で見たときに、概して中実の台形断面を有し、積層された複数の概して平らなプライのうちの内側表面に近い第一のプライが、積層された複数の概して平らなプライのうちの、第一のプライより内側表面から遠い第二のプライより広い幅を有し得る。リブは、内側表面に隣接して配置され、翼長方向と概して垂直に伸び得る。リブは、リブフランジを含み得、リブフランジと内側表面との間に通路を画定するように形作られ得る。台形断面がリブフランジとインターフェイス接続されるようにして、第一のストリンガは通路を通り抜け得る。ファスナは、翼外板、台形断面、及びリブフランジを通って伸び得る。
他の例において、航空機の翼は、下部翼外板、複数のストリンガ、リブ、及びファスナを含み得る。下部翼外板は、翼の下部外側表面を画定し得る。複数のストリンガが、下部翼外板に接合され得る。リブは、ストリンガに対して概して垂直に伸び、ストリンガに対して下部翼外板の反対側に配置され得る。ファスナが、下部翼外板を通って、複数のストリンガのうちの第一のストリンガを通って、リブの中に伸び得る。下部翼外板は、積層複合材であってもよい。更に、各ストリンガは、マトリックス材料によって下部翼外板と構造的に接合された、それぞれの複数の補強材料のプライを含む積層複合材であってもよい。複数のプライの各プライが、翼の下部外側表面と概して局所的に平行であってもよい。各ストリンガが、リブと実質的に平行であり、且つリブと位置合わせされた平面内で広がる断面を有し得る。各断面は、概してテーパが付いており、且つ中実であってもよく、下部翼外板の近くからリブの近くに進むときに、翼の下部外側表面と局所的に平行に測定した幅が減少する。複数のプライが、それぞれの断面の実質的な部分を満たし得る。
他の例において、翼を補強する方法は、リブが翼の翼長方向と概して垂直に方向付けられるように、翼の積層複合材下部翼外板の内側表面に隣接してリブを配置するステップを含み得る。翼は、内側表面と構造的に接合され、内側表面の実質的な部分に沿って内側表面及び翼長方向と概して平行に伸びる補強材料の概して平らなプライのテーパの付いたスタックによって形成される積層複合材ストリンガを含み得る。本方法は、少なくとも一つのファスナを、下部翼外板を通って、概して平らなプライのテーパの付いたスタックを通って、及びリブのフランジを通って伸ばすことに、少なくとも部分的によって、リブを下部翼外板及びストリンガに動作的に連結するステップを更に含んでもよく、これにより翼を補強する。
特徴、機能、及び利点は、本開示の様々な実施形態において個別に達成され得る、又は、更に別の実施形態において組み合わされ得る。その更なる詳細は、後述の説明及び図面を参照して理解することができる。
航空機の半概略上面図であり、上部翼外板の一部が除去され、下部翼外板、複数のストリンガ、及び複数のリブを露出している。 図1に類似した半概略上面図であるが、胴体の一部及び上部翼外板のより大きな部分が除去され、スリーピースウィングの実施形態を示す。 胴体の長軸と垂直な平面内で切り取られた、スリーピースウィングの実施形態の半概略断面図であり、リブは図から除去されている。 図2の線4−4に沿って切り取られた、翼の半概略断面図であり、ストリンガに連結されたリブの一つを示す。 図4の一部分の半概略図であり、下部翼外板を通り、ストリンガの一つの台形断面を通り、及びリブのリブフランジを通って伸びるファスナを示す。ストリンガを形成する数個のプライのみの繊維が概略的に描かれている、ということに留意されたい。 図4のリブ及び複数のストリンガと連結された追加のリブを示す透視図である。 下部翼外板の翼端に近い部分及び2つの湾曲したストリンガ変化部の透視図である。 図2に類似した半概略上面図であるが、ワンピースウィングの実施形態を示す。 胴体の長軸と垂直な平面内で切り取られた、ワンピースウィングの実施形態の半概略断面図である。 ワンピースウィングの実施形態の中央部の底部透視図である。 ワンピースウィングの実施形態の中央部の下部翼外板、複数のストリンガ、及び複数のリブの平面図である。 翼を補強する例示的方法を示すフローチャートである。 複数の翼外板プライが外板コール上に積層されているのを示す概略図である。 複数の積層されたストリンガプライが切断され、複数の台形スタックを形成しているのを示す半概略図である。 台形スタックが、積層された翼外板プライ上に配置され、複数のストリンガを形成するのを示す半概略図である。
概要
様々な実施形態が以下に記載され、対応する図中に示される。別段の定めがない限り、実施形態及び/又はその様々な構成要素は、本書で説明され、図示され、及び/又は本書に組み込まれた、構造体、構成要素、機能、及び/又は変形例のうちの少なくとも1つを包含してもよいが、それらを包含することが必要な訳ではない。更に、本教示に関連して本書で説明され、図示され、及び/又は本書に組み込まれた、構造体、構成要素、機能、及び/又は変形例は、他の類似の実施形態に含まれてもよいが、それらに含まれることが必要な訳ではない。様々な実施形態の下記の説明は、本質的に単なる例示であり、本開示、その応用又は用途を限定することを意図するものでは全くない。加えて、実施形態によって提供される利点は、後述のように、本質的に例示であり、全ての実施形態が同じ利点又は同じ程度の利点を提供する訳ではない。
炭素繊維補強材(又はストリンガ)が、本書に開示され、それぞれの断面が、改善されたリブパネルインターフェイスを可能にし得る。一実施形態において、炭素繊維補強材は、中実であり、かつ形状において台形である断面を、各々が有し得る。幾つかの実施形態において、ストリンガは、翼端から翼端まで(又は翼端領域から翼端領域まで)湾曲した翼を可能にするように、湾曲していてもよい。中実の台形補強材の各々の高さは、約1.5インチであり得、他方、従来の「I」又は「T」形状の炭素繊維補強材は、通常、約3インチの高さを有する。中実の台形補強材の高さの減少は、リブパネルインターフェイスであって、それにより、リブ補強材接合面が、リブ接合面(例えば、リブフランジ)、中実の台形補強材、及び翼外板をまっすぐに通って止められるファスナを伴う、連続的な弦の表面となるリブパネルインターフェイスを可能にし得る。
更に、従来の炭素繊維補強材は、複雑な工具を用いて形成される多数のサブコンポーネント(例えば、チャージ及びヌードル)を通常必要とするが、他方、本書に開示される中実の台形補強材は、プライ単位で形成される単一の全体形状を有し得る。
更に、炭素繊維構造の著しい利点は、特に翼端の近くで、比較的薄い翼(例えば、垂直方向において)の建造を可能にすることである。しかしながら、従来の炭素繊維補強材は、例えば上記のように、実質的に背の高い断面(例えば、「I」又は「T」形状の断面)を有する。これらの背の高い補強材が、上部パネル及び下部パネル上で(例えば、上部翼外板及び下部翼外板上で)用いられるとき、これらの背の高い補強材は、ウィングボックスが実質的に薄い、翼端の近くで互いに危うく当たる(例えば、接触する)ことがある。これは、整備工又はロボットが、組立て作業及び定期保守を行うために、ウィングボックスの翼端に近い部分にアクセスするための、ウィングボックス内部の場所をほとんど残さない。その結果、上部パネルと下部パネルは、ウィングボックス内で適当なリーチアクセスを得ることができるように、組立て時に、かなりの距離だけ通常離される。従って、これらの従来の炭素繊維補強材の高い高さは、ウィングボックスの翼端に近い部分において翼をどのくらい薄くすることができるかを制限する。
そのような従来のシステム及び方法の背景技術の例が、以下の米国特許及び米国特許出願に開示される:US8763253;US8714485;US8540921;US7897004;US20140248462;及びUS20120292446。
本教示の幾つかの実施形態において、補強材(例えば、積層複合材ストリンガ)は、従来の炭素繊維補強材の「I」又は「T」形状の断面の高さのおおよそ半分の高さの断面(例えば、上記のように、中実の台形断面)を有し得る。(例えば、従来の「I」又は「T」形状の断面の高さと比べて)台形断面の高さの減少により、上部パネルと下部パネルの間の有効間隔が増加し得るので、補強材の高さにおけるこの減少は、より薄い翼を可能にし得る。
幾つかの実施形態において、炭素繊維の一つの形状のみ(例えば、翼外板プライ及びストリンガプライを含む)が、形成及び硬化され得るが、これは、例えば4つ以上の形状が形成され、組立てられ、硬化される従来の補強材製造プロセスに対する改良であり得る。幾つかの実施形態において、開示される(例えば、中実で台形の)補強材断面の結果として、例えば、補強材製造のための工具費用及びリワークの必要が、著しく低下され得る。更に、幾つかの実施形態において、開示される補強材は、補強材を翼外板に取付けるためのより多くの選択肢を可能にし得、これはまた、製造のトレードスペースを広げ得る(例えば、ウィングボックス内部のクリアランスを増加させる)。
加えて、従来の補強材に含まれるヌードルチャージではなく、中実の台形断面を有する積層複合材(例えば、炭素繊維)ストリンガ(又は補強材)は、補強材が終わる(例えば、切れる)場所、及び/又は補強材が従来のリブを通り抜ける場所でのストリンガ剥離問題を著しく減少させ得、これは、補強材の耐荷重能力を改善し得る。ストリンガの荷重は、ウィングボックスの厚さと通常関連付けられるので、剥離問題を減らすことは、空力性能が改善された、より薄いウィングボックスを可能にし得る。
更に、従来のリブは、リブを通って及び従来の補強材のベースを通って伸び、関連するヌードルを剥離から保護する、比較的多数のファスナを通常用いる。中実の断面を有する積層複合材ストリンガは、ヌードルを除去し、それ故に、ストリンガをファスナで貫通するときに、回避すべきヌードルがないので、それほど複雑なファスナのレイアウトを必要としないので、本教示は、ファスナの数を減らすことを可能にする。そのような構造はまた、単純化されたリブインターフェイスをもたらす(又は可能にする)。
例えば、本教示の一実施形態において、航空機のテンションパネルは、炭素繊維マトリックス積層外板と動作的に連結された、単一のプライ単位で組立てられた中実の炭素繊維マトリックスの複数の積層補強材を含み得る。中実の炭素繊維マトリックス積層補強材の各々が、形状において主に台形である、それぞれの断面を有し得る。一つ以上の機械的締結エレメントを、リブ構造を通って、一つ以上の中実の炭素繊維マトリックス積層補強材を通って、及び炭素繊維積層外板を通って伸ばすことにより、リブ構造は、テンションパネルと動作的に連結され得る。テンションパネルのリブインターフェイスは、主に線織面であってもよい。幾つかの実施形態において、補強材と外板は、共硬化されてもよい。幾つかの実施形態において、補強材が硬化され、その後、硬化された補強材上で外板が硬化されてもよい(例えば、コボンド法(a co−bond method)において)。幾つかの実施形態において、外板が硬化され、その後、硬化された外板上で補強材が硬化されてもよい(例えば、逆コボンド法(a reverse co−bond method)において)。
他の例において、翼は、ストリンガ、桁、リブ、翼外板、及び少なくとも一つのファスナを含み得る。ストリンガは、翼外板の表面と実質的に平行である複数のプライを含む積層複合材であり得る。ストリンガは、台形断面を有し得、翼外板に隣接するプライが、翼外板から最も遠いプライよりも幅が広くなるように、翼外板と構造的に接合され得る。ストリンガは、リブの中の通路を通り抜け得る。通路は、翼外板から1.5〜2インチ以下の通路高さを有し得る。通路高さは、台形ストリンガ断面の高さと実質的に同じ高さであってもよい。少なくとも一つのファスナは、リブのリブフランジを通って、ストリンガを通って、及び翼外板を通って伸び得る。幾つかの実施形態において、ストリンガは、その翼から、(例えば、航空機胴体の反対側から伸びる)隣接する翼まで連続的であってもよい。
開示される実施形態は、製造の容易性が改善され、複合材料を用いる既知の翼構造よりも部品点数の少ない、軽量で効率的な翼構造を提供し得る。例えば、幾つかの実施形態は、ストリンガの翼とボディとの間の継ぎ目の除去を提供し得る。
幾つかの実施形態は、航空機構造の費用の低減及び/又は製造要件の簡素化を可能にし得る。例えば、テンションパネルを形成するために、複数プライ形成が用いられてもよく、それにより、フロー時間が短縮される。これらのテンションパネルのストリンガは、従来の複合材料ストリンガ構成と比べて単純化された輪郭形状を有し、それにより、例えば、幅の広い材料(例えば、30cmより幅の広いプリプレグ)の使用を可能にすることによる、より高速な材料敷設方法、自動繊維配置(AFP)、ネットトリムラミネート機械加工(NTLM)、及び/又は樹脂注入法又は熱可塑性材料法などの他の方法を可能にし得る。
更に、幾つかの実施形態は、R部充填剤、個別のベースチャージ、及び/又はストリンガレイアップ及び硬化中にR部を維持する必要を除去し得る。他の利益として、開示される実施形態は、リワーク及び修理の必要が少なくなり得、ランアウトレイアップを単純化し得、リブインターフェイスを単純化し得、より便利な据え付け(例えば、翼の組立て)を提供し得、及び/又はファスナ、キャップ、及び/又はシールの数を減らし得る。
実施例、構成要素、及び代替物
以下の例は、例示的な実施形態についての選択された態様、並びに関連するシステム及び/又は方法を説明する。これらの例は例示を意図しており、本開示の範囲全体を限定するものと解釈すべきではない。各例は、一つ以上の明確な発明、及び/又は、状況から得られる又は関連する情報、機能、及び/又は構造を含みうる。
実施例1:
本例は、例示的航空機100を説明する。図1〜図7を参照のこと。
図1に示されるように、航空機100は、1対の翼104(例えば、図2及び図3に示されるように、スリーピースウィングの実施形態の構成であり、又は図8〜図11に示されるように、ワンピースウィングの実施形態の構成であり、これらは、より詳細に以下で更に説明される)、胴体108、尾部112、及び一つ以上の推進ユニット116を含み得る。
翼104の各々が、それぞれの胴体に近い部分104aからそれぞれの翼端に近い部分104bへと胴体108から外向きに、例えば翼104の翼長方向D1に概して平行な方向に、伸び得る。翼104(又は翼104の各々)は、制御面118、下部翼外板120、上部翼外板124、前桁128、後桁132、複数のストリンガ136、及び複数のリブ140を含み得る。
以下でより詳細に説明されるように、(翼104の構成要素の中でもとりわけ)ストリンガ136及び下部翼外板120は、概して平らで相互に平行なプライを含む積層複合材料から作られ得る。ストリンガ136は、下部翼外板120と構造的に接合され得、示されているように、翼長方向D1に概して平行に伸び得る。桁128、桁132が、それぞれ、外板120、外板124の前縁及び後縁を接続し、翼104の(図4に見ることができるような)ウィングボックスを形成し得る。複数のポート142が、下部翼外板120に形成され、ウィングボックスの内部への選択的アクセスを可能にするように構成され得る。
リブ140が、翼長方向D1と概して垂直に伸び得る。リブ140の下部が、ストリンガ136及び/又は下部翼外板120と連結され得、リブ140の上部が、上部翼外板124と連結され得、それにより、(例えば、ストリンガ136と共に)ウィングボックスを補強する。これもまた、以下でより詳細に説明される。
示されているように、尾部112は、水平安定板144及び垂直安定板148などの、翼(又は翼に似た)構造を含み得る。幾つかの実施形態において、厚板ストリンガなどの、ストリンガ136に類似した一つ以上のストリンガが、安定板144、安定板148のいずれかの外板の内側表面に(又は例えば、航空機の尾部のテンションパネルが含まれていれば、それに)構造的に接合され得る。例えば、それぞれ中実の台形断面(例えば、以下でより詳細に説明される図5に示されるものに類似の)を有する積層複合材ストリンガが、水平安定板144の上部翼外板の内側表面に構造的に接合され、一つ以上の対応付けられたリブに連結され得る。幾つかの実施形態において、ストリンガ136に類似した一つ以上のストリンガが、それぞれの制御面118と関連付けられたトルクボックスのテンションパネルに構造的に接合され得る。
図2は、スリーピースウィングの実施形態の一例におけるストリンガ136及びリブ140の例示的構成を示す。示されているように、下部翼外板120は、スターボードサイド部120a、中央部120b、及びポートサイド部120cを含み得る。スターボードサイド部120aは、第一のボディ側部ジョイント152(例えば、及び複数のファスナ)によって中央部120bに連結され得る。ポートサイド部120cは、第二のボディ側部ジョイント156によって中央部120bの反対側に連結され得る。ジョイント152、ジョイント156は、胴体108の側部と概して揃えられて示されているけれども、他の実施形態では、これらのジョイントは、胴体108のそれぞれの側部の翼端に近い方などの、他の適当な場所に配置されてもよい。
示されている実施形態において、9つのストリンガ136、すなわちストリンガ136a−iが、部分120aに沿って伸びる。同様に、9つのストリンガ136、すなわちストリンガ136j−r(例えば、ここではまとめて全体的に示される)が、部分120bに沿って伸び、それぞれストリンガ136a−iの胴体に近い部分と概して揃えられ得る。同様に、9つのストリンガ136、すなわちストリンガ136s−z及び136zzが、部分120cに沿って伸び得る。示されているように、ストリンガ136s−z及び136zzの胴体に近い部分が、それぞれストリンガ136j−rと概して揃えられ得る。
そのうちの少数がそれぞれ140a、140b、140cで示される複数のリブ140が、部分120aに隣接して配置され得る。同様に、そのうちの少数がそれぞれ140d、140e、140f、140gで示される他の複数のリブ140が、示されているように、それぞれの部分120b、120cに隣接して配置され得る。
より具体的には、図2及び図3に見ることができるように、下部翼外板120は、内側表面160(図2を見よ)及び反対側の外側表面164(図3を見よ)を有し得る。外側表面164は、翼104の下部外側表面を画定し得る。内側表面160は、翼長方向D1に概して平行に伸びる長さL1(図3を見よ)を有し得る。ストリンガ136の各々が、積層複合材ストリンガであってもよい。各積層複合材ストリンガの大部分が、積層された複数の、概して平らな補強材料のプライによって特徴付けられ得る(例えば、図5を参照して以下でより詳細に説明されるであろう)。各々の積層された複数の概して平らなプライは、スタックとして内側表面160に構造的に接合され、内側表面160の実質的な部分に沿って(例えば、長さL1の実質的な部分に沿って)内側表面160及び翼長方向D1に概して平行に伸び得る。そのようなものとして、ストリンガ136は、厚板に類似し得る(及び/又は厚板と呼ばれ得る)。
例えば、図3を参照して図2に見られるように、ストリンガ136c、136d、136f、136gが、下部翼外板120のスターボードサイド部120aと関連付けられた内側表面160の大部分に沿って伸び得る。同様に、ストリンガ136u,136v,136x,136yが、下部翼外板120のポートサイド部120cと関連付けられた内側表面160の大部分に沿って伸び得る。更に、ストリンガ136j−rの各々が、下部翼外板120の中央部120bと関連付けられた内側表面160の大部分に沿って伸び得る。
各ストリンガ136のランアウト端が、内側表面160に向かって先細になる厚さを有し得、これは、構造的に接合された補強材料の対応するスタックの統合性を改善し得る。例えば、図3に示されるように、ストリンガ136fが、対向するランアウト端170a、170bを有し得る。示されているように、端170aが、翼104の(例えば、スターボードサイド翼104の)第一の翼端104cの近くに配置され得、表面160に向かって端170bから遠ざかる方向に先細になる厚さを有し得る。端170bが、ジョイント152の近くに配置され得、表面160に向かって端170aから遠ざかる方向に先細になる厚さを有し得る。
同様に、ストリンガ136xが、対向するランアウト端174a、174bを有し得る。示されているように、端174aが、翼104の(例えば、ポートサイド翼104の)第二の翼端104d(例えば、翼端104cの反対側)の近くに配置され得、表面160に向かって端174bから遠ざかる方向に先細になる厚さを有し得る。端174bが、ジョイント156の近くに配置され得、表面160に向かって端174aから遠ざかる方向に先細になる厚さを有し得る。同じく示されるように、ストリンガ136rは、対向するランアウト端178a、178bを有し、ランアウト端は、それぞれ、ジョイント152、156の近くに配置され、下部翼外板120の中央部120bに関連付けられた内側表面160に向かって先細になるそれぞれ厚さを有し得る。
同じく図3に示されるように、上部翼外板124は、下部翼外板120の部分120a−cと同様な仕方で、スターボードサイド部124a、中央部124b、及びポートサイド部124cを含み得る。例えば、部分124aは、第三のボディ側部ジョイント300によって中央部124bの片側に接続され得、部分124cは、第四のボディ側部ジョイント304によって中央部124bの反対側に接続され得る。更に、部分124aは、翼端104cにおいて(又は近くで)部分120aに接続され得、部分124cは、翼端104dにおいて(又は近くで)部分120cに接続され得る。
ストリンガ136の広がりの図解を簡単にするために、図3にリブ140が示されていないことに留意すべきである。しかしながら、図4及び図5において、リブ140aが、ストリンガ136に連結されているのが示される。詳細には、図4は、図2の線4−4に沿って切り取られたウィングボックス(例えば、下部翼外板120、上部翼外板124並びに前桁128及び後桁132を含む)の断面図である。示されるように、ストリンガ136a−d、136f−iが、下部翼外板120に接合され得る。リブ140aは、ストリンガ136a−d、136f−iと概して垂直に伸び得、内側表面160に隣接して及びストリンガ136a−d、136f−iに関して下部翼外板120の反対側に配置され得る。
ボルト又は他の適当な機械的締結装置などのファスナ400が、下部翼外板120を通って、ストリンガ136gを通って、リブ140aの中に(例えば、リブ104aのリブフランジ402を通って)伸び得る。同様に、ファスナ404,408,412,416,420,424,428が、外板120を通って、それぞれのストリンガ136a,136b,136c,136d,136f,136h,136iを通って、リブ140aの中に(例えば、リブフランジ402を通って)伸び得る。リブフランジ402が、隣接するストリンガ136の間で連続しているとして示されているけれども、幾つかの実施形態において、リブフランジは連続していなくてもよく、むしろ、それを通ってファスナがそれぞれ伸び得るような隣接する部分を含んでよい。
より具体的には、示されている例において、ファスナ400,404,408,412,416,420,424,428は、それぞれのストリンガの中実の台形断面を通って伸び得る。同じく示されているように、これらの断面の各々が、リブ140aと実質的に平行であり且つリブ140aと(実質的に及び/又は概して)揃えられた平面(例えば、図4の図と平行な平面)内で伸び得る。これらの中実の台形断面の各々の大部分が、例えばストリンガ136gと同様な仕方で、マトリックス材料によって共に及び下部翼外板120に構造的に接合された補強材料の概して平らなプライのそれぞれのスタックによって特徴付けられ得る。次に、これが、より詳細に説明される。
詳細には、図5は、図4の領域5の詳細図を示し、全体として500で示され、ストリンガ136gを形成する、積層された複数の、概して平らな補強材料のプライ(例えば、上で説明され、ここで模式的に示されているような)が見える。図解を単純化するために、数個のプライの繊維が、ここに模式的に示される(例えば、及び寸法が拡大される)。プライ500の各々(例えば、プライの各々の中の繊維)が、翼104の下部外側表面164と局所的に平行であってもよい。例えば、プライ500は、サブセット500a−gなどの、プライの複数のサブセットを含んでよい。サブセット500a−gの各々の中のプライが、互いに対して、翼外板120に対して(例えば、内側表面160の局所的部分に対して、及び/又は外側表面164の局所的部分に対して)、及び/又はプライ500の他のサブセットのプライに対して、概して平行に伸び得る。
示されるように、ストリンガ136gの大部分が、プライ500によって特徴付けられ得る。言及したように、プライ500は、内側表面160の実質的な部分に沿って内側表面160及び翼長方向D1(図2及び図3を見よ)と概して平行に伸び得る。幾つかの実施形態において、プライ500のうちの一つ以上のプライが、ストリンガ136gの伸長部分全体に沿って連続していなくてもよい。例えば、ある一つのプライが配置され得る層は、それに(直接に)隣接する及び/又はそれと概して同一平面上の複数のプライを含んでよい。
幾つかの実施形態において、ストリンガ136gの台形断面の中に配置された積層された複数のプライ500の中のプライの数は、約100〜200プライの範囲であり得る。例えば、サブセット500a−gの各々が、約1〜約30プライの範囲の数のプライを含み得る。そのような範囲のプライ(例えば、約25〜45プライを含み得る外板120のプライ502の数と合わせて)は、更に以下でより詳細に説明されるように、互いと共硬化するのに適当であり得る。例えば、上記のように、下部翼外板120は、補強材料の概して平行な複数のプライであり得るプライ502を含む積層複合材であってもよい。例えば、示されている実施形態において、ストリンガ136gの断面中に約160プライがあり、外板120の断面中に約36プライがあってもよい。
しかしながら、(例えば、上記のように)図解を単純化するために、プライ500のうちの数個のプライのみの繊維、すなわち、積層された複数のプライ500のうちのプライ504,508,512,516のそれぞれの繊維504a,508a,512a,516a、が、図5に模式的に描かれる。プライ500の繊維は、炭素繊維であってもよいし、又は任意の他の適当な補強材料であってもよい。図5に示されるように、(例えば、プライ500から構成され、翼長方向D1(図2を見よ)と概して平行に伸びる厚板状構造を形成する)ストリンガ136gは、翼長方向D1と概して垂直である平面内で見たときに、概して中実の台形断面を有し、内側表面160に近い第一のプライ504が、第一のプライ504よりも内側表面160から遠い第二のプライ508の幅W2よりも広い幅W1を有する。幅W1、幅W2は、任意の適当な寸法であってよい。例えば、幅W1は、約3インチ〜5インチの範囲であってよく、幅W2は、約2インチ〜4インチの範囲であってよい。
示されているように、ストリンガ136gの断面(例えば、その大部分が、プライ500の繊維から構成され得る)は、概してテーパが付いていて中実であり、隣接する下部翼外板120から隣接するリブ140aへと進むとき、下部外側表面164と局所的に平行に測定された幅が減少し得る。
概して中空であるハット型ストリンガと対照的に、プライ500が、ストリンガ136gの中実の台形断面の実質的な部分を満たし得る。例えば、プライ500(例えば、それの繊維)が、例えば、プライ500を互いに及び外板120のプライ502に構造的に接合し得るマトリックス材料520と共に、断面の大部分、又は断面の全部を満たし得る。例えば、マトリックス材料520は、硬化されたときに、プライ500(及び下部翼外板120)を構造的に接合し得るポリマー樹脂などのポリマーであってもよい。幾つかの実施形態において、プライ500及び/又は外板120のプライは、マトリックス材料520で予め含浸されていてもよく(例えば、これらのプライは、「プリプレグ」であってもよい)、これは、レイダウン及び硬化手順の改善をもたらし得る。これについては、更に以下で図13〜図15を参照してより詳細に説明される。幾つかの実施形態において、プライ500は、樹脂注入ドライファイバー、熱可塑性物質、同種のもの、及び/又はそれらの任意の適当な組合せを含み得る。
詳細には、ここで図5に模式的に描かれているように、プライ500は、ストリンガ136gの台形断面の軸A1に対して、おおよそ、0度、−30度、−45度、−60度、90度、60度、45度、30度の角度、及び/又は任意の他の適当な角度などの複数の様々な角度で配列された、複数のテープ(例えば、プリプレグテープ)の層及び/又は積層ミックスを含んでよい(又は、であってよい)。示されているように、軸A1は、外側表面164と局所的に垂直(例えば、法線)であってよい。おおよそゼロ(0)度の配列は、翼長方向D1と概して平行に(例えば、図5の図の法線方向に)伸びる、テープの対応付けられた層の中の繊維に対応してもよい。例えば、プライ504は、プライ504の繊維504aが、図5の図の中へ概して左側に伸び、それにより、図の平面とおおよそ45度のそれぞれ角度をなすような、おおよそ45度で配列されるテープの層であってもよい。同様に、プライ508の繊維508aは、おおよそ−45度の角度で配列されてもよい(例えば、図5の図の中へ概して右側に伸びる)。プライ512の繊維512aは、おおよそ0度の角度で配列され、それにより、図5の図のおおよそ法線方向に伸びてもよい。プライ516の繊維516aは、おおよそ90度の角度で配列され、それにより、翼長方向D1及び軸A1と概して垂直に伸びてもよい。
上記のように、ストリンガ(又は厚板、又は厚板ストリンガ)136gを形成する、積層された複数のプライ500は、約160個のプライなどの比較的大きな数のプライを含み得る。そのような構成の一例が、以下の表1に示される。表1(及び本明細書に開示される他のプライの表)におけるプライのカウント及び向きは、単に例示であり、他の構成、積層ミックス、プライの数、及び/又は向きが可能であるということが、理解されるべきである。
Figure 2016135670
詳細には、表1に載っているプライP1は、プライ504などの、内側表面160に隣接するプライに対応し得、表1に載っているプライP160は、積層された複数のプライ500のうちの、内側表面160と概して平行で且つ内側表面160から最も遠いプライに対応し得、プライP2〜P159が、その間に連続的に配置される。表1における向きの列は、対応するプライの繊維のおおよそのテープ配置に対応し得る。例えば、プライP1は、軸A1に対しておおよそ45度の角度で配列された繊維を有し得、一方、プライ500上に広がる、内側表面160の上に広がる(又は内側表面160の中に含まれる)、及び/又は複数のストリンガ136のうちの一つ以上の他のストリンガの積層された複数のプライの上に広がる任意選択のファブリックオーバーラップ層であってもよいプライP161は、軸A1(及び/又は外板120の対応する領域の内側表面160に局所的に垂直な別の軸)に対してそれぞれおおよそ0度と90度の角度で配列された繊維を有し得る。
例えば、プライP1〜P29は、サブセット500gの中に含まれてもよい。プライP30〜P51は、サブセット500fの中に含まれてもよい。プライP52〜P73は、サブセット500eの中に含まれてもよい。プライP74〜P95は、サブセット500dの中に含まれてもよい。プライP96〜P117は、サブセット500cの中に含まれてもよい。プライP118〜P139は、サブセット500bの中に含まれてもよい。プライP140〜P160は、サブセット500aの中に含まれてもよい。幾つかの実施形態において、プライP1〜P160は各々、連続的な炭素繊維単方向テープ又は織られた炭素繊維ファブリックの中に予め含浸された強化エポキシポリマーマトリックスなどの、予め含浸された熱硬化性複合材であってよい。幾つかの実施形態において、一つ以上の厚板補強材又はストリンガ136gなどのストリンガが、他の種類の炭素繊維(又は他の補強繊維)複合材で建造されてもよい。一つの選択肢は、熱可塑性炭素繊維複合材であり、これは、単方向テープ又は織られたファブリック形状の、ポリエーテルケトンケトン(PEKK−FC)などの、熱可塑性ポリマーで含浸された、連続的な炭素繊維から建造され得る。他の選択肢は、ドライカーボン繊維樹脂注入熱硬化性テープ及び/又はファブリックであり、これは、ドライテープ又はファブリック形状でレイアップされ、エポキシポリマーマトリックス材料を注入され、その後に硬化される連続的な炭素繊維から建造され得る。プライP161は、ファブリックオーバーラップ層であり得、これは、熱硬化性又は熱可塑性マトリックス材料で予め含浸されてもよく、若しくは後で熱硬化性又は熱可塑性マトリックス材料を注入されてもよく、又は他の適当な複合材料であってもよい。
図5に戻って、ストリンガ136gの台形断面は、上部550及び下部552を含み得る。示されるように、下部552は、上部550と内側表面160の間に配置され得る。幾つかの実施形態において、上部550と下部552は、おおよそ同じ数のプライ(例えば、テープの層)を含み得る。例えば、上部550は、サブセット500a‐c及びサブセット500dの上部を含み得る。下部552は、サブセット500e‐g及びサブセット500dの下部を含み得る。例えば、下部552は、プライP1〜P80を含み得、上部550は、プライP81〜P160を含み得る。表1を参照してわかるように、上部及び下部は、おおよそ等しいパーセンテージの、おおよそ0度の角度で配列されたテープの層を含み、上部と下部の両方とも、0度の向きのプライ(例えば、テープの層)を、他の角度の向きのプライよりも多く含み得る。そのような構成により、ストリンガ136gは、おおよそ30kips/inch、又は他の適当なレベル、の回復力特性を有し得る。更に、そのような構成は、例えば、ハット型ストリンガ又は「I」又は「T」形状ストリンガなどのブレード状ストリンガと比べて、ストリンガ136gの構造上の性能を改善し得る。例えば、ハット型ストリンガは、複雑で概して中空のラップ形状で通常形成され、対応する形状を通じて同じ積層ミックスを通常必要とする。同様に、ブレード状ストリンガは、互いに直角をなす構成要素で通常形成され、これもまた、対応する形状を通じて同じ積層ミックスを有する構成を通常伴う。
更に、同様に表1を参照してわかるように、上部550と下部552は各々、おおよそ0度、マイナス(−)45度、90度、及び45度の角度で配列されたテープの層を含み得る。幾つかの実施形態において、上部550及び/又は下部552は、他の適当な積層ミックス又はプライの向き、例えば、おおよそ+/−30度、+/−60度、及び/又は任意の他の適当な角度で配列された一つ以上のテープの層、を含んでよい。
ストリンガ136gについて、より多くのゼロ度のプライ(例えば、おおよそ0度に配列されたテープ)が、ストリンガ136gの頂上(例えば、内側表面160の反対側)に向かって偏ってもよい。例えば、より大きなパーセンテージのテープの層が、ストリンガ136gの台形断面の下部552におけるよりも、ストリンガ136gの台形断面の上部550において、おおよそ0度の角度で配列されてもよい。そのような構成は、例えば、翼104に及ぼされる荷重に反応するときの、ストリンガ136gの構造上の特性を向上させ得る。例えば、0度のプライは、翼104の主要な荷重方向により大きな補強を提供する傾向があり、これらのプライのより多くを上部550に置くことによって、ストリンガ136gの断面の慣性モーメントが有効に向上され得、それによってストリンガ136gの構造上の特性を向上させ得る。そのような配列の一例が、以下の表2に示され、上記のように、プライP1〜P160が、ストリンガ136gの台形断面の中に配置され得る。
Figure 2016135670
同様に、複数のストリンガ136のうちの一つ以上の他のストリンガで、対応する断面の下部におけるよりも対応する断面の上部において、より大きなパーセンテージのテープの層が、おおよそ0度の角度で配列され得る。
図5に見られるように、ストリンガ136gの台形断面の向かい合う側辺が、内側表面160の局所的部分(例えば、及び外側表面164の局所的部分)とそれぞれ角度θ1,θ2を形成し得る。例えば、これらの角度の各々が、約15度〜60度の範囲にあってもよく、これは、ストリンガ136gにとってのロールオーバーモーメントを改善し、及び/又はストリンガ136gの構造統合性を改善し得る。例えば、示されているように、角度θ1,θ2の各々が、おおよそ45度であってもよい。図4に見られるように、複数のストリンガ136のうちの他のストリンガの他の台形断面が、下部翼外板120のそれぞれの局所的部分に対して類似のそれぞれの角度を形成する、それぞれの側辺を同様に有してもよい。
図4〜図6に示すように、リブ140a(例えば、それのリブフランジ402)は、リブフランジ402と内側表面160との間に通路600を画定するように形作られ得る。図5において特によくわかるように、台形断面(例えば、それの上面)が、リブフランジ402とインターフェイス接続されるようにして、ストリンガ136gは、通路600の中を通り得る(又は伸び得る)。そのような構成は、上記のように、リブストリンガインターフェイスを改善し得る。例えば、開口602が、下部翼外板120に形成され、ストリンガ136gを通って伸び得る。別の開口604が、リブフランジ402に形成され、開口602と位置合わせされ得る。示されているように、ファスナ400のヘッド部が翼外板120を上方に押し、ファスナ400の遠位端が、翼外板120の反対側のリブフランジ402を通って突き出るようにして、ファスナ400が、位置合わせされた開口602、開口604を通って伸び得る。ナット606が、ファスナ400の遠位端に入れられ、それにより、ファスナ400の遠位端を上方に引き、リブフランジ402をストリンガ136gの台形断面の上面に連結し得る。しかしながら、他の実施形態において、他の締結装置、器具、及び/又は機械が用いられてもよい。
複数のストリンガ136のうちの他のストリンガが、同様にリブ140a(及び/又は他の対応するリブ)とインターフェイス接続され得る。例えば、ストリンガ136a−d,136f,136h,136iが、(例えば、内側表面160の実質的な部分に沿って(図3を参照))ストリンガ136gに隣接して伸びてもよい。図5に見られるように、リブフランジ402は、概して線織面の下面402aを有し得る。面402aの直下の内側表面160の大部分が、面402aと接触しないように、面402aは、ストリンガ136gに加えて、ストリンガ136a−d,136f,136h,136iの第一のサブセット(例えば、ストリンガ136f,136h,136i)とインターフェイス接続され得る。それどころか、面402aの直下の内側表面160の大部分が、通路600の高さH1(図5を参照)だけ面402aから離され得る。例えば、高さH1が、リブフランジ402(例えば、面402a)から内側表面160に伸び得る。ストリンガ136gの台形断面(及び、例えば、通路600を通って伸びる他のストリンガの他の台形断面)が、内側表面160と局所的に垂直な方向に伸びる高さH2を有し得る。通路600の高さH1は、ストリンガ136gの台形断面の(及び/又は他のストリンガの台形断面の)高さH2と実質的に同じ高さであり得る。
幾つかの実施形態において、通路600の高さH1は、内側表面160と局所的に垂直な方向に内側表面160から2インチを超えて伸びていなくてもよい。そのような構成は、高さH2が従来の複合材料ストリンガ(例えば、「I」又は「T」形状ストリンガ)の高さよりも実質的に低いことにより、可能となり得る。例えば、高さH2は、おおよそ1〜2インチであってもよい。例えば、高さH2は、おおよそ1.211インチであり、ストリンガ136gは、対応する台形断面の中におおよそ160個のプライを含み、各プライは、おおよそ0.00757インチの厚さを有していてもよい。ストリンガ136gの台形断面は、おおよそ2〜5インチ(例えば、おおよそ3.9375インチ)の下底幅(例えば、幅W1)及びおおよそ0.9〜2インチ(例えば、おおよそ1.5インチ)の上底幅(例えば、幅W2)を有し得る。従って、高さH1は、おおよそ1.211インチ(よりわずかに高い)であり得る。しかしながら、本発明によるストリンガ(及び/又は対応する通路)は、他の適当な高さ及び幅を有してよい。
同じく図4に見られるように、リブ140a(例えば、それのリブフランジ402)は、ストリンガ136gとストリンガ136a−d,136f,136h,136iの第二のサブセット(例えば、ストリンガ136a−d)の間で下部翼外板120と接触し得る。詳細には、リブフランジ402は、ストリンガ136dとストリンガ136fの間で内側表面160の一部分と接触し得る。翼外板120と接触するリブフランジ402は、ファスナ610,614,618,622などの、一つ以上のファスナによって翼外板120に取付けられ得る。例えば、ファスナ604,608,612,616が、下部翼外板120を通って及びリブ140aを通って(例えば、リブフランジ402を通って)伸び得る。同じく示されているように、ストリンガの第二のサブセット、すなわちストリンガ136a−dが、第二の通路630を通り抜け得る。通路630は、通路600と同様な方法で構築され得る。例えば、リブフランジ402の第二の概して線織面の下面402bが、ストリンガ136a−dの近くの領域で面402bと内側表面160との間に通路630を画定するように、形作られ得る。
図4は、そのうちの数個が650で示される複数のファスナによって上部翼外板124(例えば、積層複合材翼外板)に連結されたリブ140aの上部を示す。上部翼外板124は、Tストリンガ654などの一つ以上のTストリンガ及びハット型ストリンガ658などの一つ以上のハット型ストリンガによって補強され得る。しかしながら、上記のように、これらのエレメントの積層複合材構造により、上部翼外板124の遠位にある、これらのエレメントの部分からリブファスナを直接に取付けることができないかもしれない。幾つかの実施形態において、ストリンガ136gと構造上類似した一つ以上のストリンガが、上部翼外板124に構造的に接合され得、それによって、リブ140aの上部への直接の取付けを可能にし得る。
幾つかの実施形態において、複数のリブ140のうちの他のリブが、下部翼外板120(例えば、及び上部翼外板124)とぴったりと一致していてもよい。そのようなぴったりと一致しているリブの対は、例えば、推進ユニット116用の燃料を運ぶために用いられ得る実質的に密封された区画(又はタンク)の向かい合う側壁を翼104の内部に形成し得る。例えば、図6に示されるように、リブ140bは、内側表面160、並びに中実の台形厚板ストリンガ136b−d,136f−hの上部及び向かい合う側部とぴったり一致し得る下方のリブフランジ670を含み得る。ファスナ672,674,676,678,680,682が、上記のように、例えば、ファスナ400と同様な方法で、下部翼外板120を通って、ストリンガ136h,136g,136f,136d,136c,136bのそれぞれの概して中実の台形断面を通って、及びリブ140bのリブフランジ670を通って伸び得る。同様に、ファスナ684などの複数のファスナが、例えば上記のファスナ610と同様な方法で、下部翼外板120を通って、及び翼外板120に接触する(又は近接する)リブフランジを通って伸び得る。更に、リブ140bの上部が、上部翼外板124に対して実質的に密閉され得、リブ140bの側部が、それぞれの桁128、132に対して実質的に密閉され得る。
幾つかの実施形態において、(例えば、ストリンガ136gと構造上類似の)厚板ストリンガが、トルクボックスの下部パネル(例えば、下部翼外板)のみならず、トルクボックス(例えば、ウィングボックス)の上部パネル(例えば、上部翼外板)に構造的に接合されることを可能にするために、短くしたリブ間隔及び/又は「V」形状リブが、用いられ得る。
上記のように、リブ140b、及びリブ140bと構造上類似であり得るリブ140c(図2を参照)などの、リブの対が、実質的に密閉されたタンクの向かい合う側面を形成し得る。これらのタンクのうちの一つ以上が、一つ以上の推進ユニット116の近くにあってもよいが、これらのタンクのうちの一つ以上を胴体108のより近くに、又は翼端部104bのより近くに配置する方が好ましいことがあり得る(例えば、耐荷重性のために)。
図7に示されるように、一つ以上のストリンガ136が、一つ以上の湾曲した変化部を含んでよい。例えば、ストリンガ136fは、湾曲部700を含んでよく、ストリンガ136dは、湾曲部704を含んでよい。対応するプライの積層された構成が関連するストリンガを形成し、関連するストリンガが、例えば上記のストリンガ136gと類似の概して中実の断面を有することによって、ストリンガ136のそのような湾曲部(又は変化部)が可能になり得る。例えば、湾曲部700を形成するために、ストリンガ136fのプライ708が、湾曲したエッジを有する平面形状に切られて、その後に下部翼外板120上で硬化(又は下部翼外板120と共に硬化、又は下部翼外板120より先に硬化され、その後に下部翼外板120とコボンド)され得る。ストリンガ136dのプライ712が、同様に切られて、硬化され、湾曲部704を有するストリンガ136dを形成し得る。
幾つかの実施形態において、各々のストリンガ136及び航空機又は翼外板120、124に用いられる複合材料は、未硬化の予め含浸された補強テープ又はファブリック(例えば、プリプレグ)などの、概して軽量の材料であり得る。テープ又はファブリックは、例えばエポキシ又はフェノールといったポリマーなどのマトリックス材料の中に埋め込まれているグラファイトなどの複数の繊維を通常含む。テープ又はファブリックは、所望の補強の程度に応じて、単方向であってもよいし、織られていてもよい。従って、プリプレグテープ又はファブリックは、一般に、マンドレル又は鋳型の上に置かれて、テープ又はファブリックを、マンドレル又は鋳型によって画定されるような、複数のストリンガ136のうちの特定のストリンガの所望の形状へと予備成形する。しかしながら、下記のように、図13〜図15を参照して更に以下でより詳細に説明されるように、例示的な共硬化方法において、ストリンガプライを下部翼外板120の直接上に積層する方が好ましいこともある。
更に、ストリンガ136は、様々な補強程度を提供するために、任意の適当な寸法であってよく、プリプレグテープ又はファブリックの任意の数のプライを含むことができる。同様に、航空機外板120、124は、所望の支持重量及び支持量に応じて、個々のプライ及び複数のプライの両方について、様々なサイズ及び厚さであってよい。
幾つかの実施形態において、図3に模式的に描かれている端170a、端170b、端174a、端174bなどの、一つ以上のストリンガランアウト端が、フレア状であってもよい(例えば、対応するストリンガの長さ方向軸と概して相互に直交する方向及び対応するストリンガが構造的に接合される表面の法線方向に)。そのようなフレアは、対応する荷重を対応するストリンガからテンションパネル(例えば、下部翼外板)へと「移動させる」ように構成され得る。
幾つかの実施形態において、一つ以上のストリンガ136などの、本書に開示される一つ以上の厚板ストリンガが、その長さに沿って異なる高さ及び/又は幅を有してもよく、それは、対応するトルクボックス(又はその構成要素)の構造上の特性を更に最適化するように構成され得る。例えば、厚板ストリンガのプライ単位での形成などの、本書に開示される形成シーケンスにより、厚板ストリンガがリブとインターフェイス接続される領域で、厚板ストリンガの高さ及び/又は幅を増加させることが可能になり得る。例えば、幅を増大させることにより、第二のファスナを、第一のファスナのすぐ隣で、対応するストリンガの対応する台形断面を通って伸ばすことが可能になり得る。第二のファスナは、対応するテンションパネル(例えば、下部翼外板)を通ってリブの中に同様に伸ばされ得る。更に、一つ以上の厚板ストリンガのランアウト端(例えば、上記のように、フレア状であってもよいし、及び/又は更に上記のように、テーパが付いていてもよい)が、段差状であってもよく、これにより、荷重をストリンガからテンションパネルへと更に移動させ得る。
実施例2:
本例は、航空機100の中に代替的に含まれ得る例示的なワンピースウィングの実施形態を記載する。図8〜図11を参照。
図8及び図9に見ることができるように、本例において、翼外板120は、翼104の翼端104cと翼端104dの間で連続的(又は実質的に連続的)であり得る。更に、ストリンガ136は、各々が上記のストリンガ136gと構造上類似であり得る、ストリンガ800a−iなどの複数のストリンガを含み得る。
示されているように、ストリンガ800a−iの各々が、湾曲し、航空機100の翼104のうちの一つから隣接する翼104へと連続的に伸び得る。例えば、ストリンガ800a−iは、一つ以上の長くゆるやかな湾曲(sweeping curvatures)(例えば、図8及び図11に示されるように、機尾方向への)及び一つ以上の上反角湾曲(例えば、図9及び図10に示されるように、上方向への)を有し得る。一つ以上の長くゆるやかな湾曲の対応する軸は、一つ以上の上反角湾曲の対応する軸と実質的に直交していてもよい。ストリンガの対応するプライが、レイアップ工程中などの、未硬化状態のときに屈曲する(又は曲げられる)ことができることによって、ストリンガのそのような相互に直交する湾曲が、可能とされ得る(又は改善され得る)。
図8に戻って、ストリンガ800d、800fの各々が、翼の一つの翼端(又は翼端領域)104cから、対応する胴体108に関して反対側の翼端(又は翼端領域)104dへと連続的に伸びているのが示される。図を単純化するために、ここには示されていないが、一つ以上のファスナが、下部翼外板120を通って、それぞれのストリンガ800a−iの概して中実の台形断面を通って、対応するリブ140の中に伸び、それにより、翼104を補強し得る。
図3と同様に、図9は、ワンピースウィングの実施形態の本例における、ストリンガ136の例示的な広がりを描く。詳細には、図9は、ストリンガ800fが、翼端104cに近い領域から、胴体108に近い領域を通って、反対側の翼端104dに近い領域へ連続的に伸びているのを示す。ストリンガ136fと同様に、ストリンガ800fは、テーパが付いたランアウト端804a、804bを有し得、端804aの厚さが、翼端104cの近くで内側表面160に向かって、かつ翼端104dから遠ざかる方向に先細になる。同様に、端804bは、翼端104dの近くで内側表面160に向かって、かつ翼端104cから遠ざかる方向に先細になる厚さを有し得る。示されているように、翼104の翼端に近い部分が、上方に曲げられ得る(例えば、約6度又は上反角湾曲に対応し得る若しくは関連付けられ得る他の適当な角度だけ)。
図10は、例えば、ウィングブラケット1004、1008によって図8のワンピースウィングの実施形態に連結された胴体108の内部構造1000の例示部分を描く。幾つかの実施形態において、胴体108の外面は、構造1000に連結され得る積層複合材胴体外板によって形成され得る。
図11は、図8に示されているものと同様の、ワンピースウィングの実施形態における翼外板120の中央部の半概略上面図を描く。詳細には、ストリンガ800a−i(又は任意の他の適当な数の同様なストリンガ)に加えて、複数のストリンガ136は、ストリンガ800j,800kなどの追加のストリンガを含んでよい。更に、ワンピースウィングの実施形態における翼104は、(例えば、ボディ側部ジョイントの代わりに)ボディ側部リブ1100を含み得、リブは、図8にも見ることができるように、胴体108の向かい合う側部と概して揃えられ得る。幾つかの実施形態において、ブラケット1004、1008は、対応するボディ側部リブ1100にそれぞれ連結され得る(図11を参照)。
示されているように、ストリンガ800a−i(又は他の適当な数の厚板ストリンガ)の各々が、容易に曲げられ得る(例えば、曲げられたプライの単純なレイアップによって可能となる)。そのような曲げられた厚板ストリンガは、連続的に曲げられ得るワンピースウィングの効果的な(又は改良された)建造を可能にし得る。示されているように、リブ1100の間のストリンガ800a−kの、全体に1104、1108で示される、向かい合う部分が、例えば、それぞれの第一の半径の周りを翼長方向D1との平行から逸れて曲がり得る。同様に、それぞれの部分1104、1108から離れて伸びる、ストリンガ800a−kの、全体に1112、1116で示される、向かい合う部分が、例えば、それぞれの第二の半径の周りを翼長方向D1との平行から更に逸れて曲がり得る。幾つかの実施形態において、第一の半径は、第二の半径より短くてもよい。例えば、第一の半径の各々が、おおよそ175インチであってもよく、第二の半径の各々が、おおよそ500インチであってもよい。他の実施形態が、175インチより小さい、500インチより大きい、又は175インチより大きく且つ500インチより小さい、などの他の適当な厚板ストリンガ曲率半径を有してもよい。
実施例3:
本例は、翼を補強する方法を説明する。図12を参照。本書に記載される構成要素の諸態様が、下記の方法ステップにおいて利用され得る。適切な場合には、各ステップを実行する際に用いられ得る、以前に記載された構成要素及びシステムへの参照がなされ得る。これらの参照は、例示のためであって、本方法の任意の特定のステップを実行する可能な方法を限定することを意図したものではない。
図12は、例示的な方法で実行されるステップを示すフローチャートであり、完全なプロセスを詳述していないかもしれない。詳細には、図12は、本開示の諸態様に従って、開示された実施形態と共に実行され得る、全体に1200で示される一つの方法の複数のステップを描く。方法1200の様々なステップが以下に記載され、図12に示されているが、ステップは必ずしも全て実行される必要がある訳ではなく、場合によっては、図示された順番とは異なる順番で実行されることもある。
例えば、方法1200は、リブが、翼104の翼長方向D1などの、翼の翼長方向と概して垂直に方向付けられるように、翼の積層複合材下部翼外板の内側表面に隣接して(例えば、内側表面160に隣接して)、リブ140a(又はリブ140b、又はリブ1100)などの、リブを配置するステップ1202を含み得る。例えば、翼は、下部翼外板の内側表面に構造的に接合された補強材料の概して平らなプライのテーパの付いたスタックによって形成される、ストリンガ136g(又はストリンガ800a−kのうちの任意の一つ)などの積層複合材ストリンガを含み得る。概して平らなプライのテーパの付いたスタックは、下部翼外板の内側表面の実質的な部分に沿って内側表面及び翼長方向と概して平行に伸び得る。
方法1200は、ファスナ400などの、少なくとも一つのファスナを、下部翼外板を通って、概して平らなプライのテーパの付いたスタックを通って、及びリブのフランジ(例えば、リブフランジ402)を通って伸ばすことに、少なくとも部分的によって、リブを下部翼外板及びストリンガに動作的に連結し、これにより翼を補強するステップ1204を更に含んでもよい。
幾つかの実施形態において、テーパの付いたスタックは、翼長方向と概して垂直な平面内に概して中実の台形断面を有し得る。中実の台形断面の少なくとも大部分が、補強材料の平らなプライによって特徴付けられ得る。図5に描かれる開口602などの開口が、下部翼外板及び台形断面を通って形成され得る。そのような実施形態において、伸ばすステップ(例えば、少なくとも一つのファスナを下部翼外板を通って、概して平らなプライのテーパの付いたスタックを通って、及びフランジを通って伸ばすこと)は、少なくとも一つのファスナを開口の中に配置することと、そのファスナをリブのフランジの中に挿入することとを含み得る。
幾つかの実施形態において、ステップ1202は、図4のストリンガ136d、136fの間に伸びているフランジ402の部分などの、フランジの隣接部分を、テーパの付いたスタックに隣接する内側表面上に配置することを、更に含み得る。とりわけ、そのような場合、ステップ1204は、ファスナ610などの、少なくとも一つの他のファスナを、下部翼外板及びフランジの隣接部分を通って伸ばすことにより、フランジの隣接部分を内側表面に締結することを更に含み得る。
実施例4:
本例は、ストリンガ136(例えば、ストリンガ136a−z、136zz及び/又はストリンガ800a−k)などの、それぞれのストリンガが構造的に接合された、翼外板120などのテンションパネルを形成する(又は製造する)方法を説明する。図13〜図15を参照。
図13に示すように、全体に1300で示される外板補強材料の複数のプライが、外板コール1304上に積層され得る。例えば、プライ1304は、硬化されたときに下部翼外板120を形成し得る、プライ502の未硬化の構成に対応してもよい。例えば、プライ1304は、様々な角度の向きを有する、複数の概して平らな炭素繊維プリプレグプライに対応してもよい。例えば、プライ1304は、以下の表3に示されるプライP1〜P36に対応してもよく、ここで、プライP1は、コール1304に隣接するプライに対応し、プライP36は、コール1304から最も遠くであり、プライP2〜P35は、その間に連続的に配置される。
Figure 2016135670
上記表3の向きの列の中の数字は、コール1304の上面に概して垂直な軸に対する、対応するプライの中の繊維のおおよその角度配置に対応し得る。例えば、外側表面164(図5を参照)に対応し得るプライP1の中の繊維は、図13(及び図5)の図の平面と45度の角度をなすプライP1の繊維に対応し得る。幾つかの実施形態において、複数1300に含まれる、表3に載っているプライP1〜P36の各々が、表1を参照して上で説明されたもののうちの一つ以上などの、任意の適当な複合プライ材料であってよい。図14に示されるように、全体に1400で示される、ストリンガ補強材料の複数のプライが、平らなテーブル1404、又は他の適当な面の上に配置(及び/又は積層)され得る。プライ1400は、対称的な反復シーケンスでレイアップされてもよい。例えば、プライ1400は、以下の表4にあるプライP1〜P22などの、22個のプライを含んでよく、ここで、プライP1は、テーブル1404に最も近いプライに対応し、向きは、表3を参照して上で説明されたものと同様な仕方で、テーブル1404の上面に概して垂直な軸に対しての、対応するプライの中の繊維のおおよその角度配置に対応する。
Figure 2016135670
他の実施形態において、プライ1400は、他の構成、ミックス、及び/又は向きで敷かれてもよい。
積層されたプライ1400を、台形スタック1412,1416,1420,1424,1428,1432,1436などの、(例えば、30度、45度、又は60度を含むが、それらに限定されない可変の角度を有する)一つ以上の台形形状又はスタックへと切断するために、超音波ナイフ1408又は他の適当な切断装置、機械、又は器具が、用いられ得る。例えば、ナイフ1408は、プライ1400を通って、切れ込み1440,1444,1448,1452,1456などを入れるために、用いられ得る。例えば、切れ込み1440は、スタック1412の側面エッジを画定し、切れ込み1444は、それぞれスタック1412、1416の相補的な側面エッジ及び隣接する側面エッジを画定し得る。同様に、切れ込み1448は、それぞれスタック1416、1420の向かい合う側面エッジを画定し得、切れ込み1452は、それぞれスタック1420、1424の向かい合う側面エッジを画定し得、切れ込み1456は、それぞれスタック1424、1428の向かい合う側面エッジを画定し得る。示されていないが、代替的なナイフは、ウォータジェット及びレーザーを含む。
上記のように、ナイフ1408は、スタック1428、1432のそれぞれの側面エッジ1428a、1432aの両方を画定する切れ込みなどの、他の切れ込みを入れるためにも用いられ得る。同様に、ナイフ1408は、スタック1432、1436のそれぞれの側面エッジ1432b、1436aの両方を画定する切れ込みを入れるためにも用いられ得る。示されているように、スタック1412が、それぞれd1、d2の長さ又は寸法の、(図14において方向付けられているような)向かい合う上底及び下底を有するように、ナイフ1408によって入れられる切れ込みは、間隔をあけられ得る。同様に、スタック1416が、(おおよそ)それぞれd3、d2の寸法の、それぞれの向かい合う上底及び下底を有し、スタック1420が、(おおよそ)それぞれd3、d4の寸法の、それぞれの向かい合う上底及び下底を有し、スタック1424が、(おおよそ)それぞれd5、d4の寸法の、それぞれの向かい合う上底及び下底を有し、スタック1428が、(おおよそ)それぞれd5、d6の寸法の、それぞれの向かい合う上底及び下底を有し、スタック1432が、(おおよそ)それぞれd7、d6の寸法の、それぞれの向かい合う上底及び下底を有し、スタック1436が、(おおよそ)それぞれd7、d8の寸法の、それぞれの向かい合う上底及び下底を有するように、ナイフ1408で入れられる他の切れ込みが、間隔をあけられ得る。
ひとたび切れ込みが入れられると、対応するスタック(複数可)の画定されたエッジが検査され得、例えば、スタック1412,1416,1420,1424,1428,1432,1436の全てについて、長い方の底辺の側が、概して同じ方向に面するように、ひとつおきにスタックが回転され(又はひっくり返され)得る。例えば、ひとたびスタック1432、1436が切断され、分離され、及び/又は検査されると、スタック1436は、スタック1432の上にひっくり返され、長さd7を有するスタック1436の底辺が、同様な長さd7を有するスタック1432の底辺と接し、位置合わせされ得る。
切断されたストリンガプライ1400のスタック1412,1416,1420,1424,1428,1432,1436が、その後、図15に示されるように、積層された外板プライ1300の上に移されて、例えば、その上に未硬化のストリンガ1500を形成し得る。同様な仕方で、ストリンガプライの他の台形スタックが切断され、積層された外板プライ1300の上に積層され、例えば、隣接する未硬化のストリンガ1504、1508をその上に形成し得る。幾つかの実施形態において、予め含浸された炭素繊維ファブリック、又は(例えば、表1を参照して説明されたもののうちの一つ以上などの)他の適当な複合ファブリック材料などの、ファブリックオーバーラップ層が、積層された外板プライ1300及び/又はストリンガ1500,1504,1508のうちの一つ以上の上に配置されてもよい。
更に、幾つかの実施形態において、トップコール1512などのトップコールが、ストリンガ1500,1504,1508の各々(又は一つ以上)の上面に置かれてもよい。しかしながら、図を簡単にするために、一つのトップコール1512のみが、示される。トップコール1512は、対応するストリンガの硬化された表面を改良するように構成され得る、実質的に硬質な材料から作られ得る。例えば、トップコール1512は、約0.005インチの厚さを有するシート状シムストック、又は他の適当な材料から作られ得る。幾つかの実施形態において、トップコール1512は、対応するストリンガの上面の両側のエッジを約0.35インチだけ又は他の適当なはみ出し部分だけ、はみ出して広がってもよい。
真空バッグ材料が、外板コール1304に向かい合って外板スタック1300及びストリンガ1500、1504、1508を覆って配置され、外板コール1304と実質的に密閉され、それにより、外板スタック1300及びストリンガ1500,1504,1508が配置され得る真空チャンバを形成し得る。真空ポンプなどの適当な装置が、真空チャンバに動作的に連結され、真空チャンバを実質的に排気するように作動し、これにより、真空バッグ材料は、ストリンガ1500,1504,1508及び外板スタック1300を圧縮し得る。スタック1300及びストリンガ1500,1504,1508のマトリックス材料が、適切に硬化(例えば、共硬化)され、それにより、プライ1300を互いに構造的に接合し、ストリンガ1500,1504,1508のそれぞれのプライを互いに構造的に接合し、ストリンガ1500,1504,1508をプライ1300に構造的に接合するまで、この圧縮された構成が、その後、オートクレーブ内などで加熱され得る。
ひとたび適切に硬化されると、圧縮された構成は、オートクレーブ又は他の適当な硬化装置から移され、真空バッグ材料が取り除かれ、硬化が検査され得る。ひとたび適切に硬化されると、この硬化された構成(例えば、硬化されたテンションパネル)は、翼アセンブリ又はトルクボックスを含む他の適当なアセンブリの中に組み入れられ得る。例えば、硬化された外板1300が、下部翼外板120として航空機100の中に組み入れられ得る。例えば、硬化された外板1300の上面1300aが、下部翼外板120の内側表面160に対応し、硬化された外板1300の下面1300bが、外側表面164に対応し得る。同様に、硬化されたストリンガ1500,1504,1508が、複数のストリンガ136のそれぞれのストリンガに対応し得る。例えば、硬化されたストリンガ1500は、ストリンガ136gに対応し得る。詳細には、硬化されたスタック1412,1416,1420,1424,1428,1432,1436は、図5に描かれるサブセット500g,500f,500e,500d,500c,500b,500aにそれぞれ対応し得る。例えば、硬化されたスタック1412に加えて、内側表面160に隣接するサブセット500gの下部は、硬化されたスタック1412に加えて、表1に載っているプライP1〜P7などの、一つ以上のプライを含んでよく、これは、圧縮及び硬化の前に、未硬化状態で、未硬化のスタック1300と未硬化のスタック1412の間の未硬化のスタック1300上に、敷かれ得る。
幾つかの実施形態において、上記の外側モールド線(OML)製造よりもむしろ、内側モールド線(IML)製造のプロセスが用いられてもよい。例えば、ノッチのあるツールが用意され得る。ノッチのあるツールは、スタック1300,1500,1504,1512の上面と形状が類似した上面を有し得る。例えば、ノッチのあるツールの上面は、複数の逆さまにされた台形形状のノッチを含み得る。ストリンガを形成するための台形スタックが、逆さまにされ、ツールの上面に形成された台形のノッチの中に連続的に配置され得る。例えば、スタック1412,1416,1420,1424,1428,1432,1436の全てについて、それらのそれぞれの短い方の底辺の側が、概して同じ方向(例えば、ノッチのあるツールの上面の方)を向くように、スタック1412,1416,1420,1424,1428,1432,1436が、台形のノッチのうちの一つに移され得る。例えば、ひとたびスタック1432、1436が切断され、分離され、及び/又は検査されると、スタック1432は、スタック1436の上にひっくり返され、寸法d7を有するスタック1432の短い底辺が、寸法d7を有するスタック1436の長い底辺と接し、概して位置合わせされ得る。
これらの逆さまにされた台形ストリンガスタックが、適切にノッチの中に配置されると、スタック1300が、これらの逆さまにされた台形ストリンガスタックの上に配置され、スタック1300の面1300aが、これらの逆さまにされた台形ストリンガスタックの幅の広い方の底辺及びそれらの間に配置されたノッチのあるツールの上面の諸部分と接し得る。
幾つかの実施形態において、各ストリンガは、例えば、OML又はIML製造のいずれにおいても、一つ以上の切断された台形ストリンガスタックから形成され得る。
幾つかの実施形態において、ストリンガ1500,1504,1508は、スタック1300にコボンドされ得る。例えば、スタック1300が硬化され、その後、ストリンガ1500,1504,1508が、硬化されたスタック1300上で硬化され得る。
幾つかの実施形態において、ストリンガ1500,1504,1508は、スタック1300に逆コボンドされてもよい。例えば、ストリンガ1500,1504,1508が硬化され、その後、未硬化のスタック1300が、硬化されたストリンガ1500,1504,1508上で硬化されてもよい。
実施例5:
本節は、提示された実施形態についての追加の態様及び特徴を、一連のパラグラフとして限定なしに記載し、その一部又は全てが、明瞭及び効率のために、英数字で示され得る。これらのパラグラフの各々が、一つ以上の他のパラグラフと結び付けられることができ、及び/又は、米国特許出願の相互参照に見出される背景例を含む、本願中の他の場所からの開示と、任意の適切な仕方で、結び付けられることができる。以下のパラグラフのうちの幾つかは、他のパラグラフを明示的に参照し、及び更に限定し、適当な組合せのうちの幾つかの例を、限定することなく、提供する。
A1. 翼の翼長方向と概して平行に伸びる長さの内側表面を有する翼外板;積層複合材の第一のストリンガであって、その大部分が、スタックとして内側表面に構造的に接合され、内側表面の実質的な部分に沿って内側表面及び翼長方向と概して平行に伸びる、積層された複数の概して平らな補強材料のプライによって特徴付けられ、翼長方向と概して垂直な平面内で見たときに、概して中実の台形断面を有し、積層された複数の概して平らなプライのうちの、内側表面に近い第一のプライが、積層された複数の概して平らなプライのうちの、第一のプライよりも内側表面から遠い第二のプライよりも広い幅を有するような、第一のストリンガ;内側表面と隣接して配置され、翼長方向と概して垂直に伸びるリブであって、リブフランジを含み、リブフランジと内側表面との間に通路を画定するように形作られており、台形断面がリブフランジとインターフェイス接続されるようにして、第一のストリンガが通路を通り抜ける、リブ;及び翼外板、台形断面、及びリブフランジを通って伸びる、少なくとも一つのファスナ、を含む翼。
A2. ストリンガが、一つの翼端から、対応する胴体に関して反対側の翼端へと連続的に伸びる、パラグラフA1の翼。
A3. 通路は、リブフランジから翼外板の内側表面に伸びる高さを有し、台形断面は、内側表面と局所的に垂直な方向に伸びる高さを有し、通路の高さは、台形断面の高さと実質的に同じ高さである、パラグラフA1の翼。
A4. 通路の高さは、内側表面に局所的に垂直な方向に内側表面から2インチを超えて伸びていない、パラグラフA3の翼。
A5. 翼外板は、翼の下部翼外板であり、内側表面の反対側に外側表面を有し、外側表面は、翼の下部外側部を形成する、パラグラフA1の翼。
A6. 第一のストリンガに加えて複数のストリンガを更に含み、複数のストリンガの各々が、内側表面に構造的に接合され、第一のストリンガに隣接して、内側表面の実質的な部分に沿って内側表面及び翼長方向と概して平行に伸びる、それぞれ複数の、積層された概して平らな補強材料のプライによって特徴付けられる積層複合材であり、リブフランジは、第一のストリンガに加えて、複数のストリンガのうちの少なくとも第一のサブセットのストリンガとインターフェイス接続される、概して線織面の下面を有し、リブフランジの下面の直下の内側表面の大部分が、リブフランジの下面と接触しない、パラグラフA5の翼。
A7. リブが、第一のストリンガと複数のストリンガのうちの第二のセットとの間で下部翼外板と接触し、下部翼外板を通って及びリブを通って伸びる一つ以上のファスナによって下部翼外板に取付けられる、パラグラフA6の翼。
A8. 下部翼外板が、補強材料の複数のプライを含む積層複合材であり、第一のストリンガの、積層された複数の概して平らなプライ及び下部翼外板の複数のプライが、マトリックス材料によって互いに構造的に接合される、パラグラフA5の翼。
A9. 積層された複数の概して平らなプライが、内側表面に概して垂直である台形断面の軸に対して、おおよそ0度から90度の範囲の適当な角度で配列されたテープの複数の層を含み、0度は、翼長方向と概して平行に伸びる関連付けられたテープの層の中の繊維に対応し、台形断面の上部と内側表面との間に配置される台形断面の下部におけるよりも、台形断面の上部における方が、おおよそ0度の角度で配列されるテープの層のパーセンテージが大きい、パラグラフA5の翼。
A10. 上部と下部が、おおよそ同じ数のテープの層を含み、テープの層の繊維は炭素繊維であり、マトリックス材料はポリマーである、パラグラフA9の翼。
A11. 台形断面の中に配置された、積層された複数のプライの中の概して平らなプライの数は、100〜200プライの範囲にある、パラグラフA1の翼。
A12. 台形断面の向かい合う側辺が、内側表面の局所的部分とそれぞれ30〜60度の範囲の角度を形成する、パラグラフA11の翼。
B1. 翼の下部外側表面を画定する下部翼外板;下部翼外板に接合された複数のストリンガ;ストリンガに対して概して垂直に伸びるリブであって、複数のストリンガに対して下部翼外板の反対側に位置するリブ;及び下部翼外板を通って、複数のストリンガのうちの第一のストリンガを通って、リブの中に伸びるファスナを含む航空機の翼であって、下部翼外板は積層複合材であり、各ストリンガは、マトリックス材料によって下部翼外板に構造的に接合された、それぞれの複数の補強材料のプライを含む積層複合材であり、複数のプライの各プライは、翼の下部外側表面と概して局所的に平行であり、各ストリンガは、リブと実質的に平行で、且つリブと位置合わせされた平面内に広がる断面を有し、各断面は、概してテーパが付いており、且つ中実であり、下部翼外板の近くからリブの近くに進むときに、翼の下部外側表面と局所的に平行に測定した幅が減少し、複数のプライが、それぞれの断面の実質的な部分を満たす、航空機の翼。
B2. 各複数のプライが、外側表面と局所的に垂直な軸に対して、複数の異なる角度で配列されたテープの複数の層を含み、おおよそ0度の角度が、翼の翼長方向と概して平行に伸びる関連付けられたテープの層の繊維に対応し、関連付けられた断面の下部におけるよりも、関連付けられた断面の上部における方が、おおよそ0度の角度で配列されるテープの層のパーセンテージが大きい、パラグラフB1の翼。
B3. 上部と下部が、おおよそ同じ数のテープの層を含む、パラグラフB2の翼。
B4. 上部と下部のそれぞれが、0度、30度、45度、60度、90度、−30度、−45度、及び−60度のおおよその角度で配列されたテープの層を含む、パラグラフB3の翼。
B5. 第一のストリンガの断面が台形断面であり、その大部分が、関連付けられたテープの層の繊維から構成される、パラグラフB4の翼。
C1. リブが、翼の翼長方向と概して垂直に方向付けられるように、翼の積層複合材下部翼外板の内側表面に隣接してリブを配置するステップであって、翼は、内側表面に構造的に接合され、内側表面の実質的な部分に沿って内側表面及び翼長方向と概して平行に伸びる、概して平らな補強材料のプライのテーパの付いたスタックによって形成される積層複合材ストリンガを含むステップと、少なくとも一つのファスナを、下部翼外板を通って、概して平らなプライのテーパの付いたスタックを通って、及びリブのフランジを通って伸ばすことに、少なくとも部分的によって、リブを下部翼外板及びストリンガに動作的に連結し、これにより翼を補強するステップとを含む、翼を補強する方法。
C2. テーパの付いたスタックは、翼長方向と概して垂直な平面内に概して中実の台形断面を有し、中実の台形断面の少なくとも大部分が、補強材料の平らなプライによって特徴付けられ、開口が、下部翼外板及び台形断面を通って形成され、伸ばすステップは、少なくとも一つのファスナを開口の中に配置することと、ファスナをリブのフランジの中に挿入することとを含む、パラグラフC1の方法。
C3. 配置するステップは、テーパの付いたスタックに隣接する内側表面にフランジの隣接部分を配置することを更に含み、動作的に連結するステップは、下部翼外板及びフランジの隣接部分を通って少なくとも一つの他のファスナを伸ばすことにより、フランジの隣接部分を内側表面に締結することを更に含む、パラグラフC1の方法。
D1. 向かい合う第一の側部と第二の側部を有する胴体;第一の側部から伸びる第一の翼;第二の側部から伸びる第二の翼;第一の翼と第二の翼の各々の少なくとも一部分について下部外側表面を画定する積層複合材下部翼外板;下部翼外板と構造的に接合され、外側表面の反対側に下部翼外板に沿って伸びる積層複合材の第一のストリンガであって、第一の翼と第二の翼の間で連続的に伸びる第一のストリンガを含む航空機。
D2. 第一のストリンガが、補強材料の第一の複数のプライを含み、下部翼外板が、補強材料の第二の複数のプライを含み、第一の複数のプライが、マトリックス材料によって第二の複数のプライに構造的に接合される、パラグラフD1の航空機。
D3. 第一の複数のプライと第二の複数のプライの両方の補強材料が、炭素繊維補強材料を含み、マトリックス材料はポリマー樹脂を含む、パラグラフD2の航空機。
E1. 外板補強繊維の複数のプライとマトリックス材料を積層し、翼形状のプライのスタックを画定するステップと、ストリンガ補強繊維の複数のプライとマトリックス材料を積層し、厚板形状のプライのスタックを画定するステップと、厚板形状のプライのスタックの一つの面のプライが、厚板形状のプライのスタックの反対側の面のプライよりも実質的に幅が広くなるように、ストリンガ補強繊維の複数のプライを切断し、それにより、テーパの付いたプライのスタックを画定するステップと、テーパの付いたプライのスタックを翼形状のプライのスタックの上に配置するステップであって、実質的に幅の広い方のプライが、翼形状のプライのスタックと隣接し、平行なプライの実質的に連続なスタックが、翼形状のプライと厚板形状のプライを含む最下部のプライから最上部のプライまで伸びるステップと、プライの中の繊維とマトリックス材料を接着させ、中実の繊維マトリックス積層板にして、翼の長さに沿って伸び、ストリンガを通って見ると、実質的に中実の断面を有するストリンガとともに、翼のための下部翼外板を画定するステップとを含む、複合材翼構造を組立てる方法。
E2. プライの中の繊維とマトリックス材料を接着させ、中実の繊維マトリックス積層板にするステップが、翼形状のプライのスタックと厚板形状のプライのスタックにおける全てのプライについて概して同時に実行され、それにより、一体的に形成される翼及びストリンガの中実の繊維マトリックス積層板を画定する、パラグラフE1の方法。
E3. 複数のテーパの付いたプライのスタックとマトリックス材料を翼形状のプライのスタックの上に配置し、それにより、テーパの付いたスタックが、翼形状のスタックの長さに沿って伸びること、及び複数のテーパの付いたプライのスタックの各々の中の繊維とマトリックス材料を接着させ、中実の繊維マトリックス積層板にして、翼の長さに沿って伸び、複数のストリンガの各々を通って見ると、実質的に中実の断面を有する複数のストリンガを画定すること、を更に含むパラグラフE1の方法。
E4. ストリンガ補強繊維の複数のプライを複数の厚板形状のテーパの付いたプライのスタックに切断し、それにより、隣接する厚板形状のテーパの付いたプライのスタックでテーパが交互である、複数の厚板形状のテーパの付いたプライのスタックが、ストリンガ補強繊維の複数のプライから切断されること、を更に含むパラグラフE1の方法。
E5. ストリンガ補強繊維の複数のプライを複数の厚板形状のテーパの付いたプライのスタックに切断するステップが、超音波ナイフ、ウォータジェット又はレーザーを用いる、パラグラフE4の方法。
F1. マトリックス材料で接着された、実質的に平行で、概して平らな補強繊維のプライから構成される積層外板を形成するステップと、マトリックス材料で接着された、実質的に平行で、概して平らな補強繊維のプライから、各々が本質的に構成される複数の積層ストリンガを形成するステップと、積層外板を複数の積層ストリンガの各々に接合し、それにより、積層外板と複数の積層ストリンガの各々の両方の実質的な部分における繊維が、全て実質的に平行であり、積層外板の外側表面から、外側表面から遠い、ストリンガの各々の内部に伸びる線に沿って見たときに、連続的なプライバイプライ(ply−by−ply)を画定するステップとを含む、炭素繊維マトリックス積層外板を補強する方法。
G1. 外板補強繊維の複数のプライとマトリックス材料を積層し、パネル形状のプライのスタックを画定するステップであって、各外板補強繊維は、繊維端から繊維端に実質的に直線に伸びる、ステップと、ストリンガ補強繊維の複数のプライとマトリックス材料を積層し、厚板形状のプライのスタックを画定するステップであって、各ストリンガ補強繊維は、繊維端から繊維端に実質的に直線に伸びる、ステップと、厚板形状のプライのスタックの一つの面のプライが、厚板形状のプライのスタックの反対側の面のプライよりも実質的に幅が広くなるように、ストリンガ補強繊維の複数のプライを切断し、それにより、テーパの付いたプライのスタックを画定するステップと、テーパの付いたプライのスタックをパネル形状のプライのスタックの上に配置するステップであって、実質的に幅の広い方のプライが、パネル形状のプライのスタックと隣接し、平行なプライの実質的に連続なスタックが、パネル形状のプライと厚板形状のプライを含む最下部のプライから最上部のプライまで伸びる、ステップと、プライの中の繊維とマトリックス材料を接着させ、中実の繊維マトリックス積層板にして、テンションパネルの長さに沿って伸び、ストリンガを通って見ると、実質的に中実の断面を有するストリンガとともに、翼のためのテンションパネルを画定するステップとを含む、航空機の翼のためのテンションパネルを形成する方法。
G2. プライの中の繊維とマトリックス材料を接着させ、中実の繊維マトリックス積層板にするステップが、翼形状のプライのスタックと厚板形状のプライのスタックにおける全てのプライについて概して同時に実行され、それにより、一体的に形成される翼及びストリンガの中実の繊維マトリックス積層板を画定する、パラグラフG1の方法。
G3. 複数のテーパの付いたプライのスタックとマトリックス材料を翼形状のプライのスタックの上に配置し、それにより、テーパの付いたスタックが、翼形状のスタックの長さに沿って伸びること、及び複数のテーパの付いたプライのスタックの各々の中の繊維とマトリックス材料を接着させ、中実の繊維マトリックス積層板にして、翼の長さに沿って伸び、複数のストリンガの各々を通って見ると、実質的に中実の断面を有する複数のストリンガを画定すること、を更に含むパラグラフG1の方法。
G4. ストリンガ補強繊維の複数のプライを複数の厚板形状のテーパの付いたプライのスタックに切断し、それにより、隣接する厚板形状のテーパの付いたプライのスタックでテーパが交互である、複数の厚板形状のテーパの付いたプライのスタックが、ストリンガ補強繊維の複数のプライから切断されること、を更に含むパラグラフG1の方法。
G5. ストリンガ補強繊維の複数のプライを複数の厚板形状のテーパの付いたプライのスタックに切断するステップが、超音波ナイフ、ウォータジェット又はレーザーを用いる、パラグラフG4の方法。
H1. ストリンガ補強繊維の複数のプライとマトリックス材料を積層し、概して平行なプライのスタックを画定するステップであって、各ストリンガ補強繊維は、繊維端から繊維端に実質的に直線に伸びる、ステップと、概して平行なプライのスタックを、複数の概して平行な傾斜した平面に沿って切断し、複数のテーパの付いた厚板形状のプライのスタックを画定するステップであって、隣接するスタックは、逆方向にテーパが付いて、スタックの底部からスタックの上部へ進む、ステップと、スタックを一つおきにひっくり返して、スタックを一つおきに再配向するステップであって、それにより、複数のテーパの付いた厚板形状のプライのスタックの全てが、同様な方向にテーパが付いて、各スタックの底部から各スタックの上部へ進む、ステップとを含む、複数の補強材を切断する方法。
H2. 第一のスタックが、第二のスタックの底部の幅におおよそ等しい上部の幅を有し、第二のスタックが、第一のスタックの上に置かれ、結合された連続的にテーパの付いた厚板形状のプライのスタックを作り出し得るように、概して平行な傾斜した平面の間に間隔をあけるステップを更に含む、パラグラフH1の方法。
利点、特徴、利益
本書に記載された様々な実施形態は、翼を補強するための既知の解決法に対して、幾つかの利点を提供する。例えば、本書に記載された例示的な実施形態などによれば、ファスナが、翼外板を通って、翼外板に構造的に接合された積層複合材ストリンガの中実の台形断面を通って、及びリブを通って伸びることが可能になる。他の利点には、ストリンガツーリングの減少、及び積層板を通ってプライの配向を適合させる(例えば、厚板ストリンガの上部に向かって、0度のプライを多くする)能力が含まれ得る。しかし、本書で説明されている全ての実施形態が、同じ利点又は同一程度の利点を提供する訳ではない。
結論
上述の開示は、独自の有用性を備えた複数の別個の実施形態を包含しうる。これらの実施形態の各々は、その好適な形態で開示されているが、本書で開示され、例示されている、それらの特定の詳細は、数多くの変形例が可能であることから、限定的な意味で捉えるべきものではない。本実施形態の主題は、本書で開示されている様々な要素、特徴、機能、及び/又は特性の、新規かつ非自明な組合せ及び部分的組合せの全てを含む。下記の特許請求の範囲は、新規かつ非自明であると見なされる、幾らかの組合せ及び部分的組合せを特に指し示すものである。特徴、機能、要素、及び/又は特性の他の組合せ及び部分的組合せについての実施形態が、本出願又は関連出願からの優先権を主張する出願において特許請求されうる。かかる特許請求の範囲もまた、異なる実施形態を対象とするか、又は同一の実施形態を対象とするかにかかわらず、かつ、当初の特許請求の範囲よりも広いか、狭いか、等しいか、又は異なるかにかかわらず、本開示の実施形態の主題の中に含まれると見なされる。

Claims (10)

  1. 翼(104)の翼長方向D1と概して平行に伸びる長さL1の内側表面(160)を有する翼外板(120)と、
    積層複合材の第一のストリンガであって、その大部分が、スタック(500)として前記内側表面(160)に構造的に接合され、前記内側表面(160)の実質的な部分に沿って前記内側表面(160)及び前記翼長方向D1と概して平行に伸びる、積層された複数の概して平らな補強材料のプライによって特徴付けられ、前記第一のストリンガは、前記翼長方向D1と概して垂直である平面内で見たときに、前記積層された複数の概して平らなプライ(500)のうちの、前記内側表面(160)に近い第一のプライが、前記積層された複数の概して平らなプライ(500)のうちの、前記第一のプライよりも前記内側表面(160)から遠い第二のプライよりも広い幅W1を有するような、概して中実の台形断面を有する、第一のストリンガと、
    前記内側表面(160)と隣接して配置され、前記翼長方向D1と概して垂直に伸びるリブ(140a)であって、前記リブ(140a)は、リブフランジ(402)を含み、前記リブフランジ(402)と前記内側表面(160)との間に通路(600)を画定するように形作られており、前記台形断面が前記リブフランジ(402)とインターフェイス接続されるようにして、前記第一のストリンガが前記通路(600)を通り抜ける、リブ(140a)と、
    前記翼外板(120)、前記台形断面、及び前記リブフランジ(402)を通って伸びる、少なくとも一つのファスナと、を含む翼(104)。
  2. 前記ストリンガは、前記翼(104)の一つの翼端から、対応する胴体(108)に対して前記翼(104)の反対側の翼端(104d)へ連続的に伸びる、請求項1に記載の翼(104)。
  3. 前記通路(600)は、前記リブフランジ(402)から前記翼外板(120)の前記内側表面(160)に伸びる高さを有し、前記台形断面は、前記内側表面(160)と局所的に垂直な方向に伸びる高さを有し、前記通路(600)の前記高さは、前記台形断面の前記高さと実質的に同じ高さである、請求項1に記載の翼(104)。
  4. 前記通路(600)の前記高さは、前記内側表面(160)に局所的に垂直な方向に前記内側表面(160)から2インチを超えて伸びていない、請求項3に記載の翼(104)。
  5. 前記翼外板(120)は、前記翼(104)の下部翼外板(120)であり、前記内側表面(160)の反対側に外側表面を有し、前記外側表面は、前記翼の下部外側部を形成する、請求項1に記載の翼(104)。
  6. 前記第一のストリンガに加えて複数のストリンガ(136)を更に含み、前記複数のストリンガ(136)の各々が、前記内側表面(160)に構造的に接合され、前記第一のストリンガに隣接して前記内側表面(160)の実質的な部分に沿って前記内側表面(160)及び前記翼長方向D1と概して平行に伸びる、それぞれの複数の積層された概して平らな補強材料のプライ(500)によって特徴付けられる積層複合材であり、前記リブフランジ(402)は、前記第一のストリンガに加えて前記複数のストリンガ(136)のうちの少なくとも第一のサブセットのストリンガとインターフェイス接続される概して線織面の下面(402a)を有し、前記リブフランジ(402)の前記下面の直下の前記内側表面(160)の大部分が、前記リブフランジ(402)の前記下面と接触しない、請求項5に記載の翼(104)。
  7. 前記リブ(140a)が、前記第一のストリンガと前記複数のストリンガ(136)のうちの第二のセットとの間で前記下部翼外板(120)と接触し、前記下部翼外板(120)を通って及び前記リブ(140a)を通って伸びる一つ以上のファスナによって前記下部翼外板(120)に取付けられる、請求項6に記載の翼(104)。
  8. リブ(140a)が翼(104)の翼長方向D1と概して垂直に方向付けられるように、前記翼(104)の積層複合材下部翼外板(120)の内側表面(160)に隣接して前記リブ(140a)を配置するステップであって、前記翼(104)は、前記内側表面(160)に構造的に接合され、前記内側表面(160)の実質的な部分に沿って前記内側表面(160)及び前記翼長方向D1と概して平行に伸びる、概して平らな補強材料のプライ(500)のテーパの付いたスタック(500)によって形成される積層複合材ストリンガを含むステップと、
    少なくとも一つのファスナを、前記下部翼外板(120)を通って、概して平らなプライ(500)の前記テーパの付いたスタックを通って、及び前記リブ(140a)のフランジを通って伸ばすことに、少なくとも部分的によって、前記リブ(140a)を前記下部翼外板(120)及び前記ストリンガに動作的に連結し、これにより前記翼(104)を補強するステップと、
    を含む、前記翼(104)を補強する方法。
  9. 前記テーパの付いたスタックは、前記翼長方向D1と概して垂直な平面内に概して中実の台形断面を有し、前記中実の台形断面の少なくとも大部分が、前記平らな補強材料のプライによって特徴付けられ、開口が、前記下部翼外板(120)及び前記台形断面を通って形成され、前記伸ばすステップは、前記少なくとも一つのファスナを前記開口の中に配置することと、前記ファスナを前記リブ(140a)の前記フランジの中に挿入することとを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記配置するステップは、前記テーパの付いたスタックに隣接して前記内側表面(160)に前記フランジの隣接部分を配置することを更に含み、前記動作的に連結するステップは、少なくとも一つの他のファスナを前記下部翼外板(120)及び前記フランジの前記隣接部分を通って伸ばすことにより、前記フランジの前記隣接部分を前記内側表面(160)に締結することを更に含む、請求項8に記載の方法。
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