JP2016135200A - スタンドおよびスタンドを備える酸素濃縮装置 - Google Patents

スタンドおよびスタンドを備える酸素濃縮装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置本体が、設置面に沿って簡単に移動しないように固定することができる酸素濃縮装置を提供する。
【解決手段】スタンド200は、患者を含む使用者が酸素吸入を行う移動可能な車輪4を有する酸素濃縮装置1を固定するために、設置面FWに置かれて、酸素濃縮装置1の装置本体2を載せるための台座201と、台座201に載せた装置本体2を固定する固定部250と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、空気中から酸素を分離生成する移動型の酸素濃縮装置を固定するためのスタンドおよびスタンドを備えるに関する。
酸素濃縮装置は、肺に疾病を抱える患者を含む使用者が高濃度の酸素を吸引するために使用する。この酸素濃縮装置では、コンプレッサが空気を取り込んで圧縮空気を作り、この圧縮空気は吸着筒の内部に送り込み、吸着筒内の吸着剤に空気の窒素を吸着させる。これにより、酸素濃縮装置は、濃縮酸素を生成する。この生成した濃縮酸素は、カニューラを用いて患者を含む使用者に摂取させる。
患者を含む使用者が移動可能な移動型の酸素濃縮装置は、特許文献1に開示されている。この移動型の酸素濃縮装置は、装置本体と、この装置本体に取り付けられた2つの車輪と、装置本体に取り付けられた1つの小さなキャスタと、装置本体に取り付けられて上下に移動可能なハンドルを有している。患者を含む使用者は、このハンドルを持って装置本体を移動することができる。
特開平11−262526号公報
ところが、従来の移動型の酸素濃縮装置の装置本体は、2つの車輪と1つの小さなキャスタを有しており、いつでも容易に移動できるようにするために設置面に対して抵抗が少ない。このため、装置本体は、車輪のロック機構を備えていない。
しかし、患者を含む使用者が、装置本体に接続した酸素供給用のチューブから酸素供給を受けている場合に、患者が動いてこのチューブを引っ張る等の外力が装置本体に加わると、装置本体の位置は設置面に沿って簡単に移動してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、装置本体が設置面に沿って簡単に移動しないように固定することができるスタンドおよびスタンドを備える酸素濃縮装置を提供することを目的とする。
本発明の酸素濃縮装置は、患者を含む使用者が酸素吸入を行う移動可能な車輪を有する酸素濃縮装置を固定するスタンドであって、設置面に置かれて、前記酸素濃縮装置の装置本体を載せるための台座と、前記台座に載せた前記装置本体を固定する固定部と、
を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、台座は、酸素濃縮装置の装置本体を載せて、固定部が台座に載せた装置本体を固定するので、車輪を有する装置本体が、設置面に沿って簡単に移動しないように固定することができる。
好ましくは、前記台座は、前記装置本体を前記設置面に沿って移動する際に、前記装置本体の移動方向を規制しながら前記装置本体の移動方向を案内する案内部と、前記案内部に連続して形成されており、前記案内部よりも前記設置面から高い位置に形成されていることで、前記案内部により案内されてきた前記装置本体の底部を載せて前記装置本体の車輪を浮かして保持する保持部と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、案内部は、装置本体を設置面に沿って移動する際に、装置本体の移動方向を規制しながら装置本体の移動方向を案内して、保持部側に確実に導くことができる。そして、保持部は、案内部よりも設置面から高い位置に形成されていることで、案内部により案内されてきた装置本体の底部を載せて装置本体の車輪を浮かして保持することができる。従って、装置本体は、案内部から保持部に確実に移動して、保持部に載せた状態で安定して保持できる。
好ましくは、前記固定部は、前記保持部上に前記装置本体の前記底部を載せると、前記装置本体の前記底部に設けられている支持突起部に対して着脱可能に掛けて、前記台座の前記保持部上での前記装置本体の位置を着脱可能に固定する係合部材を有することを特徴とする。
上記構成によれば、装置本体の支持突起部を、台座側の係合部材を掛けることで、装置本体は、保持部上に着脱可能に確実に固定できる。
好ましくは、前記固定部は、前記保持部に設けられた前記係合部材と、前記患者を含む使用者が踏むための踏み部材と、前記踏み部材が踏まれると、前記装置本体の前記支持突起部から前記係合部材を離脱させる係合部操作部と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、患者を含む使用者が、踏み部材を踏むことで、装置本体の前記支持突起部から係合部材を離脱させることができる。このため、装置本体は、簡単に保持部から取り外すことができる。
好ましくは、前記踏み部材は、前記台座の前記保持部から離れている前記案内部の先端部に配置され、前記係合部操作部は、前記台座の裏面側の空間に収容されていることを特徴とする。
上記構成によれば、係合部操作部が台座の裏側の空間に収容されている。このため、係合部操作部は、外には露出しないので、台座は係合部操作部の保護ができる。
好ましくは、前記係合部材は、前記保持部に設けられた位置決め用の凹部内に突出可能に設けられ、前記装置本体の前記支持突起部を前記位置決め用の凹部にはめ込んで、前記係合部材を前記支持突起部の穴部に入れ込むことで前記装置本体を固定した状態で、前記係合部操作部は、前記患者を含む使用者が前記踏み部材を踏むと、前記係合部材を前記装置本体の前記支持突起部の前記穴部から退出させて前記保持部上における前記装置本体の固定を解除する構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、患者を含む使用者が踏み部材を踏むだけで、係合部操作部は、保持部上における前記装置本体の固定を、容易に解除することができる。
好ましくは、前記台座は、前記装置本体に商用電源を供給する電源アダプタを収納する電源アダプタ収納部を有し、前記電源アダプタ収納部は、前記装置本体を前記台座の前記保持部上に載せた状態で前記装置本体に当接することで、前記装置本体の前記保持部上における位置決めを行う装置本体位置決め部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、装置本体は、装置本体位置決め部に対して当接すれば、装置本体は保持部上に確実に位置決めして固定できる。
好ましくは、前記台座は、前記台座に載せた前記装置本体の接続端子に対して接続する前記電源アダプタのコードを、前記装置本体に沿って保持させるスタンドアームを有し、前記スタンドアームの下端部は、前記台座に対して着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
上記構成によれば、スタンドアームは、必要に応じて台座に着脱可能に取り付ければよく、電源アダプタのコードは、スタンドアームに沿って保持できるので、装置本体付近でのコードの取り回しが容易に行える。
好ましくは、前記案内部には、前記装置本体が前記保持部上に固定された状態で、前記装置本体に設けられたハンドルの下端部を着脱可能にはめ込んで位置決めする位置決め用の凹部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、ハンドルの下端部が位置決め用の凹部にはめ込んで位置決めできるので、装置本体は、ハンドルを用いて案内部に対して確実に保持できる。
本発明の酸素濃縮装置は、前記スタンドを備え、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置は、筐体を有する装置本体と、前記装置本体に取り付けられた車輪と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、台座は、酸素濃縮装置の装置本体を載せて、固定部が台座に載せた装置本体を固定するので、車輪を有する装置本体が、設置面に沿って簡単に移動しないように固定することができる。
本発明によれば、装置本体が、設置面に沿って簡単に移動しないように固定することができるスタンドおよびスタンドを備える酸素濃縮装置を提供することができる。
本発明の酸素濃縮装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。 図1に示す酸素濃縮装置の背面図である。 図1に示す酸素濃縮装置の正面図である。 操作部の例を示す図である。 筐体の背面カバー部側の上部を示す斜視図である。 装置本体から伸縮ハンドルを複数段階に引き出して保持できる状態を示す斜視図である。 酸素濃縮装置の装置本体が、スタンドの上に載せて固定されている状態を示す斜め前側から見た斜視図である。 酸素濃縮装置の装置本体が、スタンドの上に載せて固定されている状態を示す斜め後側から見た斜視図である。 装置本体の電気的な構成例を示すブロック図である。 スタンドを示す斜め上から見た斜視図である。 スタンドを示す斜め下から見た斜視図である。 スタンドの平面図である。 スタンドの側面図である。 装置本体の車輪が案内部により移動方向を規制されて案内される様子を示す平面図である。 図15(A)は、ペダルが踏まれていない時の係合部操作部の状態と、係合部材の突き出た状態を示す底面図である。図15(B)は、ペダルが踏まれた時の係合部操作部の状態と、係合部材の引っ込んだ状態を示す底面図である。 スタンドアームが電源アダプタ収納部に対して取り付けられる前の状態を示す斜視図である。 スタンドアームが電源アダプタ収納部に対して取り付けられた状態を示す斜視図である。 患者を含む使用者が、装置本体の伸縮ハンドルを伸ばした状態を示している斜視図である。 装置本体を後ろ方向BK側に押して、装置本体をスタンドの案内部により案内している状態を示す斜視図である。 装置本体を後ろ方向BK側に押して、装置本体をスタンドの案内部から保持部側に載せようとしている状態を示す斜視図である。 装置本体をスタンドの保持部の上に載せて固定した状態を示す斜視図である。 装置本体をスタンドの案内部から保持部の上に載せて固定する様子を順番に示す図である。 スタンドから装置本体を取り外す際に、伸縮ハンドルを伸ばした状態を示す斜視図である。 患者を含む使用者が、足でペダルを踏んで、スタンドから装置本体を取り外そうとしている状態を示す斜視図である。 スタンドから装置本体を取り外して、進行方向FFに装置本体を移動し始める状態を示す斜視図である。 スタンドを設置する例を示す平面図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
<酸素濃縮装置1の全体構成>
図1は、本発明の酸素濃縮装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す酸素濃縮装置1の背面図であり、図3は、酸素濃縮装置1の正面図である。図1に示す酸素濃縮装置1では、片方の車輪が取り外された状態を示している。
図1から図3に示す酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者や医療従事者等が移動できる移動型の装置である。この酸素濃縮装置1は、慢性閉塞性肺疾患等の低酸素血症等を有する患者を含む使用者が酸素吸入療法を行う際に、酸素供給源として使用する例えば圧力スイング吸着方式により高濃度酸素を発生する装置である。
図1に示すように、酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者等による移動を意図した移動型の酸素濃縮装置(可搬型の酸素濃縮装置ともいう)である。患者を含む使用者による酸素濃縮装置1の移動を考慮して、酸素濃縮装置1の小型化と軽量化と、車輪4,4の大型化を図っている。一例として、酸素濃縮装置1の重量は、好ましくは10kgを下回る例えば9.9kgであり、外形寸法例としては、高さ×幅×奥行が、590mm×330mm×293mmである。この酸素濃縮装置1は、比較的軽量であり、コンパクトなサイズを有しており、しかも車輪4,4の大型化を図っているので、患者を含む使用者は、酸素濃縮装置1の移動を容易に行える。
図1から図3に示す酸素濃縮装置1は、概略的には、装置本体2と、伸縮ハンドル3と、左右の大型の車輪4,4を有している。装置本体2は、好ましくはプラスチック製の筐体5を有している。筐体5は、前面カバー部6と、背面カバー部7と、下部本体部8と、ハンドルカバー部材9を有する。
まず、左右の車輪4,4について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、大型の左右の車輪4,4は、軽量化のために、例えばプラスチックにより薄肉の部材に形成されている。左右の車輪4,4の直径は、例えば180mmである。左右の車輪4,4は、軽量化のために、プラスチック材料を成形することで薄肉化している。車輪4,4のタイヤは、内側部分において、複数のリブにより強度の補強が行われている。車輪4の中心には、中央の円筒形の取付け穴4Eが設けられている。
図1に戻ると、左右の軸部4Aは、下部本体部8において左右反対方向に突出して設けられている。左右の車輪4,4の中央の円筒形の取付け穴4Eには、軸部4Aがそれぞれはめ込まれる。そして、この取付け穴4Eには、固定用の円形部材4Bがはめ込まれるとともに、固定ネジ4Cが軸部4Aのメネジにねじこまれる。
その後、取付け穴4Eには、カバー部材4Dが着脱可能にはめ込まれる。このカバー部材4Dがはめ込まれることにより、固定ネジ4Cと円形部材4Bを隠し、しかも車輪4の外側の面を面一にすることができる。従って、カバー部材4Dがはめ込まれることで、車輪4とカバー部材4Dが外観デザイン的に一体感が生まれるので、車輪4の見栄えを良くすることができる。
図1に示すように、このカバー部材4Dは、2カ所に切り欠き部分4Lを有している。これにより、車輪4を点検したり、交換したい場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、この切欠き部分4Lに通常用いられる汎用の工具を差し込むことで、車輪4からこのカバー部材4Dを簡単に取り外すことができる。
このようにして、左右の車輪4,4は、カバー部材4Dと固定ネジ4Cを、通常使用されている工具を用いて、軸部4Aに対して着脱可能に取り付けたり、交換することができる。このため、仮に車輪4が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、車輪4を簡単にしかも短時間で新たな車輪4と交換できる。
<ハンドルカバー部材9>
図1と図3に示すハンドルカバー部材9は、伸縮ハンドル3と、伸縮ハンドル支持機構部等を覆うための覆い部材である。ハンドルカバー部材9は、前面カバー部6の正面部分10を覆うようにして、前面カバー部6に対して着脱可能に装着されている。
前面カバー部6と背面カバー部7は、下部本体部8に対して着脱可能に取り付けられている。前面カバー部6と背面カバー部7は、互いに着脱可能である。
これにより、装置本体2内の各種構成要素のメンテナンス等を行う際には、前面カバー部6と背面カバー部7とハンドルカバー部材9は、容易に分解して取り外すことができる。
前面カバー部6と背面カバー部7と下部本体部8とハンドルカバー部材9は、同系統色であっても良いし、別系統色であっても良い。背面カバー部7とハンドルカバー部材9は、例えばホワイトなどの明るい色を採用し、前面カバー部6と下部本体部8は、例えば暗めの色を採用することで、外観的に見栄えが良くなる。
<前面カバー部6>
図1と図3と図4を参照して、前面カバー部6について説明する。
図4は、操作部14の例を示している。
図1に示すように、前面カバー部6は、正面部分10と、上面部分11と、左右の側面部分12,13を有している。正面部分10は、図1と図3では、ハンドルカバー部材9によりほぼ覆われている。上面部分11は、患者を含む使用者側に見やすいようにハンドルカバー部材9側へ傾斜して形成されている。
図1に示すように、この正面部分10の上部は、ハンドルカバー部材9には覆われていない。このハンドルカバー部材9により覆われていない正面部分10の領域は、後で説明する伸縮ハンドル3の取手部40が収納できる取手部収納部49になっている。取手部40が収納された状態では、取手部40の表面は、上面部分11の表面からハンドルカバー部材9の表面にかけて、外観上の見栄えが良くなるように、ほぼ連続して傾斜している。
図1から図3に示すように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13は、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、前面カバー部6の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。
<操作部14>
図1に示す上面部分11には、図4に示す操作部14が配置されている。
図4に示すこの操作部14は、例えば電源スイッチ15と、流量インジケータ16と、流量設定ボタン17と、メンテナンスボタン18と、酸素ランプ19と、表示部20と、バッテリ残量モニタ21と、充電中ランプ21を有している。
電源スイッチ15は、患者を含む使用者等が押すことで電源のオンオフを行うことで、装置本体2の運転と停止ができる。流量インジケータ16は、患者を含む使用者に供給されている酸素流量の設定値をデジタルで示す。流量設定ボタン17は、押すことで酸素流量の増減を設定できる。
メンテナンスボタン18は、メンテナンス時に押す。酸素ランプ19は、正常に患者を含む使用者側に酸素を送っている状態であれば、例えば緑色で点灯することで通知する。バッテリ残量モニタ21は、バッテリの残量を例えば5段階で表示する。充電中ランプ22は、バッテリが充電中に点灯する。
図4に示す表示部20は、酸素供給用のチューブが折れたことの警報発生時に点灯するチューブ折れアイコン20Aと、コンセントが外れたことの警報発生時に点灯するコンセントアイコン20Bと、酸素濃縮装置における警報発生時に連絡をすべきときに点灯する要連絡アイコン20Cと、火気の検知の警報発生時に点灯する火気検知アイコン20Dと、酸素濃度の低下の警報発生時に点灯する濃度低下アイコン20Eを有する。
図1と図3に示すように、手指挿入用の凹部30は、正面部分10の上部であって、上面部分11の下部の位置に、設けられている。この手指挿入用の凹部30は、ハンドルカバー部材9により覆われてはいない正面部分10の上部の領域である。手指挿入用の凹部30には、患者を含む使用者等の手指を入れることで、装置本体2を直接持ち上げて搬送することができる。
<背面カバー部7>
次に、図1と図2と図5を参照して、背面カバー部7について説明する。
図5は、背面カバー部7の上部を示す斜視図である。
背面カバー部7は、前面カバー部6に対して着脱可能に結合できる。図2に示すように、背面カバー部7は、装着部31と、空気取入口32と、バッテリ収納凹部39と、排気口34を有している。
図1と図2に示すように、背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rは、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、背面カバー部7の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rの下部には、車輪カバー部分7S、7Tが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。しかも、すでに説明したように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。これにより、装置本体2は、この下部において、大型の車輪4,4を取り付けることができる領域を確保することができる。
図2と図5に示すように、装着部31は、背面カバー部7の上部に設けられている。図5に示すように、装着部31には、電源端子31Aと、酸素出口31Bを備える。電源端子31Aは、ACアダプタ35の電源コネクタ36を着脱可能に接続することで、装置本体2に対して、商用交流電源からの電源供給が可能である。
図5に示す酸素出口31Bは、装置本体2内で生成された酸素を吐出すための吐出し口である。酸素出口31Bは、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続可能である。患者を含む使用者は、このカニューラ38を装着することで、酸素の供給を受けることができる。
図2に戻ると、空気取入口32は、内部に配置されているコンプレッサの動作により装置本体2の周囲の空気を装置本体2の内部に取り込む。この空気取入口32は、背面カバー部7のほぼ中間位置に設けられている。バッテリ33は、背面カバー部7に設けられているバッテリ収納凹部39にはめ込むことで、着脱可能に装着されている。このバッテリ収納凹部39は、背面カバー部7の底部に配置されている。
このように、比較的重量の大きいバッテリ33が、背面カバー部7の底部に配置できるので、装置本体2の重心位置が下がって、装置本体2を据え置きした場合の安定性と、装置本体2を移動する際の移動安定性が増す。
なお、装置本体2の電源供給は、図5に示すACアダプタ35を用いた商用交流電源から行うか、バッテリ33からの直流電圧を用いて行うことができる。排気口34は、装置本体2内において分離された窒素ガスを外部に排出する。
<伸縮ハンドル3と伸縮ハンドル支持機構部50>
図6に示すように、伸縮ハンドル3は、破線で示す伸縮ハンドル支持機構部50により、ハンドルカバー部材9の内部において伸縮(移動)可能で、しかも位置を維持できるように支持されている。すなわち、伸縮ハンドル3は、伸縮ハンドル支持機構部50により支持されていることで、収納された状態から、複数段階で引き出して伸縮ハンドル3の引出し長さを維持することができる。
図6において破線で示すように、伸縮ハンドル支持機構部50は、ハンドルカバー部材9内に収容されている。しかも、この伸縮ハンドル支持機構部50は、正面部分10に対して着脱可能に固定されている。
図1に示す状態では、伸縮ハンドル3は、取手部40を除いて、ハンドルカバー部材9側に収められた収納状態を示している。これに対して、図6に示すように、伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41は、伸縮ハンドル支持機構部50による支持により、ハンドルカバー部材9内に収められた収納位置LBから、複数段階、例えば3段階の引出し位置L1、L2、L3まで適宜引き出すことができる。この伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41は、その引出した長さを保つことができる。
また、図1と図6に示すように、ハンドルカバー部材9には、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66が外側に露出されている。これにより、患者を含む使用者等は、この伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を、ハンドルカバー部材9の上から押すことで、パイプ部材4,4の固定状態を解除でき、パイプ部材4,4をZ1方向あるいはZ2方向にスライドして、図6に示す収納位置LBと、伸縮ハンドル3の引出し長さを3段階の引出し位置L1、L2、L3において、患者を含む使用者の体格に合わせて選択することができる。
これにより、患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3の引出し長さを3段階の引出し位置L1、L2、L3で、患者を含む使用者の体格に合わせて選択することができる。このため、患者を含む使用者等は、伸縮ハンドル3の取手部40を持って、装置本体2を容易にしかも快適に移動させることができる。
<伸縮ハンドル3>
<伸縮ハンドル3の取手部40>
図6に示すように、伸縮ハンドル3は、取手部40と、2本のパイプ部材41,41を有する。取手部40は、例えばプラスチック製であり、2本のパイプ部材41,41は、軽くて丈夫な金属製、例えばアルミニウム製である。ただし、取手部40と2本のパイプ部材41,41の材質は、特に限定されない。パイプ部材41は、好ましくは断面円形状である。しかし、パイプ部材41の断面形状は、特に限定されず、例えば断面正方形や長方形等の方形その他多角形や楕円であっても良い。
取手部40には、ほぼ長方形状の取手部凹部40Fが設けられている。この取手部凹部40Fは、患者を含む使用者等が手指を差し込んで取手部40を持つために形成されている。
<伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41>
図1に示すように、パイプ部材41,41の下端部には、それぞれプラスチック製のキャップ41Cが取り付けられている。このキャップ41Cは、室内の設置面あるいは地面等の設置面FWに当てる。これにより、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは、装置本体2を図1に示すように置いた状態では、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
しかも、好ましくは図2と図3に示すように、下部本体部8は、2つの支持突起部8Gを備えている。これらの支持突起部8Gは、設置面FWに当たることで、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cと、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
ここで、図2、図3から明らかなように、支持突起部8G,8Gは、装置本体2に関して、車輪4,4を挟んで反対側の位置で、装置本体2の下端付近で並列に同じ長さで突出している。
このため、車輪4,4と支持突起部8G,8Gの各下端が接地面に当接すれば、酸素濃縮装置1を鉛直方向に起立支持できる。
これに加えて、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長く設定しておくことで、酸素濃縮装置1が起立状態からハンドル側に傾こうとするときに、これが転倒することを防止することができる。
ところで、例えば、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても良い。むしろ、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているよりもやや短くする(例えば5ミリ以内程度短くする)ことで、酸素濃縮装置1が鉛直方向に起立支持されているときには、パイプ部材41,41の下端が設置面に当接しない程度に長さを短く調整されていてもよい。その寸法について適宜決定でき、当接位置よりほぼ1センチ以内であり、より好ましくはほぼ5ミリ以内とすることが好ましい。それ以上短くすると、転倒防止効果を損なう恐れがある。
しかしながら、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても、十分引き下げられていれば、仮に、酸素濃縮装置1が起立状態から、パイプ部材41,41側に倒れようとして傾いても、所定位置でパイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cが、設置面に当接することで、それ以上倒れることを防止することができる。
図1と図3に示すように、正面部分10の上部には、手指挿入用の凹部30が設けられている。この手指挿入用の凹部30は、取手部収納部49に収めた取手部40の取手部凹部40Fに対応する位置にある。
これにより、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指をこの取手部40の取手部凹部40Fを通じて、手指挿入用の凹部30内に差し込むことができる。このため、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指により、伸縮ハンドル3を用いずに、伸縮ハンドル3の取手部40を取手部収納部49に収めた状態で、装置本体2を直接持って移動することが可能である。
<スタンド200>
次に、スタンド200について、図7と図8を参照して説明する。
図7は、酸素濃縮装置1の装置本体2が、スタンド200の上に載せて固定されている状態を示す斜め前側から見た斜視図である。図8は、酸素濃縮装置1の装置本体2が、スタンド200の上に載せて固定されている状態を示す斜め後側から見た斜視図である。
図7と図8に示すように、スタンド200は、設置面FWに置かれ、装置本体2を着脱可能に固定する装置である。スタンド200は、軽量化のために、例えばプラスチックにより作られている。しかし、スタンド200は、軽量な金属により作ることもできる。
図7と図8に示すスタンド200は、概略的には、台座201と、装置本体2に商用電源を供給するACアダプタ(電源アダプタ)35を収納するための電源アダプタ収納部202と、スタンドアーム203を有している。
台座201は、装置本体2を載せて装置本体2の位置を着脱可能に固定する。電源アダプタ収納部202は、台座201の後部に設けられている。図8に示すように、スタンドアーム203は、ACアダプタ35の電源コネクタ36のコード35Cを、装置本体2に沿って保持させる機能を有する。電源コネクタ36は、台座201に載せた装置本体2の電源端子31Aに対して接続する。
ここで、図9を参照して、装置本体2の電気的な構成例を簡単に説明する。図9は、装置本体2の電気的な構成例を示すブロック図である。
図9には、装置本体2と、カニューラ38と、電源アダプタ35と、台座201と、電源アダプタ収納部202と、バッテリ33等を示している。
酸素出口31Bは、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続可能である。患者を含む使用者は、このカニューラ38を装着することで、酸素の供給を受けることができる。
装置本体2の筐体5内には、メイン基板に搭載された制御部300と、操作部14と、パワー基板に搭載された電源回路301と、モータドライバ基板302と、コンプレッサ110と、ファン111が配置されている。制御部300には、酸素センサ310と、電磁弁311,312と、流量センサ313と、比例弁314と、サーミスタ315と、スピーカ/ブザー316と、操作部14が、電気的に接続されている。
電源回路301は、制御部300に電気的に接続され、モータドライバ基板302は、電源回路301に電気的に接続されている。ファン111は、ファン駆動回路303に電気的に接続されている。コンプレッサ110は、モータ駆動回路304に電気的に接続されている。サーミスタ317は、モータドライバ基板302に電気的に接続されている。
コンプレッサ110は、装置本体2内に空気を取り込んで加圧して、加圧空気を吸着筒内の合成ゼオライトに送り込む。ファン111は、コンプレッサ110等を冷却する。サーミスタ317は、コンプレッサ110の温度情報をモータドライバ基板302に通知して、温度情報に基づいてモータ駆動回路304はコンプレッサ110の動作の制御を行う。電源回路301への電源供給は、ACアダプタ35を用いた商用交流電源から行うか、バッテリ33からの直流電圧を用いて行う。
酸素センサ310は、酸素濃度を検出して制御部300に通知する。電磁弁311,312は、制御部300の指令により、2つの吸気筒への加圧空気の供給を切り替える。流量センサ313は、患者への酸素の供給量を検出して制御部300に通知する。比例弁314は、制御部300の指令により、患者への酸素の供給量を調整する。サーミスタ315は、火炎を検出すると制御部300に通知して、制御部300は比例弁314に指令をして酸素の供給を遮断する。スピーカ/ブザー316は、警報や情報等を音声や音で通知する。
次に、スタンド200の好ましい構造例を、図10から図13を参照して、詳しく説明する。
図10は、スタンド200を示す斜め上から見た斜視図である。図11は、スタンド200を示す斜め下から見たスタンド200の内側を示す斜視図である。図12は、スタンド200の平面図であり、図13は、スタンド200の側面図である。
図10から図13に示すように、スタンド200は、好ましくは軽量化を図るために、プラスチックにより作られている。スタンド200は、台座201と、装置本体2に商用電源を供給するACアダプタ(電源アダプタ)35を収納するための電源アダプタ収納部202を有している。図10ないし図13では、スタンドアーム203の図示を省略しており、スタンドアーム202は後で説明する。
図13に示すように、スタンド200の台座201は、設置面FWに置かれる。スタンド200の台座201は、図7と図8に示すように、装置本体2を載せて、案内部210を用いて、装置本体2の位置がずれないように着脱可能に固定する。電源アダプタ収納部202は、台座201の後部に設けられている。図11に示すように、固定部250は、台座201の裏面側(内面側)において、台座201の内面側に収まるようにして設けられている。固定部250は、後で説明する。
<台座201の案内部210と保持部211>
図10と図12に示すように、台座201は、案内部210と、保持部211を有している。図14は、装置本体2の左右の車輪4,4が案内部210により移動方向を規制されて案内される様子を示す平面図である。案内部210は、図14に例示するように、装置本体2を図13に示す設置面FWに沿って後ろ側方向BKに移動する際に、装置本体2の矢印Vで示す移動方向を規制しながら装置本体2の移動方向を案内することができる。
図13と図10に示すように、保持部211は、案内部210に連続して形成されている。図13に示すように、ただし、保持部211の保持面220は、案内部210の案内面210Aよりも、高さHGだけ設置面FWから高い位置に形成されている。これにより、保持部211の保持面220は、案内部210により案内されてきた装置本体2の底部を載せて装置本体2の車輪4を好ましくは設置面FWから浮かして保持することができる。
図10、図12と図13を参照して、保持部211の形状例を説明する。
図10と図12を参照すると、保持部211は、平坦な保持面220と、2つの位置決め用の凹部221,221を有している。平坦な保持面220は、図7に示すように、装置本体2の下部本体部8を直接載せて保持するための部分である。
図10に示すように、位置決め用の凹部221,221は、同じ形を有しており、傾斜案内面223,223をそれぞれ有している。傾斜案内面223は、図13に示す下部本体部8の支持突起部8Gをスムーズに位置決め用の凹部221内に導くための傾斜面である。これにより、下部本体部8の支持突起部8Gは、傾斜案内面223に沿って位置決め用の凹部221内にスムーズに入れ込むことができる。
次に、図10、図12と図13を参照して、案内部210の形状例を説明する。
案内部210は、保持部211に連続して形成されており、案内部210の幅は、保持部211からペダル252側に向かって徐々に小さくなっている。案内部210は平坦な案内面210Aと、傾斜面210Bを有する。傾斜面210Bは、案内面210Aと保持部211の保持面220との間の高さHGの差を吸収するために設けられている。
図12に示すように、案内面210Aには、2つの位置決め用の凹部211C,211Cが間隔をおいて設けられている。装置本体2が保持部211上に固定された状態で、図7に示すように、装置本体2に設けられた伸縮ハンドル4の下端部のキャップ4C,4Cが、位置決め用の凹部211C,211C内に着脱可能にはめ込んで位置決めされる。
これにより、図7に示すように装置本体2が保持部211に載せて固定した状態で、装置本体2は、伸縮ハンドル4の2つキャップ4C,4Cにより、進行方向FFに倒れないように安定して保持することができる。
図14に示すように、案内部210の左右の側部分は、装置本体2の左右の車輪4,4の移動を規制して案内する規制案内部分255,255である。規制案内部255,255は、患者等が装置本体2を設置面FWに沿って矢印Vで示す移動方向に移動して、装置本体2を、案内部210の案内面210Aから保持部211の保持面220に載せる際に、左右の車輪4,4に突き当たることで車輪4,4の移動方向を規制する。
これにより、装置本体2の下部本体部8は、案内部210の案内面210Aから保持部211の保持面220上に向けて正確にガイドしながら、保持面220上に位置決めして載せることができる。
なお、図10に示す案内部210には、ガイド用の段部256,256が、規制案内部255,255の付近にそれぞれ設けられている。これらのガイド用の段部256,256は、装置本体2の底部に設けられているネジ等の突起が当たるのを避けるために設けられている。
<台座201の固定部250>
つぎに、図11に示す台座201の固定部250について、図15を参照しながら説明する。図15(A)は、ペダル252が踏まれていない時の係合部操作部253の状態と、係合部材251,251の突き出た状態を示す底面図である。図15(B)は、ペダル252が踏まれた時の係合部操作部253の状態と、係合部材251,251の引っ込んだ状態を示す底面図である。
図11に示す固定部250は、軽量化のために例えばプラスチックにより作られている。しかし、固定部250は、軽量な金属で作ることもできる。
図11と図15に示すように、固定部250は、係合部材251,251と、踏み部材としてのペダル252と、係合部操作部253を有する。係合部操作部253は、台座201の裏面側の空間SSPに収容されている。係合部材251,251は、保持部211内に位置され、ペダル252は、案内部210の先端部に配置されている。
図12に示す係合部材251,251は、保持部211の上面において、電源アダプタ収納部202寄りの位置に間隔を離して位置されている。各係合部材251は、各位置決め用の凹部221内において、図15(A)に示すようにペダル252を踏まない通常状態では、ペダル252側に向けて突出している。
ペダル252は、案内部210の先端部分に回転軸CLを中心にして回転可能に配置されている。すなわち、ペダル252は、台座201の保持部211から離れている部分である台座201の先端部(前端部)に配置されている。
図15を参照して、係合部操作部253の形状例を説明する。
係合部操作部253は、本体部280と、2つのスプリング281と、ガイド部材282,283を有する。本体部280は、ほぼ長方形の部材であり、長方形の開口部284,285を有する。本体部280は、2つのL字型の腕部286,286を有し、各腕部286の先端部は、上述した係合部材251である。
ガイド部材282,283が、台座201の内面に設けられており、本体部280の開口部284内に位置している。2つのスプリング281は、本体部280の開口部285内において、台座201側の固定壁287と本体部280の間に取り付けられている。
図15に示す係合部材251は、保持部211上に図7に示す装置本体2の下部本体部8を載せると、装置本体2の下部本体部8に設けられている図13に示す支持突起部8Gの位置決め用の穴部8Hに対して着脱可能に掛けて、台座201の保持部211上での装置本体2の位置がずれないように着脱可能に固定する。
図13に示すように、このペダル252は、患者を含む使用者が、PS方向に踏むための部材である。このペダル252が踏まれると、図15(A)から図15(B)に示す係合部操作部253のX1方向への移動により、装置本体2の支持突起部8Gの位置決め用の穴部8Hから、係合部材251,251を離脱させることができるようになっている。
これにより、係合操作部253は、装置本体2の支持突起部8Gの穴部8Hに入り込むことで装置本体2を固定した状態で、患者を含む使用者がペダル252を踏むと、本体部280は、図15(A)から図15(B)に示すように、ガイド部材282にガイドされながらスプリング281の力に抗してX1方向に移動する。これにより、図15(A)から図15(B)に示すように、係合部材251,251を、退出距離KMだけ支持突起部8Gの穴部8Hから退出させることができる。
従って、ペダル252を踏むことで、保持部211上における装置本体2の固定を解除することができる。
尚、図11に示すように、係合操作部253は、カバー板299をネジ299Nで留めることにより覆われている。これにより、係合操作部253を構成する要素を保護することができ、係合操作部253の故障を防げる。
<電源アダプタ収納部202>
次に、図10、図12と図13を参照して、電源アダプタ収納部202について説明する。
電源アダプタ収納部202は、装置本体2に商用電源を供給するACアダプタ35を収納している。電源アダプタ収納部202は、装置本体位置決め部290を有している。装置本体位置決め部290は、Y方向とZ方向のそれぞれの方向に関して、3次元的に湾曲した曲面になっている。この装置本体位置決め部290の3次元的な曲面形状は、図8に示すように背面カバー部7の下部7Jの曲面形状に合わせてある。
これにより、図8に示すように、装置本体位置決め部290は、背面カバー部7の下部7Jを突き当てることで、装置本体2が台座201の保持部211上に載った状態で、装置本体2を、X1方向とY方向に関して位置決めをすることができる。X方向、Y方向、Z方向は互いに直交している。
<スタンドアーム203>
次に、図8、図16と図17を参照して、スタンドアーム203について説明する。
図16は、スタンドアーム203が電源アダプタ収納部202に対して取り付けられる前の状態を示し、図17は、スタンドアーム203が電源アダプタ収納部202に対して取り付けられた状態を示している。
図8に示すように、スタンドアーム203は、ACアダプタ35のコード35Cを、装置本体2に沿って保持させている。コード35Cの先端部には、電源コネクタ36が設けられている。この電源コネクタ36は、台座201に載せた装置本体2の接続端子31Aに対して接続する
図8に示す取付け例のように、スタンドアーム203は、背面カバー部7の形状に沿って曲がった形状を有しており、背面カバー部7に沿って配置できる。スタンドアーム203は、装着具203Mと、取付け端部203Nを有する。スタンドアーム203は、コード35Cを内部に着脱可能に入れ込むことで保持できる。
装着具203Mは、図8に示すように、空気取入口32に対してスタンドアーム203を着脱可能に装着できる。取付け端部203Nは、電源アダプタ収納部202の突起部202Gに対して差し込むことで、着脱可能に固定することができる。
これにより、スタンドアーム203は、背面カバー部7の形状に沿ってコード35Cを保持しながら、電源コネクタ36を接続端子31Aの位置まで確実に到達させることができる。しかも、スタンドアーム203は、装置本体2の周囲において、コード35Cを収まりよく保持することができる。
<酸素濃縮装置1の使用例>
次に、上述した酸素濃縮装置1の使用例を説明する。
図1に示す酸素濃縮装置1の装置本体2の設置状態では、装置本体2は、設置面FWにおいて安定して立てて置かれている。すなわち、伸縮ハンドル3は、装置本体2のハンドルカバー部材9内に収納されている。
図3に示すように、支持突起部8G,8Gは、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cと、大型の2つの車輪4,4とともに、合計6つの支持点で、装置本体2を設置面FWに対して安定して置くことができる。図1に示すように、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cが設置面FWに当たっていることで、装置本体2が進行方向FF側に転倒するのを防止し、支持突起部8G,8Gが設置面FWに当たっていることで、装置本体2が後ろ方向BK側に転倒するのを防止している。
上述したように、装置本体2は、大型の車輪4,4を有しているにもかかわらず、装置本体2は、図1に示すように設置面FWに設置して待機させている状態であっても、装置本体2は前後に倒れないように安定して置くことができる。
そして、患者を含む使用者等が、図1に示すように、進行方向FFに沿って移動しようとする場合には、図6に示すように、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3をハンドルカバー部材9内から、体格に合わせて引き出す。これにより、図1に示すパイプ本体41,41のキャップ41C,41Cは、設置面FWから離れてハンドルカバー部材9内に収納される。このことから、パイプ本体41,41のキャップ41C,41Cが、装置本体2の移動に支障をきたすことがない。
図5に示すように、酸素出口31Bには、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続する。そして、患者を含む使用者は図4に示す電源ボタン15を押すことで、予め設定されている酸素流量により、患者を含む使用者は、図5に示すカニューラ38を装着して酸素の供給を受けることができる。
ここで、患者を含む使用者が、酸素濃縮装置1の装置本体2をスタンド200に取り付けて固定する操作と、逆に、装置本体2をスタンド200から取り外す操作を、順に説明する。
図18から図24は、患者を含む使用者が、酸素濃縮装置1の装置本体2をスタンド200に取り付けて固定する操作を示している。図23から図25は、患者を含む使用者が、装置本体2をスタンド200から取り外す操作を示している。
まず、患者を含む使用者が、酸素濃縮装置1の装置本体2をスタンド200に取り付けて固定する操作を、図18から図23を参照して説明する。
図18は、患者を含む使用者が、装置本体2の伸縮ハンドル3を伸ばした状態を示している斜視図である。図19は、装置本体2を後ろ方向BK側に押して、装置本体2をスタンド200の案内部210により案内している状態を示す斜視図である。
図20は、装置本体2を後ろ方向BK側に押して、装置本体2をスタンド200の案内部210から保持部211側に載せようとしている状態を示す斜視図である。図21は、装置本体2をスタンド200の保持部211の上に載せて固定した状態を示す斜視図である。図22は、装置本体2をスタンド200の案内部210から保持部211の上に載せて固定する様子を示す図である。
図18に示すように、患者を含む使用者が、装置本体2の伸縮ハンドル3を伸ばして移動した後、図19に示すように、患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3を持って装置本体2を後ろ方向BKに押して、装置本体2の車輪4をスタンド200の案内部210に近づける。
そして、図20に示すように、患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3を持って装置本体2をRR方向に押し上げるようにして、装置本体2の下部本体部8を案内部210から保持部211の上に載せると、図21に示すように、装置本体2をスタンド200の保持部211の上に載せた状態で固定することができる。
ここで、患者を含む使用者が、装置本体2をスタンド200に取り付けて固定する操作を、図22と図14を参照して、さらに詳しく説明する。
図22(A)に示すように、患者を含む使用者が、装置本体2の背面カバー部7の下部7Jを、スタンド200の装置本体位置決め部290に対面するようにして、装置本体2を後ろ方向BKへ押す。図14に示すように、患者を含む使用者が、装置本体2を設置面FWに沿って矢印Vで示す移動方向に移動して、装置本体2を保持部211の保持面220に載せる際に、規制案内部255,255は、左右の車輪4,4の移動方向を規制する。
これにより、装置本体2は、図22(B)に示すように、2つの支持突起部8Gは、案内部210の平坦な案内面210Aと傾斜面210Bを経て、保持部211の保持面220の上に持ち上がる。
図22(B)から図22(C)に示すように、装置本体2の背面カバー部7の下部7Jが、装置本体位置決め部290に突き当たる。これにより、装置本体2の下部本体部8は、保持部211の保持面220上に向けて正確にガイドされながら、保持面220上に位置決めして載せることができる。
この時に、支持突起部8G,8Gは、図10に示す位置決め用の凹部221,221にはまり込み、図22(C)に示すように、係合部材251は、支持突起部8Gの位置決め用の穴部8Hにはまり込む。このように、装置本体2の下部本体部8が保持面220上に位置決めされると、装置本体2の車輪4を好ましくは隙間HUだけ設置面FWから浮かせるようにして、装置本体2の下部本体部8が保持面220に保持できる。
従って、装置本体2の下部本体部8は、スタンド200の保持面220に密着するようにして載せることができ、しかもスタンド200の係合部材251,251を用いて外れないようにして固定することができる。
次に、図23から図25を参照して、患者を含む使用者が、装置本体2をスタンド200から取り外す操作を説明する。
図23は、患者を含む使用者が、スタンド200から装置本体2を取り外す際に、伸縮ハンドル3を伸ばした状態を示す斜視図である。図24は、患者を含む使用者が、足でペダル252を踏んで、スタンド200から装置本体2を取り外そうとしている状態を示す斜視図である。図25は、スタンド200から装置本体2を取り外して、進行方向FFに装置本体2を移動し始める状態を示す斜視図である。
図23に示すように、患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3を伸ばして、図24に示すように、足でスタンド200の前端側のペダル252を踏むとともに、操作ハンドル3をRR方向に沿って手前に傾ける。
図15(A)から図15(B)に示すように、係合部材251,251が支持突起部8Gの位置決め用の穴部8Hから退出距離KMだけ退出する。このため、図22(C)に示す係合部材251は、支持突起部8Gの位置決め用の穴部8Hにはまり込んでいる状態を解消することができる。
これにより、スタンド200の保持部211に対する装置本体2の固定状態は解除されるので、図25に示すように患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3を持って進行方向FFに沿って移動することが可能になる。このようにして、装置本体2は、スタンド200から取り外して移動することができる。
ところで、図26に示すように、ペダル252が、スタンド200の案内部210の先端部に配置されている。このため、仮にスタンド200を部屋の角部分288に配置したとしても、装置本体2は、スタンド200の上に後ろ方向BKに沿って載せて取り付けて固定できるとともに、装置本体2は、スタンド200から進行方向FFに沿って容易に取り外すことができる。
上述したように、本発明の実施形態の酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者が酸素吸入を行う移動可能な車輪を有する酸素濃縮装置を固定するスタンド200であって、設置面FWに置かれて、酸素濃縮装置1の装置本体2を載せるための台座201と、台座201に載せた装置本体2を固定する固定部250と、を備える。
これにより、台座201は、酸素濃縮装置1の装置本体2を載せて、固定部250が台座201に載せた装置本体2を固定するので、車輪4を有する装置本体2が、設置面FWに沿って簡単に移動しないように固定することができる。
台座201は、装置本体を設置面に沿って移動する際に、装置本体の移動方向を規制しながら装置本体の移動方向を案内する案内部210と、案内部210に連続して形成されており、案内部よりも設置面FWから高い位置に形成されていることで、案内部により案内されてきた装置本体2の底部を載せて装置本体2の車輪4を浮かして保持する保持部211と、を有する。
これにより、案内部210は、装置本体2を設置面FWに沿って移動する際に、装置本体2の移動方向を規制しながら装置本体2の移動方向を案内して、保持部211側に確実に導くことができる。そして、保持部211は、案内部210よりも設置面FWから高い位置に形成されていることで、案内部210により案内されてきた装置本体2の底部を載せて装置本体2の車輪4を浮かして保持することができる。従って、装置本体2は、案内部210から保持部211に確実に移動して、保持部210に載せた状態で安定して保持できる。
固定部250は、保持部211上に装置本体2の底部を載せると、装置本体2の底部に設けられている支持突起部8Gに対して着脱可能に掛けて、台座201の保持部上での装置本体の位置を着脱可能に固定する係合部材251を有する。これにより、装置本体の支持突起部8Gを、台座201側の係合部材251を掛けることで、装置本体2は、保持部211上に着脱可能に確実に固定できる。
固定部250は、保持部211に設けられた係合部材251と、患者を含む使用者が踏むための踏み部材としてのペダル252と、踏み部材が踏まれると、装置本体2の支持突起部8Gから係合部材251を離脱させる係合部操作部253と、を有する。これにより、患者を含む使用者が、踏み部材を踏むことで、装置本体2の支持突起部8Gから係合部材251を離脱させることができる。このため、装置本体2は、簡単に保持部211から取り外すことができる。
踏み部材としてのペダル252は、台座201の保持部211から離れている案内部210の先端部に配置され、係合部操作部253は、台座201の裏面側の空間SSPに収容されている。これにより、係合部操作部253が台座201の裏側の空間に収容されている。このため、係合部操作部253は、外には露出しないので、台座201は係合部操作部253の保護ができる。
係合部材251は、保持部211に設けられた位置決め用の凹部221内に突出可能に設けられている。装置本体2の支持突起部8Gを位置決め用の凹部221にはめ込んで、係合部材251を支持突起部8Gの穴部8Hに入れ込むことで装置本体2を固定した状態で、係合部操作部253は、患者を含む使用者が踏み部材としてのペダル252を踏むと、係合部材251を装置本体2の支持突起部8Gの穴部8Hから退出させて保持部211上における装置本体2の固定を解除する構成である。これにより、患者を含む使用者が踏み部材を踏むだけで、係合部操作部は、保持部211上における装置本体2の固定を、容易に解除することができる。
台座201は、装置本体2に商用電源を供給する電源アダプタを収納する電源アダプタ収納部202を有する。電源アダプタ収納部202は、装置本体2を台座201の保持部211上に載せた状態で装置本体2に当接することで、装置本体2の保持部211上における位置決めを行う装置本体位置決め部290を有する。これにより、装置本体2は、装置本体位置決め部290に対して当接すれば、装置本体2は保持部211上に確実に位置決めして固定できる。
台座201は、台座201に載せた装置本体の接続端子に対して接続する電源アダプタのコード35Cを、装置本体2に沿って保持させるスタンドアーム203を有する。スタンドアーム203の下端部は、台座201に対して着脱可能に取り付けられる。これにより、スタンドアーム203は、必要に応じて台座に着脱可能に取り付ければよく、電源アダプタのコード35Cは、スタンドアーム203に沿って保持できるので、装置本体2付近でのコード35Cの取り回しが容易に行える。
案内部210には、装置本体2が保持部211上に固定された状態で、装置本体2に設けられたハンドル3の下端部であるキャップ41Cを着脱可能にはめ込んで位置決めする位置決め用の凹部211Cを有する。これにより、ハンドル3の下端部が位置決め用の凹部211Cにはめ込んで位置決めできるので、装置本体2は、ハンドル3を用いて案内部210に対して確実に保持できる。
酸素濃縮装置1は、上述した構成のスタンド200を備える。酸素濃縮装置1は、この患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置1は、筐体5を有する装置本体2と、装置本体2に取り付けられた車輪4と、を備える。これにより、台座201は、酸素濃縮装置1の装置本体2を載せて、固定部が台座201に載せた装置本体2を固定するので、車輪4を有する装置本体2が、設置面FWに沿って簡単に移動しないように固定することができる。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形例を採用することができる。上述の本発明の実施形態では、上記本発明の実施形態に記載された事項は、その一部を省略してもよいし、上記で説明しない他の構成と組み合わせることによっても本発明の範囲を逸脱するものではない。
上述した本発明の実施形態では、スタンドの形状は、図示例に限定されず、電源アダプタ収納部202が装備されていない構造を採用しても良い。
1・・・酸素濃縮装置、2・・・装置本体、3・・・伸縮ハンドル(ハンドルの例)、4・・・車輪、5・・・筐体、8G・・・装置本体の支持突起部、8H・・・支持突起部の穴部、9・・・ハンドルカバー部材(カバー部材の例)、41C・・・伸縮ハンドルのキャップ(ハンドルの下端部)、201・・・台座、202・・・電源アダプタ収納部、210・・・案内部、211・・・保持部、251・・・係合部材、252・・・ペダル(踏み部材)、FF・・・進行方向

Claims (10)

  1. 患者を含む使用者が酸素吸入を行う移動可能な車輪を有する酸素濃縮装置を固定するスタンドであって、
    設置面に置かれて、前記酸素濃縮装置の装置本体を載せるための台座と、
    前記台座に載せた前記装置本体を固定する固定部と、
    を備えることを特徴とする酸素濃縮装置。
  2. 前記台座は、
    前記装置本体を前記設置面に沿って移動する際に、前記装置本体の移動方向を規制しながら前記装置本体の移動方向を案内する案内部と、
    前記案内部に連続して形成されており、前記案内部よりも前記設置面から高い位置に形成されていることで、前記案内部により案内されてきた前記装置本体の底部を載せて前記装置本体の車輪を浮かして保持する保持部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のスタンド。
  3. 前記固定部は、前記保持部上に前記装置本体の前記底部を載せると、前記装置本体の前記底部に設けられている支持突起部に対して着脱可能に掛けて、前記台座の前記保持部上での前記装置本体の位置を着脱可能に固定する係合部材を有することを特徴とする請求項2に記載のスタンド。
  4. 前記固定部は、
    前記保持部に設けられた前記係合部材と、
    前記患者を含む使用者が踏むための踏み部材と、
    前記踏み部材が踏まれると、前記装置本体の前記支持突起部から前記係合部材を離脱させる係合部操作部と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載のスタンド。
  5. 前記踏み部材は、前記台座の前記保持部から離れている前記案内部の先端部に配置され、
    前記係合部操作部は、前記台座の裏面側の空間に収容されていることを特徴とする請求項4に記載のスタンド。
  6. 前記係合部材は、前記保持部に設けられた位置決め用の凹部内に突出可能に設けられ、
    前記装置本体の前記支持突起部を前記位置決め用の凹部にはめ込んで、前記係合部材を前記支持突起部の穴部に入れ込むことで前記装置本体を固定した状態で、前記係合部操作部は、前記患者を含む使用者が前記踏み部材を踏むと、前記係合部材を前記装置本体の前記支持突起部の前記穴部から退出させて前記保持部上における前記装置本体の固定を解除する構成としたことを特徴とする請求項4または5に記載のスタンド。
  7. 前記台座は、前記装置本体に商用電源を供給する電源アダプタを収納する電源アダプタ収納部を有し、
    前記電源アダプタ収納部は、前記装置本体を前記台座の前記保持部上に載せた状態で前記装置本体に当接することで、前記装置本体の前記保持部上における位置決めを行う装置本体位置決め部を有することを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載のスタンド。
  8. 前記台座は、前記台座に載せた前記装置本体の接続端子に対して接続する前記電源アダプタのコードを、前記装置本体に沿って保持させるスタンドアームを有し、前記スタンドアームの下端部は、前記台座に対して着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項7に記載のスタンド。
  9. 前記案内部には、前記装置本体が前記保持部上に固定された状態で、前記装置本体に設けられたハンドルの下端部を着脱可能にはめ込んで位置決めする位置決め用の凹部を有することを特徴とする請求項2ないし8のいずれかに記載のスタンド。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のスタンドを備え、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置であって、
    筐体を有する装置本体と、
    前記装置本体に取り付けられた車輪と、
    を備えることを特徴とする酸素濃縮装置。
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