JP2016135200A - スタンドおよびスタンドを備える酸素濃縮装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スタンド200は、患者を含む使用者が酸素吸入を行う移動可能な車輪4を有する酸素濃縮装置1を固定するために、設置面FWに置かれて、酸素濃縮装置1の装置本体2を載せるための台座201と、台座201に載せた装置本体2を固定する固定部250と、を備える。
【選択図】図7
Description
そこで、本発明は、装置本体が設置面に沿って簡単に移動しないように固定することができるスタンドおよびスタンドを備える酸素濃縮装置を提供することを目的とする。
を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、台座は、酸素濃縮装置の装置本体を載せて、固定部が台座に載せた装置本体を固定するので、車輪を有する装置本体が、設置面に沿って簡単に移動しないように固定することができる。
上記構成によれば、案内部は、装置本体を設置面に沿って移動する際に、装置本体の移動方向を規制しながら装置本体の移動方向を案内して、保持部側に確実に導くことができる。そして、保持部は、案内部よりも設置面から高い位置に形成されていることで、案内部により案内されてきた装置本体の底部を載せて装置本体の車輪を浮かして保持することができる。従って、装置本体は、案内部から保持部に確実に移動して、保持部に載せた状態で安定して保持できる。
上記構成によれば、装置本体の支持突起部を、台座側の係合部材を掛けることで、装置本体は、保持部上に着脱可能に確実に固定できる。
上記構成によれば、患者を含む使用者が、踏み部材を踏むことで、装置本体の前記支持突起部から係合部材を離脱させることができる。このため、装置本体は、簡単に保持部から取り外すことができる。
上記構成によれば、係合部操作部が台座の裏側の空間に収容されている。このため、係合部操作部は、外には露出しないので、台座は係合部操作部の保護ができる。
上記構成によれば、患者を含む使用者が踏み部材を踏むだけで、係合部操作部は、保持部上における前記装置本体の固定を、容易に解除することができる。
上記構成によれば、装置本体は、装置本体位置決め部に対して当接すれば、装置本体は保持部上に確実に位置決めして固定できる。
上記構成によれば、スタンドアームは、必要に応じて台座に着脱可能に取り付ければよく、電源アダプタのコードは、スタンドアームに沿って保持できるので、装置本体付近でのコードの取り回しが容易に行える。
上記構成によれば、ハンドルの下端部が位置決め用の凹部にはめ込んで位置決めできるので、装置本体は、ハンドルを用いて案内部に対して確実に保持できる。
上記構成によれば、台座は、酸素濃縮装置の装置本体を載せて、固定部が台座に載せた装置本体を固定するので、車輪を有する装置本体が、設置面に沿って簡単に移動しないように固定することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の酸素濃縮装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す酸素濃縮装置1の背面図であり、図3は、酸素濃縮装置1の正面図である。図1に示す酸素濃縮装置1では、片方の車輪が取り外された状態を示している。
図1から図3に示す酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者や医療従事者等が移動できる移動型の装置である。この酸素濃縮装置1は、慢性閉塞性肺疾患等の低酸素血症等を有する患者を含む使用者が酸素吸入療法を行う際に、酸素供給源として使用する例えば圧力スイング吸着方式により高濃度酸素を発生する装置である。
まず、左右の車輪4,4について、図1を参照して説明する。
その後、取付け穴4Eには、カバー部材4Dが着脱可能にはめ込まれる。このカバー部材4Dがはめ込まれることにより、固定ネジ4Cと円形部材4Bを隠し、しかも車輪4の外側の面を面一にすることができる。従って、カバー部材4Dがはめ込まれることで、車輪4とカバー部材4Dが外観デザイン的に一体感が生まれるので、車輪4の見栄えを良くすることができる。
このようにして、左右の車輪4,4は、カバー部材4Dと固定ネジ4Cを、通常使用されている工具を用いて、軸部4Aに対して着脱可能に取り付けたり、交換することができる。このため、仮に車輪4が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、車輪4を簡単にしかも短時間で新たな車輪4と交換できる。
図1と図3に示すハンドルカバー部材9は、伸縮ハンドル3と、伸縮ハンドル支持機構部等を覆うための覆い部材である。ハンドルカバー部材9は、前面カバー部6の正面部分10を覆うようにして、前面カバー部6に対して着脱可能に装着されている。
前面カバー部6と背面カバー部7は、下部本体部8に対して着脱可能に取り付けられている。前面カバー部6と背面カバー部7は、互いに着脱可能である。
これにより、装置本体2内の各種構成要素のメンテナンス等を行う際には、前面カバー部6と背面カバー部7とハンドルカバー部材9は、容易に分解して取り外すことができる。
図1と図3と図4を参照して、前面カバー部6について説明する。
図4は、操作部14の例を示している。
図1に示すように、前面カバー部6は、正面部分10と、上面部分11と、左右の側面部分12,13を有している。正面部分10は、図1と図3では、ハンドルカバー部材9によりほぼ覆われている。上面部分11は、患者を含む使用者側に見やすいようにハンドルカバー部材9側へ傾斜して形成されている。
図1から図3に示すように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13は、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、前面カバー部6の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。
図1に示す上面部分11には、図4に示す操作部14が配置されている。
図4に示すこの操作部14は、例えば電源スイッチ15と、流量インジケータ16と、流量設定ボタン17と、メンテナンスボタン18と、酸素ランプ19と、表示部20と、バッテリ残量モニタ21と、充電中ランプ21を有している。
電源スイッチ15は、患者を含む使用者等が押すことで電源のオンオフを行うことで、装置本体2の運転と停止ができる。流量インジケータ16は、患者を含む使用者に供給されている酸素流量の設定値をデジタルで示す。流量設定ボタン17は、押すことで酸素流量の増減を設定できる。
メンテナンスボタン18は、メンテナンス時に押す。酸素ランプ19は、正常に患者を含む使用者側に酸素を送っている状態であれば、例えば緑色で点灯することで通知する。バッテリ残量モニタ21は、バッテリの残量を例えば5段階で表示する。充電中ランプ22は、バッテリが充電中に点灯する。
図1と図3に示すように、手指挿入用の凹部30は、正面部分10の上部であって、上面部分11の下部の位置に、設けられている。この手指挿入用の凹部30は、ハンドルカバー部材9により覆われてはいない正面部分10の上部の領域である。手指挿入用の凹部30には、患者を含む使用者等の手指を入れることで、装置本体2を直接持ち上げて搬送することができる。
次に、図1と図2と図5を参照して、背面カバー部7について説明する。
図5は、背面カバー部7の上部を示す斜視図である。
背面カバー部7は、前面カバー部6に対して着脱可能に結合できる。図2に示すように、背面カバー部7は、装着部31と、空気取入口32と、バッテリ収納凹部39と、排気口34を有している。
図1と図2に示すように、背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rは、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、背面カバー部7の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rの下部には、車輪カバー部分7S、7Tが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。しかも、すでに説明したように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。これにより、装置本体2は、この下部において、大型の車輪4,4を取り付けることができる領域を確保することができる。
図5に示す酸素出口31Bは、装置本体2内で生成された酸素を吐出すための吐出し口である。酸素出口31Bは、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続可能である。患者を含む使用者は、このカニューラ38を装着することで、酸素の供給を受けることができる。
このように、比較的重量の大きいバッテリ33が、背面カバー部7の底部に配置できるので、装置本体2の重心位置が下がって、装置本体2を据え置きした場合の安定性と、装置本体2を移動する際の移動安定性が増す。
なお、装置本体2の電源供給は、図5に示すACアダプタ35を用いた商用交流電源から行うか、バッテリ33からの直流電圧を用いて行うことができる。排気口34は、装置本体2内において分離された窒素ガスを外部に排出する。
図6に示すように、伸縮ハンドル3は、破線で示す伸縮ハンドル支持機構部50により、ハンドルカバー部材9の内部において伸縮(移動)可能で、しかも位置を維持できるように支持されている。すなわち、伸縮ハンドル3は、伸縮ハンドル支持機構部50により支持されていることで、収納された状態から、複数段階で引き出して伸縮ハンドル3の引出し長さを維持することができる。
図6において破線で示すように、伸縮ハンドル支持機構部50は、ハンドルカバー部材9内に収容されている。しかも、この伸縮ハンドル支持機構部50は、正面部分10に対して着脱可能に固定されている。
これにより、患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3の引出し長さを3段階の引出し位置L1、L2、L3で、患者を含む使用者の体格に合わせて選択することができる。このため、患者を含む使用者等は、伸縮ハンドル3の取手部40を持って、装置本体2を容易にしかも快適に移動させることができる。
<伸縮ハンドル3の取手部40>
図6に示すように、伸縮ハンドル3は、取手部40と、2本のパイプ部材41,41を有する。取手部40は、例えばプラスチック製であり、2本のパイプ部材41,41は、軽くて丈夫な金属製、例えばアルミニウム製である。ただし、取手部40と2本のパイプ部材41,41の材質は、特に限定されない。パイプ部材41は、好ましくは断面円形状である。しかし、パイプ部材41の断面形状は、特に限定されず、例えば断面正方形や長方形等の方形その他多角形や楕円であっても良い。
取手部40には、ほぼ長方形状の取手部凹部40Fが設けられている。この取手部凹部40Fは、患者を含む使用者等が手指を差し込んで取手部40を持つために形成されている。
図1に示すように、パイプ部材41,41の下端部には、それぞれプラスチック製のキャップ41Cが取り付けられている。このキャップ41Cは、室内の設置面あるいは地面等の設置面FWに当てる。これにより、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは、装置本体2を図1に示すように置いた状態では、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
しかも、好ましくは図2と図3に示すように、下部本体部8は、2つの支持突起部8Gを備えている。これらの支持突起部8Gは、設置面FWに当たることで、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cと、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
ここで、図2、図3から明らかなように、支持突起部8G,8Gは、装置本体2に関して、車輪4,4を挟んで反対側の位置で、装置本体2の下端付近で並列に同じ長さで突出している。
このため、車輪4,4と支持突起部8G,8Gの各下端が接地面に当接すれば、酸素濃縮装置1を鉛直方向に起立支持できる。
これに加えて、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長く設定しておくことで、酸素濃縮装置1が起立状態からハンドル側に傾こうとするときに、これが転倒することを防止することができる。
ところで、例えば、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても良い。むしろ、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているよりもやや短くする(例えば5ミリ以内程度短くする)ことで、酸素濃縮装置1が鉛直方向に起立支持されているときには、パイプ部材41,41の下端が設置面に当接しない程度に長さを短く調整されていてもよい。その寸法について適宜決定でき、当接位置よりほぼ1センチ以内であり、より好ましくはほぼ5ミリ以内とすることが好ましい。それ以上短くすると、転倒防止効果を損なう恐れがある。
しかしながら、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても、十分引き下げられていれば、仮に、酸素濃縮装置1が起立状態から、パイプ部材41,41側に倒れようとして傾いても、所定位置でパイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cが、設置面に当接することで、それ以上倒れることを防止することができる。
これにより、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指をこの取手部40の取手部凹部40Fを通じて、手指挿入用の凹部30内に差し込むことができる。このため、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指により、伸縮ハンドル3を用いずに、伸縮ハンドル3の取手部40を取手部収納部49に収めた状態で、装置本体2を直接持って移動することが可能である。
次に、スタンド200について、図7と図8を参照して説明する。
図7は、酸素濃縮装置1の装置本体2が、スタンド200の上に載せて固定されている状態を示す斜め前側から見た斜視図である。図8は、酸素濃縮装置1の装置本体2が、スタンド200の上に載せて固定されている状態を示す斜め後側から見た斜視図である。
図7と図8に示すように、スタンド200は、設置面FWに置かれ、装置本体2を着脱可能に固定する装置である。スタンド200は、軽量化のために、例えばプラスチックにより作られている。しかし、スタンド200は、軽量な金属により作ることもできる。
台座201は、装置本体2を載せて装置本体2の位置を着脱可能に固定する。電源アダプタ収納部202は、台座201の後部に設けられている。図8に示すように、スタンドアーム203は、ACアダプタ35の電源コネクタ36のコード35Cを、装置本体2に沿って保持させる機能を有する。電源コネクタ36は、台座201に載せた装置本体2の電源端子31Aに対して接続する。
図9には、装置本体2と、カニューラ38と、電源アダプタ35と、台座201と、電源アダプタ収納部202と、バッテリ33等を示している。
酸素出口31Bは、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続可能である。患者を含む使用者は、このカニューラ38を装着することで、酸素の供給を受けることができる。
電源回路301は、制御部300に電気的に接続され、モータドライバ基板302は、電源回路301に電気的に接続されている。ファン111は、ファン駆動回路303に電気的に接続されている。コンプレッサ110は、モータ駆動回路304に電気的に接続されている。サーミスタ317は、モータドライバ基板302に電気的に接続されている。
図10は、スタンド200を示す斜め上から見た斜視図である。図11は、スタンド200を示す斜め下から見たスタンド200の内側を示す斜視図である。図12は、スタンド200の平面図であり、図13は、スタンド200の側面図である。
図10から図13に示すように、スタンド200は、好ましくは軽量化を図るために、プラスチックにより作られている。スタンド200は、台座201と、装置本体2に商用電源を供給するACアダプタ(電源アダプタ)35を収納するための電源アダプタ収納部202を有している。図10ないし図13では、スタンドアーム203の図示を省略しており、スタンドアーム202は後で説明する。
図10と図12に示すように、台座201は、案内部210と、保持部211を有している。図14は、装置本体2の左右の車輪4,4が案内部210により移動方向を規制されて案内される様子を示す平面図である。案内部210は、図14に例示するように、装置本体2を図13に示す設置面FWに沿って後ろ側方向BKに移動する際に、装置本体2の矢印Vで示す移動方向を規制しながら装置本体2の移動方向を案内することができる。
図10と図12を参照すると、保持部211は、平坦な保持面220と、2つの位置決め用の凹部221,221を有している。平坦な保持面220は、図7に示すように、装置本体2の下部本体部8を直接載せて保持するための部分である。
図10に示すように、位置決め用の凹部221,221は、同じ形を有しており、傾斜案内面223,223をそれぞれ有している。傾斜案内面223は、図13に示す下部本体部8の支持突起部8Gをスムーズに位置決め用の凹部221内に導くための傾斜面である。これにより、下部本体部8の支持突起部8Gは、傾斜案内面223に沿って位置決め用の凹部221内にスムーズに入れ込むことができる。
案内部210は、保持部211に連続して形成されており、案内部210の幅は、保持部211からペダル252側に向かって徐々に小さくなっている。案内部210は平坦な案内面210Aと、傾斜面210Bを有する。傾斜面210Bは、案内面210Aと保持部211の保持面220との間の高さHGの差を吸収するために設けられている。
これにより、図7に示すように装置本体2が保持部211に載せて固定した状態で、装置本体2は、伸縮ハンドル4の2つキャップ4C,4Cにより、進行方向FFに倒れないように安定して保持することができる。
これにより、装置本体2の下部本体部8は、案内部210の案内面210Aから保持部211の保持面220上に向けて正確にガイドしながら、保持面220上に位置決めして載せることができる。
なお、図10に示す案内部210には、ガイド用の段部256,256が、規制案内部255,255の付近にそれぞれ設けられている。これらのガイド用の段部256,256は、装置本体2の底部に設けられているネジ等の突起が当たるのを避けるために設けられている。
つぎに、図11に示す台座201の固定部250について、図15を参照しながら説明する。図15(A)は、ペダル252が踏まれていない時の係合部操作部253の状態と、係合部材251,251の突き出た状態を示す底面図である。図15(B)は、ペダル252が踏まれた時の係合部操作部253の状態と、係合部材251,251の引っ込んだ状態を示す底面図である。
図11と図15に示すように、固定部250は、係合部材251,251と、踏み部材としてのペダル252と、係合部操作部253を有する。係合部操作部253は、台座201の裏面側の空間SSPに収容されている。係合部材251,251は、保持部211内に位置され、ペダル252は、案内部210の先端部に配置されている。
ペダル252は、案内部210の先端部分に回転軸CLを中心にして回転可能に配置されている。すなわち、ペダル252は、台座201の保持部211から離れている部分である台座201の先端部(前端部)に配置されている。
係合部操作部253は、本体部280と、2つのスプリング281と、ガイド部材282,283を有する。本体部280は、ほぼ長方形の部材であり、長方形の開口部284,285を有する。本体部280は、2つのL字型の腕部286,286を有し、各腕部286の先端部は、上述した係合部材251である。
ガイド部材282,283が、台座201の内面に設けられており、本体部280の開口部284内に位置している。2つのスプリング281は、本体部280の開口部285内において、台座201側の固定壁287と本体部280の間に取り付けられている。
図13に示すように、このペダル252は、患者を含む使用者が、PS方向に踏むための部材である。このペダル252が踏まれると、図15(A)から図15(B)に示す係合部操作部253のX1方向への移動により、装置本体2の支持突起部8Gの位置決め用の穴部8Hから、係合部材251,251を離脱させることができるようになっている。
従って、ペダル252を踏むことで、保持部211上における装置本体2の固定を解除することができる。
尚、図11に示すように、係合操作部253は、カバー板299をネジ299Nで留めることにより覆われている。これにより、係合操作部253を構成する要素を保護することができ、係合操作部253の故障を防げる。
次に、図10、図12と図13を参照して、電源アダプタ収納部202について説明する。
電源アダプタ収納部202は、装置本体2に商用電源を供給するACアダプタ35を収納している。電源アダプタ収納部202は、装置本体位置決め部290を有している。装置本体位置決め部290は、Y方向とZ方向のそれぞれの方向に関して、3次元的に湾曲した曲面になっている。この装置本体位置決め部290の3次元的な曲面形状は、図8に示すように背面カバー部7の下部7Jの曲面形状に合わせてある。
これにより、図8に示すように、装置本体位置決め部290は、背面カバー部7の下部7Jを突き当てることで、装置本体2が台座201の保持部211上に載った状態で、装置本体2を、X1方向とY方向に関して位置決めをすることができる。X方向、Y方向、Z方向は互いに直交している。
次に、図8、図16と図17を参照して、スタンドアーム203について説明する。
図16は、スタンドアーム203が電源アダプタ収納部202に対して取り付けられる前の状態を示し、図17は、スタンドアーム203が電源アダプタ収納部202に対して取り付けられた状態を示している。
図8に示す取付け例のように、スタンドアーム203は、背面カバー部7の形状に沿って曲がった形状を有しており、背面カバー部7に沿って配置できる。スタンドアーム203は、装着具203Mと、取付け端部203Nを有する。スタンドアーム203は、コード35Cを内部に着脱可能に入れ込むことで保持できる。
これにより、スタンドアーム203は、背面カバー部7の形状に沿ってコード35Cを保持しながら、電源コネクタ36を接続端子31Aの位置まで確実に到達させることができる。しかも、スタンドアーム203は、装置本体2の周囲において、コード35Cを収まりよく保持することができる。
次に、上述した酸素濃縮装置1の使用例を説明する。
図1に示す酸素濃縮装置1の装置本体2の設置状態では、装置本体2は、設置面FWにおいて安定して立てて置かれている。すなわち、伸縮ハンドル3は、装置本体2のハンドルカバー部材9内に収納されている。
上述したように、装置本体2は、大型の車輪4,4を有しているにもかかわらず、装置本体2は、図1に示すように設置面FWに設置して待機させている状態であっても、装置本体2は前後に倒れないように安定して置くことができる。
図18から図24は、患者を含む使用者が、酸素濃縮装置1の装置本体2をスタンド200に取り付けて固定する操作を示している。図23から図25は、患者を含む使用者が、装置本体2をスタンド200から取り外す操作を示している。
図18は、患者を含む使用者が、装置本体2の伸縮ハンドル3を伸ばした状態を示している斜視図である。図19は、装置本体2を後ろ方向BK側に押して、装置本体2をスタンド200の案内部210により案内している状態を示す斜視図である。
図20は、装置本体2を後ろ方向BK側に押して、装置本体2をスタンド200の案内部210から保持部211側に載せようとしている状態を示す斜視図である。図21は、装置本体2をスタンド200の保持部211の上に載せて固定した状態を示す斜視図である。図22は、装置本体2をスタンド200の案内部210から保持部211の上に載せて固定する様子を示す図である。
そして、図20に示すように、患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3を持って装置本体2をRR方向に押し上げるようにして、装置本体2の下部本体部8を案内部210から保持部211の上に載せると、図21に示すように、装置本体2をスタンド200の保持部211の上に載せた状態で固定することができる。
図22(A)に示すように、患者を含む使用者が、装置本体2の背面カバー部7の下部7Jを、スタンド200の装置本体位置決め部290に対面するようにして、装置本体2を後ろ方向BKへ押す。図14に示すように、患者を含む使用者が、装置本体2を設置面FWに沿って矢印Vで示す移動方向に移動して、装置本体2を保持部211の保持面220に載せる際に、規制案内部255,255は、左右の車輪4,4の移動方向を規制する。
図22(B)から図22(C)に示すように、装置本体2の背面カバー部7の下部7Jが、装置本体位置決め部290に突き当たる。これにより、装置本体2の下部本体部8は、保持部211の保持面220上に向けて正確にガイドされながら、保持面220上に位置決めして載せることができる。
従って、装置本体2の下部本体部8は、スタンド200の保持面220に密着するようにして載せることができ、しかもスタンド200の係合部材251,251を用いて外れないようにして固定することができる。
図23は、患者を含む使用者が、スタンド200から装置本体2を取り外す際に、伸縮ハンドル3を伸ばした状態を示す斜視図である。図24は、患者を含む使用者が、足でペダル252を踏んで、スタンド200から装置本体2を取り外そうとしている状態を示す斜視図である。図25は、スタンド200から装置本体2を取り外して、進行方向FFに装置本体2を移動し始める状態を示す斜視図である。
図23に示すように、患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3を伸ばして、図24に示すように、足でスタンド200の前端側のペダル252を踏むとともに、操作ハンドル3をRR方向に沿って手前に傾ける。
これにより、スタンド200の保持部211に対する装置本体2の固定状態は解除されるので、図25に示すように患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3を持って進行方向FFに沿って移動することが可能になる。このようにして、装置本体2は、スタンド200から取り外して移動することができる。
これにより、台座201は、酸素濃縮装置1の装置本体2を載せて、固定部250が台座201に載せた装置本体2を固定するので、車輪4を有する装置本体2が、設置面FWに沿って簡単に移動しないように固定することができる。
これにより、案内部210は、装置本体2を設置面FWに沿って移動する際に、装置本体2の移動方向を規制しながら装置本体2の移動方向を案内して、保持部211側に確実に導くことができる。そして、保持部211は、案内部210よりも設置面FWから高い位置に形成されていることで、案内部210により案内されてきた装置本体2の底部を載せて装置本体2の車輪4を浮かして保持することができる。従って、装置本体2は、案内部210から保持部211に確実に移動して、保持部210に載せた状態で安定して保持できる。
上述した本発明の実施形態では、スタンドの形状は、図示例に限定されず、電源アダプタ収納部202が装備されていない構造を採用しても良い。
Claims (10)
- 患者を含む使用者が酸素吸入を行う移動可能な車輪を有する酸素濃縮装置を固定するスタンドであって、
設置面に置かれて、前記酸素濃縮装置の装置本体を載せるための台座と、
前記台座に載せた前記装置本体を固定する固定部と、
を備えることを特徴とする酸素濃縮装置。 - 前記台座は、
前記装置本体を前記設置面に沿って移動する際に、前記装置本体の移動方向を規制しながら前記装置本体の移動方向を案内する案内部と、
前記案内部に連続して形成されており、前記案内部よりも前記設置面から高い位置に形成されていることで、前記案内部により案内されてきた前記装置本体の底部を載せて前記装置本体の車輪を浮かして保持する保持部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のスタンド。 - 前記固定部は、前記保持部上に前記装置本体の前記底部を載せると、前記装置本体の前記底部に設けられている支持突起部に対して着脱可能に掛けて、前記台座の前記保持部上での前記装置本体の位置を着脱可能に固定する係合部材を有することを特徴とする請求項2に記載のスタンド。
- 前記固定部は、
前記保持部に設けられた前記係合部材と、
前記患者を含む使用者が踏むための踏み部材と、
前記踏み部材が踏まれると、前記装置本体の前記支持突起部から前記係合部材を離脱させる係合部操作部と、
を有することを特徴とする請求項3に記載のスタンド。 - 前記踏み部材は、前記台座の前記保持部から離れている前記案内部の先端部に配置され、
前記係合部操作部は、前記台座の裏面側の空間に収容されていることを特徴とする請求項4に記載のスタンド。 - 前記係合部材は、前記保持部に設けられた位置決め用の凹部内に突出可能に設けられ、
前記装置本体の前記支持突起部を前記位置決め用の凹部にはめ込んで、前記係合部材を前記支持突起部の穴部に入れ込むことで前記装置本体を固定した状態で、前記係合部操作部は、前記患者を含む使用者が前記踏み部材を踏むと、前記係合部材を前記装置本体の前記支持突起部の前記穴部から退出させて前記保持部上における前記装置本体の固定を解除する構成としたことを特徴とする請求項4または5に記載のスタンド。 - 前記台座は、前記装置本体に商用電源を供給する電源アダプタを収納する電源アダプタ収納部を有し、
前記電源アダプタ収納部は、前記装置本体を前記台座の前記保持部上に載せた状態で前記装置本体に当接することで、前記装置本体の前記保持部上における位置決めを行う装置本体位置決め部を有することを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載のスタンド。 - 前記台座は、前記台座に載せた前記装置本体の接続端子に対して接続する前記電源アダプタのコードを、前記装置本体に沿って保持させるスタンドアームを有し、前記スタンドアームの下端部は、前記台座に対して着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項7に記載のスタンド。
- 前記案内部には、前記装置本体が前記保持部上に固定された状態で、前記装置本体に設けられたハンドルの下端部を着脱可能にはめ込んで位置決めする位置決め用の凹部を有することを特徴とする請求項2ないし8のいずれかに記載のスタンド。
- 請求項1ないし9のいずれかに記載のスタンドを備え、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置であって、
筐体を有する装置本体と、
前記装置本体に取り付けられた車輪と、
を備えることを特徴とする酸素濃縮装置。
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