JP2016135202A - 酸素濃縮装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸着筒の軽量化を行っても、騒音の低減が図れる酸素濃縮装置を提供する。【解決手段】酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置であって、筐体5を有する装置本体2と、装置本体2の筐体5内に配置されて、装置本体2の外から取り込んだ空気から酸素を分離するゼオライトを収容している吸着筒100と、吸着筒100と筐体5の間は空間を開けて浮かした状態で、吸着筒100を筐体5に対して緩衝材310,400を用いて固定する吸着筒固定部300と、を備える。【選択図】図10
Description
本発明は、空気中から酸素を分離生成する移動型の酸素濃縮装置に関する。
酸素濃縮装置は、肺に疾病を抱える患者を含む使用者が高濃度の酸素を吸引するために使用する。この酸素濃縮装置では、コンプレッサが空気を取り込んで圧縮空気を作り、この圧縮空気は吸着筒の内部に送り込み、吸着筒内の吸着剤に空気の窒素を吸着させる。これにより、酸素濃縮装置は、濃縮酸素を生成する。この生成した濃縮酸素は、カニューラを用いて患者を含む使用者に摂取させる。
患者を含む使用者が移動可能な移動型の酸素濃縮装置は、特許文献1に開示されている。この移動型の酸素濃縮装置は、装置本体と、この装置本体に取り付けられた2つの車輪と、装置本体に取り付けられた1つの小さなキャスタと、装置本体に取り付けられて上下に移動可能なハンドルを有している。患者を含む使用者は、このハンドルを持って装置本体を移動することができる。移動型の酸素濃縮装置では、通常はコンプレッサが空気を取り込んで圧縮して、吸着筒に送り込む。吸着筒内では、空気から窒素を吸着して酸素を分離する。
ところが、移動型の酸素濃縮装置は、患者を含む使用者により移動が容易にできるようにするために、軽量化が要求されている。このため、吸着筒等の構成部品についても、軽量化が求められている。例えばアルミニウム製の吸着筒の軽量化としては、吸着筒を薄肉化したり、吸着筒を閉じている蓋部分を薄くすることが考えられる。
しかし、吸着筒を単純に薄肉化することで軽量化すると、空気の流量を大きくしたり小さくして変更された場合に、吸着筒内を通過する空気、窒素、酸素等の流体の移動音が発生する。このため、この移動音が吸着筒を通過して、吸着筒からの騒音が増加する。しかも、この移動音が吸着筒を通過して筐体側に音や振動として伝わってしまうので、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れない。
そこで、本発明は、吸着筒の軽量化を行っても、騒音の低減が図れる酸素濃縮装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、吸着筒の軽量化を行っても、騒音の低減が図れる酸素濃縮装置を提供することを目的とする。
本発明の酸素濃縮装置は、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置であって、筐体を有する装置本体と、前記装置本体の前記筐体内に配置されて、前記装置本体の外から取り込んだ空気から酸素を分離するゼオライトを収容している吸着筒と、前記吸着筒と前記筐体の間は空間を開けて浮かした状態で、前記吸着筒を前記筐体に対して緩衝材を用いて固定する吸着筒固定部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、吸着筒固定部は、吸着筒と筐体の間は空間を開けて浮かした状態で、吸着筒を筐体に対して緩衝材を用いて固定する。このため、吸着筒内を通過する空気、窒素、酸素等の流体の移動音が、吸着筒から発生する音や振動を遮断することができ、筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
上記構成によれば、吸着筒固定部は、吸着筒と筐体の間は空間を開けて浮かした状態で、吸着筒を筐体に対して緩衝材を用いて固定する。このため、吸着筒内を通過する空気、窒素、酸素等の流体の移動音が、吸着筒から発生する音や振動を遮断することができ、筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
好ましくは、前記緩衝材は、低反発材であることを特徴とする。
上記構成によれば、緩衝材として低反発材を用いることで、吸着筒から発生する音や振動を遮断でき、吸着筒から筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
上記構成によれば、緩衝材として低反発材を用いることで、吸着筒から発生する音や振動を遮断でき、吸着筒から筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
好ましくは、前記吸着筒固定部は、前記筐体の内部に設けられて前記吸着筒の第1端部側を、前記緩衝材を介して支持する第1受け部材と、前記筐体の内部に設けられて前記吸着筒の第2端部側を、前記緩衝材を介して支持する第2受け部材と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、吸着筒の第1端部は、第1受け部材により緩衝材を介して支持し、吸着筒の第2部は、第2受け部材により緩衝材を介して支持しているので、吸着筒の第1端部と第2端部から筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
上記構成によれば、吸着筒の第1端部は、第1受け部材により緩衝材を介して支持し、吸着筒の第2部は、第2受け部材により緩衝材を介して支持しているので、吸着筒の第1端部と第2端部から筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
好ましくは、前記吸着筒固定部は、前記吸着筒の前記外周囲部分を、緩衝材を介して前記筐体の内部に着脱可能に固定する固定バンドを有することを特徴とする。
上記構成によれば、吸着筒の外周囲部分は、緩衝材を介して固定バンドを用いて固定するので、吸着筒の支持がより確実にでき、さらに吸着筒から筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
上記構成によれば、吸着筒の外周囲部分は、緩衝材を介して固定バンドを用いて固定するので、吸着筒の支持がより確実にでき、さらに吸着筒から筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
好ましくは、前記筐体の内部には、前記吸着筒の外周囲部分を保持する防振用の部材が配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、吸着筒の外周囲部分を保持する防振用の部材により、吸着筒の外周囲部分と筐体の内部の間の防振を図ることができる。
上記構成によれば、吸着筒の外周囲部分を保持する防振用の部材により、吸着筒の外周囲部分と筐体の内部の間の防振を図ることができる。
本発明によれば、吸着筒の軽量化を行っても、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる酸素濃縮装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
<酸素濃縮装置1の全体構成>
図1は、本発明の酸素濃縮装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す酸素濃縮装置1の背面図であり、図3は、酸素濃縮装置1の正面図である。図1に示す酸素濃縮装置1では、片方の車輪が取り外された状態を示している。
図1から図3に示す酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者や医療従事者等が移動できる移動型の装置である。この酸素濃縮装置1は、慢性閉塞性肺疾患等の低酸素血症等を有する患者を含む使用者が酸素吸入療法を行う際に、酸素供給源として使用する例えば圧力スイング吸着方式により高濃度酸素を発生する装置である。
図1は、本発明の酸素濃縮装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す酸素濃縮装置1の背面図であり、図3は、酸素濃縮装置1の正面図である。図1に示す酸素濃縮装置1では、片方の車輪が取り外された状態を示している。
図1から図3に示す酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者や医療従事者等が移動できる移動型の装置である。この酸素濃縮装置1は、慢性閉塞性肺疾患等の低酸素血症等を有する患者を含む使用者が酸素吸入療法を行う際に、酸素供給源として使用する例えば圧力スイング吸着方式により高濃度酸素を発生する装置である。
図1に示すように、酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者等による移動を意図した移動型の酸素濃縮装置(可搬型の酸素濃縮装置ともいう)である。患者を含む使用者による酸素濃縮装置1の移動を考慮して、酸素濃縮装置1の小型化と軽量化と、車輪4,4の大型化を図っている。一例として、酸素濃縮装置1の重量は、好ましくは10kgを下回る例えば9.9kgであり、外形寸法例としては、高さ×幅×奥行が、590mm×330mm×293mmである。この酸素濃縮装置1は、比較的軽量であり、コンパクトなサイズを有しており、しかも車輪4,4の大型化を図っているので、患者を含む使用者は、酸素濃縮装置1の移動を容易に行える。
図1から図3に示す酸素濃縮装置1は、概略的には、装置本体2と、伸縮ハンドル3と、左右の大型の車輪4,4を有している。装置本体2は、好ましくはプラスチック製の筐体5を有している。筐体5は、前面カバー部6と、背面カバー部7と、下部本体部8と、ハンドルカバー部材9を有する。
まず、左右の車輪4,4について、図1を参照して説明する。
まず、左右の車輪4,4について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、大型の左右の車輪4,4は、軽量化のために、例えばプラスチックにより薄肉の部材に形成されている。左右の車輪4,4の直径は、例えば180mmである。左右の車輪4,4は、軽量化のために、プラスチック材料を成形することで薄肉化している。車輪4,4のタイヤは、内側部分において、複数のリブにより強度の補強が行われている。車輪4の中心には、中央の円筒形の取付け穴4Eが設けられている。
図1に戻ると、左右の軸部4Aは、下部本体部8において左右反対方向に突出して設けられている。左右の車輪4,4の中央の円筒形の取付け穴4Eには、軸部4Aがそれぞれはめ込まれる。そして、この取付け穴4Eには、固定用の円形部材4Bがはめ込まれるとともに、固定ネジ4Cが軸部4Aのメネジにねじこまれる。
その後、取付け穴4Eには、カバー部材4Dが着脱可能にはめ込まれる。このカバー部材4Dがはめ込まれることにより、固定ネジ4Cと円形部材4Bを隠し、しかも車輪4の外側の面を面一にすることができる。従って、カバー部材4Dがはめ込まれることで、車輪4とカバー部材4Dが外観デザイン的に一体感が生まれるので、車輪4の見栄えを良くすることができる。
その後、取付け穴4Eには、カバー部材4Dが着脱可能にはめ込まれる。このカバー部材4Dがはめ込まれることにより、固定ネジ4Cと円形部材4Bを隠し、しかも車輪4の外側の面を面一にすることができる。従って、カバー部材4Dがはめ込まれることで、車輪4とカバー部材4Dが外観デザイン的に一体感が生まれるので、車輪4の見栄えを良くすることができる。
図1に示すように、このカバー部材4Dは、2カ所に切り欠き部分4Lを有している。これにより、車輪4を点検したり、交換したい場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、この切欠き部分4Lに通常用いられる汎用の工具を差し込むことで、車輪4からこのカバー部材4Dを簡単に取り外すことができる。
このようにして、左右の車輪4,4は、カバー部材4Dと固定ネジ4Cを、通常使用されている工具を用いて、軸部4Aに対して着脱可能に取り付けたり、交換することができる。このため、仮に車輪4が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、車輪4を簡単にしかも短時間で新たな車輪4と交換できる。
このようにして、左右の車輪4,4は、カバー部材4Dと固定ネジ4Cを、通常使用されている工具を用いて、軸部4Aに対して着脱可能に取り付けたり、交換することができる。このため、仮に車輪4が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、車輪4を簡単にしかも短時間で新たな車輪4と交換できる。
<ハンドルカバー部材9>
図1と図3に示すハンドルカバー部材9は、伸縮ハンドル3と、伸縮ハンドル支持機構部等を覆うための覆い部材である。ハンドルカバー部材9は、前面カバー部6の正面部分10を覆うようにして、前面カバー部6に対して着脱可能に装着されている。
前面カバー部6と背面カバー部7は、下部本体部8に対して着脱可能に取り付けられている。前面カバー部6と背面カバー部7は、互いに着脱可能である。
これにより、装置本体2内の各種構成要素のメンテナンス等を行う際には、前面カバー部6と背面カバー部7とハンドルカバー部材9は、容易に分解して取り外すことができる。
図1と図3に示すハンドルカバー部材9は、伸縮ハンドル3と、伸縮ハンドル支持機構部等を覆うための覆い部材である。ハンドルカバー部材9は、前面カバー部6の正面部分10を覆うようにして、前面カバー部6に対して着脱可能に装着されている。
前面カバー部6と背面カバー部7は、下部本体部8に対して着脱可能に取り付けられている。前面カバー部6と背面カバー部7は、互いに着脱可能である。
これにより、装置本体2内の各種構成要素のメンテナンス等を行う際には、前面カバー部6と背面カバー部7とハンドルカバー部材9は、容易に分解して取り外すことができる。
前面カバー部6と背面カバー部7と下部本体部8とハンドルカバー部材9は、同系統色であっても良いし、別系統色であっても良い。背面カバー部7とハンドルカバー部材9は、例えばホワイトなどの明るい色を採用し、前面カバー部6と下部本体部8は、例えば暗めの色を採用することで、外観的に見栄えが良くなる。
<前面カバー部6>
図1と図3と図4を参照して、前面カバー部6について説明する。
図4は、操作部14の例を示している。
図1に示すように、前面カバー部6は、正面部分10と、上面部分11と、左右の側面部分12,13を有している。正面部分10は、図1と図3では、ハンドルカバー部材9によりほぼ覆われている。上面部分11は、患者を含む使用者側に見やすいようにハンドルカバー部材9側へ傾斜して形成されている。
図1と図3と図4を参照して、前面カバー部6について説明する。
図4は、操作部14の例を示している。
図1に示すように、前面カバー部6は、正面部分10と、上面部分11と、左右の側面部分12,13を有している。正面部分10は、図1と図3では、ハンドルカバー部材9によりほぼ覆われている。上面部分11は、患者を含む使用者側に見やすいようにハンドルカバー部材9側へ傾斜して形成されている。
図1に示すように、この正面部分10の上部は、ハンドルカバー部材9には覆われていない。このハンドルカバー部材9により覆われていない正面部分10の領域は、後で説明する伸縮ハンドル3の取手部40が収納できる取手部収納部49になっている。取手部40が収納された状態では、取手部40の表面は、上面部分11の表面からハンドルカバー部材9の表面にかけて、外観上の見栄えが良くなるように、ほぼ連続して傾斜している。
図1から図3に示すように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13は、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、前面カバー部6の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。
図1から図3に示すように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13は、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、前面カバー部6の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。
<操作部14>
図1に示す上面部分11には、図4に示す操作部14が配置されている。
図4に示すこの操作部14は、例えば電源スイッチ15と、流量インジケータ16と、流量設定ボタン17と、メンテナンスボタン18と、酸素ランプ19と、表示部20と、バッテリ残量モニタ21と、充電中ランプ21を有している。
電源スイッチ15は、患者を含む使用者等が押すことで電源のオンオフを行うことで、装置本体2の運転と停止ができる。流量インジケータ16は、患者を含む使用者に供給されている酸素流量の設定値をデジタルで示す。流量設定ボタン17は、押すことで酸素流量の増減を設定できる。
メンテナンスボタン18は、メンテナンス時に押す。酸素ランプ19は、正常に患者を含む使用者側に酸素を送っている状態であれば、例えば緑色で点灯することで通知する。バッテリ残量モニタ21は、バッテリの残量を例えば5段階で表示する。充電中ランプ22は、バッテリが充電中に点灯する。
図1に示す上面部分11には、図4に示す操作部14が配置されている。
図4に示すこの操作部14は、例えば電源スイッチ15と、流量インジケータ16と、流量設定ボタン17と、メンテナンスボタン18と、酸素ランプ19と、表示部20と、バッテリ残量モニタ21と、充電中ランプ21を有している。
電源スイッチ15は、患者を含む使用者等が押すことで電源のオンオフを行うことで、装置本体2の運転と停止ができる。流量インジケータ16は、患者を含む使用者に供給されている酸素流量の設定値をデジタルで示す。流量設定ボタン17は、押すことで酸素流量の増減を設定できる。
メンテナンスボタン18は、メンテナンス時に押す。酸素ランプ19は、正常に患者を含む使用者側に酸素を送っている状態であれば、例えば緑色で点灯することで通知する。バッテリ残量モニタ21は、バッテリの残量を例えば5段階で表示する。充電中ランプ22は、バッテリが充電中に点灯する。
図4に示す表示部20は、酸素供給用のチューブが折れたことの警報発生時に点灯するチューブ折れアイコン20Aと、コンセントが外れたことの警報発生時に点灯するコンセントアイコン20Bと、酸素濃縮装置における警報発生時に連絡をすべきときに点灯する要連絡アイコン20Cと、火気の検知の警報発生時に点灯する火気検知アイコン20Dと、酸素濃度の低下の警報発生時に点灯する濃度低下アイコン20Eを有する。
図1と図3に示すように、手指挿入用の凹部30は、正面部分10の上部であって、上面部分11の下部の位置に、設けられている。この手指挿入用の凹部30は、ハンドルカバー部材9により覆われてはいない正面部分10の上部の領域である。手指挿入用の凹部30には、患者を含む使用者等の手指を入れることで、装置本体2を直接持ち上げて搬送することができる。
図1と図3に示すように、手指挿入用の凹部30は、正面部分10の上部であって、上面部分11の下部の位置に、設けられている。この手指挿入用の凹部30は、ハンドルカバー部材9により覆われてはいない正面部分10の上部の領域である。手指挿入用の凹部30には、患者を含む使用者等の手指を入れることで、装置本体2を直接持ち上げて搬送することができる。
<背面カバー部7>
次に、図1と図2と図5を参照して、背面カバー部7について説明する。
図5は、背面カバー部7の上部を示す斜視図である。
背面カバー部7は、前面カバー部6に対して着脱可能に結合できる。図2に示すように、背面カバー部7は、装着部31と、空気取入口32と、バッテリ収納凹部39と、排気口34を有している。
図1と図2に示すように、背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rは、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、背面カバー部7の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rの下部には、車輪カバー部分7S、7Tが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。しかも、すでに説明したように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。これにより、装置本体2は、この下部において、大型の車輪4,4を取り付けることができる領域を確保することができる。
次に、図1と図2と図5を参照して、背面カバー部7について説明する。
図5は、背面カバー部7の上部を示す斜視図である。
背面カバー部7は、前面カバー部6に対して着脱可能に結合できる。図2に示すように、背面カバー部7は、装着部31と、空気取入口32と、バッテリ収納凹部39と、排気口34を有している。
図1と図2に示すように、背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rは、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、背面カバー部7の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rの下部には、車輪カバー部分7S、7Tが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。しかも、すでに説明したように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。これにより、装置本体2は、この下部において、大型の車輪4,4を取り付けることができる領域を確保することができる。
図2と図5に示すように、装着部31は、背面カバー部7の上部に設けられている。図5に示すように、装着部31には、電源端子31Aと、酸素出口31Bを備える。電源端子31Aは、ACアダプタ35の電源コネクタ36を着脱可能に接続することで、装置本体2に対して、商用交流電源からの電源供給が可能である。
図5に示す酸素出口31Bは、装置本体2内で生成された酸素を吐出すための吐出し口である。酸素出口31Bは、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続可能である。患者を含む使用者は、このカニューラ38を装着することで、酸素の供給を受けることができる。
図5に示す酸素出口31Bは、装置本体2内で生成された酸素を吐出すための吐出し口である。酸素出口31Bは、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続可能である。患者を含む使用者は、このカニューラ38を装着することで、酸素の供給を受けることができる。
図2に戻ると、空気取入口32は、内部に配置されているコンプレッサの動作により装置本体2の周囲の空気を装置本体2の内部に取り込む。この空気取入口32は、背面カバー部7のほぼ中間位置に設けられている。バッテリ33は、背面カバー部7に設けられているバッテリ収納凹部39にはめ込むことで、着脱可能に装着されている。このバッテリ収納凹部39は、背面カバー部7の底部に配置されている。
このように、比較的重量の大きいバッテリ33が、背面カバー部7の底部に配置できるので、装置本体2の重心位置が下がって、装置本体2を据え置きした場合の安定性と、装置本体2を移動する際の移動安定性が増す。
なお、装置本体2の電源供給は、図5に示すACアダプタ35を用いた商用交流電源から行うか、バッテリ33からの直流電圧を用いて行うことができる。排気口34は、装置本体2内において分離された窒素ガスを外部に排出する。
このように、比較的重量の大きいバッテリ33が、背面カバー部7の底部に配置できるので、装置本体2の重心位置が下がって、装置本体2を据え置きした場合の安定性と、装置本体2を移動する際の移動安定性が増す。
なお、装置本体2の電源供給は、図5に示すACアダプタ35を用いた商用交流電源から行うか、バッテリ33からの直流電圧を用いて行うことができる。排気口34は、装置本体2内において分離された窒素ガスを外部に排出する。
<伸縮ハンドル3と伸縮ハンドル支持機構部50>
図6に示すように、伸縮ハンドル3は、破線で示す伸縮ハンドル支持機構部50により、ハンドルカバー部材9の内部において伸縮(移動)可能で、しかも位置を維持できるように支持されている。すなわち、伸縮ハンドル3は、伸縮ハンドル支持機構部50により支持されていることで、収納された状態から、複数段階で引き出して伸縮ハンドル3の引出し長さを維持することができる。
図6において破線で示すように、伸縮ハンドル支持機構部50は、ハンドルカバー部材9内に収容されている。しかも、この伸縮ハンドル支持機構部50は、正面部分10に対して着脱可能に固定されている。
図6に示すように、伸縮ハンドル3は、破線で示す伸縮ハンドル支持機構部50により、ハンドルカバー部材9の内部において伸縮(移動)可能で、しかも位置を維持できるように支持されている。すなわち、伸縮ハンドル3は、伸縮ハンドル支持機構部50により支持されていることで、収納された状態から、複数段階で引き出して伸縮ハンドル3の引出し長さを維持することができる。
図6において破線で示すように、伸縮ハンドル支持機構部50は、ハンドルカバー部材9内に収容されている。しかも、この伸縮ハンドル支持機構部50は、正面部分10に対して着脱可能に固定されている。
図1に示す状態では、伸縮ハンドル3は、取手部40を除いて、ハンドルカバー部材9側に収められた収納状態を示している。これに対して、図6に示すように、伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41は、伸縮ハンドル支持機構部50による支持により、ハンドルカバー部材9内に収められた収納位置LBから、複数段階、例えば3段階の引出し位置L1、L2、L3まで適宜引き出すことができる。この伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41は、その引出した長さを保つことができる。
また、図1と図6に示すように、ハンドルカバー部材9には、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66が外側に露出されている。これにより、患者を含む使用者等は、この伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を、ハンドルカバー部材9の上から押すことで、パイプ部材4,4の固定状態を解除でき、パイプ部材4,4をZ1方向あるいはZ2方向にスライドして、図6に示す収納位置LBと、伸縮ハンドル3の引出し長さを3段階の引出し位置L1、L2、L3において、患者を含む使用者の体格に合わせて選択することができる。
これにより、患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3の引出し長さを3段階の引出し位置L1、L2、L3で、患者を含む使用者の体格に合わせて選択することができる。このため、患者を含む使用者等は、伸縮ハンドル3の取手部40を持って、装置本体2を容易にしかも快適に移動させることができる。
これにより、患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3の引出し長さを3段階の引出し位置L1、L2、L3で、患者を含む使用者の体格に合わせて選択することができる。このため、患者を含む使用者等は、伸縮ハンドル3の取手部40を持って、装置本体2を容易にしかも快適に移動させることができる。
<伸縮ハンドル3>
<伸縮ハンドル3の取手部40>
図6に示すように、伸縮ハンドル3は、取手部40と、2本のパイプ部材41,41を有する。取手部40は、例えばプラスチック製であり、2本のパイプ部材41,41は、軽くて丈夫な金属製、例えばアルミニウム製である。ただし、取手部40と2本のパイプ部材41,41の材質は、特に限定されない。パイプ部材41は、好ましくは断面円形状である。しかし、パイプ部材41の断面形状は、特に限定されず、例えば断面正方形や長方形等の方形その他多角形や楕円であっても良い。
取手部40には、ほぼ長方形状の取手部凹部40Fが設けられている。この取手部凹部40Fは、患者を含む使用者等が手指を差し込んで取手部40を持つために形成されている。
<伸縮ハンドル3の取手部40>
図6に示すように、伸縮ハンドル3は、取手部40と、2本のパイプ部材41,41を有する。取手部40は、例えばプラスチック製であり、2本のパイプ部材41,41は、軽くて丈夫な金属製、例えばアルミニウム製である。ただし、取手部40と2本のパイプ部材41,41の材質は、特に限定されない。パイプ部材41は、好ましくは断面円形状である。しかし、パイプ部材41の断面形状は、特に限定されず、例えば断面正方形や長方形等の方形その他多角形や楕円であっても良い。
取手部40には、ほぼ長方形状の取手部凹部40Fが設けられている。この取手部凹部40Fは、患者を含む使用者等が手指を差し込んで取手部40を持つために形成されている。
<伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41>
図1に示すように、パイプ部材41,41の下端部には、それぞれプラスチック製のキャップ41Cが取り付けられている。このキャップ41Cは、室内の床面あるいは地面等の設置面FWに当てる。これにより、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは、装置本体2を図1に示すように置いた状態では、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
しかも、好ましくは図2と図3に示すように、下部本体部8は、2つの支持突起部8Gを備えている。これらの支持突起部8Gは、設置面FWに当たることで、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cと、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
ここで、図2、図3から明らかなように、支持突起部8G,8Gは、装置本体2に関して、車輪4,4を挟んで反対側の位置で、装置本体2の下端付近で並列に同じ長さで突出している。
このため、車輪4,4と支持突起部8G,8Gの各下端が接地面に当接すれば、酸素濃縮装置1を鉛直方向に起立支持できる。
これに加えて、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長く設定しておくことで、酸素濃縮装置1が起立状態からハンドル側に傾こうとするときに、これが転倒することを防止することができる。
ところで、例えば、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても良い。むしろ、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているよりもやや短くすることで、酸素濃縮装置1が鉛直方向に起立支持されているときには、パイプ部材41,41の下端が設置面に当接しない程度に長さを短く調整されていてもよい。その寸法について適宜決定でき、当接位置よりほぼ1センチ以内であり、より好ましくはほぼ5ミリ以内とする。それ以上短くすると、転倒防止効果を損なう恐れがある。
しかしながら、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても、十分引き下げられていれば、仮に、酸素濃縮装置1が起立状態から、パイプ部材41,41側に倒れようとして傾いても、所定位置でパイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cが、設置面に当接することで、それ以上倒れることを防止することができる。
図1に示すように、パイプ部材41,41の下端部には、それぞれプラスチック製のキャップ41Cが取り付けられている。このキャップ41Cは、室内の床面あるいは地面等の設置面FWに当てる。これにより、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは、装置本体2を図1に示すように置いた状態では、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
しかも、好ましくは図2と図3に示すように、下部本体部8は、2つの支持突起部8Gを備えている。これらの支持突起部8Gは、設置面FWに当たることで、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cと、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
ここで、図2、図3から明らかなように、支持突起部8G,8Gは、装置本体2に関して、車輪4,4を挟んで反対側の位置で、装置本体2の下端付近で並列に同じ長さで突出している。
このため、車輪4,4と支持突起部8G,8Gの各下端が接地面に当接すれば、酸素濃縮装置1を鉛直方向に起立支持できる。
これに加えて、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長く設定しておくことで、酸素濃縮装置1が起立状態からハンドル側に傾こうとするときに、これが転倒することを防止することができる。
ところで、例えば、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても良い。むしろ、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているよりもやや短くすることで、酸素濃縮装置1が鉛直方向に起立支持されているときには、パイプ部材41,41の下端が設置面に当接しない程度に長さを短く調整されていてもよい。その寸法について適宜決定でき、当接位置よりほぼ1センチ以内であり、より好ましくはほぼ5ミリ以内とする。それ以上短くすると、転倒防止効果を損なう恐れがある。
しかしながら、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても、十分引き下げられていれば、仮に、酸素濃縮装置1が起立状態から、パイプ部材41,41側に倒れようとして傾いても、所定位置でパイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cが、設置面に当接することで、それ以上倒れることを防止することができる。
図1と図3に示すように、正面部分10の上部には、手指挿入用の凹部30が設けられている。この手指挿入用の凹部30は、取手部収納部49に収めた取手部40の取手部凹部40Fに対応する位置にある。
これにより、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指をこの取手部40の取手部凹部40Fを通じて、手指挿入用の凹部30内に差し込むことができる。このため、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指により、伸縮ハンドル3を用いずに、伸縮ハンドル3の取手部40を取手部収納部49に収めた状態で、装置本体2を直接持って移動することが可能である。
これにより、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指をこの取手部40の取手部凹部40Fを通じて、手指挿入用の凹部30内に差し込むことができる。このため、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指により、伸縮ハンドル3を用いずに、伸縮ハンドル3の取手部40を取手部収納部49に収めた状態で、装置本体2を直接持って移動することが可能である。
<装置本体2の内部構造例>
次に、図7と図8を参照する。
図7は、装置本体2の筐体5から背面カバー部7を取り除いた筐体5の内部構造例を示している。図8は、筐体5から前面カバー部6とハンドルカバー部材9を取り除いた筐体5の内部構造例を示している。
図7に示すように、筐体5の内部には、2つの吸着筒100,100や、製品タンク99等が収容されている。
次に、図7と図8を参照する。
図7は、装置本体2の筐体5から背面カバー部7を取り除いた筐体5の内部構造例を示している。図8は、筐体5から前面カバー部6とハンドルカバー部材9を取り除いた筐体5の内部構造例を示している。
図7に示すように、筐体5の内部には、2つの吸着筒100,100や、製品タンク99等が収容されている。
また、図8に示すように、筐体5の背面カバー部7内には、2つの吸着筒100,100やメイン基板101等が収容されている。下部本体部8には、空気を圧縮するためのコンプレッサ110等が収容されている。
コンプレッサ110は、部屋の空気を、図2に示す装置本体2の空気取入口32から取り入れて圧縮する。コンプレッサ110に送り込まれた空気は、加圧された状態で、チューブを介して各吸着筒100に交互に送り込まれる。吸着筒100内には、合成ゼオライトが収容されている。合成ゼオライトは、空気から窒素を吸着して酸素だけを分離する。
コンプレッサ110は、部屋の空気を、図2に示す装置本体2の空気取入口32から取り入れて圧縮する。コンプレッサ110に送り込まれた空気は、加圧された状態で、チューブを介して各吸着筒100に交互に送り込まれる。吸着筒100内には、合成ゼオライトが収容されている。合成ゼオライトは、空気から窒素を吸着して酸素だけを分離する。
図9は、取り込んだ部屋の空気から濃縮酸素を生成するための流体回路ブロック200を示す図である。
図9に示す流体回路ブロック200では、部屋の空気は、図2に示す空気取入口32から、空気取入口フィルタ201や吸気フィルタを介して、コンプレッサ110に取り込まれる。この空気は、コンプレッサ110により加圧されて、切替え用の電磁弁211,212を介して、それぞれ吸着筒100,100内の合成ゼオライトMに交互に送り込まれる。
図9に示す流体回路ブロック200では、部屋の空気は、図2に示す空気取入口32から、空気取入口フィルタ201や吸気フィルタを介して、コンプレッサ110に取り込まれる。この空気は、コンプレッサ110により加圧されて、切替え用の電磁弁211,212を介して、それぞれ吸着筒100,100内の合成ゼオライトMに交互に送り込まれる。
送り込まれた空気は、加圧された状態で、吸着筒100,100内の合成ゼオライトMにより、吸着筒100内で空気から窒素を吸着して、吸着筒100からは酸素だけを生成する。この場合に、電磁弁211,212の切替えを行うことにより、一方の吸着筒100内で合成ゼオライトMが窒素を吸着する。他方の吸着筒100内では、圧力を開放してすでに吸着している窒素を合成ゼオライトMから脱離して、合成ゼオライト300の再生が行われる。
脱離された窒素は、図9に示すコンプレッサ110の真空ポンプ排出口を介して、図2に示す排気口34から室内に排出される。2本の吸着筒100は、交互に使用することで、濃縮酸素が生成できる。生成された濃縮酸素は、製品タンク215に貯められた後、一定圧力にされて、患者を含む使用者に供給される。
脱離された窒素は、図9に示すコンプレッサ110の真空ポンプ排出口を介して、図2に示す排気口34から室内に排出される。2本の吸着筒100は、交互に使用することで、濃縮酸素が生成できる。生成された濃縮酸素は、製品タンク215に貯められた後、一定圧力にされて、患者を含む使用者に供給される。
<吸着筒100と吸着筒固定部300>
次に、図10を参照して、吸着筒100と吸着筒固定部300を説明する。
図10は、図7に示す装置本体2の筐体5内の内部構造例を、SD方向から見た正面図である。
まず、吸着筒100の構造例を説明する。
図10に示すように、筐体5の前面カバー部6の上部領域には、2本の吸着筒100が、吸着筒固定部300を用いて、上下方向Zに沿って、しかも間隔を離して平行に、着脱可能に取り付けられている。
次に、図10を参照して、吸着筒100と吸着筒固定部300を説明する。
図10は、図7に示す装置本体2の筐体5内の内部構造例を、SD方向から見た正面図である。
まず、吸着筒100の構造例を説明する。
図10に示すように、筐体5の前面カバー部6の上部領域には、2本の吸着筒100が、吸着筒固定部300を用いて、上下方向Zに沿って、しかも間隔を離して平行に、着脱可能に取り付けられている。
2つの吸着筒100は同じ構造を有しており、それぞれ内部には合成ゼオライトMを収容している。各吸着筒100は、筒状の本体部150と、第1蓋部材151と第2蓋部材152を有する。本体部150は、例えば軽量な金属、例えばアルミニウムにより、好ましくは円筒形に作られている。本体部150の厚みは、軽量化のために例えば0.5mmである。第1蓋部材151と第2蓋部材152は、軽量化のために例えば薄いプラスチック製の部材であり、好ましくは円形に作られている。
本体部150の第1端部(上端部)150Aの開口部は、第1蓋部材151により着脱可能に閉じている。同様にして、本体部150の第2端部(下端部)150Bの開口部は、第2蓋部材152により着脱可能に閉じている。
本体部150の第1端部(上端部)150Aの開口部は、第1蓋部材151により着脱可能に閉じている。同様にして、本体部150の第2端部(下端部)150Bの開口部は、第2蓋部材152により着脱可能に閉じている。
次に、吸着筒固定部300の構造例を説明する。
図10に示す吸着筒固定部300は、吸着筒100と筐体5の内面との間に空間SPを開けて浮かした状態で、吸着筒100を筐体5の内面部分に対して緩衝材310を用いて固定している。すなわち、この吸着筒100は、この吸着筒固定部300を用いて、筐体5の内面に対して浮かしたフローティング構造により、好ましくは着脱可能に固定されている。
図10に示す吸着筒固定部300は、吸着筒100と筐体5の内面との間に空間SPを開けて浮かした状態で、吸着筒100を筐体5の内面部分に対して緩衝材310を用いて固定している。すなわち、この吸着筒100は、この吸着筒固定部300を用いて、筐体5の内面に対して浮かしたフローティング構造により、好ましくは着脱可能に固定されている。
この吸着筒固定部300の構造例をさらに詳しく説明する。
図10に示すように、左側の吸着筒100を固定する吸着筒固定部300は、第1受け部材301と、第2受け部材302と、2つの緩衝材310,310と、2つの固定バンド330,350と、2つの緩衝材400,400を有している。同様にして、右側の吸着筒100を固定する吸着筒固定部300は、第1受け部材301と、第2受け部材302と、2つの緩衝材310,310と、2つの固定バンド330,350と、2つの緩衝材400,400を有している。
図10に示すように、左側の吸着筒100を固定する吸着筒固定部300は、第1受け部材301と、第2受け部材302と、2つの緩衝材310,310と、2つの固定バンド330,350と、2つの緩衝材400,400を有している。同様にして、右側の吸着筒100を固定する吸着筒固定部300は、第1受け部材301と、第2受け部材302と、2つの緩衝材310,310と、2つの固定バンド330,350と、2つの緩衝材400,400を有している。
第1受け部材301と第2受け部材302は、筐体5の内部において筐体5に対して一体的に設けられている。第1受け部材301は、第1蓋部材151に対応する位置に設けられている。第1受け部材301は、吸着筒100の第1端部150A側を、緩衝材310を介して好ましくは着脱可能に支持している。
同様にして、第2受け部材302は、第2蓋部材152に対応する位置に設けられている。第2受け部材302は、吸着筒100の第2端部150B側を、緩衝材310を介して好ましくは着脱可能に支持している。
このようにして、左右の吸着筒100は、筐体5側の第1受け部材301と第2受け部材302と緩衝材310を用いて、上下方向Zに沿って移動しないように、好ましくは着脱可能に取り付けられている。
同様にして、第2受け部材302は、第2蓋部材152に対応する位置に設けられている。第2受け部材302は、吸着筒100の第2端部150B側を、緩衝材310を介して好ましくは着脱可能に支持している。
このようにして、左右の吸着筒100は、筐体5側の第1受け部材301と第2受け部材302と緩衝材310を用いて、上下方向Zに沿って移動しないように、好ましくは着脱可能に取り付けられている。
一方、吸着筒固定部300の例えば2つの固定バンド330,350は、各吸着筒100の本体部150の外周囲部分を、筐体5の内部に対して着脱可能に固定している。図10の例では、2つの固定バンド330,350が、各吸着筒100の本体部150の中間位置と、下部位置にそれぞれ装着されている。
図11は、上側に位置する固定バンド330の構造例を示す斜視図である。図12は、下側に位置する固定バンド350の構造例を示す斜視図である。
図11に示すように、上側の固定バンド330は、第1部材331と第2部材332から構成されている。第1部材331と第2部材332は、共に半円弧状に形成されている。第1部材331は、円弧部分331Aと、取付け部331Bと、締結部331Cを有する。同様にして、第2部材332は、円弧部分332Aと、取付け部332Bと、締結部332Cを有する。
図11は、上側に位置する固定バンド330の構造例を示す斜視図である。図12は、下側に位置する固定バンド350の構造例を示す斜視図である。
図11に示すように、上側の固定バンド330は、第1部材331と第2部材332から構成されている。第1部材331と第2部材332は、共に半円弧状に形成されている。第1部材331は、円弧部分331Aと、取付け部331Bと、締結部331Cを有する。同様にして、第2部材332は、円弧部分332Aと、取付け部332Bと、締結部332Cを有する。
図11に示す固定バンド330の第1部材331と第2部材332は、軽量なプラスチックにより作られているが、軽量な金属により作ることもできる。第2部材332は、図10に示す筐体5の内部に固定されている固定部材である。第1部材331は、この第2部材332に対して着脱可能に固定できる。
第1部材331の円弧部分331Aの一端部には取付け部331Bが設けられ、他端部には締結部331Cが設けられている。第2部材332の円弧部分332Aの一端部には取付け部332Bが設けられ、他端部には締結部332Cが設けられている
第1部材331の円弧部分331Aの一端部には取付け部331Bが設けられ、他端部には締結部331Cが設けられている。第2部材332の円弧部分332Aの一端部には取付け部332Bが設けられ、他端部には締結部332Cが設けられている
取付け部331Bは、はめ込み穴部331Dを有し、取付け部332Bは、突起部332Dを有する。この突起部332Dは、はめ込み穴部331Dにはめ込まれることで、取付け部331Bと取付け部332Bは着脱可能に連結できる。
締結部331Cと締結部332Cは、それぞれネジ穴331E,332Eを有している。ネジ穴332Eにはナット332Nが内蔵されている。ネジ340は、ネジ穴331Eを通り、ナット332Nに締め付ける。これにより、吸着筒100の本体部150の中間部が、固定バンド330の第1部材331と第2部材332を用いて、筐体5の内部に対して、着脱可能に固定可能である。
締結部331Cと締結部332Cは、それぞれネジ穴331E,332Eを有している。ネジ穴332Eにはナット332Nが内蔵されている。ネジ340は、ネジ穴331Eを通り、ナット332Nに締め付ける。これにより、吸着筒100の本体部150の中間部が、固定バンド330の第1部材331と第2部材332を用いて、筐体5の内部に対して、着脱可能に固定可能である。
次に、図12に示す下側の固定バンド350の第1部材351と第2部材352は、軽量なプラスチックにより作られているが、軽量な金属により作ることもできる。第2部材352は、図10に示す筐体5の内部に固定されている固定部材である。第1部材351は、この第2部材352に対して着脱可能に固定できる。
第1部材351の円弧部分351Aの一端部には取付け部351Bが設けられ、他端部には締結部351Cが設けられている。第2部材352の円弧部分352Aの一端部には取付け部352Bが設けられ、他端部には締結部352Cが設けられている
第1部材351の円弧部分351Aの一端部には取付け部351Bが設けられ、他端部には締結部351Cが設けられている。第2部材352の円弧部分352Aの一端部には取付け部352Bが設けられ、他端部には締結部352Cが設けられている
取付け部351Bは、はめ込み穴部351Dを有し、取付け部352Bは、突起部352Dを有する。この突起部352Dは、はめ込み穴部351Dにはめ込まれることで、取付け部351Bと取付け部352Bは着脱可能に連結できる。
締結部351Cと締結部352Cは、それぞれネジ穴351E,352Eを有している。ネジ穴352Eにはナット352Nが内蔵されている。ネジ340は、ネジ穴351Eを通り、ナット352Nに締め付ける。これにより、吸着筒100の本体部150の下部が、固定バンド350の第1部材351と第2部材352を用いて、筐体5の内部に対して着脱可能に固定可能である。
締結部351Cと締結部352Cは、それぞれネジ穴351E,352Eを有している。ネジ穴352Eにはナット352Nが内蔵されている。ネジ340は、ネジ穴351Eを通り、ナット352Nに締め付ける。これにより、吸着筒100の本体部150の下部が、固定バンド350の第1部材351と第2部材352を用いて、筐体5の内部に対して着脱可能に固定可能である。
<緩衝材310,400>
図10に示すように、緩衝材310は、左右の吸着筒100において、第1受け部材301と第1蓋部材151の間に配置され、かつ第2受け部材302と第2蓋部材152の間に配置されている。
また、図11に示すように、帯状部材の緩衝材400が、第1部材331の円弧部分331Aと第2部材332の円弧部分332Aの内側にそれぞれ貼り付けられている。図12に示すように、帯状部材の緩衝材400が、第1部材351の円弧部分351Aと第2部材352の円弧部分352Aの内側にそれぞれ貼り付けられている。
図10に示すように、緩衝材310は、左右の吸着筒100において、第1受け部材301と第1蓋部材151の間に配置され、かつ第2受け部材302と第2蓋部材152の間に配置されている。
また、図11に示すように、帯状部材の緩衝材400が、第1部材331の円弧部分331Aと第2部材332の円弧部分332Aの内側にそれぞれ貼り付けられている。図12に示すように、帯状部材の緩衝材400が、第1部材351の円弧部分351Aと第2部材352の円弧部分352Aの内側にそれぞれ貼り付けられている。
図10から図12に示す緩衝材310,400の材質としては、好ましくは低反発部材、例えば低反発スポンジ、より具体的には低反発ウレタンを採用することができる。この低反発スポンジは、例えば25%の圧縮応力で、10kPa以下である。
これにより、緩衝材310は、左右の吸着筒100の第1蓋部材151と第2蓋部材152側において、吸着筒150から発生する音および振動を遮断することができる。このため、吸着筒100の軽量化を図りながら、吸着筒100から発生する騒音を低減できるので、装置本体2の騒音の低減が可能になる。
また、緩衝材400を有する2つの固定バンド330,350は、左右の吸着筒100の本体部150を2カ所で保持しており、緩衝材400は、吸着筒150から発生する音および振動を遮断することができる。このため、吸着筒100の軽量化を図りながら、吸着筒100から発生する騒音を低減できるので、装置本体2の騒音の低減が可能になる。
これにより、緩衝材310は、左右の吸着筒100の第1蓋部材151と第2蓋部材152側において、吸着筒150から発生する音および振動を遮断することができる。このため、吸着筒100の軽量化を図りながら、吸着筒100から発生する騒音を低減できるので、装置本体2の騒音の低減が可能になる。
また、緩衝材400を有する2つの固定バンド330,350は、左右の吸着筒100の本体部150を2カ所で保持しており、緩衝材400は、吸着筒150から発生する音および振動を遮断することができる。このため、吸着筒100の軽量化を図りながら、吸着筒100から発生する騒音を低減できるので、装置本体2の騒音の低減が可能になる。
図10に示すように、好ましくは筐体5の内部には、防振用の部材450が配置されている。この防振用の部材450は、例えばスポンジなどであり、吸着筒100の本体部150の外周囲部分と筐体5の内面との間に配置されている。この防振用の部材450は、筐体5の内面に貼り付けられることで、吸着筒100の本体部150を保持しながら、筐体5内で発生する音が筐体5の外側に出ないようにして、しかも吸着筒100の振動や電磁弁211,212が切替時に発生する振動等を防いで、筐体5側にできる限り伝わらないようにしている。
<酸素濃縮装置1の使用例>
次に、上述した酸素濃縮装置1の使用例を説明する。
図13(A)は、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3を引き出して伸ばす動作を示している。図13(B)は、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3を伸ばした後に、伸縮ハンドル3を持って装置本体2を、進行方向FFに移動しようとする状態を示している。
図1に示す酸素濃縮装置1の装置本体2の設置状態では、装置本体2は、設置面FWにおいて安定して立てて置かれている。すなわち、伸縮ハンドル3は、装置本体2のハンドルカバー部材9内に収納されている。このため、装置本体2の支持突起部8G,8Gは、設置面FWに当たる。
次に、上述した酸素濃縮装置1の使用例を説明する。
図13(A)は、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3を引き出して伸ばす動作を示している。図13(B)は、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3を伸ばした後に、伸縮ハンドル3を持って装置本体2を、進行方向FFに移動しようとする状態を示している。
図1に示す酸素濃縮装置1の装置本体2の設置状態では、装置本体2は、設置面FWにおいて安定して立てて置かれている。すなわち、伸縮ハンドル3は、装置本体2のハンドルカバー部材9内に収納されている。このため、装置本体2の支持突起部8G,8Gは、設置面FWに当たる。
このように、支持突起部8G,8Gは、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cと、大型の2つの車輪4,4とともに、合計6つの支持点で、設置面FWに対して安定して置くことができる。パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cが設置面FWに当たっていることで、装置本体2が進行方向FF側に転倒するのを防止し、支持突起部8G,8Gが設置面FWに当たっていることで、装置本体2が後ろ方向BK側に転倒するのを防止している。
上述したように、装置本体2は、大型の車輪4,4を有しているにもかかわらず、装置本体2は、図1に示すように設置面FWに設置して待機させている状態であっても、装置本体2は前後に倒れないように安定して置くことができる。
上述したように、装置本体2は、大型の車輪4,4を有しているにもかかわらず、装置本体2は、図1に示すように設置面FWに設置して待機させている状態であっても、装置本体2は前後に倒れないように安定して置くことができる。
そして、患者を含む使用者等が、図13(B)に示すように、進行方向FFに沿って移動しようとする場合には、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3をハンドルカバー部材9内から、体格に合わせて引き出す。これにより、パイプ本体41,41のキャップ41C,41Cは、設置面FWから離れてハンドルカバー部材9内に収納される。このことから、パイプ本体41,41のキャップ41C,41Cが、装置本体2の移動に支障をきたすことがない。
図5に示すように、酸素出口31Bには、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続する。そして、患者を含む使用者は図4に示す電源ボタン15を押すことで、予め設定されている酸素流量により、患者を含む使用者は、図5に示すカニューラ38を装着して酸素の供給を受けることができる。
患者を含む使用者が例えば居間にいて酸素の供給を受けている際に、例えば居間から食堂に行きたくなった場合には、患者を含む使用者は酸素濃縮装置1とともに食堂に移動する場合を例にして説明する。
患者を含む使用者等は、手指Hにより図13(A)に示すように,設置状態にある装置本体2にある伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を、P方向に押す。図13(A)に示すように、患者を含む使用者等が伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を押すことで、図6に示すように、伸縮ハンドル3の取手部40を、患者を含む使用者の体格に合わせて、収納段階LBから引出し段階L1、L2、L3のいずれかまで、Z1方向に引き出す。
患者を含む使用者等は、手指Hにより図13(A)に示すように,設置状態にある装置本体2にある伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を、P方向に押す。図13(A)に示すように、患者を含む使用者等が伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を押すことで、図6に示すように、伸縮ハンドル3の取手部40を、患者を含む使用者の体格に合わせて、収納段階LBから引出し段階L1、L2、L3のいずれかまで、Z1方向に引き出す。
このようにして、患者を含む使用者は、体格に合わせて、伸縮ハンドル3の取手部40の高さ位置を、装置本体2に対して、複数段階の内の1つを選んで設定することができる。患者を含む使用者は、図13(B)に示すように手指により伸縮ハンドル3の取手部40を持って、進行方向FFに傾けるようにして、2つの大型の車輪4,4により容易に移動することができる。
従来用いられている移動型の酸素濃縮装置では、安定して移動できるようにする前提から、酸素濃縮装置の設置面からの高さは、できる限り低く設定されている。このため、ハンドルを伸ばすことができないと、患者を含む使用者は腰を屈めて低い姿勢で酸素濃縮装置を移動しなければならない。
従来用いられている移動型の酸素濃縮装置では、安定して移動できるようにする前提から、酸素濃縮装置の設置面からの高さは、できる限り低く設定されている。このため、ハンドルを伸ばすことができないと、患者を含む使用者は腰を屈めて低い姿勢で酸素濃縮装置を移動しなければならない。
しかし、本発明の実施形態の酸素濃縮装置1では、装置本体2の設置面FWからの高さは、できる限り低く設定されている。しかも、図10に示すように、比較的重量のあるコンプレッサ110は、装置本体2の底部に配置されている。このため、患者を含む使用者は、装置本体2を移動する際に、腰を屈めて低い姿勢で異動する必要が無く、安定して運べる。このため、装置本体2の移動性(可搬性)が向上し、患者を含む使用者は、酸素濃縮装置1の伸縮ハンドル3を持って、頻繁に移動することも可能になる。
また、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人が、伸縮ハンドル3を用いずに、ある場所から別の場所に、装置本体2を持ち上げて運ぶことがある。図1に示す手指挿入用の凹部30は、取手部40の取手部凹部40Fの形状に合わせた形状になっている。取手部40が、正面部分10において収納されている状態であり、正面部分10からは突き出てはいない。
患者を含む使用者あるいは医療従事者等を含む使用者のサポートをする人は、手指をこの取手部40の取手部凹部40Fを通じて、装置本体2の手指挿入用の凹部30に差し込む。
これにより、患者を含む使用者あるいはサポートをする人は、手指により、伸縮ハンドル3を用いずに、伸縮ハンドル3をハンドルカバー部材9内に収納した状態で、装置本体2を直接持って運ぶことができる。従って、酸素濃縮装置1の搬送が容易に行える。
これにより、患者を含む使用者あるいはサポートをする人は、手指により、伸縮ハンドル3を用いずに、伸縮ハンドル3をハンドルカバー部材9内に収納した状態で、装置本体2を直接持って運ぶことができる。従って、酸素濃縮装置1の搬送が容易に行える。
ところで、患者を含む使用者が酸素濃縮装置1から酸素の供給を受けている時には、図10に示す2つの吸着筒100,100内では、送り込まれた空気から、吸着筒100,100内の合成ゼオライトMにより、窒素を吸着して、吸着筒100からは酸素だけを生成する。
この場合に、酸素流量の設定値の変更により、空気の流量を大きくしたり小さくして変更されると、空気、酸素、窒素等の流体が各吸着筒100内を移動する際の移動音と振動が、大きくなる。吸着筒100の本体部150は、すでに説明したように軽量化のために薄肉化されていると、本体部150の内部における流体の移動する際に発生する移動音と振動が、本体部150から外部に漏れ易い。また、第1蓋部材151と第2蓋部材152は、軽量化のために薄肉のプラスチックになっていることからも、吸着筒100の内部における流体の移動する際に発生する移動音と振動が、本体部150や第1蓋部材151と第2蓋部材152を通じて、外部に漏れ易い。
この場合に、酸素流量の設定値の変更により、空気の流量を大きくしたり小さくして変更されると、空気、酸素、窒素等の流体が各吸着筒100内を移動する際の移動音と振動が、大きくなる。吸着筒100の本体部150は、すでに説明したように軽量化のために薄肉化されていると、本体部150の内部における流体の移動する際に発生する移動音と振動が、本体部150から外部に漏れ易い。また、第1蓋部材151と第2蓋部材152は、軽量化のために薄肉のプラスチックになっていることからも、吸着筒100の内部における流体の移動する際に発生する移動音と振動が、本体部150や第1蓋部材151と第2蓋部材152を通じて、外部に漏れ易い。
しかしながら、本発明の実施形態では、図10に示す吸着筒固定部300の緩衝材310と緩衝材400の材質としては、好ましくは低反発部材、例えば低反発スポンジ、より具体的には低反発ウレタンを採用している。
そして、図10に示す緩衝材310は、左右の吸着筒100の第1蓋部材151と第2蓋部材152側において、吸着筒100の本体150と第1蓋部材151と第2蓋部材152から発生する流体の移動音および振動を遮断することができる。このため、流体の移動音や振動が筐体5に伝わるのを抑止できる。従って、吸着筒100の軽量化を図りながら、吸着筒100から発生する騒音を低減できるので、装置本体2の騒音の低減が可能になる。
そして、図10に示す緩衝材310は、左右の吸着筒100の第1蓋部材151と第2蓋部材152側において、吸着筒100の本体150と第1蓋部材151と第2蓋部材152から発生する流体の移動音および振動を遮断することができる。このため、流体の移動音や振動が筐体5に伝わるのを抑止できる。従って、吸着筒100の軽量化を図りながら、吸着筒100から発生する騒音を低減できるので、装置本体2の騒音の低減が可能になる。
また、緩衝材400は、左右の吸着筒100の本体部150を保持しており、吸着筒100の本体部150から発生する流体の移動音および振動を遮断することができる。このため、流体の移動音や振動が筐体5に伝わるのを抑止できる。従って、吸着筒100の軽量化を図りながら、吸着筒100から発生する騒音を低減できるので、装置本体2の騒音の低減が可能になる。
さらに、吸着筒固定部300の緩衝材310と緩衝材400は、図10に示す切替え用の電磁弁211,212の切り替え動作の際に生じる伝搬音をも遮断することができ、電磁弁211,212の切り替え動作の際に生じる伝搬音が筐体5に伝わるのを抑止できる。
このように、吸着筒固定部300は、吸着筒100が生じる流体の移動音と振動の抑止だけではなく、電磁弁211,212の切り替え動作の際に生じる伝搬音の抑止ができるので、装置本体2の騒音の低減が図れる。
さらに、吸着筒固定部300の緩衝材310と緩衝材400は、図10に示す切替え用の電磁弁211,212の切り替え動作の際に生じる伝搬音をも遮断することができ、電磁弁211,212の切り替え動作の際に生じる伝搬音が筐体5に伝わるのを抑止できる。
このように、吸着筒固定部300は、吸着筒100が生じる流体の移動音と振動の抑止だけではなく、電磁弁211,212の切り替え動作の際に生じる伝搬音の抑止ができるので、装置本体2の騒音の低減が図れる。
図14は、本発明の実施形態の吸着筒100を有する装置本体2の騒音レベルと、従来の比較例である吸着筒500を有する装置本体の騒音レベルを比較している。
図14に示すように、本発明の実施形態の吸着筒100の全長は、例えば264mmで、直径は49mmである。この吸着筒100は、すでに説明した緩衝材として低反発スポンジを用いて吸着筒固定部300を用いて、いわゆるフローティング構造により支持されている。1つの吸着筒100の重量は、例えば400gである。
これに対して、比較例の吸着筒500は。筐体に対して緩衝材を用いずに直接固定(リジッド固定)されている。吸着筒500の全長は、例えば285mmで、直径は60mmである。1つの吸着筒500の重量は、例えば900gである。
図14に示すように、本発明の実施形態の吸着筒100の全長は、例えば264mmで、直径は49mmである。この吸着筒100は、すでに説明した緩衝材として低反発スポンジを用いて吸着筒固定部300を用いて、いわゆるフローティング構造により支持されている。1つの吸着筒100の重量は、例えば400gである。
これに対して、比較例の吸着筒500は。筐体に対して緩衝材を用いずに直接固定(リジッド固定)されている。吸着筒500の全長は、例えば285mmで、直径は60mmである。1つの吸着筒500の重量は、例えば900gである。
図14に示すように、酸素流量が2L/分であり、無響室において、正面1mの距離での騒音レベルは、本発明の実施形態の吸着筒100では、27dBである。これに対して、酸素流量が2L/分であり、無響室において、正面1mの距離での騒音レベルは、比較例の吸着筒500では、30dBである。
従って、本発明の実施形態の吸着筒100の本体部150の薄型化を図り、第1蓋部材と第2蓋部材は軽量化のためにプラスチックにより薄型に作られたとしても、騒音レベルを低減できる。このように、本発明の実施形態の吸着筒100は、軽量化を図ったにもかかわらず、装置本体2の騒音レベルを下げることができた。
従って、本発明の実施形態の吸着筒100の本体部150の薄型化を図り、第1蓋部材と第2蓋部材は軽量化のためにプラスチックにより薄型に作られたとしても、騒音レベルを低減できる。このように、本発明の実施形態の吸着筒100は、軽量化を図ったにもかかわらず、装置本体2の騒音レベルを下げることができた。
上述したように、本発明の実施形態の酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置であって、筐体5を有する装置本体2と、装置本体2の筐体5内に配置されて、装置本体2の外から取り込んだ空気から酸素を分離するゼオライトを収容している吸着筒100と、吸着筒100と筐体5の間は空間を開けて浮かした状態で、吸着筒100を筐体5に対して緩衝材310,400を用いて固定する吸着筒固定部300と、を備える。
これにより、吸着筒固定部は、吸着筒と筐体の間は空間を開けて浮かした状態で、吸着筒を筐体に対して緩衝材を用いて固定する。このため、このため、吸着筒内を通過する空気、窒素、酸素等の流体の移動音が、吸着筒から発生する音や振動を遮断することができ、筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
これにより、吸着筒固定部は、吸着筒と筐体の間は空間を開けて浮かした状態で、吸着筒を筐体に対して緩衝材を用いて固定する。このため、このため、吸着筒内を通過する空気、窒素、酸素等の流体の移動音が、吸着筒から発生する音や振動を遮断することができ、筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
緩衝材310は、低反発材であるので、吸着筒から発生する音や振動を遮断でき、吸着筒から筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
吸着筒固定部300は、筐体5の内部に設けられて吸着筒100の第1端部側を、緩衝材310を介して支持する第1受け部材301と、筐体5の内部に設けられて吸着筒100の第2端部側を、緩衝材310を介して支持する第2受け部材302と、を有する。これにより、吸着筒の第1端部は、第1受け部材により緩衝材を介して支持し、吸着筒の第2部は、第2受け部材により緩衝材を介して支持しているので、吸着筒の第1端部と第2端部から筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
吸着筒固定部300は、吸着筒100の外周囲部分を、緩衝材400を介して筐体5の内部に着脱可能に固定する固定バンド330を有する。これにより、吸着筒の外周囲部分は、緩衝材を介して固定バンドを用いて固定するので、吸着筒の支持がより確実にでき、さらに吸着筒から筐体側に音や振動が伝わらなくなり、酸素濃縮装置の騒音の低減が図れる。
筐体5の内部には、吸着筒100の外周囲部分を保持する防振用の部材450が配置されている。これにより、吸着筒の外周囲部分を保持する防振用の部材により、吸着筒の外周囲部分と筐体の内部の間の防振を図ることができる。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形例を採用することができる。上述の本発明の実施形態では、上記本発明の実施形態に記載された事項は、その一部を省略してもよいし、上記で説明しない他の構成と組み合わせることによっても本発明の範囲を逸脱するものではない。
上述した本発明の実施形態では、吸着筒100の本体部150は円筒状であるが、これに限らず例えば断面が矩形あるいは楕円形などであっても良い。この本体部150の形状に合わせて、第1蓋部材と第2蓋部材の形状を変更できる。
上述した本発明の実施形態では、吸着筒100の本体部150は円筒状であるが、これに限らず例えば断面が矩形あるいは楕円形などであっても良い。この本体部150の形状に合わせて、第1蓋部材と第2蓋部材の形状を変更できる。
1・・・酸素濃縮装置、2・・・装置本体、3・・・伸縮ハンドル(ハンドルの例)、4・・・車輪、5・・・筐体、9・・・ハンドルカバー部材(カバー部材の例)、100・・・吸着筒、150・・・吸着筒の本体部、151・・・第1蓋部材、152・・・第2蓋部材、300・・・吸着筒固定部、301・・・第1受け部材、302・・・第2受け部材、310,400・・・緩衝材、330,350・・・固定バンド、450…防振用部材、FF・・・進行方向、M・・・合成ゼオライト
Claims (5)
- 患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置であって、
筐体を有する装置本体と、
前記装置本体の前記筐体内に配置されて、前記装置本体の外から取り込んだ空気から酸素を分離するゼオライトを収容している吸着筒と、
前記吸着筒と前記筐体の間は空間を開けて浮かした状態で、前記吸着筒を前記筐体に対して緩衝材を用いて固定する吸着筒固定部と、
を備えることを特徴とする酸素濃縮装置。 - 前記緩衝材は、低反発材であることを特徴とする請求項1に記載の酸素濃縮装置。
- 前記吸着筒固定部は、
前記筐体の内部に設けられて前記吸着筒の第1端部側を、前記緩衝材を介して支持する第1受け部材と、
前記筐体の内部に設けられて前記吸着筒の第2端部側を、前記緩衝材を介して支持する第2受け部材と、
を有することを特徴とする請求項1または2に記載の酸素濃縮装置。 - 前記吸着筒固定部は、前記吸着筒の前記外周囲部分を、緩衝材を介して前記筐体の内部に着脱可能に固定する固定バンドを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の酸素濃縮装置。
- 前記筐体の内部には、前記吸着筒の外周囲部分を保持する防振用の部材が配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の酸素濃縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015011706A JP2016135202A (ja) | 2015-01-23 | 2015-01-23 | 酸素濃縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015011706A JP2016135202A (ja) | 2015-01-23 | 2015-01-23 | 酸素濃縮装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016135202A true JP2016135202A (ja) | 2016-07-28 |
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ID=56512256
Family Applications (1)
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JP2015011706A Pending JP2016135202A (ja) | 2015-01-23 | 2015-01-23 | 酸素濃縮装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2016135202A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101744622B1 (ko) | 2016-05-09 | 2017-06-20 | (재)예수병원유지재단 | 산소 공급 장치 |
-
2015
- 2015-01-23 JP JP2015011706A patent/JP2016135202A/ja active Pending
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