JP2016135198A - 酸素濃縮装置 - Google Patents

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尚 榎本
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Abstract

【課題】酸素濃縮装置を使用している際にハンドルに不具合が出た場合に、ハンドルを容易に交換できる酸素濃縮装置を提供する。【解決手段】酸素濃縮装置1は、車輪により移動可能で、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための装置であって、酸素を生成する装置本体2と、装置本体2を移動する際に持つハンドル3であって、装置本体2に対して伸縮可能に設けられるハンドル3と、を備え、ハンドル3は、装置本体2に対して取外し可能に設けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、空気中から酸素を分離生成する移動型の酸素濃縮装置に関する。
酸素濃縮装置は、肺に疾病を抱える患者を含む使用者が高濃度の酸素を吸引するために使用する。この酸素濃縮装置では、コンプレッサが空気を取り込んで圧縮空気を作り、この圧縮空気は吸着筒の内部に送り込み、吸着筒内の吸着剤に空気の窒素を吸着させる。これにより、酸素濃縮装置は、濃縮酸素を生成する。この生成した濃縮酸素は、カニューラを用いて患者を含む使用者に摂取させる。
患者を含む使用者が移動可能な移動型の酸素濃縮装置は、特許文献1に開示されている。この移動型の酸素濃縮装置は、装置本体と、この装置本体に取り付けられた車輪と、装置本体に取り付けられて上下に移動可能なハンドルと、このハンドルを適当な長さにして締めることでハンドルを装置本体に固定する2カ所の固定つまみを、有している。
患者を含む使用者は、このハンドルを装置本体から適当な長さに伸ばして、2カ所の固定つまみでハンドルを固定した後、ハンドルを持って装置本体を移動することができる。そして、患者を含む使用者は、装置本体の移動が完了すると、固定つまみを緩めてこのハンドルを装置本体側へ押し込んで納める。
特開平11−262526号公報
ところが、特許文献1の移動型の酸素濃縮装置では、ハンドルは、2カ所の固定つまみだけで装置本体側に固定する構造であるので、ハンドルと装置本体との間の固定状態が弱く、ハンドルに無理な負荷が掛かって曲がったり、破損してしまったり、固定摘みが破損してしまうおそれがある。このため、患者を含む使用者等が、ハンドルを持って比較的重い装置本体を移動すると、固定つまみが破損したり、ハンドルが破損したり曲がったりすることがある。
このように、固定つまみやハンドルが破損した場合には、例えば病院、出先、自宅等の酸素濃縮装置を使用している現場では、酸素濃縮装置を移動して使用することができなくなってしまい、患者は酸素の供給を受けることができなくなるおそれがある。
そこで、本発明は、酸素濃縮装置を使用している際にハンドルに不具合が出た場合に、ハンドルを容易に交換できる酸素濃縮装置を提供することを目的とする。
本発明の酸素濃縮装置は、車輪により移動可能で、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための酸素濃縮装置であって、前記酸素を生成する装置本体と、前記装置本体を移動する際に持つハンドルであって、前記装置本体に対して伸縮可能に設けられる前記ハンドルと、を有し、前記ハンドルを、前記装置本体に対して取外し可能に支持するハンドル支持機構部を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、伸縮可能に設けられるハンドルは、ハンドル支持機構部により、装置本体に対して取外し可能に支持されている。このため、酸素濃縮装置を使用している際にハンドルに不具合が出た場合に、ハンドルを容易に交換できる。
好ましくは、前記ハンドルは、前記装置本体を移動する際に持つための取手部と、前記取手部が端部に取り付けられているパイプ部材と、を有し、前記ハンドル支持機構部は、前記装置本体に対して着脱可能に固定され、前記パイプ部材を移動可能に支持する第1支持体と、前記装置本体に対して着脱可能に固定され、前記パイプ部材を移動可能に支持し、前記第1支持体よりも下部に配置されている第2支持体と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、ハンドル支持機構部の第1支持体と第2支持体は、ハンドルのパイプ部材を装置本体に対して移動可能に支持している。このように、ハンドル支持機構部の第1支持体と第2支持体を採用することで、例えばハンドルのパイプ部材を、別の外側の長いガイドパイプ内に通して、この別の外側のガイドパイプに沿って、ハンドルの内側のパイプ部材を移動可能とする2重パイプ構造を採用する場合に比べて、装置本体の軽量化が図れる。
好ましくは、前記装置本体は、前記ハンドルの前記パイプ部材と前記第1支持体と前記第2支持体を覆い、前記装置本体に対して着脱可能なカバー部材を有することを特徴とする。
上記構成によれば、カバー部材は、ハンドルのパイプ部材と第1支持体と前記第2支持体を覆っているので、外観上の見栄えが良くなる。しかも、このカバー部材は装置本体に対して着脱可能であるので、このカバー部材を装置本体から外すことができる。このため、ハンドル、第1支持体と前記第2支持体の故障等が発生した際には、必要な部品の交換が容易に行える。
好ましくは、前記装置本体の上部には、手指挿入用の凹部が設けられており、前記ハンドルが前記装置本体側に収納された状態では、前記取手部は、前記装置本体の前記手指挿入用の凹部に対応する位置には取手部凹部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、患者を含む使用者等は、取手部凹部を通じて、手指を手指挿入用の凹部に差し入れることができる。このため、患者を含む使用者等は、ハンドルを使わずに、装置本体を直接持って移動することができる。
好ましくは、前記パイプ部材には、複数の位置決め用の孔部が設けられており、前記第1支持体は位置決め用のピンを有し、前記複数の位置決め用の孔部のいずれかに対して、前記位置決め用のピンを挿入することで、前記装置本体からの前記パイプ部材の引出し長さの調整が可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、第1支持体の位置決め用のピンを、パイプ部材の複数の位置決め用の孔部のいずれかに対して挿入することで、装置本体からのパイプ部材の引出し長さを、患者を含む使用者の体格に応じて、調整することができる。
好ましくは、前記ハンドルが前記装置本体内に収納されている状態で、前記ハンドルの端部は、前記装置本体を設置している設置面に向かって延びて、前記設置面に突き当たるやや手前に達する構成とされていることを特徴とする。
上記構成によれば、ハンドル下端が設置面に当接して支持する構成とした場合には装置が傾いた場合でも倒伏する前に前記ハンドル下端が設置面に当接して完全に倒れることを防止できる。
ここで、前記ハンドルが前記装置本体内に収納されている状態で、前記ハンドルの端部は、前記装置本体を設置している設置面に向かって延びて、前記設置面に突き当たるやや手前に達する構成である。このため、該設置面に毛足の長い絨毯等が配置されていた場合に、ハンドル下端が絨毯内等に完全に入り込めないことで、ハンドル上端の位置に狂いが生じることを防止できる。
また、好ましくは、前記ハンドルが前記装置本体内に収納されている状態で、前記ハンドルの端部は、前記装置本体を設置している設置面に向かって延びて、前記設置面に突き当た構成とされていてもよい。
上記構成によれば、ハンドルが前記装置本体内に収納されている状態では、ハンドルの端部は設置面に突き当たっているので、装置本体は、ハンドルの端部を用いて安定した状態を維持できる。
本発明によれば、酸素濃縮装置を使用している際にハンドルに不具合が出た場合に、ハンドルを容易に交換できる酸素濃縮装置を提供することができる。
本発明の酸素濃縮装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。 図1に示す酸素濃縮装置の背面図である。 図1に示す酸素濃縮装置の正面図である。 操作部の例を示す図である。 筐体の背面カバー部側の上部を示す斜視図である。 装置本体から伸縮ハンドルを複数段階に引き出して保持できる状態を示す斜視図である。 図6に示す装置本体の前面カバー部から、ハンドルカバー部材と伸縮ハンドル等を取り外した状態を示す分解斜視図である。 ハンドルカバー部材を取り外した正面部分の状態を示す斜視図である。 伸縮ハンドルと伸縮ハンドル支持機構部の第1支持体を示す斜視図である。 伸縮ハンドルの構造例を示す図である。 取手部と持ち上げ用の凹部の付近を示す図である。 伸縮ハンドル支持機構部の第1支持体の2つのスライダと、スプリングと、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン等を示す断面を有する正面図である。 伸縮ハンドル支持機構部の第1支持体の2つのスライダと、スプリングと、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン等を示す断面図である。 図14(A)は、伸縮ハンドルを引き出して伸ばす動作を示し、図14(B)は、患者を含む使用者が伸ばして伸縮ハンドルを持って装置本体を移動しようとする状態を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
<酸素濃縮装置1の全体構成>
図1は、本発明の酸素濃縮装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す酸素濃縮装置1の背面図であり、図3は、酸素濃縮装置1の正面図である。図1に示す酸素濃縮装置1では、片方の車輪が取り外された状態を示している。
図1から図3に示す酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者や医療従事者等が移動できる移動型の装置である。この酸素濃縮装置1は、例えば、慢性閉塞性肺疾患等の低酸素血症等を有する患者を含む使用者が酸素吸入療法を行う際に、酸素供給源として使用する例えば圧力スイング吸着方式により高濃度酸素を発生する装置である。
図1に示すように、酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者等による移動を意図した移動型の酸素濃縮装置(可搬型の酸素濃縮装置ともいう)である。患者を含む使用者による酸素濃縮装置1の移動を考慮して、酸素濃縮装置1の小型化と軽量化を図っている。一例として、酸素濃縮装置1の重量は、好ましくは10kgを下回る例えば9.9kgであり、外形寸法例としては、高さ×幅×奥行が、590mm×330mm×293mmである。この酸素濃縮装置1は、比較的軽量であり、コンパクトなサイズを有しているので、患者を含む使用者は、酸素濃縮装置1の移動を容易に行える。
図1から図3に示す酸素濃縮装置1は、概略的には、装置本体2と、伸縮ハンドル3と、左右の大型の車輪4,4を有している。装置本体2は、好ましくはプラスチック製の筐体5を有している。筐体5は、前面カバー部6と、背面カバー部7と、下部本体部8と、ハンドルカバー部材9を有する。
図1に示すように、大型の左右の車輪4,4は、軽量化のために、例えばプラスチックにより形成されている。左右の車輪4,4の直径は、例えば180mmである。左右の軸部4Aは、下部本体部8において左右反対方向に突出して設けられている。左右の車輪4,4の中央の円形の取付け穴4Eには、軸部4Aがそれぞれはめ込まれる。そして、この取付け穴4Eには、固定用の円形部材4Bがはめ込まれるとともに、固定ネジ4Cが軸部4Aのメネジにねじこまれる。その後、取付け穴4Eには、カバー部材4Dがはめ込まれるようになっている。
このようにして、左右の車輪4,4は、軸部4Aに対して着脱可能に取り付けることができる。このため、仮に車輪4が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人が、車輪4を簡単に交換できる。
<ハンドルカバー部材9>
図1と図3に示すハンドルカバー部材9は、伸縮ハンドル3と後で説明する伸縮ハンドル支持機構部等を覆うための覆い部材である。ハンドルカバー部材9は、前面カバー部6の正面部分10を覆うようにして、前面カバー部6に対して着脱可能に装着されている。
前面カバー部6と背面カバー部7は、下部本体部8に対して着脱可能に取り付けられている。前面カバー部6と背面カバー部7は、互いに着脱可能である。
これにより、装置本体2内の各種構成要素のメンテナンス等を行う際には、前面カバー部6と背面カバー部7とハンドルカバー部材9は、容易に分解して取り外すことができる。
前面カバー部6と背面カバー部7と下部本体部8とハンドルカバー部材9は、同系統色であっても良いし、別系統色であっても良い。背面カバー部7とハンドルカバー部材9は、例えばホワイトなどの明るい色を採用し、前面カバー部6と下部本体部8は、例えば暗めの色を採用することで、外観的に見栄えが良くなる。
<前面カバー部6>
図1と図3と図4を参照して、前面カバー部6について説明する。
図4は、操作部14の例を示している。
図1に示すように、前面カバー部6は、正面部分10と、上面部分11と、左右の側面部分12,13を有している。正面部分10は、図1と図3では、ハンドルカバー部材9によりほぼ覆われている。上面部分11は、患者を含む使用者側に見やすいようにハンドルカバー部材9側へ傾斜して形成されている。
図1に示すように、この正面部分10の上部は、ハンドルカバー部材9には覆われていない。このハンドルカバー部材9により覆われていない正面部分10の領域は、後で説明する伸縮ハンドル3の取手部40が収納できる取手部収納部49になっている。取手部40が収納された状態では、取手部40の表面は、上面部分11の表面からハンドルカバー部材9の表面にかけて、外観上の見栄えが良くなるように、ほぼ連続して傾斜している。
図1から図3に示すように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13は、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、前面カバー部6の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。
<操作部14>
図1に示す上面部分11には、図4に示す操作部14が配置されている。
図4に示すこの操作部14は、例えば電源スイッチ15と、流量インジケータ16と、流量設定ボタン17と、メンテナンスボタン18と、酸素ランプ19と、表示部20と、バッテリ残量モニタ21と、充電中ランプ21を有している。
電源スイッチ15は、患者を含む使用者等が押すことで電源のオンオフを行うことで、装置本体2の運転と停止ができる。流量インジケータ16は、患者を含む使用者に供給されている酸素流量の設定値をデジタルで示す。流量設定ボタン17は、押すことで酸素流量の増減を設定できる。
メンテナンスボタン18は、メンテナンス時に押す。酸素ランプ19は、正常に患者を含む使用者側に酸素を送っている状態であれば、例えば緑色で点灯することで通知する。バッテリ残量モニタ21は、バッテリの残量を例えば5段階で表示する。充電中ランプ22は、バッテリが充電中に点灯する。
図4に示す表示部20は、酸素供給用のチューブが折れたことの警報発生時に点灯するチューブ折れアイコン20Aと、コンセントが外れたことの警報発生時に点灯するコンセントアイコン20Bと、酸素濃縮装置における警報発生時に連絡をすべきときに点灯する要連絡アイコン20Cと、火気の検知の警報発生時に点灯する火気検知アイコン20Dと、酸素濃度の低下の警報発生時に点灯する濃度低下アイコン20Eを有する。
図1と図3に示すように、手指挿入用の凹部30は、正面部分10の上部であって、上面部分11の下部の位置に、設けられている。この手指挿入用の凹部30は、ハンドルカバー部材9により覆われてはいない正面部分10の上部の領域である。手指挿入用の凹部30には、患者を含む使用者等の手指を入れることで、装置本体2を直接持ち上げて搬送することができる。
<背面カバー部7>
次に、図1と図2と図5を参照して、背面カバー部7について説明する。
図5は、背面カバー部7の上部を示す斜視図である。
背面カバー部7は、前面カバー部6に対して着脱可能に結合できる。図2に示すように、背面カバー部7は、装着部31と、空気取入口32と、バッテリ収納凹部39と、排気口34を有している。
図1と図2に示すように、背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rは、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、背面カバー部7の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rの下部には、車輪カバー部分7S、7Tが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。しかも、すでに説明したように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。これにより、装置本体2は、この下部において、大型の車輪4,4を取り付けることができる領域を確保することができる。
図2と図5に示すように、装着部31は、背面カバー部7の上部に設けられている。図5に示すように、装着部31には、電源端子31Aと、酸素出口31Bを備える。電源端子31Aは、ACアダプタ35の電源コネクタ36を着脱可能に接続することで、装置本体2に対して、商用交流電源からの電源供給が可能である。
図5に示す酸素出口31Bは、装置本体2内で生成された酸素を吐出すための吐出し口である。酸素出口31Bは、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続可能である。患者を含む使用者は、このカニューラ38を装着することで、酸素の供給を受けることができる。
図2に戻ると、空気取入口32は、内部に配置されているコンプレッサの動作により装置本体2の周囲の空気を装置本体2の内部に取り込む。この空気取入口32は、背面カバー部7のほぼ中間位置に設けられている。バッテリ33は、背面カバー部7に設けられているバッテリ収納凹部39にはめ込むことで、着脱可能に装着されている。このバッテリ収納凹部39は、背面カバー部7の底部に配置されている。
このように、比較的重量の大きいバッテリ33が、背面カバー部7の底部に配置できるので、装置本体2の重心位置が下がって、装置本体2を据え置きした場合の安定性と、装置本体2を移動する際の移動安定性が増す。
なお、装置本体2の電源供給は、図5に示すACアダプタ35を用いた商用交流電源から行うか、バッテリ33からの直流電圧を用いて行うことができる。排気口34は、装置本体2内において分離された窒素ガスを外部に排出する。
<伸縮ハンドル3および伸縮ハンドル支持機構部50>
次に、図6から図10を参照して、伸縮ハンドル3および伸縮ハンドル支持機構部50について、説明する。
図6は、装置本体2から伸縮ハンドル3を複数段階に引き出して保持できる状態を示す斜視図である。図7は、図6に示す装置本体2の前面カバー部6から、ハンドルカバー部材9と伸縮ハンドル3を取り外した状態を示す分解斜視図である。
図8は、ハンドルカバー部材9を取り外した正面部分10の状態を示す斜視図である。図9は、伸縮ハンドル3と伸縮ハンドル支持機構部50の第1支持体51を示す斜視図である。
図10は、伸縮ハンドル3の構造例を示す図である。図10(A)は、伸縮ハンドル3の正面を示し、図10(B)は、伸縮ハンドル3の側面を示し、そして図10(C)は、図10(A)における伸縮ハンドル3のA−A線における断面を示す。
図6に示すように、伸縮ハンドル3は、伸縮ハンドル支持機構部50により、ハンドルカバー部材9の内部において伸縮(移動)可能で、しかも位置を維持できるように支持されている。すなわち、伸縮ハンドル3は、伸縮ハンドル支持機構部50により支持されていることで、収納された状態から、複数段階で引き出して伸縮ハンドル3の引出し長さを維持することができる。
図6において破線で示すように、伸縮ハンドル支持機構部50は、ハンドルカバー部材9内に収容されている。しかも、この伸縮ハンドル支持機構部50は、図8に示すように、正面部分10に対して着脱可能に固定されている。
図1と図8に示す状態では、伸縮ハンドル3は、取手部40を除いて、ハンドルカバー部材9側に収められた収納状態を示している。これに対して、図6に示すように、伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41は、伸縮ハンドル支持機構部50による支持により、ハンドルカバー部材9内に収められた収納位置LBから、複数段階、例えば3段階の引出し位置L1、L2、L3まで適宜引き出すことができる。この伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41は、その引出した長さを保つことができる。
これにより、患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3の引出し長さを3段階の引出し位置L1、L2、L3で、患者を含む使用者の体格に合わせて選択することができる。このため、患者を含む使用者等は、伸縮ハンドル3の取手部40を持って、装置本体2を容易にしかも快適に移動させることができる。
<伸縮ハンドル3>
<伸縮ハンドル3の取手部40>
図9と図10に示すように、伸縮ハンドル3は、取手部40と、2本のパイプ部材41,41を有する。取手部40は、例えばプラスチック製であり、2本のパイプ部材41,41は、軽くて丈夫な金属製、例えばアルミニウム製である。ただし、取手部40と2本のパイプ部材41,41の材質は、特に限定されない。パイプ部材41は、好ましくは断面円形状である。しかし、パイプ部材41の断面形状は、特に限定されず、例えば断面正方形や長方形等の方形その他多角形や楕円であっても良い。
図9に示すように、取手部40は、カバー部40Aと、基部40Bから成る。カバー部40Aと基部40Bは、共にほぼ逆U字型に形成されている。基部40Bは、パイプ部材41,41の上端部に対して、複数のネジ40Cを用いて着脱可能に固定されている。
カバー部40Aは、基部40Bに対して被せるようにして配置されている。カバー部40Aは、基部40Bに対して、複数のネジ40Dを用いて固定されている。カバー部40Aと基部40Bには、ほぼ長方形状の取手部凹部40Fが設けられている。この取手部凹部40Fは、患者を含む使用者等が手指を差し込んで取手部40を持つために形成されている。
これにより、もし、カバー部40Aと基部40Bの少なくとも一方が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、ネジ40C、40Dを取り外す。これにより、取手部40のカバー部40Aと基部40Bは、パイプ部材41,41の上端部から簡単に取り外して、容易に新しい取手部40と交換可能である。
<伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41>
図9に示すように、パイプ部材41,41の下端部には、それぞれプラスチック製のキャップ41Cが取り付けられている。このキャップ41Cは、室内の床面あるいは地面等の設置面FWに当てる。これにより、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは、装置本体2を図1に示すように置いた状態では、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
しかも、好ましくは図2と図3に示すように、下部本体部8は、2つの支持突起部8Gを備えている。これらの支持突起部8Gは、設置面FWに当たることで、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cと、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
ここで、図2、図3から明らかなように、支持突起部8G,8Gは、装置本体2に関して、車輪4,4を挟んで反対側の位置で、装置本体2の下端付近で並列に同じ長さで突出している。
このため、車輪4,4と支持突起部8G,8Gの各下端が接地面に当接すれば、酸素濃縮装置1を鉛直方向に起立支持できる。
これに加えて、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長く設定しておくことで、酸素濃縮装置1が起立状態からハンドル側に傾こうとするときに、これが転倒することを防止することができる。
ところで、例えば、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても良い。むしろ、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているよりもやや短くする(例えば5ミリ以内程度短くする)ことで、酸素濃縮装置1が鉛直方向に起立支持されているときには、パイプ部材41,41の下端が設置面に当接しない程度に長さを短く調整されていてもよい。その寸法について適宜決定でき、当接位置よりほぼ1センチ以内であり、より好ましくはほぼ5ミリ以内とすることが好ましい。それ以上短くすると、転倒防止効果を損なう恐れがある。
しかしながら、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても、十分引き下げられていれば、仮に、酸素濃縮装置1が起立状態から、パイプ部材41,41側に倒れようとして傾いても、所定位置でパイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cが、設置面に当接することで、それ以上倒れることを防止することができる。
図10(A)と図10(C)に示すように、パイプ部材41,41は、それぞれ例えば4つの位置決め用孔部42T,42,43,44を有している。一方のパイプ部材41の4つの位置決め用孔部42T,42,43,44と、他方のパイプ部材41の4つの位置決め用孔部42T,42,43,44は、高さ位置が同じである。
最も上にある位置決め用孔部42Tは、図6に示す伸縮ハンドル3を収納段階LBにおいて装置本体2に収納した状態で位置決めする場合に用いられる。また、残りの3つの位置決め用孔部42,43,44は、図6に示す伸縮ハンドル3を引出し段階L1、L2、L3に位置決めする場合にそれぞれ用いられる。
<伸縮ハンドル支持機構部50>
次に、図7と図8と図9を参照して、伸縮ハンドル支持機構部50を、詳しく説明する。
図7と図8と図9に示す伸縮ハンドル支持機構部50は、図6に示す伸縮ハンドル3を収納段階LBにおいて装置本体2に収納した状態で位置決めできる。しかも、伸縮ハンドル支持機構部50は、伸縮ハンドル3を支持しながら、伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41を図6に示す引出し段階L1、L2、L3で、Z1方向に向けて引き出して位置決めできる。
図7と図8に示すように、伸縮ハンドル支持機構部50は、第1支持体51と、第2支持体52と、装着部53を有する。第1支持体51と第2支持体52と装着部53は、例えばプラスチック製である。
図7に示すように、第1支持体51は、正面部分10の上部に配置されている。装着部53は、正面部分10に対して一体的に形成されている。第1支持体51は、この装着部53に対して着脱可能に固定されている。第2支持体52は、正面部分10の下部において着脱可能に固定されている。
伸縮ハンドル支持機構部50の第1支持体51と第2支持体52は、正面部分10において、互いに上下に離して着脱可能に固定されている。第1支持体51と第2支持体52は、正面部分10において、左右のパイプ部材41,41をZ1方向、Z2方向に移動(スライド)可能であり、しかもパイプ部材41,41の位置を保つことができる役割を有する。
図9と図10に示すように、第1支持体51は、左右のパイプ部材41,41を着脱可能に支持している。第1支持体51は、パイプの引出し位置調整部60と、サポート部材69を有する。
図9に示すように、パイプの引出し位置調整部60は、第1部材61と、第2部材62と、2つのスライダ63,64と、スプリング65と、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を有する。このパイプの引出し位置調整部60の各要素の構造とサポート部材69は、後で説明する。
図8に示すように、第1支持体51は、正面部分10の上部において、複数のネジ53Nを用いて着脱可能に取り付けられており、左右のパイプ部材41,41を支持している。これに対して、第2支持体52は、正面部分10の上部において、複数のネジ52Nを用いて着脱可能に取り付けられており、左右のパイプ部材41,41を支持している。
第2支持体52の両端部は、パイプ通し部分52A,52Aを有する。パイプ部材41,41は、これらのパイプ通し部分52A,52Aに、それぞれ着脱可能に通している。パイプ部材41,41は、第2支持体52により、Z1方向とZ2方向に沿ってスライド可能に支持されている。
次に、図7と図8を参照すると、装着部53は、正面部分10の上半分の領域に設けられている。この装着部53は、ほぼ長方形状でZ1方向に沿って形成されている縦長の突出部分である。図7に示すように、装着部53の両側には、Z1方向に沿ってパイプ部材保持及びスライドガイド用の曲面部分57,57を有している。第1支持体51は、正面部分10の装着部53に対して、複数のネジ53Nを用いて着脱可能に固定している。
これにより、左右のパイプ部材41,41は、それぞれ曲面部分57,57に沿って、Z1方向あるいはZ2方向に沿ってスライド可能である。また、左右のパイプ部材41,41は、図6に示す収納段階LBと引出し段階L1、L2、L3で、それぞれ曲面部分57,57において動かないように支持することが可能になっている。
<正面部分10>
ここで、図8を参照して、正面部分10の構造例をさらに説明する。
正面部分10には、上述したように、装着部53が設けられている。この装着部53には、さらにスピーカ70と、ブザー71と、シリアル通信用の情報通信コネクタ72が配置されている。スピーカ70は、必要な情報や警報等を患者を含む使用者等に対して音声で通知する。ブザー71は、例えば警報等を音で通知する。情報通信コネクタ72は、例えばメンテナンス時に、メイン基板との間で情報のやり取りを行う。
また、図7と図8に示すように、正面部分10は、この装着部53の上部の位置に、装置本体2を直接持つための手指挿入用の凹部30を有している。手指挿入用の凹部30は、図3にも示している。
図11は、取手部40と手指挿入用の凹部30の付近を示す図である。
図8と図11に示すように、この手指挿入用の凹部30は、取手部40の取手部凹部40Fの形状に合わせた形状になっている。取手部40が、正面部分10の取手部収納部49において収納されている。
これにより、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、図11に示すように、手指Hをこの取手部40の取手部凹部40Fを通じて、手指挿入用の凹部30内に差し込むことができる。このため、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指Hにより、伸縮ハンドル3を用いずに伸縮ハンドル3の取手部40を取手部収納部49に収めた状態で、装置本体2を直接持って移動することが可能である。
次に、図12と図13を参照して、伸縮ハンドル支持機構部50の第1支持体51の構造と動作を、さらに詳しく説明する。
図12は、第1支持体51の2つのスライダ63,64と、スプリング65等を示す断面を有する正面図である。図13は、第1支持体51の2つのスライダ63,64と、スプリング65と、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66等を示す断面図である。図13(A)は、図12(A)のC−C線における断面図であり、図13(B)は、図12(B)のD−D線における断面図である。
図12(A)と図13(A)では、位置決め用ピン80,80が、左右のパイプ部材41,41の最も上に位置する位置決め用孔部42T,42Tに対して、挿入されている。すなわち、図1と図7に示すように、伸縮ハンドル3はハンドルカバー部材9内に収納されている状態であり、伸縮ハンドル3の取手部40は、取手部収納部49に収められている。
図12(A)と図13(A)に示す状態では、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66は、患者を含む使用者等の手指Hにより矢印P方向には押されていない。図12(B)と図13(B)に示す状態では、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66は、患者を含む使用者等の手指Hにより、スプリング65の力に抗して、矢印P方向に押されている。
図9に戻ると、図9に示すように、第1支持体51の円筒状のホルダ部材67,68には、それぞれパイプ部材41,41が通っている。第1部材61と第2部材62は、左右のパイプ部材41,41に渡って取り付けられる部材である。
図9に示すように、第1部材61は、その両端部に半円筒部分61A,61Aを有している。同様にして、第2部材62は、その両端部に半円筒部分62A,62Aを有している。
第1部材61と第2部材62の間には、2つのスライダ63,64と、スプリング65と、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66が収容される。第1部材61には、長方形状の穴部61Pが設けられている。この伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66が、この穴部61Pを通じて、第1部材61の表側に出ている。しかも、この伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66は、図7に示すハンドルカバー部材9に設けられた穴部9Hを通じて、図1に示すようにハンドルカバー部材9の外側に出ている。これにより、患者を含む使用者等は、この伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を、ハンドルカバー部材9の上から押すことができる。
図9に示す第1部材61と第2部材62が重ね合されると、半円筒部分61A,61Aと半円筒部分62A,62Aが、それぞれホルダ部材67,68の外周面を覆うようにして円筒部分を形成する。
しかも、第1部材61と第2部材62が重ね合されると、2つのスライダ63,64と、スプリング65と、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66が、第1部材61と第2部材62の間に収容される。第1部材61と第2部材62が複数のネジ62Nにより着脱可能に固定されると、第1部材61と第2部材62は、ホルダ部材67,68に対して固定できる。また、図9に示すように、サポート部材69は、その左右端部に円筒部分69A,69Aを有している。これらの円筒部分69A,69Aには、それぞれパイプ部材41,41が通っている。
図8に示すように、第1部材61と第2部材62とサポート部材69は、装着部53の上半分の領域に対して、ネジ53を用いて着脱可能に固定されている。
図12と図13では、第1部材61の図示は省略することで、第2部材62と、2つのスライダ63,64と、スプリング65と、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66等を示している。
図12(A)と図13(A)に示すように、位置決め用ピン80,80は、それぞれスライダ63,64の外側に向けて突出して設けられている。この状態では、スライダ63,64は、中間にあるスプリング65の力によりX1方向,X2方向にそれぞれ押されている。このため、これらの位置決め用ピン80,80は、ホルダ部材67,68の孔67T,68Tと、パイプ部材41,41の位置決め用孔部42Tにはまり込んでいる。つまり、ホルダ部材67,68とパイプ部材41,41は、位置決め用ピン80,80によりそれぞれ固定されており、パイプ部材41,41はホルダ部材67,68に対しては拘束されており、移動しない。
また、図13(A)に示すように、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66は、2つの傾斜部分66A,66Bを有している。これらの傾斜部分66A,66Bは、スプリング65の力によりそれぞれスライダ63,64の傾斜部63D,64Dに平行に接している。
これにより、患者を含む使用者等が手指Hにより伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を矢印P方向に押すことで、図13(A)から図13(B)に示すように、傾斜部分66A,66Bは、それぞれスライダ63,64の傾斜部63D,64Dを押す。従って、図13(B)に示すように、スライダ63,64は、X2方向とX1方向に、スプリング65の力に抗して、それぞれ押される。
図13(B)に示すように、スライダ63,64は、X2方向とX1方向に押されると、位置決め用ピン80,80は、パイプ部材41,41の位置決め用孔部42T,42Tから抜ける。従って、左右のパイプ部材41,41は位置決め用ピン80,80により拘束されなくなり、左右のパイプ部材41,41は、ホルダ部材67,68に沿って、Z1方向あるいはZ2方向にスライド可能になる。
<酸素濃縮装置1の使用例>
次に、上述した酸素濃縮装置1の使用例を説明する。
図14(A)は、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3を引き出して伸ばす動作を示している。図14(B)は、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3を伸ばした後に、伸縮ハンドル3を持って装置本体2を、進行方向FFに移動しようとする状態を示している。
図1から図3に示す酸素濃縮装置1の装置本体2の設置状態では、装置本体2は、設置面FWにおいて安定して置かれている。すなわち、伸縮ハンドル3は、装置本体2のハンドルカバー部材9内に収納されている。このため、図2に示すように、装置本体2の支持突起部8G,8Gは、設置面FWに当たる。
これにより、支持突起部8G,8Gは、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cと、大型の2つの車輪4,4とともに、合計6つの支持点で、設置面FWに対して安定して置くことができる。パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cが設置面FWに当たっていることで、装置本体2が進行方向FF側に転倒するのを防止し、支持突起部8G,8Gが設置面FWに当たっていることで、装置本体2が後ろ方向BK側に転倒するのを防止している。
このように、装置本体2は、大型の車輪4,4を有しているにもかかわらず、装置本体2は、図1に示すように設置面FWに設置して待機させている状態であっても、装置本体2は前後に倒れないように安定して置くことができる。
図1に示すように、取手部40が、ハンドルカバー部材9の上部の位置の取手部収納部49に収納されている状態では、2本のパイプ本体41,41のキャップ41C,41Cが突き出ていて、パイプ本体41,41のキャップ41C,41Cは設置面FWに当たっている。しかも、パイプ本体41,41のキャップ41C,41Cは、装置本体2の進行方向FF側において、設置面FWに当たっている。これにより、装置本体2が、設置状態である場合には、進行方向FF側へ転倒するのを防止できる。
そして、患者を含む使用者等が、図14(B)に示すように、進行方向FFに沿って移動しようとする場合には、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3をハンドルカバー部材9内から、体格に合わせて引き出す。これにより、パイプ本体41,41のキャップ41C,41Cは、設置面FWから離れてハンドルカバー部材9内に収納される。このことから、図14に示すように、パイプ本体41,41のキャップ41C,41Cが、装置本体2の移動に支障をきたすことがない。
図5に示すように、酸素出口31Bには、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続する。そして、患者を含む使用者は図4に示す電源ボタン15を押すことで、予め設定されている酸素流量により、患者を含む使用者は、図5に示すカニューラ38を装着して酸素の供給を受けることができる。
患者を含む使用者が例えば居間にいて酸素の供給を受けている際に、例えば居間から食堂に行きたくなった場合には、患者を含む使用者は酸素濃縮装置1とともに食堂に移動する場合を例にして説明する。
患者を含む使用者等は、手指Hにより図14(A)に示すように,設置状態にある装置本体2にある伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を、P方向に押す。図14(A)に示すように、患者を含む使用者等が伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を押すことで、図13(A)から図13(B)に示すように、傾斜部分66A,66Bは、それぞれスライダ63,64の内端縁部63D,64Dを押す。従って、スライダ63,64は、X2方向とX1方向に、スプリング65の力に抗して、それぞれ押される。
図13(B)に示すように、スライダ63,64が、X2方向とX1方向に押されると、位置決め用ピン80,80は、パイプ部材41,41の位置決め用孔部42T,42Tから抜ける。従って、左右のパイプ部材41,41は位置決め用ピン80,80により拘束されなくなり、左右のパイプ部材41,41は、ホルダ部材67,68に沿って、Z1方向あるいはZ2方向にスライド可能になる。
そこで、患者を含む使用者は、図6に示すように、伸縮ハンドル3の取手部40を、患者を含む使用者の体格に合わせて、収納段階LBから引出し段階L1、L2、L3のいずれかまで、Z1方向に引き出す。
例えば、患者を含む使用者が、体格に合わせて、図6に示す取手部40を引出し段階L1に引き出した場合には、図12(B)に示す位置決め用ピン80,80が、図10に示すパイプ部材41,41の上の位置の位置決め孔部42,42にはまり込む。これにより、パイプ41,41は、Z1方向とZ2方向のいずれにも、これ以上移動しないように拘束して位置決めすることができる。
同様にして、患者を含む使用者が、図6に示すように、伸縮ハンドル3の取手部40を、体格に合わせて、引出し段階L2に引き出した場合には、図12(B)に示す位置決め用ピン80,80が、図10に示すパイプ部材41,41の中間位置の位置決め孔部43,43にはまり込む。これにより、パイプ41,41は、Z1方向とZ2方向のいずれにも、これ以上移動しないように拘束して位置決めする。
さらに、患者を含む使用者が、図6に示すように、伸縮ハンドル3の取手部40を、体格に合わせて、引出し段階L3に引き出した場合には、図12(B)に示す位置決め用ピン80,80が、図10に示すパイプ部材41,41の最も下の位置の位置決め孔部44,44にはまり込む。これにより、パイプ41,41は、Z1方向,Z2方向のいずれにも、これ以上移動しないように拘束して位置決めする。
このようにして、患者を含む使用者は、体格に合わせて、伸縮ハンドル3の取手部40の高さ位置を、装置本体2に対して、複数段階の内の1つを選んで設定することができる。患者を含む使用者は、図14(B)に示すように手指Hにより伸縮ハンドル3の取手部40を持って、進行方向FFに傾けるようにして、2つの大型の車輪4,4により容易に移動することができる。
従来用いられている移動型の酸素濃縮装置では、安定して移動できるようにする前提から、酸素濃縮装置の設置面からの高さは、できる限り低く設定されている。このため、ハンドルを伸ばすことができないと、患者を含む使用者は腰を屈めて低い姿勢で酸素濃縮装置を移動しなければならない。
しかし、本発明の実施形態の酸素濃縮装置1では、装置本体2の設置面FWからの高さは、できる限り低く設定されてはいる。しかし、図14(A)と図6に示すように、患者を含む使用者は伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を押して、その後この伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を離すだけで、伸縮ハンドル3の取手部40を、ハンドルカバー部材9から複数段階で伸ばして、しかもその長さが変わらないように固定できる。
従って、患者を含む使用者は、装置本体2を移動する際に、腰を屈めて低い姿勢で移動する必要が無くなる。このため、装置本体2の移動性(可搬性)が向上し、患者を含む使用者は、酸素濃縮装置1の伸縮ハンドル3を持って、頻繁に移動することも可能になる。
また、図11に例示するように、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人が、伸縮ハンドル3を用いずに、ある場所から別の場所に、装置本体2を持ち上げて運ぶことがある。手指挿入用の凹部30は、取手部40の取手部凹部40Fの形状に合わせた形状になっている。取手部40が、正面部分10において収納されている状態であり、正面部分10からは突き出てはいない。
患者を含む使用者あるいは医療従事者等の患者を含む使用者のサポートをする人は、手指Hをこの取手部40の取手部凹部40Fを通じて、装置本体2の手指挿入用の凹部30に差し込む。
これにより、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指Hにより、伸縮ハンドル3を用いずに、伸縮ハンドル3をハンドルカバー部材9内に収納した状態で、装置本体2を直接持って運ぶことができる。従って、酸素濃縮装置1の搬送が容易に行える。
ところで、伸縮ハンドル3が、装置本体2を移動していて、仮に伸縮ハンドル3が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、酸素濃縮装置1を使用している場面において、次のようにして交換することができる。
図7に示すように、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人が、複数のネジ9Nを取って、筐体5からハンドルカバー部材9を取り外して、正面部分10を露出させる。次に、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人が、図7に示す複数のネジ53Nを取り外して、伸縮ハンドル3と第1支持体51を正面部分10の伸縮ハンドル支持機構部50の装着部53から取り外す。また、2本のパイプ本体41,41は、第2支持体52のパイプ通し部分52A,52Aから抜き出す。
これにより、図7に示すように、伸縮ハンドル3と第1支持体51は、正面部分10から分離できる。そして、破損したり曲がったたりして交換を必要とする構成要素を交換した後に、図8に示すように、2本のパイプ本体41,41は、第2支持体52のパイプ通し部分52A,52Aに通す。伸縮ハンドル3と第1支持体51は、複数のネジ53Nを用いて正面部分10側に固定する。その後、図7に示すハンドルカバー部材9は、複数のネジ9Nを用いて、筐体5の正面部分10と伸縮ハンドル3のパイプ本体41,41と第1支持体51と第2支持体52を覆うことができる。
このようにして、伸縮ハンドル3と第1支持体51と第2支持体52は、正面部分10に対して、いわゆるボルトオン構造としている。このため、伸縮ハンドル3の破損や曲がった場合と、第1支持体51と第2支持体52が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、交換すべき部品を新しい部品へ、容易に交換することができる。これにより、装置本体2は、別の装置本体と交換することなく、患者を含む使用者に対してこのまま継続して酸素供給を行うために使用することができる。
上述したように、本発明の実施形態の酸素濃縮装置1は、車輪により移動可能で、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための装置である。この酸素濃縮装置1は、酸素を生成する装置本体2と、装置本体2を移動する際に持つハンドル3であって、装置本体2に対して伸縮可能に設けられるハンドル3と、を有し、ハンドルを、前記装置本体に対して取外し可能に支持するハンドル支持機構部としての伸縮ハンドル支持機構部50を備える。
これにより、伸縮可能に設けられるハンドル3は、伸縮ハンドル支持機構部50により、装置本体2に対して取外し可能に支持されている。このため、酸素濃縮装置1を使用している際にハンドル3に不具合が出た場合に、ハンドル3を容易に交換できる。
ハンドル3は、装置本体2を移動する際に持つための取手部40と、取手部40が端部に取り付けられているパイプ部材41と、を有し、伸縮ハンドル支持機構部50は、装置本体2に対して着脱可能に固定され、パイプ部材41を移動可能に支持する第1支持体51と、装置本体2に対して着脱可能に固定され、パイプ部材41を移動可能に支持し、第1支持体51よりも下部に配置されている第2支持体52を有する。
これにより、伸縮ハンドル支持機構部50の第1支持体51と第2支持体52は、ハンドル3のパイプ部材41を装置本体2に対して移動可能に支持している。このように、伸縮ハンドル支持機構部50の第1支持体51と第2支持体52を採用することで、例えばハンドルのパイプ部材を、別の外側の長いガイドパイプ内に通して、この別の外側のガイドパイプに沿って、ハンドルの内側のパイプ部材を移動可能とする2重パイプ構造を採用する場合に比べて、装置本体の軽量化が図れる。
装置本体2は、ハンドル3のパイプ部材41と第1支持体51と第2支持体52を覆い、装置本体2に対して着脱可能なカバー部材9を有する。これにより、カバー部材は、ハンドル3のパイプ部材41と第1支持体51と第2支持体52を覆っているので、外観がすっきりして外観上の見栄えが良くなる。しかも、このカバー部材9は装置本体2に対して着脱可能であるので、このカバー部材9を装置本体2から外すことができる。
このため、ハンドル3、第1支持体51と第2支持体52の故障等が発生した際には、必要な部品の交換が容易に行える。
装置本体2の上部には、手指挿入用の凹部30が設けられており、ハンドルが装置本体側に収納された状態では、取手部40は、装置本体2の手指挿入用の凹部30に対応する位置には取手部凹部40Fを有する。
これにより、患者を含む使用者等は、取手部凹部40Fを通じて、手指Hを手指挿入用の凹部30に差し入れることができる。このため、患者を含む使用者等は、ハンドル3を使わずに、装置本体2を直接持って移動することができる。
パイプ部材41には、複数の位置決め用の孔部42,43,44が設けられており、第1支持体は位置決め用のピン80を有し、複数の位置決め用の孔部42,43,44のいずれかに対して、位置決め用のピン80を挿入することで、装置本体2からのパイプ部材41の引出し長さの調整が可能である。
これにより、第1支持体の位置決め用のピン80を、パイプ部材の複数の位置決め用の孔部42,43,44のいずれかに対して挿入することで、装置本体2からのパイプ部材41の引出し長さを、患者を含む使用者の体格に応じて、調整することができる。
伸縮ハンドル3が装置本体2内に収納されている状態では、伸縮ハンドル3の端部(下端部)は、装置本体2を設置している設置面FWに突き当たる。これにより、装置本体2は、伸縮ハンドル3の端部を用いて安定した状態を維持できる。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形例を採用することができる。上述の本発明の実施形態では、上記本発明の実施形態に記載された事項は、その一部を省略してもよいし、上記で説明しない他の構成と組み合わせることによっても本発明の範囲を逸脱するものではない。
上述した本発明の実施形態では、伸縮ハンドル3は、取手部40と、左右のパイプ部材41,41を有している。しかしこれに限らず、取手部40に対して1本のパイプ部材を取り付ける構造を採用しても良い。
1・・・酸素濃縮装置、2・・・装置本体、3・・・伸縮ハンドル(ハンドルの例)、4・・・車輪、5・・・筐体、9・・・ハンドルカバー部材(カバー部材の例)、14・・・操作部、30・・・装置本体の手指挿入用の凹部(手指を入れる凹部)、40・・・取手部、40F・・・取手部凹部、41・・・パイプ部材、42T,42,43,44・・・位置決め用孔部、50・・・伸縮ハンドル支持機構部、51・・・第1支持体、52・・・第2支持体、66・・・伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン、80・・・位置決め用のピン、FF・・・進行方向、FW・・・設置面

Claims (7)

  1. 車輪により移動可能で、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための酸素濃縮装置であって、
    前記酸素を生成する装置本体と、
    前記装置本体を移動する際に持つハンドルであって、前記装置本体に対して伸縮可能に設けられる前記ハンドルと、
    を有し、
    前記ハンドルを、前記装置本体に対して取外し可能に支持するハンドル支持機構部を備えることを特徴とする酸素濃縮装置。
  2. 前記ハンドルは、
    前記装置本体を移動する際に持つための取手部と、
    前記取手部が端部に取り付けられているパイプ部材と、を有し、
    前記ハンドル支持機構部は、
    前記装置本体に対して着脱可能に固定され、前記パイプ部材を移動可能に支持する第1支持体と、
    前記装置本体に対して着脱可能に固定され、前記パイプ部材を移動可能に支持し、前記第1支持体よりも下部に配置されている第2支持体と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の酸素濃縮装置。
  3. 前記装置本体は、前記ハンドルの前記パイプ部材と前記第1支持体と前記第2支持体を覆い、前記装置本体に対して着脱可能なカバー部材を有することを特徴とする請求項2に記載の酸素濃縮装置。
  4. 前記装置本体の上部には、手指挿入用の凹部が設けられており、
    前記ハンドルが前記装置本体側に収納された状態では、前記取手部は、前記装置本体の前記手指挿入用の凹部に対応する位置には取手部凹部を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の酸素濃縮装置。
  5. 前記パイプ部材には、複数の位置決め用の孔部が設けられており、前記第1支持体は位置決め用のピンを有し、
    前記複数の位置決め用の孔部のいずれかに対して、前記位置決め用のピンを挿入することで、前記装置本体からの前記パイプ部材の引出し長さの調整が可能であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の酸素濃縮装置。
  6. 前記ハンドルが前記装置本体内に収納されている状態で、前記ハンドルの端部は、前記装置本体を設置している設置面に向かって延びて、前記設置面に突き当たるやや手前に達する構成とされていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の酸素濃縮装置。
  7. 前記ハンドルが前記装置本体内に収納されている状態で、前記ハンドルの端部は、前記装置本体を設置している設置面に向かって延びて、前記設置面に突き当たる構成とされていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の酸素濃縮装置。
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