JP2016135199A - 酸素濃縮装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪が破損することによる不都合を解消して、酸素濃縮装置を移動することで、患者を含む使用者が酸素供給を安定して受けることができる酸素濃縮装置を提供する。
【解決手段】酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置であり、酸素を生成する装置本体2と、装置本体2を移動する際に持つハンドル3と、装置本体2に着脱可能に取り付けられた車輪3と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気中から酸素を分離生成する移動型の酸素濃縮装置に関する。
酸素濃縮装置は、肺に疾病を抱える患者を含む使用者が高濃度の酸素を吸引するために使用する。この酸素濃縮装置では、コンプレッサが空気を取り込んで圧縮空気を作り、この圧縮空気は吸着筒の内部に送り込み、吸着筒内の吸着剤に空気の窒素を吸着させる。これにより、酸素濃縮装置は、濃縮酸素を生成する。この生成した濃縮酸素は、カニューラを用いて患者を含む使用者に摂取させる。
患者を含む使用者が移動可能な移動型の酸素濃縮装置は、特許文献1に開示されている。この移動型の酸素濃縮装置は、装置本体と、この装置本体に取り付けられた2つの車輪と、装置本体に取り付けられた1つの小さなキャスタと、装置本体に取り付けられて上下に移動可能なハンドルを有している。患者を含む使用者は、このハンドルを持って装置本体を移動することができる。
特開平11−262526号公報
ところが、特許文献1の移動型の酸素濃縮装置では、ハンドルを持って比較的重い装置本体を傾けて2つの車輪を用いて移動する。このため、2つの車輪が破損した場合には、例えば病院、出先、自宅等の酸素濃縮装置を使用している現場で、患者を含む使用者は、酸素濃縮装置を移動することができず、患者を含む使用者は酸素の供給を続けることができなくなるおそれがある。
そこで、本発明は、車輪が破損することによる不都合を解消して、酸素濃縮装置を移動することで、患者を含む使用者が酸素供給を安定して受けることができる酸素濃縮装置を提供することを目的とする。
本発明の酸素濃縮装置は、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置であって、前記酸素を生成する装置本体と、前記装置本体を移動する際に持つハンドルと、前記装置本体に着脱可能に取り付けられた車輪と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、車輪は、装置本体対して着脱可能に取り付けられているので、車輪が破損した場合には、患者を含む使用者等は簡単に車輪を交換することができる。このため、車輪が破損することによる不都合を解消して、酸素濃縮装置を、車輪を用いて移動することで、患者を含む使用者が酸素供給を安定して受けることができる。
好ましくは、前記車輪は、薄肉の部材により作られており、前記装置本体の筐体の下部本体部の両側に設けられ、前記装置本体は、前記車輪を固定用の部材の装着により着脱可能に取り付ける軸部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、車輪が薄肉の部材により作られているので、車輪の軽量化が図れる。しかも、車輪は、固定用の部材を用いて、装置本体の軸部に対して簡単に交換することができる。
好ましくは、前記装置本体の前記筐体の前記下部本体部は、前記装置本体の前記筐体の他の部分とは別部材になっており、前記下部本体部は、上部開口部分を有するほぼU字型を有する部材であり、前記下部本体部の前記上部開口部分は、補強板を取り付けることで補強され、前記下部本体部内には、空気を圧縮するコンプレッサが搭載されていることを特徴とする。
上記構成によれば、筐体の下部本体部は、筐体の他の部分とは別部材になっているので、下部本体部の作成が容易である。しかも、上部開口部分を有する下部本体部は、補強板を取り付けることで、強度的に補強されている。このため、比較的重量のあるコンプレッサが下部本体部内に搭載されても、下部本体部は、コンプレッサを安定して保持することができる。
好ましくは、前記ハンドルは、前記装置本体に対して伸縮可能に設けられ、前記ハンドルが前記装置本体内に収納されている状態で、前記ハンドルの下端部は、前記装置本体を設置している設置面に向かって延びて、前記設置面に突き当たるやや手前に達する構成とされていることを特徴とする。
上記構成によれば、ハンドル下端が設置面に当接して支持する構成とした場合には装置が傾いた場合でも倒伏する前に前記ハンドル下端が設置面に当接して完全に倒れることを防止できる。
ここで、前記ハンドルが前記装置本体内に収納されている状態で、前記ハンドルの端部は、前記装置本体を設置している設置面に向かって延びて、前記設置面に突き当たるやや手前に達する構成である。このため、該設置面に毛足の長い絨毯等が配置されていた場合に、ハンドル下端が絨毯内等に完全に入り込めないことで、ハンドル上端の位置に狂いが生じることを防止できる。
好ましくは、前記ハンドルは、前記装置本体に対して伸縮可能に設けられ、前記ハンドルが前記装置本体内に収納されている状態で、前記ハンドルの端部は、前記装置本体を設置している設置面に向かって延びて、前記設置面に突き当たる構成とされている。
上記構成によれば、装置本体が設置面に設置されている状態では、ハンドルの下端部が設置面に突き当たるので、装置本体は、車輪とハンドルの下端部により設置面に対して安定して支持できる。
好ましくは、前記下部本体部には、前記設置面に突き当たる支持突起部を有し、前記装置本体を移動する際の進行方向に関して、前記ハンドルの下端部が前記設置面に突き当たる位置は、前記軸部の中心軸に比べて、前側に位置し、前記進行方向に関して、前記軸部の中心軸は、前記支持突起部の位置よりも、前記前側に位置していることを特徴とする。
上記構成によれば、車輪を挟んでハンドルの下端部が前記設置面に突き当たり、支持突起部が設置面に突き当たっている。ハンドルの下端部が設置面に突き当たっているので、装置本体の進行方向の前側には、装置本体は転倒しない。しかも、支持突起部が設置面に突き当たっているので、装置本体の進行方向の後側にも、装置本体は転倒しない。このため、装置本体は、車輪を中心として設置面に安定して設置できる。
本発明によれば、車輪が破損することによる不都合を解消して、酸素濃縮装置を移動することで、患者を含む使用者が酸素供給を安定して受けることができる酸素濃縮装置を提供することができる。
本発明の酸素濃縮装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。 図1に示す酸素濃縮装置の背面図である。 図1に示す酸素濃縮装置の正面図である。 操作部の例を示す図である。 筐体の背面カバー部側の上部を示す斜視図である。 装置本体から伸縮ハンドルを複数段階に引き出して保持できる状態を示す斜視図である。 図1に示す左右の車輪の好ましい構造例を示す図である。 酸素濃縮装置の側面図である。 装置本体の内部構造例を示す斜視図である。 図9に示す矢印J方向から見た下部本体部と、2つの車輪を示す斜視図である。 図11(A)は、伸縮ハンドルを引き出して伸ばす動作を示し、図11(B)は、患者を含む使用者が伸ばして伸縮ハンドルを持って装置本体を移動しようとする状態を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
<酸素濃縮装置1の全体構成>
図1は、本発明の酸素濃縮装置の好ましい実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す酸素濃縮装置1の背面図であり、図3は、酸素濃縮装置1の正面図である。図1に示す酸素濃縮装置1では、片方の車輪が取り外された状態を示している。
図1から図3に示す酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者や医療従事者等が移動できる移動型の装置である。この酸素濃縮装置1は、慢性閉塞性肺疾患等の低酸素血症等を有する患者を含む使用者が酸素吸入療法を行う際に、酸素供給源として使用する例えば圧力スイング吸着方式により高濃度酸素を発生する装置である。
図1に示すように、酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者等による移動を意図した移動型の酸素濃縮装置(可搬型の酸素濃縮装置ともいう)である。患者を含む使用者による酸素濃縮装置1の移動を考慮して、酸素濃縮装置1の小型化と軽量化と、車輪4,4の大型化を図っている。一例として、酸素濃縮装置1の重量は、好ましくは10kgを下回る例えば9.9kgであり、外形寸法例としては、高さ×幅×奥行が、590mm×330mm×293mmである。この酸素濃縮装置1は、比較的軽量であり、コンパクトなサイズを有しており、しかも車輪4,4の大型化を図っているので、患者を含む使用者は、酸素濃縮装置1の移動を容易に行える。
図1から図3に示す酸素濃縮装置1は、概略的には、装置本体2と、伸縮ハンドル3と、左右の大型の車輪4,4を有している。装置本体2は、好ましくはプラスチック製の筐体5を有している。筐体5は、前面カバー部6と、背面カバー部7と、下部本体部8と、ハンドルカバー部材9を有する。
まず、左右の車輪4,4について、図7を参照して説明する。
図7は、図1に示す左右の車輪4の好ましい構造例を示している。図7(A)は、車輪4の内側を示す斜視図であり、図7(B)は、車輪4の内側を示す図であり、図7(C)は、車輪4の外側を示す図である。
図1と図7に示すように、大型の左右の車輪4,4は、軽量化のために、例えばプラスチックにより薄肉の部材に形成されている。図7(C)に示す左右の車輪4,4の直径DMは、例えば180mmである。左右の車輪4,4は、図7に示すように、軽量化のために、プラスチック材料を成形することで薄肉化している。車輪4,4は、外側部分4Fと、内側部分4Gと、タイヤ面4Hを有している。
タイヤ面4Hは、内側部分4Gにおいて、複数のリブ4Kにより強度の補強が行われている。車輪4の中心には、中央の円筒形の取付け穴4Eが設けられている。複数のリブ4Kは、この円筒形の取付け穴4Eからタイヤ面4Hの内周面に至るまで、放射状に形成されていることで、車輪4は薄肉の部材であるにもかかわらず、車輪4の強度の向上を図っている。
図1に戻ると、左右の軸部4Aは、下部本体部8において左右反対方向に突出して設けられている。左右の車輪4,4の中央の円筒形の取付け穴4Eには、軸部4Aがそれぞれはめ込まれる。そして、この取付け穴4Eには、固定用の円形部材4Bがはめ込まれるとともに、固定ネジ4Cが軸部4Aのメネジにねじこまれる。
その後、取付け穴4Eには、カバー部材4Dが着脱可能にはめ込まれる。このカバー部材4Dがはめ込まれることにより、固定ネジ4Cと円形部材4Bを隠し、しかも車輪4の外側の面を面一にすることができる。従って、カバー部材4Dがはめ込まれることで、車輪4とカバー部材4Dが外観デザイン的に一体感が生まれるので、車輪4の見栄えを良くすることができる。
図1に示すように、このカバー部材4Dは、2カ所に切り欠き部分4Lを有している。これにより、車輪4を点検したり、交換したい場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、この切欠き部分4Lに通常用いられる汎用の工具を差し込むことで、車輪4からこのカバー部材4Dを簡単に取り外すことができる。
このようにして、左右の車輪4,4は、カバー部材4Dと固定ネジ4Cを、通常使用されている工具を用いて、軸部4Aに対して着脱可能に取り付けたり、交換することができる。このため、仮に車輪4が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、車輪4を簡単にしかも短時間で新たな車輪4と交換できる。
<ハンドルカバー部材9>
図1と図3に示すハンドルカバー部材9は、伸縮ハンドル3と、伸縮ハンドル支持機構部等を覆うための覆い部材である。ハンドルカバー部材9は、前面カバー部6の正面部分10を覆うようにして、前面カバー部6に対して着脱可能に装着されている。
前面カバー部6と背面カバー部7は、下部本体部8に対して着脱可能に取り付けられている。前面カバー部6と背面カバー部7は、互いに着脱可能である。
これにより、装置本体2内の各種構成要素のメンテナンス等を行う際には、前面カバー部6と背面カバー部7とハンドルカバー部材9は、容易に分解して取り外すことができる。
前面カバー部6と背面カバー部7と下部本体部8とハンドルカバー部材9は、同系統色であっても良いし、別系統色であっても良い。背面カバー部7とハンドルカバー部材9は、例えばホワイトなどの明るい色を採用し、前面カバー部6と下部本体部8は、例えば暗めの色を採用することで、外観的に見栄えが良くなる。
<前面カバー部6>
図1と図3と図4を参照して、前面カバー部6について説明する。
図4は、操作部14の例を示している。
図1に示すように、前面カバー部6は、正面部分10と、上面部分11と、左右の側面部分12,13を有している。正面部分10は、図1と図3では、ハンドルカバー部材9によりほぼ覆われている。上面部分11は、患者を含む使用者側に見やすいようにハンドルカバー部材9側へ傾斜して形成されている。
図1に示すように、この正面部分10の上部は、ハンドルカバー部材9には覆われていない。このハンドルカバー部材9により覆われていない正面部分10の領域は、後で説明する伸縮ハンドル3の取手部40が収納できる取手部収納部49になっている。取手部40が収納された状態では、取手部40の表面は、上面部分11の表面からハンドルカバー部材9の表面にかけて、外観上の見栄えが良くなるように、ほぼ連続して傾斜している。
図1から図3に示すように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13は、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、前面カバー部6の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。
<操作部14>
図1に示す上面部分11には、図4に示す操作部14が配置されている。
図4に示すこの操作部14は、例えば電源スイッチ15と、流量インジケータ16と、流量設定ボタン17と、メンテナンスボタン18と、酸素ランプ19と、表示部20と、バッテリ残量モニタ21と、充電中ランプ21を有している。
電源スイッチ15は、患者を含む使用者等が押すことで電源のオンオフを行うことで、装置本体2の運転と停止ができる。流量インジケータ16は、患者を含む使用者に供給されている酸素流量の設定値をデジタルで示す。流量設定ボタン17は、押すことで酸素流量の増減を設定できる。
メンテナンスボタン18は、メンテナンス時に押す。酸素ランプ19は、正常に患者を含む使用者側に酸素を送っている状態であれば、例えば緑色で点灯することで通知する。バッテリ残量モニタ21は、バッテリの残量を例えば5段階で表示する。充電中ランプ22は、バッテリが充電中に点灯する。
図4に示す表示部20は、酸素供給用のチューブが折れたことの警報発生時に点灯するチューブ折れアイコン20Aと、コンセントが外れたことの警報発生時に点灯するコンセントアイコン20Bと、酸素濃縮装置における警報発生時に連絡をすべきときに点灯する要連絡アイコン20Cと、火気の検知の警報発生時に点灯する火気検知アイコン20Dと、酸素濃度の低下の警報発生時に点灯する濃度低下アイコン20Eを有する。
図1と図3に示すように、手指挿入用の凹部30は、正面部分10の上部であって、上面部分11の下部の位置に、設けられている。この手指挿入用の凹部30は、ハンドルカバー部材9により覆われてはいない正面部分10の上部の領域である。手指挿入用の凹部30には、患者を含む使用者等の手指を入れることで、装置本体2を直接持ち上げて搬送することができる。
<背面カバー部7>
次に、図1と図2と図5を参照して、背面カバー部7について説明する。
図5は、背面カバー部7の上部を示す斜視図である。
背面カバー部7は、前面カバー部6に対して着脱可能に結合できる。図2に示すように、背面カバー部7は、装着部31と、空気取入口32と、バッテリ収納凹部39と、排気口34を有している。
図1と図2に示すように、背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rは、上部から中間部へはほぼ垂直に形成されているが、背面カバー部7の中間部から下部にかけては下に向かって広がっている。背面カバー部7の左右の側面部分7L,7Rの下部には、車輪カバー部分7S、7Tが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。しかも、すでに説明したように、前面カバー部6の左右の側面部分12,13の下部には、車輪カバー部分12A,13Aが膨らむようにしてそれぞれ形成されている。これにより、装置本体2は、この下部において、大型の車輪4,4を取り付けることができる領域を確保することができる。
図2と図5に示すように、装着部31は、背面カバー部7の上部に設けられている。図5に示すように、装着部31には、電源端子31Aと、酸素出口31Bを備える。電源端子31Aは、ACアダプタ35の電源コネクタ36を着脱可能に接続することで、装置本体2に対して、商用交流電源からの電源供給が可能である。
図5に示す酸素出口31Bは、装置本体2内で生成された酸素を吐出すための吐出し口である。酸素出口31Bは、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続可能である。患者を含む使用者は、このカニューラ38を装着することで、酸素の供給を受けることができる。
図2に戻ると、空気取入口32は、内部に配置されているコンプレッサの動作により装置本体2の周囲の空気を装置本体2の内部に取り込む。この空気取入口32は、背面カバー部7のほぼ中間位置に設けられている。バッテリ33は、背面カバー部7に設けられているバッテリ収納凹部39にはめ込むことで、着脱可能に装着されている。このバッテリ収納凹部39は、背面カバー部7の底部に配置されている。
このように、比較的重量の大きいバッテリ33が、背面カバー部7の底部に配置できるので、装置本体2の重心位置が下がって、装置本体2を据え置きした場合の安定性と、装置本体2を移動する際の移動安定性が増す。
なお、装置本体2の電源供給は、図5に示すACアダプタ35を用いた商用交流電源から行うか、バッテリ33からの直流電圧を用いて行うことができる。排気口34は、装置本体2内において分離された窒素ガスを外部に排出する。
<伸縮ハンドル3と伸縮ハンドル支持機構部50>
図6に示すように、伸縮ハンドル3は、破線で示す伸縮ハンドル支持機構部50により、ハンドルカバー部材9の内部において伸縮(移動)可能で、しかも位置を維持できるように支持されている。すなわち、伸縮ハンドル3は、伸縮ハンドル支持機構部50により支持されていることで、収納された状態から、複数段階で引き出して伸縮ハンドル3の引出し長さを維持することができる。
図6において破線で示すように、伸縮ハンドル支持機構部50は、ハンドルカバー部材9内に収容されている。しかも、この伸縮ハンドル支持機構部50は、正面部分10に対して着脱可能に固定されている。
図1に示す状態では、伸縮ハンドル3は、取手部40を除いて、ハンドルカバー部材9側に収められた収納状態を示している。これに対して、図6に示すように、伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41は、伸縮ハンドル支持機構部50による支持により、ハンドルカバー部材9内に収められた収納位置LBから、複数段階、例えば3段階の引出し位置L1、L2、L3まで適宜引き出すことができる。この伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41は、その引出した長さを保つことができる。
また、図1と図6に示すように、ハンドルカバー部材9には、伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66が外側に露出されている。これにより、患者を含む使用者等は、この伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を、ハンドルカバー部材9の上から押すことで、パイプ部材4,4の固定状態を解除でき、パイプ部材4,4をZ1方向あるいはZ2方向にスライドして、図6に示す収納位置LBと、伸縮ハンドル3の引出し長さを3段階の引出し位置L1、L2、L3において、患者を含む使用者の体格に合わせて選択することができる。
これにより、患者を含む使用者は、伸縮ハンドル3の引出し長さを3段階の引出し位置L1、L2、L3で、患者を含む使用者の体格に合わせて選択することができる。このため、患者を含む使用者等は、伸縮ハンドル3の取手部40を持って、装置本体2を容易にしかも快適に移動させることができる。
<伸縮ハンドル3>
<伸縮ハンドル3の取手部40>
図6に示すように、伸縮ハンドル3は、取手部40と、2本のパイプ部材41,41を有する。取手部40は、例えばプラスチック製であり、2本のパイプ部材41,41は、軽くて丈夫な金属製、例えばアルミニウム製である。ただし、取手部40と2本のパイプ部材41,41の材質は、特に限定されない。パイプ部材41は、好ましくは断面円形状である。しかし、パイプ部材41の断面形状は、特に限定されず、例えば断面正方形や長方形等の方形その他多角形や楕円であっても良い。
取手部40には、ほぼ長方形状の取手部凹部40Fが設けられている。この取手部凹部40Fは、患者を含む使用者等が手指を差し込んで取手部40を持つために形成されている。
<伸縮ハンドル3のパイプ部材41,41>
図1に示すように、パイプ部材41,41の下端部には、それぞれプラスチック製のキャップ41Cが取り付けられている。このキャップ41Cは、室内の床面あるいは地面等の設置面FWに当てる。これにより、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは、装置本体2を図1に示すように置いた状態では、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
しかも、好ましくは図2と図3に示すように、下部本体部8は、2つの支持突起部8Gを備えている。これらの支持突起部8Gは、設置面FWに当たることで、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cと、大型の2つの車輪4,4とともに、装置本体2の安定性を確保する役割を有する。
ここで、図2、図3から明らかなように、支持突起部8G,8Gは、装置本体2に関して、車輪4,4を挟んで反対側の位置で、装置本体2の下端付近で並列に同じ長さで突出している。
このため、車輪4,4と支持突起部8G,8Gの各下端が接地面に当接すれば、酸素濃縮装置1を鉛直方向に起立支持できる。
これに加えて、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長く設定しておくことで、酸素濃縮装置1が起立状態からハンドル側に傾こうとするときに、これが転倒することを防止することができる。
ところで、例えば、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても良い。むしろ、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているよりもやや短くする(例えば5ミリ以内程度短くする)ことで、酸素濃縮装置1が鉛直方向に起立支持されているときには、パイプ部材41,41の下端が設置面に当接しない程度に長さを短く調整されていてもよい。その寸法について適宜決定でき、当接位置よりほぼ1センチ以内であり、より好ましくはほぼ5ミリ以内とすることが好ましい。それ以上短くすると、転倒防止効果を損なう恐れがある。
しかしながら、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cは図3に示されているように、設置面に当接できる程度に長くなくても、十分引き下げられていれば、仮に、酸素濃縮装置1が起立状態から、パイプ部材41,41側に倒れようとして傾いても、所定位置でパイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cが、設置面に当接することで、それ以上倒れることを防止することができる。
図1と図3に示すように、正面部分10の上部には、手指挿入用の凹部30が設けられている。この手指挿入用の凹部30は、取手部収納部49に収めた取手部40の取手部凹部40Fに対応する位置にある。
これにより、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指をこの取手部40の取手部凹部40Fを通じて、手指挿入用の凹部30内に差し込むことができる。このため、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指により、伸縮ハンドル3を用いずに、伸縮ハンドル3の取手部40を取手部収納部49に収めた状態で、装置本体2を直接持って移動することが可能である。
次に、図8を参照する。図8は、設置面FWに設置されている酸素濃縮装置1の側面を示している。
図8に示すように、すでに説明したように、伸縮ハンドル3は、装置本体2に対して伸縮可能に設けられ、伸縮ハンドル3が装置本体2内に収納されている。この状態では、伸縮ハンドル3のパイプ部材41の下端部であるキャップ41Cは、装置本体2を設置している設置面FWに突き当たっている。
図8に示す装置本体2を移動する際の進行方向FFに関して、伸縮ハンドル3の下端部であるキャップ41Cが設置面FWに突き当たる位置BNは、軸部4Aの中心軸CLに比べて、矢印T1で示すように前側に位置している。しかも、すでに説明したように、下部本体部8は、設置面FWに突き当たる2つの支持突起部8Gを有している。進行方向FFに関して、軸部4Aの中心軸CLは、支持突起部8Gの位置PRよりも、矢印T2で示すように前側に位置している。
これにより、装置本体2は、伸縮ハンドル3の2個のキャップ41Cと、2個の支持突起部8Gとにより、進行方向FFに関して、前側にも後側にも倒れることがない。装置本体2は、伸縮ハンドル3の2個のキャップ41Cと、2個の支持突起部8Gと、2つの大型の車輪4,4により、前後に倒れることなく安定して設置することができる。
次に、図9は、装置本体2の筐体5の内部構造例を示している。
図9に示すように、図1に示す装置本体2の筐体5の内の前面カバー部6とハンドルカバー部材9が取り除かれ、背面カバー部7と下部本体部8と車輪4,4が図示されている。
背面カバー部7内には、2つの吸着筒100,100やメイン基板101等が収容されている。下部本体部8には、空気を圧縮するためのコンプレッサ110等が収容されている。
コンプレッサ110は、加圧ポンプと真空ポンプを持っており、部屋の空気を、図2に示す装置本体2の空気取入口32から取り入れて圧縮する。コンプレッサ110に送り込まれた空気は、加圧ポンプにより加圧された状態で、図示しないチューブを介して吸着筒100に送り込まれる。吸着筒100内には、合成ゼオライトが収容されている。
この合成ゼオライトは、吸着筒100内で空気から窒素を吸着して、吸着筒100からは酸素だけを生成する。吸着筒100は2本あり、一方の吸着筒100内で窒素を吸着する。他方の吸着筒100内では、電磁弁の切替えによって、コンプレッサ110の真空ポンプにより圧力を陰圧にしてすでに吸着している窒素を脱離して、合成ゼオライトの再生が行われる。
脱離された窒素は、コンプレッサ110の真空ポンプ排出口から図2に示す排気口34から室内に排出される。2本の吸着筒100は、交互に使用することで、濃縮酸素が生成できる。生成された濃縮酸素は、製品タンクに貯められて、圧力調整器により一定圧力にされ、患者を含む使用者に供給される。
図10は、図9に示す矢印J方向から見た下部本体部8と、2つの車輪4,4を示している。
図10に示すように、下部本体部8は、好ましくは軽量化のためにプラスチックを成形することで作られている。しかし、下部本体部8は、軽量化のために薄い金属板で作っても良い。下部本体部8は、底面部90と、左右の側面部91,92から構成されており、好ましくはほぼU字型に形成されている。下部本体部8は、上部開口部97を有している。
また、補強板120は、上部開口部97を塞いで、しかも下部本体部8の補強をするために、下部本体部8に対して着脱可能に固定されている。補強板120は、好ましくは軽量化のために薄板のプラスチック板であり、この補強板120は、左右の端部121,122を有している。これらの端部121,122は、下部本体部8の左右の側面部91,92にそれぞれ例えばネジを用いて固定されている。
これにより、下部本体部8と補強板120は、図10に示すように、矩形型の収容体を形成することができる。このため、下部本体部8と補強板120により構成される収容体は、下部本体部8に左右の車輪4,4を取り付けて、かつ重量のあるコンプレッサ110等の要素を搭載しても、強度を十分に確保することができる。
図10に示すように、左右の側面部91,92の上部は、左右の車輪4,4の上部を覆うための車輪覆い部分93,94になっている。左右の側面部91,92は、それぞれすでに説明した軸部4Aが側方に突出して設けられている。
下部本体部8と左右の軸部4A,4Aは、共にプラスチック成形より形成できるが、下部本体部8と左右の軸部4A,4Aとは、一体の部材であることが好ましい。
一体構造にすることにより、軸部4A,4Aの強度を確保し、強化構造と軽量化をはかることができる。
また、下部本体部8と左右の軸部4A,4Aは、共にプラスチック成形より形成できるが、下部本体部8と左右の軸部4A,4Aとは、別体の構造とすることもできる。
この場合、軸部4Aを有する部材が、下部本体部8の側面部91,92に対して例えばネジを用いて着脱可能に取り付ける構造を採用している。
この理由としては、装置本体2を移動中に、もし軸部4Aが破損した場合には、患者を含む使用者等が、下部本体部8の側面部91,92からこの軸部4Aを有する部材だけを、ネジを外して取り外すだけで、軸部4Aを新たなものと容易に交換することができる。これにより、患者を含む使用者等は、装置本体2ごと交換する必要が無くなり、装置本体2をこのまま継続して使用することができる。
図9と図10に示すように、下部本体部8の底面部90は、その上面(内面)に、コンプレッサ110が搭載されている。図10に示すように、下部本体部8の底面部90の上には、スポンジ等の振動と音の吸収材130,13,132等が配置されている。コンプレッサ110は、金属製の支持板135の上に固定されている。この支持板135は、吸収材130の上に載った状態で、底面部90に対して固定されている。
これにより、コンプレッサ110が発生する振動と音は、吸収材130,13,132により吸収することで、下部本体部8の外部にできる限り漏れないようにしている。これにより、装置本体2の静音化と、振動の低減が図れる。
このように、装置本体2の筐体5の下部本体部としての下部本体部8は、装置本体2の筐体5の他の部分とは別部材になっている。下部本体部8は、上部開口部分97を有するほぼU字型断面を有する部材であり、下部本体部8の上部開口部分97は、補強板120を取り付けることで補強できる。
下部本体部8内には、空気を圧縮するコンプレッサ110が搭載されているが、比較的重量のあるコンプレッサ110を安定して支持することができる。しかも、比較的重量のあるコンプレッサ110が、装置本体2の底部に配置されているので、装置本体2の重心を下げることができる。このため、装置本体2を移動させる際に、移動の安定性を上げることができる。
<酸素濃縮装置1の使用例>
次に、上述した酸素濃縮装置1の使用例を説明する。
図11(A)は、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3を引き出して伸ばす動作を示している。図11(B)は、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3を伸ばした後に、伸縮ハンドル3を持って装置本体2を、進行方向FFに移動しようとする状態を示している。
図1と図8に示す酸素濃縮装置1の装置本体2の設置状態では、装置本体2は、設置面FWにおいて安定して立てて置かれている。すなわち、伸縮ハンドル3は、装置本体2のハンドルカバー部材9内に収納されている。このため、図8に示すように、装置本体2の支持突起部8G,8Gは、設置面FWに当たる。
図8に示す装置本体2を移動する際の進行方向FFに関して、伸縮ハンドル3の下端部であるキャップ41Cが設置面FWに突き当たる位置BNは、軸部4Aの中心軸CLに比べて、矢印T1で示すように前側に位置している。しかも、すでに説明したように、下部本体部8は、設置面FWに突き当たる2つの支持突起部8Gを有している。進行方向FFに関して、軸部4Aの中心軸CLは、支持突起部8Gの位置PRよりも、矢印T2で示すように前側に位置している。
このように、支持突起部8G,8Gは、パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cと、大型の2つの車輪4,4とともに、合計6つの支持点で、設置面FWに対して安定して置くことができる。パイプ部材41,41の下端部のキャップ41C、41Cが設置面FWに当たっていることで、装置本体2が進行方向FF側に転倒するのを防止し、支持突起部8G,8Gが設置面FWに当たっていることで、装置本体2が後ろ方向BK側に転倒するのを防止している。
すなわち、装置本体2は、伸縮ハンドル3の2個のキャップ41Cと、2個の支持突起部8Gと、2つの大型の車輪4,4により、前後に倒れることなく安定して設置することができる。
上述したように、装置本体2は、大型の車輪4,4を有しているにもかかわらず、装置本体2は、図1に示すように設置面FWに設置して待機させている状態であっても、装置本体2は前後に倒れないように安定して置くことができる。
そして、患者を含む使用者等が、図11(B)に示すように、進行方向FFに沿って移動しようとする場合には、患者を含む使用者等が伸縮ハンドル3をハンドルカバー部材9内から、体格に合わせて引き出す。これにより、パイプ本体41,41のキャップ41C,41Cは、設置面FWから離れてハンドルカバー部材9内に収納される。このことから、パイプ本体41,41のキャップ41C,41Cが、装置本体2の移動に支障をきたすことがない。
図5に示すように、酸素出口31Bには、カプラソケット37を介してカニューラ38を接続する。そして、患者を含む使用者は図4に示す電源ボタン15を押すことで、予め設定されている酸素流量により、患者を含む使用者は、図5に示すカニューラ38を装着して酸素の供給を受けることができる。
患者を含む使用者が例えば居間にいて酸素の供給を受けている際に、例えば居間から食堂に行きたくなった場合には、患者を含む使用者は酸素濃縮装置1とともに食堂に移動する場合を例にして説明する。
患者を含む使用者等は、手指Hにより図11(A)に示すように,設置状態にある装置本体2にある伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を、P方向に押す。図11(A)に示すように、患者を含む使用者等が伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン66を押すことで、図6に示すように、伸縮ハンドル3の取手部40を、患者を含む使用者の体格に合わせて、収納段階LBから引出し段階L1、L2、L3のいずれかまで、Z1方向に引き出す。
このようにして、患者を含む使用者は、体格に合わせて、伸縮ハンドル3の取手部40の高さ位置を、装置本体2に対して、複数段階の内の1つを選んで設定することができる。患者を含む使用者は、図11(B)に示すように手指により伸縮ハンドル3の取手部40を持って、進行方向FFに傾けるようにして、2つの大型の車輪4,4により容易に移動することができる。
従来用いられている移動型の酸素濃縮装置では、安定して移動できるようにする前提から、酸素濃縮装置の設置面からの高さは、できる限り低く設定されている。このため、ハンドルを伸ばすことができないと、患者を含む使用者は腰を屈めて低い姿勢で酸素濃縮装置を移動しなければならない。
しかし、本発明の実施形態の酸素濃縮装置1では、装置本体2の設置面FWからの高さは、できる限り低く設定されている。しかも、図10に示すように、比較的重量のあるコンプレッサ110は、装置本体2の底部に配置されている。このため、患者を含む使用者は、装置本体2を移動する際に、腰を屈めて低い姿勢で異動する必要が無く、安定して運べる。このため、装置本体2の移動性(可搬性)が向上し、患者を含む使用者は、酸素濃縮装置1の伸縮ハンドル3を持って、頻繁に移動することも可能になる。
また、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人が、伸縮ハンドル3を用いずに、ある場所から別の場所に、装置本体2を持ち上げて運ぶことがある。図1に示す手指挿入用の凹部30は、取手部40の取手部凹部40Fの形状に合わせた形状になっている。取手部40が、正面部分10において収納されている状態であり、正面部分10からは突き出てはいない。
患者を含む使用者あるいは医療従事者等の患者を含む使用者のサポートをする人は、手指をこの取手部40の取手部凹部40Fを通じて、装置本体2の手指挿入用の凹部30に差し込む。
これにより、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、手指により、伸縮ハンドル3を用いずに、伸縮ハンドル3をハンドルカバー部材9内に収納した状態で、装置本体2を直接持って運ぶことができる。従って、酸素濃縮装置1の搬送が容易に行える。
ところで、患者を含む使用者が装置本体2を移動していて、仮に伸縮ハンドル3が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、酸素濃縮装置1を使用している場面において、次のようにして交換することができる。
患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人が、図示しない複数のネジを取って、筐体5からハンドルカバー部材9を取り外して、正面部分10を露出させる。次に、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人が、図示しない複数のネジを取り外して、伸縮ハンドル3と伸縮ハンドル支持機構部50を取り外す。
このようにして、伸縮ハンドル3は、正面部分10に対して、いわゆるボルトオン構造としている。このため、伸縮ハンドル3の破損や曲がった場合には、交換すべき部品を新しい部品へ、容易に交換することができる。これにより、装置本体2は、別の装置本体と交換することなく、患者を含む使用者に対してこのまま継続して酸素供給を行うために使用することができる。
また、患者を含む使用者が装置本体2を移動していて、仮に左右の車輪4,4の少なくとも一方が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、酸素濃縮装置1を使用している場面において、次のようにして交換することができる。
図1に示すカバー部材4Dは、2カ所に切り欠き部分4Lを有している。これにより、車輪4を点検したり、交換したい場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、この切欠き部分4Lに汎用の工具を差し込むことで、車輪4からこのカバー部材4Dを簡単に取り外すことができる。
そして、車輪4は、カバー部材4Dと固定ネジ4Cを、汎用の工具を用いて、軸部4Aから取り外して、新しい車輪4と交換することができる。このため、仮に車輪4が破損した場合には、患者を含む使用者あるいは患者を含む使用者のサポートをする人は、車輪4を簡単に交換できる。これにより、装置本体2は、別の装置本体と交換することなく、装置本体2は、患者を含む使用者に対してこのまま継続して酸素供給を行うために使用することができる。
上述した本発明の実施形態の酸素濃縮装置1は、装置本体2と一体化した大型の車輪4,4を備え、これらの車輪4,4は、車輪の修理やメンテナンス時に外して、必要に応じて交換可能である。
図10に示すように、下部本体部8は、補強板120により補強されている。このため、下部本体部8の上に比較的重量のあるコンプレッサ110を搭載しても、下部本体部8の強度が確保できる。しかも、下部本体部8は、大型の左右の車輪4,4を、いわゆるボルトオン構造で着脱可能(交換可能)に取り付けても強度的に安定して、車輪4,4を回転可能に保持できる。これにより、装置本体2の移動性の向上を図りつつ、酸素濃縮装置1の軽量化とコストダウンを実現できる。また、患者を含む使用者等は、車輪4の破損時に容易に交換できる。
従来の酸素濃縮装置の例では、酸素濃縮装置は、移動させるための車輪を備えているが、装置本体自体を傾けないで移動させる形態のものでは、底面や側面に4つの車輪が設けられている。そのため、装置本体の移動は水平方向への移動となる。
また、従来の酸素濃縮装置において、装置本体の移動を容易にするために、装置本体に大型の車輪を一体になるように設けようとすると、装置本体の強度に不安が生じてしまう。
上述したように、本発明の実施形態の酸素濃縮装置1は、患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置であり、酸素を生成する装置本体2と、装置本体2を移動する際に持つハンドル3と、装置本体2に着脱可能に取り付けられた車輪3と、を備える。
これにより、車輪4は、装置本体2に対して着脱可能に取り付けられているので、車輪4が破損した場合には、患者を含む使用者等は簡単に車輪4を交換することができる。このため、車輪4が破損することによる不都合を解消して、酸素濃縮装置1を、車輪4を用いて移動することで、患者を含む使用者が酸素供給を安定して受けることができる。
車輪4は、薄肉の部材により作られており、装置本体2の筐体5の下部本体部としての下部本体部8の両側に設けられ、装置本体2は、車輪4を固定用の部材であるネジ4Cの装着により着脱可能に取り付ける軸部4Aを有する。
これにより、車輪4が薄肉の部材により作られているので、車輪4の軽量化が図れる。しかも、車輪4は固定用の部材を用いて、装置本体2の軸部4Aに対して簡単に交換することができる。
装置本体2の筐体5の下部本体部としての下部本体部8は、装置本体2の筐体5の他の部分とは別部材になっており、下部本体部としての下部本体部8は、上部開口部分97を有するほぼU字型を有する部材である。下部本体部の上部開口部分97は、補強板120を取り付けることで補強され、下部本体部内には、空気を圧縮するコンプレッサ110が搭載されている。
これにより、筐体5の下部本体部は、筐体5の他の部分とは別部材になっているので、下部本体部としての下部本体部8の作成が容易である。しかも、上部開口部分97を有する下部本体部としての下部本体部8は、補強板120を取り付けることで、強度的に補強されている。このため、比較的重量のあるコンプレッサ110が下部本体部としての下部本体部8内に搭載されても、下部本体部としての下部本体部8は、コンプレッサ110を安定して保持することができる。
伸縮ハンドル3は、装置本体2に対して伸縮可能に設けられ、伸縮ハンドル3が装置本体2内に収納されている状態で、伸縮ハンドル3の下端部であるキャップ41Cは、装置本体2を設置している設置面FWに突き当たる。これにより、装置本体2が設置面FWに設置されている状態では、伸縮ハンドル3の下端部が設置面FWに突き当たるので、装置本体2は、車輪4とハンドルの下端部により設置面FWに対して安定して支持できる。
下部本体部には、設置面に突き当たる支持突起部8Gを有し、装置本体を移動する際の進行方向FFに関して、伸縮ハンドル3の下端部41Cが設置面FWに突き当たる位置BNは、軸部4Aの中心軸CLに比べて、前側に位置し、進行方向FFに関して、軸部4Aの中心軸CLは、支持突起部8Gの位置よりも、前側に位置している。
これにより、車輪を挟んでハンドルの下端部が設置面に突き当たり、支持突起部が設置面に突き当たっている。ハンドルの下端部が設置面に突き当たっているので、装置本体の進行方向の前側には、装置本体2は転倒しない。しかも、支持突起部8Gが設置面に突き当たっているので、装置本体の進行方向の後側にも、装置本体2は転倒しない。このため、装置本体2は、車輪4を中心として設置面FWに安定して設置できる。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形例を採用することができる。上述の本発明の実施形態では、上記本発明の実施形態に記載された事項は、その一部を省略してもよいし、上記で説明しない他の構成と組み合わせることによっても本発明の範囲を逸脱するものではない。
上述した本発明の実施形態では、ネジ4Cは、車輪4を軸部4Aに対して着脱可能に固定する固定用の部材として用いられている。しかし、固定用の部材としては、これに限らずネジ以外の構造を有する部材を採用しても良い。
車輪4は、プラスチック製の薄肉の部材により作られている。しかし、車輪4は、プラスチックに限らず、薄肉の金属板を成形することで作っても良い。
1・・・酸素濃縮装置、2・・・装置本体、3・・・伸縮ハンドル(ハンドルの例)、4・・・車輪、4A・・・軸部、4C・・・ネジ(固定用の部材)、5・・・筐体、9・・・ハンドルカバー部材(カバー部材の例)、8・・・下部本体部、8G・・・支持突起部、14・・・操作部、30・・・装置本体の手指挿入用の凹部(手指を入れる凹部)、40・・・取手部、40F・・・取手部凹部、41・・・パイプ部材、41C・・・パイプ部材のキャップ(下端部)50・・・伸縮ハンドル支持機構部、66・・・伸縮ハンドルの固定状態解除ボタン、FF・・・進行方向、CL・・・軸部の中心軸、FW・・・設置面、BN・・・ハンドルの下端部(キャップ)の位置、PR・・・支持突起部の位置

Claims (6)

  1. 患者を含む使用者が酸素吸入を行うための移動可能な酸素濃縮装置であって、
    前記酸素を生成する装置本体と、
    前記装置本体を移動する際に持つハンドルと、
    前記装置本体に着脱可能に取り付けられた車輪と、を備えることを特徴とする酸素濃縮装置。
  2. 前記車輪は、薄肉の部材により作られており、前記装置本体の筐体の下部本体部の両側に設けられ、
    前記装置本体は、前記車輪を固定用の部材の装着により着脱可能に取り付ける軸部を有することを特徴とする請求項1に記載の酸素濃縮装置。
  3. 前記装置本体の前記筐体の前記下部本体部は、前記装置本体の前記筐体の他の部分とは別部材になっており、
    前記下部本体部は、上部開口部分を有するほぼU字型を有する部材であり、前記下部本体部の前記上部開口部分は、補強板を取り付けることで補強され、前記下部本体部内には、空気を圧縮するコンプレッサが搭載されていることを特徴とする請求項1または2に記載の酸素濃縮装置。
  4. 前記ハンドルは、前記装置本体に対して伸縮可能に設けられ、前記ハンドルが前記装置本体内に収納されている状態で、前記ハンドルの下端部は、前記装置本体を設置している設置面に向かって延びて、前記設置面に突き当たるやや手前に達する構成とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の酸素濃縮装置。
  5. 前記ハンドルは、前記装置本体に対して伸縮可能に設けられ、前記ハンドルが前記装置本体内に収納されている状態で、前記ハンドルの端部は、前記装置本体を設置している設置面に向かって延びて、前記設置面に突き当たる構成とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の酸素濃縮装置。
  6. 前記下部本体部には、前記設置面に突き当たる支持突起部を有し、
    前記装置本体を移動する際の進行方向に関して、前記ハンドルの下端部が前記設置面に突き当たる位置は、前記軸部の中心軸に比べて、前側に位置し、
    前記進行方向に関して、前記軸部の中心軸は、前記支持突起部の位置よりも、前記前側に位置していることを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の酸素濃縮装置。
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