JP2016135065A - 先端工具 - Google Patents

先端工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016135065A
JP2016135065A JP2015010212A JP2015010212A JP2016135065A JP 2016135065 A JP2016135065 A JP 2016135065A JP 2015010212 A JP2015010212 A JP 2015010212A JP 2015010212 A JP2015010212 A JP 2015010212A JP 2016135065 A JP2016135065 A JP 2016135065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compression sleeve
main body
tip tool
tip
electric wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015010212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6458508B2 (ja
Inventor
謙一 鳥屋尾
Kenichi Toyao
謙一 鳥屋尾
剛 高森
Tsuyoshi Takamori
剛 高森
正明 小豆澤
Masaaki Azukizawa
正明 小豆澤
保 大旗
Tamotsu Ohata
保 大旗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2015010212A priority Critical patent/JP6458508B2/ja
Publication of JP2016135065A publication Critical patent/JP2016135065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6458508B2 publication Critical patent/JP6458508B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

【課題】長尺な操作棒による作業の作業性及び安全性を向上させる、使い勝手の良い先端工具を提供する。【解決手段】長尺な絶縁操作棒61の先端に連結して使用される先端工具1であって、絶縁操作棒61の長軸方向に対して直交する方向に伸縮可能な本体と、本体に取付けられ本体を伸縮させる伸縮手段であるギアボックスと、本体に取付けられ被掛止物であるストレーリンクトング72、73に掛止可能な2つの掛止手段であるフックとを備え、掛止手段であるフックは、本体の伸縮に伴い互いの距離が変化するように配設されている。【選択図】図3

Description

本発明は、長尺な操作棒の先端に連結して使用される先端工具に関する。
従来の間接活線作業における圧縮スリーブを用いた電線の接続作業を図9から図14を用いて説明する。なお絶縁操作棒62、63、64は、間接活線作業に用いられる公知の長尺な絶縁操作棒であり、先端には、各種先端工具のジョイントに係止するピン71が設けられている。またストレーリンクトング72、73は、電線52、53や圧縮スリーブ51等を把持する公知のストレーリンクトングであり、図14に示すように側面には溝部75が形成されており、根元部分には絶縁操作棒62、63と着脱自在に連結するジョイント76が設けられている。
まず絶縁操作棒62の先端にストレーリンクトング72(図14参照)を装着した間接活線工具で圧縮スリーブ51を把持し、絶縁操作棒63の先端にストレーリンクトング73を装着した、もう1つの間接活線工具で1本目の電線53を把持し、電線53の先端がばらけないように電線53を圧縮スリーブ51に挿入する。電線53の挿入が不十分なときには、絶縁操作棒64の先端にタイスティックハンマー81を装着した間接活線工具で圧縮スリーブ51を把持しているストレーリンクトング72を叩き、電線53を圧縮スリーブ51の奥まで挿入する(図9参照)。圧縮スリーブ51には油性グリス等のコンパウンド(図示省略)が充填されており、一度、電線53を圧縮スリーブ51に挿入すると抜け難くなっている。なお電線53(52)が圧縮スリーブ51の奥まで挿入されたか否かの確認は、通常、目視で行っている。
電線53が圧縮スリーブ51の奥まで挿入された状態で、油圧圧縮器(図示省略)の圧縮ヘッドを、圧縮ヘッドの開口部が目視可能な方向から圧縮スリーブ51に沿わせ、圧縮スリーブ51の圧縮箇所に油圧圧縮器の自重等の無理な荷重が加わらないように注意しながら圧縮スリーブ51を圧縮し1本目の電線53を圧縮スリーブ51に固定する。圧縮ヘッドが開口していることを確認して油圧圧縮器を圧縮スリーブ51から取外す(図10参照)。
1本目の電線53を把持しているストレーリンクトング73を取外して2本目の電線52を把持し、圧縮スリーブ51を把持しているストレーリンクトング72の把持位置を圧縮スリーブ51の圧縮した方に移動させ、圧縮スリーブ51に1本目の電線53を挿入した方とは反対側から2本目の電線52を挿入する(図11参照)。タイスティックハンマー81で2本目の電線52を把持しているストレーリンクトング73を叩き、電線52を圧縮スリーブ51の奥まで挿入する(図12参照)。電線52が圧縮スリーブ51の奥まで挿入された状態で、圧縮スリーブ51を圧縮して2本目の電線52を圧縮スリーブ51に固定する(図13参照)。ストレーリンクトング72、73を電線52及び圧縮スリーブ51から取外し、作業が完了する。
以上のような手順で電線の接続作業を行うが、上記作業を作業者が高所作業車のバケット内又は電柱上から行う必要があり、作業し難い。特に、2本目の電線52を把持した状態のストレーリンクトング73をタイスティックハンマー81で叩く際に、タイスティックハンマー81が電線52に干渉し作業性が悪い。
電線を圧縮スリーブに挿入する作業の作業性を改善すべく、ストレーリンクトング72、73に相当する2つの把持具をラックアンドピニオンギアで連結し、絶縁操作棒による横方向の操作を容易に行うことが可能な工具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。またバネの付勢力を用いて、電線を横方向に移動させ圧縮スリーブに挿入する工具が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−22039号公報 特開2014−124041号公報
特許文献1に記載の工具を用いれば、絶縁操作棒による横方向の操作を容易に行うことが可能であり、電線を圧縮スリーブに挿入する作業が容易になるが、把持具の先端にラックアンドピニオンギアが配設され、ラックアンドピニオンギアにより2つの把持具が連結されているため、これらを操作して電線及び圧縮スリーブを把持する作業が困難である。
特許文献2に記載の工具を用いれば、絶縁操作棒による横方向の操作が不要となり、作業性が向上するが、電線と圧縮スリーブとの互いの芯の位置がずれると挿入不良となり、かえって手間がかかってしまう。
本発明の目的は、長尺な操作棒による作業の作業性及び安全性を向上させる、使い勝手の良い先端工具を提供することである。
本発明は、長尺な操作棒の先端に連結して使用される先端工具であって、前記操作棒の長軸方向に対して直交する方向に伸縮可能な本体と、前記本体に取付けられ前記本体を伸縮させる伸縮手段と、前記本体に取付けられ被掛止物に掛止可能な2つの掛止手段とを備え、前記掛止手段は、前記本体の伸縮に伴い互いの距離が変化するように配設されていることを特徴とする先端工具である。
また本発明の先端工具において、前記伸縮手段は、前記本体の伸縮方向に対して直交する方向に突出して設けられた、前記本体に対し前記操作棒を長軸周りに回転自在に連結可能な連結手段を備え、前記操作棒と前記連結手段とが連結した状態で前記操作棒が前記本体に対し長軸周りに回転すると前記本体が伸縮することを特徴とする。
また本発明の先端工具は、さらに把持手段を備える間接活線工具により把持可能な前記本体に取付けられた被把持体を備え、前記被把持体は、前記連結手段が突出している方向と同じ方向に突出するように取付けられていることを特徴とする。
また本発明の先端工具において、前記掛止手段は、前記被掛止物に設けられている溝部に引掛かることで前記被掛止物に掛止可能なことを特徴とする。
また本発明の先端工具において、前記被掛止物は、一方の長尺な操作棒の先端に連結されたストレーリンクトングが電線を把持し、もう一方の長尺な操作棒の先端に連結されたストレーリンクトングが円筒体の圧縮スリーブ又は前記圧縮スリーブに挿入された他の電線を把持した状態から電線を圧縮スリーブに挿入する間接活線作業における2つの前記ストレーリンクトングであり、2つの前記ストレーリンクトングが前記掛止手段の間に位置するように、2つの前記掛止手段を、それぞれ前記ストレーリンクトングに掛止させ、前記伸縮手段により前記本体を伸縮させることで、2つの前記ストレーリンクトングの互いの距離を縮め、前記電線を前記圧縮スリーブに挿入することを特徴とする。
本発明の先端工具によれば、操作棒の長軸方向に対して直交する方向に伸縮可能な本体と、本体を伸縮させる伸縮手段と、被掛止物に掛止可能な2つの掛止手段とを備え、掛止手段は、本体の伸縮に伴い互いの距離が変化するので、伸縮手段により本体を伸縮させることで掛止手段により掛止した被掛止物を容易に動かすことができる。このような先端工具は、非常に使い勝手が良く、長尺な操作棒による作業の作業性及び安全性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態の先端工具1の正面図である。 図1の先端工具1の底面図である。 図1の先端工具1を用いた、圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。 図1の先端工具1を用いた、圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。 図1の先端工具1を用いた、圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。 図1の先端工具1を用いた、圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。 図1の先端工具1を用いた、圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。 図1の先端工具1を用いた、圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。 従来の圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。 従来の圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。 従来の圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。 従来の圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。 従来の圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。 ストレーリンクトング72(73)の側面図である。
図1は、本発明の第1実施形態の先端工具1の正面図である。図2は、図1の先端工具1の底面図である。図9から図14に示す従来の圧縮スリーブによる電線52、53の接続作業と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本発明の第1実施形態の先端工具1は、例えば、長尺な絶縁操作棒61、62、63、64及び絶縁ヤットコ65を用いて電線52、53を圧縮スリーブ51に挿入する間接活線作業を行う際の補助具として用いられる。
先端工具1は、外筒11及び長手方向に移動可能に外筒11に収容された内筒12の2つの円筒体により伸縮自在に構成された本体と、外筒11の胴部に取付けられ本体を伸縮させる伸縮手段であるギアボックス13と、外筒11の胴部に取付けられ間接活線工具である絶縁ヤットコ65により把持容易な被把持体14と、外筒11の一端に取付けられストレーリンクトング72に掛止可能な掛止手段であるフック15と、内筒12の一端に取付けられストレーリンクトング73に掛止可能な掛止手段であるフック16とを備え、絶縁操作棒61でギアボックス13を操作することで内筒12が外筒11に対し長軸方向に移動し本体が伸縮し、これに伴い2つのフック15、16の互いの距離が変化する。なお本実施形態の先端工具1において、被掛止物は、ストレーリンクトング72、73である。
外筒11は、中空部に内筒12を収容可能に内径の大きさが内筒12の外径よりも大きく、内筒12が突出可能に、一端が開口している。外筒11の開口している方の一端(開口端)には、内筒12が外筒11内を移動する際のガイド及び抜止めとして機能するカバー21が設けられている。また外筒11の開口していない方の一端(閉止端)には、掛止手段であるフック15が設けられている。なお外筒11は、円筒体に限定されるものではなく、例えば、角筒体でもよい。
外筒11の材質は、特定の材質に限定されるものではないが、先端工具1は絶縁操作棒61の先端に連結して使用するので、操作性を考慮すると軽い材質であることが好ましい。以下、内筒12、ギアボックス13、被把持体14、フック15、16の材質についても同様に、強度を確保可能な軽い材質であることが好ましい。
内筒12は、外筒11よりも長く、長軸方向に往復可能に外筒11に収容されており、一端が外筒11の開口端から突出している。内筒12の端部のうち外筒11から突出している方の端部には、掛止手段であるフック16が設けられている。また内筒12の胴部には、後述するギアボックス13のピニオンギア(図示省略)と噛合うラックギア22が形成されている。なお内筒12は、円筒体である必要はなく、例えば、円柱体や角柱体等でもよいが、軽量化を考慮すると中空の形状であることが好ましい。
ギアボックス13は、内筒12のラックギア22と噛合うピニオンギアと、ピニオンギアを収容する筐体24と、筐体24に回転自在に連結され絶縁操作棒61を着脱可能なジョイント25とを備え、外筒11の胴部に連結されている。
ギアボックス13は、筐体24に対してジョイント25を回転させるとピニオンギアが回転するように構成されており、ジョイント25に連結した絶縁操作棒61を長軸周りに回転させることでピニオンギアが回転し、ピニオンギアと内筒12のラックギア22との作用によりピニオンギアの回転方向に応じて内筒12を長軸方向に往復動させることで本体を伸縮させる。
ジョイント25は、円筒体であり、絶縁操作棒61の先端に設けられたピン71を係止させる係止溝26が胴部に形成された、いわゆるツイストロック機構である。ジョイント25は、本体の伸縮方向(長軸方向)に対して直交する方向に突出するように設けられている。
被把持体14は、外筒11の胴部に連結されている連結部28と、連結部28から突出するように設けられた板状の被把持部29とを備え、内筒12の移動を妨げないように、外筒11の胴部に連結されている。連結部28の連結方法は、特定の方法に限定されるものではなく、外筒11に接着、嵌合、螺合、又は外筒11を挟持して螺合する等の方法を適宜選択すればよい。また連結部28(被把持体14)は、外筒11と一体的に形成されていてもよい。
被把持部29は、絶縁ヤットコ65等の間接活線工具で把持し易いように平板状に形成されている。また被把持部29は、被把持部29を絶縁ヤットコ65等で把持した状態で絶縁操作棒61によるギアボックス13の操作を容易に行うことができるように、ギアボックス13のジョイント25と同じ方向に突出するように形成されている。
なお被把持部29の形状は、平板状に限定されるものではなく、絶縁ヤットコ65等の間接活線工具で把持し易い形状であればよい。また被把持部29には、滑り止めとして、表面がジグザグ状に形成されていてもよく、表面に薄板状のゴム等が貼付けられていてもよい。さらに被把持部29に代えて、絶縁操作棒を着脱可能なジョイント(図示省略)が設けられていてもよい。なおジョイントを設ける場合には、ギアボックス13のジョイント25とは異なり、ジョイントが連結部28に対して回転しないように構成する。
フック15、16は、ストレーリンクトング72、73の側面に形成されている溝部75に外側(フック15、16から見て本体が位置する方向の反対側)から掛止可能に鉤爪状に形成されている。
なお本体の伸縮前後の先端工具1の長さについては、後述する。
絶縁操作棒61は、間接活線作業に用いられる公知の長尺な絶縁操作棒であり、各種先端工具に設けられたジョイント25のような連結手段と着脱自在に連結する連結機構が先端に設けられており、連結機構には、ジョイント25に係止するピン71が設けられている。
絶縁ヤットコ65は、開閉式の把持具であるヤットコ91が長尺な絶縁操作棒の先端に直接、連結された公知の間接活線工具であり、手元部分に設けられた操作部92を操作することでヤットコ91が開閉する。
圧縮スリーブ51は、円筒体の部材であり、電線52、53の被覆を剥取った部分を挿入した状態で圧縮することで電線52、53を固定し電気的に接続する。参考に圧縮スリーブ51の長さの一例を示すと、20cm程度である。
なお絶縁操作棒61、62、63、64、絶縁ヤットコ65、ストレーリンクトング72、73、圧縮スリーブ51、電線52、53、及び後述するタイスティックハンマー81は、特定のものに限定されるものではない。
次に本実施形態の先端工具1を用いた、圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業について、代表的な2つの作業手順を説明する。図3から図8は、図1の先端工具1を用いた、圧縮スリーブ51による電線52、53の接続作業を示す図である。なお図3及び図4と、図5から図8とは、それぞれ異なる作業手順を示している。また図3から図8では、先端工具1の構成要素の符号を省略している。
まず図3及び図4に示す作業について説明する。従来の間接活線作業における圧縮スリーブによる電線の接続作業と同様、絶縁操作棒62、63の先端にストレーリンクトング72、73を装着した2本の間接活線工具と、絶縁操作棒64の先端にタイスティックハンマー81を装着した間接活線工具を用いて、圧縮スリーブ51の片側に1本目の電線53を固定し、2本目の電線52の先端を圧縮スリーブ51の反対側に挿入する(図9から図11参照)。
次に先端工具1を絶縁操作棒61に装着し、先端工具1の被把持部29を絶縁ヤットコ65で把持し先端工具1を持ち上げ、図11の状態のストレーリンクトング72、73に対して、2つのストレーリンクトング72、73の外側の溝部75に先端工具1のフック15、16を掛止させる(図3参照)。この状態から絶縁操作棒61を長軸周りに回転させ先端工具1の本体を収縮させると、2つのストレーリンクトング72、73の距離が縮まり、2本目の電線52が圧縮スリーブ51の奥まで挿入される(図4参照)。なお電線52が圧縮スリーブ51の奥まで挿入されたか否かの確認は、従来と同様、目視で行う。
電線52が圧縮スリーブ51の奥まで挿入された状態で、絶縁操作棒61を挿入時とは反対回りに回転させ先端工具1の本体を伸長させてフック15、16の先端をストレーリンクトング72、73の溝部75から外し、絶縁ヤットコ65で先端工具1を持ち上げ、先端工具1をストレーリンクトング72、73から取外す。その後、従来と同様、油圧圧縮器等で圧縮スリーブ51を圧縮して2本目の電線52を圧縮スリーブ51に固定し(図13参照)、ストレーリンクトング72、73を電線52及び圧縮スリーブ51から取外し、作業が完了する。
なお図9に示した、タイスティックハンマー81を用いて1本目の電線53を圧縮スリーブ51に挿入する作業についても、タイスティックハンマー81に代えて、本実施形態の先端工具1を用いて2つのストレーリンクトング72、73同士の距離を縮め、圧縮スリーブ51に電線53を挿入するようにしてもよい。
次に図5から図8に示す作業について説明する。まず従来の間接活線作業における圧縮スリーブによる電線の接続作業と同様、絶縁操作棒62、63の先端にストレーリンクトング72、73を装着した2本の間接活線工具と、絶縁操作棒64の先端にタイスティックハンマー81を装着した間接活線工具を用いて、圧縮スリーブ51の片側に1本目の電線53を奥まで挿入する(図9参照)。
次に圧縮スリーブ51を把持していたストレーリンクトング72を圧縮スリーブ51から外して2本目の電線52を把持し、先端を圧縮スリーブ51に挿入する(図5参照)。先端工具1を絶縁操作棒61に連結し、先端工具1の被把持部29を絶縁ヤットコ65で把持して先端工具1を持ち上げ、2つのストレーリンクトング72、73の外側の溝部75に先端工具1のフック15、16を掛止させる(図6参照)。この状態から絶縁操作棒61を長軸周りに回転させ先端工具1の本体を収縮させると、2つのストレーリンクトング72、73の距離が縮まり、2本目の電線52が圧縮スリーブ51の奥まで挿入される(図7参照)。
2本の電線52、53が圧縮スリーブ51の奥まで挿入された状態で、絶縁操作棒61を挿入時とは反対回りに回転させて先端工具1の本体を伸長させ、フック15、16の先端をストレーリンクトング72、73の溝部75から外し、絶縁ヤットコ65で先端工具1を持ち上げ、先端工具1をストレーリンクトング72、73から取外す。油圧圧縮器等で圧縮スリーブ51を圧縮して2本の電線52、53を圧縮スリーブ51に固定し(図8参照)、ストレーリンクトング72、73を2本の電線52、53から取外し、作業が完了する。
なお本実施形態の先端工具1において、本体を伸長し切ったときの片方のフック15の先端から他方のフック16の先端までの長さLは、2つのストレーリンクトング72、73にフック15、16を掛止させて先端工具1を取付可能に、先端工具1を2つのストレーリンクトング72、73に取付けるときの状態(例えば、図3及び図6参照)において、2つのストレーリンクトング72、73の外側の側面の間の距離以上になるように設定される。
また先端工具1において、本体を収縮し切ったときの片方のフック15の先端から他方のフック16の先端までの長さ(図示省略)は、2本の電線52、53を圧縮スリーブ51の奥まで挿入可能に、2本の電線52、53を圧縮スリーブ51の奥まで挿入した状態(例えば、図4及び図7参照)において、2つのストレーリンクトング72、73の外側の側面の間の距離から、2つのストレーリンクトング72、73の外側の側面の溝部75の深さを減算した距離以下になるように設定される。
このように、本実施形態の先端工具1を用いると、2本の電線52、53又は電線52と圧縮スリーブ51とを把持しているストレーリンクトング72、73に本先端工具1を掛止させて取付け、絶縁操作棒61を長軸周りに回転させるだけで、電線52(53)を圧縮スリーブ51の奥まで挿入することができるので、作業を容易に、かつ安全に行うことができる。先端工具1は、電線52、53、圧縮スリーブ51を把持する必要がなく、ストレーリンクトング72、73に掛止させるだけでよいので、非常に使い勝手が良い。
また本実施形態の先端工具1を用いると、電線52、53を1本ずつ圧縮スリーブ51に挿入して圧縮スリーブ51を圧縮する従来と同様の手順に限らず、先に2本の電線52、53を圧縮スリーブ51に挿入してから、圧縮スリーブ51の圧縮をまとめて行うことも可能である。これにより絶縁操作棒で油圧圧縮器を持ち上げる回数を減らすことが可能であり、作業効率が向上し作業者の負担が軽減される。
以上、第1実施形態の先端工具1を用いて、本発明の先端工具を説明したが、本発明の先端工具は、上記実施形態に限定されるものではなく要旨を変更しない範囲で変形することができる。例えば、本発明の先端工具において、本体は、2つの円筒体で構成されたものに限定されるものではなく、3つ以上の円筒体や角筒体等で構成されていてもよい。また2つの棒体が伸縮手段を介して互いにスライド自在に平行に並べて連結されていてもよい。
また本発明の先端工具は、本体及び伸縮手段を、例えば、電動シリンダ(図示省略)等で構成することも可能である。
本発明の先端工具は、ジョイント25を設けることなく、ギアボックス13の筐体24に絶縁操作棒61が直接、回転自在に連結され着脱不能に構成されていてもよい。
被把持体14は、絶縁ヤットコ65等で把持されることで、先端工具1を持ち上げるときに先端工具1が絶縁操作棒61に対して回転してしまうことを防止しているが、例えば、ギアボックス13にジョイント25の回転を規制するロック機構(図示省略)を設け、先端工具1を持ち上げるときにロック機構によりジョイント25の回転を規制することで、絶縁ヤットコ65を用いることなく絶縁操作棒61だけで先端工具1を容易に持ち上げることができる。この場合には、被把持体14は、必ずしも設けられていなくてもよい。
掛止手段は、必ずしもストレーリンクトング72、73の側面に形成されている溝部75に掛止するものでなくてもよく、例えば、ストレーリンクトング72、73の側面に当接して掛止する、本体の長手方向に対して直角に形成された板状の部材であってもよい。
また本発明の先端工具の用途は、電線を圧縮スリーブに挿入する用途に限定されるものではなく、長尺な操作棒の長軸方向に対して直交する方向への操作が必要な作業に好適に用いることができる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1 先端工具
11 外筒
12 内筒
13 ギアボックス
14 被把持体
15、16 フック
25 ジョイント
51 圧縮スリーブ
52、53 電線
61、62、63、64 絶縁操作棒
65 絶縁ヤットコ
72、73 ストレーリンクトング
75 溝部

Claims (5)

  1. 長尺な操作棒の先端に連結して使用される先端工具であって、
    前記操作棒の長軸方向に対して直交する方向に伸縮可能な本体と、
    前記本体に取付けられ前記本体を伸縮させる伸縮手段と、
    前記本体に取付けられ被掛止物に掛止可能な2つの掛止手段とを備え、
    前記掛止手段は、前記本体の伸縮に伴い互いの距離が変化するように配設されていることを特徴とする先端工具。
  2. 前記伸縮手段は、前記本体の伸縮方向に対して直交する方向に突出して設けられた、前記本体に対し前記操作棒を長軸周りに回転自在に連結可能な連結手段を備え、
    前記操作棒と前記連結手段とが連結した状態で前記操作棒が前記本体に対し長軸周りに回転すると前記本体が伸縮することを特徴とする請求項1に記載の先端工具。
  3. さらに把持手段を備える間接活線工具により把持可能な前記本体に取付けられた被把持体を備え、
    前記被把持体は、前記連結手段が突出している方向と同じ方向に突出するように取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の先端工具。
  4. 前記掛止手段は、前記被掛止物に設けられている溝部に引掛かることで前記被掛止物に掛止可能なことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の先端工具。
  5. 前記被掛止物は、一方の長尺な操作棒の先端に連結されたストレーリンクトングが電線を把持し、もう一方の長尺な操作棒の先端に連結されたストレーリンクトングが円筒体の圧縮スリーブ又は前記圧縮スリーブに挿入された他の電線を把持した状態から電線を圧縮スリーブに挿入する間接活線作業における2つの前記ストレーリンクトングであり、
    2つの前記ストレーリンクトングが前記掛止手段の間に位置するように、2つの前記掛止手段を、それぞれ前記ストレーリンクトングに掛止させ、前記伸縮手段により前記本体を収縮させることで、2つの前記ストレーリンクトングの互いの距離を縮め、前記電線を前記圧縮スリーブに挿入することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の先端工具。
JP2015010212A 2015-01-22 2015-01-22 先端工具 Active JP6458508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015010212A JP6458508B2 (ja) 2015-01-22 2015-01-22 先端工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015010212A JP6458508B2 (ja) 2015-01-22 2015-01-22 先端工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016135065A true JP2016135065A (ja) 2016-07-25
JP6458508B2 JP6458508B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=56434786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015010212A Active JP6458508B2 (ja) 2015-01-22 2015-01-22 先端工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6458508B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107910207A (zh) * 2017-03-31 2018-04-13 国网浙江省电力公司湖州供电公司 一种绝缘操作杆

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06165333A (ja) * 1992-11-16 1994-06-10 Hokkai Denki Koji Kk 電線接続用スリ−ブの嵌入方法、及びその工具
JPH08331723A (ja) * 1995-06-05 1996-12-13 Nagaki Seiki:Kk 活線切分工具
JP2001078321A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Yonezawa Densen Kk 電線保持工具

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06165333A (ja) * 1992-11-16 1994-06-10 Hokkai Denki Koji Kk 電線接続用スリ−ブの嵌入方法、及びその工具
JPH08331723A (ja) * 1995-06-05 1996-12-13 Nagaki Seiki:Kk 活線切分工具
JP2001078321A (ja) * 1999-09-08 2001-03-23 Yonezawa Densen Kk 電線保持工具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107910207A (zh) * 2017-03-31 2018-04-13 国网浙江省电力公司湖州供电公司 一种绝缘操作杆
CN107910207B (zh) * 2017-03-31 2020-03-03 国网浙江省电力公司湖州供电公司 一种绝缘操作杆

Also Published As

Publication number Publication date
JP6458508B2 (ja) 2019-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3165180A3 (en) Adapter assembly for surgical device
KR20190014016A (ko) 간접활선 공사용 장선기
JP6458508B2 (ja) 先端工具
JP5848410B1 (ja) コッターピン用間接活線先端工具
CN113228437B (zh) 线材操作工具、线材操作工具用的零件、线材切割方法以及线材连接方法
WO2019009244A1 (ja) 電線操作工具、電線操作工具用の部品、電線切分方法、および、電線接続方法
KR20190015427A (ko) 간접활선용 다용도 집게
JP5897628B2 (ja) 間接活線工事用アダプタ
JP5890046B1 (ja) 絶縁操作棒
JP2012161217A (ja) 遠隔把持道具用先端具
JP5889940B2 (ja) 間接活線作業用工具
JP2014143820A (ja) 間接活線作業用の先端工具及び間接活線工具
JP2018082519A (ja) 間接活線工事用コネクタカバー
JP6067627B2 (ja) 間接活線作業用絶縁操作棒及び間接活線工具
JP2016129466A (ja) アースフック
JP4142162B2 (ja) 架線の切断方法
JP2017076477A (ja) 間接活線工事用コッター
CN110739584A (zh) 一种充电枪、抓取结构及其组合装置
JP5518495B2 (ja) 把持工具及び間接活線工具
WO2019189294A1 (ja) スリーブ装着工具、および、スリーブ装着方法
JP4750815B2 (ja) 遠隔操作用ヤットコに用いるアダプタ
CN110668307A (zh) 电缆起吊装置
CN203014290U (zh) 电缆头成型辅助工具
JP5941088B2 (ja) 操作棒操作具
JP5770222B2 (ja) 間接活線工事用先端工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6458508

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150