JP2016135028A - 遮断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力が小さい遮断装置を提供する。
【解決手段】遮断装置10では、バッテリから負荷への電流経路にPチャネル型のFET20が設けられている。カレントミラー回路21はFET20のソース側及びドレイン側夫々から電流を引き込み、引き込んだ2つの電流が合わされた電流を出力する。カレントミラー回路21が引き込む2つの電流の値Icは、FET20に流れる電流の値Idが大きい程大きい。切替え回路24は、カレントミラー回路21が出力する電流の値が電流閾値以上である場合にFET20をオフに切替える。結果、遮断装置10では、電流閾値以上の電流が、バッテリから負荷への電流経路に流れた場合に該電流経路に流れる電流を遮断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電流経路に過電流が流れることを防止するため、該電流経路に流れる電流を遮断する遮断装置に関する。
車両には、バッテリから負荷への電流経路に設けられたスイッチをオフに切替えることによって、該電流経路に過電流が流れることを防止する電源装置(例えば、特許文献1を参照)が搭載されている。
図6は従来の電源装置8の回路図である。特許文献1に記載してあるような従来の電源装置8では、バッテリ80の正極はスイッチ82を介して負荷81の一端に接続され、バッテリ80の負極と負荷81の他端とは接地されている。
スイッチ83はPNP型のバイポーラトランジスタであり、スイッチ84はNPN型のバイポーラトランジスタである。スイッチ83について、エミッタはバッテリ80の正極に接続され、コレクタは負荷81及び抵抗Ra夫々の一端に接続され、ベースは抵抗Rbの一端に接続されている。抵抗Raの他端は、スイッチ84のベースと、スイッチ85及び抵抗Rcの一端とに接続されている。スイッチ84のコレクタは抵抗Rbの他端に接続されている。スイッチ84のエミッタと、スイッチ85及び抵抗Rc夫々の他端とは接地されている。
従来の電源装置8では、負荷81が停止している場合、スイッチ82,83,84,85夫々はオフ、オン、オン及びオフである。
スイッチ82がオフであるため、電流がバッテリ80の正極からスイッチ83及び抵抗Ra,Rcの順に流れ、抵抗Ra,Rcはバッテリ80の出力電圧を分圧し、分圧された電圧がスイッチ84のベースに印加される。これにより、スイッチ84ではベースからエミッタに電流が流れ、スイッチ84はオンに維持されている。
スイッチ84がオンである場合、電流が、バッテリ80の正極から、スイッチ83のエミッタ及びベースの順に流れる。スイッチ83のベースから、電流は抵抗Rb及びスイッチ84の順に流れる。これにより、スイッチ83もオンに維持されている。バッテリ80はスイッチ83を介して負荷81に暗電流を供給する。
負荷81が短絡した場合、抵抗Raに流れる電流の値Iaがゼロアンペアとなるため、スイッチ84におけるベースとエミッタとの電圧差がゼロボルトとなり、電流がベースからエミッタに流れず、スイッチ84はオフに切替えられる。スイッチ84がオフに切替えられた場合、抵抗Rbを流れる電流の値Ib、即ち、スイッチ83において、エミッタからベースに流れる電流の値がゼロアンペアとなるため、スイッチ83もオフに切替えられる。これにより、スイッチ83を介してバッテリ80から負荷81に過電流が流れることが防止される。
以上のことから、スイッチ83,84,85及び抵抗Ra,Rb,Rcによって構成される回路は、スイッチ83をオフに切替えることによって、バッテリ80から負荷81への電流経路に流れる電流を遮断し、該電流経路に過電流が流れることを防止する遮断装置として機能する。
特開2014−34291号公報
しかしながら従来の電源装置8においては、負荷81が停止している間、負荷81に供給されている電流の値に無関係に、抵抗Ra,Rb夫々に一定の電流が流れ続け、抵抗Ra,Rb,Rcにおいて電力が消費され続けている。このため、遮断装置として機能する回路には、消費電力が大きいという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、消費電力が小さい遮断装置を提供することにある。
本発明に係る遮断装置は、所定値以上の電流が電流経路に流れた場合に該電流経路に流れる電流を遮断する遮断装置において、該電流経路に設けられたスイッチと、該スイッチの一端側及び他端側夫々から電流を引き込み、引き込んだ2つの電流が合わされた電流を出力するカレントミラー回路と、該カレントミラー回路が出力する電流の値が電流閾値以上である場合に前記スイッチをオフに切替える切替え回路とを備え、前記カレントミラー回路が引き込む2つの電流夫々の値は、前記スイッチに流れる電流の値が大きい程、大きいことを特徴とする。
本発明にあっては、電流経路にスイッチが設けられており、カレントミラー回路は、スイッチの一端側及び他端側夫々から電流を引き込み、引き込んだ2つの電流を合わせた電流を出力する。カレントミラー回路が引き込む2つの電流夫々の値は、スイッチに流れる電流の値が大きい程大きい。電流経路に所定値以上の電流が流れた場合、カレントミラー回路から出力される電流の値は電流閾値以上となり、切替え回路はスイッチをオフに切替え、電流経路に流れる電流を遮断する。
これにより、電流経路に過電流が流れることが防止される。更に、カレントミラー回路が引き込む2つの電流夫々の値は、スイッチに流れる電流の値が大きい程大きいので、電流経路に流れる電流の値が小さい場合、カレントミラー回路を介して流れる電流の値も小さい。このため、例えば、電流経路がバッテリから負荷への電流経路である場合において、負荷が動作を停止して電力を殆ど消費していないとき、装置も電力を殆ど消費することはなく、消費電力は小さい。
本発明に係る遮断装置は、前記切替え回路は、前記スイッチをオフに切替えた後、前記カレントミラー回路が出力する電流の値に無関係に、前記スイッチのオフを維持するように構成してあり、前記スイッチのオフの維持を解除する解除部を更に備えることを特徴とする。
本発明にあっては、切替え回路がスイッチをオフに切替えた場合、スイッチに電流が流れないため、カレントミラー回路が出力する電流の値は低下する。しかしながら、切替え回路は、カレントミラー回路が出力する電流の値に無関係にスイッチのオフを維持する。そして、例えば、このオフの維持の解除をするための信号が装置に入力された場合、切替え回路が行っているスイッチのオフの維持が解除される。
以上のように、スイッチがオフに維持されるので、電流経路に過電流が流れ続けることが防止される。更に、スイッチのオフの維持を解除することによって、再び電流経路に電流を流すことが可能である。
本発明に係る遮断装置は、前記スイッチは、トランジスタであって、電流が入力される端子の電位を基準とした制御端子の電圧値が、ゼロ未満の電圧閾値以上である場合に非導通状態となり、前記制御端子の電圧値が前記電圧閾値未満である場合に導通状態となるように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、スイッチは、トランジスタ、例えば、Pチャネル型のFET(Field Effective Transistor)である。スイッチにおいて、電流が入力される端子、例えばソースの電位を基準とした制御端子、例えばゲートの電圧値が、ゼロ未満の電圧閾値以上である場合、スイッチは非導通状態となってオフに切替えられる。また、スイッチにおいて、電流が入力される端子の電位を基準とした制御端子の電圧値が電圧閾値未満である場合、スイッチは導通状態となってオンに切替えられる。
従って、電流が入力される端子と制御端子との間の電圧をゼロボルト又は略ゼロボルトに保つことによってスイッチをオンに維持することが可能であり、例えば、チャージポンプ回路を用いて、制御端子の電位を、電流が入力される端子の電位を超える電位に維持する必要がない。このため、消費電力がより小さい。
本発明に係る遮断装置は、少なくとも1つの抵抗を有し、前記カレントミラー回路が出力した電流が流れる抵抗回路を更に備え、前記切替え回路は、該抵抗回路の両端間の電圧値が第2の電圧閾値以上である場合に前記スイッチをオフに切替えるように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、少なくとも1つの抵抗を有する抵抗回路を、カレントミラー回路が出力した電流が流れる。このため、抵抗回路の両端間の電圧値は、カレントミラー回路が出力する電流の値が大きい程、高い。切替え回路は、カレントミラー回路が出力する電流が電流閾値以上である場合、抵抗回路の両端間の電圧値が第2の電圧閾値以上となって、スイッチをオフに切替える。これにより、電流経路に所定値以上の電流が流れた場合に電流経路を流れる電流を遮断する構成が容易に実現される。
本発明に係る遮断装置は、前記抵抗回路は、第1抵抗と、該第1抵抗に並列に接続された第2抵抗及びコンデンサの直列回路とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、抵抗回路は、第1抵抗に、第2抵抗及びコンデンサの直列回路が並列に接続されている。コンデンサに電力が蓄積されていない場合、抵抗回路の抵抗値は、実質的に、第1抵抗及び第2抵抗からなる並列回路の抵抗値である。コンデンサに蓄積されている電力が増加するにつれて、抵抗回路の抵抗値は、上昇し、第1抵抗の抵抗値に近づく。
電流経路を介して電流が供給される負荷として、作動時に一時的に大きな電流が供給される負荷が考えられる。この場合において、負荷が作動した時点では、コンデンサに蓄積されている電力は小さく、抵抗回路の抵抗値は小さい。このため、負荷が作動して電流経路に大きな電流が一時的に流れた場合であっても、抵抗回路の両端間の電圧が電圧閾値以上となることはなく、スイッチがオフに切替えられることはない。
本発明に係る遮断装置は、前記切替え回路は、前記スイッチをオフに切替えた場合に、前記電流経路に流れる電流の遮断を示す遮断信号を出力するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、スイッチがオフに切替えられた場合に、電流経路に流れる電流の遮断を示す遮断信号が切替え回路から出力されるので、例えば、電流経路に流れる電流を遮断したことを報知することが可能となる。
本発明によれば、スイッチに流れる電流の値が大きい程、カレントミラー回路が出力する電流の値が大きくなるので、消費電力が小さい。
実施の形態1における電源装置の要部構成を示すブロック図である。 遮断装置の回路図である。 遮断装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施の形態2における遮断装置の回路図である。 抵抗回路の効果を説明するためのタイミングチャートである。 従来の電源装置の回路図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1における電源装置1の要部構成を示すブロック図である。電源装置1は、好適に車両に搭載されており、遮断装置10、バッテリ11、負荷12及び報知部13を備える。遮断装置10は、バッテリ11の正極と、負荷12の一端と、報知部13とに各別に接続されている。バッテリ11の負極と、負荷12の他端とは接地されている。
負荷12は、車両に搭載される電気機器であり、遮断装置10を介してバッテリ11から給電される。負荷12は、作動している間、一定の電力を消費し、負荷12には一定の電流が流れる。負荷12は、停止している間、殆ど電力を消費することはなく、負荷12に流れる電流の値はゼロアンペア又は略ゼロアンペアである。
遮断装置10は、通常、バッテリ11が負荷12に給電することができるように構成されている。遮断装置10は、バッテリ11から負荷12への電流経路に所定値以上の電流が流れた場合、この電流経路に流れる電流を遮断する。遮断装置10は、電流を遮断した場合、バッテリ11から負荷12への電流経路に流れる電流の遮断を示す遮断信号を報知部13に出力する。
報知部13は遮断装置10から遮断信号が入力される。報知部13は、遮断装置10から遮断信号が入力された場合、報知を行う。報知部13は、例えば、図示しない表示部に、バッテリ11から負荷12への電流経路に流れる電流の遮断を示すメッセージを表示することによって報知を行う。
遮断装置10には、バッテリ11から負荷12への電流経路に流れる電流の遮断を解除するための解除信号が入力される。解除信号は、ハイレベル及びローレベルの電圧からなる2値信号である。解除信号がローレベルの電圧である場合、遮断装置10は、電流の遮断及び非遮断に関する現状の状態を維持する。遮断装置10が遮断状態である場合において、解除信号がローレベルの電圧からハイレベルの電圧に切替わったとき、遮断装置10は電流の遮断を解除する。
図2は遮断装置10の回路図である。遮断装置10は、Pチャネル型のFET20、カレントミラー回路21、抵抗回路22、Nチャネル型のFET23、切替え回路24及び抵抗R1を有する。FET20,23夫々は、端子として、ドレイン、ソース及びゲートを有する。FET20のソースはバッテリ11の正極に接続されており、FET20のドレインは負荷12の一端に接続されている。FET20のソースは、更に、抵抗R1の一端に接続されている。FET20のドレインと抵抗R1の他端とはカレントミラー回路21に各別に接続されている。
カレントミラー回路21は、更に、抵抗回路22の一端に接続されている。抵抗回路22の一端は、更に、FET23のドレインに接続されている。抵抗回路22の他端と、FET23のソースとは接地されている。
切替え回路24は、バッテリ11の正極と、FET20のゲートと、抵抗回路22の一端とに各別に接続されている。FET20のゲートは報知部13にも接続されている。
FET20は、スイッチとして機能し、バッテリ11から負荷12への電流経路に設けられている。FET20では、電流がソースからドレインに流れる。FET20は、ソースの電位を基準としたゲートの電圧値が、ゼロボルト未満である所定の電圧閾値以上である場合に非導通状態となってオフに切替えられる。また、FET20は、ソースの電位を基準としたゲートの電圧値が電圧閾値未満である場合に導通状態となってオンに切替えられる。ゲートは制御端子として機能し、ソースは電流が入力される端子として機能する。
FET20がオンである場合、バッテリ11から負荷12へ電流が流れることができ、バッテリ11は負荷12に給電することができる。FET20がオフである場合、FET20のソース及びドレイン間に電流が流れず、バッテリ11から負荷12へ流れる電流が遮断される。
カレントミラー回路21は、2つのPNP型のバイポーラトランジスタ30,31と、2つのNPN型のバイポーラトランジスタ32,33とを有する。バイポーラトランジスタ30,31,32,33夫々は、端子として、エミッタ、コレクタ及びベースを有する。バイポーラトランジスタ30のエミッタはFET20のドレインに接続され、バイポーラトランジスタ31のエミッタは抵抗R1の他端に接続されている。バイポーラトランジスタ30のベースは、バイポーラトランジスタ30のコレクタと、バイポーラトランジスタ31のベースとに接続されている。
バイポーラトランジスタ30のコレクタは、更に、バイポーラトランジスタ32のコレクタに接続されている。バイポーラトランジスタ31のコレクタは、バイポーラトランジスタ32のベースと、バイポーラトランジスタ33のコレクタ及びベースとに接続されている。バイポーラトランジスタ32,33夫々のエミッタは抵抗回路22の一端に接続されている。
バイポーラトランジスタ30,31夫々では、電流がエミッタからコレクタに流れる。バイポーラトランジスタ30,31夫々について、エミッタ及びコレクタ間の抵抗値は、エミッタの電位を基準としたベースの電圧が高い程大きく、エミッタ及びコレクタ間の抵抗値は、エミッタの電位を基準としたベースの電圧が低い程小さい。
バイポーラトランジスタ30,31は同一又は略同一の特性を有する。従って、バイポーラトランジスタ30,31夫々について、エミッタの電位を基準としたベースの電圧に対応するエミッタ及びコレクタ間の抵抗値は同じ又は略同じである。
また、バイポーラトランジスタ32,33夫々では、電流がコレクタからエミッタに流れる。バイポーラトランジスタ32,33夫々について、コレクタ及びエミッタ間の抵抗値は、エミッタの電位を基準としたベースの電圧が高い程小さく、エミッタの電位を基準としたベースの電圧が低い程大きい。
バイポーラトランジスタ32,33も同一又は略同一の特性を有する。従って、バイポーラトランジスタ32,33夫々について、エミッタの電位を基準としたベースの電圧に対するエミッタ及びコレクタ間の抵抗値は同じ又は略同じである。
以上のように構成されたカレントミラー回路21は、FET20のソース側及びドレイン側夫々から電流を引き込む。カレントミラー回路21が引き込む2つの電流夫々の値は同一又は略同一である。カレントミラー回路21は、引き込んだ2つの電流夫々の値Icを、バイポーラトランジスタ30,31夫々のエミッタの電位が同一又は略同一になるように調整する。
FET20がオンである場合におけるFET20のソース及びドレイン間の抵抗値、FET20のソースからドレインに流れる電流の値、及び、抵抗R1の抵抗値夫々を、ron、Id及びr1とする。
バイポーラトランジスタ30,31夫々のエミッタの電位が同一又は略同一であることは、FET20のソース及びドレイン間の電圧値と抵抗R1の両端間の電圧値とが同一又は略同一であることに相当する。従って、FET20がオンである場合においては、ron×Idはr1×Icと同じであるか又は略同じである。言い換えると、電流値Icは、(ron×Id)/r1に一致するか又は略一致する。
従って、電流値Icは、電流値Idに比例し、電流値Idが小さい程小さく、電流値Idが大きい程大きい。電流値Idがゼロアンペア又は略ゼロアンペアである場合、電流値Icもゼロアンペアか又は略ゼロアンペアである。
カレントミラー回路21は、FET20のソース側及びドレイン側から引き込んだ2つの電流が合わされた電流を出力する。FET20がオンである場合において、カレントミラー回路21が出力する電流の値は2×Ic、即ち、(2×ron×Id)/r1に一致するか又は略一致する。
FET23も、FET20と同様にスイッチとして機能する。FET23では、電流がドレインからソースに流れる。FET23は、接地電位を基準としたゲートの電圧が一定の電圧以上である場合に導通状態となってオンに切替えられる。また、FET23は、接地電位を基準としたゲートの電圧が一定の電圧未満である場合に非導通状態となってオフに切替えられる。
解除信号がハイレベルの電圧である場合、FET23において接地電位を基準としたゲートの電圧が一定の電圧以上となって、FET23はオンに切替えられる。解除信号がローレベルの電圧である場合、FET23において接地電位を基準としたゲートの電圧が一定の電圧未満となって、FET23はオフに切替えられる。
抵抗回路22は抵抗R2を有する。抵抗R2の一端は、抵抗回路22の一端であり、カレントミラー回路21が有するバイポーラトランジスタ32,33夫々のエミッタに接続されている。抵抗R2の他端は、抵抗回路22の他端であり、接地されている。FET23と、後述するFET40とがオフである場合、カレントミラー回路21が出力した電流は、抵抗回路22の抵抗R2を流れる。
抵抗R2の抵抗値をr2とする。FET23,40が共にオフである場合、抵抗回路22の両端間の電圧値V1は、(2×ron×r2×Id)/r1(=2×r2×Ic)に一致するか又は略一致する。カレントミラー回路21が出力する電流の値(2×Ic)が大きい程、電圧値V1は高い。
切替え回路24は、Pチャネル型のFET40、Nチャネル型のFET41、ダイオードD1及び抵抗R3,R4,R5,R6を有する。FET40,41夫々も、端子として、ソース、ドレイン及びゲートを有する。FET40のソースと抵抗R3の一端とはバッテリ11の正極に接続されている。抵抗R3の他端は、FET40のゲートと抵抗R4の一端とに接続されている。抵抗R4の他端はFET41のドレインに接続され、FET41のソースは接地されている。
FET41のゲートは、FET23のドレインと抵抗R2の一端とに接続されている。FET40のドレインは、報知部13と、FET20のゲートと、ダイオードD1のアノードと、抵抗R5の一端とに接続されている。抵抗R5の他端は接地されている。ダイオードD1のカソードは抵抗R6の一端に接続され、抵抗R6の他端はFET41のゲートに接続されている。
FET40もスイッチとして機能し、FET40において、電流はソースからドレインに流れる。FET40は、ソースの電位を基準としたゲートの電圧値、即ち、接地電位を基準としたゲートの電圧値V2からバッテリ11の出力電圧値Vbを引いた値が、ゼロボルト未満である電圧閾値(Vth2−Vb)以上である場合に非導通状態となってオフに切替えられる。また、FET40は、ソースの電位を基準としたゲートの電圧値、即ち、電圧値V2から出力電圧値Vbを引いた値が、電圧閾値(Vth2−Vb)未満である場合に導通状態となってオンに切替えられる。
言い換えると、FET40は、電圧値V2が電圧閾値Vth2以上である場合にオフに切替えられ、電圧値V2が電圧閾値Vth2未満である場合にオンに切替えられる。電圧閾値Vth2はバッテリ11の出力電圧値Vb未満の電圧値である。
FET41もスイッチとして機能し、FET41において電流はドレインからソースに流れる。電圧値V1は、抵抗回路22の両端間の電圧値であると共に、FET41のゲート及びソース間の電圧値である。FET41は、電圧値V1が電圧閾値Vth1以上である場合に導通状態となってオンに切替えられる。また、FET41は、電圧値V1が電圧閾値Vth1未満である場合に非導通状態となってオフに切替えられる。
電圧値V1が電圧閾値Vth1未満である場合、FET41はオフである。FET41がオフである場合、抵抗R3,R4に電流が流れず、電圧値V2は、バッテリ11の出力電圧値Vbと一致するか又は略一致する。このとき、電圧値V2は電圧閾値Vth2以上であるため、FET40はオフである。FET40がオフである場合、抵抗R5に電流が流れないため、接地電位を基準としたFET40のドレインの電圧値V3はゼロボルト又は略ゼロボルトである。
FET20において、ソースの電位を基準としたゲートの電圧値は(V3−Vb)と表すことができる。前述した所定の電圧閾値を(Vth3−Vb)と表した場合、電圧値V3が電圧閾値Vth3以上である場合にFET20はオフに切替えられ、電圧値V3が電圧閾値Vth3未満である場合にFET20はオンに切替えられる。電圧閾値Vth3はバッテリ11の出力電圧値Vb未満の電圧値である。
電圧値V3がゼロボルト又は略ゼロボルトである場合、電圧値V3は電圧閾値Vth3未満であり、FET20はオンである。
電圧値V1が電圧閾値Vth1以上となった場合、FET41はオンに切替えられ、電流がバッテリ11の正極から抵抗R3,R4及びFET41の順に流れる。このとき、抵抗R3,R4はバッテリ11の出力電圧を分圧し、分圧した電圧をFET40のゲートに印加する。このとき、電圧値V2は電圧閾値Vth2未満となり、FET40はオンに切替えられる。FET40がオンに切替えられた場合、電流がバッテリ11の正極からFET40及び抵抗R5の順に流れ、電圧値V3はバッテリ11の出力電圧値Vbに一致するか又は略一致する。
電圧値V3が出力電圧値Vbに一致したか又は略一致した場合、電圧値V3は電圧閾値Vth3以上となり、FET20がオフに切替えられる。これにより、バッテリ11から負荷12への電流経路に流れる電流が遮断される。
FET20がオフに切替えられた場合、電流値Idがゼロアンペア又は略ゼロアンペアになるため、電流値Icはゼロアンペア又は略ゼロアンペアになり、カレントミラー回路21が出力する電流の値もゼロアンペア又は略ゼロアンペアとなる。また、FET20がオフに切替えられた場合、電流がバッテリ11の正極から、FET40、ダイオードD1及び抵抗R6,R2の順に流れ、電圧値V1は電圧閾値Vth1以上の電圧値に維持される。このため、FET20がオフに切替えられてカレントミラー回路21が出力する電流の値がゼロアンペア又は略ゼロアンペアになった場合であっても、FET40,41夫々はオンが維持され、FET20もオフが維持される。
以上のように、FET20がオンである状態で電圧値V1が電圧閾値Vth1以上となった場合、切替え回路24はFET20をオンからオフに切替える。言い換えると、FET20がオンである状態で、カレントミラー回路21が出力する電流の値が電流閾値(Vth1/r2)以上である場合、切替え回路24はFET20をオンからオフに切替える。電圧閾値Vth1は第2の電圧閾値に該当する。
バッテリ11から負荷12に流れる電流の値Ieは、(Id−Ic)で表され、((r1−ron)×Id)/r1に一致するか又は略一致する。従って、電流値Idは(r1×Ie)/(r1−ron)と一致するか又は略一致する。FET20がオンである場合において、電圧値V1は、前述したように、(2×ron×r2×Id)/r1に一致するか又は略一致する。従って、電圧値V1は、(2×ron×r2×Ie)/(r1−ron)に一致するか又は略一致する。電流値Ieは、((r1−ron)×V1)/(2×ron×r2)に一致するか又は略一致する。
電圧値V1が電圧閾値Vth1である場合における電流値Ie、即ち、バッテリ11から負荷12への電流経路に流れる電流が遮断される電流閾値Iethは、((r1−ron)×Vth1)/(2×ron×r2)に一致するか又は略一致する。この電流閾値Iethは前述した所定値である。
また、電圧値V1が電圧閾値Vth1である場合における電流値Id、即ち、バッテリ11から負荷12への電流経路に流れる電流が遮断される電流閾値Idthは(r1×Vth1)/(2×ron×r2)に一致するか又は略一致する。
電圧値V1が電圧閾値Vth1以上であってFET20がオフに維持されている場合において、解除信号がローレベルの電圧からハイレベルの電圧に切替わったとき、FET23がオフからオンに切替わり、電圧値V1は電圧閾値Vth1未満となる。これにより、FET41,40が順次オフとなって、FET20がオフからオンに切替わり、FET20のオフの維持が解除される。
以上のように、切替え回路24は、FET20をオンからオフに切替えた後、カレントミラー回路21が出力する電流の値に無関係にFET20を維持する。FET23は、切替え回路24が行っているFET20のオフの維持を解除する。FET23は解除部として機能する。
図3は遮断装置10の動作を説明するためのタイミングチャートである。図3には、電流値Ie,Ic、電圧値V1,V2,V3、解除信号、及び、FET20のオン/オフ夫々の推移が示されている。図3では、ハイレベルの電圧を「H」で示し、ローレベルの電圧を「L」で示している。
遮断装置10では、通常、電流値Ieが電流閾値Ieth未満である場合においては、解除信号はローレベルの電圧に維持されている。電流値Ieが電流閾値Ieth未満である場合、電圧値V1が電圧閾値Vth1未満であるので、FET41はオフである。これにより、電圧値V2は、バッテリ11の出力電圧値Vbに一致するか又は略一致し、電圧閾値Vth2以上である。電圧値V2が電圧閾値Vth2以上であるので、FET40はオフであり、電圧値V3はゼロボルト又は略ゼロボルトである。従って、電圧値V3は電圧閾値Vth3未満であるので、FET20はオンに維持される。
電流値Ieが電流閾値Ieth未満である間、FET20はオンに維持される。従って、負荷12が停止して電流値Ieがゼロアンペア又は略ゼロアンペアである間もFET20はオンに維持される。更に、負荷12が作動して電流値Ieがゼロアンペアを超えている場合においても、電流値Ieが電流閾値Ieth未満である間、FET20はオンに維持される。FET20がオンである間、電圧値V3はゼロボルト又は略ゼロボルトであり、切替え回路24は、ゼロボルト又は略ゼロボルトを報知部13に出力している。
電流値Icは、(ron×Ie)/(r1−ron)に一致するか又は略一致し、電流値Ieが小さい程小さく、電流値Ieが大きい程大きい。更には、電流値Ieがゼロアンペア又は略ゼロアンペアである場合、電流値Icもゼロアンペア又は略ゼロアンペアである。従って、負荷12が動作を停止して電力を殆ど消費していないとき、遮断装置10も電力を殆ど消費することはなく、遮断装置10の消費電力は小さい。
電圧値V1は、前述したように、(2×ron×r2×Ie)/(r1−ron)に一致するか又は略一致するので、電流値Ieが小さい程小さく、電流値Ieが大きい程大きい。
また、FET20はPチャネル型のFETであるため、ソース及びゲート間の電圧をゼロボルト又は略ゼロボルトに保つことによって、FET20をオンに維持することができ、例えば、チャージポンプ回路を用いて、ゲートの電位をソースの電位を超える電位に維持する必要がない。このため、遮断装置10の消費電力はより小さい。
異常によって電流値Ieが上昇した場合、電流値Ic及び電圧値V1も上昇する。電流値Ieが電流閾値Ieth以上となった場合、電圧値V1が電圧閾値Vth1以上となり、FET41がオンに切替えられる。FET41がオンに切替えられた場合、電圧値V2は電流閾値Vth2未満の電圧値に低下し、FET40がオンに切替えられる。これにより、電圧値V3がバッテリ11の出力電圧値Vbに一致するか又は略一致し、電圧閾値Vth3以上となってFET20がオフに切替えられる。FET20がオフに切替わった場合、バッテリ11から負荷12への電流経路に流れる電流が遮断され、負荷12の動作が停止する。
切替え回路24は、FET20をオフに切替えた場合、値が電圧閾値Vth3以上である電圧を、バッテリ11から負荷12への電流経路に流れる電流の遮断を示す遮断信号として報知部13に出力する。報知部13は、遮断信号が入力された場合、前述したように報知を行う。これにより、バッテリ11から負荷12への電流経路に流れる電流を遮断したことを報知することができる。
FET40がオフからオンに切替わった場合、バッテリ11の正極から、電流がFET40、ダイオードD1及び抵抗R6,R2の順に流れ、電圧値V1は、電圧閾値Vth1以上に維持される。FET40がオフからオンに切替わった場合、電流値Ieは電流閾値Ieth未満の電流値に低下し、カレントミラー回路21が出力する電流の値が低下する。しかしなら、切替え回路24は、カレントミラー回路21が出力する電流の値に無関係にFET20をオフに維持する。これにより、遮断装置10は、電流経路に過電流が流れ続けることを防止することができる。
FET20がオフである状態で、解除信号がローレベルの電圧からハイレベルの電圧に切替わった場合、電圧値V1は、電圧閾値Vth1よりも低いゼロボルト又は略ゼロボルトまで低下し、FET41がオフに切替えられる。FET41がオフに切替えられた場合、電圧値V2は電圧閾値Vth2以上に戻り、FET40はオフに切替えられる。これにより、電圧値V3は電圧閾値Vth3未満に戻り、FET20は再びオンに切替えられる。
解除信号がハイレベルの電圧からローレベルの電圧に切替わった後、負荷12が再び作動した場合、バッテリ11から負荷12への電流経路に電流が流れ、電流値Ieは再びゼロアンペア以上の電圧値となる。
以上のように、FET20のオフの維持を解除することによって、バッテリ11から負荷12への電流経路に電流を再び流すことができる。
以上のように構成された遮断装置10においては、抵抗回路22の両端間の電圧値V1を用いて、バッテリ11から負荷12への電流経路に電流閾値Ieth以上の電流が流れた場合に該電流経路に流れる電流を遮断する構成が容易に実現されている。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2における遮断装置10の回路図である。実施の形態2における遮断装置10においては、実施の形態1における遮断装置10と比較して、抵抗回路22の構成が異なる。
負荷12として、作動時に一時的に大きな電流が供給される負荷が考えられる。実施の形態2における遮断装置10は、負荷12の作動時に一時的に大きな電流が、バッテリ11から負荷12への電流経路に流れた場合であっても、誤ってFET20をオフにする確率がより低い装置である。
以下では、実施の形態2について実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については実施の形態1と同様であるため、同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態2における抵抗回路22は、抵抗R2に加えて、コンデンサC1及び抵抗R7を有する。抵抗R7の一端は、抵抗R2におけるカレントミラー回路21側の一端に接続され、抵抗R7の他端は、コンデンサC1の一端に接続されている。コンデンサC1の他端は接地されている。このように、コンデンサC1及び抵抗R7によって構成される直列回路は抵抗R2に並列に接続されている。抵抗R2,R7夫々は第1抵抗及び第2抵抗として機能する。
コンデンサC1に蓄積されている電力がゼロワットである場合、抵抗回路22の抵抗値は、実質的に、抵抗R2及び抵抗R7が並列に接続された並列回路の抵抗値である。この抵抗値は、抵抗R2の抵抗値よりも小さい。そして、コンデンサC1に蓄積されている電力の増加に伴って、抵抗回路22の抵抗値は上昇する。抵抗回路22の抵抗値の上限値は、抵抗R2の抵抗値である。
抵抗回路22の抵抗値をrtとする。カレントミラー回路21が出力した電流は抵抗回路22を流れる。カレントミラー回路21が出力している電流の値が電流閾値(Vth1/rt)以上である場合にFET41がオンに切替えられ、切替え回路24はFET20をオフに切替える。従って、抵抗回路22の抵抗値rtが小さい場合、大きな電流がカレントミラー回路21から出力されても、FET20がオフになることはない。即ち、電流閾値Iethは、抵抗回路22の抵抗値rtが小さい程大きく、抵抗値rtが大きい程小さい。
カレントミラー回路21が出力している電流の値が電流閾値(Vth1/rt)未満である場合、FET41がオフに切替えられ、切替え回路24はFET20をオンに切替える。
図5は、抵抗回路22の効果を説明するためのタイミングチャートである。図5では、電流値Ieの推移が太線で示され、電流閾値Iethの推移が細線で示されている。電流値Ieがゼロアンペア又は略ゼロアンペアであって、カレントミラー回路21が電流を出力していない場合、コンデンサC1は放電し、コンデンサC1に蓄積されている電力は少ない。このため、電流閾値Iethは高い。
負荷12が作動してバッテリ11から負荷12へ電流が流れ始めた場合、カレントミラー回路21も電流を出力し始め、コンデンサC1は電力を蓄積する。コンデンサC1に蓄積されている電力の上昇と共に、電流閾値Iethも低下する。
負荷12が作動して一時的に大きな電流が供給されている期間においては、電流閾値Iethが十分に大きいため、電圧値V1が電圧閾値Vth1以上となることはなく、FET20はオンに維持されている。このため、負荷12が作動して、バッテリ11から負荷12への電流経路に大きな電流が一時的に流れた場合であっても、電圧値V1が電圧閾値Vth1以上となることはなく、FET20がオフに切替えられることはない。
実施の形態2における遮断装置10は、抵抗R2にコンデンサC1及び抵抗R7の直列回路が接続されている点を除いて、実施の形態1における遮断装置10と同様に構成されている。このため、実施の形態2における遮断装置10は、実施の形態1における遮断装置10と同様の効果を奏する。
なお、実施の形態1,2において、カレントミラー回路21が、FET20のソース側及びドレイン側から引き込む2つの電流夫々の値は同一又は略同一でなくてもよい。カレントミラー回路21は、FET20のドレインから引き込む電流の値を所定数倍した値の電流をFET20のソースから引き込んでもよい。また、カレントミラー回路21は、バイポーラトランジスタ30,31,32,33を用いて構成される回路に限定されない。カレントミラー回路21は、電流値Idが大きい程、夫々の値が大きい2つの電流を、FET20のソース側及びドレイン側から引き込み、引き込んだ2つの電流が合わされた電流を出力する回路であればよい。
また、FET20の代わりにPNP型のバイポーラトランジスタを用いてもよい。更に、切替え回路24において、FET40の代わりにPNP型のバイポーラトランジスタを用い、FET41の代わりにNPN型のバイポーラトランジスタを用いてもよい。
FET23は、スイッチとして機能すればよいため、Nチャネル型のFETに限定されず、Pチャネル型のFETであってもよい。更に、FET23の代わりにバイポーラトランジスタを用いてもよい。
開示された実施の形態1,2は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 遮断装置
20 FET(スイッチ)
21 カレントミラー回路
22 抵抗回路
23 FET(解除部)
24 切替え回路
C1 コンデンサ
R2 抵抗(第1抵抗)
R7 抵抗(第2抵抗)

Claims (6)

  1. 所定値以上の電流が電流経路に流れた場合に該電流経路に流れる電流を遮断する遮断装置において、
    該電流経路に設けられたスイッチと、
    該スイッチの一端側及び他端側夫々から電流を引き込み、引き込んだ2つの電流が合わされた電流を出力するカレントミラー回路と、
    該カレントミラー回路が出力する電流の値が電流閾値以上である場合に前記スイッチをオフに切替える切替え回路と
    を備え、
    前記カレントミラー回路が引き込む2つの電流夫々の値は、前記スイッチに流れる電流の値が大きい程、大きいこと
    を特徴とする遮断装置。
  2. 前記切替え回路は、前記スイッチをオフに切替えた後、前記カレントミラー回路が出力する電流の値に無関係に、前記スイッチのオフを維持するように構成してあり、
    前記スイッチのオフの維持を解除する解除部を更に備えること
    を特徴とする請求項1に記載の遮断装置。
  3. 前記スイッチは、トランジスタであって、電流が入力される端子の電位を基準とした制御端子の電圧値が、ゼロ未満の電圧閾値以上である場合に非導通状態となり、前記制御端子の電圧値が前記電圧閾値未満である場合に導通状態となるように構成してあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遮断装置。
  4. 少なくとも1つの抵抗を有し、前記カレントミラー回路が出力した電流が流れる抵抗回路を更に備え、
    前記切替え回路は、該抵抗回路の両端間の電圧値が第2の電圧閾値以上である場合に前記スイッチをオフに切替えるように構成してあること
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の遮断装置。
  5. 前記抵抗回路は、
    第1抵抗と、
    該第1抵抗に並列に接続された第2抵抗及びコンデンサの直列回路と
    を有することを特徴とする請求項4に記載の遮断装置。
  6. 前記切替え回路は、前記スイッチをオフに切替えた場合に、前記電流経路に流れる電流の遮断を示す遮断信号を出力するように構成してあること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の遮断装置。
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