JP2013153545A - 電池並列処理回路及び電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電池ユニット間における出力電圧の不均一を安全に解消する。
【解決手段】電池ユニットBT[1]〜BT[3]は、充電電流の供給源に接続された充電ラインLAを介して並列接続されていると共に、負荷に接続された放電ラインLBを介しても並列接続されている。電池ユニットBT[i]及び充電ラインLA間には寄生ダイオードが付加されたFET21[i]が直列に介在し、電池ユニットBT[i]及び放電ラインLB間には寄生ダイオードが付加されたFET31[i]が直列に介在している。ダイオードの働きにより、出力電圧が最も低い電池ユニットが優先的に充電され且つ出力電圧が最も高い電池ユニットから優先的に放電が成される。
【選択図】図10
【解決手段】電池ユニットBT[1]〜BT[3]は、充電電流の供給源に接続された充電ラインLAを介して並列接続されていると共に、負荷に接続された放電ラインLBを介しても並列接続されている。電池ユニットBT[i]及び充電ラインLA間には寄生ダイオードが付加されたFET21[i]が直列に介在し、電池ユニットBT[i]及び放電ラインLB間には寄生ダイオードが付加されたFET31[i]が直列に介在している。ダイオードの働きにより、出力電圧が最も低い電池ユニットが優先的に充電され且つ出力電圧が最も高い電池ユニットから優先的に放電が成される。
【選択図】図10
Description
本発明は、複数の電池ユニットを並列接続するために用いられる電池並列処理回路に関する。また、本発明は、電池並列処理回路を利用した電池システムに関する。
各々が1以上の二次電池から成る電池ユニットを複数個用意し、複数の電池ユニットを並列接続して利用するシステムも多い(例えば、下記特許文献1参照)。並列接続された複数の電池ユニットを利用する装置900が、図17に示されている。装置900においては、電池ユニット901〜903が並列接続されており、装置900内の負荷910が電池ユニット901〜903の出力により駆動されると共に、装置900内の充電回路911により電池ユニット901〜903の充電が成される。
二次電池は充電及び放電の繰り返しによって特性が劣化していくため、電池ユニット901〜903を利用する装置900においては、各電池ユニットが交換可能となっていることが多い。例えば、装置900の利用者は、必要に応じて電池ユニット901のみを交換するといったことが可能である。
電池ユニットの交換が一切成されない場合、各電池ユニットでは均等に放電又は充電が成されるので、各電池ユニットの特性は概ね均一である。しかしながら、電池ユニット901のみを装置900から取り外し、新たな電池ユニットを電池ユニット901として取り付けると、装置900内の各電池ユニットの特性は不均一となりうる。例えば、交換されない電池ユニット902及び903の開放出力電圧よりも、電池ユニット901として新たに取り付けられるべき電池ユニットの開放出力電圧がずいぶん大きいこともある。このような状況において、電池ユニット901の交換を行うと、新たな電池ユニット901から電池ユニット902及び903へ比較的大きな電流が流れうる。
内部抵抗値の比較的大きな二次電池(例えば、鉛蓄電池)を用いて電池ユニット901〜903を形成した場合には、上記のような電池ユニット交換を行っても電池ユニットの劣化や破損等を招くような大電流は流れにくい。しかしながら、近年、盛んに研究されている内部抵抗値の比較的小さな二次電池(例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池)を用いて電池ユニットを形成した場合において、上記のような電池ユニット交換を行うと、電池ユニット間に大電流が流れて電池ユニットの劣化や破損等を招きやすくなる。
そこで本発明は、充電又は放電の対象となる複数の電池ユニットを安全に並列接続することのできる電池並列処理回路及び電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る電池並列処理回路は、複数の電池ユニットに対する充電電流を流すための充電ラインを備え、前記充電ラインを介して前記複数の電池ユニットを並列接続する電池並列処理回路であって、前記電池ユニットごとに、前記充電ラインと当該電池ユニットとを接続する配線上に、前記充電ラインから当該電池ユニットへと向かう前記充電電流の流れを許可する一方で当該電池ユニットから前記充電ラインへと向かう逆電流の流れを抑制する充電用逆流抑制回路を設けたことを特徴とする。
充電用逆流抑制回路の働きにより、電池ユニット交換等によって電池ユニット間で出力電圧が不均一になった場合でも電池ユニット間に大電流が流れることが抑制され、安全性が確保される。
本発明に係る他の電池並列処理回路は、複数の電池ユニットからの放電電流を流すための放電ラインを備え、前記放電ラインを介して前記複数の電池ユニットを並列接続する電池並列処理回路であって、前記電池ユニットごとに、前記放電ラインと当該電池ユニットとを接続する配線上に、当該電池ユニットから前記放電ラインへと向かう前記放電電流の流れを許可する一方で前記放電ラインから当該電池ユニットへと向かう逆電流の流れを抑制する放電用逆流抑制回路を設けたことを特徴とする。
放電用逆流抑制回路の働きにより、電池ユニット交換等によって電池ユニット間で出力電圧が不均一になった場合でも電池ユニット間に大電流が流れることが抑制され、安全性が確保される。
本発明に係る電池システムは、上記の何れかに記載の電池並列処理回路と、複数の電池ユニットと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、充電又は放電の対象となる複数の電池ユニットを安全に並列接続することのできる電池並列処理回路及び電池システムを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。本明細書において、配線及びラインとは抵抗値が十分に小さい導体を指し、配線及びラインにおける抵抗値は無視する。一方、抵抗素子とは、導体上に挿入された無視できない抵抗値を有する素子を指す。後に第1〜第6実施例を説明するが、まず、各実施例に共通する事項又は各実施例にて参照される事項について説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る電池システムの概略的な全体回路図を示す。演算処理装置等から成る制御ユニット1は、被制御ユニット2の状態を監視すると共に被制御ユニット2内の各部位の動作を制御する。被制御ユニット2には、スイッチユニット3と、電力変換回路4と、複数の電池ユニットと、複数の電池ユニットに対応する複数のブレーカと、が備えられる。スイッチユニット3には、並列接続回路5と、スイッチング素子6〜8が備えられる。また、被制御ユニット2に対して、太陽電池9と、ダイオード10と、交流電圧源11と、負荷12と、が接続されている。本実施形態における各ダイオードとして、例えば、PN接合型ダイオードを用いることができる。
被制御ユニット2に設けられる複数の電池ユニットは複数のブレーカを介して並列接続回路5に接続され、該複数の電池ユニットは並列接続回路5を介して並列接続される。並列接続回路5を介して並列接続されるべき電池ユニットの個数は2以上であれば幾つでも良いが、本実施形態では、特に断りなき限り、その個数が3であるとし、3つの電池ユニットを符号BT[1]〜BT[3]にて表す。また、電池ユニットBT[i]に対応するブレーカを符号BR[i]によって表す。iは任意の整数である。
電池ユニットBT[1]〜BT[3]の構造は共通であるため、代表して、電池ユニットBT[1]の構造を説明する。電池ユニットBT[1]は、内部抵抗値がかなり小さな1又は複数の二次電池から成る。電池ユニットBT[1]が複数の二次電池から形成される場合、その複数の二次電池は、図2(a)に示すような二次電池の直列接続回路、図2(b)に示すような二次電池の並列接続回路、又は、図2(c)に示すようなそれらの組み合わせ回路から成る。内部抵抗値がかなり小さな二次電池の例として、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池が挙げられる。電池ユニットBT[1]は、負出力端子及び正出力端子を備え、負出力端子の電位を基準として、正出力端子から正の電圧を出力する。本実施形態にて述べる任意の電圧は、基準電位点における電位を基準とした電圧を指す。
電池ユニットBT[i]の正出力端子は、ブレーカBR[i]を介して分岐点15[i]に接続され、分岐点15[i]は充電用逆流抑制回路20[i]を介して充電ラインLAに接続される一方で放電用逆流抑制回路30[i]を介して放電ラインLBに接続される(iは、1、2又は3)。従って、電池ユニットBT[1]〜BT[3]は、充電ラインLAを介して並列接続され、且つ、放電ラインLBを介しても並列接続されることとなる。
充電ラインLAは、太陽電池9からの充電電流又は電力変換回路4からの充電電流が流れる配線であって、充電ラインLA上に流れる充電電流が電池ユニットBT[i]に流入することによって電池ユニットBT[i]が充電される。放電ラインLBは、電池ユニットBT[i]から負荷12に供給される電流(即ち電池ユニットBT[i]の放電電流)が流れる配線である。尚、当然であるが、電池ユニットBT[i]の充電とは、電池ユニットBT[i]を形成する二次電池の充電を意味し、電池ユニットBT[i]の放電とは、電池ユニットBT[i]を形成する二次電池の放電を意味する。
充電ラインLAは、スイッチング素子6及び7を介して電力変換回路4の出力端子に接続されていると共に、スイッチング素子6を介してダイオード10のカソードに接続されている。放電ラインLBは、スイッチング素子8を介して負荷12に接続されている。電池システム内の各スイッチング素子として、任意の半導体スイッチや機械式スイッチを用いることができるが、ここでは、電界効果トランジスタの一種であるnチャネル型MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)が電池システム内の各スイッチング素子として用いられるものとし、nチャネル型MOSFETとしてのスイッチング素子をFETと記す。
FET6〜8の導通状態は、制御ユニット1によって制御される。周知の如く、FETがオンになっている状態は当該FETのドレイン及びソース間が導通している状態に相当し、FETがオフになっている状態は当該FETのドレイン及びソース間が遮断されている状態に相当する。また、各FETには寄生ダイオードが付与されている。FETそのものに寄生ダイオードが内蔵されていると考えることもできるが、本実施形態では、便宜上、寄生ダイオードがFETに並列接続された回路素子であると捉える。FET6の寄生ダイオードは、FET6のソースからドレインに向かう方向を順方向として、FET6に対して並列接続される。FET7及び8の寄生ダイオードも同様である。
充電用逆流抑制回路20[1]〜20[3](以下、回路20[1]〜20[3]と略記することがある)と充電ラインLAとの接続点は、充電ラインLAを介してFET6のソースに接続され、FET6及び7のドレイン同士は接続点16にて接続されている。FET7のソースは電力変換回路4の出力端子に接続されている。FET7は、接続点16側から電力変換回路4側へ電流が逆流するのを防止するために設けられている。FET7が存在しない場合、太陽電池9の出力によって電力変換回路4に過電圧が加わり電力変換回路4が破損することがある。FET7を設けることで、電力変換回路4に過電圧が加わることによる電力変換回路4の破損が回避される。また、FET7を設けることで、電力変換回路4内での電力消費の抑制効果も期待される。接続点16は、ダイオード10のカソードに接続され、ダイオード10のアノードは太陽電池9の出力端子に接続されている。
電力変換回路4は、制御ユニット1の制御の下で、交流電圧源11からの交流電力を直流電力に変換し、得られた直流電力による直流電圧及び直流電流を自身の出力端子から出力する。太陽電池9は、太陽光などの光を直流電力に変換し、得られた直流電力よる直流電圧及び直流電流を自身の出力端子から出力する。
制御ユニット1は、電池ユニットBT[i]の充電が必要なときには、FET6及び7を共にオンにすることで、太陽電池9の出力電流又は電力変換回路4の出力電流を電池ユニットBT[i]への充電電流として充電ラインLAに供給する。或いは、FET6及び7の内、FET6のみをオンにすることで、太陽電池9の出力電流を電池ユニットBT[i]への充電電流として充電ラインLAに供給することもできる。以下の説明では、電池ユニットBT[i]の充電が必要なときには、特に記述なき限り、FET6及び7が共にオンされるものとする。但し、FET7をオンすることは必須ではない。FET6及び7の内、FET6のみをオンにしたとしても、FET6及び7を共にオンとしたときと同様の動作が実現されるが、FET6のみをオンにすると消費電力の増大を招く。故に、電池ユニットBT[i]の充電が必要なときには、FET6及び7を共にオンにした方が望ましい。太陽電池9の開放出力電圧及び電力変換回路4の開放出力電圧は、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧以上であるとし、説明の簡略化上、特に必要のない限り電池ユニットBT[1]〜BT[3]の内部抵抗値はゼロであると仮定する。制御ユニット1は、電池ユニットBT[i]の充電が不要であると判断されるとき、或いは、電池ユニットBT[i]の充電を禁止したいとき、FET6及び7をオフとする。例えば、電池ユニットBT[i]が何らかの異常状態(過充電状態を含む)にあるとき、電池ユニットBT[i]の充電が禁止される。
尚、太陽電池9によって形成される第1電力源と、交流電圧源11及び電力変換回路4によって形成される第2電力源の内、何れか一方の電力源を割愛することも可能である。
放電用逆流抑制回路30[1]〜30[3](以下、回路30[1]〜30[3]と略記することがある)と放電ラインLBとの接続点は、放電ラインLBを介してFET8のドレインに接続され、FET8のソースは負荷12にて接続されている。
制御ユニット1は、電池ユニットBT[i]の放電が必要なときには、換言すれば負荷12に電力を供給する必要があるときには、FET8をオンにすることで、電池ユニットBT[i]の放電電流を、回路30[i]、放電ラインLB及びFET8を介して負荷12に供給する。電池ユニットBT[i]の放電が不要であると判断されるとき、或いは、電池ユニットBT[i]の放電を禁止したいとき、制御ユニット1は、FET8をオフとする。例えば、電池ユニットBT[i]が何らかの異常状態(過放電状態を含む)にあるとき又はFET8を通過する電流が異常に大きいとき、電池ユニットBT[i]の放電が禁止される。
制御ユニット1は、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値に応じて、FET6〜8の導通状態を制御することができる。制御ユニット1は、電池ユニットBT[i]の出力電圧値を、周期的に又は任意にタイミングに、電圧検出センサ(不図示)を用いて検出することができる。
ブレーカBR[i]は、電池ユニットBT[i]及び分岐点15[i]間に直列に介在する機械式リレー等から成り、必要なときに、電池ユニットBT[i]及び分岐点15[i]間の接続を遮断する。例えば、電池ユニットBT[i]の充電電流又は放電電流が異常に大きい場合、電池ユニットBT[i]から何らかの異常信号が発せられた場合、又は、制御ユニット1から所定の遮断信号が供給された場合、ブレーカBR[i]は、電池ユニットBT[i]及び分岐点15[i]間の接続を遮断する。
図1の電池システムの構成要素に制御ユニット1及び被制御ユニット2が含まれる、と考えることができる。図3に示す如く、図1の電池システムとしての電池システムBSは、負荷12を内包する装置APに組み込まれうる。装置APは、電池システムBS内の二次電池の出力電力を用いて駆動する任意の装置であり、例えば、電動車両、電動工具、パーソナルコンピュータ、携帯電話機又は情報端末である。
電池ユニットBT[1]〜BT[3]の夫々は個別に装置APに対して着脱可能となっており、各電池ユニットは古いものから新しいものへ交換可能となっている。即ち、装置APのユーザは、現時点において装置APに装着されている電池ユニットBT[1]を装置APから取り外し、他の電池ユニットを新たな電池ユニットBT[1]として装置APに取り付けることができる(電池ユニットBT[2]及びBT[3]についても同様)。装置APから電池ユニットBT[1]を取り外すと、電池ユニットBT[1]と電池システムBSとの電気的接続は完全に絶たれ、他の電池ユニットを新たな電池ユニットBT[1]として装置APに取り付けると、新たな電池ユニットBT[1]と電池システムBSとの間で上述した電気的接続が成される(電池ユニットBT[2]及びBT[3]についても同様)。装置APから電池ユニットBT[i]を取り外した後、他の電池ユニットを新たな電池ユニットBT[i]として装置APに取り付けることを電池ユニット交換と呼ぶ。
電池ユニット交換が成されない場合、電池ユニットBT[1]〜BT[3]は均等に充電又は放電され、充電又は放電の過程において電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧は自然と均一化される。しかしながら、電池ユニット交換が行われると、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧が不均一となることがある。例えば、電池ユニット交換後、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧が、夫々、55V、50V、50Vとなることがある。55V及び50Vという表記は夫々55ボルト及び50ボルトを表している(後述の12V及び0.7V等も同様)。この場合において、仮に電池ユニットBT[1]〜BT[3]の正出力端子同士が何らかのラインを介して直結されているとしたならば、電池ユニットBT[1]から電池ユニットBT[2]及びBT[3]に過大な電流が流れて、各電池ユニットの劣化や破損等を招くことがある。内部抵抗値の比較的大きな二次電池(例えば、鉛蓄電池)を用いて電池ユニットを形成した場合には、上記不均一が生じても問題が生じにくいが、内部抵抗値の比較的小さな二次電池(例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池)を用いて電池ユニットを形成した場合には、大電流が流れることによる二次電池の劣化や破損が問題となりうる。これを考慮し、図1の構成では、並列接続回路5に充電用逆流抑制回路20[i]及び放電用逆流抑制回路30[i]を設けている。
回路20[i]は、充電ラインLAと分岐点15[i]とを接続する配線上に直列に設けられ、充電ラインLAから電池ユニットBT[i]へと向かう充電電流の流れを許可する一方で電池ユニットBT[i]から充電ラインLAへと向かう逆電流の流れを抑制するように作用する。回路30[i]は、放電ラインLBと分岐点15[i]とを接続する配線上に直列に設けられ、電池ユニットBT[i]から放電ラインLBへと向かう放電電流の流れを許可する一方で放電ラインLBから電池ユニットBT[i]へと向かう逆電流の流れを抑制するように作用する。回路20[i]及び30[i]の内部構成例については、後に詳説される。尚、以下の説明では、便宜上、FET6及び7を充電元FETと呼ぶことがあり、FET8を放電元FET8と呼ぶことがある。
以下、上述の構成を基本とした電池システムの構成及び動作等の具体例を、第1〜第6実施例として示す。
<<第1実施例>>
第1実施例を説明する。図4には、第1実施例に係る並列接続回路5の内部回路が示されている。第1実施例では、図1の回路20[i]として回路20A[i]が用いられ、図1の回路30[i]として回路30A[i]が用いられる。
第1実施例を説明する。図4には、第1実施例に係る並列接続回路5の内部回路が示されている。第1実施例では、図1の回路20[i]として回路20A[i]が用いられ、図1の回路30[i]として回路30A[i]が用いられる。
回路20A[1]〜20A[3]は互いに同じ構成を有し、回路30A[1]〜30A[3]は互いに同じ構成を有する。回路20A[i]は、充電元FET6と同じスイッチング素子であるFET21[i]を有し、回路30B[i]は、充電元FET6と同じスイッチング素子であるFET31[i]を有する。従って、FET6と同様、FET21[i]には寄生ダイオードが付与されており、FET21[i]の寄生ダイオードは、FET21[i]のソースからドレインに向かう方向を順方向として、FET21[i]に対して並列接続される。同様に、FET31[i]には寄生ダイオードが付与されており、FET31[i]の寄生ダイオードは、FET31[i]のソースからドレインに向かう方向を順方向として、FET31[i]に対して並列接続される。上述したように、寄生ダイオードがFETに並列接続された回路素子であると捉えると、FET21[i]とFET21[i]の寄生ダイオードは並列回路を形成し、FET31[i]とFET31[i]の寄生ダイオードも並列回路を形成する。
FET21[i]のドレインは分岐点15[i]に接続され、FET21[i]のソースは充電ラインLAに接続されている。従って、充電元FET6及び7がオンであるときにFET21[i]がオンとされると、FET21[i]は充電ラインLAから電池ユニットBT[i]に向かう充電電流の流路を形成する。但し、充電ラインLAから電池ユニットBT[i]に向かう充電電流の流路は、FET21[i]がオフであったとしても、FET21[i]の寄生ダイオードの存在により確保されている。FET31[i]のソースは分岐点15[i]に接続され、FET31[i]のドレインは放電ラインLBに接続されている。従って、放電元FET8がオンであるときにFET31[i]がオンとされると、FET31[i]は電池ユニットBT[i]から放電ラインLBに向かう放電電流の流路を形成する。但し、電池ユニットBT[i]から放電ラインLBに向かう放電電流の流路は、FET31[i]がオフであったとしても、FET31[i]の寄生ダイオードの存在により確保されている。
充電用逆流抑制回路20A[i]には、FET21[i]のオン及びオフを制御するための駆動回路(充電用駆動回路)が設けられており、放電用逆流抑制回路30A[i]には、FET31[i]のオン及びオフを制御するための駆動回路(放電用駆動回路)が設けられている。図5に、1つの駆動回路の内部回路及び周辺回路を示す。図5において、FET40は、充電用逆流抑制回路におけるFET又は放電用逆流抑制回路におけるFETである。即ち、図5に示す駆動回路50が回路20A[i]内の駆動回路であるならばFET40はFET21[i]であり、図5に示す駆動回路50が回路30A[i]内の駆動回路であるならばFET40はFET31[i]である。
FET40のソースは接続点41に接続され、FET40のドレインは接続点42に接続されている。図5に示す駆動回路50が回路20A[i]内の駆動回路であるならば、接続点41は充電ラインLAに接続され且つ接続点42は分岐点15[i]に接続される。図5に示す駆動回路50が回路30A[i]内の駆動回路であるならば、接続点41は分岐点15[i]に接続され且つ接続点42は放電ラインLBに接続される。
駆動回路50は、n型バイポーラトランジスタであるトランジスタ51と、ダイオード52と、抵抗素子53〜56と、を備える。トランジスタ51において、エミッタは接続点41に接続され、ベースは抵抗素子53を介してダイオード52のアノードに接続され、コレクタは抵抗素子54を介してFET40のゲートに接続されていると共に抵抗素子55及び56をこの順番で介してダイオード52のアノードに接続されている。ダイオード52のカソードは接続点42に接続されている。
接続点41及び42の電圧を夫々Vi及びVoによって表し、FET40のゲート電圧、ソース電圧及びドレイン電圧を夫々VG、VS及びVDによって表し、トランジスタ51のベース電圧、エミッタ電圧及びコレクタ電圧を夫々VB、VE及びVCによって表し、ダイオード52の順方向電圧降下をVfにて表す。Vfは約0.7Vである。以下では、Vf=0.7Vであるとする。トランジスタ51がオンするためには、トランジスタ51のエミッタから見て電圧VBEO分だけ高い電圧、即ち電圧(Vi+VBEO)をトランジスタ51のベースに印加する必要がある。電圧VBEOは約0.7Vであり、以下、VBEO=0.7Vであるとする。また、ダイオード52のアノードの電圧と一致する、抵抗素子53及び56間の接続点の電圧をV1にて表す。また、抵抗素子55及び56間の接続点の電圧をVxにて表す。制御ユニット1又は被制御ユニット2は、定電圧発生回路(不図示)などを用いて、電圧ViよりもVUPだけ高い電圧(Vi+VUP)を常に抵抗素子55及び56間の接続点に印加している。VUPは、正の電圧であり、ここでは12Vであるとする。
駆動回路50は、トランジスタ51がオンのときにFET40をオフさせるように且つトランジスタ51がオフのときにFET40をオンさせるように作用する。
具体的には、トランジスタ51がオンのとき、VC≒Viとなる(厳密には、コレクタ電圧VCは電圧Viより若干高い電圧となる)。一方で、VC=VGであって且つVi=VSであるから、VC=VG≒Vi=VSよりFET40はオフとなる(ゲートの漏れ電流は完全にゼロであると仮定)。換言すれば、トランジスタ51がオンとなって“VC≒VG≒Vi=VS”が成立するときにソース及びドレイン間が非導通となるような特性をFET40は有する。
逆に、トランジスタ51がオフのとき、“VC=Vx=Vi+VUP”である(但し、トランジスタ51のオフ時におけるコレクタ電流は完全にゼロであると仮定)。一方で、VC=VGであって且つVi=VSであるから、“VC=VG=Vi+VUP>Vi=VS”よりFET40はオンとなる。換言すれば、トランジスタ51がオフとなって“VC=VG=Vi+VUP>Vi=VS”が成立するときにソース及びドレイン間が導通するような特性をFET40は有する。
具体的には、トランジスタ51がオンのとき、VC≒Viとなる(厳密には、コレクタ電圧VCは電圧Viより若干高い電圧となる)。一方で、VC=VGであって且つVi=VSであるから、VC=VG≒Vi=VSよりFET40はオフとなる(ゲートの漏れ電流は完全にゼロであると仮定)。換言すれば、トランジスタ51がオンとなって“VC≒VG≒Vi=VS”が成立するときにソース及びドレイン間が非導通となるような特性をFET40は有する。
逆に、トランジスタ51がオフのとき、“VC=Vx=Vi+VUP”である(但し、トランジスタ51のオフ時におけるコレクタ電流は完全にゼロであると仮定)。一方で、VC=VGであって且つVi=VSであるから、“VC=VG=Vi+VUP>Vi=VS”よりFET40はオンとなる。換言すれば、トランジスタ51がオフとなって“VC=VG=Vi+VUP>Vi=VS”が成立するときにソース及びドレイン間が導通するような特性をFET40は有する。
FET40に対して逆方向電圧が印加されたときの動作、即ち、“Vo<Vi”であるときの回路動作は以下のようになる。
“Vx=Vi+VUP”であるから、“Vo<Vi”であるとき、抵抗素子55及び56間の接続点から抵抗素子56及びダイオード52を介して接続点42へと向かう電流の流路が形成されてダイオード52がオンとなり、結果、ベース電圧VBが低下する。ダイオード52がオンであるとき“V1=Vo+Vf=Vo+0.7V”である。そうすると、“Vo<Vi”より、トランジスタ51をオンさせるために必要な電圧“Vi+VBEO=Vi+0.7V”がトランジスタ51のベースに印加されず、トランジスタ51がオフとなる。結果、トランジスタ51のコレクタの電位が上昇し、FET40はオンとなる。
“Vx=Vi+VUP”であるから、“Vo<Vi”であるとき、抵抗素子55及び56間の接続点から抵抗素子56及びダイオード52を介して接続点42へと向かう電流の流路が形成されてダイオード52がオンとなり、結果、ベース電圧VBが低下する。ダイオード52がオンであるとき“V1=Vo+Vf=Vo+0.7V”である。そうすると、“Vo<Vi”より、トランジスタ51をオンさせるために必要な電圧“Vi+VBEO=Vi+0.7V”がトランジスタ51のベースに印加されず、トランジスタ51がオフとなる。結果、トランジスタ51のコレクタの電位が上昇し、FET40はオンとなる。
以下のように考えることもできる。ダイオード52のオンとオフの境界となる、V1の電圧は“Vo+Vf=Vo+0.7V”である。トランジスタ51のオンとオフの境界となる、VBの電圧は“Vi+VBEO=Vi+0.7V”である。抵抗素子53での電圧降下が微小であるとすると、V1≒VBである。従って、“Vo<Vi”であるときには、抵抗素子53及び56間の接続点からダイオード52側に電流が引き込まれ、結果、上述の如くダイオード52はオンとなる一方でトランジスタ51はオフとなる。逆に、FET40に対して順方向電圧が印加されたとき、即ち“Vo>Vi”であるときには、抵抗素子53及び56間の接続点からトランジスタ51のベース側に電流が引き込まれ、ダイオード52はオフとなる一方でトランジスタ51はオンとなる。トランジスタ51はオンとなると、“Vc≒Vi”となるため、FET40はオフとなる。
尚、電圧Voが電圧Viよりも大きいものの、電圧差(Vo−Vi)が比較的小さい場合には、上述した、“Vo<Vi”成立時の回路動作と“Vo>Vi”成立時の回路動作の中間的な動作が実現され、FET40の状態がオンとオフの中間的な状態になることもある。
このように、充電用逆流抑制回路20A[i]内の駆動回路50は、充電ラインLAの電圧値が電池ユニットBT[i]の出力電圧値よりも高い場合においてFET21[i]をオンとし、且つ、充電ラインLAの電圧値が電池ユニットBT[i]の出力電圧値よりも低い場合においてFET21[i]をオフとするように作用する。FET21[i]がオフのとき、FET21[i]の寄生ダイオードの働きにより、回路20A[i]は単なる整流ダイオードとして機能する。同様に、放電用逆流抑制回路30A[i]内の駆動回路50は、放電ラインLBの電圧値が電池ユニットBT[i]の出力電圧値よりも低い場合においてFET31[i]をオンとし、且つ、放電ラインLBの電圧値が電池ユニットBT[i]の出力電圧値よりも高い場合においてFET31[i]をオフとするように作用する。FET31[i]がオフのとき、FET31[i]の寄生ダイオードの働きにより、回路30A[i]は単なる整流ダイオードとして機能する。
尚、このような作用を実現できる限り、駆動回路50の回路構成を様々に変形できることは言うまでもない。また、当然ではあるが、充電ラインLA又は放電ラインLBの電圧値とは、充電ラインLA又は放電ラインLBにおける電位と同義であり、電池ユニットBT[i]の出力電圧値とは、電池ユニットBT[i]の正出力端子の電位と同義である。
尚、このような作用を実現できる限り、駆動回路50の回路構成を様々に変形できることは言うまでもない。また、当然ではあるが、充電ラインLA又は放電ラインLBの電圧値とは、充電ラインLA又は放電ラインLBにおける電位と同義であり、電池ユニットBT[i]の出力電圧値とは、電池ユニットBT[i]の正出力端子の電位と同義である。
駆動回路50を含む回路20A[i]の存在により、通常充電動作は、以下のようになる。通常充電動作とは、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧が均一なとき(即ちそれらが完全に又は実質的に同じとき)に成される、電池ユニットBT[i]の充電動作である。
例えば、図6に示す如く、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値が全て50Vであったとする。この状態で成される充電動作は通常充電動作である。この状態で充電元FET6及び7がオンとされると、上述したように太陽電池9の開放出力電圧及び電力変換回路4の開放出力電圧が電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧以上であるため、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧以上の電圧が充電ラインLAに印加される。この結果、図6に示す如く、回路20A[1]〜20A[3]の各駆動回路50によってFET21[1]〜21[3]がオンとされ、FET21[1]〜21[3]を介して充電電流が電池ユニットBT[1]〜BT[3]に流入する。このように、電池ユニットBT[i]への充電電流はFET21[i]を介して電池ユニットBT[i]に供給されるため、それがダイオードを介して電池ユニットBT[i]に供給される場合と比べて回路20A[i]での損失が軽減される。
駆動回路50を含む回路20A[i]の存在により、不均一充電動作は、以下のようになる。不均一充電動作とは、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧が不均一なときに成される、電池ユニットBT[i]の充電動作である。通常充電動作と不均一充電動作との境界は明確には定義しがたいが、ここでは、十分に大きな不均一が発生していることを想定して不均一充電動作を説明する。
例えば、図7に示す如く、電池ユニット交換などを行ったことによって、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値が、夫々、55V、50V及び52Vであったとする。この状態で成される充電動作は不均一充電動作であり、この状態で充電元FET6及び7がオンとされると、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値の内、最低電圧値に依存する電位が充電ラインLAに現われる。即ち、上述したように太陽電池9の開放出力電圧及び電力変換回路4の開放出力電圧は電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧よりも高いため、FET21[2]がオンとなり、電池ユニットBT[2]の出力電圧にFET21[2]での電圧降下分を加えた電位が充電ラインLAに現われる。図7の例において、充電ラインLAの電位は50.3Vである。そうすると、FET21[1]及び21[3]はオフとなり、太陽電池9等からの充電電流はFET21[2]を介して電池ユニットBT[2]に対してのみ流入する。また、この際、単なるダイオードとして機能する回路20A[1]及び20A[3]の働きにより、電池ユニットBT[1]及びBT[3]から電池ユニットBT[2]に向かう電流の発生及び電池ユニットBT[1]から電池ユニットBT[3]に向かう電流の発生は抑制される。
図7の状態を起点として電池ユニットBT[2]の充電が進み、電池ユニットBT[2]の出力電圧が52Vに達すると、FET21[1]はオフのまま維持されるがFET21[2]に加えてFET21[3]もオンとなるため、太陽電池9等からの充電電流はFET21[2]及び21[3]を介して電池ユニットBT[2]及びBT[3]に流入する。そして最終的には、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧が均一となり、以後は通常充電動作が成されるようになる。
駆動回路50を含む回路30A[i]の存在により、通常放電動作は、以下のようになる。通常放電動作とは、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧が均一なとき(即ちそれらが完全に又は実質的に同じとき)に成される、電池ユニットBT[i]の放電動作である。尚、電流の引き込み側であるFET8のソース側の電圧は、電池ユニットBT[i]の出力電圧よりも低い。
例えば、図8に示す如く、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値が全て55Vであったとする。この状態で成される放電動作は通常放電動作である。この状態で放電元FET8がオンとされると、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧よりも低い電圧が放電ラインLBに印加される。このため、図8に示す如く、回路30A[1]〜30A[3]の各駆動回路50によってFET31[1]〜31[3]がオンとされ、FET31[1]〜31[3]及び放電元FET8を介して電池ユニットBT[1]〜BT[3]の放電電流が負荷12に供給される。このように、負荷12への放電電流はFET31[i]を介して負荷12に供給されるため、それがダイオードを介して負荷12に供給される場合と比べて回路30A[i]での損失が軽減される。
駆動回路50を含む回路30A[i]の存在により、不均一放電動作は、以下のようになる。不均一放電動作とは、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧が不均一なときに成される、電池ユニットBT[i]の放電動作である。通常放電動作と不均一放電動作との境界は明確には定義しがたいが、ここでは、十分に大きな不均一が発生していることを想定して不均一放電動作を説明する。
例えば、図9に示す如く、電池ユニット交換などを行ったことによって、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値が、夫々、55V、50V及び52Vであったとする。この状態で成される放電動作は不均一放電動作であり、この状態で放電元FET8がオンとされると、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値の内、最高電圧値に依存する電位が放電ラインLBに現われる。即ち、FET31[1]がオンとなり、電池ユニットBT[1]の出力電圧からFET31[1]での電圧降下分を差し引いた電位が放電ラインLBに現われる。図9の例において、放電ラインLBの電位は54.7Vである。そうすると、FET31[2]及び31[3]はオフとなり、電池ユニットBT[1]からの放電電流のみが、FET31[1]及び放電元FET8を介して負荷12に供給される。また、この際、単なるダイオードとして機能する回路30A[2]及び30A[3]の働きにより、電池ユニットBT[1]及びBT[3]から電池ユニットBT[2]に向かう電流の発生及び電池ユニットBT[1]から電池ユニットBT[3]に向かう電流の発生は抑制される。
図9の状態を起点として電池ユニットBT[1]の放電が進み、電池ユニットBT[1]の出力電圧が52Vに達すると、FET31[2]はオフのまま維持されるがFET31[1]に加えてFET31[3]もオンとなるため、電池ユニットBT[1]及びBT[3]からの放電電流が、FET31[1]及び31[3]並びに放電元FET8を介して負荷12に供給されるようになる。そして最終的には、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧が均一となり、以後は通常放電動作が成されるようになる。
また、制御ユニット1は、充電元FET6及び7並びに放電元FET8を同時にオンにすることにより、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の何れかに対する充電と、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の何れかによる放電を、同時に実行させることもできる。例えば、図10に示す如く、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値が、夫々、55V、50V及び52Vであるときにおいて、FET6〜8を同時にオンとすると、図7に対応する不均一充電動作と図9に対応する不均一放電動作が同時に成されることになる。即ち、FET21[1]〜21[3]及び31[1]〜31[3]の内、FET21[2]及びFET31[1]のみがオンとなって、太陽電池9等からの充電電流がFET21[2]を介して電池ユニットBT[2]に流入する一方で、電池ユニットBT[1]からの放電電流のみがFET31[1]を介して負荷12に供給されることとなる。
上述の如く、第1実施例によれば、電池ユニット交換等によって電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧が不均一になったとしても、回路20A[i]及び30A[i]における整流作用により、電池ユニット間で過大な電流が流れるといったことが防止される。但し、太陽電池9等からの充電電流や負荷12への放電電流は回路20A[i]及び30A[i]中のFETを流れるため、単なるダイオードを用いた場合と比べて損失が軽減される。一方で、不均一の発生時には、駆動回路50を含む回路20A[i]及び30A[i]の働きにより、出力電圧の低い電池ユニットが優先的に充電されると共に出力電圧が高い電池ユニットから優先的に放電が成される。結果、制御系が特別な制御を成すことなく、電池ユニット交換等によって生じた出力電圧の不均一が充電又は放電の過程で自然と是正されるようになる。
尚、図11に示す如く、FET21[1]のソースからドレインに向かう方向を順方向とするダイオード23[1]を、FET21[1]の寄生ダイオードとは別に、FET21[1]に対して並列に接続するようにしても良く、FET31[1]のソースからドレインに向かう方向を順方向とするダイオード33[1]を、FET31[1]の寄生ダイオードとは別に、FET31[1]に対して並列に接続するようにしても良い。FET21[2]及び21[3]並びにFET31[2]及び31[3]についても同様であり、また、後述の第2及び第3実施例においても同様である。
<<第2実施例>>
第2実施例を説明する。図12には、第2実施例に係る並列接続回路5の内部回路が示されている。第2実施例では、図1の回路20[i]として回路20B[i]が用いられ、図1の回路30[i]として回路30B[i]が用いられる。
第2実施例を説明する。図12には、第2実施例に係る並列接続回路5の内部回路が示されている。第2実施例では、図1の回路20[i]として回路20B[i]が用いられ、図1の回路30[i]として回路30B[i]が用いられる。
回路20B[i]は、第1実施例で述べた回路20A[i]から駆動回路50(図5参照)を省いたものである。回路30B[i]は、第1実施例で述べた回路30A[i]から駆動回路50(図5参照)を省いたものである。駆動回路50の有無を除き、回路20B[i]は回路20A[i]と同じ構成を有していると共に回路30B[i]は回路30A[i]と同じ構成を有しており、また、被制御ユニット2内の各素子及びライン間の接続関係は第1実施例で述べたものと同様である。
第2実施例では、図示されない電圧検出センサによって電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値が検出され、その検出結果に基づいて、制御ユニット1が回路20B[1]〜20B[3]内のFET21[1]〜21[3]及び回路30B[1]〜30B[3]内のFET31[1]〜31[3]の導通状態を制御する。例えば、通常充電動作、不均一充電動作、通常放電動作及び不均一放電動作におけるFET21[i]及び31[i]の導通状態が、第1及び第2実施例間で同じとなるように、FET21[i]及び31[i]の導通状態を制御すれば良い(図6〜図10参照)。
より詳細な制御方法を説明する。電池ユニットBT[i]の出力電圧値をV[i]によって表す。電圧検出センサによって、出力電圧値V[1]〜V[3]が検出される。尚、検出誤差は無視する。制御ユニット1は、出力電圧値V[1]〜V[3]の内の最大値VMAX及び最小値VMINを特定し、電圧差(VMAX−VMIN)を求める。電圧差(VMAX−VMIN)は、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値のばらつきを表す指標の例である。制御ユニット1は、電圧差(VMAX−VMIN)と所定の基準電圧差VTHを比較する(ここで、VTH>0)。そして、状態判別用不等式“VMAX−VMIN<VTH”が成立する場合には、電池ユニットが電圧均一状態にあると判断し、状態判別用不等式が不成立の場合には電池ユニットが電圧不均一状態にあると判断する。状態判別用不等式における不等号“<”を“≦”に変更しても構わない。電圧均一状態とは、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値のばらつきが比較的小さい状態を意味し、電圧不均一状態とは、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値のばらつきが比較的大きい状態を意味する。電池ユニットBT[i]及びBT[j]の正出力端子を短絡したときに、電池ユニットBT[i]及びBT[j]の劣化又は破損を招きうる大電流が電池ユニットBT[i]及びBT[j]間に流れる可能性がある状態が電圧不均一状態に相当し、そのような大電流が電池ユニットBT[i]及びBT[j]間に流れる可能性が全く或いは殆どない状態が電圧均一状態に相当する(i及びjは整数であってi≠j)。
電池ユニットが電圧均一状態にあると判断した場合、制御ユニット1は、FET21[1]〜21[3]を全てオンにする。この状態で、充電元FET6及び7をオンにすることで、第1実施例と同様の通常充電動作が成される。
電池ユニットが電圧均一状態にあると判断した場合、制御ユニット1は、FET31[1]〜31[3]を全てオンにする。この状態で、放電元FET8をオンにすることで、第1実施例と同様の通常放電動作が成される。
電池ユニットが電圧不均一状態にあると判断した場合、制御ユニット1は、FET21[1]〜21[3]の内、最小値VMINに対応するFETのみをオンにし、それ以外をオフにする。この状態で、充電元FET6及び7をオンにすることで、第1実施例と同様の不均一充電動作が成される。即ち、出力電圧の低い電池ユニットが優先的に充電されて出力電圧の不均一性が是正されるようになる。或いは、電池ユニットが電圧不均一状態にあると判断した場合、制御ユニット1は、FET21[1]〜21[3]を全てオフにすることもできる。この場合も、FET21[1]〜21[3]の寄生ダイオードを介して出力電圧の低い電池ユニットが優先的に充電されるため、出力電圧の不均一性は是正方向に向かう。
尚、FET21[1]〜21[3]の内、最小値VMINに対応するFETとは、VMIN=V[1]のときFET21[1]であり、VMIN=V[2]のときFET21[2]であり、VMIN=V[3]のときFET21[3]である。最小値VMINに対応するFETは複数となりうる。例えば、VMIN=V[1]=V[2]であるならば、最小値VMINに対応するFETはFET21[1]及びFET21[2]である。また、電池ユニットが電圧不均一状態にあると判断した場合に、FET21[1]〜21[3]の内、最小値VMINに対応するFETのみをオンにし且つそれ以外をオフにする方法において、以下のような追加技術を適用しても良い。説明の具体化のため、VMIN=V[1]であることを想定して該追加技術を説明する。まず、VMIN=V[1]であって出力電圧値V[1]が出力電圧値V[2]及びV[3]と同一でない状態においては、上述したように、FET21[1]をオンにし且つFET21[2]及び21[3]をオフにする。この後、出力電圧の不均一性の是正により、出力電圧値V[1]及びV[2]が同一になった時点でFET21[1]に加えてFET21[2]をもオンにしても良い(出力電圧値V[1]及びV[3]が同一になった場合も同様)。或いは、出力電圧値V[1]及びV[2]が同一になったとしても出力電圧値V[1]及びV[3]が同一でない場合には、FET21[1]をオンにし且つFET21[2]及び21[3]をオフにする状態を維持するようにしても良い。この場合、出力電圧値V[1]〜V[3]が全て同一になった時点で、FET21[2]及び21[3]がオフからオンに切り替えられて、FET21[1]〜21[3]の全てがオンとされる。尚、ここにおける出力電圧値の同一とは或る程度の幅を持った概念であり、例えば、電池ユニットBT[i]及びBT[j]の出力電圧の電圧差の絶対値|V[i]−V[j]|が上記基準電圧差VTH以下である状態は、出力電圧値V[i]及びV[j]が同一である状態に属する、と解釈することができる。
電池ユニットが電圧不均一状態にあると判断した場合、制御ユニット1は、FET31[1]〜31[3]の内、最大値VMAXに対応するFETのみをオンにし、それ以外をオフにする。この状態で、放電元FET8をオンにすることで、第1実施例と同様の不均一放電動作が成される。即ち、出力電圧の高い電池ユニットから優先的に放電が成されて出力電圧の不均一性が是正されるようになる。或いは、電池ユニットが電圧不均一状態にあると判断した場合、制御ユニット1は、FET31[1]〜31[3]を全てオフにすることもできる。この場合も、FET31[1]〜31[3]の寄生ダイオードを介して出力電圧の高い電池ユニットから優先的に放電が成されるため、出力電圧の不均一性は是正方向に向かう。
尚、FET31[1]〜31[3]の内、最大値VMAXに対応するFETとは、VMAX=V[1]のときFET31[1]であり、VMAX=V[2]のときFET31[2]であり、VMAX=V[3]のときFET31[3]である。最大値VMAXに対応するFETは複数となりうる。例えば、VMAX=V[1]=V[2]であるならば、最大値VMAXに対応するFETはFET31[1]及びFET31[2]である。
上述の如く、第2実施例によっても第1実施例と同様の作用及び効果が得られる。但し、第1実施例と異なり、第2実施例では、制御ユニット1において、電池ユニットの出力電圧値のばらつきに応じたFET制御を成す必要がある。しかしながら、図5に示す駆動回路50が不要となる分だけ、回路規模を縮小できる可能性がある。
<<第3実施例>>
第3実施例を説明する。第3実施例に係る並列接続回路5の内部回路は、図12のそれと同じである。以下、第2及び第3実施例間の相違点を説明する。
第3実施例を説明する。第3実施例に係る並列接続回路5の内部回路は、図12のそれと同じである。以下、第2及び第3実施例間の相違点を説明する。
第3実施例における制御ユニット1は、電池ユニットBT[i]の出力電圧の検出値を必要とすることなく、電池ユニット交換からの経過時間に応じて、FET21[1]〜21[3]及びFET31[1]〜31[3]の導通状態を制御する。
この方法を、より詳細に説明する。尚、電池ユニット交換において、図3の装置APから取り外されるべき電池ユニットBT[i]を旧電池ユニットと呼び、新たな電池ユニットBT[i]として取り付けられるべき電池ユニットを新電池ユニットと呼ぶ。
任意の電池ユニットBT[i]を交換対象とした電池ユニット交換を成した後、十分に長い時間が経過した状態を基準状態として考える。基準状態では、電池ユニットBT[1]〜[3]の出力電圧が均一となっているものと想定される。従って、基準状態では、制御ユニット1により、FET21[1]〜21[3]及びFET31[1]〜31[3]が全てオンとされる。
今、電池ユニットBT[i]が旧電池ユニットとして装置APから取り外され、代わりに、新電池ユニットが電池ユニットBT[i]として新たに装置APに取り付けられたとする。交換対象の電池ユニットの個数は2以上であっても良い。制御ユニット1は、電池ユニットBT[i]が旧電池ユニットから新電池ユニットに取替えられて新電池ユニットが装置APに取り付けられたことを検知することができる。この検知の方法は任意である。例えば、分岐点15[i]の電圧値を計測したり、電池ユニットBT[i]が収容される筐体(不図示)に電池ユニットBT[i]の有無を検出する機械式スイッチ等を設けておいたりすることで、上記検知を実現できる。
装置APに新電池ユニットが取り付けられたことを検知すると、制御ユニット1は、自身に設けられたタイマ(不図示)等を用いて、新電池ユニットが取り付けられた時点からの経過時間TPを計測開始する。そして、経過時間TPが所定の時間TPTH以下であるときには、電池ユニットが電圧不均一状態にあると判断してFET21[1]〜21[3]及び31[1]〜31[3]の全てをオフとし、経過時間TPが時間TPTHを超えると、電池ユニットが電圧均一状態にあると判断してFET21[1]〜21[3]及び31[1]〜31[3]の全てをオンとする(ここで、TPTH>0)。尚、経過時間TPの計測中に、他の電池ユニット交換が発生すると、経過時間TPはゼロに戻され、他の新電池ユニットが取り付けられた時点から経過時間TPを計測し直す。
FET21[1]〜21[3]及び31[1]〜31[3]の全てがオフとされている期間においては、出力電圧が不均一になっていたとしても、FET21[1]〜21[3]の寄生ダイオードを介して出力電圧の低い電池ユニットが優先的に充電され、また、FET31[1]〜31[3]の寄生ダイオードを介して出力電圧の高い電池ユニットから優先的に放電が成されるため、出力電圧の不均一性は自然と是正方向に向かう。そして、電池ユニット交換から或る程度の時間が経過すると、上記の優先的充電及び優先的放電の結果、出力電圧の不均一性はある程度又は十分に是正されていると考えられる。従って、FET21[1]〜21[3]及び31[1]〜31[3]の全てをオンとし、回路20B[i]及び30B[i]における損失の軽減を図る。
第3実施例によっても第1実施例と同様の作用及び効果が得られる。但し、第1実施例と異なり、第3実施例では、制御ユニット1において、経過時間TPに応じたFET制御を成す必要がある。しかしながら、図5に示す駆動回路50が不要となる分だけ、回路規模を縮小できる可能性がある。
<<第4実施例>>
第4実施例を説明する。図13には、第4実施例に係る並列接続回路5の内部回路が示されている。第4実施例では、図1の回路20[i]として回路20C[i]が用いられ、図1の回路30[i]として回路30C[i]が用いられる。
第4実施例を説明する。図13には、第4実施例に係る並列接続回路5の内部回路が示されている。第4実施例では、図1の回路20[i]として回路20C[i]が用いられ、図1の回路30[i]として回路30C[i]が用いられる。
回路20C[1]〜20C[3]は互いに同じ構成を有し、回路30C[1]〜30C[3]は互いに同じ構成を有する。回路20A[i]及び20B[i]と異なり、回路20C[i]にはFET21[i]が存在せず、代わりにダイオード25[i]が設けられている。同様に、回路30A[i]及び30B[i]と異なり、回路30C[i]にはFET31[i]が存在せず、代わりにダイオード35[i]が設けられている。ダイオード25[i]のアノードは充電ラインLAに接続され、ダイオード25[i]のカソードは分岐点15[i]に接続されている。ダイオード35[i]のアノードは分岐点15[i]に接続され、ダイオード35[i]のカソードは充電ラインLBに接続されている。
これにより、電池ユニット交換等によって電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧が不均一になったとしても、回路20C[i]及び30C[i]のダイオードにより、電池ユニット間で過大な電流が流れるといったことが防止される。また、電池ユニットの出力電圧が不均一になっていたとしても、回路20C[i]及び30C[i]のダイオードの機能により、出力電圧の低い電池ユニットが優先的に充電される一方で出力電圧の高い電池ユニットから優先的に放電が成されるため、出力電圧の不均一性は自然と是正方向に向かう。但し、放電電流及び充電電流が常にダイオードを流れるため、第1〜第3実施例の構成よりも損失が大きくなる。
<<第5実施例>>
第5実施例を説明する。第5実施例では、第1〜第4実施例に適用可能な変形技術を説明する。第1〜第4実施例において、充電ラインLAと分岐点15[1]〜15[3]の夫々との間を、電圧不均一是正用の抵抗素子を介して接続するようにしても良い。例として、電圧不均一是正用の抵抗素子を、第1、第2又は第3実施例の並列接続回路に付与したときの回路図を図14に示す。電圧不均一是正用の抵抗素子としての抵抗素子27[i]の一端及び他端は、それぞれFET21[i]のソース及びドレインに接続されている。抵抗素子27[i]は、回路20[i]の構成要素であると考えても良いし、回路20[i]の外に設けられた素子であると考えても良い。抵抗素子27[1]〜27[3]の抵抗値は任意であるが、少なくともFET21[1]〜21[3]のオン抵抗の抵抗値よりは大きい。電池ユニットBT[i]及びBT[j]の出力電圧が異なっていた場合においても、電池ユニットBT[i]及びBT[j]の劣化等を招くような電流が電池ユニットBT[i]及びBT[j]間に流れないように、抵抗素子27[i]及び27[j]の抵抗値を設定しておくと良い。
第5実施例を説明する。第5実施例では、第1〜第4実施例に適用可能な変形技術を説明する。第1〜第4実施例において、充電ラインLAと分岐点15[1]〜15[3]の夫々との間を、電圧不均一是正用の抵抗素子を介して接続するようにしても良い。例として、電圧不均一是正用の抵抗素子を、第1、第2又は第3実施例の並列接続回路に付与したときの回路図を図14に示す。電圧不均一是正用の抵抗素子としての抵抗素子27[i]の一端及び他端は、それぞれFET21[i]のソース及びドレインに接続されている。抵抗素子27[i]は、回路20[i]の構成要素であると考えても良いし、回路20[i]の外に設けられた素子であると考えても良い。抵抗素子27[1]〜27[3]の抵抗値は任意であるが、少なくともFET21[1]〜21[3]のオン抵抗の抵抗値よりは大きい。電池ユニットBT[i]及びBT[j]の出力電圧が異なっていた場合においても、電池ユニットBT[i]及びBT[j]の劣化等を招くような電流が電池ユニットBT[i]及びBT[j]間に流れないように、抵抗素子27[i]及び27[j]の抵抗値を設定しておくと良い。
抵抗素子27[i]を設ければ、抵抗素子27[i]によっても、電池ユニットの出力電圧の不均一が是正されることになる。即ち例えば、図15に示す如く、電池ユニットBT[1]〜BT[3]の出力電圧値が、夫々、55V、50V及び52Vであるときにおいて、FET6〜8を同時にオンとすると、図10に示したものと同様、FET21[1]〜21[3]及び31[1]〜31[3]の内、FET21[2]及びFET31[1]のみがオンとなって、太陽電池9等からの充電電流がFET21[2]を介して電池ユニットBT[2]に流入する一方で、電池ユニットBT[1]からの放電電流のみがFET31[1]を介して負荷12に供給される。
他方、電池ユニットBT[1]の出力電流の一部が、抵抗素子27[1]及び充電ラインLAと、抵抗素子27[2]及びFET21[2]の並列回路とを介して電池ユニットBT[2]に流入し、この流入も出力電圧の不均一是正に寄与する。仮に、充電元FET6及び8がオフであっても、電池ユニットBT[1]から電池ユニットBT[2]への電流流入は、抵抗素子27[1]及び27[2]を介して成される。尚、抵抗素子27[1]及びFET21[2]の寄生ダイオードを介した電池ユニットBT[1]から電池ユニットBT[2]への電流流入や、抵抗素子27[3]並びに抵抗素子27[2]及びFET21[2]の寄生ダイオードを介した電池ユニットBT[3]から電池ユニットBT[2]への電流流入なども存在するが、図示の煩雑化のため、その様子は図15に示していない。
電圧不均一是正用の抵抗素子を放電ラインLB側に設けるようにしても良い。即ち、放電ラインLBと分岐点15[1]〜15[3]の夫々との間を、電圧不均一是正用の抵抗素子を介して接続するようにしても良い。例として、電圧不均一是正用の抵抗素子を、第1、第2又は第3実施例の放電ラインLBに付与したときの回路図を図16に示す。電圧不均一是正用の抵抗素子としての抵抗素子37[i]の一端及び他端は、それぞれFET31[i]のソース及びドレインに接続されている。抵抗素子37[i]は、回路30[i]の構成要素であると考えても良いし、回路30[i]の外に設けられた素子であると考えても良い。抵抗素子37[1]〜37[3]の抵抗値は任意であるが、少なくともFET31[1]〜31[3]のオン抵抗の抵抗値よりは大きい。電池ユニットBT[i]及びBT[j]の出力電圧が異なっていた場合においても、電池ユニットBT[i]及びBT[j]の劣化等を招くような電流が電池ユニットBT[i]及びBT[j]間に流れないように、抵抗素子37[i]及び37[j]の抵抗値を設定しておくと良い。図16の回路によっても、図14の回路と同様の作用が得られる。
<<第6実施例>>
第6実施例を説明する。電圧不均一是正用の抵抗素子である抵抗素子27[1]〜27[3]又は37[1]〜37[3]として(図14又は図16参照)、正の温度特性を有する抵抗素子(換言すれば、正の温度係数を有する抵抗素子)を用いることができ、特に例えばPTC(positive temperature coefficient)サーミスタを用いることができる。PTCサーミスタは、正の温度特性を有するサーミスタ(換言すれば、正の温度係数を有するサーミスタ)である。周知の如く、一定の抵抗値を得ることを目的とした通常の抵抗素子(炭素皮膜抵抗など)と比べて、サーミスタにおける抵抗値は、温度変化に対して比較的大きく変化する。PTCサーミスタでは、自身の温度が増加するにつれて、自身の抵抗値が増大する。
第6実施例を説明する。電圧不均一是正用の抵抗素子である抵抗素子27[1]〜27[3]又は37[1]〜37[3]として(図14又は図16参照)、正の温度特性を有する抵抗素子(換言すれば、正の温度係数を有する抵抗素子)を用いることができ、特に例えばPTC(positive temperature coefficient)サーミスタを用いることができる。PTCサーミスタは、正の温度特性を有するサーミスタ(換言すれば、正の温度係数を有するサーミスタ)である。周知の如く、一定の抵抗値を得ることを目的とした通常の抵抗素子(炭素皮膜抵抗など)と比べて、サーミスタにおける抵抗値は、温度変化に対して比較的大きく変化する。PTCサーミスタでは、自身の温度が増加するにつれて、自身の抵抗値が増大する。
抵抗素子27[i]又は37[i]に正の温度特性を持たせることの意義を考察するために、以下のようなシミュレーションを行った。図18は、このシミュレーションで用いた回路図である。本シミュレーションには、後述の第1及び第2シミュレーションが含まれる。
図18において、電池ユニット100は電池101及び102の直列回路から成り、電池ユニット110は電池111及び112の直列回路から成る。電池101及び102の直列回路の出力電圧は、電池ユニット100の負出力端子を基準として、電池ユニット100の正出力端子に現れる。電池111及び112の直列回路の出力電圧は、電池ユニット110の負出力端子を基準として、電池ユニット110の正出力端子に現れる。電池ユニット100及び110の正出力端子同士は抵抗素子120を介して接続され、電池ユニット100及び110の負出力端子同士は直接接続されている。
電池101、102、111及び112の夫々は、公称出力電圧が48Vであって、且つ、最大出力電圧が52Vであって、且つ、最小出力電圧が39Vの二次電池である。従って、電池ユニット100及び電池ユニット110間の出力電圧差の最大値は26Vである。
シミュレーションでは、抵抗素子120として、第1〜第4のサンプル素子を個別に用いた。第1のサンプル素子は、或る基準温度において6Ωの抵抗値を有するPTCサーミスタであり、それを6Ωサーミスタと呼ぶ。6Ωサーミスタにおいて電力損失による発熱が発生していないとき、6Ωサーミスタの温度は基準温度と一致しているものとする。第2のサンプル素子は、温度に関わらず、常に6Ωの抵抗値を有する抵抗素子であり、それを6Ω単純抵抗と呼ぶ。第3のサンプル素子は、温度に関わらず、常に12.3Ωの抵抗値を有する抵抗素子であり、それを12.3Ω単純抵抗と呼ぶ。第4のサンプル素子は、温度に関わらず、常に240Ωの抵抗値を有する抵抗素子であり、それを240Ω単純抵抗と呼ぶ。
シミュレーションでは、図19に示す6Ωサーミスタの特性を用いた。即ち例えば、6Ωサーミスタへの印加電圧ETMが26Vであるとき、6Ωサーミスタの温度TTM及び抵抗値RTMは夫々135.5℃及び236.4Ωとなると共に、6Ωサーミスタに流れる電流ITMは“ITM=ETM/RTM=26/236.4≒0.11”より約0.11A(アンペア)となり、結果、6Ωサーミスタでの電力損失である発熱量QTMは、“QTM=ITM×ITM×RTM=0.11×0.11×236.4≒2.86”より2.86W(ワット)となる。これらの特性のうち、電流ITM及び温度TTMは実測値である。また、抵抗値RTM及び発熱量QTMは、上記計算式に実測値を与えることで求められた値である。
図19からも分かるように、6Ωサーミスタでは、印加電圧の変化に対して発熱量の変化が少ない。6Ωサーミスタに代表されるPTCサーミスタでは、印加電圧の増大が電流値の増大を招いて発熱量が増大したとき、温度上昇によって抵抗値が増大し、抵抗値の増大が電流値の減少ひいては発熱量の減少を招くためである。逆に、印加電圧の減少が電流値の減少を招いて発熱量が減少したとき、温度低下によって抵抗値が減少し、抵抗値の減少が電流値の増大ひいては発熱量の増大を招くためである。
図20(a)及び(b)に、第1シミュレーションの結果を示す。第1シミュレーションでは、基準時刻において電池ユニット100及び110間の出力電圧差VDIFが26Vであると仮定した。この仮定の下、サンプル素子ごとに基準時刻からの経過時間tELと出力電圧差VDIFとの関係を演算によって求め、サンプル素子ごとに経過時間tELとサンプル素子の発熱量Q120との関係を演算によって求めた。
図20(a)において、破線GA[6]、破線GA[12.3]、一点鎖線GA[240]、実線GA[TM]は、夫々、6Ω単純抵抗、12.3Ω単純抵抗、240Ω単純抵抗、6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合における、経過時間tEL及び出力電圧差VDIF間の関係を表している。
図20(b)において、破線GB[6]、破線GB[12.3]、一点鎖線GB[240]、実線GB[TM]は、夫々、6Ω単純抵抗、12.3Ω単純抵抗、240Ω単純抵抗、6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合における、経過時間tEL及び発熱量Q120間の関係を表している。
出力電圧差VDIFが26Vから0Vになるまで、電池101、102、111及び112の夫々において、蓄電容量と出力電圧との間には直線性が存在する(即ち、蓄電容量と出力電圧は比例関係にある)と仮定した。すなわち、電池101、102、111及び112は満充電及びその近傍の状態でなく、かつ完全放電及びその近傍の状態でないものと仮定した。経過時間tELの単位は秒の整数倍である。
図20(b)において、破線GB[6]、破線GB[12.3]、一点鎖線GB[240]、実線GB[TM]は、夫々、6Ω単純抵抗、12.3Ω単純抵抗、240Ω単純抵抗、6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合における、経過時間tEL及び発熱量Q120間の関係を表している。
出力電圧差VDIFが26Vから0Vになるまで、電池101、102、111及び112の夫々において、蓄電容量と出力電圧との間には直線性が存在する(即ち、蓄電容量と出力電圧は比例関係にある)と仮定した。すなわち、電池101、102、111及び112は満充電及びその近傍の状態でなく、かつ完全放電及びその近傍の状態でないものと仮定した。経過時間tELの単位は秒の整数倍である。
図20(a)に見られるように、6Ω単純抵抗、12.3Ω単純抵抗、6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合において、出力電圧差VDIFが0.001Vになるまでの経過時間tELは、夫々、約11、約24、約24単位時間である。1単位時間の長さは、電池101等の容量に依存する。出力電圧差VDIFが0.001Vになるまでの経過時間tELを、以下、電圧バランス時間と呼ぶ。図20(a)からは明らかでないが、240Ω単純抵抗を抵抗素子120として用いた場合における電圧バランス時間は、約464単位時間である。
図20(b)に見られるように、12.3Ω単純抵抗、240Ω単純抵抗、6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合において、発熱量Q120の最大値は、夫々、約36W(ワット)、約3W、約3Wである。図20(b)からは明らかでないが、6Ω単純抵抗を抵抗素子120として用いた場合における発熱量Q120の最大値は、約113Wに達する。6Ω単純抵抗を抵抗素子120として用いた場合、tEL≒0においては、Q120=(26V×26V)/6Ω≒113W、となるからである。
尚、基準温度における6Ωサーミスタの抵抗値と同じ抵抗値を有する単純抵抗、即ち6Ω単純抵抗を第2サンプル素子として選定し、6Ωサーミスタの最大抵抗値(約240Ω;図19参照)と同程度の抵抗値を有する単純抵抗、即ち240Ω単純抵抗を第4サンプル素子として選定している。また、第1シミュレーションにおいて電圧バランス時間が6Ωサーミスタと同程度になる単純抵抗を第3サンプル素子として選定している。
第1シミュレーションの結果から分かるように、
6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合との比較において、6Ω単純抵抗を抵抗素子120として用いた場合、電圧バランス時間は概ね半分になるが、最大発熱量は約40倍(≒113/3)になる。また、
6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合との比較において、240Ω単純抵抗を抵抗素子120として用いた場合、最大発熱量は同程度(約3W)となるが、電圧バランス時間は約20倍(≒464/24)となる。また、
6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合との比較において、12.3Ω単純抵抗を抵抗素子120として用いた場合、電圧バランス時間は同程度になるが、最大発熱量は約10倍となる。
6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合との比較において、6Ω単純抵抗を抵抗素子120として用いた場合、電圧バランス時間は概ね半分になるが、最大発熱量は約40倍(≒113/3)になる。また、
6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合との比較において、240Ω単純抵抗を抵抗素子120として用いた場合、最大発熱量は同程度(約3W)となるが、電圧バランス時間は約20倍(≒464/24)となる。また、
6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合との比較において、12.3Ω単純抵抗を抵抗素子120として用いた場合、電圧バランス時間は同程度になるが、最大発熱量は約10倍となる。
図21(a)及び(b)に、第2シミュレーションの結果を示す。第2シミュレーションでは、基準時刻において電池ユニット100及び110間の出力電圧差VDIFが13Vであると仮定した。この仮定の下、サンプル素子ごとに基準時刻からの経過時間tELと出力電圧差VDIFとの関係を演算によって求め、サンプル素子ごとに経過時間tELとサンプル素子の発熱量Q120との関係を演算によって求めた。
図21(a)において、破線GC[6]、破線GC[12.3]、一点鎖線GC[240]、実線GC[TM]は、夫々、6Ω単純抵抗、12.3Ω単純抵抗、240Ω単純抵抗、6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合における、経過時間tEL及び出力電圧差VDIF間の関係を表している。
図21(b)において、破線GD[6]、破線GD[12.3]、一点鎖線GD[240]、実線GD[TM]は、夫々、6Ω単純抵抗、12.3Ω単純抵抗、240Ω単純抵抗、6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合における、経過時間tEL及び発熱量Q120間の関係を表している。
第1シミュレーションと同様、出力電圧差VDIFが13Vから0Vになるまで、電池101、102、111及び112の夫々において、蓄電容量と出力電圧との間には直線性が存在する(即ち、蓄電容量と出力電圧は比例関係にある)と仮定した。
図21(b)において、破線GD[6]、破線GD[12.3]、一点鎖線GD[240]、実線GD[TM]は、夫々、6Ω単純抵抗、12.3Ω単純抵抗、240Ω単純抵抗、6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合における、経過時間tEL及び発熱量Q120間の関係を表している。
第1シミュレーションと同様、出力電圧差VDIFが13Vから0Vになるまで、電池101、102、111及び112の夫々において、蓄電容量と出力電圧との間には直線性が存在する(即ち、蓄電容量と出力電圧は比例関係にある)と仮定した。
図21(a)に見られるように、6Ω単純抵抗、12.3Ω単純抵抗、6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合において、電圧バランス時間は、夫々、約10、約22、約6単位時間である。図21(a)からは明らかでないが、240Ω単純抵抗を抵抗素子120として用いた場合における電圧バランス時間は、約432単位時間である。
図21(b)に見られるように、6Ω単純抵抗、12.3Ω単純抵抗、6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合において、発熱量Q120の最大値は、夫々、約28W(ワット)、約9W、約3Wであり、240Ω単純抵抗を抵抗素子120として用いた場合におけるそれは1W以下である。
第1及び第2シミュレーションから、次のことが分かる。
単純抵抗(6Ω単純抵抗等)を抵抗素子120として用いた場合、第2シミュレーションにおける抵抗素子120の最大発熱量は第1シミュレーションのそれの1/4になるが、第2シミュレーションにおける電圧バランス時間は第1シミュレーションのそれと殆ど変わらない。つまり、単純抵抗を抵抗素子120として用いると、抵抗素子120の最大発熱量が出力電圧差VDIFの2乗に比例して増大する一方で、電圧不均一是正に必要な時間(即ち、電圧バランス時間)は、不均一の大きさが減少しても(例えば26Vから13Vに減少しても)殆ど変わらない。最大発熱量の増大は、抵抗素子120の最大定格、物理的サイズ及びコストの増大を招くことは言うまでもない。
単純抵抗(6Ω単純抵抗等)を抵抗素子120として用いた場合、第2シミュレーションにおける抵抗素子120の最大発熱量は第1シミュレーションのそれの1/4になるが、第2シミュレーションにおける電圧バランス時間は第1シミュレーションのそれと殆ど変わらない。つまり、単純抵抗を抵抗素子120として用いると、抵抗素子120の最大発熱量が出力電圧差VDIFの2乗に比例して増大する一方で、電圧不均一是正に必要な時間(即ち、電圧バランス時間)は、不均一の大きさが減少しても(例えば26Vから13Vに減少しても)殆ど変わらない。最大発熱量の増大は、抵抗素子120の最大定格、物理的サイズ及びコストの増大を招くことは言うまでもない。
これに対し、6Ωサーミスタを抵抗素子120として用いた場合、抵抗素子120の最大発熱量は第1及び第2シミュレーション間で殆ど差がないが、第2シミュレーションにおける電圧バランス時間は第1シミュレーションのそれの約1/4になる。つまり、6ΩサーミスタのようなPTCサーミスタを抵抗素子120として用いると、抵抗素子120の最大発熱量が出力電圧差VDIFの増減にそれほど依存することなく所定値以下に抑えられる一方で、電圧不均一是正に必要な時間(即ち、電圧バランス時間)は、不均一の大きさが減少すればその分だけ減少する。また、最大発熱量を常に制限量(例えば5W)以下に抑えるという制限条件が課されている場合、抵抗素子120としてPTCサーミスタを用いた方が単純抵抗を用いるよりも電圧バランス時間が短くて済む(例えば、図20(a)のGA[240]及びGA[TM]並びに図20(b)のGB[240]及びGB[TM]を参照)。
以上のことから、PTCサーミスタを、図14又は図16の抵抗素子27[i]又は37[i]として用いることの有益性が理解される。即ち、PTCサーミスタを抵抗素子27[i]又は37[i]として用いると、抵抗素子27[i]又は37[i]における最大発熱量を所定値以下に抑えつつ、単純抵抗を抵抗素子27[i]又は37[i]として用いる場合との比較において電圧バランス時間を短縮化することが可能となる。特に、電池ユニットの出力電圧不均一がいつ発生するのかが不定なシステムや、電池ユニット交換が一部の電池ユニットに対してのみ成されるようなシステムにおいて有益である。また、電池ユニット交換によって新たに装置AP(図3参照)に取り付けられる電池ユニットが40%〜60%容量状態の電池ユニットであるとき、特に有益である。すなわち、電池ユニットを交換する場合、交換の対象となっていない電池ユニットと、交換によって新たに装置APに取り付けられる電池ユニットとの電位差は、可能な限り大きくならないようにすべきである。この点、交換の対象となっていない電池ユニットの容量状態を特定することは困難である。しかし、40%〜60%容量状態の電池ユニットを交換によって新たに装置APに取り付けた場合には、交換の対象となっていない電池ユニットと、交換によって新たに装置APに取り付けられる電池ユニットとの電位差の最大値を抑制することができる。40%〜60%容量状態の電池ユニットとは、電池ユニットの実際の蓄電容量が蓄電可能容量の40%〜60%である状態の電池ユニットを指す。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態に適用可能な注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈3を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態に適用可能な注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈3を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
上述の並列接続回路5及び電池システムには、回路20[i]及び30[i]の双方が備えられているが、回路20[i]及び30[i]の内、回路20[i]だけを並列接続回路5及び電池システムに設ける、或いは、回路30[i]だけを並列接続回路5及び電池システムに設けるといったことも可能である。
上述の並列接続回路5及び電池システムには、回路20[i]及び30[i]の双方が備えられているが、回路20[i]及び30[i]の内、回路20[i]だけを並列接続回路5及び電池システムに設ける、或いは、回路30[i]だけを並列接続回路5及び電池システムに設けるといったことも可能である。
[注釈2]
上述の実施形態では、各FETがnチャンネル型のFETであることを想定しているが、それらをpチャンネル型のFETに変更することもできる。
上述の実施形態では、各FETがnチャンネル型のFETであることを想定しているが、それらをpチャンネル型のFETに変更することもできる。
[注釈3]
例えば、以下のように考えることができる。図1の並列接続回路5及び制御ユニット1によって電池並列処理回路が形成されている、と考えることができる。但し、並列接続回路5のみによって電池並列処理回路が形成されていると考えることも可能である。第2、第3又は第5実施例において、制御ユニット1は、FET21[i]の導通状態を制御する充電用制御ユニットとしての機能と、FET31[i]の導通状態を制御する放電用制御ユニットとしての機能とを兼務する。
例えば、以下のように考えることができる。図1の並列接続回路5及び制御ユニット1によって電池並列処理回路が形成されている、と考えることができる。但し、並列接続回路5のみによって電池並列処理回路が形成されていると考えることも可能である。第2、第3又は第5実施例において、制御ユニット1は、FET21[i]の導通状態を制御する充電用制御ユニットとしての機能と、FET31[i]の導通状態を制御する放電用制御ユニットとしての機能とを兼務する。
1 制御ユニット
2 被制御ユニット
3 スイッチユニット
4 電力変換回路
5 並列接続回路
6〜8 FET
9 太陽電池
10 ダイオード
11 交流電圧源
12 負荷
15[i] 分岐点
20[i] 充電用逆流抑制回路
30[i] 放電用逆流抑制回路
BT[i] 電池ユニット
BR[i] ブレーカ
LA 充電ライン
LB 放電ライン
BS 電池システム
AP 装置
2 被制御ユニット
3 スイッチユニット
4 電力変換回路
5 並列接続回路
6〜8 FET
9 太陽電池
10 ダイオード
11 交流電圧源
12 負荷
15[i] 分岐点
20[i] 充電用逆流抑制回路
30[i] 放電用逆流抑制回路
BT[i] 電池ユニット
BR[i] ブレーカ
LA 充電ライン
LB 放電ライン
BS 電池システム
AP 装置
Claims (20)
- 複数の電池ユニットに対する充電電流を流すための充電ラインを備え、前記充電ラインを介して前記複数の電池ユニットを並列接続する電池並列処理回路において、
前記電池ユニットごとに、前記充電ラインと当該電池ユニットとを接続する配線上に、前記充電ラインから当該電池ユニットへと向かう前記充電電流の流れを許可する一方で当該電池ユニットから前記充電ラインへと向かう逆電流の流れを抑制する充電用逆流抑制回路を設けた
ことを特徴とする電池並列処理回路。 - 各充電用逆流抑制回路は、対応する電池ユニットへの充電電流の流路となる充電用スイッチング素子と、前記充電ラインから対応する電池ユニットへと向かう方向を順方向とする充電用ダイオードと、の並列回路を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の電池並列処理回路。 - 各充電用逆流抑制回路は、前記充電ラインの電圧値が対応する電池ユニットの出力電圧値よりも高い場合において、対応する充電用スイッチング素子をオンとし、且つ、前記充電ラインの電圧値が対応する電池ユニットの出力電圧値よりも低い場合において、対応する充電用スイッチング素子をオフとする充電用駆動回路を更に有する
ことを特徴とする請求項2に記載の電池並列処理回路。 - 各電池ユニットの出力電圧値のばらつきに応じて各充電用スイッチング素子の導通状態を制御する充電用制御ユニットを更に備えた
ことを特徴とする請求項2に記載の電池並列処理回路。 - 各充電用スイッチング素子の導通状態を制御する充電用制御ユニットを更に備え、
各電池ユニットは、当該電池並列処理回路を備えた装置に対して着脱可能であって、
前記充電用制御ユニットは、前記複数の電池ユニットの内の何れかの電池ユニットが前記装置から取り外された後に前記装置に再度取り付けられた場合、再度の取り付け時点からの経過時間に応じて各充電用スイッチング素子の導通状態を制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の電池並列処理回路。 - 各充電用逆流抑制回路において、
前記並列回路は、前記充電用スイッチング素子として機能する充電用FETを用いて形成され、
前記充電用ダイオードは、前記充電用FETの寄生ダイオードによって形成される
ことを特徴とする請求項2〜請求項5の何れかに記載の電池並列処理回路。 - 各充電用逆流抑制回路は、前記並列回路に加えて充電用駆動回路を更に有し、
各充電用逆流抑制回路において、
前記並列回路は、前記充電用スイッチング素子として機能する充電用FETを用いて形成され、
前記充電用ダイオードは、前記充電用FETの寄生ダイオードによって形成され、
前記並列回路は、前記充電ラインと対応する電池ユニットとの間に直列に介在して前記充電用FETのソース側が前記充電ラインに接続され、
前記充電用駆動回路は、前記充電用FETのゲート及びソース間に直列に介在するバイポーラトランジスタと、自身のカソードが前記充電用FETのドレインに接続されたダイオードと、前記ダイオードのアノード及び前記バイポーラトランジスタのベース間に直列に介在する第1抵抗素子と、前記充電用FETのゲート及び前記ダイオードのアノード間に直列に介在する第2〜第4抵抗素子の直列回路と、を備え、
前記バイポーラトランジスタは、前記第2抵抗素子を介して前記充電用FETのゲートに接続され、
前記第1及び第4抵抗素子の接続点が前記ダイオードのアノードに接続され、
前記第3及び第4抵抗素子の接続点に、前記充電用FETのソース電圧よりも高い電圧が印加される
ことを特徴とする請求項2に記載の電池並列処理回路。 - 前記充電用逆流抑制回路ごとに、前記充電用逆流抑制回路に並列接続された抵抗素子を設けた
ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載の電池並列処理回路。 - 前記充電用逆流抑制回路に並列接続された前記抵抗素子として、正の温度特性を有するサーミスタを用いた
ことを特徴とする請求項8に記載の電池並列処理回路。 - 複数の電池ユニットからの放電電流を流すための放電ラインを備え、前記放電ラインを介して前記複数の電池ユニットを並列接続する電池並列処理回路において、
前記電池ユニットごとに、前記放電ラインと当該電池ユニットとを接続する配線上に、当該電池ユニットから前記放電ラインへと向かう前記放電電流の流れを許可する一方で前記放電ラインから当該電池ユニットへと向かう逆電流の流れを抑制する放電用逆流抑制回路を設けた
ことを特徴とする電池並列処理回路。 - 前記複数の電池ユニットからの放電電流を流すための放電ラインと、
前記電池ユニットごとに、前記放電ラインと当該電池ユニットとを接続する配線上に、当該電池ユニットから前記放電ラインへと向かう前記放電電流の流れを許可する一方で前記放電ラインから当該電池ユニットへと向かう逆電流の流れを抑制する放電用逆流抑制回路と、を更に備え、
前記充電ラインを介してだけでなく、前記放電ラインを介しても前記複数の電池ユニットは並列接続される
ことを特徴とする請求項1〜請求項9の何れかに記載の電池並列処理回路。 - 各放電用逆流抑制回路は、対応する電池ユニットからの放電電流の流路となる放電用スイッチング素子と、対応する電池ユニットから前記放電ラインへと向かう方向を順方向とする放電用ダイオードと、の並列回路を有する
ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の電池並列処理回路。 - 各放電用逆流抑制回路は、前記放電ラインの電圧値が対応する電池ユニットの出力電圧値よりも低い場合において、対応する放電用スイッチング素子をオンとし、且つ、前記放電ラインの電圧値が対応する電池ユニットの出力電圧値よりも高い場合において、対応する放電用スイッチング素子をオフとする放電用駆動回路を更に有する
ことを特徴とする請求項12に記載の電池並列処理回路。 - 各電池ユニットの出力電圧値のばらつきに応じて各放電用スイッチング素子の導通状態を制御する放電用制御ユニットを更に備えた
ことを特徴とする請求項12に記載の電池並列処理回路。 - 各放電用スイッチング素子の導通状態を制御する放電用制御ユニットを更に備え、
各電池ユニットは、当該電池並列処理回路を備えた装置に対して着脱可能であって、
前記放電用制御ユニットは、前記複数の電池ユニットの内の何れかの電池ユニットが前記装置から取り外された後に前記装置に再度取り付けられた場合、再度の取り付け時点からの経過時間に応じて各放電用スイッチング素子の導通状態を制御する
ことを特徴とする請求項12に記載の電池並列処理回路。 - 各放電用逆流抑制回路において、
前記並列回路は、前記放電用スイッチング素子として機能する放電用FETを用いて形成され、
前記放電用ダイオードは、前記放電用FETの寄生ダイオードによって形成される
ことを特徴とする請求項12〜請求項15の何れかに記載の電池並列処理回路。 - 各放電用逆流抑制回路は、前記並列回路に加えて放電用駆動回路を更に有し、
各放電用逆流抑制回路において、
前記並列回路は、前記放電用スイッチング素子として機能する放電用FETを用いて形成され、
前記放電用ダイオードは、前記放電用FETの寄生ダイオードによって形成され、
前記並列回路は、前記放電ラインと対応する電池ユニットとの間に直列に介在して前記放電用FETのドレイン側が前記放電ラインに接続され、
前記放電用駆動回路は、前記放電用FETのゲート及びソース間に直列に介在するバイポーラトランジスタと、自身のカソードが前記放電用FETのドレインに接続されたダイオードと、前記ダイオードのアノード及び前記バイポーラトランジスタのベース間に直列に介在する第1抵抗素子と、前記放電用FETのゲート及び前記ダイオードのアノード間に直列に介在する第2〜第4抵抗素子の直列回路と、を備え、
前記バイポーラトランジスタは、前記第2抵抗素子を介して前記放電用FETのゲートに接続され、
前記第1及び第4抵抗素子の接続点が前記ダイオードのアノードに接続され、
前記第3及び第4抵抗素子の接続点に、前記放電用FETのソース電圧よりも高い電圧が印加される
ことを特徴とする請求項12に記載の電池並列処理回路。 - 前記放電用逆流抑制回路ごとに、前記放電用逆流抑制回路に並列接続された抵抗素子を設けた
ことを特徴とする請求項10〜請求項17の何れかに記載の電池並列処理回路。 - 前記放電用逆流抑制回路に並列接続された前記抵抗素子として、正の温度特性を有するサーミスタを用いた
ことを特徴とする請求項18に記載の電池並列処理回路。 - 請求項1〜請求項19の何れかに記載された電池並列処理回路及び複数の電池ユニットを備えた
ことを特徴とする電池システム。
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