JP2016134508A - 基板処理方法、基板処理装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

基板処理方法、基板処理装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】より精度よくパーティクルを検出する。【解決手段】基板処理方法は、基板の周縁部に回収液を接させ、その後の回収液中に含まれるパーティクルの数をカウンタで計数する第1の工程と、カウンタによって計数された計測値が所定の閾値以下であるか否かを判定する第2の工程とを含む。【選択図】図5

Description

本開示は、基板処理方法、基板処理装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
現在、基板の微細加工を行うにあたり、フォトリソグラフィ技術を用いて凹凸パターンを基板(例えば、半導体ウエハ)上に形成することが広く行われている。例えば、半導体ウエハ上にレジストパターンを形成する工程は、半導体ウエハの表面にレジスト膜を形成することと、このレジスト膜を所定のパターンに沿って露光することと、露光後のレジスト膜と現像液とを反応させて現像することとを含む。
近年、線幅が40nm〜45nm程度の極めて微細なレジストパターンを得るための技術として、液浸露光技術が提案されている。レジスト膜を液浸露光する際には、ウエハと露光用の投影レンズとの間に、空気よりも屈折率の高い露光液(純水等)が供給された状態で、レジスト膜の露光が行われる。
ところで、ウエハの表面処理を行う過程では、様々な原因によりウエハの表面(中央部又は周縁部)に微小なパーティクル(異物)が付着することがある。基板の表面を洗浄液で洗浄することで大部分のパーティクルを除去することができるが、なお基板の表面にパーティクルが残ることがある。パーティクルが付着したウエハが露光機内に搬入されると、露光機がパーティクルによって汚染され、後続のウエハの露光時に所望パターン以外にパーティクルの形状が転写されてしまい得る。加えて、露光機がパーティクルで汚染されると、露光機のクリーニングに長時間要することがあり、生産性が大幅に低下してしまう。そこで、特許文献1は、カメラを用いてウエハの周縁部を撮像し、画像処理する工程と、処理画像に基づいてウエハの周縁部の状態を把握する工程と、その状態が許容範囲にあるか否かを判断する工程とを含むウエハの検査方法を開示している。
特開2008−135582号公報
しかしながら、カメラを用いた画像処理では、大きさが例えば500nmを下回るような微小なパーティクルに対する感度が低いため、パーティクルの大きさが小さくなるほど検査が困難な傾向にある。また、基板の周縁部に対して面取りがなされている場合には、基板の周縁部が平坦でなくなるため、さらに検査が困難となりうる。そのため、デバイスパターンの更なる微小化を進めるにあたり、より小さなパーティクルを検出する手法が求められている。
本開示は、より精度よくパーティクルを検出することが可能な基板処理方法、基板処理装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を説明する。
本開示の一つの観点に係る基板処理方法は、基板の周縁部に回収液を接させ、その後の回収液中に含まれるパーティクルの数をカウンタで計数する第1の工程と、カウンタによって計数された計測値が所定の閾値以下であるか否かを判定する第2の工程とを含む。
本開示の一つの観点に係る基板処理方法では、液体である回収液が基板の周縁部に接するので、基板の周縁部に存在するパーティクルの多くが容易に回収液に回収される。本開示の一つの観点に係る基板処理方法では、回収液によって回収されたパーティクルの数はカウンタによって計数されるが、カウンタでは数十nm程度(例えば20nm程度)の大きさのパーティクルが検出可能であり、カメラを用いた検査と比較して極めて感度が高い。従って、基板の周縁部に存在するパーティクルの数がカウンタによって極めて正確に把握でき、カメラを用いた検査と比較してより精度よくパーティクルを検出することが可能となる。その結果、カウンタの計測値を所定の閾値と比較することにより、パーティクルに起因する基板の異常をより正確に判断でき、さらに、基板に存在するパーティクルによって基板処理装置の各所が汚染されることを抑制できる。
第1の工程では、基板の周縁部に対し回収液を連続的に流して基板の周縁部を洗浄しながら、基板の周縁部に接した後の回収液中に含まれるパーティクルの数をカウンタで経時的に計数してもよい。この場合、基板の周縁部の回収液による洗浄と同時に、基板の周縁部に存在するパーティクルが回収液によって回収される。そのため、基板の処理をより効率的に行うことができる。
第2の工程では、カウンタによる計数の開始から所定の時間内に計測値が所定の閾値以下となるか否かを判定し、所定の時間内に計測値が所定の閾値以下となるときに基板の洗浄を完了してもよい。この場合、基板の洗浄が遅くとも所定の時間までに終了するので、パーティクルの数が少なくなる見込みが低い基板に対し長時間洗浄が行われることが避けられる。従って、基板の処理を全体として効率化できる。
第2の工程では、tをカウンタによる計数の開始から経過した時間とし、f(t)を時間tにおいてカウンタで検出されたパーティクルの数としたときに、f(t)の微分係数f’(t)の絶対値が所定の値以下となるか否かを判定し、微分係数f’(t)の絶対値が所定の値以下となるときに基板の洗浄を完了してもよい。ところで、カウンタによるパーティクルの計測値は、回収液による基板の周縁部の洗浄当初において大きく、時間が経過するにつれて小さくなると想定される。そのため、微分係数f’(t)の絶対値が大きいほど、基板に対する付着力が弱いパーティクルが基板の周縁に存在し、これらのパーティクルが回収液によって回収されやすい状態にあることが把握できる。一方、微分係数f’(t)の絶対値が小さいほど、基板からパーティクルがほとんど除去された状態にあるか、又は、基板に対する付着力が強いパーティクルが基板の周縁に存在し、これらのパーティクルが回収液によって回収され難い状態にあることが把握できる。従って、微分係数f’(t)の絶対値を所定の値と比較することにより、パーティクルが基板の周縁部から脱落しやすいか否かを判断することができる。
第1の工程では、基板の周縁部を囲繞可能な治具内に貯留された回収液を基板の周縁部に接させ、その後治具内の回収液をカウンタに導入することによって、回収液中に含まれるパーティクルの数をカウンタで計数してもよい。この場合、回収液を流し続ける必要がないので、回収液を排液するための構造が極めて簡素化される。そのため、基板処理装置の各所に治具を導入することができ、治具を用いてパーティクルの数を把握することが可能となる。
回収液は、基板の表面に形成されたレジスト膜を露光するための液浸露光装置で用いられる露光液と同じ液体であってもよい。この場合、回収液が付着したままの基板が液浸露光装置に搬入されたときに、回収液による露光液の汚染を防止することができる。
本開示の他の観点に係る基板処理装置は、基板の周縁部に回収液を接させる接液部と、基板の周縁部に接した後の回収液中に含まれるパーティクルの数を計数するカウンタと、カウンタによって計数された計測値が所定の閾値以下であるか否かを判定する判定部とを備える。
本開示の他の観点に係る基板処理装置では、接液部が液体である回収液を基板の周縁部に接させるので、基板の周縁部に存在するパーティクルの多くが容易に回収液に回収される。本開示の他の観点に係る基板処理装置では、回収液によって回収されたパーティクルの数をカウンタが計数するが、カウンタでは数十nm程度(例えば20nm程度)の大きさのパーティクルが検出可能であり、カメラを用いた検査と比較して極めて感度が高い。従って、基板の周縁部に存在するパーティクルの数がカウンタによって極めて正確に把握でき、カメラを用いた検査と比較してより精度よくパーティクルを検出することが可能となる。その結果、カウンタの計測値を所定の閾値と比較することにより、パーティクルに起因する基板の異常をより正確に判断でき、さらに、基板に存在するパーティクルによって基板処理装置の各所が汚染されることを抑制できる。
本開示の他の観点に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の基板処理方法を基板処理装置に実行させるためのプログラムを記録している。本開示の他の観点に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、上記の基板処理方法と同様に、より精度よくパーティクルを検出することが可能となる。本明細書において、コンピュータ読み取り可能な記録媒体には、一時的でない有形の媒体(non-transitory computer recording medium)(例えば、各種の主記憶装置又は補助記憶装置)や、伝播信号(transitory computer recording medium)(例えば、ネットワークを介して提供可能なデータ信号)が含まれる。
本開示に係る基板処理方法、基板処理装置、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、より精度よくパーティクルを検出することが可能となる。
図1は、基板処理システムを示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、図2のIII−III線断面図である。 図4は、洗浄ユニットを概略的に示す図である。 図5は、洗浄ユニットを概略的に示す図である。 図6の(a)は、時間とパーティクル数との関係を示し、図6の(b)は、時間と微分係数の絶対値との関係を示す。 図7は、洗浄ユニットによるウエハの洗浄工程を説明するためのフローチャートである。 図8は、他の例に係る塗布ユニットを概略的に示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
基板処理システム1は、塗布現像装置2と、露光装置3と、制御部CU(制御手段、判定部)とを備える。露光装置3は、ウエハW(基板)の表面Wa(図4参照)に形成されたレジスト膜の露光処理を行う。具体的には、液浸露光等の方法によりレジスト膜(感光性被膜)の露光対象部分に選択的にエネルギー線を照射する。エネルギー線としては、例えばArFエキシマレーザー、KrFエキシマレーザー、g線、i線、又は極端紫外線(EUV:Extreme Ultraviolet)が挙げられる。
塗布現像装置2は、露光装置3による露光処理の前に、ウエハW(基板)の表面にレジスト膜を形成する処理を行い、露光処理後にレジスト膜の現像処理を行う。本実施形態において、ウエハWは円板状を呈するが、円形の一部が切り欠かれていたり、多角形など円形以外の形状を呈するウエハを用いてもよい。ウエハWは、例えば、半導体基板、ガラス基板、マスク基板、FPD(Flat Panel Display)基板その他の各種基板であってもよい。ウエハWの直径は、例えば200mm〜450mm程度であってもよい。
図1〜図3に示されるように、塗布現像装置2は、キャリアブロック4と、処理ブロック5と、インターフェースブロック6とを備える。キャリアブロック4、処理ブロック5及びインターフェースブロック6は、水平方向に並んでいる。
キャリアブロック4は、図3に示されるように、キャリアステーション12と搬入搬出部13とを有する。キャリアステーション12は、複数のキャリア11を支持する。キャリア11は、例えば複数枚のウエハWを密封状態で収容し、ウエハWを出し入れするための開閉扉(不図示)を側面11a側に有する。キャリア11は、側面11aが搬入搬出部13側に面するように、キャリアステーション12上に着脱自在に設置される。
搬入搬出部13は、キャリアステーション12と処理ブロック5との間に位置する。搬入搬出部13は、キャリアステーション12上の複数のキャリア11にそれぞれ対応する複数の開閉扉13aを有する。側面11aの開閉扉と開閉扉13aとを同時に開放することで、キャリア11内と搬入搬出部13内とが連通する。搬入搬出部13は受け渡しアームA1を内蔵している。受け渡しアームA1は、キャリア11からウエハWを取り出して処理ブロック5に渡し、処理ブロック5からウエハWを受け取ってキャリア11内に戻す。
処理ブロック5は、図1及び図2に示されるように、BCTモジュール14と、COTモジュール15と、TCTモジュール16と、DEVモジュール17とを有する。BCTモジュール14は下層膜形成モジュールである。COTモジュール15はレジスト膜形成モジュールである。TCTモジュール16は上層膜形成モジュールである。DEVモジュール17は現像処理モジュールである。これらのモジュールは、床面側からDEVモジュール17、BCTモジュール14、COTモジュール15、TCTモジュール16の順に並んでいる。
BCTモジュール14は、ウエハWの表面上に下層膜を形成するように構成されている。BCTモジュール14は、複数の塗布ユニット(不図示)と、複数の熱処理ユニット(不図示)と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA2(図2参照)とを内蔵している。塗布ユニットは、下層膜形成用の塗布液をウエハWの表面に塗布して塗布膜を形成するように構成されている。熱処理ユニットは、例えば熱板によりウエハWを加熱し、加熱後のウエハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行うように構成されている。BCTモジュール14において行われる熱処理の具体例としては、塗布膜を硬化させて下層膜とするための加熱処理が挙げられる。
COTモジュール15は、下層膜上に熱硬化性且つ感光性のレジスト膜を形成するように構成されている。COTモジュール15は、複数の塗布ユニット(不図示)と、複数の熱処理ユニット(不図示)と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA3(図2参照)とを内蔵している。塗布ユニットは、レジスト膜形成用の処理液(レジスト剤)を下層膜の上に塗布して塗布膜を形成するように構成されている。熱処理ユニットは、例えば熱板によりウエハWを加熱し、加熱後のウエハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行うように構成されている。COTモジュール15において行われる熱処理の具体例としては、塗布膜を硬化させてレジスト膜とするための加熱処理(PAB:Pre Applied Bake)が挙げられる。
TCTモジュール16は、レジスト膜上に上層膜を形成するように構成されている。TCTモジュール16は、複数の塗布ユニット(不図示)と、複数の熱処理ユニット(不図示)と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA4(図2参照)とを内蔵している。塗布ユニットは、上層膜形成用の塗布液をウエハWの表面に塗布して塗布膜を形成するように構成されている。熱処理ユニットは、例えば熱板によりウエハWを加熱し、加熱後のウエハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行うように構成されている。TCTモジュール16において行われる熱処理の具体例としては、塗布膜を硬化させて上層膜とするための加熱処理が挙げられる。
DEVモジュール17は、露光されたレジスト膜の現像処理を行うように構成されている。DEVモジュール17は、図2及び図3に示されるように、複数の現像ユニットU1と、複数の熱処理ユニットU2と、洗浄ユニット(基板処理装置)U3と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA5と、これらのユニットを経ずにウエハWを搬送する直接搬送アームA6とを内蔵している。現像ユニットU1は、レジスト膜を部分的に除去してレジストパターンを形成するように構成されている。熱処理ユニットU2は、例えば熱板によりウエハWを加熱し、加熱後のウエハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行う。DEVモジュール17において行われる熱処理の具体例としては、現像処理前の加熱処理(PEB:Post Exposure Bake)、現像処理後の加熱処理(PB:Post Bake)等が挙げられる。洗浄ユニットU3は、露光装置3によるレジスト膜の露光前に、ウエハWを洗浄するように構成されている。洗浄ユニットU3の詳細については後述する。
処理ブロック5内におけるキャリアブロック4側には棚ユニットU10が設けられている(図2及び図3参照)。棚ユニットU10は、床面からTCTモジュール16に亘るように設けられており、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。棚ユニットU10の近傍には昇降アームA7が設けられている。昇降アームA7は、棚ユニットU10のセル同士の間でウエハWを昇降させる。
処理ブロック5内におけるインターフェースブロック6側には棚ユニットU11が設けられている(図2及び図3参照)。棚ユニットU11は床面からDEVモジュール17の上部に亘るように設けられており、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。
インターフェースブロック6は、受け渡しアームA8を内蔵しており、露光装置3に接続される。受け渡しアームA8は、棚ユニットU11のウエハWを取り出して露光装置3に渡し、露光装置3からウエハWを受け取って棚ユニットU11に戻すように構成されている。
制御部CUは、一つ又は複数の制御用のコンピュータにより構成され、基板処理システム1を部分的又は全体的に制御する。制御部CUは、制御条件の設定画面を表示する表示部(図示せず)と、制御条件を入力する入力部(図示せず)と、コンピュータ読み取り可能な記録媒体からプログラムを読み取る読取部(図示せず)とを有する。記録媒体は、基板処理システム1に各種動作を実行させるためのプログラムを記録している。このプログラムが制御部CUの読取部によって読み取られる。記録媒体としては、例えば、半導体メモリ、光記録ディスク、磁気記録ディスク、光磁気記録ディスクであってもよい。制御部CUは、入力部に入力された制御条件と、読取部により読み取られたプログラムとに応じて基板処理システム1を制御し、各種動作を基板処理システム1に実行させる。
[洗浄ユニットの構成]
続いて、図4及び図5を参照して、洗浄ユニットU3について説明する。洗浄ユニットU3は、回転保持部20と、カップ30と、洗浄液供給部40とを備える。
回転保持部20は、回転部21と、シャフト22と、保持部23とを有する。回転部21は、制御部CUの指示に基づき、例えば電動モータ等を動力源としてシャフト22を回転させる。シャフト22は、回転部21から上方に向けて鉛直方向に延びる。保持部23は、シャフト22の先端(上端)に設けられている。保持部23上にはウエハWが配置される。保持部23は、制御部CUの指示に基づき、例えば吸着等によりウエハWを略水平に保持する。すなわち、回転保持部20は、ウエハWの姿勢が略水平の状態で、ウエハWの表面Waに対して垂直な軸(回転軸)周りでウエハWを回転させる。本実施形態では、回転軸は、円形状を呈するウエハWの中心を通っているので、中心軸でもある。本実施形態では、図4に示されるように、回転保持部20は、上方から見て時計回りにウエハWを回転させる。
カップ30は、回転保持部20の周囲に設けられている。ウエハWが回転すると、洗浄液供給部40からウエハWの表面に供給された洗浄液(回収液)が周囲に振り切られて落下するが、カップ30は、当該落下した洗浄液を受け止めるように構成されている。カップ30は、回転部21を囲む円環状の底板31と、底板31の外縁から鉛直上方に突出した円筒状の外壁32と、底板31の内縁から鉛直上方に突出した円筒状の内壁33とを有する。
外壁32の全部分は、保持部23に保持されたウエハWの周縁部よりも外側に位置する。外壁32の上端側の部分32aは、上方に向かうにつれて内側に傾いている。内壁33の全部分は、保持部23に保持されたウエハWの周縁部よりも内側に位置する。内壁33の上端33aは、保持部23に保持されたウエハWよりも下方に位置する。
内壁33と外壁32との間には、底板31の上面から鉛直上方に突出した仕切壁34,35が設けられている。仕切壁34,35は、円筒状を呈しており、内壁33を囲んでいる。底板31のうち、仕切壁34と内壁33との間の部分には、気体排出孔31aが形成されている。気体排出孔31aには、排気管36が接続されている。底板31のうち、仕切壁34,35の間の部分には、液体排出孔31bが形成されている。液体排出孔31bには、排液管37が接続されている。底板31のうち、外壁32と仕切壁35との間の部分には、液体排出孔31cが形成されている。液体排出孔31cには、排液管38が接続されている。排液管38上には、排液管38を流通する洗浄液中に存在するパーティクルを計数するように構成されたカウンタCTが設けられている。
内壁33の上には、傘状部33bが設けられている。傘状部33bは、内壁33の上端33aの近傍から外方に向けて水平方向に張り出している。傘状部33bの外縁は、仕切壁34よりも外側で且つ仕切壁35よりも内側に位置している。傘状部33bは、中央部が上方に向けて突出した山型形状を呈している。傘状部33bの頂部は、保持部23に保持されたウエハWの周縁部よりも内側に位置する。
外壁32と傘状部33bとの間には、流路切替部39が設けられている。流路切替部39は、制御部CUの指示に基づき、鉛直方向に沿って上下動可能に構成されている。流路切替部39は、中央部39aと、上端部39bと、下端部39cとを含む。中央部39aは、円筒状を呈しており、鉛直方向に沿って延びている。上端部39bは、中央部39aの上端から上方に向けて延びている。上端部39bは、上方に向かうにつれて内側に傾いている。上端部39bの上端は、保持部23に保持されたウエハWの周縁部よりもやや外側に位置する。下端部39cは、中央部39aの下端から二叉に分岐しつつ下方に向けて延びている。二叉状の下端部39cは、仕切壁35を間に置くように仕切壁35の上端部分を覆っている。
図4に示されるように、流路切替部39が上昇位置にあるときには、上端部39bの上端は、保持部23に保持されたウエハWの周縁部よりも上方に位置する。そのため、ウエハWから外側に振り切られて落下した洗浄液は、流路切替部39と傘状部33bとの間を通って、仕切壁34,35の間に導かれ、さらに液体排出孔31b及び排液管37から排出される。一方、図5に示されるように、流路切替部39が下降位置にあるときには、上端部39bの上端は、保持部23に保持されたウエハWの周縁部よりも下方に位置する。そのため、ウエハWから外側に振り切られて落下した洗浄液は、流路切替部39と外壁32との間を通って、仕切壁35と外壁32との間に導かれ、さらに液体排出孔31c及び排液管38から排出される。このとき、カウンタCTは、排液管38を流通する洗浄液中に存在するパーティクルを計数し、その計測値のデータを制御部CUに送信する。
洗浄液供給部40(接液部)は、ノズル41,42と、液源部43とを含む。ノズル41は、ウエハWの表面Waのうち中央部の上方に位置しており、ウエハWの表面Waの中央部に向けて下方に開口している。ノズル42は、ウエハWの表面Waのうち周縁部の上方に位置しており、ウエハWの表面Waの周縁部に向けて斜め下方に開口している。液源部43は、液源(例えば洗浄液を貯留する液ボトル)と、ポンプとを含む。制御部CUの指示に基づき、ポンプが動作すると、図示しない切り替えバルブによって、ノズル41,42のどちらか一方に液源から洗浄液が供給される。これにより、ノズル41,42からウエハWに対して洗浄液が吐出される。洗浄液としては、ウエハWの表面Waに付着しているパーティクルの除去作用を有する液体であればよく、例えば純水が挙げられる。露光装置3が液浸露光装置である場合には、洗浄液は液浸露光装置において用いられる露光液と同じ液体であると好ましい。この場合、洗浄液が付着したままのウエハWが液浸露光装置に搬入されたときでも、洗浄液による露光液の汚染を防止することができる。
[洗浄ユニットによる洗浄処理]
続いて、洗浄ユニットU3による洗浄処理方法(基板処理方法)について、図7を参照して説明する。まず、搬送アームA5によって洗浄ユニットU3にウエハWが搬送されると、制御部CUの指示に基づき、保持部23によりウエハWを吸着させる(ステップS10)。これにより、ウエハWが略水平の状態で回転保持部20に保持される。次に、制御部CUの指示に基づき、回転部21によりシャフト22を回転させる。これにより、シャフト22を回転軸としてウエハWが回転する(ステップS11)。次に、流路切替部39が上昇位置にある状態(図4参照)で、制御部CUの指示に基づき、ノズル41から洗浄液をウエハWに連続的に供給させる(ステップS12)。ウエハWの表面Waの中央部に吐出された洗浄液は、ウエハWの周縁に向けて拡がりつつウエハWの表面Waを流れた後、ウエハWの周縁から振り切られて落下する。このとき、ウエハWの表面Waに存在するパーティクルは、洗浄液に接することにより、洗浄液中に回収されうる。すなわち、洗浄液は、ウエハWの表面Waのパーティクルを回収する回収液としても機能する。その後、洗浄液は、流路切替部39と傘状部33bとの間を通り、排液管37から排出される。
次に、制御部CUの指示に基づき、流路切替部39を下降位置に移動させる(図5参照)。次に、制御部CUの指示に基づき、ノズル42から洗浄液をウエハWに連続的に供給させる(ステップS13)。ウエハWの表面Waの周縁部に吐出された洗浄液は、ウエハWの周縁に向けて拡がりつつウエハWの表面Waのうち周縁部を流れた後、ウエハWの周縁から振り切られて落下する。このとき、ウエハWの周縁部に存在するパーティクルは、洗浄液に接することにより、洗浄液中に回収されうる。すなわち、洗浄液は、ウエハWの周縁部のパーティクルを回収する回収液としても機能する。その後、洗浄液は、流路切替部39と外壁32との間を通り、排液管38から排出される。カウンタCTは、ウエハWの周縁部に接した後の洗浄液が排液管38を流れている間、洗浄液中に含まれるパーティクルの数を経時的に計数し、その計測値のデータを制御部CUに送信する(ステップS14)。
制御部CUは、カウンタCTからデータを受信すると、パーティクルの計測値に基づく判断を行う。すなわち、制御部CUは、パーティクルの計測値が所定の処理時間内に所定の閾値以下となったか否か(条件1)を判定する(ステップS15)。処理時間は、ウエハWの処理効率に基づいて適切な時間を設定してよい。閾値は、ウエハWの周縁部に存在するパーティクルが後の工程に影響を与えるか否かの観点に基づいて適切な値を設定してよい。
具体的には、図6の(a)に例示されるグラフa,bのように、カウンタCTにおいて計数された計測値が処理時間経過前に閾値以下となった場合には、制御部CUは、ウエハWの周縁部にパーティクルがほとんど存在せず、ウエハWの周縁部に存在するパーティクルによって後の工程にほとんど影響を与えないと判断する。そのため、カウンタCTにおいて計数された計測値が閾値以下となった時点でウエハWの周縁部の洗浄を完了し、制御部CUの指示に基づき、ウエハWが後の工程(本実施形態では露光装置3)に搬送される(ステップS16)。一方、図6の(a)に例示されるグラフcのように、カウンタCTにおいて計数された計測値が処理時間を経過しても閾値以下とならなかった場合には、制御部CUは、洗浄液による洗浄によってもウエハWの周縁部に多数のパーティクルが存在していることから、ウエハWが異常であると判断する。そのため、制御部CUの指示に基づき、ウエハWが基板処理システム1による処理から除外される(例えば、ウエハWがキャリア11に戻される)(ステップS17)。
制御部CUは、カウンタCTからデータを受信すると、パーティクルの計測値の微分係数の絶対値に基づく判断を行う。すなわち、制御部CUは、カウンタCTによる計数の開始から経過した時間をtとし、時間tにおけるカウンタCTでの計測値(パーティクルの数)をf(t)としたときに、微分係数f’(t)の絶対値が所定の処理時間内に所定の閾値以下となったか否か(条件2)を判定する(ステップS15)。洗浄液によるウエハWの周縁部の洗浄当初は多くのパーティクルがウエハWから脱落しやすいので、微分係数f’(t)微分係数f’(t)の絶対値が大きいほど、基板に対する付着力が弱いパーティクルが基板の周縁に存在し、これらのパーティクルが回収液によって回収されやすい状態にあることが把握できる。一方、洗浄液によるウエハWの周縁部の洗浄が進むとパーティクルはある程度ウエハWから除去されるので、微分係数f’(t)の絶対値が小さいほど、ウエハWからパーティクルがほとんど除去された状態にあるか、又は、ウエハWに対する付着力が強いパーティクルがウエハWの周縁に存在し、これらのパーティクルが回収液によって回収され難い状態にあることが把握できる。従って、微分係数f’(t)の絶対値を所定の閾値と比較することにより、パーティクルがウエハWの周縁部から脱落しやすいか否かを判断することができる。ウエハWの周縁部からパーティクルから脱落し難いのであれば、当該パーティクルが付着しているウエハWが後の工程に搬送されても当該パーティクルによる汚染が起こり難いと考えられる。そのため、閾値は、パーティクルのウエハWの周縁からの脱落しやすさが後の工程に影響を与えるか否かの観点に基づいて適切な値を設定してよい。
具体的には、図6の(b)に例示されるグラフdのように、微分係数f’(t)の絶対値が処理時間経過前に閾値以下となった場合には、制御部CUは、ウエハWの周縁部にパーティクルがほとんど存在しないか、又は存在したとしてもウエハWから脱落し難いので、当該パーティクルによって後の工程にほとんど影響を与えないと判断する。そのため、微分係数f’(t)の絶対値が閾値以下となった時点でウエハWの周縁部の洗浄を完了し、制御部CUの指示に基づき、ウエハWが後の工程(本実施形態では露光装置3)に搬送される(ステップS16)。一方、図6の(b)に例示されるグラフeのように、微分係数f’(t)の絶対値が処理時間を経過しても閾値以下とならなかった場合には、制御部CUは、脱落しやすいパーティクルがウエハWの周縁部に存在したままであることから、ウエハWが異常であると判断する。そのため、制御部CUの指示に基づき、ウエハWが基板処理システム1による処理から除外される(例えば、ウエハWがキャリア11に戻される)(ステップS17)。
本実施形態では、上記の条件1,2の双方を用いてウエハWが異常であるか否かを判断してもよいし、上記の条件1,2の一方を用いてウエハWが異常であるか否かを判断してもよい。上記の条件1,2の双方を用いる場合には、上記の条件1,2の少なくとも一方が満たされないときに、基板処理システム1による処理からウエハWが除外される。上記の条件1を用いる場合には、条件1が満たされないときに、基板処理システム1による処理からウエハWが除外される。上記の条件2を用いる場合には、条件2が満たされないときに、基板処理システム1による処理からウエハWが除外される。
[作用]
以上のような本実施形態では、液体である洗浄液がウエハWの周縁部に接するので、ウエハWの周縁部に存在するパーティクルの多くが容易に洗浄液に回収される。本実施形態では、洗浄液によって回収されたパーティクルの数はカウンタCTによって計数されるが、カウンタCTでは数十nm程度(例えば20nm程度)の大きさのパーティクルが検出可能であり、カメラを用いた検査と比較して極めて感度が高い。従って、ウエハWの周縁部に存在するパーティクルの数がカウンタCTによって極めて正確に把握でき、カメラを用いた検査と比較してより精度よくパーティクルを検出することが可能となる。その結果、カウンタCTの計測値を所定の閾値と比較することにより、パーティクルに起因するウエハWの異常をより正確に判断でき、さらに、ウエハWに存在するパーティクルによって基板処理装置の各所が汚染されることを抑制できる。
本実施形態では、ウエハWの周縁部に対し洗浄液を連続的に流してウエハWの周縁部を洗浄しながら、ウエハWの周縁部に接した後の洗浄液中に含まれるパーティクルの数をカウンタCTで経時的に計数している。そのため、ウエハWの周縁部の回収液による洗浄と同時に、ウエハWの周縁部に存在するパーティクルが回収液によって回収される。そのため、ウエハWの処理を効率的に行うことができる。
本実施形態では、カウンタCTによる計数の開始から所定の処理時間内に計測値又は微分係数f’(t)の絶対値が所定の閾値以下となるか否かを判定し、所定の時間内にこれらが所定の閾値以下となるときにウエハWの洗浄を完了している。そのため、ウエハWの洗浄が遅くとも所定の処理時間までに終了するので、パーティクルの数が少なくなる見込みが低いウエハWや、微分係数f’(t)の絶対値が小さくなる見込みが低いウエハWに対して、長時間洗浄が行われることが避けられる。従って、ウエハWの処理を全体として効率化できる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の要旨の範囲内で種々の変形を上記の実施形態に加えてもよい。例えば、ウエハWの裏面側からウエハWの周縁部に対して洗浄液を供給してもよい。
本実施形態では、後の工程における汚染の拡散を抑制するという観点から、最終的にウエハWの周縁部に存在するパーティクルの状態を把握するために、ノズル42からウエハWの周縁部に供給された洗浄液中に含まれるパーティクルの数をカウンタCTで計数していた。しかしながら、流路切替部39を下降位置に固定し、ノズル41によってウエハW全体を洗浄する段階から、洗浄液中に含まれるパーティクルの数をカウンタCTで計数してもよい。
洗浄ユニットU3によるウエハWの洗浄(ウエハWの周縁におけるパーティクルの測定)は、露光装置3へのウエハWの搬入前であってもよいし、それ以外の時点であってもよい。いずれの時点であっても、後続の工程における基板処理システム1の汚染を抑制することができる。
本実施形態では、洗浄液中に含まれるパーティクルの数をカウンタCTによって経時的に計数すると共に、制御部CUによって経時的に閾値とカウンタCTの計測値とを比較していたが、制御部CUは、所定の処理時間が経過した時点でのデータのみを閾値と比較してもよい。
制御部CUは、ノズル42から洗浄液を吐出してから所定の吐出量以内に計測値又は微分係数f’(t)の絶対値が所定の閾値以下となるか否かを判定してもよい。
図8に示されるように、ウエハWの周縁部に存在するパーティクルの数を検出するための治具60を用いてもよい。ここで、図8に示される形態の洗浄ユニットU3について、上記の実施形態との相違点を中心に説明する。洗浄ユニットU3は、回転保持部20と、洗浄液供給部40と、カップ50と、治具60とを備える。
回転保持部20の構成は上記の実施形態と同じであるので、その説明を省略する。洗浄液供給部40は、液源部43を含み、ノズル41,42を含んでいない。カップ50は、ウエハWの周囲に設けられている。カップ50の断面は、ウエハWの周縁を囲むように略C字形状を呈している。すなわち、カップ50の上端部は上方に向かうにつれて内側に傾いており、カップ50の下端部は下方に向かうにつれて内側に傾いている。カップ50は、制御部CUの指示に基づき、水平方向に沿ってウエハWに対して近接及び離間が可能に構成されている。
治具60は、底壁部60aの両端からそれぞれ同じ方向に側壁部60bが突出して構成されており、略U字形状を呈している。治具60の大きさはウエハWの厚さに応じて適宜設定してよいが、ウエハWの厚さが例えば0.7mm程度の場合には、側壁部60b同士の間隙が例えば1mm程度、側壁部60bの先端から底壁部60aまでの長さが2mm程度であってもよい。治具60のうち側壁部60bの先端側及び側端側が開放されているが、各壁部60a,60bで囲まれる空間Vが小さいため、表面張力により洗浄液が空間V内に保持される。すなわち、治具60は、空間V内に洗浄液を貯留可能である。
治具60の空間Vは洗浄液供給部40と接続されており、制御部CUの指示に基づき、洗浄液供給部40から空間V内に洗浄液が供給される。空間V内の洗浄液は、制御部CUの指示に基づき、図示しない吸引装置により吸引されて排出される。このとき、カウンタCTは、排出途中の洗浄液中に存在するパーティクルを計数し、その計測値のデータを制御部CUに送信する。
治具60は、側壁部60bの先端側がウエハWの周縁部を向くように、カップ50の内側に取り付けられている。カップ50がウエハWに対して離間位置にあるときには(図8の(a)参照)、ウエハWの周縁部は治具60(各壁部60a,60b)によって囲繞されない。一方、カップ50がウエハWに対して近接位置にあるときには(図8の(b)参照)、ウエハWの周縁部が治具60(各壁部60a,60b)によって囲繞される。
続いて、図8に示される形態の洗浄ユニットU3の動作について説明する。まず、搬送アームA5によって洗浄ユニットU3にウエハWが搬送されると、制御部CUの指示に基づき、保持部23によりウエハWを吸着させる。これにより、ウエハWが略水平の状態で回転保持部20に保持される。次に、カップ50が離間位置にある状態(図8の(a)参照)で、制御部CUの指示に基づき、洗浄液供給部40が治具60の空間V内に洗浄液を供給する。次に、制御部CUの指示に基づき、カップ50を近接位置に移動させ(図8の(b)参照)、ウエハWの周縁部が空間V内の洗浄液に接した状態とする。次に、制御部CUの指示に基づき、回転部21によりシャフト22を所定時間回転させる。このとき、ウエハWの周縁部に存在するパーティクルが洗浄液に回収される。次に、制御部CUの指示に基づき、図示しない吸引装置により治具60の空間V内の洗浄液を吸引排出する。その後、制御部CUの指示に基づき、カップ50を離間位置に移動させ、治具60の洗浄を行う。
カウンタCTは、洗浄液中に含まれるパーティクルの数を計数し、その計測値のデータを制御部CUに送信する。制御部CUは、送信された計測値のデータに基づき、当該計測値が所定の閾値以下であるか否かを判定する。判定は、上記の実施形態と同様に行ってもよい。判定の結果、例えば計測値が閾値以下であった場合には、制御部CUの指示に基づき、ウエハWが後の工程に搬送される。一方、判定の結果、例えば計測値が閾値を超えた場合には、制御部CUは、ウエハWが異常であると判断する。
図8に示される形態の洗浄ユニットU3によれば、洗浄液をウエハWに流し続ける必要がないので、洗浄液を排液するための構造が極めて簡素化される。そのため、基板処理システム1の各所に治具60を導入することができ、ウエハW処理の様々な工程において治具60を用いてパーティクル数の把握をすることが可能となる。塗布現像工程前のウエハWの周縁部及び塗布現像工程後のウエハWの周縁部のパーティクルを測定するために、図8に示される形態の洗浄ユニットU3を用いてもよい。
1…基板処理システム、3…露光装置、40…洗浄液供給部(接液部)、42…ノズル(接液部)、43…液源部(接液部)、60…治具(接液部)、CT…カウンタ、CU…制御部(判定部)、U3…洗浄ユニット(基板処理装置)、W…ウエハ(基板)。

Claims (8)

  1. 基板の周縁部に回収液を接させ、その後の前記回収液中に含まれるパーティクルの数をカウンタで計数する第1の工程と、
    前記カウンタによって計数された計測値が所定の閾値以下であるか否かを判定する第2の工程とを含む、基板処理方法。
  2. 前記第1の工程では、前記基板の周縁部に対し前記回収液を連続的に流して前記基板の周縁部を洗浄しながら、前記基板の周縁部に接した後の前記回収液中に含まれるパーティクルの数を前記カウンタで経時的に計数する、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記第2の工程では、前記カウンタによる計数の開始から所定の時間内に前記計測値が前記所定の閾値以下となるか否かを判定し、前記所定の時間内に前記計測値が前記所定の閾値以下となるときに前記基板の洗浄を完了する、請求項2に記載の基板処理方法。
  4. 前記第2の工程では、tを前記カウンタによる計数の開始から経過した時間とし、f(t)を時間tにおいて前記カウンタで検出されたパーティクルの数としたときに、f(t)の微分係数f’(t)の絶対値が所定の値以下となるか否かを判定し、前記微分係数f’(t)の絶対値が所定の値以下となるときに前記基板の洗浄を完了する、請求項2又は3に記載の基板処理方法。
  5. 前記第1の工程では、前記基板の周縁部を囲繞可能な治具内に貯留された前記回収液を前記基板の周縁部に接させ、その後前記治具内の前記回収液を前記カウンタに導入することによって、前記回収液中に含まれるパーティクルの数を前記カウンタで計数する、請求項1に記載の基板処理方法。
  6. 前記回収液は、前記基板の表面に形成されたレジスト膜を露光するための液浸露光装置で用いられる露光液と同じ液体である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  7. 基板の周縁部に回収液を接させる接液部と、
    前記基板の周縁部に接した後の前記回収液中に含まれるパーティクルの数を計数するカウンタと、
    前記カウンタによって計数された計測値が所定の閾値以下であるか否かを判定する判定部とを備える、基板処理装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板処理方法を基板処理装置に実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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