JP2016134410A - プリント配線板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プリント配線板や電子部品を有する応用例の反りの低減【解決手段】 実施形態の半導体素子搭載用のプリント配線板は第1面と第1面と反対側の第2面とを有する絶縁基板と絶縁基板の第1面上に形成されている導体層を有する。プリント配線板は半導体素子直下の第1エリアと第1エリア以外の第2エリアで形成されている。そして、第1エリア内に形成されている第1面上の導体層の厚みは、第2エリア内に形成されている第1面上の導体層の厚みより厚い。【選択図】 図4

Description

特許文献1は、各導体層の厚みなどを調整することで、リフロー時の熱により発生する反りを防止する回路基板を開示している。
特開2002−261402号公報
特許文献1は電気部品を搭載するための回路基板を開示している。特許文献1の回路基板は、絶縁基板と絶縁基板の一面に形成されている第1の導電パターンと絶縁基板の他面に形成されている第2の導電パターンとを有し、第1の導電パターン上に電気部品が実装されている。そして、絶縁基板の反りを小さくするため、第1の導電パターン全体の面積と第2の導電パターン全体の面積がほぼ同じである。特許文献1の回路基板に電気部品が実装されると、回路基板の物性と電気部品の物性は異なると考えられる。物性の例は熱膨張係数やヤング率である。電気部品直下に位置するエリアは第1エリアと称される。物性が異なると、ヒートサイクルで第1エリアの回路基板と第2エリアの回路基板は異なる挙動を示すと考えられる。従って、特許文献1の回路基板に電気部品が実装されると、うねりなどの複雑な変形が発生すると予想される。なお、回路基板は第1エリアと第2エリアに分割される。
一つの目的は、小さな反りや小さなうねりを有する一実施形態のプリント配線板を提供することである。別の目的は、プリント配線板とプリント配線板上に実装されている半導体素子とからなる一実施形態の半導体装置の反りやうねりを小さくすることである。その他の目的は、実施形態のプリント配線板や実施形態の半導体装置の変形量を小さくすることである。
本発明に係る半導体素子搭載用のプリント配線板は、第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有する絶縁基板と、前記第1面上に形成されている導体層と、前記第2面上に形成されている導体層とからなる。そして、前記半導体素子は前記第1面上に搭載され、前記プリント配線板は前記半導体素子直下の第1エリアと前記第1エリア外の第2エリアで形成され、前記第1面上に形成されている前記導体層は前記第1エリア内に形成されている第1エリア内導体層と前記第2エリアに形成されている第2エリア内導体層で形成されていて、前記第1エリア内導体層の厚みは前記第2エリア内導体層の厚みより厚い。
本発明の実施形態に係るプリント配線板の製造方法を示す工程図。 実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 図4(A)は実施形態のプリント配線板の断面図であり、図4(B)は第1応用例の断面図である。 図5(A)は応用例の参考例の模式図であり、図5(B)は改変例1の略図であり、図5(C)は第1応用例の平面図である。 図6(A)は第5応用例の断面図であり、図6(B)は凹の反りを示し、図6(C)は凸の反りを示す。図6(D)は応用例の参考例の平面図である。 図7(A)、(B)はレジストとレジストから露出する導体層を示す図である。 図8(A)、(B)は導体層の断面図である。
[実施形態]
[実施形態のプリント配線板と第1応用例]
本発明の実施形態に係るプリント配線板10が図4(A)や図3(B)に示されている。実施形態のプリント配線板10は、コア基板30を有する。コア基板30は第1面Fと第1面Fと反対側の第2面Sとを有する絶縁基板20zと絶縁基板の第1面F上に形成されている第1導体層34Fと絶縁基板の第2面上に形成されている第2導体層34Sと第1導体層34Fと第2導体層34Sを接続し絶縁基板を貫通するスルーホール導体36とを有する。第1導体層34Fはスルーホール導体のランド36FRを含み、第2導体層34Sはスルーホール導体のランド36SRを含む。第1導体層や第2導体層はベタパターン(Solid pattern)及び複数の導体回路も含む。スルーホール導体のランドはスルーホール導体上とスルーホール導体の周りに形成されているめっき膜などの導体で形成されている。スルーホール導体上のランドは絶縁基板から突出している導体である。コア基板の第1面と絶縁基板の第1面は同じ面であり、コア基板の第2面と絶縁基板の第2面は同じ面である。
コア基板30の第1面F上に層間樹脂絶縁層(上側の層間樹脂絶縁層)50Fが形成されている。層間樹脂絶縁層50F上に導体層(上側の導体層)58Fが形成されている。導体層58Fと第1導体層34Fやスルーホール導体36は、層間樹脂絶縁層50Fを貫通するビア導体(上側のビア導体)60Fで接続されている。層間樹脂絶縁層50Fと導体層58F上に層間樹脂絶縁層(最上の層間樹脂絶縁層)150Fが形成されている。層間樹脂絶縁層150F上に導体層(最上の導体層)158Fが形成されている。最上の導体層158Fと上側の導体層58Fは、層間樹脂絶縁層150Fを貫通するビア導体(最上のビア導体)160Fで接続されている。層間樹脂絶縁層50Fと導体層58Fとビア導体60Fと層間樹脂絶縁層150Fと導体層158Fとビア導体160Fで上側のビルドアップ層55Fが形成されている。実施形態では、上側のビルドアップ層は2層で形成されている。
コア基板30の第2面S上に層間樹脂絶縁層(下側の層間樹脂絶縁層)50Sが形成されている。層間樹脂絶縁層50S上に導体層(下側の導体層)58Sが形成されている。導体層58Sと第2導体層34Sやスルーホール導体36は、層間樹脂絶縁層50Sを貫通するビア導体(下側のビア導体)60Sで接続されている。下側の層間樹脂絶縁層50Sと下側の導体層58S上に、層間樹脂絶縁層(最下の層間樹脂絶縁層)150Sが形成されている。層間樹脂絶縁層150S上に導体層(最下の導体層)158Sが形成されている。最下の導体層158Sと下側の導体層58Sは、層間樹脂絶縁層150Sを貫通するビア導体(最下のビア導体)160Sで接続されている。層間樹脂絶縁層50Sと導体層58Sとビア導体60Sと層間樹脂絶縁層150Sと導体層158Sとビア導体160Sで下側のビルドアップ層55Sが形成されている。実施形態では、下側のビルドアップ層は2層で形成されている。
上側のビルドアップ層55F上に上側のソルダーレジスト層70Fが形成されている。図4(A)に示されるように、上側のソルダーレジスト層の上面はプリント配線板10の最上面SFである。下側のビルドアップ層55S上に下側のソルダーレジスト層70Sが形成されている。図4(A)に示されるように、下側のソルダーレジスト層の上面はプリント配線板10の最下面SSである。ソルダーレジスト層70Fは、導体層158Fやビア導体160Fの上面を露出する開口71Fを有する。ソルダーレジスト層70Sは、導体層158Sやビア導体160Sの上面を露出する開口71Sを有する。上側のソルダーレジスト層70Fの開口71Fから露出している上側のパッド73Fに半田バンプ(C4バンプ)76Fが形成されている。下側のソルダーレジスト層70Sの開口71Sから露出している下側のパッド73Sに半田バンプ(BGAバンプ)76Sが形成されている。
絶縁基板20zと層間樹脂絶縁層50F、50S、150F、150S、ソルダーレジスト層70F、70Sの中で絶縁基板20zの厚みは最も厚い。
プリント配線板10は図4(A)に示されるように平面Zで分割される。平面Zは第1面Fと第2面Sの中間に位置し、平面Zと第1面Fとの間の距離と平面Zと第2面Sとの間の距離は等しい。平面Zと最上面SFとの間のプリント配線板は上側のプリント配線板10Uであり、平面Zと最下面SSとの間のプリント配線板は下側のプリント配線板10Bである。
図4(B)はプリント配線板10の第1応用例110の断面図を示す。第1応用例110はプリント配線板10とプリント配線板10に実装されている半導体素子90を有する。第1応用例は、さらに、図4(B)に示されるモールド樹脂94を有してもよい。半導体素子90は上側のビルドアップ層上に半田バンプ76Fを介して実装されている。図5(C)は第1応用例110の平面図を示す。図5(C)は、図4(B)の第1応用例110を半導体素子90上の位置から観察することで得られる。図5(C)は、半導体素子90の上面と半導体素子90から露出するプリント配線板10の上面を示している。点線は半導体素子90の外周を示し、実線はプリント配線板10の外周を示す。半導体素子直下に位置するエリアは第1エリアE1である。点線内のエリアは第1エリアE1である。点線内に位置しているプリント配線板は第1エリア内のプリント配線板と称される。第1エリア外のエリアは第2エリアE2である。図5(C)では点線と実線の間のエリアが第2エリアE2である。点線と実線との間に位置しているプリント配線板は第2エリア内のプリント配線板と称される。
各上側のパッド73Fの中心または重心を結ぶことで得られる面は実装面と称される。実装面の平坦度が高いと半導体素子等の電子部品90とプリント配線板10との間の接続信頼性が高い。実装の歩留まりが高い。
図4(B)に示されるように、実施形態のプリント配線板10は半導体素子などの電子部品を搭載するためのプリント配線板である。半導体素子90の物性とプリント配線板10の物性が異なる。物性の例は熱膨張係数やヤング率である。半導体素子90がプリント配線板10に実装されるとき、プリント配線板10と半導体素子90は加熱される。半導体素子90とプリント配線板10をしっかり接着するため、第1エリア内のプリント配線板の平坦度は高いことが望ましい。平坦度が高いと、プリント配線板の各パッドと電子部品の各電極間の接合強度のバラツキが小さくなる。その結果、電子部品とプリント配線板間の接続信頼性が高くなる。
プリント配線板10の構成材料の内、導体層は金属で形成されている。金属の剛性は高い。また、金属は融点が高いので、プリント配線板に電子部品が実装されるとき、金属の剛性は保たれる。従って、プリント配線板に半導体素子が実装されるとき、導体層は第1エリアを強化することができる。そのため、第1エリア内の導体の体積は大きいことが好ましい。第1エリア内の導体の体積の比率(比率1)は高いことが好ましい。第1エリア内の導体の体積の比率は、第1エリアに形成されている導体層の導体の体積を第1エリアの面積で割ることで得られる。第1導体層34Fと上側のビルドアップ層55Fに属する導体層58F、158Fは実装面に近い。そのため、絶縁基板の第1面上に形成されている導体層34F、58F、158Fは、第1エリア内のプリント配線板の平坦度に大きな影響を与える。第1エリア内に形成されている第1導体層34Fの導体の体積や第1エリア内に形成されている第1導体層34Fの導体の体積の比率は大きいことが好ましい。第1エリア内に形成されている導体層58F、158Fの導体の体積や第1エリア内に形成されている導体層58F、158Fの導体の体積の比率は大きいことが好ましい。特に、第1導体層34Fは絶縁基板上に形成されているので、第1エリア内のプリント配線板の平坦度に影響を与える。導体層58F、158Fは上側のビルドアップ層に属する導体層である。
第1応用例110は第1エリア上に半導体素子を有する。そのため、第1エリア内のプリント配線板は半導体素子の影響を大きく受ける。それに対し、第2エリア内のプリント配線板は半導体素子の影響をあまり受けない。そして、導体層を形成している銅などの金属の熱膨張係数は半導体素子90の熱膨張係数より大きい。また、導体層を形成している金属の熱膨張係数は絶縁基板の熱膨張係数より大きい。ここで、絶縁基板の熱膨張係数は第1面Fに平行な方向の値である。第1応用例110の温度が上昇すると、第1エリアのプリント配線板は半導体素子で伸びが抑制される。それに対し、第2エリア内に形成されている導体層により、第2エリア内のプリント配線板の伸びは大きい。そのため、第1応用例110では、第1エリア内のプリント配線板の変形量と第2エリア内のプリント配線板の変形量の差が大きくなりやすい。第1応用例110はヒートサイクルで歪みやすい。
それらを防止するため、実施形態のプリント配線板10では、第2エリア内に形成されている第1面F上の各導体層34F、58F、158Fの導体の体積は小さい。絶縁基板の第1面F上に形成されている各導体層34F、58F、158Fでは、第2エリア内の導体の体積は第1エリア内の導体の体積より小さい。第2エリア内に形成されている第1面F上の各導体層34F、58F、158Fの導体の体積の比率は低い。絶縁基板の第1面F上に形成されている各導体層34F、58F、158Fでは、第2エリア内の導体の体積の比率は第1エリア内の導体の体積の比率より小さい。第2エリア内の導体の体積の比率(比率2)は、第2エリア内に形成されている導体層の導体の体積を第2エリアの面積で割ることで得られる。絶縁基板の第1面F上に形成されている各導体層34F、58F、158Fでは、比率1を比率2で割ることで得られる値は1.2以上5以下である。歪みが効果的に抑えられる。
実施形態のプリント配線板によれば、電子部品を実装しやすいプリン配線板を提供することができる。
第1応用例110の反りや歪み、うねりが減少する。そのため、第1応用例がヒートサイクルを受けても、第1応用例は長期間安定している。
[第1実施形態のプリント配線板の改変例1と第2応用例]
第1実施形態のプリント配線板10では、第2導体層34や下側のビルドアップ層に属する導体層58S、158Sの導体の体積や導体の体積の比率は自由である。それに対し、改変例1では、それらが制御されている。第2導体層34や下側のビルドアップ層に属する導体層58S、158Sの導体の体積や導体の体積の比率が以下に述べられる。改変例1では、第2エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積は第1エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積より大きい。第2エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積の比率は第1エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積の比率より大きい。第2エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積の比率を第1エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積の比率で割ることで得られる値は1.2以上5以下である。改変例1のプリント配線板に半導体素子などの電子部品90が実装される。第2応用例が完成する。
第1応用例の温度が上がると、第1実施形態のプリント配線板は伸びようとする。しかしながら、第1実施形態のプリント配線板では、半導体素子90で第1エリア内の第1面F側のコア基板30の伸びが抑えられる。逆に、第1応用例の温度が下がると、プリント配線板は縮もうとする。しかしながら、第1実施形態のプリント配線板では、半導体素子90で第1エリア内の第1面F側のコア基板30の縮みが抑えられる。このように、ヒートサイクルで第1エリア内の第1面F側のコア基板30にストレスが貯まる。ヒートサイクルで第1応用例のコア基板の劣化のリスクが存在する。
しかしながら、改変例1では、第1エリア内の下側のビルドアップ層55Sに属する各導体層の導体の体積は、第2エリア内の下側のビルドアップ層55Sに属する各導体層の導体の体積より小さい。第1エリア内の下側のビルドアップ層55Sに属する各導体層の導体の体積の比率は、第2エリア内の下側のビルドアップ層55Sに属する各導体層の導体の体積の比率より小さい。第1エリア内の第2導体層34Sの導体の体積は、第2エリア内の第2導体層34Sの導体の体積より小さい。第1エリア内の第2導体層34Sの導体の体積の比率は、第2エリア内の第2導体層34Sの導体の体積の比率より小さい。そのため、第2応用例では、第1エリア内の第2面S側のコア基板30の熱膨張係数は第1エリア内の第1面F側のコア基板30の熱膨張係数より小さい。従って、第2応用例がヒートサイクルを受けても、第2応用例の第2面S側のコア基板の伸縮は小さい。また、第2面Sと半導体素子90との間の距離は、第1面Fと半導体素子90との間の距離より長い。半導体素子90は、第2面S側のコア基板に大きな影響を与えない。そのため、第2応用例では、第2面S側のコア基板に働くストレスが小さくなる。第2応用例によれば、第1エリア内のコア基板に働くストレスが小さくなる。第2応用例がヒートサイクルを受けても、第2応用例のコア基板が劣化しがたい。第2応用例が、長期間、使用されても誤動作が発生しがたい。
[第1実施形態のプリント配線板の改変例2と第3応用例]
第1実施形態のプリント配線板10では、第2導体層34や下側のビルドアップ層に属する導体層58S、158Sの導体の体積や導体の体積の比率は自由である。それに対し、改変例2では、それらが制御されている。第2導体層34や下側のビルドアップ層に属する導体層58S、158Sの導体の体積や導体の体積の比率が以下に述べられる。改変例2では、第2エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積は第1エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積より小さい。第2エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積の比率は第1エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積の比率より小さい。第1エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積の比率を第2エリア内に形成されている各導体層(絶縁基板の第2面S上の導体層)34S、58S、158Sの導体の体積の比率で割ることで得られる値は1.2以上5以下である。改変例2のプリント配線板に半導体素子などの電子部品90が実装される。第3応用例が完成する。
第3応用例はマザーボードと接続するための面(接続面)MSを有する。接続面MSは全ての下側のパッド73Sの中心または重心を含む面である。下側のパッド73Sはプリント配線板のほぼ全面に形成されている。接続面MSの平坦度が高いと、第3応用例とマザーボード間の接続信頼性が高い。
第3応用例はリフローなどでマザーボードに搭載される。その時、第3応用例は加熱される。IC直下のエリア(第1エリア)は半導体素子で補強されている。そのため、第1エリアの接続面の平坦度は高い。しかしながら、第2エリアの接続面は半導体素子で補強されていないので、接続面の平坦度が低くなりやすい。そのような不具合を低減するため、改変例2では、第1エリア内の下側のビルドアップ層55Sに属する各導体層58S、158Sの導体の体積は、第2エリア内の下側のビルドアップ層55Sに属する各導体層58S、158Sの導体の体積より大きい。第1エリア内の下側のビルドアップ層55に属する各導体層58S、158Sの導体の体積の比率は第2エリア内の下側のビルドアップ層55に属する各導体層58S、158Sの導体の体積の比率より大きい。第1エリア内の第2導体層34Sの導体の体積は、第2エリア内の第2導体層34Sの導体の体積より大きい。第1エリア内の第2導体層34Sの導体の体積の比率は第2エリア内の第2導体層34Sの導体の体積の比率より大きい。そのため、第2エリア内の下側のビルドアップ層55Sや第2エリア内の第2面S側のコア基板30の重さが軽くなる。重力で第3応用例が反り難い。
第2エリア内の上側のビルドアップ層55Fに属する各導体層58F、158Fの導体の体積は第1エリア内の上側のビルドアップ層55Fに属する各導体層58F、158Fの導体の体積より小さい。第2エリア内の上側のビルドアップ層55Fに属する各導体層58F、158Fの導体の体積の比率は第1エリア内の上側のビルドアップ層55Fに属する各導体層58F、158Fの導体の体積の比率より小さい。第2エリア内の第1導体層34Fの導体の体積は第1エリア内の第1導体層34Fの導体の体積より小さい。第2エリア内の第1導体層34Fの導体の体積の比率は第1エリア内の第1導体層34Fの導体の体積の比率より小さい。重力で第3応用例が反り難い。
従って、マザーボードと第3応用例が確実に接続される。マザーボードと第3応用例間の接続信頼性が高い。
[応用例の参考例]
応用例の参考例1100の断面図と平面図が図5(A)と図6(D)に示されている。図6(D)のX2とX2との間の参考例1100の断面が図5(A)に示されている。応用例の参考例1100の略図が図5(A)に示される。図5(A)は参考例1100の断面図である。図6(D)は、半導体素子900と半導体素子900から露出するモールド樹脂940を示す。図6(D)に示されるように、半導体素子900はプリント配線板100の略中央に実装されている。図5(A)に示される参考例1100は、プリント配線板100と半導体素子900とモールド樹脂940とからなる。半導体素子900は、図4(B)と同様に、上側のパッド上の半田バンプを介してプリント配線板100に実装されている。そして、図4(B)と同様に、半導体素子900はモールド樹脂940で封止されている。モールド樹脂940は、図4(B)と同様に、プリント配線板100と半導体素子900間と上側のソルダーレジスト層70F上に形成されている。モールド樹脂940は第1エリアのプリント配線板上と第2エリアのプリント配線板上に形成されている。プリント配線板100では、第1エリア内の各導体層の導体の体積と第2エリア内の各導体層の導体の体積は同じである。あるいは、プリント配線板100では、第1エリア内の各導体層の導体の体積の比率と第2エリア内の各導体層の導体の体積の比率は同じである。
図5(A)の略図は、高温時での参考例1100の形状を模式的に示している。高温は180度以上、300度以下である。また、図5(A)に、高温時での参考例の各部分の伸び量が矢印の大きさで示されている。伸び量は矢印の大きさで相対的に示されている。矢印94STLと矢印94STRはモールド樹脂940の伸び量を示している。矢印90STは半導体素子900の伸び量を示している。矢印10STLと矢印10STCと矢印10STRはプリント配線板100の伸び量を示している。参考例1100では、モールド樹脂940の熱膨張係数は、プリント配線板100の熱膨張係数と半導体素子900の熱膨張係数より大きい。プリント配線板100の熱膨張係数は半導体素子900の熱膨張係数より大きい。
参考例1100をマザーボードに搭載するため、参考例1100が加熱されると、熱膨張係数の差により、参考例1100の各部分で伸び量が異なる。各部分の伸び量は図5(A)に矢印の大きさで示されている。
参考例1100では、半導体素子900の伸び量90STは第1エリア内のプリント配線板の伸び量10STCより小さい。そのため、第1エリア内の参考例1100は、図5(A)に示されるように、凹の反りを有する。第2エリアでは、モールド樹脂の伸び量94STL、94STRはプリント配線板の伸び量10STL、10STRより大きい。そのため、第2エリアの参考例1100は、図5(A)に示されるように、凸の反りを有する。参考例1100の温度が上がると、参考例1100は図5(A)に示される大きなうねりを有する。そして、参考例1100の温度が下がると、参考例1100は図5(A)に示されているうねりと逆の大きなうねりを有する。ヒートサイクルで参考例1100は、異なる形状のうねりを繰り返す。ヒートサイクルで参考例1100の信頼性が低下する。
矢印の長さは伸び量の大きさを示している。矢印の長さで伸びの大きさが相対的に比較される。
プリント配線板10、100が平面500と向かい合うように、応用例110、1100が平面500上に置かれる。そして、応用例110、1100の外周が平面から浮くと、応用例110、1100は凹の反りを有する(図6(B))。応用例110、1100の中央部分が平面から浮くと、応用例110、1100は凸の反りを有する(図6(C))。
[第4応用例]
参考例1100の不具合を小さくするための例が第4応用例である。第4応用例のプリント配線板に改変例1のプリント配線板10が用いられる。図5(B)に改変例1のプリント配線板の略図と伸び量を表す矢印が示されている。図5(B)の矢印の大きさは高温時の相対的な伸び量を示している。
図5(B)のプリント配線板10の上に上側のプリント配線板10Uの伸び量を表す矢印10STLF、10STCF、10STRFが示されている。矢印10STLF、10STCF、10STRFの大きさで伸び量が相対的に描かれている。矢印10STLF、10STRFは、第2エリア内の上側のプリント配線板10Uの伸び量を表す。矢印10STCFは、第1エリア内の上側のプリント配線板10Uの伸び量を表す。
図5(B)のプリント配線板10の下に下側のプリント配線板10Bの伸び量を表す矢印10STLS、10STCS、10STRSが示されている。矢印10STLS、10STCS、10STRSの長さで伸び量が相対的に描かれている。矢印10STLS、10STRSは、第2エリア内の下側のプリント配線板10Bの伸び量を表す。矢印10STCSは、第1エリア内の下側のプリント配線板10Bの伸び量を表す。
上側のプリント配線板10Uの伸び量を表す矢印10STLF、10STCF、10STRFの上にモールド樹脂の伸び量を表す矢印94STL、94STRと半導体素子の伸び量を表す矢印90STが示されている。これらの矢印94STL、94STR、90STの長さで伸び量が相対的に描かれている。矢印94STL、94STRは第2エリアのモールド樹脂の伸び量を示す。半導体素子は第1エリアに形成されている。
第2エリアでは、矢印10STLFは矢印94STLと矢印10STLSで挟まれている。矢印10STRFは矢印94STRと矢印10STRSで挟まれている。矢印94STL、94STRと矢印10STLF、10STRFによれば、上側が伸び、下側が縮むので、凸の反りが得られる。矢印10STLS、10STRSと矢印10STLF、10STRFによれば、上側が縮み、下側が伸びるので、凹の反りが得られる。このように、第2エリアでは、小さな伸びが大きな伸びで挟まれる。そのため、上側に位置する応用例の反りの形状と下側に位置する応用例の反りの形状が逆である。反りが相殺されるので、第4応用例の第2エリアの反りは小さくなる。
第1エリアでは、矢印10STCFは矢印90STと矢印10STCSで挟まれている。矢印90STと矢印10STCFによれば、上側が縮み、下側が伸びるので、凹の反りが得られる。矢印10STCFと矢印10STCSによれば、上側が伸び、下側が縮むので、凸の反りが得られる。このように、第1エリアでは、大きな伸びが小さな伸びで挟まれる。そのため、上側に位置する応用例の反りの形状と下側に位置する応用例の反りの形状が逆である。反りが相殺されるので、第4応用例の第1エリアの反りは小さくなる。
温度が下がると、第4応用例は、高温時の反りに対し逆の反りの傾向を有する。但し、図5(B)と同様に、反りが相殺される。
このように、第4応用例によれば、ヒートサイクルで反りやうねり、ゆがみが小さくなる。信頼性が高くなる。第4応用例とマザーボード間の接続信頼性が向上する。第4応用例をマザーボードに搭載する歩留まりが高くなる。
[導体層内で導体の体積や導体の体積の比率を調整するための例]
図8(A)と図8(B)に導体層580F、580Sの例が示されている。これらは、断面図である。図8(A)は、絶縁基板20zと絶縁基板20z上に形成されている導体層580Fを示している。図8(A)では、導体層580Fは絶縁基板20zの第1面F、または、第2面S上に形成されている。図8(A)の導体層580Fは上側と下側のビルドアップ層55F、55Sに属する層間樹脂絶縁層50F、50S、150F、150S上に形成されてもよい。図8(B)は絶縁基板20zと絶縁基板20zの第2面S上に形成されている導体層580Sを示している。図8(B)の導体層580Sは下側のビルドアップ層55Sに属する層間樹脂絶縁層50S、150S上に形成されてもよい。図8(A)と図8(B)に点線LR、LLが描かれている。点線LR、LLが延長されると、点線LR、LLと電子部品の側壁は重なる。点線LRと点線LLとの間のエリアは第1エリアE1であり、電子部品90直下のエリアでる。プリント配線板10の外周と点線LR、LLとの間のエリアが第2エリアE2である。第2エリアE2は電子部品から露出する。図8(A)と図8(B)で、第1エリア内に形成されている導体層は第1エリア内導体層580F1、580S1であり、第2エリア内に形成されている導体層は第2エリア内導体層580F2、580S2である。
図8(A)の導体層では、第1エリア内導体層580F1の導体の体積は第2エリア内導体層580F2の導体の体積より大きい。
図8(A)の導体層では、第1エリア内導体層580F1の導体の体積の比率は第2エリア内導体層580F2の導体の体積の比率より大きい。
図8(B)の導体層では、第2エリア内導体層580S2の導体の体積は第1エリア内導体層580S1の導体の体積より大きい。
図8(B)の導体層では、第2エリア内導体層580S2の導体の体積の比率は第1エリア内導体層580S1の導体の体積の比率より大きい。
図8(A)の例では、第1エリア内導体層580F1の厚みV1は厚い。図8(A)の例では、第2エリア内導体層580F2の厚みV2は薄い。図8(A)の例では、厚みV1は厚みV2より大きい。厚みV1と厚みV2の比(V1/V2)は1.2以上であって、2.5以下である。プリント配線板10の面積とプリント配線板10に搭載される電子部品90の面積から第1エリアの面積E1Aと第2エリアの面積E2Aは算出される。面積E1Aと面積E2Aが分れば、厚みV1と厚みV2を調整することで、第1エリア内導体層580F1の導体の体積を第2エリア内導体層580F2の導体の体積より大きくすることができる。第1エリア内導体層580F1の導体の体積の比率を第2エリア内導体層580F2の導体の体積の比率より大きくすることができる。
図8(B)の例では、第1エリア内導体層580S1の厚みV3は薄い。図8(B)の例では、第2エリア内導体層580S2の厚みV4は厚い。図8(A)の例では、厚みV4は厚みV3より大きい。厚みV4と厚みV3の比(V4/V3)は1.2以上であって、2.5以下である。プリント配線板10の面積とプリント配線板10に搭載される電子部品90の面積から第1エリアの面積E1Aと第2エリアの面積E2Aは算出される。面積E1Aと面積E2Aが分れば、厚みV3と厚みV4を調整することで、第2エリア内導体層580S2の導体の体積を第1エリア内導体層580S1の導体の体積より大きくすることができる。第2エリア内導体層580S2の導体の体積の比率を第1エリア内導体層580S1の導体の体積の比率より大きくすることができる。
厚みV1、V2、V3、V4やプリント配線板10の面積、電子部品90の面積などの例が以下に示される。プリント配線板10と電子部品90の形状は正方形である。プリント配線板の1辺の長さは5mmであって、電子部品の1辺の長さは3mmである。これらより、面積E1Aは9mmであって、面積E2Aは16mmである。また、第1エリア内導体層580F1、580S1は第1エリアの80%を覆っている。第2エリア内導体層580F2、580S2は第2エリアの80%を覆っている。ここで、導体で覆われる面積は導体層のデザインより予想される。あるいは、導体で覆われる面積は導体層を形成するためのレジストのパターンで制御される。
厚みV1は15μmであり、厚みV2は7.5μmである。これらより、第1エリア内導体層580F1の体積は0.108mmであり、第2エリア内導体層580F2の体積は0.096mmである。図8(A)の例では、第1エリア内導体層580F1の導体の体積は第2エリア内導体層580F2の導体の体積より大きい。第1エリア内導体層580F1の導体の体積の比率(第1エリア内導体層580F1の導体の体積/第1エリアの面積)は0.012であり、第2エリア内導体層580F2の導体の体積の比率(第2エリア内導体層580F2の導体の体積/第2エリアの面積)は0.006である。図8(A)の例では、第1エリア内導体層580F1の導体の体積の比率は第2エリア内導体層580F2の導体の体積の比率より大きい。第1導体層34Fや上側のビルドアップ層に属する導体層58F、158Fや第2導体層34Sや下側のビルドアップ層に属する導体層58S、158Sは、図8(A)に示される導体層580Fと同様な導体層で形成される。
厚みV3は10μmであり、厚みV4は15μmである。これらより、第1エリア内導体層580S1の体積は0072mmであり、第2エリア内導体層580S2の体積は0.192mmである。図8(B)の例では、第2エリア内導体層580S2の導体の体積は第1エリア内導体層580S1の導体の体積より大きい。第1エリア内導体層580S1の導体の体積の比率(第1エリア内導体層580S1の導体の体積/第1エリアの面積)は0.008であり、第2エリア内導体層580S2の導体の体積の比率(第2エリア内導体層580S2の導体の体積/第2エリアの面積)は0.012である。図8(B)の例では、第2エリア内導体層580S2の導体の体積の比率は第1エリア内導体層580S1の導体の体積の比率より大きい。第2導体層34Sや下側のビルドアップ層に属する導体層58S、158Sは、図8(B)に示される導体層580Sと同様な導体層で形成される。
[実施形態のプリント配線板の製造方法]
図1〜図3にプリント配線板10の製造方法が示されている。
第1面Fと第2面Sとを有する絶縁基板(コア材)20zが準備される。出発基板は、絶縁基板20zと絶縁基板20zの両面に積層されている銅箔22F、22Sで形成されている(図1(A))。補強材の例は、ガラスクロスやガラス繊維やアラミド繊維等である。樹脂は、エポキシ樹脂やBT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂などである。
第1面F上の銅箔22FにCO2レーザが照射される。絶縁基板20zの第1面F側にスルーホール導体用の貫通孔を形成するための第1開口部28Fが絶縁基板20zに形成される。更に、第2面S上の銅箔22SにCO2レーザが照射される。第1開口部28Fに繋がる第2開口部28Sが形成される。図1(B)に示されるように、第1開口部の軸線LL1と第2開口部の軸線LL2が一致するようにレーザが照射される。スルーホール導体用の貫通孔28が形成される(図1(B))。第1開口部28Fは第1面Fから第2面Sに向かってテーパーしている。第2開口部28Sは第2面Sから第1面Fに向かってテーパーしている。
銅箔22F、22Sと貫通孔28の側壁上に無電解めっき膜が形成される。その後、無電解めっき膜上に電解めっき膜が形成される。貫通孔内に無電解めっき膜と無電解めっき膜上の電解めっき膜とからなるめっき膜24が形成される。同時に、絶縁基板の第1面と第2面上にめっき膜24が形成される。電解めっき膜で貫通孔28が充填される。めっき膜24上にエッチングレジストが形成される。エッチングレジストから露出するめっき膜24と銅箔22F、22Sが除去される。エッチングレジストが除去される。絶縁基板の第1面に導体層340Fが形成される。絶縁基板の第2面に導体層340Sが形成される。貫通孔28に導体層340Fと導体層340Sを接続するスルーホール導体36が形成される。導体層340Fの厚みf11と導体層340Sの厚みs11は25μmである(図1(C))。
図1(D)と図7(A)に示されるように、第1エリアE1内の導体層340Fがレジスト42Cで覆われる。レジスト42Cの平面図が図7(A)に示される。第2エリアE2内の導体層340Fがレジスト42Cから露出する。図1(D)と図7(B)に示されるように、第2エリアE2内の導体層340Sがレジスト42Eで覆われる。第1エリア内の導体層340Sがレジスト42Eから露出する。
エッチングによりレジスト42Cから露出する第2エリア内の導体層340Fの厚みが薄くなる。エッチングによりレジスト42Eから露出する第1エリア内の導体層340Sの厚みが薄くなる。レジスト42C、42Eが除去される。貫通孔28を有する絶縁基板と貫通孔28に形成されているスルーホール導体36と絶縁基板の第1面上に形成されている第1導体層34Fと絶縁基板の第2面上に形成されている第2導体層34Sとを有するコア基板30が得られる(図1(E))。第1エリアE1内の第1導体層34Fの厚みf1cは25μmであり、第2エリアE2内の第1導体層34Fの厚みf1eは15μmである。第1エリアE1内の第2導体層34Sの厚みs1cは15μmであり、第2エリアE2内の第2導体層34Sの厚みs1eは25μmである。
コア基板30の第1面F上及び第2面S上に、ガラスクロスとシリカなどの無機粒子とエポキシ等の熱硬化性樹脂を含むプリプレグが積層される。プリプレグ上に銅箔220F、220Sが積層される。その後、加熱プレスでプリプレグから層間樹脂絶縁層50F、50Sが形成される(図2(A))。層間樹脂絶縁層として、無機粒子と樹脂のみを含む層間樹脂絶縁層用フィルムを用いることもできる。
次に、CO2ガスレーザで層間樹脂絶縁層50Fにビア導体用の開口51Fが形成され、層間樹脂絶縁層50Sにビア導体用の開口51Sが形成される。開口51Fは第1導体層34Fに至り、開口51Sは第2導体層34Sに至る。層間樹脂絶縁層50F、50S上と開口51F、51Sの内壁に無電解銅めっき層52が形成される。無電解銅めっき層52上にめっきレジストが形成される。めっきレジストから露出する無電解銅めっき層52上に、電解銅めっき層56が形成される。めっきレジストが除去される。電解銅めっき層56から露出する無電解銅めっき層52と銅箔220F、220Sがエッチングで除去される。層間樹脂絶縁層50F上に導体層580Fが形成され、層間樹脂絶縁層50S上に導体層580Sが形成される。同時に、層間樹脂絶縁層50Fを貫通し第1導体層34Fに至るビア導体60Fが形成され、層間樹脂絶縁層50Sを貫通し第2導体層34Sに至るビア導体60Sが形成される(図2(B))。導体層580Fの厚みf22は25μmであり、導体層580Sの厚みs22は25μmである。
図2(C)に示されるように、第1エリアE1内の導体層580Fがレジスト44Cで覆われる。図2(C)に示されるように、第2エリアE2内の導体層580Sがレジスト44Eで覆われる。レジスト44Cの平面図は図7(A)の図と同様である。レジスト44Eの平面図は図7(B)の図と同様である。
エッチングによりレジスト44Cから露出する第2エリア内の導体層580Fの厚みが薄くなる。エッチングによりレジスト44Eから露出する第1エリア内の導体層580Sの厚みが薄くなる。レジスト44C、44Eが除去される。層間樹脂絶縁層50F上に導体層58Fが形成される。層間樹脂絶縁層50S上に導体層58Sが形成される(図2(D))。第1エリアE1内の導体層58Fの厚みf2cは25μmであり、第2エリアE2内の導体層58Fの厚みf2eは15μmである。第1エリアE1内の導体層58Sの厚みs2cは15μmであり、第2エリアE2内の導体層58Sの厚みs2eは25μmである。
図2に示される工程が繰り返される。上側の層間樹脂絶縁層50Fと上側の導体層58F上に最上の層間樹脂絶縁層150Fが形成される。最上の層間樹脂絶縁層150F上に第1エリアE1内の最上の導体層と第2エリアE2内の最上の導体層とからなる最上の導体層158Fが形成される。最上の層間樹脂絶縁層150Fに上側の導体層58Fと最上の導体層158Fを繋ぐ最上のビア導体160Fが形成される。第1エリア内の導体層158Fの厚みf3cは25μmであり、第2エリア内の導体層158Fの厚みf3eは15μmである。
下側の層間樹脂絶縁層50Sと下側の導体層58S上に最下の層間樹脂絶縁層150Sが形成される。最下の層間樹脂絶縁層150S上に第1エリアE1内の最下の導体層と第2エリアE2内の最下の導体層とからなる最下の導体層158Sが形成される。第1エリア内の導体層158Sの厚みs3cは15μmであり、第2エリア内の導体層158Sの厚みs3eは25μmである。最下の層間樹脂絶縁層150Sに下側の導体層58Sと最下の導体層158Sを繋ぐ最下のビア導体160Sが形成される。
上側のビルドアップ層55Fと下側のビルドアップ層55Sが完成する(図3(A))。
上側のビルドアップ層上に開口71Fを有する上側のソルダーレジスト層70Fが形成され、下側のビルドアップ層上に開口71Sを有する下側のソルダーレジスト層70Sが形成される(図3(B))。上側のソルダーレジスト層70Fの開口71Fから露出する導体層やビア導体の上面はC4パッド(上側のパッド)73Fとして機能する。一方、下側のソルダーレジスト層70Sの開口71Sから露出する導体層やビア導体の上面はBGAパッド(下側のパッド)73Sとして機能する。
C4パッド73FとBGAパッド73S上に保護膜72を形成することができる(図3(C))。保護膜は、パッドの酸化を防止するための膜である。保護膜は、例えば、Ni/Au、Ni/Pd/Au、Pd/AuやOSP(Organic Solderability Preservative)膜で形成される。
C4パッド73FとBGAパッド73S上に半田バンプ76F、76Sが形成される。プリント配線板10が完成する(図4(A))。
プリント配線板10上にC4バンプ76Fを介してICチップ90が搭載される。ICチップとプリント配線板との間、及び、プリント配線板上にモールド樹脂94が形成される。プリント配線板の第1応用例110が完成する(図4(B))。
[プリント配線板の第5応用例]
図6(A)は、プリント配線板10の第5応用例200を示している。
第5応用例は、図4(B)に示される第1応用例110と第1応用例110上に搭載されている回路基板200とからなる。第1応用例110と回路基板200はプリント配線板の外周に形成されている半田バンプ76FOを介して接続されている。
第1エリアの面積と第1エリアの第1面Fの面積と第1エリアの第2面Sの面積は略等しい。第2エリアの面積と第2エリアの第1面Fの面積と第2エリアの第2面Sの面積は略等しい。
例えば、第1エリアの面積と第2エリアの面積が大きく異なると、第1エリア内の導体の体積の比率は第2エリア内の導体の体積の比率より大きく、第1エリア内の導体の体積は第2エリア内の導体の体積より小さいかもしれない。その場合、導体の体積の比率が優先される。導体の体積の比率でプリント配線板や応用例の反りが調整される。
10 プリント配線板
30 コア基板
34F 第1導体層
34S 第2導体層
36 スルーホール導体
50F、50S 層間樹脂絶縁層
58F、58S 導体層
60F、60S ビア導体
70F、70S ソルダーレジスト層
90 電子部品
94 モールド樹脂

Claims (3)

  1. 第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有する絶縁基板と、
    前記第1面上に形成されている導体層と、
    前記第2面上に形成されている導体層とからなる半導体素子搭載用のプリント配線板であって、
    前記半導体素子は前記第1面上に搭載され、前記プリント配線板は前記半導体素子直下の第1エリアと前記第1エリア外の第2エリアで形成され、前記第1面上に形成されている前記導体層は前記第1エリア内に形成されている第1エリア内導体層と前記第2エリアに形成されている第2エリア内導体層で形成されていて、前記第1エリア内導体層の厚みは前記第2エリア内導体層の厚みより厚い。
  2. 請求項1に記載のプリント配線板であって、前記第2面上に形成されている前記導体層は前記第1エリア内に形成されている第1エリア内導体層と第2エリアに形成されている第2エリア内導体層で形成されていて、前記第2面上の導体層は以下の関係1を満足する。
    関係1:前記第1エリア内導体層の厚みは前記第2エリア内導体層の厚みより薄い。
  3. 請求項1に記載のプリント配線板であって、前記第2面上に形成されている前記導体層は前記第1エリア内に形成されている第1エリア内導体層と第2エリアに形成されている第2エリア内導体層で形成されていて、前記第2面上の導体層は以下の関係2を満足する。
    関係2:前記第1エリア内導体層の厚みは前記第2エリア内導体層の厚みより厚い。
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