JP2016133402A - リニアセンサ用プローブ及びその製造方法 - Google Patents

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輝朗 吉地
Teruaki Yoshiike
輝朗 吉地
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Tamagawa Seiki Co Ltd
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Tamagawa Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】組み立て時間を短縮できるとともに、品質をより安定させることができるリニアセンサ用プローブ及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明によるリニアセンサ用プローブは、リニアセンサの検出コイル内に進退可能に挿入されるリニアセンサ用プローブであって、長手状のプローブ本体10と、プローブ本体10の外周に巻き付けられた磁性体シートからなるコア体11と、コア体11の外周に設けられたカバー筒12とを有している。カバー筒12は炭素繊維が混合された樹脂の筒である。コア体11はコア収納溝10dに収められている。【選択図】図1

Description

本発明は、リニアセンサの検出コイル内に進退可能に挿入されるリニアセンサ用プローブに関する。
従来用いられていたこの種のリニアセンサ用プローブとしては、例えば下記の特許文献1等に示されている構成を挙げることができる。すなわち、図2に示すように、従来のリニアセンサ用プローブ2は、基部20、コア部21及び先端部22によって構成されている。基部20及び先端部22は非磁性体によって構成されており、コア部21は磁性体によって構成されている。コア部21の長手方向両端には雌ネジ21aが設けられている。基部20及び先端部22は、雌ネジ21aに螺合されるとともにロー付けされることで、コア部21に固定される。
特開2010−272567号公報
上記のような従来のリニアセンサ用プローブ2では、螺合及びロー付により基部20及び先端部22をコア部21に固定しているので、組み立てに時間を要するとともに、品質にばらつきが生じるおそれがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、組み立て時間を短縮できるとともに、品質をより安定させることができるリニアセンサ用プローブ及びその製造方法を提供することである。
本発明に係るリニアセンサ用プローブは、リニアセンサの検出コイル内に進退可能に挿入されるリニアセンサ用プローブであって、長手状のプローブ本体と、プローブ本体の外周に巻き付けられた磁性体シートからなるコア体と、コア体の外周に設けられたカバー筒とを備える。
また、本発明に係るリニアセンサ用プローブの製造方法は、リニアセンサの検出コイル内に進退可能に挿入されるリニアセンサ用プローブの製造方法であって、長手状のプローブ本体の外周に磁性体シートを巻き付けてコア体を形成した後に、コア体の外周にカバー筒を設ける工程を含む。
本発明のリニアセンサ用プローブ及びその製造方法によれば、プローブ本体の外周に巻きつけられた磁性体シートからなるコア体の外周にカバー筒が設けられるので、螺合及びロー付を行うことなくリニアセンサ用プローブを組み立てることができる。これにより、組み立て時間を短縮できるとともに、品質をより安定させることができる。
本発明の実施の形態によるリニアセンサ用プローブの断面図である。 従来のリニアセンサ用プローブの断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるリニアセンサ用プローブ1の断面図である。図において、本実施の形態のリニアセンサ用プローブ1は、プローブ本体10、コア体11及びカバー筒12を有している。
プローブ本体10は、非磁性体により構成された長手状部材である。プローブ本体10には、基部10a、中間部10b及び先端部10cが設けられている。中間部10bは、基部10a及び先端部10cよりも細く形成さている。中間部10bの外周面とその外周面に接する基部10a及び先端部10cの端面とによりコア収納溝10dが形成されている。
コア体11は、プローブ本体10の外周に巻き付けられた磁性体シートからなるものである。コア体11を構成する磁性体シートは、コア収納溝10dに収まるように中間部10bの外周面に巻き付けられている。図1ではプローブ本体10の外周に磁性体シートが一周だけ巻き付けられているように示しているが、プローブ本体10の外周への磁性体シートの巻付数は2回以上であってもよい。
カバー筒12は、コア体11の外周に設けられた筒体であり、磁性体シートがプローブ本体10の外周から離れることを規制している。様々な素材をカバー筒12に用いることができるが、耐摩耗性等の観点から炭素繊維が混合された樹脂の筒によりカバー筒12を構成することが好ましい。
図1のようなリニアセンサ用プローブ1は、プローブ本体10の外周に磁性体シートを巻き付けてコア体11を形成した後に、コア体11の外周にカバー筒12を設けることで製造される。炭素繊維が混合された樹脂の筒によりカバー筒12を構成する場合、コア体11の外周に炭素繊維シートを巻き付けた後に、炭素繊維シートに樹脂を含浸することで、コア体11の外周にカバー筒12を設けることができる。
なお、リニアセンサ用プローブ1は、リニアセンサの検出コイル内に進退可能に挿入される。検出コイルからはコア体11の位置に応じた信号が出力され、この信号に基づいて、リニアセンサ用プローブ1に接続された被検出体の位置が検出される。
このようなリニアセンサ用プローブ1及びその製造方法では、プローブ本体10の外周に巻きつけられた磁性体シートからなるコア体11の外周にカバー筒12が設けられるので、螺合及びロー付を行うことなくリニアセンサ用プローブ1を組み立てることができる。これにより、組み立て時間を短縮できるとともに、品質をより安定させることができる。また、磁性体シートによりコア体11を構成するので、コア体11に生じる渦電流を低減でき、リニアセンサの動作を安定できる。
また、カバー筒12は炭素繊維が混合された樹脂の筒であるので、リニアセンサ用プローブ1の耐摩耗性を向上させることができる。
さらに、コア体11がコア収納溝10dに収められるので、リニアセンサ用プローブ1が太くなることを回避でき、リニアセンサを小型化できる。
さらにまた、コア体11の外周に炭素繊維シートを巻き付けた後に、炭素繊維シートに樹脂を含浸することでカバー筒12が設けられるので、コア体11とカバー筒12とをより密着させることができ、より確実にコア体11を固定することができる。
1 リニアセンサ用プローブ
10 プローブ本体
10d コア収納溝
11コア体
12 カバー筒

Claims (5)

  1. リニアセンサの検出コイル内に進退可能に挿入されるリニアセンサ用プローブであって、
    長手状のプローブ本体と、
    前記プローブ本体の外周に巻き付けられた磁性体シートからなるコア体と、
    前記コア体の外周に設けられたカバー筒と
    を備えていることを特徴とするリニアセンサ用プローブ。
  2. 前記カバー筒は炭素繊維が混合された樹脂の筒である
    ことを特徴とする請求項1記載のリニアセンサ用プローブ。
  3. 前記プローブ本体の長手方向の中間位置にはコア収納溝が設けられており、
    前記コア体は前記コア収納溝に収められている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリニアセンサ用プローブ。
  4. リニアセンサの検出コイル内に進退可能に挿入されるリニアセンサ用プローブの製造方法であって、
    長手状のプローブ本体の外周に磁性体シートを巻き付けてコア体を形成した後に、前記コア体の外周にカバー筒を設ける工程
    を含むことを特徴とするリニアセンサ用プローブの製造方法。
  5. 前記カバー筒は、前記コア体の外周に炭素繊維シートを巻き付けた後に、前記炭素繊維シートに樹脂を含浸することで設けられる
    ことを特徴とする請求項4記載のリニアセンサ用プローブの製造方法。
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