JP2016133190A - フライホイール回生機構 - Google Patents

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隆之 奥田
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Abstract

【課題】遠心油圧により摩擦締結要素が締結状態になる可能性を低減する。【解決手段】駆動源1と無段変速機3との間の動力伝達経路で伝達される回転を、動力伝達経路側の回転体である歯車111と、フライホイール2側の回転体である歯車125との間に介在させたクラッチCL3により、フライホイール2に伝達して蓄積可能としたフライホイール回生機構10であって、クラッチCL3は、歯車111と一体回転する摩擦板118と、歯車125と一体回転する摩擦板145と、油圧室Rに供給された油圧により押されて回転軸X1方向に移動して、摩擦板118と摩擦板145とを、回転軸X1方向に押圧して相対回転不能に締結するピストン150と、を有する油圧式の摩擦締結要素であり、油圧室Rを、歯車111と歯車125のうち、最高回転速度が低い方の回転体である歯車125に設けた構成とした。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の運動エネルギーを、フライホイールで回生するフライホイール回生機構に関する。
車両の運動エネルギーをフライホイールの回転エネルギーとして蓄積し、蓄積したエネルギーを、車両の発進時や加速時などに利用する技術が知られており、特許文献1には、フライホイールへの回転の伝達/非伝達の切り替えを、自動変速機の入力軸とフライホイールとの間に介在させたクラッチにより行うように構成されたフライホイール回生システムが開示されている。
特表2012−516417号公報
ここで、このフライホイール回生システムに用いられるクラッチとして、フライホイール側の摩擦板と、自動変速機の入力軸側の摩擦板と、油圧駆動されるピストンと、から構成される油圧式の摩擦締結要素がある。
このクラッチでは、フライホイール側の摩擦板と、入力軸側の摩擦板とが、同軸上で交互に配置されており、ピストンに付設された油圧室に油圧を供給すると、油圧により押されたピストンが、フライホイール側の摩擦板と入力軸側の摩擦板とを軸方向に押圧して、相対回転不能に締結するようになっている。
そのため、フライホイールと入力軸との間で回転の伝達を行う場合には、油圧室に油圧を供給してフライホイール側の摩擦板と入力軸側の摩擦板とを相対回転不能に締結させて、クラッチを締結状態とし、回転の伝達を行わない際には、油室内への油圧の供給を停止してフライホイール側の摩擦板と入力軸側の摩擦板との相対回転を許容することで、クラッチを非締結状態にするようになっている。
この種のクラッチでは、クラッチを非締結状態にしている状態でも、油圧室内に油圧が満たされている。そのため、この油圧室内の油圧に、回転による遠心力が作用すると、遠心力に応じた油圧(遠心油圧)が油圧室内に発生する結果、ピストンが摩擦板側に押されて、意図せずにクラッチを締結状態にしてしまう場合がある。
従来のクラッチでは、油圧室とは反対側に、スプリングを収容したキャンセル室を設けて、このキャンセル室に油圧を満たしておくことで、油圧室内に発生する遠心油圧を、キャンセル室内に発生する遠心油圧と、スプリングの付勢力で相殺していた。
しかし、フライホイールのように非常に高回転となる部材に回転を伝達するクラッチの場合には、油圧室内に発生する遠心油圧もまた大きくなるため、キャンセル室の拡大によるキャンセル室内に発生させる遠心油圧の増大や、スプリングの付勢力の増大で、遠心油圧を相殺することが難しかった。
そこで、高回転となる部材に回転を伝達する油圧式の摩擦締結要素からなるクラッチにおいて、遠心油圧により摩擦締結要素が締結状態にならないようにすることが求められている。
駆動源と変速機構との間の動力伝達経路で伝達される回転を、動力伝達経路側の回転体とフライホイール側の回転体との間に介在させたクラッチにより、前記フライホイールに伝達して蓄積可能としたフライホイール回生機構であって、
前記クラッチは、
前記動力伝達経路側の回転体と一体回転する動力伝達経路側の摩擦板と、
前記フライホイール側の回転体と一体回転するフライホイール側の摩擦板と
油圧室に供給された油圧により押されて回転軸方向に移動して、同軸上で相対回転可能に配置された前記動力伝達経路側の摩擦板と前記フライホイール側の摩擦板とを、前記回転軸方向に押圧して相対回転不能に締結するピストンと、を有する油圧式の摩擦締結要素であり、
前記油圧室を、前記動力伝達経路側の回転体と、前記フライホイール側の回転体のうち、最高回転速度が低い方の回転体に設けたことを特徴とするフライホイール回生機構。
本発明によれば、動力伝達経路側の回転体とフライホイール側の回転体のうち、最高回転速度が低い方の回転体に油圧室を設けることで、最高回転速度が高い方の回転体に油圧室を設けた場合よりも、油圧室内に発生する遠心油圧を小さくすることができる。これにより、遠心油圧により摩擦締結要素が締結状態になる可能性をより低減できる。
フライホイール回生機構を備えた車両の全体構成図である。 車両におけるフライホイール回生機構周りの模式図である。 車両におけるフライホイール回生機構周りを説明する図である。 フライホイール回生機構のクラッチ周りを説明する図である。 フライホイール回生機構の変形例を説明する図である。
以下、本発明にかかるフライホイール回生機構10の実施形態を、車両100に適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は、フライホイール回生機構10を適用した車両100の全体構成図であり、図2は、車両100におけるフライホイール回生機構10周りを模式的に示した図である。
車両100は、エンジンなどの駆動源1と、回生用のフライホイール(FW)2と、駆動源1の出力回転を無段階に変速する無段変速機(CVT)3と、無段変速機3の出力回転を減速する終減速装置4と、差動装置5と、左右の駆動輪Wと、油圧回路6と、コントローラ7とを、を備えている。
駆動源1と無段変速機3の入力軸31との間には、クラッチCL1が設けられており、このクラッチCL1は、油圧回路6から供給される油圧によって締結トルク容量を制御可能な油圧式クラッチである。
車両100では、駆動源1からクラッチCL1を経て無段変速機3の入力軸31までが、駆動源1と無段変速機3との間の動力伝達経路となっており、この動力伝達経路で伝達される回転が、フライホイール回生機構10のフライホイール2に蓄積可能となっている。
なお、実施の形態では、駆動源1は、エンジンでもモータ(モータジェネレータ)でも良い。また、エンジンとモータの両方を備えるいわゆるハイブリッド式の駆動源であっても良い。
無段変速機3と終減速装置4との間には、発進・前進時に締結されるクラッチCL2(前進クラッチ)が設けられており、このクラッチCL2が締結されると、無段変速機3の出力回転が、終減速装置4に伝達されるようになっている。
クラッチCL2もまた、油圧回路6から供給される油圧によって締結トルク容量を制御可能な油圧式クラッチである。
ここで、車両100においてクラッチCL2は、単独で設けられているが、詳細には、無段変速機3と終減速装置4の間に設けられた有段変速機または前後進切替機構において前進状態を実現するクラッチ(ブレーキを含む)の1つである。
無段変速機3の入力軸31には、図示しないベルトまたはギヤなどを介して、オイルポンプOPが接続されている。オイルポンプOPは、無段変速機3の入力軸31が回転すると、油圧を発生させるギヤポンプ式またはベーンポンプ式のオイルポンプである。
図2に示すように、無段変速機3の入力軸31には、一対のギヤ列11、12と、クラッチCL3(フライホイールクラッチ)とを介してフライホイール2が接続されており、これらギヤ列11、12と、クラッチCL3と、フライホイール2とで、フライホイール回生機構10を構成している。
フライホイール2は、金属製の円筒体または円盤であり、回転時の風損を低減するために真空または減圧された容器内に収容されている。ここで、フライホイール2は、金属とカーボンの複合で構成されてもよい。
このフライホイール回生機構10では、ギヤ列11とギヤ列12との間のクラッチCL3を断接することにより、入力軸31とフライホイール2との間での回転の伝達/非伝達の切り替えを行うようになっている。
図1に示すように、オイルポンプOPで発生させた油圧が供給される油圧回路6は、後記するコントローラ7からの信号を受けて動作するソレノイド弁などで構成されており、無段変速機3、クラッチCL1〜CL3、オイルポンプOPと、油路を介して接続されている。
油圧回路6は、オイルポンプOPで発生した油圧を元圧として、無段変速機3のプーリ、クラッチCL1〜CL3で必要とされる油圧を生成し、生成された油圧を、油路を介して、無段変速機3のプーリ、クラッチCL1〜CL3などに供給するようになっている。
コントローラ7は、CPU、RAM、入出力インタフェースなどで構成される。
このコントローラ7には、駆動源1の出力回転速度を検出する回転速度センサ21、無段変速機3の入力軸31の回転速度を検出する回転速度センサ22、フライホイール2の回転速度を検出する回転速度センサ23、車速を検出する車速センサ24、アクセルペダル25の開度を検出するアクセル開度センサ26、運転者によるブレーキペダル15の踏み込み量と、踏み込み速度を検出するブレーキセンサ27などからの信号が入力される。
コントローラ7は、入力されるこれらの信号に基づいて各種演算を実行し、無段変速機3の変速、クラッチCL1、CL2、CL3の締結・解放、ブレーキアクチュエータ17の動作などを制御する。
特に、運転者によるブレーキペダル15の踏み込みにより、車両100が減速するときには、コントローラ7は、クラッチCL3を締結し、駆動輪Wから入力される回転でフライホイール2を回転させる。
これにより、車両100が持つ運動エネルギーが、フライホイール2の運動エネルギーに変換されて、車両100の運動エネルギーが回生される。
以下、フライホイール回生機構10の具体的な構成を説明する。
図3は、フライホイール回生機構10周りの具体的な構成を説明する図であり、図4は、クラッチCL3周りの拡大図である。
フライホイール回生機構10では、無段変速機3の入力軸31(駆動源1と無段変速機3との間の動力伝達経路)との間で回転伝達可能なギヤ列11と、フライホイール2との間で回転伝達可能なギヤ列12との間に、クラッチCL3が設けられており、クラッチCL3を断接することにより、入力軸31とフライホイール2との間での回転の伝達/非伝達の切り替えを行うようになっている。
図2に示すように、ギヤ列11は、入力軸31の回転を増速してクラッチCL3側に伝達する変速歯車列(増速機構)であり、駆動源1と入力軸31との間の動力伝達経路上に位置する歯車110と、この歯車110に噛合する歯車111と、から構成される。
ギヤ列12は、クラッチCL3を介してギヤ列11側から伝達された回転を増速してフライホイール2に伝達する変速歯車列であり、フライホイール2と一体に回転する歯車120と、この歯車120に噛合する歯車125と、から構成される。
クラッチCL3は、入力軸31側の回転体である歯車111と一体に回転する摩擦板118と、フライホイール2側の回転体である歯車125と一体に回転する摩擦板145と、これら摩擦板118、145を回転軸X1方向に押圧して、相対回転不能に締結させるピストン150と、を有する油圧式の摩擦締結要素である。
実施の形態では、同軸上(共通の回転軸X1上)で対向配置された歯車111、125のうち、最高回転速度が低い方の歯車に、ピストン150の駆動油圧が供給される油圧室Rが設けられており、この最高回転速度が低い方の歯車で、ピストン150が回転軸方向に移動可能に設けられている。
フライホイール回生機構10では、車両の運動エネルギーをフライホイールの回転エネルギーに変換する際に、無段変速機3の入力軸31の回転を増速してフライホイールに伝達するようになっている。
そのため、フライホイール回生機構10の動力伝達経路上にある回転体(歯車111、歯車125)は、駆動源1と無段変速機3との間の動力伝達経路や、無段変速機3内の動力伝達経路上にある回転体よりも高い回転速度で回転する。
よって、フライホイール回生機構10の動力伝達経路上にあるクラッチ(油圧式の摩擦締結要素)では、回転に起因する遠心油圧が、他の動力伝達経路上にあるクラッチ(油圧式の摩擦締結要素)よりも大きくなる。
そこで、実施の形態では、フライホイール回生機構10の動力伝達経路上にクラッチ(油圧式の摩擦締結要素)を設けるに当たり、クラッチCL3を挟んで一方側と他方側にある回転体(歯車111、125)のうち、最大回転速度の小さい方の回転体(歯車)に油圧室を設けることで、ピストンが遠心油圧の影響をより受け難くなるようにしている。
ここで、クラッチCL3を挟んでフライホイール2側に位置にする回転体(歯車125)には、フライホイール2の回転がギヤ列12を介して入力されるようになっており、この歯車125の最高回転速度Va_maxは、フライホイール2の最高回転速度Vf_maxに、ギヤ列12での変速比raを乗算して算出される。
なお、実施の形態では、フライホイール2の最高回転速度Vf_maxは、次の回転速度A、B、Cのうちの最小値に設定されており、例えば、約20、000回転である。
<回転速度A>
回転速度Aは、フライホイール2に蓄えたい運動エネルギーに応じて決まる上限値である。
フライホイール2に蓄えることができる運動エネルギーは、フライホイール2のイナーシャと、フライホイール2の回転速度により決まる。ここで、フライホイール2のイナーシャは、フライホイール2の外径に応じて決まるので、搭載性を考慮してフライホイール2の外径が決定されると、フライホイール2のイナーシャが決まるので、このイナーシャから、必要な運動エネルギーを蓄えるのに必要な回転速度Aが決まることになる。
<回転速度B>
この回転速度Bは、フライホイール2の限界強度に応じて決まる回転速度の上限値である。
<回転速度C>
この回転速度Cは、フライホイール2と駆動輪Wとの間に配置された無段変速機3で増速されたフライホイール2の回転速度の上限値である。
車両100の減速時には、フライホイール2と駆動輪Wとの間に配置された無段変速機3をLow変速させて、フライホイール2に入力される回転速度を上昇させるようになっており、この無段変速機3による最大上昇回転速度(変速機が最Lowとなるときの回転速度)が回転速度Cである。
また、クラッチCL3を挟んで無段変速機3の入力軸31側(駆動源1と無段変速機3との間の動力伝達経路側)に位置する回転体(歯車111)には、駆動源1の出力回転がギヤ列11を介して入力されるようになっており、この歯車111の最高回転速度Va_maxは、この駆動源1の出力回転の最高回転速度Vd_maxに、ギヤ列11での変速比rbを乗算して算出される。
この駆動源1の出力回転の最高回転速度Vd_maxは、例えば駆動源1がエンジンである場合には、エンジンのオーバーレブとなる回転速度であり、駆動源1がモータである場合には、モータが過負荷状態とならい上限回転速度である。
以下、フライホイール回生機構10の構成を詳細に説明する。
図2に示すように、フライホイール2は、ギヤ列12(増速歯車列)と、クラッチCL3と、ギヤ列11(増速歯車列)とを介して、無段変速機3の入力軸31に、回転伝達可能に接続されている。
実施の形態では、車両100の運動エネルギーをフライホイール2に蓄積する際には、クラッチCL3が締結されて、無段変速機3の入力軸31の回転が、ギヤ列11、12により増速されたのち、フライホイール2に伝達されるようになっている。
また、フライホイール2の回転エネルギー(運動エネルギー)で入力軸31を回転させる際には、フライホイール2の回転が、ギヤ列11、12により減速されたのち、入力軸31に伝達されるようになっている。
図2に示すフライホイール回生機構10では、同軸上で対向配置された歯車111、125のうち、歯車125の最高回転速度の方が、歯車111の最高回転速度よりも低いため、ピストン150の油圧室Rは、歯車125側に設けられている。
図3および図4に示すように、ギヤ列11の歯車111は、円板状の基部112の一方の面に円筒状のベアリング支持部113を有しており、歯車111は、ベアリング支持部113に外嵌して取り付けられたベアリングBを介して、図示しない変速機ケースで回転可能に支持されている。
歯車111の基部112では、ベアリング支持部113とは反対側に、円筒状のハブ支持部114が設けられている。
このハブ支持部114の外周には、回転軸X1方向に直線状に延びるスプライン114aが、周方向に所定間隔を開けて全周に亘って設けられており、このハブ支持部114の外周には、クラッチハブ115が、スプライン嵌合して取り付けられている。
図4に示すように、クラッチハブ115は、円筒状の周壁部116と、周壁部116の長手方向の一端から径方向外側に延びるフランジ部117と、を有しており、周壁部116の外周には、回転軸X1方向に直線状に延びるスプライン116aが設けられている。
クラッチハブ115は、周壁部116の内周のスプライン116bを、歯車111のハブ支持部114の外周にスプライン嵌合させて、歯車111に取り付けられており、この状態において、回転軸X1周りの周方向におけるクラッチハブ115と歯車111との相対回転が規制されている。
さらに、クラッチハブ115のフランジ部117は、回転軸X1の軸方向から歯車111の基部112に当接しており、この基部112に当接させたフランジ部117により、クラッチハブ115の回転軸X1方向の位置決めがされている。
歯車111では、基部112の中央部に、当該基部112を厚み方向に貫通する貫通孔112aが形成されており、この貫通孔112aは、基部112を挟んで一方側に位置するハブ支持部114から、他方側に位置するベアリング支持部113まで貫通している。
この貫通孔112aには、ギヤ列12の歯車125に設けた円柱形状の軸部128が挿入されており、この状態において軸部128を有する歯車125と、貫通孔112aを有する歯車111とは、軸部128の外周と貫通孔112aの内周との間に介在させたニードルベアリングNBを介して、共通の回転軸X1上で相対回転可能に連結されている。
図3に示すように、ギヤ列12は、フライホイール2と一体に回転する歯車120と、この歯車120に噛合する歯車125と、から構成されており、歯車125の回転が増速されて歯車120に伝達される、または歯車120の回転が減速されて歯車125に伝達されるようになっている。
歯車120では、長手方向の両端がベアリングBにより回転可能に支持された軸部122を有している。この軸部122の長手方向における一端には、フライホイール2の連結部210がスプライン嵌合する連結孔122aが設けられており、フライホイール2と歯車120とは、回転軸X2周りの相対回転が規制された状態で連結されている。
軸部122の長手方向における他端側には、軸部122径方向に延びるフランジ状の基部123が設けられており、歯車120は、この基部123外周に設けた歯部123aを、歯車125の円板状の基部126の外周に設けた歯部126aに噛合させている。
歯車125は、回転軸X1上で、前記した歯車111と対向して設けられている。この歯車125の円板状の基部126では、歯車111とは反対側の面に、円柱形状のベアリング支持部127が設けられており、歯車125は、ベアリング支持部127に外嵌して取り付けられたベアリングBを介して、図示しない変速機ケースで回転可能に支持されている。
歯車125の基部126では、このベアリング支持部127と同軸に軸部128が設けられており、この軸部128は、基部112におけるベアリング支持部127とは反対側の面から、回転軸X1に沿って、歯車111側に直線状に延びている。
基部126における歯車111との対向面には、軸部128を囲むリング状の凹溝129が設けられており、この凹溝129内には、クラッチドラム140のリング状の底壁部141が、回転軸X1の軸方向から圧入して取り付けられている。なお、底壁部141は、凹溝129に対して溶接により固定されていても良い。
クラッチドラム140は、底壁部141の外周縁を全周に亘って囲む筒状の支持壁部142を有しており、この支持壁部142は、底壁部141側の小径部143と、この小径部143よりも内径の大きい大径部144とから構成されている。
大径部144の内周には、回転軸X1方向に直線状に延びるスプライン144aが、回転軸X1周りの周方向に所定間隔で全周に亘って、所定間隔で設けられている。
図4に示すように、大径部144の内周には、歯車125側の摩擦板145がスプライン嵌合して設けられており、摩擦板145の各々は、回転軸X1周りの周方向の回転が規制された状態で、回転軸X1方向に移動可能に設けられている。
さらに、大径部144の内周では、歯車111側の先端部に、スナップリング147により回転軸X1方向の位置決めがされたリテーニングプレート146が設けられており、
摩擦板145は、底壁部141から離れる方向の移動範囲が、このリテーニングプレート146により規定されている。
大径部144において摩擦板145は、回転軸X1方向に間隔を開けて複数設けられており、回転軸X1方向で隣接する摩擦板145、145の間には、クラッチハブ115側の摩擦板118が位置している。
摩擦板145と摩擦板118は、回転軸X1方向で交互に配置されており、回転軸X1の軸方向から見て、摩擦板145と摩擦板118は、摩擦板145の内径側と摩擦板118の外径側とが重なるように配置されている。
これら摩擦板145、118の歯車125側(図中、左側)には、クラッチドラム140内で回転軸X1方向に移動可能に設けられたピストン150の押圧部152が位置している。
ピストン150は、回転軸X1方向から見てリング状を成す基部151と、この基部151の外周側を全周に亘って囲む筒状の押圧部152とから構成される。
基部151の押圧部152側(歯車111側)の面には、スプリングSpの一端が当接しており、このスプリングSpの他端は、軸部128の外周に設けたスプリングリテーナ155に当接している。
このスプリングリテーナ155は、軸部128の外周に設けたスナップリング132により、回転軸X1方向の位置決めがされており、スプリングSpは、ピストン150の基部151と、スプリングリテーナ155との間で、回転軸X1方向に圧縮された状態で設けられている。
そのため、ピストン150には、当該ピストン150を摩擦板145、118から離す方向の付勢力が、スプリングSpから作用しており、ピストン150は、基部151の押圧部152とは反対側の面から突出するリング状の当接部153が、クラッチドラム140に底壁部141に当接する位置まで、クラッチドラム140内に押し込まれるようになっている。
この状態において、ピストン150の基部151と、クラッチドラム140の底壁部141との間には、当接部153の突出高さに相当する隙間で油圧室Rが形成されており、この油圧室Rには、軸部128内を軸方向に延びる油路131からの油圧が、油路131に連通する油孔131aを介して供給されるようになっている。
ピストン150の基部151の内周と外周には、シールリングSが取り付けられており、油圧室R内に供給された油圧が、基部151の内周の軸部128との間の隙間や、基部151の外周の小径部143との間の隙間から、油圧室R外に漏出しないようにされている。そのため、油圧室R内に油圧が供給されると、ピストン150が油圧室R内の油圧に押されて、摩擦板145、118側(図中、右側)に移動するようになっている。
ピストン150では、押圧部152の内側に、スプリングリテーナ155と基部151で囲まれたキャンセル油圧室154が形成されている。
このキャンセル油圧室154には、軸部128内を軸方向に延びる油路130からの油圧が、油路130に連通する油孔130aを介して供給されるようになっている。
このキャンセル油圧室154の径方向の幅W1は、前記した油圧室Rの径方向の幅W2よりも狭くなっている。そのため、キャンセル油圧室154内を満たす油圧に作用する遠心力に起因する油圧(遠心油圧)は、油圧室R内を満たす油圧に作用する遠心力に起因する油圧(遠心油圧)よりも小さくなる。ここで、キャンセル油圧室154の径方向の幅W1を大きくすることで、キャンセル油圧室154内に発生する遠心油圧を、油圧室R内に発生する遠心油圧に近づけることが可能である。
しかし、キャンセル油圧室154の径方向外側には、ピストン150の押圧部152が位置しており、キャンセル油圧室154の径方向外側に拡大することが難しいので、実施の形態では、キャンセル油圧室154内に配置したスプリングSpに、油圧室R内に発生する遠心油圧のうち、キャンセル油圧室154内に発生する遠心油圧で相殺できない分に相当する付勢力を付与して、遠心油圧が作用した際に、ピストン150が摩擦板145、118側に移動しないようにしている。
ここで、無段変速機3の入力軸31の回転をフライホイール2に伝達するフライホイール回生機構10の動力伝達経路上の回転体は、フライホイール2に蓄積する回転エネルギーが大きいために、無段変速機3内の動力伝達経路上の回転体よりも回転速度が大きくなる。
そのため、ピストン150を挟んで油圧室Rとは反対側に設けたキャンセル油圧室154では、キャンセル油圧室154を径方向に大きくすることが難しいため、油圧室R内の油圧に作用する遠心油圧を、キャンセル油圧室154にスプリングSpを設けても完全に相殺できない虞がある。
前記した実施の形態では、フライホイール回生機構10の動力伝達経路上にクラッチ(油圧式の摩擦締結要素)を設けるに当たり、クラッチCL3を挟んで一方側と他方側にある回転体(歯車111、125)のうち、最大回転速度の小さい方の回転体(歯車125)に油圧室を設けることで、油圧室R内の油圧に作用する遠心油圧がより小さくなるようにすることで、ピストン150が遠心油圧により摩擦板118と摩擦板145とを締結さて、クラッチCL3が意図せずに締結状態にならないようにしている。
さらに、前記した実施の形態では、回転軸X1方向における歯車125の基部126の厚みを利用して、回転軸X1の径方向から見て、油圧室Rの少なくとも一部が、基部126に重なるように設けることで、この基部126の厚みと重なる幅W3の分だけ、クラッチCL3の回転軸X1方向の長さを短くしている。
以上の通り、実施の形態では、
(1)駆動源1と無段変速機3(変速機構)との間の動力伝達経路で伝達される回転を、動力伝達経路側の回転体である歯車111と、フライホイール2側の回転体である歯車125との間に介在させたクラッチCL3(フライホイールクラッチ)により、フライホイール2に伝達して蓄積可能としたフライホイール回生機構10であって、
クラッチCL3は、
歯車111にスプライン嵌合して歯車111と一体回転する摩擦板118(動力伝達経路側の摩擦板)と、
歯車125にスプライン嵌合して歯車111と一体回転する摩擦板145(フライホイール側の摩擦板)と
油圧室Rに供給された油圧により押されて回転軸X1方向に移動して、同軸上で相対回転可能に配置された歯車111側の摩擦板118と、歯車125側の摩擦板145とを、回転軸X1方向に押圧して相対回転不能に締結するピストン150と、を有する油圧式の摩擦締結要素であり、
油圧室Rを、歯車111と歯車125のうち、最高回転速度が低い方の回転体である歯車125に設けたことを特徴とするフライホイール回生機構とした。
このように構成すると、動力伝達経路側の回転体である歯車111とフライホイール2側の回転体である歯車125のうち、最高回転速度が低い方の回転体である歯車125とピストン150との間に油圧室Rを設けたことで、最高回転速度が高い方の回転体である歯車111とピストンとの間に油圧室を設けた場合よりも、油圧室R内に発生する遠心油圧を小さくすることができる。これにより、遠心油圧により摩擦締結要素が締結状態になる可能性をより低減できる。
(2)動力伝達経路上の無段変速機3の入力軸31とフライホイール2の間に、動力伝達経路で伝達される回転を増速してフライホイール2に伝達する変速機構(ギヤ列11、12)を設けた構成とした。
このように構成すると、動力伝達経路で伝達される回転を増速してフライホイール2に伝達できるので、高い運動エネルギーをフライホイール2に蓄積できる。
(3)変速機構は、フライホイール2とフライホイール2側の回転体である歯車125との間に設けられた第1の変速機構(ギヤ列12)と、動力伝達経路と動力伝達経路側の回転体である歯車111との間に設けられた第2の変速機構(ギヤ列11)と、から構成されており、
フライホイール2の最高回転速度とギヤ列12での変速比とから算出した歯車125の回転速度が、動力伝達経路で伝達される回転の最高回転速度とギヤ列11での変速比とから算出した歯車111の回転速度よりも小さくなるように、ギヤ列12での変速比とギヤ列11での変速比を設定して、
油圧室Rを、フライホイール2側の回転体である歯車125に設けた構成とした。
油圧室R内の油圧に作用する遠心力を小さくするためには、フライホイール2の回転速度を減速した部位に油圧室Rを設けることが好ましい。
しかしながら、フライホイール2と油圧室Rとの間に、増速機構などの多くの部材を介在させると、フリクションが大きくなり、油圧式の摩擦締結要素を開放状態としてフライホイール回生により蓄積した運動エネルギーを保持している際に、フライホイールに蓄積している運動エネルギーの低下が著しくなる。
フライホイールに蓄積している運動エネルギーが低下すると、車両の発進や再加速に際して、フライホイール2側から駆動源側(変速機側)に供給される運動エネルギーが小さくなるために、フライホイール2側から供給される運動エネルギーでの車両の走行時間が短くなる結果、駆動源の駆動時間が長くなるので、車両の燃費が悪化してしまう。
上記のように構成して、フライホイール2の回転が減速されて、油圧室Rが設けられた歯車125(回転体)に伝達されるので、油圧室R内の油圧に作用する遠心力を抑えて、摩擦締結要素が(クラッチCL3)意図せずに締結状態になることを好適に防止できる。
また、変速機構を、クラッチCL3を挟んでフライホイール側の変速機構(ギヤ列12)と、駆動源1側の変速機構(ギヤ列11)とに分けて、フライホイール2と油圧室Rとの間に介在する回転要素を減らすことで、フリクションを抑えることができる。
これにより、油圧式の摩擦締結要素を開放状態としてフライホイール回生により蓄積した運動エネルギーを保持している際に、フライホイールに蓄積している運動エネルギーのフリクションに起因する低下を抑制できる。
よって、車両の発進や再加速に際して、フライホイール2側から駆動源側(変速機側)に供給される運動エネルギーの低下を抑えて、運動エネルギーを確保することができるので、フライホイール2側から供給される運動エネルギーでの車両の走行時間が長くなる結果、駆動源の駆動時間を短くできるので、車両の燃費が向上することになる。
(4)歯車125の回転軸X1方向の厚みを利用して、回転軸X1の径方向から見て、油圧室Rの少なくとも一部が歯車125の基部126と重なるように、油圧室Rを設けた構成とした。
このように構成すると、クラッチCL3の回転軸方向の寸法(大きさ)を小さくすることができるので、内部の空間が限られた自動変速機への搭載性が向上する。
以下、本発明にかかるフライホイール回生機構の変形例を説明する。
[変形例1]
前記した実施の形態では、無段変速機3の入力軸31(駆動源1と無段変速機3との間の動力伝達経路)で伝達される回転を増速してフライホイール2に伝達するための変速機構(ギヤ列11、12)を、クラッチCL3を挟んでフライホイール2側と動力伝達経路側にそれぞれ設けた場合を例示したが、クラッチCL3とフライホイール2との間の動力伝達経路にのみ変速機構を設けた構成としても良い。
この構成は、ギヤ列11を構成する歯車110と歯車111の間の変速比を「1」にして、ギヤ列12側で歯車125から歯車120に伝達される回転が増速されるようにすることや、ギヤ列11を廃止することで実現可能である。
このように、フライホイール2とフライホイール2側の回転体である歯車125との間にのみ変速機構(増速歯車列)を設けて、フライホイール2の最高回転速度と変速機構での変速比から算出したフライホイール側の回転体である歯車125の回転速度が、動力伝達経路側の回転体である歯車111の回転速度よりも小さくなるように、変速機構での変速比を設定して、油圧室Rを、前記フライホイール側の回転体に設けた構成としても良い。
このように構成すると、回転エネルギーの蓄積によりフライホイール2が高速で回転しているときにクラッチCL3が解放されると、フライホイール2の回転が減速されて歯車125に伝達されることになるので、歯車125に設けた油圧室Rに作用する遠心力を小さくすることができる。これにより、遠心油圧により摩擦締結要素が締結状態になる可能性をより低減できる。
[変形例2]
さらに、前記した実施の形態では、変速機構は、フライホイール2とフライホイール2側の回転体である歯車125との間に設けられた第1の変速機構(ギヤ列12)と、無段変速機3の入力軸31(駆動源1と無段変速機3との間の動力伝達経路)と入力軸31側の回転体である歯車111との間に設けられた第2の変速機構(ギヤ列11)と、から構成されており、フライホイール2の最高回転速度とギヤ列12での変速比とから算出した歯車125の回転速度が、動力伝達経路で伝達される回転の最高回転速度とギヤ列11での変速比とから算出した歯車111の回転速度よりも小さくなるように、ギヤ列12での変速比とギヤ列11での変速比を設定して、油圧室Rを、フライホイール2側の回転体である歯車125に設けた場合を例示したが、
フライホイール2の最高回転速度とギヤ列12での変速比とから算出した歯車125の回転速度が、動力伝達経路で伝達される回転の最高回転速度とギヤ列11での変速比とから算出した歯車111の回転速度よりも大きくなるように、ギヤ列12での変速比とギヤ列11での変速比を設定して、油圧室Rを、無段変速機3の入力軸31側の歯車111に設けた構成としても良い(図5の(a)参照)。
このように構成することによっても、前記した実施の形態の場合と同様に、油圧室Rが設けられた回転体に伝達されるので、油圧室R内の油圧に作用する遠心力を抑えて、摩擦締結要素が意図せずに締結状態になることを好適に防止できる。
[変形例3]
この場合において、フライホイール2とフライホイール2側の回転体である歯車125との間にのみ変速機構(ギヤ列12)を設けたうえで、フライホイール2の最高回転速度とギヤ列12での変速比とから算出した歯車125の回転速度が、動力伝達経路で伝達される回転の最高回転速度(=歯車111の回転速度)よりも大きくなるように、ギヤ列12での変速比とギヤ列11での変速比を設定して、油圧室Rを、動力伝達経路側の歯車111に設けた構成としても良い。
[変形例4]
さらに、変形例2、3において、歯車111の回転軸X1方向の厚みを利用して、回転軸X1の径方向から見て、油圧室Rの少なくとも一部が歯車111の基部112と重なるように、油圧室Rを設けた構成としてもよい。
このように構成することによっても、クラッチCL3の回転軸方向の寸法(大きさ)を小さくすることができるので、内部の空間が限られた自動変速機への搭載性が向上する。
さらに、ギヤ列12の歯車120を廃止して、フライホイール2の連結部210を、歯車125に直結させて設けた構成としても良い(図5の(b)参照)。
1 駆動源
2 フライホイール
3 無段変速機
4 終減速装置
5 差動装置
6 油圧回路
7 コントローラ
10 フライホイール回生機構
11、12 ギヤ列
21、22、23 回転速度センサ
24 車速センサ
25 アクセルペダル
26 アクセル開度センサ
27 ブレーキセンサ
31 入力軸
100 車両
110、111 歯車
112 基部
113 ベアリング支持部
114 ハブ支持部
114a スプライン
115 クラッチハブ
116 周壁部
116a、116b スプライン
117 フランジ部
118 摩擦板
120 歯車
122 軸部
123 基部
125 歯車
126 基部
127 ベアリング支持部
128 軸部
129 凹溝
130、131 油路
130a、131a 油孔
140 クラッチドラム
141 底壁部
142 支持壁部
143 小径部
144 大径部
144a スプライン
145 摩擦板
146 リテーニングプレート
147 スナップリング
150 ピストン
151 基部
152 押圧部
153 当接部
154 キャンセル油圧室
155 スプリングリテーナ
210 連結部
B ベアリング
CL1 クラッチ
CL2 クラッチ
CL3 クラッチ
NB ニードルベアリング
OP オイルポンプ
R 油圧室
S シールリング
Sp スプリング
X1 回転軸

Claims (8)

  1. 駆動源と変速機構との間の動力伝達経路で伝達される回転を、動力伝達経路側の回転体とフライホイール側の回転体との間に介在させたクラッチにより、前記フライホイールに伝達して蓄積可能としたフライホイール回生機構であって、
    前記クラッチは、
    前記動力伝達経路側の回転体と一体回転する動力伝達経路側の摩擦板と、
    前記フライホイール側の回転体と一体回転するフライホイール側の摩擦板と
    油圧室に供給された油圧により押されて回転軸方向に移動して、同軸上で相対回転可能に配置された前記動力伝達経路側の摩擦板と前記フライホイール側の摩擦板とを、前記回転軸方向に押圧して相対回転不能に締結するピストンと、を有する油圧式の摩擦締結要素であり、
    前記油圧室を、前記動力伝達経路側の回転体と、前記フライホイール側の回転体のうち、最高回転速度が低い方の回転体に設けたことを特徴とするフライホイール回生機構。
  2. 前記動力伝達経路と前記フライホイールの間に、前記動力伝達経路で伝達される回転を増速して前記フライホイールに伝達する変速機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載のフライホイール回生機構。
  3. 前記変速機構は、前記フライホイールと前記フライホイール側の回転体との間に設けられており、
    前記フライホイールの最高回転速度と前記変速機構での変速比から算出した前記フライホイール側の回転体の回転速度が、前記動力伝達経路側の回転体の回転速度よりも小さくなるように、前記変速機構での変速比を設定して、
    前記油圧室を、前記フライホイール側の回転体に設けたことを特徴とする請求項2に記載のフライホイール回生機構。
  4. 前記変速機構は、
    前記フライホイールと前記フライホイール側の回転体との間に設けられた第1の変速機構と、
    前記動力伝達経路と前記動力伝達経路側の回転体との間に設けられた第2の変速機構と、から構成されており、
    前記フライホイールの最高回転速度と前記第1の変速機構での変速比とから算出した前記フライホイール側の回転体の回転速度が、前記動力伝達経路で伝達される回転の最高回転速度と前記第2の変速機構での変速比とから算出した前記動力伝達経路側の回転体の回転速度よりも小さくなるように、前記第1の変速機構での変速比と前記第2の変速機構での変速比を設定して、
    前記油圧室を、前記フライホイール側の回転体に設けたことを特徴とする請求項2に記載のフライホイール回生機構。
  5. 前記フライホイール側の回転体の回転軸の径方向から見て、前記油圧室の少なくとも一部がフライホイール側の回転体と重なるように、前記油圧室を設けたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のフライホイール回生機構。
  6. 前記変速機構は、前記フライホイールと前記フライホイール側の回転体との間に設けられており、
    前記フライホイールの最高回転速度と前記変速機構での変速比から算出した前記フライホイール側の回転体の回転速度が、前記動力伝達経路側の回転体の回転速度よりも大きくなるように、前記変速機構での変速比を設定して、
    前記油圧室を、前記動力伝達経路側の回転体に設けたことを特徴とする請求項2に記載のフライホイール回生機構。
  7. 前記変速機構は、
    前記フライホイールと前記フライホイール側の回転体との間に設けられた第1の変速機構と、
    前記動力伝達経路と前記動力伝達経路側の回転体との間に設けられた第2の変速機構と、から構成されており、
    前記フライホイールの最高回転速度と前記第1の変速機構での変速比とから算出した前記フライホイール側の回転体の回転速度が、前記動力伝達経路で伝達される回転の最高回転速度と前記第2の変速機構での変速比とから算出した前記動力伝達経路側の回転体の回転速度よりも大きくなるように、前記第1の変速機構での変速比と前記第2の変速機構での変速比を設定して、
    前記油圧室を、前記動力伝達経路側の回転体に設けたことを特徴とする請求項2に記載のフライホイール回生機構。
  8. 前記動力伝達経路側の回転体の回転軸の径方向から見て、前記油圧室の少なくとも一部が動力伝達経路側の回転体と重なるように、前記油圧室を設けたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のフライホイール回生機構。
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