JP2016133131A - ケーブルアウターと端末部材との結合構造及び結合方法並びにコントロールケーブル - Google Patents

ケーブルアウターと端末部材との結合構造及び結合方法並びにコントロールケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP2016133131A
JP2016133131A JP2015006195A JP2015006195A JP2016133131A JP 2016133131 A JP2016133131 A JP 2016133131A JP 2015006195 A JP2015006195 A JP 2015006195A JP 2015006195 A JP2015006195 A JP 2015006195A JP 2016133131 A JP2016133131 A JP 2016133131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
terminal member
terminal
cable outer
outer layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015006195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6429150B2 (ja
Inventor
明彦 北澤
Akihiko Kitazawa
明彦 北澤
池田 博
Hiroshi Ikeda
博 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP2015006195A priority Critical patent/JP6429150B2/ja
Publication of JP2016133131A publication Critical patent/JP2016133131A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6429150B2 publication Critical patent/JP6429150B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Flexible Shafts (AREA)

Abstract

【課題】ケーブルアウターが剛体部を備えておらず、且つケーブルアウターの外層と端末部材とが異なる種類の樹脂からなる場合においても、ケーブルアウターの内径への影響を抑えつつ、ケーブルアウターと端末部材とを良好に結合可能なケーブルアウターと端末部材との結合構造及び結合方法並びにコントロールケーブルを得る。
【解決手段】本発明に係るケーブルアウターと端末部材との結合構造では、少なくとも外層が樹脂により形成されたケーブルアウター12の端末12Aが、前記外層とは異なる種類の樹脂により筒状に形成された端末部材16の内側に挿入されている。この端末部材16の内周部には、端末12Aの外層に食い込んだ凸部34が形成されている。この凸部34は、端末部材16と端末12Aの外層とが熱により少なくとも部分的に軟化した状態で当該軟化した部位にコーキングが施されることにより形成されたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等において操作力や駆動力を伝達するために用いられるコントロールケーブルに関する。
下記特許文献1に記載されたコントロールケーブルの端末部材組み付け構造では、樹脂により筒状に形成された端末部材の内側に、アウターケーシング(ケーブルアウター)の端末が挿入される。ケーブルアウターは、鋼線を密に螺旋状に巻いて筒状に形成したコイルを備えており、鋼線の末端がコイルの表面より外側に突出した突出部とされている。この突出部は、端末部材の内周面に形成された係合孔に係合する。これにより、ケーブルアウターと端末部材とを結合するようにしている。
特開2011−27240号公報
ところで、コントロールケーブルのケーブルアウターには、上記のコイルのような剛体の筒状部(以下、「剛体部」と称する)を備えていないものがある。そのようなケーブルアウターと、樹脂製の端末部材とを結合する方法としては、リングカシメ、ピンコーキング、超音波溶着などの方法が挙げられるが、何れの方法にも問題がある。
すなわち、リングカシメでは、端末部材の外周に装着した金属製のリングによって端末部材をケーブルアウターの端末に加締めるが、剛体部を備えていないケーブルアウターは、加締めによる径方向の押し力に耐えられない。このため、ケーブルアウターと端末部材との引抜強度が不十分になったり、ケーブルアウターの内径が潰れてしまう等の問題が生じる。
また、ピンコーキングでは、端末部材の一部をコーキングピンにより径方向に押圧して変形させることにより、端末部材の内周部に凸部を形成し、当該凸部をケーブルアウターの外周部に食い込ませるが、剛体部を備えていないケーブルアウターは、ピンコーキングによる径方向の押し力に耐えられない。このため、リングカシメと同様の問題が生じてしまう。
また、超音波溶着では、ケーブルアウターの外層と端末部材とが同じ種類の樹脂であれば問題なく結合することができるが、両者が異なる種類の樹脂である場合、互いの樹脂が溶け合わず、両者を結合することができない。
本発明は上記事実を考慮し、ケーブルアウターが剛体部を備えておらず、且つケーブルアウターの外層と端末部材とが異なる種類の樹脂からなる場合においても、ケーブルアウターの内径への影響を抑えつつ、ケーブルアウターと端末部材とを良好に結合可能なケーブルアウターと端末部材との結合構造及び結合方法並びにコントロールケーブルを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るケーブルアウターと端末部材との結合構造は、少なくとも外層が樹脂により形成されたケーブルアウターと、前記外層とは異なる種類の樹脂により筒状に形成され、内側に前記ケーブルアウターの端末が挿入された端末部材と、を備え、前記端末部材と前記端末の前記外層とが熱により少なくとも部分的に軟化した状態で当該軟化した部位にコーキングが施されることにより、前記外層に食い込んだ凸部が前記端末部材の内周部に形成されている。
請求項1に記載の発明では、少なくとも外層が樹脂により形成されたケーブルアウターの端末が、前記外層とは異なる種類の樹脂により筒状に形成された端末部材の内側に挿入されている。この端末部材の内周部には、上記端末の外層に食い込んだ凸部が形成されている。この凸部は、端末部材と上記端末の外層とが熱により部分的に軟化した状態で当該軟化した部位にコーキングが施されて形成されたものである。このように、熱間でコーキングが施されるため、ケーブルアウターが剛体部を備えていない場合でも、ケーブルアウターの内径への影響を抑えることができる。しかも、端末部材の凸部がケーブルアウターの端末の外層に食い込んでいるため、当該外層と端末部材とが異なる種類の樹脂からなり、両者が溶け合わない場合でも、ケーブルアウターと端末部材とを良好に結合することができる。
請求項2に記載の発明に係るケーブルアウターと端末部材との結合方法は、少なくとも外層が樹脂により形成されたケーブルアウターの端末を、前記外層とは異なる種類の樹脂により筒状に形成された端末部材の内側に挿入する挿入工程と、前記端末部材と前記端末の前記外層とを少なくとも部分的に軟化させている状態で、当該軟化させている部位に対してコーキングを施し、前記外層に食い込んだ凸部を前記端末部材の内周部に形成するコーキング工程と、を有している。
請求項2に記載の発明では、先ず挿入工程において、少なくとも外層が樹脂により形成されたケーブルアウターの端末が、前記外層とは異なる種類の樹脂により筒状に形成された端末部材の内側に挿入される。次いでコーキング工程において、端末部材と上記端末の外層とを部分的に軟化させている状態で、当該軟化させている部位に対してコーキングを施す。これにより、上記端末の外層に食い込んだ凸部を端末部材の内周部に形成する。このように、熱間でコーキングが施されるため、ケーブルアウターが剛体部を備えていない場合でも、ケーブルアウターの内径への影響を抑えることができる。しかも、端末部材の凸部がケーブルアウターの端末の外層に食い込むため、当該外層と端末部材とが異なる種類の樹脂からなり、両者が溶け合わない場合でも、ケーブルアウターと端末部材とを良好に結合することができる。
請求項3に記載の発明に係るコントロールケーブルは、請求項1に記載のケーブルアウター及び端末部材と、前記ケーブルアウター内に挿入されたインナーケーブルと、を備えている。
請求項3に記載の発明では、インナーケーブルが挿入されたケーブルアウターの端末に端末部材が結合されている。これらのケーブルアウター及び端末部材は、請求項1に記載されたものであるため、前述した効果を奏する。
以上説明したように、本発明に係るケーブルアウターと端末部材との結合構造及び結合方法並びにコントロールケーブルでは、ケーブルアウターが剛体部を備えておらず、且つケーブルアウターの外層と端末部材とが異なる樹脂からなる場合においても、ケーブルアウターの内径への影響を抑えつつ、ケーブルアウターと端末部材とを良好に結合可能である。
本発明の実施形態に係るコントロールケーブルの端末周辺の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るコントロールケーブルが備えるケーブルアウター(TPRアウター)の斜視図である。 第1比較例に係るコントロールケーブルの端末周辺の構成を示す断面図である。 第2比較例に係るコントロールケーブルの端末周辺の構成を示す断面図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明の実施形態に係るケーブルアウターと端末部材との結合構造及び結合方法並びにコントロールケーブルについて説明する。
(コントロールケーブルの構成)
図1には、本実施形態に係るコントロールケーブル10の部分的な構成が断面図にて示されている。このコントロールケーブル10は、例えば自動車等おいて操作力又は駆動力の伝達用に適用される。このコントロールケーブル10の適用例としては、サンルーフ開閉ケーブル、シートケーブル、ウインドウ開閉ケーブル、パーキングブレーキケーブル、トランクオープンケーブル、燃料オープンケーブル、ボンネットケーブル、キーロックケーブル、ヒータ調整ケーブル、オートマ変則ケーブル、スロットルケーブル、アクセルケーブルなどが挙げられる。
このコントロールケーブル10は、図1に示されるように、ケーブルアウター(アウターケーシング)12と、ケーブルアウター12の端末12Aに結合(固定)された端末部材16と、ケーブルアウター12内に摺動自在に挿入(挿通)されたインナーケーブル14とによって構成されている。
本実施形態に係るケーブルアウター12は、TPRアウターと称されるものであり、図1及び図2に示されるように、内層(内側樹脂層)であるライナー18と、ライナー18の外周を被覆する外層(外側樹脂層)であるアウターコート20と、アウターコート20内に埋設された複数の金属線材22とによって構成されている。なお、図示は省略するが、アウターコート20の外周がプロテクターと称される保護用の樹脂等によって更に被覆された構成にしてもよい。
ライナー18は、熱可塑性樹脂が押出し成形されることにより管状に形成されており、内側にインナーケーブル14が摺動自在に挿入されている。このライナー18を構成する樹脂を例示すると、66ナイロン、6ナイロン、ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシメチレン、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、高密度ポリエチレンなどが挙げられる。
アウターコート20は、ライナー18とは異なる種類の熱可塑性樹脂がライナー18の外周に押出し成形されることにより管状に形成されている。このアウターコート20を構成する樹脂を例示すると、軟質塩化ビニル、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリオキシメチレン、熱可塑性エラストマーとしてスチレン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、EPDMやエチレン−プロピレン共重合体が分散されたオレフィン系熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
複数の金属線材22は、アウターコート20内に軸線方向に沿って埋設されている。これらの金属線材22としては、硬鋼線、軟鋼線、ステンレス線などが挙げられる。これらの金属線材22は、例えば、予め成形しておいたライナー18とともに押出し成形機のダイス内に挿入される。そして、ダイスからライナー18と複数の金属線材22を送り出しながらライナー18の外周に樹脂を押出すことにより、複数の金属線材22が埋設されたアウターコート20を成形する。なお、図2では、金属線材22が2本の例を示しているが、金属線材22の数は2本に限定されるものではなく、例えば3本であってもよい。
端末部材16は、例えば射出成形により形成されたものであり、アウターコート20とは異なる種類の熱可塑性樹脂により筒状に形成されている。この端末部材16を構成する樹脂としては、例えばポリアミド、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレートなどが挙げられる。この端末部材16は、軸線方向一端側(基端側)がケーブルアウター12を固定するアウター固定部23とされている。端末部材16の軸線方向中間部には、車体側のブラケットに形成されたU溝などに端末部材16を係止するための環状溝24が形成されている。端末部材16の軸線方向他端側(先端側)には、端末部材16の先端に向かって小径となるテーパ面26が形成されている。
端末部材16の内周部は、軸線方向一端側が大径部28とされ、軸線方向他端側が小径部30とされており、大径部28と小径部30との間には段部32が形成されている。大径部28の内径は、アウターコート20の外径と同等に設定されている。この大径部28には、ケーブルアウター12の端末12Aが挿入されており、ケーブルアウター12の端面が段部32に当接している。小径部30の内径は、ライナー18の内径よりも若干大きく形成されており、ライナー18内に挿入されたインナーケーブル14を挿通可能とされている。大径部28内に挿入されたケーブルアウター12の端末12Aは、以下の結合構造によって端末部材16に結合されている。
(ケーブルアウターと端末部材との結合構造)
端末部材16の大径部28の内周部には、端末部材16の中心軸線側へ突出した凸部34が形成されている。この凸部34は、大径部28内に挿入された端末12Aのアウターコート20に食い込んでいる。これにより、ケーブルアウター12が端末部材16に結合されており、ケーブルアウター12と端末部材16との軸線方向及び周方向の相対移動が規制されている。
上記の凸部34は、端末12Aのアウターコート20と端末部材16とが熱により部分的に軟化(可塑化)した状態で、当該軟化した部位にピンコーキング(ピンカシメ)が施されて形成されたものである。つまり、ケーブルアウター12と端末部材16とは、熱間ピンコーキングによって結合(固定)されている。このため、端末部材16は、凸部34及びその周辺部位のうち少なくとも一部が、上記の熱によって溶融した後に固化した構成になっている。同様に、アウターコート20は、凸部34が食い込んだ凹部及びその周辺部位のうち少なくとも一部が、上記の熱によって溶融した後に固化した構成になっている。また、端末部材16には、図1に示されるように、コーキングピンによって押圧されて変形した部位に孔(凹部)36が形成されている。つまり、本実施形態では、端末部材16には、コーキングが施された跡(凹部)が存在し、端末部材16とアウターコート20との接触部位には、コーキング時に溶融しその後に固化した部位が存在する。以下、ケーブルアウター12と端末部材16との結合方法について説明する。
(ケーブルアウターと端末部材との結合方法)
ケーブルアウター12と端末部材16とを結合する際には、先ず挿入工程において、端末部材16の大径部28の内側に、ケーブルアウター12の端末12Aを挿入する。次いで、コーキング工程において、端末部材16と端末12Aのアウターコート20とを、図示しない超音波溶着機により部分的に軟化させている状態で、当該軟化させている部位に対して上記超音波溶着機のホーン38(図1に一部のみ図示)によりピンコーキングを施す。これにより、端末12Aのアウターコート20に食い込んだ凸部34を端末部材16の内周部に形成する。
つまり、本実施形態では、超音波溶着機のホーン38がコーキングピンとしての機能を兼ね備えており、当該ホーン38から超音波を発振しながらピンコーキングを行う。具体的には、ケーブルアウター12の端末12Aが挿入された端末部材16の外周にホーン38の先端(下端)を接触させ、ホーン38から超音波を発振する。この超音波による振動で、端末部材16とアウターコート20との各接触面に摩擦熱を発生させ、端末部材16とアウターコート20との硬度を部分的に柔らかくする。この状態で、柔らかくなった部位をホーン38により端末部材16の中心軸線側へ押圧し、端末部材16の内周部から上記の凸部34を突出させ、当該凸部34を端末12Aのアウターコート20に食い込ませる。これにより、ケーブルアウター12と端末部材16とを結合(固定)する。
(作用及び効果)
次に、本発明の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、アウターコート20が樹脂により形成されたケーブルアウター12の端末12Aが、アウターコート20とは異なる種類の樹脂により筒状に形成された端末部材16の内側に挿入されている。この端末部材16の内周部には、アウターコート20に食い込んだ凸部34が形成されている。この凸部34は、端末部材16とアウターコート20とが熱により部分的に軟化した状態で、当該軟化した部位にピンコーキングが施されて形成されたものである。このように、熱間でピンコーキングが施されるため、ケーブルアウター12がコイル(金属巻線)などの剛体部を備えていない場合でも、ケーブルアウター12の内径への影響を最小限に抑える(内径が変形しないようにする)ことができる。
上記の効果について、図3に示される第1比較例に係るコントロールケーブル40及び図4に示される第2比較例に係るコントロールケーブル50を用いて補足する。なお、図3及び図4では、本実施形態と同様の構成に同符号を付している。第1比較例に係るコントロールケーブル40では、ケーブルアウター42が所謂巻線アウターとされている。このケーブルアウター42では、ライナー18とアウターコート20との間に金属巻線44が介在されており、端末部材16が金属リング46のカシメによってケーブルアウター42の端末42Aに固定されている。このコントロールケーブル40では、金属巻線44が剛体となり、金属リング46の加締めによる径方向の押し力によって、ライナー18の内径に潰れは生じない。しかしながら、このコントロールケーブル40では、ケーブルアウター42が金属巻線44を備えているため、質量が大きい等の問題がある。
一方、第2比較例に係るコントロールケーブル50では、本実施形態と同様に、ケーブルアウター12が金属巻線44等の剛体部を備えていない構成になっているが、冷間でのピンコーキングによって端末部材16とケーブルアウター12とが結合された構成になっている。冷間でのピンコーキング時には、コーキングピンに掛かる応力が高くなるため、ライナー18の一部にも塑性変形が生じてしまい、ライナー18の内径が狭くなってしまう。つまり、図4に示されるように、ライナー18の内周部に突出部52が形成され、当該突出部52がインナーケーブル14と干渉するため、コントロールケーブルとしての機能に支障をきたす可能性がある。
これに対し、本実施形態では、前述したように熱間でピンコーキングを行うため、コーキング時にコーキングピン(ここではホーン38)に掛かる応力が低減する。その結果、ライナー18の内径への影響を最小限に抑えつつ、ケーブルアウター12と端末部材16とを結合することができる。しかも、端末部材16の凸部34が端末12Aのアウターコート20に食い込んでいるため、アウターコート20と端末部材16とが異なる樹脂からなり、両者が溶け合わない構成であっても、ケーブルアウター12と端末部材16とを良好に結合することができる。つまり、本実施形態によれば、超音波溶着では結合することができない、異材の樹脂部品同士を結合することが可能である。
また、本実施形態では、ケーブルアウター12が、アウターコート20とライナー18との2層構造を有する。このため、例えばアウターコート20の材料として軟らかい樹脂を用いた場合でも、ライナー18によって寸法精度を確保できる。これにより、ケーブルアウター12内に挿入されるインナーケーブル14の摺動性と、ケーブルアウター12の配策性との両立が可能になる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、端末部材16の一箇所にコーキングが施される構成にしたが、請求項1〜請求項3に係る発明はこれに限るものではない。例えば、端末部材16において、周方向に並んだ複数箇所、軸線方向に並んだ複数箇所、又は周方向及び軸線方向に対して傾斜した方向に並んだ複数箇所にコーキングが施される構成にしてもよい。
また、コーキングピンとして用いられるホーン38の断面形状は、丸形状に限らず、適宜変更可能である。例えば、ホーン38の断面形状が、楕円形状又は多角形形状に設定された構成にしてもよい。また、ホーン38において端末部材16と接する部位の形状は、ピン形状に限らず、適宜変更可能である。例えば、ホーン38において端末部材16と接する部位が、端末部材16の周方向に延びるリング形状又は円弧形状に設定された構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、ケーブルアウター12が所謂TPRアウターである場合について説明したが、請求項1〜請求項3に係る発明はこれに限らず、ケーブルアウターは、少なくとも外層が樹脂により形成されたものであればよい。例えば、単層の樹脂層からなる管状体に複数の金属線材が軸線方向に沿って埋設された構成の鋼筋アウターや、管状のライナーの外周に多数の金属線材が緩いピッチで螺旋状に巻き付けられてシールド線層が形成されると共に当該シールド線層が外側樹脂層(外層)によって被覆された構成のシールドアウター、或いは、短繊維等によって補強された樹脂の管状体からなる樹脂アウター等に対して、本発明を適用することができる。また、前述した巻線アウター(図3参照)に対して本発明を適用してもよい。それにより、金属リング46を省略することができる。
さらに、上記実施形態では、超音波溶着機のホーン38を用いてコーキングを行う場合について説明したが、請求項1に係る発明はこれに限るものではない。すなわち、例えば、恒温器内でケーブルアウターの外層及び端末部材を軟化させている状態で、当該恒温器内に設置した小型のプレス機により上記軟化させている部位に対してコーキングを施すようにしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 コントロールケーブル
12 ケーブルアウター
12A 端末
14 インナーケーブル
16 端末部材
18 ライナー
20 アウターコート(外層)
34 凸部
38 ホーン

Claims (3)

  1. 少なくとも外層が樹脂により形成されたケーブルアウターと、
    前記外層とは異なる種類の樹脂により筒状に形成され、内側に前記ケーブルアウターの端末が挿入された端末部材と、
    を備え、
    前記端末部材と前記端末の前記外層とが熱により少なくとも部分的に軟化した状態で当該軟化した部位にコーキングが施されることにより、前記外層に食い込んだ凸部が前記端末部材の内周部に形成されたケーブルアウターと端末部材との結合構造。
  2. 少なくとも外層が樹脂により形成されたケーブルアウターの端末を、前記外層とは異なる種類の樹脂により筒状に形成された端末部材の内側に挿入する挿入工程と、
    前記端末部材と前記端末の前記外層とを少なくとも部分的に軟化させている状態で、当該軟化させている部位に対してコーキングを施し、前記外層に食い込んだ凸部を前記端末部材の内周部に形成するコーキング工程と、
    を有するケーブルアウターと端末部材との結合方法。
  3. 請求項1に記載のケーブルアウター及び端末部材と、
    前記ケーブルアウター内に挿入されたインナーケーブルと、
    を備えたコントロールケーブル。
JP2015006195A 2015-01-15 2015-01-15 ケーブルアウターと端末部材との結合構造及び結合方法並びにコントロールケーブル Active JP6429150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015006195A JP6429150B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 ケーブルアウターと端末部材との結合構造及び結合方法並びにコントロールケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015006195A JP6429150B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 ケーブルアウターと端末部材との結合構造及び結合方法並びにコントロールケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016133131A true JP2016133131A (ja) 2016-07-25
JP6429150B2 JP6429150B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=56437759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015006195A Active JP6429150B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 ケーブルアウターと端末部材との結合構造及び結合方法並びにコントロールケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6429150B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106321613A (zh) * 2016-10-18 2017-01-11 广州品力高控制索有限公司 用于车辆拉索、软轴的套管和套管帽连接装置及连接方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04129132U (ja) * 1991-05-14 1992-11-25 オーツタイヤ株式会社 導光板装置の合成樹脂板溶着構造
JPH1054417A (ja) * 1996-08-09 1998-02-24 Eiichi Teraura コントロールケーブルのアウタケーシング用キャップ部材の固着方法
JP2000326414A (ja) * 1999-05-19 2000-11-28 Nippon Cable Syst Inc パイプと樹脂キャップの接合構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04129132U (ja) * 1991-05-14 1992-11-25 オーツタイヤ株式会社 導光板装置の合成樹脂板溶着構造
JPH1054417A (ja) * 1996-08-09 1998-02-24 Eiichi Teraura コントロールケーブルのアウタケーシング用キャップ部材の固着方法
JP2000326414A (ja) * 1999-05-19 2000-11-28 Nippon Cable Syst Inc パイプと樹脂キャップの接合構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106321613A (zh) * 2016-10-18 2017-01-11 广州品力高控制索有限公司 用于车辆拉索、软轴的套管和套管帽连接装置及连接方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6429150B2 (ja) 2018-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5613280B2 (ja) ダストカバー
JP3825278B2 (ja) グロメット
JP4814947B2 (ja) コルゲートチューブの接続部材
US6211464B1 (en) Grommet having resilient flange for mounting on a panel
JP6858207B2 (ja) 制振機能を有する締結具
JP5963880B2 (ja) 自動車の可動部材用のスピンドルドライブ
US20200392984A1 (en) Ball joint and method of manufacturing ball joint
JP2009243483A (ja) 樹脂トルクロッド
US5337621A (en) Cable end fitting retainer and method for making same
JP6429150B2 (ja) ケーブルアウターと端末部材との結合構造及び結合方法並びにコントロールケーブル
JP4464847B2 (ja) 管体の接続構造および管体の接続方法
JP7379497B2 (ja) プロペラシャフト及びその製造方法
JP6566299B2 (ja) ケーブルアウターと端末部材との結合構造及びコントロールケーブル
JP2018083329A (ja) 熱カシメ構造体
JP3331368B2 (ja) 合成樹脂管を接続するための接続具
JP4561540B2 (ja) コネクタ
JP2016025666A (ja) グロメット、グロメット付ワイヤーハーネス及びコルゲートチューブ固定部品
JPS6053206B2 (ja) 索導管ならびにその製造方法
KR102042284B1 (ko) 하이브리드 모듈 브라켓의 결합구조
JP2000326414A (ja) パイプと樹脂キャップの接合構造
WO2020218606A1 (ja) コントロールケーブル
JP7342761B2 (ja) センサ装置
US11193319B2 (en) Bumper strip for vehicle and manufacturing method thereof
JP2002349779A (ja) 合成樹脂管を接続するための接続具
JP2018122482A (ja) 樹脂製筒状体、樹脂製筒状体の製造金型、及び樹脂製筒状体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6429150

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250