JP2016132119A - シート積重装置,カウンタエゼクタ及び製函機 - Google Patents

シート積重装置,カウンタエゼクタ及び製函機 Download PDF

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【課題】装置の複雑化やコスト増を抑え、シートの損傷発生を抑制すると共にシートを所定の姿勢で順にホッパ上に積み重ねて行くことできるシート積重装置を提供する。【解決手段】送り出しロール22により送り出されたシート10の後部を下方に押さえ付けるシート押さえ装置70を備え、シート押さえ装置は、シート10の移動方向に沿って周面が回転する押さえロール71,72と、押さえロール71,72を揺動可能に支持する支持部材73とを備え、支持部材73には、シート10が送り出しロール22に挟まれて支持されている時にはシート10の当接によって押さえロール71,72が上方に移動されるようにバネ剛性が設定され、押さえロール71,72をシート10の搬送経路内に進入するように付勢する付勢部材76が備えられている。【選択図】図1

Description

本発明は、製函機の最下流部に備えられ段ボール箱を集積計数しバッチにして排出するカウンタエゼクタに用いて好適のシート積重装置及びこれを用いたカウンタエゼクタ並びに製函機に関するものである。
段ボール箱を製造する製函機には、その最下流部で製函されたシート状の段ボール箱(以下、シートとも言う)を集積計数して積み重ね所定枚数のバッチにして排出するカウンタエゼクタが設備されている。このカウンタエゼクタは、シートを積み重ねるホッパを有し、送り出しロールから水平又は略水平に向けてホッパの上方に送り出されたシートの搬送方向への動きを停止させホッパ上に落下させて所定枚数積み重ねる。
近年、製函機においても高速化が進んでいる。しかし、生産速度を速めると、シートの挙動のコントロールが難しく、シートを所定の姿勢で順にホッパ上に積み重ねて行くことが困難になる。このような観点からカウンタエゼクタに関する種々の技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、供給されたシートの後行部分に柔軟性カムを接触させて、シートの後行部分がスタック方向に押圧されるようにして、後続のシートの前縁が先行のシートの後縁に入り込まないようにする技術が開示されている。
また、特許文献2には、排出ローラの出側でシートの通過経路を遮る位置に、シート先端の衝突によって跳ね上がり、跳ね上がり後の戻りによって、シート後端を下方に叩き落とす叩きレバーを設置して、後続のシートの前縁が先行のシートの後縁に衝突して生じるジャムの発生を防止する技術が開示されている。
特許文献3には、シートが給紙ローラの間から入ってくると、シートの先端で跳ね上がり抑止プレートが押し上げられ、シートの後端近くになると、シートの腰の軟化と跳ね上がり抑止プレートの自重によって、シートが処理トレイ方向に戻され、シート後端がニップにより解き放たれると、シート後端は跳ね上がり抑止プレートにより押さえ付けられるようにして、待機トレイに堆積されるシートの整列性を向上させるようにした技術が開示されている。
特許文献4には、シート後端がニップにより解き放たれると、シート後端は跳ね上がり抑止プレートにより押さえつけられるようにして、シートの潜り込み及び背押しが発生するのを防止するようにした技術が開示されている。
特許文献5には、送出しロールからシート搬送方向に沿ってホッパ部の上方に送り出されたシートに対して、風向き,風量調整可能なブロアにより上方から風を吹き付けて、シートを適正な姿勢でホッパ部内により速く降下させることができるようにした技術が開示されている。
特開平5−208774号公報 実開平4−138061号公報 特開2006−124163号公報 特開2012−035994号公報 特開2012−157994号公報
特許文献5の技術は、高速化に対して有効であるが、特に搬送方向に大サイズのシートをホッパ部に落下させる際、搬送方向前端が下向きになり、段ボールシートへ傷が入ったり、適正に積層できなくなったりする場合がある。また、搬送方向前端が下向きになると搬送方向後端が上向きとなり、次に送り込まれるシートと衝突する。送出しロールの隙間調整や、ブロアによる風向き,風量調整でも限界があり、かかる不具合を解消できない場合がある。
この点で、特許文献1,2の技術は、シートの搬送方向後端を下方に押し込むため、シートの姿勢の矯正に有効である。しかし、特許文献1の技術は、柔軟性カムを回転駆動するため、シートの動きに同期させて柔軟性カムを回転駆動する駆動手段を装備する必要があり、装置が複雑になりコスト増を招く。特許文献2の技術は、叩きレバーを回転駆動しないが、シートが叩きレバーに対して擦れて損傷するおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、装置の複雑化やコスト増を抑え、シートの損傷発生を抑制すると共にシートを所定の姿勢で順にホッパ上に積み重ねて行くことできるようにした、シート積重装置,カウンタエゼクタ及び製函機を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明のシート積重装置は、シートを積重するホッパ部と、前記シートを水平又は略水平の搬送経路であって前記ホッパ部の上方空間に送り出す送り出しロールと、前記送り出しロールにより送り出された前記シートの前部を受けて前記シートの前記搬送方向の動きを停止させるフロントストップ部と、を有するシート積重装置であって、前記シート押さえ装置は、前記送り出しロールの下流に配置され、前記シートと接触し前記シートの移動によって連れ回りする押さえロールと、前記押さえロールを、前記搬送経路内と前記搬送経路の上方との間で揺動可能に支持する支持部材と、を備えている。
(2)前記支持部材には、前記搬送経路内に進入した前記シートが前記送り出しロールに支持されている時には、前記シートの当接によって前記押さえロールが前記搬送経路の上方に移動されるように設定されて、前記押さえロールを前記搬送経路内に進入するように付勢する付勢部材が備えられことが好ましい。
(3)前記押さえロールは、前記送り出しロールに近い第1押さえロールと、前記送り出しロールから遠い第2押さえロールと、を有し、前記送り出しロールに支持された前記シートが当接しない状態では、前記第1押さえロールの下部は前記搬送経路内に進入し、前記第2押さえロールの下部は前記第1押さえロールの下部よりも多く前記搬送経路内に進入するように、前記第1押さえロール及び前記第2押さえロールの回転中心が配置され、前記シートの当接によって前記第1押さえロールが前記搬送経路の上方に移動されると、前記第2押さえロールが前記搬送経路内の上方又は前記搬送経路の上方に移動されるように設定されていることが好ましい。
(4)前記シート押さえ装置は、装置幅方向に複数設けられていることが好ましい。
(5)前記支持部材は、前記押さえロールを回転自在に支持する揺動アームと、前記揺動アームを支持して前記押さえロール及び前記支持アームの自重をキャンセルするエアシリンダと、を有していることが好ましい。
(6)前記支持部材は、前記押さえロールを回転自在に支持する揺動アームと、前記揺動アームを弾性的に支持して前記バネ部材として機能するメカニカルバネと、を有していることが好ましい。
(7)前記支持部材は、前記押さえロールを前記搬送経路の上方に退避させる退避操作手段が接続されていることが好ましい。
(8)前記押さえロールは、ゴム又は樹脂で形成されていることが好ましい。
(9)前記押さえロールは、少なくとも周面近傍に中空部が形成されているか、或いは、スポンジ状であることが好ましい。
(10)前記ホッパ部の上方に配置され、前記送り出しロールにより送り出された前記シートに上方から下向きに空気を吹き付ける送風装置をさらに備えていることが好ましい。
(11)前記シートはシート状の段ボール箱であることが好ましい。
(12)前記押さえロールの幅は前記シート状の段ボール箱のスロッタ幅よりも大きいことが好ましい。
(13)本発明のカウンタエゼクタは、製函機の下流部に装備され、上記シート積重装置を備え、前記ホッパ部へ、上流側から搬送されて送り出されたシート状の段ボール箱を計数しながら積重する。
(14)本発明の製函機は、段ボールシートを1枚ずつ給紙する給紙部と、前記給紙部から給紙された段ボールシートに印刷する印刷部と、前記印刷部により印刷された段ボールシートを排紙する排紙部と、前記排紙部から排紙された段ボールシートに溝切り及び罫線入れをするダイカット部と、前記ダイカット部により加工された段ボールシートの端部に糊付けし折り曲げ加工をしてシート状の段ボール箱を形成するフォルダグルア部と、前記フォルダグルア部により加工された前記段ボール箱を計数しながら積重するカウンタエゼクタ部と、を備え、前記カウンタエゼクタ部には、上記カウンタエゼクタが設けられている。
本発明によれば、シートが送り出しロールからホッパ部の上方空間に水平又は略水平の搬送経路に送り出される際には、まず、シートの先端部が、搬送経路内に進入しているシート押さえ装置の押さえロールに当接するが、シートは、その中間部以降が送り出しロールに支持されている状態では、送り出しロール等の支持反力によって、シートの先端部は、押さえロールを搬送経路の上方に移動させるため、押さえロールへの衝突によるシート先端部の損傷を防止することができる。
また、シートの送り出しが進んで、シートの後端が送り出しロールから抜けると、シートは支持反力を得ない自由な状態になるので、シートの後端は、押さえロールによって下方に押さえ付けられる。搬送方向に長いシートの場合、送り出されたシートの先端が下降して前傾斜し、この姿勢のままホッパ部内を落下して後続のシートを適正に積重できなくなったり、後続のシートの先端が先行のシートの後端に当たったりしてシートを適正に積重できなくなり、その結果ホッパ部内でシートが詰まる場合があるが、シートの後端が下方に押さえ付けられるため、シートは水平を保持しながら適正に積重される。しかも、装置の複雑化やコスト増を抑えることができ、シートと接触する押さえロールはシートの移動によって連れ回りするため、シートの損傷発生も抑制される。
本発明の一実施形態にかかるシート積重装置及びカウンタエゼクタの全体構成を示す側面図(手前側のフレーム類を除去してカウンタエゼクタの内部を示す図)である。 本発明の一実施形態にかかるカウンタエゼクタを備える製函機の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態にかかるシート積重装置のシート押さえ装置を説明する模式的側面図である。 本発明の一実施形態にかかるシート積重装置のシート押さえ装置を説明する模式的側面図であり、(a)はシートが開放された状態、(b)はシートが送り出しロールに挟まれて支持された状態を示す。 本発明の一実施形態にかかるシート積重装置のフロントストップ部を説明する模式的側面図である。 本発明の一実施形態にかかるシート積重装置のシート押さえ装置動作を(a)〜(f)に順に説明する模式的側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図6は本発明の一実施形態にかかるシート積重装置及びカウンタエゼクタ並びに製函機を説明するものであり、これらの図に基づいて説明する。
〔製函機の構成〕
まず、本実施形態にかかるカウンタエゼクタを備える製函機の構成を説明する。
図2では、段ボールシートがシート状の段ボール箱(製函用シート材、シート)に加工される過程を、製函機の各工程の装置構成の上方に、装置構成とは分けて装置構成に対応させて付記している。図2に示すように、この製函機は、上流側から、給紙部1,印刷部2,排紙部3,ダイカット部4,フォルダグルア部5,カウンタエゼクタ部6が設けられている。
給紙部1では、板状の段ボールシート10aが多数積載された状態で搬入され、この段ボールシート10aを1枚ずつ印刷部2に供給(給紙)する。
印刷部2は、所定の色数[ここでは、4色]の印刷ユニット2a〜2dからなり、印刷部2では、搬送コンベア7によって1枚ずつ搬送される段ボールシート10aに、各色のインキを順次印刷する。
排紙部3では、印刷部2で印刷された段ボールシート10aに溝切りや罫線入れを行なって排紙する。
ダイカット部4では、排紙部3から排紙された段ボールシート10aに打ち抜き加工や更なる溝切りや罫線入れを行なう。
フォルダグルア部5では、ダイカット部4により加工された段ボールシート10aの左右方向一端の糊代に糊付けし、段ボールシート10aの左右両端部が裏側(下方)で重合するように折り曲げ加工を行なう。このフォルダグルア部5により加工された段ボールシート10aは、左右両端部が糊によって接着されてシート状の段ボール箱(製函用シート材)10となる。
カウンタエゼクタ部6では、フォルダグルア部5で加工された製函用シート材10を計数しながら、テーブル(スタッカテーブル)に積載する部分である。カウンタエゼクタ部6により所定枚数の製函用シート材10が積み上げられたら、このシート材群100を一単位のバッチとして出荷する。
〔シート積重装置及びカウンタエゼクタ〕
次に、図1を参照して、シート積重装置60を有するカウンタエゼクタ部(カウンタエゼクタ)6について説明する。
まず、カウンタエゼクタ6に装備されるシート積重装置60を説明すると、シート積重装置60は、シートである製函用シート材10を積重するホッパ部Hと、送り出しロール22と、フロントストップ(フロントストップ部)28と、送風装置(ファン)52,53と、シート押さえ装置70とを備えている。なお、シート積重装置60に特徴的な装置であるシート押さえ装置70については、別途説明する。
図1に示すように、カウンタエゼクタ6の入り口部分の機械幅方向両側には、フレーム20がそれぞれ立設されており、このフレーム20にはフォルダグルア部5の出口部(最後部)コンベア用ローラ21と、上下一対の送り出しロール22とが取り付けられている。送り出しロール22は製函用シート材10を上下から挟んで水平又は略水平の搬送経路に送り出す。これらの送り出しロール22の下部には、後述するスタック(製函用シート材10が複数枚積み重なったもの)50の端部を押圧するスパンカ23が設けられている。
このスパンカ23は製函用シート材10の後端が当接する当接面23aを有し、当接面23aの中間部以下は鉛直方向に向いているが、当接面23aの上部は、上端が製函用シート材10の搬送方向後方へシフトするように傾斜している。
送り出しロール22の出口側の下方は、製函用シート材10が積み重ねられていくことによりスタック50が形成される空間がホッパ部Hとなっている。送り出しロール22は、このホッパ部Hの上方空間の水平又は略水平な軌道(搬送経路)上に製函用シート材10を送り出す。
また、送り出しロール22の前方の対向位置には、フォルダグルア5から排出された製函用シート材10を減速させながら停止させる可撓性のフロントストップ28が前後方向に移動可能に支持されている。すなわち、フロントストップ28は、レッジ支持体38の支持部38aに対して、図示しないモータ等によって前後方向に移動可能に設けられている。フロントストップ28は、製函用シート材10の前部が当接すると自ら弾性変形しつつ製函用シート材10を減速させながら搬送方向の動きを停止させるために、可撓性の材料で形成された可撓性ストッププレ−ト28aを備えている。ただし、可撓性ストッププレ−ト28aの下方には、スパンカ23でスタック50の後端部が押圧される際に、スタック50の前縁でスタック50の動きを規制するために、例えば金属等の剛性の高い材料で形成された高剛性ストッププレ−ト28bが装備される。
また、ホッパ部Hの下方には、後述するレッジ42から途中まで集積されたスタック50を受け渡され、このスタック50の上に、フロントストップ28に当たって落ちた製函用シート材10を受けてこれを集積して所定枚数のスタック50を形成するエレベータ32が設けられている。このエレベータ32は、送り出しロール22の少し前方の下方にほぼ水平に配置されており、ラック33aの設けられた支持軸34に支持され、ラック33aと、ラック33aに噛合するピニオン33bと、ピニオン33bに結合されたサーボモータ35とからなる駆動機構により上下方向に往復動可能に構成されている。
カウンタエゼクタ6におけるホッパ部H以降の機械幅方向両側には、サイドフレーム36がそれぞれ設けられており、このサイドフレーム36には水平にレール37が備えられ、両側のレール37には上記レッジ支持体38が走行可能に支持されている。つまり、レッジ支持体38にはレール37上を走行するローラ39と、レール37に沿って設けられた図示しないラックと噛合する図示しないピニオンと、このピニオンを回転駆動するレッジ前後サーボモータ40とが装備され、サーボモータ40の正逆回転により、レッジ支持体38が前後方向に移動する。
このレッジ支持体38には、昇降機構41を介して水平に延びるレッジ42が装備されている。昇降機構41は、図示しないが、ラック・ピニオン機構と、このピニオンを回転駆動するレッジ昇降サーボモータ等から構成され、サーボモータの正逆回転により、レッジ支持体38が昇降する。
このレッジ42は、フロントストップ28に当たって落ちた製函用シート材10を受けてこの製函用シート材10を集積してスタック50を形成し、スタック50を形成する途中でこれをエレベータ32に受け渡し、その後はエレベータ32上でさらに製函用シート材10が集積されてスタック50が設定枚数に達したら、再び作動して次のスタック50aを形成するためにエレベータ32に替わって製函用シート材10を受ける。
レッジ42には、スタック50を押圧するプレスバー44が昇降機構(図示略)により昇降可能に支持されている。この昇降機構も、図示しないラック・ピニオン機構と、このピニオンを回転駆動する図示しないプレスバー昇降サーボモータとから構成され、サーボモータの正逆回転により、プレスバー44が昇降する。
エレベータ32が最下降した際のエレベータ32の上面と同じ高さレベルには、下部コンベア47が設けられ、更にその下流側には排出コンベア48が下部コンベア47と同レベルの高さ位置に設けられている。これら下部コンベア47及び排出コンベア48は、それぞれ下部コンベア用サーボモータ47a及び排出コンベア用サーボモータ48aにより駆動される。下部コンベア47の入口先端位置は、最小長さ(搬送方向長さが最小)の製函用シート材10であっても受けることが可能なようにプッシャ27の十分近くに位置すべく、エレベータ32の奥まで入り込んで設置されている。
さらに、下部コンベア47及び排出コンベア48の上方には、下部コンベア47及び排出コンベア48と相まってスタック50を挟持する上部コンベア49が移動機構49aを介して高さ方向位置調整可能に支持されている。また、上部コンベア49は、前後方向にも移動可能であり、箱サイズに合わせフロントストップ28と連動してこのフロントストップ28から一定の距離まで移動すべく構成されている。
そして、エレベータ32の上方(即ち、ホッパ部Hの上方)に、送り出しロール22から送り出される製函用シート材10の上面に、上方から下向きにエアAFを吹き付けるファン(送風装置)52,53が設けられている。ファン52は、両サイドフレーム36に支持された梁36aに固定された固定ファン(固定送風装置)であり、ファン53は、フロントストップ28を支持する支持部38aに固定され、フロントストップ28と共に前後方向に移動する可動ファン(可動送風装置)である。
この例では、固定ファン52は何れも両サイドフレーム36の上端付近の送り出しロール22の出口の高さレベルに対して上方に大きく離隔した位置に配置され、一方、可動ファン53は何れもフロントストップ28の上端付近の送り出しロール22の出口の高さレベルに対して上方に位置するが比較的近い位置に配置されている。
これにより、搬送方向の後端部の固定ファン52は製函用シート材10から離隔することによって、風速は低下するが送風範囲が広がるので、可動ファン53を作動させなくても、製函用シート材10の搬送方向サイズが大きくない限り、製函用シート材10の略全面に風を当てることができる。
一方、搬送方向の前端部の可動ファン53は製函用シート材10に接近しているので、製函用シート材10前端部に部分的に強い風を送ることができ、固定ファン52のみでは全風量が不足する場合に用いれば効果的に使用することができるようになっている。更に、可動ファン53はフロントストップ28側に固定されるため、シート長に応じて自動でシート先端を吹くよう調整される。
何れのファン52,53も、送風方向を鉛直下方、つまり、送り出しロール22から送り出される製函用シート材10の面の適正な方向であるほぼ水平方向に対して、直交する方向に向けており、何れのファン52,53も周囲をダクト52a,53aで覆われており、ダクト52a,53aにより整流されながら送風方向が鉛直下方を向くようになっている。
〔シート押さえ装置〕
ここで、図3を参照して、シート押さえ装置70を説明する。図3に示すように、シート押さえ装置70は、送り出しロール22により送り出された製函用シート材10の後部を下方に押さえ付けて、製函用シート材10の先端側の沈みを矯正して水平な状態に復帰させるものである。ここでは、2つのシート押さえ装置70が装置幅方向中央を中心に左右対称に対をなして配置され、両フレーム20又は両サイドフレーム36に架け渡された図示しない支持梁に支持され装備されている。
2つの両シート押さえ装置70は、左右対称に形成され、何れも、2つの押さえロール71,72と、押さえロール71,72を支持する支持部材73とを備えている。支持部材73は、支持梁に固設された支持部24(図1参照)に軸74sにより一端部を揺動自在に支持された支持アーム74と、支持アーム74を支持するエアシリンダ75及び付勢部材としてのメカニカルスプリング(ここでは、コイルスプリング)76とを有している。
支持アーム74は、中間が屈曲しており、軸74sに支持される一端部を上方に向け、中間部を下方に向けて配置される。中間の屈曲部には、第1押さえロール71が軸71sによって回転自在に支持されている。屈曲部から先の他端部は、製函用シート材10の搬送方向前方でやや下方に向けて延びており、他端部には、第2押さえロール72が軸72sによって回転自在に支持されている。
これらの押さえロール71,72は、例えば製函用シート材10に加工されたスロッタ溝の幅(スロッタ幅)よりも大きい所定の幅を有する車輪状に形成される。押さえロール71,72の材料としては、柔軟性があるものが好ましく、例えば、NBR系ゴム又はポリエステル系ウレタンを材料として、スポンジ状に形成したもの(例えば、NBR系ゴムスポンジ)か、或いは、少なくとも外周面近傍に剛性軽減のための中空部を形成したものが好適である。ここでは、柔軟性と耐久性とを兼ね備えた外周面近傍に微小な中空部71a,72aが多数形成されたポリエステル系ウレタンが適用されている。また、ここでは、両押さえロール71,72に、同一のロールが適用される。
そして、第1押さえロール71は、送り出しロール22の直近に配置され、外力が加わらない状態では、上下の送り出しロール22の間から送り出される製函用シート材10の搬送経路に下縁部が僅かに進入するように配置される。第2押さえロール72は、第1押さえロール71より送り出しロール22から離隔し、外力が加わらない状態では、その下縁部が、第1押さえロール71よりもやや深く製函用シート材10の搬送経路に進入するように配置される。
また、第1及び第2押さえロール71,72は、所定の直径を有し、且つ、製函用シート材10の搬送方向に互いに接近して配置されるため、装置幅方向には互いにズレて配置されている。ここでは、支持アーム74の装置幅方向の一側(図3中、紙面の奥の側)に第1押さえロール71が取り付けられ、支持アーム74の装置幅方向の他側(図3中、紙面の手前側)に第2押さえロール72が取り付けられている。
第1及び第2押さえロール71,72の直径は、製函用シート材10の先端が後述するように第1及び第2押さえロール71,72の外周に当接する際に、外周面に対してより浅い角度で当接するように考慮してある程度の大きさが確保されている。また、両押さえロール71,72を接近して配置するのは、シート押さえ装置70のコンパクト化を図ると共に、両押さえロール71,72が後述するように製函用シート材10の後端部を押し下げる際に、製函用シート材10の可能な限り後端部分に両押さえロール71,72が集中的に作用するように考慮したものである。
支持アーム74には、その屈曲部の上方の一側(製函用シート材10の搬送方向側)に係止部74aが突設され、その一端部(上端部)の近傍の他側(製函用シート材10の搬送方向の反対側)に係止部74bが突設されている。エアシリンダ75は、上方に向けたシリンダ後端部(上端部)を支持部24にピン75aにより揺動可能に係止され、下方に向けたロッド先端部(下端部)を係止部74aにピン75bにより揺動可能に係止されている。また、メカニカルスプリング76も、上端部を支持部24に係止穴76aに揺動可能に係止され、下端部を係止部74bの係止穴76bに揺動可能に係止されている。
また、エアシリンダ75には、シリンダ内部のエア圧を調整するエア圧調整装置75cが接続されている。このエア圧調整装置75cを通じて、エアシリンダ75を伸縮させることができるようになっている。エアシリンダ75を収縮させてピン75bを上方に移動させることにより、押さえロール71,72を製函用シート材10の搬送経路の上方に退避させることができ、この場合、エア圧調整装置75cは退避操作手段として機能する。
エアシリンダ75は、押さえロール71,72の各下縁部が製函用シート材10の搬送経路に接触する手前の状態に支持アーム74を保持している。つまり、支持アーム74は、エアシリンダ75によって、図3中時計回りに支持力を加えられて押さえロール71,72が引き上げられている。この状態では、押さえロール71,72は搬送経路に入らないので、押さえロール71,72及び支持アーム74の自重がキャンセルされる形になる。
一方、メカニカルスプリング76は、押さえロール71,72の下縁部が製函用シート材10の搬送経路内に進入するように、支持アーム74に、図3中時計反回りに付勢力を加えている。ただし、メカニカルスプリング76のバネ剛性(バネ定数)は後述する所定のレベルに抑えられている。なお、詳細は図示しないが、メカニカルスプリング76の上端を係止する係止穴76aは、アジャスタ77によって上下に位置調整できるようになっており、外力が加わらない状態での押さえロール71,72の上下位置を調整できるようになっている。
このように、エアシリンダ75により、押さえロール71,72及び支持アーム74の自重をキャンセルしたうえで、メカニカルスプリング76による付勢力を加えることで、メカニカルスプリング76のバネ剛性を低く抑えることができる。もちろん、エアシリンダ75のみ或いはメカニカルスプリング76のみを装備するなど、支持アーム74を弾性支持する弾性支持手段を1つのみにして、外力が加わらない状態で、押さえロール71,72が所定の上下位置となるようにしても良い。この場合、弾性支持手段のバネ剛性(バネ定数)をある程度確保しなくてはならなくなり、製函用シート材10の先端が当接する際の押さえロール71,72の反力が大きくなり易いが、調整可能である。
これにより、図4(a)に示すように、送り出しロール22で送り出される製函用シート材10の先端が、押さえロール71に差し掛かるまでは、メカニカルスプリング76の付勢力により、押さえロール71,72の各下縁部は製函用シート材10の搬送経路内に進入している。ただし、第1押さえロール71の下縁部の製函用シート材10の搬送経路内への進入量は僅かである。なお、図4には2つの製函用シート材10を示すので、これらを区別する際には、一方(ここでは、後続側)の製函用シート材10を符号10で示し、他方(ここでは、先行側)の製函用シート材10を符号10で示す。
製函用シート材10の先端が、第1押さえロール71に差し掛かると、まず、第1押さえロール71に当接する。製函用シート材10は、上下の送り出しロール22で挟まれて支持されているので、所定の搬送経路上を進み、第1押さえロール71の下縁部の製函用シート材10の搬送経路内への進入量は僅かなので、製函用シート材10の先端は、第1押さえロール71の下縁部に浅い角度で当接し、第1押さえロール71を上方に押し上げるようにして進んでいく。
このとき、製函用シート材10の先端部には、メカニカルスプリング76の付勢力による反力が加わるが、メカニカルスプリング76のバネ剛性は所定のレベル、即ち、製函用シート材10の先端部を変形や傷を与えない程度の所定のレベルに抑えられているので、製函用シート材10の先端部は第1押さえロール71に影響されることなく搬送される。また、第1押さえロール71は、製函用シート材10と接触する外周面が柔軟に形成され、しかも、製函用シート材10の移動と共に滑らかに従動回転するので、この点からも、製函用シート材10の先端部は傷つくことなく搬送される。
製函用シート材10の先端部が進むと、第2押さえロール72に当接するが、第1押さえロール72が上方に押し上げられている段階で、第2押さえロール72も押し上げられて、第2押さえロール71の下縁部の製函用シート材10の搬送経路内への進入量は僅かになっているので、製函用シート材10の先端は、図4(b)に示すように、第2押さえロール72の下縁部に浅い角度で当接し、第2押さえロール72を上方に押し上げるようにして進む。
このときにも、製函用シート材10の先端部には、メカニカルスプリング76の付勢力による反力が加わるが、上記と同様に、メカニカルスプリング76のバネ剛性は製函用シート材10の先端部を変形や傷を与えない程度の所定のレベルに抑えられているので、製函用シート材10の先端部は第1押さえロール71に影響されることなく搬送される。また、上記と同様に、第2押さえロール72は、製函用シート材10と接触する外周面が柔軟に形成され、しかも、製函用シート材10の移動と共に滑らかに従動回転するので、この点からも、製函用シート材10はその先端部が傷つくことなく搬送される。
この結果、メカニカルスプリング76は2段階の圧縮分だけ圧縮変形して、第1,第2押さえロール71,72は上方に押し上げられた状態で、製函用シート材10は進んでいくが、その後、図4(a)に示す製函用シート材10のように、製函用シート材10の後端が上下の送り出しロール22から抜け出ると、製函用シート材10は自由になるので、圧縮変形しているメカニカルスプリング76の付勢力が発揮され、製函用シート材10の後端は、二点鎖線で示す状態から、実線で示す状態に押し下げられる。
このように、後端を押し下げられる製函用シート材10の先端は、図5に示すように、フロントストップ28の可撓性ストッププレ−ト28aに当設するが、可撓性ストッププレ−ト28aは可撓性なため、撓みながら製函用シート材10の動きを停止させる。しかし、製函用シート材10は、先端が可撓性ストッププレ−ト28aに当設したあとその反動で後退するので、図4(a)に示すように、製函用シート材10は下降しながら後退する。
このとき、製函用シート材10の後端はスパンカ23の当接面23aに接近するように後退しながら下降するが、当接面23aの上部は、上端が製函用シート材10の搬送方向後方へシフトするように傾斜していので、後退しながら下降する製函用シート材10の後端は当接面23aの上部に確実に当接し、当接面23aにガイドされながら下降するようになっている。
〔作用及び効果〕
本実施形態にかかるシート積重装置60は、上述のように構成されているので、製函用シート材10は、例えば、図6に示すように、ホッパ部H内に積重されていく。なお、図6に白抜き矢印AFで示すように、ホッパ部H内の搬送方向後部及び前部には、送風装置52,53により、上方から下方へ空気が吹き付けられ、製函用シート材10の下降を加勢する。
つまり、図6(a)に示すように、製函用シート材10が送り出しロール22からホッパ部Hの上方空間に水平又は略水平の搬送経路に送り出される際には、まず、製函用シート材10の先端部が、第1押さえロール71に接近する。この状態では、メカニカルスプリング76の付勢力により、押さえロール71,72の各下縁部は製函用シート材10の搬送経路内に進入している。
製函用シート材10の先端部が、第1押さえロール71に当接すると、製函用シート材10は、上下の送り出しロール22で挟まれて支持されているので、所定の搬送経路上を進む。第1押さえロール71の下縁部の製函用シート材10の搬送経路内への進入量は僅かなので、製函用シート材10の先端は、第1押さえロール71の下縁部に浅い角度で当接し、第1押さえロール71を上方に押し上げるようにして進んでいく。
製函用シート材10の先端部が更に進むと、第2押さえロール72に当接するが、第1押さえロール72が上方に押し上げられているので、第2押さえロール72も押し上げられて、第2押さえロール72の下縁部の製函用シート材10の搬送経路内への進入量は僅かになっている。このため、製函用シート材10の先端は、第2押さえロール72の下縁部に浅い角度で当接し、第2押さえロール72をも上方に押し上げるようにして、図6(b)に示すように進む。
メカニカルスプリング76は第1押さえロール71が押し上げられた段階と第2押さえロール72が押し上げられた段階との2段階の圧縮分だけ圧縮変形しつつ、第1,第2押さえロール71,72が上方に押し上げられた状態で、製函用シート材10は図6(c)に示すように進んでいくが、製函用シート材10に後端が上下の送り出しロール22から抜け出ると、製函用シート材10は自由になるので、圧縮変形しているメカニカルスプリング76の付勢力が発揮され、図6(d)に示すように、製函用シート材10の後端が第1及び第2押さえロール71,72によって押し下げられる。
この、第1及び第2押さえロール71,72による製函用シート材10の後端の押し下げがないと、製函用シート材10は送風装置52,53による空気の吹き付けと自重により、図6(d)に二点鎖線で示す製函用シート材10´のように、先端側が下降し、前傾斜する。先行する製函用シート材10が前傾斜すると、この姿勢のままホッパ部H内を落下して後続の製函用シート材10を適正に積重できなくなったり、後続の製函用シート材10の先端が、先行する製函用シート材10の後端に衝突(背押し)したりして、適正に積層できなくなる。特に、搬送方向に長さのある製函用シート材10の場合、この前傾斜が大きくなると、フロントストップ28の可撓性ストッププレ−ト28aの下方の高剛性ストッププレ−ト28bに当接して、先端部に傷がついたり変形したりするおそれもある。
製函用シート材10の後端が第1及び第2押さえロール71,72によって押し下げられると、このような製函用シート材10の前傾斜が回避され、製函用シート材10はほぼ水平な姿勢で前進し、フロントストップ28の可撓性ストッププレ−ト28aに当接する。可撓性ストッププレ−ト28aは撓みながら製函用シート材10の運動エネルギを吸収しその動きを停止させる。
しかし、全ての運動エネルギは吸収できないため、製函用シート材10は、先端がフロントストップ28に当設したあとその反動で、図6(e)に示すように、製函用シート材10は下降しながら後退する。このとき、製函用シート材10の後端はスパンカ23の当接面23aに向かいながら下降するが、当接面23aの上部は傾斜しているので、後退しながら下降する製函用シート材10の後端は当接面23aの上部に確実に当接し、当接面23aにガイドされながら、図6(e)に示すように下降する。
このようにして、製函用シート材10はほぼ水平の姿勢を保持しながら適正に積重され、適正なスタック50が所定枚数積み重ねられバッジが形成され排出される。
特に、押さえロール71,72は、周面が製函用シート材10と接触することで製函用シート材10の移動方向に沿って従動回転するので、押さえロール71,72を回転駆動する機構も不要であり装置の複雑化やコスト増を抑えることができ、製函用シート材10が押さえロール71,72の外周面で擦れて傷や汚れが付くおそれも抑えられる。
また、押さえロールは、第1押さえロール71と第2押さえロール72とを有し、製函用シート材10が当接してメカニカルスプリング76が圧縮されながら第1押さえロール71が搬送経路の上方に移動されると、第2押さえロール72が搬送経路内の上方にシフトし、その後、製函用シート材10が第2押さえロールに当接することによって、メカニカルスプリング76がさらに圧縮されながら第2押さえロール72が搬送経路の上方に移動される。
このため、製函用シート材10にメカニカルスプリング76の圧縮反力を急激に与えることなく、メカニカルスプリング76に圧縮による弾性エネルギを蓄えることができる。したがって、製函用シート材10の傷や汚れの発生を抑えながら、メカニカルスプリング76に大きな弾性エネルギを蓄えて、製函用シート材10の後端を強く押し込んで、その姿勢を確実に矯正することができる。
ただし、押さえロールは、1つだけでもよく、3個以上を搬送方向に並べても良い。
また、シート押さえ装置70は、装置幅方向に複数設けられているので、製函用シート材10の後端を幅方向に偏ることなく押し込んで、その姿勢を確実に矯正することができる。なお、本実施形態では、シート押さえ装置70は、装置幅方向に2つ設けているが、3つ以上であっても良い。また、押さえロールの幅が十分にあれば、シート押さえ装置70を1つのみにしても良い。
また、本実施形態では、押さえロール71,72を支持する支持部材73を、支持アーム74と、エアシリンダ75及びメカニカルスプリング76とを有する構成にしており、エアシリンダ75で押さえロール71,72及び支持アーム74の自重をキャンセルし、メカニカルスプリング76で、押さえロール71,72の下縁が製函用シート材10の搬送経路内に来るように操作しているので、メカニカルスプリング76のバネ剛性を小さくしながら押さえロール71,72の位置を操作でき、製函用シート材10の先端が押さえロール71,72の下縁に当接する際に、メカニカルスプリング76による反力を抑えることができ、製函用シート材10の先端の損傷等を抑制できる。
さらに、押さえロール71,72は、ポリエステル系ウレタンという比較的柔軟な材料で形成され、周面近傍に剛性軽減のための中空部71a,72aが形成されているので、この点からも、製函用シート材10が押さえロール71,72に当接する製函用シート材10の先端や押さえロール71,72が転がる製函用シート材10の上面などの損傷等を抑制できる。なお、押さえロール71,72は、製函用シート材10にソフトに接触できる柔軟性のある軽量な材料が好ましいが、この点で、ゴム系材料又は樹脂系材料が好適である。
また、本実施形態では、送風装置52,53が製函用シート材10に向けて上方から空気を吹き付けるので、製函用シート材10がホッパ部H内で速やかに下降しスタック50を適正に形成し易くする。この反面、空気の速度や吹き付ける範囲の設定が適正でないと、製函用シート材10が前傾斜するおそれが生じるが、上記のようにシート押さえ装置70によってこうしたおそれが解消される。
なお、後端を押す必要がないサイズの場合、エア圧調整装置75cを退避操作手段として機能させ、押さえロール71,72を製函用シート材10の搬送経路の上方に退避させることが好ましい。つまり、エア圧調整装置75cによってエアシリンダ75を収縮させてピン75bを上方に移動させることにより、押さえロール71,72を製函用シート材10の搬送経路の上方に退避させる。これにより、製函用シート材10への押さえロール71,72の無用な接触が回避され、押さえロール71,72の消耗も回避される。
さらに、製函用シート材10のサイズ、厚み、速度に基づいて、エア圧調整装置75cによってエアシリンダ75を適宜伸縮させて、押さえロール71,72の位置を最適な位置に調整するようにしてもよい。例えば、製函用シート材10のサイズがあまり大きくなければ、そもそも前傾斜しにくいので、押し付けストロークを短くするか、あるいは押し付け自体を行なわないように押さえロール71,72の位置を調整する。また、製函用シート材10の厚みが大きい場合は、製函用シート材10の押さえロール71,72への衝突をより軽くするように押さえロール71,72の位置を調整する。また、製函用シート材10の速度が遅ければ、積重の間隔(ホッパ部に送り出される段ボールシートの時間的な搬送間隔)が空き、製函用シート材10がホッパ部H内を落下する時間が十分あるので、押し付けストロークを短くするか、あるいは押し付け自体を行なわないように押さえロール71,72の位置を調整する。これにより、製函用シート材10への押さえロール71,72の無用な接触が回避あるいは軽減され、押さえロール71,72の消耗も回避される。
また、押さえロール71,72の幅はスロッタ幅よりも大きく設定されているので、スロッタ溝に押さえロール71,72が挟まることもなく、押さえロール71,72を製函用シート材10に良好に接触させて押し付けることができる。
また、フロントストップ28の可撓性ストッププレート28aを若干斜め上向きに設置しても良い。このように設置すれば、製函用シート材10の可撓性ストッププレート28aへの衝突時の反力がやや上方向に向くため、この反力を受ける製函用シート材10の前端は上向きに移動し、逆に製函用シート材10の後端を下向きに移動することになり、製函用シート材10の姿勢が水平に近づけられる。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の各実施形態のものに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形或いは省略或いは組み合わせをして実施することができる。
つまり、本発明にかかるシート積重装置は、少なくとも、ホッパ部Hと、送り出しロール22と、フロントストップ部28とを備えたものにおいて、送り出しロールにより送り出されたシート(製函用シート材10)の後部を下方に押さえ付けるシート押さえ装置を備えたものであって、シート押さえ装置を、シートの移動方向に沿って周面が回転する押さえロールと、押さえロールを揺動可能に支持する支持部材と、を備えたものであればよく、例えば、送風装置についても省略可能である。
また、本発明にかかるシート積重装置の積重対象のシートは、製函用シート材10に限定されず、例えば、単なる段ボールシートなど、一定の剛性を有する板状のシートであればいずれも積重対象としうる。したがって、本発明にかかるシート積重装置は、製函機のカウンタエゼクタ部以外にも適用できる。
もちろん、上述の各実施形態に例示するカウンタエゼクタや製函機の各部の具体的な構成も一例であり、これらの構成についても本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変形することができる。
1 給紙部
2 印刷部
3 排紙部
4 ダイカット部
5 フォルダグルア部
6 カウンタエゼクタ部(カウンタエゼクタ)
10,10,10 シート状の段ボール箱(製函用シート材、シート)
10a 段ボールシート
20 フレーム
21 コンベア用ローラ
22 送り出しロール
23 スパンカ
23a 当接面
24 支持部
27 プッシャ
28 フロントストップ
28a 可撓性ストッププレート
28b 高剛性ストッププレート
32 エレベータ
33a ラック
33b ピニオン
34 支持軸
35 サーボモータ
36 サイドフレーム
37 レール
38 レッジ支持体
39 ローラ
40 レッジ前後サーボモータ
41 昇降機構
42 レッジ
44 プレスバー
47 下部コンベア
47a 下部コンベア用サーボモータ
48 排出コンベア
48a 排出コンベア用サーボモータ
49 上部コンベア
49a,49b 移動機構
50,50a スタック
52 固定ファン(固定送風装置)
53 可動ファン(可動送風装置)
60 シート積重装置
70 シート押さえ装置
71 第1押さえロール
72 第2押さえロール
71a,72a 中空部
71s,72s,74s 軸
75a,75b ピン
73 支持部材
74 支持アーム
75 エアシリンダ
75c エア圧調整装置(退避操作手段)
76 付勢部材としてのメカニカルスプリング(コイルスプリング)
77 アジャスタ
100 シート材群(バッチ)
H 空間(ホッパ部)

Claims (14)

  1. シートを積重するホッパ部と、
    前記シートを水平又は略水平の搬送経路であって前記ホッパ部の上方空間に送り出す送り出しロールと、
    前記送り出しロールにより送り出された前記シートの前部を受けて前記シートの前記搬送方向の動きを停止させるフロントストップ部と、を有するシート積重装置であって、
    前記送り出しロールにより送り出された前記シートの後部を下方に押さえ付けるシート押さえ装置を備え、
    前記シート押さえ装置は、
    前記送り出しロールの下流に配置され、前記シートと接触し前記シートの移動によって連れ回りする押さえロールと、
    前記押さえロールを、前記搬送経路内と前記搬送経路の上方との間で揺動可能に支持する支持部材と、を備えている
    シート積重装置。
  2. 前記支持部材には、前記搬送経路内に進入した前記シートが前記送り出しロールに支持されている時には、前記シートの当接によって前記押さえロールが前記搬送経路の上方に移動されるように設定されて、前記押さえロールを前記搬送経路内に進入するように付勢する付勢部材が備えられている
    請求項1記載のシート積重装置。
  3. 前記押さえロールは、前記送り出しロールに近い第1押さえロールと、前記送り出しロールから遠い第2押さえロールと、を有し、
    前記送り出しロールに支持された前記シートが当接しない状態では、前記第1押さえロールの下部は前記搬送経路内に進入し、前記第2押さえロールの下部は前記第1押さえロールの下部よりも多く前記搬送経路内に進入するように、前記第1押さえロール及び前記第2押さえロールの回転中心が配置され、
    前記シートの当接によって前記第1押さえロールが前記搬送経路の上方に移動されると、前記第2押さえロールが前記搬送経路内の上方又は前記搬送経路の上方に移動されるように設定されている
    請求項1又は2記載のシート積重装置。
  4. 前記シート押さえ装置は、装置幅方向に複数設けられている
    請求項1〜3の何れか1項に記載のシート積重装置。
  5. 前記支持部材は、前記押さえロールを回転自在に支持する揺動アームと、
    前記揺動アームを支持して前記押さえロール及び前記支持アームの自重をキャンセルするエアシリンダと、を有している
    請求項1〜4の何れか1項に記載のシート積重装置。
  6. 前記支持部材は、前記押さえロールを前記搬送経路の上方に退避させる退避操作手段が接続されている
    請求項1〜5の何れか1項に記載のシート積重装置。
  7. 前記支持部材は、前記押さえロールを回転自在に支持する揺動アームと、
    前記揺動アームを弾性的に支持して前記付勢部材として機能するメカニカルバネと、を有している
    請求項1〜6の何れか1項に記載のシート積重装置。
  8. 前記押さえロールは、ゴム又は樹脂で形成されている
    請求項1〜7の何れか1項に記載のシート積重装置。
  9. 前記押さえロールは、少なくとも周面近傍に中空部が形成されているか、或いは、スポンジ状である
    請求項8記載のシート積重装置。
  10. 前記ホッパ部の上方に配置され、前記送り出しロールにより送り出された前記シートに上方から下向きに空気を吹き付ける送風装置をさらに備えている
    請求項1〜9の何れか1項に記載のシート積重装置。
  11. 前記シートはシート状の段ボール箱である
    請求項1〜10の何れか1項に記載のシート積重装置。
  12. 前記押さえロールの幅は前記シート状の段ボール箱のスロッタ幅よりも大きい
    請求項11記載のシート積重装置。
  13. 製函機の下流部に装備され、請求項11又は12記載のシート積重装置を備え、
    前記ホッパ部へ、上流側から搬送されて送り出されたシート状の段ボール箱を計数しながら積重する
    カウンタエゼクタ。
  14. 段ボールシートを1枚ずつ給紙する給紙部と、
    前記給紙部から給紙された段ボールシートに印刷する印刷部と、
    前記印刷部により印刷された段ボールシートを排紙する排紙部と、
    前記排紙部から排紙された段ボールシートに溝切り及び罫線入れをするダイカット部と、
    前記ダイカット部により加工された段ボールシートの端部に糊付けし折り曲げ加工をしてシート状の段ボール箱を形成するフォルダグルア部と、
    前記フォルダグルア部により加工された前記段ボール箱を計数しながら積重するカウンタエゼクタ部と、を備え、
    前記カウンタエゼクタ部には、請求項13記載のカウンタエゼクタが設けられている
    製函機。
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