以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
初めに、遊技機1の機械的構成について図1、図2、および図3を参照して説明する。図1の上側、下側、右側、左側、表面側、裏面側を、それぞれ、遊技機1の上側、下側、右側、左側、前側、後側とする。
図1に示すように、遊技機1の上側には、遊技盤2が設けられる。遊技盤2の形状は、正面視略正方形の板状である(図2参照)。遊技盤2の前面には、前面枠9が設けられる。前面枠9は、透明なガラス板を枠により保持する部材である。前面枠9は遊技盤2を保護する。遊技盤2の下方には、上皿5が設けられる。上皿5は遊技球発射装置37(図10参照)に金属製の遊技球を供給し、かつ、賞球を受ける。上皿5の上面には、演出ボタン4が設けられる。遊技者は、演出ボタン4を操作することにより、各種演出や設定等を行う。上皿5の直下には、下皿6が設けられる。下皿6は、賞球を受ける。下皿6の右横には、発射ハンドル7が設けられる。発射ハンドル7は、遊技球の発射強度を調整する。遊技者は、発射ハンドル7を回転操作できる。遊技者が発射ハンドル7を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される。前面枠9の上部の左右の角には、スピーカ48がそれぞれ設けられる。また、遊技機1の前面には、演出用の電飾ランプが多数設けられる。
図2に示すように、遊技盤2の前面には、外レール11で囲まれた略円形の遊技領域3が設けられる。遊技領域3の左部には、外レール11に沿って略半円弧の内レール12が設けられる。遊技領域3は、発射強度に応じて遊技球が流下する領域を互いに異にする左側遊技領域3Lと右側遊技領域3Rとを有する。
上記の構成によれば、内レール12の上端を超える発射強度で遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、外レール11および内レール12によって遊技領域3の上部へ導かれ、遊技領域3を流下する。所定の発射強度以上で遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、遊技領域3の右側の右側遊技領域3Rを流下する。一方、内レール12の上端を超える発射強度、かつ、所定の発射強度未満で遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、遊技領域3の左側の左側遊技領域3Lを流下する。以下、左側遊技領域3Lを遊技球が流下する発射強度で遊技球を発射することを「左打ち」という。右側遊技領域3Rを遊技球が流下する発射強度で遊技球を発射することを「右打ち」という。
また、遊技領域3の略中央には、センター役物8が設けられる。センター役物8は、表示画面28と可動役物30と遊技球転動部材20とを主に備える。表示画面28は、センター役物8の略中央に設けられる。表示画面28はLCDによって構成される。表示画面28は、様々な映像を表示するが、主に当たり判定の結果を遊技者に報知する演出を表示する。可動役物30は、表示画面28の上方に設けられる。可動役物30は可動部を動作させることによって各種演出を行う。表示画面28の下方には、遊技球転動部材20が設けられる。センター役物8の外縁は遊技盤2の前面から前面枠9まで延びているので、センター役物8の内側には、遊技球が転動可能な遊技球転動部材20を除き、遊技球は進入できない(図3参照)。
図3に示すように、遊技球転動部材20は、ワープルート21とクルーン22とステージ23とを備える。ワープルート21は、センター役物8の左側面の上下方向の略中央から、後述するクルーン22にわたって連設される。ワープルート21は右側下方に傾斜する。遊技球は、ワープルート21の左端部からワープルート21に入球可能である。ワープルート21は、遊技球をクルーン22へと案内する。
センター役物8の左右方向の略中央の下部であって、ワープルート21の右端部には、クルーン22が連設される。クルーン22の形状は、皿状である。クルーン22には、2つの貫通孔22a、22bと、1つの第四図柄作動口15とが同心円上に設けられる。2つの貫通孔22a、22bおよび第四図柄作動口15のそれぞれの径の大きさは遊技球の径の大きさよりも僅かに大きい。すなわち、遊技球は、2つの貫通孔22a、22bおよび第四図柄作動口15に入球可能である。また、2つの貫通孔22a、22bの径の大きさは同じである。第四図柄作動口15の径は、2つの貫通孔22aおよび22bのいずれの径よりも僅かに小さい。遊技球は、クルーン22上を転動可能である。
クルーン22の直下には、ステージ23が設けられる。遊技球は、ステージ23上を転動可能である。ステージ23は、遊技球がステージ23の前側から遊技領域3に落下可能なように前側下方に傾斜する。
上記の構成によれば、左側遊技領域3Lを流下する遊技球の一部は、ワープルート21へと入球する。ただし、左側遊技領域3Lを流下する遊技球の大半は、ワープルート21に入球せずに下方へと流下する。ワープルート21へ入球した遊技球は、ワープルート21上を転動しながらクルーン22に入球する。クルーン22上を転動する遊技球は、2つの貫通孔22a、22b、および第四図柄作動口15のいずれかに入球する。なお、先述したが、第四図柄作動口15の径は、2つの貫通孔22aおよび22bのいずれの径よりも僅かに小さいため、遊技球が第四図柄作動口15に入球する確率は1/3よりも小さい。遊技球が第四図柄作動口15に入賞した場合については、詳しくは後述するが、賞球が払い出されて各種乱数が取得され、遊技球が遊技領域3外へと排出される。クルーン22の2つ貫通孔22a、22bのいずれかに入球した遊技球は、ステージ23に落下し、ステージ23上を転動する。ステージ23上を転動する遊技球は、前方から遊技領域3であって、後述する第一図柄作動ゲート13の上方へ落下する。
また、ステージ23の略中央下方には、第一図柄作動ゲート13が設けられる。第一図柄作動ゲート13の右側下方には、第三普通電動役物18が設けられる。第三普通電動役物18の右側上方には、第二普通電動役物17が設けられる。第二普通電動役物17の右側上方には、第一普通電動役物16が設けられる。第二普通電動役物17の左側上方には、第四図柄作動ゲート14が設けられる。第一普通電動役物16の上方、かつ、センター役物8の右側面には、第四普通電動役物19が設けられる。第一図柄作動ゲート13の下方、第三普通電動役物18の上方、および第二普通電動役物17の下方には、普通入賞口26がそれぞれ設けられる。さらに、左側遊技領域3Lの上下方向の略中央の左側にも上下に並んで2つの普通入賞口26が設けられる。
第一普通電動役物16、第二普通電動役物17、第三普通電動役物18、および第四普通電動役物19のそれぞれには、所定のタイミングで開閉される開閉部材が設けられる。通常は開閉部材が閉鎖(普通電動役物16〜19が閉鎖)されているため、遊技球は普通電動役物16〜19へ入賞できない。詳しくは後述するが、当たりと判定された場合、開閉部材が開放(普通電動役物16〜19が開放)され、遊技球は普通電動役物16〜19へ入賞することが可能となる。
遊技盤2の右下方の隅近傍には、普通図柄表示部27が設けられる。普通図柄表示部27は、第一〜第四普通図柄と、第一〜第四普通図柄作動保留球数とが表示される。普通図柄は、第一〜第四普通当たり判定の結果をそれぞれ示す図柄である。普通図柄作動保留球数は、対応する作動ゲート、作動口または普通電動役物へ入球した遊技球の中で、普通当たり判定の結果が普通図柄によってまだ表示されていない遊技球の数である。なお、遊技盤2には、上記以外に各種の電飾ランプ、風車、および遊技くぎ等が設けられる。
次に、本発明の一実施である遊技機1の遊技の流れについて説明する。遊技機1では、遊技球が第一図柄作動ゲート13を通過すると第一普通当たり判定が行われる。次いで、普通図柄表示部27の第一普通図柄、および表示画面28の第一演出図柄が変動を開始する。第一演出図柄は、複数の図柄の組み合わせにより、第一普通当たり判定の結果を示す図柄である。変動パターンに応じて決められている変動時間が経過すると、第一普通当たり判定の結果を示す第一普通図柄および第一演出図柄が、それぞれ、普通図柄表示部27および表示画面28にて停止表示される。表示画面28では、第一演出図柄の変動に同期させて、様々な演出(以下、「第一報知演出」という。)が行われる。第一普通当たり判定において、当たりと判定される確率は1/121.81に設定されている。当たりと判定されると、遊技機1が第一普通当たり状態となって第一普通電動役物16が開放される。第一普通電動役物16は、開放後所定時間の経過、および4つの遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。なお、第一報知演出は、表示画面28だけでなく、電飾や音等を組み合わせて実行してもよい。
また、遊技球が第四図柄作動ゲート14または第四図柄作動口15に入球すると第四普通当たり判定が行われる。なお、遊技球が第四図柄作動口15に入球した場合は、後述する賞球払出装置49(図4参照)により賞球が払い出される。次いで、普通図柄表示部27の第四普通図柄、および表示画面28の第二演出図柄が変動を開始する。第二演出図柄は、第四普通当たり判定の結果を示す図柄であり、第一演出図柄とは異なる変動を示す。変動パターンに応じて決められている変動時間が経過すると、第四普通当たり判定の結果を示す第四普通図柄および第二演出図柄が、それぞれ、普通図柄表示部27および表示画面28にて停止表示される。表示画面28では、第二演出図柄の変動に同期させて、第一報知演出とは異なる様々な演出(以下、「第二報知演出」という。)が行われる。第四普通当たり判定において、当たりと判定される確率は1/98.11に設定されており、第一普通当たり判定による当たり確率よりも大きく設定されている。第四普通当たり判定により当たりと判定されると第四普通当たり状態となり、第四普通電動役物19が開放される。第四普通電動役物19は、開放後所定時間の経過、および4つの遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。なお、第二報知演出は、表示画面28だけでなく、電飾や音等を組み合わせて実行してもよい。
次いで、第一普通電動役物16または第四普通電動役物19へ遊技球が入賞すると、第二普通当たり判定が行われる。本実施の形態では、第二普通当たり判定において当たりと判定される確率は100%に設定されているが、100%でなくてもよい。当たりを示す第二普通図柄が普通図柄表示部27に停止表示されると、遊技機1が第二普通当たり状態となり、第二普通電動役物17が開放されて遊技球の入賞が可能となる。開放された第二普通電動役物17は、開放後所定時間の経過、および4つの遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。
次いで、第二普通電動役物17へ遊技球が入賞すると、第三普通当たり判定が行われる。本実施の形態では、第三普通当たり判定において当たりと判定される確率は100%に設定されているが、100%でなくてもよい。当たりを示す第三普通図柄が普通図柄表示部27に停止表示されると、遊技機1が第三普通当たり状態となり、第三普通電動役物18が開放される。開放された第三普通電動役物18は、開放後所定時間が経過、および7つの遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。
なお、本実施の形態では、第一普通当たり判定または第四普通当たり判定により当たりと判定されることによって開始される、普通電動役物16〜19の一連の開閉動作が行われる遊技が「大当たり遊技」とされている。大当たり遊技が終了してから第一普通当たり判定によって判定された回数(以下、「第一普通当たり判定回数」という。)が「15」になるまでの遊技が「特定遊技」とされている。大当たり遊技および特定遊技のいずれでもない遊技が「通常遊技」とされている。また、遊技者は、特定遊技および通常遊技のいずれかの遊技中において、左打ちを行う。遊技者は、大当たり遊技中において、右打ちを行う。なお、特定遊技は、第一普通当たり判定回数が「15」になった時に終了しなくても、「15」より少なくてもよいし、多くてもよい。また、例えば、取得した乱数に基づいて特定遊技を終了するか否かの判定を行ってもよい。また、第一普通当たり判定および第四普通当たり判定のいずれかによって判定された回数に基づいて、特定遊技を終了してもよい。
また、遊技機1は、大当たり遊技中であっても第一普通当たり判定および第四普通当たり判定が実行される、所謂一般電役タイプと呼ばれる遊技機である。一般電役タイプの遊技機では、大当たり遊技中に当たりと判定された場合には大当たり遊技が連続して実行されて、遊技者を楽しませることができる。本実施の形態では、大当たり遊技および特定遊技のいずれかの遊技を介して、第一普通当たり判定および第四普通当たり判定のいずれかによって当たりと判定された場合、大当たり遊技が連続していることを示す「連荘」とされている。また、現在実行されている大当たり遊技中に新たな大当たり遊技が開始される連荘を特に「上乗せ連荘」という。現在実行されている大当たり遊技終了後に新たな大当たり遊技が開始される連荘を特に「丸得連荘」という。また、連荘しなかった場合の大当たり回数は1回とする。1回連荘した場合の大当たり回数は2回とする。2回以上連荘した場合も同様に大当たり回数をカウントする。
次に、本実施の形態の遊技機1における大当たり遊技の例について3つのパターンを、図4〜図6を参照して説明する。第一図柄作動ゲート13の代わりに第四図柄作動口15を遊技球が通過して第四普通当たりとなった場合の動作は、第一普通電動役物16の代わりに第四普通電動役物19が開閉を行う点が異なるのみであるため、この説明は省略する。
初めに、連荘しない場合における大当たり遊技の一連の流れを、図4を参照して説明する。通常遊技において、遊技者は左打ちを行う。左側遊技領域3Lを流下する遊技球が第一図柄作動ゲート13を通過すると第一普通当たり判定が行われ、第一普通図柄が変動を開始する。変動時間の経過後に第一普通図柄は停止する。また、左側遊技領域3Lを流下する遊技球の一部は、遊技球転動部材20に入球する。遊技球転動部材20のクルーン22に設けられた第四図柄作動口15に遊技球が入賞すると、第四普通当たり判定が行われて第四普通図柄が変動する。変動時間の経過後に第四普通図柄は停止する。なお、本実施の形態の遊技機1は、第四普通当たり判定および第四普通図柄の変動は、それぞれ、第一普通当たり判定および第一普通図柄の変動とは独立して行われる。図4では、第一図柄作動ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われる1、2回目の第一普通当たり判定、および第四図柄作動口15に遊技球が入賞したことを契機として行われる第四普通当たり判定により、いずれもはずれであると判定されている。第一図柄作動ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われる3回目の第一普通当たり判定により、第一普通当たりと判定されている。
次いで、第一普通当たりと判定されると第一普通当たり遊技が実行されて、第一普通電動役物16が開放される。この場合、各電動役物は右側遊技領域3Rに設けられているため、遊技者は発射ハンドル7によって遊技球の発射強度を変更することにより、左打ちから右打ちに切り替える。右打ち状態では、遊技球は開放された普通電動役物や第四図柄作動ゲート14等に入球可能である。図4では、一連の第三普通当たり中に遊技球が第四図柄作動ゲート14を通過し、第四普通当たり判定によりはずれであると判定されている。
次いで、開放された第一普通電動役物16は、第一開放時間の経過および4つの遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖する(図4では、4つの遊技球が第一普通電動役物16に入賞している。)。第一普通電動役物16へ遊技球が入賞すると、所定の賞球が払い出されるだけでなく、第二普通電動役物17が開放される契機となる。遊技機1は、第二保留球を4つまで保留できる。本実施の形態では、第二普通当たり判定で第二普通当たりと判定される確率は100%に設定されているため、1つの第二保留球に対して第二普通電動役物17が必ず1回開放される。次いで、第一普通電動役物16が閉鎖すると、第二普通図柄の変動が開始する。第二普通図柄の変動は10秒間に設定されている。ただし、普通電動役物16〜19の開放中は、変動時間の計測は行われない。
次いで、第二普通図柄の変動時間が経過すると第二普通電動役物17が開放し、第二普通当たり遊技が開始される。第二普通電動役物17は、第二開放時間の経過および4つの遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖する(図4では、4つの遊技球が第二普通電動役物17に入賞している。)。なお、第二普通電動役物17へ遊技球が入賞すると、所定の賞球が払い出されるだけでなく、第三普通電動役物18が開放される契機となる。遊技機1は、第三保留球を4つまで保留できる。また、本実施の形態では、第三普通当たり判定で第三普通当たりと判定される確率は100%に設定されているため、1つの第三保留球に対して第三普通電動役物18が必ず1回開放される。次いで、第二普通電動役物17が閉鎖すると、第三普通図柄の変動が開始する。第三普通図柄の変動時間は2秒に設定されている。ただし、普通電動役物16〜19の開放中は、変動時間の計測は行われない。
次いで、第三普通図柄の変動時間が経過すると第三普通電動役物18が開放し、第三普通当たり遊技が開始される。第三普通電動役物18は、第三開放時間の経過および7つの遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖する。なお、第三普通電動役物18へ遊技球が入賞した場合は、所定の賞球が払い出される。
また、第二普通図柄の変動は10秒間である。従って、一連の第三普通当たり遊技中に第三普通電動役物18が4回開閉された場合には、2秒/回×4回=8秒となるので、最後の開放動作が終了してから2秒後(すなわち、8秒+2秒=10秒となるためである。)に第二普通図柄の変動は停止し、第二普通電動役物17が開放される。このように、各普通図柄の変動および停止と、各普通電動役物の開放および閉鎖とを、各保留球数が「0」になるまで繰り返して、大当たり遊技は終了する。
次に、上乗せ連荘した場合における大当たり遊技の一連の流れを、図5を参照して説明する。図5に示す大当たり遊技では、図4に示す連荘しない場合の大当たり遊技とは異なり、2つ目の第二保留球に基づいて第二普通図柄が変動している最中に遊技球が第四図柄作動ゲート14を通過し、取得された第四乱数が第四普通当たり判定によって第四普通当たりと判定されている。また、この時の第四普通図柄の変動時間は6秒と判定されているため、2つ目の第二保留球に基づいて第二普通図柄が変動している最中に、第四普通図柄は停止する。
次いで、第四普通電動役物19が開放し、第四普通当たり遊技が開始される。第四普通電動役物19は、第四開放時間の経過および4つの遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖する(図5では、4つの遊技球が第四普通電動役物19に入賞している。)。なお、第四普通電動役物19へ遊技球が入賞すると、所定の賞球が払い出されるだけでなく、第二普通電動役物17が開放される契機となる。遊技機1は、第二保留球を4つまで保留できる。図5では、第二保留球の残りが2つなので、追加1つ目および追加2つ目の2つが第二保留球に追加される。次いで、4つ目の第二保留球に基づく第二普通図柄の変動の後に追加1つ目および追加2つ目の第二保留球に基づく第二普通図柄の変動が開始される。以上のように、各普通図柄の変動および停止と、各普通電動役物の開放および閉鎖とを、各保留球数が「0」になるまで繰り返して、大当たり遊技は終了する。
次に、丸得連荘した場合における大当たり遊技の一連の流れを、図6を参照して説明する。図6に示す大当たり遊技では、図4に示す連荘しない場合の大当たり遊技とは異なり、2つ目の第二保留球に基づいて第二普通図柄が変動している最中に遊技球が第四図柄作動ゲート14を通過し、取得された第四乱数が第四普通当たり判定によって第四普通当たりと判定されている。また、この時の第四普通図柄の変動時間は45秒と判定されているため、1回目の大当たり遊技の終了後に、第四普通図柄は停止する。
次いで、第四普通電動役物19が開放し、第四普通当たり遊技が実行される。第四普通電動役物19は、第四開放時間の経過および4つの遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖する(図6では、4つの遊技球が第四普通電動役物19に入賞している。)。なお、第四普通電動役物19へ遊技球が入賞すると、所定の賞球が払い出されるだけでなく、第二普通電動役物17が開放される契機となる。遊技機1は、第二保留球を4つまで保留できる。図6では、第二保留球の残りが「0」なので、追加1つ目〜追加4つ目までの4つが第二保留球に追加される。次いで、各普通図柄の変動および停止と、各普通電動役物の開放および閉鎖とを、各保留球数が「0」になるまで繰り返して、大当たり遊技は終了する。
以上のように、本実施の形態の遊技機1には、上乗せ連荘(例えば、図5)と丸得連荘(例えば、図6)とが設けられている。ここで、図5および図6に示す大当たり遊技では、大当たり回数(第一普通当たり遊技および第四普通当たり遊技の回数)は2回で共通であるが、遊技者が得る賞球数は、図6に示す丸得連荘による大当たり遊技の方が多い。
理由は、以下の通りである。上乗せ連荘の場合は、図5に示す大当たり遊技のように第二保留球が残っている状態(すなわち、第二保留球数記憶エリアの値が「0」でない場合)に第二普通当たりが開始される。この場合、RAM52の第二保留球数記憶エリアに記憶される第二保留球数は最大4つであるため、第二保留球数記憶エリアに記憶可能な数の保留球しか追加記憶されない(図5に示す大当たり遊技では、追加1つ目と追加2つ目との2つの保留球しか追加記憶されない。)。すなわち、4つ分の保留球を第二保留球数記憶エリアに追加で記憶できない。
また、第二普通図柄の変動時間は10秒であり、第二普通図柄は、1回の大当たり遊技において最大で4回変動する。すなわち、1回の大当たり遊技における第二普通図柄の合計の変動時間は最大で40秒である。大当たり遊技中の第四普通図柄の変動は最も早くても1回目の第二普通図柄の変動開始と同時なので、第四普通図柄の変動時間が45秒であった場合は、第四普通図柄は、必ず全ての第二普通図柄の変動終了後に停止する。すなわち、丸得連荘の場合は第二保留球数が「0」になってから第四普通当たりが開始される。この場合、RAM52の第二保留球数記憶エリアに記憶可能な数は、最大の4つなので、第二保留球数記憶エリアには4つの保留球が追加記憶される。これにより、第二普通当たり遊技および第三普通当たり遊技の回数が異なるため、遊技者が得る賞球数も異なる。ただし、第四普通当たりを示す第四普通図柄の変動時間が6秒であったとしても、大当たり終了間際に第四普通当たり判定によって第四普通当たりと判定され、第二保留球数が「0」の状態で第四普通当たり遊技が開始された場合は、遊技者は、第四普通図柄の変動時間が45秒であった場合(すなわち、丸得連荘)とほぼ同じ数の賞球を得ることができる。
次に、本実施の形態の遊技機1の大当たり遊技中に表示画面28に表示される画像について、図4〜図6に示す大当たり遊技を例として、図7〜図9を参照して説明する。図7に示すように、第一普通当たり遊技が開始されると、複数の気球や雲等を模した大当たり遊技演出281が表示される。大当たり遊技演出281は、大当たり遊技中であることを示す画像である。次いで、第一普通電動役物16が開放されると、汽車の運転車両を模した第一普通当たり遊技画像282が表示画面28の右側から左方へ移動しながら表示され、表示画面28の左側に停止表示される。第一普通当たり遊技画像282は、第一普通当たり遊技および第四普通当たり遊技のいずれかの遊技中であることを示す。ただし、第一普通当たり遊技および第四普通当たり遊技のいずかが開始された時に、既に大当たり遊技状態であった場合は、後述の特定画像284および第二保留球画像283のいずれかが表示画面28の第一普通当たり遊技画像282が表示される位置に表示されているため、第一普通当たり遊技画像282は表示されない。
次いで、開放された第一普通電動役物16に遊技球が入賞すると、蓋が閉鎖されたコンテナを模した第二保留球画像283が表示画面28の右側から左方へ移動しながら表示されて、表示画面28に表示された第一普通当たり遊技画像282の右側に並びながら停止表示される。また、第二保留球画像283は、左側から右方に第二保留球画像283a、283b、283c、283dの順で表示画面28に表示される。第二保留球画像283a、283b、283c、283dは、それぞれ、第二保留球数記憶エリアに記憶された1つ目、2つ目、3つ目、4つ目の第二保留球に対応する。すなわち、第二保留球画像283dは、第二保留球数記憶エリアに記憶された第二保留球数が「4」になったことを示している。この後、第二保留球画像283dは、表示画面28の右側から左方へ移動しながら表示され、第二保留球画像283cの右側に停止表示される。
次いで、図8に示すように、第一普通電動役物16が閉鎖されると、第一普通当たり遊技画像282は、表示画面28の左方へ移動しながら消去される。第二保留球画像283a〜283dは消去された第一普通当たり遊技画像282の左右方向の長さ分だけ左方へ移動する。つまり、第一普通当たり遊技画像282は、第一普通当たり遊技および第四普通当たり遊技のいずれかが終了すると表示画面28から消去される。
次いで、1つ目の第二保留球に基づく第二普通当たり判定の結果が普通図柄表示部27に停止表示されると、1つ目の第二保留球に対応していた第二保留球画像283aの蓋が開放されて(すなわち、第二保留球画像283aが消去されて)、蓋が開放されたコンテナを模した特定画像284が表示画面28に表示される。第二普通当たり判定では、表示画面28に表示されている最も左側の第二保留球画像283に対応する第二保留球から順番に判定される。すなわち、第二保留球画像283は、1回の第二普通当たり判定に伴って左側から順に1つずつ消去されて特定画像284に切り替わる。特定画像284は、第二普通当たり判定の結果が普通図柄表示部27に停止表示されてから、その判定に基づいて実行される第二普通当たり遊技を契機として実行される一連の第三普通当たり遊技が終了するまで表示画面28に表示される。
次いで、開放された第二普通電動役物17に遊技球が入賞すると、コインを模した第三保留球画像285が左側から右方へ第三保留球画像285a、285b、285c、285dの順に、表示画面28に表示された特定画像284のコンテナ内部に載置されるように表示される。第三保留球画像285は、第三保留球数記憶エリアに記憶された第三保留球の数に応じて、左側から右方に第三保留球画像285a、285b、285c、285dの順に表示される。すなわち、第三保留球数記憶エリアに記憶された第三保留球数が「4」になった場合は、第三保留球画像285cの右側に第三保留球画像285dが表示される。
次いで、1つ目の第三保留球に基づく第三普通当たり判定の結果が普通図柄表示部27に停止表示されると、第三保留球画像285dが表示画面28から消去される。第三保留球画像285は、1回の第三普通当たり判定に伴って右側から順に1つずつ消去される。一連の第三普通当たり遊技が終了すると、特定画像284は表示画面28の左方へ移動しながら消去される。第二保留球画像283b〜283dは消去された特定画像284の左右方向の長さ分だけ左方へ移動する。図4に示すような連荘しない場合の大当たり遊技では、以上の画像演出を繰り返して、4つ目の第二保留球を契機として行われる一連の第三普通当たり遊技が終了すると、特定画像284、第三保留球画像285a、および大当たり遊技演出281が表示画面28から消去され、大当たり遊技は終了する。
また、図5に示すように上乗せ連荘した場合には、2つ目の第二保留球に基づいて実行された第二普通図柄の変動中に、第四普通当たり判定によって第四普通当たりであると判定されている。これにより、第四普通当たり遊技が開始されるが、既に大当たり遊技状態であるため第一普通当たり遊技画像282は表示されない。図9に示すように、開放された第四普通電動役物19に遊技球が入賞すると、第二保留球画像283a〜283dとは色が異なる第二保留球画像283e、283fが表示画面28に表示された第二保留球画像283dの右側に追加される。また、連荘した場合、新たに開始された大当たり遊技によって表示される第二保留球画像283の色と、直前の大当たり遊技によって表示された第二保留球画像283の色とは異なる。詳細には、大当たり回数を4で割った余りが1の場合、2の場合、3の場合、および0の場合は、それぞれ、青色、黄色、緑色、および赤色の第二保留球画像283が表示される。
以上の画像演出を繰り返して、追加2つ目の第二保留球を契機として行われる一連の第三普通当たり遊技が終了すると、特定画像284、第三保留球画像285a、および大当たり遊技演出281は表示画面28から消去され、大当たり遊技は終了する。
また、図6に示すように丸得連荘した場合には、1回目の大当たり遊技が終了した後に第四普通当たり遊技が開始される。この場合、第四普通当たり遊技が開始されると、第一普通当たり遊技画像282が表示画面28の右側から左方へ移動しながら表示され、表示画面28の左側に停止表示される。次いで、図4に示す連荘しない場合の大当たり遊技と同様に画像演出が行われる。なお、図5に示す上乗せ連荘の場合と同様に、新たに開始された大当たり遊技によって表示される第二保留球画像283の色は、直前の大当たり遊技によって表示された第二保留球画像283の色とは異なる。
なお、第一普通当たり遊技画像282、第二保留球画像283、特定画像284、および第三保留球画像285は、それぞれ、関連した画像であることが好ましいが、上記記載の形状や色等に限定されるものではない。
次に、本実施の形態の遊技機1の電気的構成について、図10を参照して説明する。図10に示すように、制御部40は、主制御基板41、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、ランプドライバ基板46、および演出制御基板43を主に備える。制御部40は、遊技機1(図1参照)の後側に設けられる。
主制御基板41は、遊技機1の主制御を司る。主制御基板41は、主制御基板CPUユニット50と、割込信号発生回路57と、I/Oインタフェイス54とを備える。主制御基板CPUユニット50は、CPU51とRAM52とROM53とを備える。CPU51は、各種の演算処理を行う。RAM52は、データを一時的に記憶する。ROM53は、制御プログラム等を記憶している。主制御基板CPUユニット50には、割込信号発生回路57が接続される。主制御基板CPUユニット50は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎にプログラムを実行する。I/Oインタフェイス54には、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、および出力ポート55が接続される。出力ポート55は、図示外の遊技場管理用コンピュータに遊技機1の情報を出力する。
また、サブ制御基板58は、CPU581、RAM582、およびROM583を備える。サブ制御基板58は、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、演出ボタン4、およびスピーカ48に接続する。ランプドライバ基板46は、可動役物30の動作等を制御する。演出制御基板43は、CPU431、CGROM432等を備える。演出制御基板43は、サブ制御基板58から送信されるコマンドに従って表示画面28の表示を制御する。
また、払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、賞球払出装置49に接続する。払出制御基板45は、主制御基板41から送信されるコマンドに従って、賞球払出装置49の制御を行う。例えば、普通電動役物16〜19、普通入賞口26および第四図柄作動口15のいずれかへ遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。電源基板42には、主制御基板41および遊技球発射装置37が接続される。電源基板42は、各基板および遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定間隔(本実施の形態では0.6秒)毎に1つの遊技球を遊技領域3へ発射する。
また、中継基板47は、スイッチやソレノイドの配線の中継を行う。中継基板47には、第一普通電動役物開放ソレノイド61、第二普通電動役物開放ソレノイド62、第三普通電動役物開放ソレノイド63、第四普通電動役物開放ソレノイド64、第一図柄作動ゲートスイッチ65、第四図柄作動ゲートスイッチ66、第四図柄作動口スイッチ67、第一普通電動役物スイッチ68、第二普通電動役物スイッチ69、第三普通電動役物スイッチ70、第四普通電動役物スイッチ71、普通入賞口スイッチ72、および普通図柄表示部27が接続される。第一普通電動役物開放ソレノイド61は、第一普通電動役物16に設けられた開閉部材を開閉する。第二普通電動役物開放ソレノイド62は、第二普通電動役物17に設けられた開閉部材を開閉する。第三普通電動役物開放ソレノイド63は、第三普通電動役物18に設けられた開閉部材を開閉する。第四普通電動役物開放ソレノイド64は、第四普通電動役物19に設けられた開閉部材を開閉する。第一図柄作動ゲートスイッチ65は、第一図柄作動ゲート13を通過した遊技球を検出する。第四図柄作動ゲートスイッチ66は、第四図柄作動ゲート14を通過した遊技球を検出する。第四図柄作動口スイッチ67は、第四図柄作動口15へ入賞した遊技球を検出する。第一普通電動役物スイッチ68は、第一普通電動役物16へ入賞した遊技球を検出する。第二普通電動役物スイッチ69は、第二普通電動役物17へ入賞した遊技球を検出する。第三普通電動役物スイッチ70は、第三普通電動役物18へ入賞した遊技球を検出する。第四普通電動役物スイッチ71は、第四普通電動役物19へ入賞した遊技球を検出する。普通入賞口スイッチ72は、普通入賞口26へ入賞した遊技球を検出する。普通図柄表示部27は、普通図柄を表示する。
次に、主制御基板41のRAM52の記憶エリアについて説明する。RAM52には、カウンタ記憶エリア、入賞球フラグ記憶エリア、第一普通当たり関係情報記憶エリア、第一保留球数記憶エリア、第四普通当たり関係情報記憶エリア、第四保留球数記憶エリア、第二普通当たり関係情報記憶エリア、第二保留球数記憶エリア、第三普通当たり関係情報記憶エリア、第三保留球数記憶エリア、コマンド関係記憶エリア、フラグ関係記憶エリア等、各種の記憶エリアが設けられる。
カウンタ記憶エリアは、各種のカウンタを記憶する。入賞球フラグ記憶エリアは、各図柄作動ゲート、各普通電動役物、および入賞口に遊技球が入賞したか否かを示すフラグを記憶する。第一普通当たり関係情報記憶エリアは、第一図柄作動ゲート13への遊技球の通過時に取得される第一乱数を記憶する。第一保留球数記憶エリアは、第一普通図柄作動保留球(以下、「第一保留球」という。)の数を記憶する。第四普通当たり関係情報記憶エリアは、第四図柄作動ゲート14または第四図柄作動口15への遊技球の入球時に取得される第四乱数を記憶する。第四保留球数記憶エリアは、第四普通図柄作動保留球(以下、「第四保留球」という。)の数を記憶する。第二普通当たり関係情報記憶エリアは、第一普通電動役物16または第四普通電動役物19への遊技球の賞球時に取得される第二乱数を記憶する。第二保留球数記憶エリアは、第二普通図柄作動保留球(以下、「第二保留球」という。)の数を記憶する。第三普通当たり関係情報記憶エリアは、第二普通電動役物17への遊技球の入賞時に取得される第三乱数を記憶する。第三保留球数記憶エリアは、第三普通図柄作動保留球(以下、「第三保留球」という。)の数を記憶する。コマンド関係記憶エリアは、主制御基板41からサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される制御コマンドを記憶する。フラグ関係記憶エリアは、各種フラグを記憶する。
RAM52のカウンタ記憶エリアに記憶されるカウンタには、乱数を取得するための乱数取得カウンタ、時間を計測するためのタイマカウンタ、入賞球数を計数するための入賞球数カウンタ等がある。
乱数取得カウンタは、第一普通当たり判定カウンタ、第一変動パターン決定カウンタ、第四普通当たり判定カウンタ、第四変動パターン決定カウンタ等がある。これらのカウンタの値は、割込信号発生回路57(図10参照)からの割込信号に基づいて実行されるメイン処理のカウンタ更新処理(S12、図15参照)において、一定間隔の時間毎に所定量加算される。各カウンタには最小値および最大値が設けられており、最小値から最大値までの範囲の数値内を循環するように構成される。
タイマカウンタは時間を計測するために使用されるカウンタであり、時間の計測開始時に初期値として所定の値が記憶される。例えば、1秒を計測する場合には初期値として「500」が記憶される。割込信号発生の間隔である2mS毎に行われるカウンタ更新処理(S12、図15参照)において「1」減算される。値が「0」でなければ時間の計測中であると判断される。値が「0」となることで所定時間が経過したと判断される。タイマカウンタの値は、「0」となった後は更新されないようにプログラムされる。
入賞球数カウンタは、1回の開放動作中に普通電動役物16〜19へ入賞した遊技球の数を計数するために使用される。このカウンタの初期値は「0」である。後述するメイン処理の第一〜第四普通電動役物処理(S13、S15、S17、S19、図15参照)において、入賞が確認される毎に「1」加算される。普通電動役物16〜19が閉鎖するとリセットされる。
次に、RAM52の第一普通当たり関係情報記憶エリアについて、図11を参照して説明する。第一普通当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の第一普通図柄処理(図15参照)において使用される。第一普通当たり関係情報記憶エリアには、判定エリアおよび第一〜第四記憶エリアが設けられる。第一〜第四記憶エリアには、第一図柄作動ゲート13を通過し、まだ第一普通当たり判定の結果が報知されていない遊技球(第一保留球)の取得した第一普通当たり乱数と第一変動パターン決定乱数と(以下、単に「第一乱数」ともいう)がそれぞれ記憶される。また、判定エリアには、第一普通当たり判定や現在行われている第一報知演出の基になった第一乱数が記憶されている。
判定エリアおよび第一〜第四記憶エリアのそれぞれには、第一普通当たり判定カウンタの値が記憶される第一普通当たり乱数欄と、第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄とが設けられる。第一図柄作動ゲート13への遊技球の通過が確認されると、RAM52の第一保留球数記憶エリアの値(第一保留球数)に対応する記憶エリアに各値(第一乱数)が記憶される。次いで、取得した第一乱数に基づいて第一普通当たり判定および第一変動パターンの決定が行われる。第一変動パターンとは、普通図柄表示部27に表示される第一普通図柄の変動の時間、および第一普通図柄の変動に同期して行われる表示画面28による第一報知演出の内容や時間を決定するためのパターンである。第一変動パターンは、後述するROM53の第一変動パターン決定テーブル(図12参照)に複数記憶されている。
また、図示しないが、RAM52の第四普通当たり関係情報記憶エリアにも、第一普通当たり関係情報記憶エリアと同様に判定エリアおよび第一〜第四記憶エリアが設けられており、第四普通当たり判定カウンタの値と、第四変動パターン決定カウンタの値とがそれぞれ記憶される。第四変動パターンとは、普通図柄表示部27に表示される第四普通図柄の変動の時間、および第四普通図柄の変動に同期して行われる表示画面28による第二報知演出の内容や時間を決定するためのパターンである。第四変動パターンは、ROM53の第四変動パターン決定テーブルに複数記憶されている。
次に、第一変動パターン決定テーブルについて、図12を参照して説明する。第一変動パターン決定テーブルは、ROM53に記憶されている。第一変動パターン決定テーブルは、後述する第一普通図柄処理(図15参照)において使用される。第一変動パターン決定テーブルでは、第一普通当たり関係情報記憶エリアの第一変動パターン決定乱数欄に設けられている判定エリアに記憶された第一乱数に従って、第一変動パターンが決定される。次いで、サブ制御基板58では、主制御基板41から指定された第一変動パターンに従って、表示画面28による第一報知演出を制御する。
第一変動パターン決定テーブルは、第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりであった場合と、はずれであった場合とに分かれている。第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりであった場合は、第一変動パターン決定乱数の0〜29、30〜79、80〜159、160〜259、および260〜511は、それぞれ、変動パターンのリーチ演出A、リーチ演出B、リーチ演出C、リーチ演出D、およびリーチ演出Eに対応し、さらに、それぞれ、変動時間の30秒、35秒、40秒、45秒、および50秒に対応している。
第一普通当たり判定の結果がはずれであった場合は、第一変動パターン決定乱数の0〜449、450〜486、487〜499、500〜504、505〜509、および510〜511は、それぞれ、第一変動パターンの非リーチ、リーチ演出A、リーチ演出B、リーチ演出C、リーチ演出D、およびリーチ演出Eに対応し、さらに、それぞれ、変動時間の非リーチ時変動時間、30秒、35秒、40秒、45秒、および50秒に対応している。非リーチ時変動時間は、第一記憶エリアに記憶された第一乱数が判定エリアへシフトされた時の第一保留球数が、「0」および「1」のいずれかの場合は12秒であり、「2」の場合は7秒であり、「3」の場合は4秒である。ただし、この変動時間は、12秒、7秒、および4秒に限定されない。
次に、第四変動パターン決定テーブルについて、図13を参照して説明する。第四変動パターン決定テーブルは、ROM53に記憶されている。第四変動パターン決定テーブルは、後述する第四普通図柄処理(図15参照)において使用される。第四変動パターン決定テーブルでは、不図示の第四普通当たり関係情報記憶エリアの第四変動パターン決定乱数欄に設けられている判定エリアに記憶された第四乱数に従って、第四変動パターンが決定される。
第四変動パターン決定テーブルは、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりであった場合と、はずれであった場合とに分かれている。第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりであった場合は、第四乱数の0〜489および490〜511は、それぞれ、変動パターンの当たり短変動、および当たり長変動に対応し、さらに、それぞれ、変動時間の6秒、および45秒に対応している。
第四普通当たり判定の結果がはずれであった場合は、第四乱数の0〜511、すなわち、すべての第四乱数は、変動パターンのはずれ変動および変動時間の2秒に対応している。ただし、この変動時間は、2秒、6秒、および45秒に限定されるものではない。
次に、発明の要部である、第一変動パターンとして非リーチが決定された場合の第一演出図柄の変動態様について、図14を参照して説明する。先述したように、第一変動パターンとして非リーチが決定された場合、変動時間は、その変動パターンに基づいた第一乱数が判定エリアに移行された時に、RAM52に記憶されている第一保留球数に基づいて決定される。また、第一変動パターンとして非リーチが決定された場合は、通常遊技および特定遊技のいずれの遊技状態かによって第一演出図柄の変動態様が異なる。詳細には、通常遊技中には第一報知演出が実行され、特定遊技中には第一報知演出に代えて特定の演出(以下、「特定第一報知演出」という。)が実行される。
通常遊技中に第一変動パターンとして非リーチが決定された場合の第一報知演出に基づく第一演出図柄の変動態様について説明する。非リーチに基づく第一報知演出が開始されると、第一演出図柄が変動する。第一保留球数が「0」および「1」のいずれかである場合は11秒間変動する。第一保留球数が「2」である場合は6秒間変動する。第一保留球数が「3」である場合は3秒間変動する。次いで、第一演出図柄は1秒間揺れる。次いで、第一変演出図柄は0.6秒間確定停止する。なお、第一演出図柄が変動している時間と揺れている時間とを合算した時間が変動時間である。以下、通常遊技の非リーチに基づく第一報知演出の変動において、第一演出図柄が3秒間、6秒間、11秒間変動する変動を「基本変動」といい、第一保留球数が「3」の時の基本変動を特に「最短基本変動」という。基本変動が実行されている時間を「基本変動時間」といい、最短基本変動が実行されている時間を特に「最短基本変動時間」という。
次に、特定遊技中に第一変動パターンとして非リーチが決定された場合の特定第一報知演出に基づく第一演出図柄の変動態様について説明する。第一保留球数が「3」であった場合の特定第一報知演出では、通常遊技中に第一変動パターンとして非リーチが決定され、第一保留球数が「3」であった場合の第一報知演出と同一の変動が実行される。
第一保留球数が「2」であった場合は、変動時間が7秒であるので、基本変動時間が3秒(すなわち、最短基本変動時間)である最短基本変動が2回実行される。具体的には、特定第一報知演出が開始されると、最短基本変動が実行される。次いで、第一演出図柄は0.5秒間仮停止し、再度、最短基本変動が実行される。次いで、第一演出図柄は0.5秒間揺れる。次いで第一演出図柄は0.6秒間確定停止する。
また、第一保留球数が「0」および「1」のいずれかであった場合は、変動時間が12秒であるので、基本変動時間が3秒(すなわち、最短基本変動時間)である基本変動が3回実行される。具体的には、特定第一報知演出が開始されると、最短基本変動が実行される。次いで、第一演出図柄は0.9秒間仮停止し、再度、最短基本変動が実行される。次いで、第一演出図柄は、再度、0.9秒間仮停止し、再度、最短基本変動が実行される。次いで、第一演出図柄は1.2秒間揺れる。次いで第一演出図柄は0.6秒間確定停止する。
以上のように、通常遊技中に第一変動パターンとして非リーチが決定された場合の第一報知演出では、第一保留球数に基づく変動時間の間、その変動時間に基づいて予め定められた基本変動が実行される。一方、特定遊技中に第一変動パターンとして非リーチが決定された場合に、第一報知演出に代えて実行される特定第一報知演出では、第一保留球数に基づく変動時間の間、最短基本変動が所定の回数だけ繰り返し実行される。すなわち、特定遊技中、第一保留球数が「0」〜「2」であった場合は、1回の第一普通当たり判定の結果を示す変動(すなわち、基本変動が開始されてから確定停止するまで)の間に第一演出図柄が複数回変動する。
また、最短基本変動時間と仮停止の停止時間とを合算した時間と第一演出図柄の変動時間との差は、揺れの時間で調整される。なお、最短基本変動時間、揺れの時間、仮停止の時間および確定停止の時間は、最短基本変動時間と揺れの時間と仮停止の停止時間との合算が第一演出図柄の変動時間と等しければよく、特定の時間に限定されない。
次に、本実施の形態の遊技機1の主制御基板41による動作の詳細について、図15〜図25を参照して説明する。図の各ステップについて「S」と略記する。遊技機1の制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムにより行われる。制御プログラムのメイン処理は、割込信号発生回路57(図10参照)が発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。割込信号は、一定の間隔(本実施の形態では2mS)毎に発生されるので、メイン処理は2mS毎に繰り返し実行される。
図15に示すように、割込信号の感知によってメイン処理が開始されると、コマンド出力処理が行われる(S10)。コマンド出力処理では、制御コマンドがI/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理において、RAM52に記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。スイッチ読込処理では、第一図柄作動ゲート13、第四図柄作動ゲート14、第四図柄作動口15、各普通入賞口26、および普通電動役物16〜19への遊技球の入賞を検知する処理が行われる。遊技球が検出された場合には、RAM52の入賞球フラグ記憶エリアに記憶された各スイッチに対応したフラグが「ON」とされる。スイッチ読込処理の開始時には、入賞球フラグ記憶エリアの全てのフラグがリセットされる。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。カウンタ更新処理では、RAM52のカウンタ記憶エリアに記憶されている乱数取得カウンタの各値が所定量加算され、かつ、タイマカウンタの各値が所定量減算される。4つの普通電動役物16〜19のいずれかが開放されている間は、第一〜第四普通図柄の変動時間をそれぞれ計測する第一〜第四普通図柄変動時間カウンタの値は更新されない。
次いで、第一普通電動役物処理が行われる(S13)。第一普通電動役物処理では、第一普通当たりを示す第一普通図柄が普通図柄表示部27に表示された場合に、遊技球が第一普通電動役物16へ入賞可能となるように、第一普通電動役物16を開放させる制御が行われる。第一普通電動役物処理については、図18を参照して後述する。
次いで、第一普通図柄処理が行われる(S14)。第一普通図柄処理では、第一図柄作動ゲート13を遊技球が通過した場合に第一乱数が取得され、第一普通当たり判定、および第一普通図柄の変動パターンの決定が行われる。サブ制御基板58では、第一普通図柄処理で決定された変動パターンに基づいて、表示画面28による第一報知演出を制御する。第一普通図柄処理については、図16および図17を参照して後述する。
次いで、第四普通電動役物処理が行われる(S15)。第四普通電動役物処理では、第四普通当たりを示す第四普通図柄が普通図柄表示部27に表示された場合に、遊技球が第四普通電動役物19へ入賞可能となるように、第四普通電動役物19を開放させる制御が行われる。第四普通電動役物処理については、図20を参照して後述する。
次いで、第四普通図柄処理が行われる(S16)。第四普通図柄処理では、第四図柄作動ゲート14または第四図柄作動口15に遊技球が入球した場合に第四乱数が取得され、第四普通当たり判定、および第四普通図柄の変動パターンの決定が行われる。サブ制御基板58では、第四普通図柄処理で決定された変動パターンに基づいて、表示画面28による第二報知演出を制御する。第四普通図柄処理については、図19を参照して後述する。
次いで、第二普通電動役物処理が行われる(S17)。第二普通電動役物処理では、開放している第二普通電動役物17を閉鎖させる制御が行われる。第二普通電動役物処理については、図22を参照して後述する。
次いで、第二普通図柄処理が行われる(S18)。第二普通図柄処理では、第一普通電動役物16または第四普通電動役物19に遊技球が入賞した場合に第二乱数が取得され、第二普通当たり判定、および第二普通図柄の変動パターンの決定が行われる。第二普通図柄の変動を停止させた際に、第二普通電動役物17を開放させる制御が行われる。第二普通図柄処理については、図21を参照して後述する。
次いで、第三普通電動役物処理が行われる(S19)。第三普通電動役物処理では、開放している第三普通電動役物18を閉鎖させる制御が行われる。第三普通電動役物処理については、図25を参照して後述する。
次いで、第三普通図柄処理が行われる(S20)。第三普通図柄処理では、第二普通電動役物17に遊技球が入賞した場合に第三乱数が取得され、第三普通当たり判定、および第三普通図柄の変動制御が行われる。第三普通図柄が普通図柄表示部27に停止表示された場合に、遊技球が第三普通電動役物18へ入賞可能となるように、第三普通電動役物18を開放させる制御が行われる。大当たり遊技を終了させるための処理が行われる。第三普通図柄処理については、図23および図24を参照して後述する。
次いで、払出処理(S21)およびエラーチェック(S22)が行われる。払出処理では、賞球の払い出しが制御される。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28にエラー表示を行わせたり、スピーカ48にエラー音を発音させたりする。S10のコマンド出力処理にてサブ制御基板58へ送信するためのエラーコマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される。エラーチェックが終わるとメイン処理は終了する。割込信号発生回路57から割込信号を受信すると、最初からメイン処理が実行される。
メイン処理で使用される各種フラグについて説明する。RAM52のフラグ関係記憶エリアには、大当たり遊技状態フラグ、第一作動終了フラグ、第四作動終了フラグ、第一変動フラグ、第二変動フラグ、第三変動フラグ、第四変動フラグ、第一開放フラグ、第二開放フラグ、第三開放フラグ、第四開放フラグがある。
大当たり遊技状態フラグは、第一普通当たり判定で第一普通当たりと判定されたことを契機として実行される第一普通当たり遊技中、および第四普通当たり判定で第四普通当たりと判定されたことを契機として実行される第四普通当たり遊技中には、「1」が記憶されて「ON」となる。そうでない場合には、「0」が記憶されて「OFF」となる。
第一作動終了フラグは、1回の第一普通当たりに起因して1回実行される第一普通電動役物16の開閉動作が終了している場合には、「1」が記憶されて「ON」となる。そうでない場合には、「0」が記憶されて「OFF」となる。第四作動終了フラグは、1回の第四普通当たりに起因して1回実行される第四普通電動役物19の開閉動作が終了している場合には、「1」が記憶されて「ON」となる。そうでない場合には、「0」が記憶されて「OFF」となる。
第一変動フラグ、第二変動フラグ、第三変動フラグ、および第四変動フラグは、それぞれ、第一普通図柄、第二普通図柄、第三普通図柄、および第四普通図柄の変動状態を示すフラグである。それぞれの図柄が変動している場合には、「1」が記憶されて「ON」となる。そうでない場合には、「0」が記憶されて「OFF」となる。
第一開放フラグ、第二開放フラグ、第三開放フラグ、および第四開放フラグは、それぞれ、第一普通電動役物16、第二普通電動役物17、第三普通電動役物18、および第四普通電動役物19の開閉の状態を示すフラグである。それぞれの電動役物が開放中には、「1」が記憶されて「ON」となる。そうでない場合には、「0」が記憶されて「OFF」となる。
次に、メイン処理の第一普通図柄処理(S14)の詳細について、図16および図17を参照して説明する。第一普通図柄処理では、第一普通当たり判定や、第一普通図柄の変動パターンの決定・指示、第一普通図柄の表示を制御するコマンドの記憶等が行われている。サブ制御基板58では、主制御基板41から指示された第一普通図柄の変動パターンに従って、第一報知演出が制御される。
図16に示すように、メイン処理の第一普通図柄処理が開始されると、第一図柄作動ゲート13を遊技球が通過したか否かが判断される(S31)。メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図8参照)において、第一図柄作動ゲート13に設けられている第一図柄作動ゲートスイッチ65により遊技球の通過が検出された場合には、入賞球フラグ記憶エリアの対応するフラグが「ON」とされている。「ON」とされていない場合には(S31:NO)、遊技球は第一図柄作動ゲート13を通過していないので、図17に示すS41の判断へ移行する。第一図柄作動ゲートスイッチ65に対応するフラグが「ON」とされている場合には(S31:YES)、第一図柄作動ゲート13を遊技球が通過しているので、その遊技球についての第一乱数が取得される。取得された第一乱数は、RAM52の第一普通当たり関係情報記憶エリア(図5参照)に記憶される。なお、第一乱数を記憶できる第一保留球の数は最大4つである。ただし、第一乱数を記憶できる第一保留球の最大の数は4つに限定されない。
次いで、RAM52の第一保留球数記憶エリアの値が「4」であるか否かの判断が行われる(S32)。第一保留球数記憶エリアの値が「4」である場合には(S32:YES)、この遊技球についての第一乱数は記憶できないので、図17に示すS41の判断へ移行する。第一保留球数記憶エリアの値が「4」でない場合には(S32:NO)、第一保留球数記憶エリアの値に「1」が加算される(S33)。次いで、第一普通当たり関係情報記憶エリアの第一〜第四記憶エリアのうち、第一保留球数記憶エリアの値に対応する番号の記憶エリアに各種乱数が記憶される(S34)。詳細には、第一普通当たり乱数欄には第一普通当たり判定カウンタの値が記憶され、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される。次いで、第一保留球数を表示画面28に1つ追加表示することをサブ制御基板58に通知するための第一保留球数加算コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S35)。
次いで、図17に示すように、普通電動役物の開放中に新たな第一普通当たり遊技が開始されることを防ぐために、全ての普通電動役物16〜19が閉鎖中であるか否かの判断が行われる(S41)。この判断は、第一〜第四開放フラグの全てが「OFF」とされているか否かを判断することによって行われる。普通電動役物が1つでも開放されている場合には(S41:NO)、メイン処理へ戻る。全ての普通電動役物16〜19が閉鎖中であると判断された場合には(S41:YES)、第一変動フラグにより、第一普通図柄が変動中であるか否かの判断が行われる(S42)。
第一変動フラグが「OFF」となっており、第一普通図柄が変動中でないと判断された場合には(S42:NO)、第一普通当たり判定を行うべき遊技球が存在するか否かの判断が行われる(S43)。RAM52の第一保留球数記憶エリアの値が「1」以上でなければ(S43:NO)、メイン処理へ戻る。第一保留球数記憶エリアの値が「1」以上であれば(S43:YES)、第一普通当たり判定を行うべき遊技球が存在するので、第一保留球数記憶エリアの値が「1」減算される(S44)。
次いで、第一普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一乱数がシフトされる(S45)。すなわち、第一記憶エリアに記憶されている第一乱数が判定エリアへシフトされる。第二〜第四記憶エリアに記憶されている第一乱数が番号の1つ若い記憶エリアへシフトされる。第四記憶エリアの値がクリアされる。次いで、判定エリアへシフトされた第一乱数に基づいて、第一普通当たりであるか否かの判定が行われる(S46)。なお、図示しないが、ROM53には、第一普通当たり判定用テーブルが設けられている。第一普通当たり判定用テーブルは、第一普通当たり判定に用いられるテーブルであり、第一普通当たりおよびはずれに各々対応する第一普通当たり乱数の乱数値が定義されている。第一普通当たり判定では、第一普通当たり判定用テーブルを参照して、S45で判定エリアにシフトされた第一乱数が第一普通当たりおよびはずれのいずれに対応するかが判定される。また、第二普通当たり判定、第三普通当たり判定、および第四普通当たり判定も同様に、それぞれで用いられるテーブルと乱数とに基づいて判定される。
次いで、第一普通当たり判定の結果に応じて、判定エリアに記憶されている第一変動パターン決定乱数に基づき第一変動パターンが決定され、決定された第一変動パターンを指定する第一変動パターン指定コマンドが、RAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S47)。次いで、第一普通図柄の変動時間が第一普通図柄変動時間カウンタに記憶される(S48)。次いで、第一普通図柄が変動中であることを示す「1」が第一変動フラグに記憶されて「ON」とされ(S49)、メイン処理へ戻る。
第一変動フラグが「ON」となっており、第一普通図柄が変動中である場合には(S42:YES)、第一普通図柄の変動時間が経過したか否かの判断が行われる(S61)。S48でセットされた第一普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなく、変動時間がまだ経過していない場合には(S61:NO)、メイン処理へ戻る。第一普通図柄変動時間カウンタの値が「0」である場合には(S61:YES)、第一普通図柄の変動を停止させるための第一普通図柄停止コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S62)。次いで、第一普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第一変動フラグに記憶されて「OFF」とされる(S63)。
次いで、第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりであったか否かの判断が行われる(S64)。はずれであった場合には(S64:NO)、メイン処理へ戻る。第一普通当たりであった場合には(S64:YES)、第一普通電動役物16の開閉動作が終了していないことを示す「0」が第一作動終了フラグに記憶されて「OFF」とされる(S65)。次いで、大当たり回数をカウントすることをサブ制御基板58に通知するための大当たり回数加算コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S66)。
次いで、大当たり遊技状態フラグにより、大当たり遊技中であるか否かの判断が行われる(S67)。大当たり遊技状態フラグが「ON」であり、大当たり遊技中であると判断された場合には(S67:YES)、メイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「OFF」である場合には(S67:NO)、大当たり遊技中であることを示す「1」が大当たり遊技状態フラグに記憶されて「ON」とされる(S68)。次いで、大当たり遊技が開始されることをサブ制御基板58に通知するための大当たり遊技開始通知コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶されて(S69)、メイン処理へ戻る。
次いで、メイン処理の第一普通電動役物処理(S13)の詳細について、図18を参照して説明する。第一普通電動役物処理では、第一普通電動役物16の開閉に関する処理等が行われる。
図18に示すように、メイン処理の第一普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技状態フラグにより、大当たり遊技中であるか否かの判断が行われる(S71)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」であり、大当たり遊技中でないと判断された場合には(S71:NO)、メイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ON」である場合には(S71:YES)、第一作動終了フラグにより、第一普通電動役物16の作動が終了したか否かの判断が行われる(S72)。第一作動終了フラグが「ON」となっていれば(S72:YES)、メイン処理へ戻る。第一作動終了フラグが「OFF」である場合には(S72:NO)、第一普通電動役物16が開放中であるか否かの判断が行われる(S73)。
第一開放フラグが「OFF」となっており、第一普通電動役物16が閉鎖中であると判断された場合には(S73:NO)、第一普通電動役物16を開放させるための第一普通電動役物開放コマンドが、RAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S91)。次いで、第一普通電動役物16の最大開放時間(以下、「第一開放時間」という。)が第一普通電動役物開放時間カウンタに記憶される(S92)。次いで、第一普通電動役物16が開放していることを示す「1」が第一開放フラグに記憶されて「ON」とされ(S93)、メイン処理へ戻る。
第一開放フラグが「ON」となっており、第一普通電動役物16が開放中である場合には(S73:YES)、第一開放時間が経過したか否かの判断が行われる(S74)。S92でセットされた第一普通電動役物開放時間カウンタの値が「0」でなく、第一開放時間が経過していない場合には(S74:NO)、第一普通電動役物16へ遊技球が入賞したか否かの判断が行われる(S75)。
第一普通電動役物16へ遊技球が入賞していなければ(S75:NO)、S77の判断へ移行する。メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図15参照)において、第一普通電動役物スイッチ68により遊技球の入賞が検出され、対応するフラグが「ON」となっている場合には(S75:YES)、第一普通電動役物16へ入賞した遊技球の数を計数する第一入賞球数カウンタに「1」が加算される(S76)。
次いで、第一入賞球数カウンタの値により、第一入賞球数が4つであるか否かの判断が行われる(S77)。第一入賞球数が3つ以下である場合には(S77:NO)、メイン処理へ戻る。第一入賞球数が4つ以上である場合(S77:YES)、もしくは第一開放時間が経過した場合には(S74:YES)、第一普通電動役物16を閉鎖させるための第一普通電動役物閉鎖コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S81)。次いで、第一普通電動役物16が閉鎖していることを示す「0」が第一開放フラグに記憶されて「OFF」とされる(S82)。次いで、第一普通電動役物16の作動が終了していることを示す「1」が第一作動終了フラグに記憶されて「ON」とされる(S83)。なお、第一普通電動役物16を閉鎖させる際に、第一入賞球数カウンタの値がリセットされて「0」となる。
次に、メイン処理の第四普通図柄処理(S16)の詳細について、図19を参照して説明する。第四普通図柄処理では、第四普通当たり判定や、第四普通図柄の変動パターンの決定・指示、第四普通図柄の表示を制御するコマンドの記憶等が行われる。
図19に示すように、第四普通図柄処理では、第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過したか否かが判断される(S101)。第四図柄作動ゲートスイッチ66に対応するフラグが「OFF」となっており、第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過していないと判断された場合には(S101:NO)、第四図柄作動口15に遊技球が入賞したか否かが判断される(S102)。第四図柄作動口スイッチ67に対応するフラグが「OFF」となっており、第四図柄作動口15に遊技球が入賞していないと判断された場合には(S102:NO)、S111の判断へ移行する。
第四図柄作動ゲートスイッチ66に対応するフラグが「ON」とされている場合(S101:YES)、または第四図柄作動口スイッチ67に対応するフラグが「ON」とされている場合(S102:YES)には、RAM52の第四保留球数記憶エリアの値が「4」であるか否かの判断が行われる(S103)。なお、第四乱数を記憶できる第四保留球の数は最大4つである。ただし、第四乱数を記憶できる第四保留球の最大の数は4つに限定されない。
第四保留球数記憶エリアの値が「4」である場合には(S103:YES)、この遊技球についての第四乱数は記憶できないので、S111の判断へ移行する。第四保留球数記憶エリアの値が「4」でない場合には(S103:NO)、第四保留球数記憶エリアの値に「1」が加算される(S104)。次いで、第四普通当たり関係情報記憶エリアの第一〜第四記憶エリアのうち、第四保留球数記憶エリアの値に対応する番号の記憶エリアに、第四乱数が記憶される(S105)。詳細には、第四普通当たり乱数欄には第四普通当たり判定カウンタの値が記憶され、第四変動パターン決定乱数欄には第四変動パターン決定カウンタの値が記憶される。
次いで、普通電動役物の開放中に新たな第四普通当たり遊技が開始されることを防ぐために、全ての普通電動役物16〜19が閉鎖中であるか否かの判断が行われる(S111)。この判断は、第一〜第四開放フラグの全てが「OFF」とされているか否かを判断することによって行われる。普通電動役物が1つでも開放されている場合には(S111:NO)、メイン処理へ戻る。全ての普通電動役物が16〜19閉鎖中であると判断された場合には(S111:YES)、第四変動フラグにより、第四普通図柄が変動中であるか否かの判断が行われる(S112)。
第四変動フラグが「OFF」となっており、第四普通図柄が変動中でないと判断された場合には(S112:NO)、第四普通当たり判定を行うべき遊技球が存在するか否かの判断が行われる(S113)。第四保留球数記憶エリアの値が「1」以上でなければ(S113:NO)、メイン処理へ戻る。第四保留球数記憶エリアの値が「1」以上であれば(S113:YES)、第四保留球数記憶エリアの値が「1」減算される(S114)。
次いで、第四普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第四乱数が1つ番号の若いエリアへシフトされる(S115)。次いで、判定エリアへシフトされた第四乱数に基づいて、第四普通当たりであるか否かの判定が行われる(S116)。次いで、第四普通当たり判定の結果に応じて、判定エリアに記憶されている第四変動パターン決定乱数に基づき第四変動パターンが決定され、決定された第四変動パターンを指定する第四変動パターン指定コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S117)。次いで、第四普通図柄の変動時間が第四普通図柄変動時間カウンタに記憶される(S118)。次いで、第四普通図柄が変動中であることを示す「1」が第四変動フラグに記憶されて「ON」とされて(S119)、メイン処理へ戻る。
第四普通図柄が変動中であり、第四変動フラグが「ON」となっている場合には(S112:YES)、第四普通図柄の変動時間が経過したか否かの判断が行われる(S121)。S118でセットされた第四普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなく、変動時間がまだ経過していない場合には(S121:NO)、メイン処理へ戻る。第四普通図柄変動時間カウンタの値が「0」である場合には(S121:YES)、第四普通図柄の変動を停止させるための第四普通図柄停止コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S122)。次いで、第四普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第四変動フラグに記憶されて「OFF」とされる(S123)。
次いで、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりであったか否かの判断が行われる(S124)。第四普通当たり判定の結果がはずれであった場合には(S124:NO)、メイン処理へ戻る。第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりであった場合には(S124:YES)、第四普通電動役物19の開閉動作が終了していないことを示す「0」が第四作動終了フラグに記憶されて「OFF」とされる(S125)。次いで、大当たり遊技の回数をカウントすることをサブ制御基板58に通知するための大当たり回数加算コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S126)。
次いで、大当たり遊技状態フラグにより、大当たり遊技中であるか否かの判断が行われる(S127)。大当たり遊技状態フラグが「ON」であり、大当たり遊技中であると判断された場合には(S127:YES)、メイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「OFF」である場合には(S127:NO)、大当たり遊技中であることを示す「1」が大当たり遊技状態フラグに記憶されて「ON」とされる(S128)。次いで、大当たり遊技が開始されることをサブ制御基板58に通知するための大当たり遊技開始通知コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶されて(S128)、メイン処理へ戻る。
次に、メイン処理の第四普通電動役物処理(S15)の詳細について、図20を参照して説明する。第四普通電動役物処理では、第四普通電動役物19の開閉に関する処理等が行われる。
図20に示すように、メイン処理の第四普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技状態フラグにより、大当たり遊技中であるか否かの判断が行われる(S131)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」であり、大当たり遊技中でないと判断された場合には(S131:NO)、メイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ON」である場合には(S131:YES)、第四作動終了フラグにより、第四普通電動役物19の作動が終了したか否かの判断が行われる(S132)。第四作動終了フラグが「ON」となっていれば(S132:YES)、メイン処理へ戻る。第四作動終了フラグが「OFF」である場合には(S132:NO)、第四普通電動役物19が開放中であるか否かの判断が行われる(S133)。
第四開放フラグが「OFF」となっており、第四普通電動役物19が閉鎖中であると判断された場合には(S133:NO)、第四普通電動役物19を開放させるための第四普通電動役物開放コマンドが、RAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S151)。次いで、第四普通電動役物19の最大開放時間(以下、「第四開放時間」という。)が第四普通電動役物開放時間カウンタに記憶される(S152)。次いで、第四普通電動役物19が開放していることを示す「1」が第四開放フラグに記憶されて「ON」とされて(S153)、メイン処理へ戻る。第四開放フラグが「ON」となっており、第四普通電動役物19が開放中である場合には(S133:YES)、第四開放時間が経過したか否かの判断が行われる(S134)。
S118でセットされた第四普通電動役物開放時間カウンタの値が「0」でなく、第四開放時間が経過していない場合には(S134:NO)、第四普通電動役物19へ遊技球が入賞したか否かの判断が行われる(S135)。第四普通電動役物19へ遊技球が入賞していなければ(S135:NO)、S137の判断へ移行する。第四普通電動役物スイッチ71に対応するフラグが「ON」となっている場合には(S135:YES)、第四普通電動役物19へ入賞した遊技球の数(第四入賞球数)を計数する第四入賞球数カウンタに「1」が加算される(S136)。
次いで、第四入賞球数カウンタの値により、第四入賞球数が4つであるか否かの判断が行われる(S137)。第四入賞球数が3つ以下である場合には(S137:NO)、メイン処理へ戻る。第四入賞球数が4つ以上である場合(S137:YES)、もしくは第四開放時間が経過した場合には(S134:YES)、第四普通電動役物19を閉鎖させるための第四普通電動役物閉鎖コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S141)。次いで、第四普通電動役物19が閉鎖していることを示す「0」が第四開放フラグに記憶されて「OFF」とされる(S142)。第四普通電動役物19の作動が終了していることを示す「1」が第四作動終了フラグに記憶されて「ON」とされて(S143)、メイン処理へ戻る。なお、第四普通電動役物19を閉鎖させる際に、第四入賞球数カウンタの値がリセットされて「0」となる。
次に、メイン処理の第二普通図柄処理(S18)の詳細について、図21を参照して説明する。第二普通図柄処理では、普通図柄表示部27の第二普通図柄の表示を制御するコマンドの記憶等の処理が行われる。
図21に示すように、メイン処理の第二普通図柄処理が開始されると、第一普通電動役物16に遊技球が入賞したか否かの判断が行われる(S161)。この判断では、RAM52の入賞球フラグ記憶エリアに記憶されているフラグの中で、第一普通電動役物スイッチ68に対応するフラグの値が用いられる。第一普通電動役物スイッチ68に対応するフラグが「OFF」である場合には(S161:NO)、第四普通電動役物19に遊技球が入賞したか否かが判断される(S162)。
第四普通電動役物スイッチ71に対応するフラグが「OFF」となっており、第四普通電動役物19に遊技球が入賞していないと判断された場合には(S162:NO)、S171の判断へ移行する。第一普通電動役物スイッチ68に対応するフラグが「ON」とされている場合(S161:YES)、もしくは第四普通電動役物スイッチ71に対応するフラグが「ON」とされている場合には(S171:YES)、RAM52の第二保留球数記憶エリアの値が「4」であるか否かの判断が行われる(S163)。なお、第二乱数を記憶できる第二保留球の数は最大4つである。ただし、第二乱数を記憶できる第二保留球の最大の数は4つに限定されない。
第二保留球数記憶エリアの値が「4」である場合には(S163:YES)、この遊技球についての第二乱数は記憶できないので、S171の判断へ移行する。第二保留球数記憶エリアの値が「4」でない場合には(S163:NO)、第二保留球数記憶エリアの値に「1」が加算される(S164)。次いで、第二普通当たり判定や第二普通図柄の変動に関する第二乱数を取得し、第二普通当たり関係情報記憶エリアのうち対応する記憶エリアに記憶する(S165)。次いで、後述する第二保留球画像処理を実行することをサブ制御基板58に通知するための第二保留球数加算コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S166)。
次いで、第二変動フラグにより、第二普通図柄が変動中であるか否かの判断が行われる(S171)。第二変動フラグが「OFF」となっており、変動中でないと判断された場合には(S171:NO)、第二普通電動役物17の開放中には第二普通図柄の変動を開始しないため、第二開放フラグにより、第二普通電動役物17が開放中であるか否かの判断が行われる(S172)。
第二普通電動役物17が開放中であれば(S172:YES)、メイン処理へ戻る。第二普通電動役物17が閉鎖中であれば(S172:NO)、第二普通図柄の変動開始の契機となる遊技球が存在するか否かの判断が行われる(S173)。第二保留球数記憶エリアの値が「0」であれば(S173:NO)、メイン処理へ戻る。第二保留球数記憶エリアの値が「1」以上であれば(S173:YES)、第二保留球数記憶エリアの値が「1」減算される(S174)。
次いで、第二普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第二乱数が1つ番号の若いエリアへシフトされる(S175)。次いで、判定エリアへシフトされた第二乱数に基づいて、第二普通当たりであるか否かの判定が行われる(S176)。次いで、第二普通図柄の変動を開始させるための第二普通図柄変動開始コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S177)。次いで、第二普通図柄の変動時間を開始するために、10秒の第二変動図柄時間が第二普通図柄変動時間カウンタに記憶される(S178)。次いで、第二普通図柄が変動中であることを示す「1」が第二変動フラグに記憶されて「ON」とされて(S179)、メイン処理へ戻る。
第二変動フラグが「ON」とされており、第二普通図柄が変動中である場合には(S131:YES)、第二普通図柄の変動時間が経過したか否かが判断される(S143)。S178でセットされた第二普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなく、変動時間がまだ経過していないと判断された場合には(S181:NO)、メイン処理へ戻る。第二普通図柄変動時間カウンタの値が「0」である場合には(S181:YES)、第二普通図柄の変動を停止させるための第二普通図柄停止コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S182)。次いで、第二普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第二変動フラグに記憶されて「OFF」とさる(S183)。
次いで、第二普通当たり判定の結果が第二普通当たりであったか否かの判断が行われる(S184)。第二普通当たり判定の結果がはずれであった場合には(S184:NO)、メイン処理へ戻る。第二普通当たり判定の結果が第二普通当たりであった場合には(S184:YES)、第二普通電動役物17を開放させるための第二普通電動役物開放コマンドがコマンド関係記憶エリアに記憶される(S185)。次いで、第二普通電動役物17の最大開放時間(以下、「第二開放時間」という。)を計測するために、第二普通電動役物開放時間カウンタに所定の値が記憶される(S186)。次いで、第二普通電動役物17が開放されていることを示す「1」が第二開放フラグに記憶されて「ON」とされ(S187)、メイン処理へ戻る。
次に、メイン処理の第二普通電動役物処理(S17)の詳細について、図22を参照して説明する。第二普通電動役物処理では、第二普通電動役物17の閉鎖に関する処理等が行われる。
図22に示すように、メイン処理の第二普通電動役物処理が開始されると、第二開放フラグにより、第二普通電動役物17が開放中であるか否かの判断が行われる(S191)。第二開放フラグが「OFF」となっており、第二普通電動役物17が閉鎖中である場合には(S191:NO)、メイン処理へ戻る。第二開放フラグが「ON」であり、第二普通電動役物17が開放中であると判断された場合には(S191:YES)、第二開放時間が経過したか否かの判断が行われる(S192)。S186(図21参照)でセットされた第二普通電動役物開放時間カウンタの値が「0」でなく、第二開放時間が経過していないと判断された場合には(S192:NO)、第二普通電動役物17に遊技球が入賞したか否かの判断が行われる(S193)。第二普通電動役物17に遊技球が入賞していなければ(S193:NO)、S195の判断へ移行する。第二普通電動役物スイッチ69(図10参照)に対応するフラグが「ON」となっており、第二普通電動役物17に遊技球が入賞していると判断された場合には(S193:YES)、第二普通電動役物17に入賞した遊技球の数を計数する第二入賞球数カウンタに「1」が加算される(S194)。
次いで、第二入賞球数カウンタの値により、第二入賞球数が4つであるか否かの判断が行われる(S195)。第二入賞球数が3つ以下である場合には(S195:NO)、メイン処理へ戻る。第二入賞球数が4つ以上である場合(S195:YES)、もしくは第二開放時間が経過した場合には(S192:YES)、第二普通電動役物17を閉鎖させるための第二普通電動役物閉鎖コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S196)。次いで、第二普通電動役物17が閉鎖していることを示す「0」が第二開放フラグに記憶されて「OFF」とされ(S197)、メイン処理へ戻る。なお、第二普通電動役物17を閉鎖させる際に、第二入賞球数カウンタの値がリセットされて「0」となる。
次に、メイン処理の第三普通図柄処理(S20)の詳細について、図23および図24を参照して説明する。第三普通図柄処理では、普通図柄表示部27の第三普通図柄の表示を制御するためのコマンドの記憶、第三普通電動役物18を開放させるためのコマンドの記憶、大当たり遊技状態を終了させる処理等が行われる。
図23に示すように、メイン処理の第三普通図柄処理が開始されると、第二普通電動役物17に遊技球が入賞したか否かの判断が行われる(S201)。この判断では、RAM52の入賞球フラグ記憶エリアに記憶されているフラグの中で、第二普通電動役物スイッチ69に対応するフラグの値が用いられる。第二普通電動役物スイッチ69に対応するフラグが「OFF」である場合には(S201:NO)、図24に示すS211の判断へ移行する。第二普通電動役物スイッチ69に対応するフラグが「ON」である場合には(S201:YES)、RAM52の第三保留球数記憶エリアの値が「4」であるか否かの判断が行われる(S202)。なお、第三乱数を記憶できる第三保留球の数は最大4つである。ただし、第三乱数を記憶できる第三保留球の最大の数は4つに限定されない。
第三保留球数記憶エリアの値が「4」である場合には(S202:YES)、この遊技球についての第三乱数は記憶できないので、図24に示すS211の判断へ移行する。第三保留球数記憶エリアの値が「4」でない場合には(S202:NO)、第三保留球数記憶エリアの値に「1」が加算される(S203)。次いで、第三普通当たり判定や第三普通図柄の変動に関する第三乱数を取得し、第三普通当たり関係情報記憶エリアのうち対応する記憶エリアに記憶する(S204)。次いで、第三保留球画像285を表示画面28に追加表示することをサブ制御基板58に通知するための第三保留球数加算コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S205)。
次いで、図24に示すように、第三変動フラグにより、第三普通図柄が変動中であるか否かの判断が行われる(S211)。第三変動フラグが「OFF」となっており、変動中でないと判断された場合には(S211:NO)、第三普通電動役物18の開放中には第三普通図柄の変動を開始しないため、第三開放フラグにより、第三普通電動役物18が開放中であるか否かの判断が行われる(S212)。第三普通電動役物18が開放中であれば(S212:YES)、メイン処理へ戻る。第三普通電動役物18が閉鎖中であれば(S212:NO)、第三普通図柄の変動開始の契機となる遊技球が存在するか否かの判断が行われる(S213)。第三保留球数記憶エリアの値が「1」以上であれば(S213:YES)、第三保留球数記憶エリアの値が「1」減算される(S214)。
次いで、第三普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第三乱数が1つ番号の若いエリアへシフトされる(S215)。次いで、判定エリアへシフトされた第三乱数に基づいて、第三普通当たりであるか否かの判定が行われる(S216)。次いで、第三普通図柄の変動を開始させるための第三普通図柄変動開始コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S217)。次いで、第三普通図柄の変動時間の計測を開始するために、2秒の第三普通図柄変動時間が第三普通図柄変動時間カウンタに記憶される(S218)。次いで、第三普通図柄が変動中であることを示す「1」が第三変動フラグに記憶されて「ON」とされて(S219)、メイン処理へ戻る。
第三変動フラグが「ON」となっており、第三普通図柄が変動中であると判断された場合には(S211:YES)、第三普通図柄の変動時間が経過したか否かの判断が行われる(S231)。S212でセットされた第三普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなく、変動時間が経過していない場合には(S231:NO)、メイン処理へ戻る。第三普通図柄変動時間カウンタの値が「0」である場合には(S231:YES)、第三普通図柄の変動を停止させるための第三普通図柄停止コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S232)。次いで、第三普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第三変動フラグに記憶されて「OFF」とされる(S233)。
次いで、第三普通当たり判定の結果が第三普通当たりであったか否かの判断が行われる(S234)。第三普通当たり判定の結果がはずれであった場合には(S234:NO)、メイン処理へ戻る。第三普通当たり判定の結果が第三普通当たりであった場合には(S234:YES)、第三普通電動役物18を開放させるための第三普通電動役物開放コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S235)。次いで、第三普通電動役物18の開放時間(以下、「第三開放時間」という。)を計測するために、第三普通電動役物開放時間カウンタに所定の値が記憶される(S236)。次いで、第三普通電動役物18が開放されていることを示す「1」が第三開放フラグに記憶されて「ON」とされ(S237)、メイン処理へ戻る。
第三保留球数記憶エリアの値が「0」であれば(S213:NO)、第三普通図柄を変動させる契機となる遊技球は存在しないので、一連の第三普通当たり遊技が終了する。ここで、第三普通当たり遊技と共に大当たり遊技も終了となる場合がある。この場合には、大当たり遊技終了の処理を行う必要がある。ゆえに、大当たり遊技中であるか否かの判断が行われる(S221)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」となっており、大当たり遊技中でない場合には(S221:NO)、メイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ON」となっており、大当たり遊技中であると判断された場合には(S221:YES)、第一作動終了フラグにより、第一普通電動役物16の作動が終了したか否かの判断が行われる(S222)。
第一作動終了フラグが「OFF」となっており、第一普通電動役物16の作動が終了していなければ(S222:NO)、メイン処理へ戻る。第一作動終了フラグが「ON」となっている場合には(S222:YES)、第四作動終了フラグにより、第四普通電動役物19の作動が終了したか否かの判断が行われる(S223)。第四作動終了フラグが「OFF」となっており、第四普通電動役物19の作動が終了していなければ(S223:NO)、メイン処理へ戻る。第四作動終了フラグが「ON」となっている場合には(S223:YES)、第二保留球数記憶エリアの値が「1」以上であるか否かの判断が行われる(S224)。
RAM52の第二保留球数記憶エリアの値が「1」以上であれば(S224:YES)、メイン処理へ戻る。第二保留球数記憶エリアの値が「0」であれば(S224:NO)、第二普通当たり判定が行われていない遊技球も存在せず、全ての電動役物に関する遊技が終了しているため、大当たり遊技状態フラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S225)。次いで、大当たり遊技が終了することをサブ制御基板58に通知するための大当たり遊技終了通知コマンドがRAM52に記憶されて(S226)、メイン処理へ戻る。
次に、メイン処理の第三普通電動役物処理(S19)の詳細について、図25を参照して説明する。第三普通電動役物処理では、第三普通電動役物18の閉鎖に関する処理が行われる。
図25に示すように、メイン処理の第三普通電動役物処理が開始されると、第三開放フラグにより、第三普通電動役物18が開放中であるか否かの判断が行われる(S241)。第三開放フラグが「OFF」となっており、第三普通電動役物18が閉鎖中である場合には(S241:NO)、メイン処理へ戻る。第三開放フラグが「ON」であり、第三普通電動役物18が開放中であると判断された場合には(S241:YES)、第三開放時間が経過したか否かの判断が行われる(S242)。
S236(図24参照)でセットされた第三普通電動役物開放時間カウンタの値が「0」でなく、第三開放時間が経過していないと判断された場合には(S242:NO)、第三普通電動役物18に遊技球が入賞したか否かの判断が行われる(S243)。第三普通電動役物18に遊技球が入賞していなければ(S243:NO)、S245の判断へ移行する。第三普通電動役物スイッチ70(図10参照)に対応するフラグが「ON」となっており、第三普通電動役物18に遊技球が入賞していると判断された場合には(S243:YES)、第三普通電動役物18に入賞した遊技球の数を計数する第三入賞球数カウンタに「1」が加算される(S244)。
次いで、第三入賞球数カウンタの値により、第三入賞球数が7つであるか否かの判断が行われる(S245)。第三入賞球数が6つ以下である場合には(S245:NO)、メイン処理へ戻る。第三入賞球数が7つ以上である場合(S245:YES)、もしくは第三開放時間が経過した場合には(S242:YES)、第三普通電動役物18を閉鎖させるための第三普通電動役物閉鎖コマンドがRAM52のコマンド関係記憶エリアに記憶される(S246)。第三普通電動役物18が閉鎖していることを示す「0」が第三開放フラグに記憶されて「OFF」とされ(S247)、メイン処理へ戻る。なお、第三普通電動役物18を閉鎖させる際に、第三入賞球数カウンタの値がリセットされて「0」となる。
次に、本実施の形態の遊技機1のサブ制御基板58で行われるサブ制御基板処理について、図26〜図32を参照して説明する。サブ制御基板処理は、サブ制御基板58のROM583に記憶されているプログラムにより、CPU581において実行される。
サブ制御基板処理で使用される各種フラグについて説明する。サブ制御基板58のRAM582には、大当たり遊技演出実行中フラグ、第一普通当たり遊技画像フラグ、特定遊技フラグ等が記憶されている。大当たり遊技演出実行中フラグは、大当たり遊技演出281が表示画面28に表示されることを示す「1」が記憶されて「ON」となる。大当たり遊技演出281が表示画面28から消去されることを示す「0」が記憶されて「OFF」となる。第一普通当たり遊技画像フラグは、第一普通当たり遊技画像282が表示画面28に表示されることを示す「1」が記憶されて「ON」となる。第一普通当たり遊技画像282が表示画面28から消去されることを示す「0」が記憶されて「OFF」となる。特定遊技フラグは、特定遊技が実行されることを示す「1」が記憶されて「ON」となる。特定遊技が終了されることを示す「0」が記憶されて「OFF」となる。
図26に示すように、サブ制御基板処理が開始されると、大当たり遊技が開始されたことを通知する大当たり遊技開始通知コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S301)。大当たり遊技開始通知コマンドを受信していない場合には(S301:NO)、S311の判断へ移行する。大当たり遊技開始通知コマンドを受信した場合には(S301:YES)、大当たり遊技演出281が表示画面28に表示される(S302)。次いで、大当たり遊技演出281が実行中であることを示す「1」が、大当たり遊技演出実行中フラグに記憶されて「ON」される(S303)。次いで、第一普通当たり遊技および第四普通当たり遊技のいずれかの遊技中であることを報知するために、第一普通当たり遊技画像282(図7参照)が表示画面28に表示される(S304)。次いで、第一普通当たり遊技画像282が実行中であることを示す「1」が、第一普通当たり遊技画像フラグに記憶されて「ON」されて(S305)、S311の判断へ移行する。
次いで、大当たり回数をカウントするための大当たり回数加算コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S311)。大当たり回数加算コマンドを受信していない場合には(S311:NO)、S321の判断へ移行する。大当たり回数加算コマンドを受信した場合には(S311:YES)、大当たり回数が「1」加算されてRAM582に記憶されて(S312)、S321の判断へ移行する。
次いで、第一保留球数が加算されたことを通知する第一保留球数加算コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S321)。第一保留球数加算コマンドを受信していない場合には(S321:NO)、S331の判断へ移行する。第一保留球数加算コマンドを受信した場合には(S321:YES)、表示画面28に第一保留球の数を示す第一保留球画像が1つ追加表示されて(S322)、S331の判断へ移行する。
次いで、第一変動パターンを指定する第一変動パターン指定コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S331)。第一変動パターン指定コマンドを受信していない場合には(S331:NO)、図27に示すS351の判断へ移行する。第一変動パターン指定コマンドを受信した場合には(S331:YES)、第一変動パターン処理が実行されて(S332)、図27に示すS351の判断へ移行する。
ここで、第一変動パターン処理の詳細について、図29を参照して説明する。第一変動パターン処理が実行されると、指定されている第一変動パターンがRAM582に記憶される(S333)。本実施の形態では、先述したように、特定遊技中には、第一報知演出に代えて特定第一報知演出が実行される場合がある。ゆえに、特定遊技フラグにより、特定遊技中か否かが判断される(S334)。特定遊技フラグが「ON」となっており、特定遊技中であると判断された場合には(S334:YES)、RAM582に記憶された第一変動パターンがリーチ演出A〜Eのいずれかであるか否かが判断される(S335)。RAM582に記憶された変動パターンがリーチ演出A〜Eのいずれかである場合(S335:YES)、もしくは特定遊技フラグが「OFF」となっており、特定遊技中でないと判断された場合には(S334:NO)、RAM582に記憶された第一変動パターンに基づいて第一報知演出が決定される(S336)。次いで、決定された第一報知演出が実行されて表示画面28に表示されて(S337)S341の処理へ移行する。
RAM582に記憶された第一変動パターンがリーチ演出A〜Eのいずれでもない場合、すなわち、非リーチであった場合には(S335:NO)、特定第一報知演出が決定される(S338)。次いで、決定された特定第一報知演出が実行されて表示画面28に表示される(S339)。
次いで、第一保留球画像が表示画面28から1つ消去される(S341)。次いで、第一普通当たり判定回数が「1」加算されてRAM582に記憶される(S342)。第一普通当たり判定回数とは、第一普通当たり判定によって判定された回数である。第一普通当たり判定回数は、特定遊技の終了時を判断する時に用いられる。
なお、本実施の形態では、大当たり遊技および特定遊技を介して、大当たり遊技が実行された場合を連荘としているため、大当たり遊技状態でなく、第一普通当たり判定回数が所定の判定回数(本実施の形態では「15」)になった場合に、特定遊技が終了し、大当たり回数が「0」にリセットされる。ゆえに、大当たり遊技演出実行中フラグにより、大当たり遊技中か否かが判断される(S343)。大当たり遊技演出実行中フラグが「ON」となっており、大当たり遊技中であると判断された場合には(S343:YES)、図27に示すS351の判断へ移行する。大当たり遊技演出実行中フラグが「OFF」となっており、大当たり遊技中でないと判断された場合には(S343:NO)、RAM582に記憶された第一普通当たり判定回数が「15」であるか否かが判断される(S344)。
RAM582に記憶された第一普通当たり判定回数が「15」でないと判断された場合には(S344:NO)、図27に示すS351の判断へ移行する。RAM582に記憶された第一普通当たり判定回数が「15」であると判断された場合には(S344:YES)、特定遊技が終了されて通常遊技に切り替わるため、大当たり回数が「0」にリセットされてRAM582に記憶される(S345)。次いで、特定遊技が終了したため、特定遊技フラグに「0」が記憶されて「OFF」されて(S346)、図27に示すS351の判断へ移行する。
次いで、図27に示すように、第四変動パターンを指定する第四変動パターン指定コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S351)。第四変動パターン指定コマンドを受信していない場合には(S351:NO)、S361の判断へ移行する。第四変動パターン指定コマンドを受信した場合には(S351:YES)、指定されている第四変動パターンがRAM582に記憶される(S352)。次いで、RAM582に記憶された第四変動パターンに基づいて第二報知演出が決定される(S353)。次いで、第二報知演出が表示画面28に表示されて(S354)、S361の判断へ移行する。
次いで、第二保留球数が加算されたことを通知する第二保留球数加算コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S361)。第二保留球数加算コマンドを受信していない場合には(S361:NO)、S381の判断へ移行する。第二保留球数加算コマンドを受信した場合には(S361:YES)、第二保留球画像処理が実行されて(S362)、S381の判断へ移行する。
ここで、第二保留球画像処理の詳細について、図30を参照して説明する。第二保留球画像処理が実行されると、第二保留球画像数が「1」加算されてRAM582に記憶される(S363)。第二保留球画像数とは、表示画面28に表示されている第二保留球画像283の数量を示す数値である。次いで、Nを任意の自然数とした場合に、大当たり回数が4N−3で表わされるか否かが判断される(S364)。大当たり回数が4N−3で表わされると判断された場合には(S364:YES)、青色の第二保留球画像283を表示画面28に1つ追加表示して(S365)、図27に示すS381の判断へ移行する。大当たり回数が4N−3で表わされないと判断された場合には(S364:NO)、大当たり回数が4N−2で表わされるか否かが判断される(S366)。大当たり回数が4N−2で表わされると判断された場合には(S366:YES)、黄色の第二保留球画像283を表示画面28に1つ追加表示して(S367)、図27に示すS381の判断へ移行する。大当たり回数が4N−2で表わされないと判断された場合には(S366:NO)、大当たり回数が4N−1で表わされるか否かが判断される(S368)。大当たり回数が4N−1で表わされると判断された場合には(S368:YES)、緑色の第二保留球画像283を表示画面28に1つ追加表示して(S369)、図27に示すS381の判断へ移行する。大当たり回数が4N−1で表わされないと判断された場合、すなわち、4Nで表わされる場合には(S368:NO)、赤色の第二保留球画像283を表示画面28に1つ追加表示して(S370)、図27に示すS381の判断へ移行する。
詳細には、S365、S367、S369、およびS370によって表示画面28に追加表示される第二保留球画像283は、現在表示されている第二保留球画像283の右側に表示される。現在表示画面28に第二保留球画像283が表示されていない場合であって、第一普通当たり遊技画像282が表示されている場合は、第一普通当たり遊技画像282の右側に表示される。現在表示画面28に第二保留球画像283が表示されていない場合であって、特定画像284が表示されている場合は、特定画像284の右側に表示される。
図27の説明に戻る。次いで、第一普通電動役物16を閉鎖することを通知する第一普通電動役物閉鎖コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S381)。第一普通電動役物閉鎖コマンドを受信していないと判断された場合には(S381:NO)、第四普通電動役物19を閉鎖することを通知する第四普通電動役物閉鎖コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S382)。第四普通電動役物閉鎖コマンドを受信していない場合には(S382:NO)、S391の判断へ移行する。第一普通電動役物閉鎖コマンドを受信した場合(S381:YES)、もしくは第四普通電動役物閉鎖コマンドを受信した場合には(S382:YES)、第一普通当たり遊技画像処理が実行されて(S383)、S391の判断へ移行する。
ここで、第一普通当たり遊技画像処理の詳細について、図31を参照して説明する。第一普通当たり遊技画像処理が実行されると、第一普通当たり遊技画像フラグにより、第一普通当たり遊技画像282が表示画面28に表示されているか否かが判断される(S384)。第一普通当たり遊技画像フラグが「OFF」となっており、第一普通当たり遊技画像282が表示画面28に表示されていないと判断された場合には(S384:NO)、図27に示すS391の判断へ移行する。第一普通当たり遊技画像フラグが「ON」となっており、第一普通当たり遊技画像282が表示画面28に表示されていると判断された場合には(S384:YES)、第一普通当たり遊技画像282を表示画面28から消去する(S385)。次いで、第一普通当たり遊技画像282は表示画面28に表示されていないため、第一普通当たり遊技画像フラグに「0」が記憶されて「OFF」される(S386)。次いで、第二保留球画像数が「0」であるか否かが判断される(S387)。第二保留球画像数が「0」であり、第二保留球画像283が表示画面28に表示されていない判断された場合には(S387:YES)、図27に示すS391の判断へ移行する。第二保留球画像数が「0」でなく、少なくとも1つの第二保留球画像283が表示画面28に表示されていると判断された場合には(S387:NO)、表示画面28に表示されている第二保留球画像283を左方へ移動させて(S388)、図27に示すS391の判断へ移行する。
図27の説明に戻る。次いで、第二普通図柄を普通図柄表示部27に停止表示することを通知する第二普通図柄停止コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S391)。第二普通図柄停止コマンドを受信していない場合には(S391:NO)、図28に示すS401の判断へ移行する。第二普通図柄停止コマンドを受信した場合には(S391:YES)、第二保留球画像283を特定画像284に切り替える(S392)。詳細には、表示画面28に表示されている第二保留球画像283の中で、最も先に第二保留球数記憶エリアに記憶された第二保留球に対応する第二保留球画像283(すなわち、表示画面28に表示されている最も左側の第二保留球画像283)が表示画面28から消去されて、消去された第二保留球画像283の位置に特定画像284が表示される。次いで、第二保留球画像283が1つ消去されたため、第二保留球画像数が「1」減算されてRAM582に記憶されて(S393)、図28に示すS401の判断へ移行する。
次いで、図28に示すように、第三保留球数が加算されたことを通知する第三保留球数加算コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S401)。第三保留球数加算コマンドを受信していない場合には(S401:NO)、S411の判断へ移行する。第三保留球数加算コマンドを受信した場合には(S401:YES)、第三保留球画像285が表示画面28に1つ追加表示される。詳細には、図8に示すように第三保留球画像285は、蓋が開放されたコンテナを模した特定画像284のコンテナ内部に載置されるように、左側から右方に順番に追加表示される。次いで、第三保留球画像数が「1」加算されてRAM582に記憶されて(S403)、S411の判断へ移行する。第三保留球画像数とは、表示画面28に表示されている第三保留球画像285の数量を表す数値である。
次いで、第三普通図柄が普通図柄表示部27に停止表示することを通知する第三普通図柄停止コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S411)。第三普通図柄停止コマンドを受信していない場合には(S411:NO)、S421の判断へ移行する。第三普通図柄停止コマンドを受信した場合には(S411:YES)、第三保留球画像285を表示画面28から1つ消去して(S412)、S421の判断へ移行する。詳細には、図8に示すように表示画面28に表示されている第三保留球画像285の中で最も右側の第三保留球画像285から順に消去される。
次いで、第三普通電動役物18を閉鎖することを通知する第三普通電動役物閉鎖コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S421)。第三普通電動役物閉鎖コマンドを受信していない場合には(S421:NO)、S431の判断へ移行する。第三普通電動役物閉鎖コマンドを受信した場合には(S421:YES)、特定画像処理が実行されて(S422)、S431の判断へ移行する。
ここで、特定画像処理の詳細について、図32を参照して説明する。特定画像処理が実行されると、第三保留球画像数が「1」減算されてRAM582に記憶される(S423)。次いで、第三保留球画像数が「0」であるか否かが判断される(S424)。第三保留球画像数が「0」でなく、少なくとも1つの第三保留球画像285が表示画面28に表示されていると判断された場合には(S424:NO)、図28に示すS431の判断へ移行する。第三保留球画像数が「0」であり、第三保留球画像285が表示画面28に表示されていないと判断された場合には(S424:YES)、特定画像284が表示画面28から消去される(S425)。次いで、特定画像数が「1」減算されてRAM582に記憶される(S426)。次いで、第二保留球画像数が「0」であるか否かが判断される(S427)。第二保留球画像数が「0」であり、第二保留球画像283が表示画面28に表示されていないと判断された場合には(S427:YES)、図28に示すS441の判断へ移行する。第二保留球画像数が「0」でなく、少なくとも1つの第二保留球画像283が表示画面28に表示されていると判断された場合には(S427:NO)、表示画面28に表示されている第二保留球画像283を左方へ移動させて(S428)、図28に示すS431の判断へ移行する。
図28の説明に戻る。次いで、大当たり遊技が終了したことを通知する大当たり遊技終了通知コマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S431)。大当たり遊技終了通知コマンドを受信していない場合には(S431:NO)、S441の判断へ移行する。大当たり遊技終了通知コマンドを受信した場合には(S431:YES)、表示画面28に表示されている大当たり遊技演出281が終了される(S432)。次いで、第一普通当たり判定回数が「0」にリセットされてRAM582に記憶される(S433)。次いで、大当たり遊技演出281は表示画面28に表示されていないため、大当たり遊技演出実行中フラグに「0」が記憶されて「OFF」される(S434)。次いで、特定遊技中であることを示す「1」が、特定遊技フラグに記憶されて「ON」されて(S435)、S441の判断へ移行する。
次いで、その他のコマンドを主制御基板41から受信したか否かが判断される(S441)。その他のコマンドを受信していない場合には(S441:NO)、S301の判断へ戻る。その他のコマンドを受信した場合には(S441:YES)、受信したコマンドに応じてその他の処理が行われて(S442)、S301の判断へ戻る。例えば、第一普通図柄停止コマンドを受信すると、演出制御基板43に第一演出図柄の変動を停止させる指示を行う。
以上説明したように、本実施の形態の遊技機1では、通常遊技中に第一普通当たり判定によってはずれであると判定され、第一変動パターンとして非リーチが決定された場合の第一報知演出では、第一保留球数に基づく変動時間の間、その変動時間に基づいて予め定められた基本変動が実行される。一方、特定遊技中に第一普通当たり判定によってはずれであると判定され、第一変動パターンとして非リーチが決定された場合に、第一報知演出に代えて実行される特定第一報知演出では、第一保留球数に基づく変動時間の間、最短基本変動が所定の回数だけ繰り返し実行される。従って、第一普通当たり判定による1回の判定の結果を示す第一演出図柄の変動(第一報知演出)の間に、第一演出図柄が複数回仮停止するため、遊技者は、第一普通当たり判定が複数回実行されたと認識する。ゆえに、特定第一報知演出が実行された場合は、1回の第一普通当たり判定における遊技者の当たりへの期待感はより大きくなる。また、同一の変動(最短基本変動)が繰り返されるため、遊技者は、第一普通当たり判定による1回の判定の結果を示す第一演出図柄の変動(第一報知演出)の間に、第一普通当たり判定が複数回実行されたと認識しやすい。また、第一保留球数に基づいて決定される変動時間のそれぞれに応じて、所定の回数だけ図柄を仮停止させる変動パターンを、さらにROM53に記憶しなくてもよいため、ROM53の記憶容量の増加を抑制できる。
また、本実施の形態の遊技機1において、特定第一報知演出では、最短変動時間に対応する最短基本変動が所定の回数だけ繰り返し実行される。この場合、全ての変動時間は最短変動時間よりも長いため、特定遊技中において、はずれに対応する変動パターンとして非リーチ変動が決定された場合に、最短変動時間に対応する最短基本変動に基づく特定第一報知演出が、常に第一報知演出に代えて実行される。ゆえに、遊技者は、1回の判定結果を示す図柄の変動の間に複数回判定されたと認識するため、特定遊技中において、非リーチ変動が決定された場合、常に、当たりへの期待が強くなる。よって、遊技機1は、特定遊技中において、非リーチ変動が決定された場合、常に、遊技者の興趣を惹きつけることができる。
また、本実施の形態の遊技機1において、特定第一報知演出は、特定遊技中において、はずれに対応する変動パターンとして非リーチ変動が決定された場合に、第一報知演出に代えて実行される。すなわち、遊技機1は、特定遊技中において、はずれに対応する変動パターンとしてリーチ演出A〜Eのいずれかが決定された場合は、決定されたリーチ演出に基づく第一報知演出を実行する。ゆえに、遊技者は、特定遊技中において、第一普通当たり判定によってはずれと判定された場合、最短基本変動が繰り返し実行される特定第一報知演出だけでなく、リーチ演出に基づく第一報知演出も楽しむことができる。
また、通常、大当たり遊技終了後は、賞球が少なくなるため遊技者の遊技への興趣が低下しやすい。本実施の形態の遊技機1において、特定遊技は、大当たり遊技終了後、第一普通当たり判定が15回なされるまで実行される。これにより、遊技機1は、遊技者の興趣が低下しやすい大当たり遊技終了後においても遊技者の興趣を惹きつけることができる。
また、所謂一般電役タイプと呼ばれる遊技機のように、当たり遊技中にも当たり判定を行う遊技機が知られている。一般電役タイプの遊技機においては、大当たり遊技終了後に、大当たり確率が大きくなる確率変動、および通常遊技中よりも遊技球が作動口に入球しやすくなる時間短縮機能がないため、遊技者は大当たり遊技終了直後に遊技を終了してしまうことが多い。本実施の形態の遊技機1によると、大当たり遊技終了後に特定遊技が開始されて特定第一報知演出が実行されるため、大当たり遊技終了後に、少しでも長く遊技者を遊技に惹きつける手段を提供できる。
また、本実施の形態の遊技機1では、大当たり遊技および特定遊技のいずれかの遊技を介して、第一普通当たり判定および第四普通当たり判定のいずれかによって当たりと判定された場合、大当たり回数が加算される。遊技機1は、大当たり回数に基づいて第二保留球画像283の表示様態を変化させて表示画面28に表示するため、大当たり遊技が連続していることを適切に遊技者に報知できる。また、大当たり遊技が連続した場合、大当たり遊技中に実行される演出が単調になり、遊技者の興趣が低下するおそれがある。遊技機1は、大当たり遊技が連続した場合、第二保留球画像283の表示態様を大当たり回数に応じて変化させることにより、遊技者の興趣をより惹きつけることができる。
なお、本実施の形態における第一図柄作動ゲート13が本発明の「抽選口」の一例である。第一図柄作動ゲートスイッチ65が本発明の「検出手段」の一例である。S34で第一乱数を取得するCPU51が本発明の「取得手段」の一例である。S46で第一普通当たり判定を行うCPU51が本発明の「判定手段」の一例である。S68およびS225で大当たり遊技状態フラグを、それぞれ、「ON」および「OFF」するCPU51が本発明の「遊技制御手段」の一例である。第一変動パターン決定テーブルが本発明の「変動パターンテーブル」の一例である。第一変動パターン決定テーブルが記憶されるROM53が本発明の「記憶手段」の一例である。S47で第一変動パターン指定コマンドをRAM52に記憶するCPU51が本発明の「決定手段」の一例である。S337およびS339で、それぞれ、第一報知演出および特定第一報知演出を実行するCPU581が本発明の「表示制御手段」の一例である。最短基本変動時間が本発明の「最短変動時間」の一例である。最短基本変動が本発明の「最短変動パターン」の一例である。S342で第一普通当たり判定回数を「1」加算するCPU581が本発明の「判定回数計数手段」の一例である。第一報知演出が本発明の「通常報知演出」の一例である。特定第一報知演出が本発明の「特定報知演出」の一例である。
また、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、本実施の形態の遊技機1では、CPU51は、S335で第一変動パターンがリーチ演出A〜Eのいずれかであるか判断する代わりに、第一普通当たり判定で当たりと判定されているか判断してもよい。この場合、第一普通当たり判定によって当たりと判定された場合には、第一報知演出が実行される。第一普通当たり判定によってはずれと判定された場合には、特定第一報知演出が実行される。すなわち、第一普通当たり判定による判定結果がはずれであり、リーチ演出A〜Eのいずれかが決定された場合においても、特定第一報知演出が実行され、変動時間の間、最短基本変動と仮停止とが所定の回数だけ繰り返し実行される。
また、本実施の形態の遊技機1では、特定遊技中において、はずれに対応する変動パターンとして非リーチ変動が決定された場合に特定第一報知演出が実行されるが特定遊技中であることに限定されない。例えば、遊技機1は、特定の乱数が選択された場合に特定の遊技状態にモード移行して、その特定の遊技状態である場合のみ、特定第一報知演出を実行してもよい。
また、本実施の形態の遊技機1では、はずれに対応する変動パターンである非リーチ変動は、第一保留球数に基づいて変動時間が決定されるが、これに限定されない。例えば、第一変動パターン決定乱数に基づいて決定されてもよい。
また、本実施の形態の遊技機1では、特定第一報知演出において、最短基本変動が繰り返し実行されるが、第一変動パターン決定テーブルが定める変動パターンに基づく変動であれば、最短基本変動に限定されない。
また、本実施の形態の遊技機1では、特定第一報知演出において、第一普通当たり関係情報記憶エリアに記憶された第一乱数の先読み情報を参照して、ホールド演出を実行してもよい。先読み情報を参照するとは、第一乱数が判定エリアに移行される前に、この第一乱数の第一普通当たり判定の結果や第一変動パターンを示す情報を参照することである。ホールド演出とは、直前の図柄変動によって停止している第一演出図柄のうち、特定の図柄を変動させないで他の図柄を変動させる演出である。例えば、第一保留球数が4つの場合、第一普通当たり関係情報記憶エリアの第一記憶エリアから第四記憶エリアに記憶された第一乱数の先読み情報を参照できる。この場合、例えば、特定遊技中において、4つの第一乱数の第一普通当たり判定による判定結果がすべてはずれであり、第一変動パターンがすべて非リーチである場合は、現在第四記憶エリアに記憶されている第一乱数が判定エリアまで移行し、その第一乱数の第一普通当たり判定による判定結果が報知されるまで、最大9回の基本変動が実行される。すなわち、遊技機1は、1回目の基本変動に基づいて最大8回のホールド演出を実行できるため、遊技者は、最大8回のホールド演出を楽しむことができる。
また、本実施の形態の遊技機1では、大当たり回数に応じて第二保留球画像283の色を変化させているが、第二保留球画像283の模様や形状等、種々の表示態様を変化させてもよい。例えば、大当たり回数に応じて、第二保留球画像283の大きさを大きくする等が考えられる。また、本実施の形態の遊技機1では、第二保留球画像283の表示態様は、大当たり回数を4で割った余りの数に応じて変化させているが、2以上の自然数であれば4に限らないし、考え得る特定の規則に基づいて変化させれば、この限りでない。例えば、特定の大当たり回数の時だけ第二保留球画像283の表示態様をさせてもよい。この場合、遊技者は、連荘時に第二保留球画像283の模様や形状等、様々な表示態様の変化を楽しみながら大当たり遊技を遊技できる。さらに、遊技者は、第二保留球画像283の表示態様の変化を確認することにより、大当たり回数を把握しやすくなる。
さらには、遊技機1は、大当たり回数に応じて、大当たり遊技演出281、第一普通当たり遊技画像282、特定画像284、第三保留球画像285、または特定遊技画像の表示態様を変化させてもよい。この場合、遊技者は、連荘時に様々な画像の表示態様の変化を楽しみながら大当たり遊技を遊技できる。さらに、遊技者は、画像の表示態様の変化を確認することにより、大当たり回数を把握しやすくなる。
また、本実施の形態の遊技機1では、左側遊技領域3Lに第一図柄作動ゲート13および第四図柄作動口15を備え、右側遊技領域3Rに第四図柄作動ゲート14および第一〜第四普通電動役物16〜19を備えているが、右側遊技領域3Rに第一図柄作動ゲート13および第四図柄作動口15を備え、左側遊技領域3Lに第四図柄作動ゲート14および第一〜第四普通電動役物16〜19を備えてもよい。または、左側遊技領域3Lに図柄作動口、図柄作動ゲート、各普通電動役物等を備えてもよいし、もしくはそれらを右側遊技領域3Rに備えてもよい。
また、本実施の形態の遊技機1では、第一図柄作動ゲート13および第四図柄作動ゲート14に遊技球が入球した場合、賞球は払い出されないが、払い出されてもよい。一方、第四図柄作動口15に遊技球が入球した場合、賞球は払い出されるが、払い出されなくてもよい。また、本実施の形態の遊技機1は、大当たり遊技中に当たり判定が実行可能な一般電役タイプであるが、これに限らない。
さらには、特許請求の範囲、明細書、および図面に記載される全ての要素は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素に付けた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したに過ぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「表示制御手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくは一つの要素を複数の要素に分けて構成するかは、敢えて特許請求の範囲等において特定していない限り、いずれも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、敢えて明細書等において全てのパターンを記載しなくてもいずれのパターンも想定範囲内であることから本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施の形態に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施の形態から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。