JP6956994B2 - 遊技機 - Google Patents

Description

本発明は、複数の図柄を備える遊技機に関する。

従来、複数の図柄を備える遊技機が知られている。特許文献１は、特別図柄及び普通図柄を備える遊技機を開示する。上記の遊技機では、特別図柄の可変表示に係る保留記憶の数に応じてポイントを付与し、特別図柄の保留記憶の数が所定値になることを契機として、特別図柄の保留記憶を表示する保留形態の態様が変更される。また、特別図柄の可変表示に対応する演出図柄の可変表示においてスペシャルリーチが発生した場合には、保留形態の態様に応じたポイントが保留記憶の数に応じて付与され、合計ポイント値が１００ポイント以上となった時点に、特典として動画が再生される。

特開２０１４−１０４２８８号公報

上記の遊技機では、特別図柄の可変表示に対応する演出図柄の可変表示における表示内容が、その特別図柄の保留記憶の数に応じて変化しているに過ぎない。遊技機は複数の図柄を有することが多いが、複数の図柄のうち、演出図柄の可変表示に対応しないものの保留記憶に応じて、演出図柄の可変表示の内容が変化するような遊技機は従来にない。

本発明は、一の図柄の変動表示に対応する演出を、他の図柄の保留記憶に応じて変化させることのできる新規な遊技性の遊技機を提供することを目的とする。

本明細書に例示する遊技機は、第一の契機の発生に起因して、第一図柄を変動表示させる第一図柄制御手段と、第二の契機が発生した場合に、第二図柄の変動表示を保留した保留情報を記憶する保留記憶手段と、前記保留記憶手段によって記憶されている前記保留情報に基づいて第二図柄を変動表示させる第二図柄制御手段と、前記第一図柄の変動表示に同期した演出である報知演出の内容を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された内容の前記報知演出の実行を制御する実行制御手段とを備え、前記決定手段は、前記保留記憶手段によって記憶されている前記保留情報の数に応じて、前記実行制御手段によって制御される前記報知演出の内容を決定することを特徴とする。

本明細書に例示する遊技機では、第一の契機の発生に起因して、第一図柄制御手段によって第一図柄が変動表示される。また、第二の契機が発生した場合に、保留記憶手段によって第二図柄の変動表示が保留された保留情報が記憶される。記憶された保留情報に基づいて、第二図柄が変動表示される。第一図柄の変動表示に同期した報知演出の内容が、保留記憶手段によって記憶されている保留情報の数に応じて決定される。したがって、本発明に係る遊技機は、一の図柄の変動表示に対応する演出を、他の図柄の保留記憶に応じて変化させることのできる新規な遊技性を提供できる。

前記遊技機は、始動口と、入賞口又はゲートとを備えてもよい。前記第一図柄は、遊技球が前記始動口に入賞することを前記第一の契機として変動表示を行う特別図柄であってもよい。前記第二図柄は、遊技球が前記入賞口に入賞すること又は遊技球が前記ゲートを通過することを前記第二の契機として記憶された前記保留情報に基づいて変動表示を行う普通図柄であってもよい。

この場合、遊技機は、特別図柄と普通図柄とを備えた、いわゆる１種タイプの遊技機である。このような１種タイプの遊技機では、特別図柄の変動表示に同期した報知演出が実行されるため、遊技者の関心は普通図柄よりも特別図柄に向く。ここで、普通図柄に係る保留情報の数に応じて報知演出の内容が決定される。普通図柄に係る保留情報の数は、特別図柄の変動表示の進行に関わらず変動しうる。したがって、遊技者は予想外の要素によって決定された報知演出の内容を楽しむことができる。

前記遊技機は、入賞口又はゲートと、複数の普通図柄と、遊技球が入賞困難又は入賞不能な第一状態、及び、前記第一状態よりも遊技球が入賞容易な第二状態に相互に作動可能に構成された第一作動入賞口と、前記第一図柄制御手段によって前記第一図柄の変動表示が終了された後に、前記第一作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第一作動制御手段とを備えてもよい。前記第一図柄は、遊技球が前記入賞口に入賞すること又は遊技球が前記ゲートを通過することを前記第一の契機として変動表示を行う、前記複数の普通図柄の１である第一普通図柄であってもよい。前記第二図柄は、遊技球が前記第一作動入賞口に入賞することを前記第二の契機として記憶された前記保留情報に基づいて変動表示を行う、前記複数の普通図柄の１である第二普通図柄であってもよい。

この場合、遊技機は、複数の普通図柄を備えた、いわゆる一般電役タイプの遊技機である。このような一般電役タイプの遊技機では、第一普通図柄の変動表示に同期した報知演出が実行されるため、遊技者の関心は第二普通図柄よりも第一普通図柄に向く。ここで、第二普通図柄に係る保留情報の数に応じて報知演出の内容が決定される。第二普通図柄に係る保留情報の数は、第一普通図柄の変動表示の進行に関わらず変動しうる。したがって、遊技者は予想外の要素によって決定された報知演出の内容を楽しむことができる。

前記遊技機は、前記第一状態及び前記第二状態に相互に作動可能に構成された第二作動入賞口と、前記第一作動入賞口に遊技球が入賞することに起因して、前記第二作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第二作動制御手段とを備えてもよい。前記第二図柄は、遊技球が前記第二作動入賞口に入賞することを前記第二の契機として記憶された前記保留情報に基づいて変動表示を行う、前記複数の普通図柄の１である第三普通図柄であってもよい。

この場合、遊技機は、第一普通図柄〜第三普通図柄を少なくとも備えている。遊技機において、第一普通図柄の変動表示に同期した報知演出が実行されるため、遊技者の関心は第三普通図柄よりも第一普通図柄に向く。ここで、第三普通図柄に係る保留情報の数に応じて報知演出の内容が決定される。第三普通図柄に係る保留情報の数は、第一普通図柄の変動表示の進行に関わらず変動しうる。したがって、遊技者は予想外の要素によって決定された報知演出の内容を楽しむことができる。

パチンコ機１の正面図である。 遊技盤２の正面図である。 センター飾り８の斜視図である。 第一図柄作動ゲート１１を遊技球が通過した場合における普通電動役物１６〜１９の基本動作を示すタイミングチャートである。 パチンコ機１の電気的構成を示すブロック図である。 ＲＡＭ５２の第一普通当たり関係情報記憶エリアを示す概念図である。 ＲＯＭ５３に記憶されている第一変動パターン決定テーブルの概念図である。 ＲＯＭ５３に記憶されている第四変動パターン決定テーブルの概念図である。 主基板４１において行われるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第一普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第一普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第四普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第四普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第二普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第二普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第三普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第三普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第三普通電動役物処理のフローチャートである。 ＲＯＭ５８３に記憶されている報知演出パターンテーブルの概念図である。 サブ制御基板５８において行われるサブ制御基板処理のフローチャートである。 サブ制御基板処理の中において行われる第二報知演出制御処理のフローチャートである。 スロット演出について説明する説明図である。 スロット演出について説明する説明図である。 ＤＸプッシュ演出について説明する説明図である。 ＤＸプッシュ演出について説明する説明図である。 パチンコ機１００の正面図である。 パチンコ機１００の電気的構成を示すブロック図である。 主基板４１０において行われるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる特別図柄処理のフローチャートである。 サブ制御基板５８において行われるサブ制御基板処理のフローチャートである。 サブ制御基板処理の中において行われる報知演出制御処理のフローチャートである。 通常予告演出及び特別予告演出について説明する説明図である。

以下、本発明に係る遊技機の第一の実施形態である、いわゆる一般電役タイプのパチンコ機１について、図面を参照して説明する。まず、図１から図３を参照して、パチンコ機１の機械的構成について説明する。

図１に示すように、パチンコ機１の上半分の部分には遊技盤２が設けられている。遊技盤２は正面視略正方形の板状であり（図２参照）、透明なガラス板を保持した前面枠１０によって前面を保護されている。遊技盤２の下部には上皿５が設けられている。上皿５は、遊技球発射装置３７（図５参照）に金属製の遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿５の上面には、遊技者によって操作される操作ボタン９が設けられている。上皿５の直下には、賞球を受ける下皿６が設けられている。下皿６の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル７が設けられている。発射ハンドル７は、遊技者が回転操作できるように設けられており、遊技者が発射ハンドル７を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル７の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置３７によって遊技球が発射される。前面枠１０の上部の左右の角には、スピーカ４８がそれぞれ設けられている。

図２に示すように、遊技盤２の前面には、ガイドレール３で囲まれた略円形の遊技領域４が形成されている。ガイドレール３は、遊技領域４の左側に形成されている。遊技領域４の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り８が設けられている。遊技球発射装置３７（図５参照）によって発射された遊技球は、ガイドレール３によって遊技領域４へ導かれ、遊技領域４内を流下する。所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は、センター飾り８の左側を流下し、所定の強度以上で発射された遊技球は、センター飾り８の右側を流下する。以下、遊技球がセンター飾り８の左側を流下するように遊技球を発射することを「左打ち」と、遊技球がセンター飾り８の右側を流下するように遊技球を発射することを「右打ち」という。

センター飾り８は、表示画面２８、可動役物３０、ワープ通路３１、クルーン３３、第四図柄作動口１２、第四普通電動役物１９を主に備える。表示画面２８は、センター飾り８の略中央に配置されている。表示画面２８は、ＬＣＤによって構成され、様々な映像を表示する。表示画面２８は、第一報知演出と第二報知演出とを実行可能である。第一報知演出は、演出用の図柄である第一演出図柄（図示せず）を変動させた後に、第一普通当たり判定の結果を示す第一演出図柄の組合せを確定表示させることで、第一普通当たり判定の結果を遊技者に報知する演出である。第二報知演出は、第四普通当たり判定の結果を示す第二演出図柄８１（図２２参照）を確定表示させることで、第四普通当たり判定の結果を遊技者に報知する演出である。

可動役物３０は、センター飾り８において表示画面２８の上方に設けられた、数字の「７」を模した演出用のギミックである。可動役物３０は、可動部を動作させることで各種演出を行う。ワープ通路３１は、センター飾り８において表示画面２８の左方に設けられている。ワープ通路３１は、センター飾り８の左側を流下する遊技球の一部を、センター飾り８の外側から内側へ案内するための通路である。クルーン３３は、センター飾り８において表示画面２８の下方に設けられている。クルーン３３は、上側が開口した皿状で、正面視略Ｕ字状の遊技部材である。ワープ通路３１を案内された遊技球は、クルーン３３の内部へ誘導される。第四図柄作動口１２は、センター飾り８においてクルーン３３の内側に設けられている。したがって、第四図柄作動口１２へ入賞可能な遊技球は、主に左打ちされた遊技球である。右打ちされた遊技球が、第四図柄作動口１２へ入賞することは困難である。第四普通電動役物１９は、センター飾り８において表示画面２８の右方に設けられている。第四普通電動役物１９は、開閉部材を備え、開閉部材が開放された場合にのみ、遊技球は第四普通電動役物１９に入賞できる。

図３に示すように、ワープ通路３１は、ワープ入口３１１と通路部３１２とワープ出口３１３とを備えている。ワープ入口３１１は、センター飾り８の左側の略中央に設けられ、センター飾り８の左側を流下する遊技球の一部をワープ通路３１に受け入れ可能である。通路部３１２は、ワープ入口３１１から右下方に傾斜しながら延設され、ワープ入口３１１から進入した遊技球の通路をなす。ワープ出口３１３は、通路部３１２においてワープ入口３１１が設けられる端部とは反対側の端部に設けられ、通路部３１２を通過した遊技球を排出可能である。センター飾り８は、さらにガイド部３２を備える。ガイド部３２は、ワープ出口３１３から右下方に傾斜しながらワープ出口３１３とクルーン３３とを連結して、ワープ通路３１を通過した遊技球をクルーン３３の内側へ案内する。なお、図３においては、表示画面２８、可動役物３０、及び第四普通電動役物１９の図示を省略している。

クルーン３３は、その内側に、ガイド部３２から進入した遊技球が旋回可能な凹部を備えている。凹部の底部には、２つの排出口３３１と第四図柄作動口１２とが形成されている。２つの排出口３３１は、凹部の底部の前側に設けられており、底部まで移動した遊技球をクルーン３３の下側に排出する。第四図柄作動口１２は凹部において２つの排出口３３１よりも後方に設けられている。クルーン３３の内側に進入した遊技球は、凹部の上を旋回し、その旋回力が弱まると、２つの排出口３３１から落下するか、又は第四図柄作動口１２へ入賞する。２つの排出口３３１から落下した遊技球は、クルーン３３の直下に設けられているステージ部３４の上に落下する。ステージ部３４は、センター飾り８の下部において、前下方に向けてわずかに傾斜した斜面部である。ステージ部３４の上に落下した遊技球は、ステージ部３４の上を転動した後、ステージ部３４の前方から遊技領域４へ落下する。なお、２つの排出口３３１及び第四図柄作動口１２のそれぞれの口径は、遊技球の直径よりもわずかに大きい。また、２つの排出口３３１の口径は、第四図柄作動口１２の口径よりもわずかに大きい。パチンコ機１はワープ通路３１及びクルーン３３を設けることで、遊技球がワープ通路３１を通過するか、また、ワープ通路３１を経てクルーン３３へ進入した遊技球が第四図柄作動口１２へ入賞するかについて、遊技者の興趣を高めることができる。なお、ワープ通路３１を通過可能な遊技球は、主に左打ちされた遊技球である。右打ちされた遊技球が、ワープ通路３１を通過することは困難である。したがって、第四図柄作動口１２へ入賞可能な遊技球は、主に左打ちされた遊技球である。

図２の説明に戻る。センター飾り８の略中央下方には、第一図柄作動ゲート１１が設けられており、第一図柄作動ゲート１１の右斜め上方には、第四図柄作動ゲート１３が設けられている。第一図柄作動ゲート１１及び第四図柄作動ゲート１３は、それぞれ遊技球を検出する領域である。第四図柄作動ゲート１３の右斜め上方には、第一普通電動役物１６が設けられており、第一普通電動役物１６の左斜め下方には、第二普通電動役物１７が設けられており、第二普通電動役物１７の左斜め下方には、第三普通電動役物１８が設けられている。第一普通電動役物１６、第二普通電動役物１７、及び第三普通電動役物１８のそれぞれは、第四普通電動役物１９と同様に、開閉部材を備える。第一普通電動役物１６、第二普通電動役物１７、及び第三普通電動役物１８のそれぞれの開閉部材が開放された場合にのみ、遊技球は第一普通電動役物１６、第二普通電動役物１７、及び第三普通電動役物１８に入賞できる。以下、第一普通電動役物１６、第二普通電動役物１７、第三普通電動役物１８、及び第四普通電動役物１９を総称する場合、普通電動役物１６〜１９という。普通電動役物１６〜１９の各開閉部材は、ソレノイドによって電気的に開閉される。さらに遊技盤２には、上記以外に各種の電飾ランプ、入賞口、風車、及び遊技くぎ等が設けられている。

なお、遊技領域４に各遊技部材が上記のように配設されるため、左打ちされた遊技球は、右打ちされた遊技球よりも、第一図柄作動ゲート１１を通過しやすい。また、第四図柄作動ゲート１３を通過又は開閉部材が開放された普通電動役物１６〜１９へ入賞可能な遊技球は、右打ちされた遊技球が大半である。左打ちされた遊技球が、第四図柄作動ゲート１３を通過又は開閉部材が開放された普通電動役物１６〜１９へ入賞することは困難である。遊技者は、後述する大当たり遊技中は右打ちによって遊技を進め、それ以外では左打ちによって遊技を進める。以下では、大当たり遊技中以外の遊技を、通常遊技という。

遊技盤２の右下部には、第一普通当たり判定、第二普通当たり判定、第三普通当たり判定、及び第四普通当たり判定の結果及び各判定における保留球数等を表示する図柄表示部２４が設けられている。図柄表示部２４は、第一普通図柄表示部、第二普通図柄表示部、第三普通図柄表示部、第四普通図柄表示部、第一普通図柄記憶数表示ＬＥＤ、第二普通図柄記憶数表示ＬＥＤ、第三普通図柄記憶数表示ＬＥＤ、及び第四普通図柄記憶数表示ＬＥＤを備える。第一〜第四普通図柄表示部は、それぞれ１個又は複数個のＬＥＤからなり、第一〜第四普通当たり判定の結果を示す第一〜第四普通図柄を、ＬＥＤの点灯及び消灯によって表示する。第一〜第四普通図柄記憶数表示ＬＥＤは、第一〜第四普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数（いわゆる「保留球数」）を表示する。

図４を参照して、本実施形態のパチンコ機１の遊技例の一について説明する。図４は、左打ちで遊技を開始して、第一図柄作動ゲート１１を遊技球が通過した場合における各電動役物の基本動作のタイムチャートを示す。なお、第四図柄作動口１２へ遊技球が入賞した場合、又は第四図柄作動ゲート１３に遊技球が通過した場合における各電動役物の動作についても、第一普通電動役物１６の代わりに第四普通電動役物１９開閉を行う点が異なるのみであるので、この説明は省略する。

本実施形態では、第一図柄作動ゲート１１を遊技球が通過すると、第一普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第一普通当たり判定において当たりと判定される確率は、約１／６０である。なお、第一普通当たりにおいて当たりと判定される確率は、約１／６０に限られず、１／６０以外の確率であってもよい。以下、第一普通当たり判定において当たりと判定されることを、「第一普通当たり」ともいう。第一の実施形態において、第一図柄作動ゲート１１を通過した遊技球に対して、第一普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数（最大第一保留球数）は「４」である。第一普通当たり判定が行われると、図柄表示部２４の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄が変動を開始する。第一普通図柄の変動に同期して、表示画面２８や可動役物３０によって第一報知演出が行われる。第一普通当たり判定において当たりと判定されると、第一普通電動役物１６が開放される。なお、第一普通電動役物１６は、第一普通当たりを示す第一普通図柄が確定表示された後に開放される。開放された第一普通電動役物１６に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される第一普通当たり遊技が実行される。第一普通当たり遊技が実行されると、遊技者は、第一普通電動役物１６に遊技球を入賞させるため、以降の遊技を右打ちによって進行する。一旦開放された第一普通電動役物１６は、所定の開放時間（以下、「第一開放時間」という。）の経過、及び４個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。なお、第一普通当たり遊技が実行されている間には、第一普通図柄は変動しない。

また、第四図柄作動口１２へ遊技球が入賞するか、第四図柄作動ゲート１３を遊技球が通過すると、第四普通当たり判定が行われる。左打ちによって遊技が進行する通常遊技では、センター飾り８の左側を流下する遊技球は、第一図柄作動ゲート１１を通過可能であるとともに、第四図柄作動口１２へ入賞可能である。したがって、通常遊技において、第一普通当たり判定と第四普通当たり判定との両方が実行されうる。また、大当たり遊技中は、遊技球が右打ちされるので、右打ちされた遊技球が第四図柄作動ゲート１３を通過することで、大当たり遊技中に第四普通当たり判定が実行されうる。なお、パチンコ機１は、第一普通図柄の変動中であっても、第四普通当たり判定を実行できる。本実施形態では、第四普通当たり判定において当たりと判定される確率は、約１／５０である。以下、第四普通当たり判定において当たりと判定されることを、「第四普通当たり」ともいう。

第一の実施形態において、第四図柄作動口１２へ入賞した遊技球及び第四図柄作動ゲート１３を通過した遊技球に対して、第四普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数（最大第四保留球数）は「４」である。本実施形態では、第四普通当たり判定において第四普通当たりと判定される確率は、第一普通当たり判定において第一普通当たりと判定される確率よりも高い。なお、第四普通当たりと判定される確率は１／５０以外の確率であってよく、第一普通当たりにおいて第一普通当たりと判定される確率と等しくてもよいし、第一普通当たりと判定される確率よりも高くても低くてもよい。第四普通当たり判定が行われると、図柄表示部２４の第四普通図柄表示部に表示される第四普通図柄が変動を開始する。第四普通図柄の変動に同期して、表示画面２８や可動役物３０によって第二報知演出が行われる。第四普通当たり判定において当たりと判定されると、第四普通電動役物１９が開放される。なお、第四普通電動役物１９は、第四普通当たりを示す第四普通図柄が確定表示された後に開放される。開放された第四普通電動役物１９に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される第四普通当たり遊技が実行される。第四普通当たり遊技が実行されると、遊技者は、第四普通電動役物１９に遊技球を入賞さるため、以降の遊技を右打ちによって進行する。一旦開放された第四普通電動役物１９は、所定の開放時間（以下、「第四開放時間」という。）の経過、及び４個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。なお、第四普通当たり遊技が実行されている間には、第四普通図柄は変動しない。

第一普通電動役物１６及び第四普通電動役物１９は、遊技球を獲得するための入賞口であり、且つ、第二普通図柄の作動口である。第一普通電動役物１６又は第四普通電動役物１９へ遊技球が入賞すると、第二普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第二普通当たり判定において当たりと判定される確率は１００％である。以下、第二普通当たり判定において当たりと判定されることを「第二普通当たり」ともいう。なお、第二普通当たりと判定される確率は、１００％未満であってもよい。第二普通当たり判定において当たりと判定されると、第二普通電動役物１７が開放される。なお、第二普通電動役物１７は、第二普通当たりを示す第二普通図柄が確定表示されてから開放される。開放された第二普通電動役物１７に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される第二普通当たり遊技が実行される。一旦開放された第二普通電動役物１７は、所定の開放時間（以下、「第二開放時間」という。）の経過、及び４個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。第一の実施形態において、第一普通電動役物１６及び第四普通電動役物１９に入賞した遊技球に対して、第二普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数（最大第二保留球数）は「４」である。このため、第二普通当たり判定は最大で４回行われることとなり、第二普通当たり遊技も最大で４回行われる。なお、第二普通当たり遊技が実行されている間には、第二普通図柄は変動しない。

第二普通電動役物１７は、遊技球を獲得するための入賞口であり、且つ、第三普通図柄の作動口である。第二普通電動役物１７へ遊技球が入賞すると、第三普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第三普通当たり判定において当たりと判定される確率は１００％である。以下、第三普通当たり判定において当たりと判定されることを「第三普通当たり」ともいう。なお、第三普通当たりと判定される確率は、１００％未満であってもよい。第三普通当たり判定において当たりと判定されると、第三普通電動役物１８が開放される。なお、第三普通電動役物１８は、第三普通当たりを示す第三普通図柄が確定表示されてから開放される。開放された第三普通電動役物１８に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される第三普通当たり遊技が実行される。一旦開放された第三普通電動役物１８は、所定の開放時間（以下、「第三開放時間」という。）の経過、及び７個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。第一の実施形態において、第二普通電動役物１７に入賞した遊技球に対して、第三普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数（最大第三保留球数）は「４」である。第二普通電動役物１７へは、最大で４個の遊技球が入賞可能であるので、第三普通当たり判定は最大で４回行われることとなり、第三普通当たり遊技も最大で４回行われる。以下、この第二普通電動役物１７へ入賞した４個の遊技球に対して実行されるそれぞれの第三普通当たり遊技をまとめて、「一連の第三普通当たり遊技」とする。なお、第三普通当たり遊技が実行されている間には、第三普通図柄は変動しない。第一の実施形態において、第一〜第四開放時間は、いずれも５．７秒である。

なお、第一図柄作動ゲート１１を通過した遊技球は、合計４個まで保留球として第一普通当たり判定を保留可能である。また、第四図柄作動口１２へ遊技球が入賞するか、第四図柄作動ゲート１３を通過した遊技球は、合計４個まで保留球として第四普通当たり判定を保留可能である。遊技者は賞球を獲得するため、まず左打ちで遊技を進行し、第一図柄作動ゲート１１に遊技球を通過させるか、第四図柄作動口１２に遊技球を入賞させる。第一普通当たりと判定されれば、第一普通電動役物１６が開放される。第四普通当たりと判定されれば、第四普通電動役物１９が開放される。遊技者は、第一普通電動役物１６又は第四普通電動役物１９へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得できる。ここで、第一普通電動役物１６に、最大数の４個の遊技球が入賞したとする。

第一普通電動役物１６に遊技球が入賞したことに対して、１回目の第二普通当たり判定が行われる。１回目の第二普通当たり判定において第二普通当たりと判定されれば、第二普通電動役物１７が開放される。遊技者は、第二普通電動役物１７へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得できる。次いで、一連の第三普通当たり遊技が開始される。具体的には、第二普通電動役物１７への１個目の入賞に対して、１回目の第三普通当たり判定が行われる。１回目の第三普通当たり判定において第三普通当たりと判定されれば、第三普通電動役物１８が開放される。遊技者は、第三普通電動役物１８へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得できる。次いで、第二普通電動役物１７への２個目の入賞に対して、２回目の第三普通当たり判定が行われる。２回目の第三普通当たり判定において第三普通当たりと判定されれば、第三普通電動役物１８が開放される。遊技者は、第三普通電動役物１８へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得できる。次いで、第二普通電動役物１７への３個目の入賞に対して、３回目の第三普通当たり判定が行われる。３回目の第三普通当たり判定において第三普通当たりと判定されれば、第三普通電動役物１８が開放される。遊技者は、第三普通電動役物１８へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得できる。次いで、第二普通電動役物１７への４個目の入賞に対して、４回目の第三普通当たり判定が行われる。４回目の第三普通当たり判定において第三普通当たりと判定されれば、第三普通電動役物１８が開放される。遊技者は、第三普通電動役物１８へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得する。一連の第三普通当たり遊技が終了する。

さらに、第一普通電動役物１６に遊技球が入賞したことに対して、２回目の第二普通当たり判定が行われる。第二普通当たりと判定されれば、第二普通電動役物１７が開放される第二普通当たり遊技が行われる。さらに第二普通電動役物１７への遊技球の入賞に対して、一連の第三普通当たり遊技が行われる。さらに、３回目の第二普通当たり遊技及び一連の第三普通当たり遊技、４回目の第二普通当たり遊技及び一連の第三普通当たり遊技が行われ、遊技者は多数の賞球を獲得できる。以下、第一普通当たり（及び第四普通当たり）に伴う第一普通電動役物１６（及び第四普通電動役物１９）の開放、第二普通当たり判定、第二普通電動役物１７の開放、一連の第三普通当たり遊技を「大当たり遊技」という。１回の大当たり遊技は、第一普通電動役物１６又は第四普通電動役物１９が開放されてから、最大で１６回実行される第三普通電動役物１８の開放動作が終了するまでの遊技である。

また、パチンコ機１は、大当たり遊技中においても第一普通当たり判定及び第四普通当たり判定を実行できる。遊技者は、大当たり遊技中は右打ちによって遊技を進行する。右打ちされた遊技球は、第四図柄作動ゲート１３を通過できる。遊技球が第四図柄作動ゲート１３を通過することを契機として、第四普通当たり判定が行われる。第四普通当たり判定によって第四普通当たりと判定されれば、大当たり遊技が連続して実行されることとなり、遊技者を楽しませることができる。このように、大当たり遊技中に遊技球が第四図柄作動ゲート１３を通過したことを契機として実行される大当たり遊技を、以下では、連チャン当たりともいう。

図５を参照して、パチンコ機１の電気的構成について説明する。パチンコ機１の制御部４０は、主基板４１、サブ制御基板５８、ランプドライバ基板４６、演出制御基板４３、払出制御基板４５、中継基板４７、及び電源基板４２を主に備える。

主基板４１は、パチンコ機１の主制御を司る。主基板４１の主基板ＣＰＵユニット５０には、各種の演算処理を行うＣＰＵ５１と、データを一時的に記憶するＲＡＭ５２と、制御プログラム等を記憶したＲＯＭ５３とが設けられている。主基板ＣＰＵユニット５０には、割込信号発生回路５７が接続されている。主基板４１は、割込信号発生回路５７から割込信号が入力される毎にプログラムを実行する。主基板４１は、Ｉ／Ｏインタフェイス５４を介してサブ制御基板５８、払出制御基板４５、中継基板４７、及び出力ポート５５に接続されている。出力ポート５５は、図示しない遊技場管理用コンピュータにパチンコ機１の情報を出力する。

サブ制御基板５８は、ＣＰＵ５８１、ＲＡＭ５８２、及びＲＯＭ５８３を備え、ランプドライバ基板４６、演出制御基板４３、操作ボタン９、及びスピーカ４８に接続している。サブ制御基板５８は、主基板４１から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ランプドライバ基板４６は、演出装置８の各種照明の動作及び可動役物３０の動作等を制御する。演出制御基板４３は、ＣＰＵ４３１、ＣＧＲＯＭ４３２等を備え、サブ制御基板５８から受信するコマンドに従って表示画面２８の表示を制御する。払出制御基板４５は、ＣＰＵ４５ａ等を備える。払出制御基板４５は、主基板４１から送信されるコマンドに応じて賞球払出装置４９の動作を制御し、所定数の遊技球を賞球として払い出させる。

中継基板４７には、第一普通電動役物ソレノイド６１、第二普通電動役物ソレノイド６２、第三普通電動役物ソレノイド６３、第四普通電動役物ソレノイド６４、第一図柄作動ゲートスイッチ６５、第四図柄作動ゲートスイッチ６６、第四図柄作動口スイッチ６７、第一普通電動役物スイッチ６８、第二普通電動役物スイッチ６９、第三普通電動役物スイッチ７０、及び第四普通電動役物スイッチ７１が接続されている。第一普通電動役物ソレノイド６１は、第一普通電動役物１６の開閉部材を開閉する。第二普通電動役物ソレノイド６２は、第二普通電動役物１７の開閉部材を開閉する。第三普通電動役物ソレノイド６３は、第三普通電動役物１８の開閉部材を開閉する。第四普通電動役物ソレノイド６４は、第四普通電動役物１９の開閉部材を開閉する。第一図柄作動ゲートスイッチ６５は、第一図柄作動ゲート１１を通過した遊技球を検出する。第四図柄作動ゲートスイッチ６６は、第四図柄作動ゲート１３を通過した遊技球を検出する。第四図柄作動口スイッチ６７は、第四図柄作動口１２へ入賞した遊技球を検出する。第一普通電動役物スイッチ６８、第一普通電動役物１６へ入賞した遊技球を検出する。第二普通電動役物スイッチ６９は、第二普通電動役物１７へ入賞した遊技球を検出する。第三普通電動役物スイッチ７０は、第三普通電動役物１８へ入賞した遊技球を検出する。第四普通電動役物スイッチ７１は、第四普通電動役物１９へ入賞した遊技球を検出する。

電源基板４２は、主基板４１及び遊技球発射装置３７に接続されており、各基板及び遊技球発射装置３７に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置３７は、一定間隔（本実施形態では、０．６秒）毎に１個ずつ遊技球を遊技領域４へ発射する。

図６を参照して、ＲＡＭ５２の第一普通当たり関係情報記憶エリアについて説明する。第四普通当たり関係情報記憶エリアの構成は、第一普通当たり関係情報記憶エリアの構成と同様であるため、説明を簡略化する。第一普通当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の第一普通図柄処理（図１０参照）において使用される。第一普通当たり関係情報記憶エリアには、最大第一保留数に対応する複数の記憶エリアが設けられている。遊技球が第一図柄作動ゲート１１を通過した際に、保留球数のうち第一図柄作動ゲート１１への遊技球の通過による第一保留球数が４未満（０〜３）であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。ＣＰＵ５１は、処理が未だ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号が小さい記憶エリアを判定エリアとし、判定エリアに記憶されている乱数について第一普通当たり判定等の各種処理を行う。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理（具体的には、第一普通図柄の変動表示、及び、判定結果が第一普通当たりの場合に実行される第一普通当たり遊技）が終了すると、次に番号が小さい記憶エリアが判定エリアとされて、第一普通当たり判定等の処理が繰り返される。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去してもよい。

各記憶エリアには、第一普通当たり判定カウンタの値が記憶される第一普通当たり乱数欄、及び第一普通図柄変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄が設けられている。第一図柄作動ゲート１１を遊技球が通過すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第一普通当たり乱数は、第一普通当たり判定のために用いられる。第一変動パターン決定乱数は、図柄表示部２４の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄の変動時間を示す第一変動パターンを決定するために用いられる。パチンコ機１において、第一普通図柄の変動時間は、第一普通当たり判定の結果を遊技者に報知する第一報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板５８は、主基板４１で決定された第一変動パターンに従って第一報知演出を制御する。具体的には、主基板４１は、第一変動パターンに従って、第一普通図柄の変動を開始する。サブ制御基板５８は、第一普通図柄の変動開始に同期して、第一演出図柄の変動表示を開始する。主基板４１は、変動を開始した第一普通図柄の変動時間が終了すると、変動させていた第一普通図柄を、所定の時間（本実施形態では、０．８秒）の間、確定表示させる。サブ制御基板５８は、第一普通図柄の確定表示に同期して、第一演出図柄を確定表示させる。また、サブ制御基板５８は、第一演出図柄による他、表示画面２８、可動役物３０、スピーカ４８等によって、第一普通図柄変動パターンと同期した第一報知演出を実行する。

第四普通当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の第四普通図柄処理（図１２参照）において使用される。第四普通当たり関係情報記憶エリアには、第一普通当たり関係情報記憶エリアと同様に、最大第四保留数に対応する複数の記憶エリアが設けられている。第四図柄作動口スイッチ６７へ遊技球が入賞するか、又は第四図柄作動ゲート１３を遊技球が通過した際に、保留球数のうち第四図柄作動口スイッチ６７への遊技球の入賞、又は第四図柄作動ゲート１３への遊技球の通過による第四保留球数が４未満（０〜３）であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。ＣＰＵ５１は、処理が未だ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号が小さい記憶エリアを判定エリアとし、判定エリアに記憶されている乱数について第四普通当たり判定等の各種処理を行う。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理（具体的には、第四普通図柄の変動表示、及び、判定結果が第四普通当たりの場合に実行される第四普通当たり遊技）が終了すると、次に番号が小さい記憶エリアが判定エリアとされて、第四普通当たり判定等の処理が繰り返される。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去してもよい。

各記憶エリアには、第四普通当たり判定カウンタの値が記憶される第四普通当たり乱数欄、及び第四変動パターン決定カウンタの値が記憶される第四変動パターン決定乱数欄が設けられている。第四図柄作動口１２へ遊技球が入賞するか、又は第四図柄作動ゲート１３を遊技球が通過すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第四普通当たり乱数は、第四普通当たり判定のために用いられる。第四変動パターン決定乱数は、図柄表示部２４の第四普通図柄表示部に表示される第四普通図柄の変動時間を示す変動パターンを決定するために用いられる。パチンコ機１において、第四普通図柄の変動時間は、第四普通当たり判定の結果を遊技者に報知する第二報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板５８は、主基板４１で決定された第四変動パターンに従って第二報知演出を制御する。具体的には、主基板４１は、第四変動パターンに従って、第四普通図柄の変動を開始する。サブ制御基板５８は、第四普通図柄の変動開始に同期して、第二演出図柄８１の変動表示を開始する。主基板４１は、変動を開始した第四普通図柄の変動時間が終了すると、変動させていた第四普通図柄を、所定の時間（本実施形態では、０．８秒）の間、確定表示させる。サブ制御基板５８は、第四普通図柄の確定表示に同期して、第二演出図柄８１を確定表示させる。また、サブ制御基板５８は、第二演出図柄８１による他、表示画面２８、可動役物３０、スピーカ４８等によって、第四普通図柄変動パターンと同期した第二報知演出を実行する。

なお、ＲＡＭ５２には、第二普通当たり関係情報記憶エリア及び第三普通当たり関係情報記憶エリアが設けられている。第二普通当たり関係情報記憶エリア及び第三普通当たり関係情報記憶エリアも、第一普通当たり関係情報記憶エリアと同様に構成されている。本実施形態では、第二普通図柄の変動時間、及び第三普通図柄の変動時間は、それぞれ一定の時間に定められているので、第二普通当たり関係情報記憶エリア及び第三普通当たり関係情報記憶エリアには、第二変動パターン決定乱数欄及び第三変動パターン決定乱数欄は設けられていない。

第一〜第四普通当たり関係情報記憶エリアに記憶された状態で、第一〜第四普通当たり判定が保留されている第一〜第四普通当たり乱数、及び、第一〜第四普通当たり乱数とともに取得されて第一〜第四普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して、保留乱数という。保留乱数のうち第一普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一保留乱数の数は、第一保留球数に対応する。保留乱数のうち第二普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第二保留乱数の数は、第二保留球数に対応する。保留乱数のうち第三普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第三保留乱数の数は、第三保留球数に対応する。保留乱数のうち第四普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第四保留乱数の数は、第四保留球数に対応する。

図７及び図８を参照して、ＲＯＭ５３に記憶されている変動パターン決定テーブルについて説明する。変動パターン決定テーブルには、図７に示す第一変動パターン決定テーブル、図８に示す第四変動パターン決定テーブルが含まれる。

図７に示すように、第一変動パターン決定テーブルは、第一当たり判定の結果（第一普通当たり又ははずれ）に応じて複数のテーブルを設けている。それぞれのテーブルには、複数種類の変動パターンが割り当てられており、各変動パターンと変動パターン決定乱数の値（０〜５１１）とが対応付けられている。第一普通当たり判定が行われると、判定結果に応じたテーブルが参照され、第一普通当たり乱数とともに取得されている第一変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが１つ決定される。

第一変動パターン決定テーブルにおいて、第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりの場合には、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出Ａ」、「リーチ演出Ｂ」、「リーチ演出Ｃ」、「リーチ演出Ｄ」、「リーチ演出Ｅ」の順に、変動パターンが決定される割合が高くなる。一方、第一普通当たり判定の結果がはずれの場合には、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出Ａ」、「リーチ演出Ｂ」、「リーチ演出Ｃ」、「リーチ演出Ｄ」、「リーチ演出Ｅ」の順に、変動パターンが決定される割合が低くなる。したがって、第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりとなる期待値は、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出Ａ」、「リーチ演出Ｂ」、「リーチ演出Ｃ」、「リーチ演出Ｄ」、「リーチ演出Ｅ」の順に高くなる。

図８に示すように、第四変動パターン決定テーブルは、第四普通当たり判定の結果（第四普通当たり又ははずれ）に応じて複数のテーブルを設けている。それぞれのテーブルには、１又は複数種類の変動パターンが割り当てられており、各変動パターンと変動パターン決定乱数の値（０〜５１１）とが対応付けられている。第四普通当たり判定が行われると、判定結果に応じたテーブルが参照され、第四普通当たり乱数とともに取得されている第四変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが１つ決定される。

第四変動パターン決定テーブルにおいて、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりの場合には、「当たり短変動」及び「当たり長変動」のうちいずれかの変動パターンが決定される。「当たり長変動」が決定される割合は、「当たり短変動」が決定される割合よりも低い。「当たり短変動」の変動時間は６．４秒であり、「当たり長変動」の変動時間は４４．５秒である。第四普通当たり判定の結果がはずれの場合には、「はずれ短変動」及び「はずれ長変動」うちいずれかの変動パターンが決定される。「はずれ短変動」の変動時間は１．６秒であり、「はずれ長変動」の変動時間は４．７秒である。

主基板４１は、決定された変動パターンを指定するコマンドである変動パターン指定コマンドを、サブ制御基板５８へ送信する。サブ制御基板５８は、コマンドによって指定された変動パターンに応じて表示画面２８及びスピーカ４８等を制御する。また、主基板４１は、決定した変動パターンに応じて定められている変動時間だけ、第一普通図柄又は第四普通図柄を変動させる。

パチンコ機１では、普通電動役物１６〜１９のうちいずれかが開放されている間には、第一〜第四当たり遊技の重複を避けるため等の理由で、第一〜第四普通図柄の変動時間の計測が行われない。変動時間の計測が中断される計測中断期間における第一〜第四普通図柄は、予め定められた変動時間の計測を中断した上で、変動が停止せず継続される。このため、第一〜第四普通図柄の変動中に普通電動役物１６〜１９のうちいずれかが開放される場合には、予め定められている変動時間に、計測中断期間が加わった時間だけ、第一〜第四普通図柄の変動が継続される。したがって、普通電動役物１６〜１９が連続的に開放する大当たり遊技中における第一〜第四普通図柄の実質的な変動時間は、各普通図柄に予め定められている変動時間よりも長くなる。特に、通常遊技中と大当たり中の双方において変動可能な第一普通図柄及び第四普通図柄については、通常遊技中における変動時間よりも、大当たり遊技中における実質的な変動時間の方が長くなる。また、大当たり遊技中において普通電動役物１６〜１９の開放タイミングは様々であるので、大当たり遊技中における第一〜第四普通図柄の実質的な変動時間は、一意に定まらない。

例えば、図４に示すように、大当たり遊技中における（Ａ）の時点に遊技球が第四図柄作動ゲート１３を通過したことを契機として、第四普通図柄の変動が、「はずれ長変動」の変動パターン（変動時間４．７秒）で開始されたとする。（Ａ）は、大当たり遊技のうち、１回目の第二普通当たり遊技の終了後であって、１回目の一連の第三普通当たり遊技の開始直前の時点である。よって、（Ａ）の時点の後に、一連の第三普通当たり遊技が実行される。第三普通電動役物１８の第三開放時間は５．７秒であるが、大当たり遊技中において遊技球が絶え間なく右打ちされた場合においては、第三普通電動役物１８の開放が開始されてから約４．５秒間に、開放された第三普通電動役物１８に遊技球が７個入賞することが、事前の実射試験で明らかになっている。すなわち、大当たり遊技中における第三普通電動役物１８の１回の開放時間は、実質的には約４．５秒である。したがって、（Ａ）の時点に変動が開始された第四普通図柄は、予め定められている４．７秒の変動時間に、約４．５秒の計測中断期間が２回程度加えられた、約１３．７秒の変動を実質的に行う。

一方、大当たり遊技中における（Ｂ）の時点に遊技球が第四図柄作動ゲートを通過したことを契機として、第四普通図柄の変動が、「はずれ長変動」の変動パターン（変動時間４．７秒）で開始されたとする。（Ｂ）は、１回目の第二普通当たり遊技の終了後に実行される一連の第三普通当たり遊技のうち、３回目の第三普通電動役物１８の開放が終了して、第三保留球数のうち最後の保留球に係る第三普通図柄の変動中の時点である。よって、第三普通図柄の変動終了後に、第三普通電動役物１８が１回開放される。この場合、（Ｂ）の時点に変動が開始された第四普通図柄は、予め定められている４．７秒の変動時間に、約４．５秒の計測中断期間が１回だけ加えられた、約９．２秒の変動を実質的に行う。このように、大当たり遊技中に同じ変動パターンに応じて第四普通図柄が変動した場合、変動開始時点によって普通電動役物１６〜１９の開放タイミングが異なるので、実質的な変動時間が異なる。

また、大当たり遊技中における（Ｃ）の時点に遊技球が第四図柄作動ゲートを通過したことを契機として、第四普通図柄の変動が、「当たり短変動」の変動パターン（変動時間６．４秒）で開始されたとする。（Ｃ）は、４回目の第二普通当たり遊技の終了後に実行される一連の第三普通当たり遊技のうち、１回目の第三普通電動役物１８の開放中の時点である。この場合、（Ｃ）の時点に変動が開始された第四普通図柄は、予め定められている６．４秒の変動時間に、約４．５秒の計測中断期間が３回加えられた、約１９．９秒の変動を実質的に行う。なお、この場合、第四普通図柄の変動開始時には大当たり遊技中であるが、変動終了時には大当たり遊技が終了し、通常遊技となる。

図９から図１８を参照して、パチンコ機１の主基板４１による動作について説明する。パチンコ機１の主制御は、ＲＯＭ５３に記憶されている制御プログラムに従って、ＣＰＵ５１によって行われる。制御プログラムのメイン処理（図９参照）は、割込信号発生回路５７（図５参照）が４ｍｓ毎に発生する割込信号をＣＰＵ５１が感知した際に、ＣＰＵ５１において実行される。以下、フローチャートの各ステップについて「Ｓ」と略記する。

メイン処理で使用されるフラグについて説明する。ＲＡＭ５２には大当たり遊技状態フラグ、第一作動終了フラグ、第四作動終了フラグ、第一変動フラグ、第二変動フラグ、第三変動フラグ、第四変動フラグ、第一開放フラグ、第二開放フラグ、第三開放フラグ、第四開放フラグ等が記憶されている。大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、大当たり遊技中でない場合に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。第一作動終了フラグは、第一普通当たりによる第一普通電動役物１６の開放（第一普通当たり遊技）が終了している場合に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、第一普通当たり遊技が終了していない場合に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。第四作動終了フラグは、第四普通当たりによる第四普通電動役物１９の開放（第四普通当たり遊技）が終了している場合に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、第四普通当たり遊技が終了していない場合に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。

第一変動フラグは、第一普通図柄が変動している場合（変動中）に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、第一普通図柄が変動中でない場合には、「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。第二変動フラグは、第二普通図柄の変動中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、第二普通図柄が変動中でない場合に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。第三変動フラグは、第三普通図柄の変動中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、第三普通図柄が変動中でない場合に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。第四変動フラグは、第四普通図柄の変動中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、第四普通図柄が変動中でない場合に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。第一開放フラグは、第一普通電動役物１６の開放中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、第一普通電動役物１６の閉鎖中に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。第二開放フラグは、第二普通電動役物１７の開放中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、第二普通電動役物１７の閉鎖中に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。第三開放フラグは、第三普通電動役物１８の開放中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、第三普通電動役物１８の閉鎖中に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。第四開放フラグは、第四普通電動役物１９の開放中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、第四普通電動役物１９の閉鎖中に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。

図９に示すように、メイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる（Ｓ１０）。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板５８、払出制御基板４５、中継基板４７等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理においてＲＡＭ５２に記憶された制御コマンドである。

次いで、スイッチ読込処理が行われる（Ｓ１１）。スイッチ読込処理では、第一図柄作動ゲート１１、第四図柄作動口１２、第四図柄作動ゲート１３、普通電動役物１６〜１９に設けられた各スイッチ（図５参照）の検出結果から、遊技球を検知するための処理が行われる。

次いで、カウンタ更新処理が行われる（Ｓ１２）。カウンタ更新処理では、ＲＡＭ５２に記憶されている乱数取得カウンタの値が加算され、且つ、第一〜第四普通図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタである第一〜第四普通図柄変動時間カウンタの値が減算される。

次いで、第一普通電動役物処理が行われる（Ｓ１３）。詳細は後述するが、第一普通電動役物処理では、第一普通当たりを示す第一普通図柄が図柄表示部２４に表示された場合に、第一普通当たり遊技の動作（主に第一普通電動役物１６の開閉部材の開閉動作）を制御するための処理が行われる（図１１参照）。

次いで、第一普通図柄処理が行われる（Ｓ１４）。詳細は後述するが、第一普通図柄処理では、第一普通当たり判定、第一変動パターンの決定等の処理が行われる（図１０参照）。

次いで、第四普通電動役物処理が行われる（Ｓ１５）。詳細は後述するが、第四普通電動役物処理では、第四普通当たりを示す第四普通図柄が図柄表示部２４に表示された場合に、第四普通当たり遊技の動作（主に第四普通電動役物１９の開閉部材の開閉動作）を制御するための処理が行われる（図１３参照）。

次いで、第四普通図柄処理が行われる（Ｓ１６）。詳細は後述するが、第四普通図柄処理では、第四普通当たり判定、第四変動パターンの決定等の処理が行われる（図１２参照）。

次いで、第二普通電動役物処理が行われる（Ｓ１７）。詳細は後述するが、第二普通電動役物処理では、第二普通当たりを示す第二普通図柄が図柄表示部２４に表示された場合に、第二普通当たり遊技の動作（主に第二普通電動役物１７の開閉部材の開閉動作）を制御するための処理が行われる（図１５参照）。

次いで、第二普通図柄処理が行われる（Ｓ１８）。詳細は後述するが、第二普通図柄処理では、第二普通当たり判定等の処理が行われる（図１４参照）。

次いで、第三普通電動役物処理が行われる（Ｓ１９）。詳細は後述するが、第三普通電動役物処理では、第三普通当たりを示す第三普通図柄が図柄表示部２４に表示された場合に、第三普通当たり遊技の動作（主に第三普通電動役物１８の開閉部材の開閉動作）を制御するための処理が行われる（図１８参照）。

次いで、第三普通図柄処理が行われる（Ｓ２０）。詳細は後述するが、第三普通図柄処理では、第三普通当たり判定等の処理が行われる（図１６及び図１７参照）。

次いで、払出処理（Ｓ２１）、エラーチェック（Ｓ２２）、及び情報出力処理（Ｓ２３）が行われる。払出処理では、賞球の払い出しが制御される。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面２８及びスピーカ４８等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、遊技場管理用コンピュータ（図示せず）に各種の情報が出力される。

図１０を参照して、第一普通図柄処理（Ｓ１４、図９参照）の詳細について説明する。第一普通図柄処理が開始されると、第一図柄作動ゲート１１を遊技球が通過したかが判断される（Ｓ３１）。第一図柄作動ゲート１１に設けられた第一図柄作動ゲートスイッチ６５が遊技球の通過を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理（Ｓ１１、図９参照）において、第一図柄作動ゲートスイッチ６５に対応するフラグが「ＯＮ」となる。このフラグが「ＯＮ」でない場合には、遊技球が通過していないと判断されて（Ｓ３１：ＮＯ）、処理はＳ４１の判断へ移行する。フラグが「ＯＮ」となっており、第一図柄作動ゲート１１に遊技球が通過していれば（Ｓ３１：ＹＥＳ）、第一保留球数が「４」であるかが判断される（Ｓ３２）。第一保留球数が「４」であれば（Ｓ３２：ＹＥＳ）、第一保留球数が最大第一保留球数に達しているため、処理はＳ４１の判断へ移行する。

第一保留球数が「４」でない場合には（Ｓ３２：ＮＯ）、ＲＡＭ５２に記憶されている第一保留球数に「１」が加算される（Ｓ３３）。次いで、第一普通当たり乱数及び第一変動パターン決定乱数が第一保留乱数として取得され、第一普通当たり関係情報記憶エリア（図６参照）における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される（Ｓ３５）。具体的には、第一普通当たり乱数欄には第一普通当たり判定カウンタの値が、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値がそれぞれ格納される。第一保留乱数として、第一普通図柄を決定するために用いられる第一普通図柄決定乱数等、その他の種類の乱数が含まれてもよい。処理はＳ４１へ移行する。

次いで、普通電動役物１６〜１９のいずれもが閉鎖中であるかが判断される（Ｓ４１）。第一〜第四開放フラグのうち少なくともいずれかが「ＯＮ」であれば、普通電動役物１６〜１９のいずれかが開放中であるとして（Ｓ４１：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。例えば、第一普通当たりとなり、その後に第二普通当たりや第三普通当たりとなった場合には、大当たり遊技において第一〜第三普通電動役物１６〜１８が開放されることとなる。パチンコ機１は、普通電動役物１６〜１９の開放中には、第一普通図柄の変動時間を計測しないこととして、普通電動役物１６〜１９の開放中に第一普通当たりとなっても、第一普通電動役物１６を開放させないようにしている。

第一〜第四開放フラグのいずれもが「ＯＦＦ」であれば、普通電動役物１６〜１９のいずれもが閉鎖中であるとして（Ｓ４１：ＹＥＳ）、第一普通図柄が変動中であるかが判断される（Ｓ４２）。第一変動フラグが「ＯＦＦ」であれば、第一普通図柄が変動中でないとして（Ｓ４２：ＮＯ）、第一保留球数が「１」以上であるかが判断される（Ｓ４３）。ＲＡＭ５２に記憶されている第一保留球数が「０」であれば（Ｓ４３：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。

第一保留球数が「１」以上の場合（Ｓ４３：ＹＥＳ）、ＲＡＭ５２に記憶されている第一保留球数が「１」減算される（Ｓ４４）。第一普通当たり関係情報記憶エリア（図６参照）の判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる（Ｓ４６）。次いで、第一普通当たり判定が行われる（Ｓ４７）。Ｓ４７では、第一普通当たり判定テーブルが参照されて、Ｓ４６でシフトされた判定エリアに記憶されている第一普通当たり乱数が「第一普通当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、ＲＡＭ５２に記憶された未判定の第一普通当たり乱数に基づく第一普通当たり判定が、第一普通当たり乱数の記憶された順に行われる。

次いで、第一変動パターン決定テーブルが参照されて、第一普通当たり判定の判定結果に応じた第一変動パターンの一つが、第一変動パターン決定乱数の値によって決定される。決定された第一変動パターンを指定するための第一変動パターン指定コマンドが生成される（Ｓ４８）。生成された第一変動パターン指定コマンドは、ＲＡＭ５２に記憶される。記憶された第一変動パターン指定コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）によってサブ制御基板５８及び中継基板４７に送信され、第一報知演出の開始、及び第一普通図柄の変動開始を指示する。決定された第一変動パターンに応じて定められている第一普通図柄の変動時間が、第一普通図柄変動時間カウンタにセットされる（Ｓ４９）。第一普通図柄が変動中であることを示す「１」が第一変動フラグに記憶されて（Ｓ５０）、処理はメイン処理へ戻る。

一方、Ｓ４２の判断において、第一変動フラグが「ＯＮ」であれば、第一普通図柄が変動中であるとして（Ｓ４２：ＹＥＳ）、Ｓ４９の処理においてセットされた第一普通図柄変動時間カウンタの値から４ｍｓが減算される（Ｓ６０）。次いで、第一普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第一普通図柄の変動時間が経過したかが判断される（Ｓ６１）。Ｓ４９の処理においてセットされた第一普通図柄変動時間カウンタの値が「０」でなければ、第一普通図柄の変動時間が未だ経過していないとして（Ｓ６１：ＮＯ）、第一普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第一普通図柄変動時間カウンタの値が「０」となっていれば、第一普通図柄の変動時間が経過したとして（Ｓ６１：ＹＥＳ）、ＲＡＭ５２に第一普通図柄停止コマンドが生成され（Ｓ６２）、ＲＡＭ５２に記憶される。このコマンドは、コマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）によってサブ制御基板５８及び中継基板４７に送信され、第一報知演出の終了、及び第一普通図柄の変動停止を指示する。第一普通図柄が変動中でないことを示す「０」が第一変動フラグに記憶される（Ｓ６３）。

次いで、Ｓ４７で行った第一当たり判定の結果が第一普通当たりであるかが判断される（Ｓ６４）。第一普通当たり判定の結果がはずれの場合（Ｓ６４：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりの場合（Ｓ６４：ＹＥＳ）、大当たり遊技状態フラグが「ＯＮ」とされ（Ｓ６５）、第一作動終了フラグが「ＯＦＦ」とされる（Ｓ６６）。次いで、大当たり遊技が開始されることをサブ制御基板５８に通知するための大当たり遊技開始通知コマンドが生成される（Ｓ６７）。生成された大当たり遊技開始通知コマンドがＲＡＭ５２に記憶されて、処理はメイン処理へ戻る。

図１１を参照して、第一普通電動役物処理（Ｓ１３、図９参照）の詳細について説明する。第一普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技中であるかが判断される（Ｓ７１）。大当たり遊技状態フラグが「ＯＦＦ」であれば、大当たり遊技中でないとして（Ｓ７１：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ＯＮ」であれば、大当たり遊技中であるとして（Ｓ７１：ＹＥＳ）、第一普通当たり遊技が終了したかが判断される（Ｓ７２）。第一作動終了フラグが「ＯＮ」であれば、第一普通当たり遊技が終了したとして（Ｓ７２：ＹＥＳ）、処理はメイン処理へ戻る。

第一作動終了フラグが「ＯＦＦ」であれば、第一普通当たり遊技が終了していないとして（Ｓ７２：ＮＯ）、第一普通当たり遊技に関する制御が行われる。まず、第一普通電動役物１６が開放中であるかが判断される（Ｓ７３）。第一開放フラグが「ＯＦＦ」であれば、第一普通電動役物１６が閉鎖中であるので（Ｓ７３：ＮＯ）、第一普通電動役物１６を開放させるための第一普通電動役物開放コマンドが生成され（Ｓ９１）、ＲＡＭ５２に記憶される。第一普通電動役物開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）において、中継基板４７に送信される。中継基板４７を介して第一普通電動役物開放コマンドを受信した第一普通電動役物ソレノイド６１は、第一普通電動役物１６の開閉部材を開放させる。次いで、第一開放時間が、第一普通電動役物開放時間カウンタに記憶される（Ｓ９２）。次いで、第一開放フラグが「ＯＮ」とされ（Ｓ９３）、処理はメイン処理へ戻る。

一方、第一開放フラグが「ＯＮ」であれば、第一普通電動役物１６が開放中であるので（Ｓ７３：ＹＥＳ）、第一普通電動役物１６へ入賞した遊技球の処理、及び第一普通電動役物１６を閉鎖するための処理が行われる。まず、第一開放時間が経過したかが判断される（Ｓ７４）。Ｓ９２の処理でセットされた第一普通電動役物開放時間カウンタの値が「０」でなければ、第一開放時間は未だ経過していないとして（Ｓ７４：ＮＯ）、第一普通電動役物１６へ遊技球が入賞したかが判断される（Ｓ７５）。第一普通電動役物スイッチ６８に対応するフラグが「ＯＦＦ」となっている場合には、第一普通電動役物１６へ遊技球が入賞していないと判断されて（Ｓ７５：ＮＯ）、処理はＳ７７の判断へ移行する。

一方、第一普通電動役物スイッチ６８に対応するフラグが「ＯＮ」となっている場合、第一普通電動役物１６へ遊技球が入賞したと判断される（Ｓ７５：ＹＥＳ）。このため、第一普通電動役物１６へ入賞した遊技球の個数を計数するＲＡＭ５２の第一入賞球数カウンタに「１」が加算される（Ｓ７６）。次いで、第一入賞球数が最大第二保留球数である「４」以上であるかが判断される（Ｓ７７）。第一入賞球数が「４」未満であれば（Ｓ７７：ＮＯ）、継続して第一普通電動役物１６が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。

また、第一入賞球数が「４」以上の場合（Ｓ７７：ＹＥＳ）、若しくは第一開放時間が経過した場合（Ｓ７４：ＹＥＳ）、第一普通電動役物１６を閉鎖するための第一普通電動役物閉鎖コマンドが生成され（Ｓ８１）、ＲＡＭ５２に記憶される。第一普通電動役物閉鎖コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）において、中継基板４７に送信される。中継基板４７を介して第一普通電動役物閉鎖コマンドを受信した第一普通電動役物ソレノイド６１は、第一普通電動役物１６の開閉部材を閉鎖させる。次いで、第一開放フラグに「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となり（Ｓ８２）、第一作動終了フラグに「１」が記憶されて「ＯＮ」となる（Ｓ８３）。処理はメイン処理へ戻る。

図１２を参照して、第四普通図柄処理（Ｓ１６、図９参照）の詳細について説明する。第四普通図柄処理が開始されると、第四図柄作動ゲート１３を遊技球が通過したかが判断される（Ｓ１０１）。第四図柄作動ゲートスイッチ６６に対応するフラグが「ＯＦＦ」となっている場合には、第四図柄作動ゲート１３を遊技球が通過していないと判断されて（Ｓ１０１：ＮＯ）、第四図柄作動口１２へ遊技球が入賞したかが判断される（Ｓ１０５）。第四図柄作動口スイッチ６７に対応するフラグが「ＯＦＦ」となっている場合には、第四図柄作動口１２へ遊技球が入賞していないと判断されて（Ｓ１０５：ＮＯ）、処理はＳ１１１の判断へ移行する。

一方、第四図柄作動ゲートスイッチ６６に対応するフラグが「ＯＮ」となっている場合、第四図柄作動ゲート１３を遊技球が通過したと判断されて（Ｓ１０１：ＹＥＳ）、処理はＳ１０２の判断へ移行する。また、第四図柄作動口スイッチ６７に対応するフラグが「ＯＮ」となっている場合、第四図柄作動口１２へ遊技球が入賞したと判断されて（Ｓ１０５：ＹＥＳ）、処理はＳ１０２の判断へ移行する。

次いで、第四保留球数が「４」であるかが判断される（Ｓ１０２）。第四保留球数が「４」であれば（Ｓ１０２：ＹＥＳ）、第四保留球数が最大第四保留球数に達しているため、処理はＳ１１１の判断へ移行する。第四保留球数が「４」でない場合には（Ｓ１０２：ＮＯ）、ＲＡＭ５２に記憶されている第四保留球数に「１」が加算される（Ｓ１０７）。次いで、第四普通当たり乱数及び第四変動パターン決定乱数が第四保留乱数として取得され、第四普通当たり判定カウンタの値及び第四変動パターン決定カウンタの値が、第四普通当たり関係情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される（Ｓ１０８）。

次いで、普通電動役物１６〜１９のいずれもが閉鎖中であるかが判断される（Ｓ１１１）。第一〜第四開放フラグのうち少なくともいずれかが「ＯＮ」であれば、普通電動役物１６〜１９のいずれかが開放中であるとして（Ｓ１１１：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。これにより、パチンコ機１は、普通電動役物１６〜１９の開放中には、第四普通図柄の変動時間を計測しないこととして、普通電動役物１６〜１９の開放中に第四普通当たりとなっても、第四普通電動役物１９を開放させないようにできる。

一方、第一〜第四開放フラグのいずれもが「ＯＦＦ」であれば、普通電動役物１６〜１９のいずれもが閉鎖中であるとして（Ｓ１１１：ＹＥＳ）、第四普通図柄が変動中であるかが判断される（Ｓ１１２）。第四変動フラグが「ＯＦＦ」であれば、第一普通図柄が変動中でないとして（Ｓ１１２：ＮＯ）、第四保留球数が「１」以上であるかが判断される（Ｓ１１３）。ＲＡＭ５２に記憶されている第四保留球数が「０」であれば（Ｓ１１３：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。

第四保留球数が「１」以上の場合（Ｓ１１３：ＹＥＳ）、ＲＡＭ５２に記憶されている第四保留球数が「１」減算される（Ｓ１１４）。次いで、第四普通当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる（Ｓ１１５）。次いで、第四普通当たり判定が行われる（Ｓ１１６）。第四普通当たり判定は、第四普通当たり判定テーブルが参照されることで行われる。第四普通当たり判定テーブルは、ＲＯＭ５３に記憶されている。第四普通当たり判定テーブルには、「第四普通当たり」及び「はずれ」に各々対応する第四普通当たり乱数の乱数値が定義されている。第四普通当たり判定テーブルが参照されて、Ｓ１１５でシフトされた判定エリアに記憶されている第四普通当たり乱数が「第四普通当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、ＲＡＭ５２に記憶された未判定の第四普通当たり乱数に基づく第四普通当たり判定が、第四普通当たり乱数の記憶された順に行われる。

次いで、第四変動パターン決定テーブルが参照されて、第四普通当たり判定の判定結果に応じた変動パターンの一つが、第四変動パターン決定乱数の値によって決定される。決定された第四変動パターンを指定するための第四変動パターン指定コマンドが生成される（Ｓ１１７）。生成された第四変動パターン指定コマンドは、ＲＡＭ５２に記憶される。記憶された第四変動パターン指定コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）によってサブ制御基板５８及び中継基板４７に送信され、第二報知演出の開始、及び第四普通図柄の変動開始を指示する。決定された第四変動パターンに応じて定められている第四普通図柄の変動時間が、第四普通図柄変動時間カウンタにセットされる（Ｓ１１８）。第四普通図柄が変動中であることを示す「１」が第四変動フラグに記憶されて（Ｓ１１９）、処理はメイン処理へ戻る。

一方、Ｓ１１２の判断において、第四変動フラグが「ＯＮ」であれば、第四普通図柄が変動中であるとして（Ｓ１１２：ＹＥＳ）、Ｓ１１８の処理においてセットされた第四普通図柄変動時間カウンタの値から４ｍｓが減算される（Ｓ１２０）。次いで、第四普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第四普通図柄の変動時間が経過したかが判断される（Ｓ１２１）。Ｓ１１８の処理においてセットされた第四普通図柄変動時間カウンタの値が「０」でなければ、第四普通図柄の変動時間が未だ経過していないとして（Ｓ１２１：ＮＯ）、第四普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第四普通図柄変動時間カウンタの値が「０」となっていれば、第四普通図柄の変動時間が経過したとして（Ｓ１２１：ＹＥＳ）、ＲＡＭ５２に第四普通図柄停止コマンドが生成され（Ｓ１２２）、ＲＡＭ５２に記憶される。第四普通図柄停止コマンドは、コマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）によってサブ制御基板５８及び中継基板４７に送信され、第二報知演出の終了、及び第四普通図柄の変動停止を指示する。第四普通図柄が変動中でないことを示す「０」が第四変動フラグに記憶される（Ｓ１２３）。

次いで、Ｓ１１６で行った第四当たり判定の結果が第四普通当たりであるかが判断される（Ｓ１２４）。第四普通当たり判定の結果がはずれの場合（Ｓ１２４：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりの場合（Ｓ１２４：ＹＥＳ）、大当たり遊技状態フラグが「ＯＮ」とされ（Ｓ１２５）、第四作動終了フラグが「ＯＦＦ」とされる（Ｓ１２６）。次いで、大当たり遊技が開始されることをサブ制御基板５８に通知するための大当たり遊技開始通知コマンドが生成される（Ｓ１２７）。生成された大当たり遊技開始通知コマンドがＲＡＭ５２に記憶されて、処理はメイン処理へ戻る。

図１３を参照して、第四普通電動役物処理（Ｓ１６、図９参照）の詳細について説明する。第四普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技中であるかが判断される（Ｓ１３１）。大当たり遊技状態フラグが「ＯＦＦ」であれば、大当たり遊技中でないとして（Ｓ１３１：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ＯＮ」であれば、大当たり遊技中であるとして（Ｓ１３１：ＹＥＳ）、第四普通当たり遊技が終了したかが判断される（Ｓ１３２）。第四作動終了フラグが「ＯＮ」であれば、第四普通当たり遊技が終了したとして（Ｓ１３２：ＹＥＳ）、処理はメイン処理へ戻る。

第四作動終了フラグが「ＯＦＦ」であれば、第一普通当たり遊技が終了していないとして（Ｓ１３２：ＮＯ）、第四普通当たり遊技に関する制御が行われる。まず、第四普通電動役物１９が開放中であるかが判断される（Ｓ１３３）。第四開放フラグが「ＯＦＦ」であれば、第四普通電動役物１９が閉鎖中であるので（Ｓ１３３：ＮＯ）、第四普通電動役物１９を開放させるための第四普通電動役物開放コマンドが生成され（Ｓ１５１）、ＲＡＭ５２に記憶される。第四普通電動役物開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）において、中継基板４７に送信される。中継基板４７を介して第四普通電動役物開放コマンドを受信した第四普通電動役物ソレノイド６４は、第四普通電動役物１９の開閉部材を開放させる。次いで、第四開放時間が第四普通電動役物開放時間カウンタに記憶される（Ｓ１５２）。次いで、第四開放フラグが「ＯＮ」とされ（Ｓ１５３）、処理はメイン処理へ戻る。

一方、第四開放フラグが「ＯＮ」であれば、第四普通電動役物１９が開放中であるので（Ｓ１３３：ＹＥＳ）、第四普通電動役物１９へ入賞した遊技球の処理、及び第四普通電動役物１９を閉鎖するための処理が行われる。まず、第四開放時間が経過したかが判断される（Ｓ１３４）。Ｓ１５２の処理でセットされた第四普通電動役物開放時間カウンタの値が「０」でなければ、第四開放時間は未だ経過していないとして（Ｓ１３４：ＮＯ）、第四普通電動役物１９へ遊技球が入賞したかが判断される（Ｓ１３５）。第四普通電動役物スイッチ７１に対応するフラグが「ＯＦＦ」となっている場合には、第四普通電動役物１９へ遊技球が入賞していないと判断されて（Ｓ１３５：ＮＯ）、処理はＳ１３７の判断へ移行する。

一方、第四普通電動役物スイッチ７１に対応するフラグが「ＯＮ」となっている場合、第四普通電動役物１９へ遊技球が入賞したと判断される（Ｓ１３５：ＹＥＳ）。このため、第四普通電動役物１９へ入賞した遊技球の個数を計数するＲＡＭ５２の第四入賞球数カウンタに「１」が加算される（Ｓ１３６）。次いで、第四入賞球数が最大第二保留球数である「４」以上であるかが判断される（Ｓ１３７）。第四入賞球数が「４」未満であれば（Ｓ１３７：ＮＯ）、継続して第四普通電動役物１９が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。

また、第四入賞球数が「４」以上の場合（Ｓ１３７：ＹＥＳ）、もしくは第四開放時間が経過した場合（Ｓ１３４：ＹＥＳ）、第四普通電動役物１９を閉鎖するための第四普通電動役物閉鎖コマンドが生成され（Ｓ１４１）、ＲＡＭ５２に記憶される。第四普通電動役物閉鎖コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）において、中継基板４７に送信される。中継基板４７を介して第四普通電動役物閉鎖コマンドを受信した第四普通電動役物ソレノイド６４は、第四普通電動役物１９の開閉部材を閉鎖させる。次いで、第四開放フラグに「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となり（Ｓ１４２）、第四作動終了フラグに「１」が記憶されて「ＯＮ」となる（Ｓ１４３）。処理はメイン処理へ戻る。

図１４を参照して、第二普通図柄処理（Ｓ１８、図９参照）の詳細について説明する。第二普通図柄処理が開始されると、第一普通電動役物１６又は第四普通電動役物１９へ遊技球が入賞したかが判断される（Ｓ１６１）。第一普通電動役物スイッチ６８及び第四普通電動役物スイッチ７１に対応するフラグが、いずれも「ＯＦＦ」となっている場合には、第一普通電動役物１６又は第四普通電動役物１９へ遊技球が入賞していないと判断されて（Ｓ１６１：ＮＯ）、処理はＳ１６９の判断へ移行する。

一方、第一普通電動役物スイッチ６８又は第四普通電動役物スイッチ７１に対応するフラグが「ＯＮ」となっている場合、第四普通電動役物１９又は第四普通電動役物１９へ遊技球が入賞したと判断されて（Ｓ１６１：ＹＥＳ）、処理はＳ１６２の判断へ移行する。次いで、第二保留球数が「４」であるかが判断される（Ｓ１６２）。第四保留球数が「４」であれば（Ｓ１６２：ＹＥＳ）、第二保留球数が最大第二保留球数に達しているため、処理はＳ１６９の判断へ移行する。第二保留球数が「４」でない場合には（Ｓ１６２：ＮＯ）、ＲＡＭ５２に記憶されている第二保留球数に「１」が加算される（Ｓ１６３）。次いで、第二保留球数をサブ制御基板５８に通知するための第二保留球数通知コマンドが生成される（Ｓ１６５）。生成された第二保留球数通知コマンドは、ＲＡＭ５２に記憶される。次いで、第二普通当たり乱数が第二保留乱数として取得され、第二普通当たり判定カウンタの値が、第二普通当たり関係情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される（Ｓ１６７）。

次いで、普通電動役物１６〜１９のいずれもが閉鎖中であるかが判断される（Ｓ１６９）。第一〜第四開放フラグのうち少なくともいずれかが「ＯＮ」であれば、普通電動役物１６〜１９のいずれかが開放中であるとして（Ｓ１６９：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。このようにして、パチンコ機１は、普通電動役物１６〜１９の開放中には、第二普通図柄の変動時間を計測しない。

一方、第一〜第四開放フラグのいずれもが「ＯＦＦ」であれば、普通電動役物１６〜１９のいずれもが閉鎖中であるとして（Ｓ１６９：ＹＥＳ）、第二普通図柄が変動中であるかが判断される（Ｓ１７１）。第二変動フラグが「ＯＦＦ」であれば、第二普通図柄が変動中でないとして（Ｓ１７１：ＮＯ）、第二普通電動役物１７が開放中であるかが判断される（Ｓ１７２）。第二開放フラグが「ＯＦＦ」であれば、第二普通電動役物１７が閉鎖中であるとして（Ｓ１７２：ＮＯ）、第二保留球数が「１」以上であるかが判断される（Ｓ１７３）。第二保留球数が「１」以上の場合（Ｓ１７３：ＹＥＳ）、ＲＡＭ５２に記憶されている第二保留球数が「１」減算される（Ｓ１７４）。次いで、第二保留球数通知コマンドが生成され（Ｓ１７５）、ＲＡＭ５２に記憶される。次いで、第二普通当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる（Ｓ１７６）。次いで、第二普通当たり判定が行われる（Ｓ１７７）。Ｓ１７６でシフトされた判定エリアに記憶されている第二普通当たり乱数が「第二普通当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、ＲＡＭ５２に記憶された未判定の第二普通当たり乱数に基づく第二普通当たり判定が、第二普通当たり乱数の記憶された順に行われる。なお、本実施形態では、第二普通当たり判定において、１００％の確率で第二普通当たりと判定される。

次いで、第二普通図柄の変動を開始させるための第二普通図柄変動開始コマンドが生成され（Ｓ１７８）、ＲＡＭ５２に記憶される。第二普通図柄変動開始コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）によって、中継基板４７を介して、図柄表示部２４に送信される。図柄表示部２４は、第二普通図柄の変動を開始する。次いで、予め定められている第二普通図柄の変動時間（本実施形態では、１０秒）が、第二普通図柄変動時間カウンタにセットされる（Ｓ１７９）。第二普通図柄が変動中であることを示す「１」が第二変動フラグに記憶されて「ＯＮ」となり（Ｓ１８０）、処理はメイン処理へ戻る。なお、第二普通電動役物１７が開放中の場合（Ｓ１７２：ＹＥＳ）、もしくは第二保留球数が「０」の場合（Ｓ１７３：ＮＯ）、第二普通図柄の変動は行われず、処理はメイン処理へ戻る。

一方、Ｓ１７１の判断において、第二変動フラグが「ＯＮ」であれば、第二普通図柄が変動中であるとして（Ｓ１７１：ＹＥＳ）、Ｓ１７９の処理においてセットされた第二普通図柄変動時間カウンタの値から４ｍｓが減算される（Ｓ１８１）。次いで、第二普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第二普通図柄の変動時間が経過したかが判断される（Ｓ１８２）。Ｓ１７８の処理においてセットされた第二普通図柄変動時間カウンタの値が「０」でなければ、第二普通図柄の変動時間が未だ経過していないとして（Ｓ１８２：ＮＯ）、第二普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第二普通図柄変動時間カウンタの値が「０」となっていれば、第二普通図柄の変動時間が経過したとして（Ｓ１８２：ＹＥＳ）、第二普通図柄の変動を停止させるための第二普通図柄停止コマンドが生成され（Ｓ１８３）、ＲＡＭ５２に記憶される。第二普通図柄変動停止コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）によって、中継基板４７を介して、図柄表示部２４に送信される。図柄表示部２４は、第二普通図柄の変動を停止する。次いで、第二普通図柄が変動中でないことを示す「０」が第二変動フラグに記憶されて「ＯＦＦ」となる（Ｓ１８４）。

次いで、Ｓ１７７で行われた第二当たり判定の結果が第二普通当たりであるかが判断される（Ｓ１８５）。第二普通当たり判定の結果がはずれの場合（Ｓ１８５：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。第二普通当たり判定の結果が第二普通当たりの場合（Ｓ１８５：ＹＥＳ）、第二普通電動役物１７を開放させるための第二普通電動役物開放コマンドが生成され（Ｓ１８６）、ＲＡＭ５２に記憶される。第二普通電動役物開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）において、中継基板４７に送信される。中継基板４７を介して第二普通電動役物開放コマンドを受信した第二普通電動役物ソレノイド６２は、第二普通電動役物１７の開閉部材を開放させる。次いで、第二開放時間が、第二普通電動役物開放時間カウンタに記憶される（Ｓ１８７）。次いで、第二開放フラグに「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ１８８）、処理はメイン処理へ戻る。

図１５を参照して、第二普通電動役物処理（Ｓ１７、図９参照）の詳細について説明する。第二普通電動役物処理が開始されると、まず、第二普通電動役物１７が開放中であるかが判断される（Ｓ１９１）。第二開放フラグが「ＯＦＦ」であれば、第二普通電動役物１７が閉鎖中であるので（Ｓ１９１：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。

一方、第二開放フラグが「ＯＮ」であれば、第二普通電動役物１７が開放中であるので（Ｓ１９１：ＹＥＳ）、第二普通電動役物１７へ入賞した遊技球の処理、及び第二普通電動役物１７を閉鎖するための処理が行われる。まず、第二開放時間が経過したかが判断される（Ｓ１９２）。Ｓ１８６（図１４参照）でセットされた第二普通電動役物開放時間カウンタの値が「０」でなければ、第二開放時間は未だ経過していないとして（Ｓ１９２：ＮＯ）、第二普通電動役物１７へ遊技球が入賞したかが判断される（Ｓ１９３）。第二普通電動役物スイッチ６９に対応するフラグが「ＯＦＦ」となっている場合には、第二普通電動役物１７へ遊技球が入賞していないと判断されて（Ｓ１９３：ＮＯ）、処理はＳ１９５の判断へ移行する。

第二普通電動役物スイッチ６９に対応するフラグが「ＯＮ」となっている場合、第二普通電動役物１７へ遊技球が入賞したと判断される（Ｓ１９３：ＹＥＳ）。このため、第二普通電動役物１７へ入賞した遊技球の個数を計数するＲＡＭ５２の第二入賞球数カウンタに「１」が加算される（Ｓ１９４）。次いで、第二入賞球数が最大第二保留球数である「４」以上であるかが判断される（Ｓ１９５）。第二入賞球数が「４」未満であれば（Ｓ１９５：ＮＯ）、継続して第二普通電動役物１７が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。

また、第二入賞球数が「４」以上の場合（Ｓ１９５：ＹＥＳ）、若しくは第二開放時間が経過した場合（Ｓ１９２：ＹＥＳ）、第二普通電動役物１７を閉鎖するための第二普通電動役物閉鎖コマンドが生成され（Ｓ１９６）、ＲＡＭ５２に記憶される。第二普通電動役物閉鎖コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）において、中継基板４７に送信される。中継基板４７を介して第二普通電動役物閉鎖コマンドを受信した第二普通電動役物ソレノイド６２は、第二普通電動役物１７の開閉部材を閉鎖させる。次いで、第二開放フラグに「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となり（Ｓ１９７）、処理はメイン処理へ戻る。

図１６及び図１７を参照して、第三普通図柄処理（Ｓ２０、図９参照）の詳細について説明する。図１６に示すように、第三普通図柄処理が開始されると、第二普通電動役物１７へ遊技球が入賞したかが判断される（Ｓ２０１）。第二普通電動役物スイッチ６９に対応するフラグが「ＯＦＦ」となっている場合には、第二普通電動役物１７へ遊技球が入賞していないと判断されて（Ｓ２０１：ＮＯ）、処理はＳ２０６（図１７参照）の判断へ移行する。

一方、第二普通電動役物スイッチ６９に対応するフラグが「ＯＮ」となっている場合、第二普通電動役物１７へ遊技球が入賞したと判断されて（Ｓ２０１：ＹＥＳ）、第三保留球数が「４」であるかが判断される（Ｓ２０２）。第三保留球数が「４」であれば（Ｓ２０２：ＹＥＳ）、第三保留球数が最大第三保留球数に達しているため、処理はＳ２０６の判断へ移行する。第三保留球数が「４」でない場合には（Ｓ２０２：ＮＯ）、ＲＡＭ５２に記憶されている第三保留球数に「１」が加算される（Ｓ２０３）。次いで、第三保留球数をサブ制御基板５８に通知するための第三保留球数通知コマンドが生成される（Ｓ２０４）。生成された第三保留球数通知コマンドは、ＲＡＭ５２に記憶される。次いで、第三普通当たり乱数が第三保留乱数として取得され、第三普通当たり判定カウンタの値が、第三普通当たり関係情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される（Ｓ２０５）。

次いで、図１７に示すように、普通電動役物１６〜１９のいずれもが閉鎖中であるかが判断される（Ｓ２０６）。第一〜第四開放フラグのうち少なくともいずれかが「ＯＮ」であれば、普通電動役物１６〜１９のいずれかが開放中であるとして（Ｓ２０６：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。このようにして、パチンコ機１は、普通電動役物１６〜１９の開放中には、第三普通図柄の変動時間を計測しない。

一方、第一〜第四開放フラグのいずれもが「ＯＦＦ」であれば、普通電動役物１６〜１９のいずれもが閉鎖中であるとして（Ｓ２０６：ＹＥＳ）、第三普通図柄が変動中であるかが判断される（Ｓ２０７）。第三変動フラグが「ＯＦＦ」であれば、第三普通図柄が変動中でないとして（Ｓ２０７：ＮＯ）、第三普通電動役物１８が開放中であるかが判断される（Ｓ２０８）。第三開放フラグが「ＯＦＦ」であれば、第三普通電動役物１８が閉鎖中であるとして（Ｓ２０８：ＮＯ）、第三保留球数が「１」以上であるかが判断される（Ｓ２０９）。第三保留球数が「１」以上の場合（Ｓ２０９：ＹＥＳ）、ＲＡＭ５２に記憶されている第三保留球数が「１」減算される（Ｓ２１１）。次いで、第三保留球数通知コマンドが生成され（Ｓ２１２）、ＲＡＭ５２に記憶される。次いで、第三普通当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる（Ｓ２１３）。次いで、第三普通当たり判定が行われる（Ｓ２１５）。Ｓ２１３でシフトされた判定エリアに記憶されている第三普通当たり乱数が「第三普通当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、ＲＡＭ５２に記憶された未判定の第三普通当たり乱数に基づく第三普通当たり判定が、第三普通当たり乱数の記憶された順に行われる。なお、本実施形態では、第三普通当たり判定において、１００％の確率で第三普通当たりと判定される。

次いで、第三普通図柄の変動を開始させるための第三普通図柄変動開始コマンドが生成され（Ｓ２１６）、ＲＡＭ５２に記憶される。第三普通図柄変動開始コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）によって、中継基板４７を介して、図柄表示部２４に送信される。図柄表示部２４は、第三普通図柄の変動を開始する。次いで、予め定められている第三普通図柄の変動時間（本実施形態では、２秒）が、第三普通図柄変動時間カウンタにセットされる（Ｓ２１８）。第三普通図柄が変動中であることを示す「１」が第三変動フラグに記憶されて「ＯＮ」となり（Ｓ２１９）、処理はメイン処理へ戻る。なお、第三普通電動役物１８が開放中の場合（Ｓ２０８：ＹＥＳ）、第三普通図柄の変動は行われず、処理はメイン処理へ戻る。

一方、Ｓ２０７の判断において、第三変動フラグが「ＯＮ」であれば、第三普通図柄が変動中であるとして（Ｓ２０７：ＹＥＳ）、Ｓ２１８の処理においてセットされた第三普通図柄変動時間カウンタの値から４ｍｓが減算される（Ｓ２３０）。次いで、第三普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第三普通図柄の変動時間が経過したかが判断される（Ｓ２３１）。Ｓ２１８の処理においてセットされた第三普通図柄変動時間カウンタの値が「０」でなければ、第三普通図柄の変動時間が未だ経過していないとして（Ｓ２３１：ＮＯ）、第三普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第三普通図柄変動時間カウンタの値が「０」となっていれば、第二普通図柄の変動時間が経過したとして（Ｓ２３１：ＹＥＳ）、第三普通図柄の変動を停止させるための第三普通図柄停止コマンドが生成され（Ｓ２３２）、ＲＡＭ５２に記憶される。第三普通図柄変動停止コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）によって、中継基板４７を介して、図柄表示部２４に送信される。図柄表示部２４は、第三普通図柄の変動を停止する。次いで、第三普通図柄が変動中でないことを示す「０」が第三変動フラグに記憶されて「ＯＦＦ」となる（Ｓ２３３）。

次いで、Ｓ２１５で行われた第三当たり判定の結果が第三普通当たりであるかが判断される（Ｓ２３４）。第三普通当たり判定の結果がはずれの場合（Ｓ２３４：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。第三普通当たり判定の結果が第三普通当たりの場合（Ｓ２３４：ＹＥＳ）、第三普通電動役物１８を開放させるための第三普通電動役物開放コマンドが生成され（Ｓ２３５）、ＲＡＭ５２に記憶される。第三普通電動役物開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）において、中継基板４７に送信される。中継基板４７を介して第三普通電動役物開放コマンドを受信した第三普通電動役物ソレノイド６３は、第三普通電動役物１８の開閉部材を開放させる。次いで、第三開放時間が、第三普通電動役物開放時間カウンタに記憶される（Ｓ２３６）。次いで、第三開放フラグに「１」が記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ２３７）、処理はメイン処理へ戻る。

また、Ｓ２０９の判断において、第三保留球数が「０」の場合には（Ｓ２０９：ＮＯ）、第三普通当たり判定の対象となる第三保留球が記憶されておらず、一連の第三普通当たり遊技が終了する。この場合、一連の第三普通当たり遊技が終了される際に、大当たり遊技も終了される場合があり、この場合には、大当たり遊技を終了させる処理を行う必要がある。そこで、まず、大当たり遊技中であるかが判断される（Ｓ２２１）。大当たり遊技状態フラグが「ＯＦＦ」であれば、大当たり遊技中でないので（Ｓ２２１：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。

大当たり遊技状態フラグが「ＯＮ」であれば、大当たり遊技中であるとして（Ｓ２２１：ＹＥＳ）、第一普通当たり遊技が終了したかが判断される（Ｓ２２２）。第一作動終了フラグが「ＯＦＦ」であれば、大当たり遊技中の第一普通当たり遊技が終了していないので（Ｓ２２２：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。第一作動終了フラグが「ＯＮ」であれば、第一普通当たり遊技が終了したとして（Ｓ２２２：ＹＥＳ）、第四普通当たり遊技が終了したかが判断される（Ｓ２２３）。第四終了フラグが「ＯＦＦ」であれば、大当たり遊技中の第四普通当たり遊技が終了していないので（Ｓ２２３：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。第四終了フラグが「ＯＮ」であれば、第四普通当たり遊技が終了したとして（Ｓ２２３：ＹＥＳ）、第二保留球数が「１」以上であるかが判断される（Ｓ２２４）。第二保留球数が「１」以上の場合には、未だ第二普通当たり判定の行われていない第二保留球が存在する。すなわち、ここでは一連の第三普通当たり遊技が終了するのみであり、大当たり遊技は終了しない。したがって、第二保留球数が「１」以上の場合（Ｓ２２４：ＹＥＳ）、処理はメイン処理へ戻る。

一方、第二保留球数が「０」の場合（Ｓ２２４：ＮＯ）、未だ第二普通当たり判定の行われていない第二保留球が存在せず、普通電動役物１６〜１９に関するすべての普通当たり遊技が終了しているので、大当たり遊技は終了する。したがって、大当たり遊技状態フラグに「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる（Ｓ２２５）。次いで、大当たり遊技が終了することをサブ制御基板５８に通知するための大当たり遊技終了通知コマンドが生成される（Ｓ２２６）。生成された大当たり遊技終了通知コマンドがＲＡＭ５２に記憶されて、処理はメイン処理へ戻る。

図１８を参照して、第三普通電動役物処理（Ｓ１９、図９参照）の詳細について説明する。第三普通電動役物処理が開始されると、まず、第三普通電動役物１８が開放中であるかが判断される（Ｓ２４１）。第三開放フラグが「ＯＦＦ」であれば、第三普通電動役物１８が閉鎖中であるので（Ｓ２４１：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。

一方、第三開放フラグが「ＯＮ」であれば、第三普通電動役物１８が開放中であるので（Ｓ２４１：ＹＥＳ）、第三普通電動役物１８へ入賞した遊技球の処理、及び第三普通電動役物１８を閉鎖するための処理が行われる。まず、第三開放時間が経過したかが判断される（Ｓ２４２）。Ｓ２３６（図１７参照）でセットされた第三普通電動役物開放時間カウンタの値が「０」でなければ、第三開放時間は未だ経過していないとして（Ｓ２４２：ＮＯ）、第三普通電動役物１８へ遊技球が入賞したかが判断される（Ｓ２４３）。第三普通電動役物スイッチ７０に対応するフラグが「ＯＦＦ」となっている場合には、第三普通電動役物１８へ遊技球が入賞していないと判断されて（Ｓ２４３：ＮＯ）、処理はＳ２４５の判断へ移行する。

第三普通電動役物スイッチ７０に対応するフラグが「ＯＮ」となっている場合、第三普通電動役物１８へ遊技球が入賞したと判断される（Ｓ２４３：ＹＥＳ）。このため、第三普通電動役物１８へ入賞した遊技球の個数を計数するＲＡＭ５２の第三入賞球数カウンタに「１」が加算される（Ｓ２４４）。次いで、第三入賞球数が「７」以上であるかが判断される（Ｓ２４５）。第三入賞球数が「７」未満であれば（Ｓ２４５：ＮＯ）、継続して第三普通電動役物１８が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。

また、第三入賞球数が「７」以上の場合（Ｓ２４５：ＹＥＳ）、もしくは第三開放時間が経過した場合（Ｓ２４２：ＹＥＳ）、第三普通電動役物１８を閉鎖するための第三普通電動役物閉鎖コマンドが生成され（Ｓ２４６）、ＲＡＭ５２に記憶される。第三普通電動役物閉鎖コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図９参照）において、中継基板４７に送信される。中継基板４７を介して第三普通電動役物閉鎖コマンドを受信した第三普通電動役物ソレノイド６３は、第三普通電動役物１８の開閉部材を閉鎖させる。次いで、第三開放フラグに「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となり（Ｓ２４７）、処理はメイン処理へ戻る。

次いで、サブ制御基板５８が実行するサブ制御基板処理について説明する。サブ制御基板処理では、主基板４１から送信されるコマンドに従って、表示画面２８、スピーカ４８等による演出を制御する処理が行われる。特に、サブ制御基板処理では、第二報知演出を制御する第二報知演出処理が実行される。第一の実施形態では、第二報知演出処理において、第二保留球数及び第三保留球数に応じて第二報知演出の内容が変更される。サブ制御基板処理は、ＲＯＭ５８３に記憶されているプログラムに従って、ＣＰＵ５８１によって実行される。

図１９を参照して、ＲＯＭ５８３に記憶されている報知演出パターン決定テーブルについて説明する。報知演出パターン決定テーブルは、指定変動パターンに対応する報知演出パターンを定義する。指定変動パターンは、主基板４１からサブ制御基板５８に送信される変動パターン指定コマンドによって指定される変動パターンである。報知演出パターンは、指定変動パターンに対応してサブ制御基板５８によって制御される第二報知演出のパターンである。第一の実施形態では、前述したように、大当たり遊技中の第四普通図柄の実質的な変動時間が、通常遊技中の第四普通図柄の変動時間よりも長くなることがある。したがって、遊技状態が通常遊技中であるか大当たり遊技中であるかに応じて、演出時間の長さが異なる２種類の第二報知演出のパターンが、指定変動パターン毎に定められている。通常遊技中の第二報知演出は、第一演出図柄であるカード図柄（図示せず）が、表示画面２８の中央下部において変動表示されることで実行される。大当たり遊技中の第二報知演出は、表示画面２８の右部に設けられている演出図柄表示部８０において第二演出図柄８１が変動表示されることで実行される（図２２参照）。演出図柄表示部８０において第二演出図柄８１が変動表示される第二報知演出は、スロットマシンにおける図柄の変動を模した演出である。したがって、第二演出図柄８１の変動表示による第二報知演出を、以下では、スロット演出ともいう。

通常遊技中の第二報知演出の演出時間は、指定変動パターンに予め定められている変動時間と同じ時間に定義されている。大当たり遊技中の第二報知演出の演出時間は、第四普通図柄の変動中に設けられ得る計測中断期間を考慮した実質的な変動時間に対応して定義されている。図１９に示すように、「当たり短変動」の指定変動パターンについては、通常遊技中においては通常当たり短変動演出の報知演出パターンが、大当たり遊技中においてはスロットロング当たり演出の報知演出パターンが、それぞれ、第二報知演出として定義されている。通常当たり短変動演出の演出時間は、「当たり短変動」の指定変動パターンの変動時間と同じく６．４秒である。スロットロング当たり演出は、スロット演出のうち演出時間が長めの演出であり、且つ、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりであることを報知する第二報知演出である。大当たり遊技中に実行される「当たり短変動」の変動パターン（変動時間６．４秒）の実質的な変動時間は、前述のように約１９．９秒である。したがって、スロットロング当たり演出は、この１９．９秒の間に実行可能な１９秒の演出として構成されている。

「当たり長変動」の指定変動パターンについては、通常遊技中においては通常当たり長変動演出の報知演出パターンが、大当たり遊技中においてはＤＸプッシュ当たり演出の報知演出パターンが、それぞれ、第二報知演出として定義されている。通常当たり長変動演出の演出時間は、「当たり長変動」の指定変動パターンの変動時間と同じく４４．５秒である。ＤＸプッシュ当たり演出は、スロット演出が実行された後に、ＤＸプッシュ演出に発展する第二報知演出である。ＤＸプッシュ演出は、操作ボタン９を押すことによって第四普通当たり判定による判定結果が告知される演出であり、ＤＸプッシュ当たり演出においては、第四普通当たり判定による判定結果が第四普通当たりであることが告知される。ＤＸプッシュ当たり演出は、約４０秒の演出として構成されている。

「はずれ短変動」の指定変動パターンについては、通常遊技中においては通常はずれ短変動演出の報知演出パターンが、大当たり遊技中においてはスロットショートはずれ演出の報知演出パターンが、それぞれ、第二報知演出として定義されている。通常はずれ短変動演出の演出時間は、「当たり長変動」の指定変動パターンの変動時間と同じく１．６秒である。スロットショートはずれ演出は、スロット演出のうち演出時間が短めの演出であり、且つ、第四普通当たり判定の結果がはずれであることを報知する第二報知演出である。スロットショートはずれ演出の演出時間は、最短で「はずれ短変動」の指定変動パターンの変動時間と同じく１．６秒であることがあるので、１．６秒の間に実行可能な演出として構成されている。なお、スロットショートはずれ演出の実質的な演出時間が１．６秒よりも長くなる場合には、第四普通図柄の変動時間の計測が終了次第、スロットショートはずれ演出も終了される。

「はずれ長変動」の指定変動パターンについては、通常遊技中においては通常はずれ長変動演出の報知演出パターンが、大当たり遊技中においてはＤＸプッシュはずれ演出の報知演出パターンが、それぞれ、第二報知演出として定義されている。通常はずれ長変動演出の演出時間は、「はずれ長変動」の指定変動パターンの変動時間と同じく４．７秒である。ＤＸプッシュはずれ演出は、スロット演出が実行された後に、ＤＸプッシュ演出に発展し、ＤＸプッシュ演出において第四普通当たり判定による判定結果がはずれあることが告知される第二報知演出である。ＤＸプッシュはずれ演出の演出時間は、前述のように約１３．７秒である。したがって、ＤＸプッシュはずれ演出は、この１３．７秒の間に実行可能な、約１３秒の演出として構成されている。

ここで、大当たり遊技中における第四普通図柄の変動に加えられる計測中断期間の長さは、第四普通図柄の変動中に普通電動役物１６〜１９が開放される回数に応じて変動する。例えば、第四普通図柄の変動中に第三普通電動役物１８が開放する回数が２回以下の場合には、「当たり短変動」の変動パターンの実質的な変動時間は、１９．９秒よりも短くなる。また、「はずれ長変動」の変動パターンの実質的な変動時間は、１３秒よりも短くなる。この場合、スロットロング当たり演出及びＤＸプッシュはずれ演出の演出時間が、第四普通図柄の実質的な変動時間よりも長くなる。よって、パチンコ機１は、実質的な第四普通図柄の変動時間内にスロットロング当たり演出及びＤＸプッシュはずれ演出を全て実行できない。一方、スロットロング当たり演出及びＤＸプッシュはずれ演出以外の報知演出パターンの演出実行時間は、指定変動パターンに予め定められている変動時間以下とされており、第四普通図柄の変動に計測中断期間が設けられない場合にも、第四普通図柄の変動中に演出の全てを実行可能である。このように、報知演出パターン決定テーブルには、第四普通図柄の変動に設けられる計測中断期間が所定の時間よりも短い場合に実行できない第一の種類の報知演出パターンと、第四普通図柄の変動に設けられる計測中断期間の長さに関わらず実行できる第二の種類の報知演出パターンとが記憶されている。

図２０を参照して、サブ制御基板５８が実行するサブ制御基板処理の詳細について説明する。サブ制御基板処理が開始されると、主基板４１から第一変動パターン指定コマンドを受信したかが判断される（Ｓ２５１）。第一変動パターン指定コマンドを受信していない場合（Ｓ２５１：ＮＯ）、処理はＳ２５３の判断へ移行する。第一変動パターン指定コマンドを受信した場合（Ｓ２５１：ＹＥＳ）、第一変動パターン指定コマンドによって指定されている変動パターンに応じた第一報知演出が制御されて（Ｓ２５２）、処理はＳ２５３の判断へ移行する。

次いで、主基板４１から第一普通図柄停止コマンドを受信したかが判断される（Ｓ２５３）。第一普通図柄停止コマンドを受信していない場合（Ｓ２５３：ＮＯ）、処理はＳ２５５の判断へ移行する。

第一普通図柄停止コマンドを受信した場合（Ｓ２５３：ＹＥＳ）、第一普通当たり判定の結果を示す第一演出図柄の組合せが、表示画面２８に確定表示される（Ｓ２５４）。このとき、第一普通当たり判定の結果を示す第一演出図柄の組合せを確定表示させるためのコマンドがサブ制御基板５８から演出制御基板４３へ送信される。演出制御基板４３のＣＰＵ４３１は、サブ制御基板５８から受信するコマンドに従って、第一普通当たり判定の結果を示す第一演出図柄の組合せを表示画面２８に確定表示させる。処理はＳ２５５の判断へ移行する。

次いで、主基板４１から第二保留球数通知コマンドを受信したかが判断される（Ｓ２５５）。第二保留球数通知コマンドを受信していない場合（Ｓ２５５：ＮＯ）、処理はＳ２５７の判断へ移行する。第二保留球数通知コマンドを受信した場合（Ｓ２５５：ＹＥＳ）、第二保留球数通知コマンドの示す第二保留球数が、ＲＡＭ５８２に記憶される（Ｓ２５６）。処理はＳ２５７の判断へ移行する。

次いで、主基板４１から第三保留球数通知コマンドを受信したかが判断される（Ｓ２５７）。第三保留球数通知コマンドを受信していない場合（Ｓ２５７：ＮＯ）、処理はＳ２６１の判断へ移行する。第三保留球数通知コマンドを受信した場合（Ｓ２５７：ＹＥＳ）、第三保留球数通知コマンドの示す第三保留球数が、ＲＡＭ５８２に記憶される（Ｓ２５８）。処理はＳ２６１の判断へ移行する。

次いで、主基板４１から第四変動パターン指定コマンドを受信したかが判断される（Ｓ２６１）。第四変動パターン指定コマンドを受信していない場合（Ｓ２６１：ＮＯ）、処理はＳ２６３の判断へ移行する。第四変動パターン指定コマンドを受信した場合（Ｓ２６１：ＹＥＳ）、第二報知演出制御処理が実行されて（Ｓ２６２）、処理はＳ２６３の判断へ移行する。

図２１を参照して、第二報知演出制御処理（Ｓ２６２、図２０参照）について詳細に説明する。第二報知演出制御処理では、主基板４１から通知された第四変動パターン指定コマンド、第二保留球数、及び第三保留球数に応じて、第二報知演出が制御される。

第二報知演出制御処理が開始されると、Ｓ２６１（図２０参照）において主基板４１から受信した第四変動パターン指定コマンドによって指定された指定変動パターンである第四変動パターンが、ＲＡＭ５８２に記憶される（Ｓ２７１）。

次いで、前述の報知演出パターン決定テーブル（図１９参照）が参照されて、指定変動パターンに対応する報知演出パターンが、遊技状態に応じて決定される（Ｓ２７２）。遊技状態が通常遊技中であるか大当たり遊技中であるかの判断は、サブ制御基板処理によって大当たり遊技演出が実行されている間であれば大当たり遊技中であると判断され、それ以外であれば通常遊技中であると判断される。例えば、指定変動パターンが「当たり短変動」の場合であって、遊技状態が通常遊技中であるときには、通常当たり短変動演出の報知演出パターンが決定される。指定変動パターンが「当たり短変動」の場合であって、遊技状態が通常大当たり遊技中であるときには、スロットロング当たり演出の報知演出パターンが決定される。決定された報知演出パターンは、ＲＡＭ５８２に記憶される。

ここで、図２２及び図２３を参照して、スロット演出について説明する。第四変動パターン指定コマンドの受信を契機としてスロット演出が開始されると、演出図柄表示部８０において第二演出図柄８１が変動を開始する。図２２の（１）では、演出図柄表示部８０において第二演出図柄８１が変動する様子を、３本の矢印８１Ａを用いて模式的に表わしている。スロット演出が実行されるのは、大当たり遊技中である。表示画面２８は、大当たり遊技中に各種のアヒルのキャラクタを表示するとともに、大当たり遊技が進行中であることを示す大当たり遊技中表示９０を下部に表示する。

スロット演出には、スロットショート演出と、スロットロング演出とが含まれる。スロットロング演出では、図２２の（２）に示すように、演出図柄表示部８０における第二演出図柄８１の変動が、（１）に示す変動開始時点よりも加速される。（２）では、第二演出図柄８１の変動が加速している様子を、（１）の矢印８１Ａよりも太い矢印８１Ｂを用いて模式的に表わしている。また、第二演出図柄８１の変動の加速に応じて、第二演出図柄８１の変動が加速していることを強調するための効果画像９１が、演出図柄表示部８０及びその近傍に表示される。

その後、第四普通当たり判定の結果を示す第二演出図柄８１が、演出図柄表示部８０に確定表示されることで、スロット演出が終了する。第一の実施形態では、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりの場合には、図２２の（３）に示すように、数字の「７」とコインを模る当たり第二演出図柄８１１が、演出図柄表示部８０に確定表示される。また、第四普通当たり判定の結果がはずれの場合には、第四普通図柄停止コマンドが受信されることに応じて、図２３の（４）に示すように、数字の「×」を模るはずれ第二演出図柄８１２が、演出図柄表示部８０に確定表示される。

スロットロング演出では、図２２の（１）で開始された第二演出図柄８１の変動が、（２）に示すように変動が加速した後、（３）に示すように、当たり第二演出図柄８１１が、演出図柄表示部８０に確定表示される。スロットショート演出では、図２２の（１）で開始された第二演出図柄８１の変動は加速することなく、変動開始から数秒後に、図２３の（４）に示すようにはずれ第二演出図柄８１２が、演出図柄表示部８０に確定表示される。このように、スロットロング演出は、スロットショート演出に比べて、にぎやかな印象の第二報知演出である。第一の実施形態では、スロットロング演出は、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりの場合にのみ実行され、スロットショート演出は、第四普通当たり判定の結果がはずれの場合にのみ実行される。この他、第四普通当たり判定の結果がはずれの場合にスロットロング演出が実行されてもよいし、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりの場合にスロットショート演出が実行されてもよい。

また、図２２、図２３、図２４及び図２５を参照して、ＤＸプッシュ演出について説明する。ＤＸプッシュ演出が実行される場合、まず、図２２の（１）に示すように、スロット演出の冒頭と同様の演出が実行される。すなわち、ＤＸプッシュ演出が実行される場合にも、演出図柄表示部８０において第二演出図柄８１が変動を開始する。次いで、図２２の（２）に示すように第二演出図柄８１の変動が加速した後、図２４の（５）に示すように、表示画面２８の略中央に操作ボタン９（図１参照）を模したボタン画像９２が表示される。このとき、表示画面２８に「ボタンを押せ！」の文字を示す第一文字画像９３も表示されるので、遊技者は操作ボタン９の操作を促される。

ＤＸプッシュ演出には、ＤＸプッシュ当たり演出と、ＤＸプッシュはずれ演出とが含まれる。ＤＸプッシュ当たり演出は、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりの場合に実行される。ＤＸプッシュ当たり演出では、遊技者によって操作ボタン９が操作されることを契機として、可動役物３０が表示画面２８の上方の初期位置から表示画面２８の前側まで下降し、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりであることが遊技者に告知される。その後は、図２４の（７）に示すように、現在実行されている大当たり遊技の後に、連チャン当たりが実行されることを報知する「まる得当たりゲット！！」の文字を示す第二文字画像９４が、表示画面２８に表示される。その後、図２２の（３）に示すように、当たり第二演出図柄８１１が、演出図柄表示部８０に確定表示され、ＤＸプッシュ当たり演出が終了する。

一方、ＤＸプッシュはずれ演出は、第四普通当たり判定の結果がはずれの場合に実行される。ＤＸプッシュはずれ演出では、遊技者によって操作ボタン９が操作されることを契機として、図２５の（８）に示すように、第四普通当たり判定の結果がはずれであることを遊技者に告知する「残念…」の文字を示す第三文字画像９５が、表示画面２８に表示される。その後、図２３の（４）に示すようにはずれ第二演出図柄８１２が、演出図柄表示部８０に確定表示され、ＤＸプッシュはずれ演出が終了する。このように、ＤＸプッシュ演出は、例えばスロットショート演出等と比べて、表示画面２８に表示される各種の画像及び可動役物３０の動作が含まれる量が多く、にぎやかな印象の第二報知演出である。

このように、ＤＸプッシュはずれ演出では、図２２の（１）、図２４の（５）、図２５の（８）、図２３の（４）の表示順で演出が行われる。ＤＸプッシュはずれ演出の所要時間は、前述のように約１３秒である。ＤＸプッシュはずれ演出の開始時点が、図４の（Ａ）の時点のように、一連の第三普通当たり遊技の序盤であれば、第四普通図柄の変動中に２回以上の計測中断期間が設けられ、第四普通図柄の実質的な変動時間が１３．７秒以上になりうる。このような場合には、「はずれ長変動」の指定変動パターンに応じた第四普通図柄の実質的な変動時間の間に、ＤＸプッシュはずれ演出の実行時間が確保される。

一方、ＤＸプッシュはずれ演出の開始時点が、図４の（Ｂ）の時点のように、一連の第三普通当たり遊技の中盤以降であると、第四普通図柄の変動中に設けられる計測中断期間が１回以下になる可能性がある。このとき、第四普通図柄の実質的な変動時間は、約９．２秒以下になることがあり、「はずれ長変動」の指定変動パターンに応じた第四普通図柄の実質的な変動時間が、ＤＸプッシュはずれ演出の演出時間よりも短くなる。このようなときには、第四普通図柄の実質的な変動時間中にＤＸプッシュはずれ演出の実行時間が確保されない。また、大当たり遊技中において、開放された第二普通電動役物１７に、遊技球が必ず４個入賞するとは限らないので、第二普通電動役物１７の開放に応じて記憶された第三保留球数によっては、第四普通図柄の変動中に設けられる計測中断期間の回数が変動することがある。このように、「はずれ長変動」の指定変動パターンに応じた第四普通図柄の変動開始時点における第三保留球数によって、第四普通図柄の実質的な変動時間は可変する。

第四普通図柄の変動時間における計測中断期間は、第三普通当たり判定の結果として実行される第三普通当たり遊技における第三普通電動役物１８の開放に応じて設けられることが多い。第四普通図柄の変動時間に設けられる計測中断期間に応じて、第四普通図柄の実質的な変動時間が定まる。ここで、第四普通図柄の変動中に計測中断期間が何回設けられるかは、第四普通図柄の変動開始時点における第三保留球数に基づいて、予測ができる。パチンコ機１は、「はずれ長変動」の指定変動パターンに応じた第四普通図柄の変動開始時点の第三保留球数が「２」よりも多ければ、「はずれ長変動」の指定変動パターンに応じた第四普通図柄の変動中に２回以上の計測中断期間が設けられると判断できる。大当たり遊技中の「はずれ長変動」の指定変動パターンに対応する報知演出パターンは、ＤＸプッシュはずれ演出である。パチンコ機１は、ＤＸプッシュはずれ演出の開始時点の第三保留球数が「２」以下である場合に、ＤＸプッシュはずれ演出の実行時間が確保され難いと判断し、ＤＸプッシュはずれ演出を、より所要演出時間の短いスロットショート演出に差し替える。

また、前述したように、大当たり遊技の終了間際である図４の（Ｃ）の時点に遊技球が第四図柄作動ゲートを通過したことを契機として、第四普通図柄の変動が「当たり短変動」の変動パターンで開始されると、変動終了時には大当たり遊技が既に終了した通常遊技になっている。この場合、第四普通図柄の変動開始時点の第三保留球数が「２」以上であっても、第四普通図柄の変動終了が、大当たり遊技の終了後となる。同様に、図４の（Ｃ）の時点に開始された第四普通図柄の変動が、「はずれ長変動」の変動パターンに基づく場合にも、第四普通図柄の変動終了が、大当たり遊技の終了後となることがある。一方、大当たり遊技の終了間際でないときに「当たり短変動」又は「はずれ長変動」の変動パターンで変動が開始された第四普通図柄は、大当たり遊技の終了前に変動を終了する。

パチンコ機１では、大当たり遊技中には、通常遊技中とは異なる背景画像、ＢＧＭ等を用いた大当たり遊技演出が実行される。大当たり遊技中に実行される第二報知演出は、この大当たり遊技演出を踏まえた画像及び効果音等を用いて、通常遊技中に実行される第二報知演出よりもにぎやかな内容になるように構成されている。このため、大当たり遊技演出の終了後に、大当たり遊技中に開始された第二報知演出が継続する場合、第二報知演出の内容が、通常遊技中の背景画像、ＢＧＭ等にそぐわず、遊技者に違和感を与えることがある。

また、本実施形態では、大当たり遊技中に開始された「当たり長変動」に基づく第四普通図柄の変動が、大当たり遊技の終了直後に終了するように構成されている。すなわち、「当たり長変動」の変動パターンに対応するＤＸプッシュ当たり演出は、大当たり遊技の終了直後まで継続して実行されることが予定された内容とされている。したがって、大当たり遊技中に開始されたにぎやかな印象の報知演出が、大当たり遊技の終了直後まで継続して実行された場合には、遊技者は、第四普通当たり判定の結果が第四当たりであることを強く期待する。

この点、図４の（Ｃ）の時点に開始された第四普通図柄の変動が、「はずれ長変動」の変動パターンに基づく場合には、大当たり遊技演出の終了後にも、にぎやかな印象のＤＸプッシュ演出が継続したにもかかわらず、はずれの判定結果が報知されることとなる。この場合、第二報知演出によって第四普通当たりであることが報知されることを期待した遊技者の気分を害する可能性もある。よって、大当たり遊技中に開始された「はずれ長変動」の変動パターンに対応する第二報知演出については、第四普通図柄の変動終了が大当たり遊技中である場合と、大当たり遊技の終了後になる場合とに応じて、演出内容を変化させたい要請がある。

ここで、大当たり遊技が終了間際であるか否かは、第二保留球数に基づいて、予測ができる。第二保留球数が少ない場合には、第二保留球数が多い場合よりも大当たり遊技が進行しており、大当たり遊技の終了が近付いていると言える。大当たり遊技の終了が近付いている場合には、大当たり遊技の終了までに第二普通電動役物１７及び第三普通電動役物１８が開放する回数が限られるので、第四普通図柄の変動に計測中断期間が設けられる回数も限られる。そして、第二保留球数が「０」である場合、大当たり遊技が終了間際であるか、大当たり遊技が既に終了している状態であるといえる。第一の実施形態では、スロットロング当たり演出、又はＤＸプッシュはずれ演出の開始時点における第二保留球数が「０」である場合に、大当たり遊技の終了間際であると判断することとし、スロットロング当たり演出、又はＤＸプッシュはずれ演出を、スロットショート演出に差し替える。これにより、パチンコ機１は、大当たり遊技演出の終了前後における演出上の不具合を回避できる。

なお、パチンコ機１は、処理を無用に複雑化させることを避けつつ、演出時間の確保に一定の余裕を設けるため、また、大当たり遊技が終了間際であるかを判断するため、スロットロング当たり演出及びＤＸプッシュはずれ演出を、同一条件でスロットショート演出に差し替えることとしている。したがって、パチンコ機１において、スロットロング当たり演出をスロットショート演出に差し替える第二保留球数及び第二保留球数と、ＤＸプッシュはずれ演出をスロットショート演出に差し替える第二保留球数及び第二保留球数とが、異なる数にされてもよい。

図２１の説明に戻る。Ｓ２７２の処理後、決定された報知演出パターンが、スロットロング当たり演出、又はＤＸプッシュはずれ演出であるかが判断される（Ｓ２７３）。この判断は、Ｓ２７２の処理において決定されて、ＲＡＭ５８２に記憶されている報知演出パターンに基づいて行われる。報知演出パターンが、スロットロング当たり演出、又はＤＸプッシュはずれ演出でない場合（Ｓ２７３：ＮＯ）、処理はＳ２７９に移行する。

報知演出パターンが、スロットロング当たり演出、又はＤＸプッシュはずれ演出である場合（Ｓ２７３：ＹＥＳ）、第三保留球数が「２」以下であるかが判断される（Ｓ２７５）。この判断は、Ｓ２５８（図２０参照）の処理においてＲＡＭ５８２に記憶されている第三保留球数に基づいて行われる。第三保留球数が「２」よりも大きい場合（Ｓ２７５：ＮＯ）、第二保留球数が「０」であるかが判断される（Ｓ２７６）。この判断は、Ｓ２５６（図２０参照）の処理においてＲＡＭ５８２に記憶されている第二保留球数に基づいて行われる。第二保留球数が「０」でない場合（Ｓ２７６：ＮＯ）、処理はＳ２７９に移行する。

一方、第三保留球数が「２」以下である場合（Ｓ２７５：ＹＥＳ）、又は、第二保留球数が「０」である場合（Ｓ２７６：ＹＥＳ）、決定されているスロットロング当たり演出、又はＤＸプッシュはずれ演出の報知演出パターンが破棄され、スロットショート演出の報知演出パターンが再決定される（Ｓ２７８）。スロットショート演出は、第四普通図柄の変動に設けられる計測中断期間の長さに関わらず実行できる第二の種類の報知演出パターンである。処理はＳ２７９に移行する。決定された報知演出パターンは、ＲＡＭ５８２に記憶される。

次いで、Ｓ２７２又はＳ２７８の処理において決定された報知演出パターンに応じて、第二報知演出の制御が行なわれる（Ｓ２７９）。Ｓ２７８の処理においてスロットショート演出が決定されている場合、スロットロング演出又はＤＸプッシュはずれ演出に替えてスロットショート演出が実行される。指定変動パターンが「当たり短変動」のときには、スロットショート演出が実行された後、第四普通図柄停止コマンドが受信されることに応じて、図２２の（３）に示すように当たり第二演出図柄８１１が、演出図柄表示部８０に確定表示される。また、指定変動パターンが「はずれ長変動」のときには、スロットショート演出が実行された後、第四普通図柄停止コマンドが受信されることに応じて、図２３の（４）に示すようにはずれ第二演出図柄８１２が、演出図柄表示部８０に確定表示される。また、Ｓ２７２の処理において決定された報知演出パターンが破棄されていない場合には、Ｓ２７２の処理において決定された報知演出パターンに基づく第二報知演出が制御される。その後、処理はサブ制御基板処理に戻る。

図２０の説明に戻る。次いで、主基板４１から第四普通図柄停止コマンドを受信したかが判断される（Ｓ２６３）。第四普通図柄停止コマンドを受信していない場合（Ｓ２６３：ＮＯ）、処理はＳ２６５の判断へ移行する。第四普通図柄停止コマンドを受信した場合（Ｓ２６３：ＹＥＳ）、第四普通当たり判定の結果を示す第二演出図柄８１の組合せが、表示画面２８に確定表示される（Ｓ２６４）。このとき、第四普通当たり判定の結果を示す第二演出図柄の組合せを確定表示させるためのコマンドがサブ制御基板５８から演出制御基板４３へ送信される。演出制御基板４３のＣＰＵ４３１は、サブ制御基板５８から受信するコマンドに従って、第四普通当たり判定の結果を示す第二演出図柄８１の組合せを表示画面２８に確定表示させる。

次いで、主基板４１から大当たり遊技開始通知コマンドを受信したかが判断される（Ｓ２６５）。大当たり遊技開始通知コマンドを受信していない場合（Ｓ２６５：ＮＯ）、処理はＳ２６７の判断へ移行する。大当たり遊技開始コマンドを受信した場合（Ｓ２６５：ＹＥＳ）、大当たり遊技演出を開始する制御が行われる（Ｓ２６６）。このとき、大当たり遊技演出に対応する画像データをＣＧＲＯＭ４３２から読み出して、表示画面２８に表示させることを指示するコマンドが生成され、演出制御基板４３に送信される。演出制御基板４３は、受信したコマンドに従って、表示画面２８における表示を開始する。また、大当たり遊技演出に対応する電飾の発光動作、可動役物３５の動作及び音出力の制御を指定するコマンドが生成され、ランプドライバ基板４６に送信される。ランプドライバ基板４６を介してコマンドを受信した電飾基板３６は、コマンドに対応する発光動作を実行する。ランプドライバ基板４６を介してコマンドを受信した可動役物３０は、コマンドに対応する動作演出を実行する。ランプドライバ基板４６を介してコマンドを受信したスピーカ４８は、コマンドに対応する音を出力する。処理はＳ２６７の判断へ移行する。

次いで、主基板４１から大当たり遊技終了通知コマンドを受信したかが判断される（Ｓ２６７）。大当たり遊技終了通知コマンドを受信していない場合（Ｓ２６７：ＮＯ）、処理はＳ２５１の判断に戻る。大当たり遊技終了通知コマンドを受信した場合（Ｓ２６７：ＹＥＳ）、大当たり遊技演出を終了する制御が行われる（Ｓ２６８）。このとき、大当たり遊技演出が終了することを指示するコマンドが生成され、演出制御基板４３に送信される。演出制御基板４３は、受信したコマンドに従って、表示画面２８における大当たり遊技演出に関する画像の表示を終了する。また、大当たり遊技演出の終了に対応する電飾の発光動作、可動役物３５の動作及び音出力の制御を指定するコマンドが生成され、ランプドライバ基板４６に送信される。ランプドライバ基板４６を介してコマンドを受信した電飾基板３６は、大当たり遊技演出に関する発光動作を終了する。ランプドライバ基板４６を介してコマンドを受信した可動役物３０は、コマンドに対応して大当たり遊技演出に関する動作を終了する。ランプドライバ基板４６を介してコマンドを受信したスピーカ４８は、大当たり遊技演出に関する音出力を終了する。その後、通常遊技に対応する画像の表示処理、電飾基板３６及び可動役物３０の動作処理、音の出力処理が行われる。処理はＳ２５１の判断に戻る。

なお、第一の実施形態として、パチンコ機１において、第二報知演出の内容が第二保留球数又は第三保留球数に応じて変更される例について説明したが、第一報知演出の内容についても同様に、第二保留球数又は第三保留球数に応じて変更されてもよい。

パチンコ機１では、遊技球が第一図柄作動ゲート１１を通過することを契機として、第一普通図柄が変動表示される。また、遊技球が第四図柄作動口１２に入賞するか、遊技球が第四図柄作動ゲート１３を通過することを契機として、第四普通図柄が変動表示される。また、第一普通当たり判定による判定結果に応じて開放される第一普通電動役物１６、又は第四普通当たり判定による判定結果に応じて開放される第四普通電動役物１９に遊技球が入賞することを契機として、第二保留乱数が記憶される。記憶された第二保留乱数に含まれる第二普通当たり乱数に基づいて第二普通当たり判定が実行され、判定結果を報知する第二普通図柄が変動表示される。第二普通当たり判定による判定結果に応じて開放される第二普通電動役物１７に遊技球が入賞することを契機として、第三保留乱数が記憶される。記憶された第三保留乱数に含まれる第三普通当たり乱数に基づいて第三普通当たり判定が実行され、判定結果を報知する第三普通図柄が変動表示される。パチンコ機１では、第一普通図柄の変動表示に同期した第一報知演出及び第四普通図柄の変動表示に同期した第二報知演出の内容が、第二保留球数又は第三保留球数に応じて変更される。したがって、パチンコ機１は、報知演出に同期する普通図柄とは異なる他の普通図柄に係る保留球数に応じて、報知演出の内容が変化するといった新規な遊技性を提供できる。

パチンコ機１は、第一〜第四普通図柄の複数の普通図柄を備えた、いわゆる一般電役タイプの遊技機である。パチンコ機１では、第一普通図柄の変動表示に同期した第一報知演出、及び、第四普通図柄の変動表示に同期した第二報知演出が実行されるため、第二普通図柄の変動よりも、第一普通図柄及び第四普通図柄の変動に対して、遊技者の関心が向きやすい。パチンコ機１では、第二普通図柄に係る第二保留球数が「０」の場合に、実行される報知演出がスロットロング当たり演出、又はＤＸプッシュはずれ演出から、スロットショート演出に差し替えられる。第二保留球数は、第一普通図柄の変動表示及び第四普通図柄の変動表示に関わらずに変動する。遊技者は、第二保留球数に応じて決定された報知演出の内容を、円滑に楽しむことができる。

パチンコ機１では、第一普通図柄の変動表示に同期した第一報知演出、及び、第四普通図柄の変動表示に同期した第二報知演出が実行されるため、第三普通図柄の変動よりも、第一普通図柄及び第四普通図柄の変動に対して、遊技者の関心が向きやすい。パチンコ機１では、第三普通図柄に係る第三保留球数が「２」以下の場合に、実行される報知演出がスロットロング当たり演出、又はＤＸプッシュはずれ演出から、スロットショート演出に差し替えられる。第三保留球数は、第一普通図柄の変動表示及び第四普通図柄の変動表示に関わらずに変動する。遊技者は、第三保留球数に応じて決定された報知演出の内容を、円滑に楽しむことができる。

第一の実施形態において、図１０のＳ４８において第一変動パターン指定コマンドを生成し、Ｓ１２２において第一普通図柄停止コマンドを生成する主基板４１のＣＰＵ５１、及び、図１２のＳ１１７において第四変動パターン指定コマンドを生成し、Ｓ１２２において第四普通図柄停止コマンドを生成する主基板４１のＣＰＵ５１が、本発明の「第一図柄制御手段」として機能する。図１４のＳ１６７において第二普通当たり乱数を第二普通当たり関係情報記憶エリアに記憶する主基板４１のＣＰＵ５１、及び、図１６のＳ２０５において第三普通当たり乱数を第三普通当たり関係情報エリアに記憶する主基板４１のＣＰＵ５１が、本発明の「保留記憶手段」として機能する。図１４のＳ１７８において第二普通図柄変動開始コマンドを生成し、Ｓ１８２において第二普通図柄停止コマンドを生成する主基板４１のＣＰＵ５１、又は、図１７のＳ２１６において第三普通図柄変動開始コマンドを生成し、Ｓ２３２において第三普通図柄変動停止コマンドを生成する主基板４１のＣＰＵ５１が、本発明の「第二図柄制御手段」として機能する。図２０のＳ２５２において第一報知演出を制御するサブ制御基板５８のＣＰＵ５８１、及び、図２１のＳ２７９において第二報知演出を制御するサブ制御基板５８のＣＰＵ５８１が、本発明の「実行制御手段」として機能する。第四図柄作動口１２が、本発明の「入賞口」に相当する。第一図柄作動ゲート１１、第四図柄作動ゲート１３が、本発明の「ゲート」に相当する。図柄表示部２４に表示される第一普通図柄、第二普通図柄、第三普通図柄、第四普通図柄が、本発明の「複数の普通図柄」に相当する。第一普通図柄又は第四普通図柄が、本発明の「第一普通図柄」に相当する。第二普通図柄が、本発明の「第二普通図柄」に相当する。第三普通図柄が、本発明の「第三普通図柄」に相当する。第一普通電動役物１６、第四普通電動役物１９が、本発明の「第一作動入賞口」に相当する。図１１のＳ９１において第一普通電動役物開放コマンドを生成する主基板４１のＣＰＵ５１、及び、図１３のＳ１５１において第四普通電動役物開放コマンドを生成する主基板４１のＣＰＵ５１が、本発明の「第一作動制御手段」として機能する。第二普通電動役物１７が、本発明の「第二作動入賞口」に相当する。図１４のＳ１８５において第二普通電動役物開放コマンドを生成する主基板４１のＣＰＵ５１が、本発明の「第二作動制御手段」として機能する。

次いで、本発明に係る遊技機の第二の実施形態である、いわゆる１種タイプのパチンコ機１００について、図面を参照して説明する。まず、図２６を参照して、パチンコ機１００の機械的構成について説明する。なお、パチンコ機１００において、パチンコ機１と共通する構成については、パチンコ機１と同じ符号を用いるとともに、詳細な説明を省略する。

パチンコ機１００の遊技盤２０の遊技領域４の中央には、センター飾り８２が設けられている。センター飾り８２は、表示画面２８、可動役物３５等を備える。センター飾り８２の略中央下方には、第一始動口１４が設けられている。第一始動口１４の下方には、第二大入賞口２３が設けられている。センター飾り８２の右斜め下方には、普通図柄作動ゲート２１が設けられている。普通図柄作動ゲート２１の下方には、第二始動口１５が設けられている。第二始動口１５の左斜め下方には、第一大入賞口２２が設けられている。第二始動口１５、第一大入賞口２２及び第二大入賞口２３は、それぞれ開閉部材を備える。遊技球は、各開閉部材が開放された場合にのみ、第二始動口１５、第一大入賞口２２及び第二大入賞口２３のそれぞれに入賞することができる。

遊技盤２０の右下部に設けられている図柄表示部２４は、第一特別図柄表示部、第二特別図柄表示部、普通図柄表示部、第一特別図柄記憶数表示ＬＥＤ、第二特別図柄記憶数表示ＬＥＤ及び普通図柄記憶数表示ＬＥＤを備える。第一特別図柄表示部及び第二特別図柄表示部は、ＬＥＤの点灯及び消灯によって、第一大当たり判定及び第二大当たり判定の結果を示す第一特別図柄及び第二特別図柄を表示する。以下、第一大当たり判定及び第二大当たり判定を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、大当たり判定ともいう。普通図柄表示部は、ＬＥＤの点灯及び消灯によって普通当たり判定の結果を表示する。第一特別図柄記憶数表示ＬＥＤ及び第二特別図柄記憶数表示ＬＥＤは、大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球である特別図柄保留球の個数である特別図柄保留球数を表示する。普通図柄記憶数表示ＬＥＤは、普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数である普通図柄保留球数を表示する。

パチンコ機１における遊技の概要について説明する。パチンコ機１には、大当たり遊技及び普通当たり遊技が設けられている。大当たり遊技は、図柄表示部２４に大当たりであることを示す特別図柄が確定表示された場合に実行される。

本実施形態では、第一始動口１４へ遊技球が入賞すると、第一大当たり判定が行われ、判定の結果を示す第一特別図柄が図柄表示部２４の第一特別図柄表示部に表示される。第一大当たり判定では、大当たり及びはずれのいずれであるかが、大当たり乱数に基づいて判定される。第一大当たり判定において大当たりであると判定されると、判定結果が大当たりであることを示す第一特別図柄が図柄表示部２４の第一特別図柄表示部に確定表示される。これに伴い、大当たり遊技状態が生起され、第一大入賞口２２及び第二大入賞口２３の各開閉部材が、所定の順で所定時間開放状態にされる大当たり遊技が実行される。

また、第二始動口１５へ遊技球が入賞すると、第二大当たり判定が行われ、判定の結果を示す第二特別図柄が図柄表示部２４の第二特別図柄表示部に表示される。第二大当たり判定では、大当たり及びはずれのいずれであるかが、大当たり乱数に基づいて判定される。第二大当たり判定において大当たりであると判定されると、判定結果が大当たりであることを示す第二特別図柄が、図柄表示部２４の第二特別図柄表示部に確定表示される。これに伴い、大当たり遊技状態が生起され、大当たり遊技が実行される。

パチンコ機１は、遊技状態として、確変状態及び非確変状態のいずれかを設定する。確変状態とは、大当たり判定において大当たりであると判定される確率が通常よりも高く変動している遊技状態である。非確変状態は、確変状態が設定されていない状態である。本実施形態では、大当たり判定によって大当たりと判定される大当たり確率が、非確変状態においては約１／３００であり、確変状態においては約１／６０である。パチンコ機１では、大当たり判定によって大当たりであると判定された場合、大当たり遊技終了後に１００％の確率にて確変状態が設定される。

設定された確変状態は、大当たり遊技終了後に実行された大当たり判定の回数（第一大当たり判定の回数と第二大当たり判定の回数との和。以下、「判定回数」という。）が、所定の回数（以下、「確変回数」という。）に達すると終了し、非確変状態へ移行する。つまり、パチンコ機１の確変状態は、大当たり判定の回数が確変回数に達することで、いわゆる回数切り確変機能の作動によって終了する。なお、パチンコ機１００は、大当たり遊技の終了後に確変状態を生起し、次に大当たりと判定された場合に確変状態を終了させる所謂ループタイプの遊技機であってもよい。また、パチンコ機１は、第一大入賞口２２及び第二大入賞口２３のいずれかの内部に特定領域を設け、大当たり遊技中に遊技球が特定領域を通過することを条件として、大当たり遊技終了後に確変状態を設定することとしてもよい。また、パチンコ機１は、１回の大当たり判定毎に確変状態を終了させるか否かを抽せんする転落抽せんを行い、転落抽せんに当せんした場合に確変状態を終了させてもよい。

普通当たり遊技について説明する。本実施形態では、普通図柄作動ゲート２１を遊技球が通過すると、普通当たり判定が行われ、判定の結果を示す普通図柄が図柄表示部２４の普通図柄表示部に表示される。普通当たり判定によって当たりであると判定されると、第二始動口１５の開閉部材が所定時間開放状態にされる普通当たり遊技が実行される。

パチンコ機１は、第二始動口１５の開閉部材が開放される割合が通常の割合である非時短状態と、非時短状態よりも第二始動口１５の開閉部材が開放される割合が高くなる時短状態とを、大当たり遊技の終了後に設定することができる。パチンコ機１では、大当たり判定によって大当たりであると判定された場合、大当たり遊技終了後に１００％の確率にて時短状態が設定される。時短状態において普通当たり判定によって当たりであると判定される確率（本実施形態では９９／１００）は、非時短状態において普通当たり判定によって当たりであると判定される確率（本実施形態では４／１００）よりも高い。また、普通当たり遊技中の第二始動口１５の開閉部材の最大開放時間は、非時短状態（０．２秒）よりも時短状態（４．２秒）の方が長い。さらに、普通図柄の変動時間は、非時短状態における変動時間（本実施形態では１０秒）よりも時短状態における変動時間（本実施形態では２秒）の方が短い。設定された時短状態は、大当たり遊技終了後に実行された判定回数が、所定の回数（以下、「時短回数」という。）に達すると終了し、非時短状態へ移行する。

パチンコ機１００は、表示画面２８において、報知演出を実行する。報知演出は、演出用の図柄である演出図柄１２０（図３３参照）を変動させた後に、大当たり判定の結果を示す演出図柄１２０の組合せを確定表示させることで、大当たり判定による判定結果を遊技者に報知する演出である。パチンコ機１００において、第一特別図柄及び第二特別図柄の変動時間は、報知演出の演出時間に等しい。主基板４１０は、第一特別図柄及び第二特別図柄の変動時間を示す変動パターンを決定する。サブ制御基板５８は、主基板４１で決定された変動パターンに従って報知演出を制御する。報知演出において、サブ制御基板５８は、第一特別図柄及び第二特別図柄のそれぞれの変動開始に同期して、演出図柄１２０の変動表示を開始する。主基板４１は、変動を開始した第一特別図柄又は第二特別図柄の変動時間が終了すると、変動させていた第一特別図柄又は第二特別図柄を、所定の特別図柄停止表示時間（本実施形態では０．８秒）の間、確定表示させる。サブ制御基板５８は、特別図柄停止表示時間に同期して、大当たり判定による判定結果を示す演出図柄１２０の組合せを確定表示させる。また、サブ制御基板５８は、演出図柄１２０による他、表示画面２８、可動役物３５、電飾部材、スピーカ４８等によって、特別図柄の変動時間と同期した報知演出を実行する。

図２７を参照して、パチンコ機１００の電気的構成について説明する。パチンコ機１００の制御部４００は、主基板４１０、サブ制御基板５８、ランプドライバ基板４６、演出制御基板４３、払出制御基板４５、中継基板４７０及び電源基板４２を主に備える。

主基板４１０は、パチンコ機１の主制御を司る。主基板４１は、Ｉ／Ｏインタフェイス５４を介してサブ制御基板５８、払出制御基板４５、中継基板４７０、出力ポート５５、第一始動口スイッチ７２及び第二始動口スイッチ７３に接続している。第一始動口スイッチ７２は、第一始動口１４の入口に設けられ、第一始動口１４に入賞した遊技球を検出する。第二始動口スイッチ７３は、第二始動口１５の入口に設けられ、第二始動口１５に入賞した遊技球を検出する。

サブ制御基板５８は、主基板４１０から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ランプドライバ基板４６は、可動役物３５及び電飾基板３６に接続し、サブ制御基板５８から受信するコマンドに従って、可動役物３５による各種演出動作及び電飾基板３６の発光動作等を制御する。演出制御基板４３は、サブ制御基板５８から受信するコマンドに従って表示画面２８の表示を制御する。

中継基板４７０は、普通電動役物ソレノイド７４、第一大入賞口ソレノイド７５、第二大入賞口ソレノイド７６、ゲートスイッチ７７、第一大入賞口スイッチ７８、第二大入賞口スイッチ７９及び図柄表示部２４に接続している。普通電動役物ソレノイド７４は、第二始動口１５の開閉部材を開閉する。第一大入賞口ソレノイド７５は、第一大入賞口２２の開閉部材を開閉する。第二大入賞口ソレノイド７６は、第二大入賞口２３の開閉部材を開閉する。ゲートスイッチ７７は、普通図柄作動ゲート２１を通過した遊技球を検出する。第一大入賞口スイッチ７８は、第一大入賞口２２に入賞した遊技球を検出する。第二大入賞口スイッチ７９は、第二大入賞口２３に入賞した遊技球を検出する。

図２８から図３０を参照して、パチンコ機１００の主基板４１０による動作について説明する。パチンコ機１の主制御は、ＲＯＭ５３に記憶されている主制御プログラムに従って行われる。主制御プログラムのメイン処理（図２８参照）は、割込信号発生回路５７（図３参照）が４ｍｓ毎に発生する割込信号をＣＰＵ５１が感知した際に、ＣＰＵ５１において実行される。図２８に示すように、メイン処理が開始されると、コマンド出力処理（Ｓ１０）、スイッチ読込処理（Ｓ１１）、カウンタ更新処理（Ｓ１２）が実行される。

次いで、特別電動役物処理が行われる（Ｓ３１３）。特別電動役物処理では、大当たり遊技の動作を制御するための処理と、大当たり遊技終了後に生起される遊技状態に関する処理とが行われる。大当たり遊技の動作とは、主に第一大入賞口２２及び第二大入賞口２３の開閉部材の開閉動作である。

次いで、特別図柄処理が行われる（Ｓ３１４）。詳細は後述するが、特別図柄処理では、大当たり判定、変動パターンの決定、特別図柄の決定及び遊技状態の移行処理等が行われる（図２９及び図３０参照）。

次いで、普通電動役物処理が行われる（Ｓ３１５）。普通電動役物処理では、普通当たり遊技の動作（主に第二始動口１５の開閉部材の開閉動作）を制御するための処理が行われる。ＣＰＵ５１は、時短状態中に普通当たり判定によって普通当たりであると判定された場合、開閉部材を、非時短状態中よりも長く開放させる。なお、ＣＰＵ５１は、後述の時短フラグが「ＯＮ」とされていれば、時短状態中であると判断する。

次いで、普通図柄処理が行われる（Ｓ３１６）。普通図柄処理では、ゲートスイッチ７７が遊技球を検出することを契機として、普通当たり乱数が取得される。取得された普通当たり乱数は、ＲＡＭ５２に設けられている普通当たり関係情報記憶エリアに記憶される。普通当たり関係情報記憶エリアに記憶された乱数に基づいて、普通当たり判定、普通図柄の変動を制御するためのコマンドの生成等の処理が行われる。また、普通図柄保留球数が増加又は減少する度に、普通図柄保留球数を通知するための普通保留球数通知コマンドが生成される。生成された普通保留球数通知コマンドは、コマンド出力処理（Ｓ１０、図２８参照）によってサブ制御基板５８に送信される。前述したように、普通当たり判定では、時短状態が生起されているか否かに応じた確率で、普通当たりであるかが判定される。その後、払出処理（Ｓ１７）、エラーチェック（Ｓ１８）及び情報出力処理（Ｓ１９）が行われる。

図２９及び図３０を参照して、特別図柄処理（Ｓ３１４、図２８参照）の詳細について説明する。まず、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。ＲＡＭ５２には、大当たり遊技状態フラグ、特別図柄表示状態フラグ、確率変動フラグ、時短フラグ等が記憶されている。

大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中であるかを示すフラグであり、大当たり遊技状態中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、大当たり遊技状態中でない場合には「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。大当たり遊技状態フラグが「ＯＦＦ」から「ＯＮ」になったときには、大当たり遊技が開始されることを通知するための大当たり遊技開始通知コマンドが生成される。大当たり遊技状態フラグが「ＯＮ」から「ＯＦＦ」になったときには、大当たり遊技が終了されることを通知するための大当たり遊技終了通知コマンドが生成される。生成された大当たり遊技開始通知コマンド及び大当たり遊技終了通知コマンドは、ＲＡＭ５２に記憶される。記憶された大当たり遊技開始通知コマンド及び大当たり遊技終了通知コマンドは、コマンド出力処理（Ｓ１０、図２８参照）によってサブ制御基板５８に送信される。

特別図柄表示状態フラグは、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれか一方が変動している場合（変動中）に「１」、いずれか一方が停止表示されている場合（停止表示中）に「２」、いずれも変動中でも停止表示中でもない場合に「０」が記憶される。確変フラグは、確変状態中であるかを示すフラグであり、確変状態中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、非確変状態中に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。時短フラグは、時短状態中であるかを示すフラグであり、時短状態中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となり、非時短状態中に「０」が記憶されて「ＯＦＦ」となる。

図２９に示すように、特別図柄処理が開始されると、第一始動口１４に遊技球が入賞しているかが判断される（Ｓ３２１）。第一始動口スイッチ７２が遊技球の入賞を検知すると、メイン処理のスイッチ読込処理（Ｓ１１、図２８参照）において、第一始動口スイッチ７２に対応するフラグが「ＯＮ」となる。このフラグが「ＯＦＦ」の場合には、第一始動口１４に遊技球が入賞していないと判断され（Ｓ３２１：ＮＯ）、処理はＳ３３１の判断へ移行する。このフラグが「ＯＮ」の場合には、第一始動口１４に遊技球が入賞していると判断され（Ｓ３２１：ＹＥＳ）、特別図柄保留球数のうち第一始動口１４への入賞による第一特別保留球数が「４」であるかが判断される（Ｓ３２２）。ＲＡＭ５２に記憶されている第一特別保留球数が「４」であれば（Ｓ３２２：ＹＥＳ）、第一特別保留球数が最大第一特別保留球数に達しているため、処理はＳ３３１の判断へ移行する。

第一特別保留球数が「４」でない場合（Ｓ３２２：ＮＯ）、ＲＡＭ５２に記憶されている第一特別保留球数に「１」が加算される（Ｓ３２３）。次いで、第一大当たり判定のために用いられる第一大当たり乱数が取得される（３２６）。また、第一大当たり乱数とともに、第一特別変動パターン決定乱数及び第一特別図柄決定乱数が取得される。第一特別変動パターン決定乱数は、第一特別図柄の変動時間を示す変動パターンを決定するために用いられる。第一特別図柄決定乱数は第一特別図柄を決定するために用いられる。第一大当たり乱数及び第一大当たり乱数とともに取得された乱数を総称して、第一乱数という。第一乱数は、ＲＡＭ５２に設けられている第一当たり関係情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される。処理はＳ３３１の判断へ移行する。

次いで、第二始動口１５に遊技球が入賞しているかが判断される（Ｓ３３１）。第二始動口スイッチ７３が遊技球の入賞を検知すると、メイン処理のスイッチ読込処理（Ｓ１１、図２８参照）において、第二始動口スイッチ７３に対応するフラグが「ＯＮ」となる。このフラグが「ＯＦＦ」の場合には、第二始動口１５に遊技球が入賞していないと判断され（Ｓ３３１：ＮＯ）、処理は３４１の判断へ移行する。このフラグが「ＯＮ」の場合には、第二始動口１５に遊技球が入賞していると判断され（Ｓ３３１：ＹＥＳ）、特別図柄保留球数のうち第二始動口１５への入賞による第二特別保留球数が「４」であるかが判断される（Ｓ３３２）。ＲＡＭ５２に記憶されている第二保留球数が「４」であれば（Ｓ３３２：ＹＥＳ）、第二保留球数が最大第二保留球数に達しているため、処理はＳ３４１の判断へ移行する。

第二特別保留球数が「４」でない場合（Ｓ３３２：ＮＯ）、ＲＡＭ５２に記憶されている第二特別保留球数に「１」が加算される（Ｓ３３３）。次いで、第二大当たり判定のために用いられる第二大当たり乱数が取得される（Ｓ３３６）。また、第二大当たり乱数とともに、第二特別変動パターン決定乱数及び第二特別図柄決定乱数が取得される。第二特別変動パターン決定乱数は、第二特別図柄の変動時間を示す変動パターンを決定するために用いられる。第二特別図柄決定乱数は第二特別図柄を決定するために用いられる。第二大当たり乱数及び第二大当たり乱数とともに取得された乱数を総称して、第二乱数という。第二乱数は、ＲＡＭ５２に設けられている第二当たり関係情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される。処理はＳ３４１の判断へ移行する。

次いで、大当たり遊技状態であるかが判断される（Ｓ３４１）。大当たり遊技状態フラグが「ＯＮ」である場合、大当たり遊技状態中であると判断されて（Ｓ３４１：ＹＥＳ）、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ＯＦＦ」である場合、大当たり遊技状態中でないと判断されて（Ｓ３４１：ＮＯ）、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが変動中であるかが判断される（Ｓ３４２）。特別図柄表示状態フラグが「１」でない場合には、いずれも変動中でないと判断されて（Ｓ３４２：ＮＯ）、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが停止状態中であるかが判断される（Ｓ３４３）。特別図柄表示状態フラグが「２」でない場合は、いずれも停止表示中でないと判断されて（Ｓ３４３：ＮＯ）、処理はＳ３５１（図３０参照）へ移行し、大当たり判定等の処理が行われる。

本実施形態では、大当たり判定において、第二大当たり判定が第一大当たり判定よりも優先して行われる。図３０に示すように、まず、第二大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第二特別保留球数が「１」以上であるかが判断される（Ｓ３５１）。第二特別保留球数が「１」以上である場合には（Ｓ３５１：ＹＥＳ）、第二大当たり判定が行われるが、詳細は後述する。第二特別保留球数が「０」である場合には（Ｓ３５１：ＮＯ）、第一大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一特別保留球数が「１」以上であるかが判断される（Ｓ３５２）。第一特別保留数が「０」であれば（Ｓ３５２：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。

第一特別保留数が「１」以上である場合には（Ｓ３５２：ＹＥＳ）、第一大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一特別保留数が「１」減算される（Ｓ３５３）。次いで、第一大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる（Ｓ３５５）。処理はＳ３６１へ移行する。

一方、第二大当たり判定では、まず、第二特別保留数が「１」減算される（Ｓ３５８）。次いで、第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる（３５９）。処理はＳ３６１へ移行する。

次いで、確変状態であるか否かに応じて、大当たり判定処理が行われる（Ｓ３６１）。この処理は、確変状態が生起されているか否かに応じた判定テーブルが参照されることで行われる。図示しないが、ＲＯＭ５３には、大当たり判定を行うためのテーブルとして、低確率判定テーブルと、高確率判定テーブルとが記憶されている。低確率判定テーブルは、非確変状態中の大当たり判定に用いられるテーブルであり、「大当たり」及び「はずれ」に各々対応する大当たり乱数の乱数値が定義されている。高確率判定テーブルは、確変状態中の大当たり判定に用いられるテーブルであり、「大当たり」及び「はずれ」に各々対応する大当たり乱数の乱数値が定義されている。確変フラグの状態に応じて、現時点において確変状態が設定されているか否かが特定され、特定結果に対応して、低確率判定テーブル又は高確率判定テーブルが選択される。選択された低確率判定テーブル又は高確率判定テーブルが参照されて、Ｓ３５５の処理でシフトされた判定エリアに記憶されている第一大当たり乱数が、「大当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される第一大当たり判定が行われる。また、Ｓ３５９の処理でシフトされた判定エリアに記憶されている第二大当たり乱数が、「大当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される第二大当たり判定が行われる。なお、第一大当たり関係情報記憶エリア及び第二大当たり関係情報記憶エリアにおいて、保留乱数それぞれの記憶順が特定されて記憶されているので、ＲＡＭ５２に記憶された未判定の大当たり乱数に基づく大当たり判定が、大当たり乱数の記憶された順に行われる。

次いで、大当たり判定の結果が大当たりであるかが判断される（Ｓ３６２）。大当たり判定の結果が大当たりである場合（Ｓ３６２：ＹＥＳ）、ＲＯＭ５３に記憶されている特別図柄決定テーブル（図示せず）が参照されて、大当たり判定の結果が大当たりであることを示す第一特別図柄又は第二特別図柄である大当たり図柄が決定される（Ｓ３６３）。処理はＳ３６５へ移行する。Ｓ３６３の処理では、Ｓ３５５及びＳ３５９でシフトされた判定エリアに記憶されている大当たり乱数と同時に取得された特別図柄決定乱数の値に対応する大当たり図柄が決定される。大当たり判定の結果がはずれである場合には（Ｓ３６２：ＮＯ）、所定のはずれ図柄が決定され、処理はＳ３６５へ移行する。

次いで、遊技状態及び大当たり判定による判定結果に応じて、変動パターンが決定される（Ｓ３６５）。Ｓ３６５の処理では、確変フラグ及び時短フラグの状態が参照されて、現時点において確変状態が設定されているか否か、時短状態が設定されているか否かが特定される。また、大当たり判定による判定結果が参照される。図示しないが、ＲＯＭ５３には、遊技状態及び大当たり判定による判定結果に応じた変動パターンを定義する変動パターン決定テーブルが記憶されている。この変動パターン決定テーブルが参照されて、特定された遊技状態と大当たり判定による判定結果とに応じた変動パターンが、大当り乱数とともに取得されている変動パターン決定乱数の値に応じて決定される。

次いで、決定された変動パターンを示す変動パターン指定コマンドが生成される（Ｓ３６６）。生成された変動パターン指定コマンドは、ＲＡＭ５２に記憶される。記憶された変動パターン指定コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理（Ｓ１０、図２８参照）によって、中継基板４７０及びサブ制御基板５８に送信される。中継基板４７０を介して変動パターン指定コマンドを受信した図柄表示部２４は、第一特別図柄表示部又は第二特別図柄表示部における第一特別図柄又は第二特別図柄の変動を開始する。

次いで、決定された変動パターンに対応する変動時間が、特別図柄変動時間カウンタにセットされる（Ｓ３６７）。第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが変動中であることを示す「１」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて（Ｓ３６８）、処理はメイン処理へ戻る。

また、図２９に示すＳ３４２の判断において、特別図柄表示状態フラグに「１」が記憶されている場合には、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが変動中であると判断され（３４２：ＹＥＳ）、変動時間が経過したかが判断される（Ｓ３７１）。Ｓ３６７（図３０参照）の処理においてセットされた特別図柄変動時間カウンタの値が「０」となっている場合には、変動時間が経過したと判断され（Ｓ３７１：ＹＥＳ）、ＲＡＭ５２に特別図柄停止コマンドが生成される（Ｓ３７２）。生成された特別図柄停止コマンドは、ＲＡＭ５２に記憶される。記憶された特別図柄停止コマンドは、コマンド出力処理（Ｓ１０、図２８参照）によって中継基板４７０及びサブ制御基板５８に送信され、第一特別図柄又は第二特別図柄、及び表示画面２８の演出図柄１２０の変動停止を指示する。次いで、所定の特別図柄停止表示時間が特別図柄停止時間カウンタに記憶される（Ｓ３７３）。第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが停止表示中であることを示す「２」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて（Ｓ３７４）、処理はメイン処理へ戻る。一方、Ｓ３７１の判断において、変動時間がまだ経過していないと判断された場合には（Ｓ３７１：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。

また、Ｓ３４３の判断において、特別図柄表示状態フラグに「２」が記憶されている場合（Ｓ３４３：ＹＥＳ）、Ｓ３７３においてセットされた特別図柄停止時間カウンタの値によって、特別図柄停止表示時間が経過したかが判断される（Ｓ３７６）。特別図柄停止時間カウンタの値が「０」でない場合には、特別図柄停止表示時間がまだ経過していないと判断され（Ｓ３７６：ＮＯ）、処理はメイン処理へ戻る。特別図柄停止表示時間が経過した場合には（Ｓ３７６：ＹＥＳ）、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれもが変動中でも停止表示中でもないことを示す「０」が、特別図柄表示状態フラグに記憶される（Ｓ３７７）。

次いで、遊技状態移行処理が行われる（Ｓ３７８）。遊技状態移行処理では、大当たり判定によって大当たりであると判定された場合に、遊技が大当たり遊技状態へ移行される。また、判定回数が確変回数に達する等、確変状態及び時短状態の所定の終了条件が成立した場合には、確変フラグ及び時短フラグが「ＯＦＦ」になる。その後、処理はメイン処理へ戻る。

図３１から図３３を参照して、サブ制御基板５８が実行するサブ制御基板処理と、第二の実施形態において実行される特別予告演出について説明する。特別予告演出は、報知演出において実行される予告演出のうち、特定の条件下で、通常の予告演出に替えて実行されるものである。サブ制御基板処理は、ＲＯＭ５８３に記憶されているプログラムに従って、ＣＰＵ５８１によって実行される。

図３１に示すように、サブ制御基板処理が開始されると、主基板４１０から普通保留球数通知コマンドを受信したかが判断される（Ｓ３７１）。普通保留球数通知コマンドを受信していない場合（Ｓ３７１：ＮＯ）、処理はＳ３７３の判断へ移行する。普通保留球数通知コマンドを受信した場合（Ｓ３７１：ＹＥＳ）、普通保留球数通知コマンドの示す普通図柄保留球数が、ＲＡＭ５８２に記憶される（Ｓ３７２）。処理はＳ３７３の判断へ移行する。

次いで、主基板４１０から変動パターン指定コマンドを受信したかが判断される（Ｓ３７３）。変動パターン指定コマンドを受信していない場合（Ｓ３７３：ＮＯ）、処理はＳ３７５の判断へ移行する。変動パターン指定コマンドを受信した場合（Ｓ３７３：ＹＥＳ）、報知演出制御処理が実行されて（Ｓ３７４）、処理はＳ３７５の判断へ移行する。

図３２を参照して、報知演出制御処理（Ｓ３７４、図３１参照）について詳細に説明する。報知演出制御処理では、Ｓ３７３（図３１参照）において主基板４１０から受信した変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンである指定変動パターンが、ＲＡＭ５８２に記憶される（Ｓ３８１）。

次いで、設定されている遊技状態に応じて、指定変動パターンに対応する報知演出パターンが決定される（Ｓ３８２）。図示しないが、ＲＯＭ５８３には、指定変動パターに対応する報知演出パターンが定義された報知演出パターン決定テーブルが記憶されている。この処理においては、設定されている遊技状態及び指定変動パターンに応じた報知演出パターンが、報知演出パターン決定テーブルが参照されることで決定される。

次いで、ＲＡＭ５８２に記憶されている普通保留球数が「３」以上であるかが判断される（Ｓ３８３）。普通保留球数が「２」以下である場合（Ｓ３８３：ＮＯ）、Ｓ３８２の処理において決定された報知演出パターンに応じて、通常予告演出を実行するかが決定される。次いで、通常予告演出を実行すると決定されたかが判断される（Ｓ３９２）。通常予告演出の実行が決定されていない場合（Ｓ３９２：ＮＯ）、処理はＳ３９４に移行する。通常予告演出が実行されることが決定されている場合（Ｓ３９２：ＹＥＳ）、決定された通常予告演出が制御される（Ｓ３９３）。具体的には、決定された通常予告演出を報知演出の実行中に実行するための制御コマンドが生成される。処理はＳ３９４に移行する。

一方、普通保留球数が「３」以上である場合（Ｓ３８３：ＹＥＳ）、報知演出パターンに応じて特別予告演出の実行が決定される（Ｓ３８５）。決定された特別予告演出が制御される（Ｓ３８６）。具体的には、決定された特別予告演出を報知演出の実行中に実行するための制御コマンドが生成される。処理はＳ３９４に移行する。なお、Ｓ３８５の処理の前に、特別予告演出を実行するかを決定する処理が設けられてもよい。

その後、Ｓ３８２の処理において決定された報知演出パターンに応じて、報知演出が制御される（Ｓ３９４）。この処理では、報知演出パターンに応じた報知演出を実行するためのコマンドが生成される。生成されたコマンドに基づいて、演出制御基板４３、ランプドライバ基板４６によって、表示画面２８、可動役物３５、スピーカ４８等を用いた報知演出が制御される。

図３３を参照して、第二の実施形態において実行される通常予告演出及び特別予告演出について説明する。通常予告演出及び特別予告演出は、いずれも報知演出の実行中に実行される演出であり、報知演出によって報知される大当たり判定による判定結果が大当たりであることの期待度を予告するものである。

まず、通常予告演出について説明する。図３３の（１１）は、報知演出が開始されており、表示画面２８において演出図柄１２０が変動中である様子が示されている。通常予告演出は、図３３の（１２）に示すように、アヒルのキャラクタ１３０が表示される演出であり、表示されるキャラクタ１３０の色、大きさ、個数に応じて、報知演出の期待度が表される。第二の実施形態において、通常予告演出は、報知演出の開始時点における普通保留球数が「２」以下である場合に、報知演出によって報知される期待度に応じて実行されるかが決定される。通常予告演出が実行される場合には、報知演出によって報知される期待度に応じて、キャラクタ１３０の表示態様が決定される。

次いで、特別予告演出について説明する。特別予告演出は、報知演出の開始時点における普通保留球数が「３」以上である場合に実行される特別な予告演出である。図３３の（１３）に示すように、特別予告演出では、通常予告演出で用いられるキャラクタ１３０とは異なる態様のアヒルのキャラクタ１４０が用いられる。キャラクタ１４０は、キャラクタ１３０に比較して、アヒルが興奮した様子を表しており、通常予告演出よりも報知演出の期待度について、遊技者を煽る内容となっている。また、キャラクタ１４０は、ウインドウ画像１５０とともに表示される。ウインドウ画像１５０は、報知演出によって報知される期待度に応じた文言を表示する。

図３３の（１３）に示す例では、ウインドウ画像１５０によって、「リーチになれば激アツ！！」と示されており、報知演出がリーチに展開した場合には、大当りとなる可能性が非常に高いことが示唆されている。特別予告演出では、この他にも、報知演出の期待度に応じて、様々な文言がウインドウ画像１５０によって示される。例えば、非常に期待度の高いリーチ演出である「Ａリーチ」が実行されることが決定されている場合には、その旨を示す「Ａリーチ」の文言がウインドウ画像１５０によって示される。また、報知演出によって大当たり判定による判定結果が大当たりであることが報知される場合には、大当たり判定による判定結果が大当たりであることを示唆する「おめでとう！」等の文言がウインドウ画像１５０によって示される。このように、特別予告演出は、報知演出の期待度を、通常予告演出とは異なる演出態様で、通常予告演出よりも具体的に表現することで、遊技者の期待感を通常予告演出よりも向上できる内容となっている。

このように、報知演出の開始時点における普通保留球数が「２」以下の場合には通常予告演出が実行され、普通保留球数が「３」以上の場合には特別予告演出が実行される。すなわち、普通保留球数の数によって、報知演出において実行される予告演出が、通常予告演出から特別予告演出に変化する。パチンコ機１００において、報知演出は、特別図柄によって報知される大当たり判定による判定結果を示す演出であるが、報知演出において実行される予告演出の内容が、報知演出に関連しない普通図柄に係る普通保留球数によって変化する。普通保留球数は、遊技球が普通図柄作動ゲート２１を通過することを契機として増加し、普通図柄の変動開始を契機として減少する。特別図柄保留球数は、第一始動口１４又は第二始動口１５に遊技球が入賞することを契機として増加し、特別図柄の変動開始を契機として減少する。すなわち、普通保留球数の増減するタイミングは、特別図柄保留球数の増減するタイミングとは異なる。よって、例えば、普通図柄の変動時間が特別図柄の変動時間よりも長い場合には、普通保留球数が「３」以上に達している状態が、複数回の報知演出に亘って継続することもある。このような場合、特別予告演出が複数回の報知演出に亘って継続して実行される。パチンコ機１００は、普通保留球数に応じて特別予告演出を実行することで、報知演出における新規な遊技性を遊技者に与えることができる。

パチンコ機１００は、普通保留球数に応じて特別予告演出を実行するので、通常予告演出よりも特別予告演出を楽しみたい遊技者は、普通保留球数をより多く確保するために、報知演出の実行中に遊技球を積極的に発射するようになる。一般に、報知演出の実行中に特別保留球数が保留可能な最大数に達しているような場合、遊技者は、実行されている報知演出が終了するまでの間、遊技者が遊技球の発射を中止する、いわゆる止め打ちを行うことがある。止め打ちがされると、遊技機の稼働状況が低下するが、パチンコ機１００は、報知演出の実行中に、普通保留球数をより多く確保するように、遊技者に遊技球の発射を促すことができる。したがって、パチンコ機１００は、普通保留球数に応じて特別予告演出を実行することで、パチンコ機１００の稼働状況を向上できる。

なお、特別予告演出の内容は、上記のキャラクタ１４０及びウインドウ画像１５０を用いた演出に限られず、通常予告演出とは異なる各種の画像を用いた演出であってもよい。また、特別予告演出の内容は、画像を用いた表示演出に限られず、通常予告演出とは異なる音がスピーカ４８から出力されたり、通常予告演出とは異なる電飾効果が電飾基板３６のＬＥＤの点灯によって実行されたりしてもよい。特に、報知演出によって大当たり判定による判定結果が大当たりであることが報知されることが決定されている場合に、特定の音（いわゆる、確定音）がスピーカ４８から出力されたり、特定の電飾効果が電飾基板３６によって実行されたりする等の一発告知演出が、特別予告演出として実行されてもよい。また、このような特別予告演出が、通常予告演出に加えて実行されてもよい。

パチンコ機１００では、第一始動口１４又は第二始動口１５に遊技球が入賞することを契機として、特別図柄が変動表示される。また、遊技球が普通図柄作動ゲート２１を通過することを契機として、普通当たり乱数が記憶され、記憶された普通当たり乱数に基づいて普通図柄が変動表示される。特別図柄の変動表示に同期した報知演出において特別予告演出が実行されるかが、普通保留球数に応じて決定される。したがって、パチンコ機１００は、特別図柄の変動表示に対応する報知演出の内容を、普通保留球数に応じて変化させるといった新規な遊技性を提供できる。

以上説明したように、パチンコ機１００は、特別図柄と普通図柄とを備えた、いわゆる１種タイプの遊技機である。このような１種タイプの遊技機では、特別図柄の変動表示に同期した報知演出が実行されるため、普通図柄の変動よりも、特別図柄の変動に対して遊技者の関心が向きやすい。ここで、普通保留球数が「３」以上の場合、報知演出において実行される予告演出が、通常予告演出から特別予告演出に変更される。普通保留球数は、遊技球が普通図柄作動ゲート２１を通過することを契機として増加し、普通図柄の変動開始を契機として減少する。すなわち、普通保留球数は、特別図柄の変動表示の進行に関わらずに変動する。したがって、遊技者は、普通保留球数といった予想外の要素によって決定された報知演出の内容を楽しむことができる。

第二の実施形態において、図３０のＳ３６６において変動パターン指定コマンドを生成し、図２９のＳ３７２において特別図柄停止コマンドを生成する主基板４１０のＣＰＵ５１が、本発明の「第一図柄制御手段」として機能する。図２８のＳ３１６において、普通当たり関係情報記憶エリアに普通当たり乱数を記憶する主基板４１０のＣＰＵ５１が、本発明の「保留記憶手段」として機能する。図２８のＳ３１６において、普通図柄の変動を制御するためのコマンドを生成する主基板４１０のＣＰＵ５１が本発明の「第二図柄制御手段」として機能する。図３２のＳ３８６において特別予告演出を制御し、Ｓ３９３において通常予告演出を制御し、Ｓ３９４において報知演出を制御するサブ制御基板５８のＣＰＵ５８１が、本発明の「実行制御手段」として機能する。第一始動口１４、第二始動口１５が、本発明の「始動口」に相当する。普通図柄作動ゲート２１が、本発明の「入賞口又はゲート」に相当する。第一特別図柄及び第二特別図柄が、本発明の「特別図柄」に相当する。普通図柄が、本発明の「普通図柄」に相当する。

なお、本発明は、上記の第一及び第二の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上記第一の実施形態では、遊技球の第一図柄作動ゲート１１の通過が第一普通図柄の作動契機であるが、第一普通図柄の作動契機は、特定の入賞口に遊技球が入賞することであってもよい。同様に、パチンコ機１は、右打ちされた遊技球が入賞可能な特定の入賞口を、第四図柄作動ゲート１３に替えて設け、当該特定の入賞口に遊技球が入賞することを契機として第四普通図柄が作動されてもよい。

第一の実施形態では、主基板４１のＣＰＵ５１によって指定された指定変動パターンに基づいて、普通保留球数に応じた報知演出パターンがサブ制御基板５８のＣＰＵ５８１によって決定されている。この他、第四変動パターン決定テーブルにおいて、第二保留球数又は第三保留球数に応じた複数の変動パターンが、同じ変動パターン決定乱数の値に対応する第四変動パターンとして予め定められており、第一保留球数に応じて、異なる第四変動パターンが主基板４１のＣＰＵ５１によって指定されてもよい。すなわち、主基板４１のＣＰＵ５１が、本発明の「決定手段」として機能してもよい。

第二の実施形態では、パチンコ機１００は、第二大当たり判定が第一大当たり判定に優先して実行され、第一特別図柄と第二特別図柄とが同時に変動しない構成であるが、第一特別図柄と第二特別図柄とが同時に変動しうる構成であってもよい。また、この場合の第一大当たり判定による判定結果を報知する報知演出と、第二大当たり判定による判定結果を報知する報知演出とが、それぞれ異なる演出図柄を用いて実行されてもよい。また、第二特別保留球数に応じて、第一大当たり判定による判定結果を報知する報知演出において実行される予告演出が、通常予告演出から特別予告演出に変更されてもよい。また、第一特別保留球数に応じて、第二大当たり判定による判定結果を報知する報知演出において実行される予告演出が、通常予告演出から特別予告演出に変更されてもよい。この場合、第一大当たり判定による判定結果の報知のため第一特別図柄を変動させる主基板４１０のＣＰＵ５１が、本発明の「第一図柄制御手段」として機能する。第二大当たり判定による判定結果の報知のため第二特別図柄を変動させる主基板４１０のＣＰＵ５１が、本発明の「第二図柄制御手段」として機能する。第一特別保留球数と第二特別保留球数とを区別して特別図柄保留球数をＲＡＭ５２に記憶する主基板４１０のＣＰＵ５１が、本発明の「保留記憶手段」として機能する。第一特別図柄変動表示及び第二特別図柄の変動表示をそれぞれ示す変動パターンと、第一特別保留球数及び第二特別保留球数に基づいて、報知演出における特別予告演出の実行を決定する主基板４１０のＣＰＵ５１が、本発明の「決定手段」として機能する。決定された変動パターンに応じて、第一特別図柄変動表示及び第二特別図柄の変動表示のそれぞれに同期した報知演出を制御するサブ制御基板５８のＣＰＵ５８１が、本発明の「実行制御手段」として機能する。

第一の実施形態では、第二保留球数又は第三保留球数に応じて決定される報知演出パターンが異なるように構成されることで、実行される報知演出の内容が第二保留球数又は第三保留球数に応じて変化する。報知演出の内容に変化を与える手法はこれに限られない。例えば、第二保留球数又は第三保留球数に応じて異なる予告演出が報知演出において実行されることによって、報知演出の内容に変化が与えられてもよい。

第二の実施形態では、普通保留球数に応じて特別予告演出の実行が決定されることで、報知演出における演出内容に変化が与えられているが、報知演出における演出内容に変化を与える手法はこれに限られない。例えば、第一の実施形態のように、サブ制御基板５８のＣＰＵ５８１によって、普通保留球数に応じて報知演出パターンが通常の報知演出パターンから特別な報知演出パターンに変更される手法が採用されてもよい。

第二の実施形態において、特別予告演出の実行条件となる普通保留球数は「３」以上であることに限られず、任意の数であってもよい。例えば、普通保留球数が最大普通保留球数である「４」である場合に、特別予告演出が実行されてもよい。

第二の実施形態において、特定の期間中（例えば特定の演出モード中）に遊技球が普通図柄作動ゲート２１を通過することで普通当たり判定が実行された回数である特定回数が記憶されてもよい。そして、特定回数と、その時点において記憶されている普通保留球数との合計数に応じて、特別予告演出の実行が決定されてもよい。この場合、特定の期間中に遊技球が普通図柄作動ゲート２１を通過した回数の累計数に応じて、特別予告演出の実行が決定されるので、特定の期間中に亘り、特定予告演出を楽しみたい遊技者の期待感を持続できる。また、特定の期間中に亘り、パチンコ機１００の稼働状況が向上され得る。

第二の実施形態において、パチンコ機１００は、遊技球が入賞可能な特定の入賞口を、普通図柄作動ゲート２１に替えて設け、当該特定の入賞口に遊技球が入賞することを契機として普通図柄が作動されてもよい。この場合、特定の入賞口が、本発明の「入賞口又はゲート」に相当する。

請求項、明細書及び図面に記載される全ての要素（例えば、演出装置、図柄表示部、電動役物、入賞口等）は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、前記要素につけられた名称（要素名）は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。従って、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「第四普通電動役物」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。更には、上記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、何れも当業者であれば容易に考えられる事項であり、敢えて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、特許請求の範囲等においてそれらを明確に除外している旨の記載がない限りは、それら全てについて本発明に係る権利範囲に含まれることは言うまでもない。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を、本実施例に記載がなされていないことを理由に遊技機に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはあたらない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。

１，１００ パチンコ機
１１ 第一図柄作動ゲート
１２ 第四図柄作動口
１３ 第四図柄作動ゲート
１４ 第一始動口
１５ 第二始動口
１６ 第一普通電動役物
１７ 第二普通電動役物
１９ 第四普通図柄作動ゲート
２１ 普通図柄作動ゲート
４１，４１０ 主基板
５１ ＣＰＵ
５２ ＲＡＭ
５３ ＲＯＭ
５８ サブ制御基板
５８１ ＣＰＵ
５８２ ＲＡＭ
５８３ ＲＯＭ

Claims (3)

1. 入賞口又はゲートと、
   複数の普通図柄と、
   遊技球が入賞困難又は入賞不能な第一状態、及び、前記第一状態よりも遊技球が入賞容易な第二状態に相互に作動可能に構成された第一作動入賞口と、
   遊技球が前記入賞口に入賞すること又は遊技球が前記ゲートを通過することを第一の契機とし、前記第一の契機の発生に起因して、前記複数の普通図柄の１である第一図柄を変動表示させる第一図柄制御手段と、
   前記第一図柄制御手段によって前記第一図柄の変動表示が終了された後に、前記第一作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第一作動制御手段と、
   遊技球が前記第一作動入賞口に入賞することを第二の契機とし、前記第二の契機が発生した場合に、前記複数の普通図柄の１である第二図柄の変動表示を保留した保留情報を記憶する保留記憶手段と、
   前記保留記憶手段によって記憶されている前記保留情報に基づいて前記第二図柄を変動表示させる第二図柄制御手段と、
   前記第一図柄の変動表示に同期した演出である報知演出の内容を決定する決定手段と、
   前記決定手段によって決定された内容の前記報知演出の実行を制御する実行制御手段と
   を備え、
   前記決定手段は、前記保留記憶手段によって記憶されている前記保留情報の数に応じて、前記実行制御手段によって制御される前記報知演出の内容を決定することを特徴とする遊技機。
2. 入賞口又はゲートと、
   複数の普通図柄と、
   遊技球が入賞困難又は入賞不能な第一状態、及び、前記第一状態よりも遊技球が入賞容易な第二状態に相互に作動可能に構成された第一作動入賞口と、
   第一の契機の発生に起因して、第一図柄を変動表示させる第一図柄制御手段と、
   前記第一図柄制御手段によって前記第一図柄の変動表示が終了された後に、前記第一作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第一作動制御手段と、
   第二の契機が発生した場合に、第二図柄の変動表示を保留した保留情報を記憶する保留記憶手段と、
   前記保留記憶手段によって記憶されている前記保留情報に基づいて前記第二図柄を変動表示させる第二図柄制御手段と、
   前記第一図柄の変動表示に同期した演出である報知演出の内容を決定する決定手段と、
   前記決定手段によって決定された内容の前記報知演出の実行を制御する実行制御手段と、
   前記報知演出において実行される演出であり、前記報知演出の期待度を示唆する示唆演出の実行を制御する示唆演出実行手段と、
   前記示唆演出実行手段によって実行される前記示唆演出の内容を、前記保留記憶手段によって記憶されている前記保留情報の数に応じて決定する示唆演出決定手段と
   を備え、
   前記第一図柄は、遊技球が前記入賞口に入賞すること又は遊技球が前記ゲートを通過することを前記第一の契機として変動表示を行う、前記複数の普通図柄の１である第一普通図柄であり、
   前記第二図柄は、遊技球が前記第一作動入賞口に入賞することを前記第二の契機として記憶された前記保留情報に基づいて変動表示を行う、前記複数の普通図柄の１である第二普通図柄であることを特徴とする遊技機。
3. 前記第一状態及び前記第二状態に相互に作動可能に構成された第二作動入賞口と、
   前記第一作動入賞口に遊技球が入賞することに起因して、前記第二作動入賞口を前記第一状態から前記第二状態に作動させる第二作動制御手段とを備え、
   前記第二図柄は、遊技球が前記第二作動入賞口に入賞することを前記第二の契機として記憶された前記保留情報に基づいて変動表示を行う、前記複数の普通図柄の１である第三普通図柄であることを特徴とする請求項１又は２に記載の遊技機。

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