JP2016131235A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高電圧側Vpp検出器108は、高周波電力が時間変調された際に第1の振幅を有する時間変調の第1の期間における試料台に印加された高周波電圧のピーク間電圧値である第1の電圧値を検知する。低電圧側Vpp検出器109は、第1の振幅より小さい第2の振幅を有する第2の期間における試料台に印加された高周波電圧のピーク間電圧値である第2の電圧値を検知する。そして、ESC電源制御部116は、第1の電圧値と第2の電圧値と時間変調のデュティ比に基づいて、ESC電源105A,105Bからの出力電圧を制御する。
【選択図】図1
Description
図1は、本実施の形態による図7に示すようなプラズマ処理装置における要部の構成の一例を示す説明図である。この図1では、プラズマ処理装置が有する被加工試料設置部100および該被加工試料設置部100に接続される各回路部について示している。
ここで、これまでのESC電源の出力電圧の制御技術について説明する。
そこで、図1に示すプラズマ処理装置では、前述したように高周波整合器111に、高電圧側Vpp検出器108および低電圧側Vpp検出器109を備える構成とした。そして、ESC電源制御部116が、高電圧側Vpp検出器108および低電圧側Vpp検出器109から検出される検出値を用いてESC電源105A,105Bの出力値を決定する。
図4は、図1のプラズマ処理装置における各部の信号タイミングの一例を示すタイミングチャートである。
図5は、図1のプラズマ処理装置が有するESC電源制御部116によるエッチング処理中の制御動作の一例を示すフローチャートである。
ップS503,S504)。
510)。
たとえば、しきい値Vd=3000VのESC電極を用いて、VESC=3000V、R
1=0.45、D=80%のレシピ設定値に対し、Vpp_H=4000V、Vpp_L
=0Vがモニタされた場合について考える。
側Vpp検出器109が付いていない場合、式5,6にVpp_L=0を代入して、
また、前記した実施例1の形態は、双極方式電極についての例を示したが、単極方式電極においても適用できる。
図6は、図1のプラズマ処理装置における要部の構成の他の例を示す説明図である。
ESC電源の出力Vを式7へ代用して計算することが可能であるが、単極方式電極の吸着電圧の設定値は単極となるため、VESC値は2分割せずそのままを代入して算出する。
すなわち、式19に基づいて算出できる。
のVdc/Vpp比、R2Lは低出力時のVdc/Vpp比である。
=0Vがモニタされた場合について考える。
高電圧時のESCは、式19からECSは―644V、TMの高電圧時はCW時の式3から−180Vとなる。低電圧時のESC電極と被加工試料間の電圧は、|464V|となり、しきい値Vdを下回るため使用制限エラー、すなわち静電吸着膜の耐圧不良にはならない。
101 基材部
102 静電吸着膜
103A ESC電極
103B ESC電極
104 被加工試料
105A ESC電源
105B ESC電源
106A 低域通過フィルタ
106B 低域通過フィルタ
107 プラズマ
108 高電圧側Vpp検出器
109 低電圧側Vpp検出器
110 バイアス整合器
111 高周波整合器
112 高周波電源
113 冷媒流路
114 ヘリウム供給部
115 エッチング制御部
116 ESC電源制御部
Claims (11)
- 試料がプラズマ処理される処理室と、
前記処理室内にプラズマを生成する高周波電力を供給する第1の高周波電源と、
静電吸着膜に埋め込まれ、前記試料を前記静電吸着膜に静電吸着させる第1の電極および第2の電極を具備し、前記試料が載置される試料台と、
前記第1の電極に第1の直流電圧を印加する第1の直流電源と、
前記第2の電極に第2の直流電圧を印加する第2の直流電源と、
前記試料台に高周波電力を供給する第2の高周波電源と、
前記試料台に印加された高周波電力から第1の電圧値と第2の電圧値とを検知する電圧検知部と、
前記第1の直流電源および前記第2の直流電源の設定電圧を制御する電源制御部と、
を有し、
前記電圧検知部が検知する前記第1の電圧値は、前記試料台に供給された高周波電力が時間変調された際に第1の振幅を有する前記時間変調の第1の期間における前記試料台に印加された高周波電力のピーク間電圧値であり、
前記電圧検知部が検知する前記第2の電圧値は、前記第1の振幅より小さい第2の振幅を有する前記時間変調の第2の期間における前記試料台に印加された高周波電力のピーク間電圧値であり、
前記電源制御部は、前記第1の電圧値、前記第2の電圧値、および前記時間変調のデュティ比に基づいて、前記試料台に印加された高周波電圧のピーク間電圧値の時間平均値を求め、求めた前記時間平均値および前記試料を前記静電吸着膜に静電吸着させる電圧であり、前記静電吸着膜の両端間の電位差である静電吸着用電圧を用いて前記第1の直流電圧および前記第2の直流電圧を求め、求められた前記第1の直流電圧および前記第2の直流電圧をそれぞれ出力するように前記第1の直流電源および前記第2の直流電源をそれぞれ制御する、プラズマ処理装置。 - 請求項1記載のプラズマ処理装置において、
前記電源制御部は、前記静電吸着膜の絶縁耐圧の上限を超えた電圧が前記静電吸着膜に印加されたか否かを判定し、前記絶縁耐圧の上限を超えたと判定した回数が、予め設定された判定回数しきい値よりも多くなると、前記静電吸着膜を交換する旨の警告を出力する、プラズマ処理装置。 - 請求項2記載のプラズマ処理装置において、
前記電源制御部は、前記第1の直流電源から出力される前記第1の直流電圧および前記第2の直流電源から出力される前記第2の直流電圧に基づいて、前記第1の電極と前記試料との間の電位差および前記第2の電極と前記試料との間の電位差を算出し、算出した前記電位差が予め設定された前記静電吸着膜の耐圧上限しきい値よりも大きい場合に、前記静電吸着膜の絶縁耐圧の上限を超えた電圧が前記静電吸着膜に印加されたと判定する、プラズマ処理装置。 - 試料がプラズマ処理される処理室と、
前記処理室内にプラズマを生成するための第1の高周波電力を供給する第1の高周波電源と、
前記試料を静電吸着膜に静電吸着させ前記静電吸着膜に埋め込まれた電極を具備し、前記試料が載置される試料台と、
前記電極に直流電圧を印加する直流電源と、
前記試料台に第2の高周波電力を供給する第2の高周波電源と、
前記直流電源の設定電圧を制御する電源制御部と、
を備え、
前記電源制御部は、前記第2の高周波電力が時間変調される場合、前記試料を前記静電吸着膜に静電吸着させる電圧であり前記静電吸着膜の両端間の電位差である静電吸着用電圧と前記時間変調の第2の期間より振幅が大きい前記時間変調の第1の期間における前記試料台に印加された高周波電圧のピーク間電圧値と前記時間変調のデュティ比とに基づいて前記直流電圧を求め、求めた前記直流電圧を出力するように前記直流電源を制御する、プラズマ処理装置。 - 請求項4記載のプラズマ処理装置において、
前記求めた直流電圧は、前記試料がプラズマ処理される前に予め求められており、前記プラズマ処理の条件を規定するプラズマ処理条件に予め求められた前記直流電圧が設定されている、プラズマ処理装置。 - 請求項4記載のプラズマ処理装置において、
前記求められた直流電圧は、プラズマ処理中において逐次求められ、
前記電源制御部は、前記逐次求められた直流電圧を出力するように前記直流電源を制御する、プラズマ処理装置。 - 処理室内に設けられた試料台に載置される試料を、高周波電力を印加した状態でプラズマに曝すことにより前記試料のエッチングを行うプラズマ処理方法であって、
前記試料台に印加される前記高周波電力が、第1の振幅を有する第1の期間と前記第1の振幅よりも小さい第2の振幅を有する第2の期間とに時間変調された際に、前記第1の期間における前記高周波電力のピーク間電圧値である第1の電圧値と、前記第2の期間における前記高周波電力のピーク間電圧値である第2の電圧値とをそれぞれ検知し、検知した前記第1の電圧値と前記第2の電圧値、および前記時間変調のデュティ比に基づいて、前記試料台に載置された前記試料を静電吸着する第1の電極および第2の電極に印加する電圧を制御する、プラズマ処理方法。 - 請求項7記載のプラズマ処理方法において、
前記第1の電極および前記第2の電極に印加する電圧の制御は、検知した前記第1の電圧値および前記第2の電圧値から前記試料に印加される電位の時間平均値を算出し、算出した前記時間平均値に基づいて、前記第1の電極および前記第2の電極が埋め込まれた静電吸着膜の耐圧上限電圧を下回りながら前記試料の静電吸着力が大きくなるように電圧を制御する、プラズマ処理方法。 - 請求項7記載のプラズマ処理方法において
前記エッチングの条件を規定するプラズマ処理条件に設定されるパラメータは、前記第1の電極に印加される電圧の初期値と、前記第2の電極に印加される電圧の初期値と、前記試料台に印加される高周波電圧のピーク間電圧値に対する前記試料台に印加される自己バイアス電圧の比と、前記第1の電極に印加される電圧と前記第2の電極に印加される電圧との電位差と、を含む、プラズマ処理方法。 - 請求項7記載のプラズマ処理方法において、
前記第1の電極および前記第2の電極が埋め込まれた静電吸着膜の絶縁耐圧の上限を超えた電圧が前記静電吸着膜に印加されたか否かを判定し、前記絶縁耐圧の上限を超えたと判定した回数が、予め設定された判定回数しきい値を超えた際に、前記静電吸着膜を交換する旨の警告を出力する、プラズマ処理方法。 - 請求項10記載のプラズマ処理方法において、
前記静電吸着膜の絶縁耐圧の上限を超えた電圧が印加されたかの判定は、前記第1の電極および前記第2の電極にそれぞれ印加される電圧に基づいて、前記第1の電極と前記試料との間の電位差および前記第2の電極と前記試料との間の電位差を算出し、算出した前記電位差が予め設定された前記静電吸着膜の耐圧上限しきい値よりも大きい場合に、前記静電吸着膜の絶縁耐圧の上限を超えた電圧が前記静電吸着膜に印加されたと判定する、プラズマ処理方法。
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