JP2016129619A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技の興趣の低下を低減する。
【解決手段】メイン制御部は、AT中に押し順役が内部当選すると、ナビ報知及びナビ演出の実行を許容する。メイン制御部は、ボーナスに内部当選すると、ナビ開始ゲーム数を抽選し、内部中(RT4)においてナビ開始ゲーム数の経過後に押し順役が内部当選すると、AT中と同様に、ナビ報知及びナビ演出の実行を許容する。メイン制御部は、AT中であれば内部中(RT4)であってもナビ開始ゲーム数が経過したか否かに関わらずナビ報知及びナビ演出の実行を許容するが、AT中でなければ内部中(RT4)においてナビ開始ゲーム数が経過するまでナビ報知及びナビ演出の実行を規制する。
【選択図】図24

Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれた複数(通常は3つ)のリールを有する可変表示装置を備えている。遊技者は、まず、BET操作により賭数を決定し、規定の賭数が設定された状態でスタート操作(レバー操作)する。これにより、リールの回転が開始し、遊技者は各リールに対応して設けられた停止ボタンを操作することにより回転を停止させる。そして、全てのリールの回転が停止した際に、入賞ライン上に予め定められた入賞図柄の組み合わせ(例えば、7−7−7、以下、図柄の組み合わせを役とも呼ぶ)が揃ったことにより入賞が発生する。すなわち、スロットマシンは、遊技者の操作によってゲームが進行するようになっている。
入賞する役は、例えば、小役、ボーナス、リプレイといった種類がある。遊技者は、小役の入賞では、小役の種類毎に予め定められた数のメダル(或いは遊技球)が払い出されることで利益を得ることができ、ボーナスの入賞では、遊技者にとって有利な遊技状態へ移行されることで利益を得ることができる。また、遊技者は、リプレイの入賞では、賭数の設定に新たなメダル(或いは遊技球)を消費することがなく次のゲーム(再遊技)を行うことができるという利益を得ることができる。
このようなスロットマシンの一例として、ボーナスに内部当選した旨を報知するボーナス確定演出中において再遊技役(リプレイ)の内部当選を報知するものが開示されている(例えば、特許文献1)。また、有利状態の一例としての第1AT(アシストタイム)モードに移行する旨を報知する擬似ボーナス確定の演出中にストップスイッチの押し順に応じて入賞する小役が異なる押し順役の正解押し順を報知するものも開示されている(例えば、特許文献2)。
特開2008−148957号公報 特開2013−138907号公報
特許文献1、2に記載の技術では、ボーナス確定を報知する前後における小役の内部当選や押し順役の正解押し順を報知するタイミングについて制御できない問題がある。このため、例えば、ボーナス内部当選後でなければ内部当選した特定小役を報知したり、押し順役の正解押し順を報知したりしない場合には、ボーナス内部当選前に特定小役の内部当選を報知したり、押し順役の正解押し順を報知したりするとボーナス確定を報知する前にボーナスの内部当選が遊技者に認識されてしまい、遊技の興趣が低下する虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣の低下を低減できるスロットマシンを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本発明に係るスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(例えば、スロットマシン1)において、
表示結果が導出される前に特定入賞(例えば、押し順役)と特別入賞(例えば、ボーナス)とを含む複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(例えば、メイン制御部41が実行する内部抽選処理)と、
表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L、8C、8R)が操作されたときに、前記事前決定手段の決定結果と前記導出操作手段の操作態様とに応じて表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段(例えば、メイン制御部41が実行するリール回転処理)と、
前記特定入賞に対応する前記導出操作手段の操作態様である特定操作態様(例えば、正解押し順)を報知する特定操作態様報知手段(例えば、メイン制御部41が実行するナビ報知、サブ制御部91が実行するナビ演出512)と、
前記事前決定手段によって前記特別入賞の発生を許容する決定がなされた旨を報知する報知演出(例えば、ボーナス確定演出511)を実行する報知演出実行手段(例えば、サブ制御部91がボーナス確定演出511を実行する処理)とを備え、
前記特定操作態様報知手段は、
遊技者にとって有利な有利状態(例えば、AT)において前記特定入賞の発生を許容する決定がなされたときには、前記特別入賞の発生を許容する決定がなされているか否かに関わらず前記特定操作態様を報知し(例えば、メイン制御部41がステップS1101、S1104の処理を実行してからナビ演出512を実行し)、
前記有利状態とは異なる状態で前記特別入賞の発生を許容する決定がなされている状態において前記特定入賞の発生を許容する決定がなされたときには、前記報知演出が実行されていなければ前記特定操作態様を報知せず(例えば、メイン制御部41がステップS1101、S1102、S1103、S1105の処理を実行し)、前記報知演出が実行されていれば前記特定操作態様を報知する(例えば、メイン制御部41がステップS1101、S1102、S1103、S1104の処理を実行してからナビ演出512を実行する)。
このような構成によれば、有利状態とは異なる状態では報知演出が実行されるまで特定入賞の発生を許容する決定がなされたときであっても特定操作態様を報知しないので、報知演出の実行前に特定操作態様の報知によって特別入賞の発生を許容する決定がなされたことを遊技者が認識することを防止できる。この結果、有利状態とは異なる状態において報知演出の実行前に特定操作態様の報知が許容されるスロットマシンよりも報知演出の実行前に特別入賞の発生を許容する決定がなされたことを遊技者が認識することを低減でき、遊技の興趣の低下が低減する。
(2)上記(1)のスロットマシンにおいて、
遊技の制御を行う遊技制御手段(例えば、メイン制御部41)と、
前記遊技制御手段から送信された制御情報に基づいて演出の制御を行う演出制御手段(例えば、サブ制御部91)とを更に備え、
前記遊技制御手段と前記演出制御手段とは当該遊技制御手段から当該演出制御手段への一方向通信のみ可能に接続されており(例えば、メイン制御部41からサブ制御部91への一方向通信のみ可能となっており)、
前記遊技制御手段は、前記特定操作態様報知手段を含み(例えば、メイン制御部41がナビ報知及びステップS1101〜S1105の処理を実行し)、
前記演出制御手段は、前記報知演出実行手段を含んでもよい(例えば、サブ制御部91がボーナス確定演出を実行してもよい)。
このような構成によれば、遊技制御手段が特定操作態様の報知を開始するまでの期間を決定して演出制御手段に対して当該期間を送信することにより、演出制御手段は、受信した当該期間を報知演出が実行されるまでの所定期間として報知演出の実行を開始する期間を制御できるので、遊技制御手段は、報知演出が実行されてから特定操作態様の報知を開始することができる。
(3)上記(1)、(2)のスロットマシンにおいて、
前記特定操作態様報知手段は、前記有利状態とは異なる状態において前記特別入賞の発生を許容する決定がなされたときに、複数種類の期間のうちから前記特定操作態様の報知を開始するまでの期間を決定してもよい(例えば、メイン制御部41が2〜4ゲームのうちからナビ開始ゲーム数を抽選してもよい)。
このような構成によれば、有利状態とは異なる状態で特別入賞の発生を許容する決定がなされている状態において複数種類の期間のうちから特定操作態様の報知を開始するまでの期間を決定することができるので、遊技者は、有利状態とは異なる状態において報知演出が実行されて特定操作態様の報知が開始されるまでの期間に興味を抱くようになるので、有利状態とは異なる状態で特別入賞の発生を許容する決定がなされている状態において複数種類の期間のうちから特定操作態様の報知を開始するまでの期間を決定することができないスロットマシンよりも遊技の興趣が向上する。
(4)上記(2)、(3)のスロットマシンにおいて、
前記特定操作態様報知手段は、前記有利状態においては前記有利状態の終了まで前記特定操作態様の報知を許容するか否かを決定し(例えば、メイン制御部41がAT中においてはAT終了までナビ報知やナビ演出512の実行を許容し)、前記有利状態とは異なる状態で前記特別入賞の発生を許容する決定がなされている状態においては前記特別入賞が入賞するまで前記特定操作態様の報知を許容するか否かを決定してもよい(例えば、メイン制御部41がAT中ではない内部中においてはナビ開始ゲーム数の経過後からボーナス入賞までナビ報知やナビ演出512の実行を許容してもよい)。
このような構成によれば、有利状態とは異なる状態で特別入賞の発生を許容する決定がなされている状態においては特別入賞が入賞するまで特定操作態様が報知されるので、有利状態とは異なる状態で特別入賞の発生を許容する決定がなされている状態において特別入賞が入賞した後も特定操作態様が報知されるスロットマシンよりも特別入賞が入賞した後の期間が遊技者にとって有利になり過ぎることを低減できる。
(5)上記(4)のスロットマシンにおいて、
前記スロットマシンは、
遊技用価値(例えば、メダル)を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、
前記有利状態とは異なる状態で前記特別入賞の発生を許容する決定がなされている状態においては、前記特定入賞の発生を許容する決定がなされた全てのゲームに対して前記特定操作態様報知手段によって報知される前記特定操作態様で前記導出操作手段が操作されて前記特定入賞に入賞したとしても、1ゲームにおける前記遊技用価値の平均払出率が100%未満となってもよい(例えば、メイン制御部41が内部中(RT4)において1ゲームあたりのメダルの払出率が100%未満となるように制御してもよい)。
このような構成によれば、有利状態とは異なる状態で特別入賞の発生を許容する決定がなされている状態においては特定入賞の発生を許容する決定がなされた全てのゲームに対して特定操作態様で導出操作手段が操作されて特定入賞に入賞しても遊技用価値の平均払出率が100%未満となるので、有利状態とは異なる状態で特別入賞の発生を許容する決定がなされている状態においては特定入賞の発生を許容する決定がなされた全てのゲームに対して特定操作態様で導出操作手段が操作されて特定入賞に入賞すると遊技用価値の平均払出率が100%以上となるスロットマシンよりも遊技者にとって有利になり過ぎることを低減できる。
本発明が適用された実施形態のスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの内部構造を示す斜視図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 メイン制御部の構成を示すブロック図である。 特別役の種類、特別役の図柄組合せ、及び特別役に関連する技術事項について説明するための図である。 小役の種類、小役の図柄組合せ、及び小役に関連する技術事項について説明するための図である。 再遊技役の種類、再遊技役の図柄組合せ、及び再遊技役に関連する技術事項について説明するための図である。 移行出目の図柄組合せ、及び移行出目に関連する技術事項について説明するための図である。 遊技状態の遷移を説明するための図である。 遊技状態の概要を示す図である。 遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組合せについて説明するための図である。 遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組合せについて説明するための図である。 遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組合せについて説明するための図である。 抽選対象役により入賞が許容される役の組合せについて説明するための図である。 抽選対象役により入賞が許容される役の組合せについて説明するための図である。 複数の小役当選時のリール制御を説明するための図である。 複数の再遊技役当選時のリール制御を説明するための図である。 メイン制御部が実行するナビ開始制御処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部が実行するナビ制御処理(メイン)の制御内容を示すフローチャートである。 サブ制御部が実行するボーナス確定演出実行処理の制御内容を示すフローチャートである。 サブ制御部が実行するナビ制御処理(サブ)の制御内容を示すフローチャートである。 (A)ボーナス確定演出の一例を示す図、(B)ナビ演出の一例を示す図である。 (A)AT中にボーナスに内部当選したときの演出パターンの一例を説明するための図、(B)非AT中にボーナスに内部当選したときの演出パターンの一例を説明するための図である。
本発明に係るスロットマシンを実施するための形態を以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施形態について、図面を用いて説明すると、本実施形態のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bとから構成されている。筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1、図3に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄(所定の順序でそれぞれ21個ずつ描かれている互いに識別可能な複数種類の図柄のうちの3つの図柄)が前面扉1bに設けられた透視窓3からそれぞれ見えるように配置されている。
前面扉1bには、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数(本実施形態では後述するRT0〜RT4の規定数として3、RBの規定数として2が定められている)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
また、前面扉1bには、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード、後述のナビ報知によるリールの停止順を識別可能な情報が表示される等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
本実施形態のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施形態では、後述するRT0〜RT4における規定数の賭数として3枚が定められ、後述するRBにおける規定数の賭数として2枚が定められており、これら遊技状態に応じた規定数の賭数が設定されると入賞ラインLNが有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施形態では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。また、本実施形態では、入賞役として、入賞ラインLNに役として定められた所定の図柄の組合せが揃ったときに入賞するとともに、かつ所定の図柄組合せが揃うことにより無効ラインLM1〜LM4のいずれかに所定の図柄組合せよりも認識しやすい指標となる図柄の組合せが揃うことにより、無効ラインLM1〜LM4のいずれかに揃った図柄の組合せによって入賞したように見せることが可能な役を含む。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施形態では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。
図4は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
遊技制御基板40には、メイン制御部41、制御用クロック生成回路42、乱数用クロック生成回路43、スイッチ検出回路44、モータ駆動回路45、ソレノイド駆動回路46、LED駆動回路47、電断検出回路48、リセット回路49が搭載され、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
図5は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の構成例を示している。図5に示すメイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータであり、外部バスインターフェイス501と、クロック回路502と、照合用ブロック503と、固有情報記憶回路504と、演算回路505と、リセット/割込コントローラ506と、CPU(Central Processing Unit)41aと、ROM(Read Only Memory)41bと、RAM(Random Access Memory)41cと、フリーランカウンタ回路507と、乱数回路508a、508bと、タイマ回路509と、割込コントローラ510と、パラレル入力ポート511と、シリアル通信回路512と、パラレル出力ポート513と、アドレスデコード回路514と、を備えて構成される。
本実施形態においてメイン制御部41は、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。また、本実施形態では、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に対してコマンドが送信される構成、すなわちコマンドがパラレル信号にて送信される構成であるが、シリアル通信回路512を介してサブ制御部91に対してコマンドを送信する構成、すなわちコマンドをシリアル信号にて送信する構成としても良い。
演出制御基板90には、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。尚、本実施形態では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置の出力制御が行われる構成であるが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行う出力制御部を演出制御基板90または他の基板に搭載し、サブ制御部91がメイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部91が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行う構成としても良く、このような構成では、サブ制御部91及び出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行われることとなる。
[設定値について]
本実施形態のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選、ナビストック抽選等において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち、設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。なお、設定値は1、3、6や、1、4、H(High)等の3段階や、1〜7の7段階で設定してもよく、6段階に限定する必要はない。
なお、本実施形態では、いずれの設定値が設定されている場合でも、メイン制御部41が行う内部抽選の当選確率は共通であり、設定値に応じてサブ制御部91が行う後述のナビストック抽選、上乗せ抽選の当選確率として異なる当選確率を用いることによりメダルの払出率が変わる構成であるが、メイン制御部41が行う抽選の当選確率、サブ制御部91が行う抽選の当選確率の少なくとも一方または双方の当選確率を設定値に応じて変更することで、メダルの払出率が変わる構成であればよい。
設定値を変更するためには、まず、前面扉1bが開放された状態で、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源をONする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONすると、設定値表示器24にメイン制御部41の図示しないRAMから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態(設定変更モード)に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定6からさらに操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がOFFされると、確定した表示値(設定値)がRAMに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。なお、前面扉1bが開放されていなければ設定値を変更できないようにして、前面扉1bが開放されていない状態での不正な設定変更を防止してもよい。すなわち、前面扉1bの開放と設定キースイッチ37をオン状態にする操作と電源スイッチ39の操作とを設定変更状態の開始条件としてもよい。なお、この場合、設定キースイッチ37がオフ状態になるまで前面扉1bの開閉に関わらず設定値変更状態が維持されるようにしてもよい。すなわち、前面扉1bの開放を設定変更状態の開始条件とした場合であっても前面扉1bの開閉を設定変更状態の終了条件にしなくてもよい。
また、設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で前面扉1bを開放して設定キースイッチ37をON状態とすればよい。このような状況で設定キースイッチ37をON状態とすると、設定値表示器24にRAMから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態(設定確認モード)に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ37をOFF状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。なお、設定値確認状態も設定値変更状態と同様に、前面扉1bが開放されていなければ設定値を変更できないようにして前面扉1bが開放されていない状態での不正な設定確認を防止してもよい。すなわち、前面扉1bの開放と設定キースイッチ37をオン状態にする操作とを設定確認状態の開始条件としてもよい。また、前面扉1bの開放を設定値確認状態の開始条件とした場合であっても前面扉1bの開閉を設定値確認状態の終了条件にしなくてもよい。
図6〜図8は、本実施形態のスロットマシン1における役の種類、図柄組合せ、及び役に関連する技術事項について説明するための図である。図9は、本実施形態のスロットマシン1における移行出目の図柄組合せ、及び移行出目に関連する技術事項について説明するための図である。また、図10は、メイン制御部41により制御される遊技状態の遷移を説明するための図であり、図11は、遊技状態の概要を示す図である。
本実施形態におけるスロットマシン1は、図10に示すように、RT0〜RT4、RB(BB中のRB含む)のいずれかに制御される。
まず、図6を参照して、入賞役のうち特別役には、ビッグボーナス(以下、ビッグボーナスをBBと称する)、レギュラーボーナス(以下、レギュラーボーナスをRBと称する)の2種類のボーナスが含まれる。BBは、RT0〜RT4において入賞ラインLNに「赤7−赤7−赤7」の組合せが揃ったときに入賞となる。BBに入賞すると、後述のレギュラーボーナス(以下、RBと称する)に毎ゲーム制御されるビッグボーナスに移行する。そして、ビッグボーナスは、316枚以上メダルが払い出されたことを条件として終了する。RBは、RT0〜RT4において入賞ラインLNに「BAR−BAR−BAR」の組合せが揃ったときに入賞となる。RBに入賞すると、レギュラーボーナス(以下、RBと称する)に移行される。そして、レギュラーボーナスは、いずれかの役が6回入賞するか、12ゲーム消化したことを条件として終了する。図10に示すように、BB、RBのいずれかに当選してから入賞するまでは、内部中としてのRT4に制御され、BBまたはRB(まとめてボーナスと呼ぶ)が終了した後は、RT3に制御されることとなる。
次に、図7を参照して、入賞役のうち小役について説明する。入賞役のうち小役には、上段ベル1、上段ベル2、上段ベル3、上段ベル4、上段ベル5、上段ベル6、上段ベル7、上段ベル8、中段ベル、右下がりベル、中段スイカ、右下がりスイカ、中段チェリー、角チェリーが含まれる。以下、上段ベル1、上段ベル2、上段ベル3、上段ベル4、上段ベル5、上段ベル6、上段ベル7、上段ベル8を区別する必要がない場合には、単に上段ベルと呼ぶ。
次に、図8を参照して、入賞役のうち再遊技役について説明する。入賞役のうち再遊技役には、中段リプレイ、右上がりリプレイ、昇格リプレイ、特殊リプレイ、転落リプレイ、赤7リプレイ、青7リプレイが含まれる。
次いで、図9を参照して、移行出目について説明する。RT0、RT2、RT3において移行出目が入賞ラインLNに揃うとRT1に移行する。本実施形態では、左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4が当選し、中段ベルの入賞条件となるリール以外を第1停止とし、かつ上段ベルを取りこぼした場合に、移行出目が入賞ラインLNに揃う。
次に、図12〜図16を参照して、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組合せについて説明する。本実施形態では、遊技状態が、RT1であるか、RT2であるか、RT3であるか、RT4であるか、RB(BB中RB含む)であるか、によって内部抽選の対象となる役またはその当選確率の少なくとも一方が異なる。尚、抽選対象役として後述するように、複数の入賞役が同時に読出されて、重複して当選し得る。図12〜図16においては、入賞役の間に“+”を表記することにより、内部抽選において同時に抽選対象役として読み出されることを示す。図12〜図14においては、縦の欄に抽選対象役を示し、横の欄に遊技状態を示す。また、遊技状態と抽選対象役とが交差する欄の○印は、当該遊技状態であるときの抽選対象役となる旨を示し、×印は、当該遊技状態であるときの抽選対象役とならない旨を示している。また、○印の下に示す数値は、所定の設定値の判定値数(本実施形態では設定値に関わらず共通)を示す。当該判定値数を用いて内部抽選が行われる。尚、判定値数の分母は、内部抽選用の乱数(0〜65535の整数)に対応させて、「65536」に設定されている。このため、例えば、判定値数として「300」が設定されている抽選対象役の当選確率は、300/65536となる。また、図12は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される特別役の組合せを示し、図13及び図14は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される小役の組合せを示し、図14は、抽選対象役として読み出される再遊技役の組合せを示している。
本実施形態では、押し順ベルが当選している場合には、図17に示すように、押し順ベルの種類及び停止順に応じて停止する図柄の組合せが異なる。押し順ベルのいずれかが当選した場合には、押し順ベルの種類に応じた停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが必ず入賞する一方で、押し順ベルの種類に応じた停止順以外の停止順で停止操作を行うことで、一定の割合で上段ベルが入賞するが、上段ベルが揃わず移行出目が停止することもある。このため、押し順ベルの当選時には、押し順ベルの種類に応じた停止順で操作されたか否かによって払い出されるメダル数の期待値を変えることができる。
本実施形態では、リプレイGR1〜6、GR11〜13、GR21〜26が当選している場合には、図18に示すように、その種類及び停止順に応じて停止する図柄の組合せが異なる。RT1において抽選対象となるリプレイGR1〜6のいずれかが当選した場合には、その種類に応じた停止順で停止操作を行うことで、昇格リプレイが入賞してRT0へ移行する一方、その種類に応じた停止順以外の停止順で停止操作を行うことで、中段リプレイが入賞してRT1が維持される。また、RT0において抽選対象となるリプレイGR11〜13のいずれかが当選した場合には、その種類に応じた停止順で停止操作を行うことで、特殊リプレイが入賞してRT2へ移行する一方、その種類に応じた停止順以外の停止順で停止操作を行うことで、転落リプレイが入賞してRT1へ移行する。また、RT2において抽選対象となるリプレイGR21〜23のいずれかが当選した場合には、その種類に応じた停止順で停止操作を行うことで、中段リプレイまたは赤7リプレイが入賞してRT2が維持される一方、その種類に応じた停止順以外の停止順で停止操作を行うことで、転落リプレイが入賞してRT1へ移行する。また、RT2において抽選対象となるリプレイGR24〜26のいずれかが当選した場合には、その種類に応じた停止順で停止操作を行うことで、中段リプレイまたは青7リプレイが入賞してRT2が維持される一方、その種類に応じた停止順以外の停止順で停止操作を行うことで、転落リプレイが入賞してRT1へ移行する。
本実施形態では、図10及び図11に示すように、RT0〜RT4、ボーナス(RB、BB中のRB)のいずれかに制御される。本実施形態では、RT0、RT1、RT3、RT4は、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%未満となり、RT2、RB、BBは、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%以上となる。RT0〜RT4、RB、BB(RB)のうち、RB及びBBが1ゲームあたりのメダルの払出率がもっとも高く、最も有利な遊技状態である。また、RT0〜RT4のうちRT0、RT2、RT4は、再遊技役の当選確率が高確率となり、1ゲームあたりのメダルの払出率がRT1、3に比較して高い点、特にRT0は、RT2へ移行可能となる点において、RT1、3よりも遊技者にとって有利な状態といえる。また、RT0、RT2、RT4のうちRT2は、1ゲームあたりのメダルの払出率がRT0、RT4に比較して高い点において、RT0、RT4よりも遊技者にとって有利な状態といえる。
また、本実施形態におけるスロットマシンでは、遊技状態がRT0〜2であるときに、メイン制御部41により、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となる停止順を報知するナビ報知を実行可能な報知期間となるアシストタイム(以下、ATという)に制御可能となっている。
メイン制御部41は、ATに制御している場合には、遊技状態に応じたナビ対象役に当選することにより、ナビ報知を実行するとともに、サブ制御部91に対して押し順コマンドを送信することで、ナビ演出を実行させる。遊技状態に応じたナビ対象役とは、RT1であるときにはリプレイGR1〜6であり、RT0であるときにはリプレイGR11〜13であり、RT2であるときにはリプレイGR21〜26である。また、RT0〜2のいずれにおいても、押し順ベルが共通のナビ対象役である。また、本実施形態においてメイン制御部41は、ATにもARTにも制御していない通常状態(RT1かつ非ATの状態)であっても、一定の条件を満たすことにより、ナビ報知を実行し、ナビ演出を実行させることが可能である。
本実施形態のナビ報知は、遊技補助表示器12の点灯態様を変化させることにより遊技者にとって有利な停止順を識別可能に報知する。尚、ナビ報知の態様は、このような態様に限らず、遊技者が当選状況に応じて区別可能な態様であればどのようなものであっても良い。また、ナビ報知は、遊技補助表示器12、すなわちナビ報知以外の報知にも用いられる表示器によるものに限らず、専用の表示器を用いて実行するものでも良い。本実施形態のナビ演出は、ナビ報知により報知された遊技者にとって有利な停止順を、液晶表示器51からのナビ画像の表示と、スピーカ53、54からのナビ音声の出力とによって報知する。
例えば、左中右の停止順を報知する場合には、「123」(左リールが第1停止、中リールが第2停止、右リールが第3停止であることを示す)といったストップスイッチ8L、8C、8Rの停止順を示す停止順画像を表示する。また、ナビ音声として、例えば、「左中右!」(左リールが第1停止、中リールが第2停止、右リールが第3停止であることを示す)といったストップスイッチの停止順を示す音声を出力する。
また、左リールを第1停止とする停止順を報知する場合には、「1−−」(左リールが第1停止であることを示す)といったストップスイッチ8L、8C、8Rの停止順を示す停止順画像を表示する。また、ナビ音声としては、例えば、「左!」(左リールが第1停止であることを示す)(左リールが第1停止であることを示す)といったストップスイッチの停止順を示す音声を出力する。また、特に、RT2においてリプレイGR21〜26が当選し、赤7リプレイまたは青7リプレイが入賞する停止順を報知する場合には、上述の停止順画像に加え、各リールに赤7及び青7を狙ったタイミングでの停止操作を促す画像も表示され、そのタイミングでの停止操作が促されるようになっている。
ナビ報知及びナビ演出では、RT1においてリプレイGR1〜6のいずれかが当選したときには、昇格リプレイが入賞する停止順を識別可能に報知する。また、RT0においてリプレイGR11〜13のいずれかが当選したときには、特殊リプレイが入賞する停止順を識別可能に報知する。また、RT2においてリプレイGR21〜23のいずれかが当選したときには、中段リプレイまたは赤7リプレイが入賞する停止順を識別可能に報知する。また、RT2においてリプレイGR24〜26のいずれかが当選したときには、中段リプレイまたは青7リプレイが入賞する停止順を識別可能に報知する。
尚、ナビ演出の態様は、このような態様に限らず、遊技者が当選状況に応じて区別可能な態様であればどのようなものであっても良い。また、ナビ演出は、液晶表示器51、スピーカ53、54を用いたものに限らず、演出効果LED52、リールLED55等を用いて実行するものであっても良い。
以上のように、ナビ報知及びナビ演出では、遊技者にとって有利となる停止順が識別可能に報知される。このため、遊技者は、ナビ演出に従った停止順で停止操作を行うことにより、意図的にRT1において昇格リプレイを入賞させること、中段ベルを入賞させることができ、RT0において特殊リプレイを入賞させること、中段ベルを入賞させること、転落リプレイの入賞を回避すること、移行出目の停止を回避することができ、RT2において中段ベルを入賞させること、転落リプレイの入賞を回避すること、移行出目の停止を回避することができる。
本実施形態においてメイン制御部41は、抽選条件が成立した場合にART(RT2でATに制御される状態)に制御するか否かを決定する抽選を行う。また、メイン制御部41は、ART、BBまたはRBの終了時に、複数のゲーム数から規定ゲーム数を選択するとともに、ART、BBまたはRBの終了時からART、BB、RBのいずれにも継続して制御されないゲーム数を計数する。規定ゲーム数は、1〜399ゲーム、600ゲームのいずれかのゲーム数から選択される。
そして、メイン制御部41は、ART抽選に当選し、前兆期間が終了すること、またはART、BBまたはRBの終了時からART、BB、RBのいずれにも継続して制御されないゲーム数が規定ゲーム数に到達することでARTに制御する。
尚、本実施形態では、ART、BBまたはRBの終了時からのゲーム数を計数し、規定ゲーム数に到達することでARTに制御する構成であるが、ART、BBまたはRBの終了時のうちのいずれか一の契機からのゲーム数を計数し、規定ゲーム数に到達することでARTに制御する構成としても良い。また、ARTの終了契機として、ATが終了したときとしているが、AT終了後、押し順ベルを取りこぼして移行出目が停止するか、転落リプレイが入賞すること、すなわちRT2の終了を契機としてゲーム数の計数を開始する構成としても良い。
ARTに制御する場合には、まずATに制御する。ATの制御を開始した後、RT2へ移行するまでの状態を準備状態とも呼ぶ。
メイン制御部41は、準備状態において、対象役の当選時にナビ報知を実行する。この際、RT1においては、リプレイGR1〜6の当選時にナビ報知の対象となり、リプレイGR1〜6の当選時に昇格リプレイを入賞させる停止順がナビ報知により報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより昇格リプレイを入賞させてRT1からRT0に移行させることが可能となる。また、準備状態に移行後は、RT0〜2のどの遊技状態であっても押し順ベルの当選時には中段ベルを入賞させる停止順が報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実に8枚のメダルを獲得することが可能となる。
RT1において昇格リプレイが入賞し、RT0に移行した後は、リプレイGR11〜13当選時にナビ報知の対象となり、リプレイGR11〜13の当選時に特殊リプレイを入賞させる停止順がナビ報知により報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより特殊リプレイを入賞させてRT0からRT2に移行させることが可能となるとともに、転落リプレイの入賞を回避し、RT1へ移行してしまうことを回避できる。また、前述のように押し順ベルの当選時には中段ベルを入賞させる停止順が報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実に8枚のメダルを獲得することが可能となるとともに、移行出目の停止を回避し、RT1へ移行してしまうことを回避できる。
RT0において特殊リプレイが入賞し、RT2に移行した場合には、その後最初のリプレイGR21〜23の当選時、または最初のリプレイGR24〜26の当選時に、赤7リプレイを入賞させる停止順を報知するナビ報知または青7リプレイを入賞させる停止順を報知するナビ報知を実行するようになっており、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、赤7リプレイまたは青7リプレイを入賞させるとともに、転落リプレイの入賞を回避し、RT1へ移行してしまうことを回避できる。また、前述のように押し順ベルの当選時には中段ベルを入賞させる停止順が報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実に8枚のメダルを獲得することが可能となるとともに、移行出目の停止を回避し、RT1へ移行してしまうことを回避できる。
メイン制御部41は、赤7リプレイまたは青7リプレイが入賞することで準備状態を終了し、ARTの制御を開始する。これに伴いメイン制御部41は、ARTのゲーム数を決定するARTゲーム数抽選を行い、ARTゲーム数抽選で当選したゲーム数を、RAM91cに割り当てられたARTの残りゲーム数として設定し、ARTの残りゲーム数の計数を開始する。
ART開始後は、押し順ベルの当選時に中段ベルを入賞させる停止順が報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実に8枚のメダルを獲得することが可能となるとともに、移行出目の停止を回避し、RT1へ移行してしまうことを回避できる。また、リプレイGR21〜26の当選時に中段リプレイを入賞させる停止順が報知されるので、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、転落リプレイの入賞を回避し、RT1へ移行してしまうことを回避できる。
また、ART中においては、抽選条件が成立した場合にARTのゲーム数を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選を行う。そして、上乗せ抽選に当選した場合には、ART開始時と同様にARTのゲーム数を決定するARTゲーム数抽選を行い、ARTゲーム数抽選で当選したゲーム数を、RAM91cに割り当てられたARTの残りゲーム数に加算する。
また、ARTの開始後、1ゲーム消化する毎に残りゲーム数が1減算されるとともに、残りゲーム数が0となる前に特別役が当選した場合にはRT2の終了によりARTを中断し、これに伴いARTのゲーム数の計数も中断する。その後、当選した特別役の入賞を経て対応するボーナスに制御し、当該ボーナス終了後に移行するRT3において移行出目が停止してRT1に移行した時点でATの制御を再開し、これに伴い準備状態を経てRT2に再度移行することでARTを再開し、ARTの残りゲーム数の計数も再開する。
また、ARTの開始後、残りゲーム数が0となった場合には、ATの制御を終了する。これに伴いナビ報知が実行されなくなるので、押し順ベルの当選時に移行出目の停止を回避すること、リプレイGR21〜26の当選時に転落リプレイの入賞を回避することが不可能となり、移行出目の停止または転落リプレイの入賞によりRT1に移行することで一連のAT及びARTの制御が終了することとなる。
また、本実施形態においてメイン制御部41は、ART中のリプレイGR21〜26の当選時に、初回を除いて中段リプレイが入賞する停止順をナビ報知により報知するようになっており、報知された停止順を無視して停止操作を行った場合には、赤7リプレイまたは青7リプレイが入賞してRT2が維持される場合もあるが、転落リプレイが入賞してRT1へ移行してしまう場合もあるため、リプレイGR21〜26の当選時に、ナビ報知により報知された中段リプレイを入賞させる停止順での停止操作を促すことが可能となり、意味もなく赤7リプレイまたは青7リプレイが入賞することを防止できるようになっている。
また、メイン制御部41は、ゲーム制御処理を行って1回のゲームを制御する。ゲーム制御処理では、まず、賭数設定やクレジット精算・賭数精算するためのBET処理が行われる。賭数設定後、スタートスイッチ7が操作されると乱数抽選により入賞の発生を許容するか否かを決定(内部抽選)するための内部抽選処理が行われる(図12〜図14等参照)。内部抽選処理が終了すると、リール回転処理が行われる。リール回転処理では、前回ゲームのリール回転開始から規定期間(例えば、4.1秒)経過していることを条件に、リール2L〜2Rの回転を開始させた後、ストップスイッチ8L〜8Rを有効化し、停止操作に応じてリールの回転を停止させる(図15〜図18等参照)。リール2L〜2Rが停止してリール回転処理が終了すると、入賞ライン上の図柄組合せに基づいて入賞等が発生したか否かを判定する入賞判定処理が行われる(図6〜図9等参照)。入賞判定処理が終了すると、払出処理が行われる。払出処理では、入賞の発生に応じてメダルの払出しまたはクレジット加算が行われるとともに、入賞ライン上の図柄組合せに応じて遊技状態が移行される(図10、図11等参照)。これにより、1ゲーム分のゲーム制御処理が終了し、次の1ゲーム分のゲーム制御処理が開始する。
また、メイン制御部41は、内部抽選処理実行中において、ART抽選処理を行い、ATに当選、すなわち、ATゲーム数を付与したときには、ATに制御し、付与されたATゲーム数の間、ナビ報知及びナビ演出のための制御を行う。また、本実施形態のメイン制御部41は、内部抽選処理実行中において、特別役としてのボーナスに当選したときには、内部中としてのRT4に制御し、RT4においても後述するナビ開始ゲーム数の経過後からボーナスに入賞するまでナビ報知及びナビ演出のための制御を行う。
次に、スロットマシン1で実行される各処理の内容について詳細に説明する。
図19は、メイン制御部が実行するナビ開始制御処理の制御内容を示すフローチャートである。先ず、メイン制御部41は、ボーナスに内部当選したか否かを判定する(ステップS1001)。メイン制御部41は、ボーナスに内部当選していない場合(ステップS1001;No)、処理を終了し、ボーナスに内部当選した場合(ステップS1001;Yes)、ATに制御しているか否かを判定する(ステップS1002)。
メイン制御部41は、ATに制御している場合(ステップS1002;Yes)、処理を終了し、ATに制御していない場合(ステップS1002;No)、ナビ報知及びナビ演出を開始するまでのゲーム数であるナビ開始ゲーム数を抽選し(ステップS1003)、ナビ開始コマンドをサブ制御部91に送信し(ステップS1004)、処理を終了する。
なお、本実施形態では、ナビ開始ゲーム数として2〜4ゲームが予め設定されており、2ゲームとなる割合(当選率)が30%、3ゲームとなる割合が60%、4ゲームとなる割合が10%となるように抽選テーブルが予め設定されている。また、ナビ開始コマンドは、ボーナス内部当選からのナビ開始ゲーム数を特定可能なコマンドであり、ボーナスに内部当選したことを特定可能な内部当選コマンドを送信したときに送信される。
図20は、メイン制御部が実行するナビ制御処理(メイン)の制御内容を示すフローチャートである。先ず、メイン制御部41は、ATに制御しているか否かを判定する(ステップS1101)。メイン制御部41は、ATに制御していない場合(ステップS1101;No)、内部中としてのRT4に制御しているか否かを判定する(ステップS1102)。メイン制御部41は、内部中(RT4)に制御している場合(ステップS1102;Yes)、内部中に制御されてからナビ開始ゲーム数が経過したか否かを判定する(ステップS1103)。メイン制御部41は、ナビ開始ゲーム数が経過した場合(ステップS1103;Yes)、または、ATに制御している場合(ステップS1101;Yes)、ナビ実行フラグをオンにし(ステップS1104)、処理を終了する。ここで、ナビ実行フラグとはナビ報知の実行を許容するか否かを示すフラグであり、ナビ報知の実行を許容する場合はオンとなり、ナビ報知の実行を規制する場合はオフとなる。一方、メイン制御部41は、ナビ開始ゲーム数が経過していない場合(ステップS1103;No)、または、内部中(RT4)に制御していない場合(ステップS1102;No)、ナビ実行フラグをオフにし(ステップS1105)、処理を終了する。
図21は、サブ制御部が実行するボーナス確定演出実行処理の制御内容を示すフローチャートである。先ず、サブ制御部91は、ナビ開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2001)。サブ制御部91は、ナビ開始コマンドを受信していない場合(ステップS2001;No)、ステップS2001の処理を繰り返し、ナビ開始コマンドを受信した場合(ステップS2001;Yes)、ナビ開始ゲーム数が経過したか否かを判定する(ステップS2002)。サブ制御部91は、ナビ開始ゲーム数が経過していない場合(ステップS2002;No)、ステップS2002の処理を繰り返し、ナビ開始ゲーム数が経過した場合(ステップS2002;Yes)、図23(A)に示すボーナス確定演出(報知演出)511を実行し、(ステップS1004)、処理を終了する。ここで、ボーナス確定演出511とは、ボーナスに内部当選してボーナスの入賞が許容されることが確定したことを報知する報知演出の一例である。本実施形態のボーナス確定演出511は、例えば、図23(A)に示すように、「おめでとう!!ボーナス確定!!」の文字画像を液晶表示器51に表示する演出である。
図22は、サブ制御部が実行するナビ制御処理(サブ)の制御内容を示すフローチャートである。先ず、サブ制御部91は、受信したART抽選結果コマンドに基づいて、ATに制御されているか否かを判定する(ステップS2101)。ここで、ART抽選結果コマンドとは、ART抽選に当選したか否かを特定可能なコマンドであり、ゲームが開始したときであって、ART抽選が行われたゲームにおいて内部当選コマンドの送信後に送信される。サブ制御部91は、ATに制御されていない場合(ステップS2001;No)、内部中としてのRT4に制御されているか否かを判定する(ステップS2102)。サブ制御部91は、内部中(RT4)に制御されている場合(ステップS2102;Yes)、ボーナス確定演出511を実行したか否かを判定する(ステップS2103)。
サブ制御部91は、ボーナス確定演出511を実行した場合(ステップS2103;Yes)、または、ATに制御されている場合(ステップS2101;Yes)、ナビ実行フラグをオンにし(ステップS2104)、処理を終了する。ここで、ナビ実行フラグとは図23(B)に示すナビ演出512の実行を許容するか否かを示すフラグであり、ナビ演出512の実行を許容する場合はオンとなり、ナビ演出512の実行を規制する場合はオフとなる。ここで、本実施形態のナビ演出512は、例えば、図23(B)に示すように、「ベルだよ!!!」の文字画像とキャラクターの画像と正解押し順の画像(「1」、「2」、「3」を丸で囲んだ画像)とを液晶表示器51に表示する演出である。一方、サブ制御部91は、ボーナス確定演出を実行していない場合(ステップS2103;No)、または、内部中(RT4)に制御していない場合(ステップS2102;No)、ナビ実行フラグをオフにし(ステップS2105)、処理を終了する。
以上が、スロットマシン1で実行される各処理の内容についての説明である。
次に、本実施形態に係るスロットマシン1の具体的な制御について説明する。
本実施形態では、メイン制御部41は、ART抽選に当選した後にATを開始する。AT中に押し順役が内部当選すると、メイン制御部41がナビ報知を行うとともに、サブ制御部91がナビ演出512を実行し、それぞれ正解押し順を報知する。
図24(A)は、AT中にボーナスに内部当選したときの演出パターンの一例を説明するための図、図24(B)は、非AT中にボーナスに内部当選したときの演出パターンの一例を説明するための図である。
また、本実施形態では、メイン制御部41は、ボーナスに内部当選すると、ナビ開始ゲーム数を抽選し、内部中であるRT4に制御する。内部中(RT4)においてナビ開始ゲーム数の経過後に押し順役が内部当選すると、AT中と同様に、メイン制御部41がナビ報知を行うとともに、サブ制御部91がナビ演出512を実行し、それぞれ正解押し順を報知する。なお、本実施形態では、サブ制御部91は、ナビ開始ゲーム数消化の最終ゲームにおいてボーナス確定演出511を実行する。また、本実施形態では、ボーナスに入賞して内部中(RT4)からボーナス状態に移行すると、ナビ報知及びナビ演出512の実行が規制される。具体的には、例えば、図24(B)に示すように、BB+強チェリーに内部当選してナビ開始ゲーム数が2ゲームとなったときに、ナビ開始ゲーム数消化の1ゲーム目に押し順役に内部当選したときには、ナビ報知及びナビ演出512の実行が規制され、2ゲーム目(最終ゲーム)にハズレでボーナス確定演出511が実行され、ボーナス確定演出511後に内部中(RT4)であれば押し順役に内部当選したときにナビ報知及びナビ演出512が実行される。
一方、本実施形態では、ボーナスに内部当選して内部中(RT4)に移行したときであっても、AT中であれば、ナビ開始ゲーム数が経過したか否かに関わらずナビ報知及びナビ演出512が実行される。具体的には、例えば、図24(A)に示すように、AT開始後にBB+強チェリーに内部当選してナビ開始ゲーム数が2ゲームとなったときに、ナビ開始ゲーム数消化の1ゲーム目に押し順役に内部当選したときには、ナビ報知及びナビ演出512が実行され、2ゲーム目(最終ゲーム)にハズレでボーナス確定演出511が実行され、ボーナス確定演出511後も内部中(RT4)であれば押し順役に内部当選したときにナビ報知及びナビ演出512が実行される。
以上が、本実施形態に係るスロットマシン1の具体的な制御についての説明である。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、メイン制御部41は、ボーナスに内部当選したときには、ナビ開始ゲーム数を抽選する。また、メイン制御部41は、AT中であれば内部中(RT4)であってもナビ開始ゲーム数が経過したか否かに関わらずナビ報知及びナビ演出512の実行を許容するが、AT中でなければ内部中(RT4)においてナビ開始ゲーム数が経過するまでナビ報知及びナビ演出512の実行を規制する。
このようにすることで、AT中でなければボーナス確定演出511が実行されるまでの所定期間、すなわち、ナビ開始ゲーム数を消化するまでの期間では、押し順役に内部当選しても正解押し順の報知が規制される。このため、ボーナス確定演出511の実行前に正解押し順の報知によってボーナスの内部当選、すなわち、ボーナス確定を遊技者が認識することを防止できる。この結果、AT中でなくてもボーナス確定演出511が実行される前にナビ報知やナビ演出512の実行が許容されるスロットマシンよりもボーナス確定演出511の実行前にボーナスの内部当選(ボーナス確定)を遊技者が認識することを低減できるので、遊技の興趣の低下が低減する。
また、本実施形態のスロットマシン1によれば、メイン制御部41がナビ報知を行うとともに、内部中におけるナビ開始ゲーム数を決定しており、サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されるナビ開始コマンドに基づいて内部中においてボーナス確定演出511やナビ演出512を開始するタイミングを制御している。
このようにすることで、メイン制御部41は、サブ制御部91がボーナス確定演出511を実行してナビ演出512を開始するタイミングを制御できるので、サブ制御部91がボーナス演出511を実行してからナビ報知を開始することができる。
また、本実施形態のスロットマシン1によれば、メイン制御部41は、ナビ開始ゲーム数を2〜4ゲームのうちから抽選する。
このようにすることで、ATではない内部中(RT4)において複数種類のゲーム数からナビ報知を開始するまでのゲーム数を決定することができるので、遊技者は、ATではないときにボーナス確定演出511が実行されてナビ報知やナビ演出512が開始されるまでの期間に興味を抱くようになるので、ATではない内部中(RT4)において複数種類の期間のうちからナビ開始ゲーム数を決定できないスロットマシンよりも遊技の興趣が向上する。
また、本実施形態のスロットマシン1によれば、メイン制御部41は、AT中であればATが終了するまでナビ報知及びナビ演出512の実行を許容し、AT中ではない内部中(RT4)であればボーナス確定演出512実行後(ナビ開始ゲーム数経過後)からボーナスが入賞するまでナビ報知及びナビ演出512の実行を許容する。
このようにすることで、AT中ではない内部中(RT4)においてはボーナスが入賞するまで押し順役の内部当選時にナビ報知やナビ演出512が実行されるので、AT中ではない内部中(RT4)においてボーナスが入賞した後もナビ報知やナビ演出512の実行が許容されるスロットマシンよりもボーナス入賞後のボーナス状態が遊技者にとって有利になり過ぎることを低減できる。
特に、本実施形態のスロットマシン1によれば、メイン制御部41は、内部中(RT4)において1ゲームあたりのメダルの払出率が100%未満となるように制御しており、押し順役が当選してナビ報知やナビ演出512が実行され、遊技者が正解押し順で毎回操作したとしてもメダルが純増しないようになっている。すなわち、遊技者が最も効率良く払出し枚数が8枚の中段ベルに入賞させたとしてもメダルの払出率が100%未満となりメダルが純増しないようになっている。
このようにすることで、AT中ではない内部中(RT4)においては押し順役に内部当選した全てのゲームに対して正解押し順で操作されるとメダルの払出率が100%以上となるスロットマシンよりも遊技者にとって有利になり過ぎることを低減できる。
なお、本実施形態では、サブ制御部91は、AT中ではない内部中(RT4)においては、ナビ開始ゲーム数が経過するまでナビ演出を除く任意の演出を実行しているが、予め通知されているナビ開始ゲーム数を利用した演出を実行してもよく、例えば、内部中(RT4)になってからナビ開始ゲーム数が経過するまでの間、ボーナス確定演出511の前兆演出や煽り演出を実行したり、ナビ開始ゲーム数に亘る連続演出を実行したりしてもよい。
なお、本実施形態では、サブ制御部91は、ナビ開始ゲーム数の最終ゲームの終了時にボーナス確定演出511を実行したが、例えば、最終ゲームの開始時にボーナス確定演出511を実行してもよい。この場合、最終ゲームにおいて押し順役に内部当選しているときには、ボーナス確定演出511の実行後にナビ演出512を実行することにより、遊技者がボーナス確定演出511の実行前にボーナスの内部当選を認識し難くすることができ、本発明の作用効果を奏する。
また、本実施形態では、遊技者にとって有利な特典としてARTを適用しているが、遊技者にとって有利な有利状態へ移行させることが可能となる権利(有利状態を発生するか否かを決定する抽選に当選すること、有利状態へ移行する入賞が許容されることなど)、遊技者にとって有利な操作態様が報知される権利、遊技用価値が付与される期待値が高い遊技状態に制御される権利、現在の遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態か否かが報知される権利、有利状態に制御される期間(固定ゲーム数、終了条件によって変動するゲーム数の平均値等)など、遊技者にとって直接的な有利な特典を適用しても良いし、遊技者にとって直接的に有利ではないが、例えば、インターネット上で特典を得るための条件となる等、遊技者にとって間接的に有利な特典を適用しても良い。
また、本実施形態では、遊技者にとって有利な特典(ART)に関する制御をメイン制御部41が行う構成であるが、遊技者にとって有利な特典に関する制御の一部または全部をサブ制御部91が行う構成としても良い。
以上、本発明の実施形態を図面により説明してきたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施形態では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施形態1で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。
1 スロットマシン、2L,2C,2R リール、6 MAXBETスイッチ、7 スタートスイッチ、8L,8C,8R ストップスイッチ、41 メイン制御部、91 サブ制御部、51 液晶表示器、511 ボーナス確定演出、512 ナビ演出。

Claims (1)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
    前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
    表示結果が導出される前に特定入賞と特別入賞とを含む複数種類の入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
    表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段が操作されたときに、前記事前決定手段の決定結果と前記導出操作手段の操作態様とに応じて表示結果を導出させる制御を行う導出制御手段と、
    前記特定入賞に対応する前記導出操作手段の操作態様である特定操作態様を報知する特定操作態様報知手段と、
    前記事前決定手段によって前記特別入賞の発生を許容する決定がなされた旨を報知する報知演出を実行する報知演出実行手段とを備え、
    前記特定操作態様報知手段は、
    遊技者にとって有利な有利状態において前記特定入賞の発生を許容する決定がなされたときには、前記特別入賞の発生を許容する決定がなされているか否かに関わらず前記特定操作態様を報知し、
    前記有利状態とは異なる状態で前記特別入賞の発生を許容する決定がなされている状態において前記特定入賞の発生を許容する決定がなされたときには、前記報知演出が実行されていなければ前記特定操作態様を報知せず、前記報知演出が実行されていれば前記特定操作態様を報知する、スロットマシン。
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