JP2016129498A - 鉄粉被覆種子酸化調製装置 - Google Patents

鉄粉被覆種子酸化調製装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄粉被覆種子の酸化により生じる酸化熱を効率良く逃がすことができ、且つ、鉄粉被覆種子の温度管理を好適に行うことができる鉄粉被覆種子酸化調製装置を提供する。【解決手段】鉄粉被覆種子を収容する収容空間が形成された処理庫11と、収容空間の空気を吸い込んで、その吸い込んだ空気を収容空間へ戻す循環装置13と、収容空間に係る温度を温度検知手段15と、収容空間内を冷却可能な冷却手段16と、温度検知手段15により検知される温度が閾値温度を超えると、冷却手段16を作動させる制御装置18と、が備えられている。【選択図】図3

Description

本発明は、鉄粉被覆種子酸化調製装置に関する。
従来の鉄粉被覆種子酸化調製装置が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている鉄粉被覆種子酸化調製装置には、鉄粉被覆種子を収容する収容空間(特許文献1では「種子収容空間」)が備えられている。
特開2014−135933号公報
従来の技術では、換気口から収容空間の空気を吐出して他の換気口から外気を自然流入させるようにしているので、収容空間内における鉄粉被覆種子の周辺に空気の流れがそれ程生じず、鉄粉被覆種子の鉄粉の酸化により生じる酸化熱を逃がし難くなっていた。種子に過度の熱が加わることによる発芽率の低下を抑えるためには、酸化熱を逃がす構造を採用することが好ましい。しかし、そのような構造を採用するにあたり、収容空間に係る温度を人為的に管理するようにすると、多大な手間がかかるものとなる。
このため、鉄粉被覆種子の酸化により生じる酸化熱を効率良く逃がすことができ、且つ、鉄粉被覆種子の温度管理を好適に行うことができる鉄粉被覆種子酸化調製装置の提供が望まれていた。
本発明の鉄粉被覆種子酸化調製装置は、鉄粉被覆種子を収容する収容空間が形成された処理庫と、
前記収容空間の空気を吸い込んで、その吸い込んだ空気を前記収容空間へ戻す循環装置と、
前記収容空間に係る温度を温度検知手段と、
前記収容空間内を冷却可能な冷却手段と、
前記温度検知手段により検知される温度が閾値温度を超えると、前記冷却手段を作動させる制御手段と、が備えられているものである。
本発明によると、処理庫内の収容空間に収容される鉄粉被覆種子に水が供給されると、鉄粉が酸化されて酸化熱が生じる。しかし、収容空間の空気が循環装置により循環されるようになっているので、収容空間内における鉄粉被覆種子の周辺に比較的強い空気の流れを生じさせることが可能となっている。このため、鉄粉被覆種子が酸化する際に生じる酸化熱を効率良く逃がすことができる。
さらに、温度検知手段により検知される収容空間に係る温度が閾値温度を超えると、冷却手段が作動されるようになっている。このため、作業者が鉄粉被覆種子の継続的に温度管理を行う必要が無く、手間を少なくして鉄粉被覆種子の調製を行うことができる。
したがって、本発明によれば、鉄粉被覆種子の酸化により生じる酸化熱を効率良く逃がすことができ、且つ、鉄粉被覆種子の温度管理を好適に行うことができる。
上記構成において、前記温度検知手段に、前記収容空間に収容される前記鉄粉被覆種子の近傍の温度である第1温度を検知する第1温度センサ、及び、前記収容空間を循環する空気を加温するヒータの近傍の温度である第2温度を検知する第2温度センサのうち少なくともいずれか一つが備えられ、
前記冷却手段に、前記収容空間と外部とを連通する第1空気調整口と、前記第1空気調整口を外部に開放する開状態と前記第1空気調整口を閉鎖する閉状態とに切り換え可能な第1開閉装置と、が備えられ、
前記制御手段が、前記第1温度または前記第2温度が第1閾値温度を超えると、前記第1開閉装置を開状態に制御するように構成されていると好適である。
本構成によれば、収容空間に収容される鉄粉被覆種子の近傍の温度である第1温度、または、収容空間を循環する空気を加温するヒータの近傍の温度である第2温度のうち少なくともいずれかが、第1閾値温度を超えると、第1開閉装置が開状態となる。これにより、第1空気調整口を通じて収容空間に対して外気が通流可能となり、収容空間を循環する空気が冷却され、鉄粉被覆種子の酸化熱を効率良く逃がすことができる。
上記構成において、前記冷却手段に、前記収容空間と外部とを連通する第2空気調整口と、前記第2空気調整口を外部に開放する開状態と前記第2空気調整口を閉鎖する閉状態とに切り換え可能な第2開閉装置と、が備えられ、
前記制御手段が、前記第1温度または前記第2温度が前記第1閾値温度よりも大きな第2閾値温度を超えると、前記第2開閉装置を開状態に制御するように構成されていると好適である。
本構成によれば、収容空間に収容される鉄粉被覆種子の近傍の温度である第1温度、または、収容空間を循環する空気を加温するヒータの近傍の温度である第2温度のうち少なくともいずれかが、第1閾値温度よりも大きな第2閾値温度を超えると、第1開閉装置に加えて、第2開閉装置も開状態となる。これにより、収容空間に対して第1空気調整口と第2空気調整口との2箇所を通じて外気が通流可能となるので、処理庫内の空気が迅速に冷却され、鉄粉被覆種子が過度に加熱されることを好適に抑止できる。
上記構成において、前記循環装置に、風を生成する送風機が備えられ、
前記第1空気調整口が、前記処理庫における前記送風機の近傍に位置していると好適である。
本構成によれば、送風機により生成される風を利用して、第1空気調整口から収容空間へ空気が吸い込まれ易くなり、処理庫内の冷却を好適に行うことができる。
上記構成において、前記冷却手段に、前記収容空間に収容される前記鉄粉被覆種子に対して水を供給可能な供給装置が備えられ、
前記制御手段が、前記温度検知手段により検知される温度が前記閾値温度を超えると、前記供給装置を作動させるように構成されていると好適である。
本構成によれば、収容空間に係る温度が閾値温度を超えると、鉄粉被覆種子に対して供給装置から水が供給されるので、鉄粉被覆種子の冷却が迅速に行われ、鉄粉被覆種子が過度に加熱されることを好適に抑制できる。
鉄粉被覆種子酸化調製装置を示す正面図である。 鉄粉被覆種子酸化調製装置を示す平面図である。 鉄粉被覆種子酸化調製装置を示す右側面図である。 鉄粉被覆種子酸化調製装置を示す左側面視の断面図である。 導風ケースの周辺を示す正面視の断面図である。 ヒータの周辺を示す平面視の断面図である。 第1開閉装置の周辺を示す正面視の断面図であり、(a)は第1開閉装置の閉状態を示す断面図、(b)は第1開閉装置の開状態を示す断面図である。 第1開閉装置の周辺を示す右側面視の断面図である。 図8におけるIX−IX矢視図である。 第2開閉装置の周辺を示す正面視の断面図であり、(a)は第2開閉装置の閉状態を示す断面図、(b)は第2開閉装置の開状態を示す断面図である。 鉄粉被覆種子酸化調製装置の制御構成を示すブロック図である。 調製工程を示す工程図である。
以下、本発明の一例である実施形態について説明する。
図1、図4等に示されるように、鉄粉被覆種子酸化調製装置は、例えばイネの種子に鉄粉を粉衣させた鉄粉被覆種子Fに対して、酸化処理及び乾燥処理を行い、酸化処理及び乾燥処理済みの鉄粉被覆種子Fを調製する装置である。
図1〜図4、図11に示されるように、鉄粉被覆種子酸化調製装置には、処理庫11と、処理庫11の内部に形成される載置部12と、処理庫11の内部の空気を循環させる循環装置13と、鉄粉被覆種子Fに水を供給する供給装置14と、温度を検知する温度検知手段15と、処理庫11内の冷却が可能な冷却手段16と、処理庫11内の加温が可能なヒータ17と、各種制御を行う制御装置18(「制御手段」に相当)と、が備えられている。
尚、本実施形態では、水平方向のうち処理庫11に対して鉄粉被覆種子Fの出し入れが行われる方向を処理庫11の奥行方向とし、水平方向のうち奥行方向と直交する方向を処理庫11の幅方向とする。また、奥行方向については、鉄粉被覆種子Fの投入が行われる側を手前とし、手前と反対側を奥として向きを定める。
〔処理庫〕
図1〜図4、図11に示されるように、処理庫11には、鉄粉被覆種子Fを収容する収容空間S、及び、鉄粉被覆種子Fを収容空間Sに対して出し入れ可能で収容空間Sの上端部である天井部と奥行方向の手前側の前部とに亘る開口Mが形成されている。
図1〜図4に示されるように、処理庫11には、開口Mが形成された上部ケース19と、上開閉蓋20(「蓋体」の一例)と、下開閉蓋21(「蓋体」の一例)と、下部ケース22と、導風ケース23と、送風ケース24と、連通ケース25と、が備えられている。上部ケース19の下部に形成される連通口の周縁部は、下部ケース22の上端部に形成される連通口の周縁部に下方から支持されている。
図4に示されるように、上開閉蓋20と、下開閉蓋21とは、夫々、閉状態と開状態との間で揺動可能となっており、開口Mを開閉可能な揺動開閉式に構成されている。上開閉蓋20と下開閉蓋21とは、互いに独立して開閉可能となっている。
図1〜図4に示されるように、上開閉蓋20は、処理庫11の上端部において奥行方向の中央部側に備えられた第1軸心X1周りに揺動可能に構成されている。第1軸心X1は、処理庫11の幅方向に沿った方向を向く軸心となっている。第1軸心X1は、上開閉蓋20の上端部に位置している。説明を加えると、上開閉蓋20は、第1軸心X1周りに揺動可能となるように、上部ケース19の上端部に複数のヒンジを介して接続されている。
図1に示されるように、上開閉蓋20は、一対の第1係止具26により、閉状態で上部ケース19に係止できるようになっている。第1係止具26は、上開閉蓋20の下端部側に備えられている。第1係止具26を操作することにより、上開閉蓋20を閉状態から開状態にすることができる。
図1、図4等に示されるように、上開閉蓋20には、透過性を有する透視窓27と、操作用の取っ手28が形成されている。透視窓27は、処理庫11の幅方向に複数並べて配置されている。本実施形態では、透視窓27は、3つ備えられている。取っ手28は、上開閉蓋20の奥行方向における手前側の端部に備えられている。上開閉蓋20は、取っ手28を把持して、前端部を上方に持ち上げるようにして、閉状態から開状態にする。
図1〜図4に示される下開閉蓋21は、上開閉蓋20の下方側に位置している。下開閉蓋21は、第2軸心X2周りに揺動可能に構成されている。第2軸心X2は、処理庫11の幅方向に沿った方向を向く軸心となっている。第2軸心X2は、下開閉蓋21の下端部に位置している。説明を加えると、下開閉蓋21は、第2軸心X2周りに揺動可能となるように、上部ケース19の手前側の下端部に複数のヒンジを介して接続されている。
図1に示されるように、下開閉蓋21は、一対の第2係止具29により、閉状態で上部ケース19に係止できるようになっている。第2係止具29は、下開閉蓋21の上端部側に備えられている。第2係止具29を操作することにより、下開閉蓋21を閉状態から開状態にすることができる。下開閉蓋21は、上端部を手前側に倒すようにして、閉状態から開状態にする。
図4に示されるように、上開閉蓋20と下開閉蓋21の両方を開状態とすることにより、開口Mが開放され、収容空間Sが、処理庫11の上端部である天井部と奥行方向の手前側の前部とに亘って大きく開放される。また、上開閉蓋20と下開閉蓋21の両方を閉状態とすることにより、開口Mが閉鎖され、処理庫11内が略密閉状態となる。
図1〜図4に示されるように、処理庫11の下端部側には、移動用の複数のキャスタ30付きの枠状の土台31が備えられている。土台31には、下部ケース22、支持台31aが支持されている。支持台31aには、後述する給水部61、送風機38、導風ケース23等が支持されている。
図1〜図5に示されるように、収容空間Sには、鉄粉被覆種子Fを載置する載置空間S1と、載置空間S1の下方に位置して水を貯留可能な貯水空間S2と、が備えられている。
図1、図4、図5に示されるように、載置空間S1は、上部ケース19内に形成されている。貯水空間S2は、下部ケース22内に形成されている。上部ケース19、上開閉蓋20、下開閉蓋21は、夫々、例えば板金製とされている。つまり、上部ケース19、上開閉蓋20、下開閉蓋21が熱伝導率の高い熱良伝導体で構成されているので、上部ケース19、上開閉蓋20、下開閉蓋21を通じて収容空間S内の熱を外部に逃がしやすくなっている。
図1〜図5に示される下部ケース22は、硬質樹脂製とされている。下部ケース22には、排水部32が備えられている。排水部32は、貯水空間S2と連通しており、貯水空間S2から外部へと水を抜くことが可能に構成されている。排水部32は、貯水空間S2の底面よりも高く、且つ、載置空間S1に載置される鉄粉被覆種子Fよりも低い箇所に位置している。
〔載置部〕
図1、図4、図5に示されるように、載置部12は、収容空間Sの載置空間S1に配置され、鉄粉被覆種子Fを載置するように構成されている。載置部12は、複数段の載置棚33を配置可能に構成されている。本実施形態では、上段の載置棚33と、下段の載置棚33との上下2段の載置棚33を配置可能に構成されている。また、上段の載置棚33と下段の載置棚33とは、夫々、幅方向に複数並べて配置可能に構成されている。本実施形態では、上段の載置棚33と下段の載置棚33とは、夫々、幅方向に3つ並べて配置可能に構成されている。各載置棚33には、空気や水を通過させることが可能なように多数の孔部が形成されている。各載置棚33は、鉄粉被覆種子Fが収容される種子容器の一例である種子袋Pを載置可能となっている。種子袋Pは、メッシュ状に構成され、通気性及び透水性を有するものとなっている。各載置棚33には、種子袋Pを平たくした状態で積み重ねずに載置するようになっている。
図4等に示されるように、下段の載置棚33は、上部ケース19の奥側の部分における下端部の周縁部に形成された後折り曲げ部34と、上部ケース19の手前側の部分における下端部の周縁部に形成された前折り曲げ部35とに載置支持可能とされている。上段の載置棚33は、上部ケース19の奥側の部分である後壁部に形成された後支持部材36と、下開閉蓋21の内側に形成された前支持部材37とに載置支持可能とされている。
〔循環装置〕
図1〜図3、図11、図12に示される循環装置13は、収容空間Sの空気を吸い込んで、その吸い込んだ空気を収容空間Sへ戻すように構成されている。説明を加えると、循環装置13は、処理庫11内の底部側の空気を吸い込んで、その吸い込んだ空気を処理庫11内の上部側へ戻すように構成されている。
図1〜図4等に示されるように、循環装置13には、吸込口39、送風機38、送風ケース24、連通ケース25、ダクト40等、が備えられている。送風機38は、周知のファンにより構成され、作動により風を生成するように構成されている。送風機38は、下部ケース22の右横側に配置されている。吸込口39は、送風機38に接続されている。吸込口39は、収容空間Sから空気を吸い込み可能に構成されている。図1、図4、図5に示されるように、吸込口39は、貯水空間S2の端部において、貯水空間S2の底面よりも高く、且つ、載置空間S1に載置される鉄粉被覆種子Fよりも低い箇所に位置している。
図1〜図4に示されるように、ダクト40は、収容空間S内において開口Mよりも処理庫11の奥行方向における奥側に配置されている。ダクト40は、収容空間Sに収容され、載置部12に載置される鉄粉被覆種子Fよりも上方に配置されている。ダクト40は、処理庫11の幅方向に沿って延ばされている。ダクト40には、吹出部41が備えられている。ダクト40は、送風機38に接続されている。ダクト40は、吹出部41から収容空間Sへ空気を吹き出し可能に構成されている。
図4に示されるように、吹出部41は、鉛直下方側、奥行方向の手前側の斜め下方側、及び、奥行方向の手前側に向けて空気を吹き出すように構成されている。吹出部41から鉛直下方側及び奥行方向の手前側の斜め下方側に向けて吹き出される空気は、載置部12に載置される種子袋Pに収容された鉄粉被覆種子Fに直接的に吹きかかるようになっている。また、吹出部41から奥行方向の手前側に向けて吹き出される空気は、閉状態の上開閉蓋20の内面に当たり、収容空間S内の空気を撹拌する作用を生じるようになっている。吹出部41は、空気を吹き出し可能な多数の円形状の小径の吹出孔42により構成されている。
図1〜図6に示されるように、下部ケース22は、導風ケース23に連通されている。導風ケース23は、送風ケース24に連通されている。送風ケース24は、連通ケース25に連通されている。連通ケース25は、ダクト40に連通されている。ダクト40は、上部ケース19内に連通されている。上部ケース19は、下部ケース22に連通されている。つまり、送風ケース24、連通ケース25、ダクト40、上部ケース19、下部ケース22、導風ケース23によって、処理庫11内に空気の循環経路が形成されるようになっている。
図1〜図5に示される導風ケース23は、吸込口39と送風機38とを連通するように構成されている。導風ケース23は、吸込口39よりも貯水空間S2に入り込むように下部ケース22に組み付けられている。導風ケース23の底面は、送風機38側から吸込口39側に向かうにつれて低い箇所に位置するように構成されている。説明を加えると、導風ケース23の底面は、送風機38側から貯水空間S2側に向かうにつれて低い箇所に位置するように構成されている。
〔供給装置〕
図1、図4に示されるように、供給装置14は、収容空間Sに収容される鉄粉被覆種子Fに対して水を供給可能に構成されている。供給装置14には、給水部61により外部から水の供給が可能となっている。給水部61には、外部からの水の供給と停止を開閉により切り換え可能な電磁弁が備えられている。供給装置14には、給水部61から供給される水を噴霧することが可能な第1ノズル43(「ノズル」の一例)及び第2ノズル44(「ノズル」の一例)が備えられている。第1ノズル43及び第2ノズル44は、夫々、収容空間Sに収容され、載置部12に載置される鉄粉被覆種子Fよりも上方に配置されている。第1ノズル43及び第2ノズル44は、夫々、幅方向に沿って複数並べて配置されている。本実施形態では、第1ノズル43と第2ノズル44は、夫々、3つずつ備えられている。各第1ノズル43の水の噴霧範囲は、幅方向に重複するように構成されている。各第2ノズル44の水の噴霧範囲は、幅方向に重複するように構成されている。
第1ノズル43と第2ノズル44は、夫々、噴出口から霧状の水を放射状に放出するように構成されている。第1ノズル43は、第2ノズル44よりも処理庫11の奥行方向の手前側に配置されている。第1ノズル43は、載置部12における奥行方向における手前側の範囲に向けて水を噴霧するように構成されている。第2ノズル44は、載置部12における奥行方向における奥側の範囲に向けて水を噴霧するように構成されている。第1ノズル43の水の噴霧範囲と第2ノズル44の水の噴霧範囲とは、奥行方向に重複するように構成されている。
図1、図2に示されるように、複数の第1ノズル43及び複数の第2ノズル44は、ダクト40の吹出部41の下側に配置されている。ダクト40の吹出部41は、複数の第1ノズル43及び複数の第2ノズル44が配置される範囲よりも幅方向に沿って広い範囲に形成されている。吹出部41、第1ノズル43、第2ノズル44は、吹出部41から吹き出される空気が第1ノズル43、第2ノズル44から噴霧される水に接触するように配置されている。
図1に示されるように、上開閉蓋20を閉状態にした際に、透視窓27を通じて、第1ノズル43及び第2ノズル44による水の噴霧状態を確認することが可能となっている。
〔冷却手段〕
図3、図6〜図10に示される冷却手段16は、収容空間S内を冷却可能に構成されている。冷却手段16には、吸気口45(「第1空気調整口」の一例)と、第1シャッタ装置46(「第1開閉装置」の一例)と、排気口47(「第2空気調整口」の一例)と、第2シャッタ装置48(「第2開閉装置」の一例)と、が備えられている。吸気口45と第1シャッタ装置46は、導風ケース23に備えられている。排気口47と第2シャッタ装置48は、送風ケース24に備えられている。
図3、図7〜図9に示されるように、吸気口45は、収容空間Sと外部とを連通するように構成されている。吸気口45は、処理庫11における送風機38の近傍に位置している。第1シャッタ装置46は、吸気口45を外部に開放する開状態(図7(a)参照)と吸気口45を閉鎖する閉状態(図7(b)参照)とに切り換え可能に構成されている。
図3、図7〜図9に示されるように、第1シャッタ装置46には、例えばソレノイドにより構成される第1アクチュエータ49と、第1アクチュエータ49に連結される第1シャッタ50と、が備えられている。第1シャッタ50には、複数の第1連通部50aが形成されている。第1シャッタ50の各第1連通部50aは、下方に向かうにつれて吸気口45から離れるように形成されている。つまり、第1シャッタ装置46を閉状態にした際においても、収容空間Sと外部との間において吸気口45を通じて若干の空気の通流が可能となっている。第1アクチュエータ49と第1シャッタ50とは、第1カバー51により覆われている。第1カバー51には、空気の通流を許す第1格子部52と、空気の通流を許す複数の第1通流孔53と、が形成されている。
図3、図10に示されるように、排気口47は、収容空間Sと外部とを連通するように構成されている。第2シャッタ装置48は、排気口47を外部に開放する開状態(図10(a)参照)と排気口47を閉鎖する閉状態(図10(b)参照)とに切り換え可能に構成されている。図3に示されるように、排気口47の開口面積は、吸気口45の開口面積よりも大きく形成されている。
図3、図10に示されるように、第2シャッタ装置48には、例えばソレノイドにより構成される第2アクチュエータ54と、第2アクチュエータ54に連結される第2シャッタ55と、が備えられている。第2シャッタ55には、複数の第2連通部55aが形成されている。第2シャッタ55の各第2連通部55aは、下方に向かうにつれて排気口47から離れるように形成されている。つまり、第2シャッタ装置48を閉状態にした際においても、収容空間Sと外部との間において排気口47を通じて若干の空気の通流が可能となっている。第2アクチュエータ54と第2シャッタ55とは、第2カバー56により覆われている。第2カバー56には、空気の通流を許す第2格子部57と、空気の通流を許す複数の第2通流孔58と、が形成されている。
〔ヒータ〕
図2、図6に示されるように、ヒータ17は、空気の循環経路における送風機38と吹出部41との間に配置されている。ヒータ17の加熱部は、連通ケース25内に配置されている。
〔温度検知手段〕
図1等に示される温度検知手段15は、収容空間Sに係る温度を検知可能に構成されている。温度検知手段15には、第1温度センサ59、及び、第2温度センサ60が備えられている。
図1、図2、図11に示される第1温度センサ59は、収容空間Sに収容される鉄粉被覆種子Fの近傍の温度である第1温度を検知するように構成されている。図1、図2、図6、図11に示される第2温度センサ60は、収容空間Sを循環する空気を加温するヒータ17の近傍の温度である第2温度を検知するように構成されている。
送風機38を作動させると、送風ケース24、連通ケース25、ダクト40、上部ケース19、下部ケース22、導風ケース23、送風ケース24の順に、循環経路に沿って空気が循環される。これにより、鉄粉被覆種子Fの周辺の空気が強制的に流動され、鉄粉被覆種子Fの鉄粉が酸化することにより生じる酸化熱を、循環する空気へ好適に逃がすことができる。また、ヒータ17を作動させることにより、循環経路に沿って循環される空気を加温することができる。
このように、処理庫11内における空気の循環経路上に、排気口47、送風機38、吸気口45、ヒータ17、第2温度センサ60、ダクト40、第1ノズル43、第2ノズル44、載置空間S1、貯水空間S2が位置している。
〔制御構成〕
図1〜図3、図11に示されるように、制御装置18は、循環装置13、供給装置14、ヒータ17、第1シャッタ装置46、第2シャッタ装置48を制御するように構成されている。制御装置18には、温度検知手段15により検知される温度の情報が入力されるようになっている。具体的には、制御装置18には、第1温度センサ59により検知される第1温度、第2温度センサ60により検知される第2温度の情報が入力されるようになっている。
また、制御装置18には、後述する第1設定時間C1、第2設定時間C2、第3設定時間C3、第4設定時間C4、第1目標温度A1、第1閾値温度B1、第2閾値温度B2等が、予め設定されて記憶されている。尚、これら第1設定時間C1、第2設定時間C2、第3設定時間C3、第4設定時間C4、第1目標温度A1、第1閾値温度B1、第2閾値温度B2は、図1〜図3に示される操作パネル62に設けられた入力装置から情報を入力することにより、任意に設定可能となっている。
〔調製工程〕
図12に示されるように、鉄粉被覆種子酸化調製装置により、鉄粉被覆種子Fを酸化処理及び乾燥処理済みの鉄粉被覆種子Fに調整する調製工程には、投入工程♯1、水分供給工程♯2、酸化送風工程♯3、揉み解し工程♯4、乾燥送風工程♯5、温風乾燥工程♯6、冷却工程♯7が含まれている。
まず、投入工程♯1では、送風機38を作動させることにより、処理庫11内の空気が循環経路に沿って循環される。そして、上開閉蓋20及び下開閉蓋21の両方を開状態にして、下段の載置棚33を収容空間Sの載置空間S1内に配置する。そして、下段の載置棚33に種子袋Pを載置する。この際、ダクト40が、開口Mよりも奥行方向の奥側に位置しており、さらに、開口Mが手前側に大きく開放されるので、下段の載置棚33を配置する作業、及び、下段の載置棚33に種子袋Pを載置する作業が行い易くなっている。そして、下開閉蓋21を閉状態にして、上段の載置棚33を収容空間Sの載置空間S1内に配置する。そして、上段の載置棚33に種子袋Pを載置する。この際、ダクト40が、開口Mよりも奥側に位置しており、さらに、開口Mが手前側に大きく開放されるので、上段の載置棚33を配置する作業、及び、上段の載置棚33に種子袋Pを載置する作業が行い易くなっている。そして、上開閉蓋20を閉状態にし、処理庫11内を略密閉状態にして投入工程♯1が完了する。
投入工程♯1が完了すると、次に、水分供給工程♯2が行われる。
水分供給工程♯2では、供給装置14の作動により、第1ノズル43及び第2ノズル44による噴霧により、種子袋Pに収容された鉄粉被覆種子Fに対する水の供給が行われる。この際、送風機38の作動は継続されており、第1ノズル43及び第2ノズル44により噴霧される水は、吹出孔42から吹き出される空気によって、載置空間S1に載置された各種子袋Pの全体に均一に散布される。水の供給が開始されてから第1設定時間C1が経過すると、供給装置14が停止され、第1ノズル43及び第2ノズル44による水の供給が停止される。これにより、水分供給工程♯2が完了する。
水分供給工程♯2が完了すると、次に、酸化送風工程♯3が行われる。
酸化送風工程♯3では、供給装置14による水の供給を停止した状態で、送風機38の作動を継続する。酸化送風工程♯3が開始されてから第2設定時間C2が経過すると、酸化送風工程♯3が完了する。
酸化送風工程♯3が完了すると、次に、揉み解し工程♯4が行われる。
揉み解し工程♯4では、上開閉蓋20を開状態にして、上段の載置棚33及び上段の載置棚33に載置された種子袋Pを取り出す。そして、下開閉蓋21を開状態にして、下段の載置棚33及び下段の載置棚33に載置された種子袋Pを取り出す。そして、取り出された種子袋Pに収容された酸化の進んだ鉄粉被覆種子Fを揉み解す。鉄粉被覆種子Fの揉み解しが完了すると、下段の載置棚33を収容空間Sの載置空間S1内に配置する。そして、下段の載置棚33に種子袋Pを載置する。そして、下開閉蓋21を閉状態にして、上段の載置棚33を収容空間Sの載置空間S1内に配置する。そして、上開閉蓋20を閉状態にし、処理庫11内を略密閉状態にして揉み解し工程♯4が完了する。
揉み解し工程♯4が完了すると、次に、乾燥送風工程♯5が行われる。
乾燥送風工程♯5では、送風機38の作動を継続して、揉み解した鉄粉被覆種子Fの酸化熱を処理庫11内を循環する空気へと逃がす。乾燥送風工程♯5が開始されてから第3設定時間C3が経過すると、乾燥送風工程♯5が完了する。
水分供給工程♯2、酸化送風工程♯3、揉み解し工程♯4、乾燥送風工程♯5の間は、貯水空間S2に所定量の水が貯留されるようになっている。貯水空間S2に貯留された水から蒸発した水蒸気は、送風機38により生成され、循環経路に沿って流れる風に乗って循環するので、鉄粉被覆種子Fの酸化が促進される。
また、この際、導風ケース23の底面が、送風機38側から貯水空間S2側に向かうにつれて低い箇所に位置するので、導風ケース23内に水滴が付着した場合等であっても、その水滴等は、導風ケース23の底面に沿って貯水空間S2へ自然流下するようになっている。
また、水分供給工程♯2、酸化送風工程♯3、揉み解し工程♯4、乾燥送風工程♯5の間は、ヒータ17は、酸化処理に適した温度である第1目標温度A1に基づいて制御される。つまり、第2温度センサ60が、第1目標温度A1未満の温度を検知すると、ヒータ17が作動し、処理庫11内が加温される。一方、第2温度センサ60が、第1目標温度A1以上の温度を検知すると、ヒータ17が停止し、処理庫11内の加温が停止される。
乾燥送風工程♯5が完了すると、次に、温風送風工程♯6が行われる。
温風送風工程♯6では、貯水空間S2に貯留された水が、排水部32により全て排水される。温風送風工程♯6では、ヒータ17が、第1目標温度A1よりも高い温風乾燥に適した第2目標温度A2に基づいて制御される。つまり、第2温度センサ60が、第2目標温度A2未満の温度を検知すると、ヒータ17が作動し、処理庫11内が加温される。一方、第2温度センサ60が、第2目標温度A2以上の温度を検知すると、ヒータ17が停止し、処理庫11内の加温が停止される。そして、送風機38の作動が継続され、処理庫11内を循環する温風により、酸化処理の完了した鉄粉被覆種子Fの乾燥処理が行われる。温風送風工程♯6が開始されてから第4設定時間C4が経過すると、ヒータ17が停止され、温風送風工程♯6が完了する。
温風送風工程♯6が完了すると、最後に、冷却工程♯7が行われる。
冷却工程♯7では、送風機38の作動が継続され、酸化処理及び乾燥処理の完了した鉄粉被覆種子Fの冷却が行われる。冷却工程♯7が開始されてから第5設定時間C5が経過すると、送風機38が停止され、冷却工程♯7が完了する。
水分供給工程♯2、酸化送風工程♯3、揉み解し工程♯4、乾燥送風工程♯5、温風送風工程♯6の間、制御装置18は、温度検知手段15により検知される温度が閾値温度を超えるか否かに基づいて、冷却手段16を制御するように構成されている。
具体的には、冷却手段16の第1シャッタ装置46は、第1目標温度A1よりも高く、第2目標温度A2よりも低い第1閾値温度B1により制御されるようになっている。制御装置18は、第1温度及び第2温度のうち少なくともいずれか一方の温度が第1閾値温度B1を超えると、第1シャッタ装置46を開状態に制御するように構成されている。説明を加えると、第1温度センサ59により検知される第1温度及び第2温度センサ60により検知される第2温度のうち少なくとも一方が、第1閾値温度B1未満であると、第1シャッタ装置46が閉状態となり、吸気口45が略閉じられた状態となる。一方、第1温度センサ59により検知される第1温度及び第2温度センサ60により検知される第2温度のうち少なくとも一方が、第1閾値温度B1以上の温度を検知すると、第1シャッタ装置46が開状態となり、吸気口45が開放された状態となり、吸気口45から処理庫11内に外気の通流が可能となり、処理庫11内が冷却される。
また、冷却手段16の第2シャッタ装置48は、第1閾値温度B1及び第2目標温度A2よりも高い第2閾値温度B2により制御される。制御装置18は、第1温度及び第2温度のうち少なくともいずれか一方の温度が第1閾値温度B1よりも大きな第2閾値温度B2を超えると、第2シャッタ装置48を開状態に制御するように構成されている。説明を加えると、第1温度センサ59及び第2温度センサ60のうち少なくとも一方が、第2閾値温度B2未満の温度を検知すると、第2シャッタ装置48が閉状態となり、排気口47が略閉じられた状態となる。一方、第1温度センサ59及び第2温度センサ60のうち少なくとも一方が、第2閾値温度B2以上の温度を検知すると、第2シャッタ装置48が開状態となり、排気口47が開放された状態となり、排気口47から処理庫11内に外気の通流が可能となり、処理庫11内の温度が冷却される。
つまり、水分供給工程♯2、酸化送風工程♯3、揉み解し工程♯4、乾燥送風工程♯5、温風送風工程♯6の間、処理庫11内の温度が、第2閾値温度B2以上になると、第1シャッタ装置46と第2シャッタ装置48の両方が開状態となり、処理庫11内に外部の空気が通流され、処理庫11内の温度が迅速に冷却される。
このように本実施形態の鉄粉被覆種子酸化調製装置によれば、上記のように行われる調製工程により、鉄粉の酸化により生じる酸化熱を好適に逃がしながら迅速に酸化処理及び乾燥処理を行うことが可能であるので、発芽率の良好な酸化処理及び乾燥処理済みの鉄粉被覆種子Fを好適に得ることができる。
〔別実施形態〕
以下、上記実施形態に変更を加えた別実施形態について説明する。下記の各別実施形態は、説明している事項以外については上記実施形態と同様である。上記実施形態と下記の各別実施形態とは、矛盾が生じない限り、適宜組み合わせることができる。尚、本発明の範囲は、上記実施形態、及び、下記の各別実施形態に限られるものではない。
(1)上記実施形態では、吹出部41から吹き出される空気が第1ノズル43及び第2ノズル44から噴霧される水に接触するように、吹出部41、第1ノズル43及び第2ノズル44が配置されているものが例示されているが、これに限られない。吹出部41から吹き出される空気が第1ノズル43及び第2ノズル44から噴霧される水に接触しないように、吹出部41、第1ノズル43及び第2ノズル44が配置されていてもよい。
(2)上記実施形態では、吹出部41が、複数の第1ノズル43及び複数の第2ノズル44が配置される範囲よりも幅方向に沿って広い範囲に形成されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、吹出部41が、複数の第1ノズル43や複数の第2ノズル44が配置される範囲よりも幅方向に沿って同程度の範囲や、狭い範囲に形成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、水を噴霧する第1ノズル43が複数備えられた供給装置14が例示されているがこれに限られない。例えば、水を噴霧する第1ノズル43が1つだけ備えられた他の供給装置であってもよい。また例えば、単に水を散布したり、水を滴下したりする水の供給態様が上記供給装置14とは異なる他の供給装置であってもよい。
(4)上記実施形態では、空気を吹き出し可能な多数の円形状の小径の吹出孔42により構成されている吹出部41が例示されているが、これに限られない。例えば、複数の線状の吹出孔により構成される他の吹出部であってもよい。
(5)上記実施形態では、複数段の載置棚33を配置可能に構成されている載置部12が例示されているが、これに限られない。例えば、載置棚33が1つだけ配置可能に構成されている等の他の載置部であってもよい。
(6)上記実施形態では、開口Mを開閉可能な揺動開閉式の蓋体としての上開閉蓋20及び下開閉蓋21が例示されているが、これに限られない。例えば、開口Mを開閉可能なスライド式等の他の蓋体であってもよい。
(7)上記実施形態では、第1空気調整口が吸気口45であり、第1開閉装置が第1シャッタ装置46であり、第2空気調整口が排気口47であり、第2開閉装置が第2シャッタ装置48であるものが例示されているが、これに限られない。例えば、第1空気調整口が排気口47であり、第1開閉装置が第2シャッタ装置48であり、第2空気調整口が吸気口45であり、第2開閉装置が第1シャッタ装置46であるものであってもよい。
この場合、第1温度及び第2温度のうち少なくともいずれか一方の温度が第1閾値温度B1を超えると、第2シャッタ装置48が開状態に制御されて排気口47から処理庫11内に外気の通流が可能となる。そして、第1温度及び第2温度のうち少なくともいずれか一方の温度が第2閾値温度B2を超えると、第1シャッタ装置47が開状態に制御されて吸気口45から処理庫11内に外気の通流が可能となる。
また、例えば、第1空気調整口及び第2空気調整口の両方が吸気口であるものや、第1空気調整口及び第2空気調整鋼の両方が排気口であるものであってもよい。
(8)上記実施形態では、温度検知手段15に、第1温度センサ59、及び、第2温度センサ60が備えられているものが例示されているが、これに限られない。第1温度センサ59のみが備えられた他の温度検知手段、または、第2温度センサ60のみが備えられた他の温度検知手段であってもよい。つまり、温度検知手段には、収容空間Sに収容される鉄粉被覆種子Fの近傍の温度である第1温度を検知する第1温度センサ59、及び、収容空間Sを循環する空気を加温するヒータ17の近傍の温度である第2温度を検知する第2温度センサ60のうち少なくともいずれか一つが備えられていればよい。
(9)上記実施形態では、冷却手段16に、第1シャッタ装置46、及び、第2シャッタ装置48が備えられているものが例示されているが、これに限られない。冷却手段16に、第1シャッタ装置46、及び、第2シャッタ装置48のうちのいずれか一方のみが備えられていてもよい。また、例えば、冷却手段16に、収容空間Sに収容される鉄粉被覆種子Fに対して水を供給可能な供給装置14が備えられていてもよい。この場合、制御装置18が、温度検知手段15により検知される温度が閾値温度を超えると、供給装置14を作動させるように構成されている。具体的には、酸化送風工程♯3、揉み解し工程♯4、乾燥送風工程♯5、温風送風工程♯6の間、第1温度センサ59及び第2温度センサ60のうち少なくとも一方が、第2閾値温度B2以上の温度を検知すると、制御装置18が供給装置14を作動させ、鉄粉被覆種子Fの冷却を行い、鉄粉被覆種子Fが過度に加熱されることを抑制するようにすると好適である。
(10)上記実施形態では、貯水空間S2の底面よりも高く、且つ、載置空間S1に載置される鉄粉被覆種子Fよりも低い箇所に位置している排水部32が例示されているが、これに限られない。例えば、貯水空間S2の底面と同じ高さの他の排水部であってもよい。
(11)上記実施形態では、底面が、送風機38側から吸込口39側に向かうにつれて低い箇所に位置するように構成されている導風ケース23が例示されているが、これに限られない。底面が、水平に形成されている他の導風ケース23であってもよい。
(12)上記実施形態では、複数段の載置棚33として2段の載置棚33が例示されているが、これに限られない。例えば、複数段の載置棚33として、3段以上の載置棚33が配置可能に構成されていてもよい。
(13)上記実施形態では、種子容器としてメッシュ状の種子袋Pが例示されているが、これに限られない。例えば、枠体の下部に張設されたメッシュ板に鉄粉被覆種子Fを薄く広げて載置可能なトレー状の他の種子容器であってもよい。
(14)上記実施形態では、3つの透視窓27が備えられたものが例示されているが、これに限られない。例えば、1つ、2つ、または、4つ以上の透視窓27が備えられていてもよい。また、例えば、透視窓27が備えられていなくてもよい。
(15)上記実施形態において説明した上開閉蓋20に、上開閉蓋20を開状態側に付勢可能なエアシリンダが備えられていてもよい。エアシリンダは、一端が上開閉蓋20に連結され、他端が上部ケース19に連結されるものである。このようなエアシリンダを備えることにより、上開閉蓋20を閉状態から開状態にする作業を小さな操作力で行うことが可能となる。さらに、上開閉蓋20を開状態から閉状態にする際に急激に閉じることを抑制可能となる。加えて、上開閉蓋20を開状態に保持しておくことが可能となる。その結果、載置棚33の配置作業や鉄粉被覆種子Fの出し入れ作業が行い易いものとなる。
(16)上記実施形態では、移動用の複数のキャスタ30が備えられているものが例示されているが、これに限られず、キャスタ30が備えられていないものであってもよい。
本発明は、イネの種子以外にも、麦、大豆等の各種の種子に鉄粉を粉衣した鉄粉被覆種子を処理対象とする鉄粉被覆種子酸化調製装置に利用可能である。
11 :処理庫
13 :循環装置
14 :供給装置
15 :温度検知手段
16 :冷却手段
17 :ヒータ
18 :制御装置(制御手段)
45 :吸気口(第1空気調整口)
46 :第1シャッタ装置(第1開閉装置)
47 :排気口(第2空気調整口)
48 :第2シャッタ装置(第2開閉装置)
59 :第1温度センサ
60 :第2温度センサ
B1 :第1閾値温度
B2 :第2閾値温度
F :鉄粉被覆種子
S :収容空間

Claims (5)

  1. 鉄粉被覆種子を収容する収容空間が形成された処理庫と、
    前記収容空間の空気を吸い込んで、その吸い込んだ空気を前記収容空間へ戻す循環装置と、
    前記収容空間に係る温度を検知可能な温度検知手段と、
    前記収容空間内を冷却可能な冷却手段と、
    前記温度検知手段により検知される温度が閾値温度を超えると、前記冷却手段を作動させる制御手段と、が備えられている鉄粉被覆種子酸化調製装置。
  2. 前記温度検知手段に、前記収容空間に収容される前記鉄粉被覆種子の近傍の温度である第1温度を検知する第1温度センサ、及び、前記収容空間を循環する空気を加温するヒータの近傍の温度である第2温度を検知する第2温度センサのうち少なくともいずれか一つが備えられ、
    前記冷却手段に、前記収容空間と外部とを連通する第1空気調整口と、前記第1空気調整口を外部に開放する開状態と前記第1空気調整口を閉鎖する閉状態とに切り換え可能な第1開閉装置と、が備えられ、
    前記制御手段が、前記第1温度または前記第2温度が第1閾値温度を超えると、前記第1開閉装置を開状態に制御するように構成されている請求項1に記載の鉄粉被覆種子酸化調製装置。
  3. 前記冷却手段に、前記収容空間と外部とを連通する第2空気調整口と、前記第2空気調整口を外部に開放する開状態と前記第2空気調整口を閉鎖する閉状態とに切り換え可能な第2開閉装置と、が備えられ、
    前記制御手段が、前記第1温度または前記第2温度が前記第1閾値温度よりも大きな第2閾値温度を超えると、前記第2開閉装置を開状態に制御するように構成されている請求項2に記載の鉄粉被覆種子酸化調製装置。
  4. 前記循環装置に、風を生成する送風機が備えられ、
    前記第1空気調整口が、前記処理庫における前記送風機の近傍に位置している請求項2または3に記載の鉄粉被覆種子酸化調製装置。
  5. 前記冷却手段に、前記収容空間に収容される前記鉄粉被覆種子に対して水を供給可能な供給装置が備えられ、
    前記制御手段が、前記温度検知手段により検知される温度が前記閾値温度を超えると、前記供給装置を作動させるように構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の鉄粉被覆種子酸化調製装置。
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