JP2016129194A - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アブレーション加工によって形成されたレーザー加工溝の両側に形成されるバリを効果的に除去することができるウエーハの加工方法を提供する。【解決手段】表面に複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの加工方法であって、ウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射してアブレーション加工を施すことによりレーザー加工溝を形成するアブレーション加工工程と、アブレーション加工工程が実施されたウエーハのレーザー加工溝に沿って圧力気体によって水を加圧しミスト噴射ノズルからミストを噴射することにより、アブレーション加工工程において形成されたレーザー加工溝の両側に起立するバリを除去するバリ除去工程とを含む。【選択図】図6

Description

本発明は、表面に複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハを、分割予定ラインに沿ってレーザー加工を施すウエーハの加工方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々のデバイスを製造している。
近時においては、IC、LSI等の半導体チップの処理能力を向上するために、シリコン等の基板の表面にSiO2、SiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)が積層された機能層によって半導体デバイスを形成せしめた形態の半導体ウエーハが実用化されている。
このような半導体ウエーハの分割予定ラインに沿った分割は、通常、ダイサーと呼ばれている切削装置によって行われている。この切削装置は、被加工物である半導体ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された半導体ウエーハを切削するための切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に移動せしめる移動手段とを具備している。切削手段は、高速回転せしめられる回転スピンドルと該スピンドルに装着された切削ブレードを含んでいる。切削ブレードは円盤状の基台と該基台の側面外周部に装着された環状の切れ刃からなっており、切れ刃は例えば粒径3μm程度のダイヤモンド砥粒を電鋳によって固定して形成されている。
しかるに、上述したLow−k膜は、切削ブレードによって切削することが困難である。即ち、Low−k膜は雲母のように非常に脆いことから、切削ブレードにより分割予定ラインに沿って切削すると、Low−k膜が剥離し、この剥離が回路にまで達しデバイスに致命的な損傷を与えるという問題がある。
上記問題を解消するために、半導体ウエーハに形成された分割予定ラインに沿って機能層に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射してアブレーション加工を施すことにより、分割予定ラインに沿ってレーザー加工溝を形成して機能層を分断し、このレーザー加工溝に切削ブレードを位置付けて切削ブレードと半導体ウエーハを相対移動することにより、半導体ウエーハを分割予定ラインに沿って切断するウエーハの分割方法が下記特許文献1に開示されている。
特開2009−21476号公報
而して、アブレーション加工によって半導体ウエーハを構成する機能層に形成された分割予定ラインに沿ってレーザー加工溝を形成すると、レーザー加工溝の両側に低誘電率絶縁体が溶融し再固化したバリが起立して形成され個々のデバイスの外周に残存してデバイスの品質を低下させるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、アブレーション加工によって形成されたレーザー加工溝の両側に形成されるバリを効果的に除去することができるウエーハの加工方法を提供することである。
上記主たる技術的課題を解決するため、本発明によれば、表面に複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの加工方法であって、
ウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射してアブレーション加工を施すことによりレーザー加工溝を形成するアブレーション加工工程と、
該アブレーション加工工程が実施されたウエーハのレーザー加工溝に沿って圧力気体によって水を加圧しミスト噴射ノズルからミストを噴射することにより、該アブレーション加工工程において形成されたレーザー加工溝の両側に起立するバリを除去するバリ除去工程と、を含む、
ことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
上記アブレーション加工工程を実施する前に、ウエーハの表面に水溶性樹脂を被覆して保護膜を形成する保護膜形成工程を実施することが望ましい。
本発明によるウエーハの加工方法は、ウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射してアブレーション加工を施すことによりレーザー加工溝を形成するアブレーション加工工程と、該アブレーション加工工程が実施されたウエーハのレーザー加工溝に沿って圧力気体によって水を加圧しミスト噴射ノズルからミストを噴射することにより、該アブレーション加工工程において形成されたレーザー加工溝の両側に起立するバリを除去するバリ除去工程、とを含んでいるので、デバイスに損傷を与えることなく分割予定ラインに沿って形成されたレーザー加工溝の両側に起立して形成されているバリを効果的に除去することができる。
被加工物としての半導体ウエーハの斜視図および要部拡大断面図。 図1に示す半導体ウエーハを環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着した状態を示す斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法における保護膜形成工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるアブレーション加工工程およびバリ除去工程を実施するためのレーザー加工装置の要部斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるアブレーション加工工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法におけるバリ除去工程の説明図。
以下、本発明によるウエーハの加工方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1の(a)および(b)には、本発明によるウエーハの加工方法によって加工される半導体ウエーハの斜視図および要部拡大断面図が示されている。図1の(a)および(b)に示す半導体ウエーハ2は、シリコン等の基板20の表面20aに絶縁膜と回路を形成する機能膜が積層された機能層21が形成されており、この機能層21に格子状に形成された複数の分割予定ライン22によって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイス23が形成されている。なお、図示の実施形態においては、機能層21を形成する絶縁膜は、SiO2膜または、SiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)からなっており、厚みが10μmに設定されている。
上述した半導体ウエーハ2の分割予定ライン22に沿ってアブレーション加工するためには、先ず、半導体ウエーハ2を構成する基板20の裏面にダイシングテープを貼着し該ダイシングテープの外周部を環状のフレームによって支持するウエーハ支持工程を実施する。即ち、図2に示すように、環状のフレームFの内側開口部を覆うように外周部が装着されたダイシングテープTの表面に半導体ウエーハ2を構成する基板20の裏面20bを貼着する。従って、ダイシングテープTの表面に貼着された半導体ウエーハ2は、機能層21の表面21aが上側となる。
次に、ウエーハの表面に水溶性樹脂を被覆して保護膜を形成する保護膜形成工程を実施する。この保護膜形成工程は、図3の(a)に示す保護膜被覆装置3を用いて実施する。即ち、保護膜被覆装置3のスピンナーテーブル31上に上記半導体ウエーハ2をダイシングテープTを介して載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、スピンナーテーブル31上にダイシングテープTを介して半導体ウエーハ2を吸引保持する。従って、スピンナーテーブル31上にダイシングテープTを介して保持された半導体ウエーハ2は、機能層21の表面21aが上側となる。なお、環状のフレームFは、スピンナーテーブル31に配設された図示しないクランプによって固定される。そして、スピンナーテーブル31の上方に配設された樹脂液供給手段32の樹脂供給ノズル321から半導体ウエーハ2を構成する機能層21の表面21a(加工面)における中央部に所定量の水溶性液状樹脂30を滴下する。水溶性液状樹脂としては、例えばPVA(Poly Vinyl Alcohol)、PEG(Poly Ethylene Glycol)、PEO(Poly Ethylene Oxide)を用いることができる。なお、水溶性液状樹脂30の供給量は、例えば直径が200mmのウエーハの場合、10〜20ミリリットル(ml)程度でよい。
このようにして、半導体ウエーハ2を構成する機能層21の表面21a(加工面)における中央領域へ所定量の水溶性液状樹脂30を滴下したならば、図3の(b)に示すようにスピンナーテーブル31を矢印31aで示す方向に例えば100rpmで5秒間程度回転する。この結果、半導体ウエーハ2を構成する機能層21の表面21a(加工面)における中央領域に滴下された水溶性液状樹脂30は、遠心力の作用で外周に向けて流動し機能層21の表面21a(加工面)の全面に拡散せしめられ、機能層21の表面21a(加工面)には、図3の(b)および(c)に示すように厚さが0.2〜10μmの水溶性樹脂からなる保護膜300が形成される(保護膜形成工程)。この水溶性樹脂からなる保護膜300の厚みは、水溶性液状樹脂30の供給量、スピンナーテーブル31の回転速度および回転時間によって調整することができる。
上述した保護膜形成工程を実施したならば、ウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射してアブレーション加工を施すことによりレーザー加工溝を形成するアブレーション加工工程を実施する。このアブレーション加工工程は、図4の(a)および(b)に示すレーザー加工装置4を用いて実施する。図4の(a)および(b)に示すレーザー加工装置4は、被加工物を保持するチャックテーブル41と、該チャックテーブル41上に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段42と、チャックテーブル41上に保持された被加工物を撮像する撮像手段43を具備している。チャックテーブル41は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない加工送り手段によって図4の(a)において矢印Xで示す加工送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない割り出し送り手段によって図4の(a)において矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記レーザー光線照射手段42は、実質上水平に配置された円筒形状のケーシング421を含んでいる。ケーシング421内には図示しないパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザー光線発振手段が配設されている。上記ケーシング421の先端部には、パルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光器422が装着されている。なお、レーザー光線照射手段42は、集光器422によって集光されるパルスレーザー光線の集光点位置を調整するための集光点位置調整手段(図示せず)を備えている。
上記レーザー光線照射手段42を構成するケーシング421の先端部に装着された撮像手段43は、図示の実施形態においては可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
図4の(a)および(b)に示すレーザー加工装置4は、ケーシング421の先端部に装着されたミスト噴射手段44を備えている。ミスト噴射手段44は、図4の(b)に示すようにミスト噴射ノズル441と、該ミスト噴射ノズル441に圧力気体を供給する圧力気体供給手段442と、ミスト噴射ノズル441に水を供給する水供給手段443とからなっている。レーザー加工装置4を構成するミスト噴射ノズルには、下端部に形成された噴口441aと、該噴口441aに連通する気体通路441bと、噴口441aに連通する水通路441cが設けられている。このように構成されたミスト噴射ノズル441は、気体通路441bが圧力気体供給手段442に接続され、水通路441cが水供給手段443にそれぞれ接続される。なお、圧力気体供給手段442は0.3MPaのエアーを供給し、水供給手段443は0.2MPaの純水を供給する。
上述したレーザー加工装置4を用いて、ウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射してアブレーション加工を施すことによりレーザー加工溝を形成するアブレーション加工工程を実施するには、先ず、図4の(a)に示すようにレーザー加工装置4のチャックテーブル41上に半導体ウエーハ2を構成する基板20の裏面に装着されたダイシングテープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、チャックテーブル41上にダイシングテープTを介して半導体ウエーハ2を吸引保持する(ウエーハ保持工程)。従って、チャックテーブル41上にダイシングテープTを介して保持された半導体ウエーハ2は、機能層21の表面21aに被覆されている保護膜300が上側となる。なお、図4の(a)においてはダイシングテープTが装着された環状のフレームFを省いて示しているが、環状のフレームFはチャックテーブル41に配設された図示しないクランプによって固定される。このようにして、半導体ウエーハ2を吸引保持したチャックテーブル41は、図示しない加工送り手段によって撮像手段43の直下に位置付けられる。
チャックテーブル41が撮像手段43の直下に位置付けられると、撮像手段43および図示しない制御手段によって半導体ウエーハ2のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段43および図示しない制御手段は、半導体ウエーハ2を構成する機能層21の表面21aに形成された分割予定ライン22と、該分割予定ライン22に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段42の集光器422との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、半導体ウエーハ2に上記所定方向と直交する方向に形成された分割予定ライン22に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。このとき、半導体ウエーハ2の分割予定ライン22が形成されている機能層21の表面21aには水溶性樹脂からなる保護膜300が形成されているが、保護膜300が透明でない場合は赤外線で撮像して表面からアライメントすることができる。
上述したアライメント工程を実施したならば、図5の(a)で示すようにチャックテーブル41をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段42の集光器422が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン22を集光器422の直下に位置付ける。このとき、図5の(a)で示すように半導体ウエーハ2は、分割予定ライン22の一端(図5の(a)において左端)が集光器422の直下に位置するように位置付けられる。そして、集光器422から照射されるパルスレーザー光線の集光点Pを分割予定ライン22の表面付近に位置付ける。次に、レーザー光線照射手段42の集光器422から半導体ウエーハ2に対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル41を図5の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図5の(b)で示すように分割予定ライン22の他端(図5の(b)において右端)が集光器422の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル41の移動を停止する。この結果、半導体ウエーハ2には図5の(c)に示すように分割予定ライン22に沿って機能層21の厚さより深い、即ち基板20に至るレーザー加工溝24が形成され、機能層21はレーザー加工溝24によって分断される(アブレーション加工工程)。なお、分割予定ライン22に沿って形成されたレーザー加工溝24の両側には、図5の(c)に示すように機能層21を形成する低誘電率絶縁体が溶融し再固化したバリ25が起立して形成される。また、アブレーション加工工程を実施することにより飛散するデブリも発生するが、図示の実施形態においては機能層21の表面に保護膜300が被覆されているので、飛散するデブリは保護膜300によって遮断され、デバイスに付着することはない。
上述したアブレーション加工工程を半導体ウエーハ2を構成する機能層21の表面21aに所定方向に形成された全ての分割予定ライン22に沿って実施する。そして、所定方向に形成された全ての分割予定ライン22に沿ってアブレーション加工工程を実施したならば、チャックテーブル41を90度回動して、所定方向と直交する方向に形成された全ての分割予定ライン22に沿って上記アブレーション加工工程を実施する。
なお、上記アブレーション加工工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
レーザー光線の波長 :355nm
平均出力 :2W
繰り返し周波数 :200kHz
集光スポット径 :φ6μm
加工送り速度 :500mm/秒
次に、アブレーション加工工程が実施されたウエーハのレーザー加工溝に沿って圧力気体によって水を加圧しミスト噴射ノズルからミストを噴射することにより、アブレーション加工工程において形成されたレーザー加工溝の両側に起立するバリを除去するバリ除去工程を実施する。このバリ除去工程は、上記ミスト噴射手段44を装備した図4の(a)および(b)に示すレーザー加工装置4を用いて実施することができる。図4の(a)および(b)に示すレーザー加工装置4を用いてバリ除去工程を実施するには、上述したアブレーション加工工程を実施した状態で、図6の(a)で示すようにチャックテーブル41をレーザー光線をミスト噴射手段44のミスト噴射ノズル441が位置するミスト噴射領域に移動し、所定の分割予定ライン22(レーザー加工溝24が形成されている)をミスト噴射ノズル441の直下に位置付ける。このとき、図6の(a)で示すように半導体ウエーハ2は、分割予定ライン22の一端(図6の(a)において左端)がミスト噴射ノズル441の直下に位置するように位置付けられる。そして、ミスト噴射手段44の圧力気体供給手段442および水供給手段443(図4の(b)参照)を作動してミスト噴射ノズル441から圧力気体によって水を加圧したミストを噴射しつつチャックテーブル41を図6の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図6の(b)で示すように分割予定ライン22の他端(図6の(b)において右端)がノズル441の直下位置に達したら、圧力気体供給手段442および水供給手段443の作動を停止してミスト噴射ノズル441からのミストの噴射を停止するするとともにチャックテーブル41の移動を停止する。この結果、デバイス23に損傷を与えることなく分割予定ライン22に沿って形成されたレーザー加工溝24の両側に起立して形成されている低誘電率絶縁体が溶融再固化した比較的脆いバリ25(図5の(c)参照)が効果的に除去される。なお、図示の実施形態においては、上記アブレーション加工工程を実施する前に半導体ウエーハ2を構成する機能層21の表面21aに水溶性樹脂からなる保護膜300が被覆されているので、ミスト噴射ノズル441から圧力気体によって水を加圧したミストを噴射することにより保護膜300も容易に除去することができる。
2:半導体ウエーハ
3:保護膜被覆装置
30:水溶性液状樹脂
300:保護膜
31:保護膜被覆装置のスピンナーテーブル
32:樹脂液供給手段
4:レーザー加工装置
41:レーザー加工装置のチャックテーブル
42:レーザー光線照射手段
422:集光器
44:ミスト噴射手段
441:ミスト噴射ノズル
442:圧力気体供給手段
443:水供給手段
F:環状のフレーム
T:ダイシングテープ

Claims (2)

  1. 表面に複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハの加工方法であって、
    ウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射してアブレーション加工を施すことによりレーザー加工溝を形成するアブレーション加工工程と、
    該アブレーション加工工程が実施されたウエーハのレーザー加工溝に沿って圧力気体によって水を加圧しミスト噴射ノズルからミストを噴射することにより、該アブレーション加工工程において形成されたレーザー加工溝の両側に起立するバリを除去するバリ除去工程と、を含む、
    ことを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 該アブレーション加工工程を実施する前に、ウエーハの表面に水溶性樹脂を被覆して保護膜を形成する保護膜形成工程を実施する、請求項1記載のウエーハの加工方法。
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