JP2016127872A - 皮下点滴用留置針 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬液を皮下に投与するために該皮下に留置する皮下点滴用留置針であって、薬液の投与を確実に行うことができるものを提供すること。【解決手段】皮下点滴用留置針1は、先端に穿刺部20aが形成された内套針20と、内套針20が挿通される外套針とを備える。外套針20は、その端部に設けられ穿刺部が突出する第1穴部12aと、その側部に設けられた1又は2以上の第2穴部12bとを備える。外套針10の基端から薬液を注入することで、外套針10の第1穴部12a及び第2穴部12bの両方から薬液を皮下に投与することができる。第1穴部12aが閉塞してしまった場合にも、薬液の投与が継続される。【選択図】図1

Description

本発明は、特に薬液を皮下に投与するために該皮下に留置する皮下点滴用留置針に関する。
薬剤を血管内に投与する場合、二重構造の組立針が使用されることがある(例えば、特許文献1参照)。組立針は、例えば、皮膚及び血管壁を貫通して血管内にその先端を穿刺する金属製の内套針と内套針が挿通される柔軟な外套針とから構成される。内套針を外套針に挿通し、外套針とともに内套針の先端を血管内に穿刺し、穿刺後、内套針のみを引抜くことで、外套針の先端を血管内に留置することができる。柔軟な外套針が留置され患者の負担が小さい。外套針の基端から薬液を注入することで、開口するその先端から薬液が血管内に投与される。
しかし、血管内に留置針を挿入することをせずに、薬液を皮下に注入することがある。皮下点滴と呼ばれる手法である。皮下点滴では、皮下組織に薬液を投与し、薬液が毛細血管を介して吸収される。少量の薬液(例えば500〜1000ミリリットル/24時間)を持続的に吸収させて体内を循環させる目的に適した手法であり、特に在宅医療や終末期医療等で血管に針を穿刺することが困難である場合に好ましい。
皮下組織は、主に皮下脂肪を含み、その中を毛細血管が網目のように張り巡らされている。血管に穿刺するものと同じ留置針を用いる場合、外套針の先端が脂肪、真皮、血管壁、汗腺等によって閉塞されてしまい、薬液の投与が妨げられることがある。
特開2004−57516号公報
本発明は、薬液を皮下に投与するために該皮下に留置する皮下点滴用留置針であって、薬液の投与を確実に行うことができるものを提供することを課題とする。
本発明の皮下点滴用留置針は、
薬液を皮下に投与するために該皮下に留置する皮下点滴用留置針であって、
先端に穿刺部が形成された内套針と、前記内套針が挿通される外套針とを備え、
前記外套針は、その端部に設けられ前記穿刺部が突出する第1穴部と、その側部に設けられた1又は2以上の第2穴部とを備えることを特徴とする。
留置針は、一般に、内套針を外套針内に挿通し、内套針の穿刺部を外套針の端部から突出した状態で、外套針の端部とともに穿刺部を皮下に穿刺し、穿刺後、外套針を残して内套針を抜き、外套針の基端から薬液を注入する。
本発明の皮下点滴用留置針によれば、外套針の先端の第1穴部及び側部の第2穴部の両方から薬液を皮下に投与することができる。第1穴部が閉塞された場合にも、第2穴部からの薬液投与が継続される。
本発明の皮下点滴用留置針は、さらに、
2以上の前記第2穴部を備えることを特徴とする。
これによれば、2以上の第2穴部のうちの少なくとも1つは閉塞されずに薬液投与が継続される可能性が極めて高い。
本発明の皮下点滴用留置針は、さらに、
前記第2穴部は、その全てが前記外套針の側部の一側に設けられていることを特徴とする。
ここで「一側」とは、円柱パイプ状の外套針の側部を該円の直径で切断した2つの半割円柱のうちの一方のみを言う。切断面に対して1方向のみの箇所である。
これによれば、外套針の側部の一側を皮下の奥に向けて穿刺して薬液を注入することで、薬液を毛細血管に向けて確実に投与することができる。
本発明の皮下点滴用留置針は、さらに、
前記外套針の軸方向に垂直な断面に関し、いかなる断面においても、前記第2穴部が設けられていない、又は、1のみの前記第2穴部が設けられている、ことを特徴とする。
これによれば、外套針の側面の周辺からの屈曲応力に対する強度が保たれる。
本発明の皮下点滴用留置針によれば、外套針がその端部の第1穴部だけでなく側部に第2穴部を有することから、第1穴部が閉塞された場合にも第2穴部からの薬液投与が継続され、薬液の投与を確実に行うことができる。
図1は、本実施形態に係る皮下点滴用留置針の構成を、内套針と外套針とを分解した状態で示す図である。 図2は、外套針における第2穴部の配置を説明するための断面図である。 図3は、本実施形態に係る皮下点滴用留置針の構成を、内套針を外套針に挿通して組み立てた状態で示す図である。 図4は、皮下点滴用留置針の穿刺方法を説明するための図である。 図5は、皮下点滴用留置針を使用した点滴方法を説明するための図である。
以下、本発明の皮下点滴用留置針の一実施形態について説明する。
(皮下点滴用留置針の構成)
図1に、本実施形態に係る皮下点滴用留置針1の構成を示す。図1は皮下点滴用留置針1を構成する外套針10と内套針20とを分解した状態で、皮下点滴用留置針1は、薬液を皮下に投与するためにその皮下に留置する皮下点滴用留置針であり、外套針10及び内套針20から構成される。
(外套針の構成)
外套針10は、筒部12及びハブ13を含む。
筒部12は、後述する内套針20(の針部24)が挿通可能に中空に形成された外径1mm程度の円筒形状を有し、一例としてフッ素系樹脂、オレフィン系樹脂等の樹脂から柔軟(フレキシブル)に構成されている。筒部12の端部(図1における左端部)は、開いて第1穴部12aが形成されている。なお、端部(1mm程度の部分)の外面はテーパ状に成形され、側面視において先細りの台形状に形成されている。端部の近傍(一例として、端部から3〜5mm程度の範囲)の側部の一側に、第2穴部12bが形成されている。第2穴部12bは、直径0.1mm程度の円形である。ただし、他の形状、他の大きさであってもよい。第2穴部12bの数は任意であり、本実施形態では一例として6つ(図に示された4つと図の裏側に存在する2つ)とする。
図2に、図1におけるA−A線の断面図を示す。外套針10における第2穴部12bの配置を示すものである。筒部12に第2穴部12bが設けられている。外套針の軸方向に垂直なA−A線断面には、1つのみの第2穴部12bが存在する。
A−A線断面の奥側(図1における左側)に存在する第2穴部12bを、図2において点線で示す。全ての第2穴部12bが筒部12の一側(図における下半分)に存在する。
2つの第2穴部12bの外套針の軸方向の最小間隔(図1においてBで示す)は、0.3mm程度とする。
ハブ13は、後述する内套針20(のハブ25の先端)が嵌込可能に中空に形成された先端の外径3mm程度及び基端の外径6mm程度の略円錐台形状を有し、一例として樹脂により構成されている。ハブ13の端部(図1における左端部)は、筒部12の基端を支持する。それにより、筒部12とハブ13の内腔が連通している。ハブ13の基端には、フランジ13aが外側に向かって張出形成されている。例えば、外套針10から内套針20を抜き取る際に、フランジ13aを利用して外套針10を押さえるのに利用することができる。
(内套針の構成)
内套針20は、針部24及びハブ25を含む。
針部24は、外径0.6mm程度の中空針であり、一例としてステンレス等の金属から構成されている。なお、針部24の外径は筒部12の内径にほぼ等しい。針部24の先端は、その長手方向に対して傾斜して端面(刃面)を成形することで、皮膚、血管等への穿刺抵抗の小さい穿刺部24aを形成している。
ハブ25は、それぞれ異なる円筒形状の3つの中空部材が軸方向に一体的に連なって成形され、一例として樹脂から強硬に構成されている。一例として、ハブ25の上段の外径は3mm程度、中段の外径は5mm程度、下段の外径は7mm程度である。上段と中段との間に段部25aが形成されている。上段の外径は外套針10のハブ13の内径にほぼ等しい。ハブ25の端部(図1における左端部)は、針部24の基端を支持する。それにより、針部24とハブ25の内腔が連通している。ハブ25(下段)の基端には、フランジ25bが外側に向かって張出形成されている。例えば、外套針10から内套針20を抜き取る際に、フランジ25bを利用して内套針20を押さえるのに利用することができる。
(全体の構成)
図3に内套針20を外套針10に挿通して皮下点滴用留置針1を組み立てた状態を示す。 図3に示すように、内套針20の針部24を外套針10の筒部12内に挿通し、内套針20のハブ25の上段を外套針10のハブ13内に嵌入することで、外套針10内に内套針20を固定することができる。このとき、内套針20の穿刺部24aが外套針10の筒部12の先端から突出する。これにより皮下点滴用留置針1が組み立てられる。なお、穿刺部24aの端面を一側(図3における上側)に向け、筒部12の第2穴部12bを他側(図3における下側)に向けて、内套針20に対して外套針10を固定する。
(皮下点滴用留置針の使用方法)
皮下点滴用留置針1の使用方法について説明する。図4に示すように、上述のように組み立てられた皮下点滴用留置針1を皮下100に穿刺する。すなわち、外套針10の先端とともに内套針20の穿刺部20aを皮下100に穿刺する。穿刺部20aの刃面を上側に向けて皮膚に通し、外套針10(筒部12)の側部の一側に設けられた第2穴部12bが皮下の奥(図面下方)に向いた状態となる。この状態で、外套針10を残して内套針20を抜き、外套針10を皮下100に留置する。
次に、図5に示すように、外套針10の基端に点滴器30のチューブ31を接続することで、容器32内の薬液が外套針10の基端から注入され、筒部12の第1穴部12a及び第2穴部12bの両方から薬液が皮下100に投与される。
第2穴部12bが皮下の奥(図面下方)に向いた状態であるので、第2穴部12bから投与される薬液は、皮下組織を介して毛細血管に流入し、その後血流によって毛細血管以外の血管に流入する。
第2穴部12bの配置を考察する。外套針の軸方向に垂直なA−A線断面には1つのみの第2穴部12bが存在する。また、2つの第2穴部12bの外套針の軸方向の最小間隔は0.3mm程度ある。2つの第2穴部12bの間の箇所において筒部12の本体が小幅となってその箇所の強度が不足すること(皮下から受ける応力によって筒部12が破損してしまうこと)はない。
第1穴部12aが閉塞された場合にも第2穴部12bからの薬液投与が継続される。また、本実施形態においては、6の第2穴部12bが設けられており、その全てが閉塞されることは考え難い。いずれかの第2穴部12bが閉塞されずにあり、薬液の投与を確実に行うことができる。
点滴が終了したら、外套針10を皮下から抜き取る。なお、容器32の薬液の全てを投与した後も点滴を継続する場合には、外套針10を皮下から抜き取らずに別のチューブ31(及び容器32)を外套針10に接続して継続使用することができる。
以上詳細に説明したように、本実施形態の皮下点滴用留置針1は、外套針10の第1穴部12a及び第2穴部12bの両方から薬液を皮下に投与することができる。
第2穴部12bは外套針10の側部に設けられていることから、薬液は、外套針10の第1穴部12aからその長手方向だけでなく、第2穴部から径方向にも出ることで、皮下の広範囲に薬液を投与することができるうえに、第1穴部12aが塞がれた場合にも第2穴部12bから薬液を投与することができる。
本発明の皮下点滴用留置針は、薬液を皮下に投与するのに好適である。
1 皮下点滴用留置針
10 外套針
12 筒部
12a 第1穴部
12b 第2穴部
13 ハブ
13a フランジ
20 内套針
20a 穿刺部
24 針部
24a 穿刺部
25 ハブ
25a 段部
25b フランジ
30 点滴器
31 チューブ
32 容器
100 皮下

Claims (4)

  1. 薬液を皮下に投与するために該皮下に留置する皮下点滴用留置針であって、
    先端に穿刺部が形成された内套針と、前記内套針が挿通される外套針とを備え、
    前記外套針は、その端部に設けられ前記穿刺部が突出する第1穴部と、その側部に設けられた1又は2以上の第2穴部とを備えることを特徴とする皮下点滴用留置針。
  2. 2以上の前記第2穴部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の皮下点滴用留置針。
  3. 前記第2穴部は、その全てが前記外套針の側部の一側に設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の皮下点滴用留置針。
  4. 前記外套針の軸方向に垂直な断面に関し、いかなる断面においても、前記第2穴部が設けられていない、又は、1のみの前記第2穴部が設けられている、ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の皮下点滴用留置針。
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