JP2016127794A - 内部アークの処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】配電設備においてアークにより引き起こされる被害を制御および制限するための方法およびシステムを提供する。
【解決手段】フィルタまたは他の多孔性基材を用いてアーク副生成物からのエネルギーを吸収する冷却アセンブリを設ける。このフィルタに基づく冷却アセンブリは、アークを制御および/または消弧するようにサイズ決めおよび成形されたチャンバと、アーク副生成物を冷却フィルタアセンブリ内に排出するための通気ポートとを有する受動的なアーク管理装置と共に用いることができる。フィルタに基づく冷却アセンブリは、アーク管理装置内の通気導管または通気管と並ぶように設置されるか、それら管の端部に設置されるか、それら管の代替物として設置されるか、または前記アーク管理装置のバックプレーンなどに設置されて、アーク副生成物からのエネルギーを吸収し、アーク副生成物を安全な温度まで冷却し、アーク副生成物を器機キャビネットの内部に逃がすことができる。
【選択図】図2

Description

関連出願の相互参照
本願の主題は、同一出願人により2012年4月20日に出願された「Passive Arc Management System with a Flue Chamber」と題する米国特許出願第13/452145号明細書、2013年7月17日に出願された「Internal Arc Management and Ventilation for Electrical Equipment」と題する国際出願PCT/US13/50797号明細書、2014年9月30日に出願された「Passive Arc Protection for Main Breaker Line Side Power Conductors」と題する米国特許出願第14/501946号明細書、本願と同時に出願された「Bus End Arc Interrupter」と題する米国特許出願第14/585477号明細書、および本願と同時に出願された「Panelboard Power Bus with Arc Transfer for Passive Arc Control」と題する米国特許出願第14/585703号明細書と関連しており(それぞれ、Docket Nos. CRC-0266、CRC-0275、CRC-0299、CRC-0300及びCRC-0304)、それらの内容はすべて参照により本明細書に援用される。
本発明は、一般に、配電設備でのアーク放電により生じる被害を制御および制限するための方法およびシステムに関し、より詳細には、そのようなアーク放電により生じる副生成物を冷却するための方法およびシステムに関する。
アーク放電またはアーク故障とは、常態では非導電性の気体(通常は空気)を介した放電のことをいう。そのようなアーク放電は、低電圧配電設備の内部において、隣接した母線間や母線とアースの間など異なる電位を有する露出導体間で発生しうる。アークは、1つの導体から別の導体へエアギャップを飛び越えるとき、伸展および屈曲して、エアギャップ間において最も抵抗の少ない経路を辿ることができる。
予想外かつ/または制御不能な内部アーク放電の危険性はよく知られており、例えば、アーク・フラッシュおよびアーク爆発(以後「アーク爆発」と簡略化する)により引き起こされうる作業環境での器機への損害および作業員への危害などが挙げられる。典型的な配電設備でのアーク爆発は、強烈な圧力、極度の高温ガス、蒸発金属/重合体、および他の有害な副生成物などをもたらす大量のエネルギーを放出することもある。
アーク放電を制御する技術は本分野で既に知られており、例えば、受動的なアーク制御技術および能動的なアーク制御技術などがある。能動的なアーク制御技術では、通常、何らかの形の検知機構およびスイッチ機構を用いることでアーク電流を制御している。能動的技術における問題は、コストが高いこと、ブレーカが落ちてしまい煩わしいこと、速度、および検知できないシステム故障などである。受動的技術では、アーク・エネルギーおよびアーク・ガスの封じ込めや誘導通気などが行われうる。別の受動的なアーク制御技術では、アークによる副生成物に対する耐久性を向上させるために構造的補強を行うこともある。いずれの上記受動的方法を用いてもアーク放電事象の継続を制限することはできない。
また、耐アーク性開閉器などの受動的な内部アーク管理装置では、通気導管および/または通気管を用いてアークの副生成物を逃がしている。しかしながら、高温ガス、蒸発金属/重合体、および他の副生成物は、上記管や導管を通った後でも十分に熱いために導電性を維持したままであり、他の部品に損傷を与える可能性がある。これらの問題に対処するには、部品および組立作業にさらなるコストを費やさなければならない。
したがって、配電設備においてアークにより引き起こされる被害、特にそのようなアークから生じる極度の高温副生成物により引き起こされる被害を制御および制限するための改良された方法が必要とされている。
本明細書に開示される実施形態は、配電設備において、アークにより引き起こされる被害を制御および制限するための方法およびシステムに関する。この方法およびシステムでは、フィルタまたは他の多孔性基材を使用する冷却アセンブリが用いられ、これにより、アークから生じる極度の高温ガス、蒸発金属/重合体、および他の有害な副生成物からのエネルギーが吸収される。このフィルタに基づく冷却アセンブリは、アークを制御および消弧するようにサイズ決めおよび成形されたアーク・チャンバと、アーク副生成物を排出するための通気ポートとを有する任意の受動的アーク管理装置に装着されるか、設置されるか、またはそうでなければそのようなアーク管理装置とともに用いられうる。これらのアーク管理装置としては、例えば、米国シュナイダーエレクトリック社製のArcBlok(登録商標)の技術や、冒頭で引用した関連出願に詳細に記載されている類似の技術が挙げられる。アーク管理装置は、配電機器のエンクロージャ(例えば周囲キャビネット)内の通気領域内に、濾過および冷却されたアーク副生成物を排出または送出することができる。フィルタに基づく冷却アセンブリは、アーク管理装置とともに用いられる「閉システム」通気管の代わりに装着されてもよい。装着箇所は、アーク管理装置のバックプレーンやアーク管理装置の母線端通気ポートなどでもよい。アーク副生成物は、アーク管理装置から放出された後、フィルタに基づく冷却アセンブリによって濾過され、もはや導電性を失い再発火できなくなる温度(例えば2000°F(約1090℃))まで冷却されうる。
いくつかの実装例では、フィルタに基づく冷却アセンブリは、表面積対断面積比が十分に大きいハニカム式フィルタを採用することで、もはや導電性を失い再発火できなくなる温度までアーク副生成物を素早く冷却することができる。ハニカム式フィルタとしては、ステンレス鋼からなるハニカムフィルタでもよいし、ミシガン州ジーランドにあるプラスコア社(Plascore, Inc.)製のアラミド繊維からなるハニカムフィルタを用いてもよい。この場合、2つ以上のハニカム式フィルタを、重なるようにまたは互い違いなるように上下に積み重ねて、各フィルタ内においてアーク副生成物が通過しなくてはならない径路の数を増加させることができる。重ねるかまたは互い違いに積み重ねることで、アーク副生成物がフィルタを通過するにつれて、アーク副生成物からエネルギーを吸収できる速度が次第に速まるという効果が得られる。ハウジングまたはエンクロージャを用いて、重なりハニカムフィルタを冷却アセンブリに収容するか、またはそうでなければ保持することができる。その場合、フィルタに基づく冷却アセンブリは、アーク管理装置内の通気管と並べて設置されるか、通気管の端部に設置されるか、または通気管の代わりに設置され、アーク副生成物がアーク管理装置から通気されるのに伴い、アーク副生成物からのエネルギーを吸収することができる。
いくつかの実装例では、フィルタに基づく冷却アセンブリは、非常に短時間で、もはや導電性を失い再発火できなくなる温度までアーク副生成物を冷却するのに十分低い多孔度を有するメッシュ式またはスクリーン式のフィルタを採用することができる。スクリーン式フィルタとしては、米国シュナイダーエレクトリック社製のブレーカ用粒子フィルタとして用いられるフィルタと類似する、次第に目の細かくなる金属スクリーン層から構成される多層スクリーンフィルタを用いてもよい。そのようなスクリーン式フィルタは、冷却目的で使用された場合、かなりの量のエネルギーを吸収可能であることが確認されている。ハニカム式フィルタの場合と同様に、スクリーン式フィルタに基づく冷却アセンブリは、アーク管理装置とともに設置されて、アーク副生成物が受動的なアーク管理装置から通気されるのに伴い、アーク副生成物からのエネルギーを吸収することができる。
一般的動作では、耐アーク性配電設備内にアークが発生した場合、アーク副生成物は、アーク管理装置のフィルタに基づく冷却アセンブリを通して通気される。フィルタに基づく冷却アセンブリは、副生成物からのエネルギーを素早く吸収して、副生成物の温度を、およそ5000°F(約2760℃)以上から、アーク副生成物がもはや導電性を失い再発火できない温度まで低下させる。
場合によっては、フィルタに基づく冷却アセンブリに用いられる特定の種類のフィルタは、配電設備内の通常の対流気流を過度に制限したり妨げたりするおそれがある。これは、多層スクリーンフィルタを用いた場合に起こり得る。そのような場合は、逆止弁などを冷却アセンブリに設けて対流気流を促進してもよい。逆止弁は、通常の対流気流時には開放状態を維持するが、アーク爆発などによりアーク管理装置内の圧力が突然上昇した場合、通常の気流を即座に遮断する。
一態様では、開示される実施形態は一般に耐アーク性配電設備に関する。耐アーク性配電設備は、特に、配電設備に設置された受動的なアーク管理装置と、アーク管理装置に形成され、配電設備に発生するアークにより生じるアーク副生成物を排出するためのサイズおよび形状を有する通気ポートと、アーク管理装置に配置され、冷却フィルタをその内部に収容するフィルタ・ハウジングとを備える。冷却フィルタは、通気ポートから排出されたアーク副生成物を受け取るように配置される。冷却フィルタは、アーク副生成物がもはや再発火できない温度までアーク副生成物を冷却するのに十分な大きさの熱吸収容量を有する。
一態様では、開示する実施形態は一般に配電設備におけるアーク爆発による被害を制限する方法に関する。この方法は、特に、アーク管理装置のチャンバ内にアークを受け取ることと、アークにより生じたアーク副生成物をアーク管理装置内の通気ポートに導くことと、アーク副生成物がもはや再発火できない温度までアーク副生成物を濾過することと、濾過されたアーク副生成物をアーク管理装置から放出することとを含む。
本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態に係る、器機キャビネットと、冷却アセンブリを備えたアーク管理装置を有するサーキット・ブレーカとを示す図である。 本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態に係る、例示的な冷却アセンブリを備えたサーキット・ブレーカおよびアーク管理装置を示す図である。 本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態に係る、例示的な冷却アセンブリを備えた別のサーキット・ブレーカおよびアーク管理装置を示す図である。 本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態に係る、例示的な冷却アセンブリを備えたアーク管理装置を示す図である。 本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態に係る例示的な冷却アセンブリを示す図である。 本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態に係る冷却アセンブリ用の例示的なフィルタを示す図である。 本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態に係る、代替的な例示的逆止弁冷却アセンブリを示す図である。 本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態に係る、代替的な位置に配置された冷却アセンブリを備えるサーキット・ブレーカおよびアーク管理装置を示す図である。 本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態に係る、代替的な位置に配置された冷却アセンブリを備える別のサーキット・ブレーカおよびアーク管理装置を示す図である。 1つまたは複数の実施形態に係る、代替的な位置に配置された冷却アセンブリを備えるさらに別のサーキット・ブレーカおよびアーク管理装置を示す図である。 本明細書に開示される1つまたは複数の実施形態に係る、再発火可能な導電性温度を下回るまでアーク副生成物を冷却するための例示的な方法を示すフローチャートである。
開示する実施形態の上記利点および他の利点は、添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。最初の問題として、開示する実施形態の態様を採用する実際の現実的な商業用途を発展させるにあたり、商用実施形態における開発者の最終目標を達成するためには、実装時に固有の判断を多く行わねばならないことが理解されるであろう。そのような実装時に固有の判断としては、限定はしないが、システム、ビジネス、ならびに政府に関連する制約、および他の制約に対する準拠が挙げられる。これは、具体的な実装方法や場所、および時間の移り変わりによっても変化しうる。開発者の取り組みは絶対的な意味で複雑かつ時間がかかるものかもしれないが、それでもなお、本開示の利益を享受する当業者にとって、そのような取り組みは日常的作業とはなり得ないはずである。
本明細書に開示および教示される実施形態は、多くのさまざまな修正および代替形態を許容するものであることも理解されたい。したがって、これに限らないが、「a」などの単数を表す語は、要素の数を限定する意図では使用されない。同様に、これらに限らないが、詳細な説明で用いられる「頂部」、「底部」、「左」、「右」、「上部」、「下部」、「下方」、「上方」、「側」などの任意の相対的な語は、添付図面に具体的に関連して明確さを示すために使用したものであり、発明の範囲の限定を意図するものではない。
図1に、引出形ブレーカなどの配電設備用の例示的なキャビネット100の内部の部分図を示す。キャビネット100は、複数の引出形ブレーカ(うち1つを104で示す)を収容できるように設計されている。そのようなキャビネット100としては、例えば、アーク・フラッシュからの保護を可能にする、モータコントロールセンタ(MCC)・キャビネット、ロードセンタ・キャビネット、米国シュナイダーエレクトリック社製のPower-Zone 5 Arc Resistant Low Voltage Switchgearといったスイッチギヤ・キャビネットなどが挙げられる。
引出形ブレーカ104は、保守点検などを行う目的で、キャビネット100から出し入れできるように特別に設計されている。そのような引出形ブレーカ104には、アーク放電により引き起こされる被害の制御および制限を促進するために、受動的なアーク管理装置106を設けるべきであることが今日では知られている。引出形ブレーカ104とともに用いられうる受動的なアーク管理装置の例としては、上で言及したような、米国シュナイダーエレクトリック社製のArcBlok(商標)系列のアーク管理装置が挙げられる。引出形ブレーカの場合、冒頭で言及した米国特許出願第13/452145号明細書(Docket No.CRC-0266)に記載されるように、アーク管理装置106は、ブレーカの背面と、このブレーカの背面から突出するクラスタ囲い部と、バックモールドから突出する相バリアに挿入されたこれらの2つの部分と、バックモールド自体とにより形成されるアーク・チャンバを有することもできる。アーク管理装置106には、この装置の頂部および底部から突出する通気管すなわち導管108および110がそれぞれ嵌合されており、これにより、アーク副生成物は本明細書に記載する冷却フィルタに排出または送出される。次いで、冷却フィルタは、アーク副生成物をスイッチギヤ・キャビネットの内部にある通気領域112に放出してもよい。
開示される実施形態によれば、冷却フィルタとも称される1つまたは複数のアーク副生成物冷却アセンブリは、アーク管理装置106およびその導管に装着されるか、設置されるか、またはそうでなければアーク管理装置106およびその導管とともに用いられ、アーク副生成物がキャビネット内部の通気領域112に放出される前にアーク副生成物を冷却することができる。冷却アセンブリは、フィルタまたは他の多孔性基材を用いて、アークから生じる高温ガス、蒸発金属/重合体、および他の有害な副生成物からのエネルギーを吸収する。次いで、フィルタに基づく冷却アセンブリを用いて、アーク副生成物の典型的温度(例えば5000°F(約2760℃))から、アーク副生成物がキャビネット内部112に放出された後、該アーク副産物がもはや導電性を失い再発火できない温度まで(例えば2000°F(約1090℃))アーク副生成物を冷却してもよい。
図2に、本明細書に開示する冷却アセンブリを有するアーク管理装置を備えた引出形ブレーカ200の例を示す。引出形ブレーカ200(この図では、引出形架台は示さない)は、三相電源用の個々のブレーカ用柱(図では明示されない)を収容することができるエンクロージャ202を備える。米国特許出願第13/452145号明細書に記載されるように、ブレーカ200は、そのクラスタシールド・アセンブリ207を介して母線アセンブリのバックモールド211において相バリアと接続し、それによりアーク管理装置204が形成される。アーク管理装置204は、いくつかの装着フランジ210a、210b、および210cがその表面に締結された頂部カバー206と、いくつかの逆止弁212a、212b、および212c(うち逆止弁212aのみがここでは確認できる)がその表面に締結された底部カバー208を有する。装着フランジ210a〜210cは、頂部カバー206にある通気開口または通気ポート(この図では見えない)の上に、1つの通気ポートにつき1つのフランジとなるように配置されている。一方、逆止弁212a〜212cは、底部カバー208にある通気開口または通気ポートの下に、1つの通気ポートにつき1つの逆止弁、1つの導電相につき1つの通気ポートとなるように配置されている。これらの逆止弁212a〜212cは、通常動作においては、開口状態を維持することで各母線導体相(図示せず)間の対流気流が可能になるよう動作するが、アーク爆発による高圧の存在下では、これら逆止弁は即座に閉まり、アーク副生成物は、頂部カバー206の通気開口または通気ポートを強制的に通過させられることになる。
頂部カバー206の通気開口または通気ポートは、装着フランジ210a〜210cから、装着フランジ210a〜210cに対して垂直に延在する共有通気管または導管216まで垂直方向に延在する管状延在部214a、214b、および214cへとつながっている。共有通気管216、管状延在部214a〜214c、および装着フランジ210a〜210cにより、アーク副生成物は、アーク管理装置204からキャビネット内部112(図1参照)まで移動することが可能になり、また、共有通気管216、管状延在部214a〜214c、および装着フランジ210a〜210cは、実施形態に応じて、一体部品として形成することもできるし、別部品として形成することもできる。このとき、フィルタに基づく冷却アセンブリ218は、本明細書でさらに詳しく後述するが、共有通気管216の端部に装着されて、アーク副生成物がキャビネット内部の通気領域112に流入するのに伴いアーク副生成物を冷却することができる。
一般的動作では、アークが引出形ブレーカ200のうちの1つで発生すると、アーク管理装置204内に極めて大きい圧力が発生する。この強烈な圧力により、通常は対流気流を可能にするために開いている逆止弁212a〜212cは即座に閉じる。この力により、アークから生成したアーク副生成物は、頂部カバー206の通気開口または通気ポートを通って急伸し、共有通気管216に入り、フィルタに基づく冷却アセンブリ218を介してキャビネット通気領域112へ排出される。アーク副生成物のエネルギーは、フィルタに基づく冷却アセンブリ218を通過する際に素早く吸収され、アーク副生成物の温度は、およそ5000°F(約2760℃)以上から、もはやアーク副生成物の導電性が失われ再発火できないような低い温度(例えば2000°F(約1090℃))まで低下する。次いで、冷却され導電性を失ったアーク副生成物は、キャビネット内部に放出され、必要に応じてキャビネット外部へも放出される。
通気管216およびフィルタに基づく冷却アセンブリ218は、アーク管理装置204の頂部から突き出る必要はなく、例えば、いくつかの実施形態では、逆止弁212a〜212cと配置を交換して、通気管216がアーク管理装置204の底部から突き出る構成としてもよいことに留意されたい。
図3に示すように、フィルタに基づく冷却アセンブリは、通気管の端部ではなく、アーク管理装置に直接取り付けてもよい。この実施形態に係る引出形ブレーカ300は、先の実施形態における引出形ブレーカ200と類似するものでよく、その後面にアーク管理装置304を有していてもよい。先の実施形態の場合と同様に、ブレーカ300は、そのクラスタシールド・アセンブリ307を介して母線アセンブリのバックモールド311における相バリアと接続してアーク管理装置304を形成する。アーク管理装置304は、底部カバー308を備えていてもよく、その表面では、いくつかの逆止弁312a、312b、および312c(うち逆止弁312aのみがここでは確認できる)が、底部カバー308の通気開口または通気ポートに、1つの通気ポートにつき1つの弁、1つの導電性相につき1つの通気ポートとなるように装着されている。しかしながら、この実施形態のアーク管理装置304は、通気管216の代わりに、アーク管理装置304に装着されたフィルタに基づく冷却アセンブリ318a、318b、および318cをいくつか有している。これらのフィルタに基づく冷却アセンブリ318a〜318cは、例えば、頂部カバー306の通気開口または通気ポート上で頂部カバー306に直接取り付けることができる。次いで、フィルタに基づく冷却アセンブリ318a〜318cを用いることで、アーク管理装置304からのアーク副生成物を、キャビネットの内側(図1参照)に放出する前に冷却することができる。
図4に、アーク管理装置の一部の内部図を、符号400を用いて例示する。図4に示すのは、アーク管理装置400の半分だけであり、もう半分は、引出形ブレーカの裏面に取り付けられることに留意されたい。図4に示すアーク管理装置400の半分は、ほぼ同一の平行かつ等距離の複数の相バリア402を備えることができる。これらの相バリアは、相囲い部402とも称され、頂部カバー406および底部カバー408とともに、アーク管理装置400のバックモールド半分の内部を3つの個々のアーク抑制チャンバ404a、404b、および404cに分割する。これにより、どの相導体において発生するアーク副生成物の捕捉および通気でも促進することができる。次いで、フィルタに基づく冷却アセンブリ418a、418b、および418cは、1つのチャンバにつき1つの冷却アセンブリとなるように、アーク抑制チャンバ404a〜404c上で頂部カバー406に直接装着することができる。同様に、逆止弁412a、412b、および412c(または類似の弁)も、アーク抑制チャンバ404a〜404c下で底部カバー408に直接装着することができる。通気ポートは、冷却フィルタアセンブリ418a〜418cの下で頂部カバー406に配置されるとともに、逆止弁412a〜412cの上で底部カバー408に配置される。これにより、アーク抑制チャンバ404a〜404c中を周囲気流が流れることが可能になる。底部カバー408の通気ポート405a、405b、および405cのみがこの図では確認できる。
図5に、本明細書に開示する実施形態に係る、フィルタに基づく冷却アセンブリ500の例示的な実装を示す。開示する実施形態の範囲から逸脱しない限りにおいて、この図に示す以外の構成を用いてよいことは当然理解される。図5では、冷却アセンブリ500は、概ね長方形の装着フランジ504の上に、概ね円形の開口506を有する概ね円柱形状のハウジング502を有する。冷却アセンブリ500は、封止リング508と、冷却フィルタ510または他の多孔性基材と、支持リング512と、架台514とをさらに備える。これら種々の部品がハウジング502内に組み立てられるとき、支持リング512は架台514に着座する一方、冷却フィルタ510は、支持リング512の内側に(すなわち、支持リングの内径に)嵌合し、封止リング508は支持リング512の頂部に載置する。封止リング508の内径は、冷却フィルタ510の外径よりも小さいため、フィルタ510の、支持リング512への固定が促進される。同様に、円形開口506の径は、封止リング508の外径よりも小さいため、封止リング508ひいては冷却フィルタ510の、ハウジング502内への固定が促進される。次いで、ハウジング502は、装着フランジ504を介して、アーク管理装置の通気ポート518上で(例えばアーク管理装置の頂部カバー上で)アーク管理装置に締結されるか、またはそうでなければ貼り付けられる。
冷却フィルタ510としては、十分に高い熱吸収容量を有していれば任意の適したフィルタまたは他の多孔性基材を用いることができる。冷却フィルタ510としての主な条件は、極めて短時間内に(例えば数ミリセカンド以内に)、アーク副生成物を、典型的なアーク爆発温度(例えば5000°F(約2760℃))から、もはやアーク副生成物の導電性が失われ再発火できない温度(例えば2000°F(約1090℃))まで冷却可能なことである。適した冷却フィルタ510の例としては、要求される温度(またはそれ以下)まで短時間でアーク副生成物を冷却するのに十分な低多孔度を有するメッシュ式またはスクリーン式フィルタが挙げられる。あるいは、要求される温度以下まで短時間でアーク副生成物を冷却するのに十分に高い表面積対断面積比を有するハニカム式フィルタを冷却フィルタ510として用いてもよい。開示される実施形態の範囲から逸脱しない限りにおいて、必要とされる冷却を行うことが可能な他の種類のフィルタを用いることもできる。
冷却フィルタとして採用されるハニカム式フィルタの例を、符号600を用いて図6A〜図6Cに例示する。図6Aに示す斜視図に見られるように、ハニカム式フィルタ600は、連続する六角形セル602が、各セル602間に空間または隙間がないように連結された形状と似ている。このようなハニカムフィルタ600は、ステンレス鋼からなるハニカムフィルタか、またはプラスコア社製のハニカムフィルタのようなアラミド繊維からなるハニカムフィルタだと好ましいが、開示される実施形態の範囲から逸脱しない限りにおいて、他の適した材料を用いてもよい。本明細書では「ハニカム式」という語を用いてはいるが、開示する実施形態のこの態様は、六角形の壁付き構造に制限されることを意図してはいない。いずれにしても、図6Bの側面図に示されるように、2つ以上のこれらのハニカム式フィルタ600a、600b、および600cを重ねるようにまたはずらして上下に積み重ねて、本明細書で開示されるフィルタに基づく冷却アセンブリ610に用いることができる冷却フィルタを形成してもよい。ハニカムフィルタ600a〜600cを重複するようにまたはずらして積み重ねることにより、六角形セル602の開口のオフセット層を介した径路化が倍増し、図6Cの平面図に示されるように、アーク副生成物は、各ハニカムフィルタ600a〜600c内においてそれら倍増した経路を通過しなくてはならなくなる。これにより、アーク副生成物がハニカムフィルタ600a〜600cのそれぞれを通過するにつれて、アーク副生成物からエネルギーが吸収される速度が次第に速まるという効果が得られる。
一方、メッシュ式またはスクリーン式フィルタは、ハニカムフィルタ600a〜600cのようなオフセット開口を必ずしも備えていない。これらスクリーン式フィルタは、次第に小さくなる開口のみを有するという場合もある。スクリーン式フィルタは、極端な低多孔度に依存するものであり、その結果、総表面積が大きくなり、要求される温度以下までアーク副生成物を冷却できる。スクリーン式フィルタとしては、米国シュナイダーエレクトリック社製のブレーカ用粒子フィルタとして用いられるフィルタに類似する、次第に目の細かくなる金属スクリーン層から構成される多層スクリーンフィルタを用いてもよい。そのようなブレーカ(スクリーン式)フィルタは、冷却目的で使用された場合、かなりの量のエネルギーを吸収することが確認されている。
図7A〜図7Bに、本明細書に開示する実施形態に係る、上記スクリーン式フィルタを用いたフィルタに基づく冷却アセンブリ700の例示的な実装を示す。当然のことではあるが、開示される実施形態の範囲から逸脱しない限りにおいて、この図に例示された以外の構成を用いてもよい。スクリーン式冷却フィルタの多孔度は極端に低いため、ハニカム式フィルタと同じやり方で実装された場合、通常動作条件時、対流気流を妨害または防止しうる。したがって、フィルタに基づく冷却アセンブリ700は、通常動作条件下では対流気流を可能にしつつ、アーク事象が発生したときはスクリーン式冷却フィルタを通るすべての流れの方向を転換させる種類の弁として実装されると好ましい。そのような「方向転換弁」の例を図7Aに示す。
図7Aに見られるように、フィルタに基づく冷却アセンブリ700は、方向転換弁として構築されること以外は、図5のフィルタに基づく冷却アセンブリ500と類似している。概ね長方形の装着フランジ704の上に、概ね円形の開口706を有する概ね円柱形状のハウジング702と、封止リング710と、支持リング714と、架台716とが存在する。フィルタに基づく冷却アセンブリ500とは異なり、フィルタに基づく冷却アセンブリ700は、冷却フィルタ712として次第に目の細かくなるスクリーン式フィルタを用いている。これら種々の部品がハウジング702内で組み立てられるとき、スクリーン式冷却フィルタ712は支持リング714の内径において支持リング714の内側に嵌合し、封止リング710は支持リング714の頂部に着座する。封止リング710の内径は、スクリーン式冷却フィルタ712の外径よりも大きいため、冷却フィルタ712の、支持リング714への固定が促進される。同様に、開口706の径は、封止リング710の外径よりも小さいため、封止リング710ひいては冷却フィルタ712の、支持リング714への固定が促進される。一方、支持リング714は架台716に載置される。ハウジング702内で封止リング710と開口706の間にバネまたは他の付勢機構708を設けて、封止リング710ひいては冷却フィルタ712を、開口706から離れる方向に付勢するか、またはそうでなければ押勢して、封止リング710および冷却フィルタ712のまわりの対流気流を促進する。次いで、ハウジング702は、装着フランジ704を介して、アーク管理装置の通気ポート720上で(例えばアーク管理装置の頂部カバー上で)アーク管理装置に締結されるか、またはそうでなければ貼り付けられる。
図7Bに上記方向転換弁の動作を示す。通常動作条件時、対流空気は、封止リング710および冷却フィルタ712のまわりを循環および流動し、開口706から外部に流れ出る。アークが発生すると、アークから生じる強烈な圧力により、「P」を付された矢印により示されるように、支持リング714、冷却フィルタ712、および封止リング710はハウジング702に対して押圧され、これによりさらなる対流気流は妨げられる。アーク副生成物流れを含むすべての後続する流れは、「B」を付された矢印で示されるように、冷却フィルタ712を強制的に通過させられ、冷却フィルタ712によりアーク副生成物が冷却されることになる。
図5に関連して論じたハニカム式冷却フィルタ510を用いた場合は、方向転換弁を使用する必要がないことに留意されたい。ハニカム式冷却フィルタ510は、スクリーン式冷却フィルタ712と同じような低多孔度を有しておらず、したがって、スクリーン式冷却フィルタ712と同じ度合いで対流気流を妨害したり制限したりしない。この理由により、ハニカム式冷却フィルタでは図2および図3に関連して論じた逆止弁を使用する必要もない。したがって、ハニカム式冷却フィルタ510は、どのような弁も用いることなくアーク管理装置に組み込むことができる。これにより、方向転換弁としてのスクリーン式冷却フィルタ712を組み込んだアーク管理装置と比較して、アーク管理装置の動作信頼性を大幅に向上させることができる(すなわち可動部分を少なくできる)。
図8〜図10にスクリーン式冷却フィルタの利用例を示す。これらの図では、本明細書に開示したフィルタに基づく冷却アセンブリを採用したアーク管理装置を備える引出形ブレーカの例を示す。
まず図8には、引出形架台806に装着されたエンクロージャ802を有する引出形ブレーカ800を示す。エンクロージャ802は、個々のブレーカ用柱(図では明示されない)をその内部にいくつかと、エンクロージャ802に取り付けられたアーク管理装置804とを有する。アーク管理装置804は、アーク管理装置804の頂部から突出する後ろ向きのいくつかのL字形状通気管812a、812b、および812cを有する。1つのブレーカ用柱および導電性母線相につき1つの通気管という構成である。各通気管812a〜812cは、通気管から出るアーク副生成物を冷却するために、通気管812a〜812cの端部に装着されたフィルタに基づく冷却アセンブリ814a、814b、および814cを有している。これらの冷却アセンブリ814a〜814cが上述のスクリーン式冷却フィルタを採用する場合、これらの実施形態では、冷却アセンブリ814a〜814cは方向転換弁として実装される。
図9には、フィルタに基づく冷却アセンブリが、通気管の端部ではなく、アーク管理装置904のバックモールド901の上部に直接装着されている例を示す。ここでは、通気管に代えて、フィルタに基づく冷却アセンブリ914a、914b、および914cが、導電体相毎に、アーク管理装置904の頂部に直接装着されている。ここでも、これらの冷却アセンブリ914a〜914cが対流気流を妨害しうるスクリーン式冷却フィルタを採用する場合、冷却アセンブリ914a〜914cは方向転換弁として実装される。ただし、冷却アセンブリ914a〜914cは、通常動作下では対流気流を可能にするものである。
図10には、本明細書で論じたスクリーン式冷却フィルタを、アーク管理装置1004のバックモールド1001内の後部通気ポートに配置した例を示す。これらの実施形態では、アーク管理装置1004の頂部にある逆止弁1014a〜1014cの下部にある周囲通気ポートに加えて、アーク管理装置1004は、該装置のバックモールド1001に後部通気ポート1010a、1010b、および1010cも有する。後部通気ポート1010a〜1010cは、各導電体相からアーク副生成物を排出または送出させるための後部通気ポートが1つとなるようにバックモールド1001に配置されている。その場合、スクリーン式冷却フィルタ1012a、1012b、および1012cは、後部通気ポートを出るアーク副生成物を冷却するために各後部通気ポート1010a〜1010c内に装着されうる。また、これらのスクリーン式冷却フィルタ1012a〜1012cは対流気流を妨害しうるため、従来の逆止弁1014a、1014b、および1014cを設けることにより、通常動作時はアーク管理装置1004の対流気流が可能になり、アーク爆発があった際には、高圧力の副生成物に冷却フィルタ1012a〜1012cを強制的に通過させることが可能になる。
上記説明に基づき、本明細書で開示したアーク副生成物を冷却する実施形態は、アーク管理装置において多くのやり方で実施可能なことが理解できる。図11に、開示した実施形態に係る、アーク副生成物を冷却するためのアーク管理装置のどの実施方法においても用いることができる一般的な指針をフローチャート1100として示す。
フローチャート1100に示すように、アーク副生成物の冷却は、ステップ1102において、アーク管理装置内にアーク副生成物を受け取るか、または捕捉することにより始まる。ステップ1104では、アーク副生成物は、アーク管理装置において通気ポートに導かれる。これらの通気ポートは、アーク管理装置の頂部、底部、および/またはアーク管理装置のバックモールドに配置され、本明細書に記載した1つまたは複数の冷却フィルタを備えて、アーク副生成物が通気ポートから外部へ出るのに伴い、アーク副生成物を冷却することができる。ステップ1106では、本明細書に開示した冷却フィルタはアーク副生成物からエネルギーを吸収して、アーク副生成物がもはや導電性を失い再発火できない温度を下回るまでアーク副生成物を冷却する。そして、このようにして濾過されたアーク副生成物は、ステップ1108において、アーク管理装置からキャビネット内部(図1参照)へ放出されるか、またはそうでなければ送出される。
本開示の特定の態様、実施、および用途を例示し説明したが、本開示は、本明細書に開示した厳密な構造および構成に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に定義されるように、開示した実施形態の精神および範囲から逸脱しない限りにおいて、上記説明から種々の修正、変更、改変を行えることは明らかであることを理解されたい。

Claims (16)

  1. 耐アーク性配電設備であって、
    配電設備に設置された受動的なアーク管理装置と、
    前記アーク管理装置に形成され、前記配電設備に発生するアークにより生じるアーク副生成物を排出するためのサイズおよび形状を有する通気ポートと、
    前記アーク管理装置に配置され、冷却フィルタをその内部に収容するフィルタ・ハウジングであって、該冷却フィルタが、前記通気ポートから排出された前記アーク副生成物を受け取るように配置された、フィルタ・ハウジングとを備え、
    前記冷却フィルタは、前記アーク副生成物がもはや再発火できない温度まで前記アーク副生成物を冷却するのに十分な大きさの熱吸収容量を有する、耐アーク性配電設備。
  2. 前記フィルタ・ハウジングは、通常動作時は開放状態を維持して対流気流を可能にしつつ、前記アーク管理装置内で突然の圧力増加があったときは対流気流を遮るように構成された方向転換弁である、請求項1に記載の耐アーク性配電設備。
  3. 前記冷却フィルタはハニカム式フィルタを含む、請求項1に記載の耐アーク性配電設備。
  4. 前記冷却フィルタは、ずらして上下に重ねられた多層ハニカム式フィルタを含む、請求項1に記載の耐アーク性配電設備。
  5. 前記冷却フィルタは、次第に目の細かくなる多層スクリーンを有するスクリーン式フィルタ含む、請求項1に記載の耐アーク性配電設備。
  6. 前記冷却フィルタは、ステンレス鋼およびアラミド繊維のうち1つの材料から主に構成される、請求項1に記載の耐アーク性配電設備。
  7. 前記アーク管理装置は通気導管を備え、前記フィルタ・ハウジングは、前記アーク管理装置の前記通気導管に装着されている、請求項1に記載の耐アーク管理装置。
  8. 前記アーク管理装置は、導電体母線アセンブリ用のバックモールドを備え、前記フィルタ・ハウジングは、前記アーク管理装置の前記バックモールドに装着されている、請求項1に記載の耐アーク性配電設備。
  9. 配電設備におけるアーク爆発による被害を制限する方法であって、
    アーク管理装置のチャンバ内にアークを受け取ることと、
    前記アークにより生じたアーク副生成物を前記アーク管理装置内の通気ポートに導くことと、
    前記アーク副生成物がもはや再発火できない温度まで前記アーク副生成物を濾過することと、
    前記濾過されたアーク副生成物を前記アーク管理装置から放出することと、を含む方法。
  10. 前記濾過されたアーク副生成物は、前記配電設備のキャビネット内に放出される、請求項10に記載の方法。
  11. 前記濾過することは、ハニカム式フィルタを用いて行われる、請求項10に記載の方法。
  12. 前記濾過することは、ずらして上下に重ねられた多層ハニカム式フィルタを用いて行われる、請求項10に記載の方法。
  13. 前記濾過することは、次第に目の細かくなる多層スクリーンを有するスクリーン式フィルタを用いて行われる、請求項10に記載の方法。
  14. 前記濾過することは、前記アーク副生成物が、前記アーク管理装置に接続された通気導管から外に出るのに伴って行われる、請求項10に記載の方法。
  15. 前記濾過することは、前記アーク副生成物が、前記アーク管理装置のバックモールドから外に出るのに伴って行われる、請求項10に記載の方法。
  16. 前記アーク管理装置内で突然の圧力増加があった場合、前記アーク管理装置内の対流気流を遮断することをさらに含む請求項10に記載の方法。
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