JP2016127414A - 基地局装置及び基地局装置制御方法 - Google Patents

基地局装置及び基地局装置制御方法

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Abstract

【課題】セルの利用効率を向上させる基地局装置及び基地局装置制御方法を提供する。
【解決手段】SIR測定部301は、ランダムアクセスチャネルに用いる個別プリアンブル(PRACH)の中で使用されていない個別プリアンブルを用いてSIR(Signal to Interference Ratio)を測定する。PRACH誤検出測定部303は、SIR測定部301により測定されたSIRを基に誤検出を検出する。検出閾値決定部304は、PRACH誤検出測定部303により検出された誤検出を基に、予め決められた検出閾値候補毎の誤検出率を算出し、算出した各誤検出率を基に検出閾値候補の中から検出閾値を決定する。PRACH検出部302は、検出閾値決定部304により決定された検出閾値を用いてランダムアクセスチャネルの検出を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、基地局装置及び基地局装置制御方法に関する。
LTE(Long Term Evolution)をはじめとする一部の移動体通信方式では、端末と無線基地局との間の上りリンクの同期確立をRACH(Random Access Channel)と呼ばれる任意のユーザが使用可能なチャネルを利用して実施する。この上りの同期を確立する一連の手続きは、RACH Procedureと呼ばれ、例えば、LTEでは、以下のような手順となる。
移動通信端末は、無線基地局に対して、PRACH(RACH Preamble)を送信する。PRACHを送信する期間や無線リソースの範囲は、無線基地局からの報知情報によって移動通信端末に前もって通知される。しかし、通知した期間における無線リソースの中の具体的にどのタイミングのどのリソースがPRACHの送信に使用されるかを無線基地局が把握することは困難である。そこで、無線基地局は、指定した期間の指定した範囲の無線リソースの全てについて受信を試み、各無線リソースにおけるPRACHの送信の有無を判定する。送信有と判定した場合、無線基地局は、RACH Message 3の無線リソースの確保を行い、そのPRACHリソースに対応するRACH responseにて無線リソースの情報を移動通信端末に送信する。移動通信端末は、送信したPRACHリソースに対応するRACH responseの受信を試み、受信が成功した場合、そのRACH responseで通知された無線リソースを用いてRACH Message 3を送信する。RACH Message 3には、移動通信端末からの接続要求などが格納される。移動通信端末は、RACH Message 3において初めて自己を識別可能な一意のIDを付与する。無線基地局は、RACH Message 3の受信を試み、受信が成功した場合、RACH Message 3に格納されていたIDをRACH Message 4により移動通信端末に通知する。移動通信端末は、RACH Message 4を受信し、格納されているIDを確認する。IDが自己のIDである場合、移動通信端末は、上り同期確立成功と判定して、RACH Procedureを終了する。これに対して、格納されているIDが自己のID以外の場合、無線通信端末3は、RACH Procedureを再度実施する。
ここで、RACH Procedureで用いられるチャネルのうちPRACHについては、雑音や伝送路などの無線環境に依存することやユーザがいつ送信するかの情報が無いといった理由から、無線基地局にてその送信の有無を正確に判定することが困難である。そのため、無線基地局は、実際には送信されていても送信を検出し損ねたり(検出失敗)、送信されていない場合に誤って検出したり(誤検出)することがある。そして、実際には送信されていても送信の検出に無線基地局が失敗した場合は、「Missed detection(検出失敗)」と呼ばれることがある。また、送信されていない場合に誤検出する場合は、「False alarm(誤検出)」と呼ぶことがある。また、以下では、検出失敗と誤検出とを総称する意味で単に「検出誤り」と呼ぶこともある。
特にFalse alarmが発生した場合、無線基地局は、送信されていないPRACHリソースの誤検出の結果、RACH Message 3の無線リソース割り当て及びRACH responseの送信を実行する。しかし、この場合、RACH Message 3を送信する無線通信端末3が存在しないので、確保された無線リソースは利用されず無駄になってしまう。さらに、RACH Message 3の物理チャネルが再送のあるPUSCHであるため、無線基地局は、最大再送回数に到達するまで再送用の無線リソースを確保し続ける。
このような無駄な無線リソースが存在するとセル全体のスループットを損ね、最終的に収容効率の低下を招く。このような性能の低下を引き起こさないように、PRACH検出の閾値は適切に決定されることが好ましい。
無線基地局は通常、受信SIR(Signal to Interference Ratio)と予め決められた閾値とを比較することで、PRACHの有無を判定する。この検出に用いられる閾値が大きければ大きいほど、無線基地局がPRACHを誤検出する可能性は小さくなるが、それとともに、実際に送信されたPRACHの検出を失敗する可能性も大きくなる。反対に閾値を小さくすれば基地局装置が実際に送信されたPRACHの検出を失敗する可能性を小さくすることはできるが、PRACHを誤検出する可能性が大きくなってしまう。誤検出の低減と検出失敗の低減とはトレードオフの関係にあり、両者のバランスを取って一方に偏らないように閾値を定めることが好ましい。
例えば、プリアンブルの検出閾値を決定する技術として、移動通信端末から受信したメッセージにおけるプリアンブルの有無から、プリアンブルの誤検出の確率を算出して、算出した誤検出の確率から閾値を決定する従来技術がある。
特開2011−114716号公報
しかしながら、実際の無線環境では様々な要因により干渉が発生し、PRACHなどのチャネルの受信品質に大きく影響を与える。干渉の影響は一定ではなく時々刻々と変化する。また、セルの位置が異なれば受ける干渉の質も異なるものとなる。
このような様々な環境に対して、PRACH受信について全てのセル間で共通かつ固定の閾値で対応することは困難である。また、セル毎に最適な閾値を設けようとしても、各セルについてそれぞれ走行テストなどの長期間の評価を実施した上で決定することが好ましく、閾値の決定に時間が掛かってしまう。さらに、例えセル毎に最適な閾値を設けたとしても、やはり固定の閾値では変化する環境に耐えることは困難である。すなわち、固定の閾値を用いた場合、検出誤りの発生を抑えることは難しく、セルの利用効率を向上させることは困難である。例えば、設定された閾値が、変化した電波環境下の最適値よりも相対的に低い場合、誤検出の発生を抑えることは難しくなる。
また、上述したようにPRACHは移動通信端末から送信があるか否かを予め基地局装置は知ることは困難である。そのため、従来技術では、誤検出の判定に用いる遅延プロファイルの時間的範囲を本物の相関ピークが現れることの無い余剰部分に限定した上で誤検出の確率を算出して閾値を決定する手法を用いる。しかし、従来技術の手法では、時々刻々と変化していく電波環境下の最適な閾値を決定するための測定として十分ではなく、適切な閾値を求めることが困難である。また、余剰部分、すなわちセル半径設定以上の遅延プロファイル部分については、プリアンブルが送信されてくる可能性を否定しきれず、プリアンブルが無入力である保証はない。したがって、従来の技術では、検出誤り(例えば誤検出、検出失敗)の発生を抑えることは難しく、セルの利用効率を向上させることは困難である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、セルの利用効率を向上させる基地局装置及び基地局装置制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する基地局装置及び基地局装置制御方法は、一つの態様において、SIR測定部は、ランダムアクセスチャネルに用いる個別プリアンブルの中で使用されていない個別プリアンブルを用いてSIRを測定する。誤検出検知部は、前記SIR測定部により測定された前記SIRを基に誤検出を検知する。検出閾値決定部は、前記誤検出検知部により検知された誤検出を基に、予め決められた検出閾値候補毎の誤検出率を算出し、算出した各前記誤検出率を基に前記検出閾値候補の中から検出閾値を決定する。検出部は、前記検出閾値決定部により決定された検出閾値を用いてランダムアクセスチャネルの検出を行う。
本願の開示する基地局装置及び基地局装置制御方法の一つの態様によれば、セルの利用効率を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、基地局装置のブロック図である。 図2は、ベースバンド処理部の詳細を表すブロック図である。 図3は、ベースバンド受信部の詳細を表すブロック図である。 図4は、実施例1に係るPRACH受信部の詳細を表すブロック図である。 図5は、PRACHに用いられる無線リソースの模式図である。 図6は、RACH Procedureのシーケンス図である。 図7は、RACH Procedureにおいて誤検出が発生した場合の一例を表すシーケンス図である。 図8は、PRACH誤検出測定部による誤検出回数の初期化処理のフローチャートである。 図9は、PRACH誤検出測定部による誤検出測定処理のフローチャートである。 図10は、実施例1に係る検出閾値決定部による検出閾値の決定処理のフローチャートである。 図11は、実施例2に係る検出閾値決定部による検出閾値の決定処理のフローチャートである。 図12は、実施例2に係るPRACH受信部の詳細を表すブロック図である。 図13は、PRACH検出失敗測定部による算出SIR推定値の算出処理のフローチャートである。 図14は、検出失敗閾値算出部による検出失敗回数の算出処理のフローチャートである。
以下に、本願の開示する基地局装置及び基地局装置制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する基地局装置及び基地局装置制御方法が限定されるものではない。
図1は、基地局装置のブロック図である。基地局装置1は、図1に示すように、送受信共用器11、RF(Radio Frequency)部12、ベースバンド処理部13、上位回線終端部14、制御部15及びアンテナ16を有している。
送受信共用器11は、アンテナ16を介して無線通信端末3から信号を受信する。そして、受信した無線通信端末3から送信された信号をRF部12へ出力する。また、送受信共用器11は、無線通信端末3へ送信する無線信号の入力をRF部12から受ける。そして、送受信共用器11は、アンテナ16を介して受信した無線信号を無線通信端末3へ送信する。
RF部12は、無線通信端末3から送信された無線信号の入力を送受信共用器11から受信する。そして、RF部12は、受信した無線信号をAD(Analog Digital)変換しデジタル信号に変換する。さらに、RF部12は、デジタル信号に変換した信号を周波数変換してベースバンド信号に変換する。その後、RF部12は、生成したベースバンド信号をベースバンド処理部13へ出力する。
また、RF部12は、無線通信端末3への送信信号であるベースバンド信号の入力をベースバンド処理部13から受ける。そして、RF部12は、受信したベースバンド信号を周波数変換して無線信号に変換する。さらに、RF部12は、生成した無線信号にDA(Digital Analog)変換しアナログ信号に変換する。その後、RF部12は、無線通信端末3への送信信号である無線信号を送受信共用器11へ出力する。
ベースバンド処理部13は、無線通信端末3からの送信信号の入力をRF部12から受ける。そして、ベースバンド処理部13は、受信した信号がPRACHの場合、同期を確立する一連の手順であるPRACH Procedureを実行する。また、受信した信号がPUSCH又はPUCCHの場合、復調処理及び復号化処理を施す。そして、ベースバンド処理部13は、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)で送られてきたデータを例えばスケジューリングに用いる。また、例えば、ベースバンド処理部13は、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)で送られてきたデータを上位回線終端部14へ出力する。
ベースバンド処理部13による、無線通信端末3からの送信信号に対する処理については後で詳細に説明する。
また、ベースバンド処理部13は、無線通信端末3への送信信号の入力を上位回線終端部14から受ける。そして、ベースバンド処理部13は、受信した信号に符号化処理及び変調処理を施す。そして、ベースバンド処理部13は、処理を施したベースバンド信号をRF部12へ出力する。
上位回線終端部14は、基地局装置1と上位ネットワーク2との接続を行う。上位回線終端部14は、上位ネットワーク2から受信された無線通信端末3へのデータをベースバンド処理部13に出力する。また、上位回線終端部14は、ベースバンド処理部13から入力された無線通信端末3からのデータをネットワーク2へ送信する。
制御部15は、基地局装置1の電源のオン/オフを行う。また、制御部15は、RF部12、ベースバンド処理部13及び上位回線終端部14に対して、通信に用いるパラメータの設定を行う。
図2は、ベースバンド処理部の詳細を表すブロック図である。ベースバンド処理部13は、図2に示すように、ベースバンド受信部31、上りL2処理部32、スケジューリング部33、ベースバンド送信部34、RACH処理部35及び下りL2処理部6を有している。
ベースバンド受信部31は、無線通信端末3からの信号がPRACHの場合、PRACH Procedureを実行する。例えば、ベースバンド受信部31は、PRACHを検出した場合、RACH処理部35にPRACHの検出した旨を通知する。
また、無線通信端末3からの信号がPUSCH又はPUCCHの無線リソースで送られた信号の場合、ベースバンド受信部31は、スケジューリング部33から通知された無線通信端末3に割り当てられた無線リソースの情報を用いて無線通信端末3から送信された信号を受信する。そして、ベースバンド受信部31は、受信した信号がPRACHの場合、PRACHの検出及びその後の同期確立のための処理を実行する。
また、ベースバンド受信部31は、受信した信号がPUCCHの無線リソースで送られた信号の場合、受信した信号に復調処理及び復号処理などを施す。そして、ベースバンド受信部31は、受信した信号に含まれる信号品質やPUSCHの送信完了の通知などの制御情報を取得し、スケジューリング部33へ出力する。また、受信した信号がPUSCHの場合も、受信した信号に復調処理及び復号処理などを施す。そして、ベースバンド受信部31は、受信した信号に含まれるデータを上りL2処理部32へ出力する。
ここで、図3を参照して、ベースバンド受信部31についてより詳細に説明する。図3は、ベースバンド受信部の詳細を表すブロック図である。ベースバンド受信部31は、図3に示すように、帯域FFT(Fast Fourier Transform)・デマッピング部131、PUSCH受信部132、PUCCH受信部133及びPRACH受信部134を有している。
PUSCH又はPUCCHの信号が送られてきた場合、帯域FFT・デマッピング部131は、受信した信号に対して高速フーリエ変換を施し、周波数領域の信号へ変換する。次に、帯域FFT・デマッピング部131は、周波数領域に変換した信号を物理チャネル毎に分離するデマッピング処理を施す。
その後、帯域FFT・デマッピング部131は、PUSCHの信号であればPUSCH受信部132へ出力する。また、PUCCHの制御信号であれば下りPUCCH受信部133へ出力する。
PUSCH受信部132は、PUSCHの信号の入力を帯域FFT・デマッピング部131から受ける。そして、PUSCH受信部132は、PUSCHのリファレンス信号に基づいてチャネル推定を行う。次に、PUSCH受信部132は、チャネル推定結果に従ってPUSCHの信号のチャネル等化を行い、信号の復調処理を行う。さらに、PUSCH受信部132は、復調した信号を復号する。その後、PUSCH受信部132は、復号した信号を上りL2処理部32へ出力する。
PUCCH受信部133は、PUCCHの信号の入力を帯域FFT・デマッピング部131から受ける。そして、PUCCH受信部133は、PUCCHのリファレンス信号に基づいてチャネル推定を行う。次に、PUCCH受信部133は、チャネル推定結果に従ってPUCCHの信号のチャネル等化を行い、制御信号の復調処理を行う。さらに、PUCCH受信部133は、復調した制御信号を復号する。その後、PUCCH受信部133は、復号した制御信号を上りスケジューリング部33へ出力する。
PRACH受信部134は、無線通信端末3から送信された信号がPRACHの場合、PRACHをRF部12から受信する。そして、PRACH受信部134は、PRACHの検出処理を行う。PRACHを検出した場合、PRACH受信部134は、RACH処理部35へPRACHを検出した旨を通知する。
ここで、図4を参照して、PRACH受信部134によるPRACHの検出処理について詳細に説明する。図4は、実施例1に係るPRACH受信部の詳細を表すブロック図である。
PRACH受信部134は、図4に示すように、SIR測定部301、PRACH検出部302、PRACH誤検出測定部303及び検出閾値決定部304を有する。
SIR測定部301は、PRACHの個別プリアンブル(Dedicated Preamble)のスケジューリング情報をスケジューリング部33から取得する。
ここで、PRACHについて説明する。図5は、PRACHに用いられる無線リソースの模式図である。図5は、横軸はPRACHリソースを表している。基地局装置1は、PRACHに用いられる無線リソースとして、例えば、図5に示すように、複数のプリアンブル信号列に使用する無線リソースを用意している。このうち、無線リソース群101は、全ての無線通信端末3が任意にPRACHの送信に用いることのできる無線リソースである。以下では、この無線リソースを「共通プリアンブルリソース」という。なお、共通プリアンブルは、コンテンションベースのプリアンブル(contention based preamble)、あるいは、コンテンションベースのシグネチャ(contention base signature)とも呼ばれる。また、共通プリアンブルリソース以外の無線リソース群102は、基地局装置1によって特定の無線通信端末3に送信指示がなされる個別割当用の個別プリアンブルに使用する無線リソースとして予約されている。以下では、この個別プリアンブルに使用する無線リソースを「個別プリアンブルリソース」という。なお、個別プリアンブルは、非コンテンションベースのプリアンブル(non- contention based preamble、contention free preamble)、あるいは、非コンテンションベースのシグネチャ(non- contention based signature、contention free signature)とも呼ばれる。
なお、PRACHに用いられる無線リソース及び複数のプリアンブル信号列に使用する無線リソースは、セル毎に設定される初期値パラメータを用いて生成されたZC系列(Zadoff-Chu Sequence)を循環シフトして生成される64個のプリアンブル系列である。また、各プリアンブル系列の長さは839である。そして、この64個のプリアンブル系列のうち、所定個数の系列が共通プリアンブルリソースに割り当てられ、残りのプリアンブル系列が個別プリアンブルリソースとしてランダムに使用される。
例えば、無線リソースのうち、第1番から第K番までの無線リソースを個別プリアンブルリソースとし、第K+1番から第N番までの無線リソースを共通プリアンブルリソースとした場合で説明する。この場合、第1番から第K番までのプリアンブルである個別プリアンブルリソースは、基地局装置1から無線通信端末3に対して使用指示がある場合に、無線通信端末3はその個別プリアンブルリソースを用いることができる。言い換えれば、個別プリアンブルリソースは、基地局装置1による使用の指示が無ければ無線通信端末3により使用されることはない。一方、第K+1番から第N番までのプリアンブルは共通プリアンブルであり、基地局装置1による使用許可の管理が行われず、無線通信端末3の判断で使用される。なお、個別割当用に予約するプリアンブルは、ここで説明したように番号の小さいものとする必要はなく、任意の番号のプリアンブルを選択することができる。
SIR測定部301は、スケジューリング情報を用いて、スケジューリング部33から使用の指示が与えられていない個別プリアンブルリソースを特定する。
SIR測定部301は、PRACHをRF部12から受信する。そして、SIR測定部301は、個別プリアンブルリソース以外のプリアンブルリソース及び使用が指定された個別プリアンブルリソースに加えて、未使用の個別プリアンブルリソースについてもSIR推定値を算出する。
SIR測定部301は、算出した未使用の個別プリアンブルリソースのSIR推定値をPRACH誤検出測定部303へ出力する。また、SIR測定部301は、個別プリアンブルリソース以外のプリアンブルリソース及び使用が指定された個別プリアンブルリソースのSIR推定値をPRACH検出部302へ出力する。
PRACH誤検出測定部303は、PRACHの検出に用いる検出閾値の候補である検出閾値候補を予め複数記憶している。検出閾値候補は、PRACHの検出に用いられる一般的な検出閾値の付近に分布する値を有することが好ましい。例えば、検出閾値候補は、基準値から所定の間隔で値を増減させていくことで生成することができる。PRACH誤検出測定部303は、未使用の個別プリアンブルリソースのSIR推定値の入力をSIR測定部301から受ける。そして、PRACH誤検出測定部303は、各検出閾値候補の中で、SIR推定値を下回る検出閾値候補について誤検出回数に1を加算する。
PRACH誤検出測定部303は、誤検出回数のカウントを所定数のPRACHを用いて所定回数繰り返す。その後、PRACH誤検出測定部303は、各検出閾値候補の誤検出回数を検出閾値決定部304へ出力する。このPRACH誤検出測定部303が、「誤検出検知部」の一例にあたる。
検出閾値決定部304は、各検出閾値候補の誤検出回数の入力をPRACH誤検出測定部303から受ける。その後、検出閾値決定部304は、検出閾値候補毎に誤検出回数を試験回数で除算して各検出閾値候補の誤検出率を算出する。試験回数は予め決められた回数である。
さらに、検出閾値決定部304は、基準誤検出率を予め記憶している。ここで、基準誤検出率は、誤検出の許容範囲及び検出失敗の許容範囲などの基地局装置1の運用状態に応じて決定されることが好ましい。
検出閾値決定部304は、算出した各検出閾値候補の誤検出率の中で、基準誤検出率未満であり、且つ、最も値の大きい誤検出率を与える検出閾値候補を検出閾値として決定する。ここで、検出閾値は、小さい値を有する検出閾値であるほど、未使用の個別プリアンブルリソースのSIR推定値について誤検出する可能性(すなわち当該SIR推定値が検出閾値候補を上回る可能性)を高めるという性質を有する。換言すると、検出閾値決定部304は、算出した各検出閾値候補の誤検出率の中で、基準誤検出率未満であり、且つ、最も値の小さい検出閾値候補を検出閾値として決定することができる。これにより、誤検出率を基準誤検出率未満の許容範囲に収束させつつ検出失敗の確率を低減させるように検出閾値を最適化することができる。検出閾値決定部304は、決定した検出閾値をPRACH検出部302へ出力する。
PRACH検出部302は、検出閾値決定部304により決定された検出閾値の入力を受ける。そして、PRACH検出部302は、受信した検出閾値を新たな検出閾値として設定する。
また、PRACH検出部302は、共通プリアンブルリソース及び使用が指定された個別プリアンブルリソースのSIR推定値の入力をSIR測定部301から受ける。そして、PRACH検出部302は、SIR測定値が設定した検出閾値以上の場合、PRACHを検出したと判定する。PRACH検出部302は、PRACHを検出した場合、PRACHの検出をRACH処理部35へ通知する。このPRACH検出部302が、「検出部」の一例にあたる。
図2に戻って説明を続ける。上りL2処理部32は、ベースバンド受信部31からデータの入力を受ける。そして、上りL2処理部32は、受信データに対してRLC(Radio Link Control)レイヤ処理又はPDCP(Packet Data Control Protocol)レイヤ処理を含むL2処理を施す。その後、上りL2処理部32は、処理を施したデータを上位回線終端部14へ出力する。
スケジューリング部33は、無線通信端末3の制御情報をベースバンド受信部31から受信する。そして、スケジューリング部33は、例えば受信した制御情報を用いて、無線通信端末3にPDCCH及びPDSCHの無線リソースを割り当てる。そして、スケジューリング部33は、割り当てた無線リソースの情報をベースバンド送信部34及びベースバンド受信部31に送信する。
RACH処理部35は、PRACHの検出の通知をPRACH検出部302から受信する。そして、RACH処理部35は、RACH Message 2を生成し、RACH Message 3を送信するための無線リソースを確保する。そして、ベースバンド送信部34にRACH Message 2を送信するとともに、確保した無線リソースの情報を通知する。
その後、RACH処理部35は、ベースバンド受信部31によりRACH Message 3が受信されると、RACH Message 3の入力をベースバンド受信部31から受ける。そして、RACH処理部35は、受信したRACH Message 3に格納されている無線通信端末3のID(Identifier)を取得する。次に、RACH処理部35は、取得したIDを通知するRACH Message 4を生成する。そして、RACH処理部35は、RACH Message 4をベースバンド送信部34に送信する。
ベースバンド送信部34は、RACH Message 2をRACH処理部35から受信する。そして、ベースバンド送信部34は、RACH処理部35から指定された無線リソースを用いてRACH Message 2に符号化処理及び変調処理を施しベースバンド信号を生成する。その後、ベースバンド送信部34は、処理を施したRACH Message 2をRF部12へ出力する。また、ベースバンド送信部34は、RACH Message 4をRACH処理部35から受信する。そして、ベースバンド送信部34は、RACH Message 4に符号化処理及び変調処理を施しベースバンド信号を生成する。その後、ベースバンド送信部34は、処理を施したRACH Message 4をRF部12へ出力する。
下りL2処理部36は、上位回線終端部14から無線通信端末3へ送信する信号の入力を受ける。下りL2処理部36は、受信信号に対してRLCレイヤ処理又はPDCPレイヤ処理を含むL2処理を施す。その後、下りL2処理部36は、処理を施した信号をベースバンド送信部34へ出力する。
ベースバンド送信部34は、無線通信端末3に割り当てられた無線リソースの情報をスケジューリング部33から受信する。次に、ベースバンド送信部34は、無線通信端末3へ送信する信号の入力を下りL2処理部36から受ける。そして、ベースバンド送信部34は、無線通信端末3に割り当てられた無線リソースの情報にしたがって、受信した信号に符号化処理及び変調処理を施しベースバンド信号を生成する。その後、ベースバンド送信部34は、処理を施した信号をRF部12へ出力する。
ここで、図6を参照して、RACH Procedureの一連の処理手順を説明する。図6は、RACH Procedureのシーケンス図である。ここでは、通信確立の失敗の典型例についても合わせて説明する。
無線通信端末3は、PRACHに用いる無線リソースをランダムに選択してPRACHを基地局装置1に送信する(ステップS11)。その後、RACH Messgae 2を基地局装置1が受信できない場合、無線通信端末3は、送信電力を上げてPRACHの再送を繰り返す(ステップS12)。この送信電力を上げて再送を行う処理は、「Power ramping」と呼ばれる場合がある。
基地局装置1のPRACH受信部134は、PRACHの検出を行う。PRACHを検出すると、PRACH受信部134は、PRACHを検出した旨をRACH処理部35に通知する。RACH処理部35は、PRACHの検出の通知を受けるとRACH Message 2の生成及び無線リソースの確保を行う。そして、RACH処理部35は、RACH Message 2をベースバンド送信部34及びRF部12を介して通信エリア内の全ての無線通信端末3へ送信する(ステップS13)。RACH Message 2は、RACH responseと呼ばれる。RACH Message 2には、検出したPRACHの番号(Preamble ID)、仮のC−RNTI(Cell- Radio Network Temporary Identifier)、送信タイミング情報及び割り当て情報が含まれる。
無線通信端末3は、送信したPRACHに対応するRACH Message 2の受信を試みる。そして、無線通信端末3は、受信したRACH Message 2中に送信したPRACHのPreamble ID含まれているか否かを判定する。送信したPreamble IDが含まれておらず、RACH Message 2の受信が失敗した場合、無線通信端末3は、PRACHを再送する(ステップS14)。基地局装置1のRACH処理部35は、再送されたRACHに対する応答として、RACH Message 2を再送する(ステップS15)。
無線通信端末3は、基地局装置1から送信されたRACH Message 2を受信し、RACH Message 2中に送信したPRACHのPreamble IDが含まれている場合、受信成功と判定する。RACH Message 2の受信が成功すると、無線通信端末3は、RACH Message 2で通知された無線リソースを用いてRACH Message 3を基地局装置1へ送信する(ステップS16)。RACH Message 3は、RRC connection requestと呼ばれる。RACH Message 3には、無線通信端末3から基地局装置1に対する接続要求などが格納される。また、無線通信端末3は、RACH Message 3により、自装置固有のIDを送信する。
基地局装置1のPUSCH受信部132は、PUSCHを用いて送られてきたRACH Message 3の受信を実施し、受信が成功すると、スケジューリング部33にRACH Message 3の受信を通知する。スケジューリング部33は、RACH Message 3に格納されていたIDを格納するRACH Message 4を送信する無線リソースをベースバンド送信部34に通知する。そして、ベースバンド送信部34は、指定された無線リソースを用いてRACH Message 4を無線通信端末3に送信する(ステップS17)。また、ベースバンド送信部34は、RACH Message 4により、RRC(Radio Resource Control)接続のための制御情報を無線通信端末3に通知する。
無線通信端末3は、RACH Message 4の受信を試みる。RACH Message 4を受信した場合、無線通信端末3は、RACH Message 4に自己のIDが含まれているか否かを確認する。自己のIDが含まれている場合、無線通信端末3は、ランダムアクセス処理を完了し、基地局装置1との間にコネクションを確立する。その後、無線通信端末3と基地局装置1とは、確立したコネクション上でデータの送受信を行う(ステップS18)。一方、自己のIDが含まれていない場合、無線通信端末3は、ランダムアクセスが失敗したと判定し、再度PRACHの送信からRACH Procedureを繰り返す。
ここで、図7を参照して、誤検出が発生した場合の処理の流れについて説明する。図7は、RACH Procedureにおいて誤検出が発生した場合の一例を表すシーケンス図である。
基地局装置1のPRACH受信部134が、無線通信端末3が送信していないはずのPRACHを誤検出する(ステップS21)。
PRACHを誤検出した場合、基地局装置1は、送信したRACH Message 2に対する応答であるRACH Message 3の無線リソースを割り当てる。そして、基地局装置1のRACH処理部35は、RACH Message 2を生成し、無線通信端末3へ送信する(ステップS22)。
しかし、RACH Message 3を送信する無線通信端末3は存在しない。そこで、基地局装置1は、確保したRACH Message 3の無線リソースにより信号を受信することはなく、無線リソースが無駄になる(ステップS23)。無線基地局装置1は、最大再送回数に達するまで、再送用の無線リソースを確保し続ける。図7のステップS22における RACH Message 3を表す破線矢印は、無線リソースが確保されているだけで、実際には使用されていないことを表している。
そこで、本実施例に係る基地局装置1は、PRACHの誤検出を軽減することで、このような無駄な無線リソースの使用を軽減することができる。
次に、図8及び9を参照して、PRACH誤検出測定部303の処理の流れについて説明する。図8は、PRACH誤検出測定部による誤検出回数の初期化処理のフローチャートである。また、図9は、PRACH誤検出測定部による誤検出測定処理のフローチャートである。
PRACH誤検出測定部303は、予め各検出閾値候補の誤検出回数を初期化し、その後、誤検出の測定を行う。そこで、まず図8を参照して、PRACH誤検出測定部303による誤検出回数の初期化処理について説明する。
PRACH誤検出測定部303は、誤検出回数の初期化処理の対象とする検出閾値候補の番号nを初期化(n=0)する(ステップS101)。ここでは、番号nの検出閾値候補を、検出閾値候補#nと表す。
そして、PRACH誤検出測定部303は、検出閾値候補#nに対応する誤検出回数を初期化、すなわち0にする(ステップS102)。
次に、PRACH誤検出測定部303は、対象とする検出候補閾値の番号を1つインクリメント(n=n+1)する(ステップS103)。
そして、PRACH誤検出測定部303は、n=Nか否かを判定する(ステップS104)。ここで、Nは、PRACH誤検出測定部303が記憶する検出閾値候補の数である。n=Nでない場合(ステップS104:否定)、PRACH誤検出測定部303は、ステップS102に戻る。
これに対して、n=Nの場合(ステップS104:肯定)、PRACH誤検出測定部303は、誤検出回数の初期化処理を終了する。
次に、図9を参照して、PRACH誤検出測定部303による誤検出回数測定処理について説明する。
PRACH誤検出測定部303は、誤検出回数測定処理の対象とする検出閾値候補の番号nを初期化(n=0)する(ステップS201)。
PRACH誤検出測定部303は、未使用の個別プリアンブルリソースのSIR推定値(γ)が検出閾値候補#nより大きいか否かを判定する(ステップS202)。SIR推定値γが検出閾値候補#n以下の場合(ステップS202:否定)、PRACH誤検出測定部303は、ステップS204に進む。
これに対して、SIR推定値γが検出閾値候補#nより大きい場合(ステップS202:肯定)、PRACH誤検出測定部303は、検出閾値候補#nに対応する誤検出回数を1つインクリメントする(ステップS203)。
そして、PRACH誤検出測定部303は、対象とする検出候補閾値の番号を1つインクリメント(n=n+1)する(ステップS204)。
そして、PRACH誤検出測定部303は、n=Nか否かを判定する(ステップS205)。n=Nでない場合(ステップS205:否定)、PRACH誤検出測定部303は、ステップS202に戻る。
これに対して、n=Nの場合(ステップS205:肯定)、PRACH誤検出測定部303は、誤検出回数の測定処理を終了する。
次に、図10を参照して、検出閾値決定部304による検出閾値の決定処理の流れを説明する。図10は、実施例1に係る検出閾値決定部による検出閾値の決定処理のフローチャートである。
検出閾値決定部304は、検出閾値Θを初期化する。例えば、検出閾値決定部304は、Θ=+∞(例えば、取りうる値の範囲で最大となる値)とする(ステップS301)。例えば、int型(16ビット)の場合は「+32767」を初期値として設定することができる。
検出閾値決定部304は、誤検出率算出処理の対象とする検出閾値候補の番号nを初期化(n=0)する(ステップS302)。
そして、検出閾値決定部304は、検出閾値候補#nに対応する誤検出率(β(n))を算出する(ステップS303)。ここで、Lを未使用の個別プリアンブルを用いたSIR推定値の算出回数とし、M(n)を検出閾値候補#nの誤検出回数とした場合、検出閾値決定部304は、β(n)=M(n)/Lとして検出閾値候補#nに対応する誤検出率を算出することができる(ステップS303)。
検出閾値決定部304は、誤検出率β(n)が基準誤検出率(α)未満か否かを判定する(ステップS304)。誤検出率β(n)が基準誤検出率α以上の場合(ステップS304:否定)、検出閾値決定部304は、ステップS307へ進む。
これに対して、誤検出率β(n)が基準誤検出率α未満の場合(ステップS304:肯定)、検出閾値決定部304は、検出閾値候補#nが検出閾値Θ未満であるか否かを判定する(ステップS305)。検出閾値候補#nが検出閾値Θ以上の場合(ステップS305:否定)、検出閾値決定部304は、ステップS307へ進む。
これに対して、検出閾値候補#nが検出閾値Θ未満の場合(ステップS305:肯定)、検出閾値決定部304は、検出閾値候補Θとして検出閾値候補#nを選択する(ステップS306)。
次に、検出閾値決定部304は、検出閾値候補の番号nを1つインクリメントする。すなわち、検出閾値決定部304は、n=n+1とする(ステップS307)。
そして、検出閾値決定部304は、n=Nか否かを判定する(ステップS308)。n=Nでない場合(ステップS308:否定)、検出閾値決定部304は、ステップS303に戻る。
これに対して、n=Nの場合(ステップS308:肯定)、検出閾値決定部304は、検出閾値の決定処理を終了する。その後、検出閾値決定部304は、この処理により求めた検出閾値Θを検出閾値としてPRACH検出部302へ出力する。
以上に説明したように、本実施例に係る基地局装置は、未使用であることが分かっている無線リソースを用いて、検出閾値候補毎の誤検出率を算出し、所望の値以下で且つ最も近い誤検出率を有する検出閾値候補(すなわち、許容し得る誤検出率を有する検出閾値候補のなかで最も小さい値の検出閾値候補)を検出閾値としてPRACHの検出を行う。これにより、基地局装置の運用環境に応じて誤検出の閾値を動的に変化させることができ、セルの利用効率を向上させることができる。
次に、実施例2について説明する。本実施例に係る基地局装置は、検出閾値の決定方法が実施例1と異なる。そこで、以下では、検出閾値の決定方法について説明する。本実施例に係る基地局装置も図1のブロック図で表される。また、本実施例に係るベースバンド処理部も図2のブロック図で表される。また、本実施例に係るベースバンド受信部も、図3で表される。さらに、本実施例に係るPRACH受信部も図4のブロック図で表される。以下では、実施例1と同じ機能を有する各部については説明を省略する。
図4を参照して、本実施例に係る検出閾値決定部304について説明する。検出閾値決定部304は、検出閾値の調整値として一回の増分及び検出閾値の一回の減分を記憶している。ここで、目標とする誤検出率を目標誤検出率とした場合、例えば、一回の増分は、1から目標誤検出率を減算した値に比例した値として決定することができる。また、一回の減分は、目標誤検出率に比例した値として決定することができる。そして、通信状態の瞬時の変動による影響を避けるため、各調整値は1より小さなステップサイズを乗じたものを用いることが好ましい。
検出閾値決定部304は、未使用の個別プリアンブルリソースのSIRの入力をPRACH誤検出測定部303から受ける。そして、検出閾値決定部304は、現在の検出閾値と受信した個別プリアンブルリソースのSIRを比較する。
個別プリアンブルリソースのSIRが現在の検出閾値よりも大きい場合、検出閾値決定部304は、現在の検出閾値に検出閾値の増分を加算した値を新たな検出閾値とする。
一方、個別プリアンブルリソースのSIRが現在の検出閾値以下の場合、検出閾値決定部304は、現在の検出閾値から検出閾値の減分を減算した値を新たな検出閾値とする。
このように、調整値を用いて徐々に検出閾値を調整することで、誤検出検出率が目標値に収束することが期待できる。
次に、図11を参照して、本実施例に係る検出閾値決定部304による検出閾値の決定処理の流れについて説明する。図11は、実施例2に係る検出閾値決定部による検出閾値の決定処理のフローチャートである。
検出閾値決定部304は、未使用の個別プリアンブルリソースのSIRの入力をPRACH誤検出測定部303から受ける。そして、検出閾値決定部304は、個別プリアンブルリソースのSIR(γ)が現在の検出閾値Θより大きいか否かを判定する(ステップS401)。
個別プリアンブルリソースのSIR(γ)が現在の検出閾値Θより大きい場合(ステップS401:肯定)、検出閾値決定部304は、現在の検出閾値に検出閾値の一回の増分(Δup)を加算した値を新たな検出閾値とする(ステップS402)。
一方、個別プリアンブルリソースのSIR(γ)が現在の検出閾値Θ以下の場合(ステップS401:否定)、検出閾値決定部304は、現在の検出閾値から検出閾値の一回の減分(Δdown)を減算した値を新たな検出閾値とする(ステップS403)。
以上に説明したように、検出閾値の決定方法は様々な方法をとることができる。そして、異なる検出閾値の決定方法を用いても、実施例1と同様に、基地局装置の運用環境に応じて誤検出の閾値を動的に変化させることができ、セルの利用効率を向上させることができる。
図12は、実施例3に係るPRACH受信部の詳細を表すブロック図である。本実施例に係る基地局装置は、誤検出率とともに実際には送信された信号の検出を失敗する確率を表す検出失敗率を用いて検出閾値を決定することが実施例1と異なる。そこで、以下では、検出閾値の決定について主に説明する。以下では、本実施例に係る基地局装置の各部における実施例1と同じ機能については説明を省略する。
図12に示すように、本実施例に係るPRACH受信部134は、SIR測定部301、RPACH検出部302、PRACH誤検出測定部303、検出閾値決定部304、誤検出閾値算出部305、PRACH検出失敗測定部306及び検出失敗閾値算出部307を有している。
SIR測定部301は、PRACHをRF部12から受信する。そして、SIR測定部301は、個別プリアンブルリソース以外のプリアンブルリソース及び使用が指定された個別プリアンブルリソースのSIR推定値を算出する。また、SIR測定部301は、未使用の個別プリアンブルリソースについてもSIR推定値を算出する。
SIR測定部301は、算出した未使用の個別プリアンブルリソースのSIR推定値をPRACH誤検出測定部303へ出力する。
また、SIR測定部301は、使用が指定された個別プリアンブルリソースに対応する無線通信端末3の情報、PRACHスケジューリング回数をスケジューリング部33から取得する。
そして、SIR測定部301は、使用が指定された個別プリアンブルリソースのSIR推定値、その個別プリアンブルリソースに対応する無線通信端末3の情報及びPRACHスケジューリング回数を対応付けてPRACH検出失敗測定部306へ出力する。この場合、SIR測定部301は、検出が成功した場合のSIR推定値だけでなく、検出に失敗して再送が行われた時の検出失敗時のSIR推定値も送信する。
PRACH誤検出測定部303は、実施例1と同様に各検出閾値候補に応じた誤検出回数を求め、その求めた誤検出回数を誤検出閾値算出部305へ出力する。
誤検出閾値算出部305は、各検出閾値候補に応じた誤検出回数の入力をPRACH誤検出測定部303から受ける。そして、誤検出閾値算出部305は、取得した各検出閾値候補に応じた誤検出回数を用いて検出閾値候補毎の誤検出率を算出する。そして、誤検出閾値算出部305は、誤検出率が基準誤検出率未満で、且つ、最も小さい値を有する検出閾値候補を誤検出閾値に決定する。その後、誤検出閾値算出部305は、決定した誤検出閾値を検出閾値決定部304へ出力する。
すなわち、誤検出閾値算出部305は、実施例1における検出閾値決定部304による検出閾値の決定と同じ処理により誤検出閾値を決定する。
PRACH検出失敗測定部306は、PRACH誤検出測定部303と同様に検出閾値候補を予め複数記憶している。PRACH検出失敗測定部306は、使用が指定された個別プリアンブルリソースのSIR推定値、その個別プリアンブルリソースに対応する無線通信端末3の情報及びPRACHスケジューリング回数の入力をSIR測定部301から受ける。この場合、PRACH検出失敗測定部306は、検出に失敗して再送が行われたPRACHスケジュールタイミングにおけるSIR推定値もSIR測定部301から受信する。そして、PRACH検出失敗測定部306は、SIR推定値、無線通信端末3の情報及びPRACHスケジューリング回数を対応付けて記憶する。
ここで、前述のPRACH Procedureの処理において説明したように、PACH Procedureでは、Power Rampingと呼ばれる再送毎に電力を増加させる処理が行われる。そのため、受信したPRACHのSIR推定値及びPower Rampingによる電力増加分を用いることで、各PRACHスケジュールタイミングにおけるSIRを推定することができる。
そこで、PRACH検出失敗測定部306は、最終PRACHのSIR推定値かPower Rampingによる1回の増加分を減算し、各PRACHスケジュールタイミングにおけるSIR推定値を算出する。この算出したSIR推定値を、SIR測定部301から受信したSIR推定値に対して「算出SIR推定値」という。
ここで、PRACH検出失敗測定部306は、測定の基準となる基準SIRを記憶している。基準SIRは、検出失敗率が所望の値になる場合のSIRである。例えば、SIRが0dBの時に検出失敗率が1%と考えられる場合、所望の検出失敗率が1%であれば、基準SIRは0dBとなる。
そして、PRACH検出失敗測定部306は、算出SIR推定値から基準SIR推定値を減算し、PRACHスケジューリングタイミング毎に基準SIRと算出SIR推定値との差分を求める。すなわち、実際の状態と理想の状態との差分を表している。そして、PRACH検出失敗測定部306は、PRACHスケジュールタイミングにおけるSIR推定値から基準SIRと算出SIR推定値との差分を減算して、SIR推定値を補正し、補正後SIR推定値を算出する。補正後SIR推定値は、理想的な状態であればSIR推定値はどのような値であったかを表す。
そして、PRACH検出失敗測定部306は、PRACHスケジュールタイミング毎の補正後SIR推定値と各検出閾値候補とを比較する。そして、補正後SIR推定値が、検出閾値候補の値未満の場合、PRACH検出失敗測定部306は、検出閾値候補に応じた検出失敗回数に1を加算する。
PRACH検出失敗測定部306は、上述した検出失敗回数の算出処理を所定回数繰り返す。この繰り返し回数は、PRACH誤検出測定部303による誤検出回数の算出処理の繰り返し回数とは異なっても同じでもよい。そして、PRACH検出失敗測定部306は、検出閾値候補毎の誤検出回数を検出失敗閾値算出部307に出力する。
検出失敗閾値算出部307は、検出閾値候補毎の誤検出回数の入力をPRACH検出失敗測定部306から受ける。そして、検出失敗閾値算出部307は、誤検出回数が予め決められた検出失敗率を下回る検出閾値候補のうち値が最大の検出閾値候補を検出失敗閾値と決定する。そして、検出失敗閾値算出部307は、決定した検出失敗閾値を検出閾値決定部304へ出力する。
検出閾値決定部304は、誤検出閾値の入力を誤検出閾値算出部305から受ける。また、検出閾値決定部304は、検出失敗閾値の入力を検出失敗閾値算出部307から受ける。そして、検出閾値決定部304は、誤検出閾値と検出失敗閾値の平均値を算出し検出閾値とする。そして、検出閾値決定部304は、検出閾値をPRACH検出部302へ出力する。
次に、図13を参照してPRACH検出失敗測定部306による算出SIR推定値の算出処理の流れについて説明する。図13は、PRACH検出失敗測定部による算出SIR推定値の算出処理のフローチャートである。
PRACH検出失敗測定部306は、PRACHスケジューリングのループ回数kを初期化する(ステップS501)。ここでは、PRACH検出失敗測定部306は、kを0とする。また、ここでは、PRACHスケジューリング回数はKとする。すなわち、kは、0以上K以下の自然数となる。また、無線通信端末uのPRACHスケジューリングのループ回数kのタイミングにおけるSIR推定値をΓ(u)(k)とする。この場合、無線通信端末uからのPRACHが検出された時のSIR推定値は、Γ(u)(K−1)となる。
PRACH検出失敗測定部306は、ループ回数kとPRACHスケジューリング回数Kとの差の回数にPower Rampingによる1回の増加分(Step)を乗算した値をΓ(u)(K−1)から減算して、ループ回数kのタイミングにおける算出SIR推定値σ(u)(k)を算出する(ステップS502)。
次に、PRACH検出失敗測定部306は、PRACHスケジューリングのループ回数kを1つインクリメントする。すなわち、PRACH検出失敗測定部306は、k=k+1とする(ステップS503)。
そして、PRACH検出失敗測定部306は、k=Kか否かを判定する(ステップS504)。k=Kでない場合(ステップS504:否定)、PRACH検出失敗測定部306は、ステップS502に戻る。
これに対して、k=Kの場合(ステップS504:肯定)、検出閾値決定部304は、算出SIR推定値の算出処理を終了する。
次に、図14を参照して、検出失敗閾値算出部307による検出失敗回数の算出処理の流れについて説明する。図14は、検出失敗閾値算出部による検出失敗回数の算出処理のフローチャートである。
検出失敗閾値算出部307は、検出失敗回数の算出処理の対象とする検出閾値候補の番号nを初期化(n=0)する(ステップS601)。
検出失敗閾値算出部307は、ループ回数kのタイミングにおける算出SIR推定値であるσ(u)(k)から基準SIRであるΣを減算する。そして、検出失敗閾値算出部307は、計算結果をループ回数kのタイミングにおけるSIR推定値であるΓ(u)(k)から減算して補正後SIR推定値であるσを算出する(ステップS602)。
次に、検出失敗閾値算出部307は、検出閾値候補#nが算出した補正後SIR推定値であるσ未満か否かを判定する(ステップS603)。検出閾値候補#nがσ以上の場合(ステップS603:否定)、検出失敗閾値算出部307は、ステップS605に進む。
これに対して、検出閾値候補#nがσ未満の場合(ステップS603:肯定)、検出失敗閾値算出部307は、検出閾値候補#1に対応する検出失敗回数を1つインクリメントする(ステップS604)。
次に、検出失敗閾値算出部307は、検出閾値候補の番号nを1つインクリメントする。すなわち、検出失敗閾値算出部307は、n=n+1とする(ステップS605)。
そして、検出失敗閾値算出部307は、n=Nか否かを判定する(ステップS606)。n=Nでない場合(ステップS606:否定)、検出失敗閾値算出部307は、ステップS603に戻る。
これに対して、n=Nの場合(ステップS606:肯定)、検出失敗閾値算出部307は、検出失敗回数の算出処理を終了する。
以上に説明したように、本実施例に係る無線基地局装置は、誤検出率が誤検出率閾値よりも低く、検出失敗率が検出失敗率閾値よりも高い値を検出閾値として選択し、その選択した検出閾値を用いてPRACHの検出を行う。これにより、検出閾値が低すぎて誤検出が頻繁に発生すること及び検出閾値が高すぎて検出が頻繁に失敗することの双方を回避することができ、セルの利用効率を向上させることができる。
次に、実施例4について説明する。本実施例に係るPUSCHを用いて送信されたPACH Message 3のSIR推定値からPRACHの算出SIR推定値を算出し、その値を用いて補正後SIR推定値を求めることが実施例3と異なる。本実施例に係るPRACH受信部も図12で表される。以下の説明では、実施例3と同様の機能を有する各部については説明を省略する。
SIR測定部301は、使用が指定された個別プリアンブルを受信する。以下では、この使用が指定された個別プリアンブルを単に「個別プリアンブル」という。そして、SIR測定部301は、個別プリアンブルのSIR推定値を算出しPRACH検出失敗測定部306へ送信する。また、SIR測定部301は、SIR推定値をPRACH検出部302へ送信する。
PRACH検出部302は、SIR推定値の入力をSIR測定部301から受ける。そして、PRACH検出部302は、PRACHの検出を行う。PRACHの検出が成功した、すなわち受信した個別プリアンブルの検出が成功した場合、PRACH検出部302は、検出の成功をRACH処理部35へ通知する。
RACH処理部35は、PRACHの検出成功の通知をPRACH検出部302から受信する。そして、RACH処理部35は、RACH Message 2を生成し、RACH Message 3を送信するための無線リソースを確保する。そして、ベースバンド送信部34にRACH Message 2を送信するとともに、確保した無線リソースの情報を通知する。このRACH処理部35が、「通知部」の一例にあたる。
無線通信端末3は、RACH処理部35により指定されたRACH Message 3の無線リソースを用いてRACH Message 3を基地局装置1に送信する。
その後、SIR測定部301は、検出した個別プリアンブルに対応する無線通信端末3からのRACH Message 3を取得する。次に、SIR測定部301は、RACH Message 3のSIR推定値を算出する。そして、SIR測定部301は、RACH Message 3のSIR推定値をPRACH検出失敗測定部306へ出力する。
PRACH検出失敗測定部306は、個別プリアンブルのSIR推定値の入力をSIR測定部301から受ける。その後、その個別プリアンブルの検出が成功した場合、PRACH検出失敗測定部306は、その個別プリアンブルに対応するRACH Message 3のSIR推定値の入力をSIR測定部301から受ける。
そして、PRACH検出失敗測定部306は、Message 3のSIR推定値に、RACH Message 3とPRACHとの電力比を用いて、その個別プリアンブルの算出SIR推定値を算出する。
次に、PRACH検出失敗測定部306は、個別プリアンブルの算出SIR推定値から基準SIRを減算し、その減算結果を個別プリアンブルのSIR推定値から減算して補正後SIR推定値を算出する。
その後、PRACH検出失敗測定部306は、補正後SIR推定値を用いて各検出閾値候補に応じた検出失敗回数を求める。
PRACH検出失敗測定部306は、上述した検出失敗回数の算出処理を所定回数繰り返す。そして、PRACH検出失敗測定部306は、各検出閾値候補に応じた検出失敗回数を検出失敗閾値算出部307へ出力する。
この後の、検出失敗閾値算出部307及び検出閾値決定部304の処理は実施例2と同様である。
以上に説明したように、本実施例に係る基地局装置は、PRACHに対応するRACH Message 3を用いてPRACHの算出SIR推定値を求めて補正後SIR推定値を算出する。これにより、例えば、使用が指定された個別プリアンブルの受信が、再送が行われることなく1回で成功した場合にも検出失敗閾値の算出を行うことができる。
また、実施例3と実施例4とを組み合わせることもできる。すなわち、基地局装置を、最終的に受信が成功したSIR推定値からPRACH検出失敗時の算出SIR推定値を遡って求める処理と、RACH Message 3から対応するPRACHの算出SIR推定値を求める処理とを両方実施できるようにしてもよい。その場合、双方の処理を実施していずれかの算出SIR推定値を使用してもよいし、平均値を取ってもよい。また、双方の処理のいずれかを選択的に実施してもよい。
1 基地局装置
2 上位ネットワーク
3 無線通信端末
11 送受信共用器
12 RF部
13 ベースバンド処理部
14 上位回線終端部
15 制御部
16 アンテナ
31 ベースバンド受信部
32 上りL2処理部
33 スケジューリング部
34 ベースバンド送信部
35 RACH処理部
36 下りL2処理部
131 帯域FFTデマッピング部
132 PUSCH受信部
133 PUCCH受信部
134 PRACH受信部
301 SIR測定部
302 PRACH検出部
303 PRACH誤検出測定部
304 検出閾値決定部

Claims (4)

  1. 無線端末装置との通信におけるランダムアクセスチャネルに用いる個別プリアンブルの中で使用されていない個別プリアンブルを用いてSIRを測定するSIR測定部と、
    前記SIR測定部により測定された前記SIRを基に誤検出を検知する誤検出検知部と、
    前記誤検出検知部により検知された誤検出を基に、予め決められた検出閾値候補毎の誤検出率を算出し、算出した各前記誤検出率を基に前記検出閾値候補の中から検出閾値を決定する検出閾値決定部と、
    前記検出閾値決定部により決定された検出閾値を用いてランダムアクセスチャネルの検出を行う検出部と
    を備えたことを特徴とする基地局装置。
  2. 特定の無線端末装置に対して個別プリアンブルを用いて送信された信号の受信結果を基に検出失敗率を算出する検出失敗率算出部をさらに備え、
    前記検出閾値決定部は、各前記誤検出率及び前記検出失敗率を基に前記検出閾値を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記検出部により前記ランダムアクセスチャネルが検出された場合に、使用されていない個別プリアンブルの中から特定の個別プリアンブルを選択し、選択した前記特定の個別プリアンブルを該ランダムアクセスチャネルの送信元の無線端末装置に対して通知する通知部をさらに備え、
    前記検出閾値決定部は、前記通知部により通知された前記特定の個別プリアンブルを用いて前記送信元の無線端末装置から送信された信号のSIRを基に前記誤検出率を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の基地局装置。
  4. ランダムアクセスチャネルに用いる個別プリアンブルの中で使用されていない個別プリアンブルを用いてSIRを測定し、
    測定された前記SIRを基に誤検出を測定し、
    測定された誤検出を基に、予め決められた検出閾値候補毎の誤検出率を算出し、
    算出した各前記誤検出率を基に前記検出閾値候補の中から検出閾値を決定し、
    決定された検出閾値を用いてランダムアクセスチャネルの検出を行う
    ことを特徴とする基地局装置制御方法。
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