JP2016126850A - 燃料電池システム - Google Patents

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裕親 下永▲吉▼
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Abstract

【課題】発電と発電停止とを交互に実行する第2モードにおいて、二次電池の充電率が高い場合であっても、燃料電池における発電効率の低下を抑制することができる燃料電池システムを提供すること。【解決手段】燃料電池3と、燃料電池3で発電された電力を蓄電するバッテリ44と、燃料電池3を加熱するヒータ30と、燃料電池3における発電、および、ヒータ30による燃料電池3の加熱を制御する制御部6とを備える燃料電池システム2において、制御部6は、発電と発電停止とを交互に実行する低負荷運転モードにおいて、燃料電池3の発電停止した状態で、バッテリ44における充電率Rが充電率R1よりも低い場合に、ヒータ30を停止させて、燃料電池3において発電し、バッテリ44における充電率Rが充電率R1よりも高い場合に、燃料電池3の発電停止を継続して、ヒータ30によって燃料電池3を加熱する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両などに搭載される燃料電池システムに関する。
従来、車両などに搭載される燃料電池システムとして、メタノール、ジメチルエーテル、ヒドラジンなどの燃料成分と、空気中の酸素および水とを消費して発電する燃料電池システムが知られている。
例えば、アノードおよびカソードを有し、アノード供給される燃料中の燃料成分と、カソードに供給される空気中の酸素および水とを消費して発電する燃料電池と、燃料電池において発電された電力を蓄電する動力用バッテリとを備える燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この燃料電池システムでは、燃料電池において発電された電力は、電動車両のモータ等に供給されて消費されるとともに、動力用バッテリに蓄電される。
特開2013−134981号公報
上記の特許文献1に記載されるような燃料電池システムでは、動力用バッテリの充電が完了しており、電動車両における消費電力が少ない場合、燃料電池は、電動車両における少量の消費電力に応じた少量の電力を発電することとなる。しかし、そのような少量の電力を発電する条件では、発電効率が低下する場合がある。
そこで、燃料電池における発電を一旦停止して、動力用バッテリに蓄電されている電力を消費した後、燃料電池における発電を再開することが検討される。
しかし、この場合、発電が停止している間に、燃料電池の温度が過度に低下し、発電を再開するときの発電効率が低くなるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、発電と発電停止とを交互に実行する第2モードにおいて、二次電池の充電率が高い場合であっても、燃料電池における発電効率の低下を抑制することができる燃料電池システムを提供することにある。
本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池で発電された電力を蓄電する二次電池と、前記燃料電池を加熱する加熱部と、前記燃料電池における発電、および、前記加熱部による前記燃料電池の加熱を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記燃料電池において連続的に発電する第1モードと、前記第1モードとは別に、前記燃料電池において、発電と発電停止とを交互に実行する第2モードとを有し、前記第2モードにおいて、前記燃料電池の発電停止した状態で、前記二次電池における充電率が閾値よりも低い場合には、前記加熱部を停止させて、前記燃料電池において発電し、前記二次電池における充電率が前記閾値よりも高い場合には、前記燃料電池の発電停止を継続して、前記加熱部によって前記燃料電池を加熱することを特徴としている。
このような構成によれば、発電と発電停止とを交互に実行する第2モードにおいて、燃料電池の発電停止した状態で、二次電池における充電率が閾値よりも低い場合には、加熱部を停止させて、燃料電池において発電する。
この場合、二次電池における充電率が低いので、発電効率が高い条件で燃料電池において発電し、得られた電力を二次電池に蓄電することができる。
また、二次電池における充電率が閾値よりも高い場合には、燃料電池の発電停止を継続して、加熱部によって燃料電池を加熱する。
この場合、燃料電池における発電停止を継続しながら、加熱部によって燃料電池を加熱することにより、燃料電池の温度が過度に低下することを防止できる。
そのため、高い発電効率を得られる温度で、発電を再開することができる。
その結果、第2モードにおいて、二次電池の充電率が高い場合であっても、燃料電池における発電効率の低下を抑制することができる。
本発明の燃料電池システムによれば、発電と発電停止とを交互に実行する第2モードにおいて、二次電池の充電率が高い場合であっても、燃料電池における発電効率の低下を抑制することができる。
図1は、本発明の燃料電池システムの実施形態を示す概略構成図である。 図2は、図1に示す燃料電池システムの低負荷モードを示すフロー図である。 図3は、図1に示す燃料電池システムを低負荷モードで動作させたときのタイミング図である。
1.電動車両の全体構成
図1に示すように、電動車両1は、モータ42を動力源とし、燃料電池3およびバッテリ44を電源としてモータ42を駆動させる電動車両である。電動車両1は、燃料電池システム2を搭載している。
燃料電池システム2は、燃料電池3と、燃料給排部4と、空気給排部5と、制御部6と、動力部7とを備えている。
(1)燃料電池
燃料電池3は、燃料成分を含む液体燃料が直接供給される直接液体燃料形燃料電池であり、アニオン交換型燃料電池またはカチオン交換型燃料電池として構成されている。
燃料成分としては、例えば、メタノールなどのアルコール類、ジメチルエーテルなどのエーテル類、ヒドラジンなどのヒドラジン類などが挙げられ、好ましくは、アルコール類およびヒドラジン類が挙げられ、さらに好ましくは、ヒドラジン類が挙げられる。
液体燃料としては、燃料成分をそのまま用いてもよいが、燃料成分を、例えば、水などで希釈して用いることができる。
燃料電池3は、燃料電池セル11を備えている。なお、燃料電池3は、複数の燃料電池セル11が積層されたスタック構造として構成される場合があるが、図1においては、図解しやすいように1つの燃料電池セル11のみを示している。また、燃料電池3には、燃料電池3の温度を測定する図示しない温度センサが備えられている。
燃料電池セル11は、膜電極接合体12と、燃料供給部材13と、空気供給部材14とを備えている。
膜電極接合体12は、電解質膜15と、アノード電極16と、カソード電極17とを備えている。
電解質膜15は、アニオン交換型またはカチオン交換型の高分子電解質膜から形成されている。
アノード電極16は、電解質膜15の厚み方向一方側の表面に、薄層として積層されている。アノード電極16は、例えば、触媒を担持した触媒担体により形成されている。なお、アノード電極16は、触媒担体を用いずに、触媒から、直接形成することもできる。
カソード電極17は、電解質膜15に対してアノード電極16の反対側、すなわち、電解質膜15の厚み方向他方側の表面に、薄層として積層されている。カソード電極17は、例えば、触媒を担持した触媒担体により形成されている。なお、カソード電極17は、触媒担体を用いずに、触媒から、直接形成することもできる。
燃料供給部材13は、膜電極接合体12の厚み方向一方側に配置されている。燃料供給部材13は、ガス不透過性の導電性材料から形成されている。燃料供給部材13には、燃料流路18が形成されている。なお、膜電極接合体12と燃料供給部材13との間には、図示しないガス拡散層が介在されている。
燃料流路18は、燃料供給部材13の厚み方向他方面に形成されている。燃料流路18は、燃料供給部材13の厚み方向他方面から厚み方向一方へ凹む凹溝であり、幅方向に折り返されながら、上下方向に延びる葛折り形状に形成されている。燃料流路18は、アノード電極16に向かい合っている。
空気供給部材14は、膜電極接合体12の厚み方向他方側に配置されている。空気供給部材14は、ガス不透過性の導電性材料から形成されている。空気供給部材14には、空気流路19が形成されている。なお、膜電極接合体12と空気供給部材14との間には、図示しないガス拡散層が介在されている。
空気流路19は、空気供給部材14の厚み方向一方面に形成されている。空気流路19は、空気供給部材14の厚み方向一方面から厚み方向他方へ凹む凹溝であり、幅方向に折り返されながら、上下方向に延びる葛折り形状に形成されている。空気流路19は、カソード電極17に向かい合っている。
(2)燃料給排部
燃料給排部4は、第1タンク21、第2タンク22、第1燃料供給ライン23、第1ポンプ28、開閉弁29、第2燃料供給ライン24、第2ポンプ31、加熱部の一例としてのヒータ30、還流ライン26、気液分離器32、および排気ライン27を備えている。
第1タンク21は、上記した液体燃料を貯蔵する。
第1タンク21内における液体燃料の燃料成分濃度は、燃料成分の種類によっても異なるが、燃料成分がヒドラジンである場合には、例えば、1質量%以上、好ましくは、5質量%以上であり、例えば、60質量%以下、好ましくは、40質量%以下である。
第2タンク22は、燃料電池3の近傍に配置されている。第2タンク22には、第1タンク21からの液体燃料が希釈された状態で貯蔵されている。
第2タンク22内における液体燃料の燃料成分濃度は、第1タンク21内における液体燃料の燃料成分濃度よりも低い。より具体的には、第2タンク22内における液体燃料の燃料成分濃度は、電動車両1の走行状態に応じて調整されるが、電動車両1が一定の速度で走行している場合には、例えば、1質量%以上、好ましくは、5質量%以上であり、例えば、20質量%以下、好ましくは、15質量%以下である。
第1燃料供給ライン23は、第1タンク21から第2タンク22へ液体燃料を供給するための配管である。第1燃料供給ライン23の供給方向上流端は、第1タンク21の下端部に接続されている。第1燃料供給ライン23の供給方向下流端は、第2タンク22の下端部に接続されている。
第1ポンプ28は、第1燃料供給ライン23に介在されている。第1ポンプ28としては、例えば、ロータリーポンプ、ギヤポンプなどの回転式ポンプ、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプなどの往復式ポンプなど、公知の送液ポンプが挙げられる。
開閉弁29は、第1タンク21と第1ポンプ28との間において、第1燃料供給ライン23に介在されている。開閉弁29としては、例えば、電磁弁など、公知の開閉弁が挙げられる。
第2燃料供給ライン24は、第2タンク22内の液体燃料を燃料流路18に供給するための配管である。第2燃料供給ライン24の供給方向上流端は、第2タンク22の下端部に接続されている。第2燃料供給ライン24の供給方向下流端は、燃料流路18の下端部に連通するように、燃料供給部材13の下端部に接続されている。
第2ポンプ31は、第2燃料供給ライン24に介在されている。第2ポンプ31としては、上記した第1ポンプ28と同様の送液ポンプが挙げられる。
ヒータ30は、燃料電池3と第2ポンプ31との間において、第2燃料供給ライン24を覆うように配置されている。ヒータ30は、燃料電池3とインバータ43(後述)とを接続する電気配線7A(後述)に対して電気的に接続されている。ヒータ30は、第2燃料供給ライン24を通過する液体燃料を加熱する。
還流ライン26は、燃料流路18から排出された液体燃料を第2タンク22に還流するための配管である。還流ライン26の還流方向上流端は、燃料流路18の上端部に連通するように、燃料供給部材13の上端部に接続されている。還流ライン26の還流方向下流端は、第2タンク22に接続されている。これにより、第2タンク22から、第2燃料供給ライン24、燃料流路18および還流ライン26を順次介して第2タンク22に戻る循環ラインが形成される。
気液分離器32は、還流ライン26に介在されている。気液分離器32は、燃料電池3の燃料流路18から排出された液体燃料と、ガス(気体)とを分離する。
排気ライン27は、気液分離器32で分離されたガスを排気するための配管である。排気ライン27の排気方向上流端は、気液分離器32に接続されている。排気ライン27の排気方向下流端は、大気開放されている。なお、排気ライン27には、ガスを無害化および無臭化するための図示しない浄化装置が介在されている。
(3)空気給排部
空気給排部5は、空気供給ライン33と、エアポンプ35と、空気排出ライン34とを備えている。
空気供給ライン33は、空気流路19内に空気を供給するための配管である。空気供給ライン33の供給方向上流端は、大気開放されている。空気供給ライン33の供給方向下流端は、空気流路19の上端部に連通するように、空気供給部材14の上端部に接続されている。
エアポンプ35は、空気供給ライン33に介在されている。エアポンプ35としては、例えば、エアコンプレッサなどの公知の送気ポンプが挙げられる。
空気排出ライン34は、空気流路19から空気を排出するための配管である。空気排出ライン34の排出方向上流端は、空気流路19の下端部に連通するように、空気供給部材14の下端部に接続されている。空気排出ライン34の排出方向下流端は、大気開放されている。
(4)制御部
制御部6は、ECU41を備えている。
ECU41は、電動車両1における電気的な制御を実行するコントロールユニット(すなわち、Electronic Control Unit)であり、CPU、ROMおよびRAMなどを備えるマイクロコンピュータから構成されている。ECU41は、信号配線を介して、第1ポンプ28、開閉弁29、第2ポンプ31およびエアポンプ35に電気的に接続されており、それらを制御する。また、ECU41は、図示しない信号配線を介して、燃料電池3の図示しない温度センサに電気的に接続されており、温度センサからの検知信号を受信する。
(5)動力部
動力部7は、電動車両1の前端部において、いわゆるエンジンルーム内に配置されている。動力部7は、電気配線7Aを介して互いに電気的に接続されるように、モータ42と、インバータ43と、二次電池の一例としてのバッテリ44と、DC/DCコンバータ45とを備えている。
モータ42は、燃料電池3に電気的に接続されている。モータ42は、燃料電池3またはバッテリ44から出力される電気エネルギーを電動車両1の駆動力として機械エネルギーに変換する。モータ42としては、例えば、三相誘導電動機、三相同期電動機などの公知の三相電動機などが挙げられる。
インバータ43は、燃料電池3とモータ42との間に電気的に接続されている。インバータ43は、燃料電池3で発電された直流電力を交流電力に変換する。インバータ43としては、例えば、公知のインバータ回路が組み込まれた電力変換装置などが挙げられる。
バッテリ44は、燃料電池3とインバータ43とを接続する電気配線7Aに対して電気的に接続されている。バッテリ44としては、例えば、ニッケル水素電池や、リチウムイオン電池などの公知の二次電池などが挙げられる。バッテリ44は、燃料電池3からの電力を蓄電可能、かつ、モータ42に電力を供給可能である。
DC/DCコンバータ45は、燃料電池3とバッテリ44との間に電気的に接続されている。DC/DCコンバータ45は、信号配線を介してECU41にも電気的に接続されており、ECU41の制御により、燃料電池3の出力電圧を昇圧または降圧し、燃料電池3の電力およびバッテリ44の入出力電力を調整する。
2.発電動作
次いで、図1を参照しながら、燃料電池システム2における発電について説明する。
燃料電池システム2が作動している状態では、ECU41の制御により、開閉弁29が開放され、第1ポンプ28、第2ポンプ31、および、エアポンプ35が作動されている。
これにより、第2タンク22内の液体燃料は、第2燃料供給ライン24を介して燃料電池3の燃料流路18に供給される。
燃料流路18に供給された液体燃料は、アノード電極16と接触しながら燃料流路18内を下側から上側へ流れて、還流ライン26へ排出される。
なお、第1タンク21内の液体燃料は、ECU41の制御によって第1ポンプ28の送液量が調整されることにより、第2タンク22内の液体燃料の燃料成分濃度を調整するように、第1燃料供給ライン23を介して、逐次、第2タンク22に供給される。
また、電動車両1の外部からの空気は、空気供給ライン33を介して、燃料電池3の空気流路19に供給される。空気は、酸素を含有する気体の一例である。なお、空気は、通常、水蒸気(つまり、水)を含んでいる。
空気流路19に供給された空気は、カソード電極17と接触しながら空気流路19内を上側から下側へ流れて空気排出ライン34へ排出される。
このとき、燃料電池3では、電解質膜15がアニオン交換型の高分子電解質膜であり、燃料成分がヒドラジンである場合には、下記反応式(1)〜(3)で表される電気化学反応が生じ、発電が行なわれる。
(1)N+4OH→N+4HO+4e(アノード電極16での反応)
(2)O+2HO+4e→4OH(カソード電極17での反応)
(3)N+O→N+2HO(燃料電池3全体での反応)
なお、電解質膜15がアニオン交換型の高分子電解質膜であり、燃料成分がメタノールである場合には、下記反応式(4)〜(6)で表される電気化学反応が生じ、発電が行なわれる。
(4)CHOH+6OH→CO+5HO+6e(アノード電極16での反応)
(5)O+2HO+4e→4OH(カソード電極17での反応)
(6)CHOH+3/2O→CO+2HO(燃料電池3全体での反応)
これらの反応により、アノード電極16において燃料成分(NまたはCHOH)が消費され、カソード電極17において酸素(O)および水(HO)が消費されるとともに、水(HO)およびガス(NまたはCO)が生成され、起電力(e)が発生される。燃料電池3において発生した起電力は、インバータ43により三相交流電力に変換された後、電動車両1の各種のアクセサリ(ヘッドライトなどの外装機器類や、オーディオなどの内装機器類)に供給される。例えば、電動車両1が走行する場合には、起電力は、インバータ43を介してモータ42に供給されて、電動車両1の車輪を駆動させる機械エネルギーに変換される。なお、機械エネルギーに変換されなかった余剰の電力は、バッテリ44に蓄電される。
そして、燃料電池3から還流ライン26に排出された液体燃料は、上記の電気化学反応において残存した燃料成分と、上記の電気化学反応により生成する水とが含まれており、気液分離器32において、ガス成分(上記電気化学反応により生じるガス(NまたはCO)と分離されて、第2タンク22に供給される。
3.燃料電池システムの運転モード切替え
(1)定常運転モード
電動車両1が継続的に走行しているときには、ECU41は、燃料電池システム2を、第1モードの一例としての定常運転モードで運転する。
定常運転モードでは、上記したように、ECU41の制御により、第2ポンプ31、および、エアポンプ35が常に(連続的に)作動され、燃料電池3において常に(連続的に)発電される。
定常運転モード時に発電される電力は、通常、5kW以上であり、20kW以下である。また、エアポンプ35の吐出量は、例えば、1000L/分である。また、第2ポンプ31の吐出量は、通常、40L/分である。
(2)低負荷運転モード
定常運転モードを実行中に、燃料電池3の発電効率が低下すると、ECU41は、燃料電池システム2の運転モードを、定常運転モードから、第2モードの一例としての低負荷運転モードに切り替える。
ECU41は、例えば、燃料電池3の発電電力が5kW以下になった場合に、燃料電池システム2の運転モードを、定常運転モードから低負荷運転モードに切り替える。
低負荷運転モードでは、図2および図3に示すように、ECU41は、燃料電池セル11の温度T、および、バッテリ44の充電率R(バッテリ44の電池残量/バッテリ44の電池容量×100)に基づいて、燃料電池3における発電と発電停止とを交互に実施する。
詳しくは、図3に示すように、時点tにおいて、低負荷運転モードが開始されると、ECU41は、燃料電池セル11の温度Tが所定の設定温度T1(具体的には、50℃)よりも低く、バッテリ44の充電率Rが所定の閾値の一例としての充電率R1(具体的には、80%)よりも低い場合(S1:YES、S2:YES、図2参照)に、第2ポンプ31およびエアポンプ35を再作動させて、燃料電池3における発電を再開する(S3、図2参照)。
このとき、第2ポンプ31およびエアポンプ35のそれぞれの吐出量は、燃料電池3における発電効率が最も高くなるように設定される。具体的には、第2ポンプ31の吐出量は、例えば、100L/分以上である。エアポンプ35の吐出量は、例えば、100L/分以上である。
すると、上記した電気化学反応による発熱により、燃料電池セル11の温度Tが上昇する。また、このとき、燃料電池3において最も高い効率で発電されているので、得られた電力のうち、電動車両1のモータ42やアクセサリ等によって消費されなかった電力がバッテリ44に蓄電され、バッテリ44の充電率Rが上昇する。
次いで、時点tにおいて、燃料電池セル11の温度Tが所定の設定温度T2(例えば、55℃)よりも高くなると(S4:YES、図2参照)、ECU41は、エアポンプ35を停止させて、燃料電池3における発電を停止させる。
すると、上記した電気化学反応が停止することにより、燃料電池セル11の温度Tが低下する。また、バッテリ44に蓄電されていた電力が電動車両1のモータ42やアクセサリ等によって消費され、バッテリ44の充電率Rが低下する。
次いで、時点tから所定時間経過した時点tにおいて、ECU41は、燃料電池セル11の温度Tが所定の設定温度T1よりも低く、バッテリ44の充電率Rが所定の充電率R1よりも低い場合(S1:YES、S2:YES、図2参照)に、エアポンプ35を再び作動させて、燃料電池3における発電を再開する(S3、図2参照)。
このとき、電動車両1のモータ42やアクセサリ等による消費電力が小さい場合には、時点tから時点tまでの間においてバッテリ44に蓄電された電力に対して、時点tから時点tまでの間に消費される電力が小さく、時点tでは、時点tにおける充電率Rよりも高い充電率Rで、燃料電池3における発電を再開する。
すると、時点tから時点tまでの間と同様に、燃料電池3において最も高い効率で発電され、燃料電池セル11の温度Tが上昇するとともに、バッテリ44の充電率Rが上昇する。
次いで、時点tにおいて、燃料電池セル11の温度Tが所定の設定温度T2よりも高くなると(S4:YES、図2参照)、ECU41は、エアポンプ35を停止させて、燃料電池3における発電を停止させる。
このとき、バッテリ44の充電率Rは、時点tにおける充電率Rよりも高い。
このように、電動車両1のモータ42やアクセサリ等による消費電力が小さい状態において、燃料電池3において最も高い効率で発電を繰り返すと、バッテリ44の充電率Rは、徐々に100%に近付く。
ここで、燃料電池3における発電を再開するときのバッテリ44の充電率Rが、100%に過度に近付くと、得られた電力がバッテリ44に蓄電されにくくなり、その蓄電量に応じて燃料電池3の発電量を減らす必要があるため、燃料電池3における発電効率が低下するおそれがある。
そこで、この低負荷運転モードでは、バッテリ44の充電率Rが100%に過度に近付いた場合に、燃料電池3における発電を停止した状態で、ヒータ30を作動させて、燃料電池3の温度を維持する。
具体的には、時点tにおいて燃料電池3における発電が停止した後、所定時間経過した時点tにおいて、ECU41は、燃料電池セル11の温度Tが所定の設定温度T1よりも低く、バッテリ44の充電率Rが所定の充電率R1よりも高い場合(S1:YES、S2:NO、図2参照)に、エアポンプ35を停止させた状態で、ヒータ30を作動させる(S6、図2参照)。
すると、ヒータ30によって加熱された液体燃料が燃料電池3に供給されることにより、燃料電池セル11の温度Tが上昇する。また、バッテリ44に蓄電されていた電力が電動車両1のモータ42やアクセサリ、および、ヒータ30によって消費され、バッテリ44の充電率Rが低下する。
次いで、時点tにおいて、燃料電池セル11の温度Tが所定の設定温度T2よりも高くなると(S7:YES、図2参照)、ECU41は、ヒータ30を停止させる。
すると、ヒータ30による加熱が停止することにより、燃料電池セル11の温度Tが低下する。また、バッテリ44に蓄電されていた電力が電動車両1のモータ42やアクセサリによって消費され、バッテリ44の充電率Rがさらに低下する。
そして、時点tから所定時間経過した時点tにおいて、ECU41は、時点tと同様に、燃料電池セル11の温度Tが所定の設定温度T1よりも低く、バッテリ44の充電率Rが所定の充電率R1よりも低い場合(S1:YES、S2:YES、図2参照)に、エアポンプ35を再び作動させて、燃料電池3における発電を再開する(S3、図2参照)。
その後、時点tにおいて、時点tと同様に、燃料電池セル11の温度Tが所定の設定温度T2よりも高くなると(S4:YES、図2参照)、エアポンプ35を停止させて、燃料電池3における発電を停止する。
なお、低負荷運転モードを実行中に、燃料電池3において、高い発電効率での発電が可能になると、ECU41は、燃料電池システム2の運転モードを、低負荷運転モードから定常運転モードに切り替える。
具体的には、燃料電池3の発電電力が5kW以上になった場合、ECU41は、燃料電池システム2の運転モードを、低負荷運転モードから定常運転モードに切り替える。
4.作用効果
この燃料電池システム2によれば、発電と発電停止とを交互に実行する低負荷運転モードにおいて、図3における時点t、時点tおよび時点tのように、燃料電池3の発電停止が終了したときに、バッテリ44における充電率Rが所定の充電率R1よりも低い場合(S1:YES、S2:YES、図2参照)に、ヒータ30を停止させて、燃料電池3において発電する(S3、図2参照)。
この場合、バッテリ44における充電率Rが低いので、発電効率が高い条件で燃料電池3において発電し、得られた電力をバッテリ44に蓄電することができる。
また、図3における時点tのように、燃料電池3の発電停止が終了したときに、バッテリ44における充電率Rが所定の充電率R1よりも高い場合(S1:YES、S2:NO、図2参照)に、燃料電池3の発電停止を継続して、ヒータ30によって燃料電池3を加熱する。
この場合、燃料電池3における発電停止を継続しながら、ヒータ30によって燃料電池3を加熱することにより、燃料電池3の温度が過度に低下することを防止できる。
そのため、高い発電効率を得られる温度で、発電を再開することができる。
その結果、低負荷運転モードにおいて、バッテリ44の充電率Rが高い場合であっても、燃料電池3における発電効率の低下を抑制することができる。
また、この燃料電池システム2によれば、図3における時点tのように、燃料電池3の発電停止が終了したときに、バッテリ44における充電率Rが所定の充電率R1よりも高い場合(S1:YES、S2:NO、図2参照)に、バッテリ44に蓄電されていた電力をヒータ30によって消費し、バッテリ44の充電率Rをより低下させることができる。
そのため、燃料電池3の温度が過度に低下することを防止できるとともに、次回の発電(時点tから時点tまでの間での発電)において、確実に、発電効率が高い条件で発電することができる。
(変形例)
なお、上記した実施形態によれば、燃料の一例として液体燃料を挙げているが、アノード電極16に供給される燃料の状態は、気体であってもよい。
2 燃料電池システム
3 燃料電池
6 制御部
30 ヒータ
44 バッテリ

Claims (1)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池で発電された電力を蓄電する二次電池と、
    前記燃料電池を加熱する加熱部と、
    前記燃料電池における発電、および、前記加熱部による前記燃料電池の加熱を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記燃料電池において連続的に発電する第1モードと、前記第1モードとは別に、前記燃料電池において、発電と発電停止とを交互に実行する第2モードとを有し、前記第2モードにおいて、前記燃料電池の発電停止した状態で、
    前記二次電池における充電率が閾値よりも低い場合には、前記加熱部を停止させて、前記燃料電池において発電し、
    前記二次電池における充電率が前記閾値よりも高い場合には、前記燃料電池の発電停止を継続して、前記加熱部によって前記燃料電池を加熱する
    ことを特徴とする、燃料電池システム。
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