JP2016122521A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016122521A
JP2016122521A JP2014260653A JP2014260653A JP2016122521A JP 2016122521 A JP2016122521 A JP 2016122521A JP 2014260653 A JP2014260653 A JP 2014260653A JP 2014260653 A JP2014260653 A JP 2014260653A JP 2016122521 A JP2016122521 A JP 2016122521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
tank
line
pump
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014260653A
Other languages
English (en)
Inventor
恵美子 森
Emiko Mori
恵美子 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2014260653A priority Critical patent/JP2016122521A/ja
Publication of JP2016122521A publication Critical patent/JP2016122521A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池の小型化、および、構成の簡略化を図ることができる燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】
燃料電池3と、燃料電池3のアノード電極16に液体燃料を供給する燃料給排部4と、燃料電池3のカソード電極17に空気を供給するための空気給排部5とを備える燃料電池システム2において、第2タンク22内の液体燃料を循環させる冷却ライン61と、冷却ライン61に介在されるラジエータ54と、第2タンク22内の液体燃料をラジエータ54に搬送する冷却ポンプ62とを、第2タンク22内の液体燃料を燃料電池3に供給する第2燃料供給ライン24および第2ポンプ31とは別に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両などに搭載される燃料電池システムに関する。
従来、車両などに搭載される燃料電池システムとして、メタノール、ジメチルエーテル、ヒドラジンなどの燃料成分と、空気中の酸素および水とを消費して発電する燃料電池システムが知られている。
例えば、アノードおよびカソードを有する燃料電池セルがスタックされたセルスタックと、アノードに燃料を供給するための燃料給排部と、カソードに空気を供給するための空気給排部とを備える燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−86579号公報
上記の特許文献1に記載される燃料電池システムでは、発電により加熱されたセルスタックを冷却するために、セルスタックとラジエータとの間で冷却水を循環させている。
そのため、冷却水を循環させるための流路をセルスタック内に設け、セルスタックに冷却水循環ラインを接続する必要があり、セルスタックの小型化や、セルスタックの構成の簡略化を図ることが困難な場合がある。
そこで、本発明の目的は、燃料電池の小型化、および、構成の簡略化を図ることができる燃料電池システムを提供することにある。
本発明の燃料電池システムは、アノードとカソードとを備える燃料電池と、前記アノードに燃料を供給するための燃料供給部と、前記カソードに酸素を含有する気体を供給するための酸素供給部とを備え、前記燃料電池は、前記燃料中の燃料成分と、前記気体中の酸素を消費して発電し、発電するときの電気化学反応によって生成する生成物と燃料成分とを含む排出液を排出し、前記燃料供給部は、前記燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンク内の燃料を前記燃料電池に供給する供給ラインと、前記供給ラインに介在され、前記燃料タンク内の燃料を前記燃料電池に搬送する供給ポンプと、前記排出液を前記燃料タンクに供給する排出ラインと、前記燃料タンク内の燃料を循環させる冷却ラインと、前記冷却ラインに介在され、前記燃料タンクの燃料を冷却する冷却器と、前記冷却ラインに介在され、前記燃料タンク内の燃料を前記冷却器に搬送する冷却ポンプとを備えることを特徴としている。
このような構成によれば、燃料タンク内の燃料を燃料電池に供給する供給ラインおよび供給ポンプと、燃料タンク内の燃料を循環させる冷却ラインと、冷却ラインに介在される冷却器と、燃料タンク内の燃料を冷却器に搬送する冷却ポンプとを備えている。
そのため、燃料タンク内の燃料を、冷却器で冷却し、冷却された燃料を、供給ラインを介して燃料電池に供給して、燃料電池を冷却することができる。
これにより、冷却水を循環させるための流路を燃料電池内に設けたり、燃料電池に冷却水を循環させるための配管を接続することなく、燃料タンクからの燃料供給により、燃料電池における発電と、燃料電池の冷却とを同時に実現することができる。
その結果、燃料電池の小型化、および、構成の簡略化を図ることができる。
また、冷却ラインおよび冷却ポンプが供給ラインおよび供給ポンプとは別に設けられているので、燃料タンク内の燃料を確実に冷却することができながら、燃料タンク内の燃料を安定に燃料電池に供給することができる。
本発明の燃料電池システムによれば、燃料電池の小型化、および、構成の簡略化を図ることができる。
図1は、本発明の燃料電池システムの一実施形態を示す概略構成図である。 図2は、図1に示す第2タンク内の液体燃料の冷却動作を示すフロー図である。
1.電動車両の全体構成
図1に示すように、電動車両1は、モータ42を動力源とし、燃料電池3およびバッテリ44を電源としてモータ42を駆動させる電動車両である。電動車両1は、燃料電池システム2を搭載している。
燃料電池システム2は、燃料電池3と、燃料供給部の一例としての燃料給排部4と、酸素供給部の一例としての空気給排部5と、制御部6と、動力部7とを備えている。
(1)燃料電池
燃料電池3は、燃料成分を含む燃料の一例としての液体燃料が直接供給される直接液体燃料形燃料電池であり、カチオン交換型燃料電池またはアニオン交換型燃料電池として構成されている。
燃料成分としては、例えば、メタノールなどのアルコール類、ジメチルエーテルなどのエーテル類、ヒドラジンなどのヒドラジン類などが挙げられ、好ましくは、アルコール類およびヒドラジン類が挙げられ、さらに好ましくは、ヒドラジン類が挙げられる。
液体燃料としては、燃料成分をそのまま用いてもよいが、燃料成分を、例えば、水などで希釈して用いることができる。
燃料電池3は、燃料電池セル11を備えている。なお、燃料電池3は、複数の燃料電池セル11が積層されたスタック構造として構成される場合があるが、図1においては、図解しやすいように1つの燃料電池セル11のみを示している。
燃料電池セル11は、膜電極接合体12と、燃料供給部材13、空気供給部材14とを備えている。
膜電極接合体12は、電解質膜15と、アノードの一例としてのアノード電極16と、カソードの一例としてのカソード電極17とを備えている。
電解質膜15は、カチオン交換型またはアニオン交換型の高分子電解質膜から形成されている。
アノード電極16は、電解質膜15の厚み方向一方側の表面に、薄層として積層されている。アノード電極16は、例えば、触媒を担持した触媒担体により形成されている。なお、アノード電極16は、触媒担体を用いずに、触媒から、直接形成することもできる。
カソード電極17は、電解質膜15に対してアノード電極16の反対側、すなわち、電解質膜15の厚み方向他方側の表面に、薄層として積層されている。カソード電極17は、例えば、触媒を担持した触媒担体により形成されている。なお、カソード電極17は、触媒担体を用いずに、触媒から、直接形成することもできる。
燃料供給部材13は、膜電極接合体12の厚み方向一方側に配置されている。燃料供給部材13は、ガス不透過性の導電性材料から形成されている。燃料供給部材13には、燃料流路18が形成されている。なお、膜電極接合体12と燃料供給部材13との間には、図示しないガス拡散層が介在されている。
燃料流路18は、燃料供給部材13の厚み方向他方面に形成されている。燃料流路18は、燃料供給部材13の厚み方向他方面から厚み方向一方へ凹む凹溝であり、幅方向に折り返されながら、上下方向に延びる葛折り形状に形成されている。燃料流路18は、アノード電極16に向かい合っている。
空気供給部材14は、膜電極接合体12の厚み方向他方側に配置されている。空気供給部材14は、ガス不透過性の導電性材料から形成されている。空気供給部材14には、空気流路19が形成されている。なお、膜電極接合体12と空気供給部材14との間には、図示しないガス拡散層が介在されている。
空気流路19は、空気供給部材14の厚み方向一方面に形成されている。空気流路19は、空気供給部材14の厚み方向一方面から厚み方向他方へ凹む凹溝であり、幅方向に折り返されながら、上下方向に延びる葛折り形状に形成されている。空気流路19は、カソード電極17に向かい合っている。
(2)燃料給排部
燃料給排部4は、第1タンク21、燃料タンクの一例としての第2タンク22、第1燃料供給ライン23、第1ポンプ28、開閉弁29、供給ラインの一例としての第2燃料供給ライン24、供給ポンプの一例としての第2ポンプ31、排出ラインの一例としての還流ライン26、気液分離器32、排気ライン27、冷却器の一例としてのラジエータ54、冷却ライン61、および、冷却ポンプ62を備えている。
第1タンク21は、上記した液体燃料を貯蔵する。
第1タンク21内における液体燃料の燃料成分濃度は、燃料成分の種類によっても異なるが、燃料成分がヒドラジンである場合には、例えば、1質量%以上、好ましくは、5質量%以上であり、例えば、60質量%以下、好ましくは、40質量%以下である。
第2タンク22は、燃料電池3の近傍に配置されている。第2タンク22には、第1タンク21からの液体燃料が希釈された状態で貯蔵されている。
第2タンク22内における液体燃料の燃料成分濃度は、第1タンク21内における液体燃料の燃料成分濃度よりも低い。より具体的には、第2タンク22内における液体燃料の燃料成分濃度は、電動車両1の走行状態に応じて調整されるが、電動車両1が一定の速度で走行している場合には、例えば、1質量%以上、好ましくは、5質量%以上であり、例えば、20質量%以下、好ましくは、15質量%以下である。
第1燃料供給ライン23は、第1タンク21から第2タンク22へ液体燃料を供給するための配管である。第1燃料供給ライン23の供給方向上流端は、第1タンク21の下端部に接続されている。第1燃料供給ライン23の供給方向下流端は、第2タンク22の下端部に接続されている。
第1ポンプ28は、第1燃料供給ライン23の途中に介在されている。第1ポンプ28としては、例えば、ロータリーポンプ、ギヤポンプなどの回転式ポンプ、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプなどの往復式ポンプなど、公知の送液ポンプが挙げられる。
開閉弁29は、第1燃料供給ライン23の途中において、第1タンク21と第1ポンプ28との間に介在されている。開閉弁29としては、例えば、電磁弁など、公知の開閉弁が挙げられる。
第2燃料供給ライン24は、第2タンク22内の液体燃料を燃料流路18に供給するための配管である。第2燃料供給ライン24の供給方向上流端は、第2タンク22の下端部に接続されている。第2燃料供給ライン24の供給方向下流端は、燃料流路18の下端部(供給口)に連通するように、燃料供給部材13の下端部に接続されている。
第2ポンプ31は、第2燃料供給ライン24の途中に介在されている。第2ポンプ31としては、上記した第1ポンプ28と同様の送液ポンプが挙げられる。
第2ポンプ31の最大吐出量は、例えば、5L/分以上、好ましくは、10L/分以上、例えば、50L/分以下、好ましくは、30L/分以下である。
還流ライン26は、燃料流路18から排出された液体燃料を第2タンク22に還流するための配管である。還流ライン26の還流方向上流端は、燃料流路18の上端部(排出口)に連通するように、燃料供給部材13の上端部に接続されている。還流ライン26の還流方向下流端は、第2タンク22の上端部に接続されている。これにより、第2タンク22から、第2燃料供給ライン24、燃料流路18および還流ライン26を順次介して第2タンク22に戻る循環ラインが形成される。
気液分離器32は、還流ライン26の途中に介在されている。気液分離器32は、燃料電池3の燃料流路18から排出された排出液中の液体燃料と、ガス(気体)とを分離する。
排気ライン27は、気液分離器32で分離されたガスを排気するための配管である。排気ライン27の排気方向上流端は、気液分離器32に接続されている。排気ライン27の排気方向下流端は、大気開放されている。なお、排気ライン27の途中には、ガスを無害化および無臭化するための図示しない浄化装置が介在されている。
ラジエータ54は、電動車両1の前端部において、いわゆるエンジンルーム内に配置されている。ラジエータ54としては、特に限定されず、公知のラジエータを適用することができる。ラジエータ54は、複数のチューブ(図示せず)を有するラジエータコア(図示せず)を備え、冷却ライン61を介して供給される第2タンク22内の液体燃料を、複数のチューブ(図示せず)を通過するときに、空気との熱交換によって冷却する。
冷却ライン61は、第2タンク22内の液体燃料をラジエータ54に通過させた後、ラジエータ54を通過した液体燃料を第2タンク22に再供給するための配管である。つまり、冷却ライン61は、第2タンク22内の液体燃料を循環させる配管である。冷却ライン61は、ラジエータ54よりも通過方向上流側に配置される上流側ライン63と、ラジエータ54よりも通過方向下流側に配置される下流側ライン64とを備えている。
上流側ライン63の通過方向上流端は、第2タンク22における高温の液体燃料が滞留している部分、具体的には、還流ライン26の還流方向下流端が接続されている部分の近傍に接続されている。上流側ライン63の通過方向下流端は、ラジエータ54の流入口55に接続されている。
下流側ライン64の通過方向上流端は、ラジエータ54の流出口56に接続されている。下流側ライン64の通過方向下流端は、第2タンク22における低温の液体燃料が滞留している部分、具体的には、第2燃料供給ライン24の供給方向上流端が接続されている部分の近傍に接続されている。
冷却ポンプ62は、上流側ライン63の途中に介在されている。冷却ポンプ62としては、上記した第1ポンプ28と同様の送液ポンプが挙げられる。なお、冷却ポンプ62は、下流側ライン64の途中に介在させることもできる。
冷却ポンプ62の最大吐出量は、第2ポンプ31の最大吐出量よりも少なく、例えば、1L/分以上、好ましくは、2L/分以上、例えば、20L/分以下、好ましくは、10L/分以下である。
(3)空気給排部
空気給排部5は、空気供給ライン33と、エアポンプ35と、空気排出ライン34とを備えている。
空気供給ライン33は、空気流路19内に空気を供給するための配管である。空気供給ライン33の供給方向上流端は、大気開放されている。空気供給ライン33の供給方向下流端は、空気流路19の上端部(供給口)に連通するように、空気供給部材14の上端部に接続されている。
エアポンプ35は、空気供給ライン33の途中に介在されている。エアポンプ35としては、例えば、エアコンプレッサなどの公知の送気ポンプが挙げられる。
空気排出ライン34は、空気流路19から空気を排出するための配管である。空気排出ライン34の排出方向上流端は、空気流路19の下端部(排出口)に連通するように、空気供給部材14の下端部に接続されている。空気排出ライン34の排出方向下流端は、大気開放されている。
(4)制御部
制御部6は、ECU41を備えている。
ECU41は、電動車両1における電気的な制御を実行するコントロールユニット(すなわち、Electronic Control Unit)であり、CPU、ROMおよびRAMなどを備えるマイクロコンピュータから構成されている。ECU41は、第1ポンプ28、開閉弁29、第2ポンプ31、冷却ポンプ62およびエアポンプ35に電気的に接続されており、それらを制御する。
(5)動力部
動力部7は、電動車両1の前端部において、いわゆるエンジンルーム内に配置されている。動力部7は、モータ42と、インバータ43と、バッテリ44と、DC/DCコンバータ45とを備えている。
モータ42は、燃料電池3に電気的に接続されている。モータ42は、燃料電池3またはバッテリ44から出力される電気エネルギーを電動車両1の駆動力として機械エネルギーに変換する。モータ42としては、例えば、三相誘導電動機、三相同期電動機などの公知の三相電動機などが挙げられる。
インバータ43は、配線により、燃料電池3とモータ42との間に電気的に接続されている。インバータ43は、燃料電池3で発電された直流電力を交流電力に変換する。インバータ43としては、例えば、公知のインバータ回路が組み込まれた電力変換装置などが挙げられる。
バッテリ44は、燃料電池3とモータ42との間の配線に電気的に接続されている。バッテリ44としては、例えば、ニッケル水素電池や、リチウムイオン電池などの公知の二次電池などが挙げられる。バッテリ44は、燃料電池3からの電力を蓄電可能、かつ、モータ42に電力を供給可能である。
DC/DCコンバータ45は、配線により、燃料電池3とインバータ43との間に電気的に接続されている。DC/DCコンバータ45は、ECU41にも電気的に接続されており、ECU41の制御により、燃料電池3の出力電圧を昇圧または降圧し、燃料電池3の電力およびバッテリ44の入出力電力を調整する。
2.発電動作
次いで、図1および図2を参照しながら、燃料電池システム2における発電について説明する。
電動車両1のイグニッションスイッチがオンされると、まず、ECU41の制御により、開閉弁29が開放され、冷却ポンプ62が停止した状態で、第2ポンプ31、および、エアポンプ35が駆動される(S1)。
このとき、第2ポンプ31の吐出量は、例えば、40L/分である。また、エアポンプ35の吐出量は、例えば、1000L/分である。
すると、第2タンク22内の液体燃料は、第2燃料供給ライン24を介して燃料電池3の燃料流路18に供給される。
燃料流路18に供給された液体燃料は、アノード電極16と接触しながら燃料流路18内を下側から上側へ流れて、還流ライン26へ排出される。
なお、第1タンク21内の液体燃料は、ECU41の制御によって第1ポンプ28の送液量が調整されることにより、第2タンク22内の液体燃料の燃料成分濃度を調整するように、第2燃料供給ライン24を介して、逐次、第2タンク22に供給される。
また、電動車両1の外部からの空気は、空気供給ライン33を介して、燃料電池3の空気流路19に供給される。空気は、酸素を含有する気体の一例である。なお、空気は、通常、水蒸気(つまり、水)を含んでいる。
空気流路19に供給された空気は、カソード電極17と接触しながら空気流路19内を上側から下側へ流れて空気排出ライン34へ排出される。
このとき、燃料電池3では、電解質膜15がアニオン交換型の高分子電解質膜であり、燃料成分がヒドラジンである場合には、下記反応式(1)〜(3)で表される電気化学反応が生じ、発電が行なわれる。
(1)N+4OH→N+4HO+4e(アノード電極16での反応)
(2)O+2HO+4e→4OH(カソード電極17での反応)
(3)N+O→N+2HO(燃料電池3全体での反応)
なお、電解質膜15がアニオン交換型の高分子電解質膜であり、燃料成分がメタノールである場合には、下記反応式(4)〜(6)で表される電気化学反応が生じ、発電が行なわれる。
(4)CHOH+6OH→CO+5HO+6e(アノード電極16での反応)
(5)O+2HO+4e→4OH(カソード電極17での反応)
(6)CHOH+3/2O→CO+2HO(燃料電池3全体での反応)
これらの反応により、アノード電極16において燃料成分(NまたはCHOH)が消費され、カソード電極17において酸素(O)および水(HO)が消費されるとともに、生成物の一例としての水(HO)およびガス(NまたはCO)が生成され、起電力(e)が発生される。発生した起電力は、DC/DCコンバータ45によって変圧され、インバータ43により三相交流電力に変換された後、モータ42に供給されて、電動車両1の車輪を駆動させる機械エネルギーに変換される。なお、機械エネルギーに変換されなかった余剰の電力は、バッテリ44に蓄電される。
そして、燃料電池3から還流ライン26に排出された液体燃料(排出液の一例)は、上記の電気化学反応において残存した燃料成分と、上記の電気化学反応により生成する水とが含まれており、気液分離器32において、ガス成分(上記電気化学反応により生じるガス(NまたはCO))と分離されて、第2タンク22に供給される。
ここで、燃料電池セル11から排出された排出液は、第2タンク22内の液体燃料よりも高温になっている。
そのため、排出液が第2タンク22に供給されると、第2タンク22内の液体燃料の温度が上昇する。
そして、第2タンク22内の液体燃料の温度Tが、第1設定温度T1(例えば、40℃)を超過し、第2設定温度T2(例えば、80℃)以下である場合(S2:YES、S4:NO)、ECU41の制御により、冷却ポンプ62が駆動される(S5)。
このとき、冷却ポンプ62の吐出量は、例えば、10L/分である。
なお、第2タンク22内の液体燃料の温度Tが、第1設定温度T1以下である場合(S2:NO)には、冷却ポンプ62は、駆動されない(S3)。
冷却ポンプ62が駆動されると、第2タンク22内の液体燃料は、冷却ライン61の上流側ライン63を介してラジエータ54の流入口55に供給される。
ラジエータ54の流入口55に供給された液体燃料は、ラジエータコア(図示せず)の複数のチューブ(図示せず)に分かれて供給され、複数のチューブ(図示せず)を下方から上方へ通過するときに、空気によって冷却された後、流出口56から、冷却ライン61の下流側ライン64を介して、再度、第2タンク22に供給される。
これにより、第2タンク22内の液体燃料の温度は、具体的には、60℃以上、好ましくは、65℃以上、例えば、70℃以下に調整される。
そして、そのような第2タンク22内の液体燃料が供給されることにより、燃料電池セル11の温度は、電動車両1の走行に十分な電力を発電可能となる定常運転において、具体的には、70℃以上、好ましくは、75℃以上、例えば、80℃以下に調整される。
なお、電動車両1の定速走行に十分な電力は、電動車両1の重量や、モータ42の出力などのバランスを考慮して適宜設定されるが、例えば、5kW以上、好ましくは、10kW以上、例えば、20kW以下、好ましくは、15kW以下である。
ここで、登坂が長時間継続した場合など、定速走行に十分な電力以上の電力が継続的に要求された場合、上記電気化学反応における発熱が増大し、第2タンク22内の液体燃料の温度が過度に上昇する場合がある。
具体的には、第2タンク22内の液体燃料の温度Tが、設定温度T2を超過した場合(S4:YES)、ECU41の制御により、冷却ポンプ62が駆動した状態で、エアポンプ35が停止される(S6)。
なお、このとき、第2ポンプ31の吐出量は、例えば、10L/分である。
すると、カソード電極17への空気の供給が停止し、上記電気化学反応が停止する。これにより、燃料電池セル11におけるさらなる発熱が停止する。
次いで、第2タンク22内の液体燃料の温度Tが、設定温度T3(例えば、80℃)未満、設定温度T4(例えば、60℃)以上に冷却されたときに(S7:YES、S8:NO)、ECU41の制御により、第2ポンプ31が停止される(S9)。
これにより、第2タンク22内の液体燃料は、さらに冷却される。
そして、第2タンク22内の液体燃料の温度Tが、設定温度T4未満に冷却されたときに(S8:YES)、ECU41の制御により、第2ポンプ31およびエアポンプ35が、再度、駆動される(S10)。
第2ポンプ31の吐出量は、例えば、40L/分である。また、エアポンプ35の吐出量は、例えば、1000L/分である。
すると、上記電気化学反応が再開される。なお、上記電気化学反応が停止している間(S6からS10の間)、電動車両1は、バッテリ44に蓄電されている電力を消費して走行する。
3.作用効果
この燃料電池システム2によれば、図1に示すように、第2タンク22内の液体燃料を燃料電池3に供給する第2燃料供給ライン24および第2ポンプ31と、第2タンク22内の液体燃料を循環させる冷却ライン61と、冷却ライン61に介在されるラジエータ54と、第2タンク22内の液体燃料をラジエータ54に搬送する冷却ポンプ62とを備えている。
そのため、第2タンク22内の液体燃料を、ラジエータ54で冷却し、冷却された液体燃料を、第2燃料供給ライン24を介して燃料電池3に供給して、燃料電池3を冷却することができる。
これにより、冷却水を循環させるための流路を燃料電池3内に設けたり、燃料電池3に冷却水を循環させるための配管を接続することなく、第2タンク22からの燃料供給により、燃料電池3における発電と、燃料電池3の冷却とを同時に実現することができる。
その結果、燃料電池3の小型化、および、構成の簡略化を図ることができる。
なお、ラジエータ54が第2燃料供給ライン24の途中に介在されている場合、すなわち、第2燃料供給ライン24が、ラジエータ54に燃料を通過させる冷却ライン61を兼ね、第2ポンプ31が、ラジエータ54に向かって燃料を送る冷却ポンプ62を兼ねるような場合、燃料電池3への燃料供給をラジエータ54が阻害するおそれがある。
より詳しくは、ラジエータ54に供給された燃料は、ラジエータ54内において、ラジエータコア(図示せず)の複数のチューブ(図示せず)内を流れる。そのため、複数のチューブ(図示せず)に起因する圧力損失により、第2ポンプ31の吐出量が減衰するおそれがある。
しかし、この燃料電池システム2によれば、冷却ライン61および冷却ポンプ62は、第2燃料供給ライン24および第2ポンプ31とは別に設けられている。
そのため、冷却ライン61および冷却ポンプ62により、第2タンク22内の燃料をラジエータ54に安定に供給して確実に冷却することができながら、第2燃料供給ライン24および第2ポンプ31により、第2タンク22内の燃料を燃料電池3に安定に供給することができる。
また、この燃料電池システム2によれば、図2に示すように、定速走行に十分な電力以上の電力が継続的に要求され、第2タンク22内の液体燃料の温度が過度に上昇した場合に、まず、冷却ポンプ62が駆動した状態で、エアポンプ35および第2ポンプ31を、順次、停止する(S6、S9)。
具体的には、第2タンク22内の液体燃料の温度Tが、設定温度T2を超過した場合(S4:YES)、ECU41の制御により、冷却ポンプ62が駆動した状態で、エアポンプ35が停止する(S6)。
これにより、カソード電極17への空気の供給が停止し、上記電気化学反応が停止する。その結果、燃料電池セル11におけるさらなる発熱を停止させることができる。
次いで、第2タンク22内の液体燃料の温度Tが、設定温度T3(例えば、80℃)未満、設定温度T4(例えば、60℃)以上に冷却されたときに(S7:YES、S8:NO)、ECU41の制御により、第2ポンプ31が停止される(S9)。
これにより、第2タンク22内の液体燃料を、さらに冷却することができる。
このように、この燃料電池システム2によれば、第2タンク22内の液体燃料を冷却する構成(冷却ライン61、ラジエータ54および冷却ポンプ62)を、第2タンク22内の液体燃料を燃料電池3に供給する構成(第2燃料供給ライン24および第2ポンプ31)とは別に設けている構成において、冷却ポンプ62が駆動した状態で、エアポンプ35および第2ポンプ31を停止させることにより、上記電気化学反応を停止させた状態で、第2タンク22内の液体燃料を効率よく冷却することができる。
2 燃料電池システム
3 燃料電池
4 燃料給排部
5 空気給排部
16 アノード電極
17 カソード電極
22 第2タンク
24 第2燃料供給ライン
26 還流ライン
31 第2ポンプ
54 ラジエータ
61 冷却ライン
62 冷却ポンプ

Claims (1)

  1. アノードとカソードとを備える燃料電池と、前記アノードに燃料を供給するための燃料供給部と、前記カソードに酸素を含有する気体を供給するための酸素供給部とを備え、
    前記燃料電池は、前記燃料中の燃料成分と、前記気体中の酸素を消費して発電し、発電するときの電気化学反応によって生成する生成物と燃料成分とを含む排出液を排出し、
    前記燃料供給部は、
    前記燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記燃料タンク内の燃料を前記燃料電池に供給する供給ラインと、
    前記供給ラインに介在され、前記燃料タンク内の燃料を前記燃料電池に搬送する供給ポンプと、
    前記排出液を前記燃料タンクに供給する排出ラインと、
    前記燃料タンク内の燃料を循環させる冷却ラインと、
    前記冷却ラインに介在され、前記燃料タンクの燃料を冷却する冷却器と、
    前記冷却ラインに介在され、前記燃料タンク内の燃料を前記冷却器に搬送する冷却ポンプと
    を備えることを特徴とする、燃料電池システム。
JP2014260653A 2014-12-24 2014-12-24 燃料電池システム Pending JP2016122521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014260653A JP2016122521A (ja) 2014-12-24 2014-12-24 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014260653A JP2016122521A (ja) 2014-12-24 2014-12-24 燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016122521A true JP2016122521A (ja) 2016-07-07

Family

ID=56329077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014260653A Pending JP2016122521A (ja) 2014-12-24 2014-12-24 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016122521A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6106457B2 (ja) 燃料電池システム
JP2016122521A (ja) 燃料電池システム
JP6378508B2 (ja) 燃料電池システム
JP5248287B2 (ja) 燃料電池システム
JP6334931B2 (ja) 燃料電池システム
JP2016122536A (ja) 燃料電池システム
JP2016046210A (ja) 燃料電池システム
JP2016051521A (ja) 燃料電池システム
JP6363935B2 (ja) 燃料電池システム
JP5765966B2 (ja) 燃料電池システム
JP2016066545A (ja) 燃料電池システム
JP2016122599A (ja) 燃料電池システム
JP2019021545A (ja) 燃料電池システム
JP2016122591A (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
JP6510339B2 (ja) 燃料電池システム
JP2016126850A (ja) 燃料電池システム
JP2016051612A (ja) 燃料電池システム
JP2016048664A (ja) 燃料電池システム
JP2017016833A (ja) 燃料電池システム
JP2016096003A (ja) 燃料電池システム
JP2016072111A (ja) 燃料電池システム
JP2017069054A (ja) 燃料電池システム
JP2016018586A (ja) 燃料電池システム
JP2015185234A (ja) 燃料電池システム
JP2014199766A (ja) 燃料電池システム