JP2012074294A - 車両用燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池内に気体が滞留した状態で発電しても、簡易かつ低コストで燃料電池の損傷を抑制することができる車両用燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】燃料電池システム2が、電解質層8と、電解質層8を挟んで対向配置されるアノード電極11およびカソード電極16を備える単位セル28を複数備え、液体燃料をアノード電極11と接触させて発電する燃料電池3と、燃料電池3の水平方向に対する傾斜角度θを検出する傾斜センサ5と、液体燃料とアノード電極11との接触面積Sが最も小さい単位セル28の、液体燃料とアノード電極11との接触面積を、前記傾斜角度θから算出し、その算出値に基づいて燃料電池3の出力を制御する制御部6とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体燃料と接触して発電する単位セルを複数備える燃料電池を備える車両用燃料電池システムに関する。
従来、液体燃料を使用する燃料電池システムとして、例えば、直接メタノール形燃料電池、直接ジメチルエーテル形燃料電池、ヒドラジン形燃料電池などを備えた燃料電池システムが知られている。
液体燃料形燃料電池は、水素ガスを生成するための改質器を必要としないので、システムとしての構造の簡略化が期待されている。
液体燃料形燃料電池が備えられる燃料電池システムは、液体燃料が供給され、その液体燃料と接触して発電する単位セルを複数備える燃料電池と、燃料電池に液体燃料を供給するための燃料供給ポンプと、燃料電池に空気を供給するためのエアコンプレッサとを備えている。
このようなシステムでは、燃料電池のアノードに液体燃料が供給されるとともに、燃料電池のカソードに空気が供給されることによって、電気化学反応が生じ、起電力が発生する。例えば、直接メタノール形燃料電池では、下記式(1)および(2)の通りとなる。
(1)CHOH+6OH→CO+5HO+6e (アノードでの反応)
(2)O+HO+4e→4OH (カソードでの反応)
しかし、アノード側に発生するCOガスが液体燃料中に気泡として滞留すると、アノード電極における液体燃料との接触面が気泡に覆われて、燃料電池の出力が低下するおそれがある。
一方、近年では、液体燃料に含まれる気体を分離するための気液分離器を備える燃料電池システムが提案されている。
例えば、固体高分子型燃料電池を備える燃料電池システムにおいて、燃料電池の空気極に接続された気液分離器と、燃料電池システムの傾斜を検出する傾斜センサと、傾斜センサがシステムの所定角度以上の傾斜を検出した時に、システムの燃料電池の出力を抑制する制御手段とを備えている燃料電池システムが、提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の燃料電池システムによれば、気液分離器により液体燃料に含まれる気体を分離し、燃料電池の出力を確保するとともに、そのシステムを搭載した車両が転倒した時などに傾斜センサがその転倒を感知し、燃料電池の出力を制御して、必要最低限度の発電出力を確保することができる。
特開2004−111212号公報
しかるに、燃料電池システムでは、通常、燃料電池内を液体燃料で充填するため、気液分離部は、燃料電池の後方かつ上側に設けられている。
そのため、例えば、燃料電池システムを車両に搭載し、その車両を登坂させるときなど、燃料電池の前側が上方向に向くように、燃料電池が水平方向に対して傾斜する状態において発電する場合には、相対的に下方に配置される気液分離部内に、液体燃料が充填される。一方、相対的に上方に配置される燃料電池の前端部には、気体が滞留し、とりわけ、燃料電池の最前の単位セルにおいて、アノード電極と液体燃料との接触面が最小となり、非接触面が最大となる。
このような状態において、燃料電池をその最大出力で稼動させると、液体燃料のアノード電極に対する非接触面に起因して、燃料電池の損傷を生じる場合がある。
本発明の目的は、燃料電池内に気体が滞留した状態で発電しても、簡易かつ低コストで燃料電池の損傷を抑制することができる車両用燃料電池システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の車両用燃料電池システムは、電解質層と、前記電解質層を挟んで対向配置される燃料側電極および酸素側電極とを備える単位セルを複数備え、液体燃料を前記燃料側電極と接触させて発電する燃料電池と、前記燃料電池の水平方向に対する傾斜角度θを検出する傾斜検出手段と、前記液体燃料と前記燃料側電極との接触面積が最も小さい前記単位セルの、前記液体燃料と前記燃料側電極との接触面積を、前記傾斜角度θから算出し、その算出値に基づいて燃料電池の出力を制御する制御部とを備えることを特徴としている。
このような車両用燃料電池システムでは、制御部により、燃料側電極と液体燃料との接触面積の割合に応じて、燃料電池の出力が制御される。
すなわち、このような車両用燃料電池システムによれば、燃料電池を常時最大出力で稼動させる場合と異なり、燃料側電極と液体燃料との接触面積の割合に応じて、燃料電池の出力が制御されるので、液体燃料の燃料側電極に対する非接触面に起因して、燃料電池が損傷することを抑制できる。
その結果、燃料電池内に気体が滞留した状態で発電しても、簡易かつ低コストで燃料電池の損傷を抑制することができる。
本発明の車両用燃料電池システムによれば、燃料電池内に気体が滞留した状態で発電しても、簡易かつ低コストで燃料電池の損傷を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用燃料電池システムを搭載した電動車両の概略構成図である。 図1に示す電動車両が登坂走行する状態を示す概略構成図である。 図1のコントロールユニットにおいて実行される制御処理を表わすフロー図である。
1.燃料電池システムの全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用燃料電池システムを搭載した電動車両の概略構成図である。
図1において、電動車両1は、燃料電池およびバッテリを選択的に動力源とするハイブリッド車両であって、車両用燃料電池システムとしての、燃料電池システム2を搭載している。
燃料電池システム2は、燃料電池3と、燃料給排部4と、図示しない空気給排部と、傾斜検出手段としての傾斜センサ5と、制御部6と、動力部7と、出力制御手段としてのDC/DCコンバータ36とを備えている。
(1)燃料電池
燃料電池3は、液体燃料が直接供給される、例えば、アニオン交換型燃料電池であって、電動車両1の中央下側に配置されている。
燃料電池3に供給される液体燃料としては、例えば、メタノール、ジメチルエーテル、ヒドラジン(例えば、無水ヒドラジンや、ヒドラジン1水和物などの水加ヒドラジンなどを含む)などが挙げられる。
また、燃料電池3の出力電圧は、例えば、0.2〜1.5Vであり、出力電流は、例えば、10〜400Aである。なお、これら出力は、単位セル28(後述)1つあたりの出力である。
燃料電池3は、電解質層8と、電解質層8の一方側に配置されたアノード9と、電解質層8の他方側に配置されたカソード10とを有する単位セル28(燃料電池セル)が、絶縁材料からなるセパレータ(図示せず)を介して複数積層されたスタック構造に形成されている。つまり、電解質層8を介してアノード9およびカソード10が対向配置されてなる単位セル28が複数積層されている。なお、図1では、積層される複数の単位セル28のうち、電動車両1の前後方向最前端に配置される単位セル28だけを拡大して表わし、その他の単位セル28については簡略化して記載している。
電解質層8は、例えば、アニオン成分が移動可能な層であり、アニオン交換膜を用いて形成されている。
アノード9は、燃料側電極としてのアノード電極11と、アノード電極11に液体燃料を供給するための燃料供給部材12とを有している。
アノード電極11は、電解質層8の一方面に形成されている。アノード電極11の電極材料としては、例えば、触媒が担持された多孔質担体(触媒担持多孔質担体)などが挙げられる。
燃料供給部材12は、ガス不透過性の導電性部材からなる。燃料供給部材12には、その表面から凹む葛折状の溝が形成されている。そして、燃料供給部材12は、溝の形成された表面がアノード電極11に対向接触されている。これにより、アノード電極11の一方面と燃料供給部材12の他方面(溝の形成された表面)との間には、アノード電極11全体に液体燃料を接触させるための燃料供給路13が形成される。
燃料供給路13には、液体燃料をアノード9内に流入させるための燃料供給口15が一端側(下側)に形成され、液体燃料をアノード9から排出するための燃料排出口14が他端側(上側)に形成されている。
カソード10は、酸素側電極としてのカソード電極16と、カソード電極16に空気(酸素)を供給するための空気供給部材17とを有している。
カソード電極16は、電解質層8の他方面に形成されている。
カソード電極16の電極材料としては、例えば、アノード電極11の電極材料として例示した、触媒担持多孔質担体などが挙げられる。
空気供給部材17は、ガス不透過性の導電性部材からなる。空気供給部材17には、その表面から凹む葛折状の溝が形成されている。そして、空気供給部材17は、溝の形成された表面がカソード電極16に対向接触されている。これにより、カソード電極16の他方面と空気供給部材17の一方面(溝の形成された表面)との間には、カソード電極16全体に空気を接触させるための空気流路としての空気供給路18が形成される。
空気供給路18には、空気をカソード10内に流入させるための空気供給口19が一端側に形成され、空気をカソード10から排出するための空気排出口20が他端側に形成されている。
(2)燃料給排部
燃料給排部4は、液体燃料を貯蔵するための燃料タンク21と、燃料タンク21から供給される液体燃料をアノード9に供給するとともに、燃料電池3(具体的には、アノード9の燃料供給路13)から排出される液体燃料を燃料電池3(アノード9の燃料供給路13)に還流するための還流路としての還流管22とを備えている。
燃料タンク21は、燃料電池3よりも後方、電動車両1の後側に配置されている。燃料タンク21には、液体燃料として、例えば、メタノール、ジメチルエーテル、ヒドラジンなどが貯蔵されている。
還流管22は、その一端側(下側)がシール材(ガスケットなど)を介して燃料供給口15に接続され、他端側(上側)がシール材(ガスケットなど)を介して燃料排出口14に接続されている。これにより、燃料電池3と燃料給排部4との間には、燃料排出口14(上流側)から排出される液体燃料が、還流管22を介して燃料供給口15(下流側)へ流れ、燃料供給路13を介して再び燃料排出口14に戻ることによりアノード9を循環するクローズドライン(閉流路)が形成される。
還流管22の途中には、気液分離部としての気液分離器23が介在されている。気液分離器23は、例えば、中空の容器からなり、その下部には、気液分離器23の内外を流通させる底部流通口24が2つ形成されている。
また、気液分離器23の上部には、気液分離器23の内外を流通させる上部流通口25が1つ形成されている。
気液分離器23は、燃料電池3よりも電動車両1の前後方向後方、かつ、電動車両1の上下方向上方において、2つの底部流通口24が還流管22に接続されることにより、還流管22に介装されている。
なお、気液分離器23の、電動車両1の車幅方向における配置は特に制限されず、例えば、気液分離器23は、燃料電池3の車幅方向一方側または他方側に配置されることができ、また、気液分離器23の投影面は、燃料電池3の燃料供給路13の投影面と、車幅方向において重複することができる。
2つの底部流通口24と還流管22とは、シール材(ガスケットなど)を介して接続されている。これにより、気液分離器23の中空部分が、クローズドラインの一部を形成している。
上部流通口25には、気液分離器23で分離されたガス(気体)を排出するためのガス排出管26が接続されている。ガス排出管26は、シール材(ガスケット)を介して上部流通口25に接続されている。また、ガス排出管26の途中には、ガス排出弁27が設けられている。
ガス排出弁27は、ガス排出管26を開放して気液分離器23内の圧力を開放するための弁であって、例えば、電磁弁など、公知の開閉弁が用いられる。ガス排出弁27は、コントロールユニット42(後述)に電気的に接続されている(図1の破線参照)。これにより、コントロールユニット42(後述)からの制御信号がガス排出弁27に入力され、コントロールユニット42(後述)が、ガス排出弁27の開閉を制御する。
還流管22において、気液分離器23と燃料供給口15との間には、燃料還流ポンプ29が介在されている。
燃料還流ポンプ29としては、例えば、ロータリーポンプ、ギヤポンプなどの回転式ポンプ、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプなどの往復式ポンプなど、公知の送液ポンプが用いられる。燃料還流ポンプ29は、コントロールユニット42(後述)に電気的に接続されている(図1の破線参照)。これにより、コントロールユニット42(後述)からの制御信号が、燃料還流ポンプ29に入力され、コントロールユニット42(後述)が、燃料還流ポンプ29の駆動および停止を制御する。
還流管22において、燃料還流ポンプ29と燃料供給口15との間には、燃料タンク21に貯蔵された液体燃料を還流管22へ供給するための燃料供給管30が接続されている。つまり、燃料供給管30の上流側端部は、燃料タンク21と、シール材(ガスケットなど)を介して接続され、燃料供給管30の下流側端部は、還流管22の流れ方向途中と、シール材(ガスケットなど)を介して接続されている。
燃料供給管30の流れ方向途中には、燃料供給ポンプ41が介在されている。
燃料供給ポンプ41としては、例えば、ロータリーポンプ、ギヤポンプなどの回転式ポンプ、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプなどの往復式ポンプなど、公知の送液ポンプが用いられる。燃料供給ポンプ41は、コントロールユニット42(後述)に電気的に接続されている(図1の破線参照)。これにより、コントロールユニット42(後述)からの制御信号が、燃料供給ポンプ41に入力され、コントロールユニット42(後述)が、燃料供給ポンプ41の駆動および停止を制御する。
燃料供給管30において燃料供給ポンプ41の下流側には、燃料供給弁31が設けられている。
燃料供給弁31は、燃料供給管30を開閉するための弁であって、例えば、電磁弁など、公知の開閉弁が用いられる。また、燃料供給弁31は、コントロールユニット42(後述)に電気的に接続されている(図1の破線参照)。これにより、コントロールユニット42(後述)からの制御信号が、燃料供給弁31に入力され、コントロールユニット42(後述)が、燃料供給弁31の開閉を制御する。
(3)空気給排部
空気給排部は、詳しくは図示しないが、燃料電池システム2に採用される公知の構成でよく、具体的には、空気をカソード10に供給するための空気供給管(図示せず)と、カソード10から排出される空気を外部に排出するための空気排出管(図示せず)とを備えている。
空気供給管(図示せず)は、その一端側(上流側)が大気中に開放され、他端側(下流側)が空気供給口19に接続されている。空気供給管(図示せず)の途中には、エアコンプレッサなどの公知の空気供給ポンプ(図示せず)が介在されており、また、その下流側には、空気供給弁(図示せず)が設けられている。
これら空気供給ポンプ(図示せず)および空気供給弁(図示せず)は、それぞれ、コントロールユニット42(後述)に電気的に接続されており、コントロールユニット42(後述)からの制御信号が、空気供給ポンプ(図示せず)および空気供給弁(図示せず)に入力され、コントロールユニット42(後述)が、空気供給ポンプ(図示せず)の駆動および停止を制御、および、空気供給弁(図示せず)の開閉を制御する。
空気排出管(図示せず)は、その一端側(上流側)が空気排出口20に接続され、他端側(下流側)がドレンとされる。
(4)傾斜検出手段(傾斜センサ)
傾斜センサ5は、電動車両1において、燃料電池3が水平方向に対して傾斜していることを検出し、また、その傾斜角度θを検出するために設けられている。
傾斜センサ5は、コントロールユニット42(後述)と電気的に接続されている(図1の破線参照)。傾斜センサ5としては、例えば、加速度センサや、水位センサなどの公知のセンサが用いられる。具体的には、傾斜センサ5は、電動車両1(燃料電池3)の進行方向に平行な方向に対して掛かる重力加速度g・sinθを検出して、電動車両1(燃料電池3)が水平方向に対して傾斜している傾斜角度θを検出する。そして、検出した傾斜角度θを電気信号に変換し、コントロールユニット42(後述)に出力する。
(5)制御部
制御部6は、コントロールユニット42を備えている。
コントロールユニット42は、電動車両1における電気的な制御を実行するユニット(例えば、ECU:Electronic Control Unit)であり、CPU、ROMおよびRAMなどを備えるマイクロコンピュータから構成されている。
制御部6では、詳しくは後述するが、液体燃料とアノード電極11との接触面積が最も小さい単位セル28の、液体燃料とアノード電極11との接触面積S(図2参照)を、傾斜角度θから算出し、その算出値に基づいて、燃料電池3の出力を制御する。具体的には、接触面積S(図2参照)が小さくなる度合いに基づいて、燃料電池3の出力が小さくなるように、燃料電池3の出力を制御する。
(6)動力部
動力部7は、燃料電池3から出力される電気エネルギを電動車両1の駆動力として機械エネルギに変換するためのモータ37と、モータ37に電気的に接続されるインバータ38と、モータ37による回生エネルギを蓄電するための動力用バッテリ40とを備えている。
モータ37は、燃料電池3よりも前方、電動車両1の前側に配置されている。モータ37としては、例えば、三相誘導電動機、三相同期電動機など、公知の三相電動機が挙げられる。
インバータ38は、モータ37と燃料電池3との間に配置されている。インバータ38は、燃料電池3で発電された直流電力を交流電力に変換する装置であって、例えば、公知のインバータ回路が組み込まれた電力変換装置が挙げられる。また、インバータ38は、配線により、燃料電池3およびモータ37にそれぞれ電気的に接続されている。
動力用バッテリ40としては、例えば、定格電圧が100V程度のニッケル水素電池や、リチウムイオン電池など、公知の二次電池が挙げられる。また、動力用バッテリ40は、インバータ38と燃料電池3との間の配線に接続され、これにより、燃料電池3からの電力を蓄電可能、かつ、モータ37に電力を供給可能とされている。
(7)出力制御手段(DC/DCコンバータ)
DC/DCコンバータ36は、動力用バッテリ40と燃料電池3との間に配置されている。DC/DCコンバータ36は、燃料電池3の出力電圧を昇降圧する機能を有し、燃料電池3の電力および動力用バッテリ40の入出力電力を調整する機能を有している。
そして、DC/DCコンバータ36は、コントロールユニット42と電気的に接続されており(図1の破線参照)、これにより、コントロールユニット42から出力される出力制御信号の入力に応じて、燃料電池3の出力(出力電圧)を制御する。
また、DC/DCコンバータ36は、配線により、燃料電池3および動力用バッテリ40にそれぞれ電気的に接続されているとともに、配線の分岐により、インバータ38に電気的に接続されている。
これにより、DC/DCコンバータ36からモータ37への電力は、インバータ38において直流電力から三相交流電力に変換され、三相交流電力としてモータ37に供給される。
2.燃料電池システムによる発電
上記した燃料電池システム2では、コントロールユニット42の制御により、燃料供給弁31が開かれ、燃料還流ポンプ29および燃料供給ポンプ41が駆動されることにより、液体燃料が還流管22を介してアノード9に供給される。一方、空気供給弁(図示せず)が開かれ、空気供給ポンプ(図示せず)が駆動されることにより、空気が空気供給管(図示せず)を介してカソード10に供給される。なお、燃料供給弁31は、液体燃料が所定量供給された後に閉じられる。
アノード9では、液体燃料が、アノード電極11と接触しながら燃料供給路13を通過する。一方、カソード10では、空気が、カソード電極16と接触しながら空気供給路18を通過する。
そして、各電極(アノード電極11およびカソード電極16)において電気化学反応が生じ、起電力が発生する。例えば、液体燃料がメタノールである場合には、下記式(1)〜(3)の通りとなる。
(1)CHOH+6OH→CO+5HO+6e(アノード電極11での反応)
(2)O+2HO+4e→4OH (カソード電極16での反応)
(3)CHOH+3/2O→CO+2HO (燃料電池3全体での反応)
すなわち、メタノールが供給されたアノード電極11では、メタノール(CHOH)とカソード電極16での反応で生成した水酸化物イオン(OH)とが反応して、二酸化炭素(CO)および水(HO)が生成するとともに、電子(e)が発生する(上記式(1)参照)。
アノード電極11で発生した電子(e)は、図示しない外部回路を経由してカソード電極16に到達する。つまり、この外部回路を通過する電子(e)が、電流となる。
一方、カソード電極16では、電子(e)と、外部からの供給もしくは燃料電池3での反応で生成した水(HO)と、空気供給路18を流れる空気中の酸素(O)とが反応して、水酸化物イオン(OH)が生成する(上記式(2)参照)。
そして、生成した水酸化物イオン(OH)が、電解質層8を通過してアノード電極11に到達し、上記と同様の反応(上記式(1)参照)が生じる。
また、例えば、液体燃料がヒドラジンである場合には、下記式(4)〜(6)の通りとなる。
(4)N+4OH→N+4HO+4e (アノード電極11での反応)
(5)O+2HO+4e→4OH (カソード電極16での反応)
(6)N+O→N+2HO (燃料電池3全体での反応)
このようなアノード電極11およびカソード電極16での電気化学的反応が連続的に生じることによって、燃料電池3全体として、上記式(3)または上記式(6)で表わされる反応が生じて、燃料電池3に起電力が発生する。
そして、発生した起電力が、配線を介して、DC/DCコンバータ36に送電され、動力部7では、インバータ38およびモータ37、および/または、動力用バッテリ40に送電される。そして、モータ37では、インバータ38により三相交流電力に変換された電気エネルギが電動車両1の車輪を駆動させる機械エネルギに変換される。一方、動力用バッテリ40では、その電力が充電される。
また、燃料給排部4では、燃料還流ポンプ29および燃料供給ポンプ41の駆動力により、アノード9から排出される使用後および未反応の液体燃料が、還流管22を通過して上流側の底部流通口24から気液分離器23に流入する。気液分離器23では、水位が上部流通口25よりも下方位置に保持される液体燃料の液溜まり39が、気液分離器23の中空部分に生じるとともに、液溜まり39に含まれるガス(気体)が液溜まり39の上方空間へ分離される。その一方で、液溜まり39の一部が、下流側の底部流通口24から還流管22に流出する。還流管22に流出する液体燃料は、再び燃料供給口15から燃料供給路13に流入する。このようにして、液体燃料が、クローズドライン(還流管22、気液分離器23および燃料供給路13)を循環する。なお、気液分離器23で分離された気体は、ガス排出弁27が開かれることにより、ガス排出管26を介して外部へ排出される。
そして、このような燃料電池システム2が搭載された電動車両1が、登坂を走行するときなど、燃料電池3の前側が上方向に向き、後側が下方向に向くように、燃料電池3が水平方向に対して傾斜する状態において発電する場合には、図2に示すように、相対的に上方に配置される燃料電池3の前端部には、気体が滞留する。
そのため、この燃料電池システム2は、燃料電池の破損を抑制するための制御モードとして、燃料電池の出力を制御する燃料電池制御モードを有している。
3.燃料電池制御モードによる制御処理
図3は、図1のコントロールユニット42において実行される制御処理を表わすフロー図である。
この処理は、燃料電池3の運転開始をトリガーとしてスタートされる。処理がスタートされると、まず、電動車両1の走行中、すなわち、燃料電池3の発電中、電動車両1(燃料電池3)の水平方向に対する傾斜角度θが、傾斜センサ5によって検出され、その検出信号がコントロールユニット42に入力される(ステップS1)。
次いで、コントロールユニット42では、その入力信号、すなわち、燃料電池3の傾斜角度θから、液体燃料とアノード電極11との接触面積が最も小さい単位セル28の、液体燃料とアノード電極11との接触面積Sの割合(以下、Pと表記する場合がある。)を算出し、その割合(P)に応じて、燃料電池の出力制御信号を出力する(ステップS2)。
以下において、ステップS2について、図2を参照して詳述する。
図2において、燃料電池3を簡略化し、その外形が直方体であるとして、模式的に拡大概略斜視図を示すとともに、燃料電池3に供給される液体燃料を、斜線で示している。
図2に示すように、電動車両1が登坂走行するときには、燃料電池3内において液体燃料が相対的下方に偏り、燃料電池3内の相対的上方に、直角三角柱状の空間(液体燃料の不存在領域)が形成される。
このとき、液体燃料とアノード電極11との接触面積は、各単位セル28によって異なり、通常、燃料電池3の最前端に積層される単位セル28において、液体燃料とアノード電極11との接触面積が最も小さくなる。
このような最前端に積層される単位セル28の、アノード電極11における液体燃料との接触面積Sの割合(P)は、直方体(燃料電池3を簡略化して示す直方体)の最前面の面積を、アノード電極11の全面積であるとして、下記に示す手順で算出することができる。
すなわち、直方体(燃料電池3を簡略化して示す直方体)の、車幅方向長さをW、車高方向長さ(高さ)をH、容積をVとし、また、液体燃料の体積をV、空間をAとする。
なお、このとき、燃料電池3では、空間の体積Aについて、下記式(2)が成立する。
A=V−V (2)
また、上記式(2)において、液体燃料の体積Vは、予め燃料電池3に供給されている液体燃料の体積Vと、燃料給排部4により順次供給される液体燃料の体積Vとの和であって、燃料還流ポンプ29および燃料供給ポンプ41のポンプ回転数や、燃料電池3のセル数、燃料電池3における発電電流などから、公知の方法により算出される。
また、空間の側面(燃料電池3の車幅方向における投影面)として区画される直角三角形の、直角に対する2つの隣辺の長さを、それぞれ、x、yとする。
このとき、液体燃料の液面は、燃料電池3の上面に対して、燃料電池3の傾斜角度θと同じ角度θをなすため、直角三角形において、下記式(3)が成立する。
y=x×tanθ (3)
また、空間Aの体積は、三角柱の体積として、W、xおよびyを用いて、下記式(4)により示される。
A=1/2×x×y×W (4)
そして、上記各式(3)および(4)から、下記式(5)が導出される。
y=(2Atanθ/W)1/2 (5)
一方、燃料電池3の最前端の単位セル28の、アノード電極11における液体燃料との接触面積Sの割合(P)は、直方体(燃料電池3を簡略化して示す直方体)の最前面の面積(HW)に対する、液体燃料との接触面積Sの割合であって、例えば、非接触面の面積(yW)を用いて、下記式(6)で示される。
P=1−(yW/HW)=1−(y/H) (6)
ここで、上記式(5)および上記式(6)から、下記式(7)が導出される。
P=1−(2Atanθ/W)1/2/H (7)
以上のようにして、燃料電池3の傾斜角度θおよび燃料電池3の寸法から、アノード電極11における液体燃料との接触面積Sの割合(P)を算出することができる。
そして、このステップS2では、コントロールユニット42において、下記式(1)により燃料電池3の出力(制限後の出力)を求め、燃料電池3の出力を制御する出力制御信号を、コントロールユニット42からDC/DCコンバータ36に向けて出力する。
[出力]=[最大出力]×[燃料側電極における液体燃料との接触面積の割合](1)
なお、上記式(1)において、[燃料側電極における液体燃料との接触面積の割合]は、上記式(7)で示される、アノード電極11における液体燃料との接触面積Sの割合(P)である。
次いで、図3に示すように、DC/DCコンバータ36により、コントロールユニット42から出力された出力制御信号の入力に応じて、燃料電池3の出力を制御する(ステップS3)。
すなわち、出力制御信号の入力により、燃料電池3の出力を、その最大出力に対して、[燃料側電極における液体燃料との接触面積の割合]と同じ割合の出力に制御し、これにより、燃料電池3の電力および動力用バッテリ40の入出力電力や、モータ37に供給される電力を調整する。そして、その調整された電力により、電動車両1が登坂走行する。
その後は、上記と同様の制御処理が、燃料電池3の定常運転中に連続的に実行される。
4.作用効果
上記のような燃料電池システム2が搭載された電動車両1が、登坂を走行するときなど、燃料電池3が水平方向に対して傾斜する状態において発電する場合には、相対的に下方に配置される気液分離器23内に、液体燃料が充填される。一方、相対的に上方に配置される燃料電池3の前端部には、気体が滞留し、とりわけ、燃料電池3の最前の単位セル28において、アノード電極11と液体燃料との接触面が最小となり、非接触面が最大となる(図2参照)。
このような状態において、燃料電池3をその最大出力で稼動させると、液体燃料のアノード電極11に対する非接触面に起因して、燃料電池3の損傷を生じる場合がある。
一方、上記のような燃料電池システム2では、制御部6により、アノード電極11と液体燃料との接触面積Sの割合に応じて、燃料電池3の出力を制御する信号が発信され、その入力に応じて、DC/DCコンバータ36により燃料電池3の出力が制御される。
すなわち、このような燃料電池システム2によれば、燃料電池3を常時最大出力で稼動させる場合と異なり、アノード電極11と液体燃料との接触面積Sの割合に応じて、燃料電池3の出力が制御されるので、液体燃料のアノード電極11に対する非接触面に起因して、燃料電池3が損傷することを抑制できる。
その結果、燃料電池3内に気体が滞留した状態で発電しても、簡易かつ低コストで燃料電池3の損傷を抑制することができる。
なお、上記した説明では、出力制御手段として、DC/DCコンバータ36を用い、DC/DCコンバータ36を燃料電池3およびコントロールユニット42に電気的に接続したが、出力制御手段としては、これに制限されず、例えば、モータ37の駆動制限装置などを、モータ37およびコントロールユニット42に電気的に接続し、モータ37の駆動を制限することにより、燃料電池3の出力を制御することもできる。
1 電動車両
2 燃料電池システム
3 燃料電池
5 傾斜センサ
8 電解質層
11 アノード電極
16 カソード電極
36 DC/DCコンバータ

Claims (1)

  1. 電解質層と、前記電解質層を挟んで対向配置される燃料側電極および酸素側電極とを備える単位セルを複数備え、液体燃料を前記燃料側電極と接触させて発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の水平方向に対する傾斜角度θを検出する傾斜検出手段と、
    前記液体燃料と前記燃料側電極との接触面積が最も小さい前記単位セルの、前記液体燃料と前記燃料側電極との接触面積を、前記傾斜角度θから算出し、その算出値に基づいて燃料電池の出力を制御する制御部と
    を備えることを特徴とする、車両用燃料電池システム。
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