JP2016126625A - 無人化施工方法および自律走行用制御装置 - Google Patents

無人化施工方法および自律走行用制御装置 Download PDF

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庸聡 栗原
Nobuaki Kurihara
庸聡 栗原
浩章 青木
Hiroaki Aoki
浩章 青木
三郎 片山
Saburo Katayama
三郎 片山
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Abstract

【課題】アルゴリズムの開発コストの低減化および演算時間の短縮化を図るとともに走行精度も高い。
【解決手段】建設機械1を、機械始点から転圧エリアに移動させる進入工程と、前記建設機械を、前記転圧エリアに設定された転圧路に沿って前後進させる転圧工程と、前記建設機械を、前記転圧路に沿って設けられた他の転圧路に車線変更させる車線変更工程と、を備える無人化施工方法であって、前記転圧工程において、前記建設機械の位置が前記転圧路の基準線からの位置ずれを許容する第1領域の内側にある場合には、前記転圧路の基準線上に設けられた目標点に向かうようにステアリング角度を修正し、前記第1領域の外側にある場合には、前記転圧路の基準線に最短距離で到達するようにステアリング角度を修正する。
【選択図】図9

Description

本発明は、建設機械の自律走行による無人化施工方法および自律走行用制御装置に関する。
災害復旧工事等では、作業員の安全性を確保することを目的として、無人化施工が採用される場合がある。
無人化施工は、現場から送られてくる映像を、複数のモニタ画面で確認しながらオペレータが建設機械を遠隔操作するのが一般的であるが、この方法では、オペレータの技量によって作業の品質が異なる場合がある。また、複数の画像取得のための装置と通信環境が必要となる。
そのため、建設機械にセンサ類を搭載させて、予め設定された計画線に沿って建設機械を走行させることにより施工を行う自律制御式の無人化施工方法が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
この無人化施工方法では、走行エリアを複数の走行エリアに区分している。そして、建設機械が走行している位置を判定し、区分された走行エリアに基づいて制御を行うことで、現地に応じた自律走行を可能としている。
特開2001−67126号公報
特許文献1に係る制御では、区分された走行エリア毎に個別のアルゴリズムを要するので、アルゴリズムの開発コストが嵩むとともに演算時間が長くなってしまう。また、特許文献1に係る制御では、走行エリアへの進入および走行エリアの車線変更を制御することができない。
このような観点から、本発明は、アルゴリズムの開発コストの低減化および演算時間の短縮化を図るとともに、走行精度も高い無人化施工方法および自律走行用制御装置を提案することを課題とする。
本発明の無人化施工方法は、建設機械を、機械始点から転圧エリアに移動させる進入工程と、前記建設機械を、前記転圧エリアに設定された転圧路に沿って前後進させる転圧工程と、前記建設機械を、前記転圧路に沿って設けられた他の転圧路に車線変更させる車線変更工程とを備えるものである。
前記課題を解決するための第一の発明は、前記転圧工程において、前記建設機械の位置が前記転圧路の基準線からの位置ずれを許容する第1領域の内側にある場合には、前記転圧路の基準線上に設けられた目標点に向かうようにステアリング角度を修正し、前記第1領域の外側にある場合には、前記転圧路の基準線に最短距離で到達するようにステアリング角度を修正することを特徴としている。
第一の発明によれば、建設機械の制御が簡易なのでアルゴリズムの開発コストの低減化
および演算時間の短縮化が可能である。また、転圧路の基準線に対するずれが発生した場合にも修正が早いので、転圧工程における走行精度が向上する。
また、第二の発明は、前記転圧工程において、前記建設機械の位置が前記第1領域よりも前記転圧路の基準線に近い第2領域の内側にある場合には、前記ステアリング角度をゼロにすることを特徴としている。
第二の発明によれば、建設機械が、ステアリング角度を修正して転圧路の基準線上に到達したにも関わらず、ステアリング角度を維持したまま転圧路の基準線から外れてしまう虞がない。つまり、本発明によれば、建設機械の走行精度が向上する。
また、第三の発明は、前記転圧工程において、現在のステアリング角度に対する修正後のステアリング角度の変化が閾値以上である場合にだけ当該修正後のステアリング角度に修正することを特徴としている。
第三の発明によれば、次々と変わる制御指令に追従して建設機械が左右に激しく(細かく)動くことがない。つまり、本発明によれば、建設機械の挙動が安定する。
また、第四の発明は、前記進入工程において、前記機械始点における前記建設機械の方向線と前記転圧路の基準線とに接する円または楕円を算出するステップと、前記建設機械を前記機械始点から前記方向線と前記円または楕円との接点である第一接点まで前記方向線に沿って走行させるステップと、前記建設機械を前記第一接点から前記円または楕円と前記延長線との接点である第二接点まで前記円または楕円に沿って走行させるステップと、前記建設機械を前記第二接点から前記目標点まで前記基準線に沿って走行させるステップとを行うことを特徴としている。
第四の発明によれば、建設機械の方向線と転圧路の基準線とに内接する円または楕円に沿って建設機械を走行させるだけで、建設機械を転圧路に進入させることができるため、複雑なアルゴリズムを要することがなく、アルゴリズムの開発コストの低減化および演算時間の短縮化を図ることができる。また、転圧路の基準線に沿って建設機械が転圧路に進入するため、転圧工程の初期に建設機械の進行方向を大きく修正する必要がない。つまり、本発明によれば、転圧工程における走行が安定する。
また、第五の発明は、前記車線変更工程において、前記転圧路および前記他の転圧路に接するタンジェント曲線を算出するステップと、前記タンジェント曲線上に複数の通過点を設定するステップと、前記機械始点から前記複数の通過点を通って前記他の転圧路の基準線まで走行させるステップと、を行うことを特徴としている。
第五の発明によれば、タンジェント曲線に沿って建設機械を走行させるだけで、建設機械を車線変更させることができるため、複雑なアルゴリズムを要することがなく、アルゴリズムの開発コストの低減化および演算時間の短縮化を図ることができる。また、転圧路の基準線に沿って建設機械が車線変更するため、車線変更後の転圧工程の初期に建設機械の進行方向を大きく修正する必要がない。つまり、本発明によれば、転圧工程における走行が安定する。
また、本発明の自律走行用制御装置は、転圧路の基準線に沿って自律走行する建設機械のステアリング角度を制御する自律走行用制御装置であって、前記転圧路の基準線に対する前記建設機械のずれ量を演算するずれ量演算手段と、前記ずれ量の是正に必要なステアリング角度の大きさを演算するステアリング角度演算手段と、前記ステアリング角度を修正する制御信号を出力する制御信号作成手段と、を備え、前記制御信号作成手段は、前記建設機械の位置が前記転圧路の基準線から予め決められた領域内にあるか否かの判定結果に基づき、前記領域内にある場合にはステアリング角度をゼロにし、前記領域外にある場
合には前記ステアリング角度演算手段で演算されたステアリング角度の変化が閾値以上であるときに今回演算されたステアリング角度に修正することを特徴としている。
かかる自律走行用制御装置によれば、次々と変わる制御指令に追従して建設機械が左右に激しく(細かく)動くことがない。また、ステアリング角度を修正して転圧路の基準線上に到達したにも関わらず、ステアリング角度を維持したまま建設機械が転圧路の基準線から外れてしまう虞もない。つまり、本発明によれば、建設機械の挙動が安定すると共に建設機械の走行精度が向上する。
本発明の無人化施工方法および自律走行用制御装置によれば、アルゴリズムの開発コストの低減化および演算時間の短縮化を図るとともに走行精度も高い。
本発明の第1実施形態に係る無人化施工方法を説明するための図であり、(a)は無人化施工方法を用いる無人化施工システムの全体図であり、(b)は無人化施工を行う転圧エリアの例示である。 本発明の第1実施形態に係る無人化施工方法に用いる振動ローラの外観図である。 振動ローラのアーティキュレート機構の概略図であり、(a)は直進時の状態を示し、(b)は旋回時の状態を示す。 振動ローラの自律制御システムを説明するためのブロック図である。 振動ローラが転圧する転圧エリアおよび走行の種類を説明するための図である。 振動ローラの自律走行用制御装置が有する機能を示すブロック図である。 進入工程を説明するための図である。 進入路の作成を説明するための図であり、(a)は進入路を算出するためのフローチャートの例示であり、(b)は進入路の算出に用いる座標を示したものである。 転圧工程を説明するための図である。 車線変更工程を説明するための図であり、(a)は車線変更路の例示であり、(b)は走行試験を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る無人化施工方法を説明するための図であり、(a)は制御指令角度の閾値を設定しない場合を示し、(b)は制御指令角度の閾値を設定する場合を示す。 制御指令角度に閾値を設定する制御を説明するための図である。 ステアリング角度「0°」区間を用いた挙動安定制御を説明するための図である。 振動ローラの自律走行用制御装置が有する機能を示すブロック図である。 挙動安定制御を用いた転圧走行のフローチャートの例示である。
以下、本発明の実施をするための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、参照する図面において、本発明を構成する部材の寸法は、説明を明確にするために誇張して表現されている場合がある。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
≪第1実施形態に係る無人化施工方法≫
無人化施工方法とは、建設機械にセンサ類を搭載させて、予め設定された計画線に沿って建設機械を走行させることにより、自律制御式の無人化された施工を行うことを言う。第1実施形態に係る無人化施工方法を用いた無人化施工システムMを図1(a)に示す。
無人化施工システムMは、建設機械を自律走行させて施工現場の地面を締め固めるものであり、施工現場を走行しながら地面を転圧する建設機械としての振動ローラ1と、施工現場に立設されるトータルステーション2と、施工現場から離れた位置にある操作室内に設置されたホストPC(Personal Computer)3とを備えて構成されている。振動ローラ
1、トータルステーション2およびホストPC3は、無線通信を用いて通信可能である。
<トータルステーション>
トータルステーション2は、走行する振動ローラ1を自動追尾して、振動ローラ1の位置情報を周期的(例えば、300ミリ秒)にホストPC3に対して送信する。トータルステーション2は、例えば、振動ローラ1の走行を妨害しない場所であると共に、振動ローラ1の自動追尾が常に可能な位置に設置されている。
<ホストPC>
ホストPC3は、施工管理者により操作されるものである。施工管理者は、ホストPC3に施工条件を予め登録し、その後に施工開始の指示を入力する。これらの情報は、振動ローラ1に送信され、振動ローラ1による無人化施工が開始される。
また、無人化施工が行われている期間、ホストPC3は、トータルステーション2から受信した振動ローラ1の位置情報を振動ローラ1に対して送信する。
一方、ホストPC3は、振動ローラ1の機体情報を振動ローラ1から周期的に受信し、この機体情報を表示画面に表示する。機体情報は、振動ローラ1の状態が確認できるものであればよく、例えば、振動ローラ1の進行方向、速度、ステアリング角度等であってよい。施工管理者は、ホストPC3に表示される振動ローラ1の機体情報を確認することで、施工の進行状況を把握することが可能である。なお、施工管理者は、施工開始の指示を行った後は、原則として振動ローラ1に対して指示を行わない。
施工条件には、例えば、(1)転圧を行うエリア(以下、「転圧エリア」と呼ぶ)に関する転圧エリア情報、(2)転圧エリア内に設定される転圧路に関する転圧路情報、(3)転圧路を振動ローラ1が転圧する転圧条件に関する転圧条件情報などが含まれる。なお、転圧路は振動ローラ1が走行することで転圧する領域を意味している。その為、転圧路は所定の幅を持つことになる。転圧路の基準線は、転圧路の延在方向(縦断方向)に沿う仮想線であり、振動ローラ1の自律走行の目標となる走行ルートである。基準線は転圧路の任意の位置に設定することが可能である。本実施形態では、基準線として転圧路の中心線を採用することにし、振動ローラ1の基準点(後記するセンターピン)が転圧路の中心線を含む鉛直面を通過するように制御する。
転圧エリア情報には、転圧エリア数および各転圧エリアを特定するための座標(x,y)などが含まれる。図1(b)に示すように、矩形の転圧エリアの場合には、各転圧エリアを特定するための座標として転圧エリアの四隅の座標(x,y)が与えられる。
転圧路情報には、転圧路数、各転圧路を特定するための座標(x,y)および車線変更幅などが含まれる。図1(b)に示すように、上下方向に直線状に転圧する場合には、各転圧路を特定するための座標として各転圧路の中心線の両端の座標(x,y)が与えられ、また、車線変更幅として隣り合う転圧路の中心線同士の離間距離が与えられる。
転圧条件情報には、各転圧路における転圧回数、転圧エリアへの進入点の座標および転圧エリアからの退出点の座標などが含まれる。図1(b)に示すように、矩形の転圧エリアの左側に設定される転圧路から右側に向かって順次転圧する場合には、例えば、転圧エ
リアへの進入点として最左端の転圧路の中心線の一方の端点の座標(x,y)が与えられ、転圧エリアからの退出点として最右端の転圧路の中心線の一方の(x,y)が与えられる。
<振動ローラ>
図2を参照して、振動ローラ1(省略して「ローラ」と呼ぶ場合がある)の構成について説明する。振動ローラ1は、車体10と、車体10の前後に取り付けられた二つの鉄輪11,11と、車体10の下部に配置されたアーティキュレート機構12と、車体10の上部に設置された全周プリズム13および通信アンテナ14と、自律走行用制御装置15と、機体情報取得手段S(図4参照)とで構成されている。振動ローラ1は、鉄輪11,11の回転方向を変更することで、前進および後進が可能である。
車体10は、振動ローラ1の本体となるものである。車体10は、内部に図示しない駆動手段を収容する。以下では、「ローラの方位角G」といった場合には、車体10の方向を意味する。
鉄輪11は、図示しない振動を発生する装置を備え、振動しながら回転することで地面を転圧する。以下では、前側の鉄輪11を前輪11aと呼び、後側の鉄輪11を後輪11bと呼ぶ場合がある。
アーティキュレート機構12は、振動ローラ1を旋回させるための機構であり、車体10の下部に設置される。アーティキュレート機構12は、前輪11aを回転自在に保持する前輪保持部12aと、後輪11bを回転自在に保持する後輪保持部12bと、前輪保持部12aおよび後輪保持部12bを連結するセンターピン12cと、前輪保持部12aと後輪保持部12bとの間に介設されるステアリングシリンダ(図示せず)とを備えている。自律走行用制御装置15から進行方向を修正する制御指令(ステアリング角度θを制御指令角度とする制御指令)を受信すると、ステアリング角度θに応じてステアリングシリンダが伸縮する。そして、ステアリングシリンダが伸縮すると、センターピン12cを中心に前輪保持部12aおよび後輪保持部12bが屈折し、それに伴い前輪11aおよび後輪11bの方向が変化する。
図3を参照して、アーティキュレート機構12におけるステアリング角度θと車体10の方向(ローラの方位角G)との関係について説明する。図3(a)に示すように、直進時(ステアリング角度θが0°の状態)では、前輪保持部12aおよび後輪保持部12bが進行方向に対して直線状になっているので、前輪11aおよび後輪11bの回転軸が平行になる。
一方、図3(b)に示すように、右旋回時(ステアリング角度θが0°でない状態)では、センターピン12cを中心にして前輪保持部12aおよび後輪保持部12bが進行方向に対して右側に屈折し、それに伴い前輪11aおよび後輪11bの右側が共に近接する方向に傾斜する。左旋回時の場合も同様にして、センターピン12cを中心にして前輪保持部12aおよび後輪保持部12bが進行方向に対して左側に屈折し、それに伴い前輪11aおよび後輪11bの左側が共に近接する方向に傾斜する。
なお、旋回時においては、前輪11aおよび後輪11bの回転軸が共に車体10に対して変化するため、車体10の方向(方位角G)は振動ローラ1の進行方向を向かない。地面と前輪11aおよび後輪11bとの間の摩擦を無視した場合、車体10の方向(方位角G)は、ステアリング角度θの「1/2」の方向となる。これにより、前輪11aおよび後輪11bが同じ軌跡を通過する。
図2に示す全周プリズム13は、トータルステーション2の追尾対象となるものである。ここで、図3に示すように、アーティキュレート機構12のステアリング角度θは、セ
ンターピン12cの位置を基準とするので、振動ローラ1の自立走行制御を行う基準点をセンターピン12cの位置またはセンターピン12cを通る鉛直線上に設けることが好ましい。その為、振動ローラ1のようにアーティキュレート機構12が採用されている建設機械の場合、全周プリズム13の位置をセンターピン12cの真上になるように演算により補正を行うのがよい。この補正を行うことにより、トータルステーション2を介して取得する座標が振動ローラ1の基準点(センターピン12cの位置)となるので、角度修正を行う際に誤差が生じない。この補正を行うのは、振動ローラ1、トータルステーション2およびホストPC3の何れであってもよく、何れかの装置で演算により行われる。
図2に通信アンテナ14は、ホストPC3との通信を行うものである。具体的には、振動ローラ1の自律走行用制御装置15は、通信アンテナ14を介してホストPC3から施工条件(転圧エリア情報、転圧路情報、転圧条件情報)、位置情報などを受信する。また、自律走行用制御装置15は、通信アンテナ14を介してホストPC3に対して振動ローラ1の機体情報を送信する。
図4を参照して、機体情報取得手段Sの構成について説明する。図4は、振動ローラ1の自律制御を実現する自律制御システムM1の概略図である。機体情報取得手段Sは、姿勢検出センサS1と、速度検出センサS2と、ステア角度検出センサS3と、前方探査センサS4とで構成されている。
姿勢検出センサS1は、振動ローラ1の方位角G(deg)を検出するものである。姿勢
検出センサS1は、例えば、MEMS型ジャイロであって、車体10の内部に設置される。方位角G(deg)は、自律走行用制御装置15に受け渡され、慣性航法(INS)を用
いた現在位置の算出などに用いられる。なお、トータルステーション2により取得された振動ローラ1の位置情報は、姿勢検出センサS1のドリフトの補正に用いられる。
速度検出センサS2は、振動ローラ1が前進および後進する速度V(km/h)を検出するものである。速度検出センサS2は、例えば、ロータリーエンコーダであって、後輪11bに設置される。速度V(km/h)は、自律走行用制御装置15に受け渡され、慣性航法(INS)を用いた現在位置の算出などに用いられる。
ステア角度検出センサS3は、アーティキュレート機構12のステアリング角度θ(deg)を検出するものである。ステア角度検出センサS3は、例えば、ポテンショメータで
あって、アーティキュレート機構12のセンターピン12cに設置される。ステアリング角度θ(deg)は、自律走行用制御装置15に受け渡され、振動ローラ1の走行方向の修
正などに用いられる。なお、ステアリングシリンダのロッドの進退量を検出するセンサをステア角度検出センサS3としてもよい。
前方探査センサS4は、振動ローラ1の前方方向の物体情報Q(座標)を検出するものである。前方探査センサS4は、例えば、2Dスキャナであって、車体10の前方上部に設置される。前方探査センサS4は、自律走行用制御装置15に受け渡され、障害物の回避制御に用いられる。
図4に示す自律走行用制御装置15は、機体情報取得手段Sが取得した情報やホストPC3から受信した情報を用いて、予め設定された計画線(転圧路の中心線)に沿った自律走行の制御を行うものである。自律走行用制御装置15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等に
より構成される。以下、自律走行用制御装置15の自律走行の制御について詳細に説明する。
自律走行用制御装置15が制御する走行パターンは、図5に示す「進入工程」、「転圧
工程」、「車線変更工程」の3つである。進入工程は、転圧エリア外に位置する振動ローラ1を転圧エリア内に設定される転圧路に進入させるものである。転圧工程は、振動ローラ1を転圧回数だけ転圧路上を往復動させるものである。車線変更工程は、振動ローラ1を次の転圧路に移動させるものである。
自律走行用制御装置15は、「進入工程」、「転圧工程」、「車線変更工程」の3つの走行パターンを実現するため、図6に示すように、進入工程制御手段20、転圧工程制御手段30および車線変更工程制御手段40の機能を有する。進入工程制御手段20、転圧工程制御手段30および車線変更工程制御手段40は、例えば、CPUがROM等に格納されたプログラムをRAMに展開することにより実現するプログラム実行処理により実現される。なお、図6では、本発明に関連する機能のみ記載しており、本発明に関連していない機能については図示および説明を省略する。
(進入工程)
進入工程制御手段20は、進入工程を制御するためのものである。振動ローラ1は、転圧路上を前進および後進して転圧を行うので、転圧路に進入した際の振動ローラ1の向き(方向線)と転圧路の中心線(基準線)とが一致または平行になっていることが望ましい。その為、進入工程制御手段20は、図7に示すように振動ローラ1の現在位置における方向線および転圧路の中心線に内接する円(内接円)を仮想的に設定し、振動ローラ1をその内接円上を通過させるように制御する。この制御を実現するために、図6に示す進入工程制御手段20は、進入路作成手段21、ずれ量演算手段22、ステアリング角度演算手段23および制御信号作成手段24を有する。
進入路作成手段21は、振動ローラ1が走行する進入路(内接円)を演算により求めるものである。進入路作成手段21について、図8を参照して説明する。図8は進入路作成手段21による進入路の中心線(基準線)の作成を説明するための図であり、図8(a)は進入路の中心線を算出するためのフローチャートの例示であり、図8(b)は進入路の中心線の算出に用いる座標を示したものである。図8(b)に示す座標(x1,y1)は、振
動ローラ1の現在位置を表しており、座標(x3,y3)は、転圧エリアへの進入目標となる
進入点を表している。進入路作成手段21は、現在位置(x1,y1)および進入点(x3,y3)をホストPC3から受信する。
進入路作成手段21は、図8(a)に示すように、現在位置(x1,y1)における振動ロ
ーラ1の方向線と進入する転圧路の中心線との交点(x2,y2)を算出する(ステップS1
1)。例えば、転圧路の中心線を「ax1+by1+c=0」で表し、振動ローラ1の方向線を「dx2+ey2+f=0」で表して、その交点を算出する。続いて、進入路作成手段21は、振動ローラ1の方向線と進入する転圧路の中心線とに内接する半径rの円の中心点(x0,y0)を算出
する(ステップS12)。内接円の半径rは、任意に設定することが可能であるが、振動ローラ1の最小旋回半径(最小回転半径)にするとよい。なお、方向線と転圧路の中心線との内接円を合計で4つ描くことが可能であるが、現在位置から最も距離が近い中心点を算出するようにする。
続いて、進入路作成手段21は、中心点(x0,y0)から振動ローラ1の方向線に垂直に
交わる点(xM,yM)を算出し(ステップS13)、また、中心点(x0,y0)から転圧路の中心線に垂直に交わる点(xN,yN)を算出する(ステップS14)。なお、ステップS13
とステップS14との順番は、逆であってもよい。続いて、進入路作成手段21は、内接円の円弧に沿った点(xM,yM)から点(xN,yN)までの複数点の座標を算出する(ステップS15)。算出する座標の数は、任意に設定することが可能であるが、座標点数を少なく設定すると振動ローラ1の動きが滑らかにならないので一定数以上の座標を算出するようにする。
以上の計算により、現在位置(x1,y1)を始点とし、円弧に沿った点を通過点(中間目
標点)とし、転圧路上の進入点(x3,y3)を目標点(最終目標点)とする走行ルートが決
定する。そして、進入工程制御手段20は、進入路作成手段21により算出した座標を通過するように振動ローラ1を移動させることで、現在位置(始点)から最終目標点までの進入走行を実現する。以下、進入走行の制御について説明する。
図6に示すずれ量演算手段22は、所定の時間間隔(例えば、100ミリsec)で現在位置を演算し、ある通過点(第1中間目標点)とその次の通過点(第2中間目標点)とを結ぶ直線(基準線)に対する振動ローラ1のずれ量を算出する。
なお、ずれ量演算手段22は、ある通過点(第1中間目標点)に到達した際に、ある通過点(第1中間目標点)と次の通過点(第2中間目標点)とを結ぶ新たな直線(基準線)との間でのずれ量の是正に必要なステアリング角度θの大きさを算出する。通過点(中間目標点)に到達したか否かは、例えば、通過点(中間目標点)にある程度近接した場合に到達したと判定してもよいし、通過点(中間目標点)までの距離が減少から増加に転じた時点で通過点に到達したと判定してもよい。
ステアリング角度演算手段23は、ずれ量演算手段22により算出されたずれ量の是正に必要なステアリング角度θの大きさを算出する。本実施形態では、ずれ量の是正に必要なステアリング角度θを基準値(例えば、0°)に対する値として説明するが、現在値に対する増減分の値(ステアリング角度Δθ)であってもよい。
制御信号作成手段24は、ステアリング角度演算手段23により算出されたステアリング角度θを制御指令角度とする制御指令を作成し、この制御指令を周期的(例えば、100ミリsec)にアーティキュレート機構12に対して送信する。アーティキュレート機構12は、この制御指令のステアリング角度θに応じた分だけステアリングシリンダを伸縮させ、センターピン12cを中心に前輪保持部12aおよび後輪保持部12bが屈折させる。それに伴い前輪11aおよび後輪11bの方向が変化し、振動ローラ1の進路を修正させる。なお、振動ローラ1の性能を超えたステアリング角度θの修正が発生した場合(例えば、最小旋回半径よりも小さく旋回させようとする場合)には、例えば、振動ローラ1を限界性能で走行させる。
以上のように、進入工程において、振動ローラ1は、現在位置における方向線および転圧路の中心線に内接する円(内接円)上を走行する。これにより、制御が簡易なのでアルゴリズムの開発コストの低減化および演算時間の短縮化が可能である。また、転圧路の中心線(基準線)に対して一致または平行になるように進入することが可能なため、転圧工程の初期に振動ローラ1の進行方向を大きく修正する必要がない。つまり、本実施形態の進入工程によれば、転圧工程における走行が安定する。
なお、本実施形態では、内接円を用いていたが、内接円以外にも転圧路に内接する楕円上を走行するようにしてもよい。
(転圧工程)
図6に示す転圧工程制御手段30は、転圧工程を制御するためのものである。ここで、本実施形態では、直線状の転圧路を想定している。その為、転圧路の中心線(基準線)の一方の端点を始点とし、他方の端点を最終目標点とし、振動ローラ1を始点から最終目標点に向かって転圧路の中心線(基準線)上を直線に走行させることが可能である。しかし、この制御では、転圧路の中心線(基準線)に対するずれが発生した際に、ずれの修正が遅くなってしまう。このことは、転圧路の全長が長い場合(始点と最終目標点との距離が長い場合)に特に問題となる。その為、転圧工程制御手段30は、転圧路の距離が長い場合には、転圧路の中心線(基準線)を複数に分割し、分割点を振動ローラ1が通過するよ
うに制御する。
また、本実施形態では、一つの転圧路を予め決められた回数分だけ振動ローラ1を前進および後進させることを想定しているので、施工ムラを無くすためには、振動ローラ1の基準点が常に転圧路の中心線(基準線)に近接または一致するように制御するのが望ましい。その為、図6に示す転圧工程制御手段30は、転圧路の中心線(基準線)と振動ローラ1の基準点とが近い場合には分割点(中間目標点)に車体の方向を向けて走行させ、一方、転圧路の中心線(基準線)と振動ローラ1の基準点とが遠く離れてしまった場合には転圧路上に最短距離で戻すように制御する。
転圧工程におけるこれらの制御を実現するために、転圧工程制御手段30は、転圧路作成手段31、ずれ量演算手段32、ステアリング角度演算手段33および制御信号作成手段34を有する。
図6に示す転圧路作成手段31は、振動ローラ1が走行する転圧路の中心線(基準線)を演算により求めるものである。転圧路作成手段31は、転圧路の距離が長い場合には、転圧路の中心線(基準線)を複数に分割し、分割した分割点(中間目標点)の座標を算出する。分割点の間隔は、例えば、10m程度にすればよく、間隔を適切に設定することで振動ローラ1の動きを滑らかにすることが可能である。これにより、図9に示す転圧路の中心線の一端を始点とし、分割点(中間目標点)を通過点とし、転圧路の中心線の他端を目標点(最終目標点)とする走行ルートが決定する。なお、ホストPC3で分割点(中間目標点)を算出し、転圧路作成手段31は、算出した分割点(中間目標点)をホストPC3から受信するようにしてもよい。そして、転圧工程制御手段30は、転圧路作成手段31により算出した座標を通過するように振動ローラ1を移動させることで、現在位置(始点)から最終目標点までの転圧走行を実現する。以下、転圧走行の制御について説明する。
図6に示すずれ量演算手段32は、進入工程で説明したずれ量演算手段22に対応するものである。ずれ量演算手段32は、所定の時間間隔(例えば、100ミリsec)で現在位置を演算し、ある分割点(第1中間目標点)とその次の分割点(第2中間目標点)とを結ぶ直線(基準線)に対する振動ローラ1のずれ量を算出する。
なお、ずれ量演算手段32は、ある分割点(第1中間目標点)に到達した際に、ある分割点(第1中間目標点)と次の分割点(第2中間目標点)とを結ぶ新たな直線(基準線)との間でのずれ量の是正に必要なステアリング角度θの大きさを算出する。分割点(中間目標点)に到達したか否かは、例えば、分割点(中間目標点)にある程度近接した場合に到達したと判定してもよいし、分割点(中間目標点)までの距離が減少から増加に転じた時点で分割点に到達したと判定してもよい。
ステアリング角度演算手段33は、進入工程で説明したステアリング角度演算手段23に対応するものである。ステアリング角度演算手段33は、ずれ量演算手段32により算出されたずれ量の是正に必要なステアリング角度θの大きさを算出する。本実施形態では、ずれ量の是正に必要なステアリング角度θを基準値(例えば、0°)に対する値として説明するが、現在値に対する増減分の値(ステアリング角度Δθ)であってもよい。
制御信号作成手段34は、転圧路の中心線(基準線)と振動ローラ1の基準点とが近いか否かを、ずれ量演算手段32により算出されたずれ量が転圧路の中心線(基準線)からの位置ずれを許容する範囲(第1領域)に含まれるか否かにより判定する。本実施形態では、転圧路の中心線(基準線)から左右の両側に均等に広がる帯状の領域を位置ずれの許容範囲(第1領域)として設定している。この位置ずれの許容範囲(第1領域)の幅(Xcm)は、例えば、200cm程度(転圧路の中心線から±100cm程度)にするのがよい。
制御信号作成手段34は、ずれ量が位置ずれの許容範囲(第1領域)に含まれる(位置ずれが小さい)場合には、ステアリング角度演算手段33により算出したステアリング角度θを制御指令角度とする制御指令を作成し、一方、ずれ量が位置ずれの許容範囲(第1領域)に含まれない(位置ずれが大きい)場合には、次の分割点(中間目標点)よりも手前で転圧路の中心線に到達するように、進行方向を大きく曲げるのに必要なステアリング角度θ(例えば、最小旋回半径のステアリング角度)を制御指令角度とする制御指令を作成する。そして、制御信号作成手段34は、この制御指令を周期的(例えば、100ミリsec)にアーティキュレート機構12に対して送信する。アーティキュレート機構12は、この制御指令のステアリング角度θに応じた分だけステアリングシリンダを伸縮させ、センターピン12cを中心に前輪保持部12aおよび後輪保持部12bが屈折させる。それに伴い前輪11aおよび後輪11bの方向が変化し、振動ローラ1の進路を修正させる。
この制御により、振動ローラ1は、位置ずれの許容範囲(第1領域)の内側を走行している間は分割点(中間目標点)に向かって走行し、第1領域から外れた場合には分割点(中間目標点)よりも手前で転圧路の中心線に到達するように進行方向を大きく曲げる。その後、振動ローラ1は、第1領域に戻った時点で再び分割点(中間目標点)に向かって走行し始める。
以上のように、転圧工程において、転圧路の距離が長い場合には、転圧路の中心線(基準線)を複数に分割する分割点(中間目標点)を設定し、振動ローラ1はこの分割点(中間目標点)を通過するように走行する。また、転圧路の中心線(基準線)と振動ローラ1の基準点とが遠く離れてしまった場合(振動ローラ1が第1領域の外側にある場合)には、転圧路の中心線(基準線)上に最短距離で戻るように走行する。これにより、制御が簡易なのでアルゴリズムの開発コストの低減化および演算時間の短縮化が可能である。また、転圧路の中心線(基準線)に対するずれが発生した場合にも修正が早いので、転圧工程における走行精度が向上する。
(車線変更工程)
図6に示す車線変更工程制御手段40は、車線変更工程を制御するためのものである。ここで、施工条件によって転圧路の中心線同士の離間距離は変化するので、車線変更幅Wを自在に変化することが可能なアルゴリズムを構築することが望ましい。その為、車線変更工程制御手段40は、図10(a)に示すように車線変更前の転圧路の中心線と車線変更後の転圧路の中心線とを結ぶタンジェント曲線を用いた車線変更の経路(車線変更路)の中心線上を通過させるようにする。このタンジェント曲線は、−90°〜+90°の範囲を車線変更幅にすることで、車線変更前の転圧路の中心線および車線変更後の転圧路の中心線に接するようにすることが望ましい。この制御を実現するために、図6に示す車線変更工程制御手段40は、車線変更路作成手段41、ずれ量演算手段42、ステアリング角度演算手段43および制御信号作成手段44により構成されている。
図10(a)を参照して、車線変更路作成手段41のアルゴリズムを説明する。
任意に決定された車線変更幅Wに対応する車線変更路の中心線を構成する通過点(目標点)の座標(Xn,Yn)を算出するための数式を以下に示す(nは通過点(目標点)の識別
番号)。ここでは、7つ(n=1〜7)の通過点(目標点)の座標を算出する場合を想定しているが、ここで示す通過点(目標点)の数や数式はあくまでも一例である。この数式を用いることで、図10(a)に示すように、第1の通過点(X1,Y1)として車線変更前
の転圧路の中心線の一点が算出され、第7の通過点(X7,Y7)として車線変更後の転圧路
の中心線の一点が算出され、第1の通過点(X1,Y1)と第7の通過点(X7,Y7)とを結ぶタンジェント曲線上に第2の通過点(X2,Y2)〜第6の通過点(X6,Y6)が算出される。
なお、以下に示す数式により算出される通過点の座標(Xn,Yn)は、振動ローラ1の現
在位置(転圧路の中心点上のある一点)を原点(0,0)とし、その原点(0,0)からの相対的な位置を示すものである。その為、算出した座標を用いて振動ローラ1を制御する場合には、算出した座標を転圧エリアの全体的な位置(全体座標系)に変換する必要がある。
Figure 2016126625
車線変更路の緩やかさは、上記式の「α(曲線長決定係数)」および「β(曲率決定係数)」により決まる。「α(曲線長決定係数)」および「β(曲率決定係数)」は、振動ローラ1の仕様に適したものを走行試験により算出したものである。図10(b)を参照して、走行試験について説明する。図10(b)に示す4種類の走行軌跡は、車線変更幅Wが400mm、600mm、800mm、1000mmの場合に、振動ローラ1を手動操作して得たものである。この走行軌跡から上記式を算出した。これに対して、黒丸は、車線変更幅Wが1000mmの場合において、上記式を用いて算出した通過点(中間目標点)を示したものである。図10(b)を参照すると、算出した通過点(中間目標点)と走行試験で得た走行軌跡とが近似しているのが分かる。その為、手動操作に近い感じの走行を実現できる。
車線変更路作成手段41は、上記数式を用いてタンジェント曲線に沿った複数点の座標を算出する。算出する座標の数は、任意に設定することが可能であるが、座標点数を少なく設定すると振動ローラ1の動きが滑らかにならないので一定数以上の座標を算出するようにする。これにより、車線変更前の転圧路の中心線上の一点を始点として、算出したタンジェント曲線上の点を通過点(中間目標点)とし、車線変更後の転圧路上の一点を目標点(最終目標点)とする走行ルートが決定する。そして、車線変更工程制御手段40は、車線変更路作成手段41により算出した座標を通過するように振動ローラ1を移動させることで、現在位置(始点)から最終目標点までの車線変更走行を実現する。以下、車線変更走行の制御について説明する。
図6に示すずれ量演算手段42は、進入工程で説明したずれ量演算手段22に対応するものである。ずれ量演算手段42は、所定の時間間隔(例えば、100ミリsec)で現在位置を演算し、ある通過点(第1中間目標点)とその次の通過点(第2中間目標点)と
を結ぶ直線(基準線)に対する振動ローラ1のずれ量を算出する。
なお、ずれ量演算手段42は、ある通過点(第1中間目標点)に到達した際に、ある通過点(第1中間目標点)と次の通過点(第2中間目標点)とを結ぶ新たな直線(基準線)との間でのずれ量の是正に必要なステアリング角度θの大きさを算出する。通過点(中間目標点)に到達したか否かは、例えば、通過点(中間目標点)にある程度近接した場合に到達したと判定してもよいし、通過点(中間目標点)までの距離が減少から増加に転じた時点で通過点に到達したと判定してもよい。
ステアリング角度演算手段43は、進入工程で説明したステアリング角度演算手段23に対応するものである。ステアリング角度演算手段43は、ずれ量演算手段42により算出されたずれ量の是正に必要なステアリング角度θの大きさを算出する。本実施形態では、ずれ量の是正に必要なステアリング角度θを基準値(例えば、0°)に対する値として説明するが、現在値に対する増減分の値(ステアリング角度Δθ)であってもよい。
制御信号作成手段44は、進入工程で説明した制御信号作成手段24に対応するものである。制御信号作成手段44は、ステアリング角度演算手段43により算出されたステアリング角度θを制御指令角度とする制御指令を作成し、この制御指令を周期的(例えば、100ミリsec)にアーティキュレート機構12に対して送信する。アーティキュレート機構12は、この制御指令に基づいて、この制御指令のステアリング角度θに応じた分だけステアリングシリンダを伸縮させ、センターピン12cを中心に前輪保持部12aおよび後輪保持部12bが屈折させる。それに伴い前輪11aおよび後輪11bの方向が変化し、振動ローラ1の進路を修正させる。
以上のように、車線変更工程において、振動ローラ1は、車線変更前の転圧路と車線変更後の転圧路とを結ぶタンジェント曲線を用いた車線変更の経路(車線変更路)上を走行する。これにより、転圧路の中心線に沿って振動ローラ1が車線変更するため、車線変更後の転圧工程の初期に振動ローラ1の進行方向を大きく修正する必要がない。つまり、本実施形態の車線変更工程によれば、転圧工程における走行が安定する。
[第2実施形態]
≪第2実施形態に係る無人化施工方法≫
第1実施形態に係る無人化施工方法では、制御指令の計算周期(Δt)を短く設定した場合に、次々と変わる制御指令に追従して振動ローラ1が左右に激しく動く虞がある。
例えば、次のような場合である。ある時点(時刻t)において中間目標点に対して実際の車体の方向が右側を向いていたとし、左側を向くように制御指令角度を「−2°」とする制御指令がなされたとする。この制御により目標点に対して実際の車体の方向が左側を向いてしまった場合には、次の時点(時刻t+Δt)において、右側を向くように制御指令角度を「+2°」とする制御指令がなされるとする。このような制御になると、次々と
変わる制御指令に追従して振動ローラ1が左右に激しく(細かく)動くことになる。この振動ローラ1が左右に激しく動いた場合における、制御指令角度の変化の一例を図11(a)に示す。
第2実施形態に係る無人化施工方法では、振動ローラ1の挙動を安定させるために、今回の制御指令角度が前回制御を行った制御指令角度から一定角度以上変化した場合のみ制御指令を行うように閾値(例えば、「3°」程度)を設ける。
また、制御指令角度に閾値を設定する制御を転圧工程に用いた場合に、進行方向を修正することにより振動ローラ1の基準点が転圧路の中心線(基準線)上に到達した場合に、進行方向を修正することなく振動ローラ1が転圧路の中心線から外れてしまう虞がある(図12参照)。これは、閾値が適切に設定されていない場合に起こりやすい。その場合には、振動ローラ1の基準点が転圧路の中心線から一定の範囲内にある場合には、ステアリ
ング角度θを「0°」にするように制御するとよい(図13参照)。本実施形態では、転圧路の中心線(基準線)から左右の両側に均等に広がる帯状の領域をステアリング角度θ「0°」区間(第2領域)として設定している。このステアリング角度θ「0°」区間(第2領域)の幅は、位置ずれの許容範囲(第1領域)よりも狭い範囲であることが好ましく、例えば、10cm〜20cm程度に設定する。
これらの挙動安定制御を実現するために、自律走行用制御装置15が有する機能を図14に示す。図14に示すように、進入工程制御手段20は、さらに閾値角度制御手段25を有する。また、転圧工程制御手段30は、さらに閾値角度制御手段35および0°区間制御手段36を有する。また、車線変更工程制御手段40は、さらに閾値角度制御手段45を有する。閾値角度制御手段25,35,45は、同様の制御となるため、以下では、転圧工程制御手段30について説明し、進入工程制御手段20および車線変更工程制御手段40については説明を省略する。
転圧路作成手段31(図14参照)により、転圧路の中心線の一端を始点とし、分割点(中間目標点)を通過点とし、転圧路の中心線の他端を目標点(最終目標点)とする走行ルートが決定する。そして、転圧工程制御手段30は、転圧路作成手段31により算出した座標を通過するように振動ローラ1を移動させることで、現在位置(始点)から最終目標点までの転圧走行を実現する。以下、図15を参照して、転圧走行の制御について説明する。
0°区間制御手段36は、振動ローラ1が転圧路の中心線(基準線)上に乗っているか否かを判定する(ステップS21)。この判定は、例えば、ずれ量演算手段32が転圧路の中心線(基準線)に対する振動ローラ1のずれ量を算出し、算出したずれ量がステアリング角度θ「0°」区間(第2領域)に含まれるか否かで判定する。
振動ローラ1が転圧路の中心線(基準線)上に乗っている(ずれ量がステアリング角度θ「0°」区間(第2領域)に含まれる)場合(ステップS21で“Yes”)に、制御信号作成手段34は、制御指令角度に「0°」を設定した制御指令をアーティキュレート機構12に対して送信する(ステップS22)。一方、振動ローラ1が転圧路の中心線(基準線)上に乗っていない(ずれ量がステアリング角度θ「0°」区間(第2領域)に含まれない)場合(ステップS21で“No”)に、処理をステップS23に進める。
振動ローラ1が転圧路の中心線(基準線)上に乗っていない場合(ステップS21で“No”)に、ステアリング角度演算手段33は、ずれ量の是正に必要なステアリング角度θの大きさを算出する(ステップS23)。続いて、制御信号作成手段34は、算出したステアリング角度θを制御指令角度とする制御指令を作成する(ステップS24)。
続いて、閾値角度制御手段35は、前回に制御指令を行った制御指令角度と今回に算出した制御指令角度との変化が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS25)。前回と今回とで制御指令角度の変化が閾値以上であった場合(ステップS25で“Yes”)に処理をステップS26に進めて、制御信号作成手段34は、ステップS24で作成した制御指令をアーティキュレート機構12に対して送信する(制御指令あり)。一方、前回と今回とで制御指令角度の変化が閾値よりも小さかった場合(ステップS25で“No”)に処理をステップS27に進めて、ステップS24で作成した制御指令をアーティキュレート機構12に対して送信しない(制御指令なし)。
以上で、ある時点(座標)でのステアリング角度θの制御が終了するが、次の周期でまたずれ量の是正に必要なステアリング角度θの大きさを算出する(ステップS21)。
この制御により、振動ローラ1は、位置ずれの許容範囲(第1領域)の内側を走行している間は分割点(中間目標点)に向かって走行し、第1領域から外れた場合には分割点(
中間目標点)よりも手前で転圧路の中心線に到達するように進行方向を大きく曲げる。その後、振動ローラ1は、第1領域に戻った時点で再び分割点(中間目標点)に向かって走行し始める。続いて、振動ローラ1は、ステアリング角度θ「0°」区間(第2領域)に入った時点でステアリング角度θを「0°」にして直進する。振動ローラ1が直進する方向は、転圧路の中心線に対して平行ではなく一定の角度がつけられているが、緩やかな角度である。振動ローラ1は、ある程度直進すると転圧路の中心線を跨ぎ、なお直進を続ける。そして、第2領域から外れた時点(第1領域に戻った時点)で再び分割点(中間目標点)に向かって走行し始める。なお、これらの第1領域および第2領域を用いた制御においては、閾値制御が行われる。
以上のように、第2実施形態に係る無人化施工方法では、今回の制御指令角度が前回制御を行った制御指令角度から一定角度以上変化した場合のみ制御指令を行うように閾値を設けていた。これにより、次々と変わる制御指令に追従して振動ローラ1が左右に激しく(細かく)動くことがない。閾値を設けた場合における、制御指令角度の変化の一例を図11(b)に示す。図11(a)および図11(b)は、振動ローラ1をそれぞれ異なる走行ルートを走行させたものなので対応しているものではないが、図11(a)に比べて図11(b)では制御指令角度の変化が激しくない(ステアリング角度θの修正が頻繁に行われていない)のが分かる。その為、振動ローラ1の挙動が安定する。
また、第2実施形態に係る無人化施工方法では、振動ローラ1の基準点が転圧路の中心線(基準線)から一定の領域(第2領域)内にある場合には、ステアリング角度を「0°」にするように制御していた。これにより、振動ローラ1が、ステアリング角度を修正して転圧路の中心線(基準線)上に到達したにも関わらず、ステアリング角度を維持したまま転圧路の中心線から外れてしまう虞がない。その為、走行精度がより向上する。なお、この制御は、前記説明した閾値を用いた制御を行う場合に特に有効である。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
第1実施形態および第2実施形態では、図2に示すように、無人化走行を行う建設機械として振動ローラ1を想定していた。しかしながら、無人化走行させる建設機械は、振動ローラ1に限定されるものではなく、例えば、ブルドーザ、バックホウ、ダンプトラックなどであってよい。
また、第1実施形態および第2実施形態では、図2に示すように、アーティキュレート機構12を備える建設機械(振動ローラ1)を想定していた。しかしながら、建設機械を旋回させるための機構は、これに限定されず、進行方向がステアリング角度θに対して一定であれば、種々の機構を用いることが可能である。
また、第1実施形態および第2実施形態では、図1(a)に示すように、トータルステーション2を用いて振動ローラ1を自動追尾することで、振動ローラ1の位置情報を取得していた。しかしながら、振動ローラ1の位置情報を取得する方法は、これに限定されるものではなく、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いてもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態では、図4に示すように、機体情報取得手段Sを姿勢検出センサS1と、速度検出センサS2と、ステア角度検出センサS3と、前方探査センサS4とで構成していた。しかしながら、機体情報取得手段Sの構成は、これに限定されるものではなく、例えば、振動ローラ1に全周プリズムを複数設置して、位置検出のみならず姿勢検出を行ってもよい。
1 振動ローラ(建設機械)
2 トータルステーション
3 ホストPC
10 車体
11a 前輪(鉄輪)
11b 後輪(鉄輪)
12 アーティキュレート機構(操向装置)
12c センターピン
13 全周プリズム
14 通信アンテナ
15 自律走行用制御装置
20 進入工程制御手段
21 進入路作成手段
30 転圧工程制御手段
31 転圧路作成手段
40 車線変更工程制御手段
41 車線変更路作成手段
22,32,42 ずれ量演算手段
23,33,43 ステアリング角度演算手段
24,34,44 制御信号作成手段
25,35,45 閾値角度制御手段
36 0°区間制御手段
S1 姿勢検出センサ(機体情報取得手段)
S2 速度検出センサ(機体情報取得手段)
S3 ステア角度検出センサ(機体情報取得手段)
S4 前方探査センサ(機体情報取得手段)
M 無人化施工システム
M1 自律制御システム

Claims (6)

  1. 建設機械を、機械始点から転圧エリアに移動させる進入工程と、
    前記建設機械を、前記転圧エリアに設定された転圧路に沿って前後進させる転圧工程と、
    前記建設機械を、前記転圧路に沿って設けられた他の転圧路に車線変更させる車線変更工程と、を備える無人化施工方法であって、
    前記転圧工程において、前記建設機械の位置が前記転圧路の基準線からの位置ずれを許容する第1領域の内側にある場合には、前記転圧路の基準線上に設けられた目標点に向かうようにステアリング角度を修正し、前記第1領域の外側にある場合には、前記転圧路の基準線に最短距離で到達するようにステアリング角度を修正することを特徴とする、無人化施工方法。
  2. 前記転圧工程において、前記建設機械の位置が前記第1領域よりも前記転圧路の基準線に近い第2領域の内側にある場合には、前記ステアリング角度をゼロにすることを特徴とする、請求項1に記載の無人化施工方法。
  3. 前記転圧工程において、現在のステアリング角度に対する修正後のステアリング角度の変化が閾値以上である場合にだけ当該修正後のステアリング角度に修正することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の無人化施工方法。
  4. 建設機械を、機械始点から転圧エリアに設定された目標点に移動させる進入工程と、
    前記建設機械を、前記転圧エリアに設定された転圧路に沿って前後進させる転圧工程と、
    前記建設機械を、前記転圧路に沿って設けられた他の転圧路に車線変更させる車線変更工程と、を備える無人化施工方法であって、
    前記進入工程では、前記機械始点における前記建設機械の方向線と、前記転圧路の基準線とに接する円または楕円を算出するステップと、
    前記建設機械を前記機械始点から前記方向線と前記円または楕円との接点である第一接点まで前記方向線に沿って走行させるステップと、
    前記建設機械を前記第一接点から前記円または楕円と前記延長線との接点である第二接点まで前記円または楕円に沿って走行させるステップと、
    前記建設機械を前記第二接点から前記目標点まで前記基準線に沿って走行させるステップと、を行うことを特徴とする、無人化施工方法。
  5. 建設機械を、機械始点から転圧エリアに移動させる進入工程と、
    前記建設機械を、前記転圧エリアに設定された転圧路に沿って前後進させる転圧工程と、
    前記建設機械を、前記転圧路に沿って設けられた他の転圧路に車線変更させる車線変更工程と、を備える無人化施工方法であって、
    前記車線変更工程では、前記転圧路および前記他の転圧路に接するタンジェント曲線を算出するステップと、
    前記タンジェント曲線上に複数の通過点を設定するステップと、
    前記機械始点から前記複数の通過点を通って前記他の転圧路の基準線まで走行させるステップと、を行うことを特徴とする、無人化施工方法。
  6. 転圧路の基準線に沿って自律走行する建設機械のステアリング角度を制御する自律走行用制御装置であって、
    前記転圧路の基準線に対する前記建設機械のずれ量を演算するずれ量演算手段と、
    前記ずれ量の是正に必要なステアリング角度の大きさを演算するステアリング角度演算
    手段と、
    前記ステアリング角度を修正する制御信号を出力する制御信号作成手段と、を備え、
    前記制御信号作成手段は、前記建設機械の位置が前記転圧路の基準線から予め決められた領域内にあるか否かの判定結果に基づき、前記領域内にある場合にはステアリング角度をゼロにし、前記領域外にある場合には前記ステアリング角度演算手段で演算されたステアリング角度の変化が閾値以上であるときに今回演算されたステアリング角度に修正することを特徴とする、自律走行用制御装置。
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