JP2016126605A - 走行環境認識システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の走行環境を正しく認識することができる走行環境認識システムを提供する。
【解決手段】走行環境認識システムは、各車両の位置と、その位置で各車両の周辺が撮影されることによって得られる画像の画像特徴とが対応づけられた、過去の画像特徴を蓄積するデータベースと、その位置の車両で得られる画像の第1特徴と、過去の画像特徴のうちから取得された第2特徴とを照合することによって、第1特徴の欠損箇所を検出する欠損検出部と、欠損箇所に対応する補完情報を第2特徴を用いて生成する補完情報生成部と、補完情報を用いて第1特徴を補完する補完部と、補完された第1特徴に基づいて車両の走行環境を認識する画像認識部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行環境認識システムに関する。
本技術分野の背景技術として、特許文献1がある。特許文献1には、路面状態検出装置が記載されている。その路面状態検出装置は、リアカメラと、自車両の走行車線を区分する白線の種別を認識する白線種別認識部と、白線種別記憶部と、白線種別推定部と、白線種別に基づいて車両制御を行う車両制御装置とを備えている。自車両の現在の走行車線を区分する白線種別が画像処理によりリアルタイムで認識され、その認識された白線種別を走行履歴のかたちで白線種別記憶部に記憶させておく。白線種別を認識できないときには、白線種別推定部が白線種別記憶部に記憶されている過去の白線種別を現在の白線の種別として推定し、それに基づいて速度制御が行われる。
特開2010−221859号公報
自車両が現在走行している道路の白線が、かすれや汚れ、あるいは何らかの地物に隠されて認識できないといった理由で、白線種別記憶部に白線種別が記憶されている過去の走行道路の白線と連続していない場合がある。特許文献1に記載の路面状態検出装置では、このような場合において、さらに例えば車線増減があった場合や、自車両の右左折により道路状況が変化した場合等、過去の走行道路とは白線種別が異なる白線を有する道路を自車両が走行している場合においては、白線種別記憶部に記憶されている過去の白線種別から自車両が現在走行している道路の白線種別を正しく推定することは困難である。
本発明の目的は、現在走行している車両の車載カメラで撮影された現在の画像で認識されるべき白線等の路面表示や標識等の地物情報で表される車両の走行環境を、以下のような場合においても正しく認識することができる走行環境認識システムを提供することである。以下のような場合とは、例えば、表示用ペイントのかすれや汚れによって走行環境を認識できない場合、車載カメラのレンズの汚れによって走行環境を認識できない場合、あるいは他の地物に隠されて走行環境を認識できない場合である。
請求項1に記載の走行環境認識システムは、各車両の位置と、その位置で各車両の周辺が撮影されることによって得られる画像の画像特徴とが対応づけられた、過去の画像特徴を蓄積するデータベースと、その位置の車両で得られる画像の第1特徴と、過去の画像特徴のうちから取得された第2特徴とを照合することによって、第1特徴の欠損箇所を検出する欠損検出部と、欠損箇所に対応する補完情報を第2特徴を用いて生成する補完情報生成部と、補完情報を用いて第1特徴を補完する補完部と、補完された第1特徴に基づいて車両の走行環境を認識する画像認識部とを備える。
本発明によれば、車両の走行環境を正しく認識することができる。
本発明の第1の実施形態における走行環境認識システムを含み、車両の走行制御を支援する車両システムの全体構成を示す図である。 車載カメラで撮影された現在画像を、過去画像の画像特徴を用いて補完し、自車両の走行環境を認識する処理の全体処理フローを示す図である。 現在画像に対応する過去画像の画像特徴を検索する処理フローを示す図である。 現在画像の画像特徴に含まれる路面情報の欠損箇所を検出する処理フローを示す図である。 画像特徴の欠損箇所を検出する処理フローを説明するための補足図である。 センタ装置と車載装置とで構成される本発明の第2の実施形態における走行環境認識システムの構成図である。 走行環境認識システムにおける車両の安全な走行制御を支援する処理の処理フローを示す図である。 現在画像に対応する過去画像の画像特徴を、選択された回数が多い順に検索する処理の処理フローを示す図である。 センタ装置と車載装置とで構成される本発明の変形例における走行環境認識システムの構成図である。 経路情報を利用して、現在画像の画像特徴を補完する処理の処理フローを示す図である。 経路情報を利用して、現在画像の画像特徴を補完する処理の処理フローを示す図である。 ADASデータベースに蓄積された過去画像の画像特徴を更新する処理の処理フローを示す図である。 過去画像の画像特徴の代わりに地図データの地物情報を用いて現在画像の画像特徴を補完する処理の処理フローを示す図である。 変形例における走行環境認識システムを適用した自動駐車支援システムの処理フローを示す図である。 道路を走行している車両が向かっている駐車場の位置を表す地図画面の表示例を示す図である。 駐車場の入口及び出口と、駐車場内の複数の駐車領域の配置、空いている駐車領域及び空いていない駐車領域の位置と、空いている駐車領域の数と、駐車場内の順路とを表す駐車場内地図画面の表示例を示す図である。 車載カメラによる現在画像に補完された駐車枠が重畳された表示画面の表示例を示す図である。 車載カメラによる現在画像に補完された駐車枠が重畳された表示画面の表示例を示す図である。
−−−第1の実施形態−−−
本発明の第1の実施形態における走行環境認識システムは、複数の車両から収集された車両位置や車載カメラ(または車載レーダ)で撮影された画像等のセンサデータに基づいて生成されるADAS(先進運転支援システム:Advanced Driver Assistant System)データを蓄積するADASデータベースを有する。そのADASデータベースは、カメラ画像から検出した画像特徴(エッジ等)と、車両位置や進行方向等の位置情報とを対応付けた情報を過去の画像特徴情報として記憶する。本実施形態における走行環境認識システムにおいて、自車両の車載カメラで撮影した現在画像における路面情報等走行制御に必要な領域の欠損部分が、過去の画像特徴情報を用いることによって補完され、現在画像から白線等の地物が検出される。
現在画像の画像特徴を補完するための過去画像の画像特徴は、現在画像の撮影位置を表す位置情報を検索条件としてADASデータベースを検索して取得することができる。なお、現在画像の画像特徴には現在画像の撮影位置が対応づけられ、過去画像の画像特徴には過去画像の撮影位置が対応づけられている。現在画像の画像特徴と、過去画像の画像特徴を検索することによって選択された画像特徴との類似性が計算される。計算された類似性が所定値以下のとき、選択された過去の画像特徴に存在し、かつ現在の画像特徴に存在しない画像領域が検出されると、その画像領域の補完情報が過去の画像特徴から生成される。その補完情報を用いて現在画像に欠損している路面表示や道路標識等の走行制御に必要な地物を補完することによって、現在画像から自車両の周辺環境を認識することができる。
本発明の第1の実施形態における走行環境認識システム1を含み、車両4の走行制御を支援する車両システムの全体構成を図1に示す。図1に示す車両システムは、走行環境認識システム1と、車両4に搭載されたカメラ撮影部11等により車両4の走行状態や走行環境をセンシングする車両状態検出装置2と、走行制御装置3とを含む。これらの装置は、CAN(VehicleControl Area Network)等の車載ネットワークによって接続され、そのネットワークを介して必要な情報が相互に授受される。
車両状態検出装置2は、車両4の走行状態及び走行環境を捉えるためのセンサとして、少なくとも、車両4に搭載されて路面や車両周辺を撮影するカメラ撮影部11と、GPS等の位置検出部10とを含む。
走行環境認識システム1は、不図示のCPUが制御プログラムを実行するコンピュータであり、画像読込部237と、位置情報読込部238と、ADASデータベース206と、欠損検出部203と、補完情報生成部204と、補完部232と、画像認識部236とを機能的に含む。画像読込部237及び位置情報読込部238は、車両状態検出装置2で検出された車両4のセンサデータ(ADASデータ)を取得する。位置情報読込部238は、位置検出部10によって検出された車両4の現在位置の情報を読み込む。画像読込部237は、カメラ撮影部11によって得られた画像の情報を読み込んで、読み込んだ画像情報からエッジ等の画像特徴を検出し、検出した画像特徴を位置情報読込部238によって読み込まれた位置情報に対応づけて過去の画像特徴情報としてADASデータベース206に蓄積させる。欠損検出部203は、ADASデータベース206に蓄積された過去の画像特徴から選択した画像特徴と、自車両の車載カメラで撮影されて得られた現在画像の画像特徴とを照合し、現在画像で検出されない白線等に対応する画像特徴の欠損箇所を検出する。補完情報生成部204は、欠損検出部7によって検出された欠損箇所に対応する補完情報を、過去の画像特徴から選択された画像特徴を用いて生成する。補完部232は、補完情報を用いて現在画像の画像特徴を補完する。画像認識部236は、補完部232によって補完された現在画像の画像特徴に基づいて車両4の走行環境を認識する。
走行制御装置3は、走行環境認識システム1で認識された白線等の路面情報や道路標識等の地物に基づいて、車両4の走行車線や進行方向のカーブ等の道路領域を把握し、方向指示器の操作等によるドライバの指示が無い状態での車線逸脱を検出してドライバに警告したり、ステアリング制御を行うことにより車線を維持するといった走行制御を行う。
図2は、本実施形態における走行環境認識システム1において、車両4の車載カメラで撮影された現在画像を、ADASデータベース206に蓄積した過去画像の画像特徴を用いて補完し、車両4の走行環境を認識する処理の全体処理フローを示す。
走行環境認識システム1の位置情報読込部238は、車両4に搭載されたGPS等の位置検出部10が検出した自車両の位置や時刻、進行方向等のセンサ情報を読み込む(ステップS301)。画像読込部237は、車載カメラで撮影された自車両周辺画像(画像A)を読み込む(ステップS302)。画像読込部237は、画像Aの画像処理を実行し、エッジ等の画像特徴を検出し、路面情報等の走行環境の認識処理を実行する(ステップS303)。画像Aの画像特徴のことを、以下の説明では画像特徴Aともいう。画像読込部237は、走行制御に必要な白線等の路面表示や道路標識、道路領域等の自車両周辺情報を取得できた場合、すなわち画像特徴Aが欠損していない場合は(ステップS304でno)、画像特徴Aを位置情報に対応付けてADASデータベース206に保存する(ステップS310)。
画像特徴Aから、走行制御に必要な路面情報等の周囲環境が、画像読込部237によって検出されなかった場合、すなわち画像特徴Aが欠損している場合(ステップS304でyes)、欠損検出部203は、画像Aの位置情報を条件にADASデータベース206を検索し、画像Aが撮影された位置の近くで撮影され、画像Aの画像特徴に類似する画像Bの画像特徴を取得する(ステップS305)。画像Bの画像特徴のことを、以下の説明では画像特徴Bともいう。欠損検出部203は、画像特徴Aと画像特徴Bとを照合し、画像Bにのみ存在する白線等の路面情報や道路標識等の画像上の位置を、画像特徴Aの欠損箇所として検出する(ステップS306)。補完情報生成部204は、画像特徴Aの欠損箇所に対応する路面情報(あるいは画像領域)を、画像特徴Bを用いて、補完情報として生成する(ステップS307)。補完部232は、画像特徴Bを用いて生成した補完情報で画像特徴Aを補完する(ステップS308)。画像認識部236は、補完された画像特徴Aに基づいて自車両4が走行している道路の路面情報を認識し、走行車線や停止位置、進行可能な領域を認識する(ステップS309)。ステップS309またはS310が完了すると、本処理は終了する。
図3は、図2のステップS305の、より詳細な処理フローを示す図である。本実施形態における走行環境認識システム1の欠損検出部203は、画像読込部237が路面情報を認識できなかった画像Aに対応する画像Bの画像特徴を、ADASデータベース206に蓄積された過去の画像特徴の中から取得する。
欠損検出部203は、まず自車両4の位置情報から、画像特徴Aの照合候補となる画像特徴をADASデータベース206に蓄積された過去の画像特徴の中から検索する(ステップS401)。このとき、位置情報に含まれる測定誤差を考慮し、画像Aが撮影された車両位置から所定範囲を検索条件とする。さらに、車両状態検出装置2から位置情報以外に、車両の進行方向や車載カメラの撮影方向が得られれば、それらを検索条件として候補画像を絞り込んでもよい。車両の進行方向については、位置情報から生成される方向ベクトルを用いて特定することも可能であり、走行環境認識システム1が図1に示すように地図データベース240を更に有していれば、車両位置が存在する地図情報(道路の進行方向等)を参考にして特定することも考えられる。次に、欠損検出部203は、ステップS303で検出された画像特徴Aを参照する(ステップS402)。ここでは、画像特徴Aとして、画像410に示すように、画像Aの輝度の不連続部分を抽出したエッジ情報を用いる。
次に、欠損検出部203は、ステップS401で検索した照合候補となる過去の画像特徴として例えば画像420、421及び422を読み込み(ステップS403)、画像特徴Aと照合候補となる過去の画像特徴との類似度を計算する(ステップS404)。欠損検出部203は、照合候補となる過去の画像特徴全てについて、画像特徴Aとの類似度を計算し、過去の画像特徴の中で例えば最も画像特徴Aに近い画像、すなわち画像特徴Aに対して最も類似度の高い画像特徴Bとして例えば画像420を選択・取得する(ステップS405)。
本実施形態では、類似度の計算について、画像特徴Aを部分的に抽出し、抽出した部分をテンプレート画像として、そのテンプレート画像と画像特徴Bの部分画像との照合処理を繰り返して類似度を計算する方法を用いる。テンプレート画像との類似性を評価する一般的な方法として、例えば、式(1)で示される正規化相関がある。テンプレート画像の輝度をT(i,j)、部分画像の輝度をI(i,j)とする。iは画像の高さ方向の画素位置で0≦i<N、jは幅方向の画素数で0≦j<Mをとる。このとき、テンプレート画像に対する画像特徴Bの部分画像の正規化相関Rは、以下の式(1)で計算される。正規化相関Rは、−1≦R≦1の値をとり、値が大きいほど(Rが1に近づくほど)類似性が高いことを意味するとともに、値が小さいほど(Rが−1に近づくほど)類似性が低いことを意味し、類似度として用いられる。
Figure 2016126605
式(1)は、テンプレート画像を画素単位でずらして画像特徴Bと照合し、かつ、画像特徴Aから複数のテンプレート画像を抽出して照合精度を高めようとすると計算量が増える。そのため、車載カメラ22で撮影された画像が、路面上の白線等を検出する目的で撮影されたものであるという趣旨に沿って、画像内における道路エッジの消失位置や、車両位置から想定される道路領域を画像内に予め定めておくこととしてもよい。このようにすることによって、画像特徴B内の照合対象領域が限定されて計算量を減らすことができるため、照合時間を短縮することができる。
図4は、図2のステップS306についてのより詳細な処理フローを示す図である。本実施形態における走行環境認識システム1の欠損検出部203は、画像読込部237が路面情報を認識できなかった画像Aの画像特徴に含まれる路面情報の欠損箇所を検出する。図5は、図4の処理フローを補足説明するための補足図である。
欠損検出部203は、ステップS305の画像検索処理において画像特徴Aに最も類似する画像特徴Bを取得したとき、画像特徴Bを教師データとして、画像特徴Aにおいて白線等の路面表示が欠損している箇所(領域)を特定する。欠損箇所の検出においては、画像特徴A及び画像特徴Bの撮影位置(車載カメラの位置)及び撮影方向が一致しており、画像特徴A及び画像特徴Bの双方において、白線等の路面表示の位置が同様であるのが好ましいが、異なる車両においては、その車種や車高等により、車載カメラの設置位置や撮影方向が一致しているとは限らない。そこで、画像特徴Aと画像特徴Bとの照合対象領域を設定(ステップS501)して撮影風景の位置ずれを補正してから、双方の画像に共通する風景、すなわち相関の高い領域を対象に欠損部分を検出する。
ステップS501における位置ずれの検出は、例えばステップS305で用いた式(1)で表される正規化相関処理により可能である。欠損検出部203は、画像特徴Aから選択したテンプレート画像と、画像特徴Bの部分画像との照合を繰り返して、類似度Rが第1所定値以上となる部分画像を画像特徴Bから抽出する。このようにして、欠損検出部203は、互いの類似度が第1所定値以上のテンプレート画像と部分画像とからなる一対の領域を、画像特徴A及び画像特徴Bからそれぞれ検出する。テンプレート画像との類似度Rが第1所定値以上となる部分画像が画像特徴Bから見つからなかった場合は、他のテンプレート画像を画像特徴Aの中から選択し直して、画像特徴Bとの照合処理を繰り返す。テンプレート画像と部分画像とからなる一対の領域が検出されると、すなわちテンプレート画像との類似度Rが第1所定値以上となる部分画像が画像特徴Bから検出されると、欠損検出部203は、検出した部分画像の画像特徴Bにおける位置と、画像特徴Aにおけるテンプレート画像の位置との差から、画像特徴Aと画像特徴Bとの位置ずれを計算する。ここでは、画像特徴Aからテンプレート画像を生成し、画像特徴Bと照合する方法を示したが、画像特徴Bからテンプレート画像を生成して画像特徴Aと照合しても同様である。
ステップS501では、例えば図5に示すように、画像特徴Aに対応する画像410と画像特徴Bに対応する画像420とに共通する風景が存在する一対の領域611及び621が得られる。欠損検出部203は、一対の領域611及び621を、それぞれ互いに対応する単位領域612、613、614、615、・・・及び単位領域622、623、624、625・・・に分割する。欠損検出部203は、画像特徴A及び画像特徴Bに含まれる一対の領域611及び621中の対応する位置に存在する一対の単位領域の画像データを読込み(ステップS502)、正規化相関処理により一対の単位領域の互いの類似度Rを計算する(ステップS503)。類似度Rが第2所定値以下の場合(ステップS504でyes)、欠損検出部203は、その一対の単位領域のうちの画像特徴Aに含まれる単位領域を画像特徴Aの欠損箇所として検出し、当該単位領域を記憶部215に一時的に蓄積していく(ステップS505)。図5の例では、一対の単位領域612及び622、一対の単位領域613及び623、一対の単位領域614及び624、一対の単位領域615及び625、・・・、といった各組合せにおける一対の単位領域相互の照合で、車線エッジが抽出されていない単位領域614及び615が、ステップS504の判定で、類似度Rの低い領域、すなわち画像特徴Aの欠損箇所として検出され、記憶部215に蓄積される。欠損検出部203は、一対の領域611及び621に含まれる例えば全ての対の単位領域について、ステップS502〜S505の処理を繰り返した後、本処理を終了する。
第1の実施形態における走行環境認識システム1は、以下の作用効果を奏する。
(1)走行環境認識システム1は、ADASデータベース206と、欠損検出部203と、補完情報生成部204と、補完部232と、画像認識部236とを含む。ADASデータベース206は、各車両の位置と、各車両の位置で各車両の周辺が撮影されることによって得られる画像の画像特徴とが対応づけられた、過去の画像特徴を蓄積する。欠損検出部203は、ADASデータベース206に蓄積されている画像特徴を有する画像が過去に撮影された位置の自車両4で得られる画像の画像特徴Aと、ADASデータベース206に蓄積されている過去の画像特徴のうちから取得された画像特徴Bとを照合することによって、画像特徴Aの欠損箇所を検出する。補完情報生成部204は、画像特徴Aの欠損箇所に対応する補完情報を画像特徴Bを用いて生成する。補完部232は、その補完情報を用いて画像特徴Aを補完する。画像認識部236は、補完された画像特徴Aに基づいて、自車両4の走行環境、すなわち、自車両4が走行している道路の路面情報、例えば走行車線及び停止位置を認識するとともに、走行可能な領域を認識する。したがって、車両の走行環境を正しく認識することができる。
本実施形態における走行環境認識システム1では、車載カメラで撮影された映像において、各画像の不明瞭な部分、すなわち路面表示や道路標識等の車両走行に必要な情報が欠損している部分を、ADASデータベースに蓄積されている車両位置に関連付けた過去の画像特徴を用いて補完する。そのため、現在画像と蓄積画像との間に、撮影時間や天候等の違いがあっても、現在画像に欠損している路面表示や道路標識等の走行制御に必要な情報が補完される。白線のかすれやカメラレンズの汚れ等で不鮮明な画像でも、路面表示等の走行環境が認識できるようになる。したがって、車両に走行車線を維持させたり、停止線を認識して車両を停止させたり、白線逸脱をドライバに警報する等の走行制御が有効に作動する道路(エリア)が拡大する。
さらに、過去画像の画像特徴から、路面表示や道路標識等の欠損部分を補完する情報を生成することで、その補完情報を用いた現在画像の補正処理は、走行制御に必要な画像領域で限定されるので従来手法よりも処理負荷が軽減される。
(2)欠損検出部203は、画像特徴Aと画像特徴Bとを照合し、画像特徴Aと画像特徴Bのそれぞれから互いの類似度が第1所定値以上となる一対の領域611及び621を検出する。欠損検出部203は、一対の領域611及び621に含まれる互いに対応する一対の単位領域612及び622、一対の単位領域613及び623、一対の単位領域614及び624、一対の単位領域615及び625、・・・といった複数対の単位領域のうちから、互いの類似度が第2所定値以下となる一対の単位領域614及び624ならびに一対の単位領域615及び625のうちの画像特徴Aに含まれる単位領域614及び615を検出することによって、単位領域614及び615を欠損箇所として検出する。したがって、現在画像と蓄積画像との間に撮影位置による輝度や画面上の位置等の違いがあっても、現在画像に欠損している路面表示や道路標識等の走行制御に必要な情報が補完されるため、より有効に走行制御を行うことができる。
(3)欠損検出部203は、画像特徴Aと照合する画像特徴Bとして、過去の画像特徴の中から、第1特徴との類似度が所定値以上となる画像特徴B、例えば最も類似度の高い画像特徴Bを取得する。したがって、画像特徴Aの欠損箇所を、より正しく検出することができる。
−−−第2の実施形態−−−
図6は、センタ装置20と車載装置21とで構成される本発明の第2の実施形態における走行環境認識システム1の構成図である。センタ装置20において、車両4の車載カメラ22で撮影された現在画像の画像特徴Aの欠損箇所を補完する補完情報が生成され、車載装置21に送信される。車載装置21で補完情報が受信されると、その補完情報を用いて現在画像の画像特徴Aの欠損箇所が補完され、補完された現在画像の画像特徴Aに基づいて車両4の走行環境を認識することができる。
図6において、本実施形態におけるセンタ装置20は、通信ネットワーク24に接続され、基地局23を介して、車載装置21に無線接続される。車載装置21は、表示部210、通信部211、本体部212、操作部213、GPS受信部214、記憶部215、映像入力部216等を含んで構成される。車載装置21は、不図示の端末CPUにより制御プログラムが実行される本体部212を中心としたコンピュータである。表示部210はLCD(LiquidCrystal Display)等によって構成される。通信部211は、基地局23及び通信ネットワーク24を介し、無線通信によるデータ通信によりセンタ装置20に接続される。GPS受信部214は、不図示のGPS衛星からの電波を受信して、車載装置21及びそれが搭載された車両4の現在位置や現在時刻を検出する。記憶部215はメモリカード等によって構成され、GPS受信部214で得られた車両4の位置情報が記憶部215に記憶される。
本体部212は、通信インターフェース部230、情報受信部231、補完部232、経路計算部233、情報送信部234、入出力部235、画像認識部236、画像読込部237、位置情報読込部238等を含む。これら本体部212の各部は、本体部212が有する不図示の端末CPUがプログラムメモリ(図示していない)に格納されている所定の制御プログラムを実行することによって機能的に実現される。
通信インターフェース部230は、携帯電話網や無線LAN等による無線通信を行う通信部211に対する通信制御を行うとともに、基地局23及び通信ネットワーク24を介してセンタ装置20との間でデータの送受信を行う。入出力部235は、操作部213のスイッチやボタン、音声、タッチパネル等からの入力情報を、センタ装置20への情報要求や情報提供等で送受信される種々の情報に変換して本体部212に入力するとともに、表示部210及び/または操作部213に表示情報や音声情報を出力する。
位置情報読込部238は、GPS受信部214から受信した、車両10の緯度・経度や高度(位置情報)、時刻情報等の位置情報を、センタ装置20に提供する車両位置データ(ADASデータの一つ)として記憶部215に記憶させる。図示しないが、さらに車両4がジャイロや加速度センサ等の位置検出センサを有し、ジャイロや加速度センサ等の位置検出センサのセンサデータが、携帯端末の姿勢検出やGPS情報の補正に使用されることもある。
画像読込部237は、車載カメラ22で撮影され、映像入力部216により入力された画像データを、センタ装置20に提供されるADASデータとして、記憶部215に記憶させる。車載カメラ22は、車両4に取り付けられる。車載カメラ22で撮影された路面や車両周辺の地物映像が、映像入力部216を介して画像読込部237により本体212内部に取り込まれる。
情報送信部234は、入出力部235を介してユーザにより入力されたユーザ要求の他、ユーザから情報が要求されたとき、あるいは予め設定された時間に、位置情報読込部214によって読み込まれた車両位置や進行方向、画像読込部237によって読み込まれた車載カメラ22の撮影画像の画像特徴A等のADASデータを、センタ装置20に通信インターフェース部230及び通信部211を介して送信する。この送信されるADASデータにおいては、画像特徴Aが車両4の位置情報に対応づけられている。
情報受信部231は、情報送信部234から送信されたユーザ要求に対応する情報や、車載カメラ22で撮影された現在画像の画像特徴Aの欠損箇所を補完する補完情報等の様々な情報を、センタ装置20から通信部211及び通信インターフェース部230を介して受信し、記憶部215に記憶させる。
補完部232は、情報受信部231によって受信され、かつ記憶部215によって記憶された補完情報を読み込み、現在画像の画像特徴Aの欠損部分を補完する。例えば、車載カメラ22で撮影された画像の画像特徴Aから、白線のかすれ等で白線位置が認識できない欠損箇所に対応する補完情報を、補完部232が記憶部215から読み込んで、その補完情報を用いて画像特徴Aを補完する。
画像認識部236は、画像読込部237から読み込んだ車載カメラ22で撮影された 画像データの画像特徴Aを取得する。画像認識部236は、補完部232による画像特徴Aの補完が行われた場合は、補完部232によって補完された画像特徴Aを取得する。画像認識部236は、画像特徴Aから、道路縁、白線や停止線等の路面情報を検出して、車両4が走行している車線や路面上の位置、カーブ等の前方の道路状況、すなわち車両4の走行環境を認識する。画像認識部236は、走行環境の認識結果を、車両4の走行制御を行う走行制御装置に提供する。
センタ装置20は、図示していないが、センタCPUと、半導体やハードディスク装置からなる記憶装置とを含むコンピュータ(情報処理装置)によって構成される。そのセンタ装置20は、図6に示すように、通信インターフェース部201、情報取得部202、欠損検出部203、補完情報生成部204、情報提供部205、ADASデータベース206、地図データベース207、通信部208等を含む。
通信インターフェース部201、情報取得部202、欠損検出部203、補完情報生成部204、情報提供部205、画像特徴検出部208は、不図示のセンタCPUが不図示のプログラムメモリに格納された所定のプログラムを実行することで機能的に実現される。また、ADASデータベース206や地図データベース207はハードディスク等の記憶装置内に構成される。
通信インターフェース部201は、通信部208を介して通信ネットワーク24における通信制御を行うとともに、通信ネットワーク24を介して車載装置21とデータの送受信を行う。
情報取得部202は、複数の車両の各々に搭載される車載装置21から、車両位置(位置情報読込部238で得られた車両位置や進行方向)や車載カメラ22で撮影された現在画像(画像特徴A)を含むADASデータを、通信部208及び通信インターフェース部201を介して取得し、ADASデータベース206に蓄積する。
欠損検出部203は、車両4からのADASデータとして情報取得部202により取得された画像特徴Aの欠損箇所を検出する。欠損検出部203は、画像特徴Aに対応する現在画像が撮影された位置及び方向と同様の位置及び方向から撮影された画像Bを、ADASデータベース206に蓄積されている過去の画像特徴から取得する。欠損検出部203は、取得した画像特徴Bを画像特徴Aと比較することで、白線のかすれ等の路面情報が認識できない領域を画像特徴Aの欠損箇所として検出する。
補完情報生成部204は、欠損検出部203が検出した画像特徴Aの欠損箇所に対応する情報を、欠損検出部203が取得した画像特徴Bを用いて生成する。情報提供部205は、補完情報生成部204で生成した補完情報を車載装置21に提供する。
図7は、本実施形態における走行環境認識システム1における車両の安全な走行制御を支援する処理の処理フローを示す。走行環境認識システム1は、図2に示すように、センタ装置20と車載装置21とを含む。センタ装置20は、車載カメラ22で撮影した画像の画像特徴Aを含むADASデータを車載装置21から取得し、画像特徴Aから得られなかった白線情報等の欠損箇所を補完する補完情報を生成して車載装置21に提供する。そして、車載装置21は、提供された補完情報で画像特徴Aを補完して自車両4と白線や道路縁等との位置関係を認識し、その位置関係を、自車両4の走行制御に用いるために走行制御装置へ出力する。以下、フローに従って本処理の詳細を説明する。
車載装置21の位置情報読込部238は、図2のステップS301と同様に、GPS受信部214から入力された自車両4の位置や時刻、進行方向等のセンサデータを読み込む。画像読込部237は、図2のステップS302と同様に、自車両4の車載カメラ22で撮影された自車両周辺の画像Aを読み込む。画像読込部237は、画像Aの画像処理を実行し、エッジ等の画像特徴Aを検出する。画像読込部237によって検出された画像特徴Aに自車両4の位置等のセンサデータを対応づけて、情報送信部234が通信インターフェース部230及び通信部211を介して画像特徴Aをセンタ装置20に送信する(ステップS711)。ステップS711においては、画像読込部237が画像特徴Aにおける白線等の路面情報や、道路縁、道路標識等の地物情報の検出処理を実行し、その結果、画像特徴Aから路面情報が検出されなかった場合に限り、画像読込部237が、画像特徴Aには欠損があると判断して、センサデータを対応づけた画像特徴Aをセンタ装置20に送信してもよい。車載装置21とセンタ装置20との間の通信は、自車両4が走行する時間や場所によってその費用や速度が変動することもある。そこで、センサデータを対応づけた画像特徴Aの送信(ステップS711)については、通信の利用環境に応じて、予め設定した時間間隔での常時送信とするか、走行制御に必要な情報が画像特徴Aから検出できなかったときに限定するか、入出力部235を介してユーザが設定できるようにする。
センタ装置20においては、情報取得部202が、通信部208及び通信インターフェース部201を介して車載装置21から、自車両4のセンサデータと対応づけられた画像特徴Aを受信する(ステップS701)。欠損検出部203は、図2のステップS303と同様に、画像特徴Aから路面情報等の走行環境の認識処理を実行する。欠損検出部203は、図2のステップS304でnoの場合と同様に、走行制御に必要な白線等の路面表示や道路標識、道路領域等の自車両周辺情報を取得できた場合、すなわち画像特徴Aが欠損していない場合は、図2のステップS310と同様に、画像特徴Aを位置情報に対応付けてADASデータベース206に保存する。
図2のステップS304でyesの場合と同様に、画像特徴Aから、走行制御に必要な路面情報等の周囲環境が、情報取得部202によって検出されなかった場合、すなわち画像特徴Aが欠損している場合、欠損検出部203は、図2のステップS305と同様に、画像Aの位置情報を条件にADASデータベース206を検索し、画像Aが撮影された位置の近くで撮影され、画像Aの画像特徴Aに類似する画像Bの画像特徴Bを取得する。欠損検出部203は、図2のステップS306と同様に、画像特徴Aと画像特徴Bとを照合し、画像Bにのみ存在する白線等の路面情報や道路標識等の画像上の位置を、画像特徴Aの欠損箇所として検出する。補完情報生成部204は、図2のステップS307と同様に、画像特徴Aの欠損箇所に対応する路面情報(あるいは画像領域)を、画像特徴Bを用いて、画像特徴Aの補完情報として生成する。画像特徴Aの補完情報を情報提供部205が通信インターフェース部201及び通信部208を介して車載装置21に送信する(ステップS702)。
車載装置21では、画像特徴Aの補完情報を情報受信部231が通信部211及び通信インターフェース部230を介して受信し(ステップS712)、補完部232が、図2のステップS308と同様に、情報受信部231が受信した補完情報を用いて画像特徴Aの欠損箇所を補完する。補完された画像特徴Aは画像認識部236に入力される。画像認識部236は、図2のステップS309と同様に、補完された画像特徴Aに基づいて、自車両4が走行している道路の白線や道路縁等の位置と自車両4との位置関係から走行可能な領域を認識する。画像認識部236は、認識結果を走行制御装置3に出力し(ステップS713)、本処理は終了する。
第2の実施形態における走行環境認識システム1は、センタ装置20と、車両4に搭載される車載装置21とを含む。センタ装置20は、ADASデータベース206と、欠損検出部203と、補完情報生成部204と、通信インターフェース部201と、通信部208とを有する。車載装置21は、通信部210と、通信インターフェース部230と、補完部232と、画像認識部236とを含む。
ADASデータベース206は、各車両の位置と、各車両の位置で各車両の周辺が撮影されることによって得られる画像の画像特徴とが対応づけられた、過去の画像特徴を蓄積する。欠損検出部203は、ADASデータベース206に蓄積されている画像特徴を有する画像が過去に撮影された位置の自車両4で得られる画像の画像特徴Aと、ADASデータベース206に蓄積されている過去の画像特徴のうちから取得された画像特徴Bとを照合することによって、画像特徴Aの欠損箇所を検出する。補完情報生成部204は、画像特徴Aの欠損箇所に対応する補完情報を画像特徴Bを用いて生成する。通信インターフェース部201は、通信部208を介して、画像特徴Aを画像特徴Aに対応する画像Aが撮影された位置とともに車載装置21から受信し、かつ補完情報を車載装置21へ送信する。
通信インターフェース部212は、通信部211を介して、画像特徴Aを画像特徴Aに対応する画像Aが撮影された位置とともにセンタ装置20へ送信し、かつ補完情報をセンタ装置20から受信する。補完部232は、その補完情報を用いて画像特徴Aを補完する。画像認識部236は、補完された画像特徴Aに基づいて、自車両4の走行環境、すなわち、自車両4が走行している道路の路面情報、例えば走行車線及び停止位置を認識するとともに、走行可能な領域を認識する。したがって、車両の走行環境を正しく認識することができる。また、センタ装置20から車載装置21へ、画像全体が送信されるのではなく、画像の画像特徴全体が送信されるのでもなく、走行制御に必要最小限の補完情報のみが送信されるので、通信負荷が軽減される。そのため、センタ装置20は、より短時間で走行制御に必要な情報を車載装置21に提供できるようになる。
−−−変形例−−−
(1)上述した第1及び第2の実施形態における走行環境認識システム1では、車載カメラ22で撮影した画像Aの画像特徴Aの欠損箇所が検出され、過去の画像特徴のうちの画像特徴Bを用いて補完される。画像Aの撮影位置の近傍の位置に対応する過去の画像特徴が複数存在するとき、補完情報生成用画像特徴Bとして過去に要求された回数(頻度)を、画像Aの撮影位置、すなわち画像特徴Aに対応づけられた車両4の位置に対応づけて集計してもよい。その後、新たに画像特徴Aが取得されたとき、その画像特徴Aに対応づけられた車両4の位置に対応づけられた過去の画像特徴のうち、要求回数(要求頻度)が他の画像特徴に比較して多い画像特徴Bを優先的に検索して取得するようにしてもよい。ADASデータベース206に蓄積された過去の画像特徴を、補完情報生成用に要求された回数(頻度)に応じて検索するための検索データ領域を設定することによって、ADASデータベース206の検索時間を軽減することが可能である。
第2の実施形態における走行環境認識システム1に本変形例を適用する場合であれば、センタ装置20において、撮影地点に対する補完情報の要求回数を集計し、要求回数(要求頻度)が他の撮影地点に比較して多い地点を抽出し、経路上で撮影された画像の中で、補完頻度の高い地点の画像特徴を優先して車載装置21に提供することができる。したがって、必要最小限の補完情報が車載装置21に提供され、通信負荷が軽減される。
図2または図7のステップS304において画像読込部237によって画像特徴Aが欠損していると判断されたときに限って、画像特徴Aの欠損箇所の検出及び画像特徴Aの補完が行われることとした場合は、例えば路面の白線等がかすれている位置が対応づけられた画像特徴Aの補完情報の要求回数(要求頻度)が多くなる。換言すると、補完情報の要求回数(要求頻度)の多い位置では白線等が擦れており、その位置に対応づけられた画像特徴Aには常に補完情報が必要と考えられる。そのため、補完情報の要求頻度の高い道路区間の道路IDを、地図データベース207または207Xを参照すれば特定可能なので、その特定可能な道路IDを道路補修の対象区間として、外部の道路管理センタ(図示しない)に提供できるように走行環境認識システム1を構成することも考えられる。
図2のステップS305における処理の詳細を示した図3の代わりに、図8に示すように、欠損検出部203は、ステップS411において、自車両4の位置情報を検索条件として、画像特徴Aとの照合候補を、過去の画像特徴の中から、画像特徴Bとして選択(取得)された回数が多い順に検索する。なお、ADASデータベース206は、過去の画像特徴の各々と、各々の画像特徴が画像特徴Bとして取得された回数とを対応づけて蓄積しているものとする。その後、図3に示したステップS402〜S405の処理が行われ、最後にステップS412で、欠損検出部203は、画像特徴Bとして選択(取得)された回数をカウントアップする。
(2)上述した第2の実施形態における走行環境認識システム1では、センタ装置20から取得された補完情報により画像特徴Aを補完して自車両4の周辺環境が認識される。通信状況に起因する処理の遅延により、車両4の移動に伴って車載カメラ22で撮影した画像を時々刻々と認識して周囲環境を認識できないことも考えられる。そのような場合は、センタ装置20が、車載装置21の経路計算部233(図6参照)からの経路情報を利用し、車載カメラ22で撮影された画像の補完に必要な画像特徴を予め車載装置21に提供し、車載装置21側で補完情報生成処理が行われるようにしてもよい。
経路計算部233は、位置情報読込部238から得られた車両位置から、ユーザにより操作部213及び入出力部235を介して入力された目的地までの経路を、記憶部215によって記憶される地図データ207Yを用いて計算する。経路情報は入出力部235により表示部210を介してユーザに提供されるとともに、経路計算部233による目的地までの経路案内に用いられる。さらに、経路情報は、ADASデータとともに情報送信部234によってセンタ装置20へ送信され、車載カメラ22で撮影された現在画像の画像特徴Aの補完情報生成、または走行予定経路での過去の画像特徴の位置ずれを補正するために用いられる。
図9は、センタ装置20と車載装置21とで構成される本変形例における走行環境認識システム1の構成図である。本変形例に対応する図9と第2の実施形態に対応する図6とを比較すると、主に、欠損検出部203及び補完情報生成部204が、センタ装置20から車載装置21の本体部212に移った点が異なる。
図10は、図9に示す走行環境認識システム1において、車載装置21で計算された経路情報を利用して、車載カメラ22で撮影された画像の画像特徴Aを補完し、自車両4の周囲環境を認識する処理フローを示す。
車載装置21の経路計算部233は、位置情報読込部238によって読み込まれた自車両4の現在地から入出力部235を介してユーザが入力した目的地までの走行経路を、地図データベース207Yを参照して計算し、経路情報を、情報送信部234が通信インターフェース部230及び通信部211を介してセンタ装置20に送信する(ステップS811)。
センタ装置20の情報取得部202は、通信部208及び通信インターフェース部201を介して経路情報を受信すると(ステップS801)、その経路情報から、経路上の撮影位置及び撮影方向を取得し、取得した撮影位置及び撮影方向を条件として、条件に該当する画像の画像特徴をADASデータベース206で検索する。こうした検索を行うことによって、情報取得部202は、経路上の各位置で撮影された画像の画像特徴Bを、ADASデータベース206に蓄積された過去の画像特徴の中から取得する(ステップS802)。情報取得部202によって取得された、経路上の各位置での画像特徴Bを、経路を通過する順番で、情報提供部205が通信インターフェース部201及び通信部208を介して、車載装置21に送信する(ステップS803)。
車載装置21の情報受信部231は、センタ装置20から経路上の各位置での画像特徴Bを、通信部211及び通信インタフェース部230を介して受信すると、受信したデータを記憶部215にいったん記憶させる(ステップS812)。経路計算部233が、当該経路情報に基づいて車両4の経路誘導を開始すると(ステップSS813でyes)、図2のステップS301及びS302と同様に、画像読込部237が車載カメラ22で撮影された画像を読み込むとともに、位置情報読込部238がGPS等のセンサデータを読み込む。画像読込部237は、読み込んだ画像の画像特徴Aを検出し、白線等の走行に必要な情報(走行環境)を認識できたか否かを判定する(ステップS814)。走行環境を認識できない場合、すなわち画像特徴Aが欠損している場合、画像読込部237は、画像特徴Aを記憶部215に記憶させる。
欠損検出部203は、画像特徴Aと、画像特徴Aが検出された画像が撮影された車両位置(位置情報読込部238から取得可能)とに基づき、画像特徴Aに対応する画像特徴Bを、記憶部215から取得する(ステップS815)。欠損検出部203は、図2のステップS306と同様に、画像特徴Aと画像特徴Bとを照合し、画像Bにのみ存在する白線等の路面情報や道路標識等の画像上の位置を、画像特徴Aの欠損箇所として検出する。補完情報生成部204は、図2のステップS307と同様に、画像特徴Aの欠損箇所に対応する路面情報(あるいは画像領域)を、画像特徴Bを用いて、画像特徴Aの補完情報として生成する。補完部232が、図2のステップS308と同様に、補完情報生成部204が生成した補完情報を用いて画像特徴Aの欠損箇所を補完する。補完された画像特徴Aは画像認識部236に入力される。画像認識部236は、図2のステップS309と同様に、補完された画像特徴Aに基づいて、自車両4が走行している道路の白線や道路縁等の位置と自車両4との位置関係から走行可能な領域を認識する。画像認識部236は、図7のステップS713と同様に、認識結果を走行制御装置3に出力する。ステップS816で、経路誘導が終了していなければ、ステップS301に戻って、処理を繰り返す。経路誘導が終了すると、本処理は終了する。
本変形例における走行環境認識システム1は、センタ装置20と、車両4に搭載される車載装置21と、を含む。センタ装置20は、ADASデータベース206と、車両4の経路情報に含まれる位置の情報に基づいてADASデータベース206を検索することによって、過去の画像特徴のうちから画像特徴Bを取得する情報取得部202と、経路情報を車載装置21から受信し、かつ画像特徴Bを車載装置21へ送信する通信インターフェース部201及び通信部208、を有する。車載装置21は、車両4が移動する予定の経路を計算して経路情報を生成する経路計算部233と、経路情報をセンタ装置20へ送信し、かつ画像特徴Bをセンタ装置20から受信する通信部210及び通信インターフェース部230と、欠損検出部203と、補完情報生成部204と、補完部232と、画像認識部236と、を有する。したがって、センタ装置20の処理負荷が軽減され、画像特徴Bが迅速に車載装置21へ提供される。
上述した本変形例における走行環境認識システムにおいては、車両4が経路上の各位置に到達する前、特に図10を参照すると、車両4が経路上の走行を開始する前までに、経路上の各位置に対応する画像特徴Bを通信部210及び通信インターフェース部230が受信する。したがって、画像認識部236は、車両4の移動に応じて適切なタイミングで走行環境を認識することができる。
なお、本変形例では、ステップS306で欠損検出部203が、画像特徴Aと画像特徴Bとを照合し、画像Bにのみ存在する白線等の路面情報や道路標識等の画像上の位置を、画像特徴Aの欠損箇所として検出する。その際、図4を用いて説明したように、ステップS306に含まれるステップS501で、位置ずれの検出が行われる。ここで検出された位置ずれを、画像特徴Bの位置補正に用いることによって、画像認識部236は、周囲環境が認識できなかった画像特徴Aの代わりに補正された画像特徴Bを用いて車両4の走行環境を認識し、認識した結果を走行制御装置3に出力することとしてもよい。
また、第1の実施形態における走行環境認識システム1に本変形例を適用する場合の処理フローを、図11に示す。
図1に示す走行環境認識システム1の経路計算部(不図示)は、位置情報読込部238によって読み込まれた自車両4の現在地から目的地までの走行経路を、地図データベース207を参照して計算する(ステップS821)。
欠損検出部203は、経路情報から、経路上の撮影位置及び撮影方向を取得し、取得した撮影位置及び撮影方向を条件として、条件に該当する画像の画像特徴をADASデータベース206で検索する。こうした検索を行うことによって、欠損検出部203は、経路上の各位置で撮影された画像の画像特徴Bを、ADASデータベース206に蓄積された過去の画像特徴の中から取得する(ステップS822)。
経路計算部が、当該経路情報に基づいて車両4の経路誘導を開始すると(ステップSS823でyes)、図2のステップS301及びS302と同様に、画像読込部237が車載カメラ22で撮影された画像を読み込むとともに、位置情報読込部238がGPS等のセンサデータを読み込む。画像読込部237は、読み込んだ画像の画像特徴Aを検出し、白線等の走行に必要な情報(走行環境)を認識できたか否かを判定する(ステップS824)。走行環境を認識できない場合、すなわち画像特徴Aが欠損している場合、画像読込部237は、画像特徴Aを記憶部215に記憶させる。
欠損検出部203は、画像特徴Aと、画像特徴Aが検出された画像が撮影された車両位置(位置情報読込部238から取得可能)とに基づき、画像特徴Aに対応する画像特徴Bを、記憶部215から取得する(ステップS825)。欠損検出部203は、図2のステップS306と同様に、画像特徴Aと画像特徴Bとを照合し、画像Bにのみ存在する白線等の路面情報や道路標識等の画像上の位置を、画像特徴Aの欠損箇所として検出する。補完情報生成部204は、図2のステップS307と同様に、画像特徴Aの欠損箇所に対応する路面情報(あるいは画像領域)を、画像特徴Bを用いて、画像特徴Aの補完情報として生成する。補完部232が、図2のステップS308と同様に、補完情報生成部204が生成した補完情報を用いて画像特徴Aの欠損箇所を補完する。補完された画像特徴Aは画像認識部236に入力される。画像認識部236は、図2のステップS309と同様に、補完された画像特徴Aに基づいて、自車両4が走行している道路の白線や道路縁等の位置と自車両4との位置関係から走行可能な領域を認識する。画像認識部236は、図7のステップS713と同様に、認識結果を走行制御装置3に出力する。ステップS826で、経路誘導が終了していなければ、ステップS301に戻って、処理を繰り返す。経路誘導が終了すると、本処理は終了する。
(3)図12は、上述した第1及び第2の実施形態における走行環境認識システム1のADASデータベース206を更新する処理フローであり、図2に示すステップS310の詳細処理を示す。
車両が走行する環境は道路整備等により変化するので、その変化に応じてADASデータベース206を更新し、自車両4の走行環境を認識できるようにすることが、走行制御を支援するために必要である。
欠損検出部203は、図3のステップS401と同様に、車両4の位置情報から、画像特徴Aの照合候補となる画像特徴をADASデータベース206に蓄積された過去の画像特徴の中から検索する。欠損検出部203は、ADASデータベース206に、画像特徴Aと同様の位置と方向で撮影された過去の画像特徴が存在するか否かを判定する(ステップS901)。否定判定の場合(ステップS901でno)、欠損検出部203は、ADASデータベース206にその画像特徴Aを追加し(ステップS902)、本処理は終了する。肯定判定の場合(ステップS901でyes)、古い過去の画像特徴を新たに取得した画像特徴Aで更新する必要がある。ADASデータベースには常に新しいデータ(画像特徴)を保持するものとして、毎回、ADASデータベース206の更新処理を実行してもよいが、蓄積されるデータ量が大きくなるにつれて更新処理負荷も増えてくる。そのような処理負荷を軽減するため、本変形例では、過去の画像特徴と画像特徴Aとから検出される路面情報が異なる場合のみ、ADASデータベース206を更新する。
ステップS901で、対応する過去の画像特徴が存在すると判定された場合、欠損検出部203は、過去の画像特徴の中から、例えばADASデータベース206に保存されている過去の画像特徴のうちの最も古い画像特徴Cを取得する(ステップS903)。欠損検出部203は、画像特徴Aと画像特徴Cとを照合し、例えば上述した式(1)を用いて画像特徴Aに含まれる単位領域と画像特徴Cに含まれる単位領域との類似度を計算する。類似度が所定値以下の単位領域の個数、すなわち画像特徴Aの欠損箇所の数が設定値以下の場合(ステップS904でno)は、路面情報に変化なしとして本処理は終了する。類似度が所定値以下の単位領域の個数が設定値を超過する場合(ステップS904でyes)、欠損検出部203は、ADASデータベース206内の過去の画像特徴のうちの最も古い画像特徴Cを削除し、代わりに画像特徴Aを蓄積することによってADASデータベース206を更新し、本処理は終了する。
本変形例における走行環境認識システム1は、画像特徴Aを認識する画像読込部237をさらに有する。画像読込部237によって画像特徴Aが欠損していると認識されたとき、欠損検出部203は画像特徴Aの欠損箇所を検出し、画像読込部237によって画像特徴Aが欠損していると認識されなかったとき、画像読込部237は、画像特徴Aと画像特徴Bとが類似しているか否かを判定し、画像特徴Aと画像特徴Bとが類似していないと判定したとき、画像特徴Aを過去の画像特徴としてADASデータベース206に蓄積させる。したがって、路面情報が頻繁に変化したとしても、最新の路面情報に対応する過去の画像特徴をADASデータベース206に蓄積させることができるので、車両4の走行制御に必要な情報を提供できる可能性が高い。
(4)図13は、上述した第1及び第2の実施形態における走行環境認識システム1におけるADASデータベース検索処理(ステップS305)の詳細処理フローにおいて、画像特徴Aと照合する候補が、ADASデータベース206に蓄積された過去の画像特徴の中に存在しなかった場合に、過去画像の画像特徴の代わりに地図データの地物情報を用いて画像特徴Aを補完する処理の処理フローを示す図である。
欠損検出部203は、車載カメラ22で撮影された現在画像の撮影位置を検索条件としてADASデータベース206を検索し(ステップS401)、照合候補となる過去の画像特徴が検索された場合は(ステップS1001でyes)、現在画像の画像特徴Aと過去の画像特徴との照合処理を実行する(ステップS402)。現在画像の照合候補となる過去画像が検索されなかった場合(ステップS1001でno)、欠損検出部203は、現在画像の撮影地点(車両位置)を検索条件に地図データベース207を検索し、現在画像が撮影された位置周辺の地図データを読み込む(ステップS1002)。このとき、現在画像の撮影方向をさらに検索条件に加え、本処理に必要な地図データに限定して地図データを読み込むようにしてもよい。
欠損検出部203は、地図データベース207から読み込んだ地図データを用いて、画像特徴Aを含む現在画像の撮影位置に視点を置き、かつ視線を撮影方向(車両進行方向等から特定可能)とする疑似風景画像を生成する(ステップS1003)。欠損検出部203は、生成した疑似風景画像から、白線や道路縁等の周囲環境の認識に必要な地物を構成する線分といった画像特徴Bを、その画像特徴Bが存在する画像内の位置とともに抽出する(ステップS1004)。その後、図3のステップS402と同様に、欠損検出部203は、現在画像から画像特徴Aを検出する。
この後の処理フローは、図2のステップS306以降の処理と同様の処理が行われる。すなわち、画像特徴Aにおいて地物のエッジが検出された単位領域と、画像特徴Bにおいて道路や車線等の地図要素を構成する線分の画像内の位置とを比較して、画像特徴Aと画像特徴Bとが照合され、画像特徴Aで検出されなかった地物の画像特徴が画像特徴Bを用いて補完されると、本処理が終了する。
本変形例の走行環境認識システム1において、地図データをさらに有する。欠損検出部203は、ADASデータベース206に蓄積された過去の画像特徴が得られた位置とは異なる他の位置の車両で得られた画像の画像特徴Aと照合する画像特徴Bを過去の画像特徴から取得できない。このとき、欠損検出部203は、地図データベース207Xの地図データに基づいてその位置における疑似風景画像を生成し、疑似風景画像から画像特徴Bを抽出する。したがって、過去の画像特徴が少ない場合であっても、画像特徴Aを補完することができる。
(5)図14は、上述した第2の実施形態における走行環境認識システム1を適用した自動駐車支援システムの処理フローを示す。図15〜18は、本自動駐車支援システムにおける車載装置21の表示部210の表示例を示し、図14の処理フローを補足説明するために用いる。図15は道路を走行している車両4が向かっている駐車場の位置を表す地図画面1200の表示例を示す。図16は、その駐車場の入口及び出口と、駐車場内の複数の駐車領域の配置、空いている駐車領域及び空いていない駐車領域の位置と、空いている駐車領域の数と、駐車場内の順路とを表す駐車場内地図画面1210の表示例を示す。図17及び図18は、車載カメラ22による現在画像に補完された駐車枠1231が重畳された表示画面1220及び1230の表示例を示す。
本自動駐車支援システムに適用される走行環境認識システム1は、図6と同様のセンタ装置20と車両4の車両装置21とで構成される。センタ装置20は、車両4の車載カメラ22で認識できなかった駐車枠1231等、自動駐車を制御するために必要な情報を補完情報として車両装置21に提供する。車両装置21は、センタ装置20から提供された駐車枠1231等の補完情報を用いて自車両4周辺の駐車環境を認識し、自車両4と駐車領域1221との位置関係等の認識結果を走行制御装置に出力する。走行制御装置は、自車位置から目標の駐車領域までの走行経路を計算し、目標駐車位置までアクセルやハンドル等の車両走行を制御する。さらに、本変形例において、センタ装置20は、駐車場内の地図情報や空車/満車等のリアルタイムな利用状況を管理する駐車場管理システム(外部センタ)に接続され、ユーザからの駐車場利用情報要求に応じて、駐車場管理システムからリアルタイムな駐車場利用情報を取得して車載装置21に提供する。
本自動駐車支援システムに適用される走行環境認識システム1の詳細処理を、図14の処理フローに従い、以下に説明する。車載装置21の経路計算部233は、車両4の現在位置から目的地である駐車場1203までの経路を計算し、表示部210の道路地図画面1200に、自車両4を表すアイコン1201と駐車場1203とを表示させる。その駐車場1203までの経路と位置情報読込部238によって得られた自車両4の位置に基づき、自車両4が駐車場1203に接近したこと(駐車場までの到達距離あるいは時間が所定範囲内に達したこと)を、経路計算部233が検出したタイミングで(ステップS1111)、情報送信部234は、通信インターフェース部230及び通信部211を介して、駐車場の利用情報をセンタ装置20に要求する(ステップS1112)。
センタ装置20の情報取得部202は、通信部208及び通信インターフェース部201を介して、車載装置21から駐車場の利用情報提供の要求を受信する(ステップS1101)。情報取得部202は、通信部208及び通信インターフェース部201を介して、当該駐車場内部の詳細地図と、駐車可能な空いている駐車領域の位置(駐車可能位置)等の利用情報とを、外部の駐車場管理システムから取得する(ステップS1102)。情報提供部205は、通信インターフェース部201及び通信部208を介して、駐車場利用情報を、駐車場内地図とともに車載装置21に送信する(ステップS1103)。
車載装置21の情報送信部234が、通信インターフェース部230及び通信部211を介して、自車両4の車種や車椅子専用車両等の車両条件とともに駐車場利用情報要求をセンタ装置20に対して送信すると、センタ装置20の情報取得部202は、通信ネットワーク24に接続される外部センタから、指定された車両条件に該当する駐車場利用情報を、通信部208及び通信インターフェース201を介して取得し、車載装置21に提供する。車載装置21において、自車両4の車種等の車両条件を含めて駐車可能位置に関する情報を画面表示するようにしてもよい。センタ装置20は、駐車場の利用情報を記憶する不図示の記憶部(外部情報記憶部)をさらに有し、外部センタ(例えば駐車場管理システム)から定期的に、あるいは情報が更新されたタイミングで、情報取得部202が、空いている駐車領域の数や、駐車可能位置等の利用情報を取得し、外部情報記憶部に蓄積させることによって、外部情報記憶部内の情報が最新情報で更新されたり、新規情報として記憶されるようにする。
車載装置21の情報受信部231は、通信部211及び通信インターフェース部230を介して、センタ装置20から駐車場利用情報を受信すると(ステップS1113)、表示部210の道路地図画面1200に、目的地の駐車場の利用情報を取得した旨を表すメッセージ1202を表示することによって、駐車利用情報を表示することが可能であることをユーザに通知する。入出力部235は、所定のユーザ入力あるいは所定時間経過を検出すると、駐車場内地図画面1210を表示部210に表示させ、自車両4の車種等の駐車車両条件を考慮して、駐車場内の空いている駐車領域の数を表す空車情報表示1211と、空いている駐車領域の位置を表す駐車可能位置表示1212とを含む駐車場利用情報を、表示部210に表示させ、音声等によりユーザに通知する(ステップS1114)。このとき、入出力部235は、自車両4の車種等の駐車車両条件に基づいて、例えば図16の駐車可能位置表示1212に示すように、例えばハッチング及び駐車領域識別番号を駐車可能位置に付すことによって、表示部210を介して駐車可能位置をユーザに通知し、目標駐車位置の入力をユーザに促す。タッチパネルあるいは番号指定等のユーザ入力により目標駐車位置が指定されると、情報送信部234は、通信インターフェース部230及び通信部211を介して、目標駐車位置、自車両4の現在位置、車載カメラで撮影された現在画像の画像特徴A等のADASデータをセンタ装置20に送信する(ステップS1115)。
センタ装置20の情報取得部202は、目標駐車位置、車載カメラで撮影された現在画像の画像特徴A、車両位置等のADASデータを車載装置21から受信する(ステップS1104)。欠損検出部203は、地図データベース207から目標駐車位置周辺の詳細地図データを検索する。欠損検出部203は、検索した詳細地図データと、車載装置21から受信した車両位置と、車両位置の変化に基づいて推定される進行方向を考慮して特定される撮影方向とから、車載装置21から受信した画像特徴Aを含む車載カメラ画像の撮影位置で、その車載カメラ画像の撮影方向に基づいて推定される視線方向の運転者が見る風景と同様の疑似風景画像を生成する(ステップS1106)。
ステップS1104でセンタ装置20の情報取得部202が車載装置21から受信した車両位置は、車載装置21のGPS受信部214で受信した測位信号を生成した位置検出センサの測位精度や、車載カメラ22の取り付け位置、車両4の姿勢(進行方向)の違いによって、車載カメラ画像と疑似風景画像として描かれる地物(駐車枠や停止線、床と壁との境界線等)との画面内での位置ずれが生じる可能性がある。そこで、図13のステップS1004と同様に、欠損検出部203が、疑似風景画像の画像特徴Bを抽出した後、図2のステップS306と同様に、画像特徴Aの地物位置と画像特徴Bの地物位置とを照合する。図2のステップS307と同様に、補完情報生成部204が、画像特徴Aの欠損箇所、すなわち目標駐車位置1212における駐車領域1221の駐車枠1231を、画像特徴Bを用いて、補完情報として生成する。もし、実際には明瞭な駐車枠1231が予め設定されていない駐車場であっても、駐車枠1231を画像特徴Aの補完情報として生成することができる。図7のステップS702と同様に、情報提供部205は、画像特徴Aの補完情報として駐車枠1231を、通信インターフェース部201及び通信部208を介して車載装置21に送信する。
車載装置21の情報受信部231は、図7のステップS712と同様に、センタ装置20から、画像特徴Aの補完情報として、目標駐車位置1212の駐車領域1221の駐車枠1231を表す駐車領域形状データを、通信部211及び通信インターフェース部230を介して受信する(ステップS1115)。図2のステップS308と同様に、補完部232は、画像特徴Bを用いて生成された補完情報で画像特徴Aを補完する。画像認識部236は、補完された画像特徴Aに含まれる駐車枠1231から、自車両位置と駐車領域との位置関係を認識し(ステップS1116)、認識した駐車領域の情報を走行制御装置に出力する(ステップS1117)。画像認識部236は、センタ装置20から情報受信部231が受信した駐車領域1221の駐車枠1231を、車載カメラ22で撮影した現在画像に重畳した画像(現在画像の補正画像)を生成して、入出力部235を介して表示部210に表示させる(ステップS1118)。ステップS1118で表示部210における現在画像の補正画像の表示画面は、例えば図17の表示画面1220及び図18の表示画面1230である。表示画面1230は、駐車開始位置(車両位置)から、車両4のリアカメラで、車両4が駐車領域1221に進行する方向に撮影された画像の一例であり、目標駐車位置1212の駐車領域1221と駐車枠1231とが現在画像に重畳表示された例である。ステップS1118が終了すると、本処理は終了する。
本変形例における走行環境認識システム1は、第2の実施形態における走行環境認識システム1と同様の構成であるうえに、さらに地図データベース207Xに駐車場1203内の地図を表す地図データを有する。駐車場1203内の地図及び画像特徴Aは駐車場1203内の駐車領域1221の駐車枠1231を含む。欠損検出部203は、画像特徴Aの駐車枠1231及び地図データに基づいて車両4の位置における疑似画像を生成する。第2の実施形態では、過去の画像特徴から取得される画像特徴Bを画像特徴Aの欠損箇所の検出に用いるが、本変形例では、その代わりに疑似画像から抽出した画像特徴Bの駐車枠1231を、画像特徴Aの欠損箇所の検出に用いる。補完情報生成部204は、第2の実施形態では、過去の画像特徴から取得される画像特徴Bを補完情報の生成に用いるが、本変形例では、その代わりに疑似画像から抽出された画像特徴Bを、補完情報の生成に用いる。画像認識部236が認識する走行環境は、駐車領域1221と車両4との位置関係である。したがって、画像認識部236は、駐車場内における車両4と駐車領域1221との位置関係を正しく認識することができる。
本変形例では、車両4の車載装置21の車載カメラ画像から検出されない駐車枠1231、駐車領域1221や駐車可否等、車両4が駐車するまでに必要な駐車場内の情報を、センタ装置20の欠損抽出部203が検出し、補完情報生成部204が補完情報として車載装置21に提供するようにした。ステップS1103において、センタ装置20の情報提供部205が車載装置21へ提供する駐車場利用情報に、駐車可能位置における駐車領域の詳細形状を含めて提供するようにしてもよい。車載装置21の欠損検出部203は、車両位置(カメラ撮影位置)と駐車領域の詳細形状とから、疑似風景画像を生成し、補完部232が、その疑似風景画像に含まれる地物形状から、車載カメラ22で撮影された現在画像に駐車領域や駐車枠を補完することも可能である。
なお、本変形例では、上述したように、ステップS306で欠損検出部203が、画像特徴Aの地物位置と画像特徴Bの地物位置とを照合し、画像Bにのみ存在する駐車枠1231等の地物の画像上の位置を、画像特徴Aの欠損箇所として検出する。ステップS306に含まれるステップS501では、図4を用いて説明したように、位置ずれの検出が行われる。ここで検出された位置ずれを、画像特徴Bの位置補正に用いることによって、画像特徴Bに含まれる目標駐車位置1212の駐車領域1221の位置を、画像特徴Aにおける駐車領域1221の位置に補正し、画像特徴Aにおける目標駐車位置1212の駐車領域1221の駐車枠1231を計算することとしてもよい。例えば、欠損検出部203が、図6に示すように、画像特徴A410と画像特徴B420とを、式(1)で表される正規化相関を用いて照合し、相関の高い一対の領域611及び621の画面内での位置のずれを計算する。補完情報生成部204が、この欠損検出部203によって計算された位置ずれを用いて、画像特徴Bに含まれる駐車枠1231の位置を、画像特徴Aの座標系で表現し、車両4の位置(あるいは画像特徴Aを含む現在画像の撮影位置)を原点とした駐車領域の形状データを計算する。画像の照合処理負荷を軽減するため、欠損検出部203は、双方の画像の部分領域を照合し、相関の高い一対の部分領域(例えば、一対の単位領域612及び622)の画面上での位置のずれを計算することとしてもよい。画像特徴Aにおける目標駐車位置1212の駐車領域1221の形状データは、情報提供部205によって車載装置21に送信される。車載装置21の画像認識部236が、受信した駐車領域の情報を走行制御装置に出力することによって、走行制御が行われる。
本変形例では、画像特徴Bの駐車枠1231が疑似風景画像から抽出されるが、上述した第2の実施形態と同様に、画像特徴Bの駐車枠1231が過去の画像特徴のうちから取得されることとしてもよい。駐車枠1231が実際に例えば白線で示されているはずのところ、現在画像において駐車枠1231が部分的にもしくはすべてかすれて消えている場合、かすれて消える以前の駐車枠1231を撮影してADASデータベース206に蓄積されている過去の画像の画像特徴の中から、画像特徴Bの駐車枠1231が欠損検出部203によって取得される。この場合の走行環境認識システム1は、第2の実施形態における走行環境認識システム1と同様の構成であるが、過去の画像特徴、画像特徴A及び画像特徴Bは駐車場1203内の駐車領域1221の駐車枠1231を含み、画像認識部236が認識する走行環境は、駐車領域1221と車両4との位置関係である。したがって、画像認識部236は、駐車場内における車両4と駐車領域1221との位置関係を正しく認識することができる。
1:走行環境認識システム、2:車両状態検出装置、3:走行制御装置、4:車両、10:位置検出部、11:カメラ撮影部、20:センタ装置、21:車載装置、22:車載カメラ、23:基地局、24:通信ネットワーク、201:通信インターフェース部、202:情報取得部、203:欠損検出部、204:補完情報生成部、205:情報提供部、206:ADASデータベース、207:地図データベース、210:表示部、211:通信部、212:本体部、213:操作部、214:GPS受信部、215:記憶部、216:映像入力部、230:通信インターフェース部、231:情報受信部、232:補完部、233:経路計算部、234:情報送信部234、235:入出力部、236:画像認識部、237:画像読込部、238:位置情報読込部

Claims (18)

  1. 各車両の位置と、前記位置で前記各車両の周辺が撮影されることによって得られる画像の画像特徴とが対応づけられた、過去の画像特徴を蓄積するデータベースと、
    前記位置の車両で得られる画像の第1特徴と、前記過去の画像特徴のうちから取得された第2特徴とを照合することによって、前記第1特徴の欠損箇所を検出する欠損検出部と、
    前記欠損箇所に対応する補完情報を前記第2特徴を用いて生成する補完情報生成部と、
    前記補完情報を用いて前記第1特徴を補完する補完部と、
    補完された前記第1特徴に基づいて前記車両の走行環境を認識する画像認識部とを備える
    走行環境認識システム。
  2. 請求項1に記載の走行環境認識システムにおいて、
    前記欠損検出部は、前記第1特徴と前記第2特徴とを照合し、前記第1特徴及び前記第2特徴のそれぞれから互いの類似度が第1所定値以上となる一対の領域を検出し、前記一対の領域に含まれる互いに対応する複数対の単位領域のうちから互いの類似度が第2所定値以下となる少なくとも一対の単位領域のうちの前記第1特徴に含まれる特定の単位領域を検出することによって、前記特定の単位領域を前記欠損箇所として検出する
    走行環境認識システム。
  3. 請求項2に記載の走行環境認識システムにおいて、
    前記欠損検出部は、前記第1特徴と照合する前記第2特徴として、前記過去の画像特徴の中から、前記第1特徴との類似度が第3所定値以上となる前記第2特徴を取得する
    走行環境認識システム。
  4. 請求項3に記載の走行環境認識システムにおいて、
    前記データベースは、前記過去の画像特徴の各画像特徴と、前記各画像特徴が前記第2の特徴として取得された回数とを対応づけて蓄積し、
    前記欠損検出部は、前記回数が多い順に前記過去の画像特徴を検索することによって、前記過去の画像特徴の中から前記第2特徴を取得する
    走行環境認識システム。
  5. 請求項1に記載の走行環境認識システムにおいて、
    地図データをさらに備え、
    前記欠損検出部は、前記位置とは異なる他の位置の車両で得られた画像の前記第1特徴と照合する前記第2特徴を前記過去の画像特徴から取得できないとき、前記地図データに基づいて前記他の位置における疑似画像を生成し、前記疑似画像から前記第2特徴を抽出する
    走行環境認識システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の走行環境認識システムにおいて、
    前記車両が移動する予定の経路を計算して経路情報を生成する経路計算部をさらに備え、
    前記車両が前記経路上の各位置に到達する前に、前記各位置に対応する前記第2特徴を、前記データベースに蓄積された前記過去の画像特徴から取得する
    走行環境認識システム。
  7. 請求項1に記載の走行環境認識システムにおいて、
    前記第1特徴を認識する画像読込部をさらに備え、
    前記特徴認識部によって前記第1特徴が欠損していると認識されたとき、前記欠損検出部は前記欠損箇所を検出し、
    前記特徴認識部によって前記第1特徴が欠損していると認識されなかったとき、前記特徴認識部は、前記第1特徴と前記第2特徴とが類似しているか否かを判定し、前記第1特徴と前記第2特徴とが類似していないと判定したとき、前記第1特徴を前記過去の画像特徴として前記データベースに蓄積させる
    走行環境認識システム。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の走行環境認識システムは、
    センタ装置と、前記車両に搭載される車載装置と、を含み、
    前記センタ装置は、
    前記データベースと、
    前記欠損検出部と、
    前記補完情報生成部と、
    前記第1特徴を前記第1特徴に対応する画像が撮影された位置とともに前記車載装置から受信し、かつ前記補完情報を前記車載装置へ送信するセンタ装置側通信部と、を有し、
    前記車載装置は、
    前記第1特徴を前記第1特徴に対応する画像が撮影された位置とともに前記センタ装置へ送信し、かつ前記補完情報を前記センタ装置から受信する車載装置側通信部と、
    前記補完部と、
    前記画像認識部と、を有する
    走行環境認識システム。
  9. 請求項8に記載の走行環境認識システムにおいて、
    地図データをさらに備え、
    前記欠損検出部は、前記位置とは異なる他の位置の車両で得られた画像の前記第1特徴と照合する前記第2特徴を前記過去の画像特徴から取得できないとき、前記地図データに基づいて前記他の位置における疑似画像を生成し、前記疑似画像から前記第2特徴を抽出する
    走行環境認識システム。
  10. 請求項8に記載の走行環境認識システムにおいて、
    前記第1特徴を認識する画像読込部をさらに備え、
    前記特徴認識部によって前記第1特徴が欠損していると認識されたとき、前記欠損検出部は前記欠損箇所を検出し、
    前記特徴認識部によって前記第1特徴が欠損していると認識されなかったとき、前記特徴認識部は、前記第1特徴と前記第2特徴とが類似しているか否かを判定し、前記第1特徴と前記第2特徴とが類似していないと判定したとき、前記第1特徴を前記過去の画像特徴として前記データベースに蓄積させる
    走行環境認識システム。
  11. 請求項8に記載の走行環境認識システムにおいて、
    前記過去の画像特徴、前記第1特徴及び前記第2特徴は駐車場内の駐車領域の駐車枠を含み、
    前記走行環境は、前記駐車領域と前記車両との位置関係である
    走行環境認識システム。
  12. 請求項8に記載の走行環境認識システムにおいて、
    駐車場内の地図を表す地図データをさらに備え、
    前記地図及び前記第1特徴は前記駐車場内の駐車領域の駐車枠を含み、
    前記欠損検出部は、前記第1特徴及び前記地図データに基づいて前記車両の位置における疑似画像を生成し、前記疑似画像から抽出した疑似画像特徴を、前記第2特徴の代わりに前記第1特徴の欠損箇所の検出に用い、
    前記補完情報生成部は、前記疑似画像特徴を前記第2特徴の代わりに前記補完情報の生成に用い、
    前記走行環境は、前記駐車領域と前記車両との位置関係である
    走行環境認識システム。
  13. 請求項12に記載の走行環境認識システムにおいて、
    前記車載装置は、表示部と入出力部とをさらに有し、
    前記入出力部は、前記補完部が前記補完情報を用いて補完した前記第1特徴に含まれる前記駐車枠を、前記車両で得られる画像に重畳して前記表示部に表示させる
    走行環境認識システム。
  14. 請求項13に記載の走行環境認識システムにおいて、
    前記センタ装置は、
    前記センタ装置側通信部を介して外部装置から、前記駐車場内の通行規制についての情報と、前記駐車場内における前記駐車領域の位置についての情報と、前記駐車領域に駐車可能か否かについての情報と、を含む駐車場利用情報を取得するとともに、前記センタ装置側通信部を介して前記車載装置から駐車場利用情報要求を受け付ける情報取得部と、
    情報取得部によって前記駐車場利用情報要求が受け付けられると、情報取得部によって取得された前記駐車場利用情報を、前記センタ装置側通信部を介して前記車載装置へ提供する情報提供部と、
    をさらに有し、
    前記車載装置は、
    前記車載装置側通信部を介して前記駐車場利用情報要求を前記センタ装置へ送信する情報送信部と、
    前記車載装置側通信部を介して前記センタ装置から前記駐車場利用情報を受信する情報受信部と、
    をさらに有し、
    前記入出力部は、前記駐車場利用情報を前記表示部に表示させ、ユーザによる前記入出力部への前記駐車領域に関する入力を受け付け、
    前記画像認識部は、前記入力に応じた前記駐車領域に関する前記走行環境を認識する
    走行環境認識システム。
  15. 請求項8に記載の走行環境認識システムに用いられるセンタ装置。
  16. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の走行環境認識システムは、
    センタ装置と、前記車両に搭載される車載装置と、を含み、
    前記センタ装置は、
    前記データベースと、
    前記車両の経路情報に含まれる前記位置の情報に基づいて前記データベースを検索することによって、前記過去の画像特徴のうちから前記第2特徴を取得する情報取得部と、
    前記経路情報を前記車載装置から受信し、かつ前記第2特徴を前記車載装置へ送信するセンタ装置側通信部と、を有し、
    前記車載装置は、
    前記車両が移動する予定の経路を計算して前記経路情報を生成する経路計算部と、
    前記経路情報を前記センタ装置へ送信し、かつ前記第2特徴を前記センタ装置から受信する車載装置側通信部と、
    前記欠損検出部と、
    前記補完情報生成部と、
    前記補完部と、
    前記画像認識部と、を有する
    走行環境認識システム。
  17. 請求項16に記載の走行環境認識システムにおいて、
    前記車両が前記経路上の各位置に到達する前に、前記各位置に対応する前記第2特徴を前記車載装置側通信部が受信する
    走行環境認識システム。
  18. 請求項16に記載の走行環境認識システムに用いられる車載装置。

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