JP2016126430A - 推奨料理提案システム - Google Patents

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博雅 谷
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Abstract

【課題】 調理者の生活様式を考慮し、各調理者に最適な料理を提案する。
【解決手段】
推奨料理提案システム1は、実際に調理した料理とその日時を含む調理情報、及び、その調理に際し調理機器21が実際に要したエネルギー使用時間又はエネルギー使用量の使用履歴情報を取得し、調理機器利用履歴DB13に記録する調理機器利用履歴取得部15と、調理機器利用履歴DB13を参照し、所定の第1時間間隔内において調理される料理の調理者による選択に関連性があると認められる料理の組み合わせを一又は複数抽出する推奨料理抽出部16と、推奨料理送信部20を備える。推奨料理送信部20は、推奨料理抽出部16により抽出された料理の組み合わせから、料理時間が調理者にとって許容される許容料理時間以下か、又は、エネルギー使用量が調理者にとって許容される許容エネルギー使用量以下の料理を絞り込み、調理機器21又は調理者端末22に提示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガスコンロ等の調理機器で料理可能な推奨料理を調理者に提案するためのシステムに関する。
毎日の食事メニューを考える調理者の選択を補助するシステムとして、例えば、電子レンジを用いたレシピを提案するものであるが、下記の特許文献1に記載の調理関連情報提供システムがある。
特許文献1に記載のシステムは、電子レンジの使用履歴等に関する履歴情報、及び推薦規則データベースに記憶された推薦規則に基づいて推薦献立を決定するもので、調理者がよく使用する調理材料、良く選択される調理種別(レシピ)を求め、推薦献立を導出するものである。このようなシステムにより、毎日メニューを考える調理者の手間を省くことができるとしている。
特開2002−366737号公報
しかし、調理者に充てられる調理時間はその人の生活様式によって様々である。例えば、共働きの世帯であれば、時間がかかる料理は好まれないであろう。時間がかかる料理を推薦しても、調理者はその料理を選択することはないと考えられ、推薦が有効に働かないことがある。
そこで、本発明は、調理者のレシピ選択の手間を省く推奨料理提案システムを提供することを目的とし、特に、どのぐらいの時間であれば苦痛を感じないのかを調理者毎に判断しつつ、各調理者に最適なレシピを提案することのできる推奨料理提案システムを提供することをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る推奨料理提案システムは、調理機器で調理可能な推奨料理を提案する推奨料理提案システムであって、
推奨料理の提示要求を調理者端末又は前記調理機器から受信する推奨料理提示要求受信部と、
料理毎に、その料理に要する標準の料理時間、又は、調理に際し前記調理機器が消費する標準のエネルギー使用量を保持する料理情報DBと、
前記調理機器毎に、実際に調理した料理、調理した日時を含む調理情報、及び、その調理に際し実際に要したエネルギー使用時間又はエネルギー使用量の使用履歴情報を保持する調理機器利用履歴DBと、
前記調理情報及び前記使用履歴情報を前記調理者端末又は前記調理機器から取得し、前記調理機器利用履歴DBに記録する調理機器利用履歴取得部と、
前記調理機器利用履歴DBを参照し、複数の調理者に係る前記調理機器の前記調理情報の履歴に基づき、所定の第1時間間隔内において調理される料理の調理者による選択に関連性があると認められる料理の組み合わせを一又は複数抽出する推奨料理抽出部と、
前記推奨料理の提示要求に応答して、前記推奨料理抽出部により抽出された料理の組み合わせに基づき1又は複数の料理からなる推奨料理集合を導出し、前記推奨料理集合に含まれる少なくとも1つの料理を推奨料理として前記調理機器又は前記調理者端末に提示する推奨料理送信部と、を備え、
前記推奨料理送信部は、前記推奨料理集合に属する料理のうち、料理時間が調理者にとって許容される許容料理時間以下、又は、前記調理機器のエネルギー使用量が調理者にとって許容される許容エネルギー使用量以下のものを選択し、前記調理機器又は前記調理者端末に提示することを第1の特徴とする。
上記第1の特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記調理機器利用履歴DBを参照し、前記推奨料理の提示要求の対象となる前記調理機器に係る前記使用履歴情報から、前記許容料理時間又は前記許容エネルギー使用量を算出する推奨料理情報算出部を備え、
前記許容料理時間が、前記エネルギー使用時間の履歴又は前記エネルギー使用量に基づいて推定される推定料理時間の履歴の統計処理によって算出されるか、
前記許容エネルギー使用量が、前記エネルギー使用量の履歴の統計処理によって算出されることを第2の特徴とする。
上記第2の特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記許容料理時間が、前記推奨料理の提示要求の対象となる前記調理機器の前記エネルギー使用時間の履歴又は前記推定料理時間の履歴に基づき、その平均値及び分散値の関数として算出されるか、又は、
前記許容エネルギー使用量が、前記推奨料理の提示要求の対象となる前記調理機器の前記エネルギー使用量の履歴に基づき、その平均値及び分散値の関数として算出されることができる。
上記第2の特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記許容料理時間が、前記推奨料理の提示要求の対象となる前記調理機器で実際に調理に要した前記エネルギー使用時間に、実際に調理した料理に応じた補正値を加えて得られる料理時間の履歴に基づき、統計処理によって算出されることができる。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記許容料理時間及び前記許容エネルギー使用量の情報のうち少なくとも何れか一方を含む推奨料理情報の入力を、前記調理者端末又は前記調理機器から受け付ける推奨料理情報受信部を備えることができる。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記推奨料理の提示要求に応答して、調理者の前記調理情報の履歴を前記調理機器利用履歴DBから参照し、直近の所定期間において当該調理者により調理された少なくとも1つの調理済み料理を選択する調理済み料理選択部を備え、
前記推奨料理送信部は、
前記推奨料理抽出部により抽出された料理の組み合わせに、前記第1時間間隔内において調理された料理の調理者による選択に正の関連性がある料理の組み合わせであって、その組み合わせに属する1つの料理が前記調理済み料理に該当するものがある場合、
当該正の関連性がある料理の組み合わせの中から前記調理済み料理を除いた料理を抽出し、前記推奨料理集合に加えることを第3の特徴とする。
上記第3の特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記推奨料理抽出部は、
前記調理機器利用履歴DBを参照し、前記料理情報DBに保持された第1料理毎、及び、前記料理情報DBに保持され前記第1料理と異なる第2料理毎に、前記第1料理と前記第2料理の両方が前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第1頻度、前記第1料理のみが前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第2頻度、前記第2料理のみが前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第3頻度、及び、何れも前記第1時間間隔内で調理されなかった第4頻度を算出し、
前記第1〜第4頻度に基づき、前記第1料理の選択と前記第2料理の選択に関連性があるか否かを判定し、正の関連性があると判定された当該第1料理と当該第2料理の組み合わせを抽出することを第4の特徴とする。
上記第4の特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記第1料理の選択と前記第2料理の調理の選択に正の関連性があるか否かの判定が、カイ二乗値を算出することにより行われ、
前記推奨料理抽出部は、
前記第1頻度が期待値よりも大きい前記第1料理と前記第2料理の組み合わせの中から、カイ二乗値が大きい順に所定数の組み合わせを抽出する構成とすることができる。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記推奨料理の提示要求に応答して、調理者の前記調理情報の履歴を前記調理機器利用履歴DBから取得し、直近の所定期間において当該調理者により調理された少なくとも1つの調理済み料理を選択する調理済み料理選択部を備え、
前記推奨料理送信部は、
前記推奨料理抽出部により抽出された料理の組み合わせに、当該組み合わせ内の一の料理が選択されたとき、残りの一の料理が選択されにくい負の関連性が認められる組み合わせであって、その組み合わせ内の前記一の選択された料理が前記調理済み料理に該当する場合、その組み合わせ内の前記一の選択されにくい料理を抽出し、前記推奨料理集合に加えることを第5の特徴とする。
上記第5の特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記推奨料理抽出部は、
前記調理機器利用履歴DBを参照し、前記料理情報DBに保持された第1料理毎、及び、前記料理情報DBに保持され前記第1料理と異なる第2料理毎に、前記第1料理と前記第2料理の両方が前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第1頻度、前記第1料理のみが前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第2頻度、前記第2料理のみが前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第3頻度、及び、何れも前記第1時間間隔内で調理されなかった第4頻度を算出し、
前記第1〜第4頻度に基づき、前記第1料理の選択と前記第2料理の選択に前記負の関連性があるか否かを判定し、前記負の関連性があると判定された当該第1料理と当該第2料理の組み合わせを抽出することを第6の特徴とする。
上記第6の特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記第1料理の選択と前記第2料理の調理の選択に前記負の関連性があるか否かの判定が、カイ二乗値を算出することにより行われ、
前記推奨料理抽出部は、
前記第2頻度又は前記第3頻度が期待値よりも大きい組み合わせの中から、カイ二乗値が大きい順に所定数の組み合わせを抽出し、
前記推奨料理送信部は、
前記第2頻度が期待値よりも大きい組み合わせに対しては、前記第1料理を前記一の選択された料理とし、前記第2料理を前記一の選択されにくい料理として、前記第2料理を前記推奨料理集合に加え、
前記第3頻度が期待値よりも大きい組み合わせに対しては、前記第1料理を前記一の選択されにくい料理とし、前記第2料理を前記一の選択された料理として、前記第1料理を前記推奨料理集合に加える構成とすることができる。
上記第4又は第6の特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記推奨料理抽出部における前記第1〜第4頻度の算出が、前記推奨料理提示要求受信部が前記推奨料理の提示要求を受け付けた日時に応じて、平日であれば平日に係る前記使用履歴情報のみを前記調理機器利用履歴DBから参照することで、休日であれば休日に係る前記使用履歴情報のみを前記調理機器利用履歴DBから参照することで行われることを第7の特徴とする。
上記第4、第6、及び第7のうち何れかの特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記調理機器と、当該調理機器を利用する調理者に係る情報との対応を保持する調理者情報DBを備え、
前記推奨料理抽出部における前記第1〜第4頻度の算出が、前記推奨料理の提示要求の対象となる前記調理機器に係る調理者情報に応じて、当該調理者情報が一致する前記調理機器の前記使用履歴情報のみを前記調理機器利用履歴DBから参照することで行われることを第8の特徴とする。
上記第1〜第8の何れかの特徴の本発明に係る推奨料理提案システムは、好ましくは、
前記調理機器が、ガスコンロとすることができる。
上記特徴の本発明に係る推奨料理提案システムでは、推奨料理抽出部が、調理者による料理の選択に正または負の関連性があると認められる料理の組み合わせを一又は複数抽出し、抽出された組み合わせの中からさらに推奨料理を絞り込むこととした。これにより、調理者の一般的な料理選択傾向を考慮して推奨料理を提案でき、調理者が料理を選択する手間を省くことができる。
さらに、推奨料理送信部が、個々の調理者にとって許容できる料理時間を考慮し、許容料理時間を超える料理は推奨対象から外すように構成したことにより、調理者の生活様式に適合した、その調理者にとって最適な料理を提案することができる。ここで、許容料理時間は、調理者が直接入力し、設定されることも可能であるし、例えば、推奨料理情報算出部が、調理者の調理機器の使用履歴に基づいて統計処理により自動で算出することも可能である。
ここで、調理者による料理の選択に関連性がある料理の組み合わせを求める方法としては、例えば、推奨料理抽出部が、調理機器利用履歴DBを参照し、複数の料理者が実際に調理した料理の履歴情報から、料理情報DBに保持された料理の組み合わせ毎に、当該組み合わせの料理の両方がある一定の時間間隔(第1時間間隔)内で選択、調理された頻度(第1頻度)、当該組み合わせの料理の一方のみが第1時間間隔内で選択、料理された頻度(第2又は第3頻度)、及び、当該組み合わせの料理が両方とも第1時間間隔内で選択、料理されていない頻度(第4頻度)を、夫々算出することができる。
第1頻度が期待値よりも大きい場合、当該組み合わせの料理は第1時間間隔において同時又は近接して、一緒に選択される傾向があり、正の関連性があるといえる。一方、第2又は第3頻度が期待値よりも大きい場合、当該組み合わせの料理の中の特定の一料理が選択されたとき、残りの料理は第1時間間隔においては選択されにくいという傾向があり、負の関連性があるといえる。好ましい一例として、調理済み料理選択部は、推奨料理の提示要求を送信した調理者(調理機器又は調理者端末)が直近の所定期間において調理した調理済み料理を少なくとも1つ選択し、推奨料理送信部が、推奨料理抽出部が抽出した料理の組み合わせ内の一料理が調理済み料理と一致するか否かを判断する。
第1頻度が期待値よりも大きい組みあわせに対して、一の料理が調理済み料理に該当する場合、残りの料理から推奨料理を選択することで、調理者の一般的な料理選択傾向を反映した料理を提案することができる。一方、第2又は第3頻度が期待値よりも大きく、負の関連性がある組みあわせに対して、上記特定の選択された料理が調理済み料理に該当する場合、残りの選択されにくい料理から推奨料理を選択することで、調理者の一般的な料理選択傾向から外れた料理を提案し、推奨料理の選択に意外性を持たせることができる。
本発明の実施形態に係る推奨料理提案システムの一例を示す構成ブロック図 調理機器利用履歴DBに保持されているある調理機器(調理者)の調理情報及び使用履歴情報の一例を示す表 使用履歴情報に基づき、第1時間間隔内で各料理を調理者が調理したか否かを調理機器毎に示す集計表 第1料理と第2料理が第1時間間隔内で調理された頻度を示す、図3の集計結果を元に算出されたクロス集計表 推奨料理抽出部による第1料理と第2料理の組み合わせの抽出方法を説明する図
〈第1実施形態〉
以下に、本発明の一実施形態に係る推奨料理提案システム(以降、適宜「本発明システム1」と称す)につき、図面を参照して説明する。図1は、本発明システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本発明システム1は、推奨料理提示要求受信部11、料理情報DB(データベース)12、調理機器利用履歴DB(データベース)13、調理者情報DB(データベース)14、調理機器利用履歴取得部15、推奨料理抽出部16、調理済み料理選択部17、推奨料理情報算出部18、推奨料理情報受信部19、及び、推奨料理送信部20を備え、調理機器21で調理可能な推奨料理を提案する。本発明システム1は、調理機器21、及び/又は、調理者端末22と有線又は無線による通信を行い、当該調理機器又は当該調理者端末からの要求に応答して、推奨料理を提示する。
このうち、推奨料理提示要求受信部11、調理機器利用履歴取得部15、推奨料理抽出部16、調理済み料理選択部17、推奨料理情報算出部18、推奨料理情報受信部19、及び、推奨料理送信部20の各処理は、コンピュータのハードウェア資源(CPUや各種記憶装置等)及びソフトウェア資源(OS、各種ドライバ等)を使用して演算処理が行われ、かかる演算処理が、CPUによりその実行が制御されるプログラムを実行することによりソフトウェア的に実現される。料理情報DB(データベース)12、調理機器利用履歴DB(データベース)13、及び、調理者情報DB(データベース)14は、当該コンピュータ内に設けられた、或いはネットワークを介してアクセスが可能な所定の記憶装置の所定の記憶領域に構築されている。
推奨料理提示要求受信部11は、推奨料理の提示要求を調理者端末22又は調理機器21から受信するように構成されている。本実施形態において、調理者端末22は例えばスマートフォンに代表される携帯情報端末であり、調理者は当該スマートフォン上で起動したアプリを操作し、本発明システム1に推奨料理の提示要求の送信や、推奨料理の受信、或いは調理機器21へ本発明システム1から受信した推奨料理の送信を行うことができる。調理機器21は、例えば、ガスコンロを想定する。
料理情報DB12は、料理毎に、その料理に要する標準の料理時間、又は、調理に際し調理機器が消費する標準のエネルギー使用量を保持している。
ここで、料理時間には、調理機器の利用時間が含まれる。さらに、調理の前の材料のカット、下ごしらえ等の調理機器を利用しない準備時間が含まれていてもよい。この場合、料理時間は、調理機器の利用時間に当該準備時間を加算した時間となる。以下では、料理時間のうち準備時間を除いた調理機器の利用時間を「調理時間」と呼ぶことにする。料理情報DBは、上記の標準の「調理時間」を料理時間として保持してもよいし、準備時間を加えたものを標準の料理時間として保持してもよい。調理時間から、料理に応じた準備時間を考慮して、料理時間を算出することができる。また、後述するように、標準のエネルギー使用量から、料理に応じた調理時間を推定し、準備時間を考慮した料理時間を推定することも可能である。
調理機器利用履歴DB13は、調理者が実際に調理した料理とその日時を含む調理情報、及び、その調理に実際に要したエネルギー使用時間又はエネルギー使用量の使用履歴情報を、調理機器21毎に保持している。
調理機器利用履歴取得部15は、上記の調理情報及び使用履歴情報を、調理機器21から、或いは調理者端末22を介して取得し、調理機器利用履歴DB12に記録する。
エネルギー使用時間は、上記調理時間に略等しい。また、エネルギー使用量は、料理に応じて単位時間当たりのエネルギー使用量に差がある(例えば、強火で調理することが多い中華料理では大きく、カレーのような煮込み料理では小さくなる)が、調理時間に略比例すると考えられ、エネルギー使用量から調理時間を推定することができる。本実施形態では、調理者端末22が、エネルギー使用時間又はエネルギー使用量の履歴を調理機器から読み出し、本発明システム1に向けて送信する。
調理者情報DB14は、調理機器21と、当該調理機器21を利用する調理者に係る情報との対応を保持するためのものである。調理者に係る情報とは、例えば調理者の家族構成等であり、調理者に係る情報に基づき何人分の料理を作るかを本システム1が導出し、料理情報DB12に保持された標準の料理時間から各調理者が調理に必要とされる料理時間を算出することができる。
推奨料理抽出部16は、調理機器利用履歴DB13を参照し、複数の調理者に係る調理情報の履歴に基づき、所定の第1時間間隔内において調理される料理の調理者による選択に関連性があると認められる料理の組み合わせを一又は複数抽出する。ここで、「関連性がある」料理の組み合わせとは、一方の料理が選択されたとき、その後所定の第1時間間隔内に他方の料理も選択される傾向のある組み合わせ(正の関連性)、或いは、一方の料理が選択されたとき、その後所定の第1時間間隔内には他方の料理は選択されない傾向のある組み合わせ(負の関連性)等が挙げられる。なお、料理の組み合わせにおける関連性を算出する方法については、後述する。抽出された料理の組み合わせは、後で推奨料理送信部20による推奨料理の選択のために参照できるように、コンピュータ内の記憶部に保持しておく。
本実施形態において、調理済み料理選択部17は、推奨料理の提示要求に応答して、当該提示要求の対象となる調理者の調理情報の履歴を調理機器利用履歴DB13から参照し、直近の所定期間において調理者により調理された少なくとも1つの調理済み料理を選択するように構成されている。
推奨料理送信部20は、推奨料理提示要求受信部11が推奨料理の提示要求を受信すると、当該要求に応答して、推奨料理抽出部16により抽出された料理の組み合わせに基づき1又は複数の料理からなる推奨料理集合を導出し、当該推奨料理集合に含まれる少なくとも1つの料理を推奨料理として調理機器21又は調理者端末22に提示する。この場合において、推奨料理送信部20は、推奨料理集合に属する料理のうち、料理時間が調理者にとって許容される許容料理時間以下、又は、調理機器のエネルギー使用量が調理者にとって許容される許容エネルギー使用量以下のものを選択し、調理機器21又は調理者端末22に提示することとする。
許容料理時間及び許容エネルギー使用量は、推奨料理情報算出部18が、調理機器利用履歴DB13を参照し、推奨料理の提示要求の対象となる調理機器に係る使用履歴情報の統計処理によって求めることができる。或いは、推奨料理情報受信部19が、許容料理時間及び許容エネルギー使用量の情報のうち少なくとも何れか一方を含む推奨料理情報の入力を、調理者端末22又は調理機器21から受け付けるようにしてもよい。好ましくは、推奨料理情報受信部19から推奨料理情報の受信がない場合に、推奨料理情報算出部18が許容料理時間又は許容エネルギー使用量を自動で算出する構成とするのがよい。
以下に、本発明システム1による推奨料理の提示について、図2〜図5を参照し、詳細に説明する。
図2は、調理機器利用履歴DB13に保持されているある調理機器(調理者)の調理情報及び使用履歴情報の一例を示すものである。調理した日時、調理した料理名、料理時間(エネルギー使用時間)、単位時間当たりのエネルギー使用量(ガス流量)が記録されている。
推奨料理抽出部16は、前述の通り、第1時間間隔(例えば、2〜3日間)内において調理される料理の調理者による選択に関連性があると認められる料理の組み合わせを求める。本実施形態では、一例として、料理情報DB12に保持された2つの料理の組み合わせ毎に、カイ二乗値に基づく独立性検定を行うこととする。
推奨料理抽出部16は、調理機器利用履歴DB13を参照し、料理情報DB12に保持された第1料理毎、及び、料理情報DBに保持され第1料理と異なる第2料理毎に、第1料理と第2料理の両方が第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第1頻度、第1料理のみが第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第2頻度、第2料理のみが第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第3頻度、及び、何れも第1時間間隔内で調理されなかった第4頻度を算出する。
具体的には、図2に示す使用履歴情報において、第1時間間隔において調理された料理を集計し、第1時間間隔内で調理された場合を「1」、調理されなかった場合を「0」として集計する。これを図3に示す。図3では、集計結果が調理者の異なる調理機器毎に示されている。その後、調理機器毎(調理者毎)の集計結果を総合し、第1料理が「1」か「0」か、第2料理が「1」か「0」かに応じて4通りに分類し、頻度分布を求める。第1料理と第2料理がともに「1」の場合の頻度(第1頻度)をX1、第1料理が「1」で、第2料理が「0」の場合の頻度(第2頻度)をX2、第1料理が「0」で、第2料理が「0」の場合の頻度(第3頻度)をX3、第1料理と第2料理が共に「0」の頻度(第4頻度)をX4とし、第1料理と第2料理の組み合わせ毎に、図4に示すクロス集計表を計算する。
このとき、第2料理が調理されたか否かに拘らず、第1料理が調理された確率P1は、頻度X1〜X4の合計をN(=X1+X2+X3+X4)として、P1=(X1+X2)/Nであり、第1料理が調理されたか否かに拘らず、第2料理が調理された確率P2は、P2=(X1+X3)/Nとなる。
したがって、仮に、調理者による第1料理の選択と調理者による第2料理の選択に何ら関連性がなく、両者が独立な事象であれば、例えば、第1時間間隔内で第1料理と第2料理が共に調理される期待値<X1>は、N*P1*P2となるはずである。一方で、実際の頻度X1が当該期待値より大きければ、調理者による第1料理の選択と調理者による第2料理の選択に正の関連性があること、即ち、第1料理と第2料理が第1時間間隔内で一緒に調理される傾向が少なからず存在することが示唆される。
本実施形態では、調理者による第1料理の選択と調理者による第2料理の選択の関連性の程度を、下記の数1に示すカイ二乗値χを求めることにより行う。
Figure 2016126430
上記カイ二乗値χは、調理者が第1料理を選択する頻度と調理者が第2料理を選択する頻度が夫々独立で正規分布に従うものとしたとき、その確率分布は、下記の数2に示すカイ二乗分布関数f(m,x)で与えられることが知られている。ここで、mは分布の自由度、Γ(x)はガンマ関数であり、本実施形態の場合、m=3である。
Figure 2016126430
例として、図4に示す第1料理が「から揚げ」で第2料理が「天ぷら」の組み合わせの場合、カイ二乗値は、下記数3で与えられる。
Figure 2016126430
このカイ二乗値χが大きいほど、調理者による第1料理の選択と調理者による第2料理の選択に関連性があることを意味し、特に第1頻度とその期待値との差X1−<X1>が正の値の場合、正の関連性(第1時間間隔内で一緒に調理される傾向がある)ことを意味する。
推奨料理抽出部16は、第1頻度とその期待値との差X1−<X1>が正であり、且つ、カイ二乗値χが大きい第1料理と第2料理の組み合わせを抽出する。例えば、推奨料理抽出部16は、カイ二乗値χが所定値以上であり、第1頻度とその期待値との差X1−<X1>が正となる組み合わせを抽出することができる。なお、これは、カイ二乗検定において所定の有意水準を設定し、当該有意水準の下で有意に差がある組み合わせを抽出することに相当する。
或いは他の例として、推奨料理抽出部16は、第1頻度とその期待値との差X1−<X1>が正となる第1料理と第2料理の組み合わせの中から、カイ二乗値χが大きい順に所定数(例えば、8つ)の組み合わせを抽出することができる。本実施形態では、後者のこの方法を採用する。
図5に、推奨料理抽出部16による第1料理と第2料理の組み合わせの抽出方法を示す。図5の例では、「天ぷら」と「カレー」の組み合わせは第1頻度とその期待値との差X1−<X1>が負であるので採用せず、「天ぷら」と「カレー」の組み合わせを除いたカイ二乗値χの大きい上位8つの組み合わせ(No.1〜5、7〜9)を抽出する。
調理済み料理選択部17は、推奨料理の提示要求を受信すると、調理機器利用履歴DB13を参照し、提示要求の対象となる調理者の調理情報の履歴から、直近の所定期間(例えば、2日)において調理された料理(調理済み料理)を検索する。なお、この直近の所定期間は、第1時間間隔と同程度の期間であることが好ましいが、第1時間間隔より長くても、短くても構わない。
そして、推奨料理送信部20は、推奨料理抽出部16が抽出した正の関連性がある料理の組み合わせと、調理済み料理とを比較し、組み合わせの一方の料理が当該調理済み料理に該当する場合、その組み合わせから調理済み料理を除いた残りの料理を調理者に推奨する料理の候補として、推奨料理集合に加える。
例えば、調理済み料理が「天ぷら」と「回鍋肉」であったとする。図5の例において、第1料理又は第2料理の一方が「天ぷら」又は「回鍋肉」である場合の他方の料理は、「から揚げ」(No.1、8)、「炊き込みご飯」(No.4)、「カレー」(No.7)である。この場合、調理済み料理選択部17は、これら3つの料理を推奨料理候補とし、推奨料理集合に加える。
一方で、推奨料理情報算出部18は、推奨料理情報受信部19へ推奨料理情報の入力がない場合、推奨料理の提示要求を行った調理者の使用履歴情報を調理機器利用履歴DB13から参照し、調理者にとって許容できる料理時間を統計処理によって求める。
具体的には、例えば、使用履歴情報の履歴から、調理者が直近の所定期間に調理した料理に要したエネルギー使用時間(調理時間にほぼ等しい)を読み出し、必要に応じて下準備に係る時間等を考慮して、料理時間を料理毎に求める。そして、料理時間の平均値、及び分散(標準偏差)を求める。そして、平均値と分散値の関数として、許容料理時間を推定することができる。好ましくは、平均の料理時間をTav、料理時間の標準偏差をσとして、許容料理時間Sを、S=Tav+kσ(kは正の係数)として算出することができる。
また、料理時間は、調理者が調理の際に消費したエネルギー使用量と関連性があると考えられることから、エネルギー使用量の履歴から許容料理時間を推定するか、又は、許容料理時間の代わりに直接許容エネルギー使用量を求め、推奨料理の絞り込みに用いることも可能である。調理で消費するエネルギー使用量は、調理時間に略比例すると考えられ、その比例係数は料理に応じて異なり、強火で調理することの多い中華料理では大きく、煮込み料理では小さくなると考えられる。エネルギー使用量の履歴から許容料理時間を推定する場合、実際に消費したエネルギー使用量から、調理した料理名を考慮して調理時間を推定し、必要に応じて下準備に係る時間等を考慮して、調理者が直近の所定期間に調理した料理毎に、料理に要した料理時間を推定する。そして、統計処理を行い、推定された料理時間の履歴に基づき、平均値や分散の関数として許容料理時間を算出することができる。料理時間の代わりに直接許容エネルギー使用量を求める場合は、エネルギー使用量の履歴に対して統計処理を行い、エネルギー消費量の平均値と分散の関数として、許容エネルギー消費量を算出することができる。
その後、推奨料理送信部20は、調理済み料理選択部17によって算出された推奨料理集合から、推奨料理集合の各料理を調理者が料理する場合の料理時間を、調理者情報を適宜考慮して、料理情報DB12に保持された標準の料理時間より算出又は標準のエネルギー使用量に基づいて推定し、料理時間が許容料理時間を超えるか、又はエネルギー使用量が許容エネルギー使用量を超えるものを取り除き、取り除いた集合の各料理を推奨料理として、調理者への提示対象とする。そして、当該推奨料理が複数ある場合そのうち所定数以下の料理を、(例えば、カイ二乗値が大きいものから)選択し、調理機器21又は調理者端末22へ送信する。
例えば、上述の例において、「炊き込みご飯」の料理時間が算出された許容料理時間を超える場合、推奨料理送信部20は、「炊き込みご飯」を除いた「から揚げ」と「カレー」の2種類の料理を調理機器21又は調理者端末22へ送信することとなる。
上述の本発明システム1では、第1時間間隔内で一緒に料理される傾向のある料理の組み合わせを統計的手法により抽出し、組み合わせの一方が既に調理されている場合、残りの料理を提示することで、調理者の一般的な料理選択傾向を反映した料理を提案して、調理者が料理を選択する手間を省くことができる。
また、許容料理時間を超える料理は提示対象から除くことにより、調理者の生活様式に応じて、その調理者に最適な料理を提案することができる。
〈第2実施形態〉
上記例では、推奨料理抽出部16が、調理者による第1料理の選択と調理者による第2料理の選択に正の関連性がある料理の組み合わせを抽出し、第1時間間隔内で同時に又は近接して料理される傾向のある料理の組み合わせに基づき、推奨料理を提示するものであった。しかしながら、逆に、負の関連性があり、第1時間間隔内で同時に又は近接して料理されにくい傾向のある料理の組み合わせを抽出し、推奨料理の提案に用いることも好ましい。
この場合、推奨料理抽出部16は、第2頻度とその期待値との差X2−<X2>が正であって且つカイ二乗値χが大きい第1料理と第2料理の組み合わせ、又は、第3頻度とその期待値との差X3−<X3>が正であって且つカイ二乗値χが大きい第1料理と第2料理の組み合わせを、カイ二乗値χが大きい順に所定数抽出するとよい。第2頻度とその期待値との差X2−<X2>が正の場合、第1料理が選択されたとき、第2料理は第1時間間隔内では選択されにくい傾向があることを意味する。同様に、第3頻度とその期待値との差X3−<X3>が正の場合、第2料理が選択されたとき、第1料理は第1時間間隔内では選択されにくい傾向があることを意味する。
調理済み料理選択部17は、推奨料理の提示要求を受信すると、調理機器利用履歴DB13を参照し、提示要求の対象となる調理者の調理情報の履歴から、直近の所定期間(例えば、2日)において調理された料理(調理済み料理)を検索する。なお、この直近の所定期間は、第1時間間隔と同程度の期間であることが好ましいが、第1時間間隔より長くても、短くても構わない。そして、推奨料理送信部20は、推奨料理抽出部16が抽出した負の関連性がある料理の組み合わせと、調理済み料理とを比較する。
このとき、推奨料理送信部20は、第2頻度とその期待値との差X2−<X2>が正の組み合わせに対しては、第1料理(第1時間間隔内で選択されている)が調理済み料理に該当する場合、選択されていない第2料理を、調理者に推奨する料理の候補として推奨料理集合に加える。同様に、第3頻度とその期待値との差X3−<X3>が正の組み合わせに対しては、第2料理(第1時間間隔内で選択されている)が調理済み料理に該当する場合、選択されていない第1料理を、調理者に推奨する料理の候補として推奨料理集合に加える。
そして、推奨料理送信部20は、推奨料理集合から料理時間が許容料理時間を超えるか、又はエネルギー使用量が許容エネルギー使用量以下のものを取り除き、取り除いた集合の各料理を推奨料理として、調理者への提示対象とする。許容料理時間又は許容エネルギー使用量の算出方法については、第1実施形態と同様である。そして、当該推奨料理が複数ある場合そのうち所定数以下の料理を、(例えば、カイ二乗値が大きいものから)選択し、調理機器21又は調理者端末22へ送信する。
本実施形態では、推奨料理送信部20は、ある一料理と、当該一料理が選択されたとき、第1時間間隔内では選択されにくい傾向のある料理の組み合わせを統計的手法により抽出し、当該一料理が既に調理されている場合、選択されにくい傾向のある残りの料理を提示する。これにより、調理者が料理を選択する手間を省くとともに、第1実施形態とは逆に、調理者の一般的な料理選択傾向から外れた料理を敢えて提案して、調理者にとって意外性のある料理を提示することができる。
一方で、第1実施形態と同様、許容料理時間を超える料理は提示対象から除くことにより、調理者の生活様式に応じて、その調理者に最適な料理を提案することができる。
〈別実施形態〉
以下に、別実施形態について説明する。
〈1〉上記第1及び第2実施形態の本発明システム1は、調理者の生活様式に応じて、調理者にとって許容できる料理時間を考慮し、許容料理時間以下の料理のみを提示対象とすることで調理者に最適な料理を提案することができる。しかしながら、生活様式を考慮すると、許容料理時間は、調理にあまり時間をかけていられない平日と、調理に十分な時間の余裕がある休日とでは異なると考えられる。したがって、推奨料理提示要求受信部11が推奨料理の提示要求を受け付けた日時に応じて、推奨料理集合の導出に用いる使用履歴情報を異ならせるのが好ましい。
即ち、推奨料理抽出部16が頻度X1〜X4を算出し、図4に示すクロス集計表を計算するに際して、推奨料理の提示要求を受け付けたのが平日であれば平日の使用履歴情報のみを調理機器利用履歴DB13から参照し、休日であれば休日の使用履歴情報のみを調理機器利用履歴DB13から参照し、頻度X1〜X4を算出するとよい。
〈2〉また、調理者の生活様式は、その調理者の家族構成等によっても変化するものである。このため、推奨料理の提示要求の対象となる調理機器の調理者情報に基づき、調理者情報が一致する調理機器の使用履歴情報のみを調理機器利用履歴DB13から参照することで、頻度X1〜X4を算出し、図4に示すクロス集計表を計算するのが好ましい。
〈3〉上記第1及び第2実施形態において、料理時間には、調理機器の利用時間(調理時間)のほか、材料のカット、下ごしらえ等の調理機器を利用しない準備時間が含まれていてもよいとしたが、この場合、許容料理時間も当該準備時間を考慮した時間となる。実際に、調理者が料理を選択するうえでは、調理機器を利用する調理時間だけではなく、下ごしらえ等の準備時間を考慮した全体の料理時間の長短を気にするといえ、準備時間も考慮した許容料理時間を推奨料理情報算出部18が算出するか、或いは推奨料理情報受信部19を介して調理者に入力してもらうのが好ましいといえる。
さらに、食事に必要な時間も料理時間に加えることもできる。例えば、図2に示される「しゃぶしゃぶ」のような鍋料理の場合、調理をしながら食事をするのが一般的である。食生活に十分な時間をとる余裕がない調理者にとっては、食事時間が長くなる料理は好まれないであろう。
したがって、調理機器の利用した調理時間に、調理に必要な準備時間のほか、食事時間を考慮して、料理時間を算出することができる。即ち、実際の料理時間は、実際に調理に要したエネルギー使用時間(又は、調理に際して実際に消費したエネルギー使用量に基づき推定される調理時間でもよい)に、準備時間や食事時間等を考慮し、実際に調理した料理に応じた補正値を加えることで算出される。許容料理時間は、調理機器利用履歴DB13を参照し、この補正後の料理時間の履歴の統計処理により導出することができる。
〈4〉上記第1及び第2実施形態では、頻度X1〜X4を算出したうえで、第1料理と第2料理の組み合わせに正又は負の関連性があるか否か、関連性の程度をカイ二乗値を求めることにより判断しているが、本発明はこれに限られるものではない。また、関連性を判断するに際して、第1料理と第2料理の2つの料理間で関連性を判断する場合に限られず、3以上の料理の組み合わせを想定し、料理の組み合わせに関連性(傾向)があるかを判断することができる。
さらに、上記実施形態では、調理済み料理選択部17を用いて、直近の所定期間内で実際に調理された料理との関係で推奨料理を絞り込んでいるが、本発明はこの構成に限られず、調理済み料理選択部17を必須とするものではない。
〈5〉上記第1及び第2実施形態において、調理機器21としてガスコンロを想定したが、本発明はこれに限られるものではない。調理に要したエネルギー使用量の履歴を保持、或いは外部端末へ送信可能になっているものであれば、電子レンジ等、他の調理機器へも応用が可能である。しかしながら、ガスコンロは電子レンジ等の他の調理機器と比べても調理可能な料理の数及び種類が極めて多いことから、調理者にとって好ましい推奨料理を絞り込むのに困難性を伴う。本発明システム1は、特に調理機器としてガスコンロを利用する場合に有用であり、調理者に各調理者の生活様式に適合する推奨料理を提示することができる。
本発明は、ガスコンロ等の調理機器で料理可能な推奨料理を調理者に提案する推奨料理提案システムに利用可能であり、特に、調理機器のエネルギー使用履歴に基づいて統計分析を行うことで、調理者の一般的な料理選択傾向に基づいて、且つ、調理者の生活様式に合わせた推奨料理を提案するシステムとしての利用が可能である。
1: 本発明の一実施形態に係る推奨料理提案システム
11: 推奨料理提示要求受信部
12: 料理情報DB(データベース)
13: 調理機器利用履歴DB(データベース)
14: 調理者情報DB(データベース)
15: 調理機器利用履歴取得部
16: 推奨料理抽出部
17: 調理済み料理選択部
18: 推奨料理情報算出部
19: 推奨料理情報受信部
20: 推奨料理送信部
21: 調理機器
22: 調理者端末

Claims (14)

  1. 調理機器で調理可能な推奨料理を提案する推奨料理提案システムであって、
    推奨料理の提示要求を調理者端末又は前記調理機器から受信する推奨料理提示要求受信部と、
    料理毎に、その料理に要する標準の料理時間、又は、調理に際し前記調理機器が消費する標準のエネルギー使用量を保持する料理情報DBと、
    前記調理機器毎に、実際に調理した料理、調理した日時を含む調理情報、及び、その調理に際し実際に要したエネルギー使用時間又はエネルギー使用量の使用履歴情報を保持する調理機器利用履歴DBと、
    前記調理情報及び前記使用履歴情報を前記調理者端末又は前記調理機器から取得し、前記調理機器利用履歴DBに記録する調理機器利用履歴取得部と、
    前記調理機器利用履歴DBを参照し、複数の調理者に係る前記調理機器の前記調理情報の履歴に基づき、所定の第1時間間隔内において調理される料理の調理者による選択に関連性があると認められる料理の組み合わせを一又は複数抽出する推奨料理抽出部と、
    前記推奨料理の提示要求に応答して、前記推奨料理抽出部により抽出された料理の組み合わせに基づき1又は複数の料理からなる推奨料理集合を導出し、前記推奨料理集合に含まれる少なくとも1つの料理を推奨料理として前記調理機器又は前記調理者端末に提示する推奨料理送信部と、を備え、
    前記推奨料理送信部は、前記推奨料理集合に属する料理のうち、料理時間が調理者にとって許容される許容料理時間以下、又は、前記調理機器のエネルギー使用量が調理者にとって許容される許容エネルギー使用量以下のものを選択し、前記調理機器又は前記調理者端末に提示することを特徴とする推奨料理提案システム。
  2. 前記調理機器利用履歴DBを参照し、前記推奨料理の提示要求の対象となる前記調理機器に係る前記使用履歴情報から、前記許容料理時間又は前記許容エネルギー使用量を算出する推奨料理情報算出部を備え、
    前記許容料理時間が、前記エネルギー使用時間の履歴又は前記エネルギー使用量に基づいて推定される推定料理時間の履歴の統計処理によって算出されるか、
    前記許容エネルギー使用量が、前記エネルギー使用量の履歴の統計処理によって算出されることを特徴とする請求項1に記載の推奨料理提案システム。
  3. 前記許容料理時間が、前記推奨料理の提示要求の対象となる前記調理機器の前記エネルギー使用時間の履歴又は前記推定料理時間の履歴に基づき、その平均値及び分散値の関数として算出されるか、又は、
    前記許容エネルギー使用量が、前記推奨料理の提示要求の対象となる前記調理機器の前記エネルギー使用量の履歴に基づき、その平均値及び分散値の関数として算出されることを特徴とする請求項2に記載の推奨料理提案システム。
  4. 前記許容料理時間が、前記推奨料理の提示要求の対象となる前記調理機器で実際に調理に要した前記エネルギー使用時間に、実際に調理した料理に応じた補正値を加えて得られる料理時間の履歴に基づき、統計処理によって算出されることを特徴とする請求項2又は3に記載の推奨料理提案システム。
  5. 前記許容料理時間及び前記許容エネルギー使用量の情報のうち少なくとも何れか一方を含む推奨料理情報の入力を、前記調理者端末又は前記調理機器から受け付ける推奨料理情報受信部を備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の推奨料理提案システム。
  6. 前記推奨料理の提示要求に応答して、調理者の前記調理情報の履歴を前記調理機器利用履歴DBから参照し、直近の所定期間において当該調理者により調理された少なくとも1つの調理済み料理を選択する調理済み料理選択部を備え、
    前記推奨料理送信部は、
    前記推奨料理抽出部により抽出された料理の組み合わせに、前記第1時間間隔内において調理された料理の調理者による選択に正の関連性がある料理の組み合わせであって、その組み合わせに属する1つの料理が前記調理済み料理に該当するものがある場合、
    当該正の関連性がある料理の組み合わせの中から前記調理済み料理を除いた料理を抽出し、前記推奨料理集合に加えることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の推奨料理提案システム。
  7. 前記推奨料理抽出部は、
    前記調理機器利用履歴DBを参照し、前記料理情報DBに保持された第1料理毎、及び、前記料理情報DBに保持され前記第1料理と異なる第2料理毎に、前記第1料理と前記第2料理の両方が前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第1頻度、前記第1料理のみが前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第2頻度、前記第2料理のみが前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第3頻度、及び、何れも前記第1時間間隔内で調理されなかった第4頻度を算出し、
    前記第1〜第4頻度に基づき、前記第1料理の選択と前記第2料理の選択に関連性があるか否かを判定し、正の関連性があると判定された当該第1料理と当該第2料理の組み合わせを抽出することを特徴とする請求項6に記載の推奨料理提案システム。
  8. 前記第1料理の選択と前記第2料理の調理の選択に正の関連性があるか否かの判定が、カイ二乗値を算出することにより行われ、
    前記推奨料理抽出部は、
    前記第1頻度が期待値よりも大きい前記第1料理と前記第2料理の組み合わせの中から、カイ二乗値が大きい順に所定数の組み合わせを抽出することを特徴とする請求項7に記載の推奨料理提案システム。
  9. 前記推奨料理の提示要求に応答して、調理者の前記調理情報の履歴を前記調理機器利用履歴DBから取得し、直近の所定期間において当該調理者により調理された少なくとも1つの調理済み料理を選択する調理済み料理選択部を備え、
    前記推奨料理送信部は、
    前記推奨料理抽出部により抽出された料理の組み合わせに、当該組み合わせ内の一の料理が選択されたとき、残りの一の料理が選択されにくい負の関連性が認められる組み合わせであって、その組み合わせ内の前記一の選択された料理が前記調理済み料理に該当する場合、その組み合わせ内の前記一の選択されにくい料理を抽出し、前記推奨料理集合に加えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の推奨料理提案システム。
  10. 前記推奨料理抽出部は、
    前記調理機器利用履歴DBを参照し、前記料理情報DBに保持された第1料理毎、及び、前記料理情報DBに保持され前記第1料理と異なる第2料理毎に、前記第1料理と前記第2料理の両方が前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第1頻度、前記第1料理のみが前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第2頻度、前記第2料理のみが前記第1時間間隔内で近接して又は同時に調理された第3頻度、及び、何れも前記第1時間間隔内で調理されなかった第4頻度を算出し、
    前記第1〜第4頻度に基づき、前記第1料理の選択と前記第2料理の選択に前記負の関連性があるか否かを判定し、前記負の関連性があると判定された当該第1料理と当該第2料理の組み合わせを抽出することを特徴とする請求項9に記載の推奨料理提案システム。
  11. 前記第1料理の選択と前記第2料理の調理の選択に前記負の関連性があるか否かの判定が、カイ二乗値を算出することにより行われ、
    前記推奨料理抽出部は、
    前記第2頻度又は前記第3頻度が期待値よりも大きい組み合わせの中から、カイ二乗値が大きい順に所定数の組み合わせを抽出し、
    前記推奨料理送信部は、
    前記第2頻度が期待値よりも大きい組み合わせに対しては、前記第1料理を前記一の選択された料理とし、前記第2料理を前記一の選択されにくい料理として、前記第2料理を前記推奨料理集合に加え、
    前記第3頻度が期待値よりも大きい組み合わせに対しては、前記第1料理を前記一の選択されにくい料理とし、前記第2料理を前記一の選択された料理として、前記第1料理を前記推奨料理集合に加えることを特徴とする請求項10に記載の推奨料理提案システム。
  12. 前記推奨料理抽出部における前記第1〜第4頻度の算出が、前記推奨料理提示要求受信部が前記推奨料理の提示要求を受け付けた日時に応じて、平日であれば平日に係る前記使用履歴情報のみを前記調理機器利用履歴DBから参照することで、休日であれば休日に係る前記使用履歴情報のみを前記調理機器利用履歴DBから参照することで行われることを特徴とする請求項7、8、10及び11のうち何れか1項に記載の推奨料理提案システム。
  13. 前記調理機器と、当該調理機器を利用する調理者に係る情報との対応を保持する調理者情報DBを備え、
    前記推奨料理抽出部における前記第1〜第4頻度の算出が、前記推奨料理の提示要求の対象となる前記調理機器に係る調理者情報に応じて、当該調理者情報が一致する前記調理機器の前記使用履歴情報のみを前記調理機器利用履歴DBから参照することで行われることを特徴とする請求項7、8、10〜12のうち何れか一項に記載の推奨料理提案システム。
  14. 前記調理機器が、ガスコンロであることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の推奨料理提案システム。
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