JP2016200963A - 食事メニュー提案システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 食事者の行動予定を考慮し、栄養学上好ましい食事メニューを提案する。【解決手段】食事メニュー提案システム1は、食事メニューの提示要求に応答して、食事者の食事日の行動予定を取得するスケジュール情報取得部11、食事メニューDB12、食事者の活動パターンと、当該活動パターンで行動する際に必要とされる栄養素との対応関係を記憶する活動パターンDB13、スケジュール情報取得部11から取得した行動予定に基づき、食事者の食事日の活動パターンを活動パターンDB13に記憶された活動パターンの中から抽出する活動パターン抽出部14、及び、食事者が抽出された活動パターンで行動する際に必要とされる特定栄養素を活動パターンDB13を参照して求め、当該特定栄養素が含まれる食事メニューを食事メニューDB12を参照して抽出する食事メニュー提示部15を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、食事メニューを提案する食事メニュー提案システムに関する。
食事メニューを提案することで、毎日食事メニューを考える調理者の選択を補助するシステムとしては、従来より多数の例が知られているが、例えば以下のものがある。
第1に、食事をする者の健康状態、食事制限、職業、居住地、年齢、性別、好み等の個人情報を予め入力しておき、入力情報に基づいて食事メニューを提案するもので、例えば特許文献1に記載のレシピ提供システムや、特許文献2に記載の健康食提供システムが挙げられる。
第2に、特許文献3に記載の体重コントロール支援システムのように、個々のユーザが入力した個人情報やアクセスログおよび目標体重と目標体重達成期間の分析から、ユーザの基礎代謝、食生活のパターン、アレルギーの有無、及び食の好みを判別し、好適なメニューをユーザ毎にカスタマイズして提供するものが挙げられる。
第3に、活動パターンに応じた食事メニューを提示するのではなく、生活活動パターンを変えることで食生活習慣に応じた活動パターンを提示するものとして、特許文献4に記載の生活活動パターン診断方法がある。特許文献4に記載の方法は、消費エネルギーを算出可能な生活習慣記録機、食事内容から摂取エネルギーを含めた摂取栄養素を計算するソフトウェア、移動を含めた生活活動パターンを都市空間に表示するための地理情報システム(GIS)の3者を応用し、生活活動パターンを診断又は自己評価し、生活活動パターンの代替案を提示するものである。
特開2014−68597号公報 実用新案登録第3171542号明細書 特開2006−260508号公報 特許第3917916号明細書 特開2013−250699号公報
しかしながら、これらのシステムは個人の属性(制限成分情報・摂取上限・好み・性別・居住地・年齢・職種・体重・病気等)や過去のデータ(エネルギー消費履歴、運動履歴)等を参照して食事メニューを提案しており、個人のスケジュールを参照し、未来の活動予定に応じてメニューを提案するシステムは存在しない。
なお、スケジュール情報を利用し、食事メニューを提案するものとしては特許文献5に記載の献立支援装置がある。しかしながら、かかる献立支援装置では、各家族の食事を提供する必要があるか否か、何人分の食事を作る必要があるかを判断するためにスケジュールを利用するものであり、スケジュール情報を用いて将来の活動予定を参照し、当該活動予定に応じたメニューを当人に提供するものではない。
また、特に朝食メニューを提案する場合、料理に充てられる時間が短い人が多く、実際には調理不能なメニューを提案するケースも多い。
そこで、本発明は、上記の状況を鑑み、食事メニュー提案の対象者(食事をする者)が将来行う活動に焦点をあて、栄養学上好ましい食事メニューを提案することができる食事メニュー提案システムを提供することを目的とする。さらに、システム利用者(食事を作る者)にとって実現可能なメニューを提案することを目的とする。そして、これにより、日々の活動をより快適に、より健康的に行うことを目的とするものである。
上記目的を達成するための本発明に係る食事メニュー提案システムは、
食事メニューを提案する食事メニュー提案システムであって、
食事メニューの提示要求に応答して、前記提示要求により特定される食事者の食事日の行動予定を取得するスケジュール情報取得部、
食事メニューと、当該食事メニューにより摂取できる主な栄養素との対応関係を記憶する食事メニューDB、
前記食事者の活動パターンと、前記活動パターンで行動する際に必要とされる栄養素との対応関係を記憶する活動パターンDB、
前記食事者の前記食事日の前記行動予定に基づき、前記食事者の前記食事日の活動パターンを前記活動パターンDBに記憶された前記活動パターンの中から抽出する活動パターン抽出部、及び、
前記提示要求に応答して、前記食事者が前記抽出された活動パターンで行動する際に必要とされる特定栄養素を前記活動パターンDBを参照して求め、前記特定栄養素が含まれる食事メニューを前記食事メニューDBを参照して抽出する食事メニュー提示部を備え、
前記食事者の将来の行動予定に応じて、栄養学的に好ましい食事メニューの提案を可能としたことを第1の特徴とする。
上記第1の特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、好ましくは、更に、
前記食事メニューDBが、食事メニューと、当該食事メニューの料理に必要な料理時間との対応関係を記憶しており、
前記食事メニュー提示部は、料理時間が所定の許容料理時間以下となる食事メニューを抽出することを第2の特徴とする。
上記第2の特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、好ましくは、更に、
前記食事者が過去に食事をした食事メニューの履歴を保持する食事メニュー履歴DBを備え、
前記許容料理時間が、過去に食事をした食事メニューの料理時間を前記食事メニューDBから参照することにより算出される構成とすることができる。
上記第2の特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、好ましくは、更に、
食事メニューの調理に際して調理機器が消費したエネルギー使用量又はエネルギー使用時間の履歴を取得、或いは保持しているエネルギー使用量取得部を備え、
前記許容料理時間が、前記エネルギー使用量又は前記エネルギー使用時間の履歴に基づいて算出される構成とすることができる。
上記第1又は第2の特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、好ましくは、更に、
前記食事メニューDBが、食事メニューと、当該食事メニューの料理に必要な食材、当該食事メニューにより摂取できる主な栄養素、及び、摂取できるカロリー量との対応関係を記憶しており、
前記食事メニュー提示部は、
前記食事者が前記食事日の行動予定で行動する際に必要とされるカロリー量を、前記抽出された活動パターンに基づき推定し、
前記食事メニューDBを参照し、前記特定栄養素を含み、且つ、前記摂取できるカロリー量と前記推定されたカロリー量との差が小さい食事メニューを優先して抽出することを第3の特徴とする。
上記第3の特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、好ましくは、更に、
前記活動パターンDBが、前記食事者の活動パターンと、前記活動パターンで行動する際に必要とされるカロリー量との対応関係を記憶しており、
前記食事メニュー提示部は、前記活動パターンDBを参照して、前記食事者が前記抽出された活動パターンで行動する際に必要とされるカロリー量を推定する構成とすることができる。
上記第3の特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、好ましくは、更に、
前記食事メニュー提示部は、
前記食事者が過去に前記抽出された前記活動パターンで行動するに伴って実際に消費したカロリー量をカロリー消費量取得手段を介して取得し、カロリー消費量の実績値に基づき、前記食事者が前記抽出された活動パターンで行動する際に必要とされるカロリー量を推定する構成とすることができる。
上記第1乃至第3の何れかの特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、更に、
前記食事者の身長、体重、年齢、体質、病気、食事メニューに対する嗜好、食材に対するアレルギー等の個人情報を記憶している食事者情報DBを備え、
前記食事メニュー提示部は、前記食事者情報DBを参照し、各食事者に適した食事メニューを抽出することが好ましい。
上記第1乃至第3の何れかの特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、更に、
前記食事メニュー提示部により抽出された前記特定栄養素が含まれる食事メニューのうち、特定の食材又は料理を含む食事メニュー、或いは、特定の食材又は料理を含まない食事メニューを提示可能に構成されていることが好ましい。
上記第1乃至第3の何れかの特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、更に、
前記食事メニュー提示部は、前記食事者が前記食事日の前日に実際に食事をした食事メニュー、又は、前記食事日の前日の食事メニューとして提案された食事メニューと、少なくとも一部の料理において異なる食事メニューを提示する構成とすることができる。
上記第1乃至第3の何れかの特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、更に、
前記食事メニューが、朝食メニューであることが好ましい。
上記第1乃至第3の何れかの特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、好ましくは、更に、
前記食事メニューDBが、基本メニューとサブメニューの組み合わせの形で食事メニューを記憶していることを第4の特徴とする。
上記第4の特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムは、好ましくは、更に、
前記食事メニュー提示部が、前記基本メニューが共通で前記サブメニューが異なる複数の食事メニューを提示することにより、異なる前記抽出された活動パターンで行動する複数の食事者の夫々に対して、好ましい食事メニューを提案する構成とすることができる。
上記第1の特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムに依れば、食事日における食事者の行動予定(スケジュール)をパターン分析し、活動パターンDBに記憶された活動パターンの中から、食事者の行動予定と合致する活動パターンを抽出する。そして、食事メニュー提示部が、食事メニューDBを参照し、抽出された活動パターンで行動する際に必要とされる栄養素を含む食事メニューを提示することにより、食事者の将来の行動予定を考慮し、栄養学的にも好ましい食事メニューを提案することが可能となる。
これにより、提案された食事メニューの摂取により、日々の活動をより快適に、より健康的に行うことができる。また、業務の効率化を推進できる。
さらに、上記第2の特徴の本発明に係る食事メニュー提案システムに依れば、食事メニュー提示部が、料理時間が所定の許容料理時間以下となる食事メニューを抽出することで、食事を作る者にとって実現可能な食事メニューのみを提案することができる。なお、許容料理時間は、利用者が直接入力し、設定されることも可能であるし、例えば、過去の実際の食事メニューの履歴や、調理機器が消費したエネルギー使用量又はエネルギー使用時間の履歴に基づき、例えば統計処理により算出することも可能である。
したがって、本発明の食事メニュー提案システムを利用することで、システム利用者(食事を作る者)は、食事者の将来の行動予定に基づいて、栄養学上好ましい食事メニューを知ることができる。また、料理に充てられる時間を考慮し、実際に実現可能なメニューが提示されるので、システム利用者にとって利便性の高く、信頼できるシステムを実現できる。
本発明の一実施形態に係る食事メニュー提案システムの一例を示す構成ブロック図 本発明の一実施形態に係る食事メニュー提案システムにおいて、食事メニューDBに記憶される情報の一例を示す表 本発明の一実施形態に係る食事メニュー提案システムにおいて、活動パターンDBに記憶される情報の一例を示す表 活動パターンで行動するに際して考慮の必要のある栄養素選定要因と必要な栄養素との関係を示す表。 食事者の一週間のスケジュールを示す例 食事者のスケジュールが図5である場合に、抽出される活動パターンと各活動パターンの重み係数の算出例 本発明の一実施形態に係る食事メニュー提案システムにおいて、食事メニュー提示部によって提示される食事メニュー(朝食メニュー)の一例 本発明の一実施形態に係る食事メニュー提案システムにおいて、活動パターンDBに記憶される情報の別の例を示す表 本発明の一実施形態に係る食事メニュー提案システムにおいて、食事メニューDBに記憶される情報の別の例を示す表
〈第1実施形態〉
以下に、本発明の一実施形態に係る食事メニュー提案システム(以降、適宜「本発明システム1」と称す)につき、図面を参照して説明する。図1は、本発明システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本発明システム1は、スケジュール情報取得部11、食事メニューDB(データベース)12、活動パターンDB13、活動パターン抽出部14、食事メニュー提示部15、許容料理時間算出部16、及び、食事者情報DB20を備え、食事者の将来の行動予定に応じて、栄養学的に好ましい食事メニューの提案を可能とする。特に、本発明システム1は、栄養学的に好ましい朝食メニューの提案を可能とするものである。
このうち、スケジュール情報取得部11、活動パターン抽出部14、食事メニュー提示部15、許容料理時間算出部16の各処理は、コンピュータのハードウェア資源(CPUや各種記憶装置等)及びソフトウェア資源(OS、各種ドライバ等)を使用して演算処理が行われ、かかる演算処理が、CPUによりその実行が制御されるプログラムを実行することによりソフトウェア的に実現される。食事メニューDB12、活動パターンDB13、及び、食事者情報DB20は、当該コンピュータ内に設けられた、或いはネットワークを介してアクセスが可能な所定の記憶装置の所定の記憶領域に構築されている。
また、本発明システム1は、本実施形態において、例えば携帯情報端末22内で稼働するアプリとしての利用を想定することができる。この場合、食事メニューDB12及び活動パターンDB13は、ネットワークを介してアクセス可能に構成されていればよい。一方、個人情報を含む食事者情報DB20は、当該携帯情報端末22内の記憶領域内に構築される。
スケジュール情報取得部11は、携帯情報端末22の利用者(食事を作る者)が送信した食事メニューの提示要求に応答して、当該提示要求により特定される食事者の食事日の行動予定を取得する。例えば、スケジュール情報取得部11は、食事者のスケジュールが登録されたスケジュールDB(図示せず)にネットワークを介してアクセスし、行動予定を取得する構成とすることができる。或いは、システム利用者に食事者の行動予定の入力を促すようにしてもよい。
食事メニューDB12は、食事メニューと、当該食事メニューにより摂取できる主な栄養素との対応関係を記憶している。本実施形態では、食事メニューDB12は、更に、食事メニューと、当該食事メニューの料理に必要な食材、及び、当該食事メニューの料理に必要な料理時間との対応関係を記憶している。
活動パターンDB13は、食事者の活動パターンと、当該活動パターンで行動する際に必要とされる栄養素との対応関係を記憶している。
食事者情報DB20は、食事者の身長、体重、年齢、性別、居住地、職種、体質、病気(持病の有無や、治療中のもの等)、食事メニューに対する嗜好、食材に対するアレルギー等の個人情報を記憶している。
活動パターン抽出部14は、スケジュール情報取得部11が取得した食事者の食事日の行動予定に基づき、食事者の食事日の活動パターンを、活動パターンDB13に記憶された活動パターンの中から抽出・選択する。
食事メニュー提示部15は、食事メニューの提示要求に応答して、食事者が活動パターン抽出部14によって抽出された活動パターンで行動する際に必要とされる特定栄養素を活動パターンDB13を参照して求め、当該特定栄養素が含まれる食事メニューを、食事メニューDB12を参照して抽出する。このとき、食事メニュー提示部15は、当該特定栄養素が含まれる食事メニューのうち、料理時間が所定の許容料理時間以下となる食事メニューを抽出することができる。なお、上記の許容料理時間は後述する許容料理時間算出部16により導出されることができる。
本実施形態において、許容料理時間算出部16は、上記の許容料理時間を算出し、食事メニュー提示部15に送信する。許容料理時間算出部16の構成としては、例えば、システム利用者(食事を作る者)に許容料理時間を入力させる構成も考えられるが、食事者が過去に食事をした食事メニューの履歴を保持する食事メニュー履歴DB17を備えた構成とすることができる。或いは、食事メニューの調理に際して調理機器が消費したエネルギー使用量又はエネルギー使用時間の履歴を当該調理機器から取得し、或いは保持しているエネルギー使用量取得部18を備えた構成としてもよい。許容料理時間算出部16は、食事メニュー履歴DB17に保持された食事メニューの履歴を利用し、食事メニューDB12を参照して履歴中の各食事メニューの料理時間を求め、その統計処理により許容料理時間を算出することができる。或いは、エネルギー使用量取得部18を介して取得したエネルギー使用量又はエネルギー使用時間の履歴を料理時間の履歴に換算し、料理時間の統計処理により許容料理時間を算出することができる。ここで、統計処理の例としては、料理時間の平均値と標準偏差との関数として許容料理時間を設定することが挙げられる。
また、当日の朝食メニューを提案する場合には、許容料理時間算出部16は、スケジュール情報取得部11が取得した行動予定から、何時までに朝食を用意しなければならないかを逆算し、現在時刻との比較により現実に可能な料理時間を求めることもできる。
なお、料理時間には、食事メニューの各種調理利機器を利用した調理に必要な時間のほか、材料のカット、下ごしらえ等の調理機器を利用しない準備時間を含むことができる。したがって、一般的には、料理時間は、調理機器の利用時間(調理時間)に準備時間を加算した時間となる。しかしながら、朝食の場合には忙しさのため加熱調理をしないメニューで手早く済ませることが多い。この場合、準備時間が料理時間となる。
食事メニューDB12は、上記の調理時間を記憶していてもよいし、調理時間と準備時間を加えた時間を料理時間として記憶していてもよい。調理時間に、料理に応じた準備時間を考慮し料理時間を導出することができる。また、調理時間は、調理において消費したエネルギー使用時間に略等しくなることから、エネルギー使用量に基づいて料理に応じた調理時間を推定し、準備時間を考慮した料理時間を推定することも可能である。
食事メニュー提示部15は、食事者が活動パターン抽出部14によって抽出された活動パターンで行動する際に必要な特定栄養素を、活動パターンDB13を参照して求め、食事メニューDB12に登録されている食事メニューの中から、特定栄養素をより多く(好ましくは、全て)含むメニューを抽出することとする。
図2に、食事メニューDB12に記憶される情報の一例を示す。食事メニュー、当該食事メニューにより摂取できる主な栄養素(特定栄養素)、当該食事メニューの料理に必要な食材、及び、当該食事メニューの料理に必要な料理時間との対応関係が示されている。さらに、図2では、主な栄養素ごとに、当該食事メニューで取ることのできる摂取可能量xと、一日の食事中で摂取することが好ましい目安摂取量y、及び、当該食事メニューにおける摂取可能率z=x/yが、示されている。摂取可能量xは、食材の量に応じて調整される。また、目安摂取量yは、食事者の性別や年齢、体重、身長、健康状態等に応じて変更されることができる。
図3に、活動パターンDB13に記憶される情報の一例を示す。食事者の活動パターンと、当該活動パターンで行動する際に必要とされる栄養素との対応関係が、特記事項(栄養素選定要因)とともに示されている。栄養素選定要因は、活動パターンで行動するに際して考慮の必要のある事項であり、例えば、「エネルギー不足」、「寒さ対策」、「脱水対策」、「眠気対策」、「ストレス」、「集中力向上」、「日焼け対策」といったものが考えられる。図4に、上記栄養素選定要因と必要な栄養素との関係を示す。
図3において、活動パターンは、「外勤」と内勤(「会議」又は「作業」)の3つの活動パターンに分類され、さらに食事日の季節に応じて「外勤」の活動パターンは春秋、夏、冬の3つに分類され、計5項目の基本活動パターンに大まかに分類されている。ここで、「作業」とは、メールや電話応対といった雑務とは別の、例えば資料作成等、集中して片付ける必要のある仕事(活動)を想定している。さらに「プレゼン」「予定が詰まっている」との2種の活動パターンが別途追加されている。例えば、1日のスケジュール(予定)がある一定割合(例えば、90%)以上埋まっている場合、「予定が詰まっている」とする。他には、「残業あり」という追加パターンを設定したり、ディスプレイ端末を見ながらの作業が一定割合以上ある場合等に、追加の活動パターンを設定し、目の疲れから保護する特定栄養素(例えば、ブルーベリー等のアントシアニン又はビタミンAを含む食材)を含む食事メニューを提示したりすることも可能である。
したがって、食事者の行動予定に基づき、複数の基本活動パターン、及び、複数の追加活動パターンが選択・抽出されてもよい。
さらに、図3において、活動パターン毎に、必要とされる栄養素が複数ある場合、その必要性の程度に応じて各栄養素がA〜Cの3段階にランク分けされている。これにより、食事メニュー提示部15が、ランクAの栄養素を含む食事メニューをランクB、Cよりも優先させて抽出し、ランクBの栄養素を含む食事メニューをランクCよりも優先させて抽出することができるようにしている。また、各ランク毎に、ランクに応じた所定の数値(スコア)が割り当てられている。
ある活動パターンkで活動するに際して必要な栄養素をαnk(但し、n=1〜Nであり、Nは活動パターンkで行動する際に必要であるとして活動パターンDB13に登録されている栄養素の数)とする。当該栄養素αnkのランクに応じたスコアをScore(αnk)とする。
食事メニュー提示部15は、食事メニューDB12に登録されている食事メニューの中から、先ず料理時間が許容料理時間以下となる食事メニューAiを取り出す。そして、抽出された食事メニューAiの夫々について、栄養素αnkが含まれているか否かを判断し、少なくとも1つの栄養素αnkが含まれている場合、下記の数1で表される食事メニューのスコアを算出する。ここで、Znkは栄養素αnkに対する上述の摂取可能率である。
[数1]
Score(Ai)=ΣnScore(αnk)・Znk
ここで、活動パターン抽出部14によって複数の活動パターンが抽出されている場合には、数2に示すように、活動パターンk毎のスコアを、重み係数Wを考慮して足し合わせ、全体の食事メニューAiのスコア値Score(Ai)を算出できる。
[数2]
Score(Ai)=Σ・Score(Ai)
=ΣΣn nk・Score(αnk
重み係数Wは、活動パターン抽出部14が、例えば、活動パターンで行動する時間を考慮して設定することができる。上記の活動パターンの例であれば、「外勤」、「会議」、及び「作業」の各活動予定時間を行動予定から求め、各活動予定時間の勤務時間に対する割合に応じて、重み係数Wを設定することができる。
数2より、スコア値Score(Ai)は、ランクの高い特定栄養素が多く含まれている食メニューほど大きくなる。食事メニュー提示部15は、食事メニューAiの中から、算出されたScore(Ai)が大きいものから順に所定数を抽出し、利用者に提示する。
図5は、夏場のある1週間における食事者のスケジュールと、利用者が入力した許容料理時間の具体例を示している。スケジュール情報取得部11は、食事メニューの提示要求を受けると、食事者の食事日における行動予定を取得し、本実施形態において、活動パターン抽出部14は、取得された行動予定が、上記の5つの基本活動パターンの何れに該当するかを、1日のスケジュールにおける外勤、会議、及び作業の割合に応じて判定し、基本活動パターンを特定する。また、他の追加の活動パターンに該当するか否かを判定する。
ここでは、前述の通り、1日のスケジュールにおける外勤、会議、及び作業の活動予定時間に応じて、スコア値Score(Ai)を算出する際の数2の重み係数Wを、活動パターンに応じて異ならせることとする。
図5において、例えば、月曜の例では、「会議」の予定が10:00〜11:45にあり、9:00〜10:00、及び13:00〜18:00まで「作業」を行う予定であるため、勤務時間を8時間として、活動パターン「会議」に対応する重み係数W=1.75/8=0.219とし、活動パターン「作業」に対応する重み係数W=6/8=0.75とする。これに対し、水曜の例では、9:00〜12:00まで「外勤」予定であり、夏場であるので、「外勤(夏)」の活動パターンを割り当て、その重み係数W=3/8=0.375とする。また、月曜と同様、13:00〜18:00まで「作業」を行う予定であることから、活動パターン「作業」に対応する重み係数W=5/8=0.625とする。一方、金曜の例では、9:00〜18:00まで外勤であるので、「外勤(夏)」の活動パターンのみが該当し、その重み係数はW=1.0となる。図6に、図5の食事者のスケジュールの場合に、抽出される活動パターンと各活動パターンに対応して算出される重み係数W〜Wの値を示す。
さらに、図5の木曜の例では、上記の基本活動パターンのほか、「予定が詰まっている」とする追加の活動パターンや、「残業あり」とする追加の活動パターンを割り当てることも可能である。
食事メニュー提示部15は、図6に示す重み係数W〜Wを利用し、数1及び数2に基づいて各食事メニューAiのスコア値を求め、料理時間が許容料理時間以下となる食事メニューの中から、算出されたスコア値Score(Ai)が大きいものから順に所定数を抽出し、利用者に提示するために、携帯情報端末22の表示部22aに表示させる。
図7に、夏期において、図5のスケジュールの場合に提示される朝食メニューの例を示す。図7では、食事メニュー提示部15が、上記に加えて、前日のメニューと重複しない食事メニューを提示するようにしている。このように、食事メニュー提示部15は、食事者が前日に実際に食事をした食事メニュー、又は、(複数日の食事メニューを提示する場合には)前日の食事メニューとして提案された食事メニューと、少なくとも一部の料理において異なる食事メニューを提示することが好ましい。
さらに、食事メニュー提示部15は、食事者情報DB20に記憶された食事者の個人情報、特に、体質、病気や、食材に対するアレルギー等を考慮し、適切でない食材が含まれる食事メニューを提示しないようにすることも可能である。また、食事者の食事メニューに対する嗜好を考慮し、好みの料理、好みの食材が含まれる食事メニューを優先的に提示することも可能である。これにより、各食事者の健康状態や嗜好を考慮し、食事者毎に最適な食事メニューを提示することができる。
したがって、食事メニュー提示部15は、特定の食材又は料理を含む食事メニュー、或いは逆に、特定の食材又は料理を含まない食事メニューに絞り込み、条件を満たす食事メニューを提示可能に構成されていることが好ましい。この場合、特定の食材又は料理の条件については、食事者の嗜好、体質、病気や、食材に対するアレルギー等を食事者情報DB20から参照して、食事メニュー提示部15が自動で設定することもできるし、冷蔵庫内にある食材で料理可能なメニューのみを提示できるように、本発明システム1が利用者の入力を受け付けるように構成することもできる。
上記本発明システム1では、活動パターン抽出部14が、食事日における食事者の行動予定(スケジュール)をパターン分析し、活動パターンDB13に記憶された活動パターンの中から、食事者の行動予定に合致する活動パターンを抽出する。その後、食事メニュー提示部15が、食事メニューDB12を参照し、抽出された活動パターンで行動する際に必要とされる栄養素を含む食事メニューを提示する。これにより、食事者の将来の行動予定を考慮したうえで、栄養学的にも好ましい食事メニューを提案することが可能となる。
さらに、食事メニュー提示部15が、料理時間が所定の許容料理時間以下となる食事メニューを抽出することで、食事を作る者が料理に充てられる時間を考慮し、実際に実現可能な食事メニューのみを提案することができ、利用者にとって利便性の高く、信頼できる提案システムとなる。
〈第2実施形態〉
本発明システム1において、活動パターンDB13に記憶される別の活動パターンの設定例を図8に示す。図8に示す活動パターンは、図3と異なり、特に、休日の食事メニュー提示に適した活動パターンとなっている。
図8に示すように、活動パターンは、「家事」、「アクティビティ」、「家でゆっくり」の3つに分類され、さらに「アクティビティ」は食事者の季節に応じて春秋、夏、冬の3つに分類され、計5項目の基本活動パターンに分類されている。本実施形態では、さらに、食事者の体調を考慮し、「貧血」といったパターンを追加している。さらに、「仕事」といった活動パターンを追加してもよい。食事者は、休日の行動予定として、「家事」、「アクティビティ」、「家でゆっくり」の何れになるかをスケジュールDBに予め登録しておく。スケジュール情報取得部11がこれを読み出す。活動パターン抽出部14が、スケジュール情報取得部11が取得した食事者の食事日における行動予定を参照し、第1実施形態と同様、「家事」、「アクティビティ」、「家でゆっくり」の各活動パターンでの活動予定時間に基づき、各活動パターンの重み係数Wを算出し、食事メニュー提示部15が、数1及び数2に基づいて食事メニューAiのスコアを求める。
さらに、図8に示すように、活動パターンDB13は、各活動パターンで行動する際に必要とされるカロリー量を、「高」「中」「低」の3区分に分類されて保持している。これら「高」「中」「低」の各区分に属する必要カロリー量の上限値、最適値及び下限値は、図示しないが、予め所定の値に設定されている。
一方で、食事メニューDB12は、本実施形態において、食事メニュー、当該食事メニューにより摂取できる主な栄養素、当該食事メニューの料理に必要な食材、及び、当該食事メニューの料理に必要な料理時間のほか、摂取できるカロリー量との対応関係を記憶している。これら活動パターンDB13及び食事メニューDB12の構成により、食事メニュー提示部15が、必要カロリー量に応じた食事メニューを提示するのを可能としている。
食事メニュー提示部15は、食事日の行動予定で行動する際に必要とされるカロリー量を、抽出された活動パターンに基づき推定する。具体的には、例えば、抽出された活動パターンkで行動する際に必要とされるカロリー量の上限値及び下限値を夫々U及びLとすれば、抽出された各活動パターンの重み係数Wを用いることで、下記数3に示されるように、食事日の行動予定で行動する際に必要とされるカロリー量の上限値U及び下限値Lに変換することができる。
[数3]
U=Σ/Σ、L=Σ/Σ
本実施形態において、食事メニュー提示部15は、上記の抽出された基本活動パターン及び追加パターンで行動する際に必要な栄養素を、活動パターンDB13(図8)を参照して求め、且つ、抽出された活動パターンで行動する際に必要とされるカロリー量を、上限値U以下で、下限値L以上のカロリー量の範囲として推定する。
食事メニュー提示部15は、食事メニューDB12に登録されている食事メニューの中から、先ず料理時間が許容料理時間以下となる食事メニューAiを取り出す。そして、抽出された食事メニューAiの夫々について、活動パターンkでの行動に必要な栄養素αnkが含まれているか否かを判断し、少なくとも1つの栄養素αnkが含まれている場合、上記水1及び数2に基づき、食事メニューのスコアScore(Ai)を算出する。
食事メニュー提示部15は、料理時間が許容料理時間以下となる食事メニューの中から、算出されたスコア値Score(Ai)が大きいものから順に所定数を抽出し、さらに、摂取できるカロリー消費量が、上記推定された必要カロリー量の上限値U以下であり、且つ下限値L以上の食事メニューに絞り込む。これにより絞り込まれた食事メニューを、利用者に提示するために、携帯情報端末22の表示部22aに表示させる。
或いは、算出されたスコア値Score(Ai)が高く、必要な栄養素を概ね含んでいるものの、摂取できるカロリー消費量が上記の推定された必要カロリー量の範囲にない食事メニューの場合には、当該食事メニューの食材(特に、炭水化物を多く含む主食)の量を、当該必要カロリー量の範囲に収まるように増減させることも可能である。この場合、食事メニュー提示部15は、食事メニューとともに、増減させるべき食材とその増減量を利用者に提示する。
このように食事メニューを提案することで、本発明システム1は、食事者の行動予定に応じて、栄養素と共に摂取カロリー量が適切な食事メニューを提示することが可能であり、栄養学的にも好ましい食事メニューを提案することが可能となる。
なお、上記実施形態では、休日の食事メニュー提示に際し、食事者の休日の過ごし方に応じて、吸収できる栄養素と共に摂取カロリー量を考慮して食事メニューを提示するものとなっている。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、上記第1実施形態で説明した平日における食事メニュー提示に際しても、摂取カロリー量を考慮した食事メニューを提示することができる。
また、活動パターンに応じて必要とされるカロリー量は、個人差が大きい。このため、カロリー消費量取得手段(例えば、歩数計など)を介して、食事者が過去に抽出された活動パターンで行動するに伴って実際に消費したカロリー量を取得、保存しておき、カロリー消費量の実績値に基づき、食事者が抽出された活動パターンで行動する際に必要とされるカロリー量を推定するとよい。これにより、食事者に応じて、各活動パターンで行動する際に必要なカロリー量を増減させて、各食事者に最適な食事メニューの提示が可能となる。具体的には、図8の例では、各活動パターンにおけるカロリー消費量の実績値に応じて、食事者毎に、「高」「中」「低」の各区分に属する必要カロリー量の下限及び上限値を変化させるか、或いは、活動パターン毎に必要カロリー量の下限及び上限値を設定し、当該下限及び上限値をカロリー消費量の実績値に基づいて変更可能とすることができる。
また、必要カロリー量は、食事者の年齢、性別や病気、健康状態、或いは現在ダイエット中であるか等の食事者の個人情報によっても変化するものであるので、食事者情報DBを参照し、食事者毎に好ましい必要カロリー量(特に、必要カロリー量の最適値や、最適値から上限値又は下限値までの許容幅)を設定することができる。
〈第3実施形態〉
本発明システム1において、食事メニューDB12に記憶される情報の別の例を図7に示す。本実施形態において、食事メニューDB12は、図2と同様、食事メニュー、当該食事メニューにより摂取できる主な栄養素、当該食事メニューの料理に必要な食材、及び、当該食事メニューの料理に必要な料理時間との対応関係を記憶しているが、さらに、基本メニューとサブメニューの組み合わせとして食事メニューを記憶している。
図9に、食事メニューDB12が保持する基本メニューとサブメニューの関係の一例を示す。基本メニュー(右)に対し、複数のサブメニュー(左)が登録され、サブメニューにより摂取できる主な栄養素(特定栄養素)と、当該サブメニューの料理に必要な料理時間との関係が併せて示されている。なお、食事メニューDB12は、図2と同様、特定栄養素毎に、上記サブメニューで取ることのできる摂取可能量xと、一日の食事中で摂取することが好ましい目安摂取量y、及び、当該サブメニューにおける摂取可能率z=x/yの関係を保持しているが、図9では割愛した。
この場合、上述した数1及び数2で与えられる食事メニューのスコア値は、基本メニューのスコア値と、サブメニューのスコア値を足し合わせたものとなる。食事メニュー提示部15は、基本メニューとサブメニューを含む全体の食事メニューのスコア値が大きくなる食事メニューを提示する。したがって、基本メニューのスコア値が小さい場合であっても、スコア値が大きなサブメニューを抽出することで、基本メニューとサブメニューの組み合わせにより、栄養学的に優れた食事メニューを提示可能となる。
換言すると、食事メニューDB12が、基本メニューとサブメニューの組み合わせとして食事メニューを記憶していることにより、基本メニューでは不足する栄養素を、サブメニューで補足する構成とすることができ、栄養学的に好ましい食事メニューの提案が容易となる。例えば、本発明システム1は、基本メニューについては毎日同じメニューを利用したいといった利用者(食事を作る者)側からの要望がある場合に、利用者が入力した基本メニューに対して、食事者の活動パターンを考慮したサブメニューを提示する使い方も可能となる。
さらに、利用者(食事を作る者)が、複数人分の食事を用意する場合を考える。複数の食事者に食事メニューを提示する場合、行動予定が食事者毎に異なることから、最適な食事メニューも食事者毎に異なるものとなる、しかしながら、食事メニュー提示部15が、基本メニューを共通とし、サブメニューが異なる食事メニューを食事者毎に提示する構成とすることで、行動予定が異なる食事者毎に最適な食事メニューを提示することが容易となる。
また、複数人分の食事メニューを用意する利用者にとっても、当該複数人分の共通の基本メニューを用意し、食事者毎に異なるサブメニューを用意するだけで良いので、料理にかかる手間はそれほど増加しないといえる。
したがって、基本メニューとサブメニューを組み合わせることによって、本発明システム1は、複数人の食事者の行動予定を考慮し、夫々の行動予定に応じて、栄養学的に好ましい食事メニューを個別に提案することが容易に可能となる。
以上、本発明に依れば、食事者の将来の行動予定を考慮し、栄養学的に好ましい食事メニューを提案することを可能とした食事メニュー提案システムを実現できる。これにより、食事者は、提案された食事メニューの摂取により、日々の活動をより快適に、より健康的に行うことができ、業務の効率化につながる。
また、利用者が料理に充てられる時間を考慮し、実際に実現可能なメニューが提示されるので、利用者にとって利便性の高く、信頼できるシステムを実現できる。
〈別実施形態〉
以下に、別実施形態について説明する。
〈1〉本発明の食事メニュー提案システムにおいて、活動パターンの分類方法は、上記第1及び第2実施形態で挙げた方法に限られるものではない。具体的に、職種(食事者情報DB20に記憶されている)に応じて最適な活動パターンを設定することが可能である。例えば、昼食が取れない場合や、遅れて昼食をとる場合が多い職種では、摂取できるカロリー量が多く、スタミナがつく朝食メニューを提示できるように、追加の活動パターンを設定することができる。
〈2〉また、上記各実施形態では、活動パターン抽出部14が、食事日の一日のスケジュール情報に基づいて、食事者の食事日の活動パターンを、活動パターンDB13に記憶された活動パターンの中から抽出する構成とした。活動パターンの抽出については、第1実施形態では、1日のスケジュールにおける外勤、会議、及び作業の各活動パターンに対応する行動予定があれば、その活動予定時間に拘らず、その行動予定に応じた活動パターンを割り当てる構成となっており、活動予定時間の大小は数2中の重み係数Wに反映させ、各食事メニューのスコア値に反映させることとしている。
しかしながら、本発明はこの構成に限られるものではなく、各活動パターンでの活動予定時間が一定時間を超える場合に、当該活動パターンを割り当てることも可能である。具体的には、例えば、一日のスケジュールにおける外勤の割合(活動予定時間)が一定量(例えば、1時間30分)を超える場合に、「外勤」の基本活動パターンを割り当てることができる。「会議」及び「作業」の基本活動パターンについても同様である。
同様に、第2実施形態では、スケジュールDBに「家事」、「アクティビティ」、「家でゆっくり」の何れかの行動予定が予め登録されており、当該行動予定をスケジュール情報取得部11を介して取得することを前提としているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、外出時間が一定時間以上ある場合に、活動パターンが「アクティビティ」に該当するとし、そうでない場合は、スケジュール情報における来客予定の有無や、食事者情報DB20に保持された個人情報も参考の上、「家事」又は「家でゆっくり」の何れかの基本活動パターンを特定する構成とすることも可能である。
〈3〉さらに、朝食メニューを提案するのであれば、午後のスケジュールよりも午前中のスケジュールを重要視して活動パターンを抽出するのが好ましい。例えば、一日のスケジュール情報のうち、特に午前中のスケジュール情報を用いてパターン分析を行う方法や、上記第1実施形態において、一日のスケジュールにおける「外勤」「会議」「作業」の割合(活動予定時間)から重み係数Wを求めるに際して、午前中の活動予定時間を午後よりも重みを付けて求める方法が挙げられる。
〈4〉上記第2実施形態では、食事メニュー提示部15が、活動パターンで行動する際に必要とされるカロリー量を推定し、摂取できるカロリー量が、推定された必要カロリー量の範囲内にある食事メニューに絞り込んでいるが、本発明はこの方法に限られず、摂取できるカロリー量と推定された必要カロリー量の最適値との差を求め、差が小さな食事メニューから順に提示する方法も可能である。つまり、摂取カロリー量と推定された必要カロリー量の差が小さな食事メニューを優先的に抽出し、提示する構成であればよい。
〈5〉上記各実施形態では、食事メニュー提示部15が、活動パターン抽出部14により抽出された活動パターンで行動する際に必要な栄養素をより多く含む食事メニューを抽出する構成である。ここで、一活動パターンで行動する際に必要な栄養素が複数ある場合、その必要性の程度に応じて各栄養素に優先順位を設定し、優先順位が高い栄養素を含む食事メニューから先に抽出するとよい。当該抽出された食事メニューの中から、順次、より優先順位が低い栄養素を含むメニューを抽出するようにして、必要な栄養素をより多く含むメニューに絞り込んでゆくことが好ましい。このための方法として、上記実施形態では、活動パターン毎に、必要な栄養素を優先順位に応じてA〜Cの3段階にランク分けし、ランク毎に異なるスコアを設定する方法を例示したが、本発明はこれに限られるものではない。
〈6〉上記各実施形態において、食事メニュー提案システム(本発明システム1)が、朝食メニューを提案する場合を想定している。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、昼食、或いは夕食の食事メニューの提案も可能である。また、朝食メニューと昼食メニューを併せて提案することも可能である。
特に、朝食メニューと昼食メニューを併せて提案する場合には、活動パターン抽出部14により抽出された活動パターンで行動する際に必要な栄養素のうち、朝食メニューで摂取できない栄養素を昼食メニューで摂取できるように、朝食メニューと昼食メニューの組み合わせを選択・抽出することで、朝食メニューと昼食メニューを含む全体で栄養学的に好ましい食事メニューを提示できる。
なお、昼食メニューについては、食事者に弁当を持たせる場合は弁当のメニューを提案することでシステム利用者(食事を作る者)のメニュー選択の一助となる。或いは、外食する場合には、提案された昼食メニューを、お勧めメニューとして食事者に伝えることができる。
本発明は、食事を作る者の食事メニュー選択を補助するために、好適な食事メニューを提案する食事メニュー提案システムに利用可能であり、特に、食事をするものの将来のスケジュール予定を考慮し、栄養学上好ましい食事メニューを提案することができる食事メニュー提案システムとしての利用が可能である。
1: 本発明の一実施形態に係る推奨料理提案システム
11: スケジュール情報取得部
12: 食事メニューDB(データベース)
13: 活動パターンDB(データベース)
14: 活動パターン抽出部
15: 食事メニュー提示部
16: 許容料理時間算出部
17: 食事メニュー履歴DB(データベース)
18: エネルギー使用量取得部
20: 食事者情報DB
22: 携帯情報端末

Claims (13)

  1. 食事メニューを提案する食事メニュー提案システムであって、
    食事メニューの提示要求に応答して、前記提示要求により特定される食事者の食事日の行動予定を取得するスケジュール情報取得部、
    食事メニューと、当該食事メニューにより摂取できる主な栄養素との対応関係を記憶する食事メニューDB、
    前記食事者の活動パターンと、前記活動パターンで行動する際に必要とされる栄養素との対応関係を記憶する活動パターンDB、
    前記食事者の前記食事日の前記行動予定に基づき、前記食事者の前記食事日の活動パターンを前記活動パターンDBに記憶された前記活動パターンの中から抽出する活動パターン抽出部、及び、
    前記提示要求に応答して、前記食事者が前記抽出された活動パターンで行動する際に必要とされる特定栄養素を前記活動パターンDBを参照して求め、前記特定栄養素が含まれる食事メニューを前記食事メニューDBを参照して抽出する食事メニュー提示部を備え、
    前記食事者の将来の行動予定に応じて、栄養学的に好ましい食事メニューの提案を可能としたことを特徴とする食事メニュー提案システム。
  2. 前記食事メニューDBが、食事メニューと、当該食事メニューの料理に必要な料理時間との対応関係を記憶しており、
    前記食事メニュー提示部は、料理時間が所定の許容料理時間以下となる食事メニューを抽出することを特徴とする請求項1に記載の食事メニュー提案システム。
  3. 前記食事者が過去に食事をした食事メニューの履歴を保持する食事メニュー履歴DBを備え、
    前記許容料理時間が、過去に食事をした食事メニューの料理時間を前記食事メニューDBから参照することにより算出されることを特徴とする請求項2に記載の食事メニュー提案システム。
  4. 食事メニューの調理に際して調理機器が消費したエネルギー使用量又はエネルギー使用時間の履歴を取得、或いは保持しているエネルギー使用量取得部を備え、
    前記許容料理時間が、前記エネルギー使用量又は前記エネルギー使用時間の履歴に基づいて算出されることを特徴とする請求項2に記載の食事メニュー提案システム。
  5. 前記食事メニューDBが、食事メニューと、当該食事メニューの料理に必要な食材、当該食事メニューにより摂取できる主な栄養素、及び、摂取できるカロリー量との対応関係を記憶しており、
    前記食事メニュー提示部は、
    前記食事者が前記食事日の行動予定で行動する際に必要とされるカロリー量を、前記抽出された活動パターンに基づき推定し、
    前記食事メニューDBを参照し、前記特定栄養素を含み、且つ、前記摂取できるカロリー量と前記推定されたカロリー量との差が小さい食事メニューを優先して抽出することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の食事メニュー提案システム。
  6. 前記活動パターンDBが、前記食事者の活動パターンと、前記活動パターンで行動する際に必要とされるカロリー量との対応関係を記憶しており、
    前記食事メニュー提示部は、前記活動パターンDBを参照して、前記食事者が前記抽出された活動パターンで行動する際に必要とされるカロリー量を推定することを特徴とする請求項5に記載の食事メニュー提案システム。
  7. 前記食事メニュー提示部は、
    前記食事者が過去に前記抽出された前記活動パターンで行動するに伴って実際に消費したカロリー量をカロリー消費量取得手段を介して取得し、カロリー消費量の実績値に基づき、前記食事者が前記抽出された活動パターンで行動する際に必要とされるカロリー量を推定することを特徴とする請求項5又は6に記載の食事メニュー提案システム。
  8. 前記食事者の身長、体重、年齢、体質、病気、食事メニューに対する嗜好、食材に対するアレルギー等の個人情報を記憶している食事者情報DBを備え、
    前記食事メニュー提示部は、前記食事者情報DBを参照し、各食事者に適した食事メニューを抽出することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の食事メニュー提案システム。
  9. 前記食事メニュー提示部により抽出された前記特定栄養素が含まれる食事メニューのうち、特定の食材又は料理を含む食事メニュー、或いは、特定の食材又は料理を含まない食事メニューを提示可能に構成されている請求項1〜8の何れか一項に記載の食事メニュー提案システム。
  10. 前記食事メニュー提示部は、前記食事者が前記食事日の前日に実際に食事をした食事メニュー、又は、前記食事日の前日の食事メニューとして提案された食事メニューと、少なくとも一部の料理において異なる食事メニューを提示することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の食事メニュー提案システム。
  11. 前記食事メニューが、朝食メニューであることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の食事メニュー提案システム。
  12. 前記食事メニューDBが、基本メニューとサブメニューの組み合わせの形で食事メニューを記憶していることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の食事メニュー提案システム。
  13. 前記食事メニュー提示部が、前記基本メニューが共通で前記サブメニューが異なる複数の食事メニューを提示することにより、異なる前記抽出された活動パターンで行動する複数の食事者の夫々に対して、好ましい食事メニューを提案することを特徴とする請求項12に記載の食事メニュー提案システム。
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