JP2016126411A - タッチパネル及びタッチパネルの製造方法 - Google Patents

タッチパネル及びタッチパネルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造工程を簡素化して製造コストを低減する。
【解決手段】透明基材1の同一平面上に、連結部4によって電気的に接続されてX方向に並んだ複数の第1透明電極5を有する複数列の第1透明電極列2と、前記連結部4と電気的に絶縁された状態で該連結部4を前記X方向と交差するY方向に跨ぐ導電体9によって電気的に接続されて前記Y方向に並んだ複数の第2透明電極10を有する複数列の第2透明電極列3と、を備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネルに関し、特に製造工程を簡素化して製造コストを低減し得るタッチパネル及びタッチパネルの製造方法に係るものである。
従来のタッチパネルは、透明な基材フィルムの一方の面に形成され、互いに電気的に接続されてX方向に並んだ複数の第1透明電極を有する複数列の第1透明電極列と、上記透明な基材フィルムの他方の面に形成され、互いに電気的に接続されてX方向と直交するY方向に並んだ複数の第2透明電極を有する複数列の第2透明電極列と、を備え、基材フィルムの法線方向から観察して第1透明電極と第2透明電極とが重ならないように配置した構成を有するものとなっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−197754号公報
しかし、このような従来のタッチパネルは、透明な基材フィルムの両面に夫々第1透明電極となる第1透明導電層及び第2透明電極となる第2透明導電層をスパッタリング形成し、第1透明導電層上に被覆導電層をスパッタリング形成した積層体を準備する第1工程と、積層体の一方の面上に第1感光層を形成し、他方の面上に第2感光層を形成する第2工程と、第1及び第2感光層を同時に露光する第3工程と、露光された第1及び第2感光層を現像する第4工程と、パターニングされた第1感光層をマスクとして被導電層及び第1透明導電層をエッチングすると共に、パターニングされた第2感光層をマスクとして第2透明導電層をエッチングする第5工程と、パターニングされた第1及び第2感光層をさらに露光する第6工程と、さらに露光された第1及び第2感光層を現像する第7工程と、第1感光層がパターニングされた第3感光層をマスクとして被覆導電層をエッチングして第1透明電極を形成する第8工程と、第2及び第3感光層を除去して被覆導電層からなる第1取出導電体及び第1取出端子部を形成すると共に、第2透明電極を形成する第9工程と、第2透明電極と電気的に接続された第2取出導電体及び第2取出端子部をスクリーン印刷により形成する第10工程と、を行って製造されるものとなっていた。
このように、従来のタッチパネルは、その製造工程にフォトリソグラフィープロセスと、エッチングプロセスとを含むものであったため、工程が複雑で製造コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、製造工程を簡素化して製造コストを低減し得るタッチパネル及びタッチパネルの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるタッチパネルは、透明基材の同一平面上に、連結部によって電気的に接続されて第1方向に並んだ複数の第1透明電極を有する複数列の第1透明電極列と、前記連結部と電気的に絶縁された状態で該連結部を前記第1方向と交差する第2方向に跨ぐ導電体によって電気的に接続されて前記第2方向に並んだ複数の第2透明電極を有する複数列の第2透明電極列と、を備えたものである。
また、本発明によるタッチパネルの製造方法は、透明基材の一面に第1のメタルマスクを密着させて透明導電膜を成膜し、連結部によって電気的に接続されて第1方向に並んだ複数の第1透明電極を有する複数列の第1透明電極列、及び前記第1方向と交差する第2方向に前記連結部で分断された状態で並んだ複数の第2透明電極を有する複数列の第2透明電極列を形成する第1ステップと、前記透明基材の一面に第2のメタルマスクを密着させて絶縁膜を成膜し、前記連結部上を前記第2方向に跨ぐ絶縁層を形成する第2ステップと、前記透明基材の一面に第3のメタルマスクを密着させて導電膜を成膜し、前記絶縁層上を前記第2方向に跨ぐ導電体を形成して前記複数の第2透明電極を電気的に接続する第3ステップと、を行うものである。
本発明によれば、タッチパネルは、メタルマスクを使用して行う成膜プロセスにより製造することができる。したがって、従来技術と違って、フォトリソグラフィー及びエッチングプロセスを含まないため、製造工程が簡単となり、製造コストを低減することができる。
本発明によるタッチパネルの一実施形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は要部拡大平面図である。 本発明によるタッチパネルの製造方法の透明電極形成工程において形成される透明電極を示す要部拡大平面図である。 上記透明電極形成工程で使用するメタルマスクを示す図であり、(a)は平面図、(b)は要部拡大平面図、(c)は(b)のO−O線断面矢視図である。 上記メタルマスクの変形例を示す図であり、(a)は要部拡大平面図、(b)は(a)のP−P線断面矢視図である。 本発明によるタッチパネルの製造方法の絶縁層形成工程において形成される絶縁層を示す要部拡大平面図である。 上記絶縁層形成工程で使用するメタルマスクを示す図であり、(a)は要部拡大平面図、(b)は(a)の中心線断面図である。 本発明によるタッチパネルの製造方法の導電体形成工程において形成される導電体を示す要部拡大平面図である。 上記導電体形成工程で使用するメタルマスクを示す図であり、(a)は要部拡大平面図、(b)は(a)の中心線断面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明によるタッチパネルの一実施形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は要部拡大平面図である。このタッチパネルは、パネルの表面に指で触れると生じる静電容量(電荷)の変化を、センサーが感知して場所を認識する仕組みの静電容量式のもので、透明基材1と、複数の第1透明電極列2と、複数の第2透明電極列3と、を備えて構成されている。
上記透明基材1は、後述の複数の第1透明電極列2及び複数の第2透明電極列3を支持するもので、シート状の透明なガラス基板や透明なフィルム等からなり、表示パネルの表示面に貼り合せて使用される。又は、表示パネルの表示面のガラス基板を透明基材1として使用してもよい。
上記透明基材1の一面には、複数の第1透明電極列2が設けられている。この複数の第1透明電極列2は、指で触れられたX方向(第1方向)の位置情報を取り出すためのものであり、図2に示すように、連結部4によって電気的に接続されてX方向に並んだ複数の第1透明電極5を有している。
また、上記第1透明電極5は、X方向と交差するY方向(第2方向)に横断する高抵抗部6を有し、図1(b)に示すように、該高抵抗部6を跨いで補助導電体7を設けた構造となっている。
上記透明基材1の一面にて、第1透明電極列2の形成面と同一平面上には、複数の第2透明電極列3が上記複数の第1透明電極列2と重ならないように設けられている。この複数の第2透明電極列3は、指で触れられたY方向の位置情報を取り出すためのものであり、図1(b)に示すように、上記連結部4と絶縁層8によって電気的に絶縁された状態で該連結部4をY方向に跨ぐ導電体9によって電気的に接続されてY方向に並んだ複数の第2透明電極10を有している。
また、上記透明基材1には、第1透明電極列2のX方向の一端部に電気的に接続させて、第1透明電極列2により取得された位置情報を外部に取り出すための図示省略の第1の引出線が設けられている。さらに、上記透明基材1には、第2透明電極列3のY方向の一端部に電気的に接続させて、第2透明電極列3により取得された位置情報を外部に取り出すための図示省略の第2の引出線が設けられている。
さらに、タッチパネルの最表面には、複数の第1及び第2透明電極列2,3を覆って無機物から成る図示省略の透明な保護膜が設けられている。
次に、このように構成されたタッチパネルの製造方法について説明する。
本発明によるタッチパネルは、透明基材1の一面に第1のメタルマスク11(図3参照)を密着させて透明導電膜を成膜し、連結部4によって電気的に接続されてX方向に並んだ複数の第1透明電極5を有する複数列の第1透明電極列2、及びX方向と交差するY方向に上記連結部4で分断された状態で並んだ複数の第2透明電極10を有する複数列の第2透明電極列3を形成する第1ステップと、上記透明基材1の一面に第2のメタルマスク20(図6参照)を密着させて絶縁膜を成膜し、上記連結部4上をY方向に跨ぐ絶縁層8を形成する第2ステップと、上記透明基材1の一面に第3のメタルマスク25(図8参照)を密着させて導電膜を成膜し、上記絶縁層上をY方向に跨ぐ導電体9を形成して複数の第2透明電極10を電気的に接続する第3ステップと、を行って製造される。
以下各ステップについて詳細に説明する。
先ず、第1ステップにおいては、第1のメタルマスク11のマスク層15(図3(c)参照)側を透明基材1側として透明基材1の表面(一面)上に配置する。次に、透明基材1の裏面に配置した図示省略のマグネットシートの磁場により第1のメタルマスク11を吸引して透明基材1の表面に密着させた状態で、第1のメタルマスク11側がターゲット側となるようにして、透明基材1をスパッタリング装置の基板ホルダーに固定する。次いで、公知の手続に従って、例えば、ITO(インジウム・酸化スズ)透明導電膜を第1のメタルマスク11側からスパッタリング成膜し、図2に示すように、連結部4によって電気的に接続されてX方向に並んだ複数の第1透明電極5を有する複数列の第1透明電極列2、及びY方向に上記連結部4で分断された状態で並んだ複数の第2透明電極10を有する複数列の第2透明電極列3を形成する。なお、透明導電膜は、ITO薄膜に限られず、酸化亜鉛や、酸化スズ等の薄膜であってもよい。
ここで使用する第1のメタルマスク11は、図3(a),(b)に示すように、金属細線12により仕切られて上記連結部4及び複数の第1透明電極5に対応した複数の第1の開口13、並びに複数の第2透明電極10に対応した複数の第2の開口14を備えるマスク層15と、第1の開口13をY方向に横断するサポートライン16を備えるサポート層17を、図3(c)に示すように積層したもので、ニッケル、ニッケル合金、インバー又はインバー合金等の磁性金属材料で形成されている。
なお、第1の開口13は、図3(b)に示すように、上記連結部4に対応した狭小部18と、第1透明電極5に対応した拡大部19とを有し、上記サポートライン16は拡大部19をY方向に横断するように設けられている。
このような第1のメタルマスク11は、次のようにして形成することができる。
先ず、金属母材上の平坦面にフォトレジストを上記マスク層15の厚みと略同じ10μm程度の厚みに塗布する。
次に、フォトマスクを使用して上記フォトレジストを露光及び現像し、形成しようとする第1の開口13及び第2の開口14に対応させて該第1の開口13及び第2の開口14と形状寸法の同じ島パターンを金属細線12に対応する溝によって仕切られた状態で形成する。
次いで、上記金属母材をニッケル等の磁性金属材料のめっき浴に浸漬し、電気めっきにより上記島パターンを仕切る溝内及び複数の島パターンの形成領域外に露出した金属母材の表面に磁性金属材料を10μm程度の厚みに形成する。これにより、金属母材上には、上記島パターンを仕切る溝内に磁性体の金属細線12を備えたマスク層15が形成される。
続いて、上記金属母材上に形成されたマスク層15上にフォトレジストを形成しようとするサポート層17と略同じ10μm程度の厚みに塗布する。
次に、フォトマスクを使用して上記フォトレジストを露光及び現像し、第1の開口13の拡大部19を横断して形成されるサポートライン16に対応して、該サポートライン16と形状寸法の同じ溝を上記マスク層15に達する深さで形成する。
次いで、上記金属母材をニッケル等の磁性金属材料のめっき浴に浸漬し、電気めっきにより上記溝内にサポートライン16の磁性金属材料を10μm程度の厚みに形成してサポート層17を形成する。これにより、金属母材上にマスク層15とサポート層17とが2段階の電気めっきにより形成される。
この後、金属母材を溶剤中又はフォトレジストの剥離液中で洗浄し、フォトレジストを溶解させて除去する。さらに、金属母材からマスク層15とサポート層17とを一体的に剥離する。これにより、金属細線12で仕切られた第1の開口13及び第2の開口14、及び第1の開口13の拡大部19を横断するサポートライン16を備えた図3(a),(b)に示す第1のメタルマスク11が完成する。
この場合、上記第1のメタルマスク11を使用して透明導電膜を成膜すると、図3(c)に示すように、サポートライン16がマスク層15の下面からマスク層15の厚みと同程度の寸法(10μm)だけ離隔しているため、サポートライン16が成膜の影となって、第1透明電極5には、図2に示すように、サポートライン16に対応して透明導電膜の膜厚の薄い高抵抗部6が生じることになる。
なお、本実施形態のおいては、後述するように、上記高抵抗部6を跨いで補助導電体7を設けているため、第1透明電極5は、上記高抵抗部6で分断されてもよい。したがって、この場合、第1のメタルマスク11のサポートライン16は、図4(a),(b)に示すように、マスク層15と同じ層内に形成されてもよい。即ち、サポートライン16に対応した上記島パターンの位置にサポートライン16と同じ形状寸法の溝を金属母材に達する深さで形成し、該溝内に上記金属細線12と同時にサポートライン16を電気めっきにより形成してもよい。
第2ステップにおいては、透明基材1の裏面に配置したマグネットシートの磁場により第2のメタルマスク20を吸引して透明基材1の表面(一面)に密着させた状態で、第2のメタルマスク20側がターゲット側となるようにして、透明基材1をスパッタリング装置の基板ホルダーに固定する。次いで、公知の手続に従って、例えばSiO(二酸化ケイ素)の絶縁膜を第2のメタルマスク20側からスパッタリング成膜し、図5に示すように、連結部4上をY方向に跨ぐ絶縁層8を形成する。
ここで使用する第2のメタルマスク20は、図6(a)に示すように、連結部4に対応して該連結部4をY方向に跨ぐ第3の開口21を備えたものである。この第3の開口21は、X方向の幅が例えば48μm程度、Y方向の長さが例えば160μm程度の大きさを有している。
詳細には、第2のメタルマスク20は、図6(a)に示すように、上記第3の開口21を形成した樹脂製フィルム22と第3の開口21を内包する大きさの貫通孔23を設けたメタルシート24とを、図6(b)に示すように積層したものである。
このような第2のメタルマスク20は、次のようにして形成することができる。
先ず、5μm程度の厚みのポリイミドやポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂製フィルム22上に金属薄膜を成膜してシード層を形成する。次に、シード層上にフォトレジストを50μm程度の厚みに塗布した後、フォトマスクを使用して露光及び現像し、上記貫通孔23に対応した位置に該貫通孔23と形状寸法の同じ島パターンを形成する。次いで、電気めっきにより、島パターンの外側に露出した上記シード層上にニッケル等の磁性金属材料を析出させてメタルシート24を形成する。そして、溶剤又はフォトレジストの剥離液により、上記島パターンを除去すると共に、島パターンに対応した位置のシード層をエッチングして除去する。これにより、樹脂製フィルム22とメタルシート24とを積層した積層体が形成される。
次に、上記メタルシート24の貫通孔23内の樹脂製フィルム22に紫外線のレーザ光を照射してフィルムをアブレーションし、上記第3の開口21を形成する。このようにして、図6(a)に示す第2のメタルマスク20が完成する。この場合、透明基材1の表面に密着するのは、第2のメタルマスク20の樹脂製フィルム22である。
次に、第3ステップにおいては、透明基材1の裏面に配置したマグネットシートの磁場により第3のメタルマスク25を吸引して透明基材1の表面(一面)に密着させた状態で、第3のメタルマスク25側がターゲット側となるようにして、透明基材1をスパッタリング装置の基板ホルダーに固定する。次いで、公知の手続に従って、例えばアルミニウム(Al)の導電膜を第3のメタルマスク25側からスパッタリング成膜し、図7に示すように、上記絶縁層8上をY方向に跨ぐ導電体9を形成して複数の第2透明電極10を電気的に接続する。同時に、第1のメタルマスク11のサポートライン16に対応して第1透明電極5に生じる高抵抗部6をX方向に跨いで補助導電体7を形成する。
ここで使用する第3のメタルマスク25は、図8(a)に示すように、上記絶縁層8に対応して該絶縁層8のX方向の幅よりも狭く(約8μm)、Y方向の長さよりも長く伸びる(約230μm)第1スリット26を備えたものである。また、図8(a)に示すように、上記第1スリット26の他に、上記第1の開口19をY方向に横断するサポートライン16に対応した位置(第1透明電極5の高抵抗部6に対応した位置)に、X方向に伸びる第2スリット27も備えている。
詳細には、第3のメタルマスク25は、図8(a)に示すように、上記第1スリット26及び上記第2スリット27を形成した樹脂製フィルム28と上記第1スリット26を内包する大きさの第1貫通孔29及び第2スリット27を内包する大きさの第2貫通孔30を設けたメタルシート31とを、図8(b)に示すように積層したものである。
このような第3のメタルマスク25は、次のようにして形成することができる。
先ず、5μm程度の厚みのポリイミドやポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂製フィルム22上に金属薄膜を成膜してシード層を形成する。次に、シード層上にフォトレジストを50μm程度の厚みに塗布した後、フォトマスクを使用して露光及び現像し、上記第1及び第2貫通孔29,30に対応した位置に該第1及び第2貫通孔29,30と形状寸法の同じ第1及び第2島パターンを形成する。次いで、電気めっきにより、第1及び第2島パターンの外側に露出した上記シード層上にニッケル等の磁性金属材料を析出させてメタルシート31を形成する。そして、溶剤又はフォトレジストの剥離液により、上記第1及び第2島パターンを除去すると共に、第1及び第2島パターンに対応した位置のシード層をエッチングして除去する。これにより、樹脂製フィルム28とメタルシート31とを積層した積層体が形成される。
次に、上記メタルシート31の第1及び第2貫通孔29,30内の樹脂製フィルム28に紫外線のレーザ光を照射してフィルムをアブレーションし、上記第1及び第2スリット26,27を形成する。このようにして、図8に示す第3のメタルマスク25が完成する。この場合、透明基材1の表面に密着するのは、第3のメタルマスク25の樹脂製フィルム28である。
なお、第3のメタルマスク25に、上記第1及び第2スリット26,27の他に、複数の第1透明電極列2のX方向端部に位置する第1透明電極5に電気的に接続して、X方向の位置情報を取り出すための第1の引出線に対応する第1の開口パターンを設け、複数の第2透明電極列3のY方向端部に位置する第2透明電極10に電気的に接続して、Y方向の位置情報を取り出すための第2の引出線に対応する第2の開口パターンを設け、上記導電体9及び補助導電体7の形成と同時に第1及び第2の引出線を形成してもよい。
また、第2及び第3のメタルマスク20,25は、メタルシートに樹脂液を塗布してこれを乾燥させることにより樹脂製フィルム22,28を形成した後、貫通孔23,第1及び第2貫通孔29,30をエッチングにより形成してもよい。
さらに、第1、第2及び第3のメタルマスク11,20,25は、磁性金属材料ではなく非磁性金属材料で形成されてもよい。ただ、透明基材の裏面からマグネットシートの磁場を作用させて吸引し、メタルマスクを透明基材の表面に密着させることができる点で、第1、第2及び第3のメタルマスク11,20,25は、磁性金属材料により形成するのがより好ましい。
また、上記実施形態においては、メタルマスクを保持する金属フレームについての説明を省略したが、第1、第2及び第3のメタルマスク11,20,25は、その周縁部が枠状の金属フレームに固定されて支持されるのが望ましい。
さらに、上記実施形態においては、第1の透明電極19の高抵抗部6を跨いで補助導電体7を設ける場合について説明したが、本発明はこれに限られず、高抵抗部6のシート抵抗値が許容範囲内(40Ω/sq.以下)であれば、補助導電体7は無くてもよい。
そして、上記実施形態においては、スパッタリングによる成膜について説明したが、本発明はスパッタリングに限られず、蒸着やCVD法(化学気相成長法)又はそれらの組み合わせであってもよい。
1…透明基材
2…第1透明電極列
3…第2透明電極列
4…連結部
5…第1透明電極
6…高抵抗部
7…補助導電体
8…絶縁層
9…導電体
10…第2透明電極
11…第1のメタルマスク
12…金属細線
13…第1の開口
14…第2の開口
16…サポートライン
20…第2のメタルマスク
21…第3の開口
22,28…樹脂製フィルム
23…貫通孔
24,31…メタルシート
25…第3のメタルマスク
26…第1のスリット
27…第2のスリット
29…第1貫通孔
30…第2貫通孔
特開2011−197754号公報
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明によるタッチパネルの一実施形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は要部拡大平面図である。このタッチパネルは、パネルの表面に指で触れると生じる静電容量(電荷)の変化を、センサーが感知して場所を認識する仕組みの静電容量式のもので、透明基材1と、複数の第1透明電極列2と、複数の第2透明電極列3と、を備えて構成されている。
上記透明基材1は、後述の複数の第1透明電極列2及び複数の第2透明電極列3を支持するもので、シート状の透明なガラス基板や透明なフィルム等からなり、表示パネルの表示面に貼り合せて使用される。又は、表示パネルの表示面のガラス基板を透明基材1として使用してもよい。
上記透明基材1の一面には、複数の第1透明電極列2が設けられている。この複数の第1透明電極列2は、指で触れられたX方向(第1方向)の位置情報を取り出すためのものであり、図2に示すように、連結部4によって電気的に接続されてX方向に並んだ複数の第1透明電極5を有している。
上記透明基材1の一面にて、第1透明電極列2の形成面と同一平面上には、複数の第2透明電極列3が上記複数の第1透明電極列2と重ならないように設けられている。この複数の第2透明電極列3は、指で触れられたY方向の位置情報を取り出すためのものであり、図1(b)に示すように、上記連結部4と絶縁層8によって電気的に絶縁された状態で該連結部4をY方向に跨ぐ導電体9によって電気的に接続されてY方向に並んだ複数の第2透明電極10を有している。
さらに、タッチパネルの最表面には、複数の第1及び第2透明電極列2,3を覆って無機物から成る図示省略の透明な保護膜が設けられている。
なお、第3のメタルマスク25に、上記第1及び第2スリット26,27の他に、複数の第1透明電極列2のX方向端部に位置する第1透明電極5に電気的に接続して、X方向の位置情報を取り出すための第1の引出線に対応する第1の開口パターンを設け、複数の第2透明電極列3のY方向端部に位置する第2透明電極10に電気的に接続して、Y方向の位置情報を取り出すための第2の引出線に対応する第2の開口パターンを設け、上記導電体9及び補助導電体7の形成と同時に第1及び第2の引出線を形成してもよい。

Claims (12)

  1. 透明基材の同一平面上に、
    連結部によって電気的に接続されて第1方向に並んだ複数の第1透明電極を有する複数列の第1透明電極列と、
    前記連結部と電気的に絶縁された状態で該連結部を前記第1方向と交差する第2方向に跨ぐ導電体によって電気的に接続されて前記第2方向に並んだ複数の第2透明電極を有する複数列の第2透明電極列と、
    を備えたことを特徴とするタッチパネル。
  2. 前記第1透明電極は、前記第2方向に横断する高抵抗部を有し、該高抵抗部を前記第1方向に跨いで補助導電体を設けたことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  3. 透明基材の一面に第1のメタルマスクを密着させて透明導電膜を成膜し、連結部によって電気的に接続されて第1方向に並んだ複数の第1透明電極を有する複数列の第1透明電極列、及び前記第1方向と交差する第2方向に前記連結部で分断された状態で並んだ複数の第2透明電極を有する複数列の第2透明電極列を形成する第1ステップと、
    前記透明基材の一面に第2のメタルマスクを密着させて絶縁膜を成膜し、前記連結部上を前記第2方向に跨ぐ絶縁層を形成する第2ステップと、
    前記透明基材の一面に第3のメタルマスクを密着させて導電膜を成膜し、前記絶縁層上を前記第2方向に跨ぐ導電体を形成して前記複数の第2透明電極を電気的に接続する第3ステップと、
    を行うことを特徴とするタッチパネルの製造方法。
  4. 前記第1のメタルマスクは、前記連結部及び前記複数の第1透明電極に対応した複数の第1の開口、並びに前記複数の第2透明電極に対応した複数の第2の開口を備えると共に、前記第1の開口を前記第2方向に横断するサポートラインを備えたものであることを特徴とする請求項3記載のタッチパネルの製造方法。
  5. 前記第2のメタルマスクは、前記連結部に対応して該連結部を前記第2方向に跨ぐ第3の開口を備えたものであることを特徴とする請求項3又は4記載のタッチパネルの製造方法。
  6. 前記第2のメタルマスクは、前記第3の開口を形成した樹脂製フィルムと前記第3の開口を内包する大きさの貫通孔を設けたメタルシートとを積層したものであることを特徴とする請求項5記載のタッチパネルの製造方法。
  7. 前記第3のメタルマスクは、前記絶縁層に対応して該絶縁層の前記第1方向の幅よりも狭く、前記第2方向の長さよりも長く伸びる第1スリットを備えたものであることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載のタッチパネルの製造方法。
  8. 前記第3のメタルマスクは、前記第1スリットを形成した樹脂製フィルムと前記第1スリットを内包する大きさの第1貫通孔を設けたメタルシートとを積層したものであることを特徴とする請求項7記載のタッチパネルの製造方法。
  9. 前記第3ステップでは、前記透明基材の一面に前記第3のメタルマスクを密着させて導電膜を成膜し、前記導電体を形成すると共に、前記第1のメタルマスクの前記サポートラインに対応して前記第1透明電極に生じる高抵抗部を前記第1方向に跨いで補助導電体を形成することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のタッチパネルの製造方法。
  10. 前記第3のメタルマスクは、前記絶縁層に対応して該絶縁層の前記第1方向の幅よりも狭く、前記第2方向の長さよりも長く伸びる第1スリット、及び前記1の開口を横断する前記サポートラインに対応した位置に、前記第1方向に伸びる第2スリットを備えたものであることを特徴とする請求項9記載のタッチパネルの製造方法。
  11. 前記第3のメタルマスクは、前記第1スリット及び前記第2スリットを形成した樹脂製フィルムと前記第1スリットを内包する大きさの第1貫通孔及び前記第2スリットを内包する大きさの第2貫通孔を設けたメタルシートとを積層したものであることを特徴とする請求項10記載のタッチパネルの製造方法。
  12. 前記第1、第2及び第3のメタルマスクは、磁性金属シートを含んで構成されたものであることを特徴とする請求項3〜11のいずれか1項に記載のタッチパネルの製造方法。
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JP2019121804A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 イメージセンサ

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