JP2016125875A - サンプルパッドおよびそれを用いた液体試料検査具 - Google Patents
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Abstract
【課題】検査感度に優れ、加工性も良好な、サンプルパッドおよびそれを用いた液体試料検査具の提供を目的とする。
【解決手段】液体試料検査具に用いられるサンプルパッドであって、親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合した不織布を用いてなることを特徴とする。
【選択図】なし
【解決手段】液体試料検査具に用いられるサンプルパッドであって、親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合した不織布を用いてなることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、サンプルパッドおよびそれを用いた液体試料検査具に関するものであり、詳しくは、尿等の液状の生体試料(液体試料)を検査対象とする、イムノクロマト方式での検査に供される液体試料検査具に用いられるサンプルパッドに関するものである。
尿等の生体試料を検査対象とする液体試料検査具においては、尿等の生体試料を吸収保持するため、サンプルパッドが使用されている。従来より、液体試料検査具用のサンプルパッドには、親水性繊維または親水性繊維と疎水性繊維とからなる不織布が用いられているが、サンプルパッドに用いられる素材によっては、生体成分由来の成分が吸着することで、これが妨害物質となり検出感度が劣るという課題があった。
これを解決するために、例えば、特許文献1には、尿検査具における尿吸収体として、ポリエステル繊維と、複合ポリエステル繊維及び/又は低融点ポリエステル繊維とを均一に混綿してなるスライバーを、所定温度で熱圧縮成形してなる多孔質棒状体を基体とし、基体の繊維表面にポリエステルポリオールを均質に付着してなるものが提案されている。
これを解決するために、例えば、特許文献1には、尿検査具における尿吸収体として、ポリエステル繊維と、複合ポリエステル繊維及び/又は低融点ポリエステル繊維とを均一に混綿してなるスライバーを、所定温度で熱圧縮成形してなる多孔質棒状体を基体とし、基体の繊維表面にポリエステルポリオールを均質に付着してなるものが提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の尿吸収体は、多孔質棒状体(基体)の繊維表面に、ポリエステルポリオールを均質に付着させるのが困難であるため、ポリエステルポリオールの付着が不均一となったり、尿吸収体の加工性が困難との課題があった。そのため、このような尿吸収体を用いた尿検査具は、検査感度にばらつきが生じやすく、依然、検査感度を向上させるという観点で課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、検査感度に優れ、加工性も良好な、サンプルパッドおよびそれを用いた液体試料検査具の提供をその目的とする。
本発明者は、検査感度に優れ、加工性も良好な液体試料検査具用のサンプルパッドを得るため鋭意研究を重ねた。その研究の過程で、疎水性繊維である芯鞘型複合繊維に着目し、この芯鞘型複合繊維と、レーヨン等の親水性繊維とを混合した不織布を用いてサンプルパッドを形成すると、生体由来試料(タンパク質等)のサンプルパッドへの吸着を抑制し、検査感度に優れ、加工性も良好であることを見いだし、本発明に到達した。
本発明の第一の態様に係るサンプルパッドは、液体試料検査具に用いられるサンプルパッドであって、親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合した不織布を用いてなることを特徴とする。
本発明の第二の態様に係る液体試料検査具は、第一の態様に係るサンプルパッドと、前記サンプルパッドに吸収された液体試料中の被検物質を検査する反応部とを有する検査具と、前記検査具を収納する容器とを備えることを特徴とする。
本発明のサンプルパッドは、親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合した不織布を用いるため、検査感度に優れ、加工性も良好である。
また、本発明のサンプルパッドは、少なくとも一部にエンボス加工等の表面加工が施されていることが好ましい。このような構成によれば、サンプルパッドに吸収された液体試料がエンボス模様等に沿って流れやすくなり、液体試料が流れるスピードが速くなるため、液体試料の展開性が向上するようになる。
また、本発明のサンプルパッドは、以下のような構成が好ましい。このような構成によれば、検査感度や加工性がさらに向上する。
・前記親水性繊維が、レーヨン、パルプ、キュプラ、リヨセル、綿、麻、絹およびウールからなる群から選ばれた少なくとも一つである場合。
・前記芯鞘型複合繊維の芯部が、ポリプロピレンおよびポリエステルの少なくとも一方を主成分とする樹脂組成物からなり、前記芯鞘型複合繊維の鞘部が、ポリエチレンおよびポリエステルの少なくとも一方を主成分とする樹脂組成物からなる場合。
・前記親水性繊維と前記芯鞘型複合繊維との混合比率が、重量基準で、親水性繊維:芯鞘型複合繊維=9:1〜5:5である場合。
・前記サンプルパッドの目付け量が、120〜200g/m2である場合。
・前記親水性繊維が、レーヨン、パルプ、キュプラ、リヨセル、綿、麻、絹およびウールからなる群から選ばれた少なくとも一つである場合。
・前記芯鞘型複合繊維の芯部が、ポリプロピレンおよびポリエステルの少なくとも一方を主成分とする樹脂組成物からなり、前記芯鞘型複合繊維の鞘部が、ポリエチレンおよびポリエステルの少なくとも一方を主成分とする樹脂組成物からなる場合。
・前記親水性繊維と前記芯鞘型複合繊維との混合比率が、重量基準で、親水性繊維:芯鞘型複合繊維=9:1〜5:5である場合。
・前記サンプルパッドの目付け量が、120〜200g/m2である場合。
そして、本発明のサンプルパッドは、液体試料検査具の中でも特に尿検査具に用いることが好ましく、尿中の被検物質、例えば、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)やヒト黄体形成ホルモン(hLH)の検査感度に優れている。
なお、反応抗体の量を増やす等により発色感度面から検出感度を向上させることも考えられるが、個人差が生じやすい生体由来試料の検査においては、偽陽性の原因となるため、発色感度面からの対策は取りづらかった。
本発明のサンプルパッドは、生体由来試料の吸着等による発色不良が発生しにくいため、従来の検査薬での検出感度では検出が困難であった、低感度のサンプルやサンプルパッドに吸着しやすい成分を多く含んだサンプルについても、反応抗体の量を増やすことなく検査が可能になり、偽陽性の問題も生じない。したがって、本発明の液体試料検査具は、個人差が生じやすい生体由来試料の検査にも好適に使用することができる。
本発明のサンプルパッドは、生体由来試料の吸着等による発色不良が発生しにくいため、従来の検査薬での検出感度では検出が困難であった、低感度のサンプルやサンプルパッドに吸着しやすい成分を多く含んだサンプルについても、反応抗体の量を増やすことなく検査が可能になり、偽陽性の問題も生じない。したがって、本発明の液体試料検査具は、個人差が生じやすい生体由来試料の検査にも好適に使用することができる。
つぎに、本発明の実施形態について詳しく説明する。ただし、本発明は、この実施形態に限られるものではない。
本発明のサンプルパッドは、尿検査具等の液体試料検査具に用いられる。
本発明のサンプルパッドは、親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合した不織布を用いて形成される。
以下、各成分について説明する。
本発明のサンプルパッドは、親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合した不織布を用いて形成される。
以下、各成分について説明する。
<親水性繊維>
親水性繊維としては、特に限定はなく、例えば、パルプ、レーヨン、キュプラ、リヨセル(登録商標テンセル)、綿(コットン)、麻、絹、ウール(毛)等があげられる。親水性繊維は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、液体試料の吸収性に優れる点で、レーヨンが好ましく、特にビスコースレーヨンが好ましい。
親水性繊維としては、特に限定はなく、例えば、パルプ、レーヨン、キュプラ、リヨセル(登録商標テンセル)、綿(コットン)、麻、絹、ウール(毛)等があげられる。親水性繊維は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、液体試料の吸収性に優れる点で、レーヨンが好ましく、特にビスコースレーヨンが好ましい。
<芯鞘型複合繊維>
芯鞘型複合繊維とは、繊維の中心部分である芯部と、芯部の周囲を覆う鞘部とからなり、芯部と鞘部とで異なる繊維(材料、融点等)を組み合わせた芯鞘型の複合繊維をいう。
芯鞘型複合繊維とは、繊維の中心部分である芯部と、芯部の周囲を覆う鞘部とからなり、芯部と鞘部とで異なる繊維(材料、融点等)を組み合わせた芯鞘型の複合繊維をいう。
芯鞘型複合繊維の芯部を形成する樹脂組成物の主成分(以下、「芯成分」とも称する。)としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル等があげられる。芯成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、芯鞘型複合繊維の鞘部を形成する樹脂組成物の主成分(以下、「鞘成分」とも称する。)としては、例えば、ポリエチレン、ポリエステル等があげられる。鞘成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
鞘成分は芯成分よりも低融点であることが好ましく、例えば、芯成分と鞘成分とがいずれもポリエステルである場合、鞘成分のポリエステルには、芯成分のポリエステルよりも融点が低い低融点ポリエステルを使用することが好ましい。
なお、芯部を形成する樹脂組成物は、本発明の目的を阻害しない範囲で、ポリプロピレン等の芯成分以外の樹脂、核剤、着色剤、酸化防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、離型剤、難燃剤等を含有してもよい。
また、鞘部を形成する樹脂組成物は、本発明の目的を阻害しない範囲で、ポリエチレン等の鞘成分以外の樹脂、核剤、着色剤、酸化防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、離型剤、難燃剤等を含有してもよい。
また、鞘部を形成する樹脂組成物は、本発明の目的を阻害しない範囲で、ポリエチレン等の鞘成分以外の樹脂、核剤、着色剤、酸化防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、離型剤、難燃剤等を含有してもよい。
<芯鞘型複合繊維の製造方法>
芯鞘型複合繊維の製造方法は、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン等を主成分(芯成分)とする樹脂組成物と、ポリエチレン等を主成分(鞘成分)とする樹脂組成物とを溶融状態で繊維状に押し出す方法等があげられる。具体的には、ポリプロピレン等を主成分(芯成分)とする樹脂組成物と、ポリエチレン等を主成分(鞘成分)とする樹脂組成物とを調製し、押出機、同心円芯鞘型複合断面となる紡糸口金、巻取り装置等からなる溶融紡糸装置、加熱装置と引取ロールとを備えた延伸装置、押し込み式クリンパーを用いて、所定の紡糸温度にて芯部と鞘部との体積比率が所定比率となるよう溶融紡糸、延伸を行い、捲縮を付与する。得られた繊維を所定の長さに切断して、芯鞘型複合繊維を製造することができる。
芯鞘型複合繊維の製造方法は、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン等を主成分(芯成分)とする樹脂組成物と、ポリエチレン等を主成分(鞘成分)とする樹脂組成物とを溶融状態で繊維状に押し出す方法等があげられる。具体的には、ポリプロピレン等を主成分(芯成分)とする樹脂組成物と、ポリエチレン等を主成分(鞘成分)とする樹脂組成物とを調製し、押出機、同心円芯鞘型複合断面となる紡糸口金、巻取り装置等からなる溶融紡糸装置、加熱装置と引取ロールとを備えた延伸装置、押し込み式クリンパーを用いて、所定の紡糸温度にて芯部と鞘部との体積比率が所定比率となるよう溶融紡糸、延伸を行い、捲縮を付与する。得られた繊維を所定の長さに切断して、芯鞘型複合繊維を製造することができる。
芯部と鞘部との体積比は、特に限定されず、芯部:鞘部=8:2〜2:8が好ましい。芯部の割合が大きすぎる(鞘部の割合が小さすぎる)と、親水性繊維との結合が弱くなり、得られる不織布の物性が低下する傾向がみられ、芯部の割合が小さすぎる(鞘部の割合が大きすぎる)と、芯鞘型複合繊維の物性が低下する傾向がみられる。
<不織布>
本発明のサンプルパッドに用いる不織布は、原料となる親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合してなるものである。
本発明のサンプルパッドに用いる不織布は、原料となる親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合してなるものである。
親水性繊維と芯鞘型複合繊維との混合比率(重量基準)は、特に限定されず、親水性繊維:芯鞘型複合繊維=9:1〜5:5が好ましく、特に好ましくは親水性繊維:芯鞘型複合繊維=8:2〜5:5であり、最も好ましくは親水性繊維:芯鞘型複合繊維=7:3〜6:4である。親水性繊維の割合が少なすぎる(芯鞘型複合繊維の割合が多すぎる)と、液体試料の吸収性が悪くなり、オーバーフローする傾向がみられ、親水性繊維の割合が多すぎる(芯鞘型複合繊維の割合が少なすぎる)と、液体試料が流れる速度が遅くなる傾向がみられる。
<不織布の製造方法>
不織布を製造する方法は、特に限定されず、例えば、サーマルボンド法、メルトブロー法、スパンボンド法、ウォータージェット法、スパンレース法、フラッシュ紡糸法、ニードルパンチ法、ケミカルボンド法等があげられる。具体的には、親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを所定の割合で混合し積層してシート状に広げ、薄い膜状のシート(ウェブ)を作製し、繊維間を前記サーマルボンド法等により適度に結合させ、布状に仕上げて不織布を製造する。なお、ウェブは短繊維ウェブ、長繊維ウェブのいずれでもよい。
不織布を製造する方法は、特に限定されず、例えば、サーマルボンド法、メルトブロー法、スパンボンド法、ウォータージェット法、スパンレース法、フラッシュ紡糸法、ニードルパンチ法、ケミカルボンド法等があげられる。具体的には、親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを所定の割合で混合し積層してシート状に広げ、薄い膜状のシート(ウェブ)を作製し、繊維間を前記サーマルボンド法等により適度に結合させ、布状に仕上げて不織布を製造する。なお、ウェブは短繊維ウェブ、長繊維ウェブのいずれでもよい。
本発明に用いる不織布は、本発明の目的を阻害しない範囲で、親水性繊維や芯鞘型複合繊維以外の繊維(例えば、疎水性繊維)等を含有してもよい。
不織布の目付け量は、後述するサンプルパッドの目付け量の範囲になるよう適宜選択すればよく、特に限定はないが、通常、50〜200g/m2の範囲である。
また、不織布の厚さは、検査具における液体試料の展開性を考慮し、適宜調整することが可能であり、特に限定はないが、通常、0.3〜2mmの範囲である。
<サンプルパッド>
本発明のサンプルパッドは、上述の親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合した不織布を用いて形成されている。
本発明のサンプルパッドは、上述の親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合した不織布を用いて形成されている。
本発明のサンプルパッドは、1枚の不織布からなる場合、もしくは複数枚の不織布を積層してなる場合のいずれでもよい。なお、複数枚の不織布を積層する場合、同一素材の不織布に限定されず、異なる素材の不織布を組み合わせて使用してもよい。
複数枚の不織布を積層して接着する場合、不織布を接着剤等により化学的に接着してもよく、エンボス加工等の表面加工等により物理的に接着してもよい。
表面加工は、不織布の積層物が物理的に接着する程度の加工であればよく、積層物の全体に対して加工する場合に限られず、積層物の一部に対して加工する場合であってもよい。なお、表面加工は、不織布の積層物に対して加工する場合に限られず、単一の不織布に対して加工する場合であってもよい。
表面加工としては、特に限定はないが、エンボス加工が好ましい。エンボス加工は、サンプルパッドの長手方向(展開方向)に沿って、エンボス模様(エンボス加工による圧着部分)が生じるように加工することが好ましい。このようにエンボス加工を施すことにより、サンプルパッドに吸収された液体試料がエンボス模様に沿って流れやすくなり、液体試料が流れるスピードが速くなるため、液体試料の展開性が向上するようになる。また、エンボス模様部分に液体試料が吸着しにくくなることから、検出感度がさらに向上する。
サンプルパッドの形状は、液体検査具の用途や容器の形状等に応じて適宜選択可能であり、例えば、シート状や棒状等があげられる。
サンプルパッドの目付け量は、特に限定はなく、120〜200g/m2の範囲が好ましく、特に好ましくは140〜180g/m2の範囲である。目付け量が小さすぎると、液体試料の吸収性が悪くなり、オーバーフローする傾向がみられ、目付け量が大きすぎると、液体試料が流れる速度が遅くなる傾向がみられる。
ここで、サンプルパッドの目付け量とは、サンプルパッドが1枚の不織布からなる場合は、その不織布の目付け量をいい、複数枚の不織布からなる場合は、各不織布の目付け量の総合計をいう。なお、複数枚の不織布からなるサンプルパッドの場合、同一素材もしくは異なる素材の不織布を適宜組み合わせて、上記目付け量の範囲に調整することができる。
サンプルパッドの厚さは、特に限定はなく、0.4〜2mmの範囲が好ましく、特に好ましくは1.0〜1.5mmの範囲である。サンプルパッドが薄すぎると、液体試料の吸収性が悪くなったり、検査具上でオーバーフローする傾向がみられ、サンプルパッドが厚すぎると、吸収した液体試料を反応部まで展開させるのが困難となる傾向がみられる。
ここで、サンプルパッドの厚さとは、サンプルパッドが1枚の不織布からなる場合は、その不織布の厚さをいい、複数枚の不織布からなる場合は、各不織布の厚さの総合計をいう。なお、複数枚の不織布からなるサンプルパッドの場合、同一素材もしくは異なる素材の不織布を適宜組み合わせて、上記厚さの範囲に調整することができる。
また、サンプルパッドの密度(嵩密度)は、液体試料の流れを阻害せず、オーバーフローしない等の観点から、80〜200mg/cm3の範囲が好ましく、特に好ましくは100〜180mg/cm3の範囲である。
なお、後述する図5で示すように、容器4の表側片5の裏面に設けた押さえ部材34で、サンプルパッド11aを接触させてサンプルパッド11を固定する場合には、液体試料の流れの調整が適宜可能となり、検査具の操作性の改善を図ることができる。この場合、固定部位におけるサンプルパッドの見かけ上の密度(嵩密度)は、前述したサンプルパッドそのものの密度よりも高ければよく特に限定はないが、300〜700mg/cm3の範囲が好ましく、特に好ましくは350〜650mg/cm3の範囲である。
なお、複数枚の不織布からなるサンプルパッドの場合、同一素材もしくは異なる素材の不織布を適宜組み合わせて、上記サンプルパッドの密度、もしくはサンプルパッドの見かけ上の密度の範囲に調整することができる。
<液体試料(検体)>
本発明のサンプルパッドに吸収させる液体試料は、液体状態のものであれば特に限定はないが、尿や血液等の液状の生体試料の他、便懸濁液のように前処理により液状になるもの、もしくは鼻腔ぬぐい液、咽頭ぬぐい液、鼻腔吸引液、便等の生体試料を抽出液等により前処理したもの等も含まれる。
本発明のサンプルパッドに吸収させる液体試料は、液体状態のものであれば特に限定はないが、尿や血液等の液状の生体試料の他、便懸濁液のように前処理により液状になるもの、もしくは鼻腔ぬぐい液、咽頭ぬぐい液、鼻腔吸引液、便等の生体試料を抽出液等により前処理したもの等も含まれる。
<被検物質(抗体)>
液体試料(検体)中の被検物質(抗原)としては、特に限定されず、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)、ヒト黄体形成ホルモン(hLH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)等の各種ホルモン、ヘモグロビン、糖、その他のタンパク質等があげられる。これらのなかでも、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)、ヒト黄体形成ホルモン(hLH)が好ましい。
液体試料(検体)中の被検物質(抗原)としては、特に限定されず、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)、ヒト黄体形成ホルモン(hLH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)等の各種ホルモン、ヘモグロビン、糖、その他のタンパク質等があげられる。これらのなかでも、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)、ヒト黄体形成ホルモン(hLH)が好ましい。
<液体試料検査具>
本発明のサンプルパッドは、液体試料検査具のサンプルパッドとして用いられる。かかる液体試料検査具としては、液体試料の種類に応じて尿検査具、血液検査具等があげられる。液体試料検査具の中でも、易吸着性成分等が多く含まれる尿を直接適用することで妊娠、排卵等の有無を検査するための尿検査具に用いることがより好ましい。
本実施形態では、尿検査具について具体的に説明する。
本発明のサンプルパッドは、液体試料検査具のサンプルパッドとして用いられる。かかる液体試料検査具としては、液体試料の種類に応じて尿検査具、血液検査具等があげられる。液体試料検査具の中でも、易吸着性成分等が多く含まれる尿を直接適用することで妊娠、排卵等の有無を検査するための尿検査具に用いることがより好ましい。
本実施形態では、尿検査具について具体的に説明する。
尿検査具は、例えば、サンプルパッドと反応部とを有する検査具と、この検査具を収納する容器とを備えている。
<検査具(検査シート等)>
検査具としては、例えばストリップ状に形成されたベースシートの上に、サンプルパッド、反応部、吸収パッド等を有する検査シート等が用いられる。
検査具としては、例えばストリップ状に形成されたベースシートの上に、サンプルパッド、反応部、吸収パッド等を有する検査シート等が用いられる。
検査シートとしては、特にイムノクロマト測定法を利用した検査を行う場合、例えば、図1に示すようなテストストリップが用いられる。図1(a)はテストストリップの平面図、図1(b)は前記テストストリップの断面図である。
テストストリップ10は、ベースシート15の上に、サンプルパッド11とコンジュゲートパッド12とメンブレン(反応部)13と吸収パッド14とが、一端側(図面左側)からこの順に配して設けられている。図中、13aはテストライン、13bはコントロールラインを示す。矢印X方向は展開方向を示す。
テストストリップ10は、ベースシート15の上に、サンプルパッド11とコンジュゲートパッド12とメンブレン(反応部)13と吸収パッド14とが、一端側(図面左側)からこの順に配して設けられている。図中、13aはテストライン、13bはコントロールラインを示す。矢印X方向は展開方向を示す。
ベースシート15としては、例えば、ニトロセルロース、グラスフィルター等が用いられる。
サンプルパッド11は、尿を吸収して輸送するものであり、前述した親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合した不織布を用いて形成されたものが用いられる。
なお、サンプルパッド11の端部(図面右側)側の11aは、押さえ部材34(図5参照)と接触する部分、11bは固定部材35(図5参照)と接触する部分を示す。
コンジュゲートパッド12は、尿(検体)中の抗原の標識化を行うものであり、抗体に応じて材質等が適宜選択され、例えば、各種不織布やガラス繊維等が用いられる。
メンブレン(反応部)13は、尿(検体)中の抗原等を検出するものであり、テストライン13a、コントロールライン13bにおける着色パターンに基づき陽性又は陰性が検査されるようになっている。メンブレン13としては、例えば、各種メンブレン(ニトロセルロース、ナイロン、ポリビニリデンフロライド、ポリエーテルスルホン等)、各種濾紙(定性濾紙、定量濾紙、分液濾紙、硝子繊維濾紙、シリカ繊維濾紙、複合繊維等で構成される)や各種不織布等が用いられる。
メンブレン13は、単一のクロマトグラフ媒体からなっていても、数種類のクロマトグラフ媒体を展開方向に有するものでもよい。後者としては、数種類のクロマトグラフ媒体どうしを直接的に繋いだもの、長尺の別のクロマトグラフ媒体上に短いクロマトグラフ媒体を部分的に貼付したもの、もしくは数種類のクロマトグラフ媒体の間を別のクロマトグラフ媒体で繋いだものでもよい。
吸収パッド14は、メンブレン13に浸透した余分な尿を吸収するためのものであり、例えば、セルロース製の濾紙等が用いられる。なお、吸収パッド14に乾燥剤を付設してもよい。
なお、テストストリップ10の各部材11〜15の材料は、互換性を有し、他の部材用に使用することができる。
なお、テストストリップ10の各部材11〜15の材料は、互換性を有し、他の部材用に使用することができる。
なお、テストストリップ10は、特に限定されず、検体に応じて抗体の種類、標識物質の種類、標識物質を設ける素材、位置、配設方法等を任意に選択することができる。
本発明の尿検査具では、サンプルパッド11、メンブレン13を有するテストストリップ10を用いて、サンプルパッド11に吸収された尿中に存在する抗原を毛細管現象により、メンブレン13まで展開させ、そこで同定・検査・判定が行われる。
<容器>
テストストリップ等の検査具(検査シート)を収納する容器としては、例えば、表側片と裏側片とで構成される棒状のものがあげられ、表側片と裏側片とを嵌合させる等により互いに組み付けて使用することができる。なお、必要に応じて、容器の長手方向における一端側あるいは両端側に着脱可能に取付けられる、キャップを有しても良い。
容器およびキャップは、透明性、不透明性、成形性、強度等、目的に応じ適宜選択可能であり、例えば、プラスチック、エラストマー等の樹脂材料が使用できる。
テストストリップ等の検査具(検査シート)を収納する容器としては、例えば、表側片と裏側片とで構成される棒状のものがあげられ、表側片と裏側片とを嵌合させる等により互いに組み付けて使用することができる。なお、必要に応じて、容器の長手方向における一端側あるいは両端側に着脱可能に取付けられる、キャップを有しても良い。
容器およびキャップは、透明性、不透明性、成形性、強度等、目的に応じ適宜選択可能であり、例えば、プラスチック、エラストマー等の樹脂材料が使用できる。
本発明の尿検査具は、採尿部、判定表示部、把持部を有する。
採尿部の一形態としては、尿検査具において使用時に尿をかける容器長手方向の一端側に設けられていて採尿孔を有する。容器には採尿孔、尿誘導部等が設けられる。また容器の内部には、前述したテストストリップ等の検査具(検査シート)が収容される。尿検査具の使用時においては、採尿部に尿をかけることで、採尿孔から検体である尿がテストストリップに付設されているサンプルパッドに吸収され、検査に供されることとなる。
採尿部の一形態としては、尿検査具において使用時に尿をかける容器長手方向の一端側に設けられていて採尿孔を有する。容器には採尿孔、尿誘導部等が設けられる。また容器の内部には、前述したテストストリップ等の検査具(検査シート)が収容される。尿検査具の使用時においては、採尿部に尿をかけることで、採尿孔から検体である尿がテストストリップに付設されているサンプルパッドに吸収され、検査に供されることとなる。
採尿部の他の形態としては、尿検査具において、使用時に尿をかける容器長手方向の一端側に設けられていて、容器からサンプルパッドがその大半を露出した状態で配設されているものもある。この場合、サンプルパッドには尿誘導部が設けられ、容器の内部には前述したテストストリップのメンブレン等が収容される。尿検査具の使用時においては、採尿部に尿をかけることで、そこから検体である尿がテストストリップに吸収され、検査に供されることとなる。
前記判定表示部には、検査後の判定結果を一目瞭然とするため、判定窓を設けることが好ましい。判定窓の数や形状は、判定結果の表示態様により、適宜選択可能である。また、判定窓を塞ぐ樹脂膜等は、視認を容易にするため、透明あるいは半透明のものが好ましい。
前記把持部は使用性を高めるために、必要に応じて凹凸等の滑り止め加工を施しても良い。
(第1の実施形態)
図2は本発明の第1の実施形態に係る尿検査具(キャップを着けた状態)を示す外観斜視図、図3は図2の尿検査具(キャップを外した状態)を示す外観分解斜視図、図4は尿検査具に係る表側片を示す平面図、図5(a)は尿検査具に係る表側片を示す裏面図、(b)はテストストリップを収納した裏側片を示す平面図、図6は図4のX−X線による断面図である。
図2は本発明の第1の実施形態に係る尿検査具(キャップを着けた状態)を示す外観斜視図、図3は図2の尿検査具(キャップを外した状態)を示す外観分解斜視図、図4は尿検査具に係る表側片を示す平面図、図5(a)は尿検査具に係る表側片を示す裏面図、(b)はテストストリップを収納した裏側片を示す平面図、図6は図4のX−X線による断面図である。
尿検査具1は、尿検査具本体2とキャップ3とを有する。尿検査具本体2は、概略偏平の棒状に形成された容器4を有し、この容器4の長手方向の一端側4aに対しても、一端側4aとは反対の他端側4bに対しても、キャップ3が着脱可能に取り付けられるようになっている。
容器4は、表側片5と裏側片6とを互いに嵌め合わせることで構成されており、表側片5は尿を掛けるときに人体側に向けられ、裏側片6はその反対側に向けられる。容器4の長手方向と直交する面における外寸は、尿を掛ける方向(表裏方向)を短く、その方向と直交する方向(幅方向)を長くした偏平形状に形成されている。容器4の内部には、前述したテストストリップ10が収納される。
表側片5には、尿が掛けられる採尿部20と、判定表示窓22と、尿誘導部としての貫通する尿誘導孔24とが設けられている。採尿部20は長手方向の一端側4aに配され、その採尿部20を挟む両側方(長手方向と直交する容器4の幅方向)の容器側辺部4cにそれぞれ貫通する尿誘導孔24が形成され、採尿部20よりも他端側4bに判定表示窓22が配されている。なお、尿検査具の未使用時(保管時)には、採尿部20は、上述したようにキャップ3を容器4の一端側4aに取り付けることにより、そのキャップ3により覆われることになる。
裏側片6は、前記一端側4aを除いて、表側片5とほぼ同一形状となるように形成されていて、裏側片6の一端側4aの幅は、表側片5の両方の尿誘導孔24で挟まれた幅寸法とほぼ同じ寸法で形成されている。
また、この尿誘導孔24は、容器4の表裏方向に貫通しかつ容器4の長手方向に長いもので、容器4の幅方向外側に寄せて形成されていて、尿誘導孔24から採尿部20までの距離よりも尿誘導孔24から容器4の前記幅方向外側までの距離が短く、尿誘導孔24よりも前記幅方向外側の部分は幅方向において薄肉の肉部26となっている。
採尿部20には、表側片5の前記表裏方向に貫通する採尿孔としてのスリット28が3つ、スリット28の幅方向に並設された柵状に形成されており、各スリット28の幅方向は、前記容器4の幅方向と一致する。各スリット28は容器4の長手方向に長いもので同一に形成されていて、尿誘導孔24よりも長く形成されている。スリット28をその幅方向で挟む両側には、裏側片6へ向けて突出したスリット形成部29が設けられていて、スリット形成部29のスリット28側の側面30は、スリット28の内奥側を幅広、スリット28の外表側を幅狭とするテーパー状に形成されている。
また、表側片5には、採尿部20と判定表示窓22との間であって、採尿部20の近傍に、採尿部20よりも外側方に突出した段差部32が形成されており、この段差部32は採尿部20側(一端側4a)を急峻にして形成されている。尿誘導孔24の前記他端側4bの端部は、段差部32の間近に位置している。判定表示窓22は、透明な樹脂膜22aで塞がれている。なお、樹脂膜22aは半透明であってもよい。
さらに採尿部20の段差部32側(他端側4b)であって採尿部20の内面側(すなわち、図5に示す表側片5の裏面側)には、テストストリップ10側(裏側片6側)に向けて突出した押さえ部材34が形成されている(図5参照)。押さえ部材34は、テストストリップ10側を平坦にかつ3つのスリット28の内奥側を塞ぐように形成されている。また、押さえ部材34の一端側4aの部分には、他の部分よりも裏側片6に向けて更に突出した突出部34aが形成されている。
表側片5の裏面側に形成された押さえ部材34は、裏側片6に挿入されたテストストリップ10のサンプルパッド11aと接触してサンプルパッド11を固定する。押さえ部材34は、突出部34aの外側に当たった尿を、一旦一端側4aへ戻した後に押さえ部材34の裏側に移動させ、その後に他端側4bへ移動させる、つまり迂回させる機能を有し、尿の移動を調整することによりオーバーフローを防止するものである。
押さえ部材34の厚みは、前述したサンプルパッドの見かけ上の密度(300〜700mg/cm3の範囲が好ましい)に調整できれば特に限定はないが、通常、0.1〜1mmであり、好ましくは0.3〜0.5mmである。
なお、押さえ部材34の形状や設置位置等は、前述したサンプルパッドの見かけ上の密度の範囲に調整できるものであれば、特に限定はない。押さえ部材34は平坦なものに限らず、細かい起伏など多少厚さのばらつきがあるものでも差し支えない。
また、図5に示すように、押さえ部材34と判定表示窓22との間であって、押さえ部材34の近傍には固定部材35が形成されている。固定部材35は棒状で、3つのスリット28に垂直方向(表側片5の幅方向)に形成されている。固定部材35は、裏側片6に挿入されたテストストリップ10のサンプルパッド11bと接触してサンプルパッド11を固定する。
テストストリップ10に付設されたサンプルパッド11は、スリット28とともに、尿を容器4内に採り入れてコンジュゲートパッド12を介し、メンブレン13へ供給する尿採取部を構成する。また、サンプルパッド11には、スリット28の両側に設けられたスリット形成部29の内面が密着されている。更に、サンプルパッド11aには押さえ部材34の内面が密着されている。スリット形成部29と押さえ部材34とは、互いに繋がっているため、スリット28とテストストリップ10との間は、スリット28の長手方向及び幅方向の4方向のうちの3方向が塞がれていて、一端側4aのみ開放された状態となっている。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係る尿検査具を示す外観斜視図である。
尿検査具101は、尿検査具本体102とキャップ103とを有する。尿検査具本体102は、概略偏平の棒状に形成された容器104を有し、この容器104の長手方向の一端側104aに対して、キャップ103が着脱可能に取り付けられるようになっている。容器104の一端側104aとは反対の他端側104bには、把持部123が設けられている。把持部123の表面には使用性を高めるために、凹凸の滑り止め加工123aが施されている。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る尿検査具を示す外観斜視図である。
尿検査具101は、尿検査具本体102とキャップ103とを有する。尿検査具本体102は、概略偏平の棒状に形成された容器104を有し、この容器104の長手方向の一端側104aに対して、キャップ103が着脱可能に取り付けられるようになっている。容器104の一端側104aとは反対の他端側104bには、把持部123が設けられている。把持部123の表面には使用性を高めるために、凹凸の滑り止め加工123aが施されている。
第2の実施形態に係るサンプルパッド111は、第1の実施形態に係るシート状のサンプルパッド11(図2参照)よりも厚さが厚く、長方体形状に形成されている。
第2実施形態に係る尿検査具101は、かかる長方体形状のサンプルパッド111を、容器104の長手方向の一端側104aから露出させた状態で配設している。
図示しないが、容器104内には、テストストリップのサンプルパッド以外の部材、例えば、コンジュゲートパッド、メンブレン(反応部)、吸収パッドが付設されたテストストリップが収容されている。
第2実施形態に係る尿検査具101は、かかる長方体形状のサンプルパッド111を、容器104の長手方向の一端側104aから露出させた状態で配設している。
図示しないが、容器104内には、テストストリップのサンプルパッド以外の部材、例えば、コンジュゲートパッド、メンブレン(反応部)、吸収パッドが付設されたテストストリップが収容されている。
以下、実施例および比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例等において示す「%」は、「重量%」の意味である。
なお、以下の実施例等において示す「%」は、「重量%」の意味である。
まず、実施例および比較例に先立ち、下記に示す材料を準備もしくは作製した。
<親水性繊維>
親水性繊維として、以下のものを準備した。
・レーヨン
・セルロース
・パルプ
<親水性繊維>
親水性繊維として、以下のものを準備した。
・レーヨン
・セルロース
・パルプ
<芯鞘型複合繊維の作製>
芯成分としてポリプロピレン、鞘成分としてポリエチレンを準備し、押出機、同心円芯鞘型複合断面となる紡糸口金、巻取り装置等からなる溶融紡糸装置、加熱装置と引取ロールとを備えた延伸装置、押し込み式クリンパーを用いて、紡糸温度(240℃)にて芯部と鞘部との体積比率が1:1となるよう溶融紡糸、延伸を行い、捲縮を付与した。得られた繊維を51mmの長さに切断して、芯鞘型複合繊維を作製した。このようにして、ポリプロピレンを芯部とし、ポリエチレンを鞘部とする芯鞘型複合繊維を作製した。
芯成分としてポリプロピレン、鞘成分としてポリエチレンを準備し、押出機、同心円芯鞘型複合断面となる紡糸口金、巻取り装置等からなる溶融紡糸装置、加熱装置と引取ロールとを備えた延伸装置、押し込み式クリンパーを用いて、紡糸温度(240℃)にて芯部と鞘部との体積比率が1:1となるよう溶融紡糸、延伸を行い、捲縮を付与した。得られた繊維を51mmの長さに切断して、芯鞘型複合繊維を作製した。このようにして、ポリプロピレンを芯部とし、ポリエチレンを鞘部とする芯鞘型複合繊維を作製した。
<疎水性繊維>
疎水性繊維として、以下のものを準備した。
・ポリエステル
疎水性繊維として、以下のものを準備した。
・ポリエステル
〔実施例1〕
前記親水性繊維(レーヨン)50%と、前記芯鞘型複合繊維50%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:50g/m2、厚さ:0.49mm)。この不織布を3枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:150g/m2、厚さ:1.47mm、密度:102mg/cm3)。
前記親水性繊維(レーヨン)50%と、前記芯鞘型複合繊維50%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:50g/m2、厚さ:0.49mm)。この不織布を3枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:150g/m2、厚さ:1.47mm、密度:102mg/cm3)。
〔実施例2〕
前記親水性繊維(レーヨン)60%と、前記芯鞘型複合繊維40%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:70g/m2、厚さ:0.70mm)。この不織布を2枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:140g/m2、厚さ:1.40mm、密度:100mg/cm3)。
前記親水性繊維(レーヨン)60%と、前記芯鞘型複合繊維40%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:70g/m2、厚さ:0.70mm)。この不織布を2枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:140g/m2、厚さ:1.40mm、密度:100mg/cm3)。
〔実施例3〕
前記親水性繊維(レーヨン)70%と、前記芯鞘型複合繊維30%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:60g/m2、厚さ:0.50mm)。この不織布を3枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:180g/m2、厚さ:1.50mm、密度:120mg/cm3)。
前記親水性繊維(レーヨン)70%と、前記芯鞘型複合繊維30%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:60g/m2、厚さ:0.50mm)。この不織布を3枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:180g/m2、厚さ:1.50mm、密度:120mg/cm3)。
〔実施例4〕
前記親水性繊維(レーヨン)80%と、前記芯鞘型複合繊維20%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:80g/m2、厚さ:0.62mm)。この不織布を2枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:160g/m2、厚さ:1.24mm、密度:129mg/cm3)。
前記親水性繊維(レーヨン)80%と、前記芯鞘型複合繊維20%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:80g/m2、厚さ:0.62mm)。この不織布を2枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:160g/m2、厚さ:1.24mm、密度:129mg/cm3)。
〔実施例5〕
前記実施例4に準じて不織布を作製し(目付け量:160g/m2、厚さ:1.20mm)、この不織布に対し熱圧着によりエンボス加工を施して、サンプルパッドを作製した(目付け量:160g/m2、厚さ:1.20mm、密度:133mg/cm3)。
前記実施例4に準じて不織布を作製し(目付け量:160g/m2、厚さ:1.20mm)、この不織布に対し熱圧着によりエンボス加工を施して、サンプルパッドを作製した(目付け量:160g/m2、厚さ:1.20mm、密度:133mg/cm3)。
〔比較例1〕
前記親水性繊維(セルロース)100%からなるろ紙を用いて、サンプルパッドを作製した(目付け量:179g/m2、厚さ:0.48mm、密度:373mg/cm3)。
前記親水性繊維(セルロース)100%からなるろ紙を用いて、サンプルパッドを作製した(目付け量:179g/m2、厚さ:0.48mm、密度:373mg/cm3)。
〔比較例2〕
前記親水性繊維(レーヨン)100%からなる不織布を作製した(目付け量:60g/m2、厚さ:0.44mm)。この不織布を3枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:180g/m2、厚さ:1.32mm、密度:136mg/cm3)。
前記親水性繊維(レーヨン)100%からなる不織布を作製した(目付け量:60g/m2、厚さ:0.44mm)。この不織布を3枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:180g/m2、厚さ:1.32mm、密度:136mg/cm3)。
〔比較例3〕
前記親水性繊維(レーヨン)35%と、前記親水性繊維(パルプ)55%と、前記疎水性繊維(ポリエステル)10%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:60g/m2、厚さ:0.46mm)。この不織布を3枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:180g/m2、厚さ:1.38mm、密度:130mg/cm3)。
前記親水性繊維(レーヨン)35%と、前記親水性繊維(パルプ)55%と、前記疎水性繊維(ポリエステル)10%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:60g/m2、厚さ:0.46mm)。この不織布を3枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:180g/m2、厚さ:1.38mm、密度:130mg/cm3)。
〔比較例4〕
前記親水性繊維(レーヨン)40%と、前記疎水性繊維(ポリエステル)60%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:55g/m2、厚さ:0.50mm)。この不織布を3枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:165g/m2、厚さ:1.50mm、密度:110mg/cm3)。
前記親水性繊維(レーヨン)40%と、前記疎水性繊維(ポリエステル)60%とを混合してウェブを作製し、繊維間をサーマルボンド法により結合させて不織布を作製した(目付け量:55g/m2、厚さ:0.50mm)。この不織布を3枚重ね合わせ、接着剤で接着してサンプルパッドを作製した(目付け量:165g/m2、厚さ:1.50mm、密度:110mg/cm3)。
このように作製した実施例および比較例のサンプルパッドを用いて、以下の基準に従い評価を行った。その結果を、下記の表1に示した。
《評価》
(テストストリップの作製)
実施例および比較例で作製した各サンプルパッドを用いて、hCG検出用のテストストリップを作製した。すなわち、ベースシートの上に、サンプルパッドとコンジュゲートパッドとメンブレンと吸収パッドとが配設されているテストストリップを作製した(図1参照)。
ベースシートには、糊付きプラシートを使用した。サンプルパッドには、実施例および比較例で作製した各サンプルパッドを使用した。コンジュゲートパッドにはガラス繊維を使用し、金コロイドで標識化された抗hCG・モノクローナル抗体(標識抗体)を含浸させた。メンブレンにはニトロセルロースを使用し、抗hCG・モノクローナル抗体(キャプチャー抗体)を含浸させた。吸収パッドには、セルロース製の濾紙を使用した。
(テストストリップの作製)
実施例および比較例で作製した各サンプルパッドを用いて、hCG検出用のテストストリップを作製した。すなわち、ベースシートの上に、サンプルパッドとコンジュゲートパッドとメンブレンと吸収パッドとが配設されているテストストリップを作製した(図1参照)。
ベースシートには、糊付きプラシートを使用した。サンプルパッドには、実施例および比較例で作製した各サンプルパッドを使用した。コンジュゲートパッドにはガラス繊維を使用し、金コロイドで標識化された抗hCG・モノクローナル抗体(標識抗体)を含浸させた。メンブレンにはニトロセルロースを使用し、抗hCG・モノクローナル抗体(キャプチャー抗体)を含浸させた。吸収パッドには、セルロース製の濾紙を使用した。
(尿検査具の作製)
容器を準備し、容器の内部にテストストリップを収納してなる尿検査具を作製した。すなわち、図5で示したような、表側片と裏側片とを互いに嵌め合わせることで構成されてなる容器を準備し、容器内に前記で作製した各テストストリップを収納して尿検査具を作製した。この尿検査具を、以下の評価に使用した。
容器を準備し、容器の内部にテストストリップを収納してなる尿検査具を作製した。すなわち、図5で示したような、表側片と裏側片とを互いに嵌め合わせることで構成されてなる容器を準備し、容器内に前記で作製した各テストストリップを収納して尿検査具を作製した。この尿検査具を、以下の評価に使用した。
〔固定部位におけるサンプルパッドの見かけ上の密度〕
押さえ部材の固定部位におけるサンプルパッドの見かけ上の密度を測定した、すなわち、図5で示したように、表側片の裏面に設けた押さえ部材(厚さ0.40mm)でサンプルパッドを固定した場合の、固定部位におけるサンプルパッドの見かけ上の密度を測定した。
押さえ部材の固定部位におけるサンプルパッドの見かけ上の密度を測定した、すなわち、図5で示したように、表側片の裏面に設けた押さえ部材(厚さ0.40mm)でサンプルパッドを固定した場合の、固定部位におけるサンプルパッドの見かけ上の密度を測定した。
〔発色強度の測定〕
尿にhCGを50mlU/ml添加した試料を作製し、この試料を前記テストストリップのサンプルパッドに滴下した。滴下5分後にイムノクロマトグラフ測定装置(イムノクロマトリーダー)(浜松ホトニクス社製、商品名:C10066)を用いて発色強度(吸光度)を測定した。
尿にhCGを50mlU/ml添加した試料を作製し、この試料を前記テストストリップのサンプルパッドに滴下した。滴下5分後にイムノクロマトグラフ測定装置(イムノクロマトリーダー)(浜松ホトニクス社製、商品名:C10066)を用いて発色強度(吸光度)を測定した。
前記表1の結果より、実施例1〜5のサンプルパッドは、親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合した不織布を用いているため、発色強度が強く、高感度であった。
また、実施例3と実施例4とを対比すると、エンボス加工により感度が向上することがわかった。これは、エンボス加工等の表面加工を施すことにより、サンプルパッドに吸収された尿がエンボス模様に沿って流れやすくなり、尿が流れるスピードが速くなるため、尿の展開性が向上するためであると推測される。
また、実施例3と実施例4とを対比すると、エンボス加工により感度が向上することがわかった。これは、エンボス加工等の表面加工を施すことにより、サンプルパッドに吸収された尿がエンボス模様に沿って流れやすくなり、尿が流れるスピードが速くなるため、尿の展開性が向上するためであると推測される。
これに対して、比較例1および比較例2は、不織布の原料として親水性繊維のみを使用し、疎水性繊維を使用していないため、発色強度が低く、感度が劣っていた。
比較例3および比較例4は、不織布の原料として疎水性繊維(ポリエステル)を使用しているが、芯鞘型複合繊維を使用していないため、発色強度が低く、感度が劣っていた。
比較例3および比較例4は、不織布の原料として疎水性繊維(ポリエステル)を使用しているが、芯鞘型複合繊維を使用していないため、発色強度が低く、感度が劣っていた。
本発明のサンプルパッドは、尿検査具等の液体試料検査具に用いられ、特に尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)やヒト黄体形成ホルモン(hLH)等を検出する形態の尿検査具において使用することが非常に有用である。本発明の液体試料検査具は、妊娠、排卵日、インフルエンザ等の検査に好適に使用することができる。
1 尿検査具
4 容器
10 テストストリップ(検査具)
11 サンプルパッド
12 メンブレン(反応部)
4 容器
10 テストストリップ(検査具)
11 サンプルパッド
12 メンブレン(反応部)
Claims (9)
- 液体試料検査具に用いられるサンプルパッドであって、
親水性繊維と芯鞘型複合繊維とを混合した不織布を用いてなることを特徴とするサンプルパッド。 - 前記親水性繊維が、レーヨン、パルプ、キュプラ、リヨセル、綿、麻、絹およびウールからなる群から選ばれた少なくとも一つである請求項1に記載のサンプルパッド。
- 前記芯鞘型複合繊維の芯部が、ポリプロピレンおよびポリエステルの少なくとも一方を主成分とする樹脂組成物からなり、前記芯鞘型複合繊維の鞘部が、ポリエチレンおよびポリエステルの少なくとも一方を主成分とする樹脂組成物からなる請求項1または2に記載のサンプルパッド。
- 前記親水性繊維と前記芯鞘型複合繊維との混合比率が、重量基準で、親水性繊維:芯鞘型複合繊維=9:1〜5:5である請求項1〜3のいずれか一項に記載のサンプルパッド。
- 前記サンプルパッドは、少なくとも一部に表面加工が施されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のサンプルパッド。
- 前記液体試料検査具が尿検査具である請求項1〜5のいずれか一項に記載のサンプルパッド。
- 前記サンプルパッドの目付け量が、120〜200g/m2である請求項1〜6のいずれか一項に記載のサンプルパッド。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載のサンプルパッドと、前記サンプルパッドに吸収された液体試料中の被検物質を検査する反応部とを有する検査具と、
前記検査具を収納する容器とを備えることを特徴とする液体試料検査具。 - 前記被検物質が、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)またはヒト黄体形成ホルモン(hLH)である請求項8に記載の液体試料検査具。
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