JP2016125776A - 熱交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換器に流入する気流を加熱するために必要な動力を低減可能でかつ温水用配管を省略可能な熱交換装置を提供すること。
【解決手段】熱交換装置であって、上下方向に流れる気流を形成する送風機(20)と、大気よりも低温の低温媒体と前記気流とを熱交換させることによって前記低温媒体を加熱する熱交換器(30)と、熱交換器(30)よりも前記気流の上流側に配置され、熱交換器(30)に向かって流れる気流を加熱する予熱部(40)と、を備え、予熱部(40)は、当該予熱部(40)に照射される太陽光の輻射熱により前記気流を加熱可能な形状を有すること。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換装置に関するものである。
従来、液化天然ガス(LNG)等の低温液化ガスを大気で加熱することによって気化させる空温式の気化装置が知られている。例えば、特許文献1には、空温式気化器と、吸引ファン装置と、空気加温器と、温水循環ポンプと、空気加温器と温水循環ポンプとを接続する温水用配管と、を備える低温液化ガス気化装置が開示されている。空温式気化器は、低温液化ガスと空気とを熱交換させることによって低温液化ガスを気化させる熱交換器を有する。吸引ファン装置は、熱交換器を通過するとともに当該熱交換器において低温液化ガスを加熱する気流を形成する。空気加温器は、前記気流中における空温式気化器の上流側に配置されており、温水により空温式気化器の熱交換器に流入する空気を加熱する。温水循環ポンプは、空気加温器から流出した後に加熱された温水を温水用配管を通じて再度空気加温器に送る。
特開2010−203520号公報
上記特許文献1に記載されるような低温液化ガス気化装置では、空温式気化器の熱交換器に流入する気流を加熱するために動力(温水循環ポンプの動力)及び温水用配管が必要となる。この課題は、熱交換器において低温液化ガスを直接大気で加熱することにより気化させる装置に特有のものではない。例えば、この課題は、プロパン等の中間媒体により低温液化ガスを気化させる装置のうち、中間媒体を大気で加熱する熱交換装置においても同様に生じ得る。
本発明の目的は、熱交換器に流入する気流を加熱するために必要な動力を低減可能でかつ温水用配管を省略可能な熱交換装置を提供することである。
前記課題を解決する手段として、本発明は、上下方向に流れる気流を形成する送風機と、大気よりも低温の低温媒体と前記気流とを熱交換させることによって前記低温媒体を加熱する熱交換器と、前記熱交換器よりも前記気流の上流側に配置され、前記熱交換器に向かって流れる気流を加熱する予熱部と、を備え、前記予熱部は、当該予熱部に照射される太陽光の輻射熱により前記気流を加熱可能な形状を有する、熱交換装置を提供する。
本発明では、熱交換器よりも前記気流の上流側に予熱部が配置されているので、熱交換器において低温媒体を加熱する加熱媒体である気流は、熱交換器に流入する前に予熱部で当該予熱部に照射された太陽光の輻射熱により加熱される。よって、従来のように、熱交換器に流入する気流を加熱するための動力(ポンプの駆動力)や温水用配管を必要とすることなく当該気流を加熱することが可能となる。さらに、予熱部を設けることにより当該熱交換装置の下流側の端部から上流側の端部までの距離が長くなるので、当該熱交換装置から流出した相対的に低温の大気が再び当該熱交換装置の上流側から流入すること(いわゆるショートサーキット)が抑制される。
この場合において、前記予熱部は、円筒状に形成されており、前記予熱部の長さを当該予熱部の直径で除した値で表される予熱部形状指標が、0よりも大きくかつ1.52以下の範囲内に設定されてもよい。
このようにすれば、当該熱交換装置が緯度30度以下の地域で用いられたときに、予熱部が長くなることに起因するコストの増大を抑えつつ送風機動力低減割合を増大させることができる。送風機動力低減割合とは、予熱部を有しない場合に熱交換器で所定の交換熱量を得るために必要な送風機の動力に対する、予熱部を有する場合に熱交換器で前記所定の交換熱量を得るために必要な送風機の動力の低減量の割合を意味する。
具体的に、予熱部形状指標(予熱部の長さ)が大きくなるにしたがって予熱部内での気流の加熱量が大きくなるので、予熱部形状指標が大きくなるにしたがって熱交換器で所定の交換熱量を得るために必要な気流の流量は低減する。つまり、前記気流の加熱量の増加は、送風機の動力の低減につながる。換言すれば、予熱部形状指標の増加は、送風機動力低減割合を増加させる要因を有する。一方、予熱部が長くなるにしたがって当該予熱部で生じる圧力損失が大きくなり、また、予熱部に対して太陽光が照射されない部位(影になる部位)が大きくなるので、送風機の動力は増大する。つまり、予熱部形状指標の増加は、送風機動力低減割合を減少させる要因をも有する。少なくともこれらの要因の影響により、送風機動力低減割合は、予熱部形状指標が0から大きくなるにしたがって次第に増加して最大となった後に減少する挙動を示す。具体的に、緯度が30度の地域では、予熱部形状指標が1.52のときに送風機動力低減割合は最大となる。また、送風機動力低減割合が前記最大となるまでの領域については、緯度が高くなるほど予熱部形状指標の増分に対する送風機動力低減割合の増分が大きくなる。一方、当然に、予熱部が長くなるほど当該予熱部の製造コストは大きくなる。よって、予熱部形状指標が0よりも大きくかつ1.52以下に設定されることにより、当該熱交換装置が緯度30度以下の地域で用いられたときに、予熱部の製造コストの著しい増大を抑えつつ送風機動力低減割合を大きくすることができる。
また、本発明において、前記予熱部は、円筒状に形成されており、前記予熱部の長さを当該予熱部の直径で除した値で表される予熱部形状指標が、0.24以上かつ1.95以下の範囲内に設定されてもよい。
このようにすれば、当該熱交換装置が緯度10度以上の地域で使用された場合に、交換熱量増加割合を送風機動力増加割合で除した値で表される加熱性能指標が1.0以上になる。交換熱量増加割合とは、予熱部を有しない場合における熱交換器での交換熱量に対する、予熱部を有する場合における熱交換器での交換熱量の増加量の割合を意味する。送風機動力増加割合とは、予熱部を有しない場合に所定の風量を得るために必要な送風機の動力に対する、予熱部を有する場合に前記所定の風量を得るために必要な送風機の動力の増加量の割合を意味する。つまり、前記加熱性能指標が1.0以上であることは、予熱部を設けることによる送風機の動力の増加割合よりも、予熱部を設けることによる熱交換器での交換熱量の増加割合の方が多くなることを意味する。よって、予熱部形状指標を0.24以上かつ1.95以下の範囲内に設定することにより、予熱部を有しない場合における熱交換器での交換熱量と同じ交換熱量を得るために必要な気流の風量が低減するので、送風機の動力が低減される。
また、本発明において、前記予熱部に対して太陽光を反射させる反射部材をさらに備え、前記反射部材は、前記予熱部の外側に配置されており、当該反射部材に照射された太陽光を前記予熱部の外表面に対して反射させる形状を有することが好ましい。
このようにすれば、予熱部内の気流の通過を制限することなく当該予熱部内を通過する気流をさらに加熱することができる。具体的に、反射部材が予熱部の外側に配置されているため、当該予熱部内を通過する気流の抵抗とならず、しかも、予熱部に直接照射される太陽光のみならず、反射部材に照射された太陽光の反射光が予熱部の外表面に有効に照射されるので、予熱部内における気流の加熱量が増大する。
この場合において、前記予熱部は、円筒状に形成されており、前記反射部材は、平板状の第1反射板と、平板状の第2反射板と、を有し、前記第1反射板及び前記第2反射板は、前記予熱部を水平方向の両側から互いに挟む位置において、前記予熱部の外表面の下端部に、前記予熱部が設置される緯度に45度を加えた角度だけ鉛直方向に対して傾斜する姿勢で接続されており、前記第1反射板及び前記第2反射板は、当該第1反射板及び当該第2反射板が前記予熱部の外表面に接続された状態において、水平方向について前記予熱部の外表面の全域と重なる形状を有し、前記予熱部の長さを当該予熱部の直径で除した値で表される予熱部形状指標が、0.10以上かつ4.90以下の範囲内に設定されてもよい。
このようにすれば、各反射板に照射された太陽光の反射光が予熱部の外表面の全域に照射されるので、当該熱交換装置が赤道上を含む緯度10度以下の地域(緯度10度以上の地域に比べて予熱部への太陽光の照射量が少なくなる地域)で使用される場合であっても、交換熱量増加割合を送風機動力増加割合で除した値で表される加熱性能指標が1.0以上になる。
あるいは、前記予熱部は、円筒状に形成されており、前記反射部材は、中空かつ円錐台状に形成されており、前記反射部材は、前記予熱部の外表面の下端部に接続される接続部と、前記接続部から前記予熱部が設置される緯度に45度を加えた角度だけ鉛直方向に対して傾斜する方向に沿って上方に延びるとともに水平方向について前記予熱部の外表面の全域と重なる形状を有する反射部と、を有し、前記予熱部の長さを当該予熱部の直径で除した値で表される予熱部形状指標が、0.10以上かつ4.90以下の範囲内に設定されてもよい。
このようにしても、反射部材に照射された太陽光の反射光が予熱部の外表面の全域に照射されるので、当該熱交換装置が赤道上を含む緯度10度以下の地域で使用される場合であっても、交換熱量増加割合を送風機動力増加割合で除した値で表される加熱性能指標が1.0以上になる。
また、本発明において、前記予熱部の外表面及び内表面の放射率は、0.8〜1.0に設定されていることが好ましい。
このようにすれば、本装置が他の緯度に比べて予熱部の昇温効果が低くなる赤道上で用いられる場合であっても、予熱部の昇温効果が得られる。
以上のように、本発明によれば、熱交換器に流入する気流を加熱するために必要な動力を低減可能でかつ温水用配管を省略可能な熱交換装置を提供することができる。
本発明の一実施形態の低温液化ガス気化装置の構成の概略を示す図である。 熱交換装置の変形例を示す図である。 図2の平面図である。 予熱部の放射率と予熱部の昇温効果との関係を示す図である。 熱交換装置の予熱部と太陽光との関係を示す図である。 太陽光の入射角と形態係数との関係を示す図である。 予熱部形状指標L/Dと送風機動力低減割合との関係を示す図である。 予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示す図である。 図8の部分拡大図である。 緯度30度における予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示す図である。 緯度20度における予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示す図である。 緯度10度で反射板を有しない場合における予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示す図である。 緯度10度で反射板を有する場合における予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示す図である。 赤道で反射板を有しない場合における予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示す図である。 赤道で反射板を有するにおける予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示す図である。
本発明の好ましい実施形態について、以下、図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の一実施形態の低温液化ガス気化装置が示されている。本低温液化ガス気化装置は、低温液化ガスである液化天然ガス(LNG)を気化させることによって天然ガス(NG)を得るための装置である。なお、本装置は、液化天然ガスに限らず、エチレン、液化酸素、液化窒素等の低温液化ガスを気化することも可能である。
図1に示されるように、本実施形態の低温液化ガス気化装置は、低温液化ガスないしこれが気化したガスが流れるガス流路1と、低温液化ガスと中間媒体4とを熱交換させることにより当該低温液化ガスを気化させる気化器E1と、中間媒体4が循環する循環流路6と、中間媒体4と大気とを熱交換させることにより中間媒体4の少なくとも一部を蒸発させる蒸発装置である熱交換装置E2と、気化器E1で気化したガスを大気で加熱する加熱装置E3と、を備えている。すなわち、本実施形態の低温液化ガス気化装置は、中間媒体式の気化装置である。本実施形態では、中間媒体4としてプロパンが用いられている。なお、中間媒体4は、プロパンに限られるものではなく、例えば、プロピレン、代替フロン等の常温で蒸発し、且つ常用の温度(低温)で固化しないもの(大気の温度よりも沸点の低い媒体)であれば、プロパン以外の媒体を使用することも可能である。
気化器E1は、ガス流路1に設けられている。本実施形態では、気化器E1は、いわゆるシェル&チューブ式の熱交換器である。具体的に、気化器E1は、仕切壁で互いに仕切られた入口室12及び出口室14と、各室12,14を連通する多数の伝熱管16と、各伝熱管16を収容する熱交換室18と、を有している。
入口室12は、ガス流路1に接続されている。各伝熱管16は、略U字状をなし、その一端が入口室12に接続されており、その他端が出口室14に接続されている。各伝熱管16は、入口室12及び出口室14から側方に突出する姿勢で配置されている。熱交換室18は、各室12,14の側方に接続されている。熱交換室18は、その上部から中間媒体4を受け入れ、その下部から中間媒体4を流出させる形状を有する。つまり、熱交換室18内において、伝熱管16内を流れる低温液化ガスと伝熱管16の外部を流れる中間媒体4との熱交換が行われる。具体的に、ガス流路1から入口室12に流入した低温液化ガスは、各伝熱管16内を流れる過程において中間媒体4と熱交換することによって気化(蒸発)し、出口室14からガス流路1に流出する。一方、熱交換室18から流出した中間媒体4は、循環流路6に流入する。
熱交換装置E2は、循環流路6に設けられている。熱交換装置E2は、送風機20と、熱交換器30と、予熱部40と、を有する。
送風機20は、円筒状の送風機室22と、送風機室22内に配置されたファン24と、ファン24を駆動するモータ26と、を有する。ファン24は、モータ26が駆動したときに鉛直下向きに流れる気流を形成する姿勢で配置されている。
熱交換器30は、ファン24により形成された下向きの気流(大気)と中間媒体4とを熱交換させることによって中間媒体4の少なくとも一部を蒸発させる。つまり、熱交換器30では、前記気流が加熱媒体として用いられる。具体的に、熱交換器30は、熱交換室32と、熱交換室32内に配置された伝熱管34と、を有する。
熱交換室32は、直方体状(四角筒状)に形成されている。熱交換室32の上端は、中空状の連結部35を介して送風機室22の下端に接続されている。本実施形態では、熱交換室32は、その中心軸が鉛直方向と平行となる姿勢で脚部36により支持されている。このため、送風機室24も、その中心軸が鉛直方向と平行な姿勢となる。
伝熱管34は、循環流路6に接続されており、その内部を中間媒体4が流れる。具体的に、熱交換室18から循環流路6に流出した後に当該循環流路6に設けられたポンプ7で加圧された液相の中間媒体4が、伝熱管34に流入する。伝熱管34内を流れる中間媒体4の少なくとも一部は、熱交換室32内で前記気流に加熱されることにより蒸発する。伝熱管34から循環流路6に流出した中間媒体4は、気化器E1の熱交換室18にその上部から流入する。
予熱部40は、熱交換器30よりも前記気流(ファン24により形成された下向きの気流)の上流側に配置されており、熱交換器30に向かって流れる気流を加熱する。予熱部40は、当該予熱部40に照射される太陽光の輻射熱により前記気流を加熱可能な形状を有する。本実施形態では、予熱部40は、円筒状に形成されている。より具体的には、予熱部40は、鋼製の円筒状の配管で構成されている。すなわち、予熱部40は、その外表面及び内表面に照射される太陽光の輻射熱によりその内部を通過する気流を加熱する。予熱部40は、送風機室22の直径と同じ直径を有しており、当該予熱部40の下端は、送風機室22の上端に接続されている。このため、ファン24の回転により、予熱部40の上方から熱交換室32の下方に向かう気流が形成される。この気流は、熱交換器30において中間媒体4を加熱する前に予熱部40内を通過する過程で前記輻射熱により加温される。
加熱装置E3は、ガス流路1のうち気化器E1の下流側の部位に設けられている。加熱装置E3は、気化器E1で気化したガスを大気により加熱する装置である。加熱装置E3は、送風機50と、熱交換器60と、を有している。
送風機50の構造は、熱交換装置E2の送風機20の構造と同様である。また、熱交換器60の構造は、熱交換装置E2の熱交換器30の構造と同じである。つまり、熱交換器60の伝熱管内を流れるガスは、送風機50のファンにより形成される下向きの気流により加熱される。
図2及び図3は、熱交換装置E2の変形例を示す。本例では、予熱部40に、当該予熱部40の外表面に対して太陽光を反射させる反射部材が接続されている。この反射部材は、平板状の第1反射板42と、平板状の第2反射板44と、を有している。第1反射板42は、矩形状に形成されている。第2反射板44は、第1反射板42と同形状に形成されている。両反射板42,44は、予熱部40を水平方向の両側から挟む位置において予熱部40の外表面の下端部に接続されている。各反射板42,44は、鉛直方向に対して予熱部40が設置される緯度に45度を加えた角度だけ傾斜するとともにその底辺が水平と平行となる姿勢で予熱部40の外表面に接続されている。また、各反射板42,44は、当該反射板42,44が予熱部40の外表面に接続された状態(以下、「接続状態」という)において、各反射板42,44の並び方向(図2及び図3の左右方向)について予熱部40の外表面と重なる形状を有する。具体的に、各反射板42,44の前記接続状態における前記並び方向及び鉛直方向の双方と直交する方向(図3の上下方向)の寸法は、予熱部40の直径Dと同じに設定されている。また、各反射板42,44の前記接続状態における高さ寸法は、予熱部40の長さLと同じに設定されている。ただし、反射板42,44の高さ寸法は、予熱部40の長さLと同じに限られない。例えば、反射板42,44の高さ寸法は、前記長さLの半分程度に設定されてもよい。
次に、図4を参照しながら、予熱部40の外表面及び内表面の放射率(吸収率)と予熱部40の表面温度の上昇値との関係について説明する。予熱部40の表面温度の上昇値には、主に、日照時間、照射面積割合φ(予熱部40の全表面の面積のうち太陽光が照射する領域の面積の割合)及び予熱部40の形態係数(太陽光の受光効率)が関係する。照射面積割合φ及び形態係数については後述する。なお、図4では、日照時間が6時間であり、照射面積割合φが100%であり、予熱部40の形態係数が0.82であるときの値が示されている。
図4に示されるように、緯度が一定の場合、予熱部40の表面(外表面及び内表面)の放射率が高くなるほど予熱部40の表面温度の上昇値(昇温効果)が高くなる。また、放射率が一定の場合、赤道において昇温効果が最も低く、赤道から緯度が高くなるにしたがって次第に昇温効果が高くなる。本実施形態では、予熱部40の表面の放射率は、赤道における予熱部40の表面温度の上昇値が0よりも大きくなる範囲、つまり、0.8以上かつ1.0以下に設定されている。具体的に、予熱部40の表面は、0.8以上かつ1.0以下の放射率を有する色(黒色等)に設定されている。
ここで、照射面積割合φについて、図5を参照しながら説明する。
予熱部40に対して所定の入射角θの太陽光が照射されると、予熱部40には、太陽光が照射されずに陰になる部位(以下、「非照射部」という)が生じる。この非照射部の長さL1が0のときに照射面積割合φが100%となる。つまり、照射面積割合φが100%のときに予熱部40の昇温効果が最大となる。ここで、照射面積割合φは、次式で表される。
φ=1−L1/2L
また、非照射部の長さL1は、次式で表される。
L1=L−D/tanθ
よって、緯度が30度(θ=30°)の地域では、予熱部40の長さLを予熱部40の直径Dで除した値(以下、「予熱部形状指標L/D」という)が1.7以下のときに照射面積割合φが100%となる。同様に、緯度が20度(θ=20°)の地域では、予熱部形状指標L/Dが2.7以下のときに照射面積割合φが100%となり、緯度が10度(θ=10°)の地域では、予熱部形状指標L/Dが5.7以下のときに照射面積割合φが100%となる。
続いて、前記形態係数について、図6を参照しながら説明する。
図6に示されるように、形態係数は、予熱部40への太陽光の入射角θ(図5を参照)に応じて変化する。この入射角θは、予熱部40が設置される緯度と等しい。図6に示されるように、入射角θが0°(赤道上)のとき、形態係数は0.5であり、入射角θが90°のとき、形態係数は、最も高い1.0となる。なお、前記非照射部(予熱部40のうち太陽光が照射されない部位)の形態係数は、0である。予熱部40が円筒状の場合、図6の各値の平均値が形態係数となるので、本実施形態の予熱部40の形態係数は、0.82となる。
次に、図7を参照しながら、予熱部40の予熱部形状指標L/Dと送風機動力低減割合との関係について説明する。送風機動力低減割合とは、予熱部40を有しない場合に熱交換器30で所定の交換熱量を得るために必要な送風機40の動力に対する、予熱部40を有する場合に熱交換器30で前記所定の交換熱量を得るために必要な送風機40の動力の低減量の割合を意味する。図7には、緯度が30度で両反射板42,44を有しないとき、緯度が20度で両反射板42,44を有しないとき、緯度が10度で両反射板42,44を有しないとき、緯度が10度で両反射板42,44を有するとき、赤道上で両反射板42,44を有しないとき、及び、赤道上で両反射板42,44を有するときの各値が示されている。なお、これらの値は、レイノルズ数Reが160万であるときの値である。
図7に示されるように、送風機動力低減割合は、予熱部形状指標L/Dが0から大きくなるにしたがって次第に増加して最大となった後に減少する挙動を示す。この理由は、予熱部形状指標L/Dの増加が、送風機動力低減割合を増加させる要因と減少させる要因との双方を含んでいるからである。
具体的に、予熱部形状指標L/D(予熱部40の長さL)が大きくなるにしたがって予熱部40内での気流の加熱量が大きくなるので、予熱部形状指標L/Dが大きくなるにしたがって熱交換器30で所定の交換熱量を得るために必要な気流の流量は低減する。つまり、前記気流の加熱量の増加は、送風機20の動力の低減につながる。換言すれば、予熱部形状指標L/Dの増加は、送風機動力低減割合を増加させる要因を有する。一方、予熱部40が長くなるにしたがって当該予熱部40で生じる圧力損失が大きくなり、また、予熱部40に対して太陽光が照射されない部位(非照射部)が大きくなるので、送風機40の動力は増大する。つまり、予熱部形状指標L/Dの増加は、送風機動力低減割合を減少させる要因をも有する。少なくともこれらの要因の影響により、送風機動力低減割合は、予熱部形状指標L/Dが0から大きくなるにしたがって次第に増加して最大となった後に減少する挙動を示す。例えば、緯度が30度の地域では、予熱部形状指標L/Dが1.52のときに送風機動力低減割合は最大となり、その値は36%である。
また、図7に示されるように、緯度が30度のときの送風機動力低減割合が前記最大となるまでの領域(予熱部形状指標L/Dが1.52以下の領域)については、赤道上で両反射板42,44を有する場合を除き、緯度が高くなるほど予熱部形状指標L/Dの増分に対する送風機動力低減割合の増分が大きくなる。一方、当然に、予熱部40が長くなるほど当該予熱部40の製造コストは大きくなる。よって、予熱部形状指標L/Dは、0よりも大きくかつ1.52以下に設定されてもよい。このようにすれば、当該熱交換装置E2が緯度30度以下の地域で用いられる場合、予熱部40の製造コストの著しい増大を抑えつつ送風機動力低減割合を大きくすることができる。
次に、図8及び図9を参照しながら、予熱部形状指標L/Dと、交換熱量増加割合を送風機動力増加割合で除した値で表される加熱性能指標αと、の関係について説明する。交換熱量増加割合とは、予熱部40を有しない場合における熱交換器30での交換熱量に対する、予熱部40を有する場合における熱交換器30での交換熱量の増加量の割合を意味する。送風機動力増加割合とは、予熱部40を有しない場合に所定の風量を得るために必要な送風機20の動力に対する、予熱部40を有する場合に前記所定の風量を得るために必要な送風機20の動力の増加量の割合を意味する。つまり、加熱性能指標αが1.0以上であることは、予熱部40を設けることによる送風機20の動力の増加割合よりも、予熱部40を設けることによる熱交換器30での交換熱量の増加割合の方が多くなることを意味する。なお、図9は、図8のうち予熱部形状指標L/Dが0から2.00までの範囲を拡大した図である。図8及び図9には、緯度が30度で両反射板42,44を有しないとき、緯度が20度で両反射板42,44を有しないとき、緯度が10度で両反射板42,44を有しないとき、緯度が10度で両反射板42,44を有するとき、赤道上で両反射板42,44を有しないとき、及び、赤道上で両反射板42,44を有するときの各値が示されている。これらの値は、レイノルズ数Reが160万であるとき(定格運転時)の値である。本実施形態では、レイノルズ数Reが110万から220万の範囲で運転されることが可能である。
図8及び図9に示されるように、緯度が10度〜30度の地域で両反射板42,44を有しない場合、定格運転時(レイノルズ数Reが160万のとき)においては、加熱性能指標αは、予熱部形状指標L/Dが少なくとも0.24〜1.95の範囲のときに1.0以上となる。よって、緯度が10度〜30度の地域で両反射板42,44を有しない場合、予熱部形状指標L/Dが0.24〜1.95の範囲に設定されることが好ましい。より好ましくは、予熱部形状指標L/Dは、0.60〜1.09の範囲に設定される。このようにすれば、加熱性能指標αは1.1以上となる。
また、図2及び図3に示される変形例のように両反射板42,44を有する場合、定格運転時(レイノルズ数Reが160万のとき)においては、加熱性能指標αは、予熱部形状指標L/Dが少なくとも0.1〜4.9の範囲のときに1.0以上となる。よって、緯度が10度以下の地域で両反射板42,44を有する場合、予熱部形状指標L/Dがこの範囲に設定されることが好ましい。
以上のことは、レイノルズ数Reが160万のときに妥当する。レイノルズ数Reが変化すれば、加熱性能指標αが1.0以上となる予熱部形状指標L/Dの範囲も変化する。この点について、以下、図10〜図15を参照しながら説明する。
図10〜図15には、レイノルズ数Reが110万、130万、160万、180万、200万及び220万のときの各値が示されている。これらの図に示されるように、加熱性能指標αは、レイノルズ数Reが小さくなるにしたがって次第に大きくなる。すなわち、レイノルズ数Reが小さくなるにしたがって加熱性能指標αが1.0以上となる予熱部形状指標L/Dの範囲が大きくなる。
図10は、緯度が30度の地域で両反射板42,44を有しない場合における予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示している。図10に示されるように、レイノルズ数Reが160万である場合、予熱部形状指標L/Dが0.08〜2.80の範囲内であるときに加熱性能指標αが1.0以上となる。ただし、上述のように、レイノルズ数Reが160万よりも小さい場合、加熱性能指標αが1.0以上となる予熱部形状指標L/Dの範囲は上記範囲よりも大きくなる。一方、レイノルズ数Reが160万よりも大きい場合、加熱性能指標αが1.0以上となる予熱部形状指標L/Dの範囲は上記範囲よりも小さくなる。この傾向は、緯度及び両反射板42,44の有無にかかわらず同じである。
図11は、緯度が20度の地域で両反射板42,44を有しない場合における予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示している。図11に示されるように、レイノルズ数Reが160万である場合、予熱部形状指標L/Dが0.10以上であるときに加熱性能指標αが1.0以上となる。なお、レイノルズ数Reが160万である場合に加熱性能指標αが1.0以上となる予熱部形状指標L/Dの範囲の上限値は、3.13である。予熱部形状指標L/Dが0.10〜3.13の範囲内であるときに加熱性能指標αが1.0以上となる。
図12は、緯度が10度の地域で両反射板42,44を有しない場合における予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示している。図12に示されるように、レイノルズ数Reが160万である場合、予熱部形状指標L/Dが0.24〜1.95の範囲内であるときに加熱性能指標αが1.0以上となる。
図13は、緯度が10度の地域で両反射板42,44を有する場合における予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示している。図13に示されるように、レイノルズ数Reが160万である場合、予熱部形状指標L/Dが0.10以上であるときに加熱性能指標αが1.0以上となる。なお、レイノルズ数Reが160万である場合に加熱性能指標αが1.0以上となる予熱部形状指標L/Dの範囲の上限値は、5.00である。
図14は、赤道上の地域で両反射板42,44を有しない場合における予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示している。図14に示されるように、赤道上の地域で反射板42を有しない場合、レイノルズ数Reにかかわらず、加熱性能指標αが1.0以上となる予熱部形状指標L/Dは存在しない。
図15は、赤道上の地域で両反射板42,44を有する場合における予熱部形状指標L/Dと加熱性能指標αとの関係を示している。図15に示されるように、レイノルズ数Reが160万である場合、予熱部形状指標L/Dが0.03以上であるときに加熱性能指標αが1.0以上となる。なお、レイノルズ数Reが160万である場合に加熱性能指標αが1.0以上となる予熱部形状指標L/Dの範囲の上限値は、55.0である。
次に、本低温液化ガス気化装置の動作を説明する。
ガス流路1を通じて気化器E1の入口室12に流入した低温液化ガス(本実施形態ではLNG)は、熱交換室18内で中間媒体4と熱交換することによって気化する。そして、気化器E1の出口室14から流出したガスは、加熱装置E3で加温され、その後、ガス流路1を通じて外部に至る。
一方、熱交換室18から流出した中間媒体4は、熱交換装置E2の熱交換器30において、伝熱管34内を流れる過程において送風機20により形成された下降気流により加熱される。本実施形態では、送風機室22の上端(熱交換器30よりも前記気流の上流側)に予熱部40が配置されているので、熱交換器30において低温の中間媒体4を加熱する加熱媒体である気流は、熱交換器30に流入する前に予熱部40において当該予熱部40に照射された太陽光の輻射熱により加熱される。よって、熱交換器30に流入する気流を加熱するための動力(ポンプの駆動力等)を必要とすることなく当該気流を加熱することが可能となる。さらに、予熱部40を設けることにより、当該熱交換装置E2の下流側の端部(熱交換室32の下端部)から上流側の端部(予熱部40の上端部)までの距離が長くなるので、当該熱交換装置E2から流出した相対的に低温の大気が再び当該熱交換装置E2の上流側から流入すること(いわゆるショートサーキット)が抑制される。
なお、熱交換器30で加熱された中間媒体4は、循環流路6を通じて熱交換室18内に流入する。
また、予熱部40の外側に第1反射板42及び第2反射板44が接続されることにより、予熱部40内の気流の通過を制限することなく当該予熱部40内を通過する気流をさらに加熱することができる。具体的に、両反射板42,44が予熱部40の外側に配置されているため、当該予熱部40内を通過する気流の抵抗とならず、しかも、予熱部40に直接照射される太陽光のみならず、両反射板42,44に照射された太陽光の反射光が予熱部40の外表面に有効に照射されるので、予熱部40内における気流の加熱量が増大する。
さらに、両反射板42,44は、これら反射板42,44の並び方向について予熱部40の外表面の全域と重なる形状(これら反射板42,44に照射された太陽光の反射光を予熱部40の外表面の全域に照射させる形状)を有するので、当該熱交換装置E2が赤道上を含む緯度10度以下の地域(緯度10度以上の地域に比べて予熱部40による太陽光の受光効率が小さくなる地域)で使用される場合であっても、予熱部形状指標L/Dが0.10以上かつ4.90以下の範囲内に設定されることにより、前記加熱性能指標αが1.0以上になる。
あるいは、緯度が10度〜30度の地域で用いられる場合、反射部材(第1反射板42及び第2反射板44)を有していない場合であっても、予熱部形状指標L/Dが0.24以上かつ1.95以下の範囲内に設定されることにより、前記加熱性能指標αが1.0以上になる。
また、熱交換装置E2が緯度30度以下の地域で用いられる場合、予熱部40の予熱部形状指標L/Dが0よりも大きくかつ1.52以下の値に設定されることにより、予熱部40が長くなることに起因するコストの増大を抑えつつ前記送風機動力低減割合を増大させることができる。
また、本実施形態では、予熱部40の外表面及び内表面の放射率が0.8〜1.0であるので、他の緯度に比べて予熱部40での昇温効果が低くなる赤道上で本熱交換装置E2が用いられる場合であっても、予熱部40において昇温効果が得られる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、加熱装置E3に予熱部40が設けられてもよい。この場合、送風機50の上端に予熱部40が接続される。
また、本低温液化ガス気化装置は、いわゆる中間媒体式のものに限られない。すなわち、熱交換装置E2の伝熱管34がガス流路1に接続され、低温液化ガスが熱交換装置E2において大気により直接加熱されてもよい。
また、予熱部40の形状は、円筒状に限られず、多角筒状であってもよい。また、周方向に分割された形状であってもよい。
また、反射部材の形状は、上記の形状に限られない。例えば、反射部材は、中空かつ円錐台状に形成されてもよい。具体的に、反射部材は、予熱部40の外表面の下端部に接続される接続部と、前記接続部から予熱部40が設置される緯度に45度を加えた角度だけ鉛直方向に対して傾斜する方向に沿って上方に延びるとともに水平方向について予熱部40の外表面の全域と重なる形状を有する反射部と、を有してもよい。このようにしても、反射部材に照射された太陽光の反射光が予熱部40の外表面の全域に照射されるので、当該熱交換装置E2が赤道上を含む緯度10度以下の地域で使用される場合であっても、予熱部形状指標L/Dが0.10以上かつ4.90以下の範囲内に設定されることにより、前記加熱性能指標が1.0以上になる。
1 ガス流路
6 循環流路
20 送風機
22 送風機室
24 ファン
26 モータ
30 熱交換器
32 熱交換室
34 伝熱管
40 予熱部
50 送風機
60 熱交換器
E1 気化器
E2 熱交換装置
E3 加熱装置

Claims (7)

  1. 上下方向に流れる気流を形成する送風機と、
    大気よりも低温の低温媒体と前記気流とを熱交換させることによって前記低温媒体を加熱する熱交換器と、
    前記熱交換器よりも前記気流の上流側に配置され、前記熱交換器に向かって流れる気流を加熱する予熱部と、を備え、
    前記予熱部は、当該予熱部に照射される太陽光の輻射熱により前記気流を加熱可能な形状を有する、熱交換装置。
  2. 請求項1に記載の熱交換装置において、
    前記予熱部は、円筒状に形成されており、
    前記予熱部の長さを当該予熱部の直径で除した値で表される予熱部形状指標が、0よりも大きくかつ1.52以下の範囲内に設定されている、熱交換装置。
  3. 請求項1に記載の熱交換装置において、
    前記予熱部は、円筒状に形成されており、
    前記予熱部の長さを当該予熱部の直径で除した値で表される予熱部形状指標が、0.24以上かつ1.95以下の範囲内に設定されている、熱交換装置。
  4. 請求項1に記載の熱交換装置において、
    前記予熱部に対して太陽光を反射させる反射部材をさらに備え、
    前記反射部材は、前記予熱部の外側に配置されており、当該反射部材に照射された太陽光を前記予熱部の外表面に対して反射させる形状を有する、熱交換装置。
  5. 請求項4に記載の熱交換装置において、
    前記予熱部は、円筒状に形成されており、
    前記反射部材は、平板状の第1反射板と、平板状の第2反射板と、を有し、
    前記第1反射板及び前記第2反射板は、前記予熱部を水平方向の両側から互いに挟む位置において、前記予熱部の外表面の下端部に、前記予熱部が設置される緯度に45度を加えた角度だけ鉛直方向に対して傾斜する姿勢で接続されており、
    前記第1反射板及び前記第2反射板は、当該第1反射板及び当該第2反射板が前記予熱部の外表面に接続された状態において、水平方向について前記予熱部の外表面の全域と重なる形状を有し、
    前記予熱部の長さを当該予熱部の直径で除した値で表される予熱部形状指標が、0.10以上かつ4.90以下の範囲内に設定されている、熱交換装置。
  6. 請求項4に記載の熱交換装置において、
    前記予熱部は、円筒状に形成されており、
    前記反射部材は、中空かつ円錐台状に形成されており、
    前記反射部材は、前記予熱部の外表面の下端部に接続される接続部と、前記接続部から前記予熱部が設置される緯度に45度を加えた角度だけ鉛直方向に対して傾斜する方向に沿って上方に延びるとともに水平方向について前記予熱部の外表面の全域と重なる形状を有する反射部と、を有し、
    前記予熱部の長さを当該予熱部の直径で除した値で表される予熱部形状指標が、0.10以上かつ4.90以下の範囲内に設定されている、熱交換装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の熱交換装置において、
    前記予熱部の外表面及び内表面の放射率は、0.8〜1.0に設定されている、熱交換装置。
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