JP2016125337A - 車両用ドアのドアチェック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアの開度を制限し、制限された開度以上にドアが開いてしまうことを防止することができるドアチェック機構を提供する。【解決手段】ドアチェック11と、一端部が車体Bに回転可能に取り付けられるとともに車両用ドアDの内部に延在し、ドアチェック11に対してチェックリンク12の長手方向に移動可能なチェックリンク12と、チェックリンク12の他端部に設けられたストッパ部13と、チェックリンク12に対して回動する開度調整ブロック15とを備え、開度調整ブロック15は、第1の当接部151、及び第1の当接部151と対向するとともに第1の当接部151から所定の距離を有する第2の当接部152を含み、第1の当接部151がドアチェック11と当接するとともに、ストッパ部13が第2の当接部152に当接すると、開度調整ブロック15がチェックリンク12の一端部側へのチェックリンク12の移動を制限する、ドアチェック機構10。【選択図】図2A

Description

本発明は、車両用ドアのドアチェック機構に関する。
一般的な車両用ドアは一方の側部においてドアヒンジを介して車体に回転可能に接続され、同側部と車体との間に設けられたドアチェック機構によって、全開開度や半開開度などに所定の開度(開動作位置)に保持されることができる。
しかしながら、従来のドアチェック機構によるドア開度の保持、特に半開開度の保持は、当該開度よりもドアが開くことを防止するものではない。そのため、半開開度に保持されたドアに対して使用者の意図に反して開方向の力が印加された場合であっても、従来のドアチェック機構ではドアが開動作することを防止できず、ドアが車両の側方にある障害物等にぶつかってしまう場合があった。
そのため、特許文献1に示されるように、ドアチェック機構のチェックリンクを挟持する挟持片を有する締付け機構によって、チェックリンクに移動拘束力を付加してチェックリンクの移動を防止し、ドアの開度を固定するドアチェック機構が提案されている。
特開第2007−39981号公報
本発明は、ドアの開度を制限し、制限された開度以上にドアが開いてしまうことを防止することができる、車両用ドアのドアチェック機構を提供する。
本発明の一実施形態に係るドアチェック機構は、車両用ドアに取り付けられた移動制限部材と、一端部が車体に回転可能に取り付けられるとともに前記車両用ドアの内部に延在するチェックリンクであって、前記移動制限部材に対して相対的に該チェックリンクの長手方向に移動可能なチェックリンクと、前記車両用ドアの内部に延在する前記チェックリンクの他端部に設けられたストッパ部と、前記チェックリンクに対して回動する開度調整ブロックとを備え、前記開度調整ブロックは、前記移動制限部材と当接する第1の当接部、及び、前記第1の当接部と対向するとともに前記第1の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第2の当接部を含み、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって回動し、前記第1の当接部が前記移動制限部材と当接するとともに、前記ストッパ部が前記第2の当接部に当接すると、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限する。
また、本発明の他の実施形態にかかるドアチェック機構は、上記構成に加えて、前記チェックリンクに対して回動する別の開度調整ブロックをさらに備え、前記別の開度調整ブロックは、前記移動制限部材と当接する第3の当接部、及び、前記第3の当接部と対向するとともに前記第3の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第4の当接部を含み、前記第3の当接部及び前記第4の当接部の間の距離は前記第1の当接部及び前記第2の当接部の間の距離よりも長く、前記別の開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって回動し、前記第3の当接部が前記移動制限部材と当接するとともに、前記ストッパ部が前記第4の当接部に当接すると、前記別の開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限する。
本発明のさらに他の実施形態にかかるドアチェック機構は、上記一実施形態にかかるドアチェック機構の構成に加えて、前記チェックリンクに対して移動する別の開度調整ブロックをさらに備え、前記別の開度調整ブロックは、前記第2の当接部と当接する第3の当接部、及び、前記第3の当接部と対向するとともに前記第3の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第4の当接部を含み、前記別の開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって移動し、前記第3の当接部が前記第2の当接部と当接するとともに、前記ストッパ部が前記第4の当接部に当接すると、前記開度調整ブロック及び前記別の開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限する。
本発明の一実施形態に係る車両用ドアの開度調整装置は、車両用ドアに取り付けられた移動制限部材と、一端部が車体に回転可能に取り付けられるとともに前記車両用ドアの内部に延在するチェックリンクであって、前記移動制限部材に対して相対的に該チェックリンクの長手方向に移動可能なチェックリンクと、前記車両用ドアの内部に延在する前記チェックリンクの他端部に設けられたストッパ部とを備えるドアチェック機構において用いられる、前記車両用ドアの開度を調整する開度調整装置であって、前記チェックリンクに対して回動する開度調整ブロックと、前記移動制限部材とを備え、前記開度調整ブロックは、前記移動制限部材と当接する第1の当接部、及び、前記第1の当接部と対向するとともに前記第1の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第2の当接部を含み、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって回動し、前記第1の当接部が前記移動制限部材と当接するとともに、前記ストッパ部が前記第2の当接部に当接すると、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限する。
上記構成により、本発明によるドアチェック機構は、ドアの開度を制限することができ、制限された開度以上にドアが開いてしまうことを防止することができる。
本発明のさらなる特徴は、添付図面を参照して例示的に示した以下の実施例の説明から明らかになる。
実施例1によるドアチェック機構を備えた車両を示す。 実施例1によるドアチェック機構を示す。 実施例1によるドアチェック機構におけるドアチェックを示す。 実施例1によるドアチェック機構における開度調整ブロックを示す。 ドアチェックの動作を説明するための図である。 実施例1によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例1によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例1によるドアチェック機構の動作を示す。 ドアチェックのケース部を示す。 ドアチェックのベース部を示す。 実施例1の変形例によるドアチェック機構を示す。 実施例1の他の変形例によるドアチェック機構を示す。 実施例2によるドアチェック機構を示す。 実施例2によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例2によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例3によるドアチェック機構を示す。 実施例4によるドアチェック機構を示す。 実施例4によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例4によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例4によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例5によるドアチェック機構を示す。 実施例5によるドアチェック機構における開度調整ブロックとブロックベースを示す。 実施例5によるドアチェック機構を示す。 実施例5の変形例によるドアチェック機構を示す。 実施例6によるドアチェック機構を示す。 実施例6によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例6によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例6によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例7によるドアチェック機構を示す。 実施例7によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例7によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例7によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例8によるドアチェック機構を示す。 実施例8によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例8によるドアチェック機構の動作を示す。 実施例8によるドアチェック機構の動作を示す。
以下、本発明を実施するための例示的な実施例を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施例で説明する寸法、材料、形状、構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、図面において、同一であるか又は機能的に類似している要素を示すために図面間で同じ参照符号を用いる。なお、本明細書において、上下とは重力方向における上方向と下方向とにそれぞれ対応する。また、本明細書において、ドアチェック機構において用いられ、ドアチェックなどの移動制限部材及び開度調整ブロックを備えることでドアDの開度を制限することができる装置を開度調整装置という。
図1乃至図5Bを参照して、本発明の実施例1によるドアチェック機構10について説明する。図1は、本実施例によるドアチェック機構10を備えた車両Vを示す概略側面図である。
車両Vでは、ドアDがヒンジHを介して車体Bに回転可能に接続されている。また、ドアDと車体Bの間にはドアチェック機構10が配設されている。
図2Aは、本実施例によるドアチェック機構10を示す。図2Aにおいて、説明の簡略化のため車体B及びドアDは省略している。ドアチェック機構10には、ドアチェック11、チェックリンク12、ストッパ部13、ブラケット14、及び開度調整ブロック15が設けられている。また、開度調整ブロック15は接続部材16を介して不図示の操作部に接続されるとともに、付勢部材17によって所定の方向に付勢されている。
図2Bはドアチェック11(移動制限部材)を示す。ドアチェック11はケース部111とベース部112を含む。ドアチェック11は図1に示すように、ドアDに取り付けられ、チェックリンク12がドアチェック11の開口部115を介してドアチェック11の内部を通り、ドアDの内部に延在するように配置されている。なお、図2Bにおいて開口部115はベース部112側のみ示されているが、ケース部111側にも同様の開口部が設けられており、チェックリンク12は当該開口部115を介してドアチェック11の内部を通る。また、ドアチェック11のベース部112の頂部には、開度調整ブロック15の回動軸114を支持する軸受部113が設けられている。
チェックリンク12は、図2Aに示すように、車体Bに結合されたブラケット14を介して、一端部が車体Bに回転可能に取り付けられている。また、チェックリンク12は、ドアチェック11を通ってドアDの内部に延在する。ドアDの内部に延在するチェックリンク12の他端部にはストッパ部13が設けられている。
チェックリンク12は、ドアDの回動にともなって車体Bに対して回動する。ドアDが開閉される際には、ドアDの回動に基づいてドアDが車体Bから離れる方向又は近づく方向に移動する。そのため、車体Bに取り付けられたチェックリンク12は、ドアDの回動に基づいて回動するとともに、ドアDが開かれる際には車体Bから離れる方向に移動するドアDの内部から引き出される。また、ドアDが閉じられる際には、チェックリンク12は、車体Bに近づく方向に移動するドアDの内部に挿入される。これにより、チェックリンク12は、ドアDが回動する際に、ドアDに取り付けられたドアチェック11に対して相対的にチェックリンク12の長さ方向に移動することができる。
また、ドアDが開かれる際には、ドアDの回動にともなってチェックリンク12がドアDから引き出され、ドアチェック11に対しチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動する。チェックリンク12が車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することにより、ストッパ部13がドアチェック11に向かって移動する。ストッパ部13がドアチェック11に当接すると、チェックリンク12の当該一端部側への移動が制限され、それ以上チェックリンク12がドアDから引き出されることが制限される。チェックリンク12の移動、すなわち回動が制限されると、ドアDの回動も制限されるため、チェックリンク12の移動の制限に基づいてドアDの開度が制限される。ここで、ストッパ部13がドアチェック11に当接する際のドアDの開度が、ドアDの全開開度となる。
開度調整ブロック15には、図2A及び2Cに示すように、ドアチェック11に当接する第1の当接部151、ストッパ部13に当接する第2の当接部152、回動軸114を通す孔部153、接続部材16を通す孔部154、及び切欠部155が設けられている。第2の当接部152は、第1の当接部151と対向するとともに第1の当接部151から所定の距離を有するように設けられる。切欠部155は、回動軸114及び回動軸114を通す孔部153の近傍において、第1の当接部151を所定の長さだけ切り欠くように設けられている。
開度調整ブロック15は、ドアチェック11に設けられた回動軸114を孔部153に通すことで、回動軸114を中心として回動可能にドアチェック11に取り付けられる。これにより、開度調整ブロック15は、ドアチェック11及びチェックリンク12に対して回動することができる。開度調整ブロック15に設けられた第1の当接部151は、図2Aに示すように、開度調整ブロック15がチェックリンク12に隣接する位置に向かうように回動された際に、ドアチェック11と当接する。この際、第2の当接部152は、上記のように第1の当接部151と対向するように設けられているため、ドアチェック11と当接するように設けられたストッパ部13と向かい合う。そのため、当該位置に開度調整ブロック15が配置された際にドアDが開かれると、チェックリンク12が車体Bに取り付けられた一端部側へ移動し、ストッパ部13が第2の当接部152に当接することとなる。
開度調整ブロック15は、例えばワイヤ、ケーブル及び棒状部材(ロッド)などを含む任意の接続部材16を介して不図示の操作部に接続されており、ユーザが当該操作部を操作することに基づいて回動軸114を中心として回動する。なお、操作部は、例えばドアDに設けられたハンドル、レバー、スイッチ及びダイヤル並びに携帯装置に設けられたスイッチ等であってよく、接続部材16の移動は、レバーの移動やスイッチに接続されたアクチュエータの動作等に基づくことができる。なお、ここでいうスイッチとは、機械的なボタンに限られず、例えばタッチパネルディスプレイに表示されたスイッチ等であってもよい。
また、開度調整ブロック15は、例えばバネやゴム等を含む付勢部材17によってチェックリンク12に隣接する位置に向かう方向に付勢されている。そのため、開度調整ブロック15は、接続部材16によって外力が印加されていない場合には、開度調整ブロック15がドアチェック11とストッパ部13の間の位置、すなわちチェックリンク12に隣接する位置に配置される。
次に、図3を参照してドアチェック11及びチェックリンク12によるドアDの開度保持について説明する。図3はドアチェック機構10を示す透視図である。図3では、説明の簡略化のため車体Bを省略する。
ドアDの開度を所定の開度で保持するために、ドアチェック11の内部には押圧子116及び付勢部材117が設けられ、チェックリンク12には上面及び底面に溝部121が設けられている。押圧子116は、例えばバネやゴム等を含む付勢部材117によってドアチェック11の内部を通るチェックリンク12に向かうように付勢されるとともに、チェックリンク12の長さ方向に転動可能なように支持される。そのため、押圧子116はドアDの回動に従ってチェックリンク12が車体Bに取り付けられた一端部側へ移動する際に、チェックリンク12の上面及び底面に沿って転動することができる。ここで、押圧子116が、ドアDの回動に基づいてチェックリンク12に沿って転動し、チェックリンク12の所定の位置に設けられた溝部121に嵌まり込むことによって、チェックリンク12の移動を簡易的に制限することができる。これによって、溝部121が設けられた位置に応じてドアチェック11及びチェックリンク12はドアDの開度を所定の開度で保持することができる。
当該ドアチェック11及びチェックリンク12によるドアDの開度の保持は、いわゆる仮の保持であり、押圧子116が溝部121から抜け出す程度の力をドアDに印加することで解除することができる。従って、当該ドアチェック11及びチェックリンク12によるドアDの開度の保持は、意図せずにドアDを開く方向にドアDに外力が印加されると解除されてしまい、ドアDが車両Vの側方にある障害物等に衝突してしまう場合があった。そこで、本実施例によるドアチェック機構10では、開度調整ブロック15をドアチェック11とチェックリンク12に設けられたストッパ部13とに挟まれる位置に配置することで、ドアDの開度を制限し、上述のようなドアDの障害物への衝突を防止する。
以下、図4A乃至Cを用いて、開度調整ブロック15を用いたドアDの開度制限について説明する。図4A乃至Cは本実施例によるドアチェック機構10の側面図である。図4Aは開度調整ブロック15をドアDの開度を制限しない位置に配置した際のドアチェック機構10を示す。図4Bは、開度調整ブロック15の回動を説明するための図である。図4Cは開度調整ブロック15によるチェックリンク12の移動の制限を説明するための図である。図4Bにおいて、図4Aに示す開度調整ブロック15を二点鎖線で示す。なお、図4A乃至Cにおいて、説明の簡略化のため車体B及びブラケット14を省略する。
ユーザがドアDの開度を制限せずに、ドアDが全開開度まで回動することができるようにドアDの開度が設定されている場合には、図4Aに示されるように、開度調整ブロック15は、回動軸114を中心としてチェックリンク12に対して上方向に回動されている。この際、第1の当接部151はドアチェック11に当接せず、第2の当接部152もストッパ部13に当接しない。また、ストッパ部13は、ドアDの開動作にともなってチェックリンク12が移動する際に、開度調整ブロック15とは当接せずに、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動しドアチェック11に当接する。そのため、ドアDは全開開度まで回動することができる。
次に、ユーザがドアDの開度を制限するように不図示の操作部を操作すると、図4Bに示すように、開度調整ブロック15が、二点鎖線で示す図4Aにおける開度調整ブロック15の位置から矢印A1で示す方向(下方)に回動する。開度調整ブロック15が矢印A1に沿って、チェックリンク12に隣接する位置に向かう方向に回動すると、第1の当接部151がドアチェック11に当接する。第1の当接部151がドアチェック11に当接する位置まで回動すると、開度調整ブロック15は図4Bに示すチェックリンク12に隣接する。この際、第1の当接部151がドアチェック11に当接するため、第1の当接部151に対向する第2の当接部152は、ドアチェック11に向かい合うストッパ部13と向かい合う。
なお、図4Bに示すように、開度調整ブロック15には、開度調整ブロック15の回動軸114の近傍において、第1の当接部151をチェックリンク12の長手方向において所定の長さだけ切り欠くように切欠部155が設けられている。このため、開度調整ブロック15がチェックリンク12に隣接する位置まで回動し第1の当接部151がドアチェック11に当接する際の荷重が、回動軸114の近傍における第1の当接部151の部分に集中することを避けることができる。
開度調整ブロック15が図4Bに示す位置まで回動した後に、ドアDが開かれると、チェックリンク12が車体Bに取り付けられた一端部側へ移動し、当該チェックリンク12の移動にともなってストッパ部13が移動する。ここで、上記のように第2の当接部152がストッパ部13と向かい合うように開度調整ブロック15が配置されているため、図4Cに示すように、当該ストッパ部13の移動に基づいてストッパ部13が第2の当接部152と当接する。開度調整ブロック15は第1の当接部151でドアチェック11に当接しているため、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端側への移動が制限される。従って、開度調整ブロック15がドアチェック11とストッパ部13との間に挟まれ、開度調整ブロック15がストッパ部13の移動、すなわちチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのストッパ部13及びチェックリンク12の移動を制限する。これにより、当該チェックリンク12の移動が制限されることにともなって、ドアDの開方向への回動が制限される。そのため、開度調整ブロック15を回動させドアチェック11とストッパ部13との間に配置することでドアDの開度を制限することができる。
上記のように、本実施例によるドアチェック機構10は、車両用ドアDに取り付けられたドアチェック11と、一端部が車体Bに回転可能に取り付けられるとともに車両用ドアDの内部に延在するチェックリンク12と、車両用ドアDの内部に延在するチェックリンク12の他端部に設けられたストッパ部13とを備える。チェックリンク12は、ドアDの回動に基づいて、ドアチェック11に対して相対的にチェックリンク12の長手方向に移動することができる。また、ドアチェック機構10はチェックリンク12に対して回動する開度調整ブロック15をさらに備える。開度調整ブロック15は、ドアチェック11と当接する第1の当接部151、及び、第1の当接部151と対向するとともに第1の当接部151から所定の距離を有し、ストッパ部13と当接する第2の当接部152を含む。開度調整ブロック15がチェックリンク12に向かって回動し、第1の当接部151がドアチェック11と当接すると、開度調整ブロック15はチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することが制限される。開度調整ブロック15のチェックリンク12の一端部側への移動が制限されるときに、ストッパ部13が第2の当接部152に当接すると、開度調整ブロック15がチェックリンク12の一端部側へのチェックリンク12の移動を制限する。
これにより、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12の移動は、開度調整ブロック15によって制限されるため、意図せずにドアDに開動作方向の外力が印加された場合であっても、ドアDが開くことを防止することができる。なお、当該ドアDの開度の制限では、当該制限される開度からドアDが開く方向へ回動することのみが制限されるため、ドアDは当該開度から全閉位置までの範囲では自由に回動することができる。また、開度調整ブロック15は、回動することによって、ドアチェック11とストッパ部13との間に移動するため、ドアチェック11やストッパ部13に対する開度調整ブロック15の位置ずれ等を防止することができる。
また、本実施例によるドアチェック機構10では、開度調整ブロック15を介してストッパ部13から伝えられる荷重に基づくドアチェック11の変形を抑制するために、第1の当接部151はドアチェック11の中実部分に当接する。当該構成について、図5A及びBを参照して説明する。図5Aはドアチェック11のケース部111を示し、図5Bはドアチェック11のベース部112を示す。図5Aにおいてケース部111は枠部118を備え、図5Bにおいてベース部112は枠部118に対応する枠部隣接部119(二点鎖線で囲まれる領域)を備える。なお、枠部隣接部119の範囲は例示的な範囲であり、枠部隣接部119は、ケース部111及びベース部112を組み合わせた際にケース部111の枠部118に隣接する部分であればよい。
ドアチェック11は図3に示すように内部に押圧子116及び付勢部材117を備える。そのため、ドアチェック11は中空部分を有するように、図5A及びBに示すようなケース部111及びベース部112によって構成される。ここで、開度調整ブロックの第1の当接部がドアチェック11に当接するときに、ドアチェック11の中空部分に当接する場合には、ドアDの開度を制限する際にストッパ部13から伝えられる荷重が開度調整ブロックを介して当該中空部分に伝えられる。そのため、当該開度調整ブロックの第1の当接部が当接するドアチェック11の部分が当該伝えられた荷重により変形してしまい、ドアチェック11に歪みやへこみが生じる場合がある。
これに対し、本実施例によるドアチェック機構10では、当該荷重によるドアチェック11の変形を抑制するために、第1の当接部151がドアチェック11の中実部分、すなわちケース部111の枠部118に対応するベース部112の枠部隣接部119に当接する。換言すると、第1の当接部151は、チェックリンク12の長手方向において所定の厚みを有するドアチェック11の中実部分に当接する。この場合、ドアDの開度を制限する際にストッパ部13から伝えられる荷重は、開度調整ブロック15を介して、ドアチェック11の枠部(中実部分)に伝えられるため、ドアチェック11の変形を抑制することができる。なお、ドアチェック11の中実部分は、ケース部111の枠部118に対応するベース部112の枠部隣接部119に限られず、例えば、ドアチェック11の剛性を強化するために、ケース部111やベース部112に設けられた肉厚部等であってもよい。また、開度調整ブロック15の第1の当接部151及び第2の当接部152の形状は、それぞれドアチェック11及びストッパ部13に当接できる形状であれば任意の形状であってよい。そのため、第1の当接部の一部分のみがドアチェック11の中実部分に当接するように開度調整ブロックを構成してもよい。この場合であっても、当該中実部分に当接する第1の当接部の部分によって、ストッパ部13から伝えられる荷重がドアチェック11の中実部分に伝えられる。そのため、第1の当接部の一部分のみがドアチェック11の中実部分に当接する場合であっても、開度調整ブロックを介してストッパ部13から伝えられる荷重に基づくドアチェック11の変形を抑制することができる。
また、本実施例によるドアチェック機構10では、開度調整ブロック15の回動軸114はドアチェック11の頂部に設けられているが、回動軸114の位置及び向きはこれに限られない。開度調整ブロックの回動軸は、開度調整ブロックが回動することにより、開度調整ブロックがドアチェック11とストッパ部13との間の位置、すなわちチェックリンク12に隣接する位置へ移動することができるように設けられていればよい。
そのため、開度調整ブロックの回動軸は、ドアチェック11の任意の位置に設けられることができる。また、回動軸の向きは、開度調整ブロックが回動することによりチェックリンク12に隣接する位置へ移動することができるように、回動軸が設けられている位置に応じて設定することができる。従って、例えば、開度調整ブロックの回動軸をドアチェック11の底部に設け、開度調整ブロックがドアチェック11の下方からチェックリンク12に向けて上方向に回動するように、回動軸の向きを設定することができる。同様に、開度調整ブロックの回動軸をドアチェック11の側部に設け、開度調整ブロックがドアチェック11の側方からチェックリンク12に向けて回動するように回動軸の向きを設定することができる。なお、開度調整ブロックの回動軸がドアチェック11の頂部及び底部のいずれか一方においてドアDの幅方向に延在するように設けられている場合には、開度調整ブロックがドアDの幅方向に回動しない。ここでドアDの幅とは、ドアDのアウタパネルかなる外面とインナパネルからなる内面の間の距離をいい、幅方向とは該幅の方向をいう。そのため、開度調整ブロックを設けることによるドアDの幅長の増大を抑制することができる。また、この場合、開度調整ブロックの回動軸の長さ及び回動軸の延在する方向における開度調整ブロックの幅長を、回動軸が延在する方向におけるドアチェック11の幅長と略等しいか又は該幅長より短くすることで、ドアDの幅長の増大をより抑制することができる。
さらに、本実施例によるドアチェック11では、開度調整ブロック15の回動軸114はドアチェック11のベース部112に設けられているが、開度調整ブロックの回動軸を設ける部材はベース部112に限られない。例えば、開度調整ブロックの回動軸をドアチェック11のケース部111に設けることができる。また、開度調整ブロックの回動軸を、ドアチェック11に取り付けられた別部材やドアDに取り付けられた別部材などに設けてもよい。ドアDに取り付けられた別部材としては、ドアチェック11をドアDに取り付ける際にドアチェック11とドアDの間に挟まれる部材としてもよいし、ドアチェック11とは独立してドアDに取り付けられる部材としてもよい。開度調整ブロックの回動軸をドアチェック11とは別の部材に設けた場合であっても、開度調整ブロックの回動軸は、開度調整ブロックがドアチェック11とストッパ部13との間の位置へ回動することができるように設けられていればよい。すなわち、開度調整ブロックが回動してドアチェック11とストッパ部13との間の位置に移動することができれば、ドアDを開く際に開度調整ブロックがドアチェック11とストッパ部13との間に挟まれることができ、ドアDの開度を制限することができる。そのため、開度調整ブロックの回動軸の向きを、開度調整ブロックの回動軸が設けられた部材及びその位置に応じて、開度調整ブロックがドアチェック11とストッパ部13との間の位置まで回動するように設定することができる。
ここで、開度調整ブロックの第1の当接部が開度調整ブロックの回動方向においてドアチェック11に当接するように、開度調整ブロックの回動軸の位置及び向きを設定することができる。例えば、ドアチェック11の上方、下方及び側方などのドアチェック11の周辺から、第1の当接部がドアチェック11に当接する位置まで開度調整ブロックが回動するように、開度調整ブロックの回動軸の位置及び向きを設定することができる。この場合、第1の当接部がドアチェック11に当接することで、開度調整ブロックの回動が制限され、開度調整ブロックがドアチェック11とストッパ部13との間の位置、すなわちチェックリンク12に隣接する位置に配置される。従って、第1の当接部がドアチェック11に当接することで開度調整ブロックの回動が制限されるため、チェックリンク12に隣接する位置まで移動された際の開度調整ブロックの位置ずれ等を防止することができる。
当該構成に関し、本実施例における開度調整ブロック15の回動軸114は、図4A乃至Cに示すように、ドアチェック11の頂部に設けられている。開度調整ブロック15の回動軸114の向きは、開度調整ブロック15がチェックリンク12に隣接する位置まで回動する際に、第1の当接部151がドアチェック11に当接することで回動が制限されるように設定されている。そのため、第1の当接部151がドアチェック11に当接することで開度調整ブロック15の回動が制限されるため、チェックリンク12に隣接する位置まで移動された際の開度調整ブロック15の位置ずれ等を防止することができる。また、開度調整ブロック15はドアDの幅方向に延在する回動軸114を中心に上下方向に回動するため、ドアDの幅方向には回動しない。さらに、開度調整ブロック15の回動軸114の長さ及び回動軸114の延在する方向における開度調整ブロック15の幅長は回動軸114が延在する方向におけるドアチェック11の幅長と略等しい。従って、開度調整ブロック15を設けることによるドアDの幅長の増大を抑制することができる。また、本実施例における開度調整ブロック15は、付勢部材17によって、第1の当接部151がドアチェック11に当接する方向に付勢されている。そのため、開度調整ブロック15は、チェックリンク12に隣接する位置において、第1の当接部151がドアチェック11に当接する状態を保つように付勢される。そのため、第2の当接部152がストッパ部13に当接していない場合であっても、チェックリンク12に隣接する位置に配置された開度調整ブロック15のガタつきや暴れを防止することができる。
なお、本実施例によるドアチェック機構10では、操作部に接続された接続部材16の移動に基づいて開度調整ブロック15が回動する。しかしながら、開度調整ブロック15を回動させる構成はこれに限られない。例えば、開度調整ブロック15を回動させるモータと、操作部に接続されるとともに操作部からの入力信号をモータに伝える配線などの任意の接続部材を用いて開度調整ブロック15を回動させてもよい。この場合には、ユーザによる操作部の操作に基づいて、接続部材を介してモータに入力信号を伝え、モータを駆動させて開度調整ブロック15又は開度調整ブロック15が接続された回動軸114を回動させることができる。
また、本実施例によるドアチェック機構10では、ドアチェック11のケース部111がドアDに取り付けられるようにドアチェック11を配置したが、ドアチェック11のベース部112がドアDに取り付けられるようにドアチェック11を配置してもよい。この場合には、開度調整ブロックはドアチェック11のケース部111に当接する。なお、この場合であっても、開度調整ブロックの第1の当接部の少なくとも一部がドアチェック11のケース部111の枠部118や肉厚部などの中実部分に当接するように開度調整ブロックを構成することで、開度調整ブロックを介してストッパ部13から伝えられる荷重に基づくドアチェック11の変形を抑制できる。
さらに、本実施例によるドアチェック機構10では、開度調整ブロック15が上下方向に回動するための開度調整ブロック15の回動軸114をドアチェック11の頂部に配置した。しかしながら、開度調整ブロックを上下方向に回動できるようにする構成は、当該構成に限られない。以下、開度調整ブロックが上下方向に回動するための開度調整ブロックの回動軸をドアチェック11の側部に設けた場合の、ドアチェック機構の変形例を図6及び7を参照して説明する。図6及び7において、説明の簡略化のため、車体B、ドアD、及びブラケット14を省略する。なお、各変形例における開度調整ブロックの動作、作用等は実施例1における開度調整ブロック15の動作、作用等と同様であるため、相違点を中心に説明する。
図6は、開度調整ブロックが上下方向に回動するための開度調整ブロックの回動軸をドアチェックの側部に設けた場合の一例であるドアチェック機構20を示す。ドアチェック機構20は、実施例1によるドアチェック機構10におけるドアチェック11及び開度調整ブロック15に代えて、ドアチェック21及び開度調整ブロック25を備える。
ドアチェック21では、軸受部213及び開度調整ブロック25の回動軸214がドアチェック21の両側部に設けられている。
開度調整ブロック25には、ドアチェック21と当接する第1の当接部251、ストッパ部13と当接する第2の当接部252、回動軸214に接続されるための接続部256、及び切欠部255が設けられている。開度調整ブロック25は接続部256に設けられた孔部(不図示)に回動軸214を通すことで、回動軸214を中心として上下方向に回動することができる。開度調整ブロック25では、回動軸214の近傍において、第1の当接部251を所定の深さだけ、すなわちチェックリンク12の長手方向における所定の距離だけ切り欠いた切欠部255が設けられている。切欠部255を設けることにより、開度調整ブロック25が図6に示す状態から上方向に回動する際に、第1の当接部251がドアチェック21に当接することを避けることができる。そのため、第1の当接部251によって開度調整ブロック25の上方向への回動が制限されることを避けることができ、開度調整ブロック25を上方向に回動させることができる。また、当該上方向への回動とは逆に、開度調整ブロック25が図6に示す状態まで回動される際に、回動軸214の近傍における第1の当接部251の部分に、第1の当接部251及びドアチェック21の当接による荷重が集中することを避けることができる。
このように開度調整ブロック25の回動軸214をドアチェック21の側部に設けたドアチェック機構20であっても、開度調整ブロック25を、操作部に接続された接続部材16の移動に基づいて上下方向に回動させ、ドアチェック21とストッパ部13との間に配置することができる。そのため、開度調整ブロック25によってチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12の移動を制限し、ドアDの開度を制限することができる。
図7は、開度調整ブロックが上下方向に回動できるように開度調整ブロックの回動軸をドアチェックの側部に設けた場合の別の例であるドアチェック機構30を示す。ドアチェック機構30は、ドアチェック機構20におけるドアチェック21及び開度調整ブロック25に代えて、ドアチェック31及び開度調整ブロック35を備える。ドアチェック機構30ではドアチェック機構20の構成と比べて、切欠部355の深さが比較的浅くなっており、回動軸314よりも上方に位置するドアチェック31のストッパ部13側の部分318が開度調整ブロック35の回動方向に沿って丸みを帯びるように形成されている。
ドアチェック31では、軸受部313及び開度調整ブロック35の回動軸314がドアチェック31の両側部に設けられている。また、回動軸314よりも上方に位置するドアチェック31のストッパ部13側の部分318が開度調整ブロック35の回動方向に沿って丸みを帯びるように、すなわち曲面を有するように形成されている。
開度調整ブロック35は、ドアチェック31と当接する第1の当接部351、ストッパ部13と当接する第2の当接部352、回動軸314に接続されるための接続部356、及び切欠部355が設けられている。開度調整ブロック35は接続部356に設けられた孔部(不図示)に回動軸314を通すことで、回動軸314を中心として回動することができる。開度調整ブロック35では、回動軸314の近傍において第1の当接部351をチェックリンク12の長手方向における所定の距離だけ切り欠いた切欠部355が設けられている。切欠部355を設けることにより、開度調整ブロック35が上方から図7に示す状態まで回動される際に、回動軸314の近傍における第1の当接部351の部分に、第1の当接部351及びドアチェック31の当接による荷重が集中することを避けることができる。
ドアチェック機構30では、切欠部355がドアチェック機構20の切欠部255と比べて比較的浅く形成されている。一方で、回動軸314よりも上方に位置するドアチェック31のストッパ部13側の部分318が開度調整ブロック35の回動方向に沿って丸みを帯びるように形成されている。そのため、開度調整ブロック35が図7に示す状態から上方向に回動する際に、第1の当接部351がドアチェック31の部分318に当接することを避けることができ、開度調整ブロック35が上方向へ回動することができる。
このように開度調整ブロック35の回動軸314をドアチェック31の側部に設けたドアチェック機構30であっても、開度調整ブロック35を操作部に接続された接続部材16の移動に基づいて上下方向に回動させ、ドアチェック31とストッパ部13との間に配置することができる。そのため、開度調整ブロック35によってチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12の移動を制限し、ドアDの開度を制限することができる。
なお、ドアチェック機構20,30における回動軸214,314は、ドアチェック21,31の両側部の片側毎に設けてもよいし、ドアチェック21,31を貫通するように設けてもよい。なお、回動軸214,314がドアチェック21,31を貫通するように回動軸214,314設ける場合には、ドアチェック21,31の内部の構造、すなわち押圧部及び付勢部材に影響を与えない位置に回動軸214,314を設けることができる。
また、ドアチェック機構20,30では、開度調整ブロック25,35がドアチェック21,31の上部側で上下方向に回動するように構成したが、ドアチェック21,31の下部側で上下方向に回動するように構成してもよい。さらに、開度調整ブロック25,35の回動方向は上下方向に限られない。例えば、開度調整ブロックがドアチェックに対して横方向に回動するように開度調整ブロックの回動軸を設けてもよい。この場合、開度調整ブロックの回動軸は、ドアチェックの頂部及び底部に設けられる。なお、この場合、開度調整ブロックの回動方向に応じて、開度調整ブロックの切欠部又はドアチェックの丸みを帯びる部分を形成することで、開度調整ブロックを回動させることができる。
また、図6及び図7では、ドアチェック機構20,30において軸受部213,313はドアチェック21,31のベース部に設けられているが、軸受部213,313を設ける部材はベース部に限られない。例えば、ドアチェック21,31のケース部に設けてもよいし、ドアチェック機構20,30又はドアDに取り付けられた、ケース部及びベース部とは別の部材に設けてもよい。
さらに、本実施例によるドアチェック機構10では、移動制限部材としてドアチェック11を用いたが、移動制限部材はドアチェック11に限られない。移動制限部材は、開度調整ブロック15の第1の当接部151と当接して、開度調整ブロック15がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端側へ移動することを制限することができる部材であればよい。そのため、移動制限部材は、ドアDに取り付けられ、開度調整ブロック15の第1の当接部151と当接して、開度調整ブロック15がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端側へ移動することを制限する、他の部材であってもよい。また、移動制限部材はドアDと一体的に構成され、同様の機能を果たす部材であってもよい。
また、本実施例によるドアチェック機構10では、開度調整ブロック15の第1の当接部151は、開度調整ブロック15がチェックリンク12に向かって回動した際に、当該回動に応じてドアチェック11に当接する面として形成される。しかしながら、移動制限部材であるドアチェック11に当接する第1の当接部の構成はこれに限られない。第1の当接部は、移動制限部材に当接し、開度調整ブロックがチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端側へ移動することを制限することができる、開度調整ブロックの部位であればよい。
従って、第1の当接部は、例えば、ドアチェックに設けられた不図示の孔部と係合し、開度調整ブロックの回動軸として機能する、開度調整ブロックに設けられた突出部であってもよい。この場合、突出部がドアチェックに設けられた不図示の孔部に当接することで、ドアチェックが、開度調整ブロックがチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することを制限することができる。なお、当該突起部は開度調整ブロックと一体的に設けられてもよいし、ピンなどの別部材によって構成され開度調整ブロックに設けられてもよい。また、開度調整ブロックに孔部を設け、当該孔部と係合する突起部をドアチェックなどの移動制限部材に設けてもよい。この場合、開度調整ブロックの孔部がドアチェックの突出部と当接する第1の部位として機能することができる。
実施例1によるドアチェック機構10では、開度調整ブロック15を1つのみ用いてドアDの開度制限を行う構成とした。これに対し、図8乃至9Bを参照して、ドアチェックに当接する当接部からストッパ部に当接する当接部までの距離が異なる2つの開度調整ブロックを備えた、本発明の実施例2によるドアチェック機構40について説明する。実施例2によるドアチェック機構40では、ドアチェックに当接する当接部からストッパ部に当接する当接部までの距離が異なる2つの開度調整ブロックを用いることで、ドアDの開度を段階付けて制限することができる。なお、ドアチェック機構40における開度調整ブロックの動作、作用等は実施例1における開度調整ブロック15の動作、作用等と同様であるため相違点を中心に説明する。
図8は本実施例によるドアチェック機構40を示す。図8において、説明の簡略化のため、車体B、ドアD、及びブラケット14を省略している。ドアチェック機構40には、ドアチェック41、チェックリンク12、ストッパ部13、ブラケット14、第1の開度調整ブロック45、及び第2の開度調整ブロック48(別の開度調整ブロック)が設けられている。
図8に示すように、ドアチェック41には、ドアチェック41の頂部に第1の開度調整ブロック45の回動軸414を支持する軸受部413が設けられ、ドアチェック41の底部に第2の開度調整ブロック48の回動軸419を支持する軸受部418が設けられている。
第1の開度調整ブロック45には、ドアチェック41に当接する第1の当接部451と、第1の当接部451に対向するとともに第1の当接部451から所定の距離L1を有し、ストッパ部13に当接する第2の当接部452が設けられている。第1の開度調整ブロック45は、ドアチェック41の頂部に設けられた回動軸414を中心に回動することができる。また、第1の開度調整ブロック45は接続部材16を介して不図示の操作部に接続されており、ユーザによる操作部の操作に基づいて回動軸414を中心に回動することができる。さらに、第1の開度調整ブロック45は付勢部材17によってドアチェック41とストッパ部13との間の位置、すなわちチェックリンク12に隣接する位置に向かう方向に付勢されている。
第2の開度調整ブロック48には、ドアチェック41に当接する第3の当接部481と、第3の当接部481に対向するとともに第3の当接部481から所定の距離L2を有し、ストッパ部13に当接する第4の当接部482が設けられている。第2の開度調整ブロック48は、第1の開度調整ブロック45の回動軸414とは別の、ドアチェック41の底部に設けられた回動軸419を中心に回動することができる。また、第2の開度調整ブロック48はワイヤやケーブル、棒状部材(ロッド)などの任意の接続部材46を介して不図示の操作部に接続されており、ユーザによる操作部の操作に基づいて回動軸419を中心に回動することができる。さらに、第2の開度調整ブロック48は付勢部材47によってドアチェック41とストッパ部13との間の位置、すなわちチェックリンク12に隣接する位置に向かう方向に付勢されている。なお、第2の開度調整ブロック48の第3の当接部481と第4の当接部482との間の距離L2が、第1の開度調整ブロック45の第1の当接部451と第2の当接部452との間の距離L1よりも長くなるように、第2の開度調整ブロック48が形成されている。
次に図9A及び9Bを参照して、本実施例によるドアチェック機構40の動作を説明する。図9Aは、第1の開度調整ブロック45を用いてドアDの開度を第1の開度に制限する際のドアチェック機構40の動作を示す。図9Bは、第2の開度調整ブロック48を用いてドアDの開度を第1の開度よりも狭い第2の開度に制限する際のドアチェック機構40の動作を示す。図9Aにおいて、二点鎖線で示す第1の開度調整ブロック45の位置は、ドアDの開度が第1の開度に制限されていないときの第1の開度調整ブロック45の位置を示す。また、図9Bにおいて、二点鎖線で示す第2の開度調整ブロック48の位置は、ドアDの開度が第2の開度に制限されていないときの第2の開度調整ブロック48の位置を示す。図9A及び9Bにおいて、説明を簡略化するため車体B及びブラケット14を省略している。
ユーザが操作部を操作してドアDの開度を第1の開度に制限した場合には、操作部に接続される接続部材16の移動に基づいて、第1の開度調整ブロック45が、図9Aに二点鎖線で示されるドアチェック41の上方の位置から矢印A2に示す方向に回動する。第1の開度調整ブロック45は、第1の当接部451がドアチェック41に当接する位置まで回動し、チェックリンク12に隣接する位置まで移動する。第1の開度調整ブロック45が当該位置まで回動したあと、ドアDが開かれると、ストッパ部13が第1の当接部451に対向する第2の当接部452と当接し、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのストッパ部13及びチェックリンク12の移動を制限する。そのため、第1の開度調整ブロック45を用いることでドアDの開度を、第1の当接部451と第2の当接部452との間の距離L1に応じて、第1の開度に制限することができる。
ユーザが操作部を操作してドアDの開度を第1の開度より狭い第2の開度に制限した場合には、操作部に接続される接続部材46の移動に基づいて、第2の開度調整ブロック48が、図9Bに二点鎖線で示されるドアチェック41の下方の位置から矢印A3に示す方向に回動する。第2の開度調整ブロック48は、第3の当接部481がドアチェック41に当接する位置まで回動し、チェックリンク12に隣接する位置まで移動する。第2の開度調整ブロック48が当該位置まで回動したあと、ドアDが開かれると、ストッパ部13が第3の当接部481に対向する第4の当接部482と当接し、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのストッパ部13及びチェックリンク12の移動を制限する。そのため、第2の開度調整ブロック45を用いることでドアDの開度を、第3の当接部481と第4の当接部482のとの間の距離L2に応じて、第2の開度に制限することができる。ここで、第3の当接部481と第4の当接部482の距離L2は、第1の当接部451と第2の当接部452との間の距離L1よりも長い。そのため、ドアDの開度を第2の開度に制限する場合には、第1の開度に制限する場合と比べて、車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12の移動をより長い距離制限する。これにより、ドアDの開度が第2の開度に制限された場合には、第1の開度に制限された場合に比べて、ドアDの開度がより狭い開度で制限される。従って、ドアチェック41に当接する当接部からストッパ部13に当接する当接部までの距離が異なる2つの開度調整ブロック45,48を用いることで、ドアDの開度を段階付けて制限することができる。
上記のように、本実施例によるドアチェック機構40は、第1の開度調整ブロック45に加えて、チェックリンク12に対して回動する第2の開度調整ブロック48をさらに備える。第2の開度調整ブロック48は、ドアチェック41と当接する第3の当接部481、及び、第3の当接部481と対向するとともに第3の当接部481から所定の距離L2を有し、ストッパ部13と当接する第4の当接部482を含む。また、第3の当接部481及び第4の当接部482の間の距離L2は、第1の開度調整ブロック45の第1の当接部451及び第2の当接部452の間の距離L1よりも長い。そのため、ドアチェック機構40は、第1の開度調整ブロック45及び第2の開度調整ブロック48を用いて、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12の移動を、距離L1及びL2に応じて制限することで、ドアDの開度を段階付けて制限することができる。
本実施例によるドアチェック機構40においても、実施例1によるドアチェック機構10と同様に、第1の当接部451及び第3の当接部481の少なくとも一部分がドアチェック41の中実部分に当接するように、ドアチェック機構40を構成することができる。この場合には、ドアDを開く際にストッパ部13から第1の開度調整ブロック45又は第2の開度調整ブロック48を介してドアチェック41に伝えられる荷重によるドアチェック41の変形を抑制することができる。
また、図8乃至9Bに示すように、各開度調整ブロック45,48には、各回動軸414,419の近傍において、第1の当接部451,第3の当接部481をチェックリンク12の長手方向において所定の長さだけ切り欠くように切欠部が設けられている。このため、第1の開度調整ブロック45がチェックリンク12に隣接する位置まで回動し、第1の当接部451がドアチェック41に当接する際の荷重が回動軸414の近傍における第1の当接部451の部分に集中することを避けることができる。同様に、第2の開度調整ブロック48がチェックリンク12に隣接する位置まで回動し、第3の当接部481がドアチェック41に当接する際の荷重が回動軸419の近傍における第3の当接部481の部分に集中することを避けることができる。
さらに、第1の開度調整ブロック45は、実施例1によるドアチェック機構10における開度調整ブロック15と同様に、付勢部材17を用いて第1の当接部451がドアチェック41に当接する方向に付勢される。これにより、第1の開度調整ブロック45は、チェックリンク12に隣接する位置において、第1の当接部451がドアチェック41に当接する状態を保つように付勢される。そのため、ドアDの開度が第1の開度に設定されているときに、第2の当接部452がストッパ部13に当接していない場合であっても、チェックリンク12に隣接する位置に配置された開度調整ブロック45のガタつき、暴れを防止することができる。同様に、第2の開度調整ブロック48は、実施例1によるドアチェック機構10における開度調整ブロック15と同様に、付勢部材47を用いて第3の当接部481がドアチェック41に当接する方向に付勢される。これにより、第2の開度調整ブロック48は、チェックリンク12に隣接する位置において、第3の当接部481がドアチェック41に当接する状態を保つように付勢される。そのため、ドアDの開度が第2の開度に設定されているときに、第4の当接部482がストッパ部13に当接していない場合であっても、チェックリンク12に隣接する位置に配置された開度調整ブロック48のガタつき、暴れを防止することができる。
なお、第1の開度調整ブロック45及び第2の開度調整ブロック48の回動軸414及び419を設ける位置や該回動軸の向きについては、第1の実施例によるドアチェック機構40についての変更と同様に任意の位置及び向きに設定できる。すなわち、第1の開度調整ブロック45及び第2の開度調整ブロック48の回動軸414及び419をドアチェック41のベース部、ケース部又はそれらとは別の部材に設けることができる。また、第1及び第2の開度調整ブロックの回動軸の向きは、第1及び第2の開度調整ブロックが、チェックリンク12に対して角度を持って回動し、ドアチェック41とストッパ部13との間に挟まれる位置まで回動できる任意の向きに設定することができる。また、第1及び第2の開度調整ブロックの回動軸は、実施例1のドアチェック機構10の変形例であるドアチェック機構20及び30のように、ドアチェック41の対向する部分、例えば両側部又は頂部及び底部に設けられてもよい。
また、本実施例においては、第2の開度調整ブロック48が第1の開度調整ブロック45の回動軸414とは別の回動軸419を中心として回動するようにドアチェック機構40を構成した。しかしながら、第1の開度調整ブロック及び第2の開度調整ブロックを同じ回動軸を中心として回動するように構成してもよい。例えば、第2の開度調整ブロックの幅長を第1の開度調整ブロックの幅長よりも大きくし、第2の開度調整ブロックが第1の開度調整ブロックを覆うことができるように第2の開度調整ブロックを構成する。この場合には、第1及び第2の開度調整ブロックが同じ回動軸を中心として回動しながらも、第1の開度調整ブロックを覆うようにして、第2の開度調整ブロックをドアチェック41とストッパ部13との間に配置できるため、段階付けてドアDの開度を制限できる。
なお、本実施例によるドアチェック機構40でも、モータを用いて第1及び第2の開度調整ブロック45,48を回動させても良い。この場合には、第1及び第2の開度調整ブロック45,48のそれぞれを回動させるモータと、操作部に接続されるとともに操作部からの入力信号をモータに伝える配線などの任意の接続部材を用いることができる。
なお、本実施例によるドアチェック機構40では、第1の開度調整ブロック45及び第2の開度調整ブロック48は、いずれか一方のみがドアDの開度を制限する位置、すなわちドアチェック41とストッパ部13との間に移動できるように構成されている。そのため、ドアDの開度制限を変更する際には、第1の開度調整ブロック45及び第2の開度調整ブロック48の回動を制御することで、一方の開度調整ブロックが他方の開度調整ブロックの回動を妨げてしまうことを防止することができる。当該回動の制御はワイヤ等の接続部材によって機械的に又は電気信号を用いて電気的に行うことができる。当該回動の制御には、例えば任意の連動部材を用いて各開度調整ブロックの回動を連動させることや、ドアの開度を制限している開度調整ブロックを回動させてドアDの開度の制限を解除した後に他方の開度調整ブロックを回動させることなどが含まれる。これに対し、第1及び第2の開度調整ブロックの形状を調整し、これらの開度調整ブロックが同時にドアDの開度を制限する位置に移動できるように構成することもできる。この場合には、ドアDの開度制限を変更する際に、チェックリンク12の周辺において一方の開度調整ブロックが他方の開度調整ブロックの回動を妨げてしまうことを防止することができる。
また、本実施例によるドアチェック機構40では、ドアチェック41に当接する当接部からストッパ部13に当接する当接部までの距離が異なる2つの開度調整ブロック45,48を用いて、ドアDの開度を段階付けて制限した。しかしながら、ドアチェックに当接する当接部からストッパ部に当接する当接部までの距離が異なる開度調整ブロックは3つ以上設けてもよい。例えば、ドアチェックの側方に回動軸をさらに設け、当該回動軸を中心としてチェックリンク12に向けて回動する第3の開度調整ブロックを設けてもよい。この場合、開度調整ブロックの数に応じて段階付けてドアDの開度を制限することができる。
実施例2では、回動軸を中心に回動するとともに、ドアチェック41に当接する当接部からストッパ部13に当接する当接部までの距離が異なる2つの開度調整ブロック45,48を用いることでドアDの開度を段階付けて制限した。これに対し、図10を参照して、第1の開度調整ブロックとストッパ部との間に配置される第2の開度調整ブロックを用いて、ドアDの開度を段階付けて制限するドアチェック機構50について説明する。本実施例によるドアチェック機構50は、第1の開度調整ブロックとストッパ部との間に配置される第2の開度調整ブロックを備える点以外は、第1の実施例によるドアチェック機構10と同様である。そのため、第1の実施例によるドアチェック機構10との相違点を中心に説明する。
図10は、実施例3によるドアチェック機構50を示す。図10において、説明の簡略化のため、車体B、ドアD、及びブラケット14を省略している。ドアチェック機構50には、ドアチェック11、チェックリンク12、ストッパ部13、ブラケット14、第1の開度調整ブロック15、及び第2の開度調整ブロック58(別の開度調整ブロック)が設けられている。ここで、ドアチェック機構50における第2の開度調整ブロック58及び接続部材56以外の構成要素は第1の実施例によるドアチェック機構10における各構成要素と同様であるため、同様の参照符号を付し説明を省略する。
第2の開度調整ブロック58には、第1の開度調整ブロック15の第2の当接部152と当接する第3の当接部581と、ストッパ部13と当接する第4の当接部582が設けられている。第4の当接部582は、第3の当接部581と対向するとともに、第3の当接部581から所定の距離を有するように構成されている。また、第2の開度調整ブロック58は、例えばワイヤ、ケーブル及び棒状部材(ロッド)などの任意の接続部材56を介して不図示の操作部に接続されている。そのため、第2の開度調整ブロック58は、ユーザが当該操作部を操作することに基づいて、矢印A4で示すようにチェックリンク12に対して上下方向に摺動することができる。第2の開度調整ブロック58は、ユーザの操作に従って摺動し、チェックリンク12の上方のドアDの開度を制限しない位置、又は第1の開度調整ブロック15の第2の当接部152とストッパ部13との間のドアDの開度を制限する位置に移動することができる。
第2の開度調整ブロック58は、第1の開度調整ブロック15がドアDの開度を制限する位置にある、すなわちドアチェック11とストッパ部13との間の位置に配置されているときに、第1の開度調整ブロック15とストッパ部13との間に移動することができる。第2の開度調整ブロック58が第1の開度調整ブロック15とストッパ部13との間に移動した後に、ドアDが開かれると、第3の当接部581が第1の開度調整ブロック15の第2の当接部152と当接し、ストッパ部13が第4の当接部582に当接する。これにより、ドアチェック11とストッパ部13との間に第1及び第2の開度調整ブロック15,48が挟まれる。従って、第1及び第2の開度調整ブロック15,58は、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12の移動を制限することができ、ドアDの開度を制限することができる。ここで、第1及び第2の開度調整ブロック15,58は、第1の当接部151と第2の当接部152との間の距離及び第3の当接部581と第4の当接部582との間の距離分だけ、チェックリンク12の当該移動を制限する。そのため、第1の開度調整ブロック15だけがドアチェック11とストッパ部13との間に挟まれる場合に比べて、チェックリンク12の当該移動をより長い距離制限することができ、ドアDの開度をより狭い開度に制限することができる。従って、第1及び第2の開度調整ブロック15,58を用いることで、ドアDの開度を段階付けて制限することができる。
上記のように、本実施例によるドアチェック機構50は、ドアチェック機構10の構成要素に加えて、チェックリンク12に対して移動する第2の開度調整ブロック58(別の開度調整ブロック)を備える。第2の開度調整ブロック58は、第1の開度調整ブロック15の第2の当接部152に当接する第3の当接部581と、第3の当接部581と対向するとともに第3の当接部581から所定の距離を有する第4の当接部582を含む。第2の開度調整ブロック58は、チェックリンク12に向かって移動して、第3の当接部581が第2の当接部152と当接するとともに、ストッパ部13が第4の当接部582に当接すると、車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12の移動を制限する。これにより、第1及び第2の開度調整ブロック15,58は、第1の開度調整ブロック15の第1の当接部151と第2の当接部152との間の距離に加えて、第3の当接部581と第4の当接部582との間の距離分だけチェックリンク12の当該移動を制限する。そのため、第1の開度調整ブロック15を用いてドアDの開度を制限する場合と比べて、より長い距離チェックリンク12の移動を制限することができるため、ドアDの開度をより狭い開度に制限することができる。従って、第1の開度調整ブロック15及び第2の開度調整ブロック58を用いることでドアDの開度を段階付けて制限することができる。
本実施例によるドアチェック機構50では、第2の開度調整ブロック58が接続部材56を介した操作部の操作に従って摺動するように第2の開度調整ブロック58を構成したが、第2の開度調整ブロック58の移動は摺動に限られない。例えば、第2の開度調整ブロックを第1の開度調整ブロック15と同様に、回動することによって第1の開度調整ブロック15とストッパ部13との間に移動するように構成してもよい。なお、第2の開度調整ブロック58を摺動するように構成する場合には、突起部及び溝部などからなる任意のガイド部材を用いることで、第2の開度調整ブロック58の位置ずれ等を防止することができる。
また、第2の開度調整ブロック58はチェックリンク12に対して上方に配置されているが、第2の開度調整ブロック58のチェックリンク12に対する配置はこれに限られない。第2の開度調整ブロック58は、第1の開度調整ブロック15及びストッパ部13に当接することができれば、チェックリンク12の移動を制限することができる。そのため、第2の開度調整ブロックは、第1の開度調整ブロック15及びストッパ部13に当接するために、第1の開度調整ブロック15とストッパ部13との間に移動できればよい。従って、第2の開度調整ブロックは、第1の開度調整ブロック15とストッパ部13との間に移動するように、チェックリンク12に対して任意の方向に配置することができる。また、第2の開度調整ブロックの移動方向は上下方向に限られない。第2の開度調整ブロックは、第2の開度調整ブロックの配置位置に応じて、チェックリンク12に近づく又はチェックリンク12から遠ざかるように、任意の方向に移動するように構成することができる。
さらに、本実施例によるドアチェック機構50では、第1の開度調整ブロック15とストッパ部13との間に移動する開度調整ブロックとして第2の開度調整ブロック58だけを用いた。しかしながら、ドアDの開度を段階付けて制限する際に用いられる開度調整ブロックの数はこれに限られない。例えば、第1の開度調整ブロック15及び第2の開度調整ブロック58の他に、第2の開度調整ブロックと同様の構成を有し、第2の開度調整ブロック58とストッパ部13との間に移動することができる、第3の開度調整ブロックを用いることができる。また、3つよりも多い数の開度調整ブロックを用いることもできる。
実施例2によるドアチェック機構40では、第1及び第2の開度調整ブロック45,48を操作部に接続する接続部材として、2つの接続部材16,46を用いた。しかしながら、1つの接続部材を用いて第1及び第2の開度調整ブロックを操作部の操作に応じて移動させる構成としてもよい。実施例4によるドアチェック機構では、第1及び第2の開度調整ブロックに接続されたリンクと、操作部に接続された1つの接続部材とを用いて、第1及び第2の開度調整ブロックを移動させる。
以下、図11乃至12Cを参照して、本実施例によるドアチェック機構60について説明する。なお、本実施例によるドアチェック機構60は、1つの接続部材16とリンク69とを用いて第1及び第2の開度調整ブロック65,68を移動させる構成以外、第2の実施例によるドアチェック機構40と同様である。そのため、以下、第2のドアチェック機構40との相違点を中心に説明する。
図11は本実施例によるドアチェック機構60を示す。なお、図11では、説明の簡略化のため、車体B、ドアD、及びブラケット14を省略する。ドアチェック機構60には、ドアチェック41、チェックリンク12、ストッパ部13、ブラケット14、第1の開度調整ブロック65、第2の開度調整ブロック68、及びリンク(連結部材)69が設けられている。なお、ドアチェック機構60におけるドアチェックは、実施例2によるドアチェック機構40のドアチェック41と同様のものであるため同じ参照符号を用いて示し、説明を省略する。
第1及び第2の開度調整ブロック65,68は、それぞれ、ドアチェック41に上下方向に回動可能に接続されており、チェックリンク12を挟んで互いに反対側に設けられている。また、第1及び第2の開度調整ブロック65,68は、それぞれ、ドアチェック41及びストッパ部13に挟まれることによって、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限し、ドアDの開度を制限する。第1及び第2の開度調整ブロック65,68は、ドアチェック41とストッパ部13に挟まれる距離がそれぞれ異なるように構成されており、それぞれの距離に応じてドアDの開度を制限することができる。なお、第1及び第2の開度調整ブロック65,68は、トーションコイルばねや板ばね、ゴムなどの任意の付勢部材を用いて、チェックリンク12から離れる方向に付勢されている。
ここで、第1の開度調整ブロック65の側部には、突出部653が設けられている。また、第2の開度調整ブロック68の側部には、突出部683が設けられている。なお、突出部653,683はそれぞれ、ドアチェック41から見て、第1の開度調整ブロック65と第2の開度調整ブロック68の同じ側の側部に設けられている。なお、突出部653,683は、開度調整ブロック65,68と一体的に設けられてもよいし、例えばピンなどの別の部材として開度調整ブロック65,68に設けられてもよい。
リンク69は、操作部に接続された接続部材16に接続され、ユーザによる操作部の操作に応じて、略上下方向移動する。リンク69には、第1及び第2の長孔部691,692が設けられており、第1及び第2の長孔部691,692はリンク69の長手方向に所定の長さだけ延在する。
第1の開度調整ブロック65の突出部653は、リンク69の第1の長孔部691内に延在し、第1の開度調整ブロック65は突出部653と第1の長孔部691の係合により、リンク69に接続されている。また、第2の開度調整ブロック68の突出部683は、リンク69の第2の長孔部692内に延在し、第2の開度調整ブロック68は突出部683と第2の長孔部692の係合により、リンク69に接続されている。これにより、リンク69は、第1及び第2の開度調整ブロック65,68を連結する。
本実施例によるドアチェック機構60における、リンク69を用いた開度調整ブロック65,68の移動について、図12A乃至Cを参照して説明する。図12Aは、ドアDの開度が全開開度に設定されている際のドアチェック機構60を示す。図12Bは、第1の開度調整ブロック65を用いて、ドアDの開度が第1の開度に設定されている際のドアチェック機構60を示す。図12Cは、第2の開度調整ブロック68を用いて、ドアDの開度が第2の開度に設定されている際のドアチェック機構60を示す。
図12Aに示すように、ドアDの開度が全開開度に設定されている場合には、リンク69はユーザによる操作部の操作に基づいて、第1及び第2の開度調整ブロック65,68がチェックリンク12から離れた位置にあることを許容する位置に配置される。この場合、ストッパ部13は、ドアDの回動に応じてドアチェック41に当接する位置まで移動することができる。そのため、ドアDは全開開度まで開くことができる。なお、本実施例によるドアチェック機構60では、第1及び第2の開度調整ブロック65,68は当該位置よりもチェックリンク12から離れる方向には回動しないように構成されている。
次に、ユーザが操作部を操作し、ドアDの開度を第1の開度に設定すると、操作部の操作に接続された接続部材16の移動に従ってリンク69が下方向に移動する。リンク69が下方向に移動する際には、第1の開度調整ブロック65の突出部653がリンク69の第1の長孔部691の上端部と当接する。このため、第1の開度調整ブロック65は、リンク69の下方向の移動に従って、下方向に回動し、図12Bに示すようにドアチェック41に当接する位置まで移動する。これにより、第1の開度調整ブロック65は、ドアチェック41によって、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動が制限される。そのため、第1の開度調整ブロック65は、ドアDが開かれると、ストッパ部13と当接し、チェックリンク12及びストッパ部13のチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限する。従って、ドアDの開度を、第1の開度調整ブロック65に対応する第1の開度に制限することができる。なお、第1の開度調整ブロック65が回動する際、第2の開度調整ブロック68の突出部683は、第2の長孔部692の上端部と当接せず、第2の長孔部692内を移動する。
また、ユーザが操作部を操作し、ドアDの開度を第2の開度に設定すると、操作部の操作に接続された接続部材16の移動に従ってリンク69が上方向に移動する。リンク69が上方向に移動する際には、第2の開度調整ブロック68の突出部683がリンク69の第2の長孔部692の下端部と当接する。このため、第2の開度調整ブロック68は、リンク69の上方向の移動に従って、上方向に回動し、図12Cに示すようにドアチェック41に当接する位置まで移動する。これにより、第2の開度調整ブロック68は、ドアチェック41によって、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動が制限される。そのため、第2の開度調整ブロック68は、ドアDが開かれると、ストッパ部13と当接し、チェックリンク12及びストッパ部13のチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限する。従って、ドアDの開度を、第2の開度調整ブロック68に対応する第2の開度に制限することができる。なお、第2の開度調整ブロック65が回動する際、第1の開度調整ブロック65の突出部653は、第1の長孔部691の下端部と当接せず、第1の長孔部691内を移動する。
また、第1及び第2の開度調整ブロック65,68は、上記のように、不図示の付勢部材を用いてチェックリンク12から離れる方向に付勢されている。そのため、第1及び第2の開度調整ブロック65,68は、チェックリンク12に向かう方向に回動するようにリンク69によって外力が加えられない場合には、自動的にチェックリンク12から離れた位置に移動する。
上記のように、本実施例によるドアチェック機構60では、第1の開度調整ブロック65及び第2の開度調整ブロック68に接続され、第1の開度調整ブロック65及び第2の開度調整ブロック68を連結するリンク69が設けられる。これにより、1つの接続部材16を用いて、第1の開度調整ブロック65及び第2の開度調整ブロック68を操作部の操作に応じて移動させることができる。そのため、2つの開度調整ブロックをより簡単な構成によって操作することができるようになるとともに、ワイヤや棒状部材からなる接続部材のための引き回しスペースを縮小することができる。
なお、本実施例では、リンク69が、第1及び第2の長孔部691,692を介して第1及び第2の開度調整ブロック65,68に接続される。そのため、一方の開度調整ブロックがチェックリンク12に向かって回動する際に、他方の開度調整ブロックが、図12Aに示すような、チェックリンク12から離れた位置から更にチェックリンク12から離れる方向に移動することを防止することができる。従って、本実施例によれば、開度調整ブロック65,68の回動範囲を最低限にとどめることができ、ドアチェック機構60の設置に要するスペースを縮小することができる。
しかしながら、第1及び第2の開度調整ブロックに接続されるリンクの構成はこれに限られない。例えば、第1及び第2の開度調整ブロックが、本実施例の第1及び第2の開度調整ブロック65,68よりも、チェックリンク12から離れる方向に回動することができる場合には、リンクは第1及び第2の開度調整ブロックに単に回転可能に接続されてもよい。この場合、ドアDの開度を制限する際に、ドアDの開度制限に用いられない側の開度調整ブロックは、リンクの移動に従って、よりチェックリンク12から離れる方向に移動することになり、開度調整ブロックの回動範囲がより広くなる。しかしながら、この場合であっても、1つの接続部材を用いて2つの開度調整ブロックを操作することができる。なお、この場合には、第1及び第2の開度調整ブロックはリンクの移動に従って一体的に移動するため、付勢部材を用いてチェックリンク12から離れる方向に付勢されなくてもよい。
また、本実施例では、第1及び第2の開度調整ブロック65,68に突出部653,683が設けられ、リンク69に第1及び第2の長孔部691,692が設けられた。しかしながら、第1及び第2の開度調整ブロックに孔部が設けられ、リンクに突出部が設けられてもよい。
なお、リンク69は、略上下方向に移動可能に構成されているが、リンクの移動方向はこれに限られない。リンクは、第1及び第2の開度調整ブロックを回動させるための部材であるため、第1及び第2の開度調整ブロックの回動方向に応じて任意の方向に移動可能に構成されることができる。また、第1及び第2の開度調整ブロックに設けられる突出部又は孔部は、第1及び第2の開度調整ブロックの側部に限られない。第1及び第2の開度調整ブロックに設けられる突出部又は孔部は、リンクの孔部又は突出部と係合し、リンクによって第1及び第2の開度調整ブロックを接続できるように、リンクの形状等に応じて開度調整ブロックの任意の部分に設けることができる。
実施例2によるドアチェック機構40では、第1及び第2の開度調整ブロック45,48がドアチェック41の頂部及び底部に設けられた回動軸414,419を中心として回動するが、開度調整ブロックの構成はこれに限られない。実施例5によるドアチェック機構では、開度調整ブロックがドアチェックの側方に設けられた、チェックリンク12の長手方向に延在する回動軸を中心として回動する。
以下、本実施例によるドアチェック機構70を図13乃至15を参照して説明する。なお、本実施例によるドアチェック機構70において、チェックリンク12の移動やドアDの開度制限動作等は、実施例2によるドアチェック機構40と同様である。そのため、実施例2によるドアチェック機構40との相違点を中心に説明する。
図13はドアチェック機構70を示す。図14は第1の開度調整ブロック75、第2の開度調整ブロック78及びブロックベース79とを示す。図15はドアチェック機構70の側面図である。なお、図13及び図15において、説明を簡略化するため、車体B、ドアD、ブラケット14及び接続部材16を省略する。
図13に示すように、ドアチェック機構70には、ドアチェック71、チェックリンク12、ストッパ部13、ブラケット14、第1の開度調整ブロック75、第2の開度調整ブロック78、ブロックベース79とが設けられている。
第1の開度調整ブロック75には、ドアチェック71に当接する第1の当接部751と、第1の当接部751に対向するとともに第1の当接部751から所定の距離L3を有し(図15を参照。)、ストッパ部13に当接する第2の当接部752が設けられている。第1の開度調整ブロック75には更にアーム部753が設けられており、アーム部753は、回動軸791を介してブロックベース79に回動可能に接続されている。そのため、第1の開度調整ブロック75は回動軸791を中心として回動することができる。さらに、第1の開度調整ブロック75は不図示のトーションコイルばねや板ばね、ゴムなどの任意の付勢部材によってチェックリンク12から離れる方向に付勢されている。
第2の開度調整ブロック78には、ドアチェック71に当接する第3の当接部781と、第3の当接部781に対向するとともに第3の当接部781から所定の距離L4を有し(図15を参照。)、ストッパ部13に当接する第4の当接部782が設けられている。第2の開度調整ブロック78には更にアーム部783が設けられており、アーム部783は、回動軸791を介してブロックベース79に回動可能に接続されている。そのため、第2の開度調整ブロック78は回動軸791を中心として回動することができる。さらに、第2の開度調整ブロック78は不図示のトーションコイルばねや板ばね、ゴムなどの任意の付勢部材によってチェックリンク12から離れる方向に付勢されている。なお、第2の開度調整ブロック78は、回動軸791における、第1の開度調整ブロック75と比べ、ブロックベース79のベース部795からより離れた位置に接続される。
また、本実施例における第2の開度調整ブロック78は、第3の当接部781と第4の当接部782との間の距離L4が、第1の開度調整ブロック75の第1の当接部751と第2の当接部752との間の距離L3より長くなるように構成されている。なお、距離L4が距離L3より短くなるように、第2の開度調整ブロックが構成されてもよい。
ブロックベース79には、回動軸791、付勢部材792、リンク(連結部材)793、接続部794及びベース部795が設けられている。ブロックベース79のベース部795は、ドアDとドアチェック71との間に挟まれてドアDに固定される。ブロックベース79のベース部795は、ドアチェック71の側方に延在し、回動軸791を介してドアチェック71の側方で第1及び第2の開度調整ブロック75,78を回動可能に支持する。
回動軸791は、ドアチェック71の側方でチェックリンク12の長手方向に延在する。そのため、第1の開度調整ブロック75は、回動軸791を中心として、図13の矢印A5で示す方向に沿って、略上下方向に回動することができる。これにより、第1の開度調整ブロック75は、チェックリンク12に向かう方向(下方向)又はチェックリンク12から離れる方向(上方向)に回動することができる。同様に、第2の開度調整ブロック78も、回動軸791を中心として、図13の矢印A6で示す方向に沿って、略上下方向に回動することができる。そのため、第2の開度調整ブロック78は、チェックリンク12に向かう方向(上方向)又はチェックリンク12から離れる方向(下方向)に回動することができる。
付勢部材792は、回動軸791と同軸上に設けられた、バネやゴムなどを含む任意の付勢部材で形成されることができる。付勢部材792は、ベース部795と第1の開度調整ブロック75のアーム部753との間に設けられている。そのため、付勢部材792は、回動軸791を介してベース部795に接続される、第1及び第2の開度調整ブロック75,78を回動軸791の延在方向において、ベース部795から離れる方向に付勢する。ここで、ベース部795は、回動軸791の延在方向、すなわちチェックリンク12の長手方向において、ドアチェック71側に設けられている。そのため、付勢部材792は、第1及び第2の開度調整ブロック75,78をチェックリンク12の長手方向においてドアチェック71から離れる方向に付勢する。これにより、第1の開度調整ブロック75の第1の当接部751及び第2の開度調整ブロック78の第3の当接部781とドアチェック71との間に、長さL5を有するクリアランスを設けることができる(図15を参照。)。従って、第1及び3の当接部751,781がドアチェック71と当接しながら、第1及び第2の開度調整ブロック75,78が回動することを防止することができる。
リンク793は、回動軸791に回動可能に接続されており、回動軸791を介して第1の開度調整ブロック75のアーム部753と第2の開度調整ブロック78のアーム部783とに接続されている。また、リンク793は接続部794を介して接続部材16が接続される。これにより、リンク793は、不図示の操作部の操作に基づく接続部材16の移動により、回動軸791を中心として回動することができる。
ここで、図14に示すように、リンク793には、第1の開度調整ブロック75のアーム部753に当接する第1のリンク当接部7931と、第2の開度調整ブロック78のアーム部783に当接する第2のリンク当接部7932とが設けられている。このため、リンク793は自身の回動方向に従って、第1の開度調整ブロック75又は第2の開度調整ブロック78を回動させることができる。
本実施例では、接続部材16が上方向に移動すると、リンク793が反時計回りに回動し、第1のリンク当接部7931を介して第1の開度調整ブロック75を反時計回りに回動させる。これにより、第1の開度調整ブロック75を下方向に回動させ、チェックリンク12に隣接する位置まで回動させることができる。これとは逆に、接続部材16が下方向に移動すると、リンク793が時計回りに回動し、第2のリンク当接部7932を介して第2の開度調整ブロック78を時計回りに回動させる。これにより、第2の開度調整ブロック78を上方向に回動させ、チェックリンク12に隣接する位置まで回動させることができる。
次に、図15を参照して、本実施例によるドアチェック機構70によってドアDの開度を制限する際の動作について説明する。
図15は、ドアDの開度が全開開度に設定されている際のドアチェック機構70を示す。この場合、第1及び第2の開度調整ブロック75,78はチェックリンク12から離れた位置に配置されており、ストッパ部13はドアDの回動に従って、ドアチェック71に当接する位置まで移動することができる。そのため、ドアDは全開開度まで開くことができる。
次にユーザが、ドアDの開度を第1の開度調整ブロック75を用いて第1の開度に制限するように操作部を操作すると、操作部の操作に基づいて接続部材16が上方向に移動し、リンク793を反時計回りに回動させる。リンク793は、反時計回りに回動すると、第1の開度調整ブロック75と当接する第1のリンク当接部7931が、第1の開度調整ブロック75を反時計回りに回動させ、下方向に回動させる。これにより、第1の開度調整ブロック75はチェックリンク12に近づく方向に回動し、ストッパ部13とドアチェック71との間に配置される。
このとき、ドアDが開かれるとストッパ部13がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側に移動し、第1の開度調整ブロック75の第2の当接部752に当接する。ここで、第1の開度調整ブロック75は付勢部材792による付勢に基づいてドアチェック71から長さL5だけ離れた位置に配置されている。しかしながら、第1の開度調整ブロック75は、ストッパ部13の移動に従って、付勢部材792を収縮させる方向に移動し、第1の当接部751がドアチェック71に当接する。ドアチェック71は、ドアDに取り付けられているため、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への第1の開度調整ブロック75の移動を制限する。そのため、第1の開度調整ブロック75は、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12とストッパ部13の移動を制限し、ドアDの回動を制限する。そのため、第1の開度調整ブロック75は、ストッパ部13とドアチェック71とに挟まれる距離、すなわち第1の当接部751及び第2の当接部752との間の距離L3に応じて、ドアDの開度を制限することができる。
同様に、ユーザが、ドアDの開度を第2の開度調整ブロック78を用いて第2の開度に制限するように操作部を操作すると、操作部の操作に基づいて接続部材16が下方向に移動し、リンク793を時計回りに回動させる。リンク793は、時計回りに回動すると、第2の開度調整ブロック78と当接する第2のリンク当接部7932が、第2の開度調整ブロック78を時計回りに回動させ、上方向に回動させる。これにより、第2の開度調整ブロック78はチェックリンク12に近づく方向に回動し、ストッパ部13とドアチェック71との間に配置される。
このとき、ドアDが開かれるとストッパ部13がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側に移動し、第2の開度調整ブロック78の第4の当接部782に当接する。ここで、第2の開度調整ブロック78も、第1の開度調整ブロック75と同様に、付勢部材792による付勢に基づいてドアチェック71から長さL5だけ離れた位置に配置されている。しかしながら、第2の開度調整ブロック78は、ストッパ部13の移動に従って、付勢部材792を収縮させる方向に移動し、第3の当接部781がドアチェック71に当接する。これにより、ドアチェック71は、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への第2の開度調整ブロック78の移動を制限する。そのため、第2の開度調整ブロック78は、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へのチェックリンク12とストッパ部13の移動を制限し、ドアDの回動を制限する。そのため、第2の開度調整ブロック78は、ストッパ部13とドアチェック71とに挟まれる距離、すなわち第3の当接部781及び第4の当接部782との間の距離L4に応じて、ドアDの開度を制限することができる。
このように、本実施例によるドアチェック機構70では、第1及び第2の開度調整ブロック75,78が、ドアチェック71の側方に位置し、チェックリンク12の長手方向に延在する回動軸791に回動可能に接続される。そのため、ドアチェック機構70は、第1及び第2の開度調整ブロックがドアチェックの頂部及び底部に設けられた回動軸を中心として回動する場合に比べ、上下方向の開度調整ブロックの回動に必要なスペースを縮小することができる。従って、ドアチェック機構を設置するために必要な開度調整ブロックの回動方向におけるスペースを縮小することができる。また、ドアチェック機構70では、第1及び第2の開度調整ブロック75,78を用いてドアDの開度を段階付けて制限することができる。
また、本実施例によるドアチェック機構70では、第1及び第2の開度調整ブロック75,78をチェックリンク12の長手方向においてドアチェック71から離れる方向に付勢する付勢部材792が設けられている。これにより、第1の開度調整ブロック75の第1の当接部751及び第2の開度調整ブロック78の第3の当接部761とドアチェック71との間にクリアランスを確保することができる。このため、第1の開度調整ブロック75と第2の開度調整ブロック78が、回動する際にドアチェック71と当接することを防止し、当接に起因する摩擦等の発生を防止することができる。従って、本実施例によるドアチェック機構70では、第1及び第2の開度調整ブロック75,78の回動時の摩擦等に起因する第1及び第2の開度調整ブロック75,78並びにドアチェック71の損傷、動作不良等を防止することができる。
なお、付勢部材792は、ドアDの回動に応じて、ストッパ部13が第1又は第2の開度調整ブロック75,78に当接する際の衝撃を吸収することもできる。これにより、ストッパ部13が第1又は第2の開度調整ブロック75,78に当接する際の衝撃に基づく、ストッパ部13並びに第1及び第2の開度調整ブロック75,78の損傷を抑制することができる。
また、付勢部材792を用いずに、開度調整ブロック又はそのアーム部をバネ板等の弾性部材で構成し、第1及び第2の開度調整ブロックをチェックリンク12の長手方向においてドアチェック71から離れる方向に付勢してもよい。当該構成によっても、第1の開度調整ブロックの第1の当接部及び第2の開度調整ブロックの第3の当接部とドアチェック71との間にクリアランスを確保することができる。また、弾性部材の弾性力に基づいて、ストッパ部13が開度調整ブロックをドアチェック71側に移動させる際の開度調整ブロックの損傷を抑制することができる。
ドアチェック機構70では、同一の回動軸791上に、第1及び第2の開度調整ブロック75,78が取り付けられており、第2の開度調整ブロック78がよりストッパ部13側に設けられている。また、第2の開度調整ブロック78がストッパ部13によって、チェックリンク12の車体Bに取り付けられている一端部側、すなわちドアチェック71側に移動させられると、アーム部783も回動軸791上でドアチェック71側に移動する。このため、第2の開度調整ブロック78のアーム部783が移動すると、回動軸791に沿って、第1の開度調整ブロック75のアーム部753も移動する。従って、第2の開度調整ブロック78の移動に伴い、第1の開度調整ブロック75もドアチェック71側に移動する。
ここで、第3の当接部781が、チェックリンク12の長手方向において、第1の当接部781よりもストッパ部13側にある場合を仮定する。このような場合には、第2の開度調整ブロック78のドアチェック71側の移動にともなって、第1の開度調整ブロック75の第1の当接部751が第3の当接部781より先にドアチェック71に当接する場合がある。そのため、第1の開度調整ブロック75が回動軸791上でよりストッパ部13側にある第2の開度調整ブロック78のドアチェック71側への移動を規制してしまう場合がある。このような場合には、第2の開度調整ブロック78が不安定な状態でストッパ部13とドアチェック71に挟まれ、ドアDの開度を所定の開度に精度よく制限することができなくなる場合がある。
これに対し、ドアチェック機構70では、図13及び15を参照すると、第2の開度調整ブロック78のアーム部783がチェックリンク12の長手方向において、ドアチェック71側に湾曲している。これにより、第1の開度調整ブロック75の第1の当接部751と、第2の開度調整ブロック78の第3の当接部781が、同一平面上に設けられている。このような構成では、第2の開度調整ブロック78がドアチェック71側に移動した際に、開度調整ブロック75もドアチェック71側に移動したとしても、第3の当接部781がドアチェック71に当接することができる。そのため、第1の開度調整ブロック75が回動軸791上でよりストッパ部13側にある第2の開度調整ブロック78のドアチェック71側への移動を規制してしまうことを防止することができる。
本実施例では、第1の開度調整ブロック75はチェックリンク12に対して上方向に配置されており、下方向に回動することでチェックリンク12に向かう。一方、第2の開度調整ブロック78はチェックリンク12に対して下方向に配置されており、上方向に回動することでチェックリンク12に向かう。しかしながら、開度調整ブロックの配置及び回動方向はこれに限られない。開度調整ブロックは回動することにより、開度調整ブロックがドアチェック71とストッパ部13との間の位置、すなわちチェックリンク12に隣接する位置へ移動することができるように設けられていればよい。そのため、開度調整ブロックの配置及び回動方向は、開度調整ブロックが回動することにより、開度調整ブロックがチェックリンク12に隣接する位置へ移動することができれば、任意位置及び方向に設定することができる。例えば、チェックリンク12の側方や斜めの位置からチェックリンク12に向かう方向へ回動するように構成されてもよい。そのため、開度調整ブロックの回動軸がドアチェック71の上方や下方、斜めに位置するようにブロックベースを構成することもできる。
ドアチェック機構70では、ベース部795は、ドアチェック71と別の部材として、ドアチェック71とドアDの間に挟まれて、ドアDに固定されている。しかしながら、ベース部795の構成はこれに限られない。ブロックベースのベース部は、ドアチェック71と別の部材として、直接ドアDに任意の固定手段を用いて固定されてもよいし、ドアチェック71と一体的に構成されてもよい。
本実施例では、リンク793が第1の開度調整ブロック75のアーム部753と第2の開度調整ブロック78のアーム部783の間に挟まれるようにして、回動軸791に接続されている。しかしながら、リンク793の構成はこれに限られない。例えば、リンク793は、チェックリンク12の長手方向において、第1及び第2の開度調整ブロック75,78よりも、ドアチェック71側に設けられてもよいし、ストッパ部13側に設けられてもよい。この場合、第1及び第2のリンク当接部7931,7932はチェックリンク12の長手方向において同じ方向に延在することになる。しかしながら、リンクが回動する方向に応じて、一方の開度調整ブロックを回動させる場合には、他方の開度調整ブロックのアーム部に当接するリンク当接部は当該他方の開度調整ブロックから離れる方向に回動する。そのため、このような場合であってもリンクは操作部の操作に応じて片方の開度調整ブロックのみをチェックリンク12に近づく方向に回動させることができる。
なお、ドアチェック機構70では、接続部材16はリンク793に接続部794を介して接続される。しかしながら、接続部材16は、直接リンク793に接続されてもよい。
また、開度調整ブロックを1つのみ用いることもできる。この場合のドアチェック機構80について、図16を参照して説明する。図16は、本実施例の変形例によるドアチェック機構80を示す。
ドアチェック機構80は、ドアチェック機構70と同様の構成を有するが、1つの開度調整ブロック85のみ設けられている。この場合、2つの開度調整ブロックを1つの接続部材16で動作させるためのリンク793を用いる必要がなくなる。そのため、図16に示すように、接続部材16を開度調整ブロック85のアーム部853に接続されることができる。ここで、接続部材16は、接続部894を介してアーム部853に接続されているが、接続部材16は、アーム部853に直接接続されてもよい。
実施例3では、第1の開度調整ブロック15及び、第1の開度調整ブロック15とストッパ部13との間に配置される第2の開度調整ブロック58を、2つの接続部材16,56を用いて不図示の操作部に接続した。実施例6によるドアチェック機構90では、1つの接続部材を用いて第1の開度調整ブロック及び第2の開度調整ブロックを操作部の操作に応じて移動させる。
図17乃至18Cを参照して、本実施例によるドアチェック機構90について説明する。開度調整ブロックを用いたドアDの開度制限動作などは実施例3によるドアチェック機構50と同様であるため、相違点を中心に説明する。
図17は、本実施例によるドアチェック機構90を示す。図17において、説明の簡略化のため、車体B、ドアD、及びブラケット14を省略する。
ドアチェック機構90には、ドアチェック11、チェックリンク12、ストッパ部13、ブラケット14、第1の開度調整ブロック95、及び第2の開度調整ブロック98が設けられている。なお、ドアチェック機構90におけるドアチェックは、実施例1によるドアチェック機構10のドアチェック11と同様のものであるため同じ参照符号を用いて示し、説明を省略する。
第1の開度調整ブロック95には、ドアチェック11と当接する第1の当接部951と、ストッパ部13と当接する第2の当接部952が設けられている。第2の当接部952は、第1の当接部951と対向するとともに、第1の当接部951から所定の距離を有するように構成されている。また、第1の開度調整ブロック95は、ドアチェック11に設けられた回動軸114に回動可能に接続されている。なお、第1の開度調整ブロック95は不図示のトーションコイルばねや板ばね、ゴムなどの任意の付勢部材を用いて、チェックリンク12に向かう方向に付勢されている。
第2の開度調整ブロック98には、第1の開度調整ブロック95の第2の当接部952と当接する第3の当接部981と、ストッパ部13と当接する第4の当接部982が設けられている。第4の当接部982は、第3の当接部981と対向するとともに、第3の当接部981から所定の距離を有するように構成されている。また、第2の開度調整ブロック98もドアチェック11に設けられた回動軸114に回動可能に接続されている。なお、第2の開度調整ブロック98は不図示のトーションコイルばねや板ばね、ゴムなどの任意の付勢部材を用いて、チェックリンク12に向かう方向に付勢されている。
また、第2の開度調整ブロック98は、第1の開度調整ブロック95を覆うように、回動軸114に接続されている。さらに、第2の開度調整ブロック98には、不図示の操作部に接続される接続部材16が接続されている。これにより、第2の開度調整ブロック98は、ユーザによる操作部の操作に応じて回動することができる。
さらに、第1の開度調整ブロック95には、図18A乃至Cに示すように、回動軸114を中心とした第2の開度調整ブロック98の回動方向に沿って所定の距離だけ延在する、長孔部(接続部)953が設けられている。これに対し、第2の開度調整ブロック98には長孔部953に係合する突出部(接続部)983が設けられている。突出部983は、長孔部953内に延在し、長孔部953と係合する。
次に、図18A乃至Cを参照して、ドアチェック機構90における第1及び第2の開度調整ブロック95,98の動作について説明する。図18A乃至Cは、ドアチェック機構90の動作を示す。図18AはドアDが全開開度にあるときのドアチェック機構90を示す。図18Bは、第1の開度調整ブロック95を用いて、ドアDの開度が第1の開度に設定されているときのドアチェック機構90を示す。図18Cは、第1及び第2の開度調整ブロック95,98を用いて、ドアDの開度が第2の開度に設定されているときのドアチェック機構90を示す。
ドアDの開度が全開開度に設定されている場合には、図18Aに示すように、接続部材16が第2の開度調整ブロック98を上方向に回動させ、ドアチェック11から離れた位置に配置する。このとき、第2の開度調整ブロック98の突出部983が、第1の開度調整ブロック95の長孔部953の上端部と当接しているため、第1の開度調整ブロック95は、第2の開度調整ブロック98の回動に従って回動し、ドアチェック11から離れた位置に配置される。ここで、ドアDが開かれると、ストッパ部13はドアチェック11まで、チェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することができる。そのため、ドアDは全開開度まで開くことができる。
次に、ユーザによる操作に基づいて、ドアDの開度が第1の開度に設定される場合には、図18Bに示すように、操作部に接続された接続部材16の移動にともなって、第2の開度調整ブロック98が下方向に回動する。ここで、第1の開度調整ブロック95は不図示の付勢部材によってチェックリンク12に向かう方向に付勢されている。しかしながら、上記のように、第2の開度調整ブロック98の突出部983が、第1の開度調整ブロック95の長孔部953の上端部と当接しているため、第1の開度調整ブロック95は、第2の開度調整ブロック98の回動に従って下方向に回動する。第1の開度調整ブロック95は、下方向に回動すると、第1の当接部951がドアチェック11と当接し、第2の当接部952がストッパ部13と対向する位置に配置される。このため、ドアチェック11は、第1の開度調整ブロック95がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することを制限する。これに対し、第2の開度調整ブロック98は、チェックリンク12に隣接する位置までは回動せず、ストッパ部13とは当接しない位置に配置される。ここで、ドアDが開かれるとストッパ部13がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動し、第2の当接部952と当接する。これにより、第1の開度調整ブロック95は、第1の当接部951及び第2の当接部952の間の距離に応じてドアチェック11とストッパ部13の移動を制限する。従って、第1の開度調整ブロック95によってドアDの開度を、第1の当接部951及び第2の当接部952の間の長さに応じた第1の開度に制限することができる。
ユーザによる操作に基づいて、ドアDの開度が第2の開度に設定されている場合には、図18Cに示すように、操作部に接続された接続部材16の移動にともなって、第2の開度調整ブロック98が下方向に回動する。ここで、第1の開度調整ブロック95はドアチェック11と当接しているため、下方向にはこれ以上回動しない。そのため、突出部983は、当接していた長孔部953の上端部から離れ、長孔部953内を長孔部953の形状に沿って移動する。従って、この場合、接続部材16の移動にともなって、第2の開度調整ブロック98のみが下方向に移動する。これにより、第2の開度調整ブロック98は、第3の当接部981が第1の開度調整ブロック95の第2の当接部952に当接し、第4の当接部982がストッパ部13に対向する位置に配置される。
ここで、第3の当接部981が第2の当接部952に当接しているため、ドアチェック11は、第1の開度調整ブロック95を介して、第2の開度調整ブロック98がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することを制限する。このとき、ドアDが開かれるとストッパ部13がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動し、第4の当接部982と当接する。これにより、第1及び第2の開度調整ブロック95,98は、第1の当接部951及び第2の当接部952の間の長さ並びに第3の当接部981及び第4の当接部982の間の長さに応じて、ドアチェック11とストッパ部13の移動を制限する。従って、第1及び第2の開度調整ブロック95,98によってドアDの開度を、第1の当接部951及び第2の当接部952の間の長さ並びに第3の当接部981及び第4の当接部982の間の長さに応じた第2の開度に制限することができる。
また逆に、ドアDの開度が第2の開度に設定されている場合に、ドアDの開度を第1の開度に設定する場合には、操作部の操作に基づいて、第2の開度調整ブロック98が上方向に回動する。この際も、突出部983は、長孔部953の形状に沿って長孔部953内を移動するため、第1の開度調整ブロック95は回動せず、第2の開度調整ブロック98のみが回動する。これによって、第1の開度調整ブロック95は、チェックリンク12に隣接した位置に配置されたまま、第2の開度調整ブロック98のみがチェックリンク12から離れた位置まで移動する。従って、ドアDの開度を第1の開度に設定することができる。
なお、第1の開度に設定されているドアDの開度を、全開開度に設定する場合は、全開開度に設定されているドアDの開度を第1の開度に設定する場合の逆の動作となるため、説明を省略する。
上記のように、本実施例によるドアチェック機構90では、第1及び第2の開度調整ブロック95,98を互いに接続するために、第1及び第2の開度調整ブロック95,98にそれぞれ対応する長孔部及び突出部がさらに設けられる。これにより、1つの接続部材16を用いて、第1の開度調整ブロック95及び第2の開度調整ブロック98を操作部の操作に応じて移動させることができる。また、第2の開度調整ブロック98も、第1の開度調整ブロック95と同様に、回動によってチェックリンク12に向かって移動することで、当該移動に基づくチェックリンク12に対する第2の開度調整ブロック98の位置ずれを防止することができる。
なお、第1及び第2の開度調整ブロック95,98を互いに接続する接続部として、第1の開度調整ブロック95に長孔部953を設け、第2の開度調整ブロック98に突出部983を設けた。しかしながら、第1の開度調整ブロックに突出部を設け、第2の開度調整ブロックに対応する長孔部を設けてもよい。この場合、第1の開度調整ブロックの突出部が第2の開度調整ブロックの長孔部の下端部に当接しながら、第1の開度調整ブロックが移動することとなる。なお、長孔部の延在方向は、開度調整ブロックの回動方向に応じて、任意の方向に設定することができる。このため、突出部が当接する長孔部の端部も、長孔部の延在方向等に応じて任意の方向に設けられる。
また、第1及び第2の開度調整ブロック95,98に突出部を設け、当該突出部に対応する長孔部を備え、当該長孔部を介して第1及び第2の開度調整ブロック95,98に接続されるリンクなどの連結部材を用いてもよい。なお、突出部は第1の開度調整ブロックや第2の開度調整ブロックと一体として形成されてもよいし、ピンなどの他の部材を用いて形成されてもよい。
また、本実施例では、第2の開度調整ブロック98も回動軸114に接続され、回動軸114を中心として回動するため、第2の開度調整ブロック98がチェックリンク12に隣接する位置まで移動した際の位置ずれ等を防止することができる。なお、第1の開度調整ブロック95の回動軸及び第2の開度調整ブロックの回動軸は別々のものであってもよい。ただし、本実施例による第2の開度調整ブロックは第1の開度調整ブロックを覆う構成となっているため、第1及び第2の開度調整ブロックの回動方向は同じ方向である。なお、第1及び第2の開度調整ブロックの回動方向は、ドアチェック11とストッパ部13との間に第1及び第2の開度調整ブロックが挟まれるように回動できる方向であればよい。そのため、第1及び第2の開度調整ブロックの回動方向は、第1及び第2の開度調整ブロックの回動方向が同じ方向であれば、任意の方向に設定することができる。
実施例2乃至6によるドアチェック機構では、2つの開度調整ブロックを用いて、ドアDの開度を段階付けて制限した。これに対し、実施例7によるドアチェック機構では、1つの開度調整ブロックを用いてドアDの開度を段階付けて制限する。
図19乃至20Cを参照して、本実施例によるドアチェック機構100について説明する。開度調整ブロックを用いてドアDの開度を制限する動作などは、実施例1によるドアチェック機構10等と同様であるため、相違点を中心に説明する。
図19は本実施例によるドアチェック機構100を示す。なお、図19において、説明の簡略化のため、車体B、ドアD、及びブラケット14を省略する。
ドアチェック機構100には、ドアチェック101、チェックリンク12、ストッパ部13、ブラケット14、及び開度調整ブロック105が設けられている。
ドアチェック101はドアDに取り付けられている。ドアチェック101の頂部には、ガイド部材1013が設けられている。ガイド部材1013には、上下方向に延在する第1の長孔部(ガイド部)1014が設けられている。さらに、ガイド部材1013には、第1の長孔部1014から所定の距離だけ離れた位置に第2の長孔部(ガイド部)1015が設けられている。第2の長孔部1015は、上下方向に延在するとともに、上部において、第1の長孔部1014の上端部を中心とした円に沿うように所定の距離だけ湾曲した湾曲部が設けられている。
開度調整ブロック105には、ドアチェック101と当接する第1の当接部1051と、ストッパ部13と当接する第2の当接部1052及び第3の当接部1053とが設けられている。第2の当接部1052は、第1の当接部1051と対向するとともに、第1の当接部1051から所定の距離L6を有するように設けられている。また、第3の当接部1053は、第1の当接部1051と対向するとともに、第1の当接部1051から所定の距離L7を有するように設けられている。
さらに、開度調整ブロック105には、第1の長孔部(ガイド部)1014内に延在する第1の突出部1054と、第2の長孔部1015内に延在する第2の突出部(ガイド部)1055が設けられている。また、開度調整ブロック105には、バネやゴム等の任意の弾性部材を用いて構成された付勢部材17を介して、接続部材16が接続されている。接続部材16は不図示の操作部に接続されている。このため、開度調整ブロック105はユーザによる操作部の操作に基づく、接続部材16の移動に従って移動する。また、付勢部材17は開度調整ブロック105をチェックリンク12に向かう方向に付勢する。
開度調整ブロック105の第2の当接部1052及び第3の当接部1053は、第1の当接部1051と第3の当接部1053との間の距離L7が、第1の当接部1051と第2の当接部1052との間の距離L6よりも長くなるように、段差付けて構成される。また、第2の当接部1052は、ドアDの開度が全開開度に設定され、開度調整ブロック105がチェックリンク12から離れた位置に配置される場合に、第3の当接部1053と比べて、チェックリンク12により近い位置に設けられている。そのため、本実施例における開度調整ブロック105では、第2の当接部1052は第3の当接部1053よりも下に設けられている。なお、本実施例では、距離L7が距離L6より長くなるように、第3の当接部1053が設けられているが、距離L7が距離L6より短くなるように、第3の当接部1053を設けてもよい。
次に、図20A乃至Cを参照して、ドアチェック機構100における開度調整ブロック105の動作について説明する。図20Aは、ドアDの開度が全開開度に設定されているときのドアチェック機構100を示す。図20Bは、ドアDの開度が第1の当接部1051及び第2の当接部1052との間の距離に応じた第1の開度に設定されているときのドアチェック機構100を示す。図20Cは、ドアDの開度が第1の当接部1051及び第3の当接部1053との間の距離に応じた第2の開度に設定されているときのドアチェック機構100を示す。
ドアDの開度が全開開度に設定されている場合には、図20Aに示すように、不図示の操作部の操作に応じて、接続部材16が上方向に移動しており、接続部材16の位置に応じて、開度調整ブロック105がチェックリンク12から離れた位置に配置される。
当該位置では、開度調整ブロック105の第1及び第2の突出部1054,1055はそれぞれ、第1及び第2の長孔部1014,1015の形状に沿ってチェックリンク12から離れた位置に配置されている。特に、第1の突出部1054は第1の長孔部1014の上端部に当接し、開度調整ブロック105は、第1の長孔部1014に当接する第1の突出部1054を軸として、チェックリンク12から離れる方向に回動されている。また、第2の長孔部1015の上部、すなわちチェックリンク12から離れる方向にある部分は、第1の長孔部1014の上端部を中心とした円に沿って形成されている。そのため、第2の突出部1055は、開度調整ブロック105の回動する際、第2の長孔部1015の形状に沿って移動し、開度調整ブロック105の回動をガイドすることができる。
このように、開度調整ブロック105がチェックリンク12から離れた位置において、チェックリンク12から離れる方向に回動されている場合には、ストッパ部13はドアDの回動に応じてドアチェック101に当接する位置まで移動することができる。このため、ドアDは全開開度まで開くことができる。
次に、ユーザが操作部を操作し、ドアDの開度を第1の当接部1051と第2の当接部1052との間の距離L6に応じた第1の開度に設定した場合について説明する。この場合には、図20Bに示すように、操作部の操作に応じて接続部材16が下方向に移動しており、開度調整ブロック105がチェックリンク12に向かう方向に回動した位置に配置される。開度調整ブロック105がチェックリンク12に向かって回動する際には、第1の突出部1054は第1の長孔部1014の上端部に当接しており、開度調整ブロック105は第1の突出部1054を軸として、チェックリンク12に向かう方向に回動する。この際、第2の突出部1055は、第2の長孔部1015の形状に沿って移動し、開度調整ブロック105のチェックリンク12に向かう回動をガイドすることができる。
開度調整ブロック105がチェックリンク12に向かって回動すると、第1の当接部1051がドアチェック101と当接し、ドアチェック101は開度調整ブロック105がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することを規制する。また、第2の当接部1052は、第1の当接部1051と対向するように設けられている。さらに、第2の当接部1052は、開度調整ブロック105がチェックリンク12から離れた位置に配置される場合に、第3の当接部1053と比べて、チェックリンク12により近い位置に設けられている。そのため、第2の当接部1052は、開度調整ブロック105がチェックリンク12に向かって回動すると、ドアチェック101と当接するように設けられたストッパ部13と向かい合う。これにより、当該位置に開度調整ブロック105が配置された際にドアDが開かれると、チェックリンク12が車体Bに取り付けられた一端部側へ移動し、ストッパ部13が第2の当接部1052に当接することとなる。従って、開度調整ブロック105は、第1の当接部1051と第2の当接部1052との距離L6に応じて、チェックリンク12及びストッパ部13のチェックリンクの12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限することができる。すなわち、開度調整ブロック105は、ドアDの開度を第1の開度に制限することができる。
次に、ユーザが操作部を操作し、ドアDの開度を第1の当接部1051と第3の当接部1053との間の距離L7に応じた第2の開度に設定した場合について説明する。この場合には、図20Cに示すように、操作部の操作に応じて接続部材16が下方向に移動しており、開度調整ブロック105がチェックリンク12に向かう方向に摺動した位置に配置される。開度調整ブロック105がチェックリンク12に向かって摺動する際には、第1及び第2の突出部1054,1055が第1及び第2の長孔部1014,1015の形状に沿って移動する。これにより、第1及び第2の突出部1054,1055が開度調整ブロック105の摺動をガイドすることができる。
開度調整ブロック105は、接続部材16の移動に従って、チェックリンク12に向かって摺動し、第3の当接部1053がストッパ部13と向かい合う位置に配置される。ここで、上記のように、ドアチェック101は、第1の当接部1051と当接し、開度調整ブロック105がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することを規制する。当該位置に開度調整ブロック105が配置された際にドアDが開かれると、チェックリンク12が車体Bに取り付けられた一端部側へ移動し、ストッパ部13が第3の当接部1053に当接することとなる。従って、開度調整ブロック105は、第1の当接部1051と第3の当接部1053との距離L7に応じて、チェックリンク12及びストッパ部13のチェックリンクの12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限することができる。すなわち、開度調整ブロック105は、ドアDの開度を第2の開度に制限することができる。
なお、ドアDの開度が第2の開度から第1の開度に設定される場合には、上記動作とは逆に、操作部の操作に応じた接続部材16の移動に従って、開度調整ブロック105が、第2の当接部1052がストッパ部13と対向する位置まで上方向に摺動する。また、ドアDの開度が第1の開度から全開開度に設定される場合には、操作部の操作に応じた接続部材16の移動に従って、開度調整ブロック105が、第1の突出部1054を中心として、チェックリンク12から離れる方向(上方向)に回動する。
上記のように、本実施例によるドアチェック機構100では、開度調整ブロック105に、第1の当接部1051と対向するとともに、チェックリンク12の長手方向において第1の当接部1051から所定の距離L7を有し、ストッパ部13と対向する第3の当接部1053が設けられる。また、第1の当接部1051と第3の当接部1053との間の距離L7が第1の当接部1051と第2の当接部1052との間の距離L6より長くなるように、第3の当接部1053が設けられている。
また、開度調整ブロック105には、チェックリンク12に対して回動する際の回動中心になるとともに、開度調整ブロック105がチェックリンク12に向かって回動した後に開度調整ブロック105の摺動をガイドする、第1の突出部1054が設けられる。開度調整ブロック105は、チェックリンク12に向かって摺動し、ストッパ部13が第3の当接部1053に当接すると、距離L7に応じて、開度調整ブロック105がチェックリンク12の一端部側へのチェックリンク12の移動を制限することができる。
これにより、開度調整ブロック105をチェックリンク12に対して摺動させることで、第2又は第3の当接部1052,1053を選択的にストッパ部13と対向させることができ、ドアDの開度を選択的に制限することができる。従って、1つの開度調整ブロック105を用いて、ドアDの開度を2段階に段階付けて制限することができる。さらに、開度調整ブロック105には、第1の突出部1054から所定の距離だけ離れた位置に、チェックリンク12に対する開度調整ブロック105の回動及び摺動をガイドする第2の突出部1055を設けることもできる。この場合には、開度調整ブロック105の回動及び摺動時のチェックリンク12やドアチェック101に対する位置ずれ等をより抑制することができる。
本実施例では、開度調整ブロック105の回動中心になるとともに開度調整ブロック105の摺動をガイドする第1のガイド部、並びに、開度調整ブロック105の回動及び摺動をガイドする第2のガイド部として第1及び第2の突出部1054,1055を用いた。しかしながら、第1及び第2のガイド部の構成はこれに限られない。例えば、ドアチェック101に取り付けられたガイド部材1013に第1及び第2の突出部を設け、これらにそれぞれ対応する第1及び第2の長孔部を開度調整ブロックに設けてもよい。この場合、開度調整ブロックの第1及び第2の長孔部が、第1及び第2のガイド部として機能する。なお、この場合には、第2のガイド部となる第2の長孔部の下部に、第1の長孔部の下端部を中心とした円に沿うように湾曲した湾曲部分が形成されることになる。また、第1及び第2突出部は、開度調整ブロックやガイド部材と一体的に形成されてもよいし、ピンなどの任意の別の部材を用いて形成されてもよい。
また、開度調整ブロック105では、第1の当接部1051と対向し、ストッパ部13と当接する当接部として、第2及び第3の当接部1052,1053の2つの当接部が設けられている。しかしながら、第1の当接部1051と対向し、ストッパ部13と当接する当接部の数はこれに限られない。このような当接部は、3つ以上設けられてもよい。この場合、開度調整ブロック105は、第1の当接部1051とストッパ部13に当接する各当接部との距離に応じてドアDの開度を段階付けて制限することができる。
なお、本実施例によるドアチェック機構100では、開度調整ブロック105は上下方向に回動及び摺動する。しかしながら、開度調整ブロック105の移動方向はこれに限られない。開度調整ブロックは、回動及び摺動により、ドアチェック101とストッパ部13との間に配置されることができればよい。そのため、開度調整ブロックはチェックリンク12に対して任意の方向に回動及び摺動するように構成されることができる。例えば、開度調整ブロックは、ドアチェック101の側部に設けられ、ドアチェック101に対して左右方向に回動及び摺動することもできる。なお、ガイド部材として機能する、ガイド部の第1及び第2の長孔部並びに開度調整ブロックの第1及び第2の突出部も、開度調整ブロックの回動及び摺動方向に応じて、任意の方向に形成することができる。
実施例7によるドアチェック機構100、回動及び摺動する1つの開度調整ブロック105を用いて、ドアDの開度を段階付けて制限する。これに対し、実施例8によるドアチェック機構では、回動する1つの開度調整ブロックを用いてドアDの開度を段階付けて制限する。
以下、図21乃至22Cを参照して、本実施例によるドアチェック機構200を説明する。開度調整ブロックを用いてドアDの開度を制限する動作などは、実施例1によるドアチェック機構10等と同様であるため、相違点を中心に説明する。
図21は本実施例によるドアチェック機構200を示す。なお、図21において、説明の簡略化のため、車体B、ドアD、及びブラケット14を省略する。
ドアチェック機構200には、ドアチェック201、チェックリンク12、ストッパ部13、ブラケット14、及び開度調整ブロック205が設けられている。
ドアチェック201はドアDに取り付けられている。また、チェックリンク12が通っているドアチェック201の部分の側部には開度調整ブロック205の第1の当接部2051が回動可能に接続されている。
開度調整ブロック205には、ドアチェック201に当接する第1の当接部2051と、ストッパ部13に当接する第2の当接部2052及び第3の当接部2053とが設けられている。第1の当接部2051は、チェックリンク12が通っているドアチェック201の部分の側部に回動可能に接続され、当該第1の当接部2051を受け入れるドアチェック201の孔部(不図示)に当接する。
また、開度調整ブロック205には、不図示の操作部に接続された接続部材16が接続されている。開度調整ブロック205は、操作部の操作に応じた接続部材16の移動に従って、第1の当接部2051を中心として回動する。
開度調整ブロック205の第2の当接部2052は、第1の当接部2051と対向し、第1の当接部2051から所定の距離L8を有するように構成されている。また、第3の当接部2053も、第1の当接部2051と対向し、第1の当接部2051から所定の距離L9を有するように構成されている。なお、本実施例では距離L9が距離L8よりも長くなるように第3の当接部2053が設けられているが、距離L9が距離L8よりも短くなるように第3の当接部2053が設けられてもよい。
次に図22A乃至Cを参照して、ドアチェック機構200における開度調整ブロック205の動作について説明する。図22Aは、ドアDの開度が全開開度に設定されているときのドアチェック機構200を示す。図22Bは、ドアDの開度が第1の当接部2051と第2の当接部2052との間の距離L8に応じた第1の開度に設定されているときのドアチェック機構100を示す。図22Cは、ドアDの開度が第1の当接部2051と第3の当接部2053との間の距離L9に応じた第2の開度に設定されているときのドアチェック機構200を示す。
ドアDの開度が全開開度に設定されている場合には、図22Aに示すように、不図示の操作部の操作に応じて、接続部材16が上方向に移動している。開度調整ブロック205は、接続部材16の位置に応じて、第1の当接部2051を中心として上方向に回動している。これにより、開度調整ブロック205の第2の当接部2052及び第3の当接部2053がチェックリンク12から離れる方向に移動しており、ストッパ部13はドアDの回動に応じて、ドアチェック101に当接する位置まで移動することができる。このため、ドアDは全開開度まで開くことができる。
次に、ユーザが操作部を操作し、ドアDの開度を第1の当接部2051と第2の当接部2052との間の距離L8に応じた第1の開度に設定した場合について説明する。この場合には、図22Bに示すように、操作部の操作に応じて接続部材16が下方向に移動しており、開度調整ブロック205が第1の当接部2051を中心として下方向に回動している。
ここで、開度調整ブロック205は、開度調整ブロック205の第2の当接部2052がストッパ部13に向かい合う位置まで回動する。また、開度調整ブロック205の第1の当接部2051がドアチェック201の孔部と当接するため、ドアチェック201は、開度調整ブロック205がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することを規制する。当該位置に開度調整ブロック205が配置された際にドアDが開かれると、チェックリンク12が車体Bに取り付けられた一端部側へ移動し、ストッパ部13が第2の当接部2052に当接することとなる。従って、開度調整ブロック205は、第1の当接部2051と第2の当接部2052との間の距離L8に応じて、チェックリンク12及びストッパ部13のチェックリンクの12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限することができる。これにより、開度調整ブロック205は、ドアDの開度を第1の開度に制限することができる。
次に、ユーザが操作部を操作し、ドアDの開度を第1の当接部2051と第3の当接部2053との間の距離L9に応じた第2の開度に設定した場合について説明する。この場合には、図22Cに示すように、操作部の操作に応じて接続部材16が下方向に移動しており、開度調整ブロック205が第1の当接部2051を中心として更に下方向に回動している。
ここで、開度調整ブロック205は、開度調整ブロック205の第3の当接部2053がストッパ部13に向かい合う位置まで回動する。また、上記のように、開度調整ブロック205の第1の当接部2051がドアチェック201の孔部と当接するため、ドアチェック201は、開度調整ブロック205がチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側へ移動することを規制する。当該位置に開度調整ブロック205が配置された際にドアDが開かれると、チェックリンク12が車体Bに取り付けられた一端部側へ移動し、ストッパ部13が第3の当接部2053に当接することとなる。従って、開度調整ブロック205は、第1の当接部2051と第3の当接部2053との間の距離L9に応じて、チェックリンク12及びストッパ部13のチェックリンクの12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限することができる。すなわち、開度調整ブロック205は、ドアDの開度を第2の開度に制限することができる。
なお、ドアDの開度を、第2の開度から第1の開度に設定する場合には、開度調整ブロック205は、接続部材16の移動に従って第2の当接部2052がストッパ部13と当接する位置まで第1の当接部2051を中心として上方向に回動する。同様に、第1の開度から全開開度に設定する場合には、開度調整ブロック205は、接続部材16の移動に従って第2の当接部2052がチェックリンク12から離れ、ストッパ部13と当接しない位置まで第1の当接部2051を中心として上方向に回動する。
このように、本実施例によるドアチェック機構200では、開度調整ブロック205に、第1の当接部2051と対向するとともに、第1の当接部2051から所定の距離を有し、ストッパ部13と対向する第3の当接部2053が設けられる。また、第1の当接部1051と第3の当接部2053との距離L9が第1の当接部2051と第2の当接部2052との間の距離L8より長くなるように、第3の当接部2053が設けられている。さらに、第1の当接部2051は、ドアチェック201に回動可能に接続されており、ドアチェック201に接続される際に係合する孔部に当接する。このため、ドアチェック201は第1の当接部2051と当接することで、開度調整ブロック205をチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限する。従って、第2の当接部2052又は第3の当接部2053がストッパ部13と当接すると、開度調整ブロック205は、チェックリンク12及びストッパ部13のチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限する。このため、開度調整ブロック205は、第1の当接部2051と第2の当接部2052との間の距離L8及び第1の当接部2051と第3の当接部2053との間の距離L9に応じてドアDの開度を段階的に制限することができる。従って、本実施例によるドアチェック機構200では、回動する1つの開度調整ブロックを用いてドアDの開度を段階付けて制限することができる。
なお、第1の当接部2051は、チェックリンク12が通っているドアチェック201の部分の側部において、ドアチェック201に接続される。このため、第1の当接部2051はストッパ部13と対向する。これにより、第2の当接部2052又は第3の当接部2053がストッパ部13と当接した際に、当該当接による衝撃の開度調整ブロック205の回動方向へのベクトル成分を抑えることができる。従って、第2の当接部2052又は第3の当接部2053がストッパ部13と当接した際に、開度調整ブロック205が回動してしまうことを抑制することができる。
本実施例によるドアチェック機構200では、第1の当接部2051はドアチェック201に設けられた不図示の孔部に接続される突出部として形成されている。しかしながら、第1の当接部2051の構成はこれに限られない。第1の当接部は、ドアチェックに設けられた突出部が回転可能に接続される孔部として形成されてもよい。この場合であっても、第1の当接部はドアチェックの突出部に当接するため、ドアチェックは開度調整ブロックのチェックリンク12の車体Bに取り付けられた一端部側への移動を制限することができる。また、開度調整ブロックは孔部として形成された第1の当接部を中心として回動することができる。従って、このような構成を有するドアチェック機構を用いても、ドアDの開度を回動する1つの開度調整ブロックを用いて段階付けて制限することができる。なお、突出部は、ドアチェック又は開度調整ブロックと一体的に設けられてもよいし、ピンなどの別の部材を用いて形成されてもよい。
また、開度調整ブロック205では、第1の当接部2051と対向し、ストッパ部13と当接する当接部として、第2及び第3の当接部2052,2053の2つの当接部が設けられている。しかしながら、第1の当接部2051と対向し、ストッパ部13と当接する当接部の数はこれに限られない。このような当接部は、3つ以上設けられてもよい。この場合、開度調整ブロック205は、第1の当接部2051及びストッパ部13と当接する各当接部の距離に応じてドアDの開度を段階付けて制限することができる。
なお、本実施例によるドアチェック機構200では、開度調整ブロック205は上下方向に回動する。しかしながら、開度調整ブロック205の回動方向はこれに限られない。開度調整ブロックは、回動により、ドアチェック101とストッパ部13との間に配置されることができればよい。そのため、開度調整ブロックはチェックリンク12に対して任意の方向に回動するように構成されることができる。例えば、開度調整ブロックは、第1の当接部がドアチェック201の頂部及び底部に接続され、ドアチェック201に対して左右方向に回動することもできる。
また、ばねやゴムなどの任意の付勢部材を用いて、第3の当接部2053がチェックリンク12に向かう方向に回動するように開度調整ブロック205を付勢してもよい。この場合、当該付勢によって、走行時の振動などに基づく開度調整ブロック205のチェックリンク12から離れる方向への移動が抑制される。従って、第2又は第3の当接部2052,2053がストッパ部13に当接していない場合であっても、チェックリンク12に隣接する位置に配置された開度調整ブロック205のガタつきや暴れを防止することができる。
以上、実施例を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。本発明の趣旨に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、上述の各実施例及び変形例は、本発明の趣旨に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,200:ドアチェック機構、11,21,31,41,71,101,201:ドアチェック、12:チェックリンク、13:ストッパ部、14:ブラケット、15,25,35,45,48,58,65,68,75,78,85,95,98,105,205:開度調整ブロック、16,46,56:接続部材、17,47:付勢部材、69,793:リンク、79:ブロックベース、111:ケース部、112:ベース部、113,213,313,413,418:軸受部、114,214,314,414,419,791:回動軸、115:開口部、116:押圧子、117:付勢部材、118:枠部(中実部分)、119:枠部隣接部(中実部分)、121:溝部、151,251,351,451,751,951,1051,2051:第1の当接部、152,252,352,452,752,952,1052,2052:第2の当接部、153,154:孔部、155,255,355:切欠部、256,356:接続部、481,781,981,1053,2053:第3の当接部、482,782,982:第4の当接部、691,692,953,1014,1015:長孔部、653,683,983,1054,1055:突出部、753,783,853:アーム部、792:付勢部材、794,894:接続部、7931,7932:リンク当接部、B:車体、D:ドア、H:ヒンジ、V:車両

Claims (15)

  1. 車両用ドアに取り付けられた移動制限部材と、
    一端部が車体に回転可能に取り付けられるとともに前記車両用ドアの内部に延在するチェックリンクであって、前記移動制限部材に対して相対的に該チェックリンクの長手方向に移動可能なチェックリンクと、
    前記車両用ドアの内部に延在する前記チェックリンクの他端部に設けられたストッパ部と、
    前記チェックリンクに対して回動する開度調整ブロックと、
    を備え、
    前記開度調整ブロックは、前記移動制限部材と当接する第1の当接部、及び、前記第1の当接部と対向するとともに前記第1の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第2の当接部を含み、
    前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって回動し、前記第1の当接部が前記移動制限部材と当接するととともに、前記ストッパ部が前記第2の当接部に当接すると、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限する、ドアチェック機構。
  2. 前記移動制限部材はドアチェックである、請求項1に記載のドアチェック機構。
  3. 前記第1の当接部は、前記チェックリンクの長手方向において所定の厚みを有する前記ドアチェックの中実部分に少なくとも一部分で当接する、請求項2に記載のドアチェック機構。
  4. 前記チェックリンクに対して回動する別の開度調整ブロックをさらに備え、
    前記別の開度調整ブロックは、
    前記移動制限部材と当接する第3の当接部、及び、前記第3の当接部と対向するとともに前記第3の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第4の当接部を含み、
    前記第3の当接部及び前記第4の当接部の間の距離は前記第1の当接部及び前記第2の当接部の間の距離よりも長く、
    前記別の開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって回動し、前記第3の当接部が前記移動制限部材と当接するとともに、前記ストッパ部が前記第4の当接部に当接すると、前記別の開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドアチェック機構。
  5. 前記チェックリンクに対して移動する別の開度調整ブロックをさらに備え、
    前記別の開度調整ブロックは、
    前記第2の当接部と当接する第3の当接部、及び、前記第3の当接部と対向するとともに前記第3の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第4の当接部を含み、
    前記別の開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって移動し、前記第3の当接部が前記第2の当接部と当接するとともに、前記ストッパ部が前記第4の当接部に当接すると、前記開度調整ブロック及び前記別の開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドアチェック機構。
  6. 前記開度調整ブロックは、
    前記第1の当接部と対向するとともに前記第1の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と当接する第3の当接部と、
    前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに対して回動する際の回動中心になるとともに、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって回動した後に前記開度調整ブロックの前記チェックリンクに対する摺動をガイドする、ガイド部をさらに含み、
    前記第1の当接部と前記第3の当接部との間の距離は、前記第1の当接部と前記第2の当接部との間の距離より長く、
    前記開度調整ブロックは、前記チェックリンクに向かって摺動し、前記ストッパ部が前記第3の当接部に当接すると、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドアチェック機構。
  7. 前記開度調整ブロックは、前記第1の当接部と対向するとともに、前記第1の当接部から所定の距離を有し、前記ストッパ部と対向する第3の当接部をさらに含み、
    前記第1の当接部と前記第3の当接部との間の距離は、前記第1の当接部と前記第2の当接部との間の距離より長く、
    前記第1の当接部は、前記移動制限部材に回動可能に接続されて前記移動制限部材に当接し、
    前記開度調整ブロックが前記チェックリンクに向かって回動し、前記第1の当接部が前記移動制限部材と当接するととともに、前記ストッパ部が前記第3の当接部に当接すると、前記開度調整ブロックが前記チェックリンクの一端部側への前記チェックリンクの移動を制限する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドアチェック機構。
  8. 前記第1の当接部は、前記開度調整ブロックの回動軸の近傍において切欠部を有する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のドアチェック機構。
  9. 前記第1の当接部が前記移動制限部材に当接する方向に、前記開度調整ブロックを付勢する付勢部材を備える、請求項1乃至6及び請求項8のいずれか一項に記載のドアチェック機構。
  10. 前記開度調整ブロックの回動軸が前記移動制限部材の頂部及び底部のいずれか一方において前記車両用ドアの幅方向に延在するように設けられる、請求項1乃至6、請求項8及び請求項9のいずれか一項に記載のドアチェック機構。
  11. 前記開度調整ブロックの回動軸が、前記移動制限部材の側方に位置するとともに前記チェックリンクの長手方向に延在する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のドアチェック機構。
  12. 前記開度調整ブロックを前記チェックリンクの長手方向において前記移動制限部材から離れる方向に付勢する付勢部材をさらに備える、請求項11に記載のドアチェック機構。
  13. 前記開度調整ブロック及び前記別の開度調整ブロックに接続され、前記開度調整ブロック及び前記別の開度調整ブロックを連結する連結部材をさらに備える、請求項4又は5に記載のドアチェック機構。
  14. 前記開度調整ブロック及び前記別の開度調整ブロックを互いに接続するために、前記開度調整ブロック及び前記別の開度調整ブロックがそれぞれ対応する接続部をさらに含む、請求項5に記載のドアチェック機構。
  15. 前記開度調整ブロックは、前記ガイド部から所定の距離だけ離れた位置に設けられ、前記チェックリンクに対する前記開度調整ブロックの回動及び摺動をガイドする別のガイド部をさらに備える、請求項6に記載のドアチェック機構。
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