JP2016125151A - カップ部を有する女性用衣類 - Google Patents

カップ部を有する女性用衣類 Download PDF

Info

Publication number
JP2016125151A
JP2016125151A JP2014264723A JP2014264723A JP2016125151A JP 2016125151 A JP2016125151 A JP 2016125151A JP 2014264723 A JP2014264723 A JP 2014264723A JP 2014264723 A JP2014264723 A JP 2014264723A JP 2016125151 A JP2016125151 A JP 2016125151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cup
breast
breasts
clothing
sewn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014264723A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6479462B2 (ja
Inventor
郁子 志村
Ikuko Shimura
郁子 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shopping Plaza Co Ltd
Original Assignee
Shopping Plaza Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shopping Plaza Co Ltd filed Critical Shopping Plaza Co Ltd
Priority to JP2014264723A priority Critical patent/JP6479462B2/ja
Publication of JP2016125151A publication Critical patent/JP2016125151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6479462B2 publication Critical patent/JP6479462B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Corsets Or Brassieres (AREA)

Abstract

【課題】カップ付女性用衣類
【解決手段】前身頃に左右一双のカップ部3を有する女性用衣類であって、前記カップ部3同士の間に、弾性体の乳房間溝仕切部1を立設させたことを特徴とするカップ部3を有する女性用衣類を提供する。前記乳房間溝仕切部1は左右一双の紡錘形の弾性体からなるものであって、各弾性体の紡錘形の先端から他端までを各カップ部3の乳房間溝寄りの内縁に沿ってカップ部3と縫着せしめてカップ部3内縁に沿って立設された左右一双の弾性体からなる乳房間溝仕切部1としたものであることを特徴とし、カップサイズの大きい装着者であっても、側臥姿勢時の左右の乳房の接触を防ぐことができ、装着時の不快感を低減し、かつ今までのものと同様、就寝時において拘束感なく乳房を保持できる就寝用ブラジャーなどのカップ部3を有する女性用衣類を適用することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カップ部を有する女性用衣類に関する。特に、カップサイズの大きな乳房を支持して就寝時にも着用することに好適なカップ部を有する女性用衣類に関する。
女性の乳房を保持するためのカップ部を有する女性用衣類は、起居して日常生活をする場面で着用するばかりでなく、乳房の形状を適切に保持するために、運動時、就寝時などにも着用できることが望まれている。しかしながら、通常のブラジャーは、着用時に乳房の形状を積極的に保持するべく、ワイヤーなどを用いて締めつけるものであるから、激しい運動時や就寝時の着用には必ずしも適さないものであった。
特にカップサイズが大きい場合、就寝時に寝返りを打った際など、乳房が大きく移動しやすい。また、横向きの姿勢(側臥姿勢)をとると、左右の乳房が互いに接触することがあり、擦れたり、乳房間溝(いわゆる左右の胸の谷間)が汗ばむと、汗が溜まり蒸れやすくなるなどの不快感が生じるという問題があり、不眠などにもつながっていた。同様に、激しい運動時にも、左右の乳房の揺れや、汗ばみという状況に直面していた。そこで、就寝時や運動時に胸部を必要以上に締めつけず、かつ乳房の形を適度に保持する就寝等に適したブラジャーをはじめとするカップ部を有する女性用衣類が望まれていた。
この点、就寝時に着用することを志向したブラジャーとして、左右バストの隆起部の外輪郭線を仰臥姿勢時の脇側広がりで且つ上広がりの外輪郭線で規定し、該外輪郭線に囲まれた内部を左右カップ部とし、該左右カップ部には、その中央部を大略逆U字状に囲む前側サポート部、上側サポート部、脇側サポート部を設けたカップ部を有する衣類において、前記左右カップ部に挟まれる前中央部にバスト離間支持部を設け、上記バスト離間支持部の幅は1〜3cmとすると共に、上下長さは10〜15cmとし、該バスト離間支持部と上記前側サポート部とで上記左右カップ部内の左右のバストを離間保持する構成が開示されている(たとえば特許文献1参照。)。ここにいう離間保持部とは、ブラジャーのいわゆる土台布となる部分の平面的な形状配置の工夫である。
しかしながら、カップサイズの大きな女性が装着する場合には、ワイヤーがないことから、カップの前中心が就寝時には浮きやすくなり、結局、特に横向き姿勢(側臥姿勢)になった場合には、離間保持部が十分に機能せず、左右の乳房の接触等を防ぐには十分とはいえなかった。
また、胸当て部および背部から肩掛け部がストレッチ性を有する編地で一体に形成されたバストカップを備えた女性用衣類であって、胸当て部の内側にバストカップを内装するポケットが内側布を縫合して形成され、このポケット内に挿入される一対のバストカップには、それぞれ装着時に乳房を外側から受けるパッドが内側下隅位置に付されてなることを特徴とする女性用衣類が開示されている(たとえば特許文献2参照。)これにより、パッドを乳房両脇側に位置させ、乳房を身体の中心寄りで持ち上げる構造となっている。
しかし、パッドで乳房を中央に寄せることは、内向きに支えることには寄与するものの、左右のバストの接触を避けるためにはむしろ有用とはいえず、締めつけるものではないにしても、寄せるという負荷がかかるものであった。
また、三日月状の左右のバストカップの一方端部どうしおよび他方端部どうしを交差させた状態でそれらの外周縁に縫い付けられた保持パネルと、前記保持パネルを胴体に固定する胴回パネルと、前記保持パネルを吊上げる肩掛部とを備える、就寝用ブラジャーが開示されている(たとえば特許文献3参照。)。
これは、左右のカップ部の部材を交差させて中央に寄せるように密着させるものであって、むしろ就寝時の左右の乳房の接触を防ぐ等の胸の大きな女性に向けた配慮には十分とはいえなかった。
次に、バストの下部からその外側部に沿って形成され、前記バストの外側方への移動を防止すべく横方向に非伸縮性を示し、縦方向に伸縮性を示す生地で形成されたサポート部を備えた補正下着が開示されている(たとえば特許文献4参照。)。
しかし、バストの外側方への移動を防止するものの、就寝時の左右の乳房の接触を防ぐ等を必要とする乳房の大きな女性にとって十分とはいえず、仰向けに寝ころんだときに上向きに流れる乳房を保持するにも十分とはいえなかった。
この点、左右のカップ部の内側上部に、一方の脇側支持部の脇側縁から他方の脇側支持部の脇側縁に至る1枚の連続した帯状のサポート布を設ける構成が開示されているものがある(たとえば特許文献5参照。)。
たしかに連続した帯状のサポート布とすることで、パワーネット等伸縮性が強くない素材を使用してもバストの上方への移動、変形を十分に抑制することができ、着用感を損ねるとがないものである。しかし、カップの中央にはギャザーを形成して離間部を設けるのみでは、カップサイズの大きな女性の場合には、側臥姿勢時に全体が浮き上がるので、左右の乳房の接触を防ぐには十分とはいえなかった。
特開2005−23497号公報 特開2005−307390号公報 実用新案登録第3107384号 実用新案登録第3143921号 実用新案登録第3167827号
そこで、本発明は、上記点に鑑み、カップサイズの大きい装着者であっても、側臥姿勢時の左右の乳房の接触を防ぎ、左右の乳房の擦れによる汗ばみ等装着時の不快感を低減し、かつ、従来のものと同様就寝時において拘束感なく乳房を適度に保持しうる、就寝時や運動時の着用に適したブラジャーなどのカップ部を有する女性用衣類を提供することを、目的とする。
前記課題を解決するための、本発明の第1の手段は、前身頃に左右一双のカップ部を有する女性用衣類であって、前記カップ部同士の間に、弾性体の乳房間溝仕切部を立設させたことを特徴とする、カップ部を有する女性用衣類である。
前記課題を解決するための、本発明の第2の手段は、前記の乳房間溝仕切部は左右一双の紡錘形の弾性体からなるものであって、各弾性体の紡錘形の先端から他端までを各カップ部の乳房間溝寄りの内縁に沿ってカップ部と縫着せしめてカップ部内縁に沿って立設された左右一双の弾性体からなる乳房間溝仕切部としたものであることを特徴とする、カップ部を有する女性用衣類である。
前記課題を解決するための本発明の第3の手段は、前記各カップ部には、カップ部下方内面に上弦円弧状の補強布が配され、前記補強布の下辺のみが前記カップ部下辺の湾曲に沿って前記カップ部下辺と縫着されていることを特徴とする、カップ部を有する女性用衣類である。
前記課題を解決するための本発明の第4の手段は、前記補強布の上辺を前記カップ部に縫着しないことを特徴とする、カップ部を有する女性用衣類である。
前記課題を解決するための本発明の第5の手段は、前記カップ部は、カップサイズの乳房保持容量を保ちつつ、カップ形状を上方に拡張させてカップ高さを低くしたことを特徴とする、カップ部を有する女性用衣類である。
前記課題を解決するための本発明の第6の手段は、前記前身頃が、乳房間において前開きの構造となっている、カップ部を有する女性用衣類である。
本発明により、前記カップ部同士の間に、弾性体の乳房間溝仕切部を立設させることで、左右の乳房の間の谷間が浮かず、その結果側臥姿勢時の左右の乳房の接触を防ぐことができるので左右の胸同士が擦れにくくなり、装着時の不快感が低減されるうえに、従前の就寝用のブラジャーと同様に就寝時において拘束感なく乳房を保持しうる状態を両立させることのできる、就寝用ブラジャーなどのカップ部を有する女性用衣類を提供することができる。
また、弾性体の前記乳房間溝仕切部の形状を紡錘形とし、前記紡錘形の先端から他端までを各カップ部の乳房間溝寄りの内縁に沿ってカップ部と縫着せしめると、カップ部内縁に沿って自然に湾曲しながら立ちあがるようになるので、前記乳房間溝仕切部として左右の乳房の間に立体的な仕切りとなることから、胸の谷間が浮きあがらず、左右の乳房が触れ合わないようになる。また、拘束感もないので、装着者も違和感を感じることなく、就寝用ブラジャーなどのカップ部を有する女性用衣類を着用することができる。
さらに、前記カップ部の下側に上弦円弧状の補強布を設け、前記カップ部の下辺と縫着することで、立位時において乳房をしっかりと保持して下支えすることができる。また、前記カップ部の内面側に補強布を補強する際に、前記カップ部のカップ布と前記補強布の上辺とを縫着していないようにすることで、立ち上がっている際には、補強布が乳房の下方の湾曲を規制し、前方に大きく隆起する形状を保持するが、仰向けに寝た場合には高さの低くなる胸のふくらみにあわせるように補強布はカップに密着するので、仰臥位および立位時の両方の状態について追従をすることができるので、昼間も夜間も乳房の周囲に負担感なく双方の使用場面での使用に適するカップ部を有する女性用衣類を提供することができる。
また、本発明の第5の手段によると、さらに、前記カップ部において、カップサイズの乳房保持容量を保ちつつ、カップ形状を上方に拡張させてカップ高さを低くすることで、仰臥位の姿勢時に、通常のカップ部と比較して乳房の高さが抑えられ、カップ部と乳房との間の隙間を極力なくすことができ、その結果、仰臥位の姿勢時の乳房の上方向へのさらなる流れを抑えることができる。
また、本発明の第6の手段によると、さらに、左右の乳房間で前開きの構造となっているため、着用者が一人で着替えても装着と脱衣が容易で、適切な着用が容易に実現できる。
は本発明の実施例の1形態である就寝用ブラジャーの表側からみた正面図である。 は前記就寝用ブラジャーを内面側から見た図である。 は装着者の側臥姿勢時の左右の乳房の位置関係を示す斜視図である。 は仰臥位の装着者を頭方向から見た場合の胸部における、従来品および本発明に係るブラジャーにおけるカップ接ぎラインの位置関係を示す拡大図である。 は前記カップ部の補強布である当て布を離した状態の内面側からの拡大図である。 は前記カップ部の当て布を添わせた状態の内面側からの拡大図である。 は前記就寝用ブラジャーのカップ部の内面側からみた拡大図である。 は図1のA−A線における端面図である。 は前記就寝用ブラジャーのカップ部の内面側からみた斜視拡大図である。 は前記就寝用ブラジャーの前開き部分を横方向から見た場合の拡大図である。 は前記就寝用ブラジャーの前側部分の拡大図である。
本発明の実施形態を適宜図面を用いながら説明する。もちろん、本発明はかかる例示のみに限定されるものではない。また、本発明におけるカップ付女性用衣類は、就寝用ブラジャーや下着としてのブラジャーのみならず、ジュニア世代用のスポーツ用ブラジャーや、また、特にカップサイズの大きい装着者のためのカップ付タンクトップや、カップ付Tシャツなどにも適用することができる。
まず、就寝用ブラジャー10は、図1に示すように、前身頃部2、および後ろ身頃部(詳細を図示せず)を備え、図2に示すように、前記前身頃部2の内面側には、左右一双の各カップ部3が縫合されることで外方向にカップ部が立体的に迫り出しており、それぞれのカップ部3の下部にはカップ部の下方外縁を支えるように上弦円弧状の補強布4である当て布が縫合されて乳房の荷重を支えうるように補強されている。
前記就寝用ブラジャー10のサイズとして、たとえばブラジャーサイズが日本のサイズ表示におけるI‐75用の場合には、前記就寝用ブラジャーの下端部の胴回りの周長を約65.5センチメートル、カップくりラインを約36センチメートル、および前記カップ部3の下部分および上部分が接ぎ合わされているカップ接ぎラインを約26センチメートルとする。
さらに、図2に示すように、左右のカップ部3,3で形成される谷間には、左右一双の紡錘形の弾性体からなる前記乳房間溝仕切部1,1が、各弾性体の紡錘形の先端から他端までを各前記カップ部3の乳房間溝寄りの内縁に沿って前記カップ部3と縫着せしめられ、前記カップ部3の内縁に沿って立設されている。
たとえば、長さ18cm程度で、最大厚み1cm、最大幅が2cm程度の断面が楕円形の縦細紡錘形のパッドを乳房間溝仕切部1の弾性体としたとき、このパッドを縦に位置せしめたうえで、楕円形の断面の長軸に相当する部位を胸の谷間の内側部分に対応するカップ部の湾曲部位に沿わせるように縫着していく。すると、紡錘形の先端と他端の間を平面に縫着すれば、パッドが引っ張られてテンションがかかるところ、紡錘形のパッドの一端をカップ部の下方の湾曲に沿わせるので、紡錘形のパッドはカップ部の内側(谷間寄り)に沿って縫着されることで、テンションが開放される反面、むしろ自然と立ち上がるようにして自立することとなる。そこで、カップの谷間側の湾曲に沿わせるようにして細長い紡錘形のパッドを縫着するだけで、自然と左右の乳房の谷間を仕切ることができるようになる。
すると、就寝時に側臥姿勢となっても、上側の乳房が下側の乳房と前記パッドで仕切られるので、直接接触することがない。また、パッドが立ち上がっているので、着用者が起きていても、寝ていても、ブラジャーを締めつけることもない一方で、ブラジャーが隆起する胸で浮き上がってしまうことも防ぎうることとなる。
そして、前記乳房間溝仕切部1の弾性体の構成としては、たとえば、中綿を外布でくるんだ紡錘状の細長いパッドを用いることが好適である。このように中綿を構成する生地に、弾性を有する素材を使用することで柔らかい間仕切りとすることができるので、着用者の体型に沿ってなじみやすく、不快感を伴いにくいものとなる。
この前記中綿を構成する弾性を有する素材からなる生地としては、たとえば、厚みがあっても通気調整のできるポリエステルなどの厚地の不織布やスポンジを用いることができる。厚みを出すことで適度な弾性、すなわちクッション性を持たせることができ、その結果移動するバストに優しく当接することが可能となる。また、糊付けや圧縮を少なくすることで、固い部分が形成されず、全体としてふんわりと柔らかな感触を有する中綿であることが好ましい。
また、前記外布を構成する生地として、たとえば、肌に接触する肌側部分には、シルクタッチで肌ざわりのよいトリコットなどのニット素材、洗濯に強く速乾性があり、うす手で軽いポリエステル素材または綿混素材や、また、お風呂上りやスポーツをした時、就寝時など大量の汗をかいても問題のない、清涼素材や接触清涼性の高い、吸水ポリエステルと撥水ポリエステルを組み合せた素材を用いることができる。
さらに、前記外布を構成する生地として、たとえば、肌と接触しない外側部分には、マーキゼットなどの伸縮性がない素材を用いることができる。また、後述する、前記乳房間溝仕切部1の弾性体であるパッドとして好ましい形状の1つである、レモン型形状や、前記パッドの厚みが保たれるように、前記外布の外側部分はラミネートされていることが好ましい。
前記パッド部が吸水性および伸縮性のある生地から形成されることで、たとえ左右の乳房が接触し、接触部分に汗などが溜まった場合であっても、装着者に不快感を与えることなく溜まった汗を吸収することができる。
また、前記乳房間溝仕切部1を構成する弾性体であるパッドの紡錘形の具体的形状としては、紡錘形の先端から他端の間の中央部に向けて、それぞれ各端から中央部にかけて膨らんだ形状であるものが好ましく、たとえばレモン型のものが好ましい。また、装着者が左右乳房の離間部分に圧迫感を感じない程度に、前記パッド部に立体的な膨らみをもたせてもよい。
ここで、前記就寝用ブラジャー10を構成する前記前身頃部2、および前記後ろ身頃部を形成する生地としては、就寝時の拘束感をなるべく減らすために、伸縮性のある生地であることが好ましい。このように布地でカップ部を形成せしめることとすると、着用者への不快な締め付け感などが低減しやすいものとなる。
伸縮性のある生地として、たとえば、綿、アクリル、ポリウレタン、ナイロンなどの合成樹脂繊維を用いることができ、さらに好ましくは2WAYトリコット、天竺などのニット素材を用いることができるが、これらに限定されるものではない。伸縮性のある生地を用いることで、生地が左右上下に伸びるため身体の動きに優しく、また、シルクタッチのサラサラ感があり肌ざわりもよいものとなる。また、たとえば薄手で軽いポリエステルや綿混素材を用いた場合は、洗濯にも強いうえに速乾性を兼ね備えることとなる。
また、前述のとおり、図2に示すように、前記前身頃部2の内面側において、左右一双の各前記カップ部3が縫合され、さらに左右一双の各前記カップ部3の下部に前記上弦円弧状の補強布4である当て布が縫合されている。前記上弦円弧状の当て布の構成としては、たとえば、中綿、および外布からなるものが考えられる。
前記上弦円弧状の当て布の前記中綿を形成する生地としては、たとえば、中肉もしくは薄手の不織布を用いることができ、糊付けや圧縮を多くしてしっかりとした素材となっていることが好ましい。
また、前記外布を構成する生地として、たとえば、肌に接触する肌側部分には、シルクタッチで肌ざわりのよいトリコットなどのニット素材、洗濯に強く速乾性があり、うす手で軽いポリエステル素材または綿混素材や、また、お風呂上りやスポーツをした時、就寝時など大量の汗をかいても問題のない、清涼素材や接触清涼性の高い、吸水ポリエステルと撥水ポリエステルを組み合せた素材を用いることができる。
さらに、前記外布を構成する生地として、たとえば、肌と接触しない外側部分には、マーキゼットなどの伸縮性がない素材を用いることができる。また、前記外側部分は、ラミネートがされることで耐久性を持たせていることが好ましい。
また、図3に示すように、カップサイズの大きい装着者であっても、前記パッド部が左右の各乳房のバージスラインL1およびカップくりラインL2に沿うようにカップ部3と縫着されカップ部3の内縁に沿って自然に立設されていることで、側臥姿勢時の左右の乳房の接触を防ぐことができ、装着時の不快感を低減し、かつ今までのものと同様、就寝時において拘束感なく乳房を保持できる就寝用ブラジャー10などのカップ部を有する女性用衣類を適用することができる。
さらに、前記パッド部が左右の各乳房の前記バージスラインL1および前記カップくりラインL2に沿うように前記カップ部3と縫着され前記カップ部3内縁に沿って自然に立設され、側臥姿勢時の左右の乳房が離間され、左右の乳房の接触が防止されることで、たとえば乳がん患者における、乳がん手術後に生じ得る問題である、たとえば片側の乳房の手術後の傷口が、もう片方の乳房との接触により痛む、または術後の回復を遅らせることになるといった問題も解決される。
さらに、前記カップ部3の下側に前記上弦円弧状の当て布を設け、前記カップ部3において、カップサイズの乳房保持容量を保ちつつ、カップ形状を上方に拡張させてカップ高さを低くすることで、仰臥位の姿勢時に、図4に示すように、前記従来品のブラジャーの前記カップ接ぎラインL4の高さと比較して、本発明のブラジャーの前記カップ接ぎラインL3の高さが低くなる分、乳房の高さとの隙間を極力なくすことができる。
ここで、カップ部分の形状を半楕円体であると仮定して計算を簡単にするとき、カップ部分の体積は以下の式で求めることができる。
Figure 2016125151
上記式の「cw」はカップ部分の幅、「cd」はカップ部分の高さ、および「wl」はワイヤーの長さを表している。そして、この式からは、カップ部分の体積を同一のままに、カップ部分の底辺の面積を増大させようとすれば、その分だけ高さcdが低い値になることがわかる。
たとえば、ブラジャーサイズが日本のサイズ表示におけるF65からJ90の場合について、各カップ容量をそのままに、乳房を就寝時に上方に逃がした場合を想定した場合には、本発明における就寝用ブラジャーでは、通常の立位時のブラジャーの隆起と比較して、高さにして約0.8から1.3cm相当分、カップ高さが低くならなければ、ブラジャーが乳房から離れてしまうこととなる。
そこで、本発明のブラジャーにおいては、予めカップ形状を上方に拡張させてカップ高さを低くさせた形状としている。すなわち、図4で示した従来品のブラジャーの前記カップ接ぎラインL4と、本発明のブラジャーの前記カップ接ぎラインL3の高さの差が前記約0.8から1.3cm相当分に該当する。このようにすることで、就寝時の乳房の高さに対応するようにカップ側を追従させることができる。すると、就寝時に乳房の自然な形状に沿ってカップ部が支えることができ、それ以上に乳房が脇へ流れることを低減し、強く拘束することなく自然と保持することができるなど、就寝時に適した衣類とすることができる。
次に、カップ部の下方に縫着されているあて布について説明する。図5、図6、図7、図8および図9に示すように、前記カップ部3の前記当て布は、前記カップ部3のカップ布の下辺とのみ縫着されており、前記当て布の上辺部分は前記カップ部3と縫着されずに遊離している。
このようにあて布の下端部分のみを横着するような構造とすると、図8及び図9に示すように、あて布の上辺の湾曲は、立位時にはカップ部の湾曲から離れ、就寝時(仰臥状態)ではカップ部内面の湾曲に沿うこととなる。すると立位時には、乳房の下方の付け根側を、バージスラインに沿うようにあて布がしっかりと支えるので、形が崩れず、かつ、カップがあて布の上部と縫製されていないので、乳房が前方に突出するのにあわせて無理なく前方に突出しうることとなる。そこで、乳房を締めつけたり、乳房の形を歪めることなく、美しいバストラインを形成させながら、十分に保持しうるものとなる。また、乳房が揺れても、カップが追従しやすいものとなるので、乳房がカップと擦れにくく、運動等で痛くなったりしにくいものとなる。他方、仰向けに就寝した場合には、あて布の上辺にカップの内面が添うようになるので、仰向けに寝た状態でも、乳房とカップの間に無用な隙間が生じることがなく、サポートしうるものとなる。よって、仰臥位および立位時の両方の状態について追従をすることができ、乳房を負担なく固定し支えることが可能となる。
また、前記上弦円弧状の当て布の長さが、各々前記カップ部3のカップ布と比較して短くなっていることで、乳房に対して寄せ上げ(サイドリフト)の効果が生じることが期待される。
そして、前記カップ部3のカップ布には、たとえば伸縮性のない素材である不織布を用いることで、乳房をしっかりとサポートすることができる。さらに、前記カップ部3のカップ台部6には、たとえば伸縮性のない素材であるマーキゼットを用いることでも、乳房をしっかりとサポートすることができる。
前記カップ部3のバージスラインL1に沿ったワイヤー部分5には、図7に示すように、就寝時の拘束感をなるべく減らしリラックス感を与えるために、ノンワイヤーの構成を取ることが好ましく、たとえばワイヤー入りの代わりにパイピングのみのワイヤーループを用いることができる。前記ワイヤーループを用いることで、リラックス感を保ちつつ、乳房の形を整え、かつしっかり乳房をサポートすることができる。
前記ワイヤー部分5にノンワイヤーの構成をとったとしても、乳房間溝寄りの内縁に沿って、前記パッド部が前記カップ部3の内縁に沿って立設されているため、乳房と衣類との間の隙間により衣類の安定感が損なわれるということも防止することができる。また、前記カップ部3の脇部分7については、図7に示すように、就寝時の拘束感をなるべく減らすために、たとえばテープを用いることなどが考えられる。
次に、前記前身頃部2は、左右の乳房間において、左右一双の各前記カップ部3が前開きの構造となっている。前開きとなる構造としては、図10および図11に示すように、前記ファスナー部9として、たとえばオープンファスナーを用いることができる。オープンファスナーを用いた場合であっても、図11に示すように、左右一双の紡錘形の弾性体のパッドからなる前記乳房間溝仕切部1は、左右の乳房間において、各パッド部の先端から他端までを各前記カップ部3の乳房間溝寄りの内縁に沿って前記カップ部3と縫着せしめられ、前記カップ部3の内縁に沿って立設されていることで、前記ファスナー部9に前記パッド部が食い込むことなく前記ファスナー部9の開閉をおこなうことができる。
次に、前記就寝用ブラジャー10は、様々なカップ容量の乳房の大きさに対応することができる。特に、カップサイズが大きい装着者用の就寝用ブラジャー10には、現在の市場状況では、サイズ展開があまり多く提供されていないものが実情であるところ、本発明における前記カップ部3は、大きいカップサイズであっても、様々なカップ容量に対応した形で縫製することが可能である。モールド成形と異なり、布を重ね合わせてカップ部を形成しうるので、金型等を用意せずともよいので、多数のサイズバリエーションに負担なく対応しうるからである。
すると、本発明におけるブラジャーなどのカップ部を有する女性用衣類の前記カップ部は、サイズ構成を細かく設定することが可能でありできるので、サイズ展開が少ないカップサイズの大きい装着者の就寝用ブラジャーと比較して、より購入者のニーズに適したブラジャーなどのカップ部を有する女性用衣類を提供することができる。
なお、前記就寝用ブラジャー10に用いる素材としては、全体的に抗菌・防臭の機能がある素材であることができ、適宜、こうした機能性素材を採用して適用することができる。
本発明の他の実施の形態としては、図示しないが、たとえば前記カップ部を縫製し、カップ部を乳房の前側部分において前開きにできるようファスナーを用いたジュニア世代用のスポーツ用ブラジャーがある。さらに、その他の実施の形態としては、図示しないが、同じく前記カップ部を縫製したカップサイズの大きい装着者のためのカップ付タンクトップや、カップ付Tシャツなどがある。これらは、カップ部の内周側に湾曲に沿わせるように紡錘形のパッドを縫着して仕切りを自然と立ち上がらせうる構造をしており、カップの下方を内面から補強する補強布が、カップの下辺の湾曲とのみ縫着されているだけなので、就寝時、スポーツ時と複数のシチュエーションにそのまま使える点で、就寝用専用に近い従来品とは異なる融通性が得られる。
1 乳房間溝仕切部
2 前身頃部
3 カップ部
4 補強布
5 ワイヤー部分
6 カップ台部
7 脇部分
8 装着者の胴部分
9 ファスナー部
10 ブラジャー
L1 バージスライン
L2 カップくりライン
L3 本発明のブラジャーのカップ接ぎライン
L4 従来品のブラジャーのカップ接ぎライン

Claims (6)

  1. 前身頃に左右一双のカップ部を有する女性用衣類であって、前記カップ部同士の間に、弾性体の乳房間溝仕切部を立設させたことを特徴とする、カップ部を有する女性用衣類。
  2. 前記の乳房間溝仕切部は左右一双の紡錘形の弾性体からなるものであって、各弾性体の紡錘形の先端から他端までを各カップ部の乳房間溝寄りの内縁に沿ってカップ部と縫着せしめてカップ部内縁に沿って立設された左右一双の弾性体からなる乳房間溝仕切部としたものであることを特徴とする請求項1に記載のカップ部を有する女性用衣類。
  3. 前記各カップ部には、カップ部下方内面に上弦円弧状の補強布が配され、前記補強布の下辺のみが前記カップ部下辺の湾曲に沿って前記カップ部下辺と縫着されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のカップ部を有する女性用衣類。
  4. 前記補強布の上辺を前記カップ部に縫着しないことを特徴とする請求項3に記載のカップ部を有する女性用衣類。
  5. 前記カップ部は、カップサイズの乳房保持容量を保ちつつ、カップ形状を上方に拡張させてカップ高さを低くしたことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のカップ部を有する女性用衣類。
  6. 前記前身頃が、乳房間において前開きの構造となっている、請求項1から5のいずれか1項に記載のカップ部を有する女性用衣類。
JP2014264723A 2014-12-26 2014-12-26 カップ部を有する女性用衣類 Expired - Fee Related JP6479462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264723A JP6479462B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 カップ部を有する女性用衣類

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264723A JP6479462B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 カップ部を有する女性用衣類

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016125151A true JP2016125151A (ja) 2016-07-11
JP6479462B2 JP6479462B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=56356700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014264723A Expired - Fee Related JP6479462B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 カップ部を有する女性用衣類

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6479462B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001003203A (ja) * 1999-06-23 2001-01-09 Wacoal Corp カップ部を有する衣類
JP2005023497A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 Wacoal Corp カップ部を有する衣類
JP2005307390A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Cogit:Kk バストカップを備えた女性用衣類
JP2006045683A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Chairudo:Kk ブラジャー、およびブラジャーに用いる線状芯材
JP3143921U (ja) * 2008-05-30 2008-08-07 株式会社デアコスメティックス 補正下着
JP2009030203A (ja) * 2007-07-28 2009-02-12 Gold Flag Kk ブラジャー
JP2009228146A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Wacoal Corp カップ部を有する衣類
WO2014122697A1 (ja) * 2013-02-08 2014-08-14 ゴールドフラッグ株式会社 ブラジャーのカップ及びブラジャー並びにその製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001003203A (ja) * 1999-06-23 2001-01-09 Wacoal Corp カップ部を有する衣類
JP2005023497A (ja) * 2003-07-01 2005-01-27 Wacoal Corp カップ部を有する衣類
JP2005307390A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Cogit:Kk バストカップを備えた女性用衣類
JP2006045683A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Chairudo:Kk ブラジャー、およびブラジャーに用いる線状芯材
JP2009030203A (ja) * 2007-07-28 2009-02-12 Gold Flag Kk ブラジャー
JP2009228146A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Wacoal Corp カップ部を有する衣類
JP3143921U (ja) * 2008-05-30 2008-08-07 株式会社デアコスメティックス 補正下着
WO2014122697A1 (ja) * 2013-02-08 2014-08-14 ゴールドフラッグ株式会社 ブラジャーのカップ及びブラジャー並びにその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6479462B2 (ja) 2019-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5118521B2 (ja) カップ部を有する衣類
US6769955B1 (en) Anti-wrinkle bra for sleeping
US3746007A (en) Sleeping garment
US8007343B1 (en) Bust support
ES2785214T3 (es) Prenda con varillas de espalda para ajuste mejorado
JP4413548B2 (ja) カップ部を有する衣類
KR20190090819A (ko) 체간 서포터 및 그것을 구비한 웨어
US7491113B2 (en) Post-surgical comfort brassiere and method of making
US11219247B2 (en) Support garment
JP6675660B1 (ja) 衣類
TWI684415B (zh) 女性內衣
JP4673720B2 (ja) 女性用衣料
JP2005307390A (ja) バストカップを備えた女性用衣類
JP6479462B2 (ja) カップ部を有する女性用衣類
JP5080672B1 (ja) 女性用姿勢矯正下着
CN210726719U (zh) 一种新型胸托
JP4408130B2 (ja) 多機能下着
JP6209707B2 (ja) 下着
JPH09217206A (ja) 体形補整機能を有する被服
CN207492102U (zh) 一种文胸
US20190313709A1 (en) Asymmetric brassiere for use with a prosthetic breast
CN211091918U (zh) 一种吊桥式跨肩包背的无缝提胸塑形美雕衣
JP5406059B2 (ja) 女性用衣料
JP7417955B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP5461631B2 (ja) 胸部検診用肌着

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160330

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6479462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees