JP2001003203A - カップ部を有する衣類 - Google Patents
カップ部を有する衣類Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、ブラジャー等のカップ部を有する
衣類、特にカップ部の着用時の安定性を高めたカップ部
を有する衣類を提供する。 【解決手段】 左右一対のカップ部を有する衣類であっ
て、前記カップ部間の連結部に、下部が連結した一対の
保持部を有する保持部材を備え、該保持部がその側面形
状において少なくとも支点Aと、支点Aの上方かつカッ
プ部外側に向けて乳房の曲面形状に沿うよう延びる部分
Bと、支点Aの下方に向けて延びる部分Cとからなる略
くの字形状部を有する3次元形状であることを特徴とす
るカップ部を有する衣類。
衣類、特にカップ部の着用時の安定性を高めたカップ部
を有する衣類を提供する。 【解決手段】 左右一対のカップ部を有する衣類であっ
て、前記カップ部間の連結部に、下部が連結した一対の
保持部を有する保持部材を備え、該保持部がその側面形
状において少なくとも支点Aと、支点Aの上方かつカッ
プ部外側に向けて乳房の曲面形状に沿うよう延びる部分
Bと、支点Aの下方に向けて延びる部分Cとからなる略
くの字形状部を有する3次元形状であることを特徴とす
るカップ部を有する衣類。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラジャー等のカ
ップ部を有する衣類、特にカップ部の着用時の安定性を
高めたカップ部を有する衣類に関する。
ップ部を有する衣類、特にカップ部の着用時の安定性を
高めたカップ部を有する衣類に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラジャー等のカップ部を有する衣類
は、基本的に乳房をカップ部の布地により保持している
が、収容した乳房の重みにより布地に脇部下側方向への
力[図5(a)および(b)中矢印Pで示される]が加
わるため、図5に示すように、カップ部が脇部側へ引っ
張られ[図5(b)中矢印Sで示される]、前中心部
(カップ部の連結部)が身体に密着せずに浮いたり[図
5(a)中矢印Q’で示される]、カップ部の前中心側
上辺が乳房上部を押さえて食い込んだりし[図5(a)
中矢印R’で示される]、乳房保持の安定性や、乳房の
造形性が低下する上、着用感も損ないやすい。
は、基本的に乳房をカップ部の布地により保持している
が、収容した乳房の重みにより布地に脇部下側方向への
力[図5(a)および(b)中矢印Pで示される]が加
わるため、図5に示すように、カップ部が脇部側へ引っ
張られ[図5(b)中矢印Sで示される]、前中心部
(カップ部の連結部)が身体に密着せずに浮いたり[図
5(a)中矢印Q’で示される]、カップ部の前中心側
上辺が乳房上部を押さえて食い込んだりし[図5(a)
中矢印R’で示される]、乳房保持の安定性や、乳房の
造形性が低下する上、着用感も損ないやすい。
【0003】特に、ノンワイヤーブラジャーなどの乳房
形状を補正する補正部材を有しない衣類や一枚の布地で
カップ部を構成する衣類は布地のみによって乳房を保持
するため、上記の問題がより大きくなる。
形状を補正する補正部材を有しない衣類や一枚の布地で
カップ部を構成する衣類は布地のみによって乳房を保持
するため、上記の問題がより大きくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のカッ
プ部を有する衣類に簡単な構成を付加することにより、
乳房の造形性を損なわず、カップ部の着用時の安定性を
高めたカップ部を有する衣類を提供することを目的とす
る。
プ部を有する衣類に簡単な構成を付加することにより、
乳房の造形性を損なわず、カップ部の着用時の安定性を
高めたカップ部を有する衣類を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右一対のカ
ップ部を有する衣類であって、前記カップ部間の連結部
に、下部が連結した一対の保持部を有する保持部材を備
え、該保持部がその側面形状において少なくとも支点A
と、支点Aの上方かつカップ部外側に向けて乳房の曲面
形状に沿うよう延びる部分Bと、支点Aの下方に向けて
延びる部分Cとからなる略くの字形状部を有する3次元
形状であるカップ部を有する衣類である。
ップ部を有する衣類であって、前記カップ部間の連結部
に、下部が連結した一対の保持部を有する保持部材を備
え、該保持部がその側面形状において少なくとも支点A
と、支点Aの上方かつカップ部外側に向けて乳房の曲面
形状に沿うよう延びる部分Bと、支点Aの下方に向けて
延びる部分Cとからなる略くの字形状部を有する3次元
形状であるカップ部を有する衣類である。
【0006】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下に、図面を用
いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに
限定されるものではない。図1(a)は本発明に使用す
る保持部材の一例の正面図、図1(b)は図1(a)の
保持部材の側面図、図2は本発明の実施形態の一例であ
る図1の保持部材を取り付けたブラジャーの外観図であ
る。なお、図1(c)(d)は、それぞれ図1(a)の
保持部材と同様の正面形状を有する他の実施形態の保持
部材側面図である。図1の保持部材1は、下部が連結し
た一対の保持部1a、1aからなり、その正面形状は、
Bの部分が上部が湾曲した略V字形状である。部分Cの
正面形状は、左右の保持部が着用時に左右の乳房に接触
する程度に離れている。また、保持部1aの側面形状
は、Aの部分を中心(支点)として、その上方かつカッ
プ部外側に向けて衣類着用時の乳房の曲面形状に沿うよ
う延びる部分Bと、支点Aの下方に向けて衣類着用時の
身体前中心部に沿うよう延びる部分Cとからなる略くの
字形状であって、部分Bは、上部がブラジャーのカップ
部に取り付けた際に外側となる方向へさらに屈曲した形
状となっており、保持部全体としては前中心から乳房に
かけての身体の表面形状に沿った3次元形状を有してい
る。なお、Aの部分は、ブラジャーの着用時に皮膚表面
にふれても違和感がない程度の曲線形状となっており、
部分Cは、縦方向(ブラジャーの着用時の上下方向)の
長さが、ブラジャーの着用時に、前屈などの身体の動き
に際して違和感が無い程度の長さに設計されている。
いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに
限定されるものではない。図1(a)は本発明に使用す
る保持部材の一例の正面図、図1(b)は図1(a)の
保持部材の側面図、図2は本発明の実施形態の一例であ
る図1の保持部材を取り付けたブラジャーの外観図であ
る。なお、図1(c)(d)は、それぞれ図1(a)の
保持部材と同様の正面形状を有する他の実施形態の保持
部材側面図である。図1の保持部材1は、下部が連結し
た一対の保持部1a、1aからなり、その正面形状は、
Bの部分が上部が湾曲した略V字形状である。部分Cの
正面形状は、左右の保持部が着用時に左右の乳房に接触
する程度に離れている。また、保持部1aの側面形状
は、Aの部分を中心(支点)として、その上方かつカッ
プ部外側に向けて衣類着用時の乳房の曲面形状に沿うよ
う延びる部分Bと、支点Aの下方に向けて衣類着用時の
身体前中心部に沿うよう延びる部分Cとからなる略くの
字形状であって、部分Bは、上部がブラジャーのカップ
部に取り付けた際に外側となる方向へさらに屈曲した形
状となっており、保持部全体としては前中心から乳房に
かけての身体の表面形状に沿った3次元形状を有してい
る。なお、Aの部分は、ブラジャーの着用時に皮膚表面
にふれても違和感がない程度の曲線形状となっており、
部分Cは、縦方向(ブラジャーの着用時の上下方向)の
長さが、ブラジャーの着用時に、前屈などの身体の動き
に際して違和感が無い程度の長さに設計されている。
【0007】図2のブラジャー3は、主として、連続し
た部材から構成される左右一対のカップ部2、2、バッ
ク部4、ストラップ部5からなり、図4(a)に示すよ
うな配置で、上記カップ部2、2間の連結部(ブラジャ
ー3の前中心部)6の内側に上記保持部材1がカップ部
2、2に密着するよう取り付けられている。
た部材から構成される左右一対のカップ部2、2、バッ
ク部4、ストラップ部5からなり、図4(a)に示すよ
うな配置で、上記カップ部2、2間の連結部(ブラジャ
ー3の前中心部)6の内側に上記保持部材1がカップ部
2、2に密着するよう取り付けられている。
【0008】図3、図4に本発明の作用を示す。図3は
ブラジャーのカップ部2に乳房が収容された状態を側面
方向から見た図、図4(a)は、ブラジャーのカップ部
2に乳房が収容される前の状態を正面方向から見た図、
図4(b)はブラジャーのカップ部2に乳房が収容され
た状態を正面方向から見た図である。図3、図4におい
て、乳房は破線で示される。
ブラジャーのカップ部2に乳房が収容された状態を側面
方向から見た図、図4(a)は、ブラジャーのカップ部
2に乳房が収容される前の状態を正面方向から見た図、
図4(b)はブラジャーのカップ部2に乳房が収容され
た状態を正面方向から見た図である。図3、図4におい
て、乳房は破線で示される。
【0009】保持部材1の部分Bの移動により、図4
(b)中矢印Uで示される方向へカップ部2、2を構成
する布地が引っぱられるため、図5(b)に示すような
2つのカップ部2、2の上部が左右横方向へ移動して、
前中心部が開いた状態となるのが防止される。
(b)中矢印Uで示される方向へカップ部2、2を構成
する布地が引っぱられるため、図5(b)に示すような
2つのカップ部2、2の上部が左右横方向へ移動して、
前中心部が開いた状態となるのが防止される。
【0010】保持部材1の部分Cは、カップ部2に収容
された乳房の重みにより着用者のアンダーバスト部へ密
着する方向へ移動し、図4(b)に示すように乳房間の
空隙部へ入り込む[図4(b)中矢印Tで示される]。
その結果、カップ部2を構成する布地が引っぱられ、カ
ップ部の前中心部(カップ部の連結部)は着用者のアン
ダーバスト部に密着し、浮きが防止される。
された乳房の重みにより着用者のアンダーバスト部へ密
着する方向へ移動し、図4(b)に示すように乳房間の
空隙部へ入り込む[図4(b)中矢印Tで示される]。
その結果、カップ部2を構成する布地が引っぱられ、カ
ップ部の前中心部(カップ部の連結部)は着用者のアン
ダーバスト部に密着し、浮きが防止される。
【0011】なお、本発明において、保持部材の側面形
状は、上記実施形態に示す形状に限定されず、例えば図
1(c)に示すように、上部がブラジャーのカップ部に
取り付けた際に外側となる方向へさらに屈曲しない形状
や、図1(d)に示すように、側面の厚みが上部ほど薄
くなるような部位によって厚みが異なる形状であっても
よい。
状は、上記実施形態に示す形状に限定されず、例えば図
1(c)に示すように、上部がブラジャーのカップ部に
取り付けた際に外側となる方向へさらに屈曲しない形状
や、図1(d)に示すように、側面の厚みが上部ほど薄
くなるような部位によって厚みが異なる形状であっても
よい。
【0012】[実施形態2]本発明に使用する保持部材
は、図6に示すように、保持部の側面形状が、上記実施
形態1に示すような略くの字形状部のさらに上方に、着
用時に乳房の曲面に沿うようカップ部内側方向に向けて
延びる部分Dを有する略S字形状であっても良い。上記
部分Dは、カップ部2に乳房を収容時に乳房の前中心部
側上辺に沿う位置に相対するため、実施形態1の作用に
おける部分Bの作用、即ちカップ部の前中心側上辺が乳
房上部を押さえて食い込むことの防止作用、および2つ
のカップ部2、2の上部が左右横方向へ移動して、前中
心部が開いた状態の防止作用が増大する。
は、図6に示すように、保持部の側面形状が、上記実施
形態1に示すような略くの字形状部のさらに上方に、着
用時に乳房の曲面に沿うようカップ部内側方向に向けて
延びる部分Dを有する略S字形状であっても良い。上記
部分Dは、カップ部2に乳房を収容時に乳房の前中心部
側上辺に沿う位置に相対するため、実施形態1の作用に
おける部分Bの作用、即ちカップ部の前中心側上辺が乳
房上部を押さえて食い込むことの防止作用、および2つ
のカップ部2、2の上部が左右横方向へ移動して、前中
心部が開いた状態の防止作用が増大する。
【0013】保持部材が上記実施形態2に示すような形
状であっても、上記実施形態1と同様に保持部材の側面
形状は、図6(b)に示される形状に限定されず、例え
ば図6(c)に示すように、側面の厚みが上部ほど薄く
なるような部位によって厚みが異なる形状であってもよ
い。
状であっても、上記実施形態1と同様に保持部材の側面
形状は、図6(b)に示される形状に限定されず、例え
ば図6(c)に示すように、側面の厚みが上部ほど薄く
なるような部位によって厚みが異なる形状であってもよ
い。
【0014】[実施形態3]本発明に使用する保持部材
は、図8に示すように、保持部の正面形状が、下部の連
結部分(図8中1cで示される。)において上部(図8
中1bで示される。)より幅の広い平面部あるいは曲面
部を有するような形状であっても良い。上記連結部分の
側面形状は、平板状であっても良いが、着用時の肌側と
なる面が若干凹状になり、着用時に外側になる面が凸状
になるような曲面であるのが、着用時の肌への圧迫が少
なく着用感が良いため、好ましい。
は、図8に示すように、保持部の正面形状が、下部の連
結部分(図8中1cで示される。)において上部(図8
中1bで示される。)より幅の広い平面部あるいは曲面
部を有するような形状であっても良い。上記連結部分の
側面形状は、平板状であっても良いが、着用時の肌側と
なる面が若干凹状になり、着用時に外側になる面が凸状
になるような曲面であるのが、着用時の肌への圧迫が少
なく着用感が良いため、好ましい。
【0015】着用時に収容された乳房の重みにより2つ
のカップ部2、2の上部が左右横方向に引っ張られるこ
とによって、保持部材の保持部にも左右横方向に引っ張
られる力が加わり、特に保持部下部の連結部分にかかる
力が最も大きいが、保持部の正面形状を上記実施形態3
のような形状とすることにより、上記連結部分の強度が
向上し、摩耗や破損がしにくくなって、保持部材の耐久
性が向上する。
のカップ部2、2の上部が左右横方向に引っ張られるこ
とによって、保持部材の保持部にも左右横方向に引っ張
られる力が加わり、特に保持部下部の連結部分にかかる
力が最も大きいが、保持部の正面形状を上記実施形態3
のような形状とすることにより、上記連結部分の強度が
向上し、摩耗や破損がしにくくなって、保持部材の耐久
性が向上する。
【0016】本発明に使用する保持部材は、下部が連結
した一対の保持部からなり、部分Cの正面形状が左右の
保持部が着用時に左右の乳房に接触する程度に離れてい
て、保持部の側面形状が、Aの部分を中心として、その
上方かつカップ部外側に向けて乳房の曲面形状に沿うよ
う延びる部分Bと、支点Aの下方に向けて延びる部分C
とからなる略くの字形状であり、保持部全体としては前
中心から乳房にかけての身体の表面形状に沿った3次元
形状を有しているのであれば、上記実施形態1または2
に示される形状に限定されない。例えば、正面形状とし
ては、図7に示すような形状が挙げられる。なお、正面
形状が図7に示されるような形状の場合も、上記実施形
態1の場合と同様に、図1(b)に示すような、部分B
の上部がブラジャーのカップ部に取り付けた際に外側と
なる方向へさらに屈曲した形状、図1(c)に示すよう
な、部分Bの上部がブラジャーのカップ部に取り付けた
際に外側となる方向へさらに屈曲しない形状、あるいは
図1(d)に示すような側面の厚みが上部ほど薄くなる
ような部位によって厚みが異なる形状などを有する。ま
た、部分Cの側面形状は、衣類への取り付け時に、支点
Aより垂下するような形状であっても、収容されるべき
アンダーバスト部の表面に対し、表面より遊離する位
置、あるいは表面よりも内側の位置になるような形状で
あっても良いが、好ましくは支点Aより垂下するような
形状であるのがよい。
した一対の保持部からなり、部分Cの正面形状が左右の
保持部が着用時に左右の乳房に接触する程度に離れてい
て、保持部の側面形状が、Aの部分を中心として、その
上方かつカップ部外側に向けて乳房の曲面形状に沿うよ
う延びる部分Bと、支点Aの下方に向けて延びる部分C
とからなる略くの字形状であり、保持部全体としては前
中心から乳房にかけての身体の表面形状に沿った3次元
形状を有しているのであれば、上記実施形態1または2
に示される形状に限定されない。例えば、正面形状とし
ては、図7に示すような形状が挙げられる。なお、正面
形状が図7に示されるような形状の場合も、上記実施形
態1の場合と同様に、図1(b)に示すような、部分B
の上部がブラジャーのカップ部に取り付けた際に外側と
なる方向へさらに屈曲した形状、図1(c)に示すよう
な、部分Bの上部がブラジャーのカップ部に取り付けた
際に外側となる方向へさらに屈曲しない形状、あるいは
図1(d)に示すような側面の厚みが上部ほど薄くなる
ような部位によって厚みが異なる形状などを有する。ま
た、部分Cの側面形状は、衣類への取り付け時に、支点
Aより垂下するような形状であっても、収容されるべき
アンダーバスト部の表面に対し、表面より遊離する位
置、あるいは表面よりも内側の位置になるような形状で
あっても良いが、好ましくは支点Aより垂下するような
形状であるのがよい。
【0017】また、本発明に使用する保持部材における
保持部は、正面から見て左右横方向(カップ部を有する
衣類へ取り付け時に前中心部より脇部へ向かう方向)へ
可撓性を有していても良いが、側面から見て前後方向
(本発明のカップ部を有する衣類を着用時の身体表面に
垂直な方向)には、乳房の重みにより変形することなく
各部位が移動できるだけの剛性を有することが必要であ
る。
保持部は、正面から見て左右横方向(カップ部を有する
衣類へ取り付け時に前中心部より脇部へ向かう方向)へ
可撓性を有していても良いが、側面から見て前後方向
(本発明のカップ部を有する衣類を着用時の身体表面に
垂直な方向)には、乳房の重みにより変形することなく
各部位が移動できるだけの剛性を有することが必要であ
る。
【0018】本発明に用いられる保持部材における保持
部は、上記作用の発現が可能であれば、その形状、素材
及び各部位のサイズは特に限定されず、取り付け対象で
あるカップ部を有する衣類のデザイン、素材、サイズ等
に応じて適宜選択できる。保持部を形成する素材として
は、例えば、金属材料、樹脂材料等からなるワイヤー
(NTワイヤー、樹脂ワイヤーなど)や板状部材が挙げ
られる。保持部の断面形状も限定されず、円状、楕円
状、長方形状(薄板状)等の形状や、側面の厚みが上部
ほど薄くなるような部位によって厚みが異なる形状であ
ってよい。なお、上記実施形態3のような形状とする場
合は、保持部を樹脂材料により成形するのが好ましい。
部は、上記作用の発現が可能であれば、その形状、素材
及び各部位のサイズは特に限定されず、取り付け対象で
あるカップ部を有する衣類のデザイン、素材、サイズ等
に応じて適宜選択できる。保持部を形成する素材として
は、例えば、金属材料、樹脂材料等からなるワイヤー
(NTワイヤー、樹脂ワイヤーなど)や板状部材が挙げ
られる。保持部の断面形状も限定されず、円状、楕円
状、長方形状(薄板状)等の形状や、側面の厚みが上部
ほど薄くなるような部位によって厚みが異なる形状であ
ってよい。なお、上記実施形態3のような形状とする場
合は、保持部を樹脂材料により成形するのが好ましい。
【0019】本発明に用いられる保持部材は保持部のみ
から形成されていても、本発明の作用を阻害しない範囲
で取り付け部などの他の部分を有していても良い。これ
らの他の部分を形成する素材については、本発明の作用
を阻害しない範囲内で得に限定されず、保持部と同素材
を用いて一体に形成されていても良いし、同素材あるい
は別素材からなる別個の部材を保持部に取り付けて形成
しても良い。
から形成されていても、本発明の作用を阻害しない範囲
で取り付け部などの他の部分を有していても良い。これ
らの他の部分を形成する素材については、本発明の作用
を阻害しない範囲内で得に限定されず、保持部と同素材
を用いて一体に形成されていても良いし、同素材あるい
は別素材からなる別個の部材を保持部に取り付けて形成
しても良い。
【0020】本発明に用いられる保持部材は、そのカッ
プ部を有する衣類本体(カップ部の連結部)への取り付
け方法は特に限定されず、縫製、融着、布地等の別素材
を用いて固着する等の方法が挙げられる。取り付け方法
としては、例えば、袋状部材に収容するなど布地等の別
素材からなる取り付け部材を用いてカップ部を有する衣
類本体へ取り付ける、あるいは保持部材をカップ部を有
する衣類本体へ固着後、布地等の別素材で被覆する等の
方法が挙げられる。袋状部材に収容する、あるいは別素
材で被覆する場合は、身体表面への圧迫感が低減され、
着用感が良くなる。また、保持部あるいは取り付け部を
構成する素材として樹脂を用いると、縫製により、保持
部を衣類本体へ直接固着することができる。
プ部を有する衣類本体(カップ部の連結部)への取り付
け方法は特に限定されず、縫製、融着、布地等の別素材
を用いて固着する等の方法が挙げられる。取り付け方法
としては、例えば、袋状部材に収容するなど布地等の別
素材からなる取り付け部材を用いてカップ部を有する衣
類本体へ取り付ける、あるいは保持部材をカップ部を有
する衣類本体へ固着後、布地等の別素材で被覆する等の
方法が挙げられる。袋状部材に収容する、あるいは別素
材で被覆する場合は、身体表面への圧迫感が低減され、
着用感が良くなる。また、保持部あるいは取り付け部を
構成する素材として樹脂を用いると、縫製により、保持
部を衣類本体へ直接固着することができる。
【0021】本発明に用いられる保持部材のカップ部を
有する衣類本体への取り付け位置は、カップ部の前中心
部において保持部の下部の連結部が前中心に位置するよ
うであって、本発明の作用が発現可能であれば特に限定
されないが、カップ部を有する衣類の着用時に部分Bに
乳房の重みがかかりやすいように、支点であるAの部分
が両方の乳房の乳頭を結ぶ線と乳房周縁部最下点を結ぶ
線の間に位置するのが好ましい。
有する衣類本体への取り付け位置は、カップ部の前中心
部において保持部の下部の連結部が前中心に位置するよ
うであって、本発明の作用が発現可能であれば特に限定
されないが、カップ部を有する衣類の着用時に部分Bに
乳房の重みがかかりやすいように、支点であるAの部分
が両方の乳房の乳頭を結ぶ線と乳房周縁部最下点を結ぶ
線の間に位置するのが好ましい。
【0022】本発明に用いられる保持部材は、カップ部
を有する衣類本体のカップ部間の連結部(カップ部を有
する衣類の前中心部)の内側(カップ部を有する衣類の
着用時に身体側となる側)、あるいは外側のいずれに取
り付けても良いが、内側に取り付ける方が上記作用が効
果的に発現され、外観上も好ましい。
を有する衣類本体のカップ部間の連結部(カップ部を有
する衣類の前中心部)の内側(カップ部を有する衣類の
着用時に身体側となる側)、あるいは外側のいずれに取
り付けても良いが、内側に取り付ける方が上記作用が効
果的に発現され、外観上も好ましい。
【0023】本発明に用いられる保持部材のカップ部を
有する衣類本体への取り付けにおいて、固着する部分
は、上記作用の発現が可能であれば、保持部の一部ある
いは全体のいずれでも良いが、少なくとも支点であるA
の部分については、カップ部を有する衣類本体へ固定さ
れるように取り付ける必要がある。
有する衣類本体への取り付けにおいて、固着する部分
は、上記作用の発現が可能であれば、保持部の一部ある
いは全体のいずれでも良いが、少なくとも支点であるA
の部分については、カップ部を有する衣類本体へ固定さ
れるように取り付ける必要がある。
【0024】上記実施形態においては、カップ部の乳房
周縁に相当する部分には、ワイヤーが内蔵されていない
が、本発明においては、カップ部の乳房周縁に相当する
部分にワイヤーを具備していても良い。カップ部の乳房
周縁に相当する部分にワイヤーを具備しない場合には、
ワイヤーによる乳房の保持作用はないが、保持部材によ
る作用により乳房の保持が可能となる。カップ部の乳房
周縁に相当する部分にワイヤーを具備する場合には、ワ
イヤーによる乳房の保持作用に、保持部材による作用に
より乳房の保持作用が加わり、乳房保持の安定性が強化
される。なお、本発明のカップ部を有する衣類には、本
発明の作用を阻害しない範囲で、他の補正部材を有して
いても良い。
周縁に相当する部分には、ワイヤーが内蔵されていない
が、本発明においては、カップ部の乳房周縁に相当する
部分にワイヤーを具備していても良い。カップ部の乳房
周縁に相当する部分にワイヤーを具備しない場合には、
ワイヤーによる乳房の保持作用はないが、保持部材によ
る作用により乳房の保持が可能となる。カップ部の乳房
周縁に相当する部分にワイヤーを具備する場合には、ワ
イヤーによる乳房の保持作用に、保持部材による作用に
より乳房の保持作用が加わり、乳房保持の安定性が強化
される。なお、本発明のカップ部を有する衣類には、本
発明の作用を阻害しない範囲で、他の補正部材を有して
いても良い。
【0025】本発明において、上記保持部材の構成以外
のカップ部を有する衣類の構成は、特に限定されず、そ
の形状、素材、製造方法等は本発明の作用を阻害しない
範囲で、通常一般のカップ部を有する衣類と同様に構成
される。具体的には、カップ部を有する衣類としては、
上記実施形態のようなブラジャーの他に、水着、スポー
ツ用ブラジャー、レオタード、ブラスリップ、ブラキャ
ミソール、ボディスーツ等が挙げられる。
のカップ部を有する衣類の構成は、特に限定されず、そ
の形状、素材、製造方法等は本発明の作用を阻害しない
範囲で、通常一般のカップ部を有する衣類と同様に構成
される。具体的には、カップ部を有する衣類としては、
上記実施形態のようなブラジャーの他に、水着、スポー
ツ用ブラジャー、レオタード、ブラスリップ、ブラキャ
ミソール、ボディスーツ等が挙げられる。
【0026】
【発明の効果】本発明のカップ部を有する衣類は、着用
によりカップ部に乳房が収容されると、カップ部の上部
が左右横方向へ移動して、前中心部が開いた状態となる
のを防止することができる。さらに、部分CがAの部分
を支点として着用者のアンダーバスト部へ密着する方向
へ移動して乳房間の空隙部へ入り込み、カップ部を構成
する布地が引っぱられるため、カップ部の前中心部(カ
ップ部の連結部)が着用者のアンダーバスト部に密着
し、浮きを防止することができる。従って、本発明のカ
ップ部を有する衣類は、着用時のカップ部の安定性に優
れ、着用感も向上する。
によりカップ部に乳房が収容されると、カップ部の上部
が左右横方向へ移動して、前中心部が開いた状態となる
のを防止することができる。さらに、部分CがAの部分
を支点として着用者のアンダーバスト部へ密着する方向
へ移動して乳房間の空隙部へ入り込み、カップ部を構成
する布地が引っぱられるため、カップ部の前中心部(カ
ップ部の連結部)が着用者のアンダーバスト部に密着
し、浮きを防止することができる。従って、本発明のカ
ップ部を有する衣類は、着用時のカップ部の安定性に優
れ、着用感も向上する。
【0027】本発明のカップ部を有する衣類の構成は、
特にカップ部の乳房周縁に相当する部分にワイヤー等の
補整部材を有していない場合、乳房の重みによるカップ
部を構成する布地の変形防止に好適である。
特にカップ部の乳房周縁に相当する部分にワイヤー等の
補整部材を有していない場合、乳房の重みによるカップ
部を構成する布地の変形防止に好適である。
【0028】本発明のカップ部を有する衣類は、従来の
カップ部を有する衣類に簡単な構成を付加するのみで、
上記効果が得られるため、デザインや製造方法等の大幅
な変更が必要なく、コスト的にも有利である。
カップ部を有する衣類に簡単な構成を付加するのみで、
上記効果が得られるため、デザインや製造方法等の大幅
な変更が必要なく、コスト的にも有利である。
【図1】図1(a)は、本発明に使用する保持部材の実
施形態の一例の正面図、図1(b)は図1(a)の保持
部材の側面図、図1(c)および図1(d)は、それぞ
れ図1(a)の保持部材と同様の正面形状を有する他の
実施形態の保持部材側面図である。
施形態の一例の正面図、図1(b)は図1(a)の保持
部材の側面図、図1(c)および図1(d)は、それぞ
れ図1(a)の保持部材と同様の正面形状を有する他の
実施形態の保持部材側面図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態の一例である、図1
の保持部材を取り付けたブラジャーの要部構成を示す図
である。
の保持部材を取り付けたブラジャーの要部構成を示す図
である。
【図3】図3は、図2のブラジャーのカップ部に乳房が
収容された状態を側面方向から見た図である。
収容された状態を側面方向から見た図である。
【図4】図4(a)は、図2のブラジャーのカップ部に
乳房が収容される前の状態を正面方向から見た図、図4
(b)は図2のブラジャーのカップ部に乳房が収容され
た状態を正面方向から見た図である。
乳房が収容される前の状態を正面方向から見た図、図4
(b)は図2のブラジャーのカップ部に乳房が収容され
た状態を正面方向から見た図である。
【図5】図5(a)は、従来のブラジャーのカップ部に
乳房が収容された状態を側面方向から見た図、図5
(b)は従来のブラジャーのカップ部に乳房が収容され
た状態を正面方向から見た図である。
乳房が収容された状態を側面方向から見た図、図5
(b)は従来のブラジャーのカップ部に乳房が収容され
た状態を正面方向から見た図である。
【図6】図6(a)は、本発明に使用する保持部材の実
施形態の他の例の正面図、図6(b)は図6(a)の保
持部材の側面図、図6(c)は、図6(a)の保持部材
と同様の正面形状を有する他の実施形態の保持部材側面
図である。
施形態の他の例の正面図、図6(b)は図6(a)の保
持部材の側面図、図6(c)は、図6(a)の保持部材
と同様の正面形状を有する他の実施形態の保持部材側面
図である。
【図7】図7は、本発明に使用する保持部材の実施形態
の他の例の正面図である。
の他の例の正面図である。
【図8】図8は、本発明に使用する保持部材の実施形態
の他の例の正面図である。
の他の例の正面図である。
1 保持部材 1a 保持部 2 カップ部 3 ブラジャー(本発明のカップ部を有する衣類) 4 バック部 5 ストラップ部 6 カップ部間の連結部 P 乳房の重みにより布地にかかる力
Claims (3)
- 【請求項1】 左右一対のカップ部を有する衣類であっ
て、前記カップ部間の連結部に、下部が連結した一対の
保持部を有する保持部材を備え、該保持部がその側面形
状において少なくとも支点Aと、支点Aの上方かつカッ
プ部外側に向けて乳房の曲面形状に沿うよう延びる部分
Bと、支点Aの下方に向けて延びる部分Cとからなる略
くの字形状部を有する3次元形状であることを特徴とす
るカップ部を有する衣類。 - 【請求項2】 前記保持部材における保持部の側面形状
が、略くの字形状部のさらに上方に、着用時に乳房の曲
面形状に沿うようカップ部内側方向に向けて延びる部分
Dを有する略S字形状であることを特徴とする請求項1
記載のカップ部を有する衣類。 - 【請求項3】 前記保持部材における保持部の正面形状
が、下部の連結部分において上部より幅の広い平面部あ
るいは曲面部を有することを特徴とする請求項1または
2に記載のカップ部を有する衣類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11176899A JP2001003203A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | カップ部を有する衣類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11176899A JP2001003203A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | カップ部を有する衣類 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001003203A true JP2001003203A (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=16021709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11176899A Pending JP2001003203A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | カップ部を有する衣類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001003203A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011106085A (ja) * | 2009-11-20 | 2011-06-02 | Embry (China) Garments Ltd | ローカット下着のバスト位置立体ホルダー |
CN103431528A (zh) * | 2013-08-13 | 2013-12-11 | 安鑫 | 中医调理保健胸衣 |
JP2016056473A (ja) * | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 株式会社チャイルド | カップ付き衣類 |
JP2016125151A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 株式会社ショッピング・プラザ | カップ部を有する女性用衣類 |
-
1999
- 1999-06-23 JP JP11176899A patent/JP2001003203A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011106085A (ja) * | 2009-11-20 | 2011-06-02 | Embry (China) Garments Ltd | ローカット下着のバスト位置立体ホルダー |
CN103431528A (zh) * | 2013-08-13 | 2013-12-11 | 安鑫 | 中医调理保健胸衣 |
JP2016056473A (ja) * | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 株式会社チャイルド | カップ付き衣類 |
JP2016125151A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 株式会社ショッピング・プラザ | カップ部を有する女性用衣類 |
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