JP2016124632A - 容器集合装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上流から複数列に並んで搬送される複数の容器Cを単列にして下流に向けて搬送する本発明の容器集合装置10は、複数列に並んで搬送されてきた容器Cを、グループLに属する容器CLとグループRに属する容器CRの二つのグループに分岐させる分岐部20と、グループLに属する複数列の容器CLと、グループRに属する複数列の容器CRと、をそれぞれ単列化する第一単列化部40と、グループLにおいて単列化された容器CLと、グループRにおいて単列化された容器CRと、を単列化する第二単列化部50と、を備える。
【選択図】図5
Description
また、複数列、例えば6列に並んでいる容器を一連の搬送コンベヤで単列化しようとしても、単列化の流れから漏れる容器が存在する。これは、ガイドと容器の間に他の容器が介在した場合に起きやすく、他の容器に邪魔されることで当該容器がガイドに接することができずに搬送コンベヤの終点に至ってしまう。
分岐部は、複数列に並んで搬送されてきた容器を、グループLに属する容器CLとグループRに属する容器CRの二つのグループに分岐させる。
第一単列化部は、グループLに属する複数列の容器CLと、グループRに属する複数列の容器CRと、をそれぞれ単列化する。
第二単列化部は、グループLにおいて単列化された容器CLと、グループRにおいて単列化された容器CRと、を単列化する。
また、本発明の容器集合装置は、第二単列化部には、第一単列化部によりグループLとグループRとで二列に集約された容器CL,容器CRが搬送されるので、無秩序に搬送される容器を単列化するのに比べて、安定して単列することができる。
また、本発明の容器集合装置は、容器を単列化に導くガイドとして、容器の片側だけに設けられるプレッシャレス式を適用できるので、ガイドに基づく容器の擦り傷を抑えることができる。
また、この所定間隔を、容器CL及び容器CRの、搬送方向の寸法と同等以上、具体的には、容器CLの一本分以上、容器CRの一本分以上とすれば、この間隔に容器CL又は容器CRが入り込み、さらに安定して単列化することができる。
これにより、所定の間隔を設けるのが容易になる。
これにより、分岐に伴って容器に傷がつくのを抑えることができる。
これにより、より安定した単列化が実現される。
なお、ここでは二つのコンベヤのみに言及しているが、上記要件を満足するコンベヤを備えていればよく、他のコンベヤが第一単列化部と第二単列化部の間に介在していてもよい。
また、本発明の容器集合装置は、第一単列化部により合わせて二列に集約された容器を、第二単列化部にて単列化するので、安定して単列化することができる。
また、本発明の容器集合装置は、容器を単列化に導くガイドとして、容器の片側だけに設けられるプレッシャレス式を適用できるので、ガイドに基づく容器の擦り傷を抑えることができる。
本実施形態に係る容器集合装置10は、図1に示すように、容器処理装置1において処理された複数の容器Cが複数列(一例として、6列)をなして搬送されてきたのを、単列にして下流に向けて送り出す装置である。容器処理装置1は、例えば、容器の表面に結露が生ずるのを防止するために、低温の飲料が充填された容器を連続搬送中に加温する加熱装置(ウォーマ)、又は、低温の飲料が充填された容器を連続搬送中に加温殺菌後冷却する加熱殺菌装置(パストライザ)が適用される。また、容器処理装置1としては、アキュームコンベヤを設けたウォーマ、又は、パストライザが適用される。
第一単列化部40は、分岐部20において二つに分岐された各々のグループ(グループL,グループR)に属する容器Cを単列化する。つまり、第一単列化部40は、容器CをグループLとグループRで合わせて二列に集約してから、第二単列化部50に搬送する。
第二単列化部50は、第一単列化部40において二列になって搬送される容器Cを文字通りに単列化して、下流に向けて搬送する。
容器集合装置10は、単列化部30を第一単列化部40と第二単列化部50から構成することにより、機長を短くできるのに加えて、安定して容器Cを単列化することができる。以下、分岐部20、単列化部30の順に構成を説明する。
分岐部20は、図2に示すように、搬入コンベヤ21と、搬入コンベヤ21から容器Cを受け取って搬送する分岐コンベヤ23と、分岐コンベヤ23上に設けられる分岐ガイド27と、を備えている。
なお、搬入コンベヤ21が容器Cを搬送する速度をV21とする。
分岐コンベヤ23は、幅方向に互いに平行に並び、同じ幅及び長さを有する第一分岐コンベヤ24と第二分岐コンベヤ25を備えている。第一分岐コンベヤ24と第二分岐コンベヤ25は、それぞれが図示を省略する電動モータにより駆動される。搬入コンベヤ21及び単列化部30を構成するコンベヤについても同様である。第一分岐コンベヤ24及び第二分岐コンベヤ25による容器Cの搬送速度をV24,V25とすると、以下が成り立つように電動モータの駆動が制御される。
V21 < V24=V25
これに対して、図6(b),(c)に示すように、千鳥状に配列された容器Cを分岐させようとすると、分岐ガイド27の先端が、容器C,Cに突き当たってしまい、容器Cが傷つきやすい。ただし、本発明は、図6(b),(c)に示す分岐の形態を排除するものではない。
次に、単列化部30について、第一単列化部40、第二単列化部50の順で説明する。
第一単列化部40は、各々が三列で移送されるグループLとグループRについて、単列化を実現する。単列化部30は、図3に示すように、グループLに対応するコンベヤ群41Lと、グループRに対応するコンベヤ群41Rと、を備えている。コンベヤ群41Lとコンベヤ群41Rは、幅方向に左右対称に設けられている点を除くと、同じ構成を備えているので、以下ではコンベヤ群41Lを例にして説明する。
なお、図3(b)に示される容器C(CL,CR)は、搬送方向Xに間引いて記載されている。後述する図4(b)についても同様である。
第一搬送コンベヤ42Lは、幅方向に一体として連なるが、第二搬送コンベヤ43Lと第三搬送コンベヤ44Lは、幅方向に複数列(ここでは、三列)に区分されている。つまり、第二搬送コンベヤ43Lは、平行に隣接するコンベヤ431L、コンベヤ432L及びコンベヤ433Lから構成され、第三搬送コンベヤ44Lは、平行に隣接するコンベヤ441L、コンベヤ442L及びコンベヤ443Lから構成される。移送コンベヤ45Lは、第三搬送コンベヤ44Lよりも搬送距離が長く設定されており、容器CLは、移送コンベヤ45Lに到るころには単列化される。
V42 < V43 < V44 < V45 , V45 > V46
V431 < V432 < V433 , V441 < V442 < V443
コンベヤ群41Rについても、コンベヤ群41Lと同様にして、容器CRは移送コンベヤ45Rに到るときには一列(単列)とされる。したがって、第一単列化部40としては、受け渡された複数の容器Cを、コンベヤ群41Lにおける容器CLの単列群と、コンベヤ群41Rにおける容器CRの単列群と、の二列に集約して第二単列化部50に受け渡す。
次に、図4を参照して、第二単列化部50を説明する。
第二単列化部50は、第一単列化部40で二列に集約された容器CL,CRを、さらに一列に集合させて単列化する。
第二単列化部50は、図4(a),(b)に示すように、調整コンベヤ46L,46Rから容器CL,CRを受け渡される第一搬送コンベヤ51と、第一搬送コンベヤ51から容器CL,CRを受け渡される第二搬送コンベヤ52と、第二搬送コンベヤ52から容器CL,CRを受け渡される第三搬送コンベヤ53とを備えている。また、第二単列化部50は、第三搬送コンベヤ53から容器C(CL,CR)を受け渡される移送コンベヤ54を備えている。
第一搬送コンベヤ51は、幅方向に一体として連なるが、第二搬送コンベヤ52と第三搬送コンベヤ53は、幅方向に複数列(ここでは、三列)に区分されている。つまり、第二搬送コンベヤ52は、平行に隣接するコンベヤ521、コンベヤ522及びコンベヤ523から構成され、第三搬送コンベヤ53は、平行に隣接するコンベヤ531、コンベヤ532及びコンベヤ533から構成される。移送コンベヤ54は、第三搬送コンベヤ53よりも搬送距離が長く設定されており、容器CL,CRは、移送コンベヤ54に到るころには単列化される。
V46 < V51 , V51 < V52 < V53 , V53 > V54
V521 < V522 < V523 , V531 < V532 < V533
二列となって搬送される容器CL,CRの対の中で、調整コンベヤ46Rから受け渡される側の容器CRがガイド57に接触し、この容器CRがガイド57で案内されながら搬送されると、調整コンベヤ46Lから受け渡される側の容器CLに接触する。このように、容器CRと容器CLが接触すると、容器CLは容器CRにより邪魔をされるのでガイド57に触れにくくなる。ところが、第一搬送コンベヤ51に受け渡される容器CRと容器CLは二列に集約されているので、無秩序に搬送されてくる容器を対象とするのに比べて、単列化がしやすい。しかも、容器CR,CLの搬送方向の前後には間隔が空けられているので、第二搬送コンベヤ52及び第三搬送コンベヤ53の順に搬送される過程で、当該間隔に容器CL,CRが入り込むので、単列化しやすい。こうして、第二単列化部50において、容器CL,CRの単列化が実現される。
次に、図5を参照して、容器集合装置10における容器Cの一連の動作について説明する。
6列で搬送されてきた容器Cは、分岐部20を搬送される過程で、それぞれが三列(三本)ずつのグループL及びグループRの二つのグループに分岐される。これらの容器C(CL,CR)は、搬送方向Xに間隔をあけて、単列化部30に向けて搬送される。
なお、所定の間隔Dは、容器CL,CRの直径d(搬送方向Xの寸法)以上であることが好ましい。容器CL,CRが当該間隔に入り込むのが容易だからである。
以上説明したように、容器集合装置10は、単列化部30を第一単列化部40と第二単列化部50に区分し、さらに、第一単列化部40をコンベヤ群41Lとコンベヤ群41Rに区分して並列に並べた。したがって、全てのコンベヤ群を直列に並べるのに比べて、第一単列化部40を並列に並べる分だけ、機長を短くできる。
例えば、第一単列化部40の調整コンベヤ46L及び調整コンベヤ46Rのそれぞれから第二単列化部50の第一搬送コンベヤ51に受け渡される容器CL,CRは同じタイミング、つまり同位相とされているが、これはあくまで一例に過ぎない。例えば、図4(c)に示すように、調整コンベヤ46L及び調整コンベヤ46Rのそれぞれから第一搬送コンベヤ51に受け渡される容器CL,CRを異なるタイミング、つまり異位相とすることもできる。そうすれば、二列となって搬送される容器CLと容器CRの対が接触するのを避けることができるので、単列化をより確実に担保することができる。
また、第一単列化部40を構成する搬送コンベヤの段数及び第二単列化部50を構成する搬送コンベヤの段数として三段の例を示したが、この段数は任意であり、二段又は四段以上にすることもできる。
また、本実施形態では、グループL及びグループRのそれぞれにおいて、前後方向に隣接する容器CR,CLに所定の間隔Dをあけるのに、調整コンベヤ46L,46Rと第一搬送コンベヤ51L,51Rの搬送速度を調整している。これは、本発明において好ましい形態であるが、これに限るものでなく、容器CR,CLが移動する速度を調整できる機械的な手段を広く適用することができる。
また、本実施形態では、調整コンベヤ46Lにおいて揃えるピッチとして、制御が容易なゼロを採用したが、これに限らず、ゼロを超える任意の値のピッチを採用することができる。
さらに、本発明に適用される容器の形態は任意であり、少なくとも、単列化のためにガイドされる部分の横断面が円形であれば足りる。
2,3 移送コンベヤ
10 容器集合装置
20 分岐部
21 搬入コンベヤ
22 移送ガイド
23 分岐コンベヤ
24 第一分岐コンベヤ
25 第二分岐コンベヤ
27 分岐ガイド
30 単列化部
40 第一単列化部
41L コンベヤ群
41R コンベヤ群
42L 第一搬送コンベヤ
43L 第二搬送コンベヤ
431L コンベヤ
432L コンベヤ
433L コンベヤ
44L 第三搬送コンベヤ
441L コンベヤ
442L コンベヤ
443L コンベヤ
45L 移送コンベヤ
46L 調整コンベヤ
47L ガイド
42R 第一搬送コンベヤ
43R 第二搬送コンベヤ
431R コンベヤ
432R コンベヤ
433R コンベヤ
44R 第三搬送コンベヤ
441R コンベヤ
442R コンベヤ
443R コンベヤ
45R 移送コンベヤ
46R 調整コンベヤ
47R ガイド
50 第二単列化部
51 第一搬送コンベヤ
52 第二搬送コンベヤ
53 第三搬送コンベヤ
54 移送コンベヤ
57 ガイド
521 コンベヤ
522 コンベヤ
523 コンベヤ
531 コンベヤ
532 コンベヤ
533 コンベヤ
C 容器
CL 容器
CR 容器
Claims (6)
- 上流から複数列に並んで搬送される複数の容器を単列にして下流に向けて搬送する、容器集合装置であって、
複数列に並んで搬送されてきた前記容器を、グループLに属する容器CLとグループRに属する容器CRの二つのグループに分岐させる分岐部と、
前記グループLに属する複数列の前記容器CLと、前記グループRに属する複数列の前記容器CRと、をそれぞれ単列化する第一単列化部と、
前記グループLにおいて単列化された前記容器CLと、前記グループRにおいて単列化された前記容器CRと、を単列化する第二単列化部と、
を備えることを特徴とする容器集合装置。 - 前記グループLにおいて単列化されたそれぞれの前記容器CLを、搬送方向の前後に隣接する前記容器CLとの間に所定間隔を設けてから、
前記グループRにおいて単列化されたそれぞれの前記容器CRを、搬送方向の前後に隣接する前記容器CRとの間に所定間隔を設けてから、
前記容器が前記第二単列化部に搬送される、
請求項1に記載の容器集合装置。 - 前記所定間隔は、
前記容器CL及び前記容器CRの、前記搬送方向の寸法と同等以上である、
請求項2に記載の容器集合装置。 - 前記グループLにおいて単列化された前記容器CLを、搬送方向の前後に隣接する前記容器CLとのピッチを揃えてから、前記容器CLを、搬送方向の前後に隣接する前記容器CLとの間に間隔を設け、
前記グループRにおいて単列化された前記容器CRを、搬送方向の前後に隣接する前記容器CRとのピッチを揃えてから、前記容器CRを、搬送方向の前後に隣接する前記容器CRとの間に間隔を設ける、
請求項2又は3に記載の容器集合装置。 - 前記分岐部において、
搬送方向に直交する方向に直線状に複数列に並んで搬送されてきた前記容器を、前記グループLと前記グループRに分岐させる、
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の容器集合装置。 - 前記第一単列化部と前記第二単列化部の間に、
前記第一単列化部から前記容器が移送される第一コンベヤと、
前記第一コンベヤから前記容器が移送されるとともに、前記第二単列化部に向けて前記容器を移送させる第二コンベヤと、が設けられ、
前記第一コンベヤによる前記容器の搬送速度をV1とし、前記第二コンベヤによる前記容器の搬送速度をV2とすると、2×V1≦V2を満たす、
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の容器集合装置。
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