JP2016124161A - インクジェット印刷装置のフラッシング方法及びインクジェット印刷装置 - Google Patents

インクジェット印刷装置のフラッシング方法及びインクジェット印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】離散フラッシングにおいて、吐出するインク量を簡易に低減できるインクジェット印刷装置のフラッシング方法を提供する
【解決手段】画像データに対して各ノズルに対応した離散フラッシング位置を予め定められた間隔で設定するフラッシング位置設定ステップと、画像データに対応したインク吐出位置と、このインク吐出位置にインク吐出するノズルに対してインク吐出位置から記録媒体に対する印字方向下流側の二吐出目に設定された離散フラッシング位置との距離を、予め定められた閾値と比較する距離比較ステップと、距離比較結果に応じて、インク吐出位置から記録媒体に対する印字方向下流側の一吐出目に設定された離散フラッシング位置におけるフラッシングの実施の可否を判定する判定ステップとを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、インク滴を吐出させて印刷媒体に対して画像を形成するインクジェット印刷装置のフラッシング方法及びインクジェット印刷装置に関し、特に離散フラッシングに関する。
従来、この種の装置として、インク滴を吐出する複数のノズルを有するインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドからインク滴を吐出させるためのパルス信号をインクジェットヘッドに送る駆動部と、駆動部を制御してインクジェットヘッドからインクを吐出させる制御部とを備えたものがある。インク滴をインクジェットヘッドから吐出させて印刷を行う装置では、インクの増粘などに起因してノズル欠けが発生することがある。そのため、増粘したインクを排出させるフラッシングが行われる。
なお、フラッシング方法としては、連続フラッシング(ラインフラッシングとも呼ばれる)と離散フラッシング(スターフラッシングとも呼ばれる)とが代表的である。連続フラッシングは、例えば、印刷物のページの間など、印刷媒体における印刷物として使用されない非印刷領域において、インクジェットヘッドの全ノズルから吐出を行わせる。離散フラッシングは、視覚的に目立たないようにインクジェットヘッドの各ノズルの吐出タイミングをずらし、ページ内において一定期間中に全ノズルから吐出されるように離散して行わせる。なお、一般的には、離散フラッシングでは、印刷画像においてフラッシング跡が目立たないように小液滴が用いられる(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特許4185738号 特開2010−94950号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、特許文献1のフラッシング方法は、離散フラッシングを行う箇所と画像データによる印字を行う箇所とが重なる場合、離散フラッシングを省略することである。しかしながら、画像データによる印字箇所と離散フラッシングを行う箇所とが少しでもずれていると、画像データによる印字を行った直後に離散フラッシングを行うことになり、インク量を必要以上に多く必要とする問題がある。
また、特許文献2のフラッシング方法は、画像データまたはフラッシングにより吐出してからの未突出時間に応じてフラッシングの位置を検索する。したがって、印字データの無い領域等、画像データが各ノズルに対して同条件になると、各ノズルの乾燥度が一定となるので離散フラッシングとならずライン状のフラッシングとなり、境界が明確になるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、離散フラッシングにおいて、吐出するインク量を簡易に低減できるインクジェット印刷装置のフラッシング方法及びインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、第1の発明は、相対的に移動する記録媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置のフラッシング方法であって、画像データに対して各ノズルに対応した離散フラッシング位置を予め定められた間隔で設定するフラッシング位置設定ステップと、前記画像データに対応したインク吐出位置と、前記インク吐出位置にインク吐出するノズルに対して前記インク吐出位置から前記記録媒体に対する印字方向下流側の二吐出目に設定された前記離散フラッシング位置との距離を、予め定められた閾値と比較する距離比較ステップと、距離比較結果に応じて、前記インク吐出位置から前記記録媒体に対する印字方向下流側の一吐出目に設定された離散フラッシング位置におけるフラッシングの実施の可否を判定する判定ステップと、を備えるものである。
第1の発明によれば、インク吐出位置とそのインク吐出位置から印字方向下流側に二吐出目に設定された離散フラッシング位置との距離を予め定められた閾値と比較する。この比較結果に応じて、インク吐出位置から印字方向下流側に一吐出目に設定された離散フラッシング位置におけるフラッシングの実施の可否を判定するので、離散フラッシングの中で、必要なフラッシングを実施し、省略できるフラッシングを低減することができる。この結果、フラッシングにおいて吐出するインク量を低減することができる。
また、前記ノズルは前記画像データに応じて大きさの異なるインク滴を吐出し、前記距離比較ステップは前記インク滴の大きさに応じて予め定められた閾値を選択し、前記インク滴が大きくなるほど前記閾値が大きいことが好ましい。
画像データに応じてノズルから大きさの異なるインク滴が吐出される。吐出されるインクの大きさに応じて、ノズルでのインクの乾きに差がある。したがって、距離比較ステップにおいて、インク滴が大きくなるほど大きい閾値を、インク滴の大きさに応じて選択することで、インク滴が大きい程、フラッシングを低減することができる。この結果、離散フラッシングにおけるインク消費をより抑制することができる。
また、前記フラッシングの実施率が印字方向に沿って段階的に変更されることが好ましい。フラッシングの実施率が印字方向下流側に向けて段階的に変更されるので、印字方向に沿って、フラッシングの実施率の差による境界を目立ちにくくすることができる。
また、前記離散フラッシングの実施率が前記記録媒体の搬送方向に直行する幅方向に沿って段階的に変更されることが好ましい。フラッシングの実施率が記録媒体の搬送方向に直行する幅方向に沿って段階的に変更されるので、幅方向に沿って、フラッシングの実施率の差による境界を目立ちにくくすることができる。
また、第2の発明は、インク滴を吐出して記録媒体に印刷を行うインクジェット印刷装置において、相対的に移動する記録媒体に対してインクを吐出する複数のノズルを有する記録ヘッドと、画像データに対して各ノズルに対応した離散フラッシング位置を予め定められた間隔で設定するフラッシング位置設定部と、前記画像データに対応したインク吐出位置と、前記インク吐出位置にインク吐出するノズルに対して前記インク吐出位置から前記記録媒体に対する印字方向下流側の二吐出目に設定された前記離散フラッシング位置との距離を、予め定められた閾値と比較する距離比較部と、距離比較結果に応じて、前記インク吐出位置から前記記録媒体に対する印字方向下流側の一吐出目に設定された離散フラッシング位置におけるフラッシングの実施の可否を判定する判定部と、を備えるものである。
第2の発明によれば、インク吐出位置とそのインク吐出位置から印字方向下流側に二吐出目に設定された離散フラッシング位置との距離を予め定められた閾値と比較する。この比較結果に応じて、インク吐出位置から印字方向下流側に一吐出目に設定された離散フラッシング位置におけるフラッシングの実施の可否を判定するので、離散フラッシングの中で、必要なフラッシングを実施し、省略できるフラッシングを低減することができる。この結果、フラッシングにおいて吐出するインク量を低減することができる。
また、前記ノズルは前記画像データに応じて大きさの異なるインクを吐出し、前記距離比較ステップは前記インク滴の大きさに応じて予め定められた閾値を選択し、前記インク滴が大きくなるほど前記閾値が大きいことが好ましい。
画像データに応じてノズルから大きさの異なるインク滴が吐出される。吐出されるインクの大きさに応じて、ノズルでのインクの乾きに差がある。したがって、距離比較ステップにおいて、インク滴が大きくなるほど大きい閾値を、インク滴の大きさに応じて選択することで、インク滴が大きい程、フラッシングを低減することができる。この結果、離散フラッシングにおけるインク消費をより抑制することができる。
また、前記離散フラッシングの実施率が印字方向に沿って段階的に変更されることが好ましい。フラッシングの実施率が印字方向下流側に向けて段階的に変更されるので、印字方向に沿って、フラッシングの実施率の差による境界を目立ちにくくすることができる。
また、前記離散フラッシングの実施率が記録媒体の搬送方向に直行する幅方向に沿って段階的に変更されることが好ましい。フラッシングの実施率が記録媒体の搬送方向に直行する幅方向に沿って段階的に変更されるので、幅方向に沿って、フラッシングの実施率の差による境界を目立ちにくくすることができる。
本発明によれば、離散フラッシングにおいて、吐出するインク量を簡易に低減できるインクジェット印刷装置のフラッシング方法及びインクジェット印刷装置を提供することができる。
実施例に係るインクジェット印刷システムの全体を示す概略構成図である。 インクジェットヘッドの周辺を含む平面図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 画像データの一例を示す説明図である。 離散フラッシングが設定された画像データの一例を示す説明図である。 印字データと離散フラッシング位置との関係を示す説明図である。 印刷データの一例を示す説明図である。 印字データと離散フラッシング位置との関係を示す説明図である。 印刷動作を示すフローチャートである。 フラッシングの低頻度領域を示す説明図である。 フラッシングの低頻度領域を示す説明図である。 フラッシングの低頻度領域を示す説明図である。 フラッシングの低頻度領域を示す説明図である。 フラッシングの低頻度領域を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
図1は、実施例に係るインクジェット印刷システムの全体を示す概略構成図であり、図2は、インクジェットヘッドの周辺を含む平面図である。実施例に係るインクジェット印刷システムは、給紙部1と、インクジェット印刷装置3と、排紙部5とを備えている。
給紙部1は、ロール状の連続紙WPを水平軸周りに回転可能に保持し、インクジェット印刷装置3に対して連続紙WPを巻き出して供給する。インクジェット印刷装置3は、連続紙WPに対して印刷を行う。排紙部5は、インクジェット印刷装置3で印刷された連続紙WPを水平軸周りに巻き取る。連続紙WPの供給側を上流とし、連続紙WPの排紙側を下流とすると、給紙部1はインクジェット印刷装置3の上流側に配置され、排紙部5はインクジェット印刷装置3の下流側に配置されている。
インクジェット印刷装置3は、給紙部1からの連続紙WPを取り込むための駆動ローラ7を上流側に備えている。駆動ローラ7によって給紙部1から巻き出された連続紙WPは、複数個の搬送ローラ9に沿って下流側の排紙部5に向かって搬送される。最下流の搬送ローラ9と給紙部5との間には、駆動ローラ11が配置されている。この駆動ローラ11は、搬送ローラ9上を搬送されている連続紙WPを排紙部5に向かって送り出す。このように、連続紙WPはインクジェット印刷装置3に対して相対的に移動する。なお、上述した連続紙WPが本発明における記録媒体に相当する。
インクジェット印刷装置3は、駆動ローラ7と駆動ローラ11との間に、インクジェットヘッド13と、乾燥部15と、検査部17とを上流側からその順で備えている。乾燥部15は、インクジェットヘッド13によって印刷されたインクの乾燥を行う。検査部17は、印刷された領域の汚れや印刷抜け等がないかを検査する。
インクジェットヘッド13は、インク滴を吐出する複数個のノズル19を備えている。インクジェットヘッド13は、連続紙WPの搬送方向に沿って複数個配置されているのが一般的である。例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)について個別に4個のインクジェットヘッド13を備えている。しかし、以下の説明においては、発明の理解を容易にするために、図1、図2では1個のインクジェットヘッド13だけを図示し、これに沿って説明する。
インクジェットヘッド13は、図2に示すように、連続紙WPが搬送される搬送路21に直交する方向に長手方向が向けられた姿勢で配置されている。インクジェットヘッド13は、搬送路21の幅以上の長さ、好ましくは、搬送路21の搬送路幅に等しい長さを有する。連続紙WPの搬送方向と印字方向とは逆方向となる。すなわち、搬送方向上流側は印字方向下流側となり、搬送方向下流側は印字方向上流側となる。なお、上述したインクジェットヘッド13が本発明における記録ヘッドに相当する。
設定部27は、オペレータによって操作され、印刷に係る種々の情報が設定される。情報の例としては、例えば、連続紙WPの仕様(用紙幅、用紙厚さ、用紙長さなど)や、印刷される画像データ等が挙げられる。設定部27に設定された情報は制御部25に送られる。設定部27は、マウス、キーボード、モニタおよび外部データ入力器等で構成される。
次に、図3を参照して、制御部25の構成について説明する。制御部25は、ノズル設定部31と、フラッシング位置設定部33と、距離比較部35と、判定部37と、印刷データ生成部39とを備える。
ノズル設定部31は、設定部27から送られる画像データをラスタ形式に変換する。ノズル設定部31は、さらに、ラスタ形式の画像データに設定された各ドットに対してどのノズル19からインク滴を吐出するかを設定する。また、ドット内に印字データがある場合、インク滴の大きさを設定する。インク滴の大きさは小、中、大と3段階に設定する。各インク滴の大きさは、例えば、小滴が2pLであり、中滴が6pLであり、大滴が11pLである。
例えば、図4のような画像データPDがノズル設定部31に入力されると、画像データPDがラスタ形式に変換される。次に、印字データA〜Fに対して、どのノズル19でどの大きさのインク滴が吐出されるかが設定される。ここでは、全ての印字データA〜Fに対して、小滴が設定されたとする。
フラッシング位置設定部33は、画像データPDに対して各ノズル19に対応した離散フラッシング位置を予め定められた間隔で設定する。例えば、図5では、ラスタ形式の画像データPDに対して離散フラッシングFP1〜FP3が、離散フラッシング間隔FLで設定される。なお、印字データAおよび離散フラッシングa0〜a2は、同じノズル19が設定される。印字データB〜Fについても、同様に、同列ドットの印字データおよび離散フラッシングは同じノズルが設定される。
距離比較部35は、画像データPDに対応したインク吐出位置と、このインク吐出位置にインク吐出するノズル19がこのインク吐出位置から印字方向下流側に2つ目に設定された離散フラッシング位置との距離を、予め定められた閾値と比較する。例えば、図6では、画像データPD上のインク吐出位置である印字データAの位置と、この位置から印字方向下流側に次の次、すなわち、2つ目に設定された離散フラッシングa2の位置との距離Dを予め定められた閾値と比較する。ここでは、印字データAの位置と離散フラッシングa2の位置との距離Dおよび閾値の比較結果は、閾値よりも距離Dの方が短いとする。また、印字データB〜Fについても同様に、比較結果は閾値よりも短いとする。
判定部37は、上記距離比較結果に応じて、画像データPD上のインク吐出位置から印字方向下流側に次に設定された離散フラッシング位置におけるフラッシングの実施の可否を判定する。すなわち、距離Dが予め定められた閾値以下の場合、画像データPD上のインク吐出位置の次に設定された離散フラッシングの吐出頻度を低減する。例えば、離散フラッシングの低減率を50%と予め設定していると、離散フラッシングa1〜f1のそれぞれの実施率が50%となる。この結果、図7に示すように、離散フラッシングFP2の離散フラッシングa1、c1、e1はフラッシング実施と判定し、離散フラッシングb1、d1、f1は不実施と判定する。すなわち、離散フラッシングFP2内のフラッシング率が50%となり、フラッシング率が低減される。
また、距離Dが予め定められた閾値より大きい場合、離散フラッシングの吐出頻度は変化しない。すなわち、離散フラッシングFP2内の該当するノズル19の離散フラッシングa1〜f1に対してフラッシングが実施される。
印刷データ生成部39は、離散フラッシング位置が設定された画像データPDから、不実施と判定された離散フラッシングを削除した印刷データを生成する。生成された印刷データは、インクジェットヘッド13へ送られる。インクジェットヘッド13は印刷データにしたがって、各ノズル19からインク滴を吐出する。この結果、記録紙WP上に画像を印刷しながら離散フラッシングを実施することができる。
なお、距離比較部35は、画像データPDのインク吐出位置におけるインク滴の大きさによって、予め定められた閾値を変更してもよい。例えば、画像データPDのインク吐出位置におけるインク滴の大きさが小滴であれば閾値をD1とする。閾値D1について、D1=1.5×FLとする。インク滴の大きさが中滴であれば閾値D2=1.75×FLとする。また、インク滴の大きさが大滴であれば閾値D3=2.0×FLとする。
画像データPD上のインク吐出位置におけるインク滴の大きさが大きければ、ノズル19におけるインクの乾きが遅くなるので、離散フラッシングをインク吐出位置からより離れた位置で実施することができる。例えば、図8のように、画像データPDにおけるドットA’の液滴が大滴であると、離散フラッシングa1の吐出頻度が低減され、実施するか否かが判定される。画像データにおけるドットA’の液滴が小滴または中滴であるとすると、フラッシング位置a1の吐出頻度は低減されず、フラッシングが確実に実施される。
なお、制御部25は他にも、駆動ローラ7,11、インクジェットヘッド13、乾燥部15,検査部17を統括的に制御する。制御部25は、CPUやメモリなどを備えており、連続紙WPに印刷するための印刷データをインクジェットヘッド13に送るとともに、印刷速度やインクジェットヘッド13におけるインク滴の吐出速度等に応じて駆動ローラ7,11の駆動速度を操作する。
次に、図9を参照して、上述したインクジェット印刷システムにおける印刷動作について説明する。なお、図9は、印刷動作を示すフローチャートである。
オペレータは、設定部27を操作して、画像データを入力する。入力された画像データを制御部25のノズル設定部31が読み込む(ステップS01)。ノズル設定部31は読み込んだ画像データPDをラスタ形式に変換する。さらに、ノズル設定部31は、ラスタ形式に変換された画像データに対し、印字箇所に対してインク液滴を吐出するノズル19を設定し(ステップS02)、インクの液滴サイズを設定する(ステップS03)。
次に、フラッシング位置設定部33が、画像データPDに対して離散フラッシング位置FP1〜FP3を設定する(ステップS04)。次に、距離比較部35が、画像データPD上のインク吐出位置とインク吐出位置から2つ目の離散フラッシング位置との距離と予め設定された閾値との長短を比較する(ステップS05)。この際、インク滴のサイズに応じて閾値を変更してもよい。すなわち、インク滴が大きくなるほど大きく設定された閾値を用いてもよい。
距離が閾値以下の場合(ステップS06のYes)、判定部37は、予め定められたフラッシング実施率により、各離散フラッシング位置におけるフラッシングの実施を判定する(ステップS07)。これにより、離散フラッシングが低減される。また、距離が閾値より大きい場合(ステップS06のNo)、設定されたフラッシング位置が固定される。フラッシング位置が判定および固定された画像データPDを印刷データとして生成する(ステップS08)。生成された印刷データはインクジェットヘッド13へ送られる。インクジェットヘッド13は、印刷データに基づいてノズル19からインクジェット印刷を実施し、画像データの印刷と並行して離散フラッシングを実施する(ステップS09)。
上述したように、本実施例によると、印字データによりインク吐出を行うノズル19は、印字データの位置(インク吐出位置)と印字方向下流側の二吐出目の離散フラッシング位置との距離を基に、印字データの位置から印字方向下流側の一吐出目の離散フラッシングの実施が判定される。印字データによるインク吐出位置と印字方向下流側の二吐出目の離散フラッシング位置との距離が予め定められた閾値以下の場合、一吐出目の離散フラッシングの吐出頻度が低減される。この結果、離散フラッシングにおけるインク消費量を簡易に低減することができる。
また、印字データにより吐出する液滴の大きさに応じて距離比較する閾値を変更することで、実施率の異なるフラッシングの境界をより目立たなくすることができる。この効果を図10〜図13を参照して説明する。図10〜図13において、連続紙WPの一部に、丸印と直線の組み合わさった画像P1〜P4が印刷されている。画像P1〜P4の周囲には、通常頻度の離散フラッシングが実施された通常頻度領域NFが広がっている。画像P1〜P4の印字方向下流側には、フラッシングの頻度が低減された低頻度領域SA1〜SA4がある。なお、通常頻度領域NFは、フラッシング実施率が100%の領域である。
図10における画像P1は、インク滴が小滴のみで印刷されている。図11における画像P2は、インク滴が中滴のみで印刷されている。図12における画像P3は、インク滴が大滴のみで印刷されている。図13における画像P4は、インク滴が小滴から大滴まで混合して印刷されている。したがって、低頻度領域の大きさの関係は、SA4=SA3>SA2>SA1となっている。一般的に印刷時には液滴サイズを混合させているので、図13における低頻度領域SA4は、低頻度領域SA1〜SA3と通常頻度領域NFが重なった領域となり、この結果、印字方向下流側に離散フラッシングの実施率が段階的に変更されている。
例えば、領域S1はフラシング実施率が50%の領域である。領域S2は、インク滴が小滴の場合フラッシング率が100%であり、中、大滴の場合フラッシング率が50%の領域である。小滴、中滴、大滴の各吐出率が均等であるとすると、領域S2のフラッシング実施率は67%である。領域S3は、インク滴が小、中滴の場合フラッシング率が100%であり、大滴の場合フラッシング率が50%の領域である。したがって、領域S3のフラッシング率は、83%である。このように、領域S1からS3へいくにしたがって印字方向に沿ってフラッシング実施率が段階的に上がっているので、通常領域NFと低頻度領域SA3との境界をより目立ちにくくすることができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、印字方向下流側に向けて吐出頻度を変更していたが、本発明はこれに限定されるものではない。連続紙WPの搬送方向に直行する幅方向にも吐出頻度を変更してもよい。
図14に示すように、画像P1は全て小滴で印刷されたものとする。低頻度領域SA5は、フラッシング率50%の領域S5と、フラッシング率75%の領域S6とを有する。例えば、判定部37が画像データPD上の印字データP1に設定された各ノズル19の幅方向外側の1割のノズルのフラッシング実施率を幅方向中心のノズルのものよりも大きくすることで、低頻度領域の外側のフラッシング率を上げることができる。これにより、幅方向の境界を目立たなくすることができる。
また、印字データP1から次のフラッシング位置までの距離の大きさの上位1割程度のノズル19のフラッシング実施率をそれ以外のフラッシング位置のノズル19よりも大きくする。これにより、印字データP1から印字方向に離れている離散フラッシング位置のフラッシング率を上げることができるので、印字方向にも境界を目立たなくすることができる。
乾きにくいインクを用いる場合に連続紙WPの搬送速度を遅く設定すると、離散フラッシングの濃度が濃くなる。この場合、上記方法を用いると、離散フラッシング領域と、低頻度領域との境界をより目立たなくすることができる。
(2)上述した実施例では、インクジェットヘッド13へ印刷データを送る前に、離散フラッシングの実施の可否を判定していたがこれに限られない。ノズル19から画像データPDに対応する液滴が吐出されたのを検出して、それから離散フラッシングの実施の可否を判定してもよい。
(3)上述した実施例では、印刷媒体として連続紙WPを例にとって説明したが、本発明は印刷媒体として紙以外のフィルムであっても適用することができ、連続紙WPでなくとも枚葉用紙であっても適用できる。
(4)上述した実施例では、連続紙WPをインクジェットヘッド13に対して搬送することにより印刷を行うものとして説明を行ってきた。しかしながら、連続紙WPを一時的に停止した状態、あるいは、枚葉用紙に対して、インクジェットヘッド13が移動することにより印刷を行うようにしてもよい。
WP … 連続紙
3 … インクジェット印刷装置
13 … インクジェットヘッド
19 … ノズル
21 … 搬送路
25 … 制御部
33 … フラッシング位置設定部
35 … 距離比較部
37 … 判定部

Claims (8)

  1. 相対的に移動する記録媒体にインク滴を吐出して印刷を行うインクジェット印刷装置のフラッシング方法であって、
    画像データに対して各ノズルに対応した離散フラッシング位置を予め定められた間隔で設定するフラッシング位置設定ステップと、
    前記画像データに対応したインク吐出位置と、前記インク吐出位置にインク吐出するノズルに対して前記インク吐出位置から前記記録媒体に対する印字方向下流側の二吐出目に設定された前記離散フラッシング位置との距離を、予め定められた閾値と比較する距離比較ステップと、
    距離比較結果に応じて、前記インク吐出位置から前記記録媒体に対する印字方向下流側の一吐出目に設定された離散フラッシング位置におけるフラッシングの実施の可否を判定する判定ステップと、
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置のフラッシング方法。
  2. 請求項1に記載のインクジェット印刷装置のフラッシング方法において、
    前記ノズルは前記画像データに応じて大きさの異なるインク滴を吐出し、
    前記距離比較ステップは前記インク滴の大きさに応じて予め定められた閾値を選択し、
    前記インク滴が大きくなるほど前記閾値が大きい
    ことを特徴とするインクジェット印刷装置のフラッシング方法。
  3. 請求項1または2に記載のインクジェット印刷装置のフラッシング方法において、
    前記フラッシングの実施率が印字方向に沿って段階的に変更される
    ことを特徴とするインクジェット印刷装置のフラッシング方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のインクジェット印刷装置のフラッシング方法において、
    前記離散フラッシングの実施率が前記記録媒体の搬送方向に直行する幅方向に沿って段階的に変更される
    ことを特徴とするインクジェット印刷装置のフラッシング方法。
  5. インク滴を吐出して記録媒体に印刷を行うインクジェット印刷装置において、
    相対的に移動する記録媒体に対してインクを吐出する複数のノズルを有する記録ヘッドと、
    画像データに対して各ノズルに対応した離散フラッシング位置を予め定められた間隔で設定するフラッシング位置設定部と、
    前記画像データに対応したインク吐出位置と、前記インク吐出位置にインク吐出するノズルに対して前記インク吐出位置から前記記録媒体に対する印字方向下流側の二吐出目に設定された前記離散フラッシング位置との距離を、予め定められた閾値と比較する距離比較部と、
    距離比較結果に応じて、前記インク吐出位置から前記記録媒体に対する印字方向下流側の一吐出目に設定された離散フラッシング位置におけるフラッシングの実施の可否を判定する判定部と、
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  6. 請求項5に記載のインクジェット印刷装置において、
    前記ノズルは前記画像データに応じて大きさの異なるインクを吐出し、
    前記距離比較部は前記インク滴の大きさに応じて予め定められた閾値を選択し、
    前記インク滴が大きくなるほど前記閾値が大きい
    ことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  7. 請求項5または6に記載のインクジェット印刷装置において、
    前記離散フラッシングの実施率が印字方向に沿って段階的に変更される
    ことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  8. 請求項5から7のいずれか1つに記載のインクジェット印刷装置において、
    前記離散フラッシングの実施率が記録媒体の搬送方向に直行する幅方向に沿って段階的に変更される
    ことを特徴とするインクジェット印刷装置。
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