JP2016123404A - 植物栽培装置 - Google Patents

Abstract

【課題】包装や輸送が容易で使い易い植物栽培装置を提供する。
【解決手段】植物種子１０を植えて固定するための植物栽培装置であって、弾性支持構造１００と毛管吸水構造２００とを含み、毛管吸水構造２００は、植物種子１０を覆い、弾性支持構造１００は、毛管吸水構造２００を覆い、かつ毛管吸水構造２００の一部は、弾性支持構造１００から露出している。
【選択図】図１

Description

本発明は、植物栽培装置に関し、特に、弾性支持構造及び毛管吸水構造を有する植物栽培装置に関する。

現在、野菜の水耕栽培方法の大半は、載置プレートで植物種子を載置し、水分を供給するために、載置プレートを水皿の中に置く方法である。載置プレートには、植物種子を収容するための複数の収容溝が設けられ、かつ収容溝には、植物種子が水皿から水分を吸収するための孔が開口する。植物種子は、一般的に、スポンジ塊によって収容溝内に固定されている。このスポンジ塊には、切り溝が設けられ、植物種子が切り溝内に挟持されている。スポンジ塊を収容溝に詰めると、植物種子を収容溝内に固定することができる。スポンジ塊は、植物種子を固定し支持する作用を有するほか、吸水して水分を植物種子に供給する作用も有する。

しかしながら、乾いたスポンジ塊が水を吸収する際には、まずスポンジ塊を圧縮して孔内の空気を排出させなければならない。圧縮されたスポンジ塊を水中に浸した後に解放し、スポンジ塊が膨脹して復元すると同時に、サイフォン力が生じることで水を孔内に吸収する。スポンジ塊は、サイフォン原理で吸水するため、乾いたスポンジ塊が自力で吸水することができない。現在の出荷輸送では、種子、乾いたスポンジ塊及び載置プレートが分別されて包装しなければならない。使用者は、自分で乾いたスポンジ塊を一つ一つ浸水して吸水させ、種子をそれぞれの濡れたスポンジ塊に詰め、さらにそれぞれの濡れたスポンジ塊を各収容溝に詰める必要がある。そのため、包装、輸送及び使用には、とても不便である。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、弾性支持構造及び毛管吸水構造を有する植物栽培装置を提供することを目的とする。

上述の目的を達成するため、本発明に係る植物栽培装置は、植物種子を植えて固定するために用いられ、弾性支持構造と毛管吸水構造とを含み、毛管吸水構造は植物種子を覆い、弾性支持構造は毛管吸水構造を覆い、かつ毛管吸水構造の一部は弾性支持構造から露出している。

上記植物栽培装置は、載置プレートと水皿とをさらに含み、弾性支持構造は、載置プレートに固定され、載置プレートは、水皿に設置されていることが好ましい。載置プレートには収容溝が形成され、弾性支持構造は、収容溝内に収容されている。収容溝の底部には、通孔が開口して形成されている。収容溝は、水皿に収容されている。弾性支持構造には切り溝が開口して形成され、毛管吸水構造は、切り溝内に挟持されている。弾性支持構造は、スポンジであってもよい。毛管吸水構造は、繊維により構成されている。毛管吸水構造は、ガーゼであってもよい。

本発明の植物栽培装置は、弾性支持構造によって植物種子を予め載置プレートに固定されることにより、包装した後輸送に便利である。使用者は、載置プレートを水皿に置けば、毛管吸水構造によって吸水することができるため使い易い。

本発明の好ましい実施形態に係る植物栽培装置を示す概略分解斜視図。 本発明の好ましい実施形態に係る植物栽培装置を示す概略図。 本発明の好ましい実施形態に係る植物栽培装置の一部を示す概略分解斜視図。 本発明の好ましい実施形態に係る植物栽培装置の一部を示す概略斜視図。 本発明の好ましい実施形態に係る植物栽培装置の他の一部を示す概略斜視図。 本発明の好ましい実施形態に係る植物栽培装置の一部を示す概略図。 本発明の好ましい実施形態に係る植物栽培装置の使用状態を示す概略図。 本発明の好ましい実施形態に係る植物栽培装置の他の使用状態を示す概略図。

図１及び図２を参照する。本発明の好ましい実施形態による植物栽培装置は、植物種子１０を植えて固定するために用いられる。本発明の植物栽培装置は、少なくとも１つの弾性支持構造１００、弾性支持構造１００に対応する載置プレート３００、及び水皿４００を含んでいる。

図３〜図６を参照する。本実施形態において、本発明の植物栽培装置は、複数の弾性支持構造１００を含むことが好ましい。各弾性支持構造１００は、少なくとも１つの植物種子１０を固定し、スポンジ塊で構成されることが好ましい。弾性支持構造１００には、切り溝１１０が開口して形成され、かつ弾性支持構造１００を折り曲げることにより、切り溝１１０を開くことができる。

本実施形態において、本発明の植物栽培装置は、弾性支持構造１００に対応する複数の毛管吸水構造２００を含んでいる。各毛管吸水構造２００は、少なくとも１つの植物種子１０を覆い、その毛管力で水分を吸着することによって、毛管吸水構造２００に覆われた植物種子の成長に必要な水分を供給することができる。毛管吸水構造２００は、対応する弾性支持構造１００の切り溝１１０内に挟持されている。弾性支持構造１００は、毛管吸水構造２００を覆うことで植物種子１０を固定し、かつ毛管吸水構造２００の少なくとも一部は、弾性支持構造１００から露出している。毛管吸水構造２００は、紡績した繊維により構成されている。本実施形態において、毛管吸水構造２００はガーゼであることが好ましい。

図１及び図２を参照する。本実施形態において、載置プレート３００はプラスチック製であることが好ましい。載置プレート３００には、複数の収容溝３１０が形成され、各収容溝３１０の底部には、１つの通孔３１１が開口して形成され、かつ複数の収容溝３１０は、マトリクス状に配置されているが、これに限定されない。水皿４００は、水を受けるために用いられ、載置プレート３００は、水皿４００の開口４１０上に設置され、かつ載置プレート３００の各収容溝３１０は、水皿４００内に収容されている。

図７を参照する。本実施形態において、植物種子１０は、毛管吸水構造２００に予め覆われて弾性支持構造１００内に挟持され、各弾性支持構造１００が載置プレート３００の各収容溝３１０内に配置されることにより固定される。図８を参照する。載置プレート３００が水で満たされた水皿４００に配置される際、各収容溝３１０は、水の中に浸され、水分が収容溝３１０の通孔３１１を通過して収容溝３１０内に進入する。外部に露出する毛管吸水構造２００は、水皿４００内の水に接触して吸水し、植物種子１０に水分を供給する。また、毛管吸水構造２００によって吸着した水分が弾性支持構造１００であるスポンジの孔内に充填されると、弾性支持構造１００であるスポンジは、サイフォン力によって吸水して、植物種子１０に対して水分を供給し続けることができる。

本発明の植物栽培装置は、植物種子１０が弾性支持構造１００によって載置プレート３００に予め固定された後、包装して輸送されるものである。そのため、使用者は、載置プレート３００を水皿４００に置けばよい。スポンジ塊を一つ一つ浸水して載置プレートに置く必要のある従来技術に比べ、本発明の植物栽培装置は、輸送が容易でより使い易いものである。

以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明にあっては種々の変形が可能であって、かかる変形は、特許請求の範囲内に包含される変形である限り本発明の技術的範囲に包含されることに留意すべきである。

１０ 植物種子
１００ 弾性支持構造
１１０ 切り溝
２００ 毛管吸水構造
３００ 載置プレート
３１０ 収容溝
３１１ 通孔
４００ 水皿
４１０ 開口

Claims (10)

1. 植物種子を植えて固定するための植物栽培装置であって、
   弾性支持構造と、毛管吸水構造と、を含み、
   前記毛管吸水構造は、前記植物種子を覆い、
   前記弾性支持構造は、前記毛管吸水構造を覆い、かつ前記毛管吸水構造の一部は、前記弾性支持構造から露出していることを特徴とする植物栽培装置。
2. 載置プレートをさらに含み、
   前記弾性支持構造は、前記載置プレートに固定されていることを特徴とする請求項１に記載の植物栽培装置。
3. 水皿をさらに含み、
   前記載置プレートは、前記水皿に設置されていることを特徴とする請求項２に記載の植物栽培装置。
4. 前記載置プレートには、収容溝が形成され、
   前記弾性支持構造は、前記収容溝内に収容されていることを特徴とする請求項２に記載の植物栽培装置。
5. 前記収容溝の底部には、通孔が開口して形成されていることを特徴とする請求項４に記載の植物栽培装置。
6. 水皿をさらに含み、
   前記載置プレートは、前記水皿に設置され、
   前記収容溝は、前記水皿に収容されていることを特徴とする請求項５に記載の植物栽培装置。
7. 前記弾性支持構造は、スポンジであることを特徴とする請求項１に記載の植物栽培装置。
8. 前記毛管吸水構造は、繊維により構成されていることを特徴とする請求項１に記載の植物栽培装置。
9. 前記毛管吸水構造は、ガーゼであることを特徴とする請求項８に記載の植物栽培装置。
10. 前記弾性支持構造には、切り溝が開口して形成され、
    前記毛管吸水構造は、前記切り溝内に挟持されていることを特徴とする請求項１に記載の植物栽培装置。

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