JP2016122998A - 無線通信端末およびその制御方法 - Google Patents

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【課題】動的な電波環境下で、通信性能の高いチャネルを選択する。【解決手段】通信端末100は、無線ネットワーク状況把握手段110と、無線ネットワーク状況対応型チャネル選択基準設定手段120と、チャネル選択手段130と、を有している。無線ネットワーク状況把握手段110は、自身の周囲に存在する無線ネットワークNWの状況を把握する。具体的には、電波環境およびその変動状況を把握する。無線ネットワーク状況対応型チャネル選択基準設定手段120は、無線ネットワーク状況把握手段110が把握した時々の無線ネットワーク状況に対応するチャネル選択基準を設定する。チャネル選択手段130は、無線ネットワーク状況対応型チャネル選択基準設定手段120が設定したチャネル選択基準に基づいて、使用するチャネルを選択する。【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信端末およびその制御方法に関する。
周波数の利用効率を高めるために、無線免許保持者によって地理的あるいは時間的に使用されていない周波数、いわゆるホワイトスペースを認識・認知して、一時的に使用するコグニティブ無線の研究が進められている。コグニティブ無線では、周波数を動的に割り当てる技術が必要となる。例えば、周辺の既存無線通信システム(プライマリユーザ)の周波数利用状況に関する情報を利用することが提案されている。また、位置・時間毎に利用可能な空き周波数を算出する機能を保有するデータベースを用いる方法も提案されている。また、無線通信端末が保有するスペクトルセンシング機能を用いて、無線通信端末(セカンダリユーザ)に動的に周波数を割り当てる周波数選択手法も提案されている。なお、ここでは受信および送信に用いる周波数を「チャネル」とも呼称する。
周辺のチャネル利用状況を把握する手段として、たとえば、TV用周波数帯域内で時間的・空間的に空いているチャネルをデータベースで管理する方法が知られている。そのような方法の一つに、いわゆるGeo−Location Database(GDB)を利用する方法がある。また、端末が何も行わない一定の期間(Quiet Period)を利用したスペクトルセンシングなども実現手段として挙げられる。これらの手法は、セカンダリユーザが「現時点」において位置ごとに利用可能な周波数、および通信品質の良い周波数を取得するものである。ここで言う通信品質とは、例えば、通信性能の指標であり、データ送信レート、エラー率などによって表されるものである。
上記のような無線通信技術について、限られたチャネルを有効利用する方法がが、種々提案されている。
例えば特許文献1には、基地局を介さずに周波数を選択し、通信端末間でコグニティブ無線を行う技術が開示されている。この技術では、まず、一つの周波数で制御チャネルを確立し、端末同士で、位置情報、移動速度情報を交換する。そして、これらの情報に基づいて、送信可能データ量が、アプリケーションが必要とする送信データ量を超えるように、利用するチャネル(特許文献1では周波数チャネルと記載)を決定する。この時、複数のチャネルを選択して容量を確保することもできる。また、異なる通信ペアでチャネルを融通し合う方法も開示されている。以上にようにして、基地局と通信ができない場合にも、2つの端末間で、要求を満足するコグニティブ無線通信を行うことができる。
また特許文献2には、移動端末が、移動予定経路と適用ポリシーとをデータベースに送信し、経路中の各地点における最適な周波数のリストを取得する技術が開示されている。ここで、適用ポリシーとは、周波数(チャネル)選択の際に優先順位を決めるための指針であり、例えば、切替え回数を少なくすることを優先する、
通信速度を優先する、などとすることができる。以上のようにして、通信の用途に適した周波数選択を行うことができる。
特開2013−066126号公報 特開2013−258618号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、チャネルの選択を送信可能データ量だけに基づいて行っている。つまり、選択したチャネルの提供する送信可能データ量が変わらないことが前提となっている。このため、各チャネルの送信可能データ量が変動すると、目論見通りの通信容量が得られない可能性がある。
また、特許文献2の技術では、予め移動経路をデータセンターに送信したタイミングで適用ポリシーに沿った最適チャネルリストを作成している。このため、各地点におけるチャネル状態(電波環境)が変動した場合には、当初の最適チャネルリストが、最適でなくなってしまう恐れがある。すなわち、当該リストが適用ポリシーにマッチしないものになってしまう。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、動的な電波環境下で、通信性能の高いチャネルを選択できる方法を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の通信端末は、周囲に存在する無線ネットワークの状況を把握する無線ネットワーク状況把握手段と、前記無線ネットワークの状況に対応するチャネル選択基準を設定する無線ネットワーク状況対応型チャネル選択基準設定手段と、前記チャネル選択基準に基づいて使用するチャネルを選択するチャネル選択手段と、を有している。
本発明の効果は、動的な電波環境下で、通信性能の高いチャネルを選択できることである。
第1の実施形態の通信端末を示すブロック図である。 干渉到達範囲が重ならない場合の、無線ネットワークの配置と電波環境の関係を示すブロック図である。 干渉到達範囲が重なる場合の、無線ネットワークの配置と電波環境の関係を示すブロック図である。 利用可能チャネル数が無線ネットワーク数より多い状況を示す概念図である。 利用可能チャネル数が無線ネットワーク数より少ない状況を示す概念図である。 複数の無線ネットワークの間で、通信量の差が小さい状況を示す概念図である。 複数の無線ネットワークの間で、通信量の差が大きい状況を示す概念図である。 無線通信端末の動作概要を示すフローチャートである。 無線ネットワークに関する情報把握動作の一例を示すフローチャートである。 無線ネットワークの移動速度把握動作の一例を示すフローチャートである。 チャネル利用状況に関するチャネル選択基準の一例を示す表である。 無線ネットワークの配置状況に関するチャネル選択基準の一例を示す表である。 無線ネットワークの通信状況に関するチャネル選択基準の一例を示す表である。 チャネル選択基準設定動作の一例を示すフローチャートである。 チャネル選択基準設定動作の別の一例を示すフローチャートである。 チャネル選択手段の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明第1の実施の形態を示すブロック図である。通信端末100は、無線ネットワーク状況把握手段110と、無線ネットワーク状況対応型チャネル選択基準設定手段120と、チャネル選択手段130と、を有している。
無線ネットワーク状況把握手段110は、自身の周囲に存在する無線ネットワークNWの状況を把握する。具体的には、電波環境およびその変動状況を把握する。
ネットワーク状況対応型チャネル選択基準設定手段120は、使用するチャネルを選択するためのチャネル選択基準を設定する。この時、無線ネットワーク状況把握手段110が把握した無線ネットワーク状況に対応するように、チャネル選択基準を設定する。
チャネル選択手段130は、ネットワーク状況対応型チャネル選択基準設定手段120が設定したチャネル選択基準に基づいて、使用するチャネルを選択する。
以上の構成とすることにより、周囲の無線ネットワークの影響による電波環境に変動がある場合にも、時々の電波環境に適したチャネル選択基準を設定し、通信性能の高いチャネルを選択することができる。なお、各チャネルに対応する周波数は固定的なものであっても、一定周期でホッピングするものであってもかまわない。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、第1の実施の形態の通信端末が、チャネル選択基準を設定する方法の概要について説明する。その説明に先立って、無線ネットワーク状況と電波環境との関係について述べる。
図2は、それぞれが複数の通信端末100を擁する2つの無線ネットワークNW1、NW2が存在する場合に、互いの干渉到達範囲1が重なっていない状態を示すブロック図である。このような状態では、一方の無線ネットワークの存在が、他方の電波環境に影響を与えることがない。このため同じチャネルを使用しても問題ない。
図3は互いの干渉到達範囲1が重なっている状態を示すブロック図である。この場合には、各ネットワークにおける通信が、互いの電波環境に影響を与えることになる。したがって、図2の状態と図3の状態とでは、最適なチャネル選択方法が異なることになる。つまり、無線ネットワークの配置状況に応じて、異なるチャネル選択基準を用いる必要がある。
図4は、5つの無線ネットワークNW1〜NW5が存在し、そこに別の無線ネットワークNW6が接近してくる状態を示す概念図である。なお図では、チャネルをchと記載している。以降、本文中でもチャネルをchと記載する場合がある。
ここで、ある周波数帯にch1〜7が設定され、その周波数帯以外のチャネルは使用不可であるとする。また、1つのネットワークが1つのチャネルを使用するものとする。ここでは、NW1、2、3,4,5が、それぞれチャネルch1、2、3、4、5を使用しており、NW6はch5を使用中であるとする。
ch5を使用するNW6が、同じくch5を使用するNW5に接近し、干渉範囲が重なると(図4矢印の右側)、NW5とNW6が互いに干渉してしまうため、どちらかがチャネルを切替える必要がある。この場合は、未使用のチャネルがあるため、それを使えば良い。図4の例では、NW6がチャネルをch5からch6に切替えている。
一方で、未使用のチャネルが無い場合も考えられる。図5は、図4と同様にNW1〜5が存在する環境に、NW6が加わる状態を示す概念図である。ある周波数帯にch1〜5が設定され、その周波数帯以外のチャネルは使用不可である。この場合、ネットワーク数6に対して使用可能チャネル数が5(ch1〜5)である。したがって、NW6に未使用のチャネルを割り当てることができない。そこで、いずれかのネットワークが使用しているチャネルを利用することになるが、干渉が生じないチャネルを選択する必要がある。図5の例では、NW6がch1に切替えている(図5矢印の右側)。これは、ch1を使用するNW1がNW6から離れており、干渉範囲が重ならないためである。以上述べたように、ネットワーク数と利用可能なチャネル数との関係によっても、チャネル選択基準を変える必要がある。
図6は、3つのネットワークNW1、NW2、NW3が存在する状態を示す概念図である。通信量の大小を、干渉範囲1の中に存在する通信端末100の数によって模式的に表している。そして図6の場合、それぞれのネットワークにおける通信量の差が小さいことを表している。このような場合には、通信性能が公平になるようにチャネルを割り当てることが望ましい。
図7は、図6と同様に3つのネットワークNW1、NW2、NW3が存在するが、それぞれのネットワーク内における通信量の差が大きい状態を示す概念図である。NW2における通信量が非常に多く、NW1の通信量が極端に少ない状態を模式的に示している。このような状態では、通信量の多いNW2が通信性能の高いチャネルを使用し、NW1は通信性能の低いチャネルを使用することが望ましい。以上説明したように、図6の状態と図7の状態とでは、各無線ネットワークが優先して使用すべきチャネルが異なっている。つまり、各無線ネットワークの通信量に応じて、異なる選択基準を用いることが望ましい。
以上説明したように、チャネル選択基準を設定する際には、少なくとも、1)ネットワーク配置状況、2)チャネル利用状況、3)通信状況、を考慮する必要がある。
次に、チャネル選択方法の概要について説明する。図8は、チャネル選択動作全体を示すフローチャートである。なお、ここでは全体の流れについて説明し、各ステップの詳細は後述する。
まず、無線ネットワーク状況把握手段が、周囲に存在するネットワークについて観測や情報収集を行い、各無線ネットワーク状況に関する種々の情報を把握する(S1)。
次に、把握した情報に基づいて、その時点における無線ネットワーク状況に適したチャネル選択基準を設定する(S2)。既述したように、各無線ネットワークの状況によって電波環境が変動する。したがって、変動に対応するように、選択基準を柔軟に見直して設定する必要がある。次に設定した選択基準にしたがって使用するチャネルを選択する(S3)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、周囲に存在する無線ネットワークの状況に応じてチャネル選択基準を設定することができる。このため、周囲の無線ネットワークによる電波環境変動があっても、通信性能の高いチャネルを選択することができる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、無線ネットワーク状況把握について詳細に説明する。無線ネットワーク状況の把握は、例えば所定間隔で定期的に行うことができる。あるいは、特定の物理量をモニタし、当該物理量の変化をトリガとして実行するなどとしても良い。
次に、無線ネットワーク状況把握の詳細について、具体例を用いて説明する。まず、無線ネットワーク状況を把握する一手法として、スペクトラムセンシングを行う方法について説明する。なお、説明に用いる通信端末をN、複数台を用いる場合は、N1、N2、・・・、と称することとする。
図9は、通信端末Nが、スペクトラムセンシングを行って、無線ネットワーク状況に関する情報を把握する動作を示すフローチャートである。
まず通信端末Nがスペクトラムセンシングを実施する(S101)。
スペクトラムセンシングの結果から、存在する無線ネットワーク数を推定することができる。これを用いて、使用可能チャネル数と無線ネットワーク数の関係を把握することができる(S102)。
次に、各チャネルの信号振幅から、各無線ネットワークと通信端末Nとの距離を推定する(S103)。周知のように、自由空間においては、電波は距離の2乗に反比例して減衰する。このため各無線ネットワークが同程度の送信電力を用いると仮定すれば、受信した電波の振幅から距離を推定することができる。この時の無線ネットワークの位置は、例えば、当該ネットワークの基地局、アクセスポイントなど基準となる無線装置の位置と定義することができる。あるいは、当該チャネルの電波送信源の配置から算出した重心と定義しても良い。
次に各無線ネットワークの通信量を推定する(S104)。通信量は、受信電波強度や、パケットの時間占有率など、周知の技術を用いて推定することができる。
次に、所定時間経過後、再度スペクトラムセンシングを行う(S105)。そして、この時点における自身と各無線ネットワークとの距離を推定する(S106)。この距離推定結果と、前回の距離推定結果と、経過時間とを用いることにより、無線ネットワークが通信端末Nに接近する速さが推定できる(S107)。速さがプラスであれば接近を意味し、遠ざかる場合は、速さがマイナスであると考えれば良い。
次に、未測定のチャネルがあるか判定する(S108)。未測定のチャネルがあれば(S108_Yes)、S101に戻って同様の情報把握動作を行う。未測定のチャネルが無ければ(S108_No)、無線ネットワーク情報を無線ネットワーク状況対応型チャネル選択基準設定手段に通知する(S109)。
次に、無線ネットワーク情報把握の別の例として、無線ネットワークの移動ベクトルを推定する方法について説明する。
図10は、その動作を示すフローチャートである。なお、図9で説明した情報把握を同時に行うことができるが、ここでは説明を省略する。
まず、通信端末N1が、同じ無線ネットワークに属する2台の通信端末N2、N3とお互いの位置情報を交換する(S201)。次に、各通信端末がそれぞれスペクトラムセンシングを実施する(S202)。次にそれぞれの通信端末が各無線ネットワークとの距離を推定する(S203)。
次に、通信端末N1が、通信端末N2、N3の距離推定結果を収集する。そして、通信端末N1は、収集した距離推定結果を用いて(いわゆる三角測量によって)、各無線ネットワークの位置を推定する(S204)。
次に、所定時間経過後、S201からS204までの位置推定を再度実施する(S205)。この位置推定結果と、前回の位置推定結果とから、各無線ネットワークの移動ベクトルを算出することができる(S206)。
なお、上記図9、図10の説明では、通信端末のみを用いて、無線ネットワーク状況に関する情報を把握する方法について説明したが、これらの情報を、無線基地局などのデータベースから取得しても構わない。この場合、情報の取得が容易であり、かつ情報の精度が高くなる。しかしながら、上述のの具体例によれば、データベースにアクセスできない環境にあっても情報が把握することができるというメリットがある。
(第4の実施の形態)
本実施の形態では、チャネル選択基準の設定について、詳細に説明する。なおチャネル選択基準の設定は、例えば、所定間隔で定期的に行うことができる。あるいは、特定の無線ネットワーク情報などの物理量をモニタし、当該物理量に変化があったことをトリガとして実行するなどとしても良い。
既述したように、無線ネットワークに関する情報によって、チャネル選択に適用する選択基準を柔軟に設定する必要がある。ここでは、電波利用状況、ネットワーク配置状況、通信状況を例に取り、それぞれの状況に対応する優先基準の設定について具体例を用いて説明する。
図11は、電波利用状況に関する選択基準設定例である。存在する無線ネットワーク数(NW数と略記)と利用可能チャネル数(ch数と略記)の大小によって選択基準が異なる。NW数が利用可能Ch数より少ない場合は、未使用chを選択できるため、未使用chを優先する(A1)。一方、NW数が利用可能ch数以上の場合は、未使用chがないため、既に使用されているchの中から占有率が低いチャネルを優先する(A2)。なお、占有率とは当該chの通信容量に対する現在の使用量の割合である。
図12は、無線ネットワークの配置状況に関する選択基準の設定例である。まず自身が属する無線ネットワークX(Xと呼称)の干渉範囲(干渉距離)と選択候補のチャネルを使用する無線ネットワークY(Yと呼称)との位置関係によって選択基準が分かれる。
1)XとYの距離が干渉距離より大きい場合
Yの移動ベクトルを参照して、YがXに接近中であるか否かによって選択基準が異なる。YがXに接近中の場合、受信電波強度の増加が小さいchを優先する(B1)。これは受信電波強度の増加が小さいchを使用するNWは、接近する速度が遅く、長期間そのchを使用できる可能性が高いと考えられるためである。一方、YがXに非接近中の場合、受信電波の小さいchを優先する(B2)。
2)XとYの距離が干渉距離以下の場合
Yの移動ベクトルを参照して、YとXとの距離が増加中の場合、受信電波強度の減少が大きいchを優先する(B3)。これは、Yが速く遠ざかっている方が、当該チャネルを使用できる容量が時間とともに増加していくと考えられるからである。一方、XとYとの距離が非増加中である場合は、例えば、所定期間内の平均受信電波強度が小さいchを優先する(B4)。これはベストな選択肢がないため、候補の中で、最も長期間通信が可能となるベターな選択をするためである。
図13は、各NWの通信量差に関する選択基準を設定する方法の例である。通信量差に着目した場合、例えば、通信量の多いNWに優先的に通信性能の高いchを割り当てることが考えられる。各NWの通信量を参照し、X自身の通信量が他のNWより多ければ、受信電波強度が小さいchを優先する(C1)。これは、Xが一番通信性能の良いchを使えるようにするためである。一方、他のNWの中に通信量が閾値を超えて大きいものがあれば、Xはそのchを候補から除外した中から、受信電波強度が小さいchを選択する(C2)。あるいは、X自身が使用中のchが、現在Yが使用中のchより通信性能が高ければ、より積極的に、使用中のchをYに譲っても良い。そして、譲ったchに準じる通信性能のchを優先する。また、Xを含めたすべてのNWの間に所定値以上の通信量の差が無い場合は、例えば、受信電波強度が小さいchを優先する(C3)。あるいは、通信量に比例した順番となるようなch選択を優先するとしても良い。
図11〜13の選択基準設定方法を取り入れた場合の、選択基準設定方法の一例を図14および図15に示す。ここでは、A:電波利用状況、B:NW配置状況、C:通信状況、の順に選択基準を設定する例を示す。なお選択基準の設定内容は任意であるため、ここに示すのは、あくまで一例である。
図14は、上記A、Bに関する選択基準設定方法を示すフローチャートである。選択基準設定手段は、まず、無線ネットワーク情報把握手段から受信した電波利用状況を参照する(S301)。次にNW数と利用可能チャネル数とを比較する(S302)。利用可能チャネル数がNW数以下であった場合は(S302_No)、既に使用されているchの中で、受信電波強度が最小のchを優先として(S303)、終了する。
一方、利用可能チャネル数がNW数より多かった場合は(S302_Yes)、未使用チャネルを優先する(S304)。次にNWの配置状況を参照する(S305)。そして、Xからそのチャネルを使用するNW_Yまでの距離が干渉距離より大きいか判定する(S306)。NW間距離が干渉距離より大きかった場合は(S306_Yes)、Yの移動ベクトルを参照し、YがXに接近中であるか否かを判定する(S307)。NW間の距離が減少中、すなわちYが接近中であった場合は(S307_Yes)、受信電波強度の増加が小さいchを優先して(S308)、終了する。これは、電波強度の増加が少ないchほど長く使える可能性が高いからである。一方、NW間距離が減少していない場合は(S307_Yes)、Cの選択基準設定に進む。
また、NW間距離が干渉距離以下の場合は(S306_No)、NW間距離が増加中であるか判定する(S309)。NW間距離が増加中の場合は(S309_Yes)、受信電波強度の減少が大きいchを優先にして(S310)、終了する。これは、そのchで使える通信容量が将来増えると期待されるからである。
一方、NW間距離が増加中でなかった場合は(S310_No)、所定期間の平均受信電波強度が小さいchを優先して(S312)、終了する。これは、長期にわたりある程度の通信容量が確保できると期待されるためである。
次にC、すなわち通信量差に関する選択基準設定について説明する。ここでは、通信量差に所定の閾値を設けておき、NW間に閾値を超える通信量差がある場合は、通信量の多いNWに通信性能の良いchが割り当てられるようにするというルールを仮定している。
図15はその設定方法を示すフローチャートである。まず選択基準設定手段が通信状況を参照する(S321)。そして、NW間に閾値以上の通信量差があるか判定する(S322)。閾値以上の通信量差があった場合は(S322_Yes)、自身が属するNW_Xの通信量が最大であるか判定する(S323)。Xが最大の通信量だった場合は(S323_Yes)、受信電波強度が最小のチャネルを優先するように設定して(S324)、終了する。
一方、Xが最大の通信量でなかった場合は(S323_No)、閾値を超えて通信量が多いNWを特定する(S325)。そして通信量が多いNWに通信品質の良いchが割り当てられるようする。具体的には、閾値を超えるNWの数だけ、受信電波強度が小さいchを除外し、残ったchの中から受信電波強度が小さいchを優先するように設定して(S326)、終了する。
以上説明したように、周囲に存在する無線ネットワークの状況に基づいて、変動する電波環境に対応するチャネル選択基準を設定することができる。なお以上の例では、電波利用状況、NW配置状況、通信状況、の3項目を選択基準の設定項目としたが、項目はこれに限られるものではなく、電波環境を表す任意の項目を設定することができる。また、優先判定をする条件についても、目的に応じて任意に設定することができる。
(第5の実施の形態)
本実施の形態では、チャネル選択について、詳細に説明する。
図16は、チャネル選択手段によって実行される、チャネル選択動作を示すフローチャートである。
先ず、チャネル選択手段は、まず、チャネル選択基準が変更されたか判定する(S401)。この判定は、定期的に行っても良いし、選択基準が変更されたことをイベントとするイベントドリブンで行っても良い。選択基準が変更されていた場合には(S401_Yes)、新しい選択基準にしたがってchの優先順位を決定する(S402)。そして、優先順位にしたがってch選択を実行する(S403)。
一方、選択基準が変更されていなかった場合は(S4101_No)、前回ch選択を実行した時と同じ選択基準にしたがってch優先順位を決定する(S404)。そして設定した優先順位にしたがって選択を実行する(S403)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電波環境の変動を反映した選択基準にしたがって、チャネル選択を実行することができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
1 干渉到達範囲
100 通信端末
110 無線ネットワーク状況把握手段
120 無線ネットワーク状況対応型チャネル選択基準設定手段
130 チャネル選択手段
NW 無線ネットワーク
ch チャネル

Claims (10)

  1. 周囲に存在する無線ネットワークの状況を把握する無線ネットワーク状況把握手段と、前記無線ネットワークの状況に対応するチャネル選択基準を設定する無線ネットワーク状況対応型チャネル選択基準設定手段と、前記チャネル選択基準に基づいて使用するチャネルを選択するチャネル選択手段と、を有することを特徴とする無線通信端末。
  2. 前記無線ネットワーク状況把握手段が、利用可能なチャネルと前記周囲に存在する無線ネットワークが利用しているチャネルとを把握する電波利用状況把握手段、または前記周囲に存在する無線ネットワークの位置を把握する無線ネットワーク配置状況把握手段、または前記周囲に存在する無線ネットワークの通信量を把握する通信状況把握手段、のうち少なくとも一つを有している、ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記無線ネットワーク状況把握手段が、スペクトラムセンシング手段を有している、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信端末。
  4. 前記無線ネットワーク状況把握手段が、前記周囲に存在する無線ネットワークの移動速度を把握する無線ネットワーク移動速度把握手段を有している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の無線通信端末。
  5. 周囲に存在する無線ネットワークの状況を把握し、前記無線ネットワークの状況に対応するチャネル選択基準を設定し、前記チャネル選択基準に基づいて使用するチャネルを選択する、ことを特徴とする無線通信端末の制御方法。
  6. 利用可能なチャネルと前記周囲に存在する無線ネットワークが利用しているチャネルとの把握、または前記周囲に存在する無線ネットワークの位置の把握、または前記周囲に存在する無線ネットワークの通信量の把握、のうち少なくとも一つを行うことを特徴とする請求項5に記載の無線通信端末の制御方法。
  7. スペクトルセンシングによって前記無線ネットワークに関する情報を把握する、ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の無線通信端末の制御方法。
  8. ある時間のスペクトラムセンシング結果と所定時間経過後のスペクトラムセンシング結果とに基づいて前記周囲に存在する無線ネットワークの移動速度を把握する、ことを特徴とする請求項7に記載の無線通信端末の制御方法。
  9. 請求項1乃至請求項4いずれか一項に記載の通信端末を複数有する、ことを特徴とする無線ネットワーク。
  10. 周囲に存在する無線ネットワークの状況を把握するステップと、前記無線ネットワークの状況に対応するチャネル選択基準を設定するステップと、前記チャネル選択基準に基づいて使用するチャネルを選択するステップと、を有することを特徴とする無線通信端末の制御プログラム。
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