JP2007142945A - 端末装置および無線通信方法および無線通信プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】あらかじめ、通信に必要なスロット(チャネル)数を算出し(S52)、確保する(S53)。必要な数のスロットが確保できない場合、同じ端末装置が、重要度の低いアプリケーションプログラムのために確保しているスロットがあるか判断し(S56)、ある場合には、そのスロットを解放させて(S58)、確保する(S60)。解放したスロットを使用していた通信路での通信が切断するため、他の端末装置がそのために確保していたスロットを解放するので、更に、多くのスロットを確保できる。
【選択図】図14
Description
アドホック通信ネットワークにおいては、ネットワーク全体を管理する装置がないので、各端末装置が互いに交渉を行い、自律的に無線通信チャネルの割り当てを決定する。
無線通信チャネル割り当てを決定するための交渉に用いられるプロトコルには、例えば、USAP(Unifying Slot Assignment Protocol)(非特許文献1)、USAP−MA(USAP−Multiple Access)(非特許文献2)ASAP/LD(Adaptive Slot Assignment Protocol with Link Detection)(非特許文献3)などがある。
C.D.Young,"USAP: a unifying dynamic distributed multichannel TDMA slot assignment protocol",Proc.IEEE MILCOM ’96,vol.1,pp.235−239,Oct.1996 C.D.Young,"USAP multiple access: dynamic resource allocation for mobile multihop multichannel wireless networking",Proc.IEEE MILCOM ’99,vol. 1,pp.271−275,Nov. 1999 神崎映光、原隆浩、西尾章治郎,「アドホックネットワークにおけるトポロジーの変化を考慮したTDMAスロット割当手法」,電子情報通信学会論文誌 B, Vol.J88−B No.5 pp.933−947
また、従来の端末装置は、無線通信チャネル割当てのため、端末装置間で交渉するので、そのための通信が発生し、実際に送信したい情報の送信に使用できる帯域が狭くなるという課題がある。
この発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、通信の品質を確保する必要がある重要度の高い通信のために、必要とされる数の無線通信チャネルを確保し、通信の品質(QoS:Quality of Service)を保証することを目的とする。
情報を処理する処理装置と、
情報を記憶する記憶装置と、
複数の無線通信チャネルを使用して他の端末装置と通信する無線通信装置と、
上記記憶装置を用いて、上記他の端末装置に対して情報を送信することを要求する要求元を識別する要求元識別情報と、上記要求元の重要度を示す重要度情報との対応関係を、要求元重要度として記憶する重要度記憶部と、
要求元が他の端末装置に対して情報を送信することを要求する送信要求を入力する送信要求入力部と、
上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、上記送信要求入力部が入力した送信要求により要求された情報の送信をするために確保すべき無線通信チャネルのチャネル数を算出し、必要チャネル数とする必要チャネル数算出部と、
上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、使用されていない無線通信チャネルを、空きチャネルとして判別する空きチャネル判別部と、
上記空きチャネル判別部が判別した空きチャネルのうち、上記必要チャネル数算出部が算出した必要チャネル数の無線通信チャネルを確保する空きチャネル確保部と、
上記必要チャネル数算出部が算出した必要チャネル数の無線通信チャネルを上記空きチャネル確保部が確保できなかった場合に、上記処理装置を用いて、他の要求元のために無線通信チャネルを確保しているか否かを判断し、
他の要求元のために無線通信チャネルを確保していると判断した場合に、上記重要度記憶部が記憶した要求元重要度に基づいて、上記要求元の重要度および上記他の要求元の重要度を判別し、判別した他の要求元の重要度が、判別した要求元の重要度よりも低い場合に、上記他の要求元が確保した無線通信チャネルを解放するチャネル解放部と、
上記送信要求入力部が入力した送信要求に基づいて、上記無線通信装置を用いて、上記空きチャネル確保部が確保した無線通信チャネルを使用して、情報を送信する情報送信部と、
を有することを特徴とする。
実施の形態1を、図1〜図22を用いて説明する。
図1は、この実施の形態における通信コミュニティ800の全体構成の一例を示す全体構成図である。
通信コミュニティ800は、アドホック通信ネットワークの一例である。
通信コミュニティ800は、複数の端末装置100を有する。
端末装置100は、他の端末装置100と送信が衝突しないよう、空いているTDMAスロットを使用して、送信をする。
端末装置100が直接通信できない端末装置100との間で通信を行う場合には、直接通信できる端末装置100に対して送信を行い、中継してもらう。
通信を中継する端末装置100は、1つに限らず、複数の端末装置100が中継する場合もある。
このように、端末装置100間で通信を行う場合に、その通信を中継する経路を「ルート」といい、通信のためにルートを求めることを「ルーティング」という。
また、ルートにおいて、通信を中継する端末装置の数を、「ホップ数」あるいは「ルートコスト」という。
端末装置100は、処理装置901、記憶装置902、入力装置903、出力装置904、無線通信装置905を有する。
処理装置901は、記憶装置902が記憶したプログラムなどを実行し、以下に説明する各機能ブロックを実現する。
なお、以下に説明する各機能ブロックは、ハードウェアやファームウェアによって実現してもよい。
記憶装置902は、処理装置901が実行するプログラムのほか、入力装置903から入力した情報、処理装置901が処理した情報、出力装置904が出力する情報などを記憶する。
入力装置903は、各種情報を入力する。
また、入力装置903は、例えば、他の装置と接続するインターフェース装置であって、他の装置からの情報を入力する装置であってもよい。
出力装置904は、各種情報を出力する。
また、出力装置904は、例えば、他の装置と接続するインターフェース装置であって、他の装置に対して情報を出力する装置であってもよい。
無線通信装置905は、処理装置901などから入力した情報を、高周波無線信号に変換し、アンテナなどを用いて、他の端末装置などに対して送信する。
無線通信装置905は、また、アンテナなどを用いて、他の端末装置などから受信した高周波無線信号を、もとの情報に変換して、処理装置901などに対して出力する。
端末装置100は、アプリケーション実行部110、アドホックネットワークTDMA制御部120を有する。
アプリケーション実行部110が実行するアプリケーションプログラムには、通信コミュニティにより、他の端末装置100と通信する処理が含まれる。
アプリケーション実行部110は、アプリケーションプログラムにより、他の端末装置100に対して情報を送信する場合、アドホックネットワークTDMA制御部120に対して、情報の送信を要求する。
アドホックネットワークTDMA制御部120は、アプリケーション実行部110から情報の送信を要求された場合に、要求された情報を、他の端末装置100に対して送信する。
送信先の端末装置100と直接通信できない場合には、ルーティングを行い、通信を中継してくれる端末装置100に対して、情報を送信する。
アドホックネットワークTDMA制御部120は、また、他の端末装置100から、通信の中継を要求された場合には、要求された情報を受信し、転送先の端末装置に対して送信する。
アドホックネットワークTDMA制御部120は、ルーティングや空きスロットの判別のために必要な情報を、他の端末装置100から受信し、また、他の端末装置100のために送信する。
アプリケーション制御部130がアプリケーション実行部110とやり取りするメッセージは、後述する「アドホック通信プロトコル」(トランスポート層のプロトコル)にしたがう。
これにより、アプリケーション実行部110が実行するアプリケーションプログラムから見ると、アドホック通信プロトコルにより、他の端末装置100のアプリケーション実行部110が実行するアプリケーションプログラムと、直接通信しているように見えるので、アプリケーションプログラムの作成にあたり、アドホック通信の詳細を意識する必要はない。
アプリケーション制御部130は、アドホックネットワーク制御部140から、通信路確保要求や通信路解放要求に対する処理結果や、すでに確保した通信路がなんらかの要因で切断した場合の切断通知などを受け取り、アドホック通信プロトコルにしたがって、アプリケーション実行部110に通知する。
ルーティングには、通信コミュニティ800内で、直接通信できる端末装置100のペアについての情報(ネットワークトポロジー)が必要なので、アドホックネットワーク制御部140は、あらかじめあるいは必要に応じて、他の端末装置100と通信して、必要な情報を収集する。
アドホックネットワーク制御部140は、また、確保した通信路における次の端末装置(すなわち、端末装置100が情報を直接送信する端末装置であり、通信を中継して、その情報を更に先へ転送する端末装置。以下「下流端末装置」という)に対して、通信路の確保を要求するメッセージを送信する。
スロット確保に失敗した場合には、アプリケーション制御部130に対して、通信路確保に失敗した旨を通知するとともに、下流端末装置に対して、通信路解放を要求する。
逆に、下流端末装置が通信路確保に失敗した場合には、別ルートからの通信路確保を試みる。それも失敗した場合は、アプリケーション制御部130に対して、通信路確保失敗を通知するとともに、QoS調整部150に対して、スロット解放を要求する。
ここで、通信路の確保を要求するメッセージを送信してきた送信元の端末装置のことを、以下「上流端末装置」という。
この場合、アドホックネットワーク制御部140は、アプリケーション制御部130から要求を受けた場合と同様の処理をする。
ただし、処理結果をアプリケーション制御部130に通知するのではなく、上流端末装置に対して送信する。
別ルートからの通信路確保に成功した場合には、上流端末装置に対して、ルート変更を通知する。
別ルートからの通信路確保が失敗した場合には、QoS調整部150に対して、スロット解放を要求するとともに、アプリケーション制御部130または上流端末装置に対して、通信路の切断を通知する。
QoS調整部150は、アドホックネットワーク制御部140からの要求を受けて、TDMAスロットの確保、解放をし、その結果をアドホックネットワーク制御部140に通知する。
QoS調整部150は、TDMA制御部160に対して、算出した数のTDMAスロットの確保を要求する。
QoS割当ポリシィは、アプリケーションプログラムの重要度、必要な通信品質などを示すものである。
それでも、必要な数のTDMAスロットが確保できない場合には、更に、他の重要度の低いアプリケーションプログラムが確保したTDMAスロットを明け渡させる。
TDMA制御部160は、QoS調整部150からの要求を受けて、TDMAスロットの確保、解放をし、その結果をQoS調整部150に通知する。
確保の方法としては、例えば、送信すべきデータがない場合でも、そのTDMAスロットを使用して、空のデータを送信し、そのTDMAスロットに対する先取権を主張する。
あるいは、制御用のTDMAスロットを使用して、周辺の端末装置100に対して、自分がそのTDMAスロットを確保したことを送信する。
QoS割当ポリシィは、アプリケーションプログラムの重要度、必要な通信品質などを示すものである。
QoS割当ポリシィは、確保すべきTDMAスロット数の算出や、スロット割当調整処理に用いられる。
例えば、実行フェーズ(各端末がアドホック通信を行う事ができるサービス運用時のフェーズ)の開始前に、管理フェーズを設ける。管理フェーズにおいては、各端末装置はアドホック通信を行う事ができず、QoS割当ポリシィを各端末装置に配布する。QoS割当ポリシィ記憶部170は、配布されたQoS割当ポリシィを記憶し、その後、実行フェーズを開始する。
アプリケーション制御部130は、アプリケーションメッセージ取得部131、アプリケーションメッセージ通知部132、アプリケーションプロトコル管理部133、アドホックネットワーク制御メッセージ通知部134、アプリケーション制御メッセージ取得部135を有する。
すなわち、アプリケーションメッセージ取得部131がアプリケーション実行部110から取得したメッセージを解釈し、アドホックネットワーク制御部140に対するメッセージを生成する。
アプリケーションプロトコル管理部133は、また、アプリケーション制御メッセージ取得部135がアドホックネットワーク制御部140から取得したメッセージを解釈し、アプリケーション実行部110に対するメッセージを生成する。
アプリケーション実行部110からアプリケーション制御部130へ通知するメッセージである。
通信相手となる端末装置(宛先端末装置)と宛先端末装置が実行しているアプリケーションプログラムを指定して、宛先端末装置まで情報を送信するための通信路を確保することを要求する。
通信開始要求メッセージは、宛先端末装置を識別する端末識別子(端末識別情報)、宛先端末装置が実行しているアプリケーションプログラムを識別するアプリケーション識別子(アプリケーション識別情報)、アプリケーション実行部110が実行している通信開始を要求したアプリケーションプログラムを識別するアプリケーション識別子(要求元識別情報)を含む。
アプリケーション制御部130からアプリケーション実行部110へ通知するメッセージである。
通信開始要求メッセージにしたがって、宛先端末装置までの通信路の確保を試み、成功したことを示す。
通信準備完了メッセージは、確保した通信路を識別する固有のパスID(Identifier)(通信路識別情報)を含む。
アプリケーション制御部130からアプリケーション実行部110へ通知するメッセージである。
通信開始要求メッセージにしたがって、宛先端末装置までの通信路の確保を試み、失敗したことを示す。
アプリケーション実行部110からアプリケーション制御部130へ通知するメッセージである。
使用する通信路を指定して、宛先端末装置に対してデータを送信することを要求するメッセージである。
送信データメッセージは、使用する通信路を確保したときに通信開始成功メッセージで通知されたパスID、宛先端末装置に対して送信すべき実データを含む。
アプリケーション制御部130からアプリケーション実行部110へ通知するメッセージである。
確保した通信路が切断したため、データの送信に失敗したことを示す。
切断した通信路を識別するため、通信路識別子を、あわせて通知する。
アプリケーション実行部110からアプリケーション制御部130へ通知するメッセージである。
宛先端末装置との通信を終了し、確保した通信路を解放してよいことを示す。
通信終了メッセージは、解放すべき通信路を指定するパスIDを含む。
アプリケーション制御部130からアプリケーション実行部110へ通知するメッセージである。
他の端末装置から受信したデータを含むメッセージである。
アドホックネットワーク制御部140は、アドホックネットワークプロトコル受信部141、アドホックネットワークプロトコル送信部142、ルーティング管理部143、ルーティングテーブル記憶部144、アドホックネットワーク制御メッセージ取得部145、アプリケーション制御メッセージ通知部146、アドホックネットワーク管理部147、スロット管理要求メッセージ通知部148、スロット管理結果メッセージ取得部149を有する。
各端末装置が相互にやり取りするメッセージである。
通信コミュニティ800内の各端末装置100の間で、直接通信が可能か否かなどの情報を含むメッセージである。アドホックネットワーク制御部140は、この情報に基づいて、ルーティングを行う。
上流端末装置が下流端末装置に対して送信するメッセージである。
宛先端末装置までの通信路を確保することを要求する。
通信路確保要求メッセージには、宛先端末装置を示す端末識別子、宛先端末装置のアプリケーションプログラムを示すアプリケーション識別子、要求元のアプリケーションプログラムを示す要求元識別子が含まれる。
下流端末装置が上流端末装置に対して送信するメッセージである。
通信路確保要求メッセージで要求された通信路の確保に成功したことを示す。
下流端末装置が上流端末装置に対して送信するメッセージである。
通信路確保要求メッセージで要求された通信路の確保に失敗したことを示す。
下流端末装置が上流端末装置に対して送信するメッセージである。
確保した通信路が切断したことを示す。
下流端末装置が上流端末装置に対して送信するメッセージである。
確保した通信路が切断し、別ルートでの通信路の確保に成功した場合に、ルートコストが変更したことを示す。
ルートコスト変更メッセージには、変更後のルートコストが含まれる。
上流端末装置が下流端末装置に対して送信するメッセージである。
宛先端末装置に対して、実際に送信すべきデータを含む。
上流端末装置が下流端末装置に対して送信するメッセージである。
確保した通信路を解放することを要求する。
ルート情報受信部411は、ルート情報メッセージを受信する。
通信路確保要求受信部412は、通信路確保要求メッセージを受信する。通信路確保要求受信部412は、他の端末装置からの送信要求を入力する送信要求入力部の一例である。
データ受信部413は、送信データメッセージを受信する。データ受信部413は、情報受信部の一例である。
ルート情報送信部421は、ルート情報メッセージを送信する。
通信路確保要求送信部422は、通信路確保要求メッセージを受信する。通信路確保要求送信部422は、送信要求送信部の一例である。
データ送信部423は、送信データメッセージを送信する(情報送信工程)。データ送信部423は、情報送信部の一例である。
ルーティング管理部143は、アドホックルーティング機能を実現するために必要な情報を、他の端末装置から入手し、また、他の端末装置のために配布する(アドホックルーティング交渉機能)。
ルーティング管理部143は、把握した通信コミュニティ800のネットワークトポロジーに基づくルート情報を生成し、他の端末装置のために、ルート情報送信部421に送信させる。
また、ルーティング管理部143は、アドホックネットワーク管理部147からの要求により、把握した通信コミュニティ800のネットワークトポロジーに基づいて、宛先端末装置までの通信路を算出する。ルーティング管理部143は、通信路算出部の一例である。
なお、通信路の算出は、ルーティング管理部143が、あらかじめ、通信コミュニティ800の完全なネットワークトポロジーを把握しておき、それに基づいて算出してもよい。
あるいは、経路探索メッセージ(ルーティングメッセージ)を送信し、それに対する応答に基づいて、通信路を算出してもよい(アドホックルーティング交渉処理)。
経路探索メッセージは、必要になった場合に送信することとしてもよい。また、一定周期で送信することとして、あらかじめ経路を探索しておくこととしてもよい。
すなわち、下流端末装置から、確保した通信路の切断を通知する通信路切断メッセージを、アドホックネットワークプロトコル受信部141が受信した場合、ルーティング管理部143は、別の通信路を算出し、通信路の確保を試みる。
ルーティングテーブルは、ルーティング管理部143が算出した通信路、その通信路が確保できたか否かなどの情報を含むテーブルである。
ルーティングテーブルは、ルーティング管理部143から通知された情報に基づいて、ルーティングテーブル記憶部144が生成、更新する。
ルーティングテーブル510は、ルーティング管理部143が決定するルーティング情報を管理するためのテーブルである。ルーティングテーブル510には、パスID511、宛先端末512、ルートコスト513、隣接端末514、パス状態515、スロットマップ識別子516、アプリケーション識別子517などが記憶される。
宛先端末512は、通信先となる端末装置、すなわち、その通信路の宛先端末装置を示す端末識別情報である。
ルートコスト513は、ルートを構成するパスの数である。すなわち、その通信路において、宛先端末装置への通信を中継する端末装置の数である。
隣接端末514は、その通信路において、下流端末装置を示す端末識別情報である。下流端末装置は、宛先端末装置へ届けるべき情報を渡すべき相手であり、宛先端末装置と直接通信できない場合には、その通信を中継する端末装置である。
パス状態515は、その通信路が、利用できる(「アクティブ(active)」)か否(「イナクティブ(inactive)」)かを示す情報である。
例えば、その通信路がまだ確保されていない場合や、確保した通信路が何らかの原因で一時的に利用できなくなっている場合(利用を許可しない場合を含む)などに、パス状態515を見ることで、その通信路で通信が可能か否かを判別できる。
スロットマップ識別子516は、その通信路のために確保したTDMAスロットを示す。1つの通信路のために複数のTDMAスロットを確保する場合があるので、後述するスロットマップ識別子テーブルに、スロットマップ識別子と、TDMAスロットとの対応関係が記憶されている。
アプリケーション識別子517は、要求元識別情報の一例である。その通信路を確保したアプリケーションプログラムを識別するためのものである。
通信路の確保を要求する要求元は、端末装置100のアプリケーション実行部110が実行しているアプリケーションプログラムに限らない。端末装置100が他の端末装置のために通信を中継している場合には、他の端末装置が実行しているアプリケーションプログラムが要求元となる。
そこで、アプリケーション識別子517は、通信コミュニティ800内で実行されているアプリケーションプログラムを、固有に識別するものである。
アドホックネットワーク制御メッセージ取得部145が取得するメッセージには、通信路確保を要求するメッセージ(送信要求の一例)が含まれている。アドホックネットワーク制御メッセージ取得部145は、アプリケーションプログラムからの送信要求を入力する送信要求入力部の一例である。
アドホックネットワーク管理部147は、また、QoS調整部150からスロット管理結果メッセージ取得部149が取得したメッセージに基づいて、各種の処理を行う。
アドホックネットワーク管理部147は、アプリケーション制御部130が通知した通信路確保要求(送信要求)をアドホックネットワーク制御メッセージ取得部145が取得した場合、および、他の端末装置が送信した通信路確保要求(送信要求)を通信路確保要求受信部412が受信した場合に、通信路確保処理を行う。
これは、アプリケーション制御部130から通信路確保要求を受けた場合である。
算出した通信路は、ルーティングテーブル記憶部144が記憶する。ルーティングテーブル記憶部144は、ルーティングテーブルに、パスID511、宛先端末512、ルートコスト513、隣接端末514、アプリケーション識別子517を登録する。また通信路が確保できていないので、パス状態515は「イナクティブ」、スロットマップ識別子516は「ヌル(null)」に設定する。
スロット確保に成功した場合には、S16へ進む。
スロット確保に失敗した場合には、S18へ進む。
すでに通信路確保に成功している場合には、S17へ進む。
まだ通信路確保に成功していない場合には、S24へ進む。
ルーティングテーブル記憶部144は、確保した通信路について、ルーティングテーブルのパス状態515を「アクティブ」に書き換える。また、スロットマップ識別子516を、S14で取得したスロット確保成功メッセージに含まれる確保したスロットのスロットマップ識別子に書き換える。
その後、通信路確保処理を終了する。
その後、S29へ進む。
通信路確保に成功した場合には、S26へ進む。
通信路確保に失敗した場合には、S27へ進む。
すでにスロット確保に成功している場合には、S17へ進む。
まだスロット確保に成功していない場合には、S14へ進む。
例えば、S12でルーティング管理部143があらかじめ複数の通信路の候補を算出しておいてもよいし、改めて、ルーティング管理部143が別の通信路を算出してもよい。
他に通信路の候補がある場合には、S23へ進む。
他に通信路の候補がない場合には、S29へ進む。
その後、通信路確保処理を終了する。
これは、他の端末装置(上流端末装置)から通信路確保要求を受けた場合である。
なお、図7と共通する処理には、共通の符号をつけ、説明を省略する。
アドホックネットワーク管理部147は、スロット不足のため確保していたスロットを解放したことを示すスロット解放メッセージを、QoS調整部150からスロット管理結果メッセージ取得部149が取得した場合に、スロット解放対応処理を行う。
S43で判別した要求元が、他の端末装置が実行しているアプリケーションプログラムである場合は、S46へ進む。
その後、スロット解放対応処理を終了する。
その後、スロット解放対応処理を終了する。
アプリケーション制御部130が通知した通信路解放要求をアドホックネットワーク制御メッセージ取得部145が取得した場合、および、他の端末装置(上流端末装置)が送信した通信路解放要求をアドホックネットワークプロトコル受信部141が受信した場合に行う通信路解放処理。
アプリケーション制御部130が通知した送信データをアドホックネットワーク制御メッセージ取得部145が取得した場合、および、他の端末装置(上流端末装置)が送信した送信データをデータ受信部413が受信した場合に行うデータ送信処理。
他の端末装置(下流端末装置)が送信した通信路切断通知をアドホックネットワークプロトコル受信部141が受信した場合に行う通信路切断対応処理。
他の端末装置(下流端末装置)が送信したルートコスト変更をアドホックネットワークプロトコル受信部141が受信した場合など、確保した通信路のルートコストが変更したことを検出した場合に行うルートコスト変更対応処理。
すなわち、送信データメッセージから、使用する通信路のパスIDを取得し、ルーティングテーブル記憶部144が記憶したルーティングテーブルに基づいて、取得したパスID511から、隣接端末514を取得する。取得した隣接端末によって識別される下流端末装置に対して、送信データを送信する。
データ送信に成功あるいは失敗した場合、その旨をアプリケーション制御部130あるいは上流端末装置に通知あるいは送信する。
また、データ送信の成否を判断するため、例えば、下流端末装置に対して、経路探索メッセージを送信して、通信路についての情報の更新を要求し、それに対する応答から通信路が維持されているか否かを判別することにより、データ送信の成否を判断してもよい。
別ルートでの通信路確保に失敗した場合、アドホックネットワーク管理部147は、アドホックネットワークプロトコル送信部142に指示して、上流端末装置に対して、通信路切断通知メッセージを送信させる。また、スロット管理要求メッセージ通知部に指示して、QoS調整部150に対して、スロット解放要求メッセージを通知させる。
また、ルーティングテーブル記憶部144は、ルーティングテーブルを更新し、変更後のルートコスト513、隣接端末514を記憶する。また、パス状態515を一時的に「イナクティブ」に設定する。
スロット管理結果メッセージ取得部149が、QoS調整部150からスロット再確保成功メッセージを取得した場合には、アドホックネットワーク管理部147は、アドホックネットワークプロトコル送信部142に指示して、上流端末装置に対して、ルートコスト変更メッセージを送信させる。また、ルーティングテーブル記憶部144は、パス状態515を「アクティブ」に戻す。
スロット管理結果メッセージ取得部149が、QoS調整部150からスロット再確保失敗メッセージを取得した場合には、アドホックネットワーク管理部147は、スロット解放対応処理を行う。
QoS割当ポリシィは、アプリケーション識別子521、重要度522、QoS523を記憶したテーブルである。
アプリケーション識別子521は、ルーティングテーブル記憶部144においてアプリケーション識別子517として使用する。
ここで、通信の品質とは、情報を送信するために必要な時間のことである。
すなわち、送信される情報には、宛先端末装置に、迅速に伝達される必要がある情報と、多少遅れて届いてもよい情報とがある。
そこで、そのアプリケーションプログラムが送信する情報に、どのくらい迅速な伝達が必要とされるかを示す指標として、QoS523を定義する。
この例では、QoS523は、整数値をとるものとし、QoS523の値が大きいほど、高い通信の品質(迅速な伝達)が要求されるものとする。
QoS調整部150は、スロット管理要求メッセージ取得部151、スロット管理結果メッセージ通知部152、状態管理部153、スロット確保要求通知部154、スロット解放要求通知部155、スロット確保成否取得部156、スロット数算出部157、スロット移譲部158、アプリケーション属性テーブル記憶部159、スロットマップ識別子記憶部191を有する。
スロット数算出部157は、スロット管理要求メッセージ取得部151が取得したスロット確保要求メッセージに含まれる要求元のアプリケーション識別子(要求元識別情報)とその通信路のルートコストに基づいて、確保すべきスロット数を算出する。
スロット移譲部158は、チャネル解放部の一例である。
アプリケーション属性テーブルは、通信コミュニティ800内の端末装置100が実行するアプリケーションプログラムすべての重要度、要求される通信の品質、確保しているスロットなどを記憶するテーブルである。
アプリケーション属性テーブル記憶部は、重要度記憶部の一例である。
スロットマップ識別子テーブルは、スロットマップ識別子と、実際に確保したTDMAスロットとの対応関係を記憶するテーブルである。
アプリケーション属性テーブルは、アプリケーション識別子521、重要度522、QoS523、使用状況524、スロットマップ識別子525を記憶するテーブルである。
例えば、管理フェーズで、QoS割当ポリシィが配布されたときに、QoS割当ポリシィ記憶部170が記憶したQoS割当ポリシィを複製して、アプリケーション属性テーブル記憶部159が記憶する。
あるいは、配布されたQoS割当ポリシィを直接、アプリケーション属性テーブル記憶部159が記憶することとすれば、QoS割当ポリシィ記憶部170は、なくてもよい。
スロットマップ識別子525は、ルーティングテーブル記憶部144が記憶しているスロットマップ識別子516と対応している。
スロットマップ識別子デーブルは、スロットマップ識別子531、アプリケーション識別子532、スロットマップ533を記憶するテーブルである。
なお、そのスロットを確保しているアプリケーションプログラムは、アプリケーション属性テーブルから判断することとする場合には、スロットマップ識別子記憶部191がアプリケーション識別子532を記憶しなくてもよい。
ここで、QoS調整部150が行うスロットの確保・解放とは、その端末装置100が送信に使用できるTDMAスロットを、各アプリケーションプログラムに割り当て、それぞれのアプリケーションプログラムが要求した通信路に必要なスロットを確保し、また確保したスロットを、他のアプリケーションプログラムが使用できるよう解放することである。
これに対して、TDMA制御部160が行うスロットの確保・解放とは、その端末装置100が送信に使用できるTDMAスロットの総数を確保し、あるいは確保したTDMAスロットを、他の端末装置100が使用できるよう解放することである。
スロット確保要求メッセージは、スロットの確保を要求したアプリケーションプログラムのアプリケーション識別子(要求元識別情報)と、その通信路のルートコストとを含んでいる。
スロット数算出部157は、S51でスロット管理要求メッセージ取得部151が取得したスロット確保要求メッセージに含まれるアプリケーション識別子に基づいて、アプリケーション属性テーブル記憶部159が記憶したアプリケーション属性テーブルを検索し、そのアプリケーションプログラムのQoS523を取得する。
送信すべき情報の量が多い場合、確保したスロット数が多ければ、その分、その通信路の通信帯域が広がり、送信すべき情報のすべてを送信するのにかかる時間は短くなる。
したがって、QoS523の値が大きい場合には、より多くのスロットを確保する必要がある。
一つの中継端末装置あたりの伝達遅延時間が一定であると考えると、中継端末装置の数(ルートコスト)が増えれば、その分、伝達遅延時間が増えることになる。
したがって、最終的にすべての情報を送り終わるまでの時間を一定にしようとすれば、ルートコストが大きくなればなるほど、より多くのスロットを確保する必要がある。
したがって、最終的にすべての情報を送り終わるまでの時間を一定にしようとすれば、ルートコストが大きくなればなるほど、やはり、より多くのスロットを確保する必要がある。
例えば、(必要スロット数)>(QoS)×(ルートコスト)の条件を満たす最小のスロット数(自然数)を求めるという計算式に基づいて、必要スロット数を算出する。
スロット確保要求メッセージは、S52でスロット数算出部157が算出した必要スロット数を含む。
スロット確保に成功した場合には、S61へ進む。
スロット確保に失敗した場合には、S56へ進む。
スロット移譲部158は、スロット管理要求メッセージ取得部151が取得したスロット確保要求メッセージに含まれるアプリケーション識別子に基づいて、アプリケーション属性テーブル記憶部159が記憶したアプリケーション属性テーブルから、そのアプリケーションプログラムの重要度522を取得する(以下、「要求元の重要度」という)。
スロット移譲部158は、更に、アプリケーション属性テーブル記憶部159が記憶したアプリケーション属性テーブルを検索して、要求元の重要度よりも低い重要度522(他の要求元の重要度)をもつアプリケーションプログラムのなかに、現在スロットを確保しているものがあるか否かを判断する。このとき、使用状況524が「使用」になっていれば、スロットを確保していると判断する。
より重要度の低いアプリケーションプログラムが確保したスロットがある場合には、S58へ進む。
より重要度の低いアプリケーションプログラムが確保したスロットがない場合には、S64へ進む。
スロット移譲部158は、要求元の重要度よりも低い重要度のアプリケーションプログラムのなかから、アプリケーションプログラムを1つ選択する。例えば、もっとも重要度の低いアプリケーションプログラムを選択する。
スロット移譲部158は、選択したアプリケーションプログラムについて、アプリケーション属性テーブル記憶部159が記憶したアプリケーション属性テーブルの使用状況524を「未使用」に書き換える。
解放したスロットは、それまで確保していた通信路と切り離され、他の通信路のために使用できる状態となる。ただし、他の端末装置に対しては解放していないので、端末装置100が確保した状態は続いている。
スロット解放メッセージは、S58でスロット移譲部158が解放したスロットのスロットマップ識別子を含む。
これを受けて、アドホックネットワーク制御部140は、前述したスロット解放対応処理を行う。
スロット移譲部158は、S58で選択したアプリケーションプログラムについて、アプリケーション属性テーブル記憶部159が記憶したアプリケーション属性テーブルのスロットマップ識別子525を取得する。
スロット移譲部158は、次に、取得したスロットマップ識別子525から、スロットマップ識別子記憶部191が記憶したスロットマップ識別子テーブルに基づいて、そのアプリケーションプログラムが確保していたスロットマップ533を取得する。
スロット移譲部158は、取得したスロットマップ533に含まれるスロットを、現在、スロット確保を要求しているアプリケーションプログラムのために確保する。
例えば、スロット移譲部158は、新たなスロットマップ識別子531を生成し、スロットマップ識別子記憶部191に記憶させる。また、生成したスロットマップ識別子531を、スロット確保を要求しているアプリケーションプログラムについて、アプリケーション属性テーブル記憶部159に記憶させる。
その後、S53に戻り、必要スロット数から、すでに確保したスロット数を減じた残りのスロットについて、再度、TDMA制御部160に対するスロット確保要求を行う。
状態管理部153は、確保したスロットを示すスロットマップ識別子を新たに生成し、スロットマップ識別子記憶部191に記憶させる。
アプリケーション属性テーブル記憶部159は、スロット確保を要求しているアプリケーションプログラムについて、アプリケーション属性テーブルの使用状況524を「使用」に書き換える。また、スロットマップ識別子525を、S61で生成したスロットマップ識別子に書き換える。
スロット確保成功メッセージは、確保したスロットを示すスロットマップ識別子を含む。
その後、スロット確保処理を終了する。
その後、スロット確保処理を終了する。
スロット再確保処理は、ルートコストが変わったときにアドホックネットワーク制御部140が通知するスロット再確保要求メッセージを、スロット管理要求メッセージ取得部151が取得した場合に行う処理である。
スロット再確保要求メッセージは、スロットの確保を要求したアプリケーションプログラムのアプリケーション識別子(要求元識別情報)と、その通信路の変更後のルートコストとを含んでいる。
確保すべきスロット数が増加した場合には、S75へ進む。
確保すべきスロット数が減少した場合には、S76へ進む。
確保すべきスロット数が変わらない場合には、S77へ進む。
なお、確保すべきスロット数が減少したときは、なにも処理を行わず、要求されているよりも高い通信品質の通信路を確保しておいてもよい。
その後、スロット再確保処理を終了する。
TDMA制御部160は、スロット情報受信部161、スロット情報送信部162、スロットマップテーブル記憶部163、スロット確保要求取得部164、スロット解放要求取得部165、スロット確保成否通知部166、TDMA管理部167、空きスロット判別部168、スロット確保部169を有する。
スロット情報送信部162は、他の端末装置のために、スロットマップテーブル記憶部163が記憶したスロット情報を、無線通信装置905を用いて送信する。
スロット情報は、例えば、フレームの先頭スロットを制御用スロットとし、制御用スロットを各端末装置が交互に使用して、送信する。
あるいは、各端末装置が送信用に確保したスロットの先頭部分を使用して、スロット情報を送信してもよい。
スロットマップテーブルは、TDMAスロットを管理するためのテーブルである。
TDMA管理部167は、スロット確保要求取得部164がスロット確保要求メッセージを取得した場合、および、スロット解放要求取得部165がスロット解放要求メッセージを取得した場合に、スロットの確保、解放の処理を行う。
TDMA管理部167は、スロット確保要求メッセージに含まれるスロット数のTDMAスロットを確保する。必要なスロット数のTDMAスロットを確保できない場合には、TDMAスロットを確保せず、スロット確保失敗と判断するものとする。
しかし、必要なスロット数のTDMAスロットを確保できない場合に、確保できるだけのTDMAスロットを確保してもよい。その場合、スロット確保成否通知部166が通知するスロット確保失敗メッセージは、確保できたスロット数(あるいは不足するスロット数)を含む。先に確保できるだけのスロットを確保するほうが、再び確保を試みるまでの間に、他の端末装置にスロットを確保されてしまうことを防げるので、好ましい。
空きスロット判別部168は、空きチャネル判別部の一例である。
空きスロット判別部168は、空きチャネル確保部の一例である。
他の端末装置は、スロット情報送信部162が、スロット確保部169によって書き換えられたスロットマップテーブルに基づくスロット情報を送信することにより、そのスロットが端末装置100によって確保されたことを知る。
あるいは、そのスロットを用いて、実際に送信動作を行うことにより、そのスロットを確保したことを他の端末装置に知らせてもよい。
端末装置100間の通信は、階層の上から順に、アプリケーションプログラム(を実行しているアプリケーション実行部110)間におけるアドホック通信、アドホックネットワーク制御部140間におけるQoSアドホックネットワークプロトコルによる通信、TDMA制御部160間におけるQoSスロット割当交渉プロトコルによる通信、無線通信装置905間における無線物理レイヤプロトコルによる通信の4つの階層による通信として捉えることができる。
アドホックネットワーク制御部140間のQoSアドホックネットワークプロトコルによる通信は、通信路の探索、確保、解放などのアドホックルーティング交渉処理を行い、これによって確保された通信路を使用して、アプリケーション実行部110間のアドホック通信を実現する。
TDMA制御部160間のQoSスロット割当交渉プロトコルによる通信は、空きスロットの探索、確保、解放など、端末装置100間のTDMAスロット割当を行い、これによって確保されたTDMAスロットを使用して、アドホックネットワーク制御部140が通信路を確保する。
QoS割当ポリシィ記憶部170が記憶した最新のQoS割当ポリシィを、アプリケーション属性テーブル記憶部159がアプリケーション属性テーブルにコピーする。このとき、使用状況524は、全て「未使用」に設定する。
アプリケーション制御部130が、アプリケーション実行部110が実行しているアプリケーションプログラムから、アドホック通信(3)の開始を要求するメッセージを受ける。
アドホック通信起動(P03)で要求されたアドホック通信を実現するため、ルーティングテーブル記憶部144が記憶しているルーティングテーブルから、パスID511に該当する隣接端末514を検索する。このとき、パス状態515が「アクティブ」であれば、そのルートを利用する。「イナクティブ」なら、アドホック通信エラー通知(P09)が起動され、アドホック通信を要求したアプリケーションプログラムにエラーが通知される。また、アプリケーションプログラムが新たに通信路の確保を要求する場合には、アドホックルーティング処理(P04)によりルート検索が行われ、成功した場合はルーティングテーブル記憶部144が、記憶する。
検索したルートのパスIDのテーブル情報を用いて、情報更新のための要求メッセージを送信する。送信先はパスIDの隣接端末である。次に、アドホック通信を要求したアプリケーションに対して、アドホック通信完了通知(P10)により、アドホック通信が完了したことを通知する。
P43において、ルーティングメッセージを送信する。定期的にルートの検索、維持を行う。
P41において、ルートを監視する。一定周期でルーティングメッセージを送信(P43)し、QoSアドホックネットワークプロトコルのアドホックルーティング交渉を行って、ルートの設定と維持管理を行う。
P42において、ルーティングテーブルを更新する。ルート監視(P41)によるルートの設定、維持の結果を、ルーティングテーブルに保持する。
この例は、端末装置100のアプリケーション実行部110が実行しているアプリケーションプログラムが、通信開始を要求した場合(TDMAスロット初期割当手順)の例である。
アドホックネットワーク制御部140は、算出した通信路における下流端末装置101に通信路を確保させるため、下流端末装置101に対して、通信路確保要求メッセージ681を送信する。通信路確保要求メッセージ681は、要求元のアプリケーション識別子と、宛先端末装置の端末識別子を含む。
アドホックネットワーク制御部140は、必要なTDMAスロットを確保するため、QoS調整部150に対して、スロット確保要求メッセージ641(QoS調整要求)を通知する。スロット確保要求メッセージ641は、要求元のアプリケーション識別子と、算出した通信路のルートコストとを含む。
QoS調整部150は、TDMA制御部160に対して、スロット確保要求メッセージ651(TDMAスロット割当要求)を通知する。スロット確保要求メッセージ651は、算出した確保すべきスロット数を含む。
TDMA制御部160は、QoS調整部150に対して、スロット確保成功メッセージ652(TDMAスロット割当完了)を通知する。スロット確保成功メッセージ652は、確保したスロットのスロット番号を含む。
QoS調整部150は、アドホックネットワーク制御部140に対して、スロット確保成功メッセージ642(QoS調整完了)を通知する。スロット確保成功メッセージ642は、確保したスロットのスロットマップ識別子を含む。
アドホックネットワーク制御部140は、アプリケーション制御部130に対して、通信路確保成功メッセージ632(通信路確保完了)を通知する。通信路確保成功メッセージ632は、確保した通信路のパスIDを含む。
この例は、上流端末装置106(または、更にその上流)が実行しているアプリケーションプログラムが、通信開始を要求した場合(TDMAスロット初期割当手順)の例である。
アドホックネットワーク制御部140は、宛先端末装置の端末識別子から、ルーティング管理部143が通信路を算出する(アドホックルーティング処理)。
アドホックネットワーク制御部140は、QoS調整部150に対して、スロット確保要求メッセージ641(QoS調整要求)を通知する。スロット確保要求メッセージ641は、要求元のアプリケーション識別子と、算出した通信路のルートコストとを含む。
なお、アドホックネットワーク制御部140は、下流端末装置に対する通信路確保要求メッセージの送信も行うが、この図では記載を省略している。
QoS調整部150は、TDMA制御部160に対して、スロット確保要求メッセージ651(TDMAスロット割当要求)を通知する。スロット確保要求メッセージ651は、算出した確保すべきスロット数を含む。
TDMA制御部160は、QoS調整部150に対して、スロット確保失敗メッセージ653(TDMAスロット割当未完了)を通知する。
QoS調整部150は、アドホックネットワーク制御部140に対して、スロット解放メッセージ643を通知する。スロット解放メッセージ643は、解放したスロットのスロットマップ識別子を含む。
この例では、切断した通信路の確保を要求した要求元が、他の端末装置が実行しているアプリケーションプログラムであった場合について説明する。
アドホックネットワーク制御部140は、スロットを解放したために切断した通信路の上流端末装置107に対して、通信路切断メッセージ692を送信する。
QoS調整部150は、更に、足りない分のTDMAスロットを確保するため、再び、TDMA制御部160に対して、スロット確保要求メッセージ651(TDMAスロット再割当要求)を通知する。
このとき、下流端末装置102および上流端末装置107においてスロットが解放されるのを待つため、所定の時間経過後、スロット確保要求メッセージ651を通知することとしてもよい。
TDMA制御部160は、QoS調整部150に対して、スロット確保成功メッセージ652(TDMAスロット再割当完了)を通知する。
QoS調整部150は、アドホックネットワーク制御部140に対して、スロット確保成功メッセージ642(QoS調整完了)を通知する。スロット確保成功メッセージ642は、確保したスロットのスロットマップ識別子を含む。
アドホックネットワーク制御部140は、上流端末装置106に対して、通信路確保成功メッセージ691(通信路確保完了)を送信する。
この例は、下流端末装置101(または、更にその下流)で、TDMAスロットが不足するなどの理由で、通信路が切断した場合(TDMAスロット調整手順)の例である。
アドホックネットワーク制御部140は、別の経路を探索し、通信路を算出する。
アドホックネットワーク制御部140は、新たに算出した通信路の下流端末装置103に対して、通信路確保要求メッセージ681を送信する。
アドホックネットワーク制御部140は、QoS調整部150に対して、スロット再確保要求メッセージ644(QoS調整要求)を通知する。スロット再確保要求メッセージ644は、要求元のアプリケーション識別子と、新たに算出した通信路のルートコストとを含む。
なお、ルートコストに変動がない場合には、スロット再確保要求メッセージ644を通知しないこととしてもよい。
QoS調整部150は、確保しておく必要がなくなったスロットを解放するため、TDMA制御部160に対して、スロット解放要求メッセージ654(TDMAスロット解放要求)を通知する。
TDMA制御部160は、QoS調整部150に対して、スロット解放成功メッセージ655(TDMAスロット解放完了)を通知する。
QoS調整部150は、アドホックネットワーク制御部140に対して、スロット再確保成功メッセージ645(QoS調整完了)を通知する。
アドホックネットワーク制御部140は、新たな通信路が確保できたので、上流端末装置106に対して、ルートコスト変更メッセージ693を送信する。ルートコスト変更メッセージ693は、通信路のパスIDと、変更後のルートコストとを含む。
なお、新たな通信路が確保できなかった場合には、上流端末装置106に対して、通信路切断メッセージを送信する。
この例は、下流端末装置103(または、更にその下流)で、通信路の再確保が行われ、ルートコストが変更した場合(TDMAスロット調整手順)の例である。
アドホックネットワーク制御部140は、QoS調整部150に対して、スロット再確保要求メッセージ644(QoS調整要求)を通知する。
QoS調整部150は、更に確保すべき増加分のスロットを確保するため、TDMA制御部160に対して、スロット確保要求メッセージ651(TDMAスロット割当要求)を通知する。
TDMA制御部160は、QoS調整部150に対して、スロット確保失敗メッセージ653(TDMAスロット割当未完了)を通知する。
QoS調整部150は、アドホックネットワーク制御部140に対して、スロット解放メッセージ643を通知する。スロット解放メッセージ643は、解放したスロットのスロットマップ識別子を含む。
この例では、切断した通信路の確保を要求した要求元が、端末装置100のアプリケーション実行部110が実行しているアプリケーションプログラムであった場合について説明する。
アドホックネットワーク制御部140は、アプリケーション制御部130に対して、通信路切断メッセージ633を通知する。
QoS調整部150は、更に、足りない分のTDMAスロットを確保するため、再び、TDMA制御部160に対して、スロット確保要求メッセージ651(TDMAスロット再割当要求)を通知する。
TDMA制御部160は、QoS調整部150に対して、スロット確保成功メッセージ652(TDMAスロット再割当完了)を通知する。
QoS調整部150は、アドホックネットワーク制御部140に対して、スロット再確保成功メッセージ645(QoS調整完了)を通知する。
実施の形態2を、図23〜図32を用いて説明する。
この実施の形態における通信コミュニティ800の全体構成、端末装置100のハードウェア構成および全体ブロック構成は、実施の形態1で説明したものと同様なので、ここでは説明を省略する。
通信路確保要求受信部412は、送信要求入力部および他端末送信要求受信部の一例である。
通信路要求情報は、通信路のパスID、要求元のアプリケーションプログラムのアプリケーション識別子、要求元の端末装置の端末識別子、宛先端末装置の端末識別子などを含む。
通信路要求記憶部193は、また、アドホックネットワーク制御メッセージ取得部145が取得した、アプリケーション実行部110が実行しているアプリケーションプログラムが要求元の通信路確保要求も、通信路要求情報として、あわせて記憶する。
通信路確保要求送信部422は、送信要求送信部および他端末送信要求送信部の一例である。
なお、無限ループの発生を防ぐため、すでに一度送信したことがある通信路要求情報は、再送要求がない限り、再び送信しないこととする。
通信コミュニティ800内のすべての端末装置100は、同一の通信路要求情報を共有しているので、各端末装置100のルーティング管理部143が算出する通信路は、すべての端末装置100で同一になる。
スロット数算出部157は、必要チャネル数算出部および他端末必要チャネル数算出部の一例である。
そこで、TDMAスロットが余っている状態のときは、余っているスロットを各通信路に配分し、要求されているよりも高い通信品質の通信路を確保することとしてもよい。
例えば、(確保すべきスロット数)=(確保可能な全スロット数)×(その通信路に要求されるQoS)/(すべての通信路に要求されるQoSの合計)(小数点以下切り捨て)という計算式に基づいて、スロット数算出部157が確保すべきスロット数を算出する。
そこで、同じ通信路内のスロット確保要求は、要求元の端末装置に近いほうから順に並べ替えるものとする。
ただし、重要度が同じ場合の並べ替え規則は、通信コミュニティ800内のすべての端末装置100が同じ規則にしたがって並べ替えるのであれば、他の規則であってもよい。結果として得られるスロット確保要求の順番を同じにするための便宜的なものに過ぎないからである。
スロットの確保は、重要度の高い順に行うので、重要度の高い通信に必要なスロットが確保される。重要度の低い通信は、TDMAスロットが不足している状態が解消するまで、スロットが確保できない。
なお、重要度の低い通信がまったくできなくなってしまうことを防ぐため、TDMAスロットが足りない状態である場合、重要度が所定の値(重要度基準値)より高い場合には、必要なスロット数を確保し、重要度が重要度基準値より低い場合には、残っているスロットを、残りのスロット割当要求に配分することとしてもよい。
例えば、(残っているスロット数)×(その通信路に要求されるQoS)/(すべての通信路に要求されるQoSの合計)(小数点以下切り捨て)のスロットを配分する。
これにより、重要度が低い通信は、要求された通信品質は確保できないものの、通信がまったくできないという状態は解消される。
状態管理部153は、スロット確保成否取得部156が取得した結果に基づいて、アプリケーション属性テーブル記憶部159などが記憶したテーブルの内容を書き換え、割り当てられたスロットを確保する。
状態管理部153は、割当チャネル確保部の一例である。
スロット情報受信部161は、衝突判別情報受信部の一例である。
例えば、スロット情報記憶部192は、スロット情報受信部161が受信したスロット情報を送信した端末装置は、直接通信可能な範囲内にある隣接端末であると判断し、スロット情報に付け加える。
スロットマップテーブル記憶部163は、スロット情報記憶部192が記憶したスロット情報に基づいて、送信が衝突しないスロットを判別し、スロットマップテーブルとして記憶する。
スロットマップテーブル記憶部163は、衝突チャネル判別部の一例である。
スロット確保部169は、チャネル割当部の一例である。
スロット確保部169が確保できるスロットが複数ある場合にどのスロットを確保するかの規則は、通信コミュニティ800内のすべての端末装置100が同じ規則を用いる。
例えば、できるだけスロット番号の小さいスロットから順に確保し、複数のスロットを確保する場合には、連続したスロット番号のスロットを確保することとする。
通信路確保要求メッセージは、実施の形態1で説明したものと同様のメッセージであり、アプリケーション実行部110が実行しているアプリケーションプログラムからの要求により、アプリケーション制御部130が通知するものである。
その後、通信路要求削除処理を終了する。
通信路要求情報は、要求元のアプリケーション識別子、要求元の端末識別子、宛先端末装置の端末識別子などを含む。通信路要求情報は、端末装置100を通る通信路であるか否かにかかわらず、通信コミュニティ800内のすべての端末装置100に、同じ情報が通知される。
記憶済の場合は、通信路要求蓄積処理を終了する。
まだ記憶していない(新しい)通信路要求情報である場合には、S82へ進む。新しい通信路情報を記憶し、他の端末装置に対して送信する。
通信路解放要求メッセージも、実施の形態1で説明したものと同様のメッセージである。
その後、通信路要求削除処理を終了する。
記憶していない場合は、削除済とみなし、通信路要求削除処理を終了する。
記憶している場合は、S92へ進む。対応する通信路要求情報を削除し、他の端末装置に対して、通信路解放情報を送信する。
したがって、ルーティング管理部143が算出する通信路は、端末装置100を通るものか否かにかかわらず、通信コミュニティ800内で、現在要求されているすべての通信路である。通信コミュニティ800内のすべての端末装置100が、同一の情報に基づき、同一のアルゴリズムで通信路を算出するので、算出結果も、すべての端末装置100で同一となる。
スロット確保要求情報は、通信路要求情報に含まれる要求元のアプリケーション識別子、要求元の端末識別子、宛先端末装置の端末識別子のほか、T11でルーティング管理部143が算出した通信路における中継端末装置の端末識別子、ルートコストなどを含む。
スロット割当結果メッセージは、端末装置100を通る通信路について、割り当てたスロットのスロットマップ識別子などの情報を含む。
これにより、新しいスロット割当に基づくアドホック通信が可能となる。
それまでのスロット割当状態にかかわらず、一から新たに、スロットを割り当てるためである。
なお、確保すべきスロット数の計算式は、例えば、実施の形態1で説明したものと同じ計算式を用いてもよいし、他の計算式によるものでもよい。
要求元の重要度は、スロット確保要求情報に含まれる要求元のアプリケーション識別子により、アプリケーション属性テーブル記憶部159が記憶したアプリケーション属性テーブルを検索することで、求められる。
スロット確保要求メッセージは、スロット確保要求情報を、スロットを確保すべき端末装置ごとに分割したものである。例えば、1つの通信路において、中継端末装置が3つあれば、送信を行う端末装置は、要求元の端末装置を含めて、4つある。したがって、1つのスロット確保要求情報に対して、4つのスロット確保要求メッセージを通知する。
スロット確保要求メッセージは、スロットを確保すべき端末装置の端末識別子、確保すべきスロット数の情報を含む。
スロットを確保すべき端末装置の端末識別子は、スロット確保要求情報に含まれる要求元の端末識別子、または、中継端末装置の端末識別子である。
確保すべきスロット数は、T23でスロット数算出部157が算出したものである。
これにより、新しいスロット割当に基づくアドホック通信が可能となる。
スロット確保要求メッセージである場合には、T45へ進む。
スロット割当終了メッセージである場合には、T47へ進む。
その後、T43に戻り、次のスロット確保要求を処理する。
スロット割当結果メッセージは、スロット確保結果のうち、その端末装置100が確保したスロットについてのスロット番号などの情報を含む。
スロットマップテーブル記憶部163は、通信コミュニティ800内のすべての端末装置100についてのスロットマップテーブルを記憶している。
この例では、「◎」は、そのスロットをその端末装置が確保したこと、「○」は、そのスロットをその端末装置が使用して送信しても送信の衝突が起こらないこと、「×」は、そのスロットをその端末装置が使用して送信すると、隣接する端末装置がそのスロットを確保しているため、送信が衝突すること、「△」は、そのスロットをその端末装置が使用して送信すると、隣接する端末装置はそのスロットを確保していないが、隣接する端末装置に隣接する端末装置(隠れ端末)がそのスロットを確保しているので、送信が衝突すること、を意味する。
したがって、この例では、例えば、「端末A_ID」で識別される端末装置は、スロット5〜7を確保してもよいことがわかる。
例えば、定期的にスロット割当を行うこととして、前回のスロット割当から所定の時間が経過したことを判別し、スロット割当を開始する。
あるいは、アドホックネットワークプロトコル受信部141が、他の端末装置から、スロット割当の開始を要求するメッセージを受信した場合に、スロット割当を開始してもよい。
または、通信コミュニティ800内のいずれかの端末装置100で、新たな通信路確保要求あるいは通信路解放要求が発生した場合に、スロット割当を開始してもよい。
アドホックネットワーク制御部140のスロット管理要求メッセージ通知部148は、QoS調整部150に対して、スロット確保要求情報742を通知する。
スロット確保要求情報742は、すべてのスロット確保要求について、要求元のアプリケーション識別子、要求元の端末識別子、中継端末装置の端末識別子、宛先端末装置の端末識別子、ルートコストなどの情報を含む。
QoS調整部150のスロット解放要求通知部155は、確保したすべてのスロットを解放させるため、TDMA制御部160に対して、スロット解放要求メッセージ751を通知する。
TDMA制御部160のTDMA管理部167は、スロットマップテーブル記憶部163が記憶しているすべての確保されたスロットに関する情報を初期化して、すべてのスロットが解放された状態とする。
ただし、アドホックネットワーク制御部140のルーティングテーブル記憶部144やQoS調整部150のアプリケーション属性テーブル記憶部159・スロットマップ識別子記憶部191は初期化しないので、スロット割当が終了するまでの間は、古いスロット割当を用いて、アドホック通信をすることができる。
あるいは、スロットマップテーブル記憶部163を複数用意して、これを切り替えて使用することにより、スロット割当が終了するまでの間、古いスロットマップテーブルを使用できるようにしておいてもよい。
QoS調整部150の状態管理部153は、すべてのスロット確保要求について、要求元の重要度を算出し、スロット確保要求を並べ替える。
QoS調整部150のスロット確保要求通知部154は、すべてのスロット確保要求を、並べ替えた順番で、TDMA制御部に対し、スロット確保要求メッセージ752として通知する。
スロット確保要求メッセージ752は、スロットを確保すべき端末装置の端末識別子、確保すべきスロット数などの情報を含む。一つのスロット確保要求に対して、(中継端末装置の数)+1(要求元の端末装置の分)個のスロット確保要求メッセージ752を通知する。
TDMA制御部160のスロット確保部169は、スロット情報記憶部192が記憶したスロット情報に基づいて、各端末装置の送信が衝突しないTDMAスロットを判別し、TDMAスロットを確保する。
TDMA制御部160のスロットマップテーブル記憶部163は、スロット確保部169が各端末装置について確保したスロットを記憶する。
TDMA制御部160のTDMA管理部167は、スロットマップテーブル記憶部163が記憶したスロットマップテーブルから、端末装置100に割り当てられたスロットについての情報を取得する。
TDMA制御部160のスロット確保成否通知部166は、QoS調整部150に対して、スロット割当結果メッセージ754を通知する。
スロット割当結果メッセージ754は、端末装置100に割り当てられたスロットについての情報を含む。
なお、すべてのスロット確保が終了してからスロット割当結果を通知するのではなく、一つ一つのスロット確保要求に対して、その結果を通知することとしてもよい。
QoS調整部150の状態管理部153は、スロット割当結果メッセージに含まれる、端末装置100に割り当てられたスロットについての情報から、各通信路のために確保するスロットを決定する。
QoS調整部150のスロット管理結果メッセージ通知部152は、アドホックネットワーク制御部140に対して、スロット割当結果メッセージ743を通知する。
スロット割当結果メッセージ743は、確保したスロットのスロットマップ識別子、そのスロットを割り当てた要求元のアプリケーション識別子などを含む。
ルーティングテーブル記憶部144は、確保した通信路を記憶し、パス状態515を「アクティブ」にし、スロットマップ識別子516、アプリケーション識別子517を記憶する。
なお、スロット割当処理の間は、アドホック通信をしないこととして、ルーティングテーブル記憶部144、アプリケーション属性テーブル記憶部159などが記憶したテーブルの内容を、随時、書き換えることとしてもよい。
あるいは、ルーティングテーブル記憶部144、アプリケーション属性テーブル記憶部159などを複数用意し、古いテーブルを保持したまま、新しいテーブルを作成すれば、スロット割当処理の間も、アドホック通信を可能とすることができる。
実施の形態3を、図33〜図34を用いて説明する。
この実施の形態における通信コミュニティ800の全体構成、端末装置100のハードウェア構成は、実施の形態1で説明したものと同様なので、ここでは説明を省略する。
端末装置100は、実施の形態1で説明した機能ブロックのほか、同期状態記憶部180を有する。
同期状態記憶部180は、同期状態を記憶する。
同期状態とは、通信コミュニティ800におけるアドホック通信のモードであり、例えば、「緊急状態」「通常状態」「保守状態」などを示す。なお、これらの状態に数値を割り当て、「1」「2」「3」などとして、同期状態記憶部180が記憶してもよい。
例えば、端末装置100のアドホックネットワークプロトコル受信部141が、その通知を受信し、同期状態記憶部180が、記憶した同期状態を書き換える。
アプリケーション実行部110は、アプリケーション制御部130に対して、同期状態変更メッセージ711を通知する。同期状態変更メッセージ711は、変更後の同期状態を含む。
同期状態変更メッセージ781は、通常のQoSアドホックネットワークプロトコルにしたがって、他の端末装置に送信する。
同期状態記憶部180は、同期状態変更メッセージ731に含まれている同期状態を、新たな同期状態として記憶する。
あるいは、TDMA制御部160がスロット確保情報の交換用に使用する制御用スロットを使用して、同期状態の変更を送信することとしてもよい。
また、変更があった場合だけでなく、そのスロットを使用して、常に現在の同期状態を送信することとしてもよい。
あるいは、同期状態変更メッセージ781に、スロット割当方式切り替えの時刻を含めるなど、なんらかの方式で、他の端末装置と同期をとり、一斉に、スロット割当方式を切り替えることとしてもよい。
切り替え時刻を指定する場合には、同期状態変更メッセージ781が通信コミュニティ800内のすべての端末装置100に伝達され、端末装置100がスロット割当方式の切り替えに必要な情報を収集し、新たなスロット割当を算出するまでにかかる時間を考慮して、十分な余裕を見て、切り替え時刻を指定する。
例えば、アドホックネットワーク制御部140は、ルーティングテーブル記憶部144が記憶したルーティングテーブルから、通信コミュニティ800内で一番遠い端末装置までの中継端末装置の数を算出し、同期状態変更メッセージ781がその端末装置まで伝達されるのにかかる時間を求めて、切り替え時刻を算出する。
(1)アプリケーションプログラム間でアドホック通信により連携するアプリケーション制御部。
(2)QoSアドホックネットワークプロトコルのアドホックルーティング交渉処理により、定期的に端末装置間のルートを監視し維持するアドホックネットワーク制御部。
(3)QoSアドホックネットワークプロトコルのQoSスロット割当交渉処理により、端末装置間で利用するTDMAスロット割当てを行うTDMA制御部。
(4)管理フェーズに配布されるQoS割当ポリシィとして、アプリケーションプログラム単位にTDMA割当のために必要な、重要度、QoSを設定する定義部。
(5)アドホックネットワーク制御部が管理するルートコストに変更があった場合に、重要度に応じて、そのルートを利用しているアプリケーションプログラム対応に規定されているQoS割当ポリシィを満足するTDMA割当を行い、この割当が行えない場合は、他のアプリケーションプログラムが利用しているTDMAスロットを解放して利用するQoS調整部。
(6)アプリケーションプログラムが指定する、全ての端末装置に共通の情報である同期状態を共有することにより、この情報とQoS割当ポリシィの関係に基づいてTDMA制御部を実行する事により、アドホックネットワーク制御部によるQoSアドホックネットワークプロトコルによる交渉の負荷を発生させずに、アドホックネットワーク通信を行うQoS調整部。
Claims (10)
- 情報を処理する処理装置と、
情報を記憶する記憶装置と、
複数の無線通信チャネルを使用して他の端末装置と通信する無線通信装置と、
上記記憶装置を用いて、上記他の端末装置に対して情報を送信することを要求する要求元を識別する要求元識別情報と、上記要求元の重要度を示す重要度情報との対応関係を、要求元重要度として記憶する重要度記憶部と、
要求元が他の端末装置に対して情報を送信することを要求する送信要求を入力する送信要求入力部と、
上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、上記送信要求入力部が入力した送信要求により要求された情報の送信をするために確保すべき無線通信チャネルのチャネル数を算出し、必要チャネル数とする必要チャネル数算出部と、
上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、使用されていない無線通信チャネルを、空きチャネルとして判別する空きチャネル判別部と、
上記空きチャネル判別部が判別した空きチャネルのうち、上記必要チャネル数算出部が算出した必要チャネル数の無線通信チャネルを確保する空きチャネル確保部と、
上記必要チャネル数算出部が算出した必要チャネル数の無線通信チャネルを上記空きチャネル確保部が確保できなかった場合に、上記処理装置を用いて、他の要求元のために無線通信チャネルを確保しているか否かを判断し、
他の要求元のために無線通信チャネルを確保していると判断した場合に、上記重要度記憶部が記憶した要求元重要度に基づいて、上記要求元の重要度および上記他の要求元の重要度を判別し、判別した他の要求元の重要度が、判別した要求元の重要度よりも低い場合に、上記他の要求元が確保した無線通信チャネルを解放するチャネル解放部と、
上記送信要求入力部が入力した送信要求に基づいて、上記無線通信装置を用いて、上記空きチャネル確保部が確保した無線通信チャネルを使用して、情報を送信する情報送信部と、
を有することを特徴とする端末装置。 - 上記端末装置は、更に、
上記処理装置を用いて、上記他の端末装置との通信を行うアプリケーションプログラムを実行するアプリケーション実行部を有し、
上記重要度記憶部は、上記要求元識別情報として、
上記アプリケーション実行部が実行するアプリケーションプログラムおよび上記他の端末装置が実行するアプリケーションプログラムを識別するアプリケーション識別情報を記憶し、
上記送信要求入力部は、
上記アプリケーションプログラムを実行しているアプリケーション実行部およびアプリケーションプログラムを実行している他の端末装置から、上記送信要求を入力する
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 上記端末装置は、更に、
上記送信要求入力部が、上記無線通信装置を用いて直接通信できない別の端末装置を送信先として情報を送信することを要求する送信要求を入力した場合に、
上記処理装置を用いて、上記無線通信装置を用いて直接通信できる端末装置間で情報を転送することにより、上記別の端末装置に情報を到達させる経路を算出し、通信路とする通信路算出部と、
上記無線通信装置を用いて、上記通信路算出部が算出した通信路のうち直接通信できる他の端末装置に対して、上記別の端末装置を送信先として情報を送信することを要求する送信要求を送信する送信要求送信部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 上記必要チャネル数算出部は、
上記通信路算出部が算出した通信路において、情報を転送する端末装置の数に基づいて、上記必要チャネル数を算出し、
上記端末装置の数と算出した必要チャネル数との間に、単調増加の関係がある
ことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。 - 情報を処理する処理装置と、
情報を記憶する記憶装置と、
複数の無線通信チャネルを使用して他の端末装置と通信する無線通信装置と、
上記記憶装置を用いて、上記他の端末装置に対して情報を送信することを要求する要求元を識別する要求元識別情報と、上記要求元の重要度を示す重要度情報との対応関係を、要求元重要度として記憶する重要度記憶部と、
要求元が他の端末装置に対して情報を送信することを要求する送信要求を入力する送信要求入力部と、
上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、上記送信要求入力部が入力した送信要求により要求された情報の送信をするために確保すべき無線通信チャネルのチャネル数を算出し、必要チャネル数とする必要チャネル数算出部と、
上記無線通信装置を用いて、他の端末装置が入力した送信要求を、他端末送信要求として受信する他端末送信要求受信部と、
上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、上記他端末送信要求受信部が受信した他端末送信要求により要求された情報の送信をするために上記他の端末装置が確保すべき無線通信チャネルのチャネル数を算出し、他端末必要チャネル数とする他端末必要チャネル数算出部と、
上記処理装置を用いて、上記重要度記憶部が記憶した要求元重要度に基づいて、上記送信要求入力部が入力した送信要求および上記他端末送信要求受信部が受信した他端末送信要求について、上記送信要求および他端末送信要求の要求元の重要度を判別する送信要求重要度判別部と、
上記処理装置を用いて、上記送信要求重要度判別部が判別した要求元の重要度が高い順に、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうちから、上記必要チャネル数算出部および他端末必要チャネル数算出部が算出した必要チャネル数および他端末必要チャネル数の無線通信チャネルを割り当てるチャネル割当部と、
上記送信要求入力部が入力した送信要求に対して、上記チャネル割当部が割り当てた無線通信チャネルを、上記送信要求のために確保する割当チャネル確保部と、
上記送信要求入力部が入力した送信要求に基づいて、上記無線通信装置を用いて、上記割当チャネル確保部が確保した無線通信チャネルを使用して、情報を送信する情報送信部と、
を有することを特徴とする端末装置。 - 上記端末装置は、更に、
上記無線通信装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、ある無線通信チャネルを他の端末装置が同時に送信すると送信が衝突するか否かを判別するための情報を受信する衝突判別情報受信部と、
上記処理装置を用いて、上記衝突判別情報受信部が受信した情報に基づいて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、ある無線通信チャネルを他の端末装置が同時に送信すると送信が衝突するか否かを判別する衝突チャネル判別部と、
を有し、
上記チャネル割当部は、
上記衝突チャネル判別部が判別した情報に基づいて、送信が衝突しないように、無線通信チャネルを割り当てる
ことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。 - 情報を処理する処理装置と、
情報を記憶する記憶装置と、
複数の無線通信チャネルを使用して他の端末装置と通信する無線通信装置と、
上記記憶装置を用いて、上記他の端末装置に対して情報を送信することを要求する要求元を識別する要求元識別情報と、上記要求元の重要度を示す重要度情報との対応関係を、要求元重要度として記憶する重要度記憶部と、
を有する端末装置を用いて、無線通信を行う無線通信方法において、
送信要求入力部が、要求元が他の端末装置に対して情報を送信することを要求する送信要求を入力する送信要求入力工程と、
必要チャネル数算出部が、上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、上記送信要求入力部が入力した送信要求により要求された情報の送信をするために確保すべき無線通信チャネルのチャネル数を算出し、必要チャネル数とする必要チャネル数算出工程と、
空きチャネル判別部が、上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、使用されていない無線通信チャネルを、空きチャネルとして判別する空きチャネル判別工程と、
空きチャネル確保部が、上記空きチャネル判別部が判別した空きチャネルのうち、上記必要チャネル数算出部が算出した必要チャネル数の無線通信チャネルを確保する空きチャネル確保工程と、
上記必要チャネル数算出部が算出した必要チャネル数の無線通信チャネルを上記空きチャネル確保部が確保できなかった場合に、
チャネル解放部が、上記処理装置を用いて、他の要求元のために無線通信チャネルを確保しているか否かを判断し、
他の要求元のために無線通信チャネルを確保していると判断した場合に、上記重要度記憶部が記憶した要求元重要度に基づいて、上記要求元の重要度および上記他の要求元の重要度を判別し、判別した他の要求元の重要度が、判別した要求元の重要度よりも低い場合に、上記他の要求元が確保した無線通信チャネルを解放するチャネル解放工程と、
情報送信部が、上記無線通信装置を用いて、上記送信要求入力部が入力した送信要求に基づいて、上記空きチャネル確保部が確保した無線通信チャネルを使用して、情報を送信する情報送信工程と、
を有することを特徴とする無線通信方法。 - 情報を処理する処理装置と、
情報を記憶する記憶装置と、
複数の無線通信チャネルを使用して他の端末装置と通信する無線通信装置と、
上記記憶装置を用いて、上記他の端末装置に対して情報を送信することを要求する要求元を識別する要求元識別情報と、上記要求元の重要度を示す重要度情報との対応関係を、要求元重要度として記憶する重要度記憶部と、
を有する端末装置を用いて、無線通信を行う無線通信方法において、
送信要求入力部が、要求元が他の端末装置に対して情報を送信することを要求する送信要求を入力する送信要求入力工程と、
必要チャネル数算出部が、上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、上記送信要求入力部が入力した送信要求により要求された情報の送信をするために確保すべき無線通信チャネルのチャネル数を算出し、必要チャネル数とする必要チャネル数算出工程と、
他端末送信要求受信部が、上記無線通信装置を用いて、他の端末装置が入力した送信要求を、他端末送信要求として受信する他端末送信要求受信工程と、
他端末必要チャネル数算出部が、上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、上記要求情報受信部が受信した他端末送信要求により要求された情報の送信をするために上記他の端末装置が確保すべき無線通信チャネルのチャネル数を算出し、他端末必要チャネル数とする他端末必要チャネル数算出工程と、
送信要求重要度判別部が、上記処理装置を用いて、上記重要度記憶部が記憶した要求元重要度に基づいて、上記送信要求入力部が入力した送信要求および上記他端末送信要求受信部が受信した他端末送信要求について、上記送信要求および他端末送信要求の要求元の重要度を判別する送信要求重要度判別工程と、
チャネル割当部が、上記処理装置を用いて、上記送信要求重要度判別部が判別した要求元の重要度が高い順に、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうちから、上記必要チャネル数算出部および他端末必要チャネル数算出部が算出した必要チャネル数および他端末必要チャネル数の無線通信チャネルを割り当てるチャネル割当工程と、
割当チャネル確保部が、上記送信要求入力部が入力した送信要求に対して、上記チャネル割当部が割り当てた無線通信チャネルを、上記送信要求のために確保する割当チャネル確保工程と、
情報送信部が、上記無線通信装置を用いて、上記送信要求入力部が入力した送信要求に基づいて、上記割当チャネル確保部が確保した無線通信チャネルを使用して、情報を送信する情報送信工程と、
を有することを特徴とする無線通信方法。 - 情報を処理する処理装置と、
情報を記憶する記憶装置と、
複数の無線通信チャネルを使用して他の端末装置と通信する無線通信装置と、
を有するコンピュータを、
上記記憶装置を用いて、上記他の端末装置に対して情報を送信することを要求する要求元を識別する要求元識別情報と、上記要求元の重要度を示す重要度情報との対応関係を、要求元重要度として記憶する重要度記憶部と、
要求元が他の端末装置に対して情報を送信することを要求する送信要求を入力する送信要求入力部と、
上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、上記送信要求入力部が入力した送信要求により要求された情報の送信をするために確保すべき無線通信チャネルのチャネル数を算出し、必要チャネル数とする必要チャネル数算出部と、
上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、使用されていない無線通信チャネルを、空きチャネルとして判別する空きチャネル判別部と、
上記空きチャネル判別部が判別した空きチャネルのうち、上記必要チャネル数算出部が算出した必要チャネル数の無線通信チャネルを確保する空きチャネル確保部と、
上記必要チャネル数算出部が算出した必要チャネル数の無線通信チャネルを上記空きチャネル確保部が確保できなかった場合に、上記処理装置を用いて、他の要求元のために無線通信チャネルを確保しているか否かを判断し、
他の要求元のために無線通信チャネルを確保していると判断した場合に、上記重要度記憶部が記憶した要求元重要度に基づいて、上記要求元の重要度および上記他の要求元の重要度を判別し、判別した他の要求元の重要度が、判別した要求元の重要度よりも低い場合に、上記他の要求元が確保した無線通信チャネルを解放するチャネル解放部と、
上記送信要求入力部が入力した送信要求に基づいて、上記無線通信装置を用いて、上記空きチャネル確保部が確保した無線通信チャネルを使用して、情報を送信する情報送信部と、
を有する端末装置として機能させることを特徴とする無線通信プログラム。 - 情報を処理する処理装置と、
情報を記憶する記憶装置と、
複数の無線通信チャネルを使用して他の端末装置と通信する無線通信装置と、
を有するコンピュータを、
上記記憶装置を用いて、上記他の端末装置に対して情報を送信することを要求する要求元を識別する要求元識別情報と、上記要求元の重要度を示す重要度情報との対応関係を、要求元重要度として記憶する重要度記憶部と、
要求元が他の端末装置に対して情報を送信することを要求する送信要求を入力する送信要求入力部と、
上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、上記送信要求入力部が入力した送信要求により要求された情報の送信をするために確保すべき無線通信チャネルのチャネル数を算出し、必要チャネル数とする必要チャネル数算出部と、
上記無線通信装置を用いて、他の端末装置が入力した送信要求を、他端末送信要求として受信する他端末送信要求受信部と、
上記処理装置を用いて、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうち、上記他端末送信要求受信部が受信した他端末送信要求により要求された情報の送信をするために上記他の端末装置が確保すべき無線通信チャネルのチャネル数を算出し、他端末必要チャネル数とする他端末必要チャネル数算出部と、
上記処理装置を用いて、上記重要度記憶部が記憶した要求元重要度に基づいて、上記送信要求入力部が入力した送信要求および上記他端末送信要求受信部が受信した他端末送信要求について、上記送信要求および他端末送信要求の要求元の重要度を判別する送信要求重要度判別部と、
上記処理装置を用いて、上記送信要求重要度判別部が判別した要求元の重要度が高い順に、上記無線通信装置が使用する複数の無線通信チャネルのうちから、上記必要チャネル数算出部および他端末必要チャネル数算出部が算出した必要チャネル数および他端末必要チャネル数の無線通信チャネルを割り当てるチャネル割当部と、
上記送信要求入力部が入力した送信要求に対して、上記チャネル割当部が割り当てた無線通信チャネルを、上記送信要求のために確保する割当チャネル確保部と、
上記送信要求入力部が入力した送信要求に基づいて、上記無線通信装置を用いて、上記割当チャネル確保部が確保した無線通信チャネルを使用して、情報を送信する情報送信部と、
を有する端末装置として機能させることを特徴とする無線通信プログラム。
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