JP6418663B1 - 無線通信システム、無線通信端末およびネットワーク帯域制御方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信端末およびネットワーク帯域制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】専用のネットワーク機器を用いることなく、無線通信端末間で帯域を動的に調整可能な無線通信システムを提供する。【解決手段】無線通信端末(例えばVoIP端末100)は、他の無線通信端末の通信品質測定部103にて定期的に測定されてブロードキャストされてきた通信品質の情報を通信品質登録部102の登録テーブルに順次登録する。無線通信端末が、無線通信を新たに開始しようとした際に、必要帯域が登録テーブルの登録内容を基に算出したネットワークの現在割り当て可能な余剰帯域を上回る場合、ネットワーク帯域調整部105にて、現在無線通信中の他の無線通信端末に対して帯域融通要求を送信し、その結果、該他の無線通信端末から受け取った融通帯域を、余剰帯域に加えて得られる更新後余剰帯域が、前記必要帯域以上の状態になった場合、その必要帯域を確保して、通信相手との無線通信を開始する。【選択図】 図2

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信端末およびネットワーク帯域制御方法に関し、特に、IP(Internet Protocol)プロトコル例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)プロトコルをサポートするネットワークを用いる無線通信システム、無線通信端末およびネットワーク帯域制御方法に関する。
近年、無線通信端末の高機能化、アプリケーションの高度化により、非常に広いネットワーク(Network)帯域を必要とする処理が行われる機会が増えている。例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)アプリの場合は、音声通話だけでなく、ビデオ通話が広く使われるようになってきている。こうした状況から、新規に、ビデオ通話などを開始した際に、ネットワーク帯域の不足が発生して、既存の通話も含め、通信品質の低下が発生するケースが増えている。
かかる問題に対処するため、QoS(Quality of Service:サービス品質)管理というネットワーク帯域を調整する仕組みが提案されている。この仕組みの構築は、専用のネットワーク機器を用いれば容易である。ただし、実際には、専用のネットワーク機器を使わずに、ネットワークを構成しているケースが多く、専用のネットワーク機器は余り活用されていない。そのため、専用のネットワーク機器を必要としないネットワーク帯域調整方法が強く求められている。
専用のネットワーク機器を用いることなく、ネットワーク帯域を調整する現状の技術として、例えば、特許文献1の特開2007−306509号公報「無線通信システム、無線通信端末、無線通信方法および無線通信プログラム」がある。この特許文献1の技術では、無線通信端末自身が利用している帯域情報を他の端末に提供し、他の端末からも利用している帯域情報を収集することにより、ネットワーク帯域を調整するという、無線通信の品質管理方法が提案されている。また、別の技術として、特許文献2の特開2016−012818号公報「無線通信装置および無線通信方法」がある。この特許文献2においては、アクセスポイントとなる無線通信装置が、他の無線通信装置との間で無線通信帯域を融通し合う仕組みを取り入れて、周囲の無線環境の検出結果に基づいて、他の無線通信装置に対して無線通信に利用するチャネルの変更を要請し、複数チャネルのいずれかを選択して外部情報処理端末と無線通信によるデータ送受信を行うという方法が提案されている。
特開2007−306509号公報 特開2016−012818号公報
前述したように、QoS管理を行うための専用のネットワーク機器を設置していない現状の無線通信ネットワークとして広く使用されている技術においては、無線通信端末が通信を行おうとする際に、他の無線通信端末に既に多くのネットワーク帯域が占有されてしまっていて、所望の通信品質(例えば通信速度)で通信することができないことが判明した場合には、通信品質(例えば通信速度)を落として通信するか、あるいは、行おうとしている通信自体を断念せざるを得ない状況にあった。かかる状況に対処するために、前記特許文献1や前記特許文献2の技術は、専用のネットワーク機器を用いることなくネットワーク帯域を調整する方法を提案していた。
しかしながら、前記特許文献1や前記特許文献2に記載されたような本発明に関連する現状技術においては、以下のような問題がある。
前記特許文献1に記載の技術では、無線通信端末は、他の無線通信端末から占有帯域情報を収集して得た占有帯域情報から、その他の無線通信端末が広いネットワーク帯域を占有していることが判明した場合には、その一部の帯域を融通して貰うことなく、所望の無線通信を実行することができないものと判断して、無線通信を断念するという技術である。したがって、この特許文献1の技術は、無線通信端末間でネットワーク帯域を調整する技術とは言えず、現状のネットワークにおける帯域制御技術の問題を根本的に解決することができない。
また、前記特許文献2に記載の技術は、アクセスポイントを形成する或る無線通信装置において、他の無線通信装置が複数チャネルを占有していたことを認識した際に、該複数チャネルのいずれかを選択して、他の無線通信装置から融通して貰って使用するという技術であり、無線通信のチャネル単位でネットワーク帯域の調整を行うため、きめ細かく調整することができず、所望の通信品質(通信速度)が得られない可能性が高くなる。
(本発明の目的)
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、専用のネットワーク機器を用いることなく、無線通信端末間で、きめ細かく、ネットワーク帯域を動的に調整することが可能な無線通信システム、無線通信端末およびネットワーク帯域制御方法を提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による無線通信システム、無線通信端末およびネットワーク帯域制御方法は、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による無線通信システムは、
ネットワークに接続された無線通信端末間の無線通信を行う無線通信システムにおいて、
前記無線通信端末は、
前記ネットワークに接続されて無線通信中の状態にある全ての無線通信端末の通信品質に関する情報を、各無線通信端末を特定する端末識別子とともにあらかじめ定めた登録周期ごとに通信品質登録テーブルに登録する通信品質登録手段と、
自無線通信端末が無線通信中の状態にある際に、使用している実効ネットワーク帯域を自無線通信端末の通信品質としてあらかじめ定めた測定周期ごとに測定し、測定した該通信品質に関する情報を、前記通信品質登録手段に通知して前記通信品質登録テーブルへの登録を依頼するとともに、前記ネットワークにブロードキャストして、前記ネットワークに接続されている他の無線通信端末の全てに通知して、前記他の無線通信端末の全てに備えられている前記通信品質登録テーブルへの登録を依頼する通信品質測定手段と、
前記通信品質登録テーブルに登録された前記通信品質に関する情報に基づいて、現在無線通信中の状態にある他の通信端末との間でネットワーク帯域の融通を行うことにより、所望する通信品質の無線通信を行うために必要とする必要ネットワーク帯域を確保するネットワーク帯域調整手段と
を有し、
更に、当該無線通信端末は、
通信相手との無線通信を新たに開始しようとした際に、
前記ネットワーク帯域調整手段において、前記通信品質登録テーブルを参照して、他の無線通信端末が既に無線通信中の状態にあって前記ネットワークのネットワーク帯域が使用されていて、前記ネットワークには未使用状態の余剰ネットワーク帯域として、当該無線通信端末が必要とする前記必要ネットワーク帯域分の帯域が残っていないと判定した場合であって、かつ、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末が1ないし複数存在している場合には、あらかじめ定めた順番に、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末に対して使用中のネットワーク帯域の融通を要求する帯域融通要求を送信し、
かつ、該帯域融通要求の送信先の前記他の無線通信端末から当該無線通信端末に融通するネットワーク帯域を示す融通帯域に関する情報を受け取った場合、
前記ネットワーク帯域調整手段において、該融通帯域を前記余剰ネットワーク帯域に加えた結果である更新後余剰ネットワーク帯域が、前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったか否かを判定し、
前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったと判定した場合、新たな無線通信用のネットワーク帯域として、前記必要ネットワーク帯域を確保し、前記通信相手との無線通信の開始をする
ことを特徴とする。
(2)本発明による無線通信端末は、
ネットワークを介して無線通信を行う無線通信端末であって、
前記ネットワークに接続されて無線通信中の状態にある全ての無線通信端末の通信品質に関する情報を、各無線通信端末を特定する端末識別子とともにあらかじめ定めた登録周期ごとに通信品質登録テーブルに登録する通信品質登録手段と、
自無線通信端末が無線通信中の状態にある際に、使用している実効ネットワーク帯域を自無線通信端末の通信品質としてあらかじめ定めた測定周期ごとに測定し、測定した該通信品質に関する情報を、前記通信品質登録手段に通知して前記通信品質登録テーブルへの登録を依頼するとともに、前記ネットワークにブロードキャストして、前記ネットワークに接続されている他の無線通信端末の全てに通知して、前記他の無線通信端末の全てに備えられている前記通信品質登録テーブルへの登録を依頼する通信品質測定手段と、
前記通信品質登録テーブルに登録された前記通信品質に関する情報に基づいて、現在無線通信中の状態にある他の通信端末との間でネットワーク帯域の融通を行うことにより、所望する通信品質の無線通信を行うために必要とする必要ネットワーク帯域を確保するネットワーク帯域調整手段と
を有し、
通信相手との無線通信を新たに開始しようとした際に、
前記ネットワーク帯域調整手段において、前記通信品質登録テーブルを参照して、他の無線通信端末が既に無線通信中の状態にあって前記ネットワークのネットワーク帯域が使用されていて、前記ネットワークには未使用状態の余剰ネットワーク帯域として、当該無線通信端末が必要とする前記必要ネットワーク帯域分の帯域が残っていないと判定した場合であって、かつ、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末が1ないし複数存在している場合には、あらかじめ定めた順番に、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末に対して使用中のネットワーク帯域の融通を要求する帯域融通要求を送信し、
かつ、該帯域融通要求の送信先の前記他の無線通信端末から融通するネットワーク帯域を示す融通帯域に関する情報を受け取った場合、
前記ネットワーク帯域調整手段において、該融通帯域を前記余剰ネットワーク帯域に加えた結果である更新後余剰ネットワーク帯域が、前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったか否かを判定し、
前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったと判定した場合、新たな無線通信用のネットワーク帯域として、前記必要ネットワーク帯域を確保し、前記通信相手との無線通信を開始する
ことを特徴とする。
(3)本発明によるネットワーク帯域制御方法は、
ネットワークに接続された無線通信端末間の無線通信を行う無線通信システムにおけるネットワーク帯域制御方法であって、
前記無線通信端末は、
前記ネットワークに接続されて無線通信中の状態にある全ての無線通信端末の通信品質に関する情報を、各無線通信端末を特定する端末識別子とともにあらかじめ定めた登録周期ごとに通信品質登録テーブルに登録する通信品質登録ステップと、
自無線通信端末が無線通信中の状態にある際に、使用している実効ネットワーク帯域を自無線通信端末の通信品質としてあらかじめ定めた測定周期ごとに測定し、測定した該通信品質に関する情報を、前記通信品質登録ステップにおいて前記通信品質登録テーブルへ登録することを依頼するとともに、前記ネットワークにブロードキャストして、前記ネットワークに接続されている他の無線通信端末の全てに通知して、前記他の無線通信端末の全てに備えられている前記通信品質登録テーブルへの登録を依頼する通信品質測定ステップと、
前記通信品質登録テーブルに登録された前記通信品質に関する情報に基づいて、現在無線通信中の状態にある他の通信端末との間でネットワーク帯域の融通を行うことにより、所望する通信品質の無線通信を行うために必要とする必要ネットワーク帯域を確保するネットワーク帯域調整ステップと
を有し、
更に、当該無線通信端末は、
通信相手との無線通信を新たに開始しようとした際に、
前記ネットワーク帯域調整ステップにおいて、前記通信品質登録テーブルを参照して、他の無線通信端末が既に無線通信中の状態にあって前記ネットワークのネットワーク帯域が使用されていて、前記ネットワークには未使用状態の余剰ネットワーク帯域として、当該無線通信端末が必要とする前記必要ネットワーク帯域分の帯域が残っていないと判定した場合であって、かつ、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末が1ないし複数存在している場合には、あらかじめ定めた順番に、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末に対して使用中のネットワーク帯域の融通を要求する帯域融通要求を送信し、
かつ、該帯域融通要求の送信先の前記他の無線通信端末から当該無線通信端末に融通するネットワーク帯域を示す融通帯域に関する情報を受け取った場合、
前記ネットワーク帯域調整ステップにおいて、該融通帯域を前記余剰ネットワーク帯域に加えた結果である更新後余剰ネットワーク帯域が、前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったか否かを判定し、
前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったと判定した場合、新たな無線通信用のネットワーク帯域として、前記必要ネットワーク帯域を確保し、前記通信相手との無線通信を開始する
ことを特徴とする。
本発明の無線通信システム、無線通信端末およびネットワーク帯域制御方法によれば、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、本発明においては、サービス品質(QoS:Quality of Service)機能等を備えた専用のネットワーク機器が存在していない無線通信環境下において、無線通信端末が通信を行おうとする際に、既に、他の無線通信端末に多くのネットワーク帯域が占有されてしまっている状況下であっても、無線通信端末間でネットワーク帯域を動的に融通し合う(調整し合う)仕組みを採用しているので、該当する無線通信端末は、所望の通信品質(通信速度)、あるいは、所望の通信品質(通信速度)に近い通信品質(通信速度)で、無線通信を行うことができる。
本発明に係る無線通信システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。 図1に無線通信端末の一例として示したVoIP端末の内部構成の一例を示すブロック構成図である。 図2に示すVoIP端末のVoIP通信品質記憶部に順次記憶されている各VoIP端末のVoIP通信品質に関する情報の一例を示すテーブルである。 図2に示すVoIP端末のVoIP通信処理部にあらかじめ登録されているサポートコーデックに関する情報の一例を示すテーブルである。 図2に示すVoIP端末のVoIP通信処理部にあらかじめ登録されているサポートコーデックに関する情報の図4とは異なる登録例を示すテーブルである。 図1に示したVoIP通信システムの動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
以下、本発明による無線通信システム、無線通信端末およびネットワーク帯域制御方法の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、かかるネットワーク帯域制御方法をコンピュータにより実行可能なネットワーク帯域制御プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、ネットワーク帯域制御プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、同一のネットワークに接続されている無線通信端末間で互いに使用するネットワーク帯域の動的な調整を可能とすることを主要な特徴としている。すなわち、本発明は、無線通信端末が通信を開始しようとする際に、既に他の無線通信端末に多くのネットワーク帯域(ネットワークリソース)が占有されてしまっていて、所望の通信品質(例えば通信速度)で通信を行うことができないことが判明した場合に、多くのネットワーク帯域を占有して使用している他の無線通信端末との間で、必要とするネットワーク帯域の融通を要求するネゴシエーションを行うことにより、該他の無線通信端末からネットワーク帯域を融通して貰うことを主要な特徴としている。而して、当該無線通信端末および他の無線通信端末の双方とも、所望の通信品質(例えば通信速度)、あるいは、所望の通信品質に近い通信品質(例えば通信速度)で、通信を行うことが可能になる。
(本発明の実施形態の構成例)
次に、本発明に係る無線通信システムのシステム構成例について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る無線通信システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。なお、図1には、無線通信システムの一例として、IP(Internet Protocol)プロトコルを用いた音声通話すなわちVoIP(Voice over Internet Protocol)通信を行うVoIP通信システムの構成例を示している。そして、図1には、VoIPプロトコルに従った通信を行うネットワーク10に、無線通信端末として、例えば6台のVoIP端末1〜VoIP端末6が接続され、各VoIP端末間の通信を中継するための通信サーバとして、VoIPサーバ9が接続されている例を示している。つまり、6台のVoIP端末1〜VoIP端末6は、同一のネットワーク10に接続されていて、いずれも、無線通信の開始時に、ネットワーク10の共通のネットワーク帯域(ネットワークリソース)の中から使用する所望のネットワーク帯域を確保することにより、無線通信を開始するように構成されている。
図1に示すように、ネットワーク10に接続されている6台のVoIP端末1〜VoIP端末6それぞれには、各VoIP端末の端末識別子となるIPアドレスとして、例えば、‘192.168.0.1’〜‘192.168.0.6’が割り当てられており、VoIPサーバ9には、例えば、‘192.168.0.9’のIPアドレスが割り当てられている。
次に、図1に示した6台のVoIP端末1〜VoIP端末6の内部構成について、その一例を、図2を参照しながら説明する。図2は、図1に無線通信端末の一例として示したVoIP端末の内部構成の一例を示すブロック構成図である。なお、図1に示した6台のVoIP端末1〜VoIP端末6のいずれも図2に示すVoIP端末100と同一の内部構成からなっている。
つまり、図2のVoIP端末100に示すように、図1に示した6台のVoIP端末1〜VoIP端末6は、いずれも、通信部101、VoIP通信品質登録部102、VoIP通信品質測定部103、VoIP通信処理部104、ネットワーク帯域調整部105、VoIP通信品質記憶部106を少なくとも含んで構成されている。なお、本発明において対象としている無線通信端末としては、図2と全く同様の内部構成を用いて構成すれば良く、通信部101、VoIP通信品質登録部102に該当する通信品質登録手段、VoIP通信品質測定部103に該当する通信品質測定手段、VoIP通信処理部104に該当する通信処理手段、VoIPネットワーク帯域調整部105に該当するネットワーク帯域調整手段、VoIP通信品質記憶部106に該当する通信品質記憶手段を少なくとも含んで構成すれば良い。
通信部101は、ネットワーク10に接続され、VoIPサーバ9や他のVoIP端末との間のデータ(VoIPパケット)の送受信を行う機能ブロックである。
また、VoIP通信品質登録部102は、VoIP通信品質測定部103から引き渡された自VoIP端末におけるVoIP通信品質に関する情報、および、他のVoIP端末それぞれからブロードキャストされてきた他のVoIP端末におけるVoIP通信品質に関する情報を通信部101において受信した際に、通信部101において受信された他のVoIP端末におけるVoIP通信品質に関する情報、のそれぞれを、あらかじめ定めた登録周期ごとに、VoIP通信品質記憶部106内の登録テーブルに順次登録する機能ブロックである。
また、VoIP通信品質測定部103は、自VoIP端末におけるVoIP通信品質をあらかじめ定めた測定周期ごとに測定し、測定した自VoIP端末におけるVoIP通信品質に関する情報を、VoIP通信品質登録部102に対して引き渡して、VoIP通信品質記憶部106への登録を依頼するとともに、測定した自VoIP端末におけるVoIP通信品質に関する情報を、通信部101を介して、接続されているネットワーク10内にブロードキャストして、該ネットワーク10に接続されている他のVoIP端末の全てに対して送信し、他のVoIP端末の全てに備えられているVoIP通信品質記憶部106への登録を依頼する機能ブロックである。
また、VoIP通信処理部104は、VoIP通信としてサポートするコーデックと該コーデックに必要とする必要帯域とをあらかじめ登録したサポートコーデック登録テーブルを内部に有しており、VoIP通信に関する呼制御処理、メディア(音声・映像)などの処理を行う機能ブロックである。
さらに、VoIP通信処理部104は、VoIP通信を開始する際に、後述するネットワーク帯域調整部105に対して、ネットワーク帯域の確保を要求する帯域確保要求を送出する。この際、ネットワーク帯域調整部105に対して、サポートするコーデックそれぞれにおいて必要とするネットワーク帯域(必要帯域)を確認して、該必要帯域の最大値と最小値との双方の値を示す情報を該帯域確保要求に含めて通知する。しかる後、該帯域確保要求の送出先のネットワーク帯域調整部105から、確保したネットワーク帯域を確保帯域として受け取ると、VoIP通信処理部104は、ネットワーク帯域調整部105から通知されてきた該確保帯域を基にして、これからのVoIP通信に使用するコーデック候補を選択して、発信先となるVoIP端末との間のコーデックネゴシエーションを行う。
さらに、VoIP通信処理部104は、VoIP通信中に、後述するネットワーク帯域調整部105を介して、他のVoIP端末に備えられているネットワーク帯域調整部105から、ネットワーク帯域の融通を要求する帯域融通要求を受け取った場合、現在使用しているコーデックよりも少ないネットワーク帯域を使用するコーデックをサポートしているか否かを確認する。サポートしていない場合には、融通する帯域がない旨を示す融通帯域無し(融通帯域0)を含む応答情報を、通信相手のVoIP端末を特定する端末識別子を示す情報とともに、ネットワーク帯域調整部105を介して、要求元の他のVoIP端末のネットワーク帯域調整部105に対して返送する。
一方、現在使用しているコーデックよりも少ないネットワーク帯域を使用するコーデックをサポートしている場合、VoIP通信処理部104は、まず、通信相手のVoIP端末とコーデック変更のネゴシエーションを行う。該ネゴシエーションの結果、該通信相手のVoIP端末がコーデック変更に合意した場合には、現在まで使用しているコーデックを、より少ないネットワーク帯域を使用するコーデックに変更する。さらに、ネットワーク帯域調整部105において、現在までのコーデックと変更後のコーデックとの必要帯域の差分X(X≠0)を、前記帯域融通要求に応じて融通するネットワーク帯域(融通帯域)として算出して、該差分Xに該当する融通帯域Xを含む応答情報を、通信相手のVoIP端末を特定する端末識別子を示す情報とともに、要求元の他のVoIP端末のネットワーク帯域調整部105に対して返送する。なお、通信相手のVoIP端末との間のコーデック変更のネゴシエーション結果、通信相手のVoIP端末がコーデック変更に合意しなかった場合は、融通帯域無し(融通帯域0)を含む応答情報を、通信相手のVoIP端末を特定する端末識別子を示す情報とともに、要求元の他のVoIP端末のネットワーク帯域調整部105に対して返送する。
次に、ネットワーク帯域調整部105は、VoIP通信処理部104からのネットワーク帯域の確保を要求する帯域確保要求に基づき、新規のVoIP通信において使用するための所望のネットワーク帯域を確保する機能ブロックである。具体的には、まず、VoIP通信品質記憶部106に記憶されたネットワーク10に接続された各VoIP端末の通信品質情報に基づいて、現時点のネットワーク10における余剰帯域(未使用状態の余剰ネットワーク帯域)を算出する。
該余剰帯域が、VoIP通信処理部104からの帯域確保要求にて要求されたコーデックの必要帯域の最小値以上であれば、ネットワーク帯域調整部105は、コーデックの必要帯域の最小値のネットワーク帯域を、要求された帯域として、前記帯域確保要求の呼のために確保し、確保した確保帯域を含む応答情報を、帯域確保成功応答として、要求元のVoIP通信処理部104に対して通知する。
一方、算出された該余剰帯域(すなわちネットワーク10の未使用状態の余剰ネットワーク帯域)として、前記帯域確保要求の呼が必要とする必要ネットワーク帯域分の帯域が残っていなく、前記余剰帯域が、VoIP通信処理部104からの帯域確保要求にて要求されたコーデックの必要帯域の最小値以上ではなかった場合には、ネットワーク帯域調整部105は、現在通信中の状態にある他のVoIP端末に既に割り当て済みになっているネットワーク帯域を融通して貰うことができるか否かを、通信中の状態にある他のVoIP端末に対してあらかじめ定めた順番に問い合わせる。
つまり、ネットワーク帯域調整部105は、VoIP通信品質記憶部106に記憶されている最新のVoIP通信品質を参照して、現在通信中の状態にある他のVoIP端末について、あらかじめ定めた順番に、例えば、ネットワーク帯域を多く使っている順番に、他のVoIP端末に対して、ネットワーク帯域の融通を要求する帯域融通要求を送信する。ただし、該帯域融通要求を送信しようとする他のVoIP端末の端末識別子(IPアドレス)が、VoIP通信処理部104からの前記帯域確保要求の基になっているVoIP端末の通信相手となるVoIP端末と同じ端末識別子(IPアドレス)であった場合には、当該他のVoIP端末に対する帯域融通要求の送信を抑止し、次の順番の他のVoIP端末に対して帯域融通要求の送信を行う。
また、該帯域融通要求を送信した他のVoIP端末から、帯域の融通ができない旨を示す融通帯域無し(融通帯域0)を含む応答情報を受け取った場合には、ネットワーク帯域調整部105は、次の順番の他のVoIP端末に対して帯域融通要求の送信を行う。一方、該帯域融通要求を送信した他のVoIP端末から、帯域Xを融通した旨を示す融通帯域X(X≠0)を含む応答情報を受け取った場合には、ネットワーク帯域調整部105は、今回受け取った融通帯域Xを現在のネットワーク10の余剰帯域に加算した結果の合計余剰帯域(すなわち更新後余剰ネットワーク帯域)が、帯域確保要求にて要求されたコーデックの必要帯域の最小値以上になったか否かを確認する。該合計余剰帯域が、前記必要帯域の最小値よりも少ない場合には、ネットワーク帯域調整部105は、次の順番の他のVoIP端末に対して帯域融通要求の送信を行うという処理を繰り返す。
これに対して、前記合計余剰帯域が前記必要帯域の最小値以上になった場合には、ネットワーク帯域調整部105は、前記必要帯域の最小値を確保帯域として前記帯域確保要求の呼のために確保し、確保した該確保帯域を含む応答情報を、帯域確保成功応答として、要求元のVoIP通信処理部104に対して通知する。一方、全ての他のVoIP端末に対して帯域融通要求の送信を行っても、前記合計余剰帯域が前記必要帯域の最小値以上にはならなかった場合には、ネットワーク帯域調整部105は、確保帯域無し(確保帯域0)を含む応答信号を、所望の帯域の確保に失敗した旨を示す帯域確保失敗応答として、要求元のVoIP通信処理部104に対して通知する。
なお、ネットワーク帯域調整部105は、他のVoIP端末からネットワーク帯域の融通を要求する帯域融通要求を受け取った場合には、VoIP通信処理部104に対して、ネットワーク帯域の融通を要求し、要求したVoIP通信処理部104からの応答が返送されてきた際に、該応答に基づいて、前記帯域融通要求に対する応答情報(つまり、融通の可否を示す情報、および、融通が可能な場合には融通した融通帯域と通信相手のVoIP端末の端末識別子(すなわちIPアドレス)とを少なくとも含む情報)を作成して、該帯域融通要求の送信元の他のVoIP端末に対して返送する。
次に、VoIP通信品質記憶部106は、VoIP通信品質登録部102から通知されてくるVoIP通信品質情報を順次記憶していく機能ブロックである。ここで、VoIP通信品質登録部102は、前述したように、あらかじめ定めた測定周期ごとに測定された自VoIP端末のVoIP通信品質に関する情報をVoIP通信品質測定部103から順次受け取り、かつ、各他のVoIP端末からあらかじめ定めた前記測定周期ごとにブロードキャストされてきた各他のVoIP端末のVoIP通信品質に関する情報を受信する通信部101から該各他のVoIP端末のVoIP通信品質に関する情報を順次受け取って、あらかじめ定めた登録周期ごとに、順次記憶していく。
図3は、図2に示すVoIP端末100のVoIP通信品質記憶部106に順次記憶されている各VoIP端末のVoIP通信品質に関する情報の一例を示すテーブルである。なお、図3に示した登録例は、図1に示したVoIP端末1〜VoIP端末6のVoIP通信品質測定部103が、あらかじめ定めた測定周期として1分周期で測定を行っている場合を示している。かつ、図3に示した登録例は、VoIP端末を特定する端末識別子(すなわちIPアドレス)が‘192.169.0.3’のVoIP端末3と端末識別子が‘192.168.0.04’のVoIP端末4とがVoIP通信を行っていて、かつ、端末識別子(すなわちIPアドレス)が‘192.169.0.5’のVoIP端末5と端末識別子が‘192.168.0.06’のVoIP端末6とがVoIP通信を行っている場合を例にとって示している。また、図3に示した登録例は、各VoIP端末のVoIP通信品質として、VoIP通信に使用している使用コーデックと該使用コーデックにおける実効的なネットワーク帯域(通信速度)を示す実効ビットレートとを測定している例を示している。
図3に示すように、VoIP通信品質記憶部106が各VoIP端末のVoIP通信品質に関する情報を順次記憶するVoIP通信品質登録テーブル107は、日時107a、端末識別子107b、相手端末識別子107c、使用コーデック107d、実効ビットレート107e、を少なくとも含んで構成される。図3において、端末識別子107bと相手端末識別子107cとは、互いに通信を行っているVoIP端末を特定する識別子(すなわちIPアドレス)を記憶する。また、使用コーデック107dと実効ビットレート107eとは、各VoIP端末のVoIP通信品質に関する情報の一例として、それぞれで使用しているコーデックと実際の通信速度を示す実効ビットレートとを記憶する場合を示している。
そして、図3に示す登録例においては、現在の時刻(2017/03/02の16:55)に近い複数の時刻における過去の通信品質の登録内容を示しており、通信中の状態にあるVoIP端末3〜VoIP端末6の各VoIP端末のVoIP通信品質の測定結果に関する情報が、日時107aに示す2017/03/02の16:50〜16:54の間を、1分刻みで、以下に示すように、時系列的に順次記憶されている。なお、図3に示す登録例の最下行側にある4行については、後述する「(本発明の実施形態の動作例の説明)」において説明するために記載しているものであり、現在の時刻(2017/03/02の16:55)における動作例の結果として登録される登録内容を示しており、ここでの説明は割愛する。
(1)日時107aが2017/03/02の16:50〜16:51の場合、
端末識別子が‘192.169.0.3’のVoIP端末3と端末識別子が‘192.168.0.04’のVoIP端末4との双方が、いずれも、使用コーデック107dおよび実効ビットレート107eに示すように、コーデックH.264(必要ビットレート384kbps)を用いた双方向通信を、実効ビットレート384kbpsで行っている旨が登録されている。
(2)日時107aが2017/03/02の16:52〜16:53の場合、
端末識別子が‘192.169.0.3’のVoIP端末3と端末識別子が‘192.168.0.04’のVoIP端末4とは、それぞれ、使用コーデック107dおよび実効ビットレート107eに示すように、コーデックH.264(必要ビットレート384kbps)を用いた双方向通信を、実効ビットレートが前回の周期で実現していた384kbpsよりも低下した(301〜300)kbpsと(300〜299)kbpsとで行っている旨が登録されている。さらに、端末識別子が‘192.169.0.5’のVoIP端末5と端末識別子が‘192.168.0.06’のVoIP端末6とは、それぞれ、使用コーデック107dおよび実効ビットレート107eに示すように、コーデックH.264(必要ビットレート384kbps)を用いた双方向通信を、実効ビットレートが384kbpsよりも低下した302kbpsと303kbpsとで行っている旨が登録されている。
(3)日時107aが最新の2017/03/02の16:54の場合、
端末識別子が‘192.169.0.3’のVoIP端末3と端末識別子が‘192.168.0.04’のVoIP端末4との双方が、使用コーデック107dおよび実効ビットレート107eに示すように、コーデックH.264(384kbps)を用いた双方向通信を、16:50〜16:51の周期で実現していた実効ビットレート384kbpsに復活して行っている旨が登録されている。また、前回までの16:52〜16:53の周期でVoIP通信を行っていたVoIP端末5とVoIP端末6との間の通信が行われていない状況になっている。
(本発明の実施形態の動作例の説明)
次に、図1、図2に示したVoIP通信システムに関する動作について、その一例を、図面を参照しながら説明する。ここで、図3のVoIP通信品質登録テーブル107に例示したように、図1に示すVoIP端末1〜VoIP端末6の各VoIP端末のVoIP通信品質測定部103は、あらかじめ定めた測定周期として1分周期でVoIP通信品質の測定を行っているものとする。そして、前述したように、測定するVoIP通信品質に関する情報が、使用しているコーデック(必要ビットレート)と、実際に通信している通信速度を示す実効ビットレートと、の2つの情報であるものとする。さらに、図3のVoIP通信品質登録テーブル107の登録例に示すように、端末識別子(すなわちIPアドレス)が‘192.169.0.3’のVoIP端末3と端末識別子が‘192.168.0.04’のVoIP端末4とが既に通信中の状態にあり、かつ、端末識別子(すなわちIPアドレス)が‘192.169.0.5’のVoIP端末5と端末識別子が‘192.168.0.06’のVoIP端末6とが既に通信中の状態にあるものとする。
かかる通信状況下において、端末識別子(すなわちIPアドレス)が‘192.169.0.1’のVoIP端末1と端末識別子(すなわちIPアドレス)が‘192.169.0.2’のVoIP端末2との間で新たにVoIP通信を開始しようとする場合について、その動作例を以下に説明する。なお、VoIP端末1とVoIP端末2とがそれぞれサポートしているサポートコーデックに関する情報は、例えば、図4に示す通りであり、該サポートコーデックに関する情報は、VoIP端末1とVoIP端末2とのそれぞれのVoIP通信処理部104にあらかじめ登録されているものとする。図4は、図2に示すVoIP端末100のVoIP通信処理部104にあらかじめ登録されているサポートコーデックに関する情報の一例を示すテーブルである。
図4に示した登録例は、新たにVoIP通信を開始しようとしているVoIP端末1とVoIP端末2とのそれぞれがサポートしているコーデックに関する情報を例にとって示している。図4に示すように、VoIP端末がサポートするサポートコーデックに関する情報を登録するサポートコーデック登録テーブル108は、サポートするコーデックの種類を登録するコーデック108aと、登録するそれぞれのコーデックが必要とする通信帯域(通信速度)を示す必要ビットレート108bと、を少なくとも含んで構成される。
そして、図4に示すサポートコーデック登録テーブル108の登録例においては、VoIP端末1とVoIP端末2とのそれぞれは、コーデック108aに示すように、サポートするコーデックが、H.264であり、必要ビットレート108bに示すように、必要とするビットレートが、384kbpsまたは240kbpsのいずれかである旨が登録されている。
また、図5は、図2に示すVoIP端末100のVoIP通信処理部104にあらかじめ登録されているサポートコーデックに関する情報の図4とは異なる登録例を示すテーブルであり、既にVoIP通信状態にあるVoIP端末3〜VoIP端末6のそれぞれがサポートしているコーデックに関する情報の登録例を示している。
そして、図5に示すサポートコーデック登録テーブル109の登録例においては、VoIP端末3〜VoIP端末6のそれぞれは、コーデック109aに示すように、サポートするコーデックが、いずれも、H.264であり、必要ビットレート109bに示すように、必要とするビットレートが、いずれも、384kbps、240kbps、192kbps、160kbps、128kbps、80kbps、64kbpsの7種類のうちのいずれかである旨が登録されている。
図4、図5に示したようなサポートコーデックに関する登録例を前提にして、次に、VoIP端末1(端末識別子:‘192.168.0.1’)からVoIP端末2(端末識別子:‘192.168.0.2’)に対して新たにVoIP通信を開始する場合の動作の一例について、図6に示すシーケンス図を参照しながら詳細を説明する。図6は、図1に示したVoIP通信システムの動作の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、図6のシーケンス図においては、図3のVoIP通信品質登録テーブル107に示すように、VoIP端末3〜VoIP端末6が既にVoIP通信中の状態にある場合であって、現在の日時が2017/03/02の16:55であるものと仮定して、VoIP端末1からVoIP端末2に対して新たにVoIP通信を開始する際の動作の一例を説明している。
また、図6に示すシーケンス図においては、新たな発信動作を行うVoIP端末1と、帯域融通要求の送信先になるVoIP端末3と、については、内部の機能ブロックのうち、VoIP通信処理部104、ネットワーク帯域調整部105、VoIP通信品質記憶部106における信号の送受信例を示し、VoIP端末1の通信相手となるVoIP端末2と、VoIP端末3の通信相手として通信中の状態にあるVoIP端末4と、については、VoIP通信処理部104における信号の送受信例を示している。
図6のシーケンス図において、まず、新たな発信元のVoIP端末1のVoIP通信処理部104は、自VoIP端末1のネットワーク帯域調整部105に対してネットワーク帯域の確保を要求する帯域確保要求を送出する(シーケンスS1)。この際、図4のサポートコーデック登録テーブル108の必要ビットレート108bに例示したように、サポートするコーデックの必要ビットレートの情報に関して、最大値としては384kbpsと最小値としては240kpbsとを該帯域確保要求に含めて通知する。
VoIP端末1のVoIP通信処理部104からの前記帯域確保要求を受け取ったネットワーク帯域調整部105は、自VoIP端末1のVoIP通信品質記憶部106に対して過去の各VoIP端末の通信品質情報を取得する取得要求を送出して(シーケンスS2)、該取得要求を受け付けたVoIP通信品質記憶部106から過去の各VoIP端末の通信品質情報を取得する(シーケンスS3)。図3のVoIP通信品質登録テーブル107の登録例においては、2017/03/02の16:50、16:51、16:52、16:53、16:54のそれぞれの日時における通信中の各VoIP端末の通信品質情報(使用コーデックと実効ビットレートとに関する情報)が取得される。
VoIP端末1のネットワーク帯域調整部105は、取得した過去の各VoIP端末の通信品質情報から、過去のネットワーク帯域の使用帯域の最大値を求めるために、それぞれの日時において実際に使用されている各VoIP端末の実効ビットレートの総和を求める。その結果、図3の登録例においては、2017/03/02の16:52における測定結果である各VoIP端末の実効ビットレートの総和1,206kbps(=301kbps+300kbps+302kbps+303kbps)が過去のネットワーク帯域の使用帯域の最大値として取得される。
さらに、VoIP端末1のネットワーク帯域調整部105は、最新のネットワーク帯域の使用量を求めるために、現在の日時2017/03/02の16:55の1分前の16:54における各VoIP端末の実効ビットレートの総和を求める。その結果、図3の登録例においては、2017/03/02の16:54における測定結果である各VoIP端末の実効ビットレートの総和768kbps(=384kbps×2)が、最新のネットワーク帯域の使用量として取得される。したがって、ネットワーク帯域調整部105は、過去のネットワーク帯域の使用帯域の最大値1,206kbpsから最新のネットワーク帯域の使用量768kbpsを差し引いた残りの帯域438kbpsが、ネットワーク10の現在のネットワーク帯域の余剰(すなわち現在の余剰ネットワーク帯域)として取得されることになる。
また、VoIP端末1のネットワーク帯域調整部105は、VoIP通信処理部104からの前記帯域確保要求に含まれて通知されてきたサポートコーデックの必要ビットレートの最小値が240kbpsであり、通信相手のVoIP端末2と双方向で通信を行うためには、少なくとも、該最小値の2倍すなわち480kbps(=240kbps×2)の帯域が必要になるので、ネットワーク10の現在の余剰ネットワーク帯域438kbpsでは不足していると判定する。
したがって、VoIP端末1のネットワーク帯域調整部105は、ネットワーク帯域を使用して現在通信中の状態にあるVoIP端末から、ネットワーク帯域の融通を受ける必要があることを認識して、現在通信中の状態にあるVoIP端末のうち、あらかじめ定めた順番にしたがって、順次ネットワーク帯域の融通を要求する相手となるVoIP端末を選択する。例えば、まず、VoIP端末4とVoIP通信中のVoIP端末3に対して、ネットワーク10を介して、ネットワーク帯域の融通を要求する帯域融通要求を送信する(シーケンスS4)。なお、あらかじめ定めた前記順番としては、例えば、図3のVoIP通信品質登録テーブル107を参照して、現在時刻に近い最新のVoIP通信状態情報として、ネットワーク帯域を多く使っているVoIP端末の順番とする。
VoIP端末3の通信部101において、VoIP端末1からの帯域融通要求を受け取ると、自VoIP端末3のネットワーク帯域調整部105に該帯域融通要求を引き渡す。VoIP端末3のネットワーク帯域調整部105は、該帯域融通要求を受け取ると、自VoIP端末3のVoIP通信処理部104に対して、使用中のネットワーク帯域の融通要求を送出する(シーケンスS5)。VoIP端末3のVoIP通信処理部104は、該融通要求を受け取ると、該VoIP通信処理部104に記憶しているサポートコーデック登録テーブル109を参照して、現在使用しているコーデックH.264において必要とする必要ビットレート384kbpsよりも少ない帯域を使用するコーデックをサポートしているか否かを確認する。
自VoIP端末3のサポートコーデック登録テーブル109の参照結果として、図5に示したように、現在使用している384kbpsよりも少ない帯域を使用するコーデックをサポートしている場合には、サポートコーデックのうち、現在使用している384kbsの次に多い帯域を使用するコーデックの必要ビットレートを抽出する。つまり、図5のサポートコーデック登録テーブル109の登録例においては、VoIP端末3のVoIP通信処理部104は、コーデックH.264の必要ビットレート240kbpsを抽出することになる。その結果、VoIP端末3のVoIP通信処理部104は、通信相手のVoIP端末4のVoIP通信処理部104に対して、ネットワーク10を介して、コーデックH.264の必要ビットレート240kbpsへの変更を要求するコーデック変更要求を送信する(シーケンスS6)。
VoIP端末4のVoIP通信処理部104は、VoIP端末3からの前記コーデック変更要求を受け取ると、該VoIP通信処理部104に記憶しているサポートコーデック登録テーブル109を参照して、前記コーデック変更要求において変更を要求されているコーデックH.264の必要ビットレート240kbpsをサポートしているか否かを確認する。自VoIP端末4のサポートコーデック登録テーブル109の参照結果として、図5に示したように、必要ビットレート240kbpsの帯域を使用するコーデックH.264をサポートしている場合には、使用するコーデックをコーデックH.264(必要ビットレート240kbps)へ変更することを受諾した旨を示すコーデック変更受諾応答を、ネットワーク10を介して、要求元のVoIP端末3のVoIP通信処理部104に対して返送する(シーケンスS7)。
VoIP端末3のVoIP通信処理部104は、通信相手のVoIP端末4から返送されてきた前記コーデック変更受諾応答を受け取ると、VoIP端末4との通信に使用するコーデックを、必要ビットレート384kbpsのH.264コーデックから必要ビットレート240kbpsのH.264コーデックに変更するとともに、コーデックの変更により削除したネットワーク帯域288kbps(=(384−240)kbps×2)を、前記帯域融通要求の要求元のVoIP端末1に対して融通するネットワーク帯域(融通帯域)として算出する。そして、融通するネットワーク帯域(融通帯域)288kbpsの情報と通信相手を示すVoIP端末4の端末識別子(IPアドレス)の情報とを含む融通帯域応答を、当該VoIP通信処理部104への前記融通要求の要求元であった自VoIP端末3のネットワーク帯域調整部105に対して返送する(シーケンスS8)
VoIP端末3のネットワーク帯域調整部105は、前記融通要求の送出先のVoIP通信処理部104から該融通帯域応答を受け取ると、受け取った該融通帯域応答を、VoIP端末1から送信されてきた前記帯域融通要求に対するネットワーク帯域融通応答情報として、ネットワーク10を介して、前記帯域融通要求の要求元のVoIP端末1のネットワーク帯域調整部105に対して返送する(シーケンスS9)。
VoIP端末1のネットワーク帯域調整部105は、VoIP端末3のネットワーク帯域調整部105から前記ネットワーク帯域融通応答情報を受け取ると、該ネットワーク帯域融通応答情報に含まれている融通されたネットワーク帯域(融通帯域)288kbpsを、ネットワーク10の現在のネットワーク帯域の余剰帯域として先のシーケンスS4において算出していた438kbpsに加えた総和の帯域726kbps(=288kbps+438kbps)を、帯域融通後の現在のネットワーク10の余剰ネットワーク帯域(すなわち更新後余剰ネットワーク帯域)として算出する。
そして、VoIP端末1のネットワーク帯域調整部105は、算出した更新後余剰ネットワーク帯域726kbpsが、前記帯域確保要求において指定されているサポートコーデックの必要ビットレートの最小値240kbpsを2倍した480kbpsよりも大きくなっていることを確認すると、ネットワーク帯域を使用して現在VoIP通信中の状態にあるVoIP端末3から融通されたネットワーク帯域(融通帯域)によって、目的とするネットワーク余剰帯域が確保されたことになるので、他のVoIP通信中のVoIP端末に対する更なる帯域融通要求を行う必要がないものと判断する。
したがって、VoIP端末1のネットワーク帯域調整部105は、帯域融通後の現在のネットワーク10の余剰ネットワーク帯域(すなわち更新後余剰ネットワーク帯域)726kbpsを含む帯域確保成功応答を、前記帯域確保要求を送出してきた自VoIP端末1のVoIP通信処理部104に対して、返送する(シーケンスS10)。
VoIP端末1のVoIP通信処理部104は、図4のサポートコーデック登録テーブル108の必要ビットレート108bを参照して、ネットワーク帯域調整部105からの該帯域確保応答に含まれている現在の余剰ネットワーク帯域726kbpsを上限値として、使用するコーデックを決定する。図4の登録例の場合、必要ビットレート108bが384kbps(最大値)のコーデックH.264については、双方向通信の場合の2倍の768kbpsの帯域が必要になるので、現在の余剰ネットワーク帯域726kbpsを超えてしまい、使うことができない。一方、必要ビットレート108bが240kbps(最小値)のコーデックH.264の場合は、2倍の480kbpsの帯域であっても現在の余剰ネットワーク帯域726kbpsに収まる。
したがって、VoIP端末1のVoIP通信処理部104は、使用するコーデックとして、必要ビットレート108bが240kbpsのコーデックH.264を選択して、VoIP端末2のVoIP通信処理部104との間で、VoIP通信を開始するためのネゴシエーションを行う(シーケンスS11)。その結果として、VoIP端末2のVoIP通信処理部104からVoIP通信の開始を承諾した応答が返送されてくると、VoIP端末1とVoIP端末2との間のVoIP通信が開始される。
そして、各VoIP端末のVoIP通信品質測定部103は、VoIP通信中の状態にある場合、例えば2017/03/02の16:55のあらかじめ定めた測定周期に達すると、それぞれ、自VoIP端末におけるVoIP通信の通信品質(使用コーデックと実効ビットレート)を測定し、測定した結果を、自VoIP端末のVoIP通信品質登録部102に通知して、VoIP通信品質記憶部106のVoIP通信品質登録テーブル107に登録するとともに、ネットワーク10にブロードキャストして、ネットワーク10に接続されている他のVoIP端末のVoIP通信品質登録テーブル107への登録を依頼する。
その結果として、例えば、VoIP端末1のVoIP通信品質登録テーブル107には、図3の最下行側にある日時107aが2017/03/02の16:55の4行に示すような通信品質が登録される。すなわち、既に互いの通信中の状態にあって、VoIP端末1からの帯域融通要求に応じて帯域を融通したVoIP端末側になる端末識別子107bが‘192.168.0.3’のVoIP端末3および‘192.168.0.4’のVoIP端末4の双方については、いずれも、使用コーデック107d、実効ビットレート107eに示すように、その1分前の測定周期における384kbpsから240kbpsに帯域を低下させて、コーデックH.264(必要ビットレート240kbps)、実効ビットレート240kbpsが通信品質として登録される。また、VoIP端末3に対して前記帯域融通要求を送信して帯域を融通して貰うことにより新たにVoIP通信を開始した端末識別子107bが‘192.168.0.1’のVoIP端末1および‘192.168.0.2’のVoIP端末2の双方についても、いずれも、新たに確保されたネットワーク帯域240kbpsを使用した結果として、使用コーデック107d、実効ビットレート107eに示すように、コーデックH.264(必要ビットレート240kbps)、実効ビットレート240kbpsが通信品質として登録される。
なお、シーケンスS10において、ネットワーク帯域を使用して現在VoIP通信中の状態にあるVoIP端末3に対する帯域融通要求によって帯域を融通された後の更新後余剰ネットワーク帯域が、前記帯域確保要求が指定している必要帯域(すなわちサポートコーデックの必要ビットレートの最小値240kbps)を2倍した480kbpsの帯域(言い換えると、目的とする余剰ネットワーク帯域)以上に達していなかった場合には、あらかじめ定めた順番で、VoIP通信中の状態にある他のVoIP端末に対して、帯域融通要求をさらに送信する動作を繰り返す。
そして、VoIP通信中の状態にある全てのVoIP端末に対する帯域確保要求を繰り返して実施した後においても、更新後余剰ネットワーク帯域が目的とする余剰ネットワーク帯域以上に達していない場合には、VoIP端末1のネットワーク帯域調整部105は、前記帯域確保成功応答の代わりに、必要とする帯域の確保に失敗した旨を示す帯域確保失敗応答を、前記帯域確保要求を送出してきた自VoIP端末1のVoIP通信処理部104に対して、返送する(シーケンスS10)。したがって、該帯域確保失敗応答を受け取ったVoIP端末1のVoIP通信処理部104は、現在の更新後余剰ネットワーク帯域では、サポートしているいずれのコーデックも使用することができないので、発信失敗として、通信相手のVoIP端末2に対する発信処理を中止する。
(本実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、以下のような効果を奏することができる。
第1に、VoIP端末(一般的には無線通信端末)が新たに無線通信を開始する際に、各VoIP端末に登録されている過去のネットワーク帯域の使用実績に基づいて、VoIP端末間で使用するネットワーク帯域をきめ細かく調整する仕組みを採用しているので、サービス品質(QoS:Quality of Service)機能等を備えた専用のネットワーク機器が存在していない無線通信環境であっても、VoIP端末間で、ネットワーク帯域に関する動的な調整をきめ細かく実施することが可能である。而して、該当するVoIP端末は、所望の通信品質(通信速度)、あるいは、所望の通信品質(通信速度)に近い通信品質(通信速度)で、無線通信を行うことができるとともに、専用のネットワーク機器を設置する工程・費用を不要にすることができる。
言い換えると、サービス品質(QoS:Quality of Service)機能等を備えた専用のネットワーク機器が存在していない無線通信環境下において、無線通信端末が通信を行おうとする際に、既に、他の無線通信端末に多くのネットワーク帯域が占有されてしまっている状況下であっても、無線通信端末間でネットワーク帯域を動的に融通し合う(調整し合う)仕組みを採用しているので、該当する無線通信端末は、所望の通信品質(通信速度)、あるいは、所望の通信品質(通信速度)に近い通信品質(通信速度)で、無線通信を行うことができるとともに、専用のネットワーク機器を設置する工程・費用を不要にすることができる。
第2に、前述したように、VoIP端末が新たに無線通信を開始する際に、各VoIP端末に登録されている過去のネットワーク帯域の使用実績に基づいて、VoIP端末間で使用するネットワーク帯域をきめ細かく調整する仕組みを採用しているので、ネットワーク帯域が不足してしまって、多数のVoIP端末の通信品質が劣化してしまう可能性(例えば、通話音声が途切れる、通信映像が停止するなどの可能性)を低減することができる。
(その他の実施形態)
以上の実施形態の説明においては、図3のVoIP通信品質登録テーブル107に例示したように、VoIP通信品質情報として、使用コーデック107dと実効ビットレート107eとを用いる場合について説明したが、本発明は、かかる場合に限るものではない。例えば、VoIP通信品質を示す情報として、VoIPパケット損失率やVoIPパケット到着時間の揺らぎ(ジッタ発生率)等(一般的には無線通信における通信パケット損失率や通信パケット到着時間の揺らぎ(ジッタ発生率)等)をさらに追加して、あるいは、場合によっては、前記使用コーデックと実効ビットレートとの代わりに、用いるようにしても良い。
また、以上の実施形態の説明においては、過去のネットワーク帯域の使用帯域の最大値を取得するために、図3のVoIP通信品質登録テーブル107の登録情報を探索し、2017/03/02の16:52における測定結果である各VoIP端末の実効ビットレートの総和1,206kbpsを取得して、取得した該過去のネットワーク帯域の使用帯域の最大値が、ネットワーク10において使用が許容されるネットワーク帯域の最大使用可能帯域としている場合について説明したが、本発明は、かかる場合に限るものではない。例えば、図3のVoIP通信品質登録テーブル107とは別に、使用可能ネットワーク帯域の最大値を登録する最大使用可能ネットワーク帯域登録テーブルを備えておき、ネットワーク帯域の最大使用可能帯域を求める際に、該最大使用可能ネットワーク帯域登録テーブルに登録されている最大使用可能ネットワーク帯域を参照するようにしても良い。
そして、該最大使用可能ネットワーク帯域登録テーブルに登録する契機として、例えば、図3のVoIP通信品質登録テーブル107にVoIP通信品質を登録する登録周期に達する都度、今回のVoIP通信品質の実効ビットレートの総和が過去の使用帯域の最大値であるか否かを確認し、最大値であった場合には、前記最大使用可能ネットワーク帯域登録テーブルに上書きして登録していくようにしても良いし、あるいは、ネットワーク10として許容されている実効的に使用が可能なネットワーク帯域の最大値すなわち実効的な最大使用可能ネットワーク帯域を、前記最大使用可能ネットワーク帯域登録テーブルにあらかじめ設定登録しておくようにしても良い。
また、以上の実施形態の説明においては、VoIP通信品質測定部103におけるVoIP通信品質の測定周期すなわちVoIP通信品質記憶部106への登録周期を1分としている例を説明したが、本発明は、かかる場合に限るものではなく、1分よりも長い周期にしても良いし、短い周期にしても良い。
また、以上の実施形態の説明においては、無線通信システムとして、VoIP通信を行うVoIP通信システムの場合を例にして説明したが、本発明は、かかる場合に限るものではない、すなわち、IP(Internet Protocol)プロトコルに準拠する手順で無線通信を行うネットワーク、無線通信端末を用いるものであれば、如何なるアプリケーションを実施する無線通信システムであっても差し支えない。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 VoIP端末
2 VoIP端末
3 VoIP端末
4 VoIP端末
5 VoIP端末
6 VoIP端末
9 VoIPサーバ
10 ネットワーク
100 VoIP端末
101 通信部
102 VoIP通信品質登録部
103 VoIP通信品質測定部
104 VoIP通信処理部
105 ネットワーク帯域調整部
106 VoIP通信品質記憶部
107 VoIP通信品質登録テーブル
107a 日時
107b 端末識別子
107c 相手端末識別子
107d 使用コーデック
107e 実効ビットレート
108 サポートコーデック登録テーブル
108a コーデック
108b 必要ビットレート
109 サポートコーデック登録テーブル
109a コーデック
109b 必要ビットレート

Claims (10)

  1. ネットワークに接続された無線通信端末間の無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記無線通信端末は、
    前記ネットワークに接続されて無線通信中の状態にある全ての無線通信端末の通信品質に関する情報を、各無線通信端末を特定する端末識別子とともにあらかじめ定めた登録周期ごとに通信品質登録テーブルに登録する通信品質登録手段と、
    自無線通信端末が無線通信中の状態にある際に、使用している実効ネットワーク帯域を自無線通信端末の通信品質としてあらかじめ定めた測定周期ごとに測定し、測定した該通信品質に関する情報を、前記通信品質登録手段に通知して前記通信品質登録テーブルへの登録を依頼するとともに、前記ネットワークにブロードキャストして、前記ネットワークに接続されている他の無線通信端末の全てに通知して、前記他の無線通信端末の全てに備えられている前記通信品質登録テーブルへの登録を依頼する通信品質測定手段と、
    前記通信品質登録テーブルに登録された前記通信品質に関する情報に基づいて、現在無線通信中の状態にある他の通信端末との間でネットワーク帯域の融通を行うことにより、所望する通信品質の無線通信を行うために必要とする必要ネットワーク帯域を確保するネットワーク帯域調整手段と
    を有し、
    更に、当該無線通信端末は、
    通信相手との無線通信を新たに開始しようとした際に、
    前記ネットワーク帯域調整手段において、前記通信品質登録テーブルを参照して、他の無線通信端末が既に無線通信中の状態にあって前記ネットワークのネットワーク帯域が使用されていて、前記ネットワークには未使用状態の余剰ネットワーク帯域として、当該無線通信端末が必要とする前記必要ネットワーク帯域分の帯域が残っていないと判定した場合であって、かつ、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末が1ないし複数存在している場合には、あらかじめ定めた順番に、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末に対して使用中のネットワーク帯域の融通を要求する帯域融通要求を送信し、
    かつ、該帯域融通要求の送信先の前記他の無線通信端末から当該無線通信端末に融通するネットワーク帯域を示す融通帯域に関する情報を受け取った場合、
    前記ネットワーク帯域調整手段において、該融通帯域を前記余剰ネットワーク帯域に加えた結果である更新後余剰ネットワーク帯域が、前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったか否かを判定し、
    前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったと判定した場合、新たな無線通信用のネットワーク帯域として、前記必要ネットワーク帯域を確保し、前記通信相手との無線通信の開始をする
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記無線通信端末は、
    前記ネットワーク帯域調整手段において、前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域に達していないと判定した場合、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末のうち、あらかじめ定めた前記順番で、前記他の無線通信端末に対する前記帯域融通要求の送信を、前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域以上の状態になるまで順に行い、
    その結果、前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域以上の状態に達したと判定した場合、当該無線通信端末における新たな無線通信用のネットワーク帯域として、前記必要ネットワーク帯域を確保することにより、前記通信相手との無線通信を開始し、
    一方、前記ネットワーク帯域調整手段において、あらかじめ定めた前記順番で、前記他の無線通信端末に対する前記帯域融通要求の送信を、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末の全てについて行った後においても、前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域に達していない場合には、前記通信相手に対する発信動作を中止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記ネットワーク帯域調整手段は、前記他の無線通信端末に対して前記帯域融通要求を送信する前記順番を、前記通信品質登録テーブルに登録されている該他の無線通信端末の使用中ネットワーク帯域の大きさ順とする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記無線通信端末は、
    無線通信に使用するコーデックと該コーデックにおける必要帯域とに関する情報を登録したサポートコーデック登録テーブルを備え、
    無線通信中の状態において、他の無線通信端末から前記帯域融通要求を受け取った際に、
    前記ネットワーク帯域調整手段において、前記サポートコーデック登録テーブルを参照して、現在使用中のコーデックが必要とする必要帯域よりもさらに少ない必要帯域で動作するコーデックが登録されていた場合には、少ない必要帯域のコーデックを使用した無線通信に変更するコーデック変更要求を無線通信中の通信相手に送信し、
    該通信相手から該コーデック変更要求を承諾した旨のコーデック変更承諾応答を受け取った場合には、当該通信相手との無線通信に使用するコーデックを、現在まで使用していた前記コーデックからさらに少ない必要帯域で動作する前記コーデックに切り替え、現在まで使用していた前記コーデックにおける必要帯域と切り替えた後の前記コーデックにおける必要帯域との差分を、前記帯域融通要求の送信元の前記他の無線通信端末に融通する前記融通帯域として確保し、確保した該融通帯域に関する情報を含む帯域確保成功応答を作成して、前記帯域融通要求の送信元の前記他の無線通信端末に対して返送する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の無線通信システム。
  5. 前記無線通信端末は、
    無線通信中の状態において、他の無線通信端末から前記帯域融通要求を受け取った際に、
    前記ネットワーク帯域調整手段において、前記サポートコーデック登録テーブルを参照して、現在使用中のコーデックが必要とする必要帯域よりもさらに少ない必要帯域で動作するコーデックが登録されていなかった場合、または、現在使用中のコーデックが必要とする必要帯域よりもさらに少ない必要帯域で動作するコーデックが登録されていた場合であっても、前記通信相手から前記コーデック変更要求を拒否する旨の応答を受け取った場合には、前記帯域融通要求の送信元の前記他の無線通信端末に融通する帯域が存在していない旨を示す情報を、帯域確保失敗応答として、前記帯域融通要求の送信元の前記他の無線通信端末に対して返送する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記無線通信端末は、
    未使用状態の前記余剰ネットワーク帯域として、
    前記通信品質登録テーブルに前記登録周期ごとに登録されている過去の各無線通信端末の通信品質を参照して、各登録周期ごとに集計された各無線通信端末の前記実効ネットワーク帯域の総和が最大になる最大使用ネットワーク帯域から、最新の登録周期における各無線通信端末の前記実効ネットワーク帯域の総和を差し引いた帯域を用いるか、または、前記ネットワークとして使用することが許容されている実効的な最大使用可能ネットワーク帯域から最新の登録周期における各無線通信端末の前記実効ネットワーク帯域の総和を差し引いた帯域を用いる
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の無線通信システム。
  7. 前記通信品質測定手段において測定する前記通信品質として、前記実効ネットワーク帯域の他に、通信パケット損失率もしくは通信パケット到着時間の揺らぎ、または、通信パケット損失率および通信パケット到着時間の揺らぎをさらに追加する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の無線通信システム。
  8. ネットワークを介して無線通信を行う無線通信端末であって、
    前記ネットワークに接続されて無線通信中の状態にある全ての無線通信端末の通信品質に関する情報を、各無線通信端末を特定する端末識別子とともにあらかじめ定めた登録周期ごとに通信品質登録テーブルに登録する通信品質登録手段と、
    自無線通信端末が無線通信中の状態にある際に、使用している実効ネットワーク帯域を自無線通信端末の通信品質としてあらかじめ定めた測定周期ごとに測定し、測定した該通信品質に関する情報を、前記通信品質登録手段に通知して前記通信品質登録テーブルへの登録を依頼するとともに、前記ネットワークにブロードキャストして、前記ネットワークに接続されている他の無線通信端末の全てに通知して、前記他の無線通信端末の全てに備えられている前記通信品質登録テーブルへの登録を依頼する通信品質測定手段と、
    前記通信品質登録テーブルに登録された前記通信品質に関する情報に基づいて、現在無線通信中の状態にある他の通信端末との間でネットワーク帯域の融通を行うことにより、所望する通信品質の無線通信を行うために必要とする必要ネットワーク帯域を確保するネットワーク帯域調整手段と
    を有し、
    通信相手との無線通信を新たに開始しようとした際に、
    前記ネットワーク帯域調整手段において、前記通信品質登録テーブルを参照して、他の無線通信端末が既に無線通信中の状態にあって前記ネットワークのネットワーク帯域が使用されていて、前記ネットワークには未使用状態の余剰ネットワーク帯域として、当該無線通信端末が必要とする前記必要ネットワーク帯域分の帯域が残っていないと判定した場合であって、かつ、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末が1ないし複数存在している場合には、あらかじめ定めた順番に、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末に対して使用中のネットワーク帯域の融通を要求する帯域融通要求を送信し、
    かつ、該帯域融通要求の送信先の前記他の無線通信端末から融通するネットワーク帯域を示す融通帯域に関する情報を受け取った場合、
    前記ネットワーク帯域調整手段において、該融通帯域を前記余剰ネットワーク帯域に加えた結果である更新後余剰ネットワーク帯域が、前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったか否かを判定し、
    前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったと判定した場合、新たな無線通信用のネットワーク帯域として、前記必要ネットワーク帯域を確保し、前記通信相手との無線通信を開始する
    ことを特徴とする無線通信端末。
  9. ネットワークに接続された無線通信端末間の無線通信を行う無線通信システムにおけるネットワーク帯域制御方法であって、
    前記無線通信端末は、
    前記ネットワークに接続されて無線通信中の状態にある全ての無線通信端末の通信品質に関する情報を、各無線通信端末を特定する端末識別子とともにあらかじめ定めた登録周期ごとに通信品質登録テーブルに登録する通信品質登録ステップと、
    自無線通信端末が無線通信中の状態にある際に、使用している実効ネットワーク帯域を自無線通信端末の通信品質としてあらかじめ定めた測定周期ごとに測定し、測定した該通信品質に関する情報を、前記通信品質登録ステップにおいて前記通信品質登録テーブルへ登録することを依頼するとともに、前記ネットワークにブロードキャストして、前記ネットワークに接続されている他の無線通信端末の全てに通知して、前記他の無線通信端末の全てに備えられている前記通信品質登録テーブルへの登録を依頼する通信品質測定ステップと、
    前記通信品質登録テーブルに登録された前記通信品質に関する情報に基づいて、現在無線通信中の状態にある他の通信端末との間でネットワーク帯域の融通を行うことにより、所望する通信品質の無線通信を行うために必要とする必要ネットワーク帯域を確保するネットワーク帯域調整ステップと
    を有し、
    更に、当該無線通信端末は、
    通信相手との無線通信を新たに開始しようとした際に、
    前記ネットワーク帯域調整ステップにおいて、前記通信品質登録テーブルを参照して、他の無線通信端末が既に無線通信中の状態にあって前記ネットワークのネットワーク帯域が使用されていて、前記ネットワークには未使用状態の余剰ネットワーク帯域として、当該無線通信端末が必要とする前記必要ネットワーク帯域分の帯域が残っていないと判定した場合であって、かつ、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末が1ないし複数存在している場合には、あらかじめ定めた順番に、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末に対して使用中のネットワーク帯域の融通を要求する帯域融通要求を送信し、
    かつ、該帯域融通要求の送信先の前記他の無線通信端末から当該無線通信端末に融通するネットワーク帯域を示す融通帯域に関する情報を受け取った場合、
    前記ネットワーク帯域調整ステップにおいて、該融通帯域を前記余剰ネットワーク帯域に加えた結果である更新後余剰ネットワーク帯域が、前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったか否かを判定し、
    前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域以上の状態になったと判定した場合、新たな無線通信用のネットワーク帯域として、前記必要ネットワーク帯域を確保し、前記通信相手との無線通信を開始する
    ことを特徴とするネットワーク帯域制御方法。
  10. 前記無線通信端末は、
    前記ネットワーク帯域調整ステップにおいて、前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域に達していないと判定した場合、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末のうち、あらかじめ定めた前記順番で、前記他の無線通信端末に対する前記帯域融通要求の送信を、前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域以上の状態になるまで順に行い、
    その結果、前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域以上の状態に達したと判定した場合、当該無線通信端末における新たな無線通信用のネットワーク帯域として、前記必要ネットワーク帯域を確保することにより、
    当該無線通信端末は、前記通信相手との無線通信を開始し、
    一方、前記ネットワーク帯域調整ステップにおいて、あらかじめ定めた前記順番で次の順番の前記他の無線通信端末に対する前記帯域融通要求を送信する動作を、無線通信中の状態にある前記他の無線通信端末の全てについて繰り返した後においても、前記更新後余剰ネットワーク帯域が前記必要ネットワーク帯域に達していない場合には、前記通信相手に対する発信動作を中止する
    ことを特徴とする請求項9に記載のネットワーク帯域制御方法。
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